JP6441667B2 - レセプタクルコネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、レセプタクルコネクタに関する。
複数の光ファイバを、ビーム拡大素子を介して互いに光結合した光コネクタ結合システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示された光コネクタ結合システムでは、雄型フェルールと雌型フェルールの端面が互いに当接するように対向配置されることで、互いに位置決めされる。一方、2つのビーム拡大素子を互いに光学的に結合するためには、両者の間に所定の間隔が必要となるため、各ビーム拡大素子は、フェルール端面から凹んだ位置に設けられる。
米国特許第6012852号明細書
しかしながら、特許文献1に開示されたフェルールでは、ビーム拡大素子をフェルール端面から凹んだ位置に設ける必要があるため、フェルールの設計自由度が制約されてしまう。
本発明は、フェルールの設計自由度を高くすることができる光コネクタ結合システムを提供可能なレセプタクルコネクタを提供することを目的とする。
本発明の一態様のレセプタクルコネクタは、
第1光ファイバの端部を保持する第1保持部と、前記第1光ファイバと光学的に結合されたレセプタクルインターフェース部を有する第1前端部と、を備えるレセプタクルフェルールと、
前記レセプタクルフェルールと、前記レセプタクルインターフェース部と光学的に結合されるプラグインターフェース部を有する第2前端部を備えるプラグコネクタとが収容されるレセプタクルハウジングと、
前記第1前端部と当接するように構成された第1面と、
前記第1面と反対側に位置しており、前記第2前端部と当接するように構成された第2面と、
前記レセプタクルインターフェース部と前記プラグインターフェース部との間を伝搬する光ビームを透過させるように構成された透光部と、
を有し、前記レセプタクルハウジング内に配置されるスペーサと、を備え、
前記第1前端部が前記第1面に当接し、前記第2前端部が前記第2面に当接した状態で、前記レセプタクルインターフェース部と前記プラグインターフェース部は、所定の間隔で互いに対向する。
本発明によれば、レセプタクルフェルールとプラグフェルールの設計自由度を高くすることができる光コネクタ結合システムを提供可能なレセプタクルコネクタを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るレセプタクルコネクタを備えた光コネクタ結合システムを示す斜視図である。 レセプタクルインターフェース部とプラグインターフェース部がスペーサを介して互いに位置決めされていない状態(第1状態)における光コネクタ結合システムの断面図である。 図2に示したレセプタクルフェルール及び光ケーブルを示す拡大斜視図である。 レセプタクルインターフェース部とプラグインターフェース部がスペーサを介して互いに位置決めされた状態(第2状態)における光コネクタ結合システムの断面図である。 (a)図2に示したスペーサ及びその近傍を示す拡大断面図であって、(b)図4に示したスペーサ及びその近傍を示す拡大断面図である。 図4に示した第1光ファイバと第2光ファイバとの間の光結合を説明するための模式図である。 本実施形態の第1変形例に係るレセプタクルコネクタを備えた光コネクタ結合システムの第1状態における断面図である。 本実施形態の第1変形例に係るレセプタクルコネクタを備えた光コネクタ結合システムの第2状態における断面図である。 (a)図7に示したスペーサ及びその近傍を示す拡大断面図であって、(b)図8に示したスペーサ及びその近傍を示す拡大断面図である。 本実施形態の第2変形例に係るレセプタクルコネクタを備えた光コネクタ結合システムの第2状態における断面図である。 (a)本実施形態の第3変形例に係るレセプタクルコネクタを備えた光コネクタ結合システムの第2状態における断面図であって、(b)図11(a)に示すスペーサ及びその近傍を示す拡大断面図である。 図11に示した支持部材の斜視図である。 本実施形態の第4変形例に係るレセプタクルコネクタを備えた光コネクタ結合システムの第2状態における断面図である。
[本発明の実施形態の説明]
本発明の実施形態の概要を説明する。
(1)第1光ファイバの端部を保持する第1保持部と、前記第1光ファイバと光学的に結合されたレセプタクルインターフェース部を有する第1前端部と、を備えるレセプタクルフェルールと、
前記レセプタクルフェルールと、前記レセプタクルインターフェース部と光学的に結合されるプラグインターフェース部を有する第2前端部を備えるプラグコネクタとが収容されるレセプタクルハウジングと、
前記第1前端部と当接するように構成された第1面と、
前記第1面と反対側に位置しており、前記第2前端部と当接するように構成された第2面と、
前記レセプタクルインターフェース部と前記プラグインターフェース部との間を伝搬する光ビームを透過させるように構成された透光部と、
を有し、前記レセプタクルハウジング内に配置されるスペーサと、を備え、
前記第1前端部が前記第1面に当接し、前記第2前端部が前記第2面に当接した状態で、前記レセプタクルインターフェース部と前記プラグインターフェース部は、所定の間隔で互いに対向するレセプタクルコネクタ。
上記構成によれば、レセプタクルフェルールとプラグフェルールの設計自由度を高くすることができる光コネクタ結合システムを提供可能なレセプタクルコネクタを提供することができる。
(2)前記レセプタクルインターフェース部と前記プラグインターフェース部が前記スペーサを介して互いに位置決めされていない第1状態では、前記スペーサの第2面は、前記レセプタクルハウジングのキャビティを規定する内壁面に当接し、
前記レセプタクルインターフェース部と前記プラグインターフェース部が前記スペーサを介して互いに位置決めされた第2状態では、前記スペーサの第2面は、当該内壁面から離間する項目(1)に記載のレセプタクルコネクタ。
上記構成によれば、外力に対する信頼性が改善されたレセプタクルコネクタを提供することができる。
(3)前記第2状態における前記第1前端部と前記スペーサの第2面との間の距離は、前記第1状態における前記第1前端部と前記スペーサの第2面との間の距離よりも小さい項目(2)に記載のレセプタクルコネクタ。
上記構成によれば、外力に対する信頼性が改善されたレセプタクルコネクタを提供することができる。
(4)前記第1状態における前記第1面と前記第2面との間の距離は、第2状態における前記第1面と前記第2面との間の距離と同じである項目(3)に記載のレセプタクルコネクタ。
上記構成によれば、例えば、単一部材から構成された比較的簡易なスペーサ構造によって、外力に対する信頼性が改善されたレセプタクルコネクタを提供することができる。
(5)前記第2状態における前記第1面と前記第2面との間の距離は、前記第1状態における前記第1面と前記第2面との間の距離よりも小さい項目(3)に記載のレセプタクルコネクタ。
上記構成によれば、スペーサの第1面と第2面との間の距離の変化により、スペーサの第2面がレセプタクルハウジングの内壁面から当接する状態又は離間する状態を容易に実現することができる。
(6)前記レセプタクルフェルールを支持するように前記レセプタクルハウジング内に配置され、前記プラグコネクタが前記レセプタクルハウジングに挿入される挿入方向における前記レセプタクルフェルールの移動を規制するように構成された支持部材と、
前記第1前端部と前記スペーサを弾性的に連結する第1弾性部材と、
をさらに備え、
前記第1弾性部材は、前記第2状態における前記第1前端部と前記スペーサの第2面との間の距離が前記第1状態における前記第1前端部と前記スペーサの第2面との間の距離よりも小さくなるように弾性変形する項目(2)から項目(5)のいずれか一項に記載のレセプタクルコネクタ。
上記構成によれば、第1前端部とスペーサとを弾性的に連結する第1弾性部材が弾性変形することで、第1前端部とスペーサの第2面との間の距離が変化し、スペーサの第2面がレセプタクルハウジングの内壁面に当接する状態又は離間する状態を容易に実現することができる。
