JP6430487B2 - 遠位大腿骨ジグアセンブリ - Google Patents

遠位大腿骨ジグアセンブリ Download PDF

Info

Publication number
JP6430487B2
JP6430487B2 JP2016506991A JP2016506991A JP6430487B2 JP 6430487 B2 JP6430487 B2 JP 6430487B2 JP 2016506991 A JP2016506991 A JP 2016506991A JP 2016506991 A JP2016506991 A JP 2016506991A JP 6430487 B2 JP6430487 B2 JP 6430487B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distal
jig
femur
distal femur
femur jig
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016506991A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016514608A (ja
Inventor
グラント・スチュアート
ドン・シャオホイ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DePuy Ireland ULC
Original Assignee
DePuy Ireland ULC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DePuy Ireland ULC filed Critical DePuy Ireland ULC
Publication of JP2016514608A publication Critical patent/JP2016514608A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6430487B2 publication Critical patent/JP6430487B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/14Surgical saws ; Accessories therefor
    • A61B17/15Guides therefor
    • A61B17/154Guides therefor for preparing bone for knee prosthesis
    • A61B17/155Cutting femur
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/14Surgical saws ; Accessories therefor
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B2017/0046Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets with a releasable handle; with handle and operating part separable

Description

本発明は、人工膝関節の大腿骨コンポーネントを植え込むのに先立って、大腿骨の遠位面を、患者の髄内管に対する予め設定された外反角度で切除するための遠位大腿骨切断装置に関する。
本発明はまた、上記の遠位大腿骨切断装置に使用される遠位大腿骨ジグアセンブリにも関する。
膝関節は人体における最大かつ最も複雑な関節である。人工膝関節置換術(TKR)が重度に損傷した膝関節に適用される。このような膝関節置換術は重度の膝傷害における最も普及した手術となっており、TKRに関する研究に益々関心が高まっている。
TKR手術では、互いに関節する大腿骨コンポーネント及び脛骨コンポーネントを遠位大腿骨及び脛骨近位部にそれぞれ植え込むことを行う。大腿骨は、人体の解剖軸に対してある外反角度で遠位方向に向かって内側に突出しており、大腿骨の遠位面は顆間窩を有していて平坦面ではないことから、プロテーゼコンポーネントに適切に取り付けるためには大腿骨をそれぞれのプロテーゼコンポーネントのサイズ及び形状に一致するように切除しなければならない。「外反角度」なる語は、本体の軸と検討される方向との間の角度を意味する。大腿骨の場合では、外反角度とは、患者の解剖軸と大腿骨の長手方向軸との間の角度であり、ジグの場合では、外反角度はジグの軸とジグ内の通路との間の角度を意味する。
