JP5125273B2 - インクカートリッジ及びインク供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェットプリンタなどの画像記録装置に適用されるインクカートリッジに関し、特に、インクの供給機構の改良に関する。
従来から、インクジェット記録方式の画像記録装置に着脱可能なインクカートリッジが広く知られている。上記インクカートリッジには、記録ヘッドへインクを供給するためのインク供給部が設けられている。インクカートリッジの一例として、上記インク供給部に、インクの流出を止める弁機構が設けられたものが知られている(特許文献1、特許文献2参照)。
図7は、特許文献1に開示された弁機構を有するインク供給部140の断面構造を模式的に示す部分断面図である。図7に示されるように、インク供給部140は、インクカートリッジの外壁141に穿設された孔142と、孔142を開閉する弁体143と、孔142を閉塞する方向へ弁体143を押し付けるコイルバネ144と、孔142の外側面に設けられたシール部材145とを備える。インクカートリッジが画像記録装置のカートリッジ装着部に挿入されると、カートリッジ装着部に設けられた管状のニードル147がシール部材145によってシールされつつ孔142に進入する(図7(A))。インクカートリッジの挿入過程において、ニードル147の先端が弁体143に当接され、その後、コイルバネ144の付勢力に抗して弁体143が押し込められると、弁体143が孔142から離反する(図7(B),(C))。これにより、孔142が開放されて、ニードル147の内孔を通ってインクが記録ヘッドへ供給される。
特開2007−90733号公報 特開昭63−13749号公報
しかしながら、カートリッジ装着部に設けられたニードルは、インクカートリッジの挿入方向とは逆の方向へ突出しているため、仮に、誤った装着方法でインクカートリッジが挿入されると、ニードルが折損する場合が生じ得る。ニードルが折損すると記録ヘッドへのインクの供給ができなくなり、その結果、ユーザは、画像記録装置のメーカ等に修理を依頼しなければならないため、画像記録装置を使用することができなくなる。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ニードルの折損を原因とする画像記録装置の使用不可期間を短縮することが可能なインクカートリッジを提供することにある。
1) 本発明は、記録ヘッドに至るインク流路と連通する受給部を備えたインクジェット記録装置に着脱可能なインクカートリッジであって、少なくとも前面と該前面から離間された後面とにより形成され、インクが収容される内部空間を有する本体と、上記前面を構成する前壁に設けられた第1孔と、上記内部空間に配設され、上記第1孔を閉塞する第1位置及び上記第1孔を開放する第2位置に移動可能に構成され、上記第1孔を閉塞する面に上記後面側とは反対方向へ延出された筒体が設けられた第1弁体と、上記第1孔を閉塞する方向へ上記第1弁体を付勢する第1弾性部材と、上記筒体の外周面から該筒体の内孔へ貫通する第2孔と、を具備する。上記筒体は、上記第1孔に対して上記本体の内側から外側へ挿通されている。上記第2孔は、上記第1弁体が上記第1位置に移動したときに上記前面より外側に配置され、上記第1弁体が上記第1弾性部材に抗しつつ上記第2位置に移動したときに上記内部空間に配置されている。当該インクカートリッジが上記インクジェット記録装置に装着された状態で、上記筒体の延出端が上記受給部に連結する。
このように、筒体がインクカートリッジの本体に設けられているため、仮に筒体が折損したことによりインクの供給ができなくなり、画像記録装置が使用できなくなったとしても、インクカートリッジを交換するという簡単な作業をユーザが行うことにより、画像記録装置の修理をメーカ等に依頼することなく、画像記録装置を使用可能な状態に修復することが可能となる。
また、本発明のインクカートリッジにおいては、筒体は、第1孔から上記後面側とは反対方向へ、つまり、前面から外方向へ延出されている。このインクカートリッジにおいて、内部空間から第1孔を経て筒体の延出端に至る部分がインク流路となる。インクカートリッジが装置に装着され、筒体が受給部に挿入されると、インクカートリッジ側のインク流路と受給部側のインク流路とが接続される。インクカートリッジが装置に装着される過程において、記録ヘッドに至るインク流路内で筒体によって押し退けられた流体(インク又は空気など)は筒体の延出端から内孔に進入する。そして、上記内孔に進入した流体は、内孔及び第1孔を経て内部空間に入る。これにより、記録ヘッドに至るインク流路内のインクに負荷が付与されない。したがって、記録ヘッドに至るインク流路内のインクの圧力上昇が防止される。
この構成によれば、インクカートリッジの装着過程で筒体の延出端が受給部に挿入されると、受給部側のインク流路の流体が筒体によって押し退けられる。押し退けられた流体は、筒体の内孔及び第2孔を通じて筒体の外部へ排出される。筒体が更に挿入され、第1端が受給部の所定の位置まで達すると、筒体の進入が阻止される。その後、インクカートリッジが挿入方向へ押し込まれると、挿入方向と逆方向への押圧力が筒体に作用する。これにより、第1弁体が第1位置から第2位置へ移動する。この移動に伴い、第2孔は、上記前面の外側から内部空間側に配置される。これにより、圧力上昇を伴うことなく、インクカートリッジ側のインク流路と受給装置側のインク流路とが接続される。