(7)前記レセプタクルフェルールを支持するように前記レセプタクルハウジング内に配置され、前記プラグコネクタが前記レセプタクルハウジングに挿入される挿入方向における前記レセプタクルフェルールの移動を規制するように構成された支持部材と、
前記レセプタクルフェルールと前記支持部材との間に配置され、前記スペーサの第2面が前記内壁面から離間するように前記挿入方向において弾性変形するように構成された第2弾性部材と、をさらに備えた項目(2)から項目(5)のいずれか一項に記載のレセプタクルコネクタ。
上記構成によれば、第2弾性部材が挿入方向に弾性変形することで、スペーサの第2面がレセプタクルハウジングの内壁面に当接する状態又は離間する状態を容易に実現することができる。
(8)前記レセプタクルフェルールを支持するように前記レセプタクルハウジング内に配置され、前記プラグコネクタが前記レセプタクルハウジングに挿入される挿入方向における前記レセプタクルフェルールの移動を規制するように構成された支持部材と、をさらに備え、
前記支持部材の一部は、前記スペーサの第2面が前記内壁面から離間するように前記挿入方向において弾性変形するように構成されている項目(2)から項目(5)のいずれか一項に記載のレセプタクルコネクタ。
上記構成によれば、支持部材の一部が挿入方向に弾性変形することで、スペーサの第2面がレセプタクルハウジングの内壁面に当接する状態又は離間する状態を容易に実現することができる。
(9)前記レセプタクルハウジングは、前記レセプタクルフェルール及び前記スペーサを収容する第1キャビティと、前記プラグコネクタを収容する第2キャビティとを有し、
前記プラグコネクタが前記レセプタクルハウジングに挿入される挿入方向に直交する断面における、前記第1キャビティの開口面積は、前記第2キャビティの開口面積よりも小さい項目(1)から項目(8)のいずれか一項に記載のレセプタクルコネクタ。
上記構成によれば、レセプタクルインターフェース部とプラグインターフェース部がスペーサを介して互いに位置決めされた状態において、ゴミ等がレセプタクルインターフェース部とプラグインターフェース部に付着することを抑えることができる。
(10)マルチモード光ファイバ用のガイドピンをさらに備え、
前記レセプタクルインターフェース部は、前記第1光ファイバから出射された光ビームを拡大するように構成され、
前記プラグインターフェース部は、第2光ファイバと光学的に結合され、前記レセプタクルインターフェース部から出射された光ビームを前記第2光ファイバに集光するように構成され、
前記第1光ファイバ及び前記第2光ファイバは、シングルモード用光ファイバであり、
前記ガイドピンが、前記レセプタクルフェルールに形成されたガイド穴と前記プラグコネクタに形成されたガイド穴に挿入された状態で、前記レセプタクルインターフェース部と前記プラグインターフェース部は、互いに位置決めされる項目(1)から項目(9)のいずれか一項に記載のレセプタクルコネクタ。
上記構成によれば、比較的安価なマルチモード光ファイバ用のガイドピンを用いることで、レセプタクルコネクタの製造コストを低減することができる。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。尚、本実施形態の説明において既に説明された部材と同一の参照番号を有する部材については、説明の便宜上、その説明は省略する。また、本図面に示された各部材の寸法は、説明の便宜上、実際の各部材の寸法とは異なる場合がある。
また、本実施形態の説明では、本実施形態の理解を容易にするために、適宜、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向について言及する。尚、これらの方向は、図1に示された光コネクタ結合システム1に設定された相対的な方向である。従って、図1に示された光コネクタ結合システム1が所定方向に回転した場合には、それに従って、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向のうち少なくとも一つの軸方向が変化することに留意が必要である。
ここで、X軸方向は、+X方向(+方向をベクトルの向きとする)及び−X方向を含む方向である。同様に、Y軸方向は、+Y向及び−Y方向を含む方向であって、Z軸方向は、+Z方向及び−Z方向を含む方向である。尚、特定の方向(ベクトル)を説明する場合には、適宜、+X方向、−Y方向等として明示する。
図1は、本発明の実施形態に係るレセプタクルコネクタ10を備えた光コネクタ結合システム1を示す斜視図である。図1に示すように、光コネクタ結合システム1は、光ケーブル50と、光ケーブル150と、レセプタクルコネクタ10と、プラグコネクタ100とを備える。図1では、プラグコネクタ100は、レセプタクルコネクタ10のレセプタクルハウジング30内に収容されている。レセプタクルハウジング30に設けられた一対のラッチ係合部38と、プラグコネクタ100のラッチ132が互いに係合することで、プラグコネクタ100はレセプタクルハウジング30に固定される。
次に、図2を参照して、光コネクタ結合システム1の構成について詳細に説明する。図2は、レセプタクルインターフェース部IF−1とプラグインターフェース部IF−2がスペーサ60を介して互いに位置決めされていない状態(以下、第1状態と称する)における光コネクタ結合システム1のY軸方向に直交する断面図を示している。
レセプタクルコネクタ10は、レセプタクルハウジング30と、レセプタクルフェルール40と、一対のガイドピン63と、ピンキーパ90と、支持部材20と、スペーサ60と、一対のコイルバネ67(第1弾性部材)とを備える。
レセプタクルハウジング30は、第1キャビティ33と、第2キャビティ35とを有する。第1キャビティ33は、大径部331と、テーパ部332と、小径部333とを有する。大径部331には、レセプタクルフェルール40と、ピンキーパ90と、支持部材20が収容されている。テーパ部332には、スペーサ60が収容されている。小径部333は第2キャビティ35と連通している。第2キャビティ35は、プラグコネクタ100を収容するように構成されている。
テーパ部332のX軸方向における幅は、Z軸方向において小径部333に近づくにつれて、小さくなるように設定されている。テーパ部332はYZ面内においても同様の形状を有しており、テーパ部332のY軸方向における幅は、Z軸方向において小径部333に近づくにつれて、小さくなるように設定されている。
プラグコネクタ100がレセプタクルハウジング30に挿入される挿入方向(Z軸方向)に直交する断面における、第1キャビティ33の開口面積は、第2キャビティ35の開口面積よりも小さくなるように設定されている。
次に、図3を参照してレセプタクルフェルール40と光ケーブル50の構造について説明する。図3は、図2に示したレセプタクルフェルール40及び光ケーブル50を示す拡大斜視図である。
光ケーブル50は、X軸方向に平行に配列された複数の第1光ファイバ52と、複数の第1光ファイバ52を一体的に被覆する被覆53とを備えている。本実施形態では、光ケーブル50は、Y軸方向において2段に積み重ねられた状態でレセプタクルフェルール40によって保持されている。尚、以下の説明では、説明の便宜上、2段に積み重ねられた光ケーブル50は、特に区別することなく、単に光ケーブル50として説明する。
光ケーブル50の端部では、複数の第1光ファイバ52は、被覆53から露出している。第1光ファイバ52は、光が伝搬するコア層と、コア層を覆うクラッド層から構成される。本実施形態では、第1光ファイバ52はシングルモード光ファイバであるが、マルチモード光ファイバを適用してもよい。
レセプタクルフェルール40は、第1光ファイバ52の端部を保持する第1本体部45と、第1レンズアレイ80(第1前端部)とを備える。第1本体部45は、窓部41と、X軸方向に平行に配列した複数の光ファイバ保持孔(図示せず)と、一対のガイドピン挿入穴44(図2参照)と、後端部47とを有する。図3に示された第1本体部45は、MT型フェルールであるが、第1本体部45の形状はこれには限定されない。
