JP4819736B2 - 免震体験装置 - Google Patents

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Description

本発明は、免震装置による揺れの低減効果を体験者に実体験してもらうための免震体験装置に関する。
従来、地震による災害を防止するために免震装置を備えて耐震性を向上させた住宅建物(耐震住宅)等が数多く建築されている。また、例えば住宅購入予定者などの体験者に免震装置の免震効果を体験してもらい耐震住宅の優位性を認識してもらうために、住宅展示場や各種イベント会場などに運搬設置される簡易型の免震体験装置が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
この種の免震体験装置Aには、例えば図6及び図7に示すように、床上に置かれるベース台(基台)1と、このベース台1に水平方向Tに揺動可能に支持された第1可動台2と、第1可動台2に免震装置3を介して載置され、体験者が座る椅子4が取り付けられた第2可動台5と、第1可動台2に固設され、体験者が座る椅子6が取り付けられた固定台7とを備えて構成したものがある。また、第1可動台2を揺動させるためのクランク機構(起振機構)10が具備され、このクランク機構10は、例えばAC200V三相の電力供給で駆動する電動モータ11と、この電動モータ11の回転軸11aに取り付けられたクランク板12と、一端がクランク板12に、他端が第1可動台2に繋がるクランクシャフト(リンク部材)13とを備えて構成されている。
このように構成した免震体験装置Aにおいては、オペレーターの操作によって電動モータ11が駆動すると、回転軸11aの回転がクランク板12及びクランクシャフト13を介して水平方向Tの駆動力(水平の一方向を往復する駆動力)に変換され、任意の地震動の振動加速度に相当するように第1可動台2が水平の一方向Tを往復して揺動する。そして、体験者に免震装置3の免震性能を体験してもらう際には、はじめに体験者に固定台7上の椅子6に座ってもらい、この状態で第1可動台2を揺動させ、従来の免震装置3を具備せぬ住宅で地震に被災した状況を擬似体験してもらう。ついで、第2可動台5上の椅子4に座ってもらい、同様にオペレーターの操作によって第1可動台2を揺動させる。このとき、体験者は、免震装置3によって揺れが大幅に低減されることを体験することになり、これにより、免震装置3の免震性能を実体験することができ、この免震装置3を備えた耐震住宅の優位性を認識することができる。
特開2003−114604号公報
しかしながら、従来の免震体験装置Aにおいては、クランク機構10によって第1可動台2を水平の一方向Tに揺動させるように構成されているため、実際の地震動の再現性に乏しいという問題があった。
これに対し、例えば上下に2つの第1可動台2を重ねて設け、下方の第1可動台2の揺動方向(水平の一方向T)に対し、直交する水平の他方向に上方の第1可動台2を揺動させ、実際の地震動により近い水平の二方向に、体験者が乗る上方の第1可動台2を揺動させるようにすることも考えられる。しかしながら、このようにした場合には、2つの第1可動台2をそれぞれ揺動させる2つのクランク機構10を要するため、免震体験装置Aの構造が複雑化し、免震体験装置Aのコストの増大を招くという問題があった。
さらに、第1可動台2を揺動させる起振機構にクランク機構10を用いた場合には、特に駆動開始時や往復運動の運動方向切替わり時に電動モータ11に大きな負荷がかかり、駆動力の変動が大きく且つ駆動力の損失が大きくなってしまうという問題があった。
また、この種の免震体験装置Aの電動モータ11には、一般にAC200V三相の電力供給で駆動するものが用いられているが、この電動モータ11を駆動するためのAC200V三相の電源がイベント会場などに具備されていない場合が多々ある。このため、従来の免震体験装置Aにおいては、その都度、AC200V三相の発電機を別途用意しなければならず、さらに、イベント会場などに近い場所でAC200V三相の発電機をレンタルできるか予め調べる必要があり、この調査手間や発電機のレンタルに多大な時間や労力、コストを要するという問題があった。
また、イベント会場などが狭小の敷地で、免震体験装置Aを運搬するトラックなどが会場まで入らない場合も多々ある。このような場合には、フォークリフトなどを別途手配したり、コロを用いて人力でイベント会場まで免震体験装置Aを搬送しなければならないという問題があった。
さらに、免震体験装置Aは第1可動台2を水平にして設置することがその運転を安定して行なうために重要になるが、従来の免震体験装置Aでは、ジャッキなどで持上げ、高さを調整して水平のレベル出しを行なっていた。このため、水平のレベル出しに多大な労力と時間を要するという問題があった。
