JP6439574B2 - ドクター装置およびシート状物の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ドクター装置およびドクター装置を用いたシート状物の製造方法に関するものである。
従来、ドクター装置は、紙、フィルムなどのシート状物を生産する機械を構成し、かつシート状物を搬送するロールの表面を清掃する装置である。すなわち、ロールの外周にブレードを配置し、このブレードを、回転するロールの表面に接触させることで、シート状物からロール表面に移転・付着した異物を掻き落すものである。ブレードがロールの表面に対して斜めに接触すると、ブレードの角でロールに傷が付くため、ブレードは、ロールの表面に対して平行な状態で、ブレードの全体が均一に接触する位置に調節されている(以下、このような調節作業を「芯出し」と記す。)。ブレードをロールの表面に当て続けると、ロールやブレードが摩耗する場合や、経年によってロールに対するブレードの角度や当り具合が変化する場合がある。この場合、その都度芯出しを行う必要があるが、芯出しは、高い精度を要するため、困難である。また、芯出しをするには、安全または作業上の理由から、ロールの回転を停止する必要が生じる場合があり、芯出しに長い時間を要することは、それだけシート状物の生産性を低下させる要因となる。そこで、芯出しを容易に実施するために、例えば、下記特許文献1に記載された芯出し機能付きドクター装置がある。
この芯出し機能付きドクター装置は、ブレードの両端に、ストッパーとしての車輪が取り付けられている。この車輪によって、ブレードがロールに対して接近し、車輪がロールに当たった位置で車輪を固定することで、芯出しが容易となる。
特開平8−35191号公報
しかし、上記したとおり、芯出しは高い精度を要し、困難であるため、芯出しを容易にするためには、芯出し機能付きドクター装置のような複雑な構成を要する。仮に、初めの芯出しが容易に行えたとしても、以下のような場合、芯出しをしたにもかかわらず、不具合が生じる。すなわち、ブレードは、堅固に固定される一方、高温の環境下で使用されると、熱による変形が生じる場合がある。さらに、ロールとブレードとの撓み率が異なることや、ロールの表面がクラウン形状である場合など、ブレードの当り具合がロールの中央と端部とで異なる場合がある。したがって、このような場合、ブレードは、ロールに対する当り具合が変化する都度、芯出しを要する。
本発明は、この様な実情に鑑みて提案されたものである。すなわち、芯出しが容易なドクター装置の提供を目的とする。さらに、芯出しが容易なドクター装置を用いた、生産性と品質に優れるシート状物の製造方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るドクター装置は、回転するロールの表面に接触するブレード部の角度を前記ロールの回転軸に対して変化させ、前記ロールの表面の状態に前記ブレード部を追従させる、ことを特徴とする。
本発明に係るドクター装置は、回転するロールの表面に接触させるブレード部と、前記ロールの回転軸方向と交差して前記ブレード部に備えられた交差軸部と、が備えられた、ことを特徴とする。
本発明に係るドクター装置は、前記ブレード部のうち、前記ロールに接触する側の反対側に弾性部が備えられた、ことを特徴とする。
本発明に係るドクター装置は、前記ロールの回転軸方向と平行する平行軸部が、前記ブレード部に備えられた、ことを特徴とする。
本発明に係るドクター装置は、ブレード部が前記ロールの回転軸方向における長さよりも短く形成された、ことを特徴とする。
本発明に係るシート状物の製造方法は、上記した本発明に係るドクター装置を用いて清掃されたロールでシート状物を搬送する手順を含む、ことを特徴とする。
本発明に係るドクター装置は上記した構成である。この構成により、ブレード部が交差軸部を支点として揺動(回転)することで、ロールに対するブレード部の角度がロールの回転軸に対して変化する。すなわち、仮にロールに対するブレード部の角度(当り具合)が変化しても、ロールの表面の状態に応じてブレード部が追従するため、追従する都度、ブレード部がロールの表面に対して最適な当り具合となる角度に調節される。したがって、芯出しを容易に行うことができる。
また、ブレード部がロールの表面に強く押し当てられたとしても、ロールの表面の状態に応じてブレード部が追従してロールの表面に対して最適な当り具合となる角度に調節されるため、例えばブレード部の角がロールに食い込んで傷を付けることがない。したがって、ブレード部をロールの表面に強く押し当てて効果的に清掃することができる。
