JP3227470U - 立体マスク - Google Patents

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Abstract

【課題】縫製箇所を少なくし、顔へのフィット感を向上させた立体マスクを提供する。【解決手段】中央重複部11は、生地10の長手方向の両端部10a、10bのそれぞれを、生地10の短手方向に対して所定の鋭角αで上方に向かう斜線10c、10dで生地10の上方に向かって斜めに折り曲げて、生地10の長手方向の中央付近10eで内側に相互に重ね合わせる。中央縫製部12は、中央重複部11を生地10の短手方向に沿って縫製し、縫製後にはみ出る余剰の生地11a、11bを裁断する。上方重複部は、中央重複部11以外の生地10の長手方向の両端部10a、10bであって、生地10の上方からはみ出た相対する両方の上方端部を引き寄せて内側に相互に重ね合わせる。上方縫製部は、上方重複部を生地10の短手方向に沿って縫製し、縫製後にはみ出る余剰の生地11a、11bを裁断する。【選択図】図1

Description

本考案は、立体マスクに関する。
従来より、マスクに関する技術が存在する。例えば、実用新案登録第311037号公報(特許文献1)には、織布や不織布を用いて作られ、口および鼻孔を覆うに足る大きさと形状を備えたマスク本体の左右の側端辺の夫々に、耳掛紐を取付けたマスクが開示されている。このマスクは、マスク本体上方の縁辺の中央部をVカット状に縫い縮めることにより、縁辺が裏面方向へ曲がりながら、傾斜面として屋根状に形成されるとともに、マスク本体下方の縁辺の中央部をVカット状に縫い縮めることにより、縁辺が裏面方向へ曲がりながら、傾斜面として桶状に形成されてなる。これにより、マスク本体の上縁部中央部において、隆起した鼻の部分との密着性が向上するとともに、マスク本体の下縁部中央部において、顔面の頬の部分との密着性が向上する。そのため、マスクの上下部において、粉塵やウイルス等の吸入阻止機能を顕著に高めることができるとしている。
又、特開2000−116804号公報(特許文献2)には、放縮処理を施した生糸から成る絹織物を多重に重ね合せ、その表面に収縮性の小さい刺繍糸で刺繍を施し、両端部に引掛け紐を設けた衛生マスクが開示されている。これにより、吸湿性に優れているにも拘らず収縮し難く、洗濯も可能であり、肌ざわりも良いとしている。又、表面にしわ等が生じることがなく外観的にも優れているとしている。
又、特開2004−351190号公報(特許文献3)には、布地で構成され、少なくとも口と鼻を覆うマスク本体と、一対の耳掛け部とを備えたマスクが開示されている。このマスク本体は、その中央部分でかつ上下方向、左右方向及び斜め方向のうちの少なくともいずれか1つの方向に、布地を補強し、着用した状態で内側に呼吸用空間を形成可能に布地を前方へ湾曲させ保持する剛性部を備えている。これにより、剛性部がマスク本体の中央部分で前方に突出し、それによって剛性部の内側に凹みを形成するので、その凹みに使用者の鼻が収まってマスク本体によって鼻が押さえ付けられず、かつ鼻の下に呼吸用空間が形成されて呼吸を楽に行うことができるとしている。又、マスク本体の布地は、外面布地部と内面部布地部とからなる二重構造に形成されてなるものであれば、剛性部の膨らみ形状がより一層補強されると共に、外部からの花粉や病原菌の侵入及び外部への病原菌の放出をより一層防止することができるとしている。
