JP6435416B2 - 無段変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、プーリ及びベルトを用いた無段変速機構に減速機および増速機を組み合わせた無段変速機に関し、特に小型化及び軽量化を図った無段変速機に関する。
一対のプーリに無端ベルトを巻き掛けたベルト式無段変速機構と、複数のギヤを噛合させたギヤ列よりなる変速機とを複数のクラッチを介して組み合わせたベルト式無段変速機が公知である。そして、このような無段変速機の多くが、プーリピストン、駆動力伝達ギヤ、ベアリングなどの要素を直列に並べる構成を有する(例えば、特許文献1参照)。
特許第4048453号公報
ところで、無端ベルトのアライメント調整をする側のベアリング(軸受)は、いわゆるガタの無い取り付けが必要となる。そこで、例えば、特許文献1のように、駆動力伝達ギヤ、プーリピストンを直列に並べ、ベアリングを端部に配置する場合、当該ベアリングに隣接する部分をロックナットで締め上げる必要がある。この構造によると、ベアリングに隣接するロックナットが必須となるため、装置の全長が長くなってしまうという問題がある。
これに対して、全長を短くするため、ロックナットを用いないように前述の直列に配置する要素の端部以外に配置する場合、一般には、ベアリングのガタを無くすために、ベアリングに隣接する部分に、ガタを無くすための皿バネ等の押圧部材を挟み込む必要があった。この場合、部材点数が多くなり、押圧部材の重量が重くなるとともに、押圧部材があることで小型化が図れないという問題があった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、軸受を効果的に保持することで、部材点数が少なく且つ小型化を図ることのできる無段変速機を提供することにある。
上記課題を解決するため本発明にかかる無段変速機(1)は、変速機ケース(2)に軸受(31)を介して支持された回転軸(14)と、回転軸(14)に固定されたギヤ(51B)と、回転軸(14)上に配置されて無端ベルト(23)が巻き掛けられるプーリ(21)と、を有する無段変速機(1)であって、プーリ(21)は、回転軸(14)に固定された固定側プーリ半体(21A)と、回転軸(14)に対して相対回転不能かつ軸方向移動可能に支持された可動側プーリ半体(21B)と、可動側プーリ半体(21B)の軸方向の側面を覆う円環状のプーリカバー(21C)と、可動側プーリ半体(21B)を作動させるための作動油を収容するため可動側プーリ半体(21B)とプーリカバー(21C)とで覆われる油圧室(21R)と、を有し、プーリカバー(21C)は、回転軸(14)に固定され可動側プーリ半体(21B)の内周側を覆う内周側シリンダ部(21C1)と、内周側シリンダ部(21C1)と係合し且つ可動側プーリ半体(21B)に対して摺動可能に固定されて可動側プーリ半体(21B)の外周側を覆う外周側シリンダ部(21C2)とから構成され、軸受(31)は、内周側シリンダ部(21C1)の外周面に当接し、外周側シリンダ部(21C2)の側面(C2b)とギヤ(51B)の胴部(51B1)の側面(B1b)との間で挟持されることを特徴とする。
プーリカバー(21C)を、内周側シリンダ部(21C1)と外周側シリンダ部(21C2)の2部材で構成し、軸受(31)を内周側シリンダ部(21C1)の外周面に配置しつつ、外周側シリンダ部(21C2)の側面(C2b)とギヤ(51B)の胴部(51B1)の側面(B1b)との間で軸受(31)を挟持する。この構成により、回転軸(14)に駆動力が伝わったときに、油圧室(21R)には可動側プーリ半体(21B)を駆動させるための油圧がかかり、プーリカバー(21C)全体にも油圧がかかる。このとき、プーリカバー(21C)の外周側シリンダ部(21C2)が軸受(31)を押圧する。このため、回転軸(14)の駆動時にギヤ(51B)の倒れ力によってギヤ(51B)の胴部(51B1)の側面(B1b)が軸受(31)を押圧しても、軸受(31)の対向する側を外周側シリンダ部(21C2)の側面(C2b)による押圧力で保持することができる。これにより、軸受(31)は安定的に支持される。
