JP6444742B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車等に搭載される車両用空調装置に関するものである。
従来より、この種の車両用空調装置は、冷却用熱交換器及び加熱用熱交換器を収容するケーシングを備えており、ケーシングの内部には、冷却用熱交換器及び加熱用熱交換器を順に通過した温風と、冷却用熱交換器を通過し、加熱用熱交換器をバイパスして流れる冷風とを混合するためのエアミックス空間が形成され、このエアミックス空間に流入する冷風量と温風量との風量割合を変更するためのエアミックスダンパが配設されている(例えば、特許文献1参照)。
エアミックスダンパは、加熱用熱交換器の上流側に設けられて加熱用熱交換器が配設された温風通路を開閉する温風側開閉ダンパと、加熱用熱交換器をバイパスするバイパス通路の上流側に設けられてバイパス通路を開閉する冷風側開閉ダンパとにより構成されている。
温風側開閉ダンパは、空気通路の空気流れ方向に対して交差する方向に延びる複数の帯状板材が並設されてなるものであり、これら帯状板材は枠部材に対して回動可能に支持されている。帯状板材は連結部材によって連結されており、全てが同時に回動することによって温風通路を開閉することができるようになっている。冷風側開閉ダンパは、温風側開閉ダンパと同一構造であり、冷風側開閉ダンパと温風側開閉ダンパとはリンク機構を介して共通の駆動手段によって開閉動作するようになっている。
特開2005−319914号公報
ところで、特許文献1の冷風側開閉ダンパと温風側開閉ダンパとは同じ構造であり、しかも、冷風側開閉ダンパと温風側開閉ダンパとがリンク機構を介して共通の駆動手段によって開閉動作するようになっているので、冷風側開閉ダンパを全開状態にしたときの帯状板材の角度と、温風側開閉ダンパを全開状態にしたときの帯状板材の角度とは同じになる。
しかしながら、例えば調和空気を温度調節する際、冷風側開閉ダンパを閉状態から微小開度だけ開いた場合を想定すると、冷風側開閉ダンパを構成する帯状板材が複数あるため、それら全ての間には隙間ができ、冷風の流通面積が大きくなる。そして、冷風は加熱用熱交換器を通過していないことと、温風通路を通過していないこととにより、冷風の圧力損失が温風に比べて低く、このため、冷風の勢いは温風よりも強い。したがって、冷風側開閉ダンパを閉状態から微小開度だけ開いたとしても、帯状板材の間の隙間を通る冷風量が多くなり、このことで、調和空気の温度が一気に落ち込み易くなり、温度コントロール性が悪化するという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数の帯状板材を有するルーバダンパで温風通路及びバイパス通路を開閉して調和空気の温度調節をする場合に、調和空気の温度の落ち込みを抑制して温度コントロール性を良好にすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、バイパス通路側ダンパの帯状板材の回動角度を温風通路側ダンパの帯状板材の回動角度よりも小さく設定した。
第1の発明は、
冷却用熱交換器及び加熱用熱交換器と、
上記冷却用熱交換器及び上記加熱用熱交換器を収容するケーシングとを備え、
上記ケーシングの内部には、上記冷却用熱交換器が配置され、該冷却用熱交換器によって空調用空気を冷却する冷風通路と、該冷風通路の下流側に接続されるとともに上記加熱用熱交換器が配置され、該加熱用熱交換器によって空調用空気を加熱する温風通路と、上記冷風通路の下流側から上記温風通路をバイパスして延びるバイパス通路と、上記温風通路の下流側と上記バイパス通路の下流側とが接続され、該温風通路から流入する温風と該バイパス通路から流入する冷風とを混合するエアミックス空間とが形成され、
上記ケーシングの内部には、上記温風通路を開閉する温風通路側ダンパと、上記バイパス通路を開閉するバイパス通路側ダンパとが設けられ、
上記温風通路側ダンパ及び上記バイパス通路側ダンパは、それぞれ空気流れ方向に対して交差する方向に延びる複数の帯状板材が並設されてなり、該帯状板材は、回動軸と、該回動軸の径方向に延出する閉塞板部とを有するとともに、上記閉塞板部が空気流れ方向に向くように回動することによって開状態となる一方、上記閉塞板部が空気流れ方向に交差するまで回動することによって閉状態となるように構成され、
上記バイパス通路側ダンパの帯状板材が全閉状態から全開状態となるまで回動するときの回動角度は、上記温風通路側ダンパの帯状板材が全閉状態から全開状態となるまで回動するときの回動角度よりも小さく設定され
上記バイパス通路側ダンパの帯状板材は、上記バイパス通路側ダンパの回動軸から該回動軸の径方向に第1の所定距離離れて配置され、上記回動軸方向に延びる軸からなる連結部を有し、
上記温風通路側ダンパの帯状板材は、上記温風通路側ダンパの回動軸から該回動軸の径方向に第2の所定距離離れて配置され、上記回動軸方向に延びる軸からなる連結部を有し、
上記第1の所定距離は上記第2の所定距離よりも長く設定され、
上記バイパス通路側ダンパの連結部及び上記温風通路側ダンパの連結部には、上記バイパス通路側ダンパ及び上記温風通路側ダンパの上記帯状板材を連動させるための連動部材が連結され、
