JP6439540B2 - 燃料利用率センサ及び燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、検出用燃料電池を備えた燃料利用率センサ及び燃料電池システムに関する。
燃料電池システムにおいては、水素ガス等のアノードガスが、燃料電池のアノード(燃料極)に供給され、空気等のカソードガスが、燃料電池のカソード(空気極)に供給される。そして、燃料電池は、供給されたアノードガス及びカソードガスを使用して発電する。燃料電池に供給されたアノードガスは、燃料電池で発電に使用された後、アノードオフガスラインを介して、燃料電池から排出される。また、燃料電池に供給されたカソードガスは、燃料電池で発電に使用された後、カソードオフガスラインを介して、燃料電池から排出される。
このような燃料電池システムにおいて、アノードオフガスラインやカソードオフガスラインに検出用燃料電池を配置し、燃料電池から排出されるアノードオフガスやカソードオフガスを検知する技術が知られている(特許文献1参照。)。
特許第3664925号公報
ところで、燃料電池システムにおいて、燃料電池が安定して発電を行うためには、適量のアノードガス及びカソードガスが燃料電池に供給される必要がある。そして、適量のアノードガス及びカソードガスが燃料電池に供給されている場合、燃料電池のアノードオフガスラインには、適量のアノードオフガスが排出され、カソードオフガスラインには、適量のカソードオフガスが排出される。そのため、燃料電池システムにおいては、アノードオフガスラインにおけるアノードオフガスが適量か否かを検知したり、カソードオフガスラインにおけるカソードオフガスが適量か否かを検知したりすれば、燃料電池が安定して発電しているか否かを知ることができる。
しかし、特許文献1に記載された上記技術は、アノードオフガスやカソードオフガスを検知する技術ではあるものの、アノードオフガスラインにおけるカソードオフガスの漏れと、カソードオフガスラインにおけるアノードオフガスの漏れと、を検知するための技術である。そのため、上記技術は、アノードオフガスラインにおけるアノードオフガスが適量か否かを検知することはできないし、カソードオフガスラインにおけるカソードオフガスが適量か否かを検知することもできない。また、特許文献1に記載された上記技術においては、アノードオフガスラインやカソードオフガスラインの他に、2本の参照ラインを配置する必要があるため、燃料電池システムの構成が複雑になる。
また、アノードオフガスラインにおけるアノードオフガスや、カソードオフガスラインにおけるカソードオフガスは、高温である。このため、アノードオフガスが適量か否かを検知したり、カソードオフガスラインにおけるカソードオフガスが適量か否かを検知したりするための装置には、高い耐熱性が要求され、且つ、当該装置の部分から大気へアノードオフガスや、カソードオフガスが漏れないようにするための、高温におけるシール性が要求される。
本発明は、耐熱性及び高温におけるシール性を有する簡単な構成で、オフガスラインにおけるオフガスが適量か否かを判断することができる燃料利用率センサ及び燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明は、第1の燃料電池と、前記第1の燃料電池に接続され、前記第1の燃料電池からのアノードオフガスが流通するアノードオフガスラインと、前記アノードオフガスラインから分岐されて延出するアノードオフガス検出ラインと、を備える燃料電池システムにおける、前記アノードオフガス検出ラインに接続される、燃料利用率センサであって、第2の燃料電池と、一端部に開口部を有し、前記開口部が塞がれるように前記一端部に前記第2の燃料電池が載置され、前記第2の燃料電池のアノードと電気的に接続される管部材と、前記管部材に電気的に接続され導電性を有する保持部材であって、前記管部材の一端部と保持部材とで前記第2の燃料電池を保持する保持部材と、一端部が前記管部材の一端部に係合し、他端部が前記保持部材に係合し、前記管部材及び前記保持部材よりも低い熱膨張係数を有する材料により構成された連結部材と、を備え、前記第2の燃料電池のアノードは、直接又は前記アノードオフガス検出ラインを介して、前記アノードオフガスラインを流通するアノードオフガスに接触し、前記管部材は、管内壁及び管外壁を備える筒状を有し、前記管内壁により、大気に連通する管内空間が形成される燃料利用率センサに関する。
また、前記連結部材は、タングステンにより構成されていることが好ましい。また、前記管部材及び前記保持部材は、ステンレス鋼により構成されていることが好ましい。
また、前記連結部材の一端部は、一端部フランジ部を有し、前記連結部材の他端部は、他端部フランジ部を有し、前記一端部フランジ部は、前記管部材の前記一端部に係合し、前記他端部フランジ部は、前記保持部材に係合することが好ましい。
また、本発明は、第1の燃料電池と、前記第1の燃料電池に接続され、前記第1の燃料電池からのアノードオフガスが流通するアノードオフガスラインと、前記アノードオフガスラインから分岐されて延出するアノードオフガス検出ラインと、前記アノードオフガス検出ラインに接続される、上記燃料利用率センサと、を備える燃料電池システムに関する。
本発明は、耐熱性及び高温におけるシール性を有する簡単な構成で、オフガスラインにおけるオフガスが適量か否かを判断することができる燃料利用率センサ及び燃料電池システムを提供することができる。
