JP6433672B2 - レンズ駆動装置及び回転規制治具 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯電話やタブレット端末等に搭載されるカメラのレンズ駆動装置に関し、特に、対物レンズを保持するレンズホルダを弾性支持するレンズ駆動装置に関するものである。
近年、携帯電話やタブレット端末等に搭載されるカメラユニットは、高画素化となっているだけでなく、オートフォーカスを搭載するものがほとんどとなっている。このオートフォーカスを搭載したレンズ系の駆動方式としては、構成が簡単なボイスコイルモーターを用いたレンズ駆動装置が広く採用されている。
ボイスコイルモーターを用いたレンズ駆動装置は、中央部にレンズを保持するレンズホルダを備える。レンズホルダの内周側には、レンズ側の雄ネジ(通常右ネジ)と螺合する雌ネジ部が形成され、レンズを所定のフォーカス位置に調整することで、初期設定のフォーカス位置の調整が簡単にできる構造となっている。
以下、図12〜図18を適宜参照しながら、従来のレンズ駆動装置について説明する。
図16に示すように、ボイスコイルモーターを使用したレンズ駆動装置10を組み込んだ一般的なオートフォーカスのカメラユニットとしては、レンズ駆動装置10の下側に、ドライブIC等の電子部品(図示せず)やIRフィルター32等の光学部品を含むイメージセンサーユニット30を取り付けた後、レンズ20をレンズ駆動装置10の上側からレンズホルダ3にねじ込みながら挿入し、所定のフォーカス位置(無限大位置又は無限大位置よりわずかに余分に押し込んだ位置)等に調整し、レンズホルダ3と仮固定する。
その後、実際にフォーカス動作を行い、マクロ側(図で上側方向)等へ動作させ画像に不具合となる問題がなければ、レンズ20をレンズホルダ3に接着剤等で本固定する。
図12〜図14に示すように、一般的なレンズ駆動装置10は、上バネ7,下バネ2の輪郭部7d,輪郭部2dと、内輪部7e,内輪部2eをつなぎ、バネとして作用するアーム部7f,2fとが、レンズ20のねじ締め込み時のダメージを最小限とするために時計方向に回転した時に伸び方向になるように配置されている。これは、伸び方向と逆方向の場合、レンズ20のねじ込み時に座屈方向となり、ダメージが発生しやすいためである。
上下方向の移動量を規制する係止機構として、ヨーク9に曲げ部9aが複数設けられる。曲げ部9aは、レンズホルダ3のネジ部3cの外壁3eとコイル4の内周面との間に配置され、磁気回路の効率を上げるためのバックヨークの役目をしている。曲げ部9aの係止部9cは、コイル4の下側取り付け位置の近傍であり、コイル4の内側に設けられる係止部3fと対向し、レンズ20の最大移動量を規制する。
ヨーク9の係止部9cは、未動作時においてレンズホルダ3の係止部3fと間隔Cだけ離れており、駆動時においてレンズホルダ3の係止部3fと当接することにより、間隔Cがゼロの状態になり、それ以上の移動を防止する。フォーカス位置の調整は、間隔Cの範囲内で行われる。
また、ボイスコイルモーターを使用したレンズ駆動装置10は、レンズ20の駆動時に上バネ7及び下バネ2のアーム部7fを介して上下し、他の部品と接触しない構造となっているので、ヒステリシスを最小限とすることが可能となる。
特開2012−88434号公報 特許第4966750号公報
上記のように、可動する部品同士は、上バネ7及び下バネ2のアーム部7fを介して上,下動するだけで接触しない構造であるので、レンズ20をレンズ駆動装置10のレンズホルダ3のネジ部3cにねじ込む場合、上バネ7及び下バネ2は、トルクがかかった時点で伸びる方向となり、応力がかかる。そのため、レンズ20をネジ部3cにねじ込む時は、上バネ7及び下バネ2にダメージが加わらない60gfcm(≒0.6cNm)以下でねじ込む必要があった。
また、最近では、1種類のレンズ駆動装置10に対して、カメラモジュールとして使用する用途に合わせた高さや画素数の異なる多種類のレンズ20を合わせることが行われている。しかし、多種類のレンズ20の雄ねじを構成するレンズバレルと呼ばれる部分の金型の数、及び、雌ネジを構成するレンズホルダ3の金型の数のすべての組み合わせを、上バネ7及び下バネ2にダメージが残らない範囲内で、かつ、組付け時にガタの生じない低トルク(一般的に20〜60gfcm程度)で規定することは難しい。そのため、ネジが破損しない程度のトルク(一般的に100〜150gfcm程度)でも上バネ7及び下バネ2がダメージを容易に受けないような回転方向の移動量を規制するために回転方向係止機構が用いられている。