また、従来の免震体験装置Aでは、電動モータ11を駆動させるオペレーターが運転状態、すなわち第1可動台2の揺動状態がどの地震動レベルに相当しているかを体験者に口頭で伝えていた。このため、体験者が、体感している揺れと、地震動レベルとを即時に対比することができないという不都合が生じていた。
本発明は、上記事情を鑑み、第一に、実際の地震動の再現性に優れ、好適に運転可能な免震体験装置を提供することを目的とし、第二に、手間をかけずに容易に設置することが可能な免震体験装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明の免震体験装置は、基台と、該基台に水平方向に揺動可能に支持された第1可動台と、前記第1可動台を揺動させる起振機構と、免震装置を介して前記第1可動台に支持された第2可動台とを備え、前記第2可動台に体験者が乗って前記第1可動台を揺動させることにより、前記免震装置による免震効果を前記体験者に体験させる免震体験装置において、前記起振機構が、第1起振機構部と第2起振機構部とを備えてなり、前記第1起振機構部は、上下方向に回転軸線を配して設けられた回転軸を前記回転軸線回りに回転させる電動モータと、前記回転軸に一体に設けられた第1フランジ部材と、上下方向に軸線を配し、一端を前記第1フランジ部材の前記回転軸線中心の径方向外側に、他端を前記第1可動台に、前記第1フランジ部材あるいは前記第1可動台に対して前記軸線回りに回転可能に繋げて設けられた第1ピン部材とを備え、前記第2起振機構部は、前記基台に上下方向に配した回転軸線回りに回転可能に支持された第2フランジ部材と、上下方向に軸線を配し、一端を前記第2フランジ部材の前記回転軸線中心の径方向外側に、他端を前記第1可動台に、前記第2フランジ部材あるいは前記第1可動台に対して前記軸線回りに回転可能に繋げて設けられた第2ピン部材とを備えることを特徴とする。
この発明においては、第1起振機構部と第2起振機構部とによって、第1可動台を、水平面上を円運動するように揺動させることができる。すなわち第1可動台を水平の二次元で揺動させることができる。これにより、クランク機構を備えて水平の一方向に第1可動台を揺動させる従来の免震体験装置と比較し、実際の地震動により近づけた状態で第1可動台を揺動させることができる。
また、電動モータの駆動により回転する回転軸、第1フランジ部材及び第1ピン部材が水平方向に回転し、このような起振機構で第1可動台が水平面上を円運動して揺動するように構成されているため、従来のクランク機構と比較し、電動モータの駆動力を効率的に伝達して第1可動台を揺動させることができる。これにより、電動モータの負荷を低減することができ、所定の地震動に精度よく相当させて第1可動台を揺動させることが可能になる。
また、本発明の免震体験装置においては、AC100V単相をAC200V単相に昇圧する昇圧トランスと、該昇圧トランスで昇圧したAC200V単相をAC200V三相で出力するインバーターとを備え、該インバーターがAC200V三相の電力供給で駆動する前記電動モータに繋げられていることが望ましい。
この発明においては、一般家庭用電源のAC100V単相に繋いで、電動モータを駆動することができる。これにより、従来のように、AC200V三相の発電機を別途用意する必要がなく、手間をかけず容易に免震体験装置の運転準備を行なうことが可能になる。
さらに、本発明の免震体験装置においては、前記基台に、車輪と、上下方向に進退可能に設けられた防振ゴムとを備えるキャスター部が取り付けられており、前記防振ゴムを上方に退避させると前記車輪が前記免震体験装置を搬送可能に接地され、前記防振ゴムを下方に進出させて接地されると前記免震体験装置が該防振ゴムで支持されることがより望ましい。
この発明においては、例えばイベント会場などの敷地が狭小で、直接運搬トラックで現地に免震体験装置を降ろすことができない場合においても、車輪を接地させることによって免震体験装置を容易に人力搬送することができる。また、イベント会場などの所定の設置位置まで免震体験装置を搬送した後に、防振ゴムを下方に進出させ、免震体験装置をこの防振ゴムで支持して設置することによって、防振ゴムの進出量を調整するという簡易な操作で、容易に水平のレベル出しを行なうことができる。さらに、防振ゴムで支持した状態で免震体験装置が設置されることによって、第1可動台を揺動させた際に、確実に免震体験装置を安定した状態で保持することができるとともに、免震体験装置の振動を防振ゴムで吸収することができ、床などへの振動の伝搬を低減あるいは防止することができる。これにより、安定した状態で好適に免震体験装置を運転することができる。
また、本発明の免震体験装置においては、前記第1可動台の揺動状態に相当する地震動レベルを表示する表示部が設けられ、該表示部は、表示した前記地震動レベルが前記体験者に見えるように設けられていることがさらに望ましい。
この発明においては、体験者が表示部を見ることで、体感している揺れと地震動レベルとを対比することができ、実際に地震が発生した状況を思い描いて、免震装置の免震効果を体験することができる。