さらに、軸受(31)はプーリカバー(21C)とギヤ(51B)という無段変速機(1)の必須構造によって軸受(31)の両端を直接保持することとなるため、軸受を保持するための特別な部材を必要することがなく、少ない部材点数で効果的に軸受(31)を保持することができる。また、特別な部材を軸方向に配置する必要がないため、軽量化を図ることができ、装置の軸方向への小型化を図ることができる。
また、上述の無段変速機(1)において、内周側シリンダ部(21C1)と外周側シリンダ部(21C2)との間には微小な隙間(G)が形成され、油圧室(21R)の油圧で外周側シリンダ部(21C2)が押圧されると、外周側シリンダ部(21C2)が、軸受(31)を押圧する構成としてもよい。このように、外周側シリンダ部(21C2)が内周側シリンダ部(21C1)に対して微小な隙間(G)の分だけ移動可能な構成にすると、油圧室(21R)の油圧により外周側シリンダ部(21C2)が軸受(31)を押圧し、軸受(31)を保持することができる。
また、上述の無段変速機(1)において、内周側シリンダ部(21C1)の外周側シリンダ部(21C2)の端部には、外周面側に折れ曲がる外折曲部(C1a)が形成され、外周側シリンダ部(21C2)の内周側シリンダ部(21C1)の端部には、内周面側に折れ曲がる内折曲部(C2a)が形成され、内周側シリンダ部(21C1)と外周側シリンダ部(21C2)とは、外折曲部(C1a)と内折曲部(C2a)とで互いに嵌合する構成としてもよい。このように、内周側シリンダ部(21C1)と外周側シリンダ部(21C2)が互いに嵌合する構成とすると、油圧室(21R)に油圧がかからず、外周側シリンダ部(21C2)による軸受(31)への押圧力がはたらかない場合であっても、外周側シリンダ部(21C2)を嵌合保持する内周側シリンダ部(21C1)の外折曲部(C1a)が外周側シリンダ部(21C2)の内折曲部(C2a)を介して軸受(31)を間接的に保持する。これにより、確実に軸受(31)を保持することができる。
また、上述の無段変速機(1)において、外周側シリンダ部(21C2)は、内周側シリンダ部(21C1)よりも比重が軽い材料にて構成されることとしてもよい。このように、プーリカバー(21C)を分割し、外周側シリンダ部(21C2)を内周側シリンダ部(21C1)よりも比重が軽い材料にて構成すると、プーリカバー(21C)全体を軸支持強度が高く比重の重い材料で構成する場合と比較して、外周側シリンダ部(21C2)部分が軽量となり、無段変速機(1)全体の軽量化を図ることができる。
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態の対応する構成要素の符号を本発明の一例として示したものである。
本発明にかかる無段変速機によれば、軸受を効果的に保持することで、部材点数が少なく且つ小型化を図ることのできる無段変速機を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る無段変速機のスケルトン図である。 第一プーリ周辺の断面図である。 第一プーリのプーリカバーの嵌合構造を示す拡大断面図である。 ベアリングに働く力を示すためのベアリング周辺の拡大断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。まず、無段変速機1の全体構成を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る無段変速機1のスケルトン図である。同図に示す無段変速機1は、車両に搭載されたエンジンE(駆動源)からの駆動力の回転を変速して駆動輪側に出力する変速機であって、エンジンEのクランクシャフト16と入力軸13との間に設置されたトルクコンバータ12を備えている。本実施形態の無段変速機1を備えた車両では、発進時の半クラッチ制御はトルクコンバータ12によって行われる。無段変速機1は、エンジンEからトルクコンバータ12を介して接続された入力軸13と、入力軸13に対して平行に配置された第一出力軸14と第二出力軸15とを備える。
入力軸13は、エンジンEからの駆動力が入力される主入力軸13Aと、主入力軸13Aと回転中心が同じで第一クラッチ61を介して連結される中空の第一副入力軸13Bと、主入力軸13Aと回転中心が同じで第二クラッチ62を介して連結される第二副入力軸13Cとから構成される。第二副入力軸13Cは、第一副入力軸13Bの内部を貫通している。