例えば、図14で示すように、部品点数を増やすことなく回転方向の移動量を規制する(回転方向係止機構)ために、従来の上下方向の規制として使用しているヨーク9の内側の曲げ部9aの側面部9bとレンズホルダ3のコイル4の位置決めガイド部3bとを曲げ部9a側に伸ばし、その側面に回転係止部3dを時計周り又は反時計周りの両側に共に間隔Fだけ離間させたものがある。上記ヨーク9に内側の曲げ部9aの側面部9bと、レンズホルダ3の回転係止部3dが当接することによって、上バネ7及び下バネ2がレンズ20のねじ込みのフォーカス位置調整時の回転におけるトルクで、伸長や座屈で微小変形を起こさない程度の間隔Fに規制される。
しかしながら、一般に使用されている成形品のレンズ20では、構造上、ねじの部分を半分(180°ごと)とする2分割にて作成されており、成形の状態等で分割されたネジの位置が微妙にずれたり、双方の中心軸がずれたりして、組み込み時のトルクが規定以上になる(以下、異常トルクという)ことがあった。図13で示すように、回転方向係止機構であるヨーク9の曲げ部9aは、上バネ7の内輪部7aの取付面3hより下側に位置しており、かつ、コイル4の上下位置の中間付近まで入り込んでいる。そのため、異常トルクにより回転係止部3dや側面部9bにへこみや削れ等のダメージが発生してしまった場合、開口側(図中のレンズ20の挿入方向であり、被写体側方向)から容易に発見できないといった問題があった。
つまり、回転係止部3dにへこみ等のダメージがあると間隔Fを超えてしまう場合がある。この場合、上バネ7及び下バネ2にもダメージが発生し、レンズ20の特性が悪化するという問題や、市場に出てからの信頼性が低下するという問題があった。
そのため、従来の構造を変えないで異常トルクによる特性の低下や信頼性の低下を防ぐためには、上バネ7及び下バネ2自体の剛性を上げて、ねじれ等に強く、許容応力の高い高価な上バネ7及び下バネ2を使用する必要があった。
また、レンズ20の内部の光学系自体の初期不良により、画像不良等が発生した場合には、ドライブICを含むイメージセンサーユニット30部分が高価であることから、イメージセンサーユニット30部分の不良として取り扱わず、不良となったレンズ20をレンズ駆動装置10のレンズホルダ3から取り外し、再び代わりのレンズ20を組み込むことが一般的に行われている。
特に、レンズ20取り外し時は、レンズ20を持ち上げる(被写体側に浮かせる)方向(反時計周り)に回転しながらレンズ20を取り外すため、レンズ20の雄ネジ部の中心軸と、レンズホルダ3の雌ネジ部の中心軸とがずれてレンズホルダ3が傾き、連結された上バネ7及び下バネ2に座屈方向の力が作用し、ダメージを受けやすい。
そのため、カメラモジュールの組立工程において、レンズ20の挿入時やレンズ20の修理時にレンズ20を取り外す場合に、レンズ駆動装置10に内蔵された回転方向係止機構に頼るだけではなく、上バネ7及び下バネ2や内部の部品を破損させないためにレンズホルダ3に回転係止部3dを設け、その回転係止部3dと嵌合する固定治具によって、レンズ20を保持する場合もある。
例えば、図15で示すように、従来のレンズホルダ3の固定用の回転規制治具11の回転係止部11cには、レンズホルダ3のネジ部3cの上部であり、上バネ7の内輪部7eの取付面3hの下側の間に溝形状の係止部3rが設けられている。回転規制治具11は、レンズ20を挿入する開口部11aと、レンズ駆動装置10の外形部であるヨーク9の外形をガイドするガイド部11bと、上記レンズホルダ3の係止部3rと嵌合する回転係止部11cとを備えている。
回転係止部11cの幅は、レンズホルダ3の係止部3rの幅と同じか、又はわずかに小さい寸法であり、回転可能な移動量は、回転方向係止機構の間隔Fよりはるかに少なく、ほとんどがたが無い状態で嵌合する。
レンズ20の組み込みを行う場合に、回転規制治具11を、当該回転規制治具11のガイド部11bとヨーク9の外形にあわせてヨーク9の上面に取り付けることで、レンズホルダ3の係止部3rと回転係止部11cとが嵌合してレンズホルダ3をヨーク9(レンズ駆動装置10)に対してほぼ固定した状態にできる。上記の状態にてレンズ20を回転規制治具11の開口部11aにより挿入及びねじ込み調整をすることで、異常トルクにより回転規制治具11の回転係止部11cや上バネ7及び下バネ2にダメージを与えることなく、安全にネジ込み調整やレンズ20不良時のレンズ20の取り外しが行える。通常、上記回転規制治具11の係止部11cとレンズホルダ3の係止部3rとは、2〜4の対となるように作製されている。なお、レンズ20挿入時の軸のずれを防止するには、3対以上が望ましい。