さらに、本発明の免震体験装置においては、前記電動モータの駆動を緊急停止させるための緊急停止ボタンが設けられていることがより望ましい。
この発明においては、緊急停止ボタンを押すことによって電動モータの駆動ひいては第1可動台の揺動を緊急停止させることができる。これにより、揺れを体感することで体験者の体調に異変が生じた場合などにおいても、即時に第1可動台の揺動を停止させて体験者の安全を確保することができる。
本発明の免震体験装置によれば、実際の地震動の再現性に優れ、好適な運転を行なうことができ、また、手間をかけずに容易に設置することが可能になる。
以下、図1から図4を参照し、本発明の一実施形態に係る免震体験装置について説明する。本実施形態は、免震装置による揺れの低減効果を体験者に実体験してもらうための免震体験装置に関し、特に住宅展示場や各種イベント会場などに運搬設置して使用される簡易型の免震体験装置に関するものである。
本実施形態の免震体験装置Bは、図1から図3に示すように、基台1と、基台1に水平方向Tに揺動可能に支持された第1可動台2と、免震装置3を介して第1可動台2に支持された第2可動台5と、第1可動台2上に固設された固定台7と、第1可動台2を水平方向Tに揺動させるための起振機構20とを備えて構成されている。
基台1は、例えばH型鋼などを用いて略矩形枠状に形成されており、4つの角部付近にそれぞれ、免震体験装置Bを例えば人力で搬送可能にするための搬送手段21が取り付けられている。
本実施形態の搬送手段21は、基台1の外側面(H形鋼のウェブ)の上面1a側に一端が繋がり、水平方向T外側に他端側を突出させて設けられたキャスター取付部材22と、キャスター取付部材22の下面に取り付けられたキャスター部23とを備えて構成されている。また、キャスター部23は、キャスター取付部材22に取り付けるための取付板23aと、軸線O1を上下方向(垂直方向)に配し、上端が取付板23aに軸線O1回りに回転可能に支持された図示せぬ軸部と、軸部に互いの軸線O1を同軸上に配して取り付けられた略円板状のハンドル23bと、下端側を基台1の下面1bよりも下方に配した状態で軸部に軸線O1回りに旋回自在に支持された車輪23cと、軸部の下端側外周に施された雄ネジに螺合して設けられ、ハンドル23bの軸線O1回りの回動操作に従い軸部が軸線O1回りに正逆回転することによって、上下方向に進退する防振ゴム23dとを備えて構成されている。ここで、上記のように構成したキャスター部23(搬送手段21)には、例えばオリイメック株式会社製キャリセットCS−1、CS−3などの市販品を適用することができ、免震体験装置Bの高荷重に耐えることができる小径の車輪23cを備えることで、免震体験装置Bを設置する設置面Sから第2可動台5及び固定台7の上面までの高さ、すなわち免震体験装置Bの高さを低く抑えることが可能とされる。
第1可動台2は、略矩形盤状に形成され、基台1と平行に設けられている。また、第1可動台2には、下面2aの側端部側に上端を繋げ下方に突設した複数の滑動支持部材24が取り付けられている。そして、これら滑動支持部材24の下端が基台1の上面1aに設けた滑動板25に当接して、第1可動台2が水平方向Tに揺動(滑動)自在に支持されている。
第2可動台5と固定台7は、それぞれ略矩形板状に形成され、第1可動台2の中心線(免震体験装置Bの中心線O2)を間に対称配置されている。また、第2可動台5と固定台7は、それぞれ第1可動台2に平行に設けられている。さらに、中心線O2を間に第1可動台2の一方の側に配置した第2可動台5は、その下面の略中央に免震装置3の上端側が繋げられ、この免震装置3を介して第1可動台2と繋がっている。また、第2可動台5は、4つの角部側の下面にそれぞれ上端を繋げ下方に突設した滑動支持部材26が取り付けられている。そして、各滑動支持部材26の下端が第1可動台1の上面2bに設けられた滑動板27に当接し、これら滑動支持部材26及び滑動板27を介して、第2可動台5が水平方向Tに揺動(滑動)自在に支持されている。
中心線O2を間に第1可動台2の他方の側に配置した固定台7は、その上面7aが第2可動台5の上面と略同一水平面上に配されるように、第1可動台2の上面2bに固設されている。また、上記のように構成した第2可動台5と固定台7には、それぞれ、体験者が第2可動台5上及び固定台7上にそれぞれ乗って着座するための椅子4、6が固定して取り付けられている。
一方、本実施形態の起振機構20は、図1、図2及び図4に示すように、第1起振機構部30と第2起振機構部31とを備えてなり、第1起振機構部30は、上下方向に回転軸線O3を配して設けられた回転軸32aを回転軸線O3回りに回転させる電動モータ32と、回転軸32aに互いの軸線O3を同軸上に配して一体に取り付けられた略円板状の第1フランジ部材33と、上下方向に軸線O4を配し、下端(一端)を第1フランジ部材33の回転軸線O3中心の径方向外側に、上端(他端)を第1可動台2に繋げて設けられた第1ピン部材35とを備えて構成されている。本実施形態の電動モータ32は、AC200V三相の電力供給によって駆動する。また、本実施形態において、第1ピン部材35は、下端が第1フランジ部材33に固定して繋げられ、上端がベアリング34を介して第1可動台2に繋げられている。これにより、第1ピン部材35は、第1可動台2に対して軸線O4回りに回転可能とされている。
