JP2019210573A - ブラジャー - Google Patents
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Abstract
Description
特に、ブラジャーはバストの造形効果を得るために着用者の肌に密着して着用時にずれないように形成される。このため、ブラジャーの縫合部は着心地に影響を与えやすい。
この文献は、縫着部による着心地の悪化を軽減し、着用感の良いカップ部を有する衣類を提供することを課題としていた。
そして、左右のカップ部と、左右のカップ部の脇側に連結されて着用者の背面を覆うバック布を備え、前記バック布は、布地を折り返したバック布折り返し部が上辺に形成されることで、少なくとも二重にされた布地によって、バック布折り返し部に縫着のないワサの状態とし、左右のカップ部の脇側上縁には保形布が設けられ、保形布は、布地を折り返した保形布折り返し部が形成されることで、少なくとも二重にされた布地によって保形布折り返し部に縫着のないワサ状態とするとともに、保形布折り返し部と対向する他端側が前記カップ部の脇側上縁に縫着されることを要件とすることで解決している。
つまり、係止具による背中部の痛みを軽減し、着用感を向上させるブラジャーの提供が課題であった。
そこで、本発明は係止具の上下端部を包み込むように当て布を配置しているため、切断部が当て布に覆われて、肌に直接触れない構成のため、着用者の肌を傷つけず、着用時の不快感(特に背中部の痛み)を防ぐことができる。
また、本発明は縫合面をひっくり返して縫合部を隠しているため、肌に当たる面の縫合線を減らすことで、肌に接する箇所をシームレスにすることができる。そのため、着用時の不快感を軽減し、着心地を高めるという優れた効果を奏する。また、縫合線が見えなくなり、ブラジャーの見栄えがよくなるというデザイン性にも優れた効果を奏する。
また、本発明は縫合面をひっくり返して縫合部を隠しているため、肌に当たる面の縫合線を減らすことで、肌に接する箇所をシームレスにすることができる。そのため、着用時の不快感を軽減し、着心地を高めるという優れた効果を奏する。また、縫合線が見えなくなり、ブラジャーの見栄えがよくなるというデザイン性にも優れた効果を奏する。
また、係止具の上下端部を包み込むように当て布を配置しているため、切断部が当て布に覆われて、肌に直接触れない構成のため、着用者の肌を傷つけずに優れた着用感を得ることができる。
更に、本発明は縫合面をひっくり返して縫合部を隠しているため、肌に当たる面の縫合線を減らすことで、肌に接する箇所をシームレスにすることができる。そのため、着用時の不快感を軽減し、着心地を高めるという優れた効果を奏する。また、縫合線が見えなくなり、ブラジャーの見栄えがよくなるというデザイン性にも優れた効果を奏する。
更に、折り返し幅を有する脇布が当て布の代わりに用いられることから、縫合部による生地同士の段差の発生を防止できるという優れた効果も奏する。
ただし、本発明におけるカップ部(2)、カップ台(3)、肩紐(4)に関しては、用いられる素材や縫合箇所は特に限定しない。
また、カップ台(3)がカップ部(2)と一体成型されていても、本発明の効果を発揮することができる。
以下、本発明に係るブラジャーについて、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態としての一例であるブラジャーの斜視図である。図2は、実施形態1にかかるブラジャーの雄係止具の取付方法の説明図である。また、(a)〜(c)は脇布と雄係止具の縫合についての説明図であり、(d)〜(f)は雄係止具を当て布で被覆する縫合についての説明図である。図3は、実施形態1にかかるブラジャーの雌係止具の取付方法の説明図である。また、(a)は脇布と雌係止具の縫合についての説明図であり、(b)〜(d)は雌係止具を当て布で被覆する縫合についての説明図である。
また、脇布(5)に用いられる素材は特に限定されないが、通気性のよい素材や伸縮性が高い素材を使用することが好ましい。