しかしながら、回転規制治具11は、通常耐久性のある金属(例えば、アルミニウム等)が使用されており、レンズ駆動装置10への装着時に樹脂で製作されているレンズホルダ3の係止部3rと回転係止部11cとが接触することなく、嵌合するのは難しい。このため、係止部3rと回転係止部11cとが擦れた場合には、係止部3rの表面が削れ落ち、微細ゴミ(20マイクロメートル(μm)程度のものでも)が発生する場合があった。
係止部3r部分に生じた微細ゴミを出荷前に確認できる場合には、信頼性低下防止のため、取り除いたり、レンズ20固定の接着剤で一緒に固定して、内部に回り込んだり、他の部品に付着しないようにできる。しかし、画像検査にて不良のレンズ20であった場合には、レンズ20を交換する必要があるため、レンズ駆動装置10からレンズ20を外すこととなる。レンズ20をレンズ駆動装置10から取り外してしまうと、その微細ゴミがネジ部3c側に吐出しているので、取り外したレンズ20に引きずられて内部に落下し、IRフィルター32やイメージセンサー31の上に落下したり、交換した新しいレンズ20の挿入時に内部に落下してIRフィルター32やイメージセンサー31の上に残り、画素の欠損を生じてしまう場合があった。
特に、近年においては、高画素化のためイメージセンサー31の画素の狭ピッチ化で微細ゴミでもIRフィルター32やイメージセンサー31上への付着による画素の欠損やぼけが容易に生じてしまう。
IRフィルター32やイメージセンサー31の上面に付着した微細ゴミは、出荷前に洗浄することにより移動することがあるが、すでにセンサーユニット30がレンズ駆動装置10の下側に隙間なく組み付けられているので、内部に残ったままとなる場合がある。そのため、市場に出てから微細ゴミが光路上に付着してしまい、画素の欠損が生じてしまうおそれがあった。
微細ゴミが発生した場合には、粘着性のもので除去する等の追加作業を行っているが、仮に、作業ミスでネジ部3cよりも下側に落下したり、イメージセンサーユニット30内部に入った場合、除去することができず、仕方なく高価なカメラモジュール自体を不良品として取り扱うこととなり、歩留りが落ちてしまうことがあった。
また、最近では、さらに高画素に加え高画質が求められるため、レンズ駆動装置10の外形寸法を変えずに、最大限のレンズ径(以下、大口径レンズと呼ぶ)を搭載するような要求もある。例えば、ボイスコイルモーターを用いたレンズ駆動装置10の外形が8.5×8.5の場合には、構成する各部品の厚みや部品同士の隙間を必要最小限となるように考慮してもM6.5のサイズのレンズ20が限界とされている。
図17や18の断面図に示すように、上記M6.5のレンズ20で円形のコイル4を使用する場合は、上バネ7の内輪部7aのレンズホルダ3の取付面3hと、上バネ7のアーム部7fとの間に曲げ部9aが入らなければならない。そのため、従来の曲げ部9aの幅Wyでは、コイル4や上バネ7及び下バネ2と部品同士の隙間が小さく、容易に干渉するだけでなく、マグネット6の大きさや各部品同士の隙間も小さくする必要がある。M6からM6.5へ変化させるには、半径方向で0.25mmの減少を行わなければならない。
上記のような部品同士の干渉を防ぐためには、円形のコイル4の半径方向の厚みDcを4層から2層にすることで巻き数を減らしたり、ヨーク9の厚みDyを薄くしたり、曲げ部の幅Wyを小さくしたりする必要があった。しかし、仮に上記の巻き数を減少させると磁束を通過する総電流が減少し、推力が減少して従来同様の特性がでないことや、ヨーク9の厚みDyを薄くするとヨーク9の曲げ部9aの強度が低下して、回転方向係止機構としてうまく機能しない等の不具合があった。
そのため、特許文献1に示すように、大口径レンズを使用するその他の回転方向に規制する方法(回転方向係止機構)として、八角形状で構成されたコイル4を使用したものや、特許文献2に示すように、ヨーク9に曲げの無い構造のものが用いられている。
