JP6438827B2 - 加飾積層構造体、筐体および電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、装飾に用いられる加飾積層構造体、この加飾積層構造体が表面に設けられた筐体、および、この筐体を有する電子機器に関する。
装飾に用いられる加飾積層構造体の一例が特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示されている加飾積層構造体としての加飾フィルムは、基材フィルムと、該基材フィルム上に位置する、複数のシリカ粒子が規則配列してなる粒子配列体と、該粒子配列体の内部に充填されるとともに該粒子配列体を被覆している保形材とを有する。
この加飾フィルムは、シリカ粒子の屈折率と保形材の屈折率とを所定の範囲に設定することにより、遊色効果を視認しやすくしている。ここで遊色効果とは、オパールのようにサブミクロンオーダーのシリカ粒子が規則配列した粒子配列体に対して、可視光がブラッグ反射を起こすことで、角度によって様々な色を呈する現象のことをいう。この加飾フィルムでは、シリカ粒子径を選択することによって色調を変えることができ、特定波長の光を照射したときに当該光に応じた特定色を基調とした遊色効果を生じさせることができる。
特開2013−71421号公報
しかしながら、上述した加飾フィルムの遊色効果は構造色によるものであるので、特定の波長の光を照射したときに、基調となる上記特定色のみを発色するように構成することは難しく、上記特定色以外の色も発色することがあった。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するためのものであり、特定の波長の光を照射したときに、当該光に応じた特定色以外の色の発色を抑制できる加飾積層構造体、この加飾積層構造体が表面に設けられた筐体、およびこの筐体を備えた電子機器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、装飾形状に形成された加飾層と、前記加飾層の上に設けられ、特定色を基調とした遊色効果を生じる透光性の遊色層と、前記遊色層の上に設けられ、通過する光の輝度を低下させる減光層と、を備えていることを特徴とする加飾積層構造体である。このような構成によれば、遊色層の上に減光層が設けられているので、減光層側から遊色層側に向けて当該遊色層に応じた特定色の波長の光を照射したときに、遊色層は特定色を強く発色し、特定色以外の色を弱く発色する。そのため、特定色は、減光層で輝度が低下されても視認でき、一方で、特定色以外の色は、減光層で輝度が低下されて視認されにくくなる。
上記加飾積層構造体は、前記遊色層が、延在方向に並べて配置された複数の区画部分を有し、前記複数の区画部分のうちの一の区画部分が、一の特定色を基調とした遊色効果を生じ、他の区画部分が、前記一の特定色と異なる他の特定色を基調とした遊色効果を生じるように構成されていてもよい。このようにすることで、照射する光の波長を変化させることで、部分的に遊色効果を生じさせることができるとともに、遊色効果の基調となる色を変化させることができる。
上記加飾積層構造体は、前記遊色層が、厚さ方向に重ねて配置された複数の層部分を有し、前記複数の層部分のうちの一の層部分が、一の特定色を基調とした遊色効果を生じ、他の層部分が、前記一の特定色と異なる他の特定色を基調とした遊色効果を生じるように構成されていてもよい。このようにすることで、照射する光の波長を変化させることで、遊色効果の基調となる色を変化させることができる。
本発明の別の一態様は、上記加飾積層構造体が表面に設けられていることを特徴とする筐体である。
本発明のさらに別の一態様は、上記筐体を備えたことを特徴とする電子機器である。
本発明によれば、同系色の部分のコントラストを効果的に高めることができる。
本発明の第1実施形態にかかる電子機器の斜視図である。 図1の電子機器に設けられた加飾積層構造体の部分断面図である。 図1の電子機器の筐体背面の部分拡大図である(白色光環境下)。 図1の電子機器の筐体背面の部分拡大図である(青色光照射状態)。 本発明の第2実施形態にかかる電子機器に設けられた加飾積層構造体の部分断面図である。 図5の電子機器の加飾積層構造体を説明する図である(青色光照射状態)。 図5の電子機器の加飾積層構造体を説明する図である(緑色光照射状態)。 図5の電子機器の加飾積層構造体を説明する図である(赤色光照射状態)。 本発明の第3実施形態にかかる電子機器に設けられた加飾積層構造体の部分断面図である。 図9の電子機器の加飾積層構造体を説明する図である(青色光照射状態)。 