JP6432025B2 - 免震体験装置及びこの装置の利用方法 - Google Patents
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Description
本発明は、免震体験装置に関し、特に免震機能の有無による揺れの影響を対比できる免震体験装置に関する。
従来、免震体験装置は、電動モータあるいは内燃機関で駆動する起震装置と、免震機構を備えた小部屋とから構成されていた。起震装置や小部屋といった構成要素の重量や必要とするスペースを考慮すると、体験者がその個人宅や公民館で免震体験をしてもらうには大袈裟な準備と広すぎるスペースを要する装置もしくはシステムであった。そのため、住宅展示場など比較的大規模な施設において、免震体験のイベントが開催されているのが通常であった。
このような大袈裟なシステムを設営するための工数も多大になるため、免震機構を備えた小部屋と起震装置を予め組み込んだ、免震体験用の大型トレーラを構築して、免震体験のイベント会場に乗り付け、電源等を確保して、そのまま免震体験ができるようにする方式も提案されているが、個人宅や公民館で実施するに十分なほどに手軽でコンパクトなシステムとは言えなかった。
このような大袈裟なシステムを設営するための工数も多大になるため、免震機構を備えた小部屋と起震装置を予め組み込んだ、免震体験用の大型トレーラを構築して、免震体験のイベント会場に乗り付け、電源等を確保して、そのまま免震体験ができるようにする方式も提案されているが、個人宅や公民館で実施するに十分なほどに手軽でコンパクトなシステムとは言えなかった。
また、起震装置の回転運動をクランク等を介して体験用小部屋へ伝達するため、予め設定した一定振幅の往復運動による震動しか再現することができなかった。そのため、単調な揺れの繰り返しによる地震に対する免震体験となり、迫真性に乏しい問題もあった。
特許文献1には、実際の地震動の再現性に優れ、手間をかけずに容易に設置することが可能な免震体験装置が提案されている。
ここでは、従来のクランク機構によって体験者が乗る可動台を稼働する方式を廃して、電動モータの駆動により回転する回転軸により可動台を回転させる起振機構で水平面上を円運動して揺動するように構成されているため、従来のクランク機構と比較し、電動モータの駆動力を効率的に伝達して可動台を揺動させることができる。これにより、電動モータの負荷を低減することができ、所定の地震動に精度よく相当させて可動台を揺動させることが可能になる。
ここでは、従来のクランク機構によって体験者が乗る可動台を稼働する方式を廃して、電動モータの駆動により回転する回転軸により可動台を回転させる起振機構で水平面上を円運動して揺動するように構成されているため、従来のクランク機構と比較し、電動モータの駆動力を効率的に伝達して可動台を揺動させることができる。これにより、電動モータの負荷を低減することができ、所定の地震動に精度よく相当させて可動台を揺動させることが可能になる。
しかしながら、電動モータは従来技術と同様に必須であり、十分に手軽でコンパクトな免震体験装置もしくはシステムと言えるものではなかった。
可動台を円軌道で揺動させるとしても、単調な揺れの繰り返しという印象を払拭するほどの迫真性を実現するとまでは言えるものではなかった。
さらには、従来のシステムによる免震体験では、免震機構を動作させていない状態と免震機構を動作させている状態とを時間的に前後して体験してもらう方式であったため、比較効果が明瞭とまでは言えなかった。
可動台を円軌道で揺動させるとしても、単調な揺れの繰り返しという印象を払拭するほどの迫真性を実現するとまでは言えるものではなかった。
さらには、従来のシステムによる免震体験では、免震機構を動作させていない状態と免震機構を動作させている状態とを時間的に前後して体験してもらう方式であったため、比較効果が明瞭とまでは言えなかった。
本願発明の課題は、手動で動作する手軽でコンパクトな免震体験装置を提供することである。また、同時に免震機能無しの状態と免震機能有りの状態とを比較して、免震機能の有無による違いをより明瞭に観察できる免震体験装置とすることも課題となる。さらには、手動動作を担当するオペレーターが容易に所望の振幅や振幅パターンの震動を再現し、迫真性を向上させた装置とすることを課題とする。
本発明の第1の観点の発明では、体験者を収容して、横揺れ地震を模した震動の再現をし、この再現震動に対する免震効果を観察するための免震体験装置であって、
a)上記再現震動の横揺れ方向に敷設された第1レールを有するベースと、
