JP6440220B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関する。
従来より、いわゆるシールドゲート構造を有する半導体装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。従来の半導体装置900は、図20(a)に示すように、n+型ドレイン領域912、n−型ドリフト領域914、p型ベース領域916及びn+型ソース領域918を含む半導体基体910と、半導体基体910内に形成され、n−型ドリフト領域914に隣接した底、及び、p型ベース領域916及びn−型ドリフト領域914に隣接した側壁を有し、平面的に見てストライプ状に形成されたトレンチ922と、トレンチ922内に配設され、かつ、側壁の部分でゲート絶縁膜924を介してp型ベース領域916と対向するゲート電極926と、トレンチ922内に配設され、かつ、ゲート電極926とトレンチ922の底との間に位置するシールド電極930と、ゲート電極926とシールド電極930との間に拡がり、さらに、トレンチ922の側壁及び底に沿って拡がって側壁及び底からシールド電極930を離隔させる、トレンチ922内における電気的絶縁領域928と、半導体基体910の上方に形成され、ソース領域918とシールド電極930とに電気的に接続されたソース電極934と、n+型ドレイン領域912に隣接して形成されたドレイン電極936とを備える。
従来の半導体装置900によれば、トレンチ922内に配設され、かつ、ゲート電極926とトレンチ922の底との間に位置するシールド電極930を備えることから、ゲート・ドレイン間容量CGD(図20(b)参照。)が低減し、その結果、ゲート充電電流量及びゲート放電電流量が低減し、スイッチング速度を速くできる。また、電界集中が起こり易いトレンチ922の角部からゲート電極926までの距離を長くでき、さらには、電気的絶縁領域928で電界を緩和することができる結果、耐圧を高くできる。
特許第4790908号公報
しかしながら、本発明者の研究により、従来の半導体装置900においては、スイッチオフ時にリンギングが発生したり高いサージ電圧が発生したりする場合があることが分かった。そこで、本発明者は、シールド電極として高抵抗のシールド電極(例えば、ソース電極やゲート電極よりも高抵抗のシールド電極)を用いることを考えた(図2(a)参照。)。このようにすれば、シールド電極の高い内部抵抗により、スイッチオフ時にドレイン電極の電位変化を緩やかにすることができ、もって、スイッチオフ時に発生するリンギングを抑制するとともにサージ電圧を低減することが可能となる。
しかしながら、上記したようにシールド電極として高抵抗のシールド電極を用いると、スイッチング期間の後半において、シールド電極の配線に沿って電位差が生じるために、ゲート・ソース間の容量CGS(図20参照。図2においても同様。)を介してゲート電圧VGSが立ち上がってしまい、誤動作(セルフ・ターンオン)が発生し易くなるという問題(図2(b)符号A参照。)が発生する。また、スイッチング速度が遅くなることで(図2(b)参照。)、スイッチング損失が増加するという問題が発生する。
一方、シールド電極として低抵抗のシールド電極を用いた場合には(図3(a)参照。)、スイッチオフ時にドレイン電極の電位変化を緩やかにすることができないことから、リンギングを抑制するとともにサージ電圧を低減することが可能となるという効果が得られなくなる(図3(b)参照。)。
そこで、本発明は、これらの問題を解決するためになされたもので、スイッチオフ時に発生するリンギングを抑制するとともにサージ電圧を低減することが可能で、かつ、スイッチオフ時にゲート電圧VGSが立ち上がることに起因して発生する誤動作(セルフ・ターンオン)を抑制することが可能で、かつ、スイッチング損失が増加するという問題を低減することが可能な半導体装置を提供することを目的とする。
[1]本発明の半導体装置は、第1導電型のドレイン領域、前記ドレイン領域に隣接した第1導電型のドリフト領域、前記ドリフト領域に隣接した第2導電型のベース領域、及び、前記ベース領域に隣接した第1導電型のソース領域を含む半導体基体と、前記半導体基体内に形成され、前記ドリフト領域に隣接した底、及び、前記ベース領域及び前記ドリフト領域に隣接した側壁を有し、平面的に見てストライプ状に形成されたトレンチと、前記トレンチ内に配設され、かつ、前記側壁の部分でゲート絶縁膜を介して前記ベース領域と対向するゲート電極と、前記トレンチ内に配設され、かつ、前記ゲート電極と前記トレンチの前記底との間に位置するシールド電極と、前記ゲート電極と前記シールド電極との間に拡がり、さらに、前記トレンチの前記側壁及び前記底に沿って拡がって前記側壁及び前記底から前記シールド電極を離隔させる、前記トレンチ内における電気的絶縁領域と、前記半導体基体の上方に形成され、前記ソース領域と前記シールド電極とに電気的に接続されたソース電極と、前記ドレイン領域に隣接して形成されたドレイン電極とを備える半導体装置であって、前記シールド電極は、前記ドレイン領域側に位置する高抵抗領域、及び、前記ゲート電極側に位置する低抵抗領域を有することを特徴とする。