2) 上記筒体は、上記第1位置にあるとき、上記内孔が上記第2孔を介して大気連通されている。
3) 上記第2孔は、上記第1弁体の近傍に設けられていることが好ましい。これにより、第1弁体の移動ストロークを小さくすることができる。
4) また、本発明のインクカートリッジは、上記第1孔に上記筒体が挿通された状態で、上記第1孔と上記筒体の外周面との間隙をシールするシール部材を更に備える。これにより、上記第1孔の内面と上記筒体の外周面との間隙のシール性を高めることができる。
5) 上記筒体は、上記第1孔から上記前面に対して略垂直な方向へ延出していることが望ましい。
6) 上記筒体は、上記前面を構成する前壁の下端近傍に設けられたものであってもよい
7) 本発明は、少なくとも前面と該前面から離間された後面とにより形成され、インクが収容される内部空間を有する本体と、上記本体の前面を構成する前壁に設けられた第1孔と、上記内部空間に配設され、上記第1孔を閉塞する第1位置と上記第1孔を開放する第2位置とに移動可能な第1弁体と、上記第1孔を閉塞する方向へ上記第1弁体を付勢する第1弾性部材と、上記第1弁体に設けられ、上記第1孔を上記前壁の内側から外側へ挿通されて上記後面側とは反対方向へ延出された筒体と、上記筒体の外周面から該筒体の内孔へ貫通する第2孔とを具備し、上記第2孔は、上記第1弁体が上記第1位置に移動したときに上記前面より外側に配置され、上記第1弁体が上記第1弾性部材に抗しつつ上記第2位置に移動したときに上記内部空間に配置されているインクカートリッジとして具体化され得る。
8) また、本発明は、インクカートリッジと、該インクカートリッジから供給されるインクを受ける受給部とを備えたインク供給装置として捉えることができる。この場合、上記インクカートリッジは、少なくとも前面と該前面から離間された後面とにより形成され、インクが収容される内部空間を有する本体と、上記本体の前面を構成する前壁に設けられた第1孔と、上記第1孔を上記前壁の内側から外側へ挿通する筒体を有する第1弁体と、上記第1弁体を上記第1孔へ向けて付勢する第1弾性部材と、上記筒体の外周面から該筒体の内孔へ貫通する第2孔とを具備する。上記第1弁体は、上記第2孔が上記前面より外側に位置する第1位置と上記第2孔が上記内部空間に位置する第2位置とに移動可能に構成され、上記筒体が上記受給部との間でインク流路を形成した状態で上記第1弾性部材の付勢力に抗しつつ上記第1位置から上記第2位置へ移動するよう構成されている。
本発明によれば、筒体がインクカートリッジに設けられているため、仮に筒体が折損してインクの供給ができなくなり、画像記録装置が使用できなくなったとしても、インクカートリッジを交換することによって、画像記録装置の修理をメーカ等に依頼することなく、当該インクカートリッジが適用される画像記録装置を直ぐに使用可能な状態に修復することが可能となる。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下の各実施形態は本発明を具体化した一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
〈第1の実施形態〉
図1から図5を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。ここに、図1は、記録装置250の内部機構を示す模式断面図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係るインクカートリッジ10の構成を示す模式図である。図3は、カートリッジ装着部276の構成を模式的に示す縦断面図である。図4は、インクカートリッジ10がケース280に挿入された状態を示す模式断面図である。図5は、バルブ装置66及び連結部285の構成及びその動作を示す模式断面図である。
まず、図1を参照して、インクジェット方式の記録装置250の概略構成及びその動作について説明する。記録装置250は、複数色のインク、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)の4色のインクを用いてカラー画像或いはモノクロ画像を記録用紙に記録するものである。図1に示されるように、記録装置250は、大別して、給紙装置252、搬送装置253、記録ユニット254、インク供給機構255(本発明のインク供給装置の一例)を備える。記録装置250の底面に、給紙トレイ257が設けられている。給紙トレイ257に積載された記録用紙は、給紙装置252によって搬送路259へ送給される。
搬送路259に搬送装置253が配設されている。搬送装置253は、搬送ローラ対261と搬送ローラ対262とを有する。搬送ローラ対261によって記録用紙がプラテン264へ向けて搬送される。プラテン264の上方に記録ユニット254が配設されている。記録ユニット254は、キャリッジ266と記録ヘッド272とを備えており、記録ヘッド272のヘッド制御基板270に画像信号が入力されると、記録用紙に向けてサブタンク268内のインクがノズル274から吐出される。つまり、記録ユニット254によって、プラテン264上を通過する記録用紙に画像が記録される。プラテン264を通過した記録用紙は、搬送ローラ対262によって、搬送路259の最下流側に設けられた排紙トレイ258に排出される。