b)上記第1レール上に往復運動自在に載せられ、上記横揺れ方向に敷設された第2レールを有する震動台と、
c)上記第2レール上を往復運動自在に載せられた免震台と、
d)一端が上記ベースに設けられた梃子支点において上記横揺れ方向に回転自在に支持され、
中間に上記震動台との連結部を設け、
他端に対するオペレーターの往復操作に応じた梃子作用により上記震動台に力を印加する操作アームと、
e)上記ベースにおける上記震動台の初期位置からの上記震動台の移動距離を横揺れ幅として示す揺れ幅表示手段と、
f)上記震動台の上面に固定設置された第1体験者収容手段と、
g)上記免震台の上面に設置された第2体験者収容手段と、
から構成される免震体験装置が提供される。
a)上記再現震動の横揺れ方向に敷設された第1レールを有するベースと、
b)上記第1レール上に往復運動自在に載せられ、上記横揺れ方向に敷設された第2レールを有する震動台と、
c)上記第2レール上を往復運動自在に載せられた免震台と、
d)一端が上記ベースに設けられた梃子支点において上記横揺れ方向に回転自在に支持され、
中間に上記震動台との連結部を設け、
他端に対するオペレーターの往復操作に応じた梃子作用により上記震動台に力を印加する操作アームと、
e)上記ベースにおける上記震動台の初期位置からの上記震動台の移動距離を横揺れ幅として示す揺れ幅表示手段と、
f)上記震動台の上面に固定設置された第1体験者収容手段と、
g)上記免震台の上面に設置された第2体験者収容手段と、
から構成される免震体験装置が提供される。
ここで、上記震動台と上記免震台との間に上記横揺れ方向に伸縮自在に繋がれ、上記操作アームに印加される力がないとき上記免震台を上記震動台上における初期載置位置へ復元させるように構成された弾性体を含むとしてもよい。
上記振れ幅表示手段は、上記ベースに設けられた揺れ幅の目盛りと、上記震動台の揺れと連動して移動する指針とから構成され、上記往復操作を行うオペレーターの視野に設けられることにより、所望の再現に必要な振幅に再現中の振幅を近づける支援を行うとしてもよい。
例えば、ベースの上面でオペレーターの視線を震動台が遮らないような位置に目盛りを表記して、目盛り上を往復する震動台に震動台の揺れと連動するように設置した指針とから構成する。指針は静止した初期状態で振幅0を指すように調整する。
ここで、オペレーターが目盛り上を往復する指針が指す値を目安に操作アームに印加する力を加減できる。これが、再現したい地震の振幅に再現中の振幅を近づける支援の効果である。
例えば、ベースの上面でオペレーターの視線を震動台が遮らないような位置に目盛りを表記して、目盛り上を往復する震動台に震動台の揺れと連動するように設置した指針とから構成する。指針は静止した初期状態で振幅0を指すように調整する。
ここで、オペレーターが目盛り上を往復する指針が指す値を目安に操作アームに印加する力を加減できる。これが、再現したい地震の振幅に再現中の振幅を近づける支援の効果である。
本発明の第2の観点の発明では、上記免震体験装置の利用方法であって、
上記第1体験者収容手段と上記第2体験者収容手段との両方に体験者を収容し動作させることにより、同時に免震機能無しの体験者と免震機能有りの体験者とを観察するステップを含むことを特徴とする免震体験装置利用方法が提供される。
上記第1体験者収容手段と上記第2体験者収容手段との両方に体験者を収容し動作させることにより、同時に免震機能無しの体験者と免震機能有りの体験者とを観察するステップを含むことを特徴とする免震体験装置利用方法が提供される。
以下に示す実施例は、本願発明の好適な実施の例を示したものであり、これに限定して本願発明が解釈されるものではない。
図1は、実施例1に係る免震体験装置と操作するオペレーターのイメージを示した正面図である。
地面1000、ベース1001、固定足1002、第1レール1003、震動台1004、第1車輪1005、第2レール1006、免震台1007、第2車輪1008、第1体験者収容部1009、第2体験者収容部1010、操作アーム1011、連結部材1012、連結固定部1013そして震動を実演する操作を担当するオペレーター1014という大まかな構成である。
地面1000、ベース1001、固定足1002、第1レール1003、震動台1004、第1車輪1005、第2レール1006、免震台1007、第2車輪1008、第1体験者収容部1009、第2体験者収容部1010、操作アーム1011、連結部材1012、連結固定部1013そして震動を実演する操作を担当するオペレーター1014という大まかな構成である。