上記連動部材は、上記バイパス通路側ダンパの帯状板材の連結部及び上記温風通路側ダンパの帯状板材の連結部が内部に挿入可能に形成された挿入部をそれぞれ有し、
上記連動部材は、上記回動軸の接線方向に移動し、
上記バイパス通路側ダンパの帯状板材の連結部が挿入される挿入部の内面には、上記連動部材の移動方向と交差する方向に延び、上記バイパス通路側ダンパの帯状板材の連結部が上記連動部材の移動方向と交差する方向に移動するのを許容する案内面が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、温風通路側ダンパの帯状板材を回動させることで温風通路の開度が変更され、また、バイパス通路側ダンパの帯状板材を回動させることでバイパス通路の開度が変更される。これにより、エアミックス空間に流入する冷風量と温風量とが変更されて所望温度の調和空気が生成される。このとき、冷風は、加熱用熱交換器及び温風通路を通過していないことによって温風よりも勢いがある。
そして、バイパス通路側ダンパの帯状板材の回動角度を温風通路側ダンパの帯状板材の回動角度よりも小さく設定しているので、温度調節の際、バイパス通路側ダンパを全閉状態から微小開度だけ開けた場合には、その開度をバイパス通路側ダンパに比べて十分に小さくすることが可能になる。これにより、エアミックス空間に流入する冷風量が少なくなるので、調和空気の温度の落ち込みが抑制される。
また、バイパス通路側ダンパの帯状板材と温風通路側ダンパの帯状板材とが共に回動軸周りに回動して連動する。このとき、バイパス通路側ダンパの帯状板材の回動軸と連結部との距離が、温風通路側ダンパの帯状板材の回動軸と連結部との距離よりも長いので、連結部の変位量が同じであると仮定したとき、バイパス通路側ダンパの帯状板材の回動角度の方が小さくなる。これにより、回動軸と連結部との距離を変えるという簡単な構成で、連結部の変位量を変えることなく、バイパス通路側ダンパの帯状板材の回動角度を温風通路側ダンパよりも小さくすることが可能になる。
また、連動部材がバイパス通路側ダンパの帯状板材及び温風通路側ダンパの帯状板材の回動軸の接線方向に移動することで、それら帯状板材の連結部には、該帯状板材を回動軸周りに回動させる力が作用することになり、これにより、バイパス通路側ダンパ及び温風通路側ダンパの帯状板材が連動する。
このとき、バイパス通路側ダンパの帯状板材の回動軸と連結部との距離が、温風通路側ダンパの帯状板材の回動軸と連結部との距離よりも長くなっているので、バイパス通路側ダンパの帯状板材の連結部は、温風通路側ダンパに比べて、連動部材の移動方向と交差する方向の移動量が大きくなる。このバイパス通路側ダンパの帯状板材の連結部が、挿入部の案内面によって案内されて移動するので、スムーズな動きが実現される。
の発明は、第の発明において、
上記バイパス通路側ダンパ及び上記温風通路側ダンパは、上記冷却用熱交換器の空気流れ方向下流側において、空気流れ方向と交差する方向に並ぶように配置され、
上記バイパス通路側ダンパの帯状板材が全閉状態から開状態になったとき、上記バイパス通路側ダンパの帯状板材の閉塞板部における回動軸とは反対側の先端部が、上記温風通路側ダンパの配置されている方に向くように位置付けられることを特徴とする。
この構成によれば、バイパス通路側ダンパが開状態になったときに、温風通路側ダンパの配置されている側の冷風もバイパス通路に流入させることが可能になる。これにより、冷却用熱交換器の風配を全体的に均一に近い状態にすることが可能になる。
第1の発明によれば、バイパス通路側ダンパの帯状板材の回動角度を温風通路側ダンパの帯状板材の回動角度よりも小さく設定したので、バイパス通路側ダンパの帯状板材を微小開度にしたときの調和空気の温度の落ち込みを抑制できる。これにより、調和空気の温度コントロール性を良好にすることができる。
また、バイパス通路側ダンパの帯状板材の回動軸と連結部との距離を、温風通路側ダンパの帯状板材の回動軸と連結部との距離よりも長くするという簡単な構成で、バイパス通路側ダンパの帯状板材の回動角度を温風通路側ダンパよりも小さくすることができる。
また、連動部材を回動軸の接線方向に移動させるようにする場合に、バイパス通路側ダンパの帯状板材の連結部を案内面によって連動部材の移動方向と交差する方向に案内することができるので、スムーズな動きを実現することができる。
の発明によれば、バイパス通路側ダンパの帯状板材が全閉状態から開状態になったとき、バイパス通路側ダンパの閉塞板部の先端部が、温風通路側ダンパの配置されている側に向くように位置付けられるので、冷却用熱交換器の風配を全体的に均一に近い状態にすることができる。