本発明の実施形態による燃料電池システム1を示す概略図である。 本発明の実施形態による燃料利用率センサ40を示す拡大断面図である。 本発明の実施形態による燃料利用率センサ40の安全装置48を示す要部拡大断面図である。 本発明の実施形態による燃料利用率センサ40を示す要部拡大断面図である。 本発明の実施形態による燃料利用率センサ40を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について、図1〜図4を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態による燃料電池システム1を示す概略図である。図2は、本発明の実施形態による燃料利用率センサ40を示す拡大断面図である。図3は、本発明の実施形態による燃料利用率センサ40の安全装置48を示す要部拡大断面図である。図4は、本発明の実施形態による燃料利用率センサ40を示す要部拡大断面図である。図5は、本発明の実施形態による燃料利用率センサ40を示す平面図である。
以下の説明において、「ライン」とは、流路、経路、管路等の総称である。
図1に示すように、燃料電池システム1は、第1の燃料電池としての燃料電池11と、電圧計13と、制御部14と、改質器15と、燃焼器16と、燃料ガス供給部21と、改質水供給部22と、空気供給部23と、燃料利用率センサ40と、を有する。
また、燃料電池システム1は、アノードガス供給ラインL1と、カソードガス供給ラインL2と、アノードオフガスラインL3と、アノードオフガス検出ラインL4と、カソードオフガスラインL5と、大気開放ラインL6と、燃料ガス供給ラインL7と、改質水供給ラインL8と、排ガスラインL9と、を有する。
アノードガス供給ラインL1の一端部は、改質器15に接続されている。アノードガス供給ラインL1の他端部は、燃料電池11に接続されている。アノードガス供給ラインL1には、改質器15において生成された水素や一酸化炭素、未反応のメタン、未利用の水蒸気等のアノードガスG1が流通する。
カソードガス供給ラインL2の一端部は、ブロワ(図示しない)やフィルタ(図示しない)等で構成された空気供給部23に接続されている。カソードガス供給ラインL2の他端部は、燃料電池11に接続されている。カソードガス供給ラインL2には、空気供給部23から供給された空気等のカソードガスG2が流通する。
アノードオフガスラインL3の一端部は、燃料電池11に接続されている。アノードオフガスラインL3の他端部は、燃焼器16に接続されている。アノードオフガスラインL3の途中には、分岐部J1としての穴が設けられている。分岐部J1には、筒状のアノードオフガス検出ラインL4の一端部の開口が、この穴と連通するように、アノードオフガスラインL3に接続されている。アノードオフガス検出ラインL4は、アノードオフガスラインL3から分岐されて下方へ延出している。
アノードオフガス検出ラインL4の他端部(下端部)である延出端部の外周面には、図2及び図3に示すように、雄ネジ49が設けられている。アノードオフガス検出ラインL4の他端部である延出端部の開口は、燃料利用率センサ40を構成するキャップ47及び蓋体46により塞がれている。アノードオフガスラインL3、アノードオフガス検出ラインL4は、例えば、ステンレス鋼(SUS310)又はセラミックチューブなどからなるもので形成されている。このうち、強度の点において、アノードオフガスラインL3、アノードオフガス検出ラインL4は、ステンレス鋼(SUS310)で形成されることが好ましい。
図2に示すように、アノードオフガス検出ラインL4の途中には、断熱材51が設けられている。断熱材51は、アノードオフガス検出ラインL4の外周を取り囲むように設けられている。これにより、アノードオフガス検出ラインL4、燃料利用率センサ40を構成する管部材42は、断熱材51を境に、アノードオフガス検出ラインL4、及び、管部材42の一端側の高温領域Hと、アノードオフガス検出ラインL4、及び、管部材42の他端側の常温領域Lとに分けられている。アノードオフガスラインL3及びアノードオフガス検出ラインL4には、燃料電池11から排出されるアノードオフガスG3が流通する。
図1に示すように、カソードオフガスラインL5の一端部は、燃料電池11に接続されている。カソードオフガスラインL5の他端部は、燃焼器16に接続されている。カソードオフガスラインL5には、燃料電池11から排出されるカソードオフガスG4が流通する。
図2に示すように、大気開放ラインL6の一端部は、燃料利用率センサ40を構成する蓋体46の貫通孔463に接続されている。大気開放ラインL6の他端部は、大気開放されている。大気開放ラインL6には、大気A1が流通する。大気開放ラインL6は、例えば、ステンレス鋼(SUS310)又はセラミックチューブなどからなるもので形成されている。このうち、強度の点において、大気開放ラインL6は、ステンレス鋼(SUS310)で形成されることが好ましい。
図1に示すように、燃料ガス供給ラインL7の一端部は、都市ガス等の燃料ガスG5を供給可能な燃料ガス供給部21に接続されている。燃料ガス供給ラインL7の他端部は、改質器15に接続されている。燃料ガス供給ラインL7には、燃料ガス供給部21から供給された燃料ガスG5が流通する。