なお、上記した高抵抗領域を、前記ドレイン領域側に位置し、前記シールド電極の長手方向に沿って第1の抵抗を有する第1領域と言い、上記した低抵抗領域を、前記ゲート電極側に位置し、前記シールド電極の長手方向に沿って前記第1の抵抗よりも高い第2の抵抗を有する第2領域と言うこともできる。
[2]本発明の半導体装置においては、前記高抵抗領域及び前記低抵抗領域はともに不純物を含有する同一の半導体材料からなり、前記低抵抗領域の不純物濃度は前記高抵抗領域の不純物濃度よりも高いことが好ましい。
[3]本発明の半導体装置においては、前記高抵抗領域及び前記低抵抗領域はそれぞれ異なる材料からなり、前記低抵抗領域を構成する材料の電気抵抗率は前記高抵抗領域を構成する材料の電気抵抗率よりも低いことが好ましい。
[4]本発明の半導体装置においては、前記高抵抗領域及び前記低抵抗領域はそれぞれ同一の材料からなり、前記シールド電極のストライプ長手方向に直交する平面で切断したときの前記低抵抗領域の断面積は、前記シールド電極の長手方向に直交する平面で切断したときの前記高抵抗領域の断面積よりも大きいことが好ましい。
[5]本発明の半導体装置においては、前記高抵抗領域及び前記低抵抗領域は、互いに接する位置に位置することが好ましい。
[6]本発明の半導体装置においては、前記高抵抗領域及び前記低抵抗領域は、前記電気的絶縁領域を介して互いに離隔する位置に位置することが好ましい。
[7]本発明の半導体装置においては、前記電気的絶縁領域のうち前記高抵抗領域と前記低抵抗領域との間に挟まれている電気的絶縁領域は部分的に開口部を有し、前記高抵抗領域及び前記低抵抗領域は、前記開口部を介して部分的に接していることが好ましい。
[8]本発明の半導体装置においては、前記低抵抗領域は前記高抵抗領域よりも薄いことが好ましい。
[9]本発明の半導体装置においては、前記高抵抗領域は前記低抵抗領域よりも薄いことが好ましい。
本発明の半導体装置によれば、シールド電極として、ドレイン領域側に位置する高抵抗領域、及び、ゲート電極側に位置する低抵抗領域を有するシールド電極を備えることから(図1(a)参照。)、高抵抗領域においては、当該領域における抵抗Ra(図4参照。)の抵抗値が抵抗Rb(図4参照。)の抵抗値よりも高いため、スイッチオフ時のドレイン電極の電位変化を緩やかにすることができ、もって、スイッチオフ時に発生するリンギングを抑制するとともにサージ電圧を低減することができる(図1(b)参照。)。また、低抵抗領域においては、当該領域における抵抗Rb(図4参照。)の抵抗値が抵抗Ra(図4参照。)の抵抗値よりも低いため、シールド電極の配線に沿って生じる電位差を低減することができ、もって、スイッチング期間の後半にゲート電圧VGSが立ち上がることに起因して発生する誤動作(セルフ・ターンオン)を抑制できる(図1(b)符号A参照。)。また、低抵抗領域の存在により、スイッチング速度を速くすることができ(図1(b)参照。)、もって、スイッチング損失の増加を防止することができる。
実施形態1に係る半導体装置100を説明するために示す図である。図1(a)は半導体装置100の断面図であり、図1(b)は半導体装置100のスイッチオフ時の応答波形を示す図である。 比較例1に係る半導体装置100aを説明するために示す図である。図2(a)は半導体装置100aの断面図であり、図2(b)は半導体装置100aのスイッチオフ時の応答波形を示す図である。 比較例2に係る半導体装置100bを説明するために示す図である。図3(a)は半導体装置100bの断面図であり、図3(b)は半導体装置100bのスイッチオフ時の応答波形を示す図である。 実施形態1に係る半導体装置100の作用・効果を説明するために示す図である。図4(a)は半導体装置100の断面図に寄生抵抗及び寄生容量を追記した図であり、図4(b)は半導体装置100の等価回路図である。 実施形態1に係る半導体装置100を製造する方法を説明するために示す図である。図5(a)〜図5(d)は各工程図である。 実施形態1に係る半導体装置100を製造する方法を説明するために示す図である。図6(a)〜図6(d)は各工程図である。 実施形態1に係る半導体装置100を製造する方法を説明するために示す図である。図7(a)〜図7(d)は各工程図である。 実施形態1に係る半導体装置100を製造する方法を説明するために示す図である。図8(a)〜図8(d)は各工程図である。 実施形態2に係る半導体装置101の断面図である。 実施形態3に係る半導体装置102の断面図である。 変形例1に係る半導体装置103を説明するために示す図である。図11(a)は半導体装置103の断面図であり、図11(b)は図11(a)のB−B断面図である。 変形例2に係る半導体装置104の断面図である。 変形例3に係る半導体装置105の断面図である。 変形例4に係る半導体装置106の断面図である。 変形例5に係る半導体装置107の断面図である。 実施形態1に係る半導体装置100を製造する別の方法を説明するために示す図である。 実施形態1に係る半導体装置100を製造する別の方法を説明するために示す図である。図16(a)〜図16(d)及び図17(a)〜図17(c)は各工程図である。なお、図16及び図17においては、図5〜図8に示す工程と同様の工程については図示を省略している。 実施形態1に係る半導体装置100を製造するさらに別の方法を説明するために示す図である。 実施形態1に係る半導体装置100を製造する別の方法を説明するために示す図である。図18(a)〜図18(d)及び図19(a)〜図19(d)は各工程図である。なお、図18及び図19においては、図5〜図8に示す工程と同様の工程については図示を省略している。 従来の半導体装置900の断面図である。図20(a)は半導体装置900の断面図に寄生抵抗及び寄生容量を追記した図であり、図20(b)は半導体装置900の等価回路図である。