また、係止具(6)に用いられる素材は特に限定されないが、バストの接触圧を維持できる強度を有するものが好ましい。
本発明において、当て布(7)は、ひっくり返して構成されているため、端始末を必要としない端部になっている。従って、生地の切断箇所のほつれ処理が不要である。なお、、当て布(7)に用いられる素材は特に限定しないが、肌当りが良く軟質布であることが好ましい。より具体的には、綿天竺や綿ベア天竺等が挙げられる。
右側脇布(5A)の端部(e)の上側に雄係止具(6A)を重ねて縫合する。そして、雄係止具(6A)を裏側に折り曲げて、雄係止具(6A)の上端部(6A1)と下端部(6A2)を縫合する[第2図(a)〜(b)参照]。
当て布(7)が雄係止具(6A)を覆うように配置して、雄係止具(6A)の上端部(6A1)と下端部(6A2)を縫合する。これを、第1縫合部(1SL)とする[第2図(d)参照]。
このとき、ひっくり返した返し面(10)が着用者の肌に接する面となる。
左側脇布(5B)の端部(e)に雌係止具(6B)を挟み込んで縫合する。そして、当て布(7)が雌係止具(6B)を覆うように配置して、雌係止具(6B)の上端部(6B1)と下端部(6B2)を縫合する。これを、第1縫合部(1SL)とする[第3図(a)〜(b)参照]。
このとき、ひっくり返した返し面(10)が着用者の肌に接する面となる。
以下、本発明に係るブラジャーについて、図面を参照しつつ、当て布(7)の代わりに折り返し部(8)を有する左右2枚の脇布(5)を用いた場合の本発明の実施形態について詳細に説明する。
図4Aは、実施形態2にかかるブラジャーの雄係止具の取付方法の説明図である。また、(a)〜(c)は右側脇布と雄係止具の縫合についての説明図であり、(d)〜(f)は雄係止具を右側脇布で被覆する縫合についての説明図である。図4Bは、実施形態2にかかるブラジャーの雄係止具の取付方法の説明図である。また、(g)〜(k)は雄係止具を右側脇布で被覆する縫合についての説明図である。図5は、実施形態2にかかるブラジャーの雌係止具の取付方法の説明図である。また、(a)は左側脇布と雌係止具の縫合についての説明図であり、(b)〜(e)は雌係止具を左側脇布で被覆する縫合についての説明図である。
右側脇布(5A)のオモテ脇布(5A1)の端部(e)の上側に雄係止具(6A)を重ねて縫合する。そして、雄係止具(6A)を裏側に折り曲げて、雄係止具(6A)の上端部(6A1)と下端部(6A2)を縫合する[第4図(a)〜(c)参照]。
右側脇布(5A)のウラ脇布(5A2)の端部(e)の折り返し部(8)を裏側に折り返して縫合したものを、雄係止具(6A)を縫合したオモテ脇布(5A1)に重なるように配置させる。そして、重ね合わせた状態で上下端部を縫合する。これを、第2縫合部(2SL)とする[第4図(d)〜(e)参照]。
このとき、オモテ脇布(5A1)とウラ脇布(5A2)は、雄係止具(6A)を挟んで、中表になるように配置されている。これを、中表面(M)とする。
このとき、ひっくり返した返し面(10)が着用者の肌に接する面となる。
左側脇布(5B)のオモテ脇布(5B1)の端部(e)に雌係止具(6B)を挟み込んで縫合する。そして、左側脇布(5B)のウラ脇布(5B2)の端部(e)の折り返し部(8)を裏側に折り返して縫合したものを、雌係止具(6B)を縫合したオモテ脇布(5B1)に重なるように配置させる。そして、重ね合わせた状態で上下端部を縫合し、第2縫合部(2SL)とする[第5図(a)〜(b)参照]。
このとき、オモテ脇布(5B1)とウラ脇布(5B2)は、雌係止具(6B)を挟んで、中表になるように配置されている。これを、中表面(M)とする。
また、雄係止具(6A)と同じ工程を用いるため、第4図の(e)〜(h)を参照し、図示せず省略する。
このとき、ひっくり返した返し面(10)が着用者の肌に接する面となる。