フルコールド状態にある車両用空調装置の縦断面図である。 フルホット状態にある車両用空調装置の縦断面図である。 エアミックスダンパを空気流れ方向上流側から見た斜視図である。 エアミックスダンパの分解斜視図である。 エアミックスダンパを空気流れ方向上流側から見た正面図である。 エアミックスダンパの右側面図である。 バイパス通路側ダンパの帯状板材の右側面図である。 温風通路側ダンパの帯状板材の右側面図である。 連動部材の一部を示す拡大図である。 冷風側及び温風側が共に開状態にある図5におけるXI−XI線に相当する部分断面図である。 フルホット状態にある図10相当図である。 フルコールド状態にある図10相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態1に係る車両用空調装置1を示すものである。この車両用空調装置1は、例えば自動車等の車両の室内において前部に設けられるインストルメントパネル(図示せず)の内部に配設されている。車両用空調装置1は、図示しない送風ユニットを有している。送風ユニットは、車室内の空気と車室外の空気との一方を選択して空調用空気として送風することができるようになっている。
尚、この実施形態の説明では、車両前側を単に「前」といい、車両後側を単に「後」といい、車両左側を単に「左」といい、車両右側を単に「右」というものとする。
車両用空調装置1は、空調用空気を冷却する冷却用熱交換器10と、空調用空気を加熱する加熱用熱交換器11と、デフロスタダンパ12と、ベントダンパ13と、ヒートダンパ14と、エアミックスダンパ20と、デフロスタダンパ12、ベントダンパ13、ヒートダンパ14及びエアミックスダンパ20を収容する空調ケーシング15とを備えている。
空調ケーシング15には、送風ユニットから送風される空気を導入する空気導入口15aと、デフロスタ吹出口15bと、ベント吹出口15cと、ヒート吹出口15dとが形成されている。空気導入口15aは、空調ケーシング15の側壁前部に開口しており、この実施形態では上下方向に長い形状である。
デフロスタ吹出口15bは、空調ケーシング15の上壁部において前後方向中央部近傍に開口しており、空調ケーシング15の左右両端部近傍に亘っている。デフロスタ吹出口15bは、デフロスタダクト(図示せず)を介してインストルメントパネルに形成されたデフロスタノズル(図示せず)に接続されており、主にフロントガラスの内面に空調風を供給するためのものである。
また、ベント吹出口15cは、空調ケーシング15の後壁部上側に開口している。ベント吹出口15cは、ベントダクト(図示せず)を介してインストルメントパネルに形成されたサイド及びセンターベントノズル(図示せず)に接続されており、主に前席乗員の上半身に空調風を供給するためのものである。
また、ヒート吹出口15dは、空調ケーシング15の後壁部下側に開口しており、主に前席乗員の足元近傍に空調風を供給するためのものである。ヒート吹出口15dには、後席乗員の足元近傍に空調風を供給するダクト(図示せず)を接続することもできる。
空調ケーシング15の内部には、空気導入口15aから導入された空気が流通する空気通路Rが形成されている。空気通路Rは、冷風通路R1と、温風通路R2と、バイパス通路R3と、エアミックス空間R4と、デフロスタ通路R5と、ベント通路R6と、ヒート通路R7とを有している。冷風通路R1の上流端は、空気導入口15aに連通している。冷風通路R1は、空調ケーシング15の内部を前側へ向かって前後方向中央部近傍まで延びている。冷風通路R1には、冷却用熱交換器10が配置されている。冷風通路R1内の空気は、全量が冷却用熱交換器10を通過するようになっている。そして、冷却用熱交換器10によって冷風通路R1内の空調用空気が冷却される。つまり、冷風通路R1は、冷風を生成する通路である。冷風通路R1の下流端は上下に2つに分岐している。
温風通路R2は、空調ケーシング15の内部において下側に形成されている。温風通路R2の上流端は、冷風通路R1の下流端の下側部分に連通している。温風通路R2の上流側には、加熱用熱交換器11が配置されている。温風通路R2内の空気は、全量が加熱用熱交換器11を通過するようになっている。そして、加熱用熱交換器11によって温風通路R2内の空調用空気が加熱される。つまり、温風通路R2は、温風を生成する通路である。温風通路R2の下流側は上方へ湾曲して延びている。
バイパス通路R3は、冷風通路R1の下流側の上側部分に連通しており、その冷風通路R1の下流側から温風通路R2をバイパスして延びている。バイパス通路R3は、空調ケーシング15の内部において温風通路R2の上方に位置しており、温風通路R2よりも短く、後側へ向けて延びている。
エアミックス空間R4は、温風通路R2の上方に形成されている。エアミックス空間R4には、バイパス通路R3の下流側と、温風通路R2の下流側とが連通している。エアミックス空間R4は、バイパス通路R3から流入した冷風と、温風通路R2から流入した温風とを混合させて所望温度の空調風を生成するための空間である。
デフロスタ通路R5の上流端は、エアミックス空間R4に連通している。デフロスタ通路R5の下流端は、デフロスタ吹出口15bに連通している。また、ベント通路R6の上流端は、エアミックス空間R4に連通している。ベント通路R6の下流端は、ベント吹出口15cに連通している。また、ヒート通路R7の上流端は、エアミックス空間R4に連通している。ヒート通路R7の下流端は、ヒート吹出口15dに連通している。