図9の電子機器の加飾積層構造体を説明する図である(緑色光照射状態)。 図9の電子機器の加飾積層構造体を説明する図である(赤色光照射状態)。 適用例について示す模式図である。 本発明にかかる加飾積層構造体の一例を示す図である(白色光環境下)。 本発明にかかる加飾積層構造体の一例を示す図である(青色光照射状態)。 本発明にかかる加飾積層構造体の一例を示す図である(緑色光照射状態)。 本発明にかかる加飾積層構造体の一例を示す図である(赤色光照射状態)。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、同一の部材には同一の符号を付し、一度説明した部材については適宜その説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態にかかる電子機器の斜視図である。図2は、図1の電子機器に設けられた加飾積層構造体の部分断面図である。図3は、図1の電子機器の筐体背面の部分拡大図であり、白色光環境下の状態を示す。図4は、図1の電子機器に筐体背面の部分拡大図であり、青色光を照射した状態を示す。
図1に示す本実施形態の電子機器1は、スマートフォンなどの携帯端末である。この電子機器1が備える筐体10における背面側の表面11には、加飾積層構造体20が設けられている。
電子機器1の筐体10は、箱状に形成されており、筐体10には、当該電子機器1の機能を実現するための電子部品やプリント基板などの各種部品が収容される。筐体10の背面側の表面11は、黒色に着色されている。表面11は、黒色以外に着色されていてもよい。
図2に示すように、加飾積層構造体20は、筐体10の表面11の上に設けられた加飾層21と、加飾層21の上に設けられた遊色層22と、遊色層22の上に設けられた減光層23と、を備えている。加飾積層構造体20は、減光層23側から遊色層22側に向かって見たときに、筐体10の表面11および加飾層21により表わされた文字、図形、記号などの意匠が、減光層23および遊色層22を透過して視認される。
加飾層21は、例えば、バインダに顔料としての二酸化チタンを混合した白色インクで構成されている。加飾層21は、白色インクが筐体10の表面11に塗布されることにより形成されている。加飾層21は、例えば、赤色、青色、黄色などの白色以外の色であってもよい。また、加飾層21は、あらかじめ着色した合成樹脂をフィルム状に形成したものなどであってもよい。加飾層21は、例えば、「No.1」等の文字、図形、記号などの装飾形状に形成されている。
遊色層22は、透光性を有するとともに、特定色を基調とした遊色効果を生じるように構成されている。本実施形態において、遊色層22は、特定色として青色を基調とした遊色効果を生じるように構成されている。
遊色層22としては、一例として、上記特許文献1に開示される加飾フィルムなどを用いることができ、この加飾フィルムにおいて、シリカ粒子径を選択して、青色を基調とした遊色効果を生じるものとしている。これ以外にも、加飾フィルムのシリカ粒子径を選択して、緑色を基調とした遊色効果を生じるもの、赤色を基調とした遊色効果を生じるものとしてもよい。また、上記加飾フィルム以外で、遊色層22を構成してもよい。
減光層23は、半透明または透明の合成樹脂からなり、透過する光の輝度を低下させる機能を有している。
上述した電子機器1は、例えば、太陽光や蛍光灯などの白色光環境下において、図3に示すように、白色光には、赤色、青色、緑色(RGB色)が含まれており、各色について輝度が比較的低い小さな遊色効果が遊色層22で生じているが、各色とも減光層により輝度が低下するため、遊色効果による発色は視認されない。そのため、減光層23および遊色層22を通じて、筐体10の表面に対応する黒色部分20aおよび加飾層21に対応する白色部分20bによる意匠が主に視認される。
そして、青色の波長の光を照射すると、遊色層22において青色について輝度の比較的高い大きな遊色効果が生じる。そのため、図4に示すように、遊色層22において遊色効果により青色に発色する遊色部分20cが視認される。また、このとき遊色効果による青色以外の発色は減光層23によって輝度が低下して視認されない。また、減光層23および遊色層22を通じて、黒色部分20aおよび青味がかった白色部分20bによる意匠が視認される。
緑色や赤色の波長の光を照射すると、遊色層22において小さな遊色効果が生じるが減光層23によって輝度が低下して遊色効果による発色は視認されない。そのため、減光層23および遊色層22を通じて、黒色部分20aおよび緑または赤味がかった白色部分20bによる意匠が主に視認される。
