JP6436829B2 - 成膜装置 - Google Patents
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Description
[構成]
図1及び図2に示す成膜装置100は、スパッタリング装置である。スパッタリング装置は、処理容器10内の減圧可能な処理室11において、成膜対象であるワークWを、成膜源40に対向する位置で、スパッタリングにより成膜する装置である。ワークWとしては、成膜対象面が1つの平面のみである平板状の他、複数の平面から成る多面体、単数又は複数の曲面を含む曲面体、曲面と平面を含む複合体等、種々の形状のものが適用可能である。
処理容器10は、内部に処理室11を有する容器である。処理室11は、気密性があり、減圧により内部を真空とすることができる空間である。例えば、図1に示すように、処理室11は、円柱形状の密閉空間である。
搬送部20は、処理室11内において成膜対象であるワークWを搬送する構成部である。本実施形態の搬送部20は、ワークWを循環搬送させる装置である。搬送部20におけるワークWが移動する経路が、搬送路である。循環搬送は、ワークWを無端状の移動経路で移動させることをいう。
排出部30は、図2及び図3に示すように、搬送方向の前方から後方に向かって低くなり、処理容器10内のダストDをワークWより下方に落下させる複数の傾斜面31aを有し、搬送部20により搬送方向に移動する構成部である。
成膜源40は、ワークWに対する成膜材料の供給源である。成膜材料は、スパッタリングによりワークWに堆積されて膜となる材料である。成膜源40は、ターゲット41を有する。ターゲット41は、ワークWに堆積されて膜となる成膜材料によって形成され、搬送路に離隔して対向する位置に設けられている。成膜材料は、例えば、チタン、シリコンなどを使用できる。但し、スパッタリングにより成膜される材料であれば、周知のあらゆる材料を適用可能である。
成膜源40の周囲には、図2に示すように、カバー50が設置されている。カバー50は、例えば、処理室11の天井に設けられ、ターゲット41を囲む円筒形の壁である。カバー50は、スパッタガスが処理室11内に拡散することを抑制できる。この場合、成膜領域は、カバー50の外部に拡大することが抑制される。カバー50の内壁面は、成膜源40からの成膜材料により成膜される壁面のうちの一つである。この壁面から落下した膜がダストDとなる。なお、成膜材料により成膜される面は、カバー50の内壁には限らず、処理容器10の内壁、回転テーブル21、保持部22、排出部30等も成膜される。
回収部60は、処理室11内における排出部30の通過位置の下方に配設され、排出部30から落下したダストDを回収する構成部である。回収部60は、例えば、静電チャックとすることができる。但し、バキュームチャック、粘着シート等、落下したダストDを捕捉できる装置、部材であればよい。回収部60は、処理室11から着脱することができる。回収部60は、処理室11内における排出部30の通過位置の下方であれば、どの位置に配置してもよく、その数、大きさは限定されない。例えば、回収部60のダストDを捕捉できる面を、カバー50の下部の開口面積と同程度として、その開口の直下、つまり、ダストDの剥離が起きやすい成膜源40の直下に配置すると、大半のダストDを捕捉できるので良い。さらに、ダストDを捕捉できる面を、カバー50の開口断面より大きいものとすれば、より多くのダストDを捕捉できるので良い。ダストDの落下し易い位置に応じて、回収部60を、成膜源40と同心に配置しても、偏心して配置してもよい。回収部60は、排出部30の通過時に、平面視してカバー50の開口内に収まる位置でもよいし、一部が外にはみ出る位置でもよい。
ガイド部70は、処理室11内における排出部30の通過位置と回収部60との間で回収部60の直上に配設され、排出部30から落下したダストDを、回収部60に落下させる構成部である。このガイド部70は、例えば、搬送方向に対して傾斜した複数の平板状のプレート71が、同じ高さで搬送方向に等間隔で配設されている。プレート71の一方の傾斜面71aは、鉛直下向きであり、且つ搬送方向の後方から前方に向かって低くなる面である。また、プレート71の他方の傾斜面71bは、鉛直上向きの面である。つまり、ガイド部70の傾斜面71a、71bの傾斜方向は、排出部30の傾斜面31a、31bとは逆方向となっている。隣接する傾斜面71a、71bは、間隔を空けて対向している。ガイド部70は、処理室11から着脱することができる。
[成膜処理]
以上のような本実施形態による成膜処理を、図1及び図2を参照して、以下に説明する。まず、ロードロック部12の搬送手段により、成膜処理すべきワークWを、処理容器10内の処理室11に順次搬入する。回転テーブル21は、空の保持部22を、順次、ロードロック部12からの搬入箇所に移動させる。保持部22は、搬送手段により搬入されたワークWを、それぞれ個別に保持する。このようにして、複数のワークWが、回転テーブル21上に載置される。