冷却用熱交換器10は、ヒートポンプ装置の冷媒蒸発器で構成されているが、これに限らず、空調用空気を冷却することができるものであれば各種熱交換器を使用することができる。冷却用熱交換器10は、その空気通過面10aが上下方向に延びる姿勢で配設されている。冷却用熱交換器10の上部及び下部には上側及び下側ヘッダタンク10b、10cがそれぞれ設けられている。これら上側及び下側ヘッダタンク10b、10c間には、冷媒が流通する複数の伝熱管と、フィン(共に図示せず)とが配設されている。空調用空気はフィンの配設部位を通過するので、冷却用熱交換器10の空気通過面10aは、上側ヘッダタンク10bと下側ヘッダタンク10cとの間の部分である。
加熱用熱交換器11は、エンジンの冷却水が循環するヒータコアで構成されているが、これに限らず、例えばヒートポンプ装置の冷媒凝縮器等の空調用空気を加熱することができるものであればよい。加熱用熱交換器11は、その空気通過面11aが上下方向に延びる姿勢で配設されている。加熱用熱交換器11の上部及び下部には上側及び下側ヘッダタンク11b、11cがそれぞれ設けられている。これら上側及び下側ヘッダタンク11b、11c間には、エンジン冷却水が流通する複数の伝熱管と、フィン(共に図示せず)とが配設されている。空調用空気はフィンの配設部位を通過するので、加熱用熱交換器11の空気通過面11aは、上側ヘッダタンク11bと下側ヘッダタンク11cとの間の部分である。
加熱用熱交換器11の空気通過面11aは、冷却用熱交換器10の空気通過面10aよりも小さく形成されている。具体的には、加熱用熱交換器11の空気通過面11aの上下寸法は、冷却用熱交換器10の空気通過面10aの上下寸法よりも短くなっている。そして、加熱用熱交換器11は、その空気通過面11aが冷却用熱交換器10の空気通過面10aの下側寄りの部分に対向するように配置されている。この実施形態では、冷却用熱交換器10の空気通過面10aと、加熱用熱交換器11の空気通過面11aとは略平行である。
デフロスタダンパ12は、デフロスタ通路R5を開閉するためのものである。また、ベントダンパ13は、ベント通路R6を開閉するためのものである。また、ヒートダンパ14は、ヒート通路R7を開閉するためのものである。デフロスタダンパ12、ベントダンパ13及びヒートダンパ14は、例えば片持ちタイプのダンパで構成することができるが、これに限られるものではなく、各種形状のダンパを使用することができる。
デフロスタダンパ12、ベントダンパ13及びヒートダンパ14は、図示しない吹出方向切替アクチュエータによって駆動される。デフロスタダンパ12、ベントダンパ13及びヒートダンパ14の開閉状態により、空調風がデフロスタノズルから吹き出すデフロスタモード、ベントノズルから吹き出すベントモード、ヒート吹出口15dから吹き出すヒートモード、ベントノズル及びヒート吹出口15dの両方から吹き出すバイレベルモード、デフロスタノズル及びヒート吹出口15dの両方から吹き出すデフ/ヒートモード等を含む複数の吹出モードに切り替えられる。
また、ケーシング15の内部には、上下方向中間部に配設される中間板29が設けられている。中間板29は、エアミックスダンパ20よりも下流側において前後方向に延びるように形成されている。中間板29の後側は、下方へ湾曲して延びている。
エアミックスダンパ20は、バイパス通路R3を開閉するバイパス通路側ダンパ30と、温風通路R2を開閉する温風通路側ダンパ40と、バイパス通路側ダンパ30及び温風通路側ダンパ40を支持する枠体50と、連動部材60とを有している。バイパス通路側ダンパ30と温風通路側ダンパ40とは、冷却用熱交換器10の空気流れ方向下流側において、上下方向、即ち、空気流れ方向と交差する方向に並ぶように配置されている。
バイパス通路側ダンパ30は、バイパス通路R3に配設されており、冷却用熱交換器10の空気通過面10aの上側部分に対向するように位置付けられている。バイパス通路側ダンパ30の空気流れ方向下流側に中間板29が配置されている。中間板29は、バイパス通路側ダンパ30の上下方向中央部に近傍に位置付けられる。図3〜図5にも示すように、バイパス通路側ダンパ30は、左右方向、即ち、空気流れ方向に対して交差する方向に延びる複数の帯状板材31が上下方向に並設されてなるものである。バイパス通路側ダンパ30を構成する帯状板材31は、全て同じ部材からなるものである。
図4に示すように、帯状板材31は、左右両側にそれぞれ設けられた左側回動軸32及び右側回動軸33と、左側回動軸32及び右側回動軸33の径方向に延出する閉塞板部34とを備えており、左側回動軸32及び右側回動軸33周りに回動することによって閉塞板部34も回動し、これにより、バイパス通路R3の開度を変更するように構成されている。左側回動軸32及び右側回動軸33は、同心上に位置しており、その中心線を図7に符号X1で示す。図1は、バイパス通路側ダンパ30がバイパス通路R3を全開にした状態を示し、図2は、バイパス通路側ダンパ30がバイパス通路R3を全閉にした状態を示す。バイパス通路側ダンパ30の帯状板材31の回動角度は、60°に設定されている。
左側回動軸32は、帯状板材31の左側へ突出する略円柱状に形成されている。左側回動軸32の外径は、右側回動軸33の外径よりも小さく設定されている。