以下、本発明の半導体装置について、図に示す実施形態に基づいて説明する。
[実施形態1]
1.半導体装置
実施形態1に係る半導体装置は、図1(a)に示すように、n+型ドレイン領域(第1導電型のドレイン領域)112、n+型ドレイン領域112に隣接したn−型ドリフト領域(第1導電型のドリフト領域)114、n−型ドリフト領域114に隣接したp型ベース領域(第2導電型のベース領域)116、及び、p型ベース領域116に隣接したn+型ソース領域(第1導電型のソース領域)118を含む半導体基体110と、半導体基体110内に形成され、n−型ドリフト領域114に隣接した底、及び、p型ベース領域116及びn−型ドリフト領域114に隣接した側壁を有し、平面的に見てストライプ状に形成されたトレンチ122と、トレンチ122内に配設され、かつ、側壁の部分でゲート絶縁膜124を介してp型ベース領域116と対向するゲート電極126と、トレンチ122内に配設され、かつ、ゲート電極126とトレンチ122の底との間に位置するシールド電極130と、ゲート電極126とシールド電極130との間に拡がり、さらに、トレンチ122の側壁及び底に沿って拡がって側壁及び底からシールド電極130を離隔させる、トレンチ122内における電気的絶縁領域128と、半導体基体110の上方に形成され、ソース領域118とシールド電極130とに電気的に接続されたソース電極134と、ドレイン領域112に隣接して形成されたドレイン電極136とを備える。
実施形態1に係る半導体装置100は、パワーMOSFETである。
そして、実施形態1に係る半導体装置100においては、シールド電極130は、ドレイン領域112側に位置する高抵抗領域130a、及び、ゲート電極126側に位置する低抵抗領域130bを有する。また、高抵抗領域130a及び低抵抗領域130bはともに不純物を含有する同一の半導体材料からなり、低抵抗領域130bの不純物濃度は高抵抗領域130aの不純物濃度よりも高い。また、高抵抗領域130a及び低抵抗領域130bは、互いに接する位置に位置する。
n+型ドレイン領域112の厚さは50μm〜500μm(例えば350μm)であり、n+型ドレイン領域112の不純物濃度は1×1018cm−3〜1×1020cm−3(例えば1×1019cm−3)である。n−型ドリフト領域114の厚さは10μm〜50μm(例えば15μm)であり、n−型ドリフト領域114の不純物濃度は1×1014cm−3〜1×1017cm−3(例えば1×1015cm−3)である。p型ベース領域116の厚さは2μm〜10μm(例えば5μm)であり、p型ベース領域116の不純物濃度は1×1016cm−3〜1×1018cm−3(例えば1×1017cm−3)である。
トレンチ122の深さは4μm〜20μm(例えば10μm)であり、トレンチ122のピッチは3μm〜15μm(例えば10μm)である。
ゲート絶縁膜124は例えば熱酸化法により形成された二酸化珪素膜からなり、ゲート絶縁膜124の厚さは20nm〜200nm(例えば100nm)である。
ゲート電極126は例えばCVD法により形成された低抵抗のポリシリコンからなり、ゲート電極126の厚さは2μm〜10μm(例えば5μm)である。
シールド電極130は、上記したように、トレンチ122内に配設され、かつ、ゲート電極126とトレンチ122の底との間に位置する。高抵抗領域130aは例えばCVD法により形成された高抵抗のポリシリコンからなり、高抵抗領域130aの厚さは1μm〜4μm(例えば3μm)である。低抵抗領域130aは例えばCVD法により形成された低抵抗のポリシリコンからなり、低抵抗領域130bの厚さは0.5μm〜2μm(例えば1μm)である。
シールド電極130とゲート電極126との間隔は1μm〜3μm(例えば2μm)であり、シールド電極130とトレンチ122の底との間隔は1μm〜3μm(例えば2μm)であり、シールド電極130とトレンチ122の側壁との間隔は1μm〜3μm(例えば2μm)である。
n+型ソース領域118の深さは1μm〜3μm(例えば2μm)であり、n+型ソース領域118の不純物濃度は1×1018cm−3〜1×1020cm−3(例えば2×1019cm−3)である。
p+型コンタクト領域120の深さは1μm〜3μm(例えば2μm)であり、p型コンタクト領域126の不純物濃度は1×1018cm−3〜1×1020cm−3(例えば2×1019cm−3)である。
層間絶縁膜132は例えばCVD法により形成された二酸化珪素膜からなり、層間絶縁膜132の厚さは0.5μm〜3μm(例えば1μm)である。
