JP6443902B1 - ガスメーター - Google Patents

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Abstract

【課題】ガスメーター内に浸入した液体(例えば水)を溜めておくタンクを有するとともに、タンク内の液体が凍結した場合であっても安全であり、かつガス流量の計測の精度への影響をより抑制することができるガスメーターを提供する。【解決手段】ガス流入口と、ガス流出口と、計測管と、ガス導入流路と、ガス導出流路と、ガス導入流路の下端部において計測管の流入口の周囲に膨らむように形成された流入側バッファ空間とを有し、ガスメーターの下端には、ガス流入口から浸入した液体を溜めるタンク部61が取り付けられ、タンク部61における流入側バッファ空間10Bと接している流入側バッファ接触面62Mには、タンク内空間61Kと、流入側バッファ空間10Bとを連通する連通孔62Bが設けられており、タンク部61は、タンク内空間61Kに溜められた液体が凍結する際に連通孔62Bの周囲の凍結を遅らせる凍結遅延構造を有している。【選択図】図4

Description

本発明は、ガスメーターに関する。
近年のガスメーターには、超音波を用いてガスの流量を計測するガスメーターが有る。当該ガスメーターでは、断面積が所定面積に設定されたガス流路を有する筒状の計測管の内部にて超音波を送受信して、ガスの流速を測定し、断面積とガスの流速を用いてガスの流量を計測している。例えば都市ガス用のガスメーターでは、ガス流入口とガス流出口がガスメーターの上方に配置され、計測管がガスメーター内における下方にほぼ水平に配置されている。ガス流入口からガスメーター内に流入したガスは、下方の計測管へと導かれ、ほぼ水平に配置された計測管内を通過して、上方のガス流出口へと導かれる。
なお、非常に稀なケースとして、地震や水道管の破裂等が発生した際、ガスメーターが接続されるガス管内に水が浸入し、ガスとともに水がガスメーター内に流入する場合がある。ガスメーター内に水が流入して計測管の下方が浸水した場合、計測管内におけるガス流路が狭くなり(すなわち、断面積が小さくなり)、正確なガス流量を計測できなくなる可能性がある。
そこで特許文献1には、ガスメーター内におけるほぼ中央部かつ計測管の上方に、流入した水を溜める貯水部(貯水部用蓋にて開口側面が密閉された貯水部)を有するガスメーターが開示されている。特許文献1に記載のガスメーターは、ガス流入口から計測管へと下方に延びるガス通路に対して、ガス通路と貯水部とを連通するように水平方向に延びる導水孔を有し、ガス流入口から流入した水を、導水孔を経由させて貯水部へと導いている。なお、貯水部に溜められた水は、日々の蒸発によって徐々に減少していく。
特許第5876118号公報
一般的に、ガスメーターは屋外に配置されている。従って、気温の低い季節や寒冷地等では、氷点下の温度にさらされる場合がある。このような場合、ガスメーター内に水を溜めていると、溜めている水が凍結する場合がある。当然であるが、水が凍結して氷になると体積が膨張する。
特許文献1に記載されたガスメーターでは、貯水部内に溜めた水が凍結した場合、体積が膨張した氷によって、貯水部用蓋や貯水部に割れ等の破損が発生する可能性がある。貯水部用蓋や貯水部に割れ等の破損が発生した場合、ガス流入口から流入したガスが、計測管を通過することなく、破損した貯水部や貯水部用蓋を経由してガス流出口へと至る場合があるので、好ましくない。
また、特許文献1に記載されたガスメーターには、ガス流入口から計測管へとガスを導くガス通路に、ガスメーター内に流入した水を貯水部に導く導水孔が追加されている。従って、ガス通路に浸入した水を計測管に導くことなく導水孔に導くための構造が必要となり、ガスメーターの構造が複雑化する。また導水孔は、浸入した水だけでなくガス通路に流入したガスの一部も貯水部に導くものと考えられる。従って、導水孔を追加することは、ガス通路内におけるガスの流れに影響を及ぼすので、ガス流量の計測の精度に影響を及ぼす可能性がある。