第一出力軸14と第二出力軸15との間には、無段変速機構20が配設される。無段変速機構20は、第一出力軸14に設けられた第一プーリ21と、第二出力軸15に設けられた第二プーリ22と、第一プーリ21と第二プーリ22との間に巻き掛けられた無端ベルト23とを備える。第一プーリ21及び第二プーリ22の溝幅は油圧によって相互に逆方向に増減し、第一出力軸14及び第二出力軸15間の変速比を連続的に変化させる。第一プーリ21は、第一出力軸14の内側軸14Aに固定された第一固定プーリ21A(固定側プーリ半体)と、第一固定プーリ21Aに対して接近・離間可能な第一可動プーリ21B(可動側プーリ半体)とで構成される。また、第二プーリ22は、第二出力軸15に固定された第二固定プーリ22Aと、第二固定プーリ22Aに対して接近・離間可能な第二可動プーリ22Bとで構成される。
入力軸13と第一出力軸14との間には、入力軸13に配設される第一伝達駆動ギヤ51Aと、第一出力軸14の外周軸14Bに配設される第一伝達従動ギヤ51Bとからなる第一伝達経路51が設けられている。第一伝達駆動ギヤ51Aと第一伝達従動ギヤ51Bのギヤ比は1よりも大きい。そのため、第一伝達駆動ギヤ51Aと第一伝達従動ギヤ51Bは、入力軸13からの駆動力を減速させて伝達する減速ギヤ列として機能する。
入力軸13と第二出力軸15との間には、入力軸13に配設される第二伝達駆動ギヤ52Aと、第二出力軸15に配設される第二伝達従動ギヤ52Bとからなる第二伝達経路52が設けられている。第二伝達駆動ギヤ52Aと第二伝達従動ギヤ52Bのギヤ比は1よりも小さい。そのため、第二伝達駆動ギヤ52Aと第二伝達従動ギヤ52Bは、入力軸13からの駆動力を増速させて無段変速機構20に伝達する増速ギヤ列として機能する。
入力軸13と第一出力軸14との間には、入力軸13に配設される第三伝達駆動ギヤ53Aと、第一出力軸14に配設される第三伝達従動ギヤ53Cと、第三伝達駆動ギヤ53Aと第三伝達従動ギヤ53Cとの間に配設される第三伝達アイドルギヤ53Bとからなる第三伝達経路53が設けられている。第三伝達アイドルギヤ53Bはアイドル軸17上に支持されている。第三伝達アイドルギヤ53Bがあることによって、上記の3つのギヤ53A,53B,53Cからなるギヤ列は、駆動力の回転方向を逆転させて伝達するギヤ列として機能する。
第一出力軸14と第二出力軸15との間には、第二出力軸15に配設される中間伝達駆動ギヤ54Aと、第一出力軸14に配設される中間伝達従動ギヤ54Cと、中間伝達駆動ギヤ54Aと中間伝達従動ギヤ54Cとの間に配設される中間伝達アイドルギヤ54Bとが設けられている。中間伝達アイドルギヤ54Bはアイドル軸18上に支持されている。ここで、図1において、中間伝達アイドルギヤ54Bと中間伝達従動ギヤ54Cは隣接していないが、実際には、中間伝達アイドルギヤ54Bと中間伝達従動ギヤ54Cとは互いに隣接し、これらは互いに噛合(係合)している。
入力軸13と同軸には、前後進切換機構70が配設される。前後進切換機構70は、入力軸13からの駆動力を第二伝達経路52に伝達するか、第三伝達経路53に伝達するかを選択的に切り換えるように構成されている。入力軸13の第二副入力軸13Cには、第二伝達駆動ギヤ52A及び第三伝達駆動ギヤ53Aが相対回転自在に支持されており、前後進切換機構70のスリーブ71を中立位置から図中左に動かすと、第二伝達駆動ギヤ52Aと入力軸13の第二副入力軸13Cとが結合し、駆動力が入力軸13から第二伝達経路52側に伝達される。一方、前後進切換機構70のスリーブ71を中立位置から図中右に動かすと、第三伝達駆動ギヤ53Aと入力軸13の第二副入力軸13Cとが結合し、駆動力が入力軸13から第三伝達経路53側に伝達される。
第一出力軸14の下流側には、第一出力軸14へ伝達された駆動力が出力される最終出力機構25が配設される。最終出力機構25は、第一出力軸14上に配設される最終駆動ギヤ26と、この最終駆動ギヤ26に噛み合う最終従動ギヤ27が外周に形成されたディファレンシャルギヤ28と、ディファレンシャルギヤ28で配分された駆動力を図示しない左右の駆動輪に伝達するための駆動軸29とを備える。