第2起振機構部31は、上下方向に回転軸線O5を配し、下端側がベアリング37を介して基台1に回転軸線O5回りに回転可能に繋がるフランジ支持軸38と、フランジ支持軸38の上端側に互いの回転軸線O5を同軸上に配して取り付けられ、フランジ支持軸38を介して回転軸線O5回りに回転可能に基台1に支持された略円板状の第2フランジ部材39と、上下方向に軸線O6を配し、下端(一端)を第2フランジ部材39の回転軸線O5中心の径方向外側に、上端(他端)を第1可動台2に繋げて設けられた第2ピン部材42とを備えて構成されている。また、本実施形態において、第2ピン部材42は、下端が第2フランジ部材39に固定して繋げられ、上端がベアリング40を介して第1可動台2に繋げられている。これにより、第2ピン部材42は、第1可動台2に対して軸線O6回りに回転可能とされている。
また、本実施形態の第1起振機構部30と第2起振機構部31は、図1に示すように、免震体験装置Bの中心線O2を間に、それぞれのピン部材35、42の軸線O4、O6が対称配置されるように設けられている。
さらに、本実施形態の免震体験装置Bには、図1に示すように、第1起振機構部30の電動モータ32に汎用インバーター(インバーター)45が繋げられており、この汎用インバーター45は、AC200V単相入力でAC200V三相出力とされている。また、この汎用インバーター45は、押しボタン式の緊急停止スイッチ46を備えた制御盤47に繋げられ、この緊急停止スイッチ46を押すと、制御盤47に設けられたシーケンサーのプログラムに従って汎用インバーター45ひいては電動モータ32が緊急停止する。さらに、制御盤47には、汎用インバーター45ひいては電動モータ32の駆動(回転軸32aの回転数)を調整するための地震動レベル調整ダイヤル48が設けられており、オペレーターがこの地震動レベル調整ダイヤル48を操作することによって、第1可動台2の揺動状態が例えば震度1から震度7に相当する地震動レベルで自在に調整される。
また、制御盤47には、AC100V単相の外部電源(一般家庭用電源)に接続して供給される電力をAC200V単相に昇圧する昇圧トランス49が設けられている。さらに、制御盤47には、地震動レベル調整ダイヤル48の操作状況または汎用インバーター45の出力状態を検出し、この検出結果を基に起振機構20の駆動状態ひいては第1可動台2の揺動状態、すなわち第1可動台2の揺動状態がどの地震動レベルに相当しているかを例えば振動加速度や震度で表示する表示部50が繋げられている。そして、本実施形態において、この表示部50は、第2可動台5や固定台7の椅子4、6に座った状態で、体験者が表示値を見ることができるように設けられている。
ついで、上記構成からなる免震体験装置Bを住宅展示場やイベント会場などに運搬設置して使用する方法について説明するとともに、本実施形態の免震体験装置Bの作用及び効果について説明する。
はじめに、例えば運搬トラックに載せて免震体験装置Bをイベント会場などに搬入する。ここで、例えばイベント会場などの敷地が狭小で、直接運搬トラックで現地に免震体験装置Bを降ろすことができない場合もある。これに対し、本実施形態の免震体験装置Bは、搬送手段21が設けられているため、イベント会場などから離れた場所で降ろした場合においても、従来のようにフォークリフトなどを別途手配したり、コロを用いて人力でイベント会場などまで免震体験装置Bを搬送する必要がない。すなわち、免震体験装置Bを運搬トラックから降ろした段階で、搬送手段21のハンドル23bを回動操作し防振ゴム23dを上方に退避させる。これにより、車輪23cが地面に接地され、免震体験装置Bは、この車輪23cによって容易に人力で搬送される。
このようにしてイベント会場などの所定の設置位置まで免震体験装置Bを搬送した段階で、今度は、ハンドル23bの回動操作で防振ゴム23dを車輪23cよりも下方に進出させ、この防振ゴム23dを床面などの設置面Sに接地させる。これにより、図1に示すように、車輪23cの接地が解除され、免震体験装置Bが防振ゴム23dによって支持され、免震体験装置Bが所定の設置位置に設置される。また、このとき、防振ゴム23dの進出量をハンドル23bの回動量に応じて調整するという簡便な操作によって、水平のレベル出しが容易に行なわれ、確実に且つ容易に第1可動台2が水平となる状態で免震体験装置Bが設置される。