遠位大腿骨を切除するための複数の器具及び/又はジグが開発されている。こうした器具の多くは、大腿骨の髄内管に挿入された髄内ロッドを基準とする切断ブロックを含む。しかしながら、これらの器具は通常、異なる患者に適合するように容易に調節可能なジグアセンブリを提供することはできない。その一方で、遠位大腿骨が非対称的な形状を有しているため、TKR手術用の器具の設計はこれを考慮したものでなければならず、そのため複雑な構造となってしまう。
米国特許出願公開第2010/0057088号は、左又は右大腿骨を切除するために使用することができる遠位大腿骨切断装置に関するものである。装置は、嵌合するねじ連結部によって連結されたハンドル12、刀部14、ベースカートリッジ26、及びフェイスプレート28を有しており、異なる部品を角度方向などの異なる物理特性を有する同様の部品と交換することができるようになっている。別の言い方をすると、外科医が患者の解剖軸に対する装置の外反角度を調節することを望む場合、外科医はその場で装置の対応する部品を交換しなければならない。外科手術においてこれは比較的厄介である。
容易に調節可能な外反角度で左又は右大腿骨を切除するために使用することが可能な遠位大腿骨切断装置が提供されることが望ましい。
本発明はまた、フリップ機構を有し、上記に述べた遠位大腿骨切断装置における使用に適した遠位大腿骨ジグアセンブリも提供する。
本発明はまた、フリップ機構を有する遠位大腿骨ジグアセンブリによって左又は右大腿骨を切除するために使用することができる遠位大腿骨切断装置も提供する。このフリップ機構は、遠位大腿骨切断装置が単純な反転動作によって左大腿骨及び右大腿骨のうちの一方を第1のフリップ方向で切除し、左大腿骨及び右大腿骨のうちの他方を第2のフリップ方向で切除することを可能とするものである。
本発明はまた、人工膝関節の大腿骨コンポーネントを植え込むのに先立って大腿骨の遠位面を切除するための切断装置と使用される遠位大腿骨ジグアセンブリであって、切断装置が、大腿骨の髄内管に挿入されるように適合されたロッドと、大腿骨の遠位面の切除を案内するように構成された遠位大腿骨切断ブロックとを含み、遠位大腿骨ジグアセンブリが、遠位大腿骨切断ブロックを左脚又は右脚のいずれかに配置することが可能であって、かつ遠位大腿骨ジグを含み、遠位大腿骨ジグが、予め設定された外反角度でロッドを摺動可能に受容するための少なくとも1つの通路と、遠位大腿骨ジグの2つのフリップ方向に応じて左脚又は右脚の大腿骨の遠位面に当接するように適合された遠位端面とを有し、第1のフリップ方向では、左脚及び右脚のうちの一方に対して予め設定された外反角度を有する少なくとも1つの通路のうちの選択された1つにロッドを挿入することができ、遠位大腿骨ジグがジグ長手方向軸を中心として約180°反転された後の第2のフリップ方向では、左脚及び右脚のうちの他方に対して予め設定された外反角度を有する少なくとも1つの通路のうちの選択された1つにロッドを挿入することができる、遠位大腿骨ジグアセンブリも提供する。
したがって、本発明は、人工膝関節の大腿骨コンポーネントを植え込むのに先立って大腿骨の遠位面を切除するための切断装置であって、
(a)大腿骨の髄内管に挿入されるように適合された細長いロッドと、
(b)大腿骨の遠位面の切除を案内するように構成された遠位大腿骨切断ブロックと、
(c)遠位大腿骨切断ブロックを左脚又は右脚のいずれかに配置することが可能であり、かつ遠位大腿骨ジグを含む遠位大腿骨ジグアセンブリであって、遠位大腿骨ジグが、予め設定された外反角度でロッドを摺動可能に受容するための少なくとも1つの通路と、遠位大腿骨ジグの2つのフリップ方向に応じて左脚又は右脚の大腿骨の遠位面に当接するように適合された遠位端面とを有し、第1のフリップ方向では、左脚及び右脚のうちの一方に対して予め設定された外反角度を有する少なくとも1つの通路のうちの選択された1つにロッドを挿入することができ、遠位大腿骨ジグがジグ長手方向軸を中心として約180°反転された後の第2のフリップ方向では、左脚及び右脚のうちの他方に対して予め設定された外反角度を有する少なくとも1つの通路のうちの選択された1つにロッドを挿入することができる、遠位大腿骨ジグアセンブリと、を含む、切断装置も提供する。
本発明の遠位大腿骨切断装置は、構成部品の数が少なく、コストを低減し、清掃性及び滅菌性を向上させることができる。
本発明に基づく遠位大腿骨ジグアセンブリは、異なる予め設定された外反角度を有する単純なフリップ機構によって左又は右大腿骨を切除するために使用することが可能であり、手術の手技を大幅に単純化することができる。
以下に本発明の実施形態を、添付の図面を参照して例示のために説明する。図中、