また、本実施形態の無段変速機1は、動力伝達切替機構として4つのクラッチ(摩擦クラッチ)を備えている。具体的には、入力軸13から第一伝達経路51への動力伝達の有無を切り替える第一クラッチ61(LOクラッチ)と、入力軸13から第二伝達経路52への動力伝達の有無を切り替える第二クラッチ62(HIクラッチ)と、第二プーリ22から最終出力機構25への動力伝達の有無を切り替える第三クラッチ63と、第一プーリ21から最終出力機構25への動力伝達の有無を切り替える第四クラッチ64である。これらクラッチ61,62,63,64は、いずれも不図示の油圧回路による油圧(作動油)の給排でその締結・解放の動作が制御されるようになっている。
次に、第一プーリ21周りの組み付け構造を詳細に説明する。図2は、第一プーリ21周辺の断面図である。第一出力軸14(回転軸)は、内側軸14Aと外周軸14Bとの間に第四クラッチ64(図1参照)が配設され、第四クラッチ64の締結により、内側軸14Aと外周軸14Bとの間で駆動力の伝達が可能となる。内側軸14Aは図示しないボールベアリングを介して変速機ケース2に軸支されている。外周軸14Bには、第一プーリ21とボールベアリング31の内輪側であるインナーレース31Aと第一伝達従動ギヤ51Bとが一体的に固定されている。
第一プーリ21は、第一出力軸14の軸方向(以下、軸方向と称す)の位置が固定される第一固定プーリ21Aと、第一出力軸14に対して相対回転不能かつ軸方向移動可能に支持された第一可動プーリ21Bとから構成される巻き掛け伝動式のプーリである。第二プーリ22も同様の構成である。巻き掛け伝動式のプーリでは、第一可動プーリ21Bを軸方向に移動させることで、無端ベルト23が掛かるV字形の溝幅を変えることができる。
なお、図2において、第一プーリ21の上側半分と下方半分では、無端ベルト23が架かる溝幅を異ならせている。すなわち、第一プーリ21の上側半分は、第一固定プーリ21Aと第一可動プーリ21Bとの間に形成される溝幅が大きい場合を示し、第一プーリ21の下側半分は、第一固定プーリ21Aと第一可動プーリ21Bとの間に形成される溝幅が小さい場合を示している。
また、第一プーリ21は、第一可動プーリ21Bの軸方向で背面側(軸方向で第一固定プーリ21Aの方向と反対側)の側面を覆う円環状のプーリカバー21Cを有する。プーリカバー21Cは、2部材から構成され、具体的には、第一出力軸14に固定され第一可動プーリ21Bの内周側を覆う内周側シリンダ部21C1と、内周側シリンダ部21C1と係合し且つ第一可動プーリ21Bに対して摺動可能に固定されて第一可動プーリ21Bの外周側を覆う外周側シリンダ部21C2とから構成される。
図3は、第一プーリ21のプーリカバー21Cの嵌合構造を示す拡大断面図である。図2及び図3に示すように、内周側シリンダ部21C1の外周側シリンダ部21C2の端部には、外周面側に折れ曲がる外折曲部C1aが形成され、外周側シリンダ部21C2の内周側シリンダ部21C1の端部には、内周面側に折れ曲がる内折曲部C2aが形成される。そして、内周側シリンダ部21C1と外周側シリンダ部21C2とは、外折曲部C1aと内折曲部C2aとで互いに嵌合する。
ここで、内周側シリンダ部21C1と外周側シリンダ部21C2とを、同じ材料で構成してもよいが、異なった材料で構成することもできる。よって、外周側シリンダ部21C2を、内周側シリンダ部21C1よりも比重が軽い材料にて構成することもできる。例えば、内周側シリンダ部21C1は第一出力軸14に対して固定されるため軸支持強度が必要であり、比重の重い鉄などの材料で構成する一方、第一可動プーリ21Bが摺動可能に固定される外周側シリンダ部21C2には、内周側シリンダ部21C1ほどの軸支持強度が必要ないため、比重の軽いアルミニウムなどの金属や樹脂などで構成することもできる。
内周側シリンダ部21C1の外折曲部C1aの先端と外周側シリンダ部21C2の間にはシール部材S1が配設され、外周側シリンダ部21C2の内折曲部C2aの先端と内周側シリンダ部21C1の間にはシール部材S2が配設される。また、内周側シリンダ部21C1と外周側シリンダ部21C2との間には微小な隙間Gが形成される。隙間Gは数十μmのように、外周側シリンダ部21C2の先端部にある内折曲部C2aが若干、ボールベアリング31方向へ移動する程度が好ましい。