改質水供給ラインL8の一端部は、改質水(水蒸気)W1を供給可能な改質水供給部22に接続されている。改質水供給ラインL8の他端部は、改質器15に接続されている。改質水供給ラインL8には、改質水供給部22から供給された改質水(水蒸気)W1が流通する。
排ガスラインL9の一端部は、燃焼器16に接続されている。排ガスラインL9の他端部は、熱交換器等(図示せず)に接続されている。排ガスラインL9には、燃焼器16から排出される排ガスG6が流通する。
燃料電池11は、高温型の燃料電池であるSOFC(固体酸化物型燃料電池)である。燃料電池11は、複数の燃料電池セルが積層配置されて、燃料電池スタックとされたものである。燃料電池11は、改質器15から供給されたアノードガスG1及び空気供給部23から供給されたカソードガスG2を使用して発電する。より具体的には、燃料電池11は、アノードガスG1に含まれる水素及びカソードガスG2に含まれる酸素を使用して発電する。
図2〜図5に示すように、燃料利用率センサ40は、第2の燃料電池としての検出用燃料電池41と、管部材42と、保持部材43と、連結部材44と、蓋体46と、キャップ47と、安全装置48とを有している。燃料利用率センサ40は、アノードオフガス検出ラインL4に接続され、アノードオフガスラインL3の下方に配置されている。
蓋体46は、ゴム製であり、弾性変形可能である。図3に示すように、蓋体46は、上部筒状部461と栓部462とを有している。上部筒状部461は、上方に延びる円筒状を有している。栓部462は、上部筒状部461の下端部を塞いでいる。栓部462には、栓部462を上下方向に貫通し、後述の管内空間421に連通する貫通孔463が形成されている。貫通孔463は、管内空間421に大気A1を連通させる。
キャップ47は、キャップ筒状部471と下端蓋板472とを有している。キャップ筒状部471は、上部筒状部461の外径よりも大きな内径を有する円筒状を有している。キャップ筒状部471の内周面には、雌ネジ473が設けられており、雌ネジ473は、アノードオフガス検出ラインL4の延出端部の外周面に設けられた雄ネジ49に噛合っている。この噛合いにより、キャップ47はアノードオフガス検出ラインL4に固定されている。また、アノードオフガス検出ラインL4の内周面が上部筒状部461の外周面に密着しているため、アノードオフガス検出ラインL4を流通するアノードオフガスG3は、アノードオフガス検出ラインL4の外部へ流出しないようにシールされている。下端蓋板472は、円盤状を有している。下端蓋板472の中央には、キャップ貫通孔474が形成されている。キャップ貫通孔474には、蓋体46の下部が貫通している。
管部材42は、ステンレス鋼(SUS310)により構成されており、管部材42の熱膨張係数は、17.2(10−6/K)である。管部材42は、管部材42の内周面を有する管内壁423、及び、管部材42の外周面を有する管外壁424を備える円筒状を有している。管部材42の一端部及び他端部は、それぞれ開口部を有する。
管部材42の他端部としての下端部の管外壁424は、蓋体46の上部筒状部461の内周面に密着している。管部材42の下端部と、蓋体46の上部筒状部461と栓部462との接続部分を形成している蓋体46の部分との間には、管下方空間466が形成されている。管部材42の下端部は、電圧計13に電気的に接続されている。管部材42の管内壁423により形成される空間は、管内空間421を構成する。管内空間421は、大気開放ラインL6を通して大気A1に連通する。管部材42の下端部は、電極線418を介して電圧計13に電気的に接続されている。
図4に示すように、管部材42の一端部は、開口部の周囲において管部材42の半径方向外方へ突出するフランジ部425を有している。フランジ部425の周縁部には、フランジ部425の周方向に等間隔で4つの切欠き427が形成されている。切欠き427は、それぞれ、フランジ部425の周縁からフランジ部425の中心へ向う方向へ切り欠かれたような形状を有しており、フランジ部425を上下方向へ貫通している。また、管部材42の一端部には、開口部の周囲を取り巻くように、管部材42の他端部へ向う方向へ窪んだ周囲凹部が形成されており、周囲凹部には、環状の板状を有するガスケット413が、開口部と同軸的な位置関係で、嵌め込まれている。ガスケット413としては、例えば、サーミキュライト(登録商標)を用いることができる。また、ガスケット413の中央の貫通孔には、筒状絶縁部416とフランジ状絶縁部417とを有する筒状絶縁材415の筒状絶縁部416が挿入されている。筒状絶縁材415は、絶縁セラミックスにより構成されており、筒状絶縁材415のフランジ状絶縁部417は、筒状絶縁部416の上端に一体的に接続されている。フランジ状絶縁部417は、ガスケット413の中央の貫通孔の周囲の部分に当接し、載置されている。
ガスケット413に当接する筒状絶縁材415のフランジ状絶縁部417の下面に対するフランジ状絶縁部417の上面には、ガスケット414の下面が当接し載置されている。ガスケット414は、ガスケット413と同一形状を有する環状の板状を有している。ガスケット414の上面には、検出用燃料電池41の下面が当接して載置されている。ガスケット414としては、例えば、サーミキュライト(登録商標)を用いることができる。