各光ファイバ保持孔及びガイドピン挿入穴44は、Z軸方向に延びるように第1本体部45に形成されている。被覆53から露出し単芯分離した各第1光ファイバ52は、対応する光ファイバ保持孔に挿通されることで、第1本体部45の前面に向けてガイドされる。各第1光ファイバ52は、窓部41から供給された接着剤によってレセプタクルフェルール40に固定される。このように、各第1光ファイバ52は、対応する光ファイバ保持孔によって保持される。また、レセプタクルフェルール40の前面が例えば研磨処理されることにより、各第1光ファイバ52の端面がレセプタクルフェルール40の前面と面一とされる。後端部47は、略直方体形状に形成されており、光ケーブル50が挿入される挿入口(図示せず)が光ファイバ保持孔と連通するように設けられている。
第1レンズアレイ80は、第1光ファイバ52と光学的に結合されたレセプタクルインターフェース部IF−1と、一対のガイド穴84とを有する。特に、レセプタクルインターフェース部IF−1は第1光ファイバ52から出射された光ビームを拡大して出射するように構成されている。レセプタクルインターフェース部IF−1は、X軸方向に平行に配列した複数のGRIN(Gradient−Index)レンズ82を有する。また、第1レンズアレイ80は、前面88aと、前面88aと反対側に位置する後面とを有する。各GRINレンズ82は、Z軸方向において前面88aから後面まで延びるように第1レンズアレイ80内に保持されている。前面88aと後面は、研磨等の平滑化処理がなされている。
第1レンズアレイ80は、後面が第1本体部45の前面と接触するように、第1本体部45上に配置される。第1レンズアレイ80が第1本体部45の前面上に配置された状態では、各GRINレンズ82は、対応する光ファイバ保持孔に収容された第1光ファイバ52の端面に対して位置決めされている。
GRINレンズ82は、その中心部分から外周に向かって徐々に屈折率が変化するように構成されている。また、GRINレンズ82は、第1光ファイバ52から出射された光ビームを拡大するように構成されている。例えば、GRINレンズ82は、第1光ファイバ52から出射された発散光をコリメートし、平行光を+Z方向に向けて出射するように構成されている。さらに、GRINレンズ82は、プラグインターフェース部IF−2(後述する)からレセプタクルインターフェース部IF−1のGRINレンズ82に入射した平行光である光ビームを集光し、第1光ファイバ52に結合させるように構成されている。
図2に示すように、一対のガイドピン63は、ピンキーパ90によって支持されており、Z軸方向において第1キャビティ33から第2キャビティ35に至るまで延出している。各ガイドピン63が、対応するガイドピン挿入穴44とガイド穴84に挿入されることで、GRINレンズ82は、レセプタクルフェルール40に形成された光ファイバ保持孔から露出した第1光ファイバ52の端面に対して位置決めされる。このように、各GRINレンズ82は、対応する第1光ファイバ52と光学的に結合される。さらに、各ガイド穴84は、対応するガイドピン挿入穴44に対して位置決めされるので、各ガイド穴84は、対応するガイドピン挿入穴44と連通する。
また、ガイドピン63は、マルチモード光ファイバ用のガイドピンであって、ガイドピンの軸方向の各位置における外径の設計値に対する誤差が±1.0μm以下となるような精度で製造されている。マルチモード光ファイバ用のガイドピンを用いる利点については後述する。
支持部材20は、ピンキーパ90を介してレセプタクルフェルール40を支持するように第1キャビティ33内に配置されており、挿入方向(Z軸方向)におけるレセプタクルフェルール40の移動を規制するように構成されている。また、支持部材20は、レセプタクルハウジング30に対してXYZ軸方向において相対移動可能となるように収容されている(以下、この状態をフローティング状態と称する)。
図2及び図5(a)に示すように、スペーサ60は、テーパ部332に収容されている。スペーサ60は、第1レンズアレイ80と対向する第1面64aと、第1面64aと反対側に位置する第2面64bと、Z軸方向において第1面64aと第2面64bとの間に位置する傾斜側面64cと、Z軸方向においてスペーサ60を貫通する開口部65(透光部の一例)とを有する。スペーサ60は、凹部66と、Z軸方向において凹部66と連通する一対のガイドピン挿入穴とをさらに有する。
凹部66の底面には、第1レンズアレイ80とスペーサ60を弾性的に連結する一対のコイルバネ67が設けられている。コイルバネ67は、ガイドピン63をその内側に収容するように凹部66の底面に配置されている。尚、本実施形態では、コイルバネ67は弾性を呈する他の部材であってもよい。
図5(a)に示した第1状態では、コイルバネ67の弾性力が−Z方向に作用することで、スペーサ60がレセプタクルハウジング30の第1キャビティ33を規定する内壁面36a,36bに押し付けられる。この状態では、スペーサ60の第2面64bは、レセプタクルハウジング30の内壁面36aに当接すると共に、スペーサ60の傾斜側面64cは、内壁面36bに当接している。一方、スペーサ60の第1面64aと第1レンズアレイ80とは離間している。尚、傾斜側面64cは、YZ平面内においても同様に内壁面36bに当接している。
図2に戻り、光ケーブル150とプラグコネクタ100について説明する。
光ケーブル150は、X軸方向に平行に配列された複数の第2光ファイバ152と、複数の第2光ファイバ152を一体的に被覆する被覆153とを有する。光ケーブル150は、図3に示した光ケーブル50と同様にY軸方向において2段に積み重ねられた状態でプラグフェルール140によって保持されている。光ケーブル150の端部では、複数の第2光ファイバ152は、光を伝搬するコア層と、コア層を覆うクラッド層から構成される。本実施形態では、第2光ファイバ152は、シングルモード光ファイバであるが、マルチモード光ファイバを適用してもよい。
プラグコネクタ100は、プラグフェルール140と、プラグハウジング130と、バネ170と、支持部材120と、ラッチ132と、ラッチ規制部122とを備える。
プラグフェルール140は、図3に示したレセプタクルフェルール40と同一の構成を有し、第2光ファイバ152の端部を保持する第2本体部145と、第2レンズアレイ180(第2前端部)とを備える。第2本体部145は、第2光ファイバ152の端部を保持する光ファイバ保持孔(図示せず)と、一対のガイドピン挿入穴144と、後端部147とを有する。各光ファイバ保持孔及びガイドピン挿入穴144は、Z軸方向に延びるように第2本体部145に形成されている。被覆153から露出し単芯分離した各第1光ファイバ152は、対応する光ファイバ保持孔に挿通されることで、第2本体部145の前面に向けてガイドされる。
第2レンズアレイ180は、第2光ファイバ152と光学的に結合されたプラグインターフェース部IF−2と、一対のガイド穴184とを有する。特に、プラグインターフェース部IF−2は、第2光ファイバ152から出射された光ビームを拡大して出射するように構成されている。プラグインターフェース部IF−2は、X軸方向に平行に配列した複数のGRINレンズ182(図6参照)を有する。各ガイド穴184は、Z軸方向において第2レンズアレイ180を貫通し、対応するガイドピン挿入穴144に対して位置決めされて連通している。
プラグハウジング130は、プラグフェルール140と、バネ170と、支持部材120とを収容する。図2に示す第1状態では、バネ170は、プラグフェルール140を+Z方向に押圧するが、プラグフェルール140の後端部147がプラグハウジング130の内壁面136に当接しているため、プラグフェルール140は、バネ170から押圧力を受けた状態で静止している。
ラッチ132が図1に示すラッチ係合部38に係合することで、プラグコネクタ100はレセプタクルハウジング30に固定される。また、ラッチ132とプラグハウジング130との間に形成される角度が広がらないようにラッチ規制部122が支持部材120上に設けられている。
