JP6431238B1 - ブラジャー - Google Patents

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Abstract

【課題】 係止具による背中部の痛みを軽減し、着用感を向上させるブラジャーの提供。
【解決手段】 カップ部(2)と、カップ台(3)と、脇布(5)と、肩紐(4)と、係止具(6)と、その係止具(6)の上下端部を被覆する当て布(7)とを備えたブラジャーであって、当て布(7)は肌当りの良い軟質布からなるとともに係止具(6)よりも幅広に形成されており、当て布(7)の左右いずれか一方の上下端部に係止具(6)を被覆するための折り返し部と、当て布(7)と係止具(6)の上下端部を縫合した第1縫合部と、当て布(7)の左右いずれかの端部を縫合せずに開放している開口部を作り、開口部から係止具(6)の上下端部を包み込むように当て布(7)をひっくり返した返し面とを有し、当て布(7)と係止具(6)の上下端部の第1縫合部が隠れていることを特徴とするブラジャー。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ブラジャーに関する。更に詳しくは、係止具による背中部の痛みを軽減し、着用感を向上させるブラジャーに関するものである。
従来、着用者は衣類の縫製によって生じる縫い目等の縫合部が原因で、衣類の着心地を悪く感じることがあった。下着等の肌に直接触れる場合は、肌と密着する位置に縫合部があると、着用者は、縫合部の肌触りを不快に感じることがある。
特に、ブラジャーはバストの造形効果を得るために着用者の肌に密着して着用時にずれないように形成される。このため、ブラジャーの縫合部は着心地に影響を与えやすい。
上記課題を解決するブラジャーとして、特許文献1に記載されたものが知られている。
この文献は、縫着部による着心地の悪化を軽減し、着用感の良いカップ部を有する衣類を提供することを課題としていた。
そして、左右のカップ部と、左右のカップ部の脇側に連結されて着用者の背面を覆うバック布を備え、前記バック布は、布地を折り返したバック布折り返し部が上辺に形成されることで、少なくとも二重にされた布地によって、バック布折り返し部に縫着のないワサの状態とし、左右のカップ部の脇側上縁には保形布が設けられ、保形布は、布地を折り返した保形布折り返し部が形成されることで、少なくとも二重にされた布地によって保形布折り返し部に縫着のないワサ状態とするとともに、保形布折り返し部と対向する他端側が前記カップ部の脇側上縁に縫着されることを要件とすることで解決している。
特開2015−086481号公報
特許文献1は、脇部の周囲の縫着部を減少することで着用感を向上することができ、補強テープ等の着用時に違和感を覚えやすい構成に代えて、違和感の少ないワサの状態を多く利用することで、ソフトな着用感を与えることについて考慮されている。しかしながら、係止具が与える着用時の違和感については考慮されていない。
係止具はカップを正しい位置に固定するために比較的硬い芯地を入れているため、係止具の各部が、特に角部が適度な強度を有している。そして、製品エッジがレーザーカッター等で溶融切断されるため、係止具が肌に接触すると肌あたりが悪く、肌を傷めるおそれがあるという問題があった。更に、長時間着用すると、係止具が肌に擦れてしまい、背中部が痛くなるという問題もあった。
叙述のように、従来のブラジャー(とりわけ、特許文献1のもの)には、係止具による背中部の痛みを軽減し、着用感を向上することができないという欠点があった。
つまり、係止具による背中部の痛みを軽減し、着用感を向上させるブラジャーの提供が課題であった。
本発明は、係止具による背中部の痛みを軽減し、着用感を向上させることを目的とするものである。
請求項1に係る発明は、左右1対のカップ部と、カップ部の下部に位置するカップ台と、左右2枚の脇布と、左右2本の肩紐と、互いに係脱自在の雌雄接合型の係止具と、その係止具の上下端部を被覆する当て布とを備えたブラジャーであって、当て布は肌当りの良い軟質布からなるとともに係止具よりも幅広に形成されており、当て布の左右いずれか一方の上下端部に係止具を被覆するための折り返し部と、当て布と係止具の上下端部を縫合した第1縫合部と、当て布の左右いずれかの端部を縫合せずに開放している開口部を作り、開口部から係止具の上下端部を包み込むように当て布をひっくり返した返し面とを有し、当て布と係止具の上下端部の第1縫合部が隠れていることを特徴とするブラジャーに関する。