上記各特許文献に示したような各部品の回転方向係止機構の厚み等は、大口径レンズにあわせて許容ぎりぎりまで薄く抑える必要があり、回転係止部3dや回転係止部11cに異常トルクがかかった場合には、樹脂部側の回転係止部3dのクラックや削れや変形といったダメージや微細ゴミが発生してしまう場合がある。ダメージや微細ゴミが生じると、回転係止部3dの耐久性が低下してしまい、市場に出てから通常の想定条件より緩やかな条件でも破損したり、上バネ7及び下バネ2に許容応力以上の負荷がかかってレンズ駆動装置10の特性が悪化したり、削れた微細ゴミが回り込んで移動時のヒステリシス特性等に悪影響を及ぼしてしまう等の問題があった。
特許文献1に示す構造のものは、ヨーク9の曲げ部9aをバックヨークとして使用しているため、曲げ部9aはコイル4の中間付近まで入り込んでおり、ダメージ等をレンズ20開口側から容易に発見できない。特許文献2に示すものも、回転係止部3dがコイル4の下側にあるため外部のレンズ20の開口部11bからではダメージ等を発見できない。
よって、上記に示すような従来の回転を規制する方法では、レンズ20の不良によるレンズ20の取り外し時や衝撃等で異常な回転トルクがかかった場合に、回転方向係止機構がコイル4の中間(内部側)付近やコイル4より下側にあるため、開口部11aからではそれぞれの回転規制のためのダメージがはっきりと確認できなかった。そして、微小なダメージがあった場合でも確認できずにそのまま出荷してしまい、納入先(携帯組立先等)や市場でトラブルとなることが予想される。
そのため、現在のレンズ駆動装置10においては、現状より大きいトルク(大体200〜300gfcm程度前後)がかかっても上バネ7及び下バネ2の変形や回転方向係止機構である回転係止部3d,11cのダメージを起こすことなく、レンズ20の取り付けや取り外しが行え、万が一回転方向係止機構の回転係止部3d,11cに削れや打痕等のダメージや微細ゴミが生じた場合でも、容易に確認でき、確実に不良とすること必要とされている。
本発明は、上記問題点を解決するため、部品の厚みの増加による大型化や新たな部品を追加することなく、レンズ挿入時や取り外し時のトルクによる回転の規制を行うとともに、仮にダメージが発生した場合でもダメージの状態を判別でき、カメラモジュールの歩留り、及び信頼性を容易に向上することが可能なレンズ駆動装置を提供することを目的とする。
また、回転規制治具を使用した場合でも、レンズホルダ側のダメージを確認しやすく、微細ゴミが発生した場合でも、レンズホルダを容易に除去できることを目的とする。
本発明に係るレンズ駆動装置として、被写体側を光軸方向上方とするレンズを保持するレンズホルダと、レンズホルダの外周側に配置され、レンズホルダを光軸方向に移動させるコイルと、レンズホルダの上方側に配置される固定材と、レンズホルダと固定材とを連結し、レンズホルダを光軸方向に揺動可能に支持するバネと、中央側にレンズを挿通する開口部を有し、固定材の外周側に設けられるヨークとを備えたレンズ駆動装置であって、レンズホルダは、バネが取付けられる取付面と、取付面より上方側に突出する係止部とを備え、ヨークは、開口部の縁部から下方側に突出し、レンズホルダの係止部の外周側及び取付面より上方側に位置する曲げ部を備え、レンズホルダの係止部が、ヨークの曲げ部に対するレンズホルダの回転方向の移動量を規制する一対の係止面を備える構成とした。
本発明に係るレンズ駆動装置よれば、レンズ着脱時の係止機構へのダメージをヨークの開口部から容易に観察することができる。また、コイルの形状が円形のみならず、四角形や八角形等の様々な形状に対応することができる。さらに、レンズ着脱時の異常トルクによるダメージを簡易に判別することができ、歩留まりや信頼性を向上することが可能なレンズ駆動装置を提供することが可能となる。また、大口径レンズを使用した場合にも対応させることができる。
また、本発明の他のレンズ駆動装置として、レンズホルダの係止部及びヨークの曲げ部が、2個以上設けられる構成とすれば、上記構成から生じる効果に加え、レンズ駆動装置のニーズに対応させることができる。
また、本発明のレンズ駆動装置に用いられる回転規制治具として、ヨークの外周側の形状に合致し、ヨークに対して取り付けられるガイド部と、ヨークの開口部に対応した大きさの開口部と、開口部の縁部から下方側に突出する回転係止部とを備え、回転係止部は、ガイド部がヨークに取り付けられた状態において、レンズホルダの係止部の側面と対向する構成とした。
本発明に係る回転規制治具によれば、異常なトルクが発生した場合でも、回転係止部と係止部との接触のみであることから、通常の動作で使用される回転係止部にはダメージが生じない。