検出用燃料電池41は、アノードとカソードとの間に固体電解質を挟んだ一つの燃料電池セルである略円盤形状を有するボタンセルで構成されている。例えば、燃料電池セルは、燃料電池11を構成する燃料電池セルと同じ組成のものが使用される。検出用燃料電池41の熱膨張係数は、約12(10−6/K)程度である。検出用燃料電池41は、管部材42の開口部が塞がれるように管部材42の一端部に載置されている。検出用燃料電池41の下面を構成するカソードには、電極線419の一端部が電気的に接続されている。電極線419の他端部は、電圧計13に電気的に接続されている。また、検出用燃料電池41のカソードは、大気開放ラインL6を介して大気A1に接触する。検出用燃料電池41の上面を構成するアノードは、アノードオフガス検出ラインL4を介してアノードオフガスラインL3を流通するアノードオフガスG3に接触する。検出用燃料電池41は、アノードに接触するアノードオフガスG3及びカソードに接触する大気A1を使用して発電する。より具体的には、検出用燃料電池41は、アノードオフガスG3に含まれる水素、及び、大気A1に含まれる酸素を使用して発電する。
検出用燃料電池41の上面を構成するアノードには、保持部材43が当接し、載置されている。これにより、燃料電池11の上面を構成するアノードは、保持部材43に電気的に接続されている。保持部材43は、導電性を有する材料、例えば、ステンレス鋼(SUS310)により構成されており、保持部材43の熱膨張係数は、17.2(10−6/K)である。保持部材43は、略円盤形状を有しており、保持部材43の中央には、上下方向に保持部材43を貫通する貫通孔431が形成されている。保持部材43の上面には、上方に向かって拡径するすり鉢状部432が形成されている。保持部材43の周縁部には、図5に示すように、保持部材43の周方向に等間隔で4つの切欠き434が形成されている。切欠き434は、それぞれ、保持部材43の周縁から保持部材43の中心へ向う方向へ切り欠かれたような形状を有しており、保持部材43を上下方向へ貫通している。
管部材42のフランジ部425と保持部材43とは、連結部材44によって連結されている。連結部材44は、管部材42及び保持部材43よりも低い熱膨張係数を有する材料により構成されている。本実施形態では、連結部材44は、例えば、タングステンにより構成されている。連結部材44の熱膨張係数は、4.5(10−6/K)である。
連結部材44は、切削加工により形成され、軸部441と一端部フランジ部442と他端部フランジ部443とを有している。軸部441は、円柱状を有している。常温での軸部441の軸方向における軸部441の長さは、5mm程度であり、直径は、1.0mm程度である。一端部フランジ部442は、軸部441の一端部としての上端部に一体的に接続されて当該一端部を構成している。他端部フランジ部443は、軸部441の他端部としての下端部に一体的に接続されて当該他端部を構成している。即ち、連結部材44の一端部は、一端部フランジ部442を有しており、連結部材44の他端部は、他端部フランジ部443を有している。常温での一端部フランジ部442、他端部フランジ部443の直径は、それぞれ2.0mm程度であり、軸部441の軸方向における一端部フランジ部442、他端部フランジ部443の厚さは、それぞれ1mm程度である。また、常温での軸部441の軸方向における連結部材44の長さは、7mm程度である。
軸部441は、保持部材43の切欠き434と、フランジ部425の切欠き427とにそれぞれ嵌め込まれる。一端部フランジ部442は、保持部材43の上面に当接する。また、他端部フランジ部443は、管部材42のフランジ部425の下面に当接する。これにより、一端部フランジ部442は、保持部材43に係合し、他端部フランジ部443は、管部材42の一端部のフランジ部425に係合し、管部材42の一端部と保持部材43とで、第2の燃料電池としての検出用燃料電池41を挟持するようにして保持する。また、保持部材43は、連結部材44を介して、管部材42に電気的に接続されている。このため、検出用燃料電池41の上面を構成するアノードは、保持部材43、連結部材44、及び、管部材42を介して、電圧計13に電気的に接続されている。
図2に示すように、安全装置48は、常温領域Lに位置している管部材42の管内壁423に存在している。安全装置48は、溶融部材481と、落下部材482と、受止部材483とを有している。溶融部材481は、管部材42の常温領域Lの管内壁423(管部材42の内周面)に設けられている。溶融部材481は、管内壁423から突出しているが、管部材42を一周するようには設けられておらず、管部材42の直径位置において対をなして設けられている。溶融部材481は、例えば、ロウ材や、ガラス材により構成され、例えば100〜700℃程度の融点(軟化点)を有する。溶融部材481は、検出用燃料電池41が破損した場合に、管内空間421にアノードオフガスG3が流入することで溶融する。
落下部材482は、管部材42の内径よりも径の小さい球形を有している。図3に示すように、落下部材482は、直径方向に延びる貫通孔485を有している。貫通孔485には、電極線419が貫通している。落下部材482は、溶融部材481の上方側に、溶融部材481に当接して載置される。落下部材482は、アノードオフガスG3の熱により溶融されない材料、例えばステンレス鋼(SUS310)により形成される。落下部材482は、溶融部材481が溶融することで管内空間421を落下する。受止部材483は、溶融部材481の下方側に存在しており、管部材42の内径が縮径するように、管部材42の内方へ突出している。受止部材483は、管部材42と一体成形されて構成されている。受止部材483は、管内壁423の周方向に沿って全周にわたって形成されている。