インク供給機構255は、インクカートリッジ10とカートリッジ装着部276(本発明の受給部の一例)とにより構成されている。カートリッジ装着部276にインクカートリッジ10(本発明のインクカートリッジの一例)が装着される。カートリッジ装着部276には、各インクカートリッジ10それぞれに対応するケース280(図3参照)が設けられている。ケース280にインクカートリッジ10が装着された状態で、カートリッジ装着部276はインクカートリッジ10から供給されるインクを受ける。本第1の実施形態では、4色のインクに対応して4つのケース280が設けられている。インクカートリッジ10は、ケース280に対して着脱可能に構成されている。インクカートリッジ10は、インク室11を備えた筐体20(本発明の本体の一例)を有する。インク室11内のインクは、インクチューブ278を通じて、インク室11から記録ヘッド272へ供給される。
次に、図2を参照して、インクカートリッジ10の構成について詳細に説明する。図2の(A)には、インクカートリッジ10の正面図が示されており、(B)には、インクカートリッジ10の縦断面図が示されている。
インクカートリッジ10はインクが貯留される容器であり、図2に示されるように、略直方体形状に形成されている。詳細には、インクカートリッジ10は、幅方向に細く、高さ方向(矢印26の方向)に長く、奥行き方向(矢印25の方向)が上記高さ方向よりも長い略直方体形状に形成されている。このインクカートリッジ10は、主として、筐体20と、検知窓39と、センサーアーム60と、バルブ装置66とを備える。
筐体20は、インクカートリッジ10の内部と外部とを区画形成するものである。筐体20の内部に形成された空間がインク室11である。筐体20は、光透過性を有する樹脂(例えばポリエチレン、ABS樹脂など)で構成されている。したがって、インク室11は外部から光透過可能である。
検知窓39は、インク室11に貯留されているインクの液量を視覚的或いは光学的に検知するためのものである。検知窓39は、筐体20において、ケース280(図3参照)の奥部に配置される壁面、つまり、インクカートリッジ10の前面40に設けられている。本第1の実施形態では、検知窓39は、前面40の中段付近から外側(図2(B)の左側)へ突出している。検知窓39は、筐体20と一体に形成されており、筐体20の一部を構成している。したがって、検知窓39は、筐体20と同じ材質、すなわち、光透過性を有する樹脂で構成されている。
なお、本第1の実施形態では、検知窓39を含む筐体20全体を光透過性を有する樹脂で構成することとしたが、筐体20のうち検知窓39を除く部分を遮光性を有するケースで覆ってもよく、また、遮光性を有するフィルムで被覆してもよい。また、筐体20の他の例として、前面40から上面41、背面42、底面43に至る各面を形成する樹脂製の環状の枠体と、この枠体の両側面の開口を被覆するフィルムとにより構成された筐体を採用することでもきる。また、前面40から上面41、背面42、底面43に至る各面を形成する樹脂製の箱状の枠体と、この枠体の一側面の開口を被覆するフィルムとにより構成された筐体を採用することもできる。
図2(B)に示されるように、検知窓39の内部に空間46が形成されている。空間46は、インク室11に連続している。空間46内を、センサーアーム60のインジケータ部62が移動する。このインジケータ部62を記録装置側の光学センサが検知することにより、インク残量を検知することができる。なお、図2(B)では、インジケータ部62が空間46の下部に位置する姿勢が実線で示され、インジケータ部62が空間46の上部に位置する姿勢が破線で示されている。
センサーアーム60は、筐体20の内部に設けられている。センサーアーム60は、インク室11に貯留されたインクの液量が所定量になったことを検知するための部材である。センサーアーム60は、光透過性を有しない合成樹脂で構成されている。このセンサーアーム60は、アーム本体63と、インジケータ部62と、他端部であるフロート部64とを有する。
アーム本体63には、センサーアーム60の軸61が設けられている。筐体20の両方の側面44の内面に、軸61と係合する軸部(不図示)が設けられている。この軸部によってセンサーアーム60が矢印23,24の方向へ回動可能に支持される。
アーム本体63及びそのインジケータ部62は、板状部材で構成されている。詳細には、アーム本体63及びそのインジケータ部62は、筐体20の側面44に直交する方向、即ち図2(B)において紙面に垂直な方向の寸法(幅寸法)が薄く形成されてなる。
アーム本体63の他端部にフロート部64が設けられている。フロート部64は、例えば内部が空洞化された中空形状に形成されている。本第1の実施形態では、インク中において、軸61からフロート部64に至る部分が浮き上がるようにフロート部64が形成されている。言い換えれば、インク中において、フロート部64は浮力体の役割を担う。なお、軸61からフロート部64に至る部分或いはその一部分をインクの比重よりも小さい比重の材料で形成してもよい。
インクカートリッジ10の前面40側に、アーム本体63の一端部であるインジケータ部62が設けられている。センサーアーム60が図2(B)において反時計方向(矢印23の方向)へ回動されると、インジケータ部62が検知窓39の空間46に進入する。空間46に進入したインジケータ部62は、検知窓39の底面を構成する壁47に当接して、それ以上の進入が阻止される。一方、センサーアーム60が図2(B)において時計方向(矢印24の方向)へ回動されると、インジケータ部62が壁47から離反して、その一部が空間46から退出する(図2(B)の破線参照)。退出したインジケータ部62は、壁47から矢印24の方向へ隔てた所定の位置で静止する。
