JP6440263B2 - 機密性を有する廃棄物の処理方法及び処理設備 - Google Patents

機密性を有する廃棄物の処理方法及び処理設備 Download PDF

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Description

本発明は、機密性を有する廃棄物の処理方法及び処理設備に関するものであり、より詳細には、蓋が施錠されて処理場内に搬入されてくる機密性を有する廃棄物の回収容器から、そこに収納されている廃棄物を、人目に晒すことなくその機密性を保持したまま取り出して破砕処理部に投入することが可能な、機密性を有する廃棄物の処理方法及び処理設備に関するものである。
金融機関、保険会社等の事業所や役所、学校、病院等において発生する情報漏洩の7割が内部流出であるとされている。そこで、各事業所等においては、情報漏洩防止のために、不要になった機密書類はシュレッダーにかけて廃棄処分している。しかし、このシュレッダーによる廃棄処分には時間と手間がかかり、そのための人件費が嵩むという問題があるだけでなく、シュレッダー屑は非常に嵩張るため、廃棄書類が大量に出る事業所等においては、袋詰めしたシュレッダー屑の保存・排出に苦労が伴う。
かかる事情に鑑み、機密性を有する廃棄物をシュレッダーにかけることなく廃棄処分することを可能にするための、廃棄文書回収システムの提案がある(特開2001−301911号公報)。しかし、この提案に係るシステムの場合は、回収業者は、各オフィスに設置された回収ボックス自体を回収するのではなく、回収ボックス内に配備される回収用袋に袋詰めされた機密文書であるので、このシステムによった場合は、その廃棄物の機密性の保持は到底望めない。
この点を是正するものとして、回収業者が機密性を有する廃棄物を、施錠された回収箱ごと回収し、そのままリサイクル処理場へ運搬するシステムの提案がある(特許第5030048号公報)。しかし、この提案に係るシステムの場合の機密性保持は、回収箱がリサイクル処理場に運搬されるまでしか確保されておらず、その後のリサイクル処理場内における処理工程における機密性保持については全く配慮されていないので、その間における機密漏洩の可能性を否定することはできない。
また、この提案に係るシステムの場合は、廃棄物中に含まれる可能性のある金属等の硬質物や硬質物の扱いについてまで考えが及んでいないので、仮に、回収してきた廃棄物を無人操作で破砕処理するとした場合、廃棄物に含まれている可能性のある金属等の硬質物によって破砕機が損傷され、その修理に手間とコストがかかるだけでなく、その間処理場における処理機能が停止するという問題が生ずる。
特開2001−301911号公報 特許第5030048号公報
本発明はかかる背景の下になされたもので、機密性を有する廃棄物の処理をシュレッダーを用いることなく効率よく行うことができ、しかも、事業所等における廃棄物の投棄から処理場における処理に至るまでの各工程を、人手を介さずに非接触にて行うことが可能であり、また、当該廃棄物を一切人目に晒すことなくその機密性を保持したまま実施することができ、更に、安全性に対する配慮がなされていて、廃棄物に含まれている可能性のある金属等の硬質物によって破砕機が損傷して処理作業が停滞するおそれがない機密性を有する廃棄物の処理方法及び処理設備を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に係る発明は、機密性を有する廃棄物を収納した回収容器を施錠した状態で廃棄物処理場内に搬入した後、前記回収容器の解錠から前記廃棄物の破砕処理に至るまでの各処理を人手を介することなく行うための機密性を有する廃棄物の処理設備であって、