受止部材483は、溶融部材481が溶融することにより落下部材482が落下した場合に、上方側から落下する溶融部材481及び落下部材482を受け止める。これにより、落下部材482は、受止部材483との間に隙間がない状態で、且つ、貫通孔485が溶融部材481により塞がれた状態で、受止部材483の全周にわたって当接する。そして、管内空間421は、受止部材483、溶融部材481、及び落下部材482によって塞がれ、受止部材483は、落下した落下部材482と共に管内空間421の大気A1への連通を遮断する。
電圧計13は、前述のように検出用燃料電池41のカソード及びアノードに電気的に接続されており、検出用燃料電池41で発生した電圧を検出値V1として検出する。電圧計13は、制御部14に電気的に接続されており、検出値V1を制御部14に出力する。
制御部14は、燃料ガス供給部21及び燃料電池11に電気的に接続されている。制御部14は、電圧計13から出力された検出値V1に基づいて、制御信号を生成し、この制御信号を燃料ガス供給部21及び燃料電池11に出力する。
燃料ガス供給部21は、燃料ガス供給ラインL7に都市ガス等の燃料ガスG5を供給する。また、燃料ガス供給部21は、制御部14から出力される制御信号に応じて、燃料ガス供給ラインL7に供給する燃料ガスG5の量を調整することが可能な構成となっている。例えば、燃料ガス供給部21は、制御信号に基づいて燃料ガスG5の流量を調整することができる流量調整弁等を含んで構成される。
また、燃料電池11は、制御部14から出力される制御信号に応じて、発電量を調整することが可能な構成を有している。
改質器15は、図示しない熱交換器を有している。改質器15は、熱交換器によって発生した800℃程度の高温において、燃料ガス供給部21から供給された燃料ガスG5と、改質水供給部22から供給された改質水(水蒸気)W1とから、アノードガスG1を生成する。このアノードガスG1は、燃料電池11に供給される。
燃焼器16は、燃料電池11から排出されるアノードオフガスG3及びカソードオフガスG4を燃焼させて、排ガスG6として排ガスラインL9に排出する。
本実施形態による燃料電池システム1は、以下のように動作する。
燃料電池システム1が起動されると、燃料ガスG5は、燃料ガス供給部21から燃料ガス供給ラインL7を介して改質器15に供給される。また、改質水W1は、改質水供給部22から改質水供給ラインL8を介して改質器15に供給される。改質器15は、燃料ガスG5と改質水W1とから、アノードガスG1を生成し、アノードガス供給ラインL1を介して、このアノードガスG1を燃料電池11に供給する。空気供給部23は、カソードガス供給ラインL2を介して、カソードガスG2を燃料電池11に供給する。
燃料電池11は、アノードガスG1及びカソードガスG2を使用して発電する。発電に使用されなかったアノードガスG1は、アノードオフガスG3として燃料電池11からアノードオフガスラインL3に排出される。発電に使用されなかったカソードガスG2は、カソードオフガスG4として燃料電池11からカソードオフガスラインL5に排出される。
アノードオフガスG3及びカソードオフガスG4は、燃焼器16で燃焼し、排ガスG6として排ガスラインL9に排出される。
アノードオフガスラインL3に排出されたアノードオフガスG3は、アノードオフガス検出ラインL4を介して検出用燃料電池41のアノードに接触する。一方、大気開放ラインL6を介して、大気A1が検出用燃料電池41のカソードに接触する。これにより、検出用燃料電池41は、アノードオフガスG3及び大気A1を使用して発電する。
アノードオフガスラインL3及びアノードオフガス検出ラインL4に流通する、燃料電池11から排出されたアノードオフガスG3の温度は、800℃程度の高温である。このため、燃料利用率センサ40の管部材42のフランジ部425、保持部材43等は、それぞれ熱膨張する。この際、ステンレス鋼よりも熱膨張率の小さいタングステンにより構成されている連結部材44は、フランジ部425及び保持部材43よりも熱膨張が小さい。
具体的には、図4の上下方向における、フランジ部425、保持部材43の厚さ(図4の長さAからガスケット413、414、検出用燃料電池41、及び、フランジ状絶縁部417の厚さを差し引いた厚さ)は、常温では、1.8mmであるが、800℃では1.825mmであり、上下方向に0.025mmも膨張している。これに対して、連結部材44においては、常温から800℃に温度変化した際の膨張は、遙かに小さい。
実際には、図4に示すように、保持部材43の上面からフランジ部425の下面までの長さAは、常温では、5.15mmであるが、800℃では、5.114mmである。常温における長さよりも800℃における長さの方が短いのは、ガスケット413、414が800℃に加熱されたときに、収縮するためである。これに対して、図4に示す、軸部441の上端から下端までの長さBは、常温では、5.0mmであるが、800℃では、5.017mmである。このように収縮する部材を間に挟む構成とした場合であっても、連結部材44の熱膨張率が管部材42のフランジ部425及び保持部材43の熱膨張率よりも十分小さいため、フランジ部425及び保持部材43は、フランジ部425と保持部材43との間に配置された検出用燃料電池41を十分に強く挟んでいる。この結果、管部材42のフランジ部425、ガスケット413、筒状絶縁材415、ガスケット414、検出用燃料電池41、保持部材43のそれぞれの間のシール性は、十分に維持される。これにより、アノードオフガスラインL3、アノードオフガス検出ラインL4を流通するアノードオフガスG3が、管内空間421へ流出することを防止する。