本第1の実施形態では、センサーアーム60は、軸61からフロート部64に至る部分が軸61からインジケータ部62に至る部分よりも空気中において重くなるよう形成されている。また、インク室11に所定量以上のインクが貯留されている状態、言い換えれば、フロート部64がインク液中にある状態では、フロート部64は、フロート部64側の部分とインジケータ部62側の部分との重量の均衡を逆転させる浮力を発生させる。つまり、インク室11に所定量以上のインクが貯留されている状態では、センサーアーム60は、フロート部64の浮力によって、インジケータ部62の下端が壁47に当接した姿勢で支持される。一方、インク室11内のインクが所定量未満となって、フロート部64の浮力が作用しない状態では、センサーアーム60は、軸61を中心に矢印24の方向へ回動する。これにより、インジケータ部62が空間46の上部に位置する姿勢となる(図2(B)の破線参照)。なお、インジケータ部62は、検知窓39が空間46から完全に退出する必要はなく、後述の光センサ103(図3参照)の検出領域から退避する程度に空間46内を移動するものであればよい。
インクカートリッジ10の上面41には、筐体20を貫通する大気連通口50が形成されている。大気連通口50は、上面41において、前面40側に配置されている。この大気連通口50を通じて、インク室11の空気層とインクカートリッジ10の外部の大気とが連通している。この大気連通口50によって、インク室11内のインク量の変動にかかわらず、インク室11内の気圧が大気圧に保たれる。
また、図2に示されるように、検知窓39の下側にバルブ装置66が設けられている。バルブ装置66は、大別して、バルブ収容部75と、バルブ本体97と、コイルバネ96(本発明の第1弾性部材の一例)と、シール部材93(本発明のシール部材の一例)と、キャップ95などの部材で構成されている。
前面42の下端にバルブ収容部75が設けられている。バルブ収容部75は円筒状に形成されており、図5に示されるように、前面42から外側へ突出している。バルブ収容部75は、筐体20と一体に形成されており、筐体20の一部を構成している。したがって、バルブ収容部75は、筐体20と同じように、光透過性を有する樹脂で構成されている。
バルブ収容部75の壁面で囲まれた内部空間がバルブ室81である。バルブ室81は、その奥側の壁85に形成された孔83を通じてインク室11に連通している。したがって、インク室11のインクは孔83を通ってバルブ室81に流入する。なお、本第1の実施形態におけるインク室11及びバルブ室81が、本発明の内部空間に相当する。
バルブ収容部75の前方側端部は開放されており、バルブ収容部75の内孔と同径の開口88が形成されている。開口88の外縁部分にシール部材93が設けられている。シール部材93は、バルブ収容部75の外径と略同寸法に形成されたシリコン製の板状部材である。
キャップ95は、円形の底を有するカップ状に形成されている。キャップ95の内径はバルブ収容部75の外径より若干大きく形成されている。このキャップ95は、開口88の周縁との間にシール部材93を介在させた状態で、バルブ収容部75の前方側を覆うようにして該バルブ収容部75に取り付けられる。バルブ収容部75に取り付けられたキャップ95は、シール部材93を押圧した状態で所定の係合手段(不図示)によってバルブ収容部75に固定される。これにより、キャップ95、シール部材93及び開口88の周縁における液密状態(液密性)が確保される。
シール部材93及びキャップ95それぞれには、バルブ収容部75の軸線と交差する箇所に孔77,78が設けられている。具体的には、シール部材93の中心に孔77(本発明の第1孔の一例)が設けられ、キャップ95の中心に孔78が設けられている。孔78の外径は、孔77の外径よりも大きい寸法に形成されている。また、孔78の外径は、後述するロッド92が挿通可能な程度であって、ロッド92の外径より小さい寸法に形成されている。シール部材93及びキャップ95がバルブ収容部75に取り付けられることによって、各孔77,78を介して外部とバルブ室81とが連通する。
バルブ室81にバルブ本体97が収容されている。バルブ本体97は、バルブ収容部75の軸方向に移動可能に設けられる。バルブ本体97は、その移動に伴ってシール部材93に対して接離するピストン91(本発明の第1弁体の一例)と、該ピストン91からバルブ本体97の軸方向へ延出されたロッド92(本発明の筒体の一例)とを有するものであり、所謂、ピストンバルブとして構成されている。
ロッド92は、シール部材93に対向するピストン91の基準面68からバルブ収容部75の軸方向へ延出している。ロッド92のピストン91側の端部(以下「基端」と称する。)70は、基準面68の中心に接合している。図5に示されるように、ロッド92は、ピストン91の位置にかかわらず、孔77,78に挿通されており、その一部が外部に露出されている。したがって、ロッド92は、図2に示されるように、側面視で孔77,78を経てインクカートリッジ10の前面40から外方向(図2(B)では左方向)へ常に突出している。本第1の実施形態では、ロッド92は、前面40に対して交差する方向へ、具体的には、前面40に略垂直な方向へ突出している。なお、ロッド92の基端70が、本発明の第2端に相当する。