ソース電極134は例えばAl膜又はAl合金膜(例えばAlSi膜)からなり、ソース電極130の厚さは1μm〜10μm(例えば3μm)である。
ドレイン電極136はTi、Ni、Auがこの順序で積層された積層膜からなり、ドレイン電極136の厚さは0.2μm〜1.5μm(例えば1μm)である。
2.半導体装置の効果
実施形態1に係る半導体装置100によれば、シールド電極として、ドレイン領域112側に位置する高抵抗領域130a、及び、ゲート電極126側に位置する低抵抗領域130bを有するシールド電極130を備えることから(図1(a)参照。)、高抵抗領域130aにおいては、当該領域における抵抗Ra(図4参照。)の抵抗値が抵抗Rb(図4参照。)の抵抗値よりも高いため、スイッチオフ時のドレイン電極の電位変化を緩やかにすることができ、もって、スイッチオフ時に発生するリンギングを抑制するとともにサージ電圧を低減することができる(図1(b)参照。)。また、低抵抗領域130bにおいては、当該領域における抵抗Rb(図4参照。)の抵抗値が抵抗Ra(図4参照。)の抵抗値よりも低いため、シールド電極130の配線に沿って生じる電位差を低減することができ、もって、スイッチング期間の後半にゲート電圧VGSが立ち上がることに起因して発生する誤動作(セルフ・ターンオン)を抑制できる(図1(b)符号A参照。)。また、低抵抗領域130bの存在により、スイッチング速度を速くすることができ(図1(b)参照。)、もって、スイッチング損失の増加を防止することができる。
また、実施形態1に係る半導体装置100によれば、シールド電極130として、高抵抗領域130a及び低抵抗領域130bがともに不純物を含有する同一の半導体材料からなり、低抵抗領域130bの不純物濃度が高抵抗領域130aの不純物濃度よりも高いシールド電極を備えることから、不純物のドープ量を適宜の値に設定することにより、高抵抗領域130a及び低抵抗領域130bの電気抵抗率を比較的容易に所望の値に設定することができる。
また、実施形態1に係る半導体装置100によれば、シールド電極130として、高抵抗領域130a及び低抵抗領域130bが互いに接する位置に位置するシールド電極を備えることから、後述する半導体装置の製造方法からも分かるように、シールド電極構造を比較的容易に形成することができる。
3.半導体装置の製造方法
実施形態1に係る半導体装置100は、以下に示す製造工程を有する製造方法(実施形態1に係る半導体装置の製造方法)により製造することができる。
(1)半導体基体準備工程
図5(a)〜図5(c)に示すように、n+型ドレイン領域112、n+型ドレイン領域112に隣接したn−型ドリフト領域114、n−型ドリフト領域114に隣接したp型ベース領域116、p型ベース領域116に隣接したn+型ソース領域118及びp+型コンタクト領域120を含む半導体基体110を準備する。
(2)トレンチ形成工程
その後、図5(d)に示すように、半導体基体110の表面にマスクM3を形成し、当該マスクMをマスクとしてp型ベース領域116の表面からn−型ドリフト層114に達するようにトレンチ122を形成する。トレンチ122の深さは例えば11μmとする。
(3)第1の電気的絶縁領域形成工程
その後、図6(a)に示すように、熱酸化法により、トレンチ122の内面及び半導体基体110の表面にシリコン酸化膜128’を形成し、これを電気的絶縁領域128の底部及び側壁部とする。なお、第1の電気的絶縁領域形成工程においては、CVD法により底の部分のシリコン酸化膜128’を厚く形成し、その後、熱酸化法により側壁の部分のシリコン酸化膜128’を形成することとしてもよい。
(4)高抵抗領域形成工程
その後、図6(b)に示すように、CVD法により、トレンチ122の内部及び半導体基体110の表面に高抵抗ポリシリコン膜130a’を形成し、その後、図6(c)に示すように、高抵抗ポリシリコン膜130a’のエッチバックを行い、トレンチ122内部の電気的絶縁領域128の底部上に所定厚さの高抵抗ポリシリコン膜130a’を残した状態で高抵抗ポリシリコン膜130a’を除去する。これにより、トレンチ122内部の電気的絶縁領域128の底部上に高抵抗領域130aが形成される。
(5)低抵抗領域形成工程
その後、図6(d)に示すように、CVD法により、トレンチ122の内部及び半導体基体110の表面に低抵抗ポリシリコン膜130b’を形成する。
その後、低抵抗ポリシリコン膜130b’のエッチバックを行い、トレンチ122内部の高抵抗領域130a上に所定厚さの低抵抗ポリシリコン膜130b’を残した状態で低抵抗ポリシリコン膜130b’を除去する。これにより、トレンチ122内部の高抵抗領域130a上に低抵抗領域130bが形成され、全体として、高抵抗領域130a及び低抵抗領域130bを有するシールド電極130が形成される(図7(a)参照)。なお、シールド電極130は、当該シールド電極130の一部又は全部が、p型ベース領域116の底部よりも深い位置に位置されるよう形成される。
(6)第2の電気的絶縁領域形成工程
その後、CVD法により、トレンチ122内部の低抵抗領域130b上に所定厚さのシリコン酸化膜を形成し、これを電気的絶縁領域128の頂部とする(図7(b)参照。)。