ついで、上記のように免震体験装置Bを所定位置に設置した段階で、免震体験装置Bを電源に繋ぐ。このとき、イベント会場などに電動モータ32を駆動するためのAC200V三相の電源がない場合も多い。そして、このような場合、従来の免震体験装置Aでは、AC200V三相の発電機を別途用意する必要があった。
これに対し、本実施形態の免震体験装置Bにおいては、一般家庭用電源のAC100V単相に繋ぐことで電動モータ32を駆動することができる。すなわち、一般家庭用電源から供給されたAC100V単相の電力が、昇圧トランス49によってAC200V単相に昇圧され、さらに、このAC200V単相の電力が汎用インバーター45によってAC200V三相で出力される。これにより、汎用インバーター45が繋がる電動モータ32が、一般家庭用電源に繋ぐことで駆動する。このため、本実施形態の免震体験装置Bにおいては、別途発電機を用意することなく、免震体験装置Bの運転準備が手間をかけずに容易に行なえる。
そして、このように免震体験装置Bの運転準備を終えた段階で、はじめに、例えば体験者に固定台7上の椅子6に座ってもらう。ここで、例えば特許文献1に開示されるように、複数段の階段を設けて体験者に免震体験装置Bに乗ってもらうことになるが、本実施形態の免震体験装置Bでは、搬送手段21を具備した場合においても、前述のように設置面Sから第2可動台5及び固定台7の上面までの高さ、すなわち免震体験装置Bの高さが低く抑えられているため、体験者は、躓いたりすることなく、安全に免震体験装置B上に乗れる。
ついで、体験者が固定台7の椅子6に着座した段階で、オペレーターが制御盤47の地震動レベル調整ダイヤル48を操作し、電動モータ32の駆動を開始する。本実施形態においては、このように電動モータ32が駆動し、回転軸32aが回転軸線O3回りに回転するとともに、第1フランジ部材33が回転軸線O3回りに回転する。第1フランジ部材33が回転するとともに、この第1フランジ部材33の径方向外側に固定した第1ピン部材35が、第1フランジ部材33(電動モータ32の回転軸32a)の回転軸線O3回りに回動する。そして、このように回動する第1ピン部材35は、その上端がベアリング34を介して回転可能に繋がる第1可動台2を水平方向Tに移動させる。なお、第1可動台2は、これを支持する滑動支持部材24が基台1に取り付けた滑動板25に当接しているため、第1ピン部材35の回動とともに円滑に基台1上を水平方向Tに移動する。
さらに、このように第1ピン部材35に従動して第1可動台2が移動するとともに、第1ピン部材35と免震体験装置Bの中心線O2を挟んで対称配置され、その上端がベアリング40を介して回転可能に第1可動台2に繋がる第2ピン部材42に、第1可動台2を通じて駆動力が伝達する。このため、第2ピン部材42が第1可動台2の移動とともに移動する。そして、このとき、第2ピン部材42の下端が第2フランジ部材39の径方向外側に繋がり、この第2フランジ部材39が回転軸線O5回りに回転可能なフランジ支持軸38に取り付けられているため、第2ピン部材42は、第2フランジ部材39及びフランジ支持軸38を回転軸線O5回りに回転させるように移動することになる。
これにより、中心線O2を挟んで一方の側と他方の側に設けられた第1及び第2ピン部材35、42に繋がる第1可動台2は、水平面上を円運動するように揺動し、すなわち、第1可動台2が水平方向Tの二次元で揺動することになり、従来のクランク機構10によって水平の一方向に第1可動台2を揺動させるものと比較し、より現実の地震動に近づけた状態で揺動することになる。
また、本実施形態の起振機構20においては、電動モータ32の駆動により回転する回転軸32a、第1フランジ部材33及び第1ピン部材35が水平方向Tに回転して、第1可動台2が水平面上で円運動して揺動するように構成されているため、従来のクランク機構10と比較し、電動モータ32の駆動力が効率的に第1可動台2に伝達(作用)する。このため、従来のクランク機構10と比較し、例えば約30%低減した駆動力で第1可動台2を揺動させることができ、電動モータ32の負荷が大幅に低減される。そして、このように電動モータ32への負荷が低減されることで、オペレーターの地震動レベル調整ダイヤル48の操作で、例えば震度1から震度7程度の範囲で調整される所定の地震動レベルに相当して、精度よく第1可動台2が揺動する。
さらに、第1可動台2を揺動させた際に、従来では、地震動レベル調整ダイヤル48を操作するオペレーターが口頭で体験者に地震動レベルを伝えるようにしていた。これに対し、本実施形態の免震体験装置Bにおいては、第1可動台2の揺動状態がどの地震動レベルに相当しているかが、表示部50に例えば振動加速度や震度として表示されている。このため、固定台7の椅子4(又は第2可動台5の椅子6)に座った体験者は、第1可動台2が揺動することにより体感している揺れと、表示部50に表示された地震動レベルとを対比し、地震動レベルに対する体感している揺れを、実際に地震が発生した状況を思い描いて正確に認識ながら体験することになる。