右側回動軸33は、帯状板材31の右側へ突出する略円柱状に形成されている。右側回動軸33には、帯状板材31に回動力を付与する駆動手段(図示せず)を結合することが可能な結合部33bが設けられている。駆動手段としては、例えば、電動アクチュエータ等であるが、乗員の操作力を伝達する操作ワイヤ等を使用することもでき、これらをアーム(図示せず)を介して結合部33bに結合できる。
結合部33bは、右側回動軸33の先端部から右側へ突出している。結合部33bは、右側回動軸33の右側へ延びる円柱をその軸線方向に沿って切断した略半円状の断面を持つ突起で構成されている。結合部33bの回動中心は右側回動軸33の中心線X1と同心上に位置している。
閉塞板部34は、平面視で略長方形をなしている。閉塞板部34の左縁部及び右縁部は直線状に延びている。閉塞板部34の左縁部及び右縁部にそれぞれ左側回動軸32及び右側回動軸33が一体成形されている。また、閉塞板部34の長手方向に延びる両縁部も直線状に延びている。全閉状態で上下方向に隣接する閉塞板部34、34の縁部同士は厚み方向に重なるように配置される。すなわち、全閉状態では、各帯状板材31が上下に延びるように向くので、各帯状板材31の閉塞板部34の縁部が、隣接する他の閉塞板部34における縁部の下方に位置することになる。このとき、上下方向に隣接する閉塞板部34、34を見ると、上側に位置する閉塞板部34の縁部は、下側に位置する閉塞板部34の縁部に対して空気流れ方向上流側から当接する。
図7に示すように、閉塞板部34の右縁部には、側板部34eが設けられている。側板部34eは、右側回動軸33の径方向に延出している。側板部34eの延出方向先端部には、円柱状の連結軸34fが設けられている。連結軸34fは、右側へ突出して右側回動軸33と平行に延びている。図7に連結軸34fの中心線を符号X2で示す。連結軸34fの中心線X2は、右側回動軸33の中心線X1から該右側回動軸33の径方向に第1の所定距離D1だけ離れている。連結軸34fの外径は、右側回動軸33の外径よりも小さく設定されている。
次に温風通路側ダンパ40の構造について説明する。図1に示すように、温風通路側ダンパ40は、温風通路R2において加熱用熱交換器11の空気流れ方向上流側に配設されており、冷却用熱交換器10の空気通過面10aの下側部分に対向するように位置付けられている。図3〜図5にも示すように、温風通路側ダンパ40は、左右方向、即ち、空気流れ方向に対して交差する方向に延びる複数の帯状板材41が上下方向に並設されてなるものであり、基本的な構造はバイパス通路側ダンパ30と同じである。尚、この実施形態では、バイパス通路側ダンパ30の帯状板材31の数は、温風通路側ダンパ40の帯状板材41の数よりも少なく設定されているが、同じであってもよいし、バイパス通路側ダンパ30の帯状板材31の数の方が多くてもよい。温風通路側ダンパ40を構成する全ての帯状板材41は、同じ部材からなるものである。
すなわち、図4に示すように、温風通路側ダンパ40の帯状板材41は、左右両側にそれぞれ設けられた左側回動軸42及び右側回動軸43と、径方向に延出する閉塞板部44とを備えており、左側回動軸42及び右側回動軸43周りに回動することによって閉塞板部44も回動し、これにより、温風通路R2の開度を変更するように構成されている。左側回動軸42及び右側回動軸43は、同心上に位置しており、その中心線を図8に符号Y1で示す。図1は、温風通路側ダンパ40が温風通路R2を全閉にした状態を示し、図2は、温風通路側ダンパ40が温風通路R2を全開にした状態を示す。温風通路側ダンパ40の帯状板材41の回動角度は90°に設定されている。
温風通路側ダンパ40の左側回動軸42は、帯状板材41の左側へ突出する略円柱状に形成されている。左側回動軸42の外径は、右側回動軸43の外径よりも小さく設定されている。
温風通路側ダンパ40の右側回動軸43は、帯状板材41の右側へ突出する略円柱状に形成されている。右側回動軸43には、帯状板材41に回動力を付与する駆動手段(図示せず)を結合することが可能な結合部43bが設けられている。温風通路側ダンパ40の結合部43bと、バイパス通路側ダンパ30の結合部33bとのいずれか1つに駆動手段を結合すればよい。
温風通路側ダンパ40の結合部43bは、右側回動軸43の先端部から右側へ突出している。結合部43bは、バイパス通路側ダンパ30の結合部33bと同じ形状であり、結合部43bの回動中心は右側回動軸43の中心線Y1と同心上に位置している。
温風通路側ダンパ40の閉塞板部44は、バイパス通路側ダンパ30のものと同様に構成されており、全閉状態では、各帯状板材41が上下に延びるように向くので、各帯状板材41の閉塞板部44の縁部が、隣接する他の閉塞板部44における縁部の下方に位置することになる。このとき、上下方向に隣接する閉塞板部44、44を見ると、上側に位置する閉塞板部44の縁部は、下側に位置する閉塞板部44の縁部に対して空気流れ方向上流側から当接する。