本発明に係るドクター装置は、ブレード部のうち、ロールに接触する側の反対側に弾性部が備えられている。この構成により、ロールの表面に対する当り具合に応じて角度が変化したブレード部は、このブレード部のうち、ロールに接触する側の反対側が、ブレード部の動きに反発する弾性部の復元力によって押されて元の状態に戻ろうとするため、ブレード部がロールの表面に対して最適な当り具合となる角度に、常に調節される。したがって、芯出しを容易に行うことができる。
本発明に係るドクター装置は、ロールの回転軸方向と平行する平行軸部が、ブレード部に備えられている。この構成により、ブレード部が平行軸部を支点として揺動(回転)することで、ロールに対するブレード部の当り具合がロールの表面に対して変化する。このことにより、交差軸部を支点とする揺動(回転)に、平行軸部を支点とする揺動(回転)が加わり、ロールに対するブレード部の当り具合が二軸によって三次元的に変化し、ロールの表面の状態に応じてブレード部が柔軟に追従する。したがって、芯出しを容易に行うことができる。
本発明に係るドクター装置は、ブレード部がロールの回転軸方向における長さよりも短く形成されている。この構成により、ロールにおける一部分の汚れに対し、その一部分にのみブレード部を当てて集中的に清掃することができる。
本発明に係るシート状物の製造方法は、上記した本発明に係るドクター装置を用いて清掃されたロールでシート状物を搬送する手順を含む。この製造方法により、芯出し作業によって生じるシート状物の生産性の低下を改善することができる。さらに、シート状物を搬送するロールの表面を効果的に清掃することにより、シート状物の品質を向上させることができる。
本発明の実施形態に係るドクター装置を正面から視した正面図である。 本発明の実施形態に係るドクター装置を側面から視したA−A断面側面図である。 本発明の実施形態に係るドクター装置のブレード部の動作が示され、(a)が正面から視した正面動作図、(b)が側面から視した側面動作図である。 本発明の実施形態に係るドクター装置が備えられたロールによるシート状物の製造方法の概略が示された概略図である。
以下に、本発明の実施形態に係るドクター装置を図面に基づいて説明する。図1および図2は、本発明の実施形態に係るドクター装置10が示されている。以下の説明では、図1を正面とし、図2を側面とする。図1および図2において、ロール1に近づく方向を下方とし、ロール1から離れる方向を上方とし、図2において、右方を表側とし、左方を裏側とする。
図1に示されているとおり、本実施形態に係るドクター装置10は、次の各部が備えられている。すなわち、ドクター装置10は、円筒状のロール1の側面側に設置された柱状フレーム11と、正面側に突出させて柱状フレーム11に取り付けられた支持フレーム12と、この支持フレーム12に取り付けられて吊り下げられた支持軸部13と、この支持軸部13の端に固定された操作部14と、支持軸部13と平行に取り付けられた二本のレール15と、このレール15に取り付けられたドクター装置本体20とが備えられている。支持軸部13およびレール15は棒状であり、ロール1の回転軸方向2と平行して配置され、ロール1の周囲に設置されている。レール15に設置されたドクター装置本体20は、レール15に沿って移動可能であり、ロール1の回転軸方向2における長さよりも短く形成されている。
<ドクター装置本体20>
ドクター装置本体20は、次の各部が備えられている。すなわち、ドクター装置本体20は、図1および図2に示されているとおり、レール15に取り付けられた移動ブラケット21と、この移動ブラケット21に取り付けられてロール1の表面に接触させるブレード部22とから備えられている。
<移動ブラケット21>
移動ブラケット21は板状であり、一対で構成され、それぞれ二本のレール15が貫通している。移動ブラケット21の下方端は、ブレード部22が取り付けられている。
<ブレード部22>
ブレード部22は、次の各部から構成されている。すなわち、ブレード部22は、移動ブラケット21に取り付けられたブレード第一ブラケット23と、ロール1の回転軸方向2と交差してブレード第一ブラケット23に取り付けられた交差軸部29と、この交差軸部29を介してブレード第一ブラケット23に取り付けられたブレード第二ブラケット26と、ロール1の回転軸方向2と平行してブレード第二ブラケット26に取り付けられた平行軸部30と、この平行軸部30を介してブレード第二ブラケット26に取り付けられたブレードホルダー33と、このブレードホルダー33に取り付けられたブレード本体35と、ブレード部22のうち、ロール1に接触する側(ブレード本体35側)の上方の反対側に備えられた弾性部としての第一エアーチューブ36と、ブレード部22のうち、ブレードホルダー33の裏側に備えられた第二エアーチューブ37とが備えられている。以下、各部について詳説する。