ロッド92の外径は、シール部材93の貫通孔よりも若干大きい寸法に形成されている。したがって、ロッド92がインク供給口79に挿通されると、ロッド92の外周面によって孔77の径方向の面積が拡大される。これにより、ロッド92の外周面とシール部材93との間が液密状に保たれる。また、バルブ本体97がバルブ室81内を軸方向へ移動した場合でも、ロッド92の外周面と孔77の周縁とが摺接(弾接)することにより、それらの間が液密状が保たれる。
ロッド92は、図5に示されるように、ロッド92を径方向へ貫通する2つの孔72,73が設けられている。孔72は、基端70の近傍に設けられており、孔73は、ロッド92の突出側の端部(以下「先端」と称する。)71の近傍に設けられている。なお、ロッド92の先端71が、本発明の第1端に相当する。
ロッド92には、先端71から基端70へ軸方向に沿って穿設された内孔74が設けられている。この内孔74は基準面68付近まで達している。つまり、ロッド92は、筒状に形成されている。内孔74は、先端71の近傍で孔73につながっており、基端70の近傍で孔72につながっている。したがって、孔72、孔73及び孔74は相互に接続されている。なお、本第1の実施形態では、2つの孔72,73は、ロッド92を径方向へ貫通するものとしたが、孔72,73は、少なくとも、ロッド92の外周壁を内孔74へ貫通するものであればよい。
ピストン91のロッド92側とは反対側、換言すれば壁85側には、凹部98が設けられている。凹部98と壁85との間にコイルバネ96が収容されている。コイルバネ96は、圧縮された状態で凹部98と壁85との間に収容されている。したがって、コイルバネ96によって、バルブ本体97の基準面68がシール部材93に押し付けられる方向へ弾性的に付勢されている。本第1の実施形態では、図5(A)に示されるように、コイルバネ96によってピストン91が押し付けられて、基準面68がシール部材93に接する第1位置までバルブ本体97が移動すると、孔72はシール部材の孔77よりも外部側に配置される。このとき、ロッド92の外周面と孔77との間は液密状に保たれている。そのため、孔77は閉塞されている。したがって、孔77から外部へバルブ室81内のインクが漏出することはない。
一方、コイルバネ96の付勢力に抗してバルブ本体97がコイルバネ96を圧縮する方向、つまり、インク室11側へ押し込まれると、ロッド92の基端70側がバルブ室81の内部に進入する。また、ピストン91の基準面68がシール部材93及びその孔77から離反する。バルブ本体97がバルブ室81側の所定の第2位置(図5(C)に示される位置)まで移動すると、孔72はシール部材の孔77よりもバルブ室81側に配置される。このとき、ロッド92の外周面と孔77との間は液密状に保たれているが、孔72、内孔74及び孔73を経てバルブ室81と外部とが連通する。つまり、孔77が、孔72と内孔74と孔73とを通じて外部に開放される。
次に、図3及び図4を参照して、カートリッジ装着部276の構成について詳細に説明する。カートリッジ装着部276は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に対応する4つのケース280が幅方向に並列されて構成されている。
図3に示されるように、ケース280は、ケース本体281とロックレバー283とを備える。ケース本体281に、収容室282が形成されている。この収容室282に、インクカートリッジ10が収容される。ケース本体281の前面に開口284が設けられている。ケース280は、開口284を通じてケース本体281にインクカートリッジ10を着脱することが可能に構成されている。
収容室282の奥側に、光センサ230が設けられている。光センサ230は、ケース本体281の背面を構成する壁286に設けられている。光センサ230は、インクカートリッジ10内のインク量が所定量になったかどうかを検知するためのものである。本第1の実施形態では、光センサ230として、発光素子及び受光素子を有する透過型のフォトインタラプタが用いられる。光センサ230の発光素子と受光素子との間に、発光素子から出射された光の光路となる領域231が形成されている。領域231に検知窓39が挿入されたときの光センサ230の出力信号(受光量)に基づいて、インクの残量が所定量になったことが検知される。
壁286の下部には、連結部285(本発明の受給部の一例)が設けられている。連結部285は、壁286の内面から収容室282側に突出している。この連結部285は、インクカートリッジ10がケース280に装着された状態で、インクカートリッジ10から供給されるインクを受ける部分である。つまり、インクカートリッジ10のバルブ装置66と連結される部分である。なお、連結部285については後段で詳述する。
壁286の下端近傍には、該壁286を貫通する孔229が設けられている。孔229にインクチューブ278(図1参照)が接続される。孔229は、壁286の外面から連結部285に接続されている。したがって、連結部285にバルブ装置66が連結されると、連結部285から孔229及びインクチューブ278を経て記録ヘッド272(図1参照)に至るインク流路が形成される。