請求項2に係る発明は、前記当て布が、折り返し部の幅を有する左右2枚の脇布を用いることを特徴とする請求項1記載のブラジャーに関する。
請求項3に係る発明は、前記当て布が、折り返し部の幅を有する本体と別体の素材を用いることを特徴とする請求項1記載のブラジャーに関する。
請求項4に係る発明は、前記当て布は、オモテ脇布及びウラ脇布の2枚から構成されており、ウラ脇布の端部と係止具の端部を縫合した第2縫合部と、オモテ脇布とウラ脇布を中表になるように配置した中表面と、脇布のどちらか一方の裏面の上縁部にゴムを縫合した第3縫合部と、脇布の左右いずれかの端部を縫合せずに開放している開口部から係止具の上下端部を包み込むように脇布をひっくり返した返し面と、脇布と係止具の左右両端部を縫合した第4縫合部とを有する請求項1又は請求項2に記載のブラジャーに関する。
請求項5に係る発明は、請求項1記載のブラジャーの縫製方法であって、当て布は肌当りの良い軟質布からなるとともに係止具よりも幅広に形成して折り返し部を設け、当て布と係止具の上下端部を縫合させ、当て布の左右いずれかの端部は縫合せずに開放されており、開放された開口部から係止具の上下端部を包み込むように当て布をひっくり返し、当て布と係止具の左右両端部を縫合することを特徴とするブラジャーの縫製方法に関する。
請求項6に係る発明は、請求項4記載のブラジャーの縫製方法であって、前記当て布は肌当りの良い軟質布からなるとともに、オモテ脇布及びウラ脇布の2枚から構成されており、ウラ脇布の端部と係止具の端部を縫合し、オモテ脇布とウラ脇布を中表になるように配置させて、脇布のどちらか一方の裏面の上縁部にゴムを縫合し、当て布の左右いずれかの端部は縫合せずに開放されており、開放された開口部から係止具の上下端部を包み込むように脇布をひっくり返し、脇布と係止具の左右両端部を縫合することを特徴とするブラジャーの縫製方法に関する。
なお、本請求項1−6及び本明細書において、「オモテ脇布」とは2枚の脇布のうち着用者の肌に接しない外側を意味し、「ウラ脇布」は2枚の脇布のうち着用者の肌に接する内側を意味する。
請求項1に係る発明によれば、左右1対のカップ部と、カップ部の下部に位置するカップ台と、左右2枚の脇布と、左右2本の肩紐と、互いに係脱自在の雌雄接合型の係止具と、その係止具の上下端部を被覆する当て布とを備えたブラジャーであって、当て布は肌当りの良い軟質布からなるとともに係止具よりも幅広に形成されており、当て布の左右いずれか一方の上下端部に係止具を被覆するための折り返し部と、当て布と係止具の上下端部を縫合した第1縫合部と、当て布の左右いずれかの端部を縫合せずに開放している開口部を作り、開口部から係止具の上下端部を包み込むように当て布をひっくり返した返し面とを有し、当て布と係止具の上下端部の第1縫合部が隠れていることを構成要件としていることから、以下のような効果を奏する。
従来、ブラジャーに取り付けられる係止具は、製品エッジがレーザーカッターや超音波カッター等で溶融切断し、切断箇所で樹脂が溶解固化されるため、切断部が肌に接触すると肌触りが悪く肌を傷めるという問題があった。
そこで、本発明は係止具の上下端部を包み込むように当て布を配置しているため、切断部が当て布に覆われて、肌に直接触れない構成のため、着用者の肌を傷つけず、着用時の不快感(特に背中部の痛み)を防ぐことができる。
また、ブラジャー本体に係止具を一体成型する構成ではないので、既製品の係止具をそのままの強度で使用することができるため、係止具のバスト接触圧を維持することができる。従って、バスト保形性を高めるというブラジャー本来の機能を損なわず、着用時にしっかりと係止することができる。
更に、本発明は縫合面をひっくり返して縫合部を隠しているため、肌に当たる面の縫合線を減らすことで、肌に接する箇所をシームレスにすることができる。そのため、着用時の不快感を軽減し、着心地を高めるという優れた効果を奏する。また、縫合線が見えなくなり、ブラジャーの見栄えがよくなるというデザイン性にも優れた効果を奏する。