上述した電子機器1によれば、筐体10の表面11に、加飾積層構造体20が設けられている。加飾積層構造体20は、装飾形状に形成された加飾層21と、加飾層21の上に設けられ、特定色としての青色を基調とした遊色効果を生じる透光性の遊色層22と、遊色層22の上に設けられ、通過する光の輝度を低下させる減光層23と、を備えている。
このようにしたことから、遊色層22の上に減光層23が設けられているので、減光層23側から遊色層22側に向けて当該遊色層22に応じた青色の波長の光を照射したときに、遊色層22は青色を強く発色し、青色以外の色を弱く発色する。そのため、青色は、減光層23で輝度が低下されても視認でき、一方で、青色以外の色は、減光層23で輝度が低下されて視認されにくくなる。したがって、特定の波長の光を照射したときに、当該光に応じた特定色以外の色の発色を抑制できる。
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態にかかる電子機器に設けられた加飾積層構造体の部分断面図である。図6〜図8は、図5の電子機器の加飾積層構造体を説明する図であって、図6は青色光を照射した状態を示し、図7は緑色光を照射した状態を示し、図8は赤色光を照射した状態を示す。また、図6〜図8の(a)は、加飾積層構造体の部分断面図であり、(b)は筐体背面の部分拡大図である。
本実施形態の電子機器2は、第1実施形態と同様の携帯端末である。図5に示すように、この電子機器2が備える筐体10における背面側の表面11には、加飾積層構造体20Aが設けられている。
図5に示すように、加飾積層構造体20Aは、筐体10の表面11の上に設けられた加飾層21と、加飾層21の上に設けられた遊色層22Aと、遊色層22Aの上に設けられた減光層23と、を備えている。加飾積層構造体20Aは、減光層23側から遊色層22A側に向かって見たときに、筐体10の表面11および加飾層21により表わされた文字、図形、記号などの意匠が、減光層23および遊色層22Aを透過して視認される。
遊色層22Aは、透光性を有するとともに、特定色を基調とした遊色効果を生じるように構成されている。遊色層22Aは、その延在方向に並べて配置された複数の区画部分22A1〜22A3を有している。区画部分22A1は、特定色としての青色を基調とした遊色効果を生じるように構成され、区画部分22A2は、特定色としての緑色を基調とした遊色効果を生じるように構成され、区画部分22A3は、特定色としての赤色を基調とした遊色効果を生じるように構成されている。
上述した電子機器2は、上述した第1実施形態の電子機器1と同様に、例えば、太陽光や蛍光灯などの白色光環境下において、遊色効果による発色は視認されない。そのため、減光層23および遊色層22Aを通じて、筐体10の表面に対応する黒色部分20aおよび加飾層21に対応する白色部分20bによる意匠が主に視認される(図3)。
そして、青色の波長の光を照射すると、図6(a)に模式的に示すように、区画部分22A1において大きな遊色効果(区画部分22A1で跳ね返された矢印が、減光層23を透過している)が生じ、区画部分22A2、22A3において小さな遊色効果(区画部分22A2、22A3で跳ね返された矢印が、減光層23内で止まっている)が生じる。図6(b)で破線で区切ることにより示される区画部分22A1を備えた領域R1において遊色効果により青色に発色する遊色部分20cが視認され、領域R2、R3において遊色効果による発色は視認されない。また、減光層23および遊色層22Aを通じて、黒色部分20aおよび青味がかった白色部分20bによる意匠が視認される。
また、緑色の波長の光を照射すると、図7(a)に模式的に示すように、区画部分22A2において顕著な遊色効果が生じ、区画部分22A1、22A3において小さな遊色効果が生じる。そのため、図7(b)で破線で区切ることにより示される区画部分22A2を備えた領域R2において遊色効果により緑色に発色する遊色部分20cが視認され、領域R1、R3において遊色効果による発色は視認されない。また、減光層23および遊色層22Aを通じて、黒色部分20aおよび緑がかった白色部分20bによる意匠が視認される。
また、赤色の波長の光を照射すると、図8(a)に模式的に示すように、区画部分22A3において顕著な遊色効果が生じ、区画部分22A1、22A2において小さな遊色効果が生じる。そのため、図8(b)で破線で区切ることにより示される区画部分22A3を備えた領域R3において遊色効果により赤色に発色する遊色部分20cが視認され、領域R1、R2において遊色効果による発色は視認されない。また、減光層23および遊色層22Aを通じて、黒色部分20aおよび赤みがかった白色部分20bによる意匠が視認される。