前記処理場内において前記回収容器を移送させるための搬送装置と、前記搬送装置によって搬送される前記回収容器を通過させて硬質物の混入をチェックする硬質物探知装置と、前記硬質物探知装置を通過した硬質物を含まない前記回収容器の蓋の鍵穴の位置を検出する鍵穴検出装置と、前記鍵穴検出装置により検出された前記鍵穴の位置データに基づいてヘッドが移動して前記回収容器の解錠を行う解錠ロボットと、解錠した前記回収容器をチャックして破砕機のホッパ上に移送し、その位置で前記回収容器を上下反転させる反転ロボットとを備え、更に、前記破砕機のホッパに、上下反転させた前記回収容器内に風圧をかけるブロワーを配備すると共に、前記破砕機のホッパに、前記ブロワーによって風圧をかけた後の前記回収容器内を撮影し、残存物の有無を確認する残存物の有無確認手段を配備してなり、
前記回収容器は、容体と、廃棄物投入口を有し前記容体にヒンジ止めされている蓋体とからなり、前記蓋は前記容体に対して施錠可能であり、前記容体は前記蓋を被着する開口以外に開口を備えておらず、施錠時において、投入された前記廃棄物の視認や取り出しができないものであり、
前記鍵穴検出装置は、進退移動する可動アームを備えていてその先端に取り付けた画像センサによって前記蓋の鍵穴の位置を検出するものであり、
前記解錠ロボットは、解錠動作に伴う前記回収容器の回転を阻止するための回収容器押止手段を備えたものである
ことを特徴とする機密性を有する廃棄物の処理設備である。
また、上記課題を解決するための請求項に係る発明は、請求項1に記載の機密性を有する廃棄物の処理設備を用いて、廃棄物を収納した回収容器を施錠した状態で廃棄物処理場内に搬入した後、前記回収容器の解錠から前記廃棄物の破砕処理に至るまでの各処理を人手を介することなく行うための方法であって、
前記回収容器を前記廃棄物処理場内に搬入する回収容器の搬入ステップと、
搬送装置上を搬送されてくる前記回収容器を前記硬質物探知装置を通過させることによって硬質物の混入をチェックする硬質物探知ステップと、
前記回収容器を解錠位置に移送した後、蓋の鍵穴の位置を、前記鍵穴検出装置の可動アームを進退させてその先端に装備された画像センサにより検出する鍵穴の検出ステップと、
検出された前記鍵穴の位置データに基づいてヘッドが移動する解錠ロボットにより、前記解錠ロボットが有する回収容器押止手段によって解錠動作に伴う前記回収容器の回転を阻止しつつ前記回収容器の解錠を行う回収容器の解錠ステップと、
解錠した前記回収容器を反転ロボットでチャックして破砕機のホッパ上に移送し、その位置で前記回収容器を上下反転させてそこに収納されている廃棄物を前記ホッパ内に落下させる廃棄物のホッパ内投入ステップと、
上下反転させた前記回収容器内に風圧をかけて容器内残存物を吹き飛ばし落下させるエアブローステップと、
前記回収容器内残存物の有無をチェックする残存物の有無確認ステップと、
前記回収容器を前記反転ロボットでチャックしたまま起こし、前記解錠位置に戻した後搬出する回収容器の搬出ステップとを含み、
前記回収容器は、容体と、廃棄物投入口を有し前記容体にヒンジ止めされている蓋体とからなり、前記蓋は前記容体に対して施錠可能であり、前記容体は前記蓋を被着する開口以外に開口を備えておらず、施錠時において、投入された前記廃棄物の視認や取り出しができないものであることを特徴とする機密性を有する廃棄物の処理方法である。
本発明に係る機密性を有する廃棄物の処理方法及び処理設備は上記のとおりであるので、機密性を有する廃棄物の処分を、シュレッダーを用いることなく且つ人手を介することなく、廃棄物に対して非接触にて効率よく行うことができ、また、利用者の事業所等における廃棄物の投棄から処理場における処理に至るまでの各工程を、当該廃棄物を一切人目に晒すことなくその機密性を保持したまま、安全に実施し得る効果がある。
また、本発明に係る方法の場合は、回収容器を施錠した状態で廃棄物処理場内に搬入した後、最初に、回収容器を硬質物探知装置を通過させることによって金属等の硬質物の混入をチェックするため、廃棄物に含まれている可能性のある金属等の硬質物によって破砕機が損傷し、処理作業が停滞するおそれがないという効果がある。
