JP6435952B2 - シール構造および圧力変化検出装置 - Google Patents

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Description

この発明は、圧力変化に応じて変位可能な変位部材で筐体を密封するシール構造および当該シール構造を有する圧力変化検出装置に関するものである。
メインタンクのインクエンドを検出するインクエンド検出装置として、圧力変化検出装置を用いたものが例えば特許文献1に開示されている。この圧力変化検出装置は、インク供給経路の一部を構成し、この経路中の圧力変化に伴って変位可能な可撓性の変位部材と、この変位部材に付設され、前記経路中の圧力低下に伴い変位部材が変位する方向とは逆の方向へ変位部材を付勢するばね部材と、変位部材の変位を検出する変位検出手段とにより構成されている。そして、変位部材は熱溶着等の手段によって密封状態に圧力変化検出装置の本体に取り付けられ、これによってインクが漏れるのを防止している。
特開2000−211152号公報 特開2010−23423号公報
特許文献1に記載の装置では、変位部材はインクと接液しており、経時劣化を伴う。このため、定期的に交換する必要がある。しかしながら、上記のように変位部材を本体に熱溶着している場合、本体ごと交換する必要が出てくる。そこで変位部材を本体に熱溶着するのではなく、変位部材の周囲にシール部を設け、圧力変化検出装置の本体でシール部を圧縮することで変位部材を本体に密封状態で取り付けることが考えられている。この場合、圧力変化検出装置が正常に機能するためには変位部材のシール部から圧力がリークしないことが重要である。このためシール部の永久変形なども考慮し、シール部の圧縮量を厳しく管理する必要がある。
また、このような問題は、圧力変化検出装置に特有なものではなく、例えば特許文献2に記載のインク供給装置(液体供給装置)のシール構造においても発生し得るものであり、上記と同様に、シール部の永久変形を抑制するとともに、シール部の圧縮量を厳しく管理してシール部からの圧力のリークを効果的に抑制可能なシール構造の提供が望まれている。
この発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、圧力変化に応じて変位可能な変位部材で筐体を密封するシール構造において、シール部からの圧力のリークを良好に防止する技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
この発明の一態様は、圧力変化に応じて変位可能な変位部材で筐体の流体通路を覆って密封するシール構造であって、変位部材は、外周部にシール部となる第1凸部と、第1凸部よりも内周部に形成された第2凸部と、を有し、筐体は、第1凸部を圧縮した状態で変位部材を固定することが可能であり、第2凸部と対向する位置に、変位部材を固定したときに第2凸部が収まる凹部を有することを特徴としている。
また、この発明の他の態様は、流体が流れる流体流路の一部に配置され、流体流路内の圧力変化を検出する圧力変化検出装置であって、外周部にシール部となる第1凸部と、第1凸部よりも内周部に形成された第2凸部と、を有し、流体流路内の圧力変化に応じて変位する変位部材と、第1凸部を圧縮した状態で変位部材を固定することが可能であり、第2凸部と対向する位置に、変位部材を固定したときに第2凸部が収まる凹部を有する筐体と、を備えることを特徴としている。
このように構成された発明では、圧力変化に応じて変位部材は変位可能となっており、例えば吸引力が作用することで変位部材は吸引方向に変位する。この時、第2凸部は筐体の凹部の壁面に接触して反力を受ける。この反力により変位部材の外周部のうち第2凸部よりも外側の領域では吸引力による変位部材の変形が抑制される。また、変位部材に対して負圧が作用することで第1凸部の厚みが厚くなり、シール部分の圧縮量が増加する。その結果、シール部による密封性を向上させて圧力のリークを確実に防止することができる。また、吸引力の作用停止により、変位部材の厚みは縮小する。このため、シール圧縮量が減少し、シール部にかかる負荷が低減され、シール部の永久変形を抑制することが可能となる。