上述した電子機器2によれば、加飾積層構造体20Aは、遊色層22Aが、延在方向に並べて配置された複数の区画部分22A1〜22A3を有している。各区画部分22A1〜222A3は、それぞれ互いに異なる特定色を基調とした遊色効果を生じるように構成されている。このようにしたことから、照射する光の波長を変化させることで、部分的に遊色効果を生じさせることができるとともに、遊色効果の基調となる色を変化させることができる。
(第3実施形態)
図9は、本発明の第3実施形態にかかる電子機器に設けられた加飾積層構造体の部分断面図である。図10〜図12は、図9の電子機器の加飾積層構造体を説明する図であって、図10は青色光を照射した状態を示し、図11は緑色光を照射した状態を示し、図12は赤色光を照射した状態を示す。また、図10〜図12の(a)は、加飾積層構造体の部分断面図であり、(b)は筐体背面の部分拡大図である。
本実施形態の電子機器3は、第1実施形態と同様の携帯端末である。図9に示すように、この電子機器3が備える筐体10における背面側の表面11には、加飾積層構造体20Bが設けられている。
図9に示すように、加飾積層構造体20Bは、筐体10の表面11の上に設けられた加飾層21と、加飾層21の上に設けられた遊色層22Bと、遊色層22Bの上に設けられた減光層23と、を備えている。加飾積層構造体20Bは、減光層23側から遊色層22B側に向かって見たときに、筐体10の表面11および加飾層21により表わされた文字、図形、記号などの意匠が、減光層23および遊色層22Bを透過して視認される。
遊色層22Bは、透光性を有するとともに、特定色を基調とした遊色効果を生じるように構成されている。遊色層22Bは、その厚さ方向に重ねて配置された複数の層部分22B1〜22B3を有している。層部分22B1は、特定色としての青色を基調とした遊色効果が領域P1(図10(b))内で生じるように構成され、層部分22B2は、特定色としての緑色を基調とした遊色効果が領域P2(図11(b))内で生じるように構成され、層部分22B3は、特定色としての赤色を基調とした遊色効果が領域P3(図12(b))内で生じるように構成されている。
上述した電子機器3は、上述した第1実施形態の電子機器1と同様に、例えば、太陽光や蛍光灯などの白色光環境下において、減光層23および遊色層22Bを通じて、筐体10の表面に対応する黒色部分20aおよび加飾層21に対応する白色部分20bによる意匠が視認される(図3)。この状態において、遊色効果による発色は視認されない。
そして、青色の波長の光を照射すると、図10(a)に模式的に示すように、層部分22B1において顕著な遊色効果(層部分22B1で跳ね返された矢印が、減光層23を透過している)が生じ、層部分22B2、22B3において小さな遊色効果(層部分22B2、22B3で跳ね返された矢印が、減光層23内で止まっている)が生じる。そのため、図10(b)で破線で囲むことにより示される三角形状の領域P1において遊色効果により青色に発色する遊色部分20cが視認され、領域P2、P3において遊色効果による発色は視認されない。また、減光層23および遊色層22Bを通じて、黒色部分20aおよび青味がかった白色部分20bによる意匠が視認される。
そして、緑色の波長の光を照射すると、図11(a)に模式的に示すように、層部分22B2において顕著な遊色効果が生じ、層部分22B1、22B3において小さな遊色効果が生じる。そのため、図11(b)で破線で囲むことにより示される四角形状の領域P2において遊色効果により緑色に発色する遊色部分20cが視認され、領域P1、P3において遊色効果による発色は視認されない。また、減光層23および遊色層22Bを通じて、黒色部分20aおよび緑がかった白色部分20bによる意匠が視認される。
そして、赤色の波長の光を照射すると、図12(a)に模式的に示すように、層部分22B3において顕著な遊色効果が生じ、層部分22B1、22B2において小さな遊色効果が生じる。そのため、図12(b)で破線で囲むことにより示される円形状の領域P3において遊色効果により赤色に発色する遊色部分20cが視認され、領域P1、P2において遊色効果による発色は視認されない。また、減光層23および遊色層22Bを通じて、黒色部分20aおよび赤味がかった白色部分20bによる意匠が視認される。