(7)ゲート絶縁膜形成工程
その後、図7(c)に示すように、ウェットエッチングにより、ゲート絶縁膜124を形成する部位に形成されているシリコン酸化膜128’を除去する。その後、図7(d)に示すように、熱酸化法により、トレンチ122の内面における絶縁膜124を形成する部位及び半導体基体110の表面にシリコン酸化膜124’を形成し、これを最終的なゲート絶縁膜124とする。
(8)ゲート電極形成工程
その後、図8(a)に示すように、半導体基体110の表面側から、トレンチ122を埋めるように低抵抗のポリシリコン膜126’を形成する。その後、図8(b)に示すように、低抵抗のポリシリコン膜126’のエッチバックを行い、トレンチ122の内部にのみ低抵抗のポリシリコン膜126’を残した状態で低抵抗のポリシリコン膜126’の上方を除去する。これにより、トレンチ122の内周面に最終的なゲート電極126が形成される。
(9)層間絶縁膜形成工程
その後、半導体基体110の表面におけるシリコン酸化膜124’を除去し、その後、半導体基体110の表面側から気相法によりPSG膜を形成し、さらにその後、ゲート電極126の上部所定部分を残してシリコンの熱酸化膜及びPSG膜をエッチングにより除去する。これにより、図8(c)に示すように、ゲート電極126の上部に層間絶縁膜132が形成される。
(10)ソース電極及びドレイン電極形成工程
その後、図8(d)に示すように、半導体基体110及び層間絶縁膜132を覆うようにソース電極134を形成し、n+型ドレイン層112の表面にドレイン電極136を形成する。
以上の工程を実施することにより、実施形態1に係る半導体装置100を製造することができる。
[実施形態2]
実施形態2に係る半導体装置101は、基本的には実施形態1に係る半導体装置100と同様の構成を有するが、シールド電極の構成が実施形態1に係る半導体装置100の場合とは異なる。すなわち、図9に示すように、実施形態2に係る半導体装置102においては、高抵抗領域130a及び低抵抗領域130bはそれぞれ異なる材料からなり、低抵抗領域130bを構成する材料の電気抵抗率は高抵抗領域130aを構成する材料の電気抵抗率よりも低い(図9参照。)。
高抵抗領域130aを構成する材料としては、例えばCVD法により形成された高抵抗のポリシリコンを用いることができる。また、低抵抗領域130bとしては、高融点金属(例えば、W、Mo、Ta、Nbなど。)やその他の金属(例えば、Cuなど。)を用いることができる。
このように、実施形態2に係る半導体装置101は、シールド電極の構成が実施形態1に係る半導体装置100の場合とは異なるが、シールド電極として、ドレイン領域112側に位置する高抵抗領域130a、及び、ゲート電極126側に位置する低抵抗領域130bを有するシールド電極130を備えることから(図9参照。)、実施形態1に係る半導体装置100の場合と同様に、高抵抗領域130aにおいては、当該領域における抵抗Ra(図4参照。)の抵抗値が抵抗Rb(図4参照。)の抵抗値よりも高いため、スイッチオフ時のドレイン電極の電位変化を緩やかにすることができ、もって、スイッチオフ時に発生するリンギングを抑制するとともにサージ電圧を低減することができる。また、低抵抗領域130bにおいては、当該領域における抵抗Rb(図4参照。)の抵抗値が抵抗Ra(図4参照。)の抵抗値よりも低いため、シールド電極130の配線に沿って生じる電位差を低減することができ、スイッチング期間の後半にゲート電圧VGSが立ち上がることに起因して発生する誤動作(セルフ・ターンオン)を抑制できる。また、低抵抗領域130bの存在により、スイッチング速度を速くすることができ、もって、スイッチング損失の増加を防止することができる。
また、実施形態2に係る半導体装置101によれば、シールド電極130として、高抵抗領域130a及び低抵抗領域130bがそれぞれ異なる材料からなり、低抵抗領域130bを構成する材料の電気抵抗率が高抵抗領域130aを構成する材料の電気抵抗率よりも低いシールド電極を備えることから、高抵抗領域130a及び低抵抗領域130bの材料を適宜選択することにより、高抵抗領域130a及び低抵抗領域130bの電気抵抗率を幅広い範囲から選択することができる。
[実施形態3]
実施形態3に係る半導体装置は、基本的には実施形態1に係る半導体装置100と同様の構成を有するが、シールド電極の構成が実施形態1に係る半導体装置100の場合とは異なる。すなわち、図10に示すように、実施形態3に係る半導体装置102においては、高抵抗領域130a及び低抵抗領域130bは、電気的絶縁領域128を介して互いに離隔する位置に位置する。
高抵抗領域130aと低抵抗領域130bとの間隔は適宜設定可能であるが、例えば、1μmとすることができる。