<ブレード第一ブラケット23>
ブレード第一ブラケット23は、板状の基台プレート24と板状の軸支持プレート25とが直角に連接され、側面から視して逆“L字”状に形成されている。基台プレート24は、移動ブラケット21の下方端に形成された溝に嵌め込まれている。一方、軸支持プレート25は、下方端に、交差軸部29が形成されている。
<ブレード第二ブラケット26>
ブレード第二ブラケット26は、板状のチューブ支持プレート27と板状の軸付プレート28とが直角に連接され、側面から視して逆“L字”状に形成されている。軸付プレート28は、中央近傍に交差軸部29が裏側に突出して形成され、表側に、平行軸部30が形成されると共に一対の台座部31が取り付けられている。平行軸部30は、ロール1の回転軸方向2と平行しており、両端が軸支持突部32で支持されると共に軸付プレート28に取り付けられている。台座部31は、ロール1の回転軸方向2と平行しており、平行軸部30の上下に配置されている。ブレード第二ブラケット26は、チューブ支持プレート27が、ブレード第一ブラケット23の基台プレート24に対面して配置され、一方、軸付プレート28の裏側が、ブレード第一ブラケット23の軸支持プレート25と対面して配置されている。
<交差軸部29>
交差軸部29は、ロール1の回転軸方向2と交差してブレード第二ブラケット26の軸付プレート28の裏側に取り付けられると共に、ブレード第一ブラケット23の軸支持プレート25を貫通している。この構成により、ブレード第二ブラケット26が、交差軸部29を軸にブレード第一ブラケット23に対して揺動(回転)する。
<ブレードホルダー33およびブレード本体35>
ブレードホルダー33は、上方側に対して下方側が屈折し、側面から視して全体が“くの字”状に形成されている。ブレードホルダー33の上方側は、裏側に、平行軸部30が形成されると共に一対のチューブ当接部34が取り付けられている。平行軸部30は、ロール1の回転軸方向2と平行しており、両端が軸支持突部32で支持されると共にブレードホルダー33に取り付けられている。チューブ当接部34は、ロール1の回転軸方向2と平行しており、平行軸部30の上下に配置されると共に、ブレード第二ブラケット26(軸付プレート28)の台座部31と対面している。ブレードホルダー33の下方側は、ロール1に接触させるブレード本体35が取り付けられている。ブレード本体35は、高炭素鋼から形成される。高炭素鋼に代えて、公知・公用の素材、例えば、ステンレス鋼、リン青銅などの金属素材、カーボン、ガラスエポキシ、ガラスベークなどの樹脂素材を使用することができる。また、ブレード本体35の先端部(刃先部)は、段付き加工、ラウンド加工、テーパー加工、ベベル加工などの形状加工が施されている。
<平行軸部30>
平行軸部30は、ロール1の回転軸方向2と交差してブレード第二ブラケット26(軸付プレート28)の表側と、ブレードホルダー33の上方側裏側とに、軸支持突部32を介して取り付けられている。すなわち、ブレードホルダー33が、平行軸部30を軸にブレード第二ブラケット26に対して揺動(回転)する。
<第一エアーチューブ36および第二エアーチューブ37>
第一エアーチューブ36および第二エアーチューブ37は、ロール1の回転軸方向2と平行しており、それぞれチューブホルダー38に取り付けられている。第一エアーチューブ36は、ブレード第一ブラケット23の基台プレート24と、ブレード第二ブラケット26のチューブ支持プレート27との間に挟まれている。第二エアーチューブ37は、一対で構成され、ブレード第二ブラケット26(軸付プレート28)の台座部31と、ブレードホルダー33の上方側のチューブ当接部34との間に挟まれている。なお、各エアーチューブ36,37に代えて、例えば、液体が充填されたチューブ、ゴム、バネなど、加えられた力に対する反発力が生じるものを使用することができる。エアーチューブであれば、予め内圧を設定するか、またはホース(図示省略)を接続してエアーを供給し続けることで外部から内圧を調節する。
上記のとおり、本実施形態に係るドクター装置10が形成されている。なお、本実施形態の変形例として、交差軸部のみが備えられ、平行軸部が省略されていてもよい。この場合、交差軸部は、ロールの回転軸方向と交差してブレードホルダーの上方側の裏側に取り付けられると共に、ブレード第一ブラケットの軸支持プレートを貫通している。また、ブレードホルダーの上方端は、板状のチューブ支持プレートが直角に連接されている。