又、特開2007−117599号公報(特許文献4)には、マスク本体の両端部に装着用の紐を有するマスクが開示されている。このマスク本体は左右一対の生地を中央で一体的に接合してなり、その接合縁部は鼻筋に適合する上側部分が顔側に向けて傾斜すると共に、左右両側部は互いに非接合の上縁部が前記接合縁部の上端に繋がって山状に形成された突部を有し、その突部よりも後方側の幅を絞り込んでいる。これにより、マスク本体の左右両側部を左右に離反せしめることにより、マスク本体中央の接合縁部がその上側の傾斜部分をマスク内側に折り曲げていくので、マスクを着用したとき、この接合縁部の上側傾斜部分が着用者の鼻筋にフィットし、しかも左右両側部の上縁部に設けられた山状の突部が鼻筋両脇の凹部にフィットする。したがって、鼻筋両脇に隙間なくマスクを装着できるので、呼気漏れがなく、眼鏡の曇りを良好に防止できるとしている。また鼻筋両脇からの外気侵入も防止され、高い防塵作用も期待できるとしている。また接合縁部の顎に適合する下側部分にも、鼻筋に適合する上側部分と同様の形状を設けることにより、マスク本体の左右両側部を左右に離反せしめれば、マスク本体中央の接合縁部がその下側の傾斜部分についてもマスク内側に折り曲げていくので、マスクを着用したとき、この接合縁部の下側傾斜部分が着用者の顎下にフィットし、しかも左右両側部の下縁部に設けられた山状の突部が頬若しくは口元付近の凹部にフィットする。したがって、より完全に呼気漏れを防止できると共に、より完全な防塵作用も期待できるとしている。
実用新案登録第311037号公報 特開2000−116804号公報 特開2004−351190号公報 特開2007−117599号公報
市場に流通しているマスクでは、生地の上方に金属線(ノーズワイヤー)を設けて、装着時の顔の鼻の形状に合わせて立体的に縫製している。これにより、マスクを顔に装着した際に、マスクと顔の頬との隙間を小さくし、フィット感を向上させることが出来る。
しかしながら、ノーズワイヤーを用いたマスクでは、ノーズワイヤーの分だけ材料費が増え、且つ、ノーズワイヤーを設けるための製造工程が増加し、通常のマスクと比較して製造コストが全体的に増加するという課題がある。又、生地を立体的に縫製するためには、型紙に合わせた裁断が必要であり、且つ、生地の周囲の全てに対して縫製が必要となり、製造工程が増加するという課題がある。更に、生地を二重に重ねて、フィルター機能を高める場合は、製造工程が更に増加する。
上述した特許文献1に記載の技術では、マスク本体の上下をVカット状に縫い縮める必要があり、縫製箇所が増加するという課題がある。又、上述した特許文献2に記載の技術では、マスクが平地で構成されるため、顔へのフィット感が不十分という課題がある。更に、上述した特許文献3に記載の技術では、剛性部を設ける必要があるため、剛性部の分だけ材料費が嵩み、且つ、縫製箇所が複雑になるという課題がある。そして、特許文献4に記載の技術では、マスク本体を構成する左右一対の生地が特徴的な形状であるため、専用の型紙での裁断が必要であり、且つ、マスクの形状が特殊であるため、マスクの生地を二重にすることが難しいという課題がある。
そこで、本考案は、前記課題を解決するためになされたものであり、縫製箇所を少なくするとともに、顔へのフィット感を向上させることが可能な立体マスクを提供することを目的とする。
本考案者は、鋭意研究を重ねた結果、本考案に係る新規な立体マスクを完成させた。即ち、本考案に係る立体マスクは、生地と、中央重複部と、中央縫製部と、上方重複部と、上方縫製部と、一対の耳掛紐と、を備える。生地は、長方形状である。中央重複部は、前記生地の長手方向の両端部のそれぞれを、前記生地の短手方向に対して所定の鋭角で上方に向かう斜線で前記生地の上方に向かって斜めに折り曲げて、前記生地の長手方向の中央付近で内側に相互に重ね合わせることで形成されている。中央縫製部は、前記中央重複部を前記生地の短手方向に沿って縫製し、縫製後にはみ出る余剰の生地を裁断することで形成されている。上方重複部は、前記中央重複部以外の前記生地の長手方向の両端部であって、前記生地の上方からはみ出た相対する両方の上方端部を強制的に引き寄せて内側に相互に重ね合わせることで形成されている。上方縫製部は、前記上方重複部を前記生地の短手方向に沿って縫製し、縫製後にはみ出る余剰の生地を裁断することで形成されている。一対の耳掛紐は、二つの前記斜線のそれぞれに沿って、紐を縫製することで形成されている。