このように、実施形態3に係る半導体装置102は、シールド電極の構成が実施形態1に係る半導体装置100の場合とは異なるが、シールド電極として、ドレイン領域112側に位置する高抵抗領域130a、及び、ゲート電極126側に位置する低抵抗領域130bを有するシールド電極130を備えることから(図10参照。)、実施形態1に係る半導体装置100の場合と同様に、高抵抗領域130aにおいては抵抗Ra(図4参照。)が高くなるため、スイッチオフ時のドレイン電極の電位変化を緩やかにすることができ、もって、スイッチオフ時に発生するリンギングを抑制するとともにサージ電圧を低減することができる。また、低抵抗領域130bにおいては抵抗Rb(図4参照。)が低くなるため、シールド電極130の配線に沿って生じる電位差を低減することができ、ゲート・ソース間容量CGSを低減してゲートとソースのカップリングを小さくすることで、スイッチング期間の後半にゲート電圧VGSが立ち上がることに起因して発生する誤動作(セルフ・ターンオン)を抑制できる。また、低抵抗領域130bの存在により、スイッチング速度を速くすることができ、もって、スイッチング損失が増加するという問題を低減することができる。
また、実施形態3に係る半導体装置102によれば、シールド電極130として、高抵抗領域130a及び低抵抗領域130bが電気的絶縁領域128を介して互いに離隔する位置に位置するシールド電極を備えることから、高抵抗領域130aにおいては、低抵抗領域130bの影響を受け難くなるため、スイッチオフ時のドレイン電極の電位変化をより一層緩やかにすることができ、もって、スイッチオフ時に発生するリンギングをより一層抑制するとともにサージ電圧をより一層低減することができる。
以上、本発明を上記の実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。その趣旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
(1)上記実施形態1においては、高抵抗領域130aとして、例えばCVD法により形成された高抵抗のポリシリコンを用い、低抵抗領域130bとして例えばCVD法により形成された低抵抗のポリシリコンを用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。これら以外の材料を用いてもよい。
(2)上記実施形態2においては、高抵抗領域130aとして、例えばCVD法により形成された高抵抗のポリシリコンを用い、低抵抗領域130bとして高融点金属(例えば、W、Mo、Ta、Nbなど。)やその他の金属(例えば、Cuなど。)を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。これら以外の材料を用いてもよい。
(3)上記実施形態3においては、シールド電極として、高抵抗領域130a及び低抵抗領域130bが電気的絶縁領域128を介して互いに離隔する位置に位置するシールド電極130を用いたが、図11(b)に示すように、シールド電極として、電気的絶縁領域128のうち高抵抗領域130aと低抵抗領域130bとの間に挟まれている電気的絶縁領域128が部分的に開口部138を有し、高抵抗領域130a及び低抵抗領域130bが当該開口部138を介して部分的に接している構造のシールド電極を用いてもよい(変形例1)。
このような構成とすることにより、上記した開口部138の大きさ、ピッチなどを適宜なものに設定することにより、スイッチオフ時に発生するリンギングやサージ電圧を低減できる効果と、スイッチング期間の後半にVGSが立ち上がることに起因して発生する誤動作(セルフ・ターンオン)やスイッチング損失の増加を防止できる効果をバランス良く実現することができる。
(4)上記実施形態1においては、シールド電極として、高抵抗領域130a及び低抵抗領域130bがともに不純物を含有する同一の半導体材料からなり、低抵抗領域130bの不純物濃度が高抵抗領域130aの不純物濃度よりも高いシールド電極を用い、上記実施形態2においては、シールド電極として、高抵抗領域130a及び低抵抗領域130bがそれぞれ異なる材料からなり、低抵抗領域130bを構成する材料の電気抵抗率が高抵抗領域130aを構成する材料の電気抵抗率よりも低いシールド電極を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図12に示すように、高抵抗領域130a及び低抵抗領域130bがそれぞれ同一の材料からなり、シールド電極130のストライプ長手方向(ストライプ状に形成されたトレンチの長手方向と略平行となっているシールド電極の長手方向)に直交する平面で切断したときの低抵抗領域130bの断面積が、同平面で切断したときの高抵抗領域130aの断面積よりも大きい形状となっているシールド電極を用いてもよい(変形例2及び3。図12及び図13参照。)。
このような構成とすることによっても、ドレイン領域112側に位置する高抵抗領域(高抵抗領域130a)、及び、ゲート電極126側に位置する低抵抗領域(低抵抗領域130b)を有するシールド電極を備えることから、実施形態1に係る半導体装置100が有する効果を有する。なお、この場合、シールド電極130の断面形状は、逆三角形、逆五角形、野球のホームベース形状、押しピン形状など、種々のものが可能である。
(5)上記実施形態1においては、半導体装置100として、パワーMOSFETを例にして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、パワーMOSFET以外の他のデバイスにも本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々に適用可能である。