次に、図3から図5を参照して、レセプタクルインターフェース部IF−1とプラグインターフェース部IF−2がスペーサ60を介して互いに位置決めされた状態(以下、第2状態と称する)について説明する。図4は、第2状態における光コネクタ結合システム1の断面図である。図5(b)は、図4に示したスペーサ60及びその近傍を示す拡大断面図である。
図2に示す第1状態から、プラグコネクタ100を+Z方向に移動させることで、プラグコネクタ100をレセプタクルハウジング30の第2キャビティ35内に収容させると共に、プラグコネクタ100の一対のガイド穴184とガイドピン挿入穴144の各々に、対応するガイドピン63を挿入させる。さらに、プラグコネクタ100を+Z方向に移動させていくと、最初に、第2レンズアレイ180の前面がスペーサ60の第2面64bと当接する。次に、第2レンズアレイ180の前面がスペーサ60の第2面64bと当接した状態で、プラグコネクタ100を+Z方向にさらに移動させると、第1レンズアレイ80とスペーサ60とを弾性連結するコイルバネ67がZ軸方向に収縮し、スペーサ60が+Z方向に移動する(この現象は、「スペーサバック」と称することがある)。この結果、スペーサ60の第1面64aが第1レンズアレイ80に当接すると共に、スペーサ60の第2面64bがレセプタクルハウジング30の内壁面36aから離間する。この状態で、ラッチ132がラッチ係合部38に係合して、プラグコネクタ100はレセプタクルハウジング30に固定される。
このように、図4及び図5(b)に示す第2状態では、第1レンズアレイ80がスペーサ60の第1面64aと当接すると共に、第2レンズアレイ180がスペーサ60の第2面64bと当接した状態で、レセプタクルインターフェース部IF−1とプラグインターフェース部IF−2は、所定の間隔で互いに対向配置される。本実施形態において、所定の間隔は、Z軸方向における第1面64aと第2面64b間の距離となり、スペーサ60の設計に応じて適宜設定することが可能である。
この第2状態では、レセプタクルフェルール40とプラグフェルール140は、ガイドピン63を介して互いに位置決め及び結合されている。さらに、第1光ファイバ52は、レセプタクルインターフェース部IF−1、スペーサ60の開口部65及びプラグインターフェース部IF−2を介して、第2光ファイバ152に光学的に結合されている。ここで、スペーサ60の開口部65は、レセプタクルインターフェース部IF−1とプラグインターフェース部IF−2との間を伝搬する光ビームを透過させるように構成されている。
また、図5(b)に示す第2状態では、スペーサ60の第2面64bが内壁面36aから離間している。さらに、X軸方向及びY軸方向それぞれにおいて、スペーサ60の傾斜側面64cと内壁面36bとの間にはクリアランスが設けられている。このように、スペーサ60は、第2状態においてフローティング状態でレセプタクルハウジング30内に収容されている。
(レセプタクルコネクタ10と光コネクタ結合システム1の作用効果)
次に、本実施形態に係るレセプタクルコネクタ10及び光コネクタ結合システム1の作用効果について以下に説明する。
本実施形態に係るレセプタクルコネクタ10によれば、レセプタクルコネクタ10とプラグコネクタ100とを光学的に結合させる際、第1レンズアレイ80をスペーサ60の第1面64aと当接させると共に、第2レンズアレイ180をスペーサ60の第2面64bと当接させると、レセプタクルインターフェース部IF−1とプラグインターフェース部IF−2を所定の間隔(Z軸方向におけるスペーサ60の厚さ)で互いに対向させることができる。
このように、レセプタクルコネクタ10にスペーサ60が設けられているので、レセプタクルインターフェース部IF−1又はプラグインターフェース部IF−2の形成位置に関係なく、レセプタクルインターフェース部IF−1とプラグインターフェース部IF−2を所定の間隔で互いに対向させることができる。例えば、レセプタクルインターフェース部IF−1及びプラグインターフェース部IF−2がそれぞれレセプタクルフェルール40の端面及びプラグコネクタ100の端面に設けられている場合でも、レセプタクルインターフェース部IF−1とプラグインターフェース部IF−2を所定の間隔で互いに対向させることができる。従って、レセプタクルフェルール40とプラグフェルール140の設計自由度を高くすることができる光コネクタ結合システム1を提供可能なレセプタクルコネクタ10を提供することができる。
また、図5(a)に示す第1状態では、スペーサ60の第2面64bは、レセプタクルハウジング30の内壁面36a,36bに当接しているので、内壁面36a,36bによってスペーサ60の収容位置を決定することができる。
一方、図5(b)に示す第2状態では、スペーサ60の第2面64bは内壁面36aから離間しているため、レセプタクルハウジング30に外力が加わった場合、外力が内壁面36aを介してスペーサ60に伝わりにくくすることができる。これにより、スペーサ60に当接したレセプタクルフェルール40とプラグフェルール140間の光結合が外力によって悪影響を受けることが抑えられる。従って、外力に対する信頼性が改善されたレセプタクルコネクタ10を提供することができる。
さらに、本実施形態では、第2状態において、X軸方向及びY軸方向それぞれにおいて、スペーサ60の傾斜側面64cと内壁面36bとの間にはクリアランスが設けられている。このため、外力が内壁面36bを介してさらにスペーサ60に伝わりにくくすることができる。
また、本実施形態に係るスペーサ60によれば、図5(b)に示した第2状態における第1レンズアレイ80とスペーサ60の第2面64bとの間の距離は、図5(a)に示した第1状態における第1レンズアレイ80とスペーサ60の第2面64bとの間の距離よりも小さい。このように、第1レンズアレイ80と第2面64bとの間の距離の変化により、スペーサ60の第2面64bがレセプタクルハウジング30の内壁面36aに当接する状態又は離間する状態を実現することができる。
また、本実施形態に係るスペーサ60では、第1状態における第1面64aと第2面64bとの間の距離が、第2状態における第1面64aと第2面64bとの間の距離と同じとなる。このように、例えば単一部材から構成された比較的簡易なスペーサ構造によって、外力に対する信頼性が改善されたレセプタクルコネクタ10を提供することができる。
また、スペーサ60と第1レンズアレイ80とを弾性的に連結するコイルバネ67は、第2状態における第1レンズアレイ80とスペーサ60の第2面64bとの間の距離が第1状態における第1レンズアレイ80と第2面64bとの間の距離よりも小さくなるように弾性変形(収縮)する。従って、コイルバネ67が弾性変形することで、第1レンズアレイ80と第2面64bとの間の距離が変化し、第2面64bがレセプタクルハウジング30の内壁面36aに当接する状態又は離間する状態を容易に実現することができる。
さらに、コイルバネ67のZ軸方向における弾性力は、プラグコネクタ100のバネ170のZ軸方向における弾性力よりも小さくなるように設定されている。これにより、プラグコネクタ100を+Z方向に移動させたときに、スペーサ60の第2面64bを内壁面36aから離間させることが可能となる。
図4に示す第2状態では、プラグフェルール140は、プラグハウジング130に対して僅かに−Z方向に後退している。このとき、プラグフェルール140の後端部147とプラグハウジング130の内壁面136との間に、Z軸方向において僅かにクリアランスが生じる。これにより、第2状態では、プラグフェルール140は、フローティング状態でプラグハウジング130内に収容される。
一方、レセプタクルコネクタ10においては、支持部材20がレセプタクルハウジング30内にフローティング状態で収容されている。このため、ピンキーパ90を介して支持部材20に接続されたレセプタクルフェルール40は、フローティング状態でレセプタクルハウジング30内に収容されている。
このように、第2状態において、レセプタクルフェルール40とスペーサ60はフローティング状態でレセプタクルハウジング30内に収容されると共に、プラグフェルール140はフローティング状態でプラグハウジング130内に収容される。