また、本実施形態においては、例えば大きな地震動レベルに相当するように第1可動台2を揺動させた際に、揺れを体感している体験者の体調に異変が見受けられた場合、オペレーターが緊急停止スイッチ46を押すと、制御盤47に設けられたシーケンサーのプログラムに従って汎用インバーター45ひいては電動モータ32が緊急停止され、即時に第1可動台2の揺動が停止する。これにより、従来のクランク機構で第1可動台2を揺動させる免震体験装置Aでは電動モータの駆動を停止させるように操作しても第1可動台2の揺動がしばらく継続してしまうに対し、本実施形態の免振体験装置Bでは、即時に第1可動台2の揺動が停止するため、体験者の安全が確保される。
ついで、上記のように固定台7上の椅子6に座って地震動を体験してもらった後に、今度は、第2可動台5上の椅子4に座ってもらう。ついで、上記と同様に、オペレーターが地震動レベル調整ダイヤル48を操作して第1可動台2を揺動させる。そして、体験者は、固定台7上で体験した地震動に対し、免震装置3によって大幅に低減された揺れを体感することになる。このとき、体験者は、表示部50に表示された地震動レベルを見て、固定台7上で体験した揺れと、第2可動台5上で体感している免震装置3で低減された揺れとを対比することができ、これにより、正確に免震装置3の免震性能が認識される。
ここで、上記のように体験者に固定台7上の椅子6と第2可動台5上の椅子4に交互に座ってもらい、免震装置3の性能を実体験してもらう際には、第1可動台2の揺動によって免震体験装置Bに大きな振動が発生する。これに対し、本実施形態の免震体験装置Bにおいては、搬送手段21の防振ゴム23dが設置面Sに接地されて、免震体験装置Bが支持されているため、第1可動台2の揺動に伴って発生する振動が防振ゴム23dで吸収され、床などの外部への振動の伝搬が防止または低減される。これにより、免震体験装置Bの運転によって、周囲に振動が発生するという不都合が確実に解消されるとともに、免震体験装置Bの運転を安定した状態で行なえる。
なお、キャスター部23に防振ゴム23dを具備せずに、免震体験装置Bを搬送するための車輪23cを適宜手段で固定して免震体験装置Bを設置するように構成することも考えられるが、このようにキャスター部23を構成した場合には、第1可動台2の揺動時に、免震体験装置Bに生じる振動が外部に伝搬してしまう上、大きな振動に対し確実に車輪23cを固定して保持することは困難であり、免震体験装置Bを安定して運転できなくなってしまう。
したがって、本実施形態の免震体験装置Bにおいては、第1起振機構部30と第2起振機構部31とによって、第1可動台2を、水平面上を円運動するように揺動させることができる。これにより、クランク機構10を備えて水平の一方向Tに第1可動台2を揺動させる従来の免震体験装置Aと比較し、実際の地震動により近づけた状態で第1可動台2を揺動させることができる。
また、電動モータ32の駆動により回転する回転軸32a、第1フランジ部材33及び第1ピン部材35が水平方向に回転し、このような起振機構20で第1可動台20が水平面上を円運動して揺動するように構成されることで、従来のクランク機構10と比較し、電動モータ32の駆動力を効率的に伝達して第1可動台2を揺動させることができる。これにより、電動モータ32の負荷を低減することができ、所定の地震動に精度よく相当させて第1可動台2を揺動させることが可能になる。
また、本実施形態の免震体験装置Bにおいては、一般家庭用電源のAC100V単相に繋いで、電動モータ32を駆動することができ、従来のように、AC200V三相の発電機を別途用意する必要がなく、手間をかけず容易に免震体験装置Bを運転することが可能になる。
さらに、基台1に、車輪23cと防振ゴム23dとを備えるキャスター部23が取り付けられていることによって、直接現地に免震体験装置Bを降ろすことができない場合においても、車輪23cを接地させることにより免震体験装置Bを容易に人力搬送することができ、また、防振ゴム23dの進出量を調整するという簡易な操作で、容易に水平のレベル出しを行なうことができる。さらに、防振ゴム23dで免震体験装置Bを支持することによって、第1可動台2を揺動させた際に、確実に免震体験装置Bを安定した状態で保持することができるとともに、免震体験装置Bの振動を防振ゴム23dで吸収することができ、外部への振動の伝搬を低減あるいは防止することができる。これにより、安定した状態で好適に免震体験装置Bを運転することが可能になる。
また、第1可動台2の揺動状態に相当する地震動レベルを表示する表示部50を、体験者に見えるように設けることによって、体験者が体感している揺れと地震動レベルとを対比することができ、実際に地震が発生した状況を思い描いて、免震装置3の免震効果を体験することができる。
さらに、緊急停止ボタン46を備えることによって、揺れを体感することで体験者の体調に異変が生じた場合などにおいても、即時に第1可動台2の揺動を停止させて体験者の安全を確保することができる。