請求項2に係る発明によれば、前記当て布が、折り返し部の幅を有する左右2枚の脇布を用いることを構成要件としていることから、縫合部による生地同士の段差の発生を防止できるという優れた効果を奏する。
また、本発明は縫合面をひっくり返して縫合部を隠しているため、肌に当たる面の縫合線を減らすことで、肌に接する箇所をシームレスにすることができる。そのため、着用時の不快感を軽減し、着心地を高めるという優れた効果を奏する。また、縫合線が見えなくなり、ブラジャーの見栄えがよくなるというデザイン性にも優れた効果を奏する。
請求項3に係る発明によれば、前記当て布が、折り返し部の幅を有する本体と別体の素材を用いることを構成要件としていることから、ブラジャーを使用する状況によって、素材を適宜選択することができる。例えば、スポーツをするときは、通気性のよい素材や伸縮性が高い素材を使用するなど様々な素材を使用することができるという優れた効果を奏する。
また、本発明は縫合面をひっくり返して縫合部を隠しているため、肌に当たる面の縫合線を減らすことで、肌に接する箇所をシームレスにすることができる。そのため、着用時の不快感を軽減し、着心地を高めるという優れた効果を奏する。また、縫合線が見えなくなり、ブラジャーの見栄えがよくなるというデザイン性にも優れた効果を奏する。
請求項4に係る発明によれば、前記当て布は、オモテ脇布及びウラ脇布の2枚から構成されており、ウラ脇布の端部と係止具の端部を縫合した第2縫合部と、オモテ脇布とウラ脇布を中表になるように配置した中表面と、脇布のどちらか一方の裏面の上縁部にゴムを縫合した第3縫合部と、脇布の左右いずれかの端部を縫合せずに開放している開口部から係止具の上下端部を包み込むように脇布をひっくり返した返し面と、脇布と係止具の左右両端部を縫合した第4縫合部とを有することを構成要件としていることから、以下のような効果を奏する。
折り返し幅を有する脇布が当て布の代わりに用いられることから、縫合部による生地同士の段差の発生を防止できるという優れた効果を奏する。
また、係止具の上下端部を包み込むように当て布を配置しているため、切断部が当て布に覆われて、肌に直接触れない構成のため、着用者の肌を傷つけずに優れた着用感を得ることができる。
更に、本発明は縫合面をひっくり返して縫合部を隠しているため、肌に当たる面の縫合線を減らすことで、肌に接する箇所をシームレスにすることができる。そのため、着用時の不快感を軽減し、着心地を高めるという優れた効果を奏する。また、縫合線が見えなくなり、ブラジャーの見栄えがよくなるというデザイン性にも優れた効果を奏する。
請求項5に係る発明によれば、請求項1記載のブラジャーの縫製方法であって、当て布は肌当りの良い軟質布からなるとともに係止具よりも幅広に形成して折り返し部を設け、当て布と係止具の上下端部を縫合させ、当て布の左右いずれかの端部は縫合せずに開放されており、開放された開口部から係止具の上下端部を包み込むように当て布をひっくり返し、当て布と係止具の左右両端部を縫合することを特徴とするブラジャーの縫製方法であることから、以下のような効果を奏する。
本発明は縫合面をひっくり返して縫合部を隠す縫製方法を用いるため、肌に当たる面の縫合線を減らすことで、肌に接する箇所をシームレスにすることができる。そのため、着用時の不快感を軽減し、着心地を高めるという優れた効果を奏する。また、縫合線が見えなくなり、ブラジャーの見栄えがよくなるというデザイン性にも優れた効果を奏する。
請求項6に係る発明によれば、請求項4記載のブラジャーの縫製方法であって、前記当て布は肌当りの良い軟質布からなるとともに、オモテ脇布及びウラ脇布の2枚から構成されており、ウラ脇布の端部と係止具の端部を縫合し、オモテ脇布とウラ脇布を中表になるように配置させて、脇布のどちらか一方の裏面の上縁部にゴムを縫合し、当て布の左右いずれかの端部は縫合せずに開放されており、開放された開口部から係止具の上下端部を包み込むように脇布をひっくり返し、脇布と係止具の左右両端部を縫合することを特徴とするブラジャーの縫製方法であることから、以下のような効果を奏する。