温風通路側ダンパ40の閉塞板部44の右縁部には、側板部44eが設けられている。側板部44eは、右側回動軸43の径方向に延出している。温風通路側ダンパ40の側板部44eの延出方向の長さは、バイパス通路側ダンパ30の側板部34eの延出方向の長さよりも短く設定されている。温風通路側ダンパ40の側板部44eの延出方向先端部には、円柱状の連結軸44fが設けられている。連結軸44fは、右側へ突出して右側回動軸43と平行に延びている。図8に連結軸44fの中心線を符号Y2で示す。連結軸44fの中心線Y2は、右側回動軸43の中心線Y1から該右側回動軸43の径方向に第2の所定距離D2だけ離れている。連結軸44fの外径は、右側回動軸43の外径よりも小さく設定されている。第1の所定距離D1は、第2の所定距離D2よりも長く設定されている。
枠体50は、ケーシング15内部において冷却用熱交換器10と加熱用熱交換器11との間に配置され、ケーシング15の上壁部から下壁部まで延びる矩形状に形成されている。枠体50の内部には、その略上半部にバイパス通路側ダンパ30の帯状板材31が配置され、その略下半部に温風通路側ダンパ40の帯状板材41が配置される。図4に示すように、枠体50の上辺部51と下辺部52とは左右方向に、互いに平行に延びている。また、枠体50の左辺部53と右辺部54とは上下方向に、互いに平行に延びている。枠体50の上下方向中央部近傍には、左右方向に延びる中間仕切部56が設けられており、この中間仕切部56の左端部は左辺部53と一体化し、右端部は右辺部54と一体化している。そして、枠体50の中間仕切部56よりも上側にバイパス通路側ダンパ30が配設され、中間仕切部56よりも下側に温風通路側ダンパ40が配設される。
枠体50の左辺部53における中間仕切部56よりも上側には、バイパス通路側ダンパ30の左側回動軸32が挿入された状態で回動可能に支持される複数の上側軸孔53aが上下方向に並ぶように形成されている。枠体50の左辺部53における中間仕切部56よりも下側には、温風通路側ダンパ40の左側回動軸42が挿入された状態で回動可能に支持される複数の下側軸孔53bが上下方向に並ぶように形成されている。下側軸孔53bは、上側軸孔53aよりも空気流れ方向下流側に位置している。
枠体50の右辺部54の外面の上部及び下部には、それぞれ上側係合突起54a及び下側係合突起54bが形成されている。また、枠体50の右辺部54における中間仕切部56よりも上側には、バイパス通路側ダンパ30の右側回動軸33が挿入された状態で回動可能に支持される複数の上側切欠部54cが上下方向に並ぶように形成されている。上側切欠部54cは、右辺部54の空気流れ方向上流側の縁部で開放し、そこから右辺部54の空気流れ方向下流側へ窪むように形成されている。枠体50の右辺部54における中間仕切部56よりも下側には、温風通路側ダンパ40の左側回動軸43が挿入された状態で回動可能に支持される複数の下側切欠部54dが上下方向に並ぶように形成されている。下側切欠部54dは、右辺部54の空気流れ方向上流側の縁部で開放し、そこから右辺部54の空気流れ方向下流側へ窪むように形成されていて、下側切欠部54dの深さ(空気流れ方向の寸法)は上側切欠部54cよりも深く設定されている。
枠体50はストッパ部材55を備えている。ストッパ部材55は、上側切欠部54c及び下側切欠部54dを開放側から覆うことによって、上側切欠部54cに挿入された右側回動軸33が径方向に抜けないようにし、かつ、下側切欠部54dに挿入された右側回動軸43が径方向に抜けないようにするための部材である。ストッパ部材55は、枠体50の右辺部54に沿って上下方向に延びる棒状に形成されている。ストッパ部材55の上部及び下部には、それぞれ空気流れ方向下流側へ突出する上側固定板部55a及び下側固定板部55bが形成されている。上側固定板部55aには、右辺部54の上側係合突起54aが係合する上側係合孔55cが形成されている。下側固定板部55bには、右辺部54の下側係合突起54bが係合する下側係合孔55dが形成されている。
連動部材60は、全体としてストッパ部材55と同様に上下方向に延びる棒状をなしており、上下方向にのみ移動して前後方向や左右方向には移動しないように枠体50に支持されている。したがって、連動部材60は、バイパス通路側ダンパ30の右側回動軸33及び温風通路側ダンパ40の右側回動軸43の接線方向にのみ移動可能となる。
連動部材60は、バイパス通路側ダンパ30の帯状板材31の連結軸34fが内部に挿入可能に形成された複数の上側挿入部61と、これら上側挿入部61を連結する上側連結部62と、温風通路側ダンパ40の帯状板材41の連結軸44fが内部に挿入可能に形成された複数の下側挿入部63と、これら下側挿入部63を連結する下側連結部64とを有している。上側挿入部61は上下方向に間隔をあけて配置され、それらの間に上側連結部62が配置されて上側挿入部61同士を連結している。また、下側挿入部63も同様に配置され、それらの間に下側連結部64が配置されて下側挿入部63同士を連結している。