ベース1001は、固定足1002によって地面1000に固定設置される。
第1レール1003は、後の平面図で説明するように、ベース上面に再現する震動の方向に平行に設置される。
震動台1004は、図示されない3つの車輪を含む合計6つの第1車輪1005によって往復自在に第1レールに乗せられる。
第2レール1006と第2車輪1008とは、震動台1004に起こされた再現震動を免震台1007に伝えない免震機能を模する。
震動台と免震台との間には、第1バネ1016と第2バネ1017とが接続されており、免震台を初期位置に戻るように弱いテンションが掛けられている。
第1レール1003は、後の平面図で説明するように、ベース上面に再現する震動の方向に平行に設置される。
震動台1004は、図示されない3つの車輪を含む合計6つの第1車輪1005によって往復自在に第1レールに乗せられる。
第2レール1006と第2車輪1008とは、震動台1004に起こされた再現震動を免震台1007に伝えない免震機能を模する。
震動台と免震台との間には、第1バネ1016と第2バネ1017とが接続されており、免震台を初期位置に戻るように弱いテンションが掛けられている。
免震機能とは、水平方向に柔軟に変位可能なアイソレータを設置することで、地面の動きに追随しない機能をいう。アイソレータとしては、金属板とゴムを交互に重ねた積層ゴムタイプ、ボールスライドレールタイプなどがある。
ここでは、第2レールと第2車輪とによって、ボールスレイドレール方式の免震機能を再現している。
ここでは、第2レールと第2車輪とによって、ボールスレイドレール方式の免震機能を再現している。
第1体験者収容部1009は、震動台1004に取付金具1015によって固定される。第1体験者は、再現震動の影響を直接受けるため震動台から投げ出される恐れがあるため、安全上の理由で固定する。
第2体験者収容部1010は、免震台1007に乗せる。免震台は再現震動の影響が遮断されるため、固定は不要である。
操作アーム1011は、後で説明するベースに設けられたアーム端支持部を梃子支点として、オペレーター1014がアーム端支持部と反対側のアーム端周辺を往復操作することにより、梃子作用により連結部材を介して水平方向の力を震動台に印加する。連結部材1012は、連結固定部1013において震動台1004にビス止めされる。
このようにオペレーターの操作の力を梃子作用により増大させて震動台に印加する構成を採用するため、モータ等の重量があって、大きなスペースを取る構成要素を不要とするため手軽で、コンパクトな免震体験装置とすることができる。
第2体験者収容部1010は、免震台1007に乗せる。免震台は再現震動の影響が遮断されるため、固定は不要である。
操作アーム1011は、後で説明するベースに設けられたアーム端支持部を梃子支点として、オペレーター1014がアーム端支持部と反対側のアーム端周辺を往復操作することにより、梃子作用により連結部材を介して水平方向の力を震動台に印加する。連結部材1012は、連結固定部1013において震動台1004にビス止めされる。
このようにオペレーターの操作の力を梃子作用により増大させて震動台に印加する構成を採用するため、モータ等の重量があって、大きなスペースを取る構成要素を不要とするため手軽で、コンパクトな免震体験装置とすることができる。
図2は、実施例1に係る免震体験装置を示した平面図である。
ベース1001、震動台1004、免震台1007、第1体験者収容部1009、第2体験者収容部1010、操作アーム1011、連結部材1012、連結固定部1013については、図1と同じ番号を付してある。
中間支持部収納孔2001が連結部材1012に設けられ、この中間支持部収納孔に操作アーム1011が上下動自在に貫通した中間支持部2004が中間支え軸2005によって、アーム操作の方向に回転自在に組み込まれている。そのためアーム操作の梃子作用によって垂直成分を含む力が加わっても、連結部材に水平方向以外の応力が掛からずに、スムーズにアーム操作による力を連結部の横揺れに変換することができる。
揺れ幅目盛り2002がベースに設けられ、震動台の端部2003が指す目盛り値によって再現震動の振幅をオペレーターが視認することができる。
ここでは、震動台の端部2003の位置で揺れ幅目盛りの値を視認する構成を採用しているが、震動台に指針を設けてベース上の揺れ幅目盛りを指し示す方式や震動台の移動に連動する指針を有する表示器をオペレーターが視認できる位置に設ける方式など適宜変更されうる。