本発明に係る機密性を有する廃棄物の処理方法の流れを示すフロー図である。 本発明に係る機密性を有する廃棄物の処理設備の構成例を示す平面図である。 本発明に係る機密性を有する廃棄物の処理設備における鍵穴検出装置の構成・作用例を示す斜視図である。 本発明に係る機密性を有する廃棄物の処理設備における解錠ロボットの構成・作用例を示す斜視図である。 本発明に係る機密性を有する廃棄物の処理設備における反転ロボットの構成・作用例を示す正面図である。 本発明に係る機密性を有する廃棄物の処理方法及び処理設備において用いられる回収容器の構成例を示す斜視図である。
本発明を実施するための形態につき、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本発明に係る機密性を有する廃棄物の処理方法は、機密性を有する廃棄物を収納した回収容器を、施錠した状態で廃棄物処理場内に搬入した後、回収容器の解錠から廃棄物の破砕処理に至るまでの各処理を無人で行うための方法である。本発明の一実施形態においては、回収容器を施錠した状態で廃棄物処理場内に搬入した後、最初の工程として、回収容器を硬質物探知装置を通過させることによって金属等の硬質物の混入をチェックすることが大きな特徴となる。
図1は、本発明に係る方法における処理の流れを示すフロー図であり、そこに示されるように本方法は、回収容器を廃棄物処理場内に搬入する回収容器の搬入ステップ(S11)と、回収容器を硬質物探知装置を通過させることによって金属等の硬質物の混入をチェックする硬質物探知ステップ(S12)と、回収容器を解錠位置に移送した後、蓋の鍵穴の位置を検出する鍵穴検出ステップ(S13)と、検出された鍵穴の位置データに基づいてヘッドが移動する解錠ロボットによって、回収容器の蓋の解錠を行う回収容器の解錠ステップ(S14)とを含む。
本方法は更に、解錠した回収容器を反転ロボットでチャックして破砕機のホッパ上に移送し、その位置で回収容器を上下反転させてそこに収納されている廃棄物をホッパ内に落下させる廃棄物のホッパ内投入ステップ(S15)と、回収容器を反転ロボットでチャックしたまま起こし、解錠位置に戻した後搬出する回収容器の搬出ステップ(S18)とを含む。
そして、好ましい実施形態においては、廃棄物のホッパ内投入ステップ(S15)の後に、反転させた回収容器内に風圧をかけて容器内残存物を吹き飛ばし落下させるエアブローステップ(S16)と、回収容器内に風圧をかけた後に、回収容器内残存物の有無をチェックする残存物の有無確認ステップ(S17)とを含む。
本発明に係る機密性を有する廃棄物の処理設備は上記廃棄物の処理方法を実施するためのものであり、蓋が施錠された回収容器を廃棄物処理場内に搬入した後、回収容器の解錠から廃棄物の破砕処理に至るまでの各処理を、人手を介することなく行うための設備である。
本設備は図2に示されるように、廃棄物処理場1内において回収容器20を移送させるための、通例、コンベアである搬送装置2と、搬送装置2によって搬送されてくる回収容器20を通過させて硬質物の有無をチェックする硬質物探知装置3と、硬質物探知装置3を通過した硬質物を含まない回収容器20の蓋22の鍵穴の位置を検出する鍵穴検出装置4と、鍵穴検出装置4により検出された位置データに基づいてヘッドが移動して回収容器20の蓋22の解錠を行う解錠ロボット5と、解錠した回収容器20をチャックして破砕機のホッパ10上に移送し、その位置で回収容器20を上下反転させる反転ロボット6と、を含んで構成される。
好ましい実施形態においては更に、ホッパ10に、上下反転させた回収容器20内に風圧をかけるブロワー11が配備されると共に、ブロワー11によって風圧をかけた後の回収容器20内を撮影し、残存物の有無を確認する残存物の有無確認手段(図示してない)が配備される。
本発明において用いる回収容器20は、キャスター付きの容体21と蓋22とから成り、蓋22はその上面に廃棄物投入口23を有していて容体21に対して施錠可能なものである(図6参照)。容体21は、その内面上部に、投入されて積み重なる廃棄物の最上面位置を観察し、最上面位置が予め設定された所定位置に達したことを検出したときに、設備管理者に対して回収要求を自動送信する移動体通信ユニット25を備える。