なお、変位部材を固定したときに筐体の凹部に収まる限りにおいて第2凸部の形成位置は任意であるが、第1凸部が形成された面とは反対の面に第2凸部を形成するのが望ましい。というのも、この場合、第2凸部に対する流体の接触はなく、第2凸部の劣化を効果的に防止することができるからである。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
本発明にかかる圧力変化検出装置の一実施形態を適用可能なプリンターの構成を模式的に示す正面図。 印刷ヘッドにインクを供給するインク供給装置の構成を模式的に示す図。 本発明にかかる圧力変化検出装置の一実施形態の構成を示す図。 本発明にかかる圧力変化検出装置の一実施形態の構成を示す図。
以下、本発明にかかる圧力変化検出装置の一例であるインクエンド検出装置を装備するプリンターの構成について、図面を参照しつつ説明する。図1は本発明にかかる圧力変化検出装置の一実施形態を適用可能なプリンターの構成を模式的に示す正面図である。なお、以下の図面では必要に応じて、プリンター1の各部の配置関係を明確にするために、プリンター1の左右方向X、前後方向Yおよび鉛直方向Zに対応した三次元の座標系を採用している。
図1に示すように、プリンター1では、繰出部2、プロセス部3および巻取部4が左右方向に配列されている。繰出部2および巻取部4はそれぞれ繰出軸20および巻取軸40を有している。そして、繰出部2および巻取部4にシートS(ウェブ)の両端がロール状に巻き付けられ、それらの間に張架されている。こうして張架された搬送経路Pcに沿ってシートSが繰出軸20からプロセス部3に搬送されて印刷ユニット6Uによる画像記録処理を受けた後、巻取軸40へと搬送される。このシートSの種類は、紙系とフィルム系に大別される。具体例を挙げると、紙系には上質紙、キャスト紙、アート紙、コート紙等があり、フィルム系には合成紙、PET(Polyethylene terephthalate)、PP(polypropylene)等がある。なお、以下の説明では、シートSの両面のうち、画像が記録される面を表面と称する一方、その逆側の面を裏面と称する。
繰出部2は、シートSの端を巻き付けた繰出軸20と、繰出軸20から引き出されたシートSを巻き掛ける従動ローラー21とを有する。繰出軸20は、シートSの表面を外側に向けた状態で、シートSの端を巻き付けて支持する。そして、繰出軸20が図1の時計回りに回転することで、繰出軸20に巻き付けられたシートSが従動ローラー21を経由してプロセス部3へと繰り出される。
プロセス部3では、繰出部2から繰り出されたシートSをプラテンドラム30で支持しつつ、印刷ユニット6Uを用いてシートSに画像を記録する。つまり、印刷ユニット6Uは、プラテンドラム30の表面に沿って並ぶ複数の印刷ヘッド6a〜6fを有しており、印刷ヘッド6a〜6fがプラテンドラム30の表面に支持されたシートSへインクを吐出することで、シートSに画像が記録される。このプロセス部3では、プラテンドラム30の両側に前駆動ローラー31と後駆動ローラー32とが設けられており、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSがプラテンドラム30に支持されて画像の印刷を受ける。
前駆動ローラー31は、溶射によって形成された複数の微小突起を外周面に有しており、繰出部2から繰り出されたシートSを裏面側から巻き掛ける。そして、前駆動ローラー31は図1の時計回りに回転することで、繰出部2から繰り出されたシートSを、従動ローラー33を経由してプラテンドラム30へ搬送する。なお、前駆動ローラー31に対してはニップローラー31nが設けられている。
プラテンドラム30は図示を省略する支持機構により回転可能に支持された円筒形状のドラムであり、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSを裏面側から巻き掛ける。このプラテンドラム30は、シートSとの間の摩擦力を受けてシートSの搬送方向Dsに従動回転しつつ、シートSを裏面側から支持するものである。また、プロセス部3では、プラテンドラム30への巻き掛け部の両側でシートSを折り返す従動ローラー33、34が設けられている。