本発明は縫合面をひっくり返して縫合部を隠す縫製方法を用いるため、肌に当たる面の縫合線を減らすことで、肌に接する箇所をシームレスにすることができる。そのため、着用時の不快感を軽減し、着心地を高めるという優れた効果を奏する。また、縫合線が見えなくなり、ブラジャーの見栄えがよくなるというデザイン性にも優れた効果を奏する。
更に、折り返し幅を有する脇布が当て布の代わりに用いられることから、縫合部による生地同士の段差の発生を防止できるという優れた効果も奏する。
本発明の実施形態としての一例であるブラジャーの斜視図である。 実施形態1にかかるブラジャーの雄係止具の取付方法の説明図である。(a)〜(c)は脇布と雄係止具の縫合についての説明図であり、(d)〜(f)は雄係止具を当て布で被覆する縫合についての説明図である。 実施形態1にかかるブラジャーの雌係止具の取付方法の説明図である。(a)は脇布と雌係止具の縫合についての説明図であり、(b)〜(d)は雌係止具を当て布で被覆する縫合についての説明図である。 実施形態2にかかるブラジャーの雄係止具の取付方法の説明図である。(a)〜(c)は右側脇布と雄係止具の縫合についての説明図であり、(d)〜(f)は雄係止具を右側脇布で被覆する縫合についての説明図である。 実施形態2にかかるブラジャーの雄係止具の取付方法の説明図である。(g)〜(k)は雄係止具を右側脇布で被覆する縫合についての説明図である。 実施形態2にかかるブラジャーの雌係止具の取付方法の説明図である。(a)は左側脇布と雌係止具の縫合についての説明図であり、(b)〜(e)は雌係止具を左側脇布で被覆する縫合についての説明図である。 本発明の実施形態の一例であるバージスシェイパーの背面図である。 本発明の実施形態の一例であるロングラインブラの正面図である。 本発明の実施形態の一例であるボディースーツの背面図である。 本発明の実施形態の一例であるボディースーツの正面図である。 本発明の実施形態の一例であるガードルの正面図である。 本発明の実施形態の一例であるニッパーの正面図である。
本発明に係るブラジャー(1)は、カップ部(2)、カップ台(3)、肩紐(4)、脇布(5)、係止具(6)及び当て布(7)から構成されている。
ただし、本発明におけるカップ部(2)、カップ台(3)、肩紐(4)に関しては、用いられる素材や縫合箇所は特に限定しない。
また、カップ台(3)がカップ部(2)と一体成型されていても、本発明の効果を発揮することができる。
[実施形態1]
以下、本発明に係るブラジャーについて、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態としての一例であるブラジャーの斜視図である。図2は、実施形態1にかかるブラジャーの雄係止具の取付方法の説明図である。また、(a)〜(c)は脇布と雄係止具の縫合についての説明図であり、(d)〜(f)は雄係止具を当て布で被覆する縫合についての説明図である。図3は、実施形態1にかかるブラジャーの雌係止具の取付方法の説明図である。また、(a)は脇布と雌係止具の縫合についての説明図であり、(b)〜(d)は雌係止具を当て布で被覆する縫合についての説明図である。
左右2枚の脇布(5)は、右側脇布(5A)と左側脇布(5B)から構成されている。右側脇布(5A)の端部(e)には雄係止具(6A)が、左側脇布(5B)の端部(e)には雌係止具(6B)がそれぞれ取り付けられる。
また、脇布(5)に用いられる素材は特に限定されないが、通気性のよい素材や伸縮性が高い素材を使用することが好ましい。
係止具(6)は、雄係止具(6A)と雌係止具(6B)によって互いに係脱自在に取り付けることができる。雄係止具(6A)は右側脇布(5A)の端部(e)に、雌係止具(6B)は左側脇布(5B)の端部(e)にそれぞれ縫合されている。
また、係止具(6)に用いられる素材は特に限定されないが、バストの接触圧を維持できる強度を有するものが好ましい。
当て布(7)は、係止具(6)を折り返して包み込む折り返し部(8)があるため、係止具(6)よりも幅広に形成されている。