電圧計13は、検出用燃料電池41で発生した電圧の値を検出値V1として検出し、この検出値V1を制御部14に出力する。制御部14は、検出値V1が、所定の範囲を下回る値であるか、所定の範囲を上回る値であるか、あるいは、所定の範囲に収まる値であるか、を判断する。ここで、所定の範囲とは、燃料電池システム1が正常に動作している状態(以下、正常な状態ということがある。)において、検出用燃料電池41から発生する電圧の値が、取り得る範囲のことである。所定の範囲は、例えば、以下のように決定される。燃料電池システム1が所定の状態であることを、作業者が確認した上で、検出用燃料電池41で発生する電圧の値を測定する。そして、この電圧の値に許容誤差等のマージンが加味されて、所定の範囲は決定される。なお、所定の状態としては、例えば、燃料電池11が発電する前の初期状態等のアノードオフガスG3の量及びカソードオフガスG4の量が既知の状態が考えられる。
所定の範囲の決定は、燃料電池システム1が起動されるたびに、毎回行われるようにしてもよい。
検出値V1が所定の範囲を下回る値であると制御部14が判断した場合、制御部14は、燃料ガス供給部21に対して、改質器15に供給する燃料ガスG5の量を増加させるための制御信号を出力する。この制御信号によって、燃料ガス供給部21は、改質器15に供給する燃料ガスG5の量を増やすように制御されるため、改質器15に供給される燃料ガスG5は増加する。
制御部14が、このような制御信号を出力する理由は以下の通りである。検出値V1が所定の範囲を下回るということは、検出用燃料電池41のアノードに接触するアノードオフガスG3の水素濃度が、正常な状態におけるアノードオフガスG3の水素濃度に比べて低いということを意味する。また、アノードオフガスG3の水素濃度が、正常な状態における水素濃度に比べて低いということは、アノードオフガスG3の量が、正常な状態における量に比べて少ないということを意味し、すなわち、燃料電池11へのアノードガスG1の供給量が不足していることを意味する。そして、アノードガスG1の供給量は、改質器15への燃料ガスG5の供給量によって決まる。よって、制御部14は、燃料電池11へのアノードガスG1の供給量を増加させるために、燃料ガス供給部21に対して、改質器15に供給する燃料ガスG5の量を増加させるための制御信号を出力する。
同様の理由により、制御部14は、検出値V1が所定の範囲を上回る値であると判断した場合には、燃料ガス供給部21に対して、改質器15に供給する燃料ガスG5の量を減少させるための制御信号を出力する。
また、制御部14は、検出値V1が所定の範囲に収まる値であると判断した場合には、燃料ガス供給部21に対して、改質器15に供給する燃料ガスG5の量を現在の状態に維持させるための制御信号を出力する。
なお、燃料電池システム1の起動時においては、制御部14は、燃料ガス供給部21に対して所定の初期制御信号を出力する。燃料ガス供給部21は、この所定の初期制御信号に基づいた量の燃料ガスG5を改質器15に供給する。
燃料電池システム1において、燃料電池11へのアノードガスG1の供給量が不足していると、燃料電池11のスタックが破損することがある。そのため、燃料電池システム1において、検出値V1が所定の範囲を下回った場合、改質器15に対する燃料ガスG5の供給量を増加させる必要がある。
一方、燃料電池11へのアノードガスG1の供給量が過剰になっても、燃料電池11は、必ずしも破損しない。そのため、制御部14は、検出値V1が所定の範囲を上回る値であると判断した場合に、燃料ガス供給部21に対して、改質器15に供給する燃料ガスG5の量を現在の状態に維持させるための制御信号を出力してもよい。
そのため、所定の範囲は、上限を有さず、下限のみを有する範囲とされてもよい。上述したように、検出値V1が所定の範囲を上回る値である場合及び検出値V1が所定の範囲に収まる値である場合において、制御部14は、同じ制御(燃料ガス供給部21に対して、現在の状態に維持させる制御)を行うことがあるからである。
例えば、所定の範囲は、0.9V以上である範囲に設定されてもよい。このように所定の範囲が設定された場合、制御部14は、所定の範囲を下回る値(すなわち、所定の範囲外の値)であるか、所定の範囲に収まる値(すなわち、所定の範囲内の値)であるかを判断し、制御信号を出力することになる。
表1は、所定の範囲が0.9V以上である範囲に設定された場合における制御部14の動作を例示した表である。
Figure 0006439540
さらに、制御部14は、燃料電池11に対しても、制御信号を出力する。制御部14は、検出値V1が所定の範囲を下回る値であると判断した場合、燃料電池11に対して、燃料電池11の出力を低下させるための制御信号を出力する。この制御信号によって、燃料電池11は、発電量が減少するように制御されるため、燃料電池11の発電量は減少する。検出値V1が所定の範囲を下回るということは、燃料電池11が、アノードガスG1の供給量に対して、過剰な発電量で発電していることを意味する。よって、制御部14は、燃料電池11の発電量を減少させるために、燃料電池11に対して、燃料電池11の出力を低下させるための制御信号を出力する。