後駆動ローラー32は、溶射によって形成された複数の微小突起を外周面に有しており、プラテンドラム30から従動ローラー34を経由して搬送されてきたシートSを裏面側から巻き掛ける。そして、後駆動ローラー32は図1の時計回りに回転することで、シートSを巻取部4へと搬送する。
このように、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSは、プラテンドラム30の外周面に支持される。そして、プロセス部3では、プラテンドラム30に支持されるシートSの表面に対して白ベタを印刷するための印刷ヘッド6a、カラー画像を記録するために互いに異なる色に対応した複数の印刷ヘッド6b〜6e、ならびに画像の保護や光沢の付与といった目的でカラー画像に無色透明のクリアインクを印刷するための印刷ヘッド6fが設けられている。具体的には、ホワイト、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックおよびクリアに対応する6個の印刷ヘッド6a〜6fが、この色順で搬送方向Dsに沿って並ぶ。
印刷ヘッド6a〜6fは、互いに同一の構成を具備しており、プラテンドラム30に支持されたシートSの表面に対して若干のクリアランスを空けて対向する。そして、プラテンドラム30の表面に向いて開口するノズルから対応する色のインクをインクジェット方式で吐出する。これによって、搬送方向Dsに沿って搬送されるシートSに対してインクが吐出されて、シートSの表面に白ベタやカラー画像が形成される。また、こうして形成された画像上にクリアインク層が形成され、画像の保護が図られる。なお、本実施形態のプリンター1で使用するインクの色数(種類)に対応して複数のインク供給装置が設けられているが、それらの構成については後で図2を参照しつつ詳述する。
ここで、インク(記録液)としては、紫外線(光)を照射することで硬化するUV(ultraviolet)インク(光硬化性インク)が用いられる。そこで、インクを硬化させてシートSに定着させるために、UVランプ37、37bが設けられている。なお、このインク硬化は、仮硬化と本硬化の二段階に分けて実行される。印刷ヘッド6a〜6eの各間には、仮硬化用のUVランプ37aが配置されている。つまり、UVランプ37aは弱い紫外線を照射することで、インクの形状が崩れない程度にインクを硬化(仮硬化)させるものであり、インクを完全に硬化させるものではない。一方、印刷ヘッド6a〜6eに対して搬送方向Dsの下流側には、本硬化用のUVランプ37bが設けられている。つまり、UVランプ37bは、UVランプ37aより強い紫外線を照射することで、インクを完全に硬化(本硬化)させるものである。こうして仮硬化・本硬化を実行することで、印刷ヘッド6aで形成した白ベタや印刷ヘッド6b〜6eで形成したカラー画像をシートSの表面に定着させることができる。
さらに、UVランプ37bに対して搬送方向Dsの下流側では、印刷ヘッド6fがプラテンドラム30の表面に対向して配置されている。この印刷ヘッド6fは、印刷ヘッド6a〜6eと同様の構成を具備しつつ、透明のUVインクをインクジェット方式でシートSの表面に吐出するものである。つまり、印刷ヘッド6fは、プラテンドラム30に支持されたシートSの表面に対して若干のクリアランスを空けて対向しつつ、透明インクをインクジェット方式で吐出する。これによって、印刷ヘッド6aによって形成された白ベタおよび4色分の印刷ヘッド6b〜6eによって形成されたカラー画像に対して、透明インクがさらに吐出される。
また、印刷ヘッド6fに対して搬送方向Dsの下流側には、UVランプ38が設けられている。このUVランプ38は強い紫外線を照射することで、印刷ヘッド6fが吐出した透明インクを完全に硬化(本硬化)させるものである。これによって、透明インクをシートSの表面に定着させることができる。
このように、プロセス部3では、プラテンドラム30に支持されるシートSに対して、インクの吐出および硬化が適宜実行されて、透明インクでコーティングされたカラー画像が形成される。そして、このカラー画像の形成されたシートSが、後駆動ローラー32によって巻取部4へと搬送される。
巻取部4は、シートSの端を巻き付けた巻取軸40と、巻取軸40へと搬送されるシートSを巻き掛ける従動ローラー41とを有する。巻取軸40は、シートSの表面を外側に向けた状態で、シートSの端を巻き付けて支持する。そして、巻取軸40が図1の時計回りに回転することで、従動ローラー41を経由してシートSが巻取軸40に巻き付けられる。