本考案によれば、縫製箇所を少なくするとともに、顔へのフィット感を向上させることが可能となる。
本考案の実施形態に係る立体マスクの生地の概念図(図1A)と、生地の長手方向の両端部を折り曲げて中央縫製部を形成する際の概念図(図1B)と、である。 本考案の実施形態に係る立体マスクの中央縫製部を形成した際の概念図(図2A)と、相対する両方の上方端部を重ね合わせて上方縫製部を形成する際の概念図(図2B)と、である。 本考案の実施形態に係る立体マスクの一対の耳掛紐を形成した際の立体マスクの背面図(図3A)と、立体マスクの正面図と右側面図(図3B)と、である。 本考案の実施形態に係る立体マスクの正面斜視図と背面斜視図とである。 本考案の実施形態に係る立体マスクを着用した際の正面図と右側面図と右側断面図とである。 本考案の実施形態に係る立体マスクのインナーマスク部分を閉じた状態の平面斜視図とインナーマスク部分を開いた状態の平面斜視図とである。 本考案の実施形態に係る立体マスクに鼻先縫製部を設けた場合の正面図(図7A)と、下方縫製部を設けた場合の正面図(図7B)と、である。
以下に、添付図面を参照して、本考案の実施形態について説明し、本考案の理解に供する。尚、以下の実施形態は、本考案を具体化した一例であって、本考案の技術的範囲を限定する性格のものではない。
本考案に係る立体マスク1は、生地10と、中央重複部11と、中央縫製部12と、上方重複部13と、上方縫製部14と、一対の耳掛紐15a、15bと、を備える。
生地10は、図1Aに示すように、長方形状である。中央重複部11は、図1Bに示すように、生地10の長手方向の両端部(左側端部10a、右側端部10b)のそれぞれを、生地10の短手方向に対して所定の鋭角αで上方に向かう斜線(左側斜線10c、右側斜線10d)で生地10の上方に向かって斜めに折り曲げて、生地10の長手方向の中央付近10eで内側に相互に重ね合わせることで形成されている。
中央縫製部12は、図1Bに示すように、中央重複部11を生地10の短手方向に沿って縫製し、縫製後にはみ出る余剰の生地(左側中央余剰生地11a、右側中央余剰生地11b)を裁断することで形成されている。
上方重複部13は、図2A、図2Bに示すように、中央重複部11以外の生地10の長手方向の両端部(左側端部10a、右側端部10b)であって、生地10の上方からはみ出た相対する両方の上方端部(左側上方端部10a1、右側上方端部10b1)を強制的に引き寄せて内側に相互に重ね合わせることで形成されている。
上方縫製部14は、図2B、図3Aに示すように、上方重複部13を生地10の短手方向に沿って縫製し、縫製後にはみ出る余剰の生地(左側上方余剰生地11a、右側余剰生地11b)を裁断することで形成されている。
一対の耳掛紐(左側耳掛紐15a、右側耳掛紐15b)は、二つの斜線(左側斜線10c、右側斜線10d)のそれぞれに沿って、紐(左側紐15a、右側紐15b)を縫製することで形成されている。
尚、図1−図3に示す立体マスク1では、無端状の紐(左側紐15a、右側紐15b)を用意し、生地10の長手方向の両端部(左側端部10a、右側端部10b)のそれぞれを斜めに折り曲げる前に、生地10に設置しておき、生地10の長手方向の両端部(左側端部10a、右側端部10b)のそれぞれを斜めに折り曲げることで、無端状の紐(左側紐15a、右側紐15b)を、生地10で形成される筒体の中に挿通させる構成としている。そして、図3Aに示すように、紐(左側紐15a、右側紐15b)のそれぞれを二つの斜線(左側斜線10c、右側斜線10d)のそれぞれに配置して縫製することで、一対の耳掛紐(左側耳掛紐15a、右側耳掛紐15b)を構成している。
これにより、縫製箇所を少なくするとともに、顔へのフィット感を向上させることが可能となる。