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、ガスメーター内に浸入した液体(例えば水)を溜めておくタンクを有するとともに、タンク内の液体が凍結した場合であっても安全であり、かつガス流量の計測の精度への影響をより抑制することができるガスメーターを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の発明は、ガスが流入するガス流入口と、流量が計測されたガスが流出されるガス流出口と、筒状形状を有して前記ガス流入口及び前記ガス流出口よりも下方に配置されて前記ガス流入口から流入したガスの流量を計測するための計測管と、前記計測管内に流れるガスの流量を計測する制御手段と、を有するガスメーターであって、前記ガス流入口から前記計測管の流入口へとガスを導くように下方に向かって延びるガス導入流路と、前記計測管の流出口から前記ガス流出口へとガスを導くように上方に向かって延びるガス導出流路と、前記ガス導入流路の下端部において前記計測管の前記流入口の周囲に前記ガス導入流路よりも膨らむように形成された空間である流入側バッファ空間と、を有する。そして、前記計測管の下方となる前記ガスメーターの下端には、前記ガス流入口から浸入した液体を溜めるタンク部が取り付けられ、前記タンク部の一部は前記流入側バッファ空間の下方に配置されて前記流入側バッファ空間と接しており、前記タンク部における前記流入側バッファ空間と接している面である流入側バッファ接触面には、前記タンク部の内部の空間であるタンク内空間と、前記流入側バッファ空間と、を連通する連通孔が設けられており、前記タンク部は、前記タンク内空間に溜められた液体が凍結する際に前記連通孔の周囲の凍結を遅らせる凍結遅延構造を有している、ガスメーターである。
次に、本発明の第2の発明は、上記第1の発明に係るガスメーターであって、前記凍結遅延構造は、前記タンク部における前記連通孔よりも前記ガス流出口の側の少なくとも一部が、前記連通孔からの距離に応じて前記タンク内空間の底部が高くなるように形成された底部形状、あるいは、前記タンク部における前記連通孔よりも前記ガス流出口の側の少なくとも一部が、前記連通孔からの距離に応じて前記タンク内空間の横幅が狭くなるように形成された横幅形状、の少なくとも一方の形状である、ガスメーターである。
次に、本発明の第3の発明は、上記第1の発明または第2の発明に係るガスメーターであって、前記タンク部は金属で形成されており、前記流入側バッファ接触面の少なくとも一部は、前記タンク部を形成している前記金属とは異なる材質にて形成されたタンク蓋部とされており、当該タンク蓋部には前記連通孔が設けられており、前記凍結遅延構造は、前記タンク部を形成している前記金属よりも熱伝導率が低い材質にて形成された前記タンク蓋部である、ガスメーターである。
次に、本発明の第4の発明は、上記第3の発明に係るガスメーターであって、前記タンク蓋部は、前記タンク部を形成している前記金属よりも強度が低い材質、あるいは弾性体、にて形成されている、ガスメーターである。
第1の発明によれば、凍結遅延構造を有するタンク部を、計測管の下方となるガスメーターの下端に配置し、タンク内空間に溜められた液体の凍結が進行していく際、連通孔の周囲を最後に凍結させる。つまり、タンク内空間の液体が、体積を膨張させながら凍結していく際、仮にタンク内空間から溢れる液体が発生しても連通孔から流出できるので、タンク部の破損を防止することができる。従って、タンク部内の液体が凍結した場合であっても安全であり、かつガス流量の計測の精度への影響をより抑制することができるガスメーターを実現できる。
第2の発明によれば、タンク部における連通孔よりもガス流出口の側の少なくとも一部が、連通孔からの距離に応じて底部が高くなるタンク内空間の底部形状、あるいはタンク部における連通孔よりもガス流出口の側の少なくとも一部が、連通孔からの距離に応じて横幅が狭くなるタンク内空間の横幅形状、の少なくとも一方の形状を有することで、凍結遅延構造を、容易かつ適切に実現することができる。
第3の発明によれば、タンク部における流入側バッファ接触面の少なくとも一部は、連通孔が設けられたタンク蓋部とされている。そしてタンク蓋部の材質は、タンク部を形成している金属よりも熱伝導率が低い材質とされている。これにより、タンク内空間の液体が、体積を膨張させながら凍結していく際、仮にタンク内空間から溢れる液体が発生しても、タンク蓋部の連通孔から流出できる(熱伝導率が低いタンク蓋部が最後に凍結するため)。従って、タンク部内の液体が凍結した場合であっても安全であり、かつガス流量の計測の精度への影響をより抑制することができるガスメーターを実現できる。