次に、本実施形態に係るドクター装置10の使用方法および動作を図面に基づいて説明する。図3は、本発明の実施形態に係るドクター装置10の動作が示されている。図4は、本発明の実施形態に係るドクター装置10が備えられたロール1によるシート状物4の製造方法の概略が示されている。
図1において、ドクター装置本体20をレール15に沿って移動させ、ロール1のうち、清掃したい箇所に配置する。この位置で、操作部14を操作し、支持軸部13を回転させると、図2に示されているとおり、支持軸部13と共にレール15およびドクター装置本体20が、支持軸部13を軸に回転(揺動)する(図2における二点差鎖線参照)。この操作によって、ブレード本体35をロール1に押し当てる。ここで、ブレード本体35をロール1に押し当てるまでの一連の操作は、作業者が直接に各部を動かすことで行なってもよいし、作業者が各部に連結された駆動機構(図示省略)を操作盤(図示省略)により操作することで行なってもよいし、自動制御システム(図示省略)による完全自動操作で行なってもよい。図3に示されているとおり、ブレード本体35(ブレード部22)は、交差軸部29および平行軸部30をそれぞれ支点として揺動(回転)することで、ロール1に対するブレード本体35(ブレード部22)の当り具合が二軸によって三次元的に変化する。すなわち、ロール1の表面の状態に応じてブレード本体35(ブレード部22)が追従するため、追従する都度、ブレード本体35がロール1の表面に対して最適な当り具合となる角度に調節される。調節されたブレード本体35(ブレード部22)は、ブレード部22のうち、ブレード第二ブラケット26(チューブ支持プレート27)が、ブレード本体35(ブレード部22)の動きに反発する第一エアーチューブ36の圧力によって押されて元の状態に戻ろうとするため、ブレード本体35がロール1の表面に対して最適な当り具合となる角度に、常に調節される。このように、自動的に芯出しがされたブレード本体35によって、回転方向3に回転するロール1の表面が清掃される。
ここで、図4に示されているとおり、紙やフィルムなどのシート状物4の製造を行うに際して、シート状物4を搬送するロール部に本実施形態に係るドクター装置10を装着することができる。すなわち、シート状物4を搬送する複数のロール1から構成されるロール部において、少なくとも1本のロール1に対して本実施形態に係るドクター装置10を図1および図2に示されるように配置する。ロール部としては、例えば、抄紙機や各種塗工機のシリンダ・ドライヤー・パートおよびカレンダー・パート、フィルム製造機械の縦延伸パートを挙げることができる。
次に、本実施形態に係るドクター装置10の効果を説明する。
上記したとおり、本実施形態に係るドクター装置10によれば、ブレード部22は、移動ブラケット21に取り付けられたブレード第一ブラケット23と、ロール1の回転軸方向2と交差してブレード第一ブラケット23に取り付けられた交差軸部29と、この交差軸部29を介してブレード第一ブラケット23に取り付けられたブレード第二ブラケット26と、ロール1の回転軸方向2と平行してブレード第二ブラケット26に取り付けられた平行軸部30とが備えられている。この構成により、ブレード本体35(ブレード部22)は、交差軸部29および平行軸部30を支点として揺動(回転)することで、ロール1に対するブレード本体35(ブレード部22)の角度がロール1の回転軸に対して変化する。すなわち、ロール1の表面の状態に応じてブレード本体35(ブレード部22)が追従するため、追従する都度、ブレード本体35がロール1の表面に対して当り具合となる角度に調節される。したがって、ブレード本体35の芯出しを容易に行うことができる。なお、交差軸部29のみが備えられ、平行軸部30が省略されている構成であっても、同様の効果を生じさせることができる。
さらに、ブレード本体35(ブレード部22)が平行軸部30を支点として揺動(回転)することで、ロールに1対するブレード本体35の当り具合がロール1の表面に対して変化する。このことにより、交差軸部29を支点とする揺動(回転)に、平行軸部30を支点とする揺動(回転)が加わり、ロール1に対するブレード本体35の当り具合が二軸によって三次元的に変化し、ロール1の表面の状態に応じてブレード本体35が柔軟に追従する。したがって、ブレード本体35の芯出しを容易に行うことができる。
また、ブレード本体35がロール1の表面に強く押し当てられたとしても、ロール1の表面の状態に応じてブレード本体35(ブレード部22)が追従するため、例えばブレード本体35の角がロール1に食い込んで傷を付けることがない。したがって、ブレード本体35をロール1の表面に強く押し当てて効果的に清掃することができる。