よって、本実施形態の免震体験装置Bによれば、実際の地震動の再現性に優れ、好適な運転を行なうことができ、また、手間をかけずに容易に設置することが可能になる。
以上、本発明に係る免震体験装置の実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、本実施形態では、第1起振機構部30の第1ピン部材35が、下端(一端)を第1フランジ部材33に固定して繋げ、上端(他端)をベアリング34を介して第1可動台2に繋げて、第1可動台2に対して軸線O4回りに回転可能に設けられ、第2起振機構部31の第2ピン部材42が、下端(一端)を第2フランジ部材39に固定して繋げ、上端(他端)をベアリング40を介して第1可動台2に繋げて、第1可動台2に対して軸線O6回りに回転可能に設けられているものとしたが、第1ピン部材35は、下端を第1フランジ部材33に回転可能に繋げ、上端を第1可動台2に固定して繋げて、第1フランジ部材33に対して軸線O4回りに回転可能に設けられてもよく、また、第2ピン部材42は、下端を第2フランジ部材39に回転可能に繋げ、上端を第1可動台2に固定して繋げて、第2フランジ部材39に対して軸線O6回りに回転可能に設けられてもよい。そして、このように構成した場合においても、本実施形態と同様に起振機構20で第1可動台2を水平面上で円運動させることが可能である。
また、本実施形態では、第2起振機構部31の第2フランジ部材39が、ベアリング37を介して基台1に回転軸線O5回りに回転可能に繋がるフランジ支持軸38に取り付けられ、このフランジ支持軸38を介して回転軸線O5回りに回転可能に基台1に支持されているものとしたが、フランジ支持軸38を基台1に固設し、このフランジ支持軸38に回転可能に第2フランジ部材39が取り付けられていてもよい。さらに、第2フランジ部材39は、直接基台1に回転軸線O5回りに回転可能に支持されていてもよい。
また、例えば図5に示すように、第2起振機構部31の第2フランジ部材39に、第2ピン部材42が下端を挿入しつつ支持される長孔51を形成し、この長孔51に沿って第2ピン部材42が移動するように構成してもよい。この場合には、起振機構20の駆動時に、第1可動台2を楕円運動させて揺動させることができるため、本実施形態のように第1可動台2が水平面上を円運動するものと比較し、さらに現実の地震動に近づけて第1可動台2を揺動させることができる。
さらに、本実施形態では、第1起振機構部30の電動モータ32が駆動し、回転軸32a、第1フランジ部材33及び第1ピン部材35が回転軸線O3回りに回転(回動)することで、第1可動台2が移動し、このように第1ピン部材35に従動して第1可動台2が移動するとともに、第2起振機構部31の第2ピン部材42、第2フランジ部材39及びフランジ支持軸38が回転軸線O5回りに回転(回動)することによって、第1可動台2が水平面上で円運動して揺動するものとした。これに対し、例えば、第1起振機構部30の回転軸32a(あるいは第1フランジ部材33)と、第2起振機構部31のフランジ支持軸38(あるいは第2フランジ部材39)とに、それぞれスプロケットを取付け、両スプロケットに無端状の伝動ベルト(伝動チェーン)を巻き掛けて、起振機構20を構成してもよい。この場合には、第1起振機構部30の電動モータ32が駆動し、回転軸32a(第1フランジ部材33)が回転軸線O3回りに回転するとともに、両スプロケット及び伝動ベルトを介し同期して、第2起振機構部31のフランジ支持軸38(第2フランジ部材39)を回転軸線O5回りに回転駆動させることができる。そして、このように第1起振機構部30と第2起振機構部31を同期して駆動することによって、本実施形態よりも電動モータ32の負荷を低減することが可能になり、さらに第1可動台2を精度よく水平面上で円運動させて揺動させることが可能になる。
また、本実施形態では、地震動レベル調整ダイヤル48の操作状況または汎用インバーター45の出力状態を検出し、この検出結果を基に、第1可動台2の揺動状態がどの地震動レベルに相当しているかを表示部50で表示するものとしたが、例えば電動モータ32にエンコーダ付き電動モータを採用し、電動モータ32(回転軸32a)の回転数を検出するエンコーダの検出結果を基に、第1可動台2の揺動状態がどの地震動レベルに相当しているかを表示部50で表示するように構成してもよい。