第4の発明によれば、タンク蓋部の材質は、タンク部を形成する金属よりも強度が低い材質、かつ弾性を有する材質、にて形成されている。従って、仮に、連通孔が最後に凍結せずに凍結の途中において連通孔が塞がれた場合に、膨張した体積によってタンク蓋部が流入側バッファ空間の側に膨らんだり破損したりする場合がある。しかし、仮に、タンク部内の液体が凍結してタンク蓋部に前記膨らみや前記破損が発生しても、タンク蓋部が流入側バッファ空間内で膨らんだり破損するだけであるので、安全であり、かつガス流量の計測の精度への影響をより抑制することができる。
ガスメーターの概略外観を示す正面図である。 ガスメーターの概略外観を示す上面図である。 ガスメーターの分解斜視図である。 図2におけるIV−IV断面図である。 図4におけるV−V断面図である。 図4におけるVI−VI断面図である。 タンク部の外観を説明する斜視図である。 図7におけるVIII−VIII断面図である。 タンク本体の上面図である。
以下に本発明を実施するための形態を図面を用いて説明する。図中にX軸、Y軸、Z軸の記載がある場合、X軸とY軸とZ軸は互いに直交しており、Z軸方向は鉛直上方を示し、X軸方向はガスメーター1における右方向を示し、Y軸方向はガスメーター1における奥行き方向を示している。
●[ガスメーター1の外観(図1、図2)]
図1及び図2を用いて、本実施の形態のガスメーター1の外観を説明する。図1はガスメーター1の正面図を示しており、図2はガスメーター1の上面図(平面図)を示している。図1及び図2に示すように、ガスメーター1の正面には、計測したガスの流量の積算値等を表示する表示手段41(LCD等)、異常検出によって遮断弁34にてガスを遮断した状態からの復帰を行う復帰ボタン42等が設けられている。ガスメーター1は、略矩形の箱状であり、ガスが流入するガス流入口11と、ガスが流出するガス流出口12とが、同一方向に配置されて、筒状の略U字型の流路(図4参照)を備えた流路部材10が、一体成形品で形成されており、当該流路部材10は、ガスメーター1の外観において、上面と右側面と左側面を有している。そして流路部材10の正面側に正面パネル部材40が取り付けられている。また、ガスメーター1の下方には、ガスメーター1内に浸入した水等の液体を溜めるタンクユニット60が取り付けられている。尚、ガスは、例えば、都市ガス、LPガス等である。
●[ガスメーター1の構造(図3〜図6)]
次に、図3〜図6を用いてガスメーター1の構造について説明する。図3はガスメーター1の分解斜視図を示している。また、図4は図2におけるIV−IV断面図(電源パック32等は省略)の例を示しており、図5は図4におけるV−V断面図の例を示しており、図6は図4におけるVI−VI断面図の例を示している。
図3に示すように、ガスメーター1は、流路部材10、正面パネル部材40、制御基板33、電源パック32、圧力センサ31、超音波伝播手段23A、23B、遮断弁34、計測管22、タンク上部62、タンク本体63、タンクカバー64等を有している。
流路部材10は、例えばアルミダイカストにて一体成形されており、図4に示すように、ガス流入口11、ガス導入流路10A、流入側バッファ空間10B、ガス計測流路10C、流出側バッファ空間10D、ガス導出流路10E等を有し、略U字型のガス流路を形成している。そして略U字型の底辺部となるガス計測流路10Cの下方は、計測管22を取り付けるために開口されている。また流路部材10の中央周辺には、制御基板33や電源パック32等を収容するための前方側に開放された空間部Kが形成されている。また流路部材10には、圧力センサ31が取り付けられる取付部(図示省略)、遮断弁34が取り付けられる取付部(図示省略)等が形成されている。
ガスが流入するガス流入口11と、流量が計測されたガスが流出されるガス流出口12は、流路部材10の上方に設けられている。ガス導入流路10Aは、ガス流入口11から計測管22の流入口へとガスを導くように下方に向かって延びるように形成された流路である。流入側バッファ空間10Bは、ガス導入流路10Aの下端部における計測管22の流入口の周囲において、ガス導入流路10Aよりも膨らむように(膨張したように)形成された空間である。ガス計測流路10Cは、ガスの流量を計測するための計測管22が配置される流路である。流出側バッファ空間10Dは、ガス導出流路10Eの下端部における計測管22の流出口の周囲において、ガス導出流路10Eよりも膨らむように(膨張したように)形成された空間である。ガス導出流路10Eは、計測管22の流出口からガス流出口12へとガスを導くように上方に向かって延びるように形成された流路である。