本実施形態に係るドクター装置10によれば、ブレード本体35(ブレード部22)のうち、ロール1に接触する側(ブレード本体35側)の反対側の上方に第一エアーチューブ36が備えられている。この構成により、角度が変化したブレード本体35(ブレード部22)は、このブレード本体35(ブレード部22)のうち、ブレード第二ブラケット26(チューブ支持プレート27)が、ブレード本体35(ブレード部22)の動きに反発する第一エアーチューブ36の圧力によって押されて元の状態に戻ろうとするため、ブレード本体35がロール1の表面に対して最適な当り具合となる角度に調節される。したがって、ブレード本体35の芯出しを容易に行うことができる。
さらに、本実施形態に係るドクター装置10によれば、ブレード本体35(ブレード部22)のうち、ブレードホルダー33の裏側に第二エアーチューブ37が備えられている。この構成により、第一エアーチューブ36の場合と同様に、角度が変化したブレード本体35(ブレード部22)は、このブレード本体35(ブレード部22)のうち、ブレード第二ブラケット26(チューブ支持プレート27)が、ブレード本体35(ブレード部22)の動きに反発する第二エアーチューブ37の圧力によって押されて元の状態に戻ろうとするため、ブレード本体35がロール1の表面に対して最適な当り具合となる角度に調節される。したがって、ブレード本体35の芯出しを容易に行うことができる。
本実施形態に係るドクター装置10によれば、ブレード本体35(ブレード部22)がロール1の回転軸方向における長さよりも短く形成されている。この構成により、ロール1における一部分の汚れに対し、一部分にのみブレード本体35を当てて集中的に清掃することができる。
本実施形態に係るドクター装置10を使用するシート状物4の製造方法によれば、ドクター装置10を用いて清掃可能に構成されたロール部によって、シート状物4を搬送する。この製造方法により、芯出し作業によって生じるシート状物4の生産性の低下を改善することができる。さらに、シート状物4を搬送するロール1の表面を効果的に清掃することにより、シート状物4の品質を向上させることができる。
上記した本実施形態に係るドクター装置10およびドクター装置10を使用するシート状物の製造方法の効果は、清掃対象であるロール1の表面の材質が金属であれ、樹脂であれ、好適に享受することができる。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。そして本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。
1 ロール
2 回転軸方向
3 回転方向
4 シート状物
10 ドクター装置
11 柱状フレーム
12 支持フレーム
13 支持軸部
14 操作部
15 レール
20 ドクター装置本体
21 移動ブラケット
22 ブレード部
23 ブレード第一ブラケット
24 基台プレート
25 軸支持プレート
26 ブレード第二ブラケット
27 チューブ支持プレート
28 軸付プレート
29 交差軸部
30 平行軸部
31 台座部
32 軸支持突部
33 ブレードホルダー
34 チューブ当接部
35 ブレード本体
36 第一エアーチューブ(弾性部)
37 第二エアーチューブ
38 チューブホルダー

Claims (4)

  1. 回転するロールの表面に接触させるブレード部と、
    前記ロールの回転軸方向と交差して前記ブレード部に備えられた交差軸部と、
    前記ロールの回転軸方向と平行して前記ブレード部に備えられた平行軸部と、
    が備えられ、
    前記ブレード部が、前記交差軸部および前記平行軸部を支点として揺動可能である、
    ことを特徴とするドクター装置。
  2. 前記ブレード部のうち、前記ロールに接触する側の反対側に弾性部が備えられた、
    ことを特徴とする請求項1に記載されたドクター装置。
  3. 前記ブレード部が前記ロールの回転軸方向における長さよりも短く形成された、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載されたドクター装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載されたドクター装置を用いて清掃されたロールでシート状物を搬送する手順を含む
    ことを特徴とするシート状物の製造方法
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