(6)上記実施形態1においては、高抵抗領域130aと低抵抗領域130bとを同じ厚さに設定したが、本発明はこれに限定されるものではない。低抵抗領域130bを高抵抗領域130aよりも薄くしてもよいし(変形例4。図14参照。)、低抵抗領域130bを高抵抗領域130aよりも薄くしてもよい(変形例5。図15参照。)。
変形例4の場合には、スイッチオフ時に発生するリンギングやサージ電圧を低減できる効果を大きくすることができる。変形例5の場合には、スイッチング期間の後半にVGSが立ち上がることに起因して発生する誤動作(セルフ・ターンオン)やスイッチング損失の増加を防止できる効果を大きくすることができる。
(7)実施形態1に係る半導体装置100は、実施形態1に記載した方法とは別の方法によっても製造することができる。例えば、図16及び図17に示すように、シールド電極130やゲート電極126を形成した後に、n+型ソース領域118及びp+型コンタクト領域120を形成するようにしてもよい。また、例えば、図18及び図19に示すように、シールド電極130やゲート電極126を形成した後に、n+型ソース領域118、p型ベース領域116及びp+型コンタクト領域120を形成するようにしてもよい。
100,100a,100b,101,102,103,104,105,106,107…半導体装置、110…半導体基体、112…n+型ドレイン領域、114…n−型ドリフト領域、116…p型ベース領域、118…n+型ソース領域、120…p+型コンタクト領域、122…トレンチ、124…ゲート絶縁膜、126…ゲート電極、128…電気的絶縁領域、130…シールド電極、130a…高抵抗領域、130b…低抵抗領域、132…層間絶縁膜、134…ソース電極、136…ドレイン電極、138…開口部、M1,M2,M3,M4,M5,M6,M7,M8,M9,M10…マスク

Claims (5)

  1. 第1導電型のドレイン領域、前記ドレイン領域に隣接した第1導電型のドリフト領域、前記ドリフト領域に隣接した第2導電型のベース領域、及び、前記ベース領域に隣接した第1導電型のソース領域を含む半導体基体と、
    前記半導体基体内に形成され、前記ドリフト領域に隣接した底、及び、前記ベース領域及び前記ドリフト領域に隣接した側壁を有し、平面的に見てストライプ状に形成されたトレンチと、
    前記トレンチ内に配設され、かつ、前記側壁の部分でゲート絶縁膜を介して前記ベース領域と対向するゲート電極と、
    前記トレンチ内に配設され、かつ、前記ゲート電極と前記トレンチの前記底との間に位置するシールド電極と、
    前記ゲート電極と前記シールド電極との間に拡がり、さらに、前記トレンチの前記側壁及び前記底に沿って拡がって前記側壁及び前記底から前記シールド電極を離隔させる、前記トレンチ内における電気的絶縁領域と、
    前記半導体基体の上方に形成され、前記ソース領域と前記シールド電極とに電気的に接続されたソース電極と、
    前記ドレイン領域に隣接して形成されたドレイン電極と、を備え、
    前記シールド電極は、前記ドレイン領域側に位置する高抵抗領域、及び、前記ゲート電極側に位置する低抵抗領域を有し、前記高抵抗領域及び前記低抵抗領域はともに不純物を含有する同一の半導体材料からなり、前記低抵抗領域の不純物濃度は前記高抵抗領域の不純物濃度よりも高い半導体装置を製造するための半導体装置の製造方法であって、
    CVD法により前記トレンチの内部及び前記半導体基体の表面に高抵抗ポリシリコン層を形成した後、前記高抵抗ポリシリコン膜のエッチバックを行い、前記トレンチ内部の前記第1の電気的絶縁領域の底部上に所定厚さの高抵抗ポリシリコン膜を残した状態で前記高抵抗ポリシリコン層を除去することにより、前記トレンチ内部の前記第1の電気的絶縁領域の底部上に前記高抵抗領域を形成する高抵抗領域形成工程と、
    CVD法により前記トレンチの内部及び前記半導体基体の表面に低抵抗ポリシリコン膜を形成した後、前記低抵抗ポリシリコン膜のエッチバックを行い、前記トレンチ内部の前記高抵抗領域上に所定厚さの低抵抗ポリシリコン膜を残した状態で前記低抵抗ポリシリコン層を除去することにより、前記トレンチ内部の前記高抵抗領域上に前記低抵抗領域を形成する低抵抗領域形成工程とをこの順序で実施することで、前記高抵抗領域及び前記低抵抗領域を有する前記シールド電極を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 第1導電型のドレイン領域、前記ドレイン領域に隣接した第1導電型のドリフト領域、前記ドリフト領域に隣接した第2導電型のベース領域、及び、前記ベース領域に隣接した第1導電型のソース領域を含む半導体基体と、
    前記半導体基体内に形成され、前記ドリフト領域に隣接した底、及び、前記ベース領域及び前記ドリフト領域に隣接した側壁を有し、平面的に見てストライプ状に形成されたトレンチと、
    前記トレンチ内に配設され、かつ、前記側壁の部分でゲート絶縁膜を介して前記ベース領域と対向するゲート電極と、