以下、本発明に係る係止具をブラジャー以外の下着に適用した場合についても、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図6は、本発明の実施形態の一例であるバージスシェイパーの背面図である。図7は、本発明の実施形態の一例であるロングラインブラの正面図である。図8は、本発明の実施形態の一例であるボディースーツの背面図である。図9は、本発明の実施形態の一例であるボディースーツの正面図である。図10は、本発明の実施形態の一例であるガードルの正面図である。図11は、本発明の実施形態の一例であるニッパーの正面図である。
そして、請求項1〜6にかかる各特徴部分も同様にそれぞれの下着に適用することができるので、ブラジャーにかえて適用することが可能である。
2 カップ部
3 カップ台
4 肩紐
5 脇布
5A 右脇布
5A1 右脇布のオモテ脇布
5A2 右脇布のウラ脇布
5B 左脇布
5B1 左脇布のオモテ脇布
5B2 左脇布のウラ脇布
6 係止具
6A 雄係止具
6B 雌係止具
7 当て布
8 折り返し部
9 開口部
10 返し面
1SL 第1縫合部
2SL 第2縫合部
3SL 第3縫合部
4SL 第4縫合部
Claims (6)
- 左右1対のカップ部と、カップ部の下部に位置するカップ台と、左右2枚の脇布と、左右2本の肩紐と、互いに係脱自在の雌雄接合型の係止具と、その係止具の上下端部を被覆する当て布とを備えたブラジャーであって、
当て布は肌当りの良い軟質布からなるとともに係止具よりも幅広に形成されており、
当て布の左右いずれか一方の上下端部に係止具を被覆するための折り返し部と、
当て布と係止具の上下端部を縫合した第1縫合部と、
当て布の左右いずれかの端部を縫合せずに開放している開口部を作り、開口部から係止具の上下端部を包み込むように当て布をひっくり返した返し面とを有し、
当て布と係止具の上下端部の第1縫合部が隠れていることを特徴とするブラジャー。 - 前記当て布が、折り返し部の幅を有する左右2枚の脇布を用いることを特徴とする請求項1記載のブラジャー。
- 前記当て布が、折り返し部の幅を有する本体と別体の素材を用いることを特徴とする請求項1記載のブラジャー。
- 前記当て布は、オモテ脇布及びウラ脇布の2枚から構成されており、
ウラ脇布の端部と係止具の端部を縫合した第2縫合部と、
オモテ脇布とウラ脇布を中表になるように配置した中表面と、
脇布のどちらか一方の裏面の上縁部にゴムを縫合した第3縫合部と、
脇布の左右いずれかの端部を縫合せずに開放している開口部から係止具の上下端部を包み込むように脇布をひっくり返した返し面と、
脇布と係止具の左右両端部を縫合した第4縫合部とを有する請求項1又は請求項2に記載のブラジャー。 - 請求項1記載のブラジャーの縫製方法であって、
当て布は肌当りの良い軟質布からなるとともに係止具よりも幅広に形成して折り返し部を設け、
当て布と係止具の上下端部を縫合させ、
当て布の左右いずれかの端部は縫合せずに開放されており、
開放された開口部から係止具の上下端部を包み込むように当て布をひっくり返し、
当て布と係止具の左右両端部を縫合することを特徴とするブラジャーの縫製方法。 - 請求項4記載のブラジャーの縫製方法であって、
前記当て布は、肌当りの良い軟質布からなるとともにオモテ脇布及びウラ脇布の2枚から構成されており、
ウラ脇布の端部と係止具の端部を縫合し、
オモテ脇布とウラ脇布を中表になるように配置させて、
脇布のどちらか一方の裏面の上縁部にゴムを縫合し、
当て布の左右いずれかの端部は縫合せずに開放されており、
開放された開口部から係止具の上下端部を包み込むように脇布をひっくり返し、
脇布と係止具の左右両端部を縫合することを特徴とするブラジャーの縫製方法。
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JP2015086481A (ja) * | 2013-10-30 | 2015-05-07 | 株式会社ワコール | カップ部を有する衣類 |
EP2974611A1 (en) * | 2015-03-17 | 2016-01-20 | Multi Trend Corporation Limited | Fastener |
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