また、本発明の他の回転規制治具として、回転規制治具の回転係止部が、2個以上設けられる構成とすれば、上記構成から生じる効果に加え、レンズ駆動装置のニーズに対応させることができる。
なお、前記発明の概要は、本発明の必要な全ての特徴を列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となり得る。

本発明の実施の形態1に係る分解図である。(円形コイルの場合) 本発明の実施の形態1に係るヨークの曲げ部を含む縦断面図である。 本発明の実施の形態1に係る横断面図である。 本発明の実施の形態2に係る分解図である。(八角形コイルの場合) 本発明の実施の形態2に係るヨークの曲げ部を含む縦断面図である。 本発明の実施の形態2に係る横断面図である。 本発明の実施の形態3に係る分解図である。(八角形コイルの場合) 本発明の実施の形態3に係るヨークの曲げ部を含む縦断面である。 本発明の実施の形態2に係る横断面図である。 本発明の実施の形態1に回転規制治具を使用した場合の構成図である。 本発明の実施の形態1に回転規制治具を使用した場合の拡大図である。 従来の一般的なレンズ駆動装置の分解図である。 図12で示す従来のレンズ駆動装置のヨーク曲げ部を含む縦断面図である。 図12で示す従来のレンズ駆動装置のヨーク曲げ部を含む横断面図である。 従来の回転規制治具を使用した場合の構成図である。 レンズ駆動装置とセンサーユニットが付いたカメラユニットの断面図である。 円形コイルを使用した大口径レンズ対応のレンズ駆動装置であり、上バネより上の位置で切断した横断面図である。 円形コイルを使用した大口径レンズ対応のレンズ駆動装置であり、上バネより下の位置で切断した横断面図である。
以下、実施の形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また、実施の形態の中で説明される特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
以下、図1〜図11を適宜参照し、本発明について説明する。
図1は、本発明のレンズ駆動装置50を分解して示す斜視図である。なお、本明細書において、レンズの被写体側がZ軸(光軸)方向上方であり、Z軸と直交する方向をX軸方向及びY軸方向とする。
レンズ駆動装置50は、図10に示すレンズ20を保持するネジ部3cが形成されたレンズホルダ3と、レンズホルダ3の外周側に装着され、レンズホルダ3を光軸方向である上下方向に移動させるコイル4と、レンズホルダ3の外側(外周側上部)に配置された下側固定材1と、レンズホルダ3の外側(外周側下部)に配置された上側固定材8と、レンズホルダ3及び下側固定材1をレンズ20の被写体側(開口部側)と反対側(下側)に連結し、レンズホルダ3を光軸方向に揺動可能に支持する下バネ2と、レンズホルダ3及び上側固定材8をレンズ20の被写体側(開口部側)である上側に連結し、レンズホルダ3を光軸方向に揺動可能に支持する上バネ7と、レンズホルダ3の周囲に取り付けられ、軟鉄等の磁性体から成る外側金属カバーとしての角型のヨーク9と、ヨーク9に取り付けられるとともに、外周形状がヨーク9の内壁に沿った形状であり、内周形状がコイル4の外周に沿った形状をなす複数のマグネット6とを備える。
ヨーク9は、中央部にレンズを挿通するための開口部9dを有し、上側固定材8,下側固定材1の外周側に設けられる。ヨーク9には、レンズ駆動装置50の四隅付近に設けられ、開口部9dの縁部から下方に垂下する複数の曲げ部9aが形成される。各曲げ部9aには、下端部9cと側面部9bとが設けられる。一方、レンズホルダ3の係止部3gは、レンズ駆動装置50の四隅付近に位置し、レンズホルダ3の取付面3hから上側に突出する。また、曲げ部9aは、レンズホルダ3の取付面3hより上方側に位置する。すなわち、曲げ部9aの長さは、レンズホルダ3の取付面3hに達しない寸法に設定される。
下バネ2の輪郭部2dは、下側固定材1における板バネ輪郭保持部1dの形状に対応しており、下側固定材1に取り付けられる。上バネ7の輪郭部7dは、ヨーク9に取り付けられた上側固定材8における板バネ輪郭保持部8dの形状に対応しており、上側固定材8に取り付けられる。上バネ7のガイド部7aは、レンズホルダ3の先端係止部3aと係合し、レンズホルダ3の回転方向を決める。上バネ7の内輪部7eは、レンズホルダ3の上面に沿った形状に形成される。