即ち、本考案では、生地10の折り畳み方と縫製の仕方を工夫することで、簡単に製造することが出来る。例えば、縫製箇所について、中央縫製部12と上方縫製部14とを連続して縫製すれば、1箇所の縫製となり、一対の耳掛紐(左側耳掛紐15a、右側耳掛紐15b)では、2箇所の縫製となり、合計3箇所の縫製で製造することが出来る。
更に、生地10の長手方向の両端部(左側端部10a、右側端部10b)のそれぞれを斜めに折り曲げた上で、生地10の中央付近10eで中央縫製部12と上方縫製部14とを形成する。そのため、図3B、図4に示すように、立体マスク1を正面から見ると、生地10の中央付近10eがアウターマスク部分として構成され、生地10の長手方向の両端部(左側端部10a、右側端部10b)がインナーマスク部分として構成される。更に、生地10の長手方向の両端部(左側端部10a、右側端部10b)が生地10の中央付近10eから上方に丁度はみ出て、側面から見て、くの字の形状となる。つまり、立体マスク1の中央上方付近が盛り上がり、くの字の立体的な形状を形成する。
そして、本考案に係る立体マスク1を装着すると、立体マスク1のくの字の形状が顔の鼻の周辺に密着するため、ノーズワイヤーを設けることなく、立体マスク1と顔の頬との隙間を小さくし、フィット感を向上させることが出来るのである。特に、立体マスク1は、インナーマスク部分41とアウターマスク部分42とをずらした構成としているため、柔軟性と密着性とを兼ね備え、心地よい装着感を得ることが出来る。又、中央重複部11は、両端部(左側端部10a、右側端部10b)のそれぞれを、内側に相互に重ね合わせるため、中央縫製部12は、立体マスク1の内側に設けられる。これにより、立体マスク1を装着したとしても、顔と中央縫製部12とが接触しないため、心地よいフィット感を保つことが出来る。同様に、上方重複部13は、両方の上方端部(左側上方端部10a1、右側上方端部10b1)のそれぞれを、内側に相互に重ね合わせるため、上方縫製部14は、立体マスク1の内側に設けられる。これにより、立体マスク1を装着したとしても、鼻と上方縫製部14とが接触しないため、更に、心地よいフィット感を保つことが出来る。
更に、立体マスク1は、図4に示すように、インナーマスク部分41とアウターマスク部分42との二重構造になるため、自動的にフィルター機能を高めることが出来る。
又、本考案に係る立体マスク1は、単純な構造であるため、洗濯可能であり、洗濯により繰り返し使用することが可能である。
このように、本考案では、細長い生地10の折り畳み方と縫い合わせ方を工夫することにより、縫製箇所を少なくするとともに、顔へのフィット感を向上させることが可能となるのである。
ここで、生地10の種類に特に限定は無く、例えば、薄手の布や不織布でも良いし、靴下編機で編まれた筒状の丸編み生地であっても良い。丸編み生地を採用することで、インナーマスク部分41が二重生地となり、アウターマスク部分42が二重生地となるため、合計四重構造となり、更に木目細かいフィルター機能を付与することが出来る。
又、生地10の長手方向の両端部(左側端部10a、右側端部10b)のそれぞれを折り畳むための斜線(左側斜線10c、右側斜線10d)の鋭角αに特に限定は無いが、例えば、鋭角αが小さ過ぎると、生地10の中央付近10eから上方にはみ出る生地10の長手方向の両端部(左側端部10a、右側端部10b)が少なくなり、くの字の形状が小さくなり、鋭角αが大き過ぎると、生地10の中央付近10eから上方にはみ出る生地10の長手方向の両端部(左側端部10a、右側端部10b)が多くなり、くの字の形状が大きくなる。そのため、着用者の鼻の周辺の形状や種類に応じて適宜設計することが出来る。