従って、レセプタクルハウジング30に外力が加わった場合でも、スペーサ60、レセプタクルフェルール40及びプラグフェルール140は一緒になって動くので、レセプタクルインターフェース部IF−1とプラグインターフェース部IF−2との間の光結合は、外力による悪影響を受けにくくなる。従って、外力に対する信頼性が改善された光コネクタ結合システム1を提供することができる。
また、図5(b)に示すように、プラグフェルール140の第2レンズアレイ180は+Z方向においてプラグハウジング130から突出しているので、プラグハウジング130が第2キャビティ35に収容される一方、第2レンズアレイ180は第1キャビティ33内に収容される。このように、レセプタクルインターフェース部IF−1とプラグインターフェース部IF−2は第1キャビティ33内に配置される。
ここで、挿入方向(Z軸方向)に直交する断面における第1キャビティ33の開口面積は、第2キャビティ35の開口面積よりも小さく設定されているため、外部に存在するゴミ等が第2キャビティ35を通じて第1キャビティ33内に進入することが抑えられる。従って、第1キャビティ33内に配置されたレセプタクルインターフェース部IF−1とプラグインターフェース部IF−2にゴミ等が付着することを抑えることができる。
(第1光ファイバ52と第2光ファイバ152との間の光結合)
次に、図6を参照して、第1光ファイバ52と第2光ファイバ152との間の光結合について以下に説明する。図6は、図4に示した第1光ファイバ52と第2光ファイバ152との間の光結合を説明するための模式図である。
尚、説明の便宜上、レセプタクルフェルール40に保持される複数の第1光ファイバ52のうち、受信側光ファイバを第1光ファイバ52aと称し、送信側光ファイバを第1光ファイバ52bと称する。同様に、プラグフェルール140に保持される複数の第2光ファイバ152のうち、送信側光ファイバを第2光ファイバ152aと称し、受信側光ファイバを第2光ファイバ152bと称する。第1光ファイバ52と第2光ファイバ152は、共にシングルモード光ファイバである。
さらに、第1レンズアレイ80は、複数のGRINレンズ82を有し、レセプタクルインターフェース部IF−1を構成する。複数のGRINレンズ82は、第1光ファイバ52aと光学的に接続されたGRINレンズ82aと、第1光ファイバ52bと光学的に接続されたGRINレンズ82bを含む。
同様に、第2レンズアレイ180は、複数のGRINレンズ182を有し、プラグインターフェース部IF−2を構成する。複数のGRINレンズ182は、第2光ファイバ152aと光学的に接続されたGRINレンズ182aと、第2光ファイバ152bと光学的に接続されたGRINレンズ182bを含む。
第1光ファイバ52b内を+Z方向に伝搬し、GRINレンズ82bに入射した光ビームは、GRINレンズ82bによって拡大されて、レセプタクルインターフェース部IF−1から開口部65に向けて出射される。GRINレンズ82bは、第1光ファイバ52bから出射された発散光をコリメートし、略平行な光ビームに変換する。
レセプタクルインターフェース部IF−1から出射された光ビームは、開口部65内を+Z方向に伝搬し、プラグインターフェース部IF−2に入射する。そして、光ビームは、GRINレンズ182bによって第2光ファイバ152bの端面に集光され、第2光ファイバ152b内を+Z方向に伝搬する。このように、第1光ファイバ52bと第2光ファイバ152bは、レセプタクルインターフェース部IF−1とプラグインターフェース部IF−2を介して、互いに光学的に結合される。
同様に、第2光ファイバ152aと第1光ファイバ52aも、レセプタクルインターフェース部IF−1とプラグインターフェース部IF−2を介して、互いに光学的に結合される。
光コネクタ結合システム1によれば、レセプタクルインターフェース部IF−1とプラグインターフェース部IF−2との間では、光ビームは拡大されている。これにより、光結合方向(Z軸方向)と直交する面内(XY面内)におけるレセプタクルコネクタ10とプラグコネクタ100との間の軸ずれによって生じる接続損失を抑えることができる。従って、軸ずれによる光学特性の低下が小さい(トレランスが大きい)光結合構造が提供される。
また、レセプタクルコネクタ10とプラグコネクタ100との間を位置決めするガイドピン63に高い寸法精度が要求されないので、光学特性の良い光コネクタ結合システム1を低コストで提供できる。本実施形態の一例では、ガイドピン63としては、比較的安価なマルチモード光ファイバ用のガイドピンを採用することができる。マルチモード光ファイバ用のガイドピンは、マルチモード光ファイバ同士を光結合するための光コネクタに通常用いられるガイドピンであり、ガイドピン63の直径とガイド穴184の内径との差は、例えば、2μm以下である。
通常、シングルモード光ファイバ同士は、前述のシングルモード光ファイバ用のガイドピンを用いて光結合される。この場合には、ガイドピンの直径とガイド穴の内径との差は1μm以下とされる。一方、本実施形態の光コネクタ結合システム1によれば、ガイドピン63の直径とガイド穴184の内径との差は、1μmより大きく2μm以下である場合でも、第2光ファイバ152aと第1光ファイバ52aとの間の光学特性の低下が小さい。このように、マルチモード光ファイバ用のガイドピンを用いてシングルモード光ファイバ同士を光結合することにより、光コネクタ結合システム1の製造コストを低減できる。
(第1変形例)
次に、図7から図9を参照して、本実施形態の第1変形例に係るレセプタクルコネクタ10Aを備えた光コネクタ結合システム1Aについて説明する。図7は、光コネクタ結合システム1Aの第1状態における断面図を示している。図8は、光コネクタ結合システム1Aの第2状態における断面図を示している。図9(a)は、図7に示したスペーサ160及びその近傍を示す拡大断面図である。図9(b)は、図8に示したスペーサ160及びその近傍を示す拡大断面図である。尚、本実施形態で説明した部材と同一の参照番号を有する部材は同一の構成を有するので、その説明は省略する。
図7に示す光コネクタ結合システム1Aは、本実施形態に係るスペーサ60の代わりに、スペーサ160をレセプタクルコネクタ10Aに用いた点で、本実施形態に係る光コネクタ結合システム1と異なる。従って、スペーサ160の構成について以下に説明する。
図9に示すように、スペーサ160は、第1スペーサ部161aと、第2スペーサ部161bと、板バネ167とを備える。第1スペーサ部161aと第2スペーサ部161bは同一の構成を有する。また、スペーサ160は、Z軸方向に延びる開口部165(透光部)を有する。
第1スペーサ部161aは、外面164a(スペーサ160の第1面)と、外面164aとは反対側に位置する内面166aと、凹部168aとを有する。スペーサ160の第1面として機能する外面164aは、最外面164aAと、凹部168aの底面164aBとを有する。略直方体形状の凹部168aは、第1スペーサ部161aの最外面164aAに形成されており、開口部165と連通している。第1スペーサ部161aのX軸方向における両端側には、ガイドピン63を保持するためのガイドピン保持穴が形成されている。
第2スペーサ部161bは、外面164b(スペーサ160の第2面)と、外面164bとは反対側に位置する内面166bと、凹部168bとを有する。スペーサ160の第2面として機能する外面164bは、最外面164bAと、凹部168bの底面164bBとを有する。
内面166bは、第1スペーサ部161aの内面166aと対向している。図9(b)に示すように、第2状態において、内面166aと内面166bは互いに当接する。凹部168aと同じ形状を有する凹部168bは、第2スペーサ部161bの最外面164bAに形成されており、開口部165と連通している。第2スペーサ部161bのX軸方向における両端には、ガイドピン63を保持するためのガイドピン保持穴が形成されており、開口部165と連通している。
板バネ167は、第1スペーサ部161aと第2スペーサ部161bとを弾性的に連結するように構成されている。尚、変形例1では、板バネ167は、弾性を呈する他の部材であってもよい。
