JP6444741B2 - アイソレータシステム - Google Patents
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Description
図1A、図1B及び図2を参照して、本実施形態におけるアイソレータシステムの構成を説明する。図1Aは、本実施形態におけるアイソレータシステムの1つの構成態様を概略的に示し、図1Bは、アイソレータシステムの他の構成態様を概略的に示す。図2は、アイソレータシステムを構成する制御装置、表示装置及び滅菌装置の接続関係を示すブロック図である。なお、図1A、図1Bでは、説明の便宜上、グローブボックス110がパスボックス120及びインキュベータ130から離れているように描かれているが、実際には接続されている。
上述したように、アイソレータシステム1は、他のアイソレータシステムと連結した状態で使用されることが想定されている。連結されるアイソレータシステムの台数に制限はないが、ここでは、一例として、図3、図4を参照しつつ、連結された2台のアイソレータシステム1,2について説明する。なお、連結されるアイソレータシステム1,2は、インキュベータの有無を除き、同様の構成を有しているものとする。
図5−図9を参照し、アイソレータシステムが起動して除染工程を経て作業工程に至るまでのアイソレータシステムの動作について、特に制御装置及び表示装置に着目して説明する。図5は、連結されたアイソレータシステムの除染範囲を示す上視図である。また、図6−図9は、表示装置160に表示される画面を示す。なお、図5A−図5Cにおいて、アイソレータシステムの内部に描かれたドットは、除染範囲を示している。
図1A及び図1Bのようにアイソレータシステム1が独立して使用される場合、アイソレータシステム1は、上述した第1状態にある。このとき、作業者が、図6Bに示される画面中の[除染]ボタンB12を選択すると、制御装置150は、滅菌装置140によるグローブボックス110,パスボックス120(及び、図1Bの装置構成ではインキュベータ130)の内部の除染作業を開始する。かかる作業は、上述した滅菌工程に相当する。
アイソレータシステム1が他のシステムと連結した状態で使用される場合、上述したように、連結されるシステムの台数に制限はない。もっとも、3台以上連結されたアイソレータシステムの動作については、連結された2台のアイソレータシステムの動作についての考え方と同様に考えることができる。よって、ここでは、連結されたシステムの動作の一例として、図3に示す構成の2台のアイソレータシステムの動作について説明することとする。
例えば、図3に示される連結されたアイソレータシステムにおいてアイソレータシステム1だけが使用される場合、第1滅菌装置150によってアイソレータシステム1の内部だけを除染すれば足りる。この場合の除染作業は、上述した独立して使用されるアイソレータシステムの除染作業とほぼ同様であり、上述した滅菌工程に相当する。ただし、第1パスボックス120の開口122には、封止板124Aではなく扉124Bが取り付けられていることから、追加の作業として、図5Aに示されるように、アイソレータシステム1,2を仕切る扉124Bを閉じる作業が必要となる。したがって、第1制御装置150は、第1表示装置160に、扉123を開かせるとともに扉124Bを閉じさせる指示を表示させる。例えば、第1表示装置160には、図7BにおいてM4で示されるように、「グローブボックス右扉を開けてください」及び「パスボックス右連結扉を閉めてください」と表示される。また、第1制御装置150は、手動確認項目として、扉132を開かせるべく、第1表示装置160に、例えば「グローブボックス左扉を開けてください」と表示させる。ここで、「グローブボックス右扉」は「パスボックス左扉」と表示されてもよい。
また、図3の連結されたアイソレータシステムにおいてアイソレータシステム2だけが使用される場合、第2滅菌装置250によってアイソレータシステム2の内部だけを除染すれば足りる。この場合の除染作業は、基本的には、上述した独立して使用されるアイソレータシステムの除染作業と同様である。ただし、図5Bのように、アイソレータシステム2に加えて、アイソレータシステム1に属する第1パスボックス120の内部を除染する場合、第1パスボックス120は第2制御装置250の管理外であるため、第2制御装置250は第1パスボックス120の状態(例えば扉123、124B、125の開閉状態)を把握できない。そこで、本実施形態では、表示装置260の画面に手動確認項目として表示させることで、第1制御装置150に第1パスボックス120の状態を監視させることとしている。
アイソレータシステム1,2の両方を使用する場合、両システムの内部が除染される。ただし、アイソレータシステム1,2の内部を漏れなく除染するとともに扉の縁部を適切に除染するべく、本実施形態では、アイソレータシステム1,2の内部を同時には除染せず、時間をずらして除染するようにしている。つまり、まず、図5Aに示されるようにアイソレータシステム1を除染し、次いで、図5Bに示されるようにアイソレータシステム2の除染及び第1パスボックス120の受動除染を行う。あるいは、アイソレータシステム2の除染及び第1パスボックス120の受動除染の後にアイソレータシステム1の除染を行ってもよい。このようにして、図5Cに示すようにアイソレータシステム1,2が漏れなく滅菌される。
110,210 グローブボックス
111,211 作業空間