図9にも示すように、上側挿入部61は、空気流れ方向上流側に開放するU字状に形成されている。バイパス通路側ダンパ30の帯状板材31の連結軸34fは、上側挿入部61の開放側から上側挿入部61の内部に挿入されるようになっている。上側挿入部61の内面において挿入方向奥側は、連結軸34fの外面に沿って延びる円弧状に形成された円弧面61aで構成されている。上側挿入部61の内面において円弧面61aから挿入方向手前側へ延びる上下2つの面は、略平行に延びる案内面61b、61bとされている。案内面61b、61bの間隔は、連結軸34fの外径と略同じか若干広めに設定されている。
案内面61b、61bは、連動部材60の移動方向である上下方向と交差する方向、即ち、空気流れ方向に延びていて、バイパス通路側ダンパ30の帯状板材31の連結軸34fが連動部材60の移動方向と交差する方向(空気流れ方向)に移動するのを許容するための面である。
下側挿入部63は、上側挿入部61と同様に、空気流れ方向上流側に開放するU字状に形成されている。温風通路側ダンパ40の帯状板材41の連結軸44fは、下側挿入部63の開放側から下側挿入部63の内部に挿入されるようになっている。下側挿入部63の内面において挿入方向奥側は、連結軸44fの外面に沿って延びる円弧状に形成された円弧面63aで構成されている。下側挿入部63の内面において円弧面63aから挿入方向手前側へ延びる上下2つの面63b、63bは、略平行に延びている。
次に、上記のように構成されたエアミックスダンパ20の動作について説明する。エアミックス用の電動アクチュエータの出力軸は、バイパス通路側ダンパ30の複数の結合部33bと、温風通路側ダンパ40の複数の結合部43bとのうち、どれか1つに連結されている。例えば、バイパス通路側ダンパ30の結合部33bに連結されている場合には、その連結された帯状板材31に電動アクチュエータの駆動力が直接作用する。その帯状板材31は左側回動軸32及び右側回動軸33周りに回動するので、図10に示すように側方から見たときには、側板部34eが右側回動軸33周りに上下方向に回動し、これにより、連結軸34fが上下方向に移動する。連結軸34fには、連動部材60を介して他のバイパス通路側ダンパ30の複数の結合部33bと、温風通路側ダンパ40の複数の結合部43bとが連結されているので、他の全ての帯状板材31及び帯状板材41に電動アクチュエータの駆動力が伝達されて帯状板材31及び帯状板材41が回動する。
図1及び図12に示すように、バイパス通路側ダンパ30がバイパス通路R3を全開とするまで帯状板材31が回動すると、温風通路側ダンパ40の帯状板材41は温風通路R2を全閉とするまで回動してフルコールド状態になる。このフルコールド状態では、バイパス通路側ダンパ30の帯状板材31の閉塞板部34における回動軸32、33とは反対側の先端部が、下方、即ち、温風通路側ダンパ40の配置されている方に向くように位置付けられる。これにより、バイパス通路側ダンパ30よりも下方の冷風を閉塞板部34によって上方へ導いてバイパス通路R3に流入させることが可能になる。よって、冷却用熱交換器10の上側と下側の風配の差を小さくして全体的に均一に近い風配にすることが可能になる。
フルコールド状態から吹き出し温度を上昇させる側に電動アクチュエータを作動させると、電動アクチュエータが連結された帯状板材31は左側回動軸32及び右側回動軸33周りに回動するとともに、連動部材60を介して連結された他のバイパス通路側ダンパ30の複数の結合部33bと、温風通路側ダンパ40の複数の結合部43bも同様に回動する。このとき、連動部材60は上下方向にしか移動しないので、左側回動軸32及び右側回動軸33の接線方向に移動することになる。
バイパス通路側ダンパ30の連結軸34fの中心線X2と、右側回動軸33の中心線X1との離間距離D1(図7に示す)が、温風通路側ダンパ40の連結軸44fの中心線Y2と、右側回動軸43の中心線Y1との離間距離D2(図8に示す)よりも長いので、バイパス通路側ダンパ30の連結軸34fの描く軌跡の円弧半径(D1)が、温風通路側ダンパ40の連結軸44fの描く軌跡の円弧半径(D2)よりも長くなる。よって、バイパス通路側ダンパ30の連結軸34fは、連動部材60の上側挿入部61内で該上側挿入部61に対して前後方向(空気流れ方向)に大きく移動することになり、図10に示す中間回動位置にあるときには、連結軸34fが上側挿入部61の円弧面61aから離れる一方、図11や図12に示す全閉及び全開位置にあるときには、連結軸34fが上側挿入部61の円弧面61aに接触する。連結軸34fが連動部材60の上側挿入部61に対して前後方向に移動する際、バイパス通路側ダンパ30の連結軸34fは、上側挿入部61内に形成されている案内面61b、61bによって案内されるので、スムーズな動作が実現される。
図2及び図11に示すフルホット状態から吹き出し空気温度を少しだけ低下させる場合には、バイパス通路側ダンパ30が微小開度となるように電動アクチュエータを作動させる。このとき、バイパス通路側ダンパ30の帯状板材31の回動角度を温風通路側ダンパ40の帯状板材41の回動角度よりも小さく設定しているので、バイパス通路側ダンパ30の開度をバイパス通路側ダンパ40に比べて十分に小さくすることが可能になる。これにより、エアミックス空間R4に流入する冷風量が少なくなるので、調和空気の温度の落ち込みが抑制される。