移動体通信ユニット25は、回収容器20内に投入されて積み重なる廃棄物の高さを検出する測距センサと、測距センサによって検出される距離データを回収容器20内に投棄された廃棄物の質量データに変換するデータ変換部と、質量が規定値に達したことの情報を、当該回収容器20の個体番号と共に設備管理者端末に送信するデータ発信部とで構成される。
容体21には蓋22を被着する開口以外に開口がなく、一旦廃棄物投入口23に投入された廃棄文書類は、蓋22を解錠して取り外さない限り、視認したり、取り出したりすることができない。なお、機密文書はファイルやホルダーごと投入廃棄でき、また、ステープラー綴じのままであっても差し支えない。
回収容器20としては、容量の異なるものが数種類用意され、利用者ごとにまちまちである廃棄物の排出量、並びに、排出ペースに対応できるようにされる。本設備の管理者は、予め利用者との契約で、どのサイズの回収容器20を利用するかを取り決め、選択された回収容器20を利用者の希望する場所に設置する。そして、移動体通信ユニット25が、回収容器20内に投入されて積み重なった廃棄物の最上面位置が予め設定された所定位置に達したことを検出すると、移動体通信ユニット25から設備管理者サーバーに対して回収要求が自動送信される。この回収要求を受けた設備管理者は、収集運搬業者に対して当該回収容器20の回収を指示し、この回収指示を受けた収集運搬業者が、利用者を訪問して回収容器20を回収する。
以下、本発明に係る方法及び設備について、上述した処理ステップごとに、より詳細に説明する。
回収容器の搬入ステップ(S11)
回収容器の搬入ステップ(S11)は、設備管理者から回収指示を受けた収集運搬業者が利用者を訪問して回収し、運搬してきた蓋22が施錠された回収容器20を、処理場1内に搬入する工程である。収集運搬業者は、回収容器20を運搬車から降ろし、そのまま処理場1内の搬送装置2上に移載する(図2参照)。
硬質物探知ステップ(S12)
硬質物探知ステップ(S12)は、通例コンベアである搬送装置2上を搬送されてくる回収容器20を、その搬路を跨ぐように配設されるX線検査装置等の硬質物探知装置3を通過させることによって、回収容器20内における金属等の硬質物の混入をチェックする工程である。この工程において硬質物が探知されなかった回収容器20は、そのまま搬送装置2によって廃棄処理部に移送されて廃棄処理部の導入コンベア7、7a上に移載され、硬質物が探知された回収容器20は、硬質物の種類に応じて別処理するために、別ルートに回される。本発明に係る方法の場合は、このステップが介在するために、廃棄物に含まれている可能性のある金属等の硬質物によって破砕機が損傷し、処理作業が停滞するという事態が発生するおそれがない。
なお、図示した例においては、導入コンベア7、7aは2列配備され、一方の導入コンベア7は大・中型の回収容器用とされ、他方の導入コンベア7aは小型の回収容器用とされる。そして、図示した実施形態においては、各導入コンベア7、7aの端部に、回収容器20を昇降させるリフター8が設置され、後述する回収容器20のホッパ内投入ステップ(S15)における反転ロボット6による回収容器20のチャッキングは、リフター8で上昇させた位置において行われる(図5参照)。
鍵穴検出ステップ(S13)
鍵穴検出ステップ(S13)は、回収容器20を導入コンベア7端部の解錠位置に移送した後、蓋22の鍵穴24の位置を検出する工程である。鍵穴24の位置の検出は、導入コンベア7、7aの端部、換言すれば、リフター8の脇に設置される鍵穴検出装置4によって行われる。鍵穴検出装置4は、例えば、先端部に画像センサ4aを装備した可動アーム4bを装置本体に対して進退可能にして成るもので(図3参照)、可動アーム4bの作用で画像センサ4aが移動して、蓋22の上面の定位置に配備されている鍵穴24の位置を検出し、その位置データが、鍵穴検出装置4、解錠ロボット5並びに反転ロボット6等の本設備内の各構成部を制御する制御部9に送られる。
蓋の解錠ステップ(S14)