第1スペーサ部161aと第2スペーサ部161bが一対のガイドピン63を介して互いに連結されると、第2スペーサ部161bの板バネ収容部(図示せず)と第1スペーサ部161aの板バネ収容部(図示せず)によって、板バネ167を収容する板バネ収容空間(図示せず)が形成される。このように、板バネ167が板バネ収容空間に収容された状態で、第1スペーサ部161aと第2スペーサ部161bは、板バネ167を介して互いに弾性的に連結される。
図7及び図9(a)に示す第1状態では、板バネ167の弾性力により、第1スペーサ部161aと第2スペーサ部161bは互いに離間した状態で対向配置される。この状態では、第2スペーサ部161bの最外面164bAが第1キャビティ33の内壁面36aに当接すると共に、第1スペーサ部161aの底面164aBが第1レンズアレイ80から離間している。また、この状態では、第1スペーサ部161aと第2スペーサ部161bの側面は、内壁面36bから離間している。
図7に示す第1状態から、プラグコネクタ100を+Z方向に移動させることで、プラグコネクタ100をレセプタクルハウジング30の第2キャビティ35内に収容させると共に、プラグコネクタ100の一対のガイド穴184とガイドピン挿入穴144の各々に、対応するガイドピン63を挿入させる。さらに、プラグコネクタ100を+Z方向に移動させると、最初に、第2レンズアレイ180の前面が第2スペーサ部161bの底面164bBと当接する。次に、第2レンズアレイ180の前面が底面164bBと当接した状態で、プラグコネクタ100を+Z方向にさらに移動させると、板バネ167がZ軸方向に収縮し、第2スペーサ部161bが+Z方向に移動する。このように、第2スペーサ部161bの最外面164bAが内壁面36aから離間する。その後、第2スペーサ部161bの内面166bが第1スペーサ部161aの内面166aと当接した後、第1レンズアレイ80が第1スペーサ部161aの底面164aBに当接する。この状態で、プラグコネクタ100はレセプタクルハウジング30に固定される。
図8及び図9(b)に示す第2状態では、第1レンズアレイ80が第1スペーサ部161aの底面164aBと当接すると共に、第2レンズアレイ180が第2スペーサ部161bの底面164bBと当接した状態で、レセプタクルインターフェース部IF−1とプラグインターフェース部IF−2は、所定の間隔で互いに対向配置される。変形例1において、所定の間隔は、Z軸方向における底面164aBと底面164bB間の距離となり、スペーサ160の設計に応じて適宜変更することが可能である。
また、第2状態では、スペーサ160は、フローティング状態でレセプタクルハウジング30内に収容されているため、レセプタクルフェルール40とスペーサ160はフローティング状態でレセプタクルハウジング30内に収容されると共に、プラグフェルール140はフローティング状態でプラグハウジング130内に収容される。
また、板バネ167のZ軸方向における弾性力は、プラグコネクタ100のバネ170のZ軸方向における弾性力よりも小さくなるように設定されている。これにより、プラグコネクタ100を+Z方向に移動させたときに、第2スペーサ部161bの最外面164bAを内壁面36aから離間させることが可能となる。
変形例1におけるスペーサ160によれば、第2状態における外面164aと外面164bとの間の距離は、第1状態における外面164aと外面164bとの間の距離よりも小さくなる。このように、スペーサ160の外面164aと外面164bとの間の距離の変化により、スペーサ160の外面164bが内壁面36aから当接する状態又は離間する状態を容易に実現することができる。
(第2変形例)
次に、図10を参照して、本実施形態の第2変形例に係るレセプタクルコネクタ10Bを備えた光コネクタ結合システム1Bについて説明する。図10は、光コネクタ結合システム1Bの第2状態における断面図を示している。尚、本実施形態及び各変形例で説明した部材と同一の参照番号を有する部材は同一の構成を有するので、その説明は省略する。
図10に示す光コネクタ結合システム1Bは、バネ70(第2弾性部材)をレセプタクルコネクタ10Bに用いた点で、本実施形態に係る光コネクタ結合システム1と異なる。従って、バネ70の構成及びその作用効果について以下に説明する。
図10に示すように、バネ70がピンキーパ90と支持部材20との間に配置されている。バネ70のZ軸方向における弾性力は、コイルバネ67のZ軸方向における弾性力よりも大きく設定されている。また、図10に示す第2状態では、バネ70のZ軸方向における弾性力は、プラグコネクタ100のバネ170のZ軸方向における弾性力と釣り合っている。一方、第1状態から第2状態に移行する間の状態においては、バネ70のZ軸方向における弾性力は、プラグコネクタ100のバネ170のZ軸方向における弾性力よりも小さい。尚、変形例2では、バネ70は、弾性を呈する他の部材であってもよい。
次に、第1状態から第2状態に移行する過程について、図10及び図5(b)を参照して説明する。第1状態から、プラグコネクタ100を+Z方向に移動させることで、プラグコネクタ100をレセプタクルハウジング30の第2キャビティ35内に収容させると共に、プラグコネクタ100の一対のガイド穴184とガイドピン挿入穴144の各々に、対応するガイドピン63を挿入させる。さらに、プラグコネクタ100を+Z方向に移動させると、最初に、第2レンズアレイ180の前面がスペーサ60の第2面64bと当接する。
次に、第2レンズアレイ180の前面がスペーサ60の第2面64bと当接した状態で、プラグコネクタ100を+Z方向にさらに移動させていくと、コイルバネ67のZ軸方向に収縮によってスペーサ60が+Z方向に移動すると共に、バネ70が+Z方向に収縮する。このように、スペーサ60の第1面64aが第1レンズアレイ80に当接すると共に、スペーサ60の第2面64bがレセプタクルハウジング30の内壁面36aから離間する。
その後、プラグコネクタ100がレセプタクルハウジング30に固定されると、バネ70の弾性力とバネ170の弾性力が釣り合った位置で、レセプタクルフェルール40とプラグフェルール140が静止し、レセプタクルインターフェース部IF−1とプラグインターフェース部IF−2がスペーサ60を介して互いに位置決めされる(第2状態)。
第2状態では、レセプタクルフェルール40とスペーサ160はフローティング状態でレセプタクルハウジング30内に収容されると共に、プラグフェルール140はフローティング状態でプラグハウジング130内に収容される。
第2変形例に係るレセプタクルコネクタ10Bによれば、バネ70は、スペーサ60の第2面64bから離間するように+Z方向において弾性変形するように構成されている。このように、コイルバネ67と共にバネ70が+Z方向に弾性変形することで、スペーサ60の第2面64bがレセプタクルハウジング30の内壁面36aから当接する状態又は離間する状態を容易に実現することができる。
さらに、第2状態において、プラグコネクタ100側の光ケーブル150に−Z方向の引張力が生じた場合でも、当該引張力によりバネ70が−Z方向に伸びるため、プラグフェルール140がレセプタクルフェルール40から取り外されにくくなる。このように、バネ70を設けたことで、外力に対する信頼性がさらに改善されたレセプタクルコネクタを提供することができる。
(第3変形例)
次に、図11及び図12を参照して、本実施形態の第3変形例に係るレセプタクルコネクタ10Cを備えた光コネクタ結合システム1Cについて説明する。図11(a)は、第3変形例に係るレセプタクルコネクタ10Cを備えた光コネクタ結合システム1Cの第2状態における断面図を示す。図11(b)は、図11(a)に示すスペーサ260及びその近傍を示す拡大断面図である。図12は、図11に示した支持部材20Aの斜視図である。尚、本実施形態及び各変形例で説明した部材と同一の参照番号を有する部材は同一の構成を有するので、その説明は省略する。