112,113,121,122,131、212,213,221,222 開口
123,124B、125、132、221,222,225 扉
124A,224A 封止板
120,220 パスボックス
130 インキュベータ
140,240 滅菌装置
150,250 制御装置
160,260 表示装置
Claims (7)
- 他のアイソレータシステムに接続可能なアイソレータシステムであって、
密閉された作業空間を囲む作業ボックスと、
前記作業ボックスに連通可能に接続されたパスボックスと、
前記パスボックス及び前記作業ボックスの内部を滅菌する滅菌部と、を備え、
前記作業ボックスと前記他のアイソレータシステムに属する作業ボックスとが
前記パスボックスを介して連通可能に接続され、
前記滅菌部によって前記パスボックス及び前記作業ボックスの内部を滅菌する滅菌工程と、
前記他のアイソレータシステムに設けられた滅菌部によって前記パスボックスの内部を滅菌される受動除染工程と、を有する、
アイソレータシステム。 - 密閉された作業空間を囲む第1作業ボックスと、
前記第1作業ボックスに連通可能に接続された第1パスボックスと、
前記第1パスボックス及び前記第1作業ボックスの内部を滅菌する第1滅菌部と、
前記第1滅菌部に接続された第1制御部と、
前記第1制御部に接続された第1表示部と、
前記第1パスボックスに設けられ前記第1作業ボックスと連通可能な第1開口を開閉する第1扉と、を備え、
前記第1パスボックスは、第2滅菌部を備えた第2作業ボックスを連通可能に接続できる第2開口と、を有し、
(1)前記第2開口が封止板で閉じられており、作業中に前記第2開口が開閉されることがない第1状態、又は、
(2)前記第2開口に前記第2作業ボックスが連通可能に接続されるとともに前記第2開口に第2扉が設けられ、かつ、作業中に前記第2開口が開閉されることがある第2状態、を取り、
前記第1制御部は、
(1)前記第1状態では、前記第1滅菌部によって前記第1パスボックス及び前記第1作業ボックスの内部を滅菌する場合に、前記第1表示部に、前記第1扉を開かせる指示を表示し、
(2)前記第2状態では、
(2−1)前記第1滅菌部によって前記第1パスボックス及び前記第1作業ボックスの内部を滅菌する場合に、前記第1表示部に、前記第1扉を開かせるとともに前記第2扉を閉じさせる指示を表示し、
(2−2)前記第2滅菌部によって前記第1パスボックスの内部を滅菌する場合に、前記第1表示部に、前記第1扉を閉じさせるとともに前記第2扉を開かせる指示を表示する、
アイソレータシステム。 - 前記第2開口には、別のアイソレータシステムを接続でき、前記別のアイソレータシステムは、前記第2作業ボックスと、前記第2作業ボックスに連通可能に接続された第2パスボックスを備える、
請求項2に記載のアイソレータシステム。 - 前記第1作業ボックスは、第3パスボックスを連通可能に接続できる第3開口を有し、
(1)前記第1状態、
(2)前記第2状態、又は、
(3)前記第3開口に前記第3パスボックスが連通可能に接続された第3状態を取り、
前記第1制御部は、
(3)前記第3状態では、前記第1作業ボックス、前記第1パスボックス及び前記第3パスボックスを滅菌する場合に、前記第1表示部に、前記第3パスボックスの状態を確認させる指示を表示する、
請求項2に記載のアイソレータシステム。 - 前記第3開口には、別のアイソレータシステムを接続でき、別のアイソレータシステムは、第3作業ボックスと、前記第3作業ボックスに連通可能に接続された第3パスボックスとを備える、
請求項4に記載のアイソレータシステム。 - 第1アイソレータシステムと第2アイソレータシステムが連結されたアイソレータシステムであって、
前記第1アイソレータシステムは、
密閉された作業空間を囲む第1作業ボックスと、
前記第1作業ボックスに連通可能に接続された第1パスボックスと、
前記第1パスボックス及び前記第1作業ボックスの内部を滅菌する第1滅菌部と、
前記第1滅菌部に接続された第1制御部と、
前記第1制御部に接続された第1表示部と、を備え、
前記第2アイソレータシステムは、
密閉された作業空間を囲む第2作業ボックスと、
前記第2作業ボックスに連通可能に接続された第2パスボックスと、
前記第2パスボックス及び前記第2作業ボックスの内部を滅菌する第2滅菌部と、
前記第2滅菌部に接続された第2制御部と、
前記第2制御部に接続された第2表示部と、を備え、
前記第1作業ボックスと前記第1パスボックスとの間には第1開口と前記第1開口を開閉する第1扉とが設けられ、
前記第1パスボックスと前記第2作業ボックスとが連通可能に接続されるとともに前記第1パスボックスと前記第2作業ボックスとの間には第2開口と前記第2開口を開閉する第2扉とが設けられ、
前記第1制御部は、
前記第1滅菌部によって前記第1パスボックス及び前記第1作業ボックスの内部を滅菌する場合に、前記第1表示部に、前記第1扉を開かせるとともに前記第2扉を閉じさせる指示を表示し、
前記第2滅菌部によって前記第1パスボックスを滅菌する場合に、前記第1表示部に、前記第1扉を閉じさせるとともに前記第2扉を開かせる指示を表示する、
アイソレータシステム。 - 前記第2制御部は、前記第2滅菌部によって前記第2作業ボックス、前記第2パスボックス及び前記第1パスボックスを滅菌する場合に、前記第2表示部に、前記第1パスボックスの状態を確認させる指示を表示する、
請求項6に記載のアイソレータシステム。
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