正面パネル部材40は、例えば樹脂等にて形成されて、図1に示すように表示手段41(LCD等)や復帰ボタン42等が設けられたパネル状の部材である。
電源パック32は、制御基板33、圧力センサ31、超音波伝播手段23A、23B、遮断弁34、表示手段等へ電力を供給する電池を収容している。
計測管22は、例えば樹脂等にて形成されて筒状形状を有しており、ガス計測流路10C内に配置されることで、ガス流入口11及びガス流出口12よりも下方に配置されている。そして計測管22は、ガスが通過する断面が略矩形(長方形状)に形成された導通路25(図5参照)を有し、導通路25には、複数の整流板24が配置されている。そして図5に示すように、一対の超音波伝播手段23A、23B(例えば超音波受発信センサ)が、導通路25内における上流側と下流側の所定個所に配置され、この2点間において、上流側から超音波を発信して下流側で受信して伝播時間が計測され、下流側から超音波を発信して上流側で受信して伝播時間が計測される。そして、流体の流れ方向に対して超音波伝播手段23A、23Bが設けられている傾斜角度を「θ」、音速を「C」、ガスの流速を「U」、超音波伝播手段23Aと23Bの間隔(距離)を「L」、超音波の伝播時間を「T1」、「T2」とした場合、以下の(式1)よりガスの流速を求めることができる。そして、この算出した流速Uに導通路25の断面積(ガスの流れに直交する断面の面積)と流量係数とを積算して流量を算出している。ここで流量係数とは、流体の流量を補正する係数である。
U=(L/2cosθ)((1/T1)−(1/T2)) (式1)
圧力センサ31は、ガス導入流路10A、流入側バッファ空間10B、流出側バッファ空間10D、ガス導出流路10E、のいずれかの流路内(または空間内)のガスの圧力に応じた検出信号を、制御基板33の制御手段33Aに出力する。遮断弁34は、制御基板33の制御手段33Aからの制御信号に基づいて、ガス導入流路10Aを開口状態または閉鎖状態にする。制御手段33Aは、異常を検出した場合、遮断弁34を用いてガス導入流路10Aを閉鎖状態にして、ガス流出口12にガスが流れないようにする。
制御基板33は、CPU等の制御手段33Aが搭載された電子回路基板であり、電源パック32、超音波伝播手段23A、23B、圧力センサ31、遮断弁34、表示手段41、復帰ボタン42等が接続されている。制御手段33Aは、上述したように、超音波伝播手段23A、23Bを用いて、計測管22内を流れるガスの流速を計測し、計測管22内に流れるガスの流量を求める。また制御手段33Aは、圧力センサ31からの検出信号に基づいて検出したガスの圧力等に基づいて、遮断弁34の開閉制御を行う。
タンク上部62は、タンク本体63と一体化されてタンク部61を構成している。タンク上部62とタンク本体63は、例えばアルミダイカスト等の金属にて形成されている。タンク本体63は、上面が開口した箱状の部材であり、タンク上部62は、タンク本体63における開口した上面を塞ぐ部材である。タンク部61は、計測管22の下方となるガスメーター1の下端に取り付けられて、流路部材10における下方の開口部の蓋となる。従って、タンク部61の一部は、流入側バッファ空間10Bの下方に配置されて流入側バッファ空間10Bと接している。そしてタンク部61における流入側バッファ空間10Bと接している面である流入側バッファ接触面62Mには、タンク部61の内部の空間であるタンク内空間61Kと、流入側バッファ空間10Bと、を連通する連通孔62Bが設けられている。なお、タンク上部62には、超音波伝播手段23A、23Bが取り付けられている。
タンク上部62における流入側バッファ接触面62Mの少なくとも一部には、図4及び図5に示すように、タンク上部62とは別部材とされたタンク蓋部62Aとされており、タンク蓋部62Aに連通孔62Bが設けられている。タンク蓋部62Aは、タンク上部62及びタンク本体63の材質である金属よりも熱伝導率が低い材質にて形成されている。そしてタンク蓋部62Aは、例えば樹脂等、タンク上部62及びタンク本体63の材質である金属よりも強度が低い材質、あるいは弾性を有する材質、にて形成されている。また、タンクカバー64は、例えば樹脂等にて形成されている。なお、タンク上部62とタンク本体63にてタンク部61が構成され、タンク部61とタンクカバー64にてタンクユニット60が構成されている。