蓋の解錠ステップ(S14)は、上記鍵穴検出ステップ(S13)において検出された鍵穴24の位置データに基づいて解錠ロボット5のヘッド5aが鍵穴24上に移動し、回収容器20の蓋22の鍵を解錠する工程である。通例、解錠ロボット5は、2列の導入コンベア7、7aの間に配設され、ヘッド5aが旋回して双方の導入コンベア7、7aに対応可能なものとされるが、個別に配設することとしてもよい。解錠ロボット5は、そのヘッド5aに鍵穴24に対応する共通鍵5bを備えていて、解錠位置に移動した後、その共通鍵5bが下降して鍵穴24内に進入し、解錠動作する(図4参照)。
解錠ロボット5は、その解錠動作に伴って回収容器20が回転することを阻止するための、回収容器押止手段を有する。この押止手段としては、例えば、バキュームリフト機構を採用することができ、その場合は共通鍵5bの両側に、昇降するバキュームパッド5cが複数配備される(図4参照)。このバキュームリフト機構の場合は、バキュームパッド5cが下降して蓋22の上面に当接し、その部分を吸着することで回収容器20が回転することを阻止する。
廃棄物排出ステップ(S15)
廃棄物排出ステップ(S15)は、解錠された回収容器20を反転ロボット6でチャックして持ち上げ、破砕機のホッパ10上に移送し、その位置で回収容器20を上下反転させて、収納されている廃棄物を落下させて排出する工程である。図示した実施形態においては、解錠された回収容器20はリフター8で所定高さまで上昇させられ、その位置において反転ロボット6のチャック板6aにより両側からチャックされる(図5参照)。この工程において回収容器20は、ホッパ10上において上下反転させられることにより、容体21にヒンジ止めされている蓋22が開き、以て、収納されている廃棄物が自重でホッパ10内に自然落下する。
エアブローステップ(S16)
エアブローステップ(S16)は、上記廃棄物排出ステップ(S15)において廃棄物を自然落下させた後、逆さにした状態の回収容器20内にブロアー11で風圧をかけて、容器内残存物を吹き飛ばして落下させる工程である。この工程は、静電気を帯びたり、湿気を帯びたりして回収容器20の内壁面に付着している可能性のある廃棄物を、エアブローで吹き飛ばして落下させるために行われるものであり、この工程を経ることにより、回収容器20内の廃棄物はほぼ確実に排出される。
残存物の有無確認ステップ(S17)
残存物の有無確認ステップ(S17)は、上記エアブローステップ(S16)の終了後に、回収容器20内に残存物が存在するか否かを確認するための工程である。この工程においては、回収容器20内にブロアー11で風圧をかけた後、回収容器20を反転させたまま保持し、通例、ブロワー12に付設されるカメラで回収容器20内部を撮影する。そして、その影像データが制御部9に送られて画像解析されることで、残存物の有無が確認される。その結果、残存物が確認された場合は、再度ブロワー12によるエアブロー処理を行った後、再度残存物の有無の確認処理が行われる。
回収容器の搬出ステップ(S18)
回収容器の搬出ステップ(S18)は、回収容器20を起こして解錠位置に戻した後、搬送装置2を介して廃棄物処理場1外に搬出する工程である。この場合回収容器20は、反転ロボット6の作用で起こされて(横倒し状態にされて)ホッパ10上から後退させられ、上昇位置にあるリフター8上に戻されて解放される。そして、その後リフター8が下降動作するに伴って解錠位置に戻された後、搬送装置2を介して搬出される。
以上の各ステップを経て処理が完了した段階で、設備管理者から利用者に対して処理完了の通知が発信される。
本発明に係る機密性を有する廃棄物の処理方法及び処理設備は上記のとおりであるので、機密性を有する廃棄物の処分を、シュレッダーを用いることなく且つ人手を介することなく、廃棄物に対して非接触にて効率よく行うことができ、また、利用者の事業所等における廃棄物の投棄から処理場における処理に至るまでの各工程を、当該廃棄物を一切人目に晒すことなくその機密性を保持したまま、安全に実施することができるものであり、産業上の利用性は極めて大である。
1 廃棄物処理場
2 搬送装置
3 硬質物探知装置
鍵穴検出装置
解錠ロボット