図2は印刷ヘッドにインクを供給するインク供給装置の構成を模式的に示す図である。プリンター1には印刷ヘッド6a〜6fに対するインク供給を行うインク供給装置がそれぞれ設けられる。なお、印刷ヘッド6a〜6fはそれぞれ同一の構成を具備するので、以下では、印刷ヘッド6a〜6fを区別せずに印刷ヘッド6a〜6fのいずれか1つの印刷ヘッドを印刷ヘッド6と表し、この印刷ヘッド6に対して行われるインク供給について説明を行う。
印刷ヘッド6は、ノズル形成面60に開口するノズル61と、インクを一時的に貯留するリザーバー62と、ノズル61とリザーバー62とを連通するキャビティ63とを有し、リザーバー62からキャビティ63を介してノズル61へインクが供給される。そして、制御部(図示省略)からの動作指令に応じてキャビティ63がインクに圧力を加えることで、ノズル61からインクが吐出される。また、印刷ヘッド6に対してインク供給装置7が設けられている。
このインク供給装置7は、インクを貯留するサブタンク81と印刷ヘッド6のリザーバー62との間で循環させるインク循環機構8と、サブタンク81にインクを補給するインク補給機構9とを有する。
インク循環機構8は、インク循環機能を果たすために、サブタンク81の他に、リザーバー62とサブタンク81を接続する供給流路82(供給管)、供給流路82に設けられた循環ポンプ83、およびリザーバー62とサブタンク81を接続する回収流路84(回収管)をさらに備えている。これらサブタンク81、供給流路82、リザーバー62、回収流路84によりインクが流動する循環経路85が形成され、循環ポンプ83が順方向に回転することで、インクが循環経路85を循環する。つまり、循環ポンプ83を順回転させることで、供給流路82(往路)を介してサブタンク81からリザーバー62へインクを供給できるとともに、回収流路84(復路)を介してリザーバー62からサブタンク81へインクを回収できる。
また、インク循環機構8は、供給流路82を開閉する弁86を有する。この弁86は、循環経路85に沿って循環ポンプ83からリザーバー62に到る途中に設けられている。したがって、弁86を開くことで、サブタンク81からリザーバー62へのインクの供給を実行できるとともに、弁86を閉じることで、サブタンク81からリザーバー62へのインクの供給を停止できる。
インク補給機構9は、インクカートリッジやインクパックなどのインク容器91を具備しており、インク容器91からサブタンク81へインクを補給する。より詳しくは、インク補給機構9は、インク容器91の他に、サブタンク81とインク容器91を接続する補給流路92(補給管)、補給流路92に設けられた弁93、インクエンド検出装置として機能するインクエンドセンサ94および補給ポンプ95をさらに備えている。これら弁93、インクエンドセンサ94および補給ポンプ95はインク容器91側からサブタンク81側に向かって当該順序で補給流路92に介挿されている。そして、弁93を開成した状態で、制御部からの動作指令に応じて補給ポンプ95を間欠運転することでインク容器91内のインクが補給流路92で送液されてサブタンク81に補給される。また、当該送液動作中に、インク容器91内でのインクが空状態となる、いわゆるインクエンドが次のように構成されるインクエンドセンサ94により検出可能となっている。
図3および図4は本発明にかかる圧力変化検出装置の一実施形態であるインクエンドセンサの構成を示す図であり、図3は補給ポンプがOFFのときのセンサ各部の構成を示す一方、図4は補給ポンプがONのときのセンサ各部の構成を示している。また、図3の(a)はインクエンドセンサ94の内部構造を示し、(b)はインクエンドセンサ94の変位部材941の一方主面941aを示し、(c)は変位部材941の他方主面941bを示している。さらに、図4の(a)はインクエンドセンサ94の内部構造を示し、(b)はシール部の部分拡大図を示している。