ロックレバー283は、開口284を開閉するとともに、収容室282においてインクカートリッジ10を確実に固定するためのものである。このロックレバー283は、開口284の上縁の軸290を中心に回転可能に支持されている。ロックレバー283には、押圧部292と操作部293と爪294とが設けられている。押圧部292は、ロックレバー283の内面296の略中央付近に設けられており、内面296から突出している。操作部293は、ロックレバー283の外面297の回動端側に設けられている。また、爪294は、ロックレバー283の内面296の回動端に設けられている。開口284の下縁には、ロックレバー283に設けられた爪294と係合する溝299が設けられている。
図4に示されるように、インクカートリッジ10が収容室282に収容された状態で、ロックレバー283が開口284を閉じる方向へ回動されると、押圧部292が押し込まれたインクカートリッジ10の背面42に当接する。このとき、オペレータが操作部293を適度な力でインクカートリッジ10の挿入方向(図3中の矢印の方向)へ押しつけると、押圧部292を支点としてロックレバー283が撓み、ロックレバー283の回動端側が挿入方向へ進み、爪294が溝299に挿入される。このとき、インクカートリッジ10の背面42は押圧部292から適度な押圧力を受けるため、インクカートリッジ10がケース280において確実に固定される。
次に、図5を参照して、連結部285について詳細に説明する。連結部285は、ゴムや熱可塑性エラストマ、シリコンなどの可撓性を有する合成樹脂で構成されており、概ね横向き碗状に形成された碗部233と、壁286に接着される脚部235とを有する。脚部235は、碗部233の外周縁部を周方向に渡って設けられており、壁286に対して液密状態を保持している。脚部235が壁286に接着されることにより、碗部233と壁286との間に空間237が形成される。この空間237に孔229の内部側が接続されている。つまり、孔(切り込み)229を通じて、孔229に接続されたインクチューブ278と空間237とが連通している。なお、連結部285は、ロッド92が挿通可能な孔を壁286に形成された簡素な構成とすることも可能である。
碗部233には、バルブ装置66のロッド92が挿通される挿通口239が設けられている。挿通口239は、インクカートリッジ10が収容室282に挿入された際のロッド92の位置に対応する箇所に設けられている。挿通口239の外径は、ロッド92の外径より若干小さい寸法に形成されている。したがって、ロッド92が挿通口239に挿通されると、ロッド92の外周面によって挿通口239の周縁が伸張する。これにより、ロッド92の外周面と挿通口239の周縁とが密着されるため、ロッド92と挿通口239との間が液密状に保たれる。
以下、図5を参照して、バルブ装置66を連結部285に連結する動作について説明する。図5(A)には、ロッド92の先端71が挿通口239に到達した状態が示されている。図5(B)には、ロッド92の先端71が壁286に到達した状態が示されている。図5(C)には、コイルバネ96が圧縮された状態が示されている。なお、図中の破線矢印は、インク又は空気の流れを示す。
インクカートリッジ10がケース280の収容室282に挿入されて、図5(A)に示されるように、ロッド92の先端71が挿通口239に到達すると、挿通口239が先端71によって塞がれる。その後、更にインクカートリッジ10が挿入されると、ロッド92の先端71が壁286に到達する(図5(B)参照)。先端71が壁286に到達した時点では、バルブ本体97のピストン91は、コイルバネ96によってその基準面68がシール部材93に押し付けられた状態を保持している。つまり、ピストン91は、上記第1位置に配置されている。
先端71が挿通口239の入口から後壁286に到達する間に、ロッド92によって空間237内のインク・空気が押し退けられる。このようにして押し退けられたインク・空気は、先端71から内孔74に進入する。そして、内孔74内の空気が孔72を通って外部に抜け出る。そのため、空間237から孔229を経てインクチューブ278に至るインク流路が圧迫されない。これにより、上記インク流路におけるインクの圧力の上昇が防止される。
先端71が壁286に到達した時点で、先端71は壁286に当接しているため、ロッド92は、壁286によって挿入方向への移動が規制される。つまり、ロッド92は、挿入方向への移動が後壁286によって阻止される。この状態からオペレータがレバー283を閉方向に回動させてインクカートリッジ10を更に挿入すると、コイルバネ96が圧縮されて、インクカートリッジ10の挿入方向とは逆の方向(図5の紙面右方向)へバルブ本体97が相対的に移動する。つまり、バルブ本体97が、コイルバネ96の付勢力に抗して壁85に近づく方向へ移動する。なお、筐体20は、壁286に近づく方向に移動する。バルブ本体97が、図5(C)に示される第2位置に移動すると、ロッド92に設けられた孔72がシール部材93を通過して、バルブ室81に進入する。これにより、インク室11(図2参照)から孔83、バルブ室81、孔72、内孔74、孔73、空間237、孔229、そしてインクチューブ278を経て記録ヘッド272に至るインク流路(図5(C)の矢印参照)が形成される。