●[ガスメーター1の組み付け手順(図3)]
次に図3を用いて、ガスメーター1の組み付け手順について説明する。まず、流路部材10を、ガス流入口11及びガス流出口12が上面となるように配置し、流路部材10の底面の開口部に、計測管22及び超音波伝播手段23A、23Bを組み付けたタンク上部62を下方から組み付け、タンク上部62の下面にタンク本体63を組み付けて、流路部材10の底面の開口部を密封する(蓋をする)。
次に、流路部材10の正面側から、遮断弁34を組み付ける。次に、流路部材10の正面側から、流路部材10の中央周辺に設けられた空間部Kに電源パック32を組み付ける。そして、正面側に圧力センサ31を組み付ける。次に、流路部材10の正面側から制御基板33を組み付ける。制御基板33は、CPU等の制御手段33Aを備えている。そして制御基板33に、電源パック32、遮断弁34、圧力センサ31、超音波伝播手段23A、23Bを、配線等にて接続する。また、正面パネル部材40の表示手段41、復帰ボタン42を、配線等にて制御基板33に接続して、流路部材10の正面側から正面パネル部材40を組み付ける。そして、タンク本体63を覆うようにタンクカバー64を組み付ける。以上の組み付けにより、略箱型のガスメーター1が完成する。なお、密閉性を向上させるために種々の部材の間にシール部材を挟んでいるが、当該シール部材については、図示省略している。なお、組み付けられたガスメーター1からタンクカバー64を取り外せば、タンク本体63やタンク上部62の交換を行うことも容易である(図3、図4参照)。
●[タンク部61の構造(図7〜図9)]
次に図7〜図9を用いて、タンク上部62とタンク本体63とで構成されたタンク部61の構造の詳細について説明する。図7はタンク部61の斜視図を示しており、図8は図7におけるVIII−VIII断面図を示し、図9はタンク本体63の平面図(上面図)を示している。なお、タンク内空間61K内に溜められる液体は、例えば水である。図4に示すように、ガス流入口11からガスメーター1内に浸入した液体(例えば水)は、ガス導入流路10A、流入側バッファ空間10B、連通孔62Bを経由してタンク部61のタンク内空間61K内に溜められる。そしてタンク内空間61Kに溜められた液体は、日々の蒸発によって徐々に減少していく。
なお、上述したように、一般的にガスメーター1は屋外に配置されているので、気温の低い季節や寒冷地等では、氷点下の温度にさらされる場合がある。このような場合では、タンク内空間61K内に溜められた液体が凍結して体積を膨張させ、タンク部61を破損させる可能性が考えられる。本実施の形態にて説明するガスメーターは、以下に説明するように、タンク内空間61Kに溜められた液体が凍結する際に、連通孔62Bの周囲の凍結を遅らせる(凍結が徐々に進行する際、連通孔62Bの周囲をほぼ最後に凍結させる)凍結遅延構造を有する。これにより、タンク内空間61K内に溜められた液体が凍結しても、タンク部61が破損することを適切に防止することができる。
[凍結遅延構造の例1(図8)]
図8に示すように、凍結遅延構造の例1では、タンク部61における連通孔62Bよりもガス流出口12(図4参照)の側(X軸方向の側)の少なくとも一部が、連通孔62Bからの距離に応じてタンク内空間61Kの底部61Bが高くなるように、底部61Bには角度θ1の傾斜が設けられた底部形状(凍結遅延構造に相当)とされている。なお、図8に示す例では、底部61Bが徐々に高くなる例を示しているが、段階的に高くなるように構成してもよい。これにより、タンク内空間61K内(タンク部61内)に溜められた液体の深さは、連通孔62Bの下方の深さD1が最も深く、連通孔62Bよりもガス流出口12(図4参照)の側の少なくとも一部が、連通孔62Bからの距離に応じて深さD2は浅くなる。従って、金属で形成されたタンク本体63及びタンク上部62が外気にて冷却されて、タンク内空間61K内の液体が凍結する場合、連通孔62Bから最も離れた、液体の深さが最も浅い位置から凍結が始まり、液体の深さが最も深い連通孔62Bの周囲は、ほぼ最後に凍結する。従って、タンク内空間61K内の液体が、体積を膨張させながら凍結を進めていった場合、体積がタンク内空間61Kの容積よりも大きくなっても、連通孔62Bから液体をあふれ出させながら凍結していくので、タンク部61の破損を防止することができる。従って、タンク部内の液体が凍結した場合であっても安全であり、かつガス流量の計測の精度への影響をより抑制することができる。なお、この凍結遅延構造の例1では、連通孔62Bは必須であるが、タンク蓋部62Aがタンク上部62と別体とされていることは必須ではない。