インクエンドセンサ94は、上記したように補給流路92に介挿されてインク容器91からサブタンク81へのインク流路(流体流路)の一部を構成している。インクエンドセンサ94は、圧力変化に応じて変位を生じるダイヤフラム構造の変位部材941と、一対の筐体部材942、943とを有している。この変位部材941の外周部では、図3に示すように、円環状の突起部941cが変位部材941の一方主面941aからほぼ垂直に突設されるとともに、円環状突起部941cよりも若干内周側で円環状の突起部941dが変位部材941の他方主面941bからほぼ垂直に突設されている。なお、これらのうち突起部941cはシール部としての機能を果たすために環状に閉じた形状に設ける必要があるが、突起部941dは上記制約を受けることなく、後述するように変位部材941の変形を抑制する機能を果たせばよく、突起部941cよりも内周側で断続的に設けてもよい。また、本実施形態では、変位部材941に対して外力が作用していない状態、つまり変位部材941単体では、突起部941dの突起量は突起部941cよりも高くなっている。また、厚みについても、突起部941dが突起部941cよりも厚くなっており、断面積も突起部941dが突起部941cよりも広くなっている。
インクエンドセンサ94では、変位部材941の一方主面941aを筐体部材942に向けるとともに、他方主面941bを筐体部材943に向けた状態で、これら筐体部材942、943が変位部材941の外周部を全周にわたって挟み込みながら締結部材(図示省略)によって相互に締結されることで一体化されている。
筐体部材942、943はいずれも樹脂成型されたものであり、これらを一体化することで本発明の「筐体」が形成される。筐体部材942では、変位部材941の一方主面941aと対向する側(図3の(a)の(−X)側)には、図中の矢印で示すようにインクを流通させるためのインク通路(流体通路)942aが形成されている。そして、インクエンドセンサ94では、当該インク通路942aを覆うように変位部材941の一方主面941aが配置されている。なお、図3および図4中の符号942b、942cはそれぞれインレット管およびアウトレット管を示しており、インク流路の一部として機能する。
筐体部材942のほぼ中央部には、ガイド部942dが変位部材941の一方主面941aに向かって設けられている。また、当該ガイド部942dの周囲にはコイル状のばね部材944が配置され、変位部材941の一方主面941aを筐体部材943側に付勢している。
一方、筐体部材943のうち変位部材941の他方主面941bと当接する外周面には、円環状突起部941dと嵌合可能な溝部943a(図4の(b)参照)が設けられている。そして、変位部材941の外周部を全周にわたって挟み込んだ状態で筐体部材942、943を一体化させると、円環状突起部941dが溝部943aに嵌入される。また、筐体部材943のほぼ中央部には、円筒状のガイド筒943bが変位部材941の他方主面941bに向けて突設される一方で、当該ガイド筒943bの中空空間と連通するように凹部943cが設けられ、さらに凹部943cの底中央部から貫通孔943dが変位部材941の反対側(図3の(a)中の(−X)側)に設けられている。
そして、ガイド筒943bおよび凹部943cによって円柱部材945aがX方向にスライド可能に設けられている。この円柱部材945aの(+X)側の端面、つまり変位部材941の他方主面941bを向いた面には、他方主面941bの中央部と当接可能な当接部材945bが取り付けられている。また、円柱部材945aの(−X)側の端面から(−X)方向にシャフト部材945cが凹部943cおよび貫通孔943dを貫通して延設され、その先端部が透過型センサ部946に向かって延びている。こうして円柱部材945a、当接部材945bおよびシャフト部材945cを連結してなる連結体945は、X方向に移動可能となっている。しかも、凹部943cでは、図3の(a)に示すように、凹部943cの内底空間には、シャフト部材945cの周囲にコイル状のばね部材947が配置されて連結体945を変位部材941の他方主面941bに付勢している。なお、本実施形態では、ばね部材944の付勢力がばね部材947の付勢力よりも大きく、図3の(a)に示すように、補給ポンプ95がOFF状態で変位部材941に負圧が作用していないときには、変位部材941が(−X)方向側に少し湾曲した状態となる。その結果、連結体945も(−X)方向にシフト移動し、シャフト部材945cの先端部が透過型センサ部946の投光部946aと受光部946bの間に入り込み、センサ部946はOFF状態となる。