上述した電子機器3によれば、加飾積層構造体20Bは、遊色層22Bが、厚さ方向に重ねて配置された複数の層部分22B1〜22B3を有している。各層部分22B1〜22B3は、それぞれ互いに異なる特定色を基調とした遊色効果を生じるように構成されている。このようにしたことから、照射する光の波長を変化させることで、遊色効果の基調となる色を変化させることができる。また、各層部分において、遊色効果により視認される形状を異ならせることで、装飾効果をさらに高めることができる。
(適用例)
次に、上記実施形態にかかる加飾積層構造体の適用例について説明する。
図13には、加飾積層構造体20が設けられた電子機器としてのコンピュータ400の例(ノート型コンピュータ)が表される。コンピュータ400は、ディスプレイ410、キーボード420、入力パッド430、本体筐体440、などを備える。本体筐体440に加飾積層構造体20が設けられる。なお、電子機器はコンピュータに限定されず、携帯電話、タブレット型端末、テレビなど他の電子機器であってもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る加飾積層構造体、筐体および電子機器によれば、特定の波長の光を照射したときに、当該光に応じた特定色以外の色の発色を抑制できる。これにより、装飾性を高めることができる。
図14〜図17に本発明にかかる加飾積層構造体の実施例の写真イメージを示す。図14は、加飾積層構造体が白色光環境下にある状態を示し、図15は、青色光を照射した状態を示し、図16は、緑色光を照射した状態を示し、図17は、赤色光を照射した状態を示す。各図から明らかなように、青色光を照射したときのみ遊色効果により青色の発色が視認され、他の色の光を照射したときは遊色効果による発色は視認されない。
なお、上記に本実施形態およびその適用例を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。前述の各実施形態またはその適用例に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、各実施形態の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含有される。
1〜3 電子機器
10 筐体
11 表面
20、20A、20B 加飾積層構造体
20a 黒色部分
20b 白色部分
20c 遊色部分
21 加飾層
22、22A、22B 遊色層
22A1〜22A3 (遊色層の)区画部分
22B1〜22B3 (遊色層の)層部分
23 減光層
400 コンピュータ(電子機器)
410 ディスプレイ
420 キーボード
430 入力パッド
440 本体筐体
R1 青色を基調とした遊色効果を生じる区画部分を備えた領域
R2 緑色を基調とした遊色効果を生じる区画部分を備えた領域
R3 赤色を基調とした遊色効果を生じる区画部分を備えた領域
P1 青色を基調とした遊色効果を生じる三角形状の領域
P2 緑色を基調とした遊色効果を生じる四角形状の領域
P3 赤色を基調とした遊色効果を生じる円形状の領域

Claims (6)

  1. 文字、図形、記号などの装飾形状に形成された加飾層と、
    前記加飾層の上に設けられ透光性の遊色層と、
    前記遊色層の上に設けられ、通過する光の輝度を低下させる減光層と、を備え
    前記遊色層は、特定の波長の光を照射したときに、当該光に応じた特定色を基調とした遊色効果を生じることを特徴とする加飾積層構造体。
  2. 前記遊色層が、延在方向に並べて配置された複数の区画部分を有し、
    前記複数の区画部分のうちの一の区画部分が、一の特定色を基調とした遊色効果を生じ、他の区画部分が、前記一の特定色と異なる他の特定色を基調とした遊色効果を生じるように構成されている請求項1に記載の加飾積層構造体。
  3. 前記遊色層が、厚さ方向に重ねて配置された複数の層部分を有し、
    前記複数の層部分のうちの一の層部分が、一の特定色を基調とした遊色効果を生じ、他の層部分が、前記一の特定色と異なる他の特定色を基調とした遊色効果を生じるように構成されている請求項1に記載の加飾積層構造体。
  4. 前記減光層は、前記特定色を基調とする遊色効果による発色を視認させるが前記特定色以外の色を基調とする遊色効果による発色を視認させない請求項1に記載の加飾積層構造体。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の加飾積層構造体が表面に設けられていることを特徴とする筐体。
  6. 請求項5に記載の筐体を備えたことを特徴とする電子機器。
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