[凍結遅延構造の例2(図9)]
図9に示すように、凍結遅延構造の例2では、タンク部61における連通孔62Bよりもガス流出口12(図4参照)の側(X軸方向の側)の少なくとも一部が、連通孔62Bからの距離に応じてタンク内空間61Kの横幅が狭くなるような横幅形状(凍結遅延構造に相当)とされている。なお、図9に示す例では、連通孔62Bに近い領域A1では段階的に横幅が狭くなり、連通孔62Bから遠い領域A2では横幅が徐々に狭くなる例を示している。これにより、タンク内空間61K内(タンク部61内)に溜められた液体の横幅は、連通孔62Bの位置の横幅W1が最も広く、連通孔62Bよりもガス流出口12(図4参照)の側の少なくとも一部が、連通孔62Bからの距離に応じて横幅W2は狭くなる。従って、金属で形成されたタンク本体63及びタンク上部62が外気にて冷却されて、タンク内空間61K内の液体が凍結する場合、連通孔62Bから最も離れた、液体の横幅が最も狭い位置から凍結が始まり、液体の横幅が最も広い連通孔62Bの周囲は、ほぼ最後に凍結する。従って、タンク内空間61K内の液体が、体積を膨張させながら凍結を進めていった場合、体積がタンク内空間61Kの容積よりも大きくなっても、連通孔62Bから液体をあふれ出させながら凍結していくので、タンク部61の破損を防止することができる。従って、タンク部内の液体が凍結した場合であっても安全であり、かつガス流量の計測の精度への影響をより抑制することができる。なお、この凍結遅延構造の例2では、連通孔62Bは必須であるが、タンク蓋部62Aがタンク上部62と別体とされていることは必須ではない。
[凍結遅延構造の例3]
凍結遅延構造の例2では、タンク蓋部62Aが、タンク部61を形成している金属よりも熱伝導率が低い材質(例えば樹脂)にて形成されたタンク蓋部62A(凍結遅延構造に相当)とされている。タンク蓋部62Aが、タンク部61を形成している金属よりも熱伝導率が低い材質で形成されていることで、金属で形成されたタンク部61が外気にて冷却されて、タンク内空間61K内の液体が凍結する場合、タンク蓋部62Aの周囲(すなわち連通孔62Bの周囲)の液体を、ほぼ最後に凍結させることができる。従って、タンク内空間61K内の液体が、体積を膨張させながら凍結を進めていった場合、体積がタンク内空間61Kの容積よりも大きくなっても、連通孔62Bから液体をあふれ出させながら凍結していくので、タンク部61の破損を防止することができる。従って、タンク部内の液体が凍結した場合であっても安全であり、かつガス流量の計測の精度への影響をより抑制することができる。なお、この凍結遅延構造の例3では、連通孔62Bは必須であり、タンク蓋部62Aがタンク上部62と別体とされていることも必須である。
さらに、タンク蓋部62Aを、タンク部61を形成している金属よりも強度が低い材質(例えば樹脂)で形成すれば、仮に、連通孔62Bの周囲がほぼ最後に凍結したが、連通孔62Bが凍結によって塞がれた後で体積が膨張しても、タンク蓋部62Aを破損させることで、タンク部61の破損を回避することができる。タンク蓋部62Aが破損しても、流入側バッファ空間10Bとタンク内空間61Kの境界であるタンク蓋部62Aが破損するだけであり、ガスメーター1からガスが漏れることが無く、計測管22を通過することなくガスがガス流出口12に至ることも無い。また、タンク蓋部62Aを、タンク部61を形成している金属よりも強度が低い材質で形成する代わりに、弾性体(例えば弾性を有する樹脂)にて形成するようにしてもよい。弾性体でタンク蓋部62Aを形成した場合、液体が凍結して体積を膨張させても、タンク蓋部62Aが湾曲変形してタンク蓋部62Aの破損を回避できる場合がある。従って、タンク部内の液体が凍結した場合であっても安全であり、かつガス流量の計測の精度への影響をより抑制することができる。
上述した凍結遅延構造の例1、凍結遅延構造の例2、凍結遅延構造の例3、の少なくとも1つの凍結遅延構造を有することで、タンク内空間61K内に溜められた液体が凍結しても、タンク部61が破損することを適切に防止することができる。