図2に示すように、第一可動プーリ21Bの背面側には、第一可動プーリ21Bとプーリカバー21Cとで覆われる油圧室21Rが配置される。油圧室21Rは、第一可動プーリ21Bを作動させるための作動油を収容する。油圧室21Rの油圧を増加させることで、第一可動プーリ21Bを、第一固定プーリ21A側へ移動させる。これにより、第一可動プーリ21Bと第一固定プーリ21Aとの距離を狭め、無端ベルト23を第一プーリ21の外周側に移動させる。一方、油圧室21Rの油圧を減少させることで、第一可動プーリ21Bを、第一固定プーリ21Aと反対側へ移動させる。これにより、第一可動プーリ21Bと第一固定プーリ21Aとの距離を拡げ、無端ベルト23を第一プーリ21の内周側に移動させる。
図3に示すように、ボールベアリング31は、内輪側であるインナーレース31Aと、外輪側であるアウターレース31Bと、それらの間に介在するボール31Cとから構成される。そして、ボールベアリング31のインナーレース31Aは、内周側シリンダ部21C1の外周と当接して配設されるとともに、インナーレース31Aの軸方向を、外周側シリンダ部21C2の先端の側面C2bと第一伝達従動ギヤ51Bの胴部51B1の側面B1bとの間で挟持されることで保持される。
ここで、外周側シリンダ部21C2の内折曲部C2aの側面C2bは、インナーレース31Aの側面に対してできる限り接触面積を大きく確保することが望ましい。本実施形態においても、外周側シリンダ部21C2の内折曲部C2aの側面C2bの面積とインナーレース31Aの側面の面積とは略同一の大きさに構成している。このように構成すると、インナーレース31Aからの力を、外周側シリンダ部21C2の内折曲部C2aの側面C2bによって効果的に受けることが可能となる。
図4はベアリングに働く力を示すためのベアリング周辺の拡大断面図である。図4は図2の一点鎖線部分拡大図となっている。上述の構成により、車両のエンジンE駆動時に第一出力軸14の外周軸14Bが回転すると、外周軸14Bに固定されている第一伝達従動ギヤ51Bには、ボールベアリング31方向に倒れ力が働く。このため、ボールベアリング31のインナーレース31Aは、第一伝達従動ギヤ51Bの胴部51B1の側面B1bから軸方向左側(図中矢印D1)へ押圧されることとなる。
一方、車両のエンジンE駆動時には油圧室21Rに油圧Pがかかるため、当該油圧Pにより外周側シリンダ部21C2には押圧力が働く。このため、ボールベアリング31のインナーレース31Aは、外周側シリンダ部21C2の側面C2bから軸方向右側(図中矢印D2)へ押圧される。このように、車両のエンジンE駆動時において、ボールベアリング31のインナーレース31Aには、第一伝達従動ギヤ51Bからの倒れ力が働くが、外周側シリンダ部21C2から倒れ力と反対方向に押圧する押圧力がかかるため、ボールベアリング31は安定的に保持される。
以上の構成により、本実施形態の無段変速機1によれば、プーリカバー21Cを、内周側シリンダ部21C1と外周側シリンダ部21C2の2部材で構成し、ボールベアリング31を内周側シリンダ部21C1の外周面に配置しつつ、外周側シリンダ部21C2の側面C2bと第一伝達従動ギヤ51Bの胴部51B1の側面B1bとの間でボールベアリング31を挟持する。
この構成により、第一出力軸14に駆動力が伝わったときに、油圧室21Rには第一可動プーリ21Bを駆動させるための油圧がかかり、プーリカバー21C全体にも油圧がかかる。このとき、プーリカバー21Cの外周側シリンダ部21C2は、ボールベアリング31を押圧する。このため、第一出力軸14の駆動時に第一伝達従動ギヤ51Bの倒れ力によって第一伝達従動ギヤ51Bの胴部51B1の側面B1bがボールベアリング31を押圧しても、ボールベアリング31の対向する側を外周側シリンダ部21C2の側面C2bによる押圧力で保持することができる。これにより、ボールベアリング31は安定的に支持される。
さらに、ボールベアリング31はプーリカバー21Cと第一伝達従動ギヤ51Bという無段変速機1の必須構造によってボールベアリング31の両端を直接保持することとなるため、軸受を保持するための特別な部材を必要することがなく、少ない部材点数で効果的にボールベアリング31を保持することができる。また、皿バネ等の特別な部材を軸方向に配置する必要がないため、軽量化を図ることができ、装置の軸方向への小型化をも図ることができる。