図7に示される従来のインク供給部140においては、ニードル147の先端が孔142に進入してから(図7(A)参照)、先端が弁体143に接触するまで(図7(B)参照)の間は、ニードル147によって押し退けられた孔142内の空気(若しくはインク)は、ニードル147の内孔に進入する。したがって、ニードル147から記録ヘッドに至るインク流路内のインクが圧迫されて、インク圧が上昇することになる。上記インク流路内のインクが圧迫されると、記録ヘッドのノズルにおけるインクのメニスカスが影響を受けて、例えば、隣接する各ノズルから露出されたインク滴同士が結合するという問題が生じる。かかる問題は、画像品質の低下に発展するため好ましくない。
これに対し、上述の如く構成された本第1の実施形態のインクカートリッジ10によれば、インクカートリッジ10の装着過程において、ロッド92の先端71が挿通口239に挿入されたとしても、空間237内の空気やインクがロッド92の内孔74に入り込む。したがって、空間237から孔229、インクチューブ278、記録ヘッド272に至るインク流路内のインクの圧力上昇が防止される。その結果、ノズル274におけるインクのメニスカスが安定し、ひいては画像品質の低下が防止される。
〈第2実施形態〉
以下、図6を参照しながら、本発明の第2の実施形態について説明する。ここに、図6は、本発明の第2の実施形態を説明する模式図であって、ニードル100及び連結部103の構成及びその動作を示す模式断面図である。なお、上述の第1実施形態と共通する構成要素については、第1実施形態で用いた符号と同じ符号を付すことでその説明を省略する。
上述の第1の実施形態では、インクカートリッジ10にバルブ装置66を設け、バルブ本体97のロッド92を筒状に形成することにより、ロッド92内にインクを流通させる構造を採用している。しかしながら、このような構造に本発明は限定されず、例えば、図6に示されるように、バルブ装置66を設けずに、前面40に垂直に設けられ、前面40から外方向へ突出する管状のニードル100を筐体20に設けた簡素な構造を採用することも可能である。このニードル100の先端71には、ニードル100の径方向に貫通する孔73が設けられている。
一方、ニードル100が連結される連結部285には、上述の第1の実施形態の構成に加えて、コイルバネ104(本発明の第2弾性部材の一例)と蓋体105(本発明の第2弁体の一例)とからなるバルブ装置106が設けられている。バルブ装置106は、連結部285の空間237内に配置されている。具体的には、蓋体105が、挿通口239の内部側を閉塞する第3位置(図6(A),(B)参照)と、挿通口239を開放する第4位置(図6(C)参照)との間で移動可能に設けられている。また、コイルバネ104が、圧縮された状態で蓋体105と後壁286との間に配置されている。蓋体105には、後壁286側へ突出した座部108が設けられており、コイルバネ104の一端が座部108に装着されている。
以下、図6を参照して、ニードル100を連結部285に連結する動作について説明する。図6(A)には、ニードル100の先端71が挿通口239に到達した状態が示されている。図6(B)には、ニードル100の先端71が蓋体105に到達した状態が示されている。図6(C)には、コイルバネ104がニードル100によって圧縮された状態が示されている。なお、図中の破線矢印は、インク又は空気の流れを示す。
インクカートリッジ10がケース280の収容室282に挿入されて、図6(A)に示されるように、ニードル100の先端71が挿通口239に到達すると、挿通口239が先端71によって塞がれる。その後、更にインクカートリッジ10が挿入されると、ニードル100の先端71が蓋体105に到達する(図6(B)参照)。先端71が蓋体105に到達した時点では、蓋体105は、コイルバネ104によって挿通口239を塞ぐ方向へ付勢されて、挿通口239を閉塞する第3位置に配置されている。
先端71が挿通口239の入口から蓋体105に到達する間に、挿通口239内から押し退けられたインク又は空気は、先端71から内孔74に進入する。そして、内孔74内の空気がインク室11へ入り込む。そのため、空間237から孔229を経てインクチューブ278に至るインク流路が圧迫されず、該インク流路におけるインク圧の上昇が防止される。
インクカートリッジ10が挿入方向へ押圧されると、蓋体105は先端71に押圧されて、コイルバネ104の付勢力に抗して後壁286側へ移動する。これにより、コイルバネ104は、挿通口239から離反する。このとき、挿通口239が開放される。これにより、インク室11から内孔74、孔73、空間237、孔229、そしてインクチューブ278を経て記録ヘッド272に至るインク流路(図5(C)の矢印参照)が形成される。
このような構造を有するインクカートリッジ10であれば、ニードル100が挿通口239に挿入されると、ニードル100よって押し退けられた空間237内の空気又はインクがニードル100の内孔74に入り込むため、空間237から孔229、インクチューブ278、記録ヘッド272に至るインク流路内のインクの圧力上昇が防止される。
なお、本第2の実施形態においては、ニードル100からのインクの漏れを防止するために、ニードル100の基端付近のインク室11にスポンジや綿などのインク吸収体を設けることが好ましい。また、ニードル100の内孔74の先端71側と、孔73とを塞ぐためにフィルムなどを熱溶着などによって接着してもよい。この場合、ユーザは、インクカートリッジ10の装着前に上記フィルムを剥がすことを要する。