本発明において、当て布(7)は、ひっくり返して構成されているため、端始末を必要としない端部になっている。従って、生地の切断箇所のほつれ処理が不要である。なお、、当て布(7)に用いられる素材は特に限定しないが、肌当りが良く軟質布であることが好ましい。より具体的には、綿天竺や綿ベア天竺等が挙げられる。
以下、雄係止具(6A)の縫合について第2図に基づいて説明する。
右側脇布(5A)の端部(e)の上側に雄係止具(6A)を重ねて縫合する。そして、雄係止具(6A)を裏側に折り曲げて、雄係止具(6A)の上端部(6A1)と下端部(6A2)を縫合する[第2図(a)〜(b)参照]。
当て布(7)が雄係止具(6A)を覆うように配置して、雄係止具(6A)の上端部(6A1)と下端部(6A2)を縫合する。これを、第1縫合部(1SL)とする[第2図(d)参照]。
当て布(7)は、雄係止具(6A)の上端部(6A1)と下端部(6A2)には縫合されているが、左右端部(6A3,6A4)は縫合せずに開放していることで開口部(9)が形成されている。雄係止具(6A)が開口部(9)によって縫合されていないので、当て布(7)を雄係止具(6A)の上下端部(6A1,6A2)を包み込むようにひっくり返す。そして、雄係止具(6A)の左右端部(6A3,6A4)と当て布(7)を縫合する[第2図(d)〜(f)参照]。
このとき、ひっくり返した返し面(10)が着用者の肌に接する面となる。
以下、雌係止具(6B)の縫合について第3図に基づいて説明する。
左側脇布(5B)の端部(e)に雌係止具(6B)を挟み込んで縫合する。そして、当て布(7)が雌係止具(6B)を覆うように配置して、雌係止具(6B)の上端部(6B1)と下端部(6B2)を縫合する。これを、第1縫合部(1SL)とする[第3図(a)〜(b)参照]。
当て布(7)は、雌係止具(6B)の上端部(6B1)と下端部(6B2)には縫合されているが、左右端部(6B3,6B4)は縫合せずに開放していることで開口部(9)が形成されている。雌係止具(6B)が開口部(9)によって縫合されていないので、当て布(7)を雌係止具(6B)の上下端部(6B1,6B2)を包み込むようにひっくり返す。そして、雌係止具(6B)の左右端部(6B3,6B4)と当て布(7)を縫合する[第3図(b)〜(d)参照]。
このとき、ひっくり返した返し面(10)が着用者の肌に接する面となる。
[実施形態2]
以下、本発明に係るブラジャーについて、図面を参照しつつ、当て布(7)の代わりに折り返し部(8)を有する左右2枚の脇布(5)を用いた場合の本発明の実施形態について詳細に説明する。
図4Aは、実施形態2にかかるブラジャーの雄係止具の取付方法の説明図である。また、(a)〜(c)は右側脇布と雄係止具の縫合についての説明図であり、(d)〜(f)は雄係止具を右側脇布で被覆する縫合についての説明図である。図4Bは、実施形態2にかかるブラジャーの雄係止具の取付方法の説明図である。また、(g)〜(k)は雄係止具を右側脇布で被覆する縫合についての説明図である。図5は、実施形態2にかかるブラジャーの雌係止具の取付方法の説明図である。また、(a)は左側脇布と雌係止具の縫合についての説明図であり、(b)〜(e)は雌係止具を左側脇布で被覆する縫合についての説明図である。
左右2枚の脇布(5)は、右側脇布(5A)と左側脇布(5B)からなり、右側脇布(5A)はオモテ脇布(5A1)とウラ脇布(5A2)の2枚で構成され、左側脇布(5B)も同様にオモテ脇布(5B1)とウラ脇布(5B2)の2枚で構成されている。
右側脇布(5A)のウラ脇布(5A2)は、雄係止具(6A)を折り返して包み込むための折り返し部(8)があるため、オモテ脇布(5A1)よりも大きいものを使用する。左側脇布(5B)も同様に、雌係止具(6B)を折り返して包み込むための折り返し部(8)があるため、ウラ脇布(5B2)がオモテ脇布(5B1)よりも大きいものを使用する。
実施形態2において、脇布(5)は、ひっくり返して構成されているため、端始末を必要としない端部になっている。従って、生地の切断箇所のほつれ処理が不要である。なお、脇布(5)に用いられる素材は特に限定しないが、肌当りの良い軟質布が好ましい。より具体的には、綿天竺や綿ベア天竺等が挙げられる。
以下、雄係止具(6A)の縫合について第4図A及びBに基づいて説明する。