また、上述の無段変速機1において、内周側シリンダ部21C1と外周側シリンダ部21C2との間には微小な隙間Gが形成され、油圧室21Rの油圧で外周側シリンダ部21C2が押圧されると、外周側シリンダ部21C2が、ボールベアリング31を押圧する構成としてもよい。このように、外周側シリンダ部21C2が内周側シリンダ部21C1に対して微小な隙間Gの分だけ移動可能な構成にすると、油圧室21Rの油圧により外周側シリンダ部21C2がボールベアリング31を押圧し、ボールベアリング31を保持することができる。
また、上述の無段変速機1において、内周側シリンダ部21C1の外周側シリンダ部21C2の端部には、外周面側に折れ曲がる外折曲部C1aが形成され、外周側シリンダ部21C2の内周側シリンダ部21C1の端部には、内周面側に折れ曲がる内折曲部C2aが形成され、内周側シリンダ部21C1と外周側シリンダ部21C2とは、外折曲部C1aと内折曲部C2aとで互いに嵌合する構成としてもよい。
このように、内周側シリンダ部21C1と外周側シリンダ部21C2が互いに嵌合する構成とすると、油圧室21Rに油圧がかからず、外周側シリンダ部21C2によるボールベアリング31への押圧力がはたらかない場合であっても、外周側シリンダ部21C2を嵌合保持する内周側シリンダ部21C1の外折曲部C1aが外周側シリンダ部21C2の内折曲部C2aを介してボールベアリング31を間接的に保持する。これにより、確実にボールベアリング31を保持することができる。
また、上述の無段変速機1において、外周側シリンダ部21C2は、内周側シリンダ部21C1よりも比重が軽い材料にて構成されることとしてもよい。このように、プーリカバー21Cを分割し、外周側シリンダ部21C2を内周側シリンダ部21C1よりも比重が軽い材料にて構成すると、プーリカバー21C全体を軸支持強度が高く比重の重い材料で構成する場合と比較して、外周側シリンダ部21C2部分が軽量となり、無段変速機1全体の軽量化を図ることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。

Claims (4)

  1. 変速機ケースに軸受を介して支持された回転軸と、前記回転軸に固定されたギヤと、前記回転軸上に配置されて無端ベルトが巻き掛けられるプーリと、を有する無段変速機であって、
    前記プーリは、前記回転軸に固定された固定側プーリ半体と、前記回転軸に対して相対回転不能かつ軸方向移動可能に支持された可動側プーリ半体と、前記可動側プーリ半体の軸方向の側面を覆う円環状のプーリカバーと、前記可動側プーリ半体を作動させるための作動油を収容するため前記可動側プーリ半体と前記プーリカバーとで覆われる油圧室と、を有し、
    前記プーリカバーは、前記回転軸に固定され前記可動側プーリ半体の内周側を覆う内周側シリンダ部と、前記内周側シリンダ部と係合し且つ前記可動側プーリ半体に対して摺動可能に固定されて前記可動側プーリ半体の外周側を覆う外周側シリンダ部とから構成され、
    前記軸受は、前記内周側シリンダ部の外周面に当接し、前記外周側シリンダ部の側面と前記ギヤの胴部の側面との間で挟持される
    ことを特徴とする無段変速機。
  2. 前記内周側シリンダ部と前記外周側シリンダ部との間には微小な隙間が形成され、
    前記油圧室の油圧で前記外周側シリンダ部が押圧されると、前記外周側シリンダ部が、前記軸受を押圧する
    ことを特徴とする請求項1に記載の無段変速機。
  3. 前記内周側シリンダ部の前記外周側シリンダ部の端部には、外周面側に折れ曲がる外折曲部が形成され、
    前記外周側シリンダ部の前記内周側シリンダ部の端部には、内周面側に折れ曲がる内折曲部が形成され、
    前記内周側シリンダ部と前記外周側シリンダ部とは、前記外折曲部と前記内折曲部とで互いに嵌合する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の無段変速機。
  4. 前記外周側シリンダ部は、前記内周側シリンダ部よりも比重が軽い材料にて構成される
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の無段変速機。
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