    前記トレンチ内に配設され、かつ、前記ゲート電極と前記トレンチの前記底との間に位置するシールド電極と、
    前記ゲート電極と前記シールド電極との間に拡がり、さらに、前記トレンチの前記側壁及び前記底に沿って拡がって前記側壁及び前記底から前記シールド電極を離隔させる、前記トレンチ内における電気的絶縁領域と、
    前記半導体基体の上方に形成され、前記ソース領域と前記シールド電極とに電気的に接続されたソース電極と、
    前記ドレイン領域に隣接して形成されたドレイン電極と、を備え、
    前記シールド電極は、前記ドレイン領域側に位置する高抵抗領域、及び、前記ゲート電極側に位置する低抵抗領域を有し、前記高抵抗領域及び前記低抵抗領域はともに不純物を含有する同一の半導体材料からなり、前記低抵抗領域の不純物濃度は前記高抵抗領域の不純物濃度よりも高い半導体装置を製造するための半導体装置の製造方法であって、
    第1導電型のドレイン領域、前記ドレイン領域に隣接した第1導電型のドリフト領域、前記ドリフト領域に隣接した第2導電型のベース領域、及び、前記ベース領域に隣接した第1導電型のソース領域を含む半導体基体を準備する半導体基体準備工程と、
    前記半導体基体内に形成され、前記ドリフト領域に隣接した底、及び、前記ベース領域及び前記ドリフト領域に隣接した側壁を有し、平面的に見てストライプ状のトレンチを形成するトレンチ形成工程と、
    前記トレンチの内部にシリコン酸化膜を形成し、これを前記第1の電気的絶縁領域の底部及び側壁部とすることにより前記第1の電気的絶縁領域を形成する第1の電気的絶縁領域形成工程と、
    前記トレンチ内部の前記第1の電気的絶縁領域の底部上に前記シールド電極を形成するシールド電極形成工程と、
    前記トレンチ内部の前記シールド電極上に所定厚さのシリコン酸化膜を形成し、これを前記第2の電気的絶縁領域の頂部とする第2の電気的絶縁領域形成工程と、
    前記ゲート絶縁膜を形成する部位に形成されているシリコン酸化膜を除去した後、熱酸化法によりトレンチの内面におけるゲート絶縁膜を形成する部位及び前記半導体基体の表面にシリコン酸化膜を形成し、これを前記ゲート絶縁膜とするゲート絶縁膜形成工程と、
    前記半導体基体の表面側から、前記トレンチを埋めるように低抵抗のポリシリコン膜を形成した後、前記低抵抗のポリシリコン膜のエッチバックを行い、前記トレンチの内部にのみ前記低抵抗のポリシリコン膜を残した状態で前記低抵抗のポリシリコン膜の上方を除去することにより、前記トレンチの内周面に前記ゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、
    前記半導体基体の表面におけるシリコン酸化膜を除去し、その後、前記半導体基体の表面側から気相法によりPSG膜を形成し、さらにその後、前記ゲート電極の上部所定部分を残して前記シリコンの熱酸化膜及び前記PSG膜をエッチングにより除去することにより、前記ゲート電極の上部に前記層間絶縁膜を形成する層間絶縁膜形成工程と、
    前記半導体基体及び前記層間絶縁膜を覆うようにソース電極を形成し、前記半導体基体の反対側の表面に前記ドレイン電極を形成するソース電極及びドレイン電極形成工程とををこの順序で含み、
    前記シールド電極形成工程は、
    CVD法により前記トレンチの内部及び前記半導体基体の表面に高抵抗ポリシリコン層を形成した後、前記高抵抗ポリシリコン膜のエッチバックを行い、前記トレンチ内部の前記第1の電気的絶縁領域の底部上に所定厚さの高抵抗ポリシリコン膜を残した状態で前記高抵抗ポリシリコン層を除去することにより、前記トレンチ内部の前記第1の電気的絶縁領域の底部上に前記高抵抗領域を形成する高抵抗領域形成工程と、
    CVD法により前記トレンチの内部及び前記半導体基体の表面に低抵抗ポリシリコン膜を形成した後、前記低抵抗ポリシリコン膜のエッチバックを行い、前記トレンチ内部の前記高抵抗領域上に所定厚さの低抵抗ポリシリコン膜を残した状態で前記低抵抗ポリシリコン層を除去することにより、前記トレンチ内部の前記高抵抗領域上に前記低抵抗領域を形成する低抵抗領域形成工程とを含み、
    前記シールド電極形成工程においては、前記高抵抗領域及び前記低抵抗領域を有する前記シールド電極を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記高抵抗領域及び前記低抵抗領域は、互いに接する位置に位置することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
    前記低抵抗領域は前記高抵抗領域よりも基板垂直方向に薄いことを特徴とする半導体装置の製造方法
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
    前記高抵抗領域は前記低抵抗領域よりも基板垂直方向に薄いことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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