図11に示す光コネクタ結合システム1Cは、レセプタクルコネクタ10の代わりにレセプタクルコネクタ10Cを設けた点で、本実施形態の光コネクタ結合システム1と異なる。さらに、図11に示すレセプタクルコネクタ10Cは、本実施形態のスペーサ60の代わりにスペーサ260を設け、本実施形態の支持部材20の代わりに支持部材20Aを設け、一対のコイルバネ67が設けられていない点で、本実施形態の光コネクタ結合システム1と異なる。従って、スペーサ260及び支持部材20Aの構成について以下に説明する。
図11(b)に示すように、本実施形態のスペーサ60と比較すると、レセプタクルコネクタ10Cには、第1レンズアレイ80とスペーサを弾性的に連結するコイルバネ67が設けられていないため、スペーサ260にはコイルバネを収容するための凹部が形成されていない。スペーサ260は、第1面264aと、第1面264aと反対側に位置する第2面264bと、第1面264aと第2面264bとの間に位置する傾斜側面264cと、Z軸方向においてスペーサ260を貫通する開口部265とを有する。
図11及び図12に示すように、支持部材20Aは、互いに対向する柱状部22,23と、柱状部22,23との間に形成された一対の弾性変形部24とを有する。各弾性変形部24は、柱状部22,23と一体的に形成されており、X軸方向に2つの突起部25が形成されている。各弾性変形部24は、Z軸方向に押圧力が付与されると、Z軸方向に弾性変形するように構成されている。図11に示す状態では、各突起部25は、ピンキーパ90に当接しており、レセプタクルフェルール40からの+Z方向の押圧力が各突起部25を通じて弾性変形部24の特定箇所に集中する。さらに、支持部材20Aには、空間部Sが設けられている。このように構成することで、弾性変形部24はZ軸方向に弾性変形し易くなる。
図11に示す第2状態では、弾性変形部24のZ軸方向における弾性力は、プラグコネクタ100のバネ170のZ軸方向における弾性力と釣り合っている。一方、第1状態から第2状態に移行する間の状態においては、弾性変形部24のZ軸方向における弾性力は、プラグコネクタ100のバネ170のZ軸方向における弾性力よりも小さい。
次に、第1状態から第2状態に移行する過程について、図11を参照して説明する。第1状態から、プラグコネクタ100を+Z方向に移動させることで、プラグコネクタ100をレセプタクルハウジング30の第2キャビティ35内に収容させると共に、プラグコネクタ100の一対のガイド穴184とガイドピン挿入穴144の各々に、対応するガイドピン63を挿入させる。さらに、プラグコネクタ100を+Z方向に移動させると、最初に、第2レンズアレイ180の前面がスペーサ260の第2面264bに当接する。
次に、第2レンズアレイ180の前面がスペーサ260の第2面264bと当接した状態で、プラグコネクタ100を+Z方向にさらに移動させていくと、+Z方向の押圧力により突起部25を介して弾性変形部24が+Z方向に弾性変形する。このように、スペーサ260の第2面264bがレセプタクルハウジング30の内壁面36aから離間する。
その後、プラグコネクタ100がレセプタクルハウジング30に固定されると、弾性変形部24とバネ170の弾性力が釣り合った位置で、レセプタクルフェルール40とプラグフェルール140が静止し、レセプタクルインターフェース部IF−1とプラグインターフェース部IF−2がスペーサ260を介して互いに位置決めされる(第2状態)。
第2状態では、レセプタクルフェルール40とスペーサ260はフローティング状態でレセプタクルハウジング30内に収容されると共に、プラグフェルール140はフローティング状態でプラグハウジング130内に収容される。
第3変形例に係るレセプタクルコネクタ10Cによれば、支持部材20Aの一部である弾性変形部24は、スペーサ260の第2面264bから離間するように+Z方向において弾性変形するように構成されている。このように、弾性変形部24が+Z方向に弾性変形することで、スペーサ260の第2面264bがレセプタクルハウジング30の内壁面36aから当接する状態又は離間する状態を容易に実現することができる。
さらに、第2状態において、プラグコネクタ100側の光ケーブル150に−Z方向の引張力が生じた場合でも、当該引張力により弾性変形部24が−Z方向に弾性変形するため、プラグフェルール140がレセプタクルフェルール40から取り外されにくくなる。このように、支持部材20Aを設けたことで、外力に対する信頼性がさらに改善されたレセプタクルコネクタを提供することができる。
第3変形例に係るレセプタクルコネクタ10Cによれば、部品点数を減らすことができるので、レセプタクルコネクタの製造コストを低くすることができると共に、レセプタクルコネクタのZ軸方向の長さを短くすることができる。
(第4変形例)
次に、図13を参照して、本実施形態の第4変形例に係るレセプタクルコネクタ10Dを備えた光コネクタ結合システム1Dについて説明する。図13は、第4変形例に係るレセプタクルコネクタ10Dを備えた光コネクタ結合システム1Dの第2状態における断面図を示す。尚、本実施形態及び各変形例で説明した部材と同一の参照番号を有する部材は同一の構成を有するので、その説明は省略する。
図13に示す光コネクタ結合システム1Dは、第2状態においてスペーサをレセプタクルハウジング30に対してフローティングさせていない点において、本実施形態及び各変形例と大きく異なる。特に、第4変形例では、スペーサ360はレセプタクルハウジング30と一体的に形成されている。
レセプタクルハウジング30と一体的に形成されたスペーサ360は、第1レンズアレイ80と当接するように構成された第1面364aと、第1面364aとは反対側に位置しており、第2レンズアレイ180と当接するように構成された第2面364bと、レセプタクルインターフェース部IF−1とプラグインターフェース部IF−2との間を伝搬する光ビームを透過させるように構成された開口部365とを有する。
第4変形例では、第1レンズアレイ80は、第1状態及び第2状態のいずれの状態においても、バネ70の−Z方向に作用する弾性力により第1面364aに押し付けられている。一方、第2レンズアレイ180は、第2状態において、バネ170の+Z方向に作用する弾性力により第2面364bに押し付けられている。
図13に示す第2状態では、第1レンズアレイ80が第1面364aに当接し、第2レンズアレイ180が第2面364bに当接した状態で、レセプタクルインターフェース部IF−1とプラグインターフェース部IF−2は、所定の間隔(スペーサ360のZ軸方向における厚さ)で互いに対向している。このように、第4変形例においても、レセプタクルフェルール40とプラグフェルール140の設計自由度を高くすることができる光コネクタ結合システムを提供可能である。
以上、本発明の実施形態について説明をしたが、本発明の技術的範囲が本実施形態の説明によって限定的に解釈されるべきではないのは言うまでもない。本実施形態は一例であって、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、様々な実施形態の変更が可能であることが当業者によって理解されるところである。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲に記載された発明の範囲及びその均等の範囲に基づいて定められるべきである。
例えば、本実施形態では、レセプタクルインターフェース部IF−1及びプラグインターフェース部IF−2はGRINレンズ含むが、GRINレンズの代わりに、コリメートレンズを用いることができる。
また、本実施形態では、第1前端部として機能する第1レンズアレイ80を第1本体部45と別体の構成とし、第2前端部として機能する第2レンズアレイ180を第2本体部145と別体の構成としているが、第1レンズアレイ80を第1本体部45と一体形成し、第2レンズアレイ180を第2本体部145と一体形成してもよい。このように、第1前端部及び第2前端部は、レセプタクルフェルール及びプラグフェルールの端部として理解されるべきであって、本実施形態における第1レンズアレイ80及び第2レンズアレイ180に限定的に解釈されるべきではない。