上バネ7は、レンズホルダ3の上部に取付けられ、レンズホルダ3と上側固定材8とを連結する。上バネ7は、レンズホルダ3を光軸方向に揺動可能に支持する。下バネ2は、レンズホルダ3の下部に取付けられ、レンズホルダ3と下側固定材2とを連結する。下バネ2は、レンズホルダ3を光軸方向に揺動可能に支持する。
コイル4は、レンズホルダ3の半径方向外側で、マグネット6よりも半径方向内側に配設され、ヨーク9とマグネット6とにより放射上に分布する磁界中に設置されている。コイル4には、当該コイル4への通電に伴い、被写体の方向(上,下方向)に向いたローレンツ力が発生する。コイル4は、ローレンツ力の発生により、レンズホルダ3を上バネ2及び下バネ7の復元力と釣り合った所定の位置に移動させる。
マグネット6は、コイル4の外周側とヨーク9の内周側との間にレンズホルダ3を取り囲むように4個配設される。マグネット6のレンズホルダ3側の内周面は、コイル4の外周側の面と対応する形状に形成され、マグネット6の外周面は、ヨーク9の内周側の面と対応する形状に形成される。マグネット6は、ヨーク9内中に磁界を発生させる。
図2に示すように、上下方向の移動量を規制する上下方向の係止機構としては、ヨーク9の曲げ部9aの下端部9cとレンズホルダ3の係止面3iとである。係止面3iは、レンズホルダ3のコイル4の上面より上側に設けられる。下端部9cは、未動作時において、レンズホルダ3の係止部3iと間隔(最大移動量)Cだけ離間し、レンズ駆動装置50(コイル4)の駆動動作により間隔Cだけ移動して、係止面3iと当接し、レンズの間隔(最大移動量)Cを規制する。
つまり、本実施形態において、ヨーク9の下端部9cとレンズホルダ3の係止面3iとは、レンズホルダ3の上下方向(光軸方向)の最大移動量を規制する係止機構である。
図2,3に示すように、平面方向の移動量を規制する平面方向の係止機構としては、レンズ駆動装置50のヨーク9の曲げ部9aの内周面と、レンズホルダ3の係止面3jとである。ヨーク9の曲げ部9aは、レンズ駆動装置50(コイル4)が未動作時においてレンズホルダ3の係止面3jと間隔(最大移動量)Eだけ離れて配置されている。これに対し、ヨーク9の曲げ部9aは、レンズ駆動装置50(コイル4)の駆動に伴い間隔(最大移動量)Eだけ移動すると、レンズホルダ3の係止面3jと当接し、落下等で平面方向に力が加わったねじれ等によるダメージを低減する。
つまり、本実施形態において、ヨーク9の曲げ部9aとレンズホルダ3の係止面3jとは、レンズホルダ3の平面方向(光軸方向に直交する方向)の最大移動量を規制する係止機構である。
図3に示すように、回転方向の移動量を規制する回転方向の係止機構としては、ヨーク9の側面部9bと、レンズホルダ3の係止面3kとが、レンズの平面方向における最大移動量を規制する。ヨーク9の側面部9bは、レンズ駆動装置50(コイル4)が未動作時においてレンズホルダ3の係止面3kと間隔(最大回転量)Fだけ離れて配置されている。これに対し、ヨーク9の側面部9bは、レンズ駆動装置50(コイル4)の駆動に伴い間隔(最大移動量)Fだけ移動すると、レンズホルダ3の係止面3kと当接し、レンズ20のねじ込みやレンズ駆動装置50の落下等で回転方向に力が加わった際のねじれ等によるダメージを低減する。
つまり、本実施形態において、ヨーク9の側面部9bとレンズホルダ3の係止面3kとは、レンズホルダ3の回転方向(光軸方向周り)の最大移動量を規制する係止機構である。
また、レンズ駆動装置50は、上記係止機構と異なる係止機構を備える。
図1〜図3に示すように、レンズホルダ3には、取付面3hから上側方向に突出した突起状の係止部3gが形成される。係止部3gは、略U字形状であり、レンズ駆動装置50の四隅付近に位置する。このように、ヨーク9の下端部9cとレンズホルダ3の係止部3gとが、コイル4の上面より上側に設けられ、レンズの最大移動量を規制する。つまり、従来の係止機構よりも曲げ部9aの長さが短いため、各係止面3i,3j,3kがコイル4の上面より上に位置し、コイル4や曲げ部9aの陰になることなく回転方向の係止部との接触状況がヨーク9の開口部9dから容易に観察できる。
係止面3kは、100〜150gfcm程度の設定トルクでダメージを受けることがない強度を有している。そのため、レンズホルダ3は、ネジ部3cへのねじ込み時において、連結された下バネ2,上バネ7に残留する応力により微小変形を起こすことがないので、レンズのねじ込みや取り外しを安全に行うことができる。