6 反転ロボット
7、7a 導入コンベア
8 リフター
9 制御盤
10 ホッパ
11 ブロワー
20 回収容器
21 容体
22 蓋
23 廃棄物投入口
24 鍵穴
25 移動体通信ユニット

Claims (2)

  1. 機密性を有する廃棄物を収納した回収容器を施錠した状態で廃棄物処理場内に搬入した後、前記回収容器の解錠から前記廃棄物の破砕処理に至るまでの各処理を人手を介することなく行うための機密性を有する廃棄物の処理設備であって、
    前記処理場内において前記回収容器を移送させるための搬送装置と、前記搬送装置によって搬送される前記回収容器を通過させて硬質物の混入をチェックする硬質物探知装置と、前記硬質物探知装置を通過した硬質物を含まない前記回収容器の蓋の鍵穴の位置を検出する鍵穴検出装置と、前記鍵穴検出装置により検出された前記鍵穴の位置データに基づいてヘッドが移動して前記回収容器の解錠を行う解錠ロボットと、解錠した前記回収容器をチャックして破砕機のホッパ上に移送し、その位置で前記回収容器を上下反転させる反転ロボットとを備え、更に、前記破砕機のホッパに、上下反転させた前記回収容器内に風圧をかけるブロワーを配備すると共に、前記破砕機のホッパに、前記ブロワーによって風圧をかけた後の前記回収容器内を撮影し、残存物の有無を確認する残存物の有無確認手段を配備してなり、
    前記回収容器は、容体と、廃棄物投入口を有し前記容体にヒンジ止めされている蓋体とからなり、前記蓋は前記容体に対して施錠可能であり、前記容体は前記蓋を被着する開口以外に開口を備えておらず、施錠時において、投入された前記廃棄物の視認や取り出しができないものであり、
    前記鍵穴検出装置は、進退移動する可動アームを備えていてその先端に取り付けた画像センサによって前記蓋の鍵穴の位置を検出するものであり、
    前記解錠ロボットは、解錠動作に伴う前記回収容器の回転を阻止するための回収容器押止手段を備えている
    ことを特徴とする機密性を有する廃棄物の処理設備。
  2. 請求項1に記載の機密性を有する廃棄物の処理設備を用いて、廃棄物を収納した回収容器を施錠した状態で廃棄物処理場内に搬入した後、前記回収容器の解錠から前記廃棄物の破砕処理に至るまでの各処理を人手を介することなく行うための方法であって、
    前記回収容器を前記廃棄物処理場内に搬入する回収容器の搬入ステップと、
    搬送装置上を搬送されてくる前記回収容器を前記硬質物探知装置を通過させることによって硬質物の混入をチェックする硬質物探知ステップと、
    前記回収容器を解錠位置に移送した後、蓋の鍵穴の位置を、前記鍵穴検出装置の可動アームを進退させてその先端に装備された画像センサにより検出する鍵穴の検出ステップと、
    検出された前記鍵穴の位置データに基づいてヘッドが移動する解錠ロボットにより、前記解錠ロボットが有する回収容器押止手段によって解錠動作に伴う前記回収容器の回転を阻止しつつ前記回収容器の解錠を行う回収容器の解錠ステップと、
    解錠した前記回収容器を反転ロボットでチャックして破砕機のホッパ上に移送し、その位置で前記回収容器を上下反転させてそこに収納されている廃棄物を前記ホッパ内に落下させる廃棄物のホッパ内投入ステップと、
    上下反転させた前記回収容器内に風圧をかけて容器内残存物を吹き飛ばし落下させるエアブローステップと、
    前記回収容器内残存物の有無をチェックする残存物の有無確認ステップと、
    前記回収容器を前記反転ロボットでチャックしたまま起こし、前記解錠位置に戻した後搬出する回収容器の搬出ステップとを含み、
    前記回収容器は、容体と、廃棄物投入口を有し前記容体にヒンジ止めされている蓋体とからなり、前記蓋は前記容体に対して施錠可能であり、前記容体は前記蓋を被着する開口以外に開口を備えておらず、施錠時において、投入された前記廃棄物の視認や取り出しができないものであることを特徴とする機密性を有する廃棄物の処理方法。
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