ベース1001、震動台1004、免震台1007、第1体験者収容部1009、第2体験者収容部1010、操作アーム1011、連結部材1012、連結固定部1013については、図1と同じ番号を付してある。
中間支持部収納孔2001が連結部材1012に設けられ、この中間支持部収納孔に操作アーム1011が上下動自在に貫通した中間支持部2004が中間支え軸2005によって、アーム操作の方向に回転自在に組み込まれている。そのためアーム操作の梃子作用によって垂直成分を含む力が加わっても、連結部材に水平方向以外の応力が掛からずに、スムーズにアーム操作による力を連結部の横揺れに変換することができる。
揺れ幅目盛り2002がベースに設けられ、震動台の端部2003が指す目盛り値によって再現震動の振幅をオペレーターが視認することができる。
ここでは、震動台の端部2003の位置で揺れ幅目盛りの値を視認する構成を採用しているが、震動台に指針を設けてベース上の揺れ幅目盛りを指し示す方式や震動台の移動に連動する指針を有する表示器をオペレーターが視認できる位置に設ける方式など適宜変更されうる。
図3は、図2のA―A’線を含む垂直面で切った免震体験装置の断面を矢印方向に見た断面図である。
ベース1001、震動台1004、免震台1007、第1体験者収容部1009、第2体験者収容部1010、操作アーム1011そして連結部材1012については、図1と同じ番号を付してある。
また、中間支持部収納孔2001、中間支持部2004そして中間支え軸2005は、図2と同一の番号を付してある。
ベースに設けたアーム端支持部3002を収容する支持部収納溝3001が設けられれいる。支持部収納溝の内部にアーム端支持部3002が、支持部収納溝の内壁に固定された支え軸3003を介して、操作アームの回転に連動して回転自在に軸支されている。このアーム端支持部には、操作アームの一端が差し込まれており、操作アーム1011の他端における操作が形成する往復運動の梃子支点となって、操作アーム中間の連結部材1012から印加する力を増大させる。
ベース1001、震動台1004、免震台1007、第1体験者収容部1009、第2体験者収容部1010、操作アーム1011そして連結部材1012については、図1と同じ番号を付してある。
また、中間支持部収納孔2001、中間支持部2004そして中間支え軸2005は、図2と同一の番号を付してある。
ベースに設けたアーム端支持部3002を収容する支持部収納溝3001が設けられれいる。支持部収納溝の内部にアーム端支持部3002が、支持部収納溝の内壁に固定された支え軸3003を介して、操作アームの回転に連動して回転自在に軸支されている。このアーム端支持部には、操作アームの一端が差し込まれており、操作アーム1011の他端における操作が形成する往復運動の梃子支点となって、操作アーム中間の連結部材1012から印加する力を増大させる。
図4は、図3の断面に示された各構成要素の操作アーム1011の往復操作による動作を示す連続図である。
4001は免震体験開始前の初期位置の様子、4002はオペレーターが押す操作をしたときの様子そして4003はオペレーター自身の側に引く操作した時の様子である。
ここで矢印4004は、オペレーターによる操作アームを押す操作の動きを示すイメージである。同様に矢印4005は、オペレーターによる操作アームを引く操作の動きを示すイメージである。
4001は免震体験開始前の初期位置の様子、4002はオペレーターが押す操作をしたときの様子そして4003はオペレーター自身の側に引く操作した時の様子である。
ここで矢印4004は、オペレーターによる操作アームを押す操作の動きを示すイメージである。同様に矢印4005は、オペレーターによる操作アームを引く操作の動きを示すイメージである。
中間支持部収納孔2001には、操作アーム1011を上下動自在に差し込んだ中間支持部が軸支されており、操作アームの操作に沿って回転自在である。これにより、梃子支点となるアーム端支持部を中心とする操作アームの円軌道の往復運動による上下の応力を連結部材1012から逃がし、連結部材の垂直方向の高さを一定に保つことができる。このような動作により、操作アームの円軌道の往復運動を震動台1004の水平方向の震動に変換する。
また、アーム端支持部3002も、操作アーム1011の端を後で説明する差し込み溝に差し込んだだけであり、操作アームに係る可動部の組み立てを大変容易にして、免震体験装置の移動に伴う組み立てを手軽なものとしている。