以上のように成膜処理を行うと、成膜材料がカバー50内に飛散して浮遊する。このような成膜材料は、図2に示すように、カバー50内の壁面に付着し、堆積することにより膜Mとなる。膜Mが厚くなると、上記のように膜剥離が発生する。剥離した膜MはダストDとなって浮遊し、下方に落下する。
以上のような本実施形態の成膜装置100は、内部が減圧される処理容器10と、処理容器10内においてワークWを搬送する搬送部20と、ワークWに対する成膜材料の供給源である成膜源40と、搬送方向の前方から後方に向かって低くなり、処理容器10内のダストDをワークWより下方に落下させる複数の傾斜面31aを有し、搬送部20によりワークWの搬送方向に移動する排出部30と、を有する。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。本発明は、上記のような排出部により構成された排出装置として捉えることもできる。排出部を、搬出部の広範囲に設けることもできる。つまり、各成膜対象又は各保持部毎に別個に排出部を形成するのではなく、複数の成膜対象又は複数の保持部に亘る広範囲な排出部を設けてもよい。例えば、回転テーブルにおけるワーク又は保持部を含む回転テーブルの同心円内の全面に、排出部を設けてもよい。これにより、落下したダストをより広範囲に捉えることができる。但し、この場合、傾斜面を搬送方向の前方から後方に向かって低くなるようにするために、複数のプレートを回転テーブルの回転中心から放射状に配設することが好ましい。また、例えば、排出部を搬送部に着脱される構成ではなく、固定された構成とすることも可能である。例えば、回転テーブルに斜めのスリット孔を複数形成して、スリット孔の内側面を、傾斜面とすることもできる。排出部の傾斜面の角度を変更できる構成としてもよい。但し、角度を固定とした方が、構成が簡素であって故障や劣化を防ぐことができるとともに、洗浄も容易である。また、保持部とともにではなく、排出部が独立に搬送部から着脱できる構成としてもよい。
11 処理室
12 ロードロック部
13 膜処理部
20 搬送部
21 回転テーブル
22 保持部
30 排出部
31、71 プレート
31a、31b、71a、71b 傾斜面
40 成膜源
41 ターゲット
50 カバー
60 回収部
70 ガイド部
100 成膜装置
D ダスト
M 膜
W ワーク
Claims (5)
- 内部が減圧される処理容器と、
前記処理容器内において成膜対象を搬送する搬送部と、
前記成膜対象に対する成膜材料の供給源である成膜源と、
搬送方向の前方から後方に向かって低くなり、前記処理容器内のダストを前記成膜対象より下方に落下させる複数の傾斜面を有し、前記搬送部により前記成膜対象の搬送方向に移動する排出部と、
を有することを特徴とする成膜装置。 - 前記排出部は、前記搬送部に着脱される部材であることを特徴とする請求項1記載の成膜装置。
- 前記搬送部は、前記成膜対象を保持する保持部を有し、
前記排出部は、前記保持部に設けられていることを特徴とする請求項2記載の成膜装置。 - 前記排出部の下方に配設され、前記排出部から落下した膜を回収する回収部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の成膜装置。
- 前記排出部と前記回収部との間に配設され、前記排出部から落下した膜を、前記回収部に落下させるガイド部を有することを特徴とする請求項4記載の成膜装置。
Priority Applications (1)
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JP2015065230A JP6436829B2 (ja) | 2015-03-26 | 2015-03-26 | 成膜装置 |
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JP2015065230A JP6436829B2 (ja) | 2015-03-26 | 2015-03-26 | 成膜装置 |
Publications (2)
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JP2016183397A JP2016183397A (ja) | 2016-10-20 |
JP6436829B2 true JP6436829B2 (ja) | 2018-12-12 |
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ID=57242702
Family Applications (1)
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Families Citing this family (2)
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2015
- 2015-03-26 JP JP2015065230A patent/JP6436829B2/ja active Active
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