そして、検出値V1が所定の範囲を上回る値であると制御部14が判断した場合、及び、検出値V1が所定の範囲に収まる値であると制御部14が判断した場合においては、制御部14は、燃料電池11に対して、現在の状態に維持させるための制御信号を出力する。検出値V1が所定の範囲を上回るということは、燃料電池11が、アノードガスG1の供給量に対して、不足する発電量で発電していることを意味する。しかし、燃料電池11の発電量が不足していても、燃料電池11は、必ずしも破損しない。よって、制御部14は、検出値V1が所定の範囲を上回る値であると判断した場合、燃料電池11に対して、現在の状態に維持させるための制御信号を出力する。
なお、制御部14は、燃料ガス供給部21及び燃料電池11の両方に制御信号を出力してもよいし、燃料ガス供給部21及び燃料電池11のいずれか一方に制御信号を出力してもよい。
上記構成の実施形態に係る燃料利用率センサ及び燃料電池システム1によれば、以下のような効果を得ることができる。
上述のように、第1の燃料電池としての燃料電池11と、燃料電池11に接続され、燃料電池11からのアノードオフガスG3が流通するアノードオフガスラインL3と、アノードオフガスラインL3から分岐されて延出するアノードオフガス検出ラインL4と、を備える燃料電池システム1における、アノードオフガス検出ラインL4に接続される、燃料利用率センサ40は、第2の燃料電池としての検出用燃料電池41と、一端部に開口部を有し、開口部が塞がれるように一端部に検出用燃料電池41が載置され、検出用燃料電池41のアノードと電気的に接続される管部材42と、管部材42に電気的に接続され導電性を有する保持部材43であって、管部材42の一端部と保持部材43とで検出用燃料電池41を保持する保持部材43と、一端部が管部材42の一端部に係合し、他端部が保持部材43に係合し、管部材42及び保持部材43よりも低い熱膨張係数を有する材料により構成された連結部材44と、を備える。
検出用燃料電池41のアノードは、直接又はアノードオフガス検出ラインL4を介して、アノードオフガス検出ラインL4を流通するアノードオフガスG3に接触する。
管部材42は、管内壁423及び管外壁424を備える筒状を有し、管内壁423により、大気に連通する管内空間421が形成される。
この構成により、アノードオフガスラインL3及びアノードオフガス検出ラインL4に流通する、燃料電池11から排出された高温のアノードオフガスG3により、燃料利用率センサ40の管部材42のフランジ部425と保持部材43とが、熱膨張した場合に、管部材42のフランジ部425及び保持部材43よりも熱膨張が小さい連結部材44により、管部材42のフランジ部425と保持部材43とで、検出用燃料電池41を適切な強度で挟み続け、保持し続けることが可能となる。このため、管部材42のフランジ部425と保持部材43との間にガスケット413、414のような、高温で収縮する部材が介在する場合であっても、燃料利用率センサ40が耐熱性を有し、且つ、アノードオフガスラインL3及びアノードオフガス検出ラインL4の内部の空間に対する、管内空間421の気密性(シール性)を高めた状態を維持することができ、アノードオフガスG3が管内空間421へ流出することを防止することができる。
また、アノードオフガスG3と大気中の酸素とを用いて簡単な構成により検出用燃料電池41において電圧を発生させることができる。これにより、検出用燃料電池41において発生する電圧を検出することにより、アノードオフガスラインL3を流通するアノードオフガスG3の量が適量か否かを判断することができる。
また、連結部材44は、タングステンにより構成されている。この構成により、連結部材44を、熱膨張率が極めて小さい構成とすることができる。
また、管部材42及び保持部材43は、ステンレス鋼により構成されている。この構成により、連結部材44の熱膨張率と、管部材42及び保持部材43の熱膨張率と、の差を大きい構成とすることができる。この結果、アノードオフガスG3が管内空間421へ流出することを、より確実に防止することができる。
また、連結部材44の一端部は、一端部フランジ部442を有し、連結部材44の他端部は、他端部フランジ部443を有する。一端部フランジ部442は、管部材42の一端部としてのフランジ部425に係合し、他端部フランジ部443は、保持部材43に係合する。
この構成により、簡単な構成で、管部材42の一端部のフランジ部425への連結部材44の係合をより確実にすることができる。同様に、簡単な構成で、保持部材43への連結部材44の係合をより確実にすることができる。
本発明は、上記実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲に記載された技術的範囲において変形が可能である。例えば、燃料利用率センサの構成は、本実施形態における燃料利用率センサ40の構成に限定されない。例えば、連結部材44はタングステンにより構成されていたが、この構成に限定されない。同様に、管部材42及び保持部材43はステンレス鋼により構成されていたが、この構成に限定されない。また、例えば、燃料利用率センサ40は、フランジ部425、ガスケット413、筒状絶縁材415、ガスケット414、保持部材43等を有していたが、これらを全て有する構成に限定されない。