さらには、アーム端支持部は操作アームの往復動作に連動して、自在に回転するので、操作アームの往復運動によるアーム端のガタツキを回避し、差し込み溝から操作アームが抜けるなどのトラブルを回避し、オペレーターの震動再現操作を容易にする。
また、アーム端支持部3002も、操作アーム1011の端を後で説明する差し込み溝に差し込んだだけであり、操作アームに係る可動部の組み立てを大変容易にして、免震体験装置の移動に伴う組み立てを手軽なものとしている。
さらには、アーム端支持部は操作アームの往復動作に連動して、自在に回転するので、操作アームの往復運動によるアーム端のガタツキを回避し、差し込み溝から操作アームが抜けるなどのトラブルを回避し、オペレーターの震動再現操作を容易にする。
図5は、ベース単体の平面図である。図1〜3において既に記載した構成要素については、同一の番号を付してある。
ベース1001の上面には、再現震動の方向に第1レール5001が平行に敷設されている。
支持部収納溝3001は、アーム端支持部3002を収容する空間を形成する。アーム端支持部3002は、差し込み溝5002を有しており、この差し込み溝に操作アームの端を差し込んで動作させる。
操作アームの往復動作に応じて、支え軸を中心にアーム端支持部3002が回転するので、操作アームが差し込み溝からは容易には外れない機構となっている。
ベース1001の上面には、再現震動の方向に第1レール5001が平行に敷設されている。
支持部収納溝3001は、アーム端支持部3002を収容する空間を形成する。アーム端支持部3002は、差し込み溝5002を有しており、この差し込み溝に操作アームの端を差し込んで動作させる。
操作アームの往復動作に応じて、支え軸を中心にアーム端支持部3002が回転するので、操作アームが差し込み溝からは容易には外れない機構となっている。
図6は、ベース単体の底面図である。図1〜3において既に記載した構成要素については、同一の番号を付してある。
ベース1001の底面には4つの固定足1002が設けられている。固定足は、免震体験装置の移動や設置を手軽にするために、ねじ込み方式で着脱自在に固定される。ねじ込み量を調整することで、傾きを調整することもできる。
ベース1001の底面には4つの固定足1002が設けられている。固定足は、免震体験装置の移動や設置を手軽にするために、ねじ込み方式で着脱自在に固定される。ねじ込み量を調整することで、傾きを調整することもできる。
図7は、震動台の平面図である。図1において既に記載した構成要素については、同一の番号を付してある。
初期位置設定用フック7001は、後で説明する初期位置回帰のための第1バネと第2バネを接続する機構である。
震動台1004には、再現震動の方向に第2レール1006が平行に敷設されている。第2レールは、図7には図示されない第2車輪1008と対になって、非常にコンパクトで手軽に組み立てられる、免震機能の再現機構を構成する。
初期位置設定用フック7001は、後で説明する初期位置回帰のための第1バネと第2バネを接続する機構である。
震動台1004には、再現震動の方向に第2レール1006が平行に敷設されている。第2レールは、図7には図示されない第2車輪1008と対になって、非常にコンパクトで手軽に組み立てられる、免震機能の再現機構を構成する。
図8は、震動台の底面図である。図1において既に記載した構成要素については、同一の番号を付してある。
免震台1004の底面には、第1レールに乗り、震動台を支持する6つの第1車輪1005が設置されている。
免震台1004の底面には、第1レールに乗り、震動台を支持する6つの第1車輪1005が設置されている。
図9は、免震台の底面図である。図1において既に記載した構成要素については、同一の番号を付してある。
免震台1007の底面には、第2レールに乗り、震動台を支持する4つの第2車輪1008が設置されている。第1リング9001を一端に備える第1バネ1016は、他端を免震台端9002に繋がれている。さらに、第2リング9004を一端に備える第2バネ1017が、他端を免震台端9005に繋がれている。
そして、第1リングと第2リングとは、免震台上で、震動台の上面に設けた初期位置設定用フック7001に接続され、2つのバネの引きが釣り合う位置で静止し、免震台の初期位置となる。
免震台1007の底面には、第2レールに乗り、震動台を支持する4つの第2車輪1008が設置されている。第1リング9001を一端に備える第1バネ1016は、他端を免震台端9002に繋がれている。さらに、第2リング9004を一端に備える第2バネ1017が、他端を免震台端9005に繋がれている。