仮に、上記設定トルクよりも高い異常なトルク(例えば、200gfcm)が発生して、係止面3kがダメージを受けた場合でも、ヨーク9の開口部9dから内部を容易に観察することができるので、容易に交換することができる。
図10、11は、レンズホルダ3を固定するための回転規制治具11を示す図である。
カメラモジュールの組立工程において、レンズ20(図10等参照)の挿入時やレンズ20の修理時にレンズ20を取り外す場合に、レンズ駆動装置10に内蔵された回転方向係止機構に頼るだけではなく、上バネ7及び下バネ2や内部の部品を破損させないためにレンズホルダ3に従来例のような回転係止部が設けられ、その回転係止部と嵌合する回転規制治具によって、レンズ20を保持する場合もある。
回転規制治具11は、ヨーク9の開口部9dの大きさに対応し、レンズ20を挿入する開口部11aと、レンズ駆動装置50の外形部であるヨーク9の外周側の形状に合致し、ヨーク9(レンズ駆動装置50)に対して取り付けられることによりヨーク9に固定される(ヨーク9をガイドする)ガイド部11bと、開口部11aの縁部から下方側に突出する複数の回転係止部11dとを備えている。
回転係止部11dは、レンズホルダ3の係止部3gが形成される位置と対応するように設けられる。また、互いに隣接する回転係止部11dは、ガイド部11bがレンズ駆動装置50に取り付けられた状態において、前記レンズホルダ3の係止部3gの両側面(外形部3m)と対向する。すなわち、図11に示すように、回転係止部11dは、係止部3の一方の外形部3mから他方の外形部3mまでの長さ以上の寸法に設定される。よって、レンズホルダ3の係止部3gの外形部3mは、隣接する回転規制治具11の回転係止部11dによって、挟まれた状態である。
図10、11に示すように、係止面3kへのダメージを回避を考えて、回転規制治具11を使用する場合には、回転規制治具11の回転係止部11dとレンズホルダ3の係止部3gの外形部3mとを当接させる。このとき、回転係止部11dと外形部3mとの間隔を間隔(最大移動量)Fより小さく(最小限に)設定することによって、異常なトルクが発生した場合でも、回転係止部11dと外形部3mとの接触のみであることから、係止面3kにダメージが生じない。
よって、レンズ20の組み込みを行う場合に、回転規制治具11を回転規制治具11のガイド部11bとヨーク9の外形にあわせてヨーク9の上面に取り付けることで、レンズホルダ3をヨーク9(レンズ駆動装置10)に対してほぼ固定した状態にできる。そして、上記の状態にてレンズ20を回転規制治具11の開口部11aにより挿入及びねじ込み調整をすることで、異常トルクにより回転規制治具11や上バネ7及び下バネ2にダメージを与えることなく、安全にネジ込み調整やレンズ20不良時のレンズ20の取り外しが行える。なお、図中のイメージセンサユニット30は、IRフィルター32やイメージセンサー31等から構成される。
また、回転係止部11dと外形部3mの間隔を最小限としているので、金属からなる回転係止部11dが樹脂である外形部3mと擦れ、微細ゴミが発生した場合でも、ヨーク9の開口部9dから容易に発見でき、すぐに取り除くこと等が出来るため、内部に落ちて画面の欠損や、レンズ20の特性に影響を及ぼすことを未然に防ぐことができる。
なお、本実施形態においては、回転規制治具11の回転係止部11dをレンズホルダ3の係止部3gの個数と対応して設ける形態としたが、これに限定されない。回転係止部11dは、2個(隣接する一対の回転係止部11dが1組)以上設けられていればよい。
以上、本実施の形態1によれば、上記のレンズホルダ3に取付面3hから上側方向に突出した係止部3gをコイル4の上面より上側に設けたので、異常トルクが発生した場合でも係止面3kへのダメージや、回転規制治具11を使用した場合の係止面3kへのダメージを抑制できるだけでなく、ダメージを受けているかどうかの判別が容易となる。よって、不良品への対応やリジェクトが可能となるので、歩留りや信頼性を向上することができる。
なお、本実施の形態1によれば、レンズホルダ3の係止部3gとヨーク9の曲げ部9aとをレンズ駆動装置50の四隅において4個所で当接させているが、耐久性を十分担保すうことが可能であるならば、これに限定されず、2〜3個所で当接させても良い。また、耐久性が足りない場合には、4個所を超えて当接させることも可能である。
図4〜図6は、本実施の形態2に係るレンズ駆動装置60を示す図である。レンズ駆動装置60は、大口径レンズに対応した八角形のコイル4を使用した場合である。