本発明のガスメーター1は、本実施の形態で説明した外観、構成、構造、形状、組み付け手順等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えばガスメーター1の組み付け手順は、本実施の形態にて説明した組み付け手順に限定されるものではない。
流路部材10、タンク上部62、タンク本体63の材質は、アルミダイカストに限定されるものではなく、種々の金属を用いることができる。またタンク蓋部62Aの材質は、樹脂に限定されるものではなく、熱伝導率や強度の条件等を満足する材質であればよい。
1 ガスメーター
10 流路部材
10A ガス導入流路
10B 流入側バッファ空間
10C ガス計測流路
10D 流出側バッファ空間
10E ガス導出流路
11 ガス流入口
12 ガス流出口
22 計測管
23A、23B 超音波伝播手段
24 整流板
25 導通路
31 圧力センサ
32 電源パック
33 制御基板
33A 制御手段
34 遮断弁
40 正面パネル部材
41 表示手段
42 復帰ボタン
50 背面パネル部材
60 タンクユニット
61 タンク部
61B 底部
61K タンク内空間
62 タンク上部
62A タンク蓋部
62B 連通孔
62M 流入側バッファ接触面
63 タンク本体
64 タンクカバー
K 空間部
D1、D2 深さ
W1、W2 横幅

Claims (4)

  1. ガスが流入するガス流入口と、
    流量が計測されたガスが流出されるガス流出口と、
    筒状形状を有して前記ガス流入口及び前記ガス流出口よりも下方に配置されて前記ガス流入口から流入したガスの流量を計測するための計測管と、
    前記計測管内に流れるガスの流量を計測する制御手段と、
    を有するガスメーターであって、
    前記ガス流入口から前記計測管の流入口へとガスを導くように下方に向かって延びるガス導入流路と、
    前記計測管の流出口から前記ガス流出口へとガスを導くように上方に向かって延びるガス導出流路と、
    前記ガス導入流路の下端部において前記計測管の前記流入口の周囲に前記ガス導入流路よりも膨らむように形成された空間である流入側バッファ空間と、
    を有し、
    前記計測管の下方となる前記ガスメーターの下端には、前記ガス流入口から浸入した液体を溜めるタンク部が取り付けられ、前記タンク部の一部は前記流入側バッファ空間の下方に配置されて前記流入側バッファ空間と接しており、
    前記タンク部における前記流入側バッファ空間と接している面である流入側バッファ接触面には、前記タンク部の内部の空間であるタンク内空間と、前記流入側バッファ空間と、を連通する連通孔が設けられており、
    前記タンク部は、前記タンク内空間に溜められた液体が凍結する際に前記連通孔の周囲の凍結を遅らせる凍結遅延構造を有している、
    ガスメーター。
  2. 請求項1に記載のガスメーターであって、
    前記凍結遅延構造は、
    前記タンク部における前記連通孔よりも前記ガス流出口の側の少なくとも一部が、前記連通孔からの距離に応じて前記タンク内空間の底部が高くなるように形成された底部形状、あるいは、前記タンク部における前記連通孔よりも前記ガス流出口の側の少なくとも一部が、前記連通孔からの距離に応じて前記タンク内空間の横幅が狭くなるように形成された横幅形状、の少なくとも一方の形状である、
    ガスメーター。
  3. 請求項1または2に記載のガスメーターであって、
    前記タンク部は金属で形成されており、
    前記流入側バッファ接触面の少なくとも一部は、前記タンク部を形成している前記金属とは異なる材質にて形成されたタンク蓋部とされており、当該タンク蓋部には前記連通孔が設けられており、
    前記凍結遅延構造は、
    前記タンク部を形成している前記金属よりも熱伝導率が低い材質にて形成された前記タンク蓋部である、
    ガスメーター。
  4. 請求項3に記載のガスメーターであって、
    前記タンク蓋部は、前記タンク部を形成している前記金属よりも強度が低い材質、あるいは弾性体、にて形成されている、
    ガスメーター。
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