そして、第1リングと第2リングとは、免震台上で、震動台の上面に設けた初期位置設定用フック7001に接続され、2つのバネの引きが釣り合う位置で静止し、免震台の初期位置となる。
図10は、オペレーターによる免震体験装置をセットアップする手順を示したフローチャートである。
ベース組み立てステップ10001において、オペレーターが固定足をベースに組み込む。
ベース固定ステップ10002において、オペレーターが組み立てたベースを免震体験の会場の適切な位置に配置する。この際、固定足の高さ調整を行い、免震体験の作動時にガタツキが無いようにする。
震動台セットステップ10003において、オペレーターは、震動台の第1車輪がベースの第1レールにかみ合うように載せて、震動台が初期位置に静止するようにセットする。
操作アームセットステップ10004において、オペレーターは、操作アームを連結部の中間支持部に貫通させ、操作アームの一端をアーム端支持部の差し込み溝に差し込む。
免震台セットステップ10005において、オペレーターは、免震台の第2車輪が震動台の第2レールにかみ合うように載せる。
バネ連結ステップ1006において、オペレーターは、第1バネと第2バネのそれぞれのリングを初期位置設定用フックに接続する。
第1体験者収容部セットステップ1007において、オペレーターは、第1体験者収容部である椅子を震動台上で、免震体験作動時においても免震台と干渉しない位置に固定する。固定方法としては、L字の固定金具によるビス止めを採用する。
第2体験者収容部セットステップ1008において、オペレーターは、第2体験者収容部である椅子を免震台上に置く。
ベース組み立てステップ10001において、オペレーターが固定足をベースに組み込む。
ベース固定ステップ10002において、オペレーターが組み立てたベースを免震体験の会場の適切な位置に配置する。この際、固定足の高さ調整を行い、免震体験の作動時にガタツキが無いようにする。
震動台セットステップ10003において、オペレーターは、震動台の第1車輪がベースの第1レールにかみ合うように載せて、震動台が初期位置に静止するようにセットする。
操作アームセットステップ10004において、オペレーターは、操作アームを連結部の中間支持部に貫通させ、操作アームの一端をアーム端支持部の差し込み溝に差し込む。
免震台セットステップ10005において、オペレーターは、免震台の第2車輪が震動台の第2レールにかみ合うように載せる。
バネ連結ステップ1006において、オペレーターは、第1バネと第2バネのそれぞれのリングを初期位置設定用フックに接続する。
第1体験者収容部セットステップ1007において、オペレーターは、第1体験者収容部である椅子を震動台上で、免震体験作動時においても免震台と干渉しない位置に固定する。固定方法としては、L字の固定金具によるビス止めを採用する。
第2体験者収容部セットステップ1008において、オペレーターは、第2体験者収容部である椅子を免震台上に置く。
以上が、免震装置のセットアップ手順である。固定や連結のために一部ビス止めすることを除いて、工具なしで組み立てることができるので、組み立ても大袈裟にならなず、手軽に組み立てられる装置となっている。
また、モータ等の動力が不要であるため、取扱いに注意を要する燃料、配線を有する電源等の配慮がいらず、この点でも大袈裟にならず手軽である。
また、モータ等の動力が不要であるため、取扱いに注意を要する燃料、配線を有する電源等の配慮がいらず、この点でも大袈裟にならず手軽である。
図11は、オペレーターによる免震体験を実演する動作を示したフローチャートである。
体験者乗り込みステップ11001ステップにおいて、組み立てが完了した免震体験装置の第1及び第2の体験者収納部である椅子に第1及び第2の体験者が乗り込む。
操作開始ステップ11002において、オペレーターは体験者及び観察者に対して、これから再現する地震強度を伝え、震度6で10cmを目安に、震度5で1cmを目安に、震度4で数ミリを目安に揺れ幅目盛りの目標を視認する。
震動調整ステップ11003において、オペレーターは再現する地震強度の目安となる目盛りの値に操作アームに対する往復操作を調整しつつ、印加する力に強弱のパターンを加えて迫真性を演出する。
観察・体験ステップ11004において、第1の体験者は、免震機能のない揺れを体験しつつ、隣で同じ揺れに対して免震機能の恩恵を受けている第2の体験者を観察することができる。逆に、免震機能の恩恵を受けている第2の体験者は、免震機能のない揺れを体験している第1の体験者を観察することができる。さらには、免震機能体験の見学者は、同時に同じ揺れに対して、免震機能の有無による被る揺れの違いを比較観察することにより、免震機能の効果を明瞭に認識することができる。