レンズ駆動装置60は、実施の形態1と同様に、係止機構として曲げ部9aと係止部3gとを備えている。レンズ駆動装置60においては、ヨーク9の曲げ部9aの幅Wyが小さいことから、バックヨークとして使用できず、磁気回路に及ぼす影響はほとんど期待できない。そこで、ヨーク9の曲げ部9aをバックヨークとして用いず、曲げ部9aとコイル4の半径方向外側とのクリアランスをマグネット4の厚み方向に増やすことで、磁気回路全体での効率を同等かそれ以上となるようにしている。なお、ヨーク9に曲げ部9aに相当する構成が無い場合でも、問題なく動作することは明らかである。
図7〜図9は、本実施の形態3に係るレンズ駆動装置70を示す図である。レンズ駆動装置70は、実施形態2に示したレンズ駆動装置60に特許第4966750号公報に示されるレンズホルダの下側にある回転規制部を組み合わせたものである。
具体的には、レンズホルダ3の最下部付近に係止部3gが設けられ、最上部に曲げ部9bが設けられ、かつ、回転規制部1gと回転規制部3qが設けられるので、レンズ20のねじの中心軸に対する傾きの変位が規制される。これにより、上バネ7及び下バネ2に生じるねじれが少なくなり、異常トルクに対しての耐力が増し、さらなる歩留りや信頼性が向上する。また、取りきれなかった微細ゴミが、センサーユニット30の内部に容易に侵入することがないので、より信頼性が向上する。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に記載の範囲には限定されない。前記実施の形態に多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者にも明らかである。そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲から明らかである。
1 下側固定材、2 下バネ、3 レンズホルダ、3c ネジ部、
3g 係止部、3h 取付面、3i 係止面、3j 係止面、3k 係止面、
3m 外形部、4 コイル、6 マグネット、7 上バネ、
8 上側固定材、8d 上バネ輪郭保持部、9 ヨーク、9a 曲げ部、
9b 側面部、9c 下端部、9d 開口部、
10 レンズ駆動装置、11 回転規制治具、11a 開口部、11b ガイド部、
11c 回転係止部、11d 回転係止部、20 レンズ、
50 レンズ駆動装置、60 レンズ駆動装置、70 レンズ駆動装置。

Claims (4)

  1. 被写体側を光軸方向上方とするレンズを保持するレンズホルダと、
    前記レンズホルダの外周側に配置され、レンズホルダを光軸方向に移動させるコイルと、
    前記レンズホルダの上方側に配置される固定材と、
    前記レンズホルダと前記固定材とを連結し、前記レンズホルダを光軸方向に揺動可能に支持するバネと、
    中央側にレンズを挿通する開口部を有し、前記固定材の外周側に設けられるヨークと、
    を備えたレンズ駆動装置であって、
    前記レンズホルダは、前記バネが取付けられる取付面と、前記取付面より上方側に突出する係止部とを備え、
    前記ヨークは、前記開口部の縁部から下方側に突出し、前記レンズホルダの係止部の外周側及び前記取付面より上方側に位置する曲げ部を備え、
    前記レンズホルダの係止部が、前記ヨークの曲げ部に対する前記レンズホルダの回転方向の移動量を規制する一対の係止面を備えることを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記レンズホルダの係止部及び前記ヨークの曲げ部が、2個以上設けられることを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載のレンズ駆動装置に前記レンズを着脱する際に用いられる回転規制治具であって、
    前記ヨークの外周側の形状に合致し、前記ヨークに対して取り付けられるガイド部と、
    前記ヨークの開口部に対応した大きさの開口部と、
    前記開口部の縁部から下方側に突出する回転係止部と、
    を備え、
    前記回転係止部は、前記ガイド部が前記ヨークに取り付けられた状態において、前記レンズホルダの前記係止部の側面と対向することを特徴とする回転規制治具。
  4. 前記回転規制治具の回転係止部が、2個以上設けられることを特徴とする請求項3記載の回転規制治具。
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