右側脇布(5A)のオモテ脇布(5A1)の端部(e)の上側に雄係止具(6A)を重ねて縫合する。そして、雄係止具(6A)を裏側に折り曲げて、雄係止具(6A)の上端部(6A1)と下端部(6A2)を縫合する[第4図(a)〜(c)参照]。
右側脇布(5A)のウラ脇布(5A2)の端部(e)の折り返し部(8)を裏側に折り返して縫合したものを、雄係止具(6A)を縫合したオモテ脇布(5A1)に重なるように配置させる。そして、重ね合わせた状態で上下端部を縫合する。これを、第2縫合部(2SL)とする[第4図(d)〜(e)参照]。
オモテ脇布(5A1)とウラ脇布(5A2)の上辺部(TS)と下辺部(BS)をそれぞれ仮合わせし、ウラ脇布(5A2)の裏側の上辺部(TS)と下辺部(BS)にゴム(11)をオモテ脇布(5A1)と一体的に縫合し、雄係止具(6A)側の端部に配置されるゴム(11)は、折り曲げてオモテ脇布(5A1)の裏側に縫合する。これを、第3縫合部(3SL)とする[第4図(f)〜(h)参照]。
このとき、オモテ脇布(5A1)とウラ脇布(5A2)は、雄係止具(6A)を挟んで、中表になるように配置されている。これを、中表面(M)とする。
オモテ脇布(5A1)とウラ脇布(5A2)は、雄係止具(6A)の上端部(6A1)と下端部(6A2)は縫合されているが、左右端部(6A3,6A4)は縫合せずに開放していることで開口部(9)が形成されている。雄係止具(6A)が開口部(9)によって縫合されていないので、ウラ脇布(5A2)を雄係止具(6A)の上下端部(6A1,6A2)を包み込むようにひっくり返す。そして、雄係止具(6A)の左右端部(6A3,6A4)とオモテ脇布(5A1)とウラ脇布(5A2)を縫合する。これを、第4縫合部(4SL)とする[第4図(i)〜(k)参照]。
このとき、ひっくり返した返し面(10)が着用者の肌に接する面となる。
以下、雌係止具(6B)の縫合について第5図に基づいて説明する。
左側脇布(5B)のオモテ脇布(5B1)の端部(e)に雌係止具(6B)を挟み込んで縫合する。そして、左側脇布(5B)のウラ脇布(5B2)の端部(e)の折り返し部(8)を裏側に折り返して縫合したものを、雌係止具(6B)を縫合したオモテ脇布(5B1)に重なるように配置させる。そして、重ね合わせた状態で上下端部を縫合し、第2縫合部(2SL)とする[第5図(a)〜(b)参照]。
オモテ脇布(5B1)とウラ脇布(5B2)の上辺部(TS)と下辺部(BS)をそれぞれ仮合わせし、ウラ脇布(5B2)の裏側の上辺部(TS)と下辺部(BS)にゴム(11)をオモテ脇布(5B1)と一体的に縫合し、雌係止具(6B)側の端部に配置されるゴム(11)は、折り曲げてオモテ脇布(5B1)の裏側に縫合する。
このとき、オモテ脇布(5B1)とウラ脇布(5B2)は、雌係止具(6B)を挟んで、中表になるように配置されている。これを、中表面(M)とする。
また、雄係止具(6A)と同じ工程を用いるため、第4図の(e)〜(h)を参照し、図示せず省略する。
オモテ脇布(5B1)とウラ脇布(5B2)は、雌係止具(6B)の上端部(6B1)と下端部(6B2)は縫合されているが、左右端部(6B3,6B4)は縫合せずに開放していることで開口部(9)が形成されている。雌係止具(6B)が開口部(9)によって縫合されていないので、ウラ脇布(5B2)を雌係止具(6B)の上下端部(6B1,6B2)を包み込むようにひっくり返す。そして、雌係止具(6B)の左右端部(6B3,6B4)とオモテ脇布(5B1)とウラ脇布(5B2)を縫合する。これを、第4縫合部(4SL)とする[第5図(c)〜(e)参照]。
このとき、ひっくり返した返し面(10)が着用者の肌に接する面となる。
[実施形態3]
以下、本発明に係る係止具をブラジャー以外の下着に適用した場合についても、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図6は、本発明の実施形態の一例であるバージスシェイパーの背面図である。図7は、本発明の実施形態の一例であるロングラインブラの正面図である。図8は、本発明の実施形態の一例であるボディースーツの背面図である。図9は、本発明の実施形態の一例であるボディースーツの正面図である。図10は、本発明の実施形態の一例であるガードルの正面図である。図11は、本発明の実施形態の一例であるニッパーの正面図である。