さらに、本実施形態では、免震体験装置Bが、第1可動台2上に固定台7と第2可動台5とをそれぞれ設け、免震装置3で低減されない地震動を固定台7上で、免震装置3で低減した地震動を第2可動台5上で体験してもらうように構成されるとしたが、第2可動台5を第1可動台2に固定する着脱可能な固定手段を設け、この固定手段で第2可動台5を第1可動台2に固定した状態で、第2可動台5上の椅子4に座った体験者に免震装置3で低減されない地震動を体験してもらい、ついで、固定手段を取り除き、本実施形態のように第2可動台5を、免震装置3を介して第1可動台2に繋いだ状態にして、免震装置3で低減した地震動を第2可動台5上で体験してもらうようにしてもよい。すなわち、第2可動台5上の椅子4に座ったままで、免震装置3で低減されない地震動と免震装置3で低減された地震動とを体験できるように構成してもよい。このように構成した場合には、本実施形態に示した固定台7及び椅子6が不要になるため、免震体験装置Bを半分程度の大きさに小型化することができ、運搬や設置をより簡便に行なうことが可能になるとともに、免震体験装置Bの製作コストを低減させることが可能になる。
本発明の一実施形態に係る免震体験装置を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る免震体験装置を示す側面図である。 図1のX1−X1線矢視図である。 図1のX2−X2線矢視図である。 本発明の一実施形態に係る免震体験装置の変形例を示す図である。 従来の免震体験装置を示す正面図である。 従来の免震体験装置を示す側面図である。
符号の説明
1 基台
2 第1可動台
3 免震装置
5 第2可動台
7 固定台
10 クランク機構
20 起振機構
21 搬送手段
23 キャスター部
23c 車輪
23d 防振ゴム
24 滑動支持部材
25 滑動板
26 滑動支持部材
27 滑動板
30 第1起振機構部
31 第2起振機構部
32 電動モータ
32a 回転軸
33 第1フランジ部材
34 ベアリング
35 第1ピン部材
37 ベアリング
38 フランジ支持軸
39 第2フランジ部材
40 ベアリング
42 第2ピン部材
45 インバーター
46 緊急停止スイッチ
47 制御盤
48 地震動レベル調整ダイヤル
49 昇圧トランス
50 表示部
A 従来の免震体験装置
B 免震体験装置
O2 中心線
O3 回転軸線
O4 第1ピン部材の軸線
O5 回転軸線
O6 第2ピン部材の軸線
T 水平方向

Claims (5)

  1. 基台と、該基台に水平方向に揺動可能に支持された第1可動台と、前記第1可動台を揺動させる起振機構と、免震装置を介して前記第1可動台に支持された第2可動台とを備え、前記第2可動台に体験者が乗って前記第1可動台を揺動させることにより、前記免震装置による免震効果を前記体験者に体験させる免震体験装置において、
    前記起振機構が、第1起振機構部と第2起振機構部とを備えてなり、
    前記第1起振機構部は、上下方向に回転軸線を配して設けられた回転軸を前記回転軸線回りに回転させる電動モータと、前記回転軸に一体に設けられた第1フランジ部材と、上下方向に軸線を配し、一端を前記第1フランジ部材の前記回転軸線中心の径方向外側に、他端を前記第1可動台に、前記第1フランジ部材あるいは前記第1可動台に対して前記軸線回りに回転可能に繋げて設けられた第1ピン部材とを備え、
    前記第2起振機構部は、前記基台に上下方向に配した回転軸線回りに回転可能に支持された第2フランジ部材と、上下方向に軸線を配し、一端を前記第2フランジ部材の前記回転軸線中心の径方向外側に、他端を前記第1可動台に、前記第2フランジ部材あるいは前記第1可動台に対して前記軸線回りに回転可能に繋げて設けられた第2ピン部材とを備えることを特徴とする免震体験装置。
  2. 請求項1記載の免震体験装置において、
    AC100V単相をAC200V単相に昇圧する昇圧トランスと、該昇圧トランスで昇圧したAC200V単相をAC200V三相で出力するインバーターとを備え、該インバーターがAC200V三相の電力供給で駆動する前記電動モータに繋げられていることを特徴とする免震体験装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の免震体験装置において、
    前記基台に、車輪と、上下方向に進退可能に設けられた防振ゴムとを備えるキャスター部が取り付けられており、前記防振ゴムを上方に退避させると前記車輪が前記免震体験装置を搬送可能に接地され、前記防振ゴムを下方に進出させて接地されると前記免震体験装置が該防振ゴムで支持されることを特徴とする免震体験装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の免震体験装置において、
    前記第1可動台の揺動状態に相当する地震動レベルを表示する表示部が設けられ、該表示部は、表示した前記地震動レベルが前記体験者に見えるように設けられていることを特徴とする免震体験装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の免震体験装置において、
    前記電動モータの駆動を緊急停止させるための緊急停止ボタンが設けられていることを特徴とする免震体験装置。
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