一方、送液のために補給ポンプ95が一定時間の間、ON状態に切り替わると、インク通路942a内のインクが吸引される。そして、当該インクはアウトレット管942cを介して送液される。このとき、変位部材941に対して負圧が作用する。この負圧を受けて、図4に示すように、変位部材941の中央部はばね部材944の付勢力に抗いながら(+X)方向に移動し、ガイド部942dの(−X)側端面と当接する。また、円環状突起部941dは円環状突起部941cよりも内周側に位置しており、(+X)方向への変位部材941の移動に伴って溝部943aの内壁に接触し、筐体部材943より(+Z)方向の反力Fを受ける。そのため、変位部材941では、突起部941dよりも外周側の外周領域ORの変形は抑制されるとともに負圧を受けることで変位部材941の厚みが膨張し、図4の(b)に示すように、シール部として機能する円環状突起部941cの先端部が筐体部材942でさらに押し潰される。その結果、補給ポンプ95が停止しているとき(図3)よりも、補給ポンプ95が作動しているときの方がシール圧縮量SC(図4の(b)参照)が増大し、送液中の圧力リークを確実に防止することができる。
なお、補給ポンプ95がOFF状態に戻った際に、インク容器91にインクが残っている場合には、変位部材941は元の位置に戻る、つまり図3の(a)に示す状態に戻る。このとき、変位部材941への負圧印加の解除とともに変位部材941の膨張が解消され、それに伴ってシール圧縮量SCも減少する。したがって、次に補給ポンプ95を間欠的に作動させてインク補給を行うまでの間、シール部にかかる負荷が低減される。その結果、シール部の永久変形を効果的に抑制することができる。
また、補給ポンプ95がON状態となっている間、図4の(a)に示すように、シャフト部材945cの先端部が透過型センサ部946の投光部946aと受光部946bの間から退避して透過型センサ部946はON状態となっている。しかしながら、上記のようにインク容器91にインクが残っている場合には、補給ポンプ95がOFF状態に戻るのに伴って図3の(a)に示すようにシャフト部材945cの先端部が透過型センサ部946の投光部946aと受光部946bの間に入り込み、再び透過型センサ部946はOFF状態に戻る。一方、インク容器91にインクが残っていない、つまりインクエンドの場合には、補給ポンプ95がOFF状態に戻ったとしても、シャフト部材945cの先端部が透過型センサ部946の投光部946aと受光部946bの間から退避したままとなるため透過型センサ部946はON状態となっており、透過型センサ部946のON状態が所定時間継続されることを検出することにより、インクエンド状態を検出することができる。
以上のように、本実施形態では、インクエンドセンサ94の下流側に配置される補給ポンプ95を間欠運転させることでサブタンク81への送液を行っており、インク容器91内を吸引するための負圧が一定間隔で発生し、そのタイミングでインクエンドセンサ94の変位部材941に対して負圧が作用する。そして、負圧を受けたときには、シール圧縮量SCが増大してシール性を高めるというシール構造を採用し、これによってインク流路を流れるインクへの気泡混入を防止している。したがって、印刷ヘッド6からのインクの吐出状態を安定化させることができる。
また、インクの送液を行わないとき、つまり補給ポンプ95を停止させている間、シール圧縮量SCを小さな値に戻しているため、シール部の経時的な変形を低減することができる。そのため、インクエンドセンサ94によるインクエンド状態の検出を長期間にわたって安定して正確に行うことができる。
また、インクエンドセンサ94において、上記したように負圧を受けるタイミングで自動的にシール圧縮量SCが増大する構成を採用しているため、インクエンドセンサ94の組立性を向上させることができる。すなわち、本実施形態では、変位部材941の外周部を挟み込むように筐体部材942、943を一体的に締結することでインクエンドセンサ94を組み立てているが、その組立時におけるシール圧縮量SCを低く抑えることができる。