これらの構成において、本発明の特徴である構成(当て布は肌当りの良い軟質布からなるとともに係止具よりも幅広に形成されており、当て布の左右いずれか一方の上下端部に係止具を被覆するための折り返し部と、当て布と係止具の上下端部を縫合した第1縫合部と、当て布の左右いずれかの端部を縫合せずに開放している開口部を作り、開口部から係止具の上下端部を包み込むように当て布をひっくり返した返し面とを有し、当て布と係止具の上下端部の第1縫合部が隠れていること)が図6〜図11も備えている。
そして、請求項1〜6にかかる各特徴部分も同様にそれぞれの下着に適用することができるので、ブラジャーにかえて適用することが可能である。
従って、切断部が当て布に覆われて、肌に直接触れない構成のため、着用者の肌を傷つけず、着用時の不快感(特に背中部の痛み)を防ぐことができるという効果を同様に発揮することができる。
本発明によれば、係止具による着心地の悪化を軽減し、着用感を向上させるブラジャーとすることができる。
1 ブラジャー
2 カップ部
3 カップ台
4 肩紐
5 脇布
5A 右脇布
5A1 右脇布のオモテ脇布
5A2 右脇布のウラ脇布
5B 左脇布
5B1 左脇布のオモテ脇布
5B2 左脇布のウラ脇布
6 係止具
6A 雄係止具
6B 雌係止具
7 当て布
8 折り返し部
9 開口部
10 返し面
1SL 第1縫合部
2SL 第2縫合部
3SL 第3縫合部
4SL 第4縫合部

Claims (5)

  1. 左右1対のカップ部と、カップ部の下部に位置するカップ台と、左右2枚の脇布と、左右2本の肩紐と、互いに係脱自在の雌雄接合型の係止具と、その係止具の上下端部を被覆する当て布とを備えたブラジャーであって、
    当て布は係止具よりも上下方向に幅広に形成されており、
    当て布の左右いずれか一方の上下端部に係止具を被覆するための折り返し部と、
    当て布と係止具の上下端部を縫合した第1縫合部と、
    当て布の左右いずれかの端部を縫合せずに開放している開口部を作り、開口部から係止具の上下端部を包み込むように当て布をひっくり返した返し面とを有し、
    当て布と係止具の上下端部の第1縫合部が隠れていることを特徴とするブラジャー。
  2. 前記当て布として、前記左右2枚の脇布を用いることを特徴とする請求項1記載のブラジャー。
  3. 前記当て布は、オモテ脇布及びウラ脇布の2枚から構成されており、
    ウラ脇布の端部と係止具の端部を縫合した第2縫合部と、
    オモテ脇布とウラ脇布を中表になるように配置した中表面と、
    脇布のどちらか一方の裏面の上縁部にゴムを縫合した第3縫合部と、
    脇布の左右いずれかの端部を縫合せずに開放している開口部から係止具の上下端部を包み込むように脇布をひっくり返した返し面と、
    脇布と係止具の左右両端部を縫合した第4縫合部とを有する請求項1又は請求項2に記載のブラジャー。
  4. 請求項1記載のブラジャーの縫製方法であって、
    当て布は係止具よりも上下方向に幅広に形成して折り返し部を設け、
    当て布と係止具の上下端部を縫合させ、
    当て布の左右いずれかの端部は縫合せずに開放されており、
    開放された開口部から係止具の上下端部を包み込むように当て布をひっくり返し、
    当て布と係止具の左右両端部を縫合することを特徴とするブラジャーの縫製方法。
  5. 請求項記載のブラジャーの縫製方法であって、
    前記当て布はオモテ脇布及びウラ脇布の2枚から構成されており、
    ウラ脇布の端部と係止具の端部を縫合し、
    オモテ脇布とウラ脇布を中表になるように配置させて、
    脇布のどちらか一方の裏面の上縁部にゴムを縫合し、
    当て布の左右いずれかの端部は縫合せずに開放されており、
    開放された開口部から係止具の上下端部を包み込むように脇布をひっくり返し、
    脇布と係止具の左右両端部を縫合することを特徴とするブラジャーの縫製方法。
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