図1は、記録装置250の内部機構を示す模式断面図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係るインクカートリッジ10の構成を示す模式図であり、(A)にインクカートリッジ10の正面図が示されており、(B)にインクカートリッジ10の縦断面図が示されている。 図3は、カートリッジ装着部276の構成を模式的に示す縦断面図である。 図4は、インクカートリッジ10がケース280に挿入された状態を示す模式断面図である。 図5は、バルブ装置66及び連結部285の構成及びその動作を示す模式断面図である。 図6は、本発明の第2の実施形態を説明する模式図であって、ニードル100及び連結部103の構成及びその動作を示す模式断面図である。 図7は、従来の弁機構を有するインク供給部140の断面構造を模式的に示す部分断面図である。
10・・・インクカートリッジ
11・・・インク室
20・・・筐体(本体)
50・・・大気連通口
66・・・バルブ装置
70・・・基端(第2端)
71・・・先端(第1端)
72・・・孔(第2孔)
77・・・孔(第1孔)
81・・・バルブ室
91・・・ピストン(第1弁体)
92・・・ロッド(筒体)
95・・・キャップ
96・・・コイルバネ(第1弾性部材)
97・・・バルブ本体
100・・・ニードル
101・・・孔
104・・・コイルバネ(第2弾性部材)
105・・・蓋体(第2弁体)
106・・・バルブ装置
239・・・挿通口(受給口)
255・・・インク供給機構(インク供給装置)
276・・・カートリッジ装着部(受給装置)
285・・・連結部(受給部)
286・・・壁

Claims (8)

  1. 記録ヘッドに至るインク流路と連通する受給部を備えたインクジェット記録装置に着脱可能なインクカートリッジであって、
    少なくとも前面と該前面から離間された後面とにより形成され、インクが収容される内部空間を有する本体と、
    上記前面を構成する前壁に設けられた第1孔と、
    上記内部空間に配設され、上記第1孔を閉塞する第1位置及び上記第1孔を開放する第2位置に移動可能に構成され、上記第1孔を閉塞する面に上記後面側とは反対方向へ延出された筒体が設けられた第1弁体と、
    上記第1孔を閉塞する方向へ上記第1弁体を付勢する第1弾性部材と、
    上記筒体の外周面から該筒体の内孔へ貫通する第2孔と、を具備しており、
    上記筒体は、上記第1孔に対して上記本体の内側から外側へ挿通されており、
    上記第2孔は、上記第1弁体が上記第1位置に移動したときに上記前面より外側に配置され、上記第1弁体が上記第1弾性部材に抗しつつ上記第2位置に移動したときに上記内部空間に配置されており、
    当該インクカートリッジが上記インクジェット記録装置に装着された状態で、上記筒体の延出端が上記受給部に連結するインクカートリッジ。
  2. 上記筒体は、上記第1位置にあるとき、上記内孔が上記第2孔を介して大気連通されている請求項1に記載のインクカートリッジ。
  3. 上記第2孔は、上記第1弁体の近傍に設けられている請求項1又は2に記載のインクカートリッジ。
  4. 上記第1孔に上記筒体が挿通された状態で、上記第1孔と上記筒体の外周面との間隙をシールするシール部材を更に備える請求項1から3のいずれかに記載のインクカートリッジ。
  5. 上記筒体は、上記第1孔から上記前面に対して略垂直な方向へ延出している請求項1から4のいずれかに記載のインクカートリッジ。
  6. 上記筒体は、上記前面を構成する前壁の下端近傍に設けられたものである請求項1から5のいずれかに記載のインクカートリッジ。
  7. 少なくとも前面と該前面から離間された後面とにより形成され、インクが収容される内部空間を有する本体と、
    上記本体の前面を構成する前壁に設けられた第1孔と、
    上記内部空間に配設され、上記第1孔を閉塞する第1位置と上記第1孔を開放する第2位置とに移動可能な第1弁体と、
    上記第1孔を閉塞する方向へ上記第1弁体を付勢する第1弾性部材と、
    上記第1弁体に設けられ、上記第1孔を上記前壁の内側から外側へ挿通されて上記後面側とは反対方向へ延出された筒体と、
    上記筒体の外周面から該筒体の内孔へ貫通する第2孔とを具備し、
    上記第2孔は、上記第1弁体が上記第1位置に移動したときに上記前面より外側に配置され、上記第1弁体が上記第1弾性部材に抗しつつ上記第2位置に移動したときに上記内部空間に配置されているインクカートリッジ。
  8. インクカートリッジと、該インクカートリッジから供給されるインクを受ける受給部とを備えたインク供給装置であって、
    上記インクカートリッジは、
    少なくとも前面と該前面から離間された後面とにより形成され、インクが収容される内部空間を有する本体と、
    上記本体の前面を構成する前壁に設けられた第1孔と、
    上記第1孔を上記前壁の内側から外側へ挿通する筒体を有する第1弁体と、
    上記第1弁体を上記第1孔へ向けて付勢する第1弾性部材と、
    上記筒体の外周面から該筒体の内孔へ貫通する第2孔とを具備し、
    上記第1弁体は、上記第2孔が上記前面より外側に位置する第1位置と上記第2孔が上記内部空間に位置する第2位置とに移動可能に構成され、上記筒体が上記受給部との間でインク流路を形成した状態で上記第1弾性部材の付勢力に抗しつつ上記第1位置から上記第2位置へ移動するインク供給装置。
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