また、シール部として機能する円環状突起部941cよりも内周側に円環状突起部941dを設け、送液中に円環状突起部941dが筐体部材943より反力Fを受けるように構成している。そのため、円環状突起部941c(シール部)の変形を抑えることができ、安定したインク送液およびインクエンド検出を行うことができる。なお、反力を受ける構造としては、突起部941dを変位部材941の一方主面941a側に設けてもよい。ただし、突起部941dのインクとの接液によって突起部941dが経時変化することを考慮すると、本実施形態のように変位部材941の他方主面941b側に設けて接液を回避するのが望ましく、これによってインクエンドセンサ94によるインクエンド状態の検出を長期間にわたって安定して正確に行うことができる。
上記した実施形態では、変位部材941の突起部941c、941dがそれぞれ本発明の「第1凸部」および「第2凸部」の一例に相当している。また、筐体部材943に設けられる溝部943aが本発明の「凹部」の一例に相当している。また、変位部材941の一方主面941aが本発明の「第1凸部が形成された面」に相当し、他方主面941bが本発明の「第1凸部が形成された面とは反対の面」に相当している。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上記実施形態の要素を適宜組み合わせまたは種々の変更を加えることが可能である。例えば、上記実施形態では、連結体945と透過型センサ部946の組み合わせによってインクエンド状態の検出を行っているが、透過型センサの代わりに反射型センサを用いてもよい。また、連結体945の当接部材945bを変位部材941の他方主面941bに対して離当接可能に設けているが、予め当接部材945bを変位部材941の他方主面941bに接続させ、変位部材941の変位と一緒に連結体945が移動するように構成してもよい。この場合には、ばね部材947を省略してもよい。
また、上記実施形態では、光硬化性インクを用いたプリンター1に適用するインクエンドセンサ94に対して本発明を適用しているが、その他のインクを用いるプリンターに対して本発明を適用することは可能である。また、上記実施形態で採用したシール構造については、インクエンドセンサ94以外の装置、例えば特許文献2に記載の装置にも適用することができ、同様の作用効果が得られる。さらに、インク以外の液体を吐出する液体吐出装置に対して本発明を適用することも可能である。
94…インクエンドセンサ(圧力変化検出装置)、941…変位部材、941a…(変位部材の)一方主面、941b…(変位部材の)他方主面、941c…突起部(第1凸部)、941d…突起部(第2凸部)、942,943…筐体部材(筐体)、942a…インク通路(流体通路)、943a…溝部(凹部)

Claims (4)

  1. 圧力変化に応じて変位可能な変位部材で筐体の流体通路を覆って密封するシール構造であって、
    前記変位部材は、外周部にシール部となる第1凸部と、前記第1凸部よりも内周部に形成された第2凸部と、を有し、
    前記筐体は、前記第1凸部を圧縮した状態で前記変位部材を固定することが可能であり、前記第2凸部と対向する位置に、前記変位部材を固定したときに前記第2凸部が収まる凹部を有する
    ことを特徴とするシール構造。
  2. 請求項1に記載のシール構造であって、
    前記第2凸部は、前記第1凸部が形成された面とは反対の面に形成されるシール構造。
  3. 流体が流れる流体流路の一部に配置され、前記流体流路内の圧力変化を検出する圧力変化検出装置であって、
    外周部にシール部となる第1凸部と、前記第1凸部よりも内周部に形成された第2凸部と、を有し、前記流体流路内の圧力変化に応じて変位する変位部材と、
    前記第1凸部を圧縮した状態で前記変位部材を固定することが可能であり、前記第2凸部と対向する位置に、前記変位部材を固定したときに前記第2凸部が収まる凹部を有する筐体と、
    を備えることを特徴とする圧力変化検出装置。
  4. 請求項3に記載の圧力変化検出装置であって、
    前記第2凸部は、前記第1凸部が形成された面とは反対の面に形成される圧力変化検出装置。
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