以上説明したように、この実施形態に係る車両用空調装置1によれば、バイパス通路側ダンパ30の帯状板材31の回動角度を温風通路側ダンパ40の帯状板材41の回動角度よりも小さく設定したので、バイパス通路側ダンパ30の帯状板材31を微小開度にしたときの調和空気の温度の落ち込みを抑制できる。これにより、調和空気の温度コントロール性を良好にすることができる。
また、上記実施形態では、エアミックスダンパ20のバイパス通路側ダンパ30と温風通路側ダンパ40を隣接させて配設しているが、これに限らず、バイパス通路側ダンパ30と温風通路側ダンパ40を互いに離して配設してもよい。
また、上記実施形態では、バイパス通路側ダンパ30の帯状板材31の回動角度を60°に設定し、温風通路側ダンパ40の帯状板材41の回動角度を90°に設定しているが、帯状板材31及び帯状板材41の回動角度は上記角度に限られるものではなく、任意の角度に設定することができる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る車両用空調装置は、例えば自動車に搭載することができる。
1 車両用空調装置
10 冷却用熱交換器
11 加熱用熱交換器
15 ケーシング
30 バイパス通路側ダンパ
31 帯状板材
32 左側回動軸
33 右側回動軸
34 閉塞板部
34f 連結軸(連結部)
40 温風通路側ダンパ
41 帯状板材
42 左側回動軸
43 右側回動軸
44 閉塞板部
44f 連結軸(連結部)
60 連動部材
61 上側挿入部
61b 案内面
R1 冷風通路
R2 温風通路
R3 バイパス通路
R4 エアミックス空間

Claims (2)

  1. 冷却用熱交換器及び加熱用熱交換器と、
    上記冷却用熱交換器及び上記加熱用熱交換器を収容するケーシングとを備え、
    上記ケーシングの内部には、上記冷却用熱交換器が配置され、該冷却用熱交換器によって空調用空気を冷却する冷風通路と、該冷風通路の下流側に接続されるとともに上記加熱用熱交換器が配置され、該加熱用熱交換器によって空調用空気を加熱する温風通路と、上記冷風通路の下流側から上記温風通路をバイパスして延びるバイパス通路と、上記温風通路の下流側と上記バイパス通路の下流側とが接続され、該温風通路から流入する温風と該バイパス通路から流入する冷風とを混合するエアミックス空間とが形成され、
    上記ケーシングの内部には、上記温風通路を開閉する温風通路側ダンパと、上記バイパス通路を開閉するバイパス通路側ダンパとが設けられ、
    上記温風通路側ダンパ及び上記バイパス通路側ダンパは、それぞれ空気流れ方向に対して交差する方向に延びる複数の帯状板材が並設されてなり、該帯状板材は、回動軸と、該回動軸の径方向に延出する閉塞板部とを有するとともに、上記閉塞板部が空気流れ方向に向くように回動することによって開状態となる一方、上記閉塞板部が空気流れ方向に交差するまで回動することによって閉状態となるように構成され、
    上記バイパス通路側ダンパの帯状板材が全閉状態から全開状態となるまで回動するときの回動角度は、上記温風通路側ダンパの帯状板材が全閉状態から全開状態となるまで回動するときの回動角度よりも小さく設定され
    上記バイパス通路側ダンパの帯状板材は、上記バイパス通路側ダンパの回動軸から該回動軸の径方向に第1の所定距離離れて配置され、上記回動軸方向に延びる軸からなる連結部を有し、
    上記温風通路側ダンパの帯状板材は、上記温風通路側ダンパの回動軸から該回動軸の径方向に第2の所定距離離れて配置され、上記回動軸方向に延びる軸からなる連結部を有し、
    上記第1の所定距離は上記第2の所定距離よりも長く設定され、
    上記バイパス通路側ダンパの連結部及び上記温風通路側ダンパの連結部には、上記バイパス通路側ダンパ及び上記温風通路側ダンパの上記帯状板材を連動させるための連動部材が連結され、
    上記連動部材は、上記バイパス通路側ダンパの帯状板材の連結部及び上記温風通路側ダンパの帯状板材の連結部が内部に挿入可能に形成された挿入部をそれぞれ有し、
    上記連動部材は、上記回動軸の接線方向に移動し、
    上記バイパス通路側ダンパの帯状板材の連結部が挿入される挿入部の内面には、上記連動部材の移動方向と交差する方向に延び、上記バイパス通路側ダンパの帯状板材の連結部が上記連動部材の移動方向と交差する方向に移動するのを許容する案内面が形成されていることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 請求項に記載の車両用空調装置において、
    上記バイパス通路側ダンパ及び上記温風通路側ダンパは、上記冷却用熱交換器の空気流れ方向下流側において、空気流れ方向と交差する方向に並ぶように配置され、
    上記バイパス通路側ダンパの帯状板材が全閉状態から開状態になったとき、上記バイパス通路側ダンパの帯状板材の閉塞板部における回動軸とは反対側の先端部が、上記温風通路側ダンパの配置されている方に向くように位置付けられることを特徴とする車両用空調装置。
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