又、中央重複部11の重ね合わせ部分の大きさに特に限定は無いが、図1Bに示すように、生地10の長手方向の両端部(左側端部10a、右側端部10b)のそれぞれを生地10の長手方向の中央付近10eに接するように折り曲げることで、中央重複部11の重ね合わせ部分を最小限にしても良いし、生地10の長手方向の両端部(左側端部10a、右側端部10b)のそれぞれを、生地10の長手方向の中央付近10eを覆うように折り曲げることで、中央重複部11の重ね合わせ部分を大きく設定しても構わない。この場合、中央縫製部12を形成するために、生地10の長手方向の両端部(左側端部10a、右側端部10b)のそれぞれに縫製部分と余剰の生地(左側中央余剰生地11a、右側中央余剰生地11b)の切断部分とに線を予め設けておくと、製造し易くなり、好ましい。
又、中央縫製部12の形成における縫製方法に特に限定は無い。又、中央縫製部12の形成における余剰の生地(左側中央余剰生地11a、右側中央余剰生地11b)の裁断方法に特に限定は無い。例えば、縫製部分から数mm程度離れた位置を裁断することが出来る。更に、中央縫製部12の形成における裁断方法に特に限定は無い。例えば、ロックミシンを用いることで、中央重複部11の縫い合わせとかがり縫いをしながら、裁ち端を裁断することが可能である。かがり縫いとは、布の端を巻きこむようにして縫う方法である。そこで、中央縫製部12は、中央重複部11を縫い合わせとかがり縫いをしながら、それと同時に縫製後の裁ち端(左側中央余剰生地11a、右側中央余剰生地11b)を裁断することで形成されても構わない。これにより、立体マスク1の生産性を更に向上させることが出来る。
又、上方重複部13の重ね合わせ部分の大きさに特に限定は無いが、図2Aに示すように、生地10の上方からはみ出た相対する両方の上方端部(左側上方端部10a1、右側上方端部10b1)を略三角形にして内側に相互に重ね合わせることで、上方重複部13の重ね合わせ部分を最小限にしても良いし、両方の上方端部(左側上方端部10a1、右側上方端部10b1)を略長方形にして内側に相互に重ね合わせることで、上方重複部13の重ね合わせ部分を大きく設定しても構わない。この場合、上方縫製部14を形成するために、両方の上方端部(左側上方端部10a1、右側上方端部10b1)のそれぞれに縫製部分と余剰の生地(左側上方余剰生地11a、右側余剰生地11b)の切断部分とに線を予め設けておくと、製造し易くなり、好ましい。
又、上方縫製部14の形成における縫製方法に特に限定は無い。又、上方縫製部14の形成における余剰の生地(左側上方余剰生地11a、右側余剰生地11b)の裁断方法に特に限定は無い。例えば、縫製部分から数mm程度離れた位置を裁断することが出来る。更に、上方縫製部14の形成における裁断方法に特に限定は無い。上述にように、ロックミシンを用いることで、上方縫製部14は、上方重複部13を縫い合わせとかがり縫いをしながら、それと同時に縫製後の裁ち端(左側上方余剰生地11a、右側余剰生地11b)を裁断することで形成されても構わない。これにより、上述と同様に、立体マスク1の生産性を更に向上させることが出来る。もちろん、上述のように、中央縫製部12と上方縫製部14とを連続して縫製及び裁断すれば、更に、立体マスク1の生産性は向上するであろう。
又、一対の耳掛紐(左側耳掛紐15a、右側耳掛紐15b)の構成に特に限定は無く、図1−図3に示すように、無端状の紐(左側紐15a、右側紐15b)でも良いし、有端状の紐(左側紐15a、右側紐15b)を後から生地10の二つの斜線(左側斜線10c、右側斜線10d)のそれぞれに沿って挿通して、両端部を結わいて、二つの斜線(左側斜線10c、右側斜線10d)に縫製して形成しても構わない。
又、一対の耳掛紐(左側耳掛紐15a、右側耳掛紐15b)の種類に特に限定は無いが、通常の紐でもゴム紐でも構わない。
ところで、本考案に係る立体マスク1は、生地10の長手方向の両端部(左側端部10a、右側端部10b)のそれぞれを、生地10の長手方向の中央付近10eで重ね合わせて、両端部を中央縫製部12と上方縫製部14として縫製している構成である。そのため、実質的に生地10を筒状に形成しており、図6に示すように、インナーマスク部分41とアウターマスク部分42とが離脱可能に構成されている。このような構成により、着用者毎にインナーマスク部分41とアウターマスク部分42とを微調整することが出来るため、快適な装着感を得ることが出来る。一方、インナーマスク部分41とアウターマスク部分42とが容易に離脱することで、着用者が立体マスク1を着用する際に、インナーマスク部分41とアウターマスク部分42とが離れて、両者がずれて、着用し難い場合も想定される。