さらに、レセプタクルインターフェース部IF−1は、第1レンズアレイ80の前面と面一となっているが、レセプタクルインターフェース部IF−1は、当該前面から凹んだ位置に設けられていてもよい。同様に、プラグインターフェース部IF−2は、第2レンズアレイ180の前面から凹んだ位置に設けられていてもよい。
また、本実施形態の第2変形例では、スペーサ60が用いられているが、スペーサ60の代わりに、第1変形例のスペーサ160又は第3変形例のスペーサ260を用いてもよい。この場合でも、スペーサをレセプタクルハウジング30からフローティングさせることが可能である。
また、本実施形態の第3変形例では、スペーサ260が用いられているが、スペーサ260の代わりに、本実施形態のスペーサ60又は第1変形例のスペーサ160を用いてもよい。この場合でも、スペーサをレセプタクルハウジング30からフローティングさせることが可能である。
1,1A,1B,1C,1D:光コネクタ結合システム
10,10A,10B,10C,10D:レセプタクルコネクタ
20,20A:支持部材
22,23:柱状部
24:弾性変形部
25:突起部
30:レセプタクルハウジング
33:第1キャビティ
35:第2キャビティ
36a,36b:内壁面
38:ラッチ係合部
40:レセプタクルフェルール
41:窓部
44:ガイドピン挿入穴
45:第1本体部
47:後端部
50:光ケーブル
52,52a,52b:第1光ファイバ
53:被覆
60:スペーサ
63:ガイドピン
64a:第1面
64b:第2面
64c:傾斜側面
65:開口部
66:凹部
67:コイルバネ
70:バネ
80:第1レンズアレイ
82,82a,82b:GRINレンズ
84:ガイド穴
88a:前面
90:ピンキーパ
100:プラグコネクタ
120:支持部材
122:ラッチ規制部
130:プラグハウジング
132:ラッチ
136:内壁面
140:プラグフェルール
144:ガイドピン挿入穴
145:第2本体部
147:後端部
150:光ケーブル
152,152a,152b:第2光ファイバ
153:被覆
160:スペーサ
161a:第1スペーサ部
161b:第2スペーサ部
164a:外面
164aA:最外面
164aB:底面
164b:外面
164bA:最外面
164bB:底面
165:開口部
166a,166b:内面
167:板バネ
168a,168b:凹部
170:バネ
180:第2レンズアレイ
182,182a,182b:GRINレンズ
184:ガイド穴
260:スペーサ
264a:第1面
264b:第2面
264c:傾斜側面
265:開口部
331:大径部
332:テーパ部
333:小径部
360:スペーサ
364a:第1面
364b:第2面
365:開口部
IF−1:レセプタクルインターフェース部
IF−2:プラグインターフェース部
S:空間部

Claims (9)

  1. 第1光ファイバの端部を保持する第1保持部と、前記第1光ファイバと光学的に結合されたレセプタクルインターフェース部を有する第1前端部と、を備えるレセプタクルフェルールと、
    前記レセプタクルフェルールと、前記レセプタクルインターフェース部と光学的に結合されるプラグインターフェース部を有する第2前端部を備えるプラグコネクタとが収容されるレセプタクルハウジングと、
    前記第1前端部と当接するように構成された第1面と、
    前記第1面と反対側に位置しており、前記第2前端部と当接するように構成された第2面と、
    前記レセプタクルインターフェース部と前記プラグインターフェース部との間を伝搬する光ビームを透過させるように構成された透光部と、
    を有し、前記レセプタクルハウジング内に配置されるスペーサと、を備え、
    前記第1前端部が前記第1面に当接し、前記第2前端部が前記第2面に当接した状態で、前記レセプタクルインターフェース部と前記プラグインターフェース部は、所定の間隔で互いに対向しており、
    前記レセプタクルインターフェース部と前記プラグインターフェース部が前記スペーサを介して互いに位置決めされていない第1状態では、前記スペーサの第2面は、前記レセプタクルハウジングのキャビティを規定する内壁面に当接し、
    前記レセプタクルインターフェース部と前記プラグインターフェース部が前記スペーサを介して互いに位置決めされた第2状態では、前記スペーサの第2面は、当該内壁面から離間する、
    レセプタクルコネクタ。
  2. 前記第2状態における前記第1前端部と前記スペーサの第2面との間の距離は、前記第1状態における前記第1前端部と前記スペーサの第2面との間の距離よりも小さい請求項に記載のレセプタクルコネクタ。
  3. 前記第1状態における前記第1面と前記第2面との間の距離は、第2状態における前記第1面と前記第2面との間の距離と同じである請求項に記載のレセプタクルコネクタ。
  4. 前記第2状態における前記第1面と前記第2面との間の距離は、前記第1状態における前記第1面と前記第2面との間の距離よりも小さい請求項に記載のレセプタクルコネクタ。
  5. 前記レセプタクルフェルールを支持するように前記レセプタクルハウジング内に配置され、前記プラグコネクタが前記レセプタクルハウジングに挿入される挿入方向における前記レセプタクルフェルールの移動を規制するように構成された支持部材と、
    前記第1前端部と前記スペーサを弾性的に連結する第1弾性部材と、
    をさらに備え、
    前記第1弾性部材は、前記第2状態における前記第1前端部と前記スペーサの第2面との間の距離が前記第1状態における前記第1前端部と前記スペーサの第2面との間の距離よりも小さくなるように弾性変形する請求項から請求項のいずれか一項に記載のレセプタクルコネクタ。
  6. 前記レセプタクルフェルールを支持するように前記レセプタクルハウジング内に配置され、前記プラグコネクタが前記レセプタクルハウジングに挿入される挿入方向における前記レセプタクルフェルールの移動を規制するように構成された支持部材と、
    前記レセプタクルフェルールと前記支持部材との間に配置され、前記スペーサの第2面が前記内壁面から離間するように前記挿入方向において弾性変形するように構成された第2弾性部材と、をさらに備えた請求項から請求項のいずれか一項に記載のレセプタクルコネクタ。
  7. 前記レセプタクルフェルールを支持するように前記レセプタクルハウジング内に配置され、前記プラグコネクタが前記レセプタクルハウジングに挿入される挿入方向における前記レセプタクルフェルールの移動を規制するように構成された支持部材と、をさらに備え、
    前記支持部材の一部は、前記スペーサの第2面が前記内壁面から離間するように前記挿入方向において弾性変形するように構成されている請求項から請求項のいずれか一項に記載のレセプタクルコネクタ。
  8. 前記レセプタクルハウジングは、前記レセプタクルフェルール及び前記スペーサを収容する第1キャビティと、前記プラグコネクタを収容する第2キャビティとを有し、
    前記プラグコネクタが前記レセプタクルハウジングに挿入される挿入方向に直交する断面における、前記第1キャビティの開口面積は、前記第2キャビティの開口面積よりも小さい請求項1から請求項のいずれか一項に記載のレセプタクルコネクタ。
  9. マルチモード光ファイバ用のガイドピンをさらに備え、
    前記レセプタクルインターフェース部は、前記第1光ファイバから出射された光ビームを拡大するように構成され、
    前記プラグインターフェース部は、第2光ファイバと光学的に結合され、前記レセプタクルインターフェース部から出射された光ビームを前記第2光ファイバに集光するように構成され、
    前記第1光ファイバ及び前記第2光ファイバは、シングルモード用光ファイバであり、
    前記ガイドピンが、前記レセプタクルフェルールに形成されたガイド穴と前記プラグコネクタに形成されたガイド穴に挿入された状態で、前記レセプタクルインターフェース部と前記プラグインターフェース部は、互いに位置決めされる請求項1から請求項のいずれか一項に記載のレセプタクルコネクタ。
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