また、本実施形態において、制御部14は、燃料ガス供給部21や燃料電池11の制御を行っていたが、これに限定されない。例えば、空気供給部23や空気調整弁等の制御を行ってもよい。本発明において、検出用燃料電池41で得られた検出値V1は、燃料ガス供給部21や空気供給部23や燃料電池11の制御に限られず、様々な用途に使用され得る。例えば、制御部14は、検出値V1が、所定の範囲を下回った場合や上回った場合に、アラーム信号を出力して、作業者に注意を促すようにし、燃料ガス供給部21や空気供給部23や燃料電池11を制御しないこともあり得る。また、制御部14は、検出値V1が、所定の範囲を下回った場合や上回った場合に、燃料電池システム全体を停止させる制御を行うこともあり得る。
すなわち、本発明においては、アノードオフガスラインL3におけるアノードオフガスG3が適量か否かを判断した後、その判断結果を様々な用途に使用可能である。
また、本実施形態においては、検出値として電圧が使用されていたが、電流又は抵抗値が使用されてもよい。また、電圧、電流及び抵抗値から選択されるいずれか2つ又はすべてが使用されてもよい。例えば、電力が検出値として使用されてもよい。すなわち、検出値は、電流、電圧及び抵抗値のいずれか一つ以上が使用されていればよい。
また、本実施形態においては、検出用燃料電池41のアノードは、アノードオフガス検出ラインL4を介してアノードオフガスラインL3を流通するアノードオフガスG3に接触したが、この構成に限定されない。例えば、第2の燃料電池としての検出用燃料電池41のアノードは、アノードオフガスラインL3を流通するアノードオフガスG3に、直接接触してもよい。
また、本実施形態においては、燃料電池11は、SOFC(固体酸化物型燃料電池)であったが、これに限定されない。また、検出用燃料電池41は、一つの燃料電池セルで構成されていたが、2つ以上の燃料電池をスタック化したものであってもよい。検出用燃料電池41を構成する燃料電池セルは、燃料電池11を構成する燃料電池セルと同じ構成のものを用いていたが、これに限定されない。例えば、検出用燃料電池41を構成する燃料電池セルは、燃料電池11を構成する燃料電池セルと異なる種類のものであってもよい。
1 燃料電池システム
11 燃料電池(第1の燃料電池)
40 燃料利用率センサ
41 検出用燃料電池(第2の燃料電池)
42 管部材
43 保持部材
44 連結部材
421 管内空間
423 管内壁
424 管外壁
425 フランジ部(管部材の一端部)
442 一端部フランジ部
443 他端部フランジ部
A1 大気
G3 アノードオフガス
L3 アノードオフガスライン
L4 アノードオフガス検出ライン

Claims (5)

  1. 第1の燃料電池と、前記第1の燃料電池に接続され、前記第1の燃料電池からのアノードオフガスが流通するアノードオフガスラインと、前記アノードオフガスラインから分岐されて延出するアノードオフガス検出ラインと、を備える燃料電池システムにおける、前記アノードオフガス検出ラインに接続される、燃料利用率センサであって、
    第2の燃料電池と、
    一端部に開口部を有し、前記開口部が塞がれるように前記一端部に前記第2の燃料電池が載置され、前記第2の燃料電池のアノードと電気的に接続される管部材と、
    前記管部材に電気的に接続され導電性を有する保持部材であって、前記管部材の一端部と保持部材とで前記第2の燃料電池を保持する保持部材と、
    一端部が前記管部材の一端部に係合し、他端部が前記保持部材に係合し、前記管部材及び前記保持部材よりも低い熱膨張係数を有する材料により構成された連結部材と、を備え、
    前記第2の燃料電池のアノードは、直接又は前記アノードオフガス検出ラインを介して、前記アノードオフガスラインを流通するアノードオフガスに接触し、
    前記管部材は、管内壁及び管外壁を備える筒状を有し、前記管内壁により、大気に連通する管内空間が形成される燃料利用率センサ。
  2. 前記連結部材は、タングステンにより構成されている請求項1に記載の燃料利用率センサ。
  3. 前記管部材及び前記保持部材は、ステンレス鋼により構成されている請求項1又は請求項2に記載の燃料利用率センサ。
  4. 前記連結部材の一端部は、一端部フランジ部を有し、
    前記連結部材の他端部は、他端部フランジ部を有し、
    前記一端部フランジ部は、前記管部材の前記一端部に係合し、前記他端部フランジ部は、前記保持部材に係合する、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の燃料利用率センサ。
  5. 第1の燃料電池と、
    前記第1の燃料電池に接続され、前記第1の燃料電池からのアノードオフガスが流通するアノードオフガスラインと、
    前記アノードオフガスラインから分岐されて延出するアノードオフガス検出ラインと、
    前記アノードオフガス検出ラインに接続される、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の燃料利用率センサと、を備える燃料電池システム。
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