体験者乗り込みステップ11001ステップにおいて、組み立てが完了した免震体験装置の第1及び第2の体験者収納部である椅子に第1及び第2の体験者が乗り込む。
操作開始ステップ11002において、オペレーターは体験者及び観察者に対して、これから再現する地震強度を伝え、震度6で10cmを目安に、震度5で1cmを目安に、震度4で数ミリを目安に揺れ幅目盛りの目標を視認する。
震動調整ステップ11003において、オペレーターは再現する地震強度の目安となる目盛りの値に操作アームに対する往復操作を調整しつつ、印加する力に強弱のパターンを加えて迫真性を演出する。
観察・体験ステップ11004において、第1の体験者は、免震機能のない揺れを体験しつつ、隣で同じ揺れに対して免震機能の恩恵を受けている第2の体験者を観察することができる。逆に、免震機能の恩恵を受けている第2の体験者は、免震機能のない揺れを体験している第1の体験者を観察することができる。さらには、免震機能体験の見学者は、同時に同じ揺れに対して、免震機能の有無による被る揺れの違いを比較観察することにより、免震機能の効果を明瞭に認識することができる。
免震機能を備えた住宅等の建物を施工、販売する建設業界及び住宅販売業界において、免震機能の紹介や営業に利用可能である。さらには、住民に地震に備えることの必要性を紹介する啓蒙活動を必要としている地方自治体などの公共部門においても利用可能である。
1001 ベース
1003 第1レール
1004 震動台
1005 第1車輪
1006 第2レール
1007 免震台
1008 第2車輪
1009 第1体験者収容部
1010 第2体験者収容部
1011 操作アーム
1012 連結部材1012
1003 第1レール
1004 震動台
1005 第1車輪
1006 第2レール
1007 免震台
1008 第2車輪
1009 第1体験者収容部
1010 第2体験者収容部
1011 操作アーム
1012 連結部材1012
Claims (4)
- 体験者を収容して、横揺れ地震を模した震動の再現をし、この再現震動に対する免震効果を観察するための免震体験装置であって、
a)前記再現震動の横揺れ方向に敷設された第1レールを有するベースと、
b)前記第1レール上に往復運動自在に載せられ、前記横揺れ方向に敷設された第2レールを有する震動台と、
c)前記第2レール上を往復運動自在に載せられた免震台と、
d)一端が前記ベースに設けられた梃子支点において前記横揺れ方向に回転自在に支持され、
中間に前記震動台との連結部を設け、
他端に対するオペレーターの往復操作に応じた梃子作用により前記震動台に力を印加する操作アームと、
e)前記ベースにおける前記震動台の初期位置からの前記震動台の移動距離を横揺れ幅として示す揺れ幅表示手段と、
f)前記震動台の上面に固定設置された第1体験者収容手段と、
g)前記免震台の上面に設置された第2体験者収容手段と、
から構成される免震体験装置。 - 前記震動台と前記ベースとの間に前記横揺れ方向に伸縮自在に繋がれ、前記操作アームに印加される力がないとき前記免震台を前記震動台上における初期載置位置へ復元させるように構成された弾性体を含みことを特徴とする請求項1に記載の免震体験装置。
- 前記振れ幅表示手段は、前記ベースに設けられた揺れ幅の目盛りと、前記震動台の揺れと連動して移動する指針とから構成され、前記往復操作を行うオペレーターの視野に設けられることにより、所望の再現に必要な振幅に再現中の振幅を近づける支援を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の免震体験装置。
- 請求項1に記載の免震体験装置の利用方法であって、
前記第1体験者収容手段と前記第2体験者収容手段との両方に体験者を収容し動作させることにより、同時に免震機能無しの体験者と免震機能有りの体験者とを観察するステップを含むことを特徴とする免震体験装置利用方法。
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-
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- 2017-04-12 JP JP2017079320A patent/JP6432025B2/ja active Active
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