そこで、本考案に係る立体マスク1は、図7Aに示すように、生地10の長手方向の中央付近10eの上方部分6と、上方部分6に相対する中央縫製部12の上方部分又は上方縫製部14の下方部分とを縫製することで形成される鼻先縫製部16を備えるよう構成しても良い。これにより、着用者の鼻の周りに当たるインナーマスク部分41とアウターマスク部分42は、離脱することなく縫い合わせられる。そのため、着用者が立体マスク1を着用する際に、特に気になる鼻の周りの部分については、インナーマスク部分41とアウターマスク部分42とが縫い合わされていることから、立体マスク1を装着し易くすることが可能となる。尚、鼻先縫製部16の位置や構成に特に限定は無く、1点留めでも良いし数点留めでも良い。又、鼻の形状に沿った線で縫製しても構わない。
又、本考案に係る立体マスク1は、図7Bに示すように、生地10の長手方向の中央付近10eの下方端部付近7と、下方端部付近7に相対する生地10の長手方向の両端部(左側端部10a、右側端部10b)の下方端部付近とを縫製することで形成される下方縫製部17を備えるよう構成しても良い。これにより、インナーマスク部分41とアウターマスク部分42は、下方端部付近で縫い合わされることから、インナーマスク部分41とアウターマスク部分42とでポケットが形成される。そのため、例えば、このポケットに、フィルターを別途入れて、フィルター機能を高めたり、保冷剤を別途入れて、保冷機能を付与したりすることが可能となる。もちろん、下方縫製部17を設けることで、インナーマスク部分41とアウターマスク部分42との離脱を防止し、立体マスク1を装着し易くすることが可能となる。尚、下方縫製部17の位置や構成に特に限定は無く、図7Bに示すように、線状に縫製しても良いし、一部分を縫製しても構わない。
又、本考案の実施形態では、立体マスク1の構成に、更に、他の機能を追加しても構わない。
以上のように、本考案は、あらゆる分野の立体マスクとして有用であり、縫製箇所を少なくするとともに、顔へのフィット感を向上させることが可能な立体マスクとして有効である。
1 立体マスク
10 生地
11 中央重複部
12 中央縫製部
13 上方重複部
14 上方縫製部
15a、15b 一対の耳掛紐

Claims (1)

  1. 長方形状の生地と、
    前記生地の長手方向の両端部のそれぞれを、前記生地の短手方向に対して所定の鋭角で上方に向かう斜線で前記生地の上方に向かって斜めに折り曲げて、前記生地の長手方向の中央付近で内側に相互に重ね合わせることで形成された中央重複部と、
    前記中央重複部を前記生地の短手方向に沿って縫製し、縫製後にはみ出る余剰の生地を裁断することで形成された中央縫製部と、
    前記中央重複部以外の前記生地の長手方向の両端部であって、前記生地の上方からはみ出た相対する両方の上方端部を強制的に引き寄せて内側に相互に重ね合わせることで形成された上方重複部と、
    前記上方重複部を前記生地の短手方向に沿って縫製し、縫製後にはみ出る余剰の生地を裁断することで形成された上方縫製部と、
    二つの前記斜線のそれぞれに沿って、紐を縫製することで形成された一対の耳掛紐と、
    を備える立体マスク。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022095110A1 (zh) * 2020-11-05 2022-05-12 三阳纺织有限公司 一种具有抗菌功能的织物及其快速成形方法

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