第1のフリップ方向において外反角度のうちの1つにある遠位大腿骨切断装置の斜視図である。 第1のフリップ方向において別の外反角度にある遠位大腿骨切断装置の別の斜視図である。 遠位大腿骨切断装置のロッドアセンブリの側面図である。 装置の別のロッドアセンブリの図である。 図1及び2の遠位大腿骨切断装置の遠位大腿骨切断ブロック及び遠位大腿骨ジグアセンブリを示す分解図である。 図3Aに示される遠位大腿骨ジグアセンブリの遠位大腿骨ジグアウトリガーの一部を示す拡大図である。 互いに組み立てられた遠位大腿骨切断ブロックと遠位大腿骨ジグアセンブリの側面図である。 異なる高さを有する図4に示される組み立てられた遠位大腿骨切断ブロックと遠位大腿骨ジグアセンブリの側面図である。 異なる高さを有する図4に示される組み立てられた遠位大腿骨切断ブロックと遠位大腿骨ジグアセンブリの側面図である。 互いに組み立てられた遠位大腿骨切断ブロックと遠位大腿骨ジグアウトリガー、及び反転動作が行われている遠位大腿骨ジグを示す分解図である。 遠位大腿骨ジグの第1のフリップ方向を示す図である。 図6に示される反転動作が行われた後の遠位大腿骨ジグの第2のフリップ方向を示す図である。 遠位大腿骨に孔を穿孔するドリルを示す図である。 遠位大腿骨の孔を拡張するドリルを示す図である。 図8A及び/又は図8Bの遠位大腿骨に形成された孔に挿入されたロッドを、遠位大腿骨切断装置のハンドルとともに示す図である。 ロッド上でスライドされ、遠位大腿骨の遠位面に当接した遠位大腿骨ジグを示す図である。 遠位大腿骨ジグアウトリガーと遠位大腿骨切断ブロックとの組み立てを示す図である。 組み立てられた遠位大腿骨ジグアウトリガー及び遠位大腿骨切断ブロックと、図10の遠位大腿骨の遠位面に当接した遠位大腿骨ジグとの組み立てを示す図である。 遠位大腿骨切断装置が締結要素によって遠位大腿骨に取り付けられる様子を示す図である。 遠位大腿骨ジグアセンブリが遠位大腿骨切断ブロックから外される様子を示す図である。 遠位大腿骨切断ブロックの切断スロットに通されて遠位大腿骨を切除する鋸のブレードを示す図である。
別途定義しないかぎり、本明細書において使用する様々な文法的形式における技術用語及び科学用語はすべて、当該技術分野に精通した読者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有するものである。本明細書では、前、後、近位、遠位、内側、外側、矢状、冠状、及び横断なる語は、それらの従来の医学的/解剖学的意味で使用される。遠位大腿骨切断装置との関連で使用される場合、近位及び遠位なる語は、装置を使用する外科医を基準とするものである。これに対して、遠位大腿骨切断装置が使用される大腿骨との関連で使用される場合には、近位、遠位、前、及び後なる語は、患者を基準とするものである。上記に述べたように、「外反角度」なる語は、本体の軸と検討される方向との間の角度を意味する。大腿骨の場合では、外反角度とは、患者の解剖軸と大腿骨の長手方向軸との間の角度であり、ジグの場合では、外反角度はジグの軸とジグ内の通路との間の角度を意味する。
図1〜15は、遠位大腿骨切断装置を示す。遠位大腿骨切断装置は参照符合10により概略的に示されており、人工膝関節の大腿骨コンポーネントを植え込むのに先立って、大腿骨の遠位面を患者の髄内管に対するある角度で切除する際に、鋸のブレードを案内することができる。詳細には、遠位大腿骨切断装置10は、左又は右大腿骨を予め設定された外反角度で切除するために使用することができる。切断装置10の構造及び動作については、下記に詳細に述べる。
図1及び2Aは、第1のフリップ方向において、異なる予め設定された外反角度で患者の遠位大腿骨1に取り付けられた切断装置10を異なる視点角度で示している。切断装置10は、長手方向軸I−Iを有し、大腿骨の髄内管に挿入されるように適合されたロッドアセンブリ20、大腿骨を切除するために鋸のブレードを案内するように構成された遠位大腿骨切断ブロック30、及び、ロッドアセンブリ20を介して異なる予め設定された外反角度で遠位大腿骨切断ブロック30を左脚又は右脚上に適当に位置決めすることが可能な遠位大腿骨ジグアセンブリ50を含む。遠位大腿骨ジグアセンブリ50は、ロッドアセンブリ20のロッド21上でスライドさせて、大腿骨の遠位面に当接させることが可能な遠位大腿骨ジグ80を含む。遠位大腿骨ジグアセンブリ50は、遠位大腿骨ジグ80の対応する少なくとも1つの穴に挿入するための少なくとも1つの脚部を有する遠位大腿骨ジグアウトリガー60と、遠位大腿骨切断ブロック30と係合してこれを位置決めするためのクリップ64を更に含む。遠位大腿骨ジグ80は、異なる外反角度でロッド21を受容するための少なくとも1つの通路を有しており、第1のフリップ方向及び第2のフリップ方向を有する「フリップ」機構によって左脚及び右脚に対して適合することができ、第1のフリップ方向では、ロッド21を、左脚及び右脚のうちの一方に対して予め設定された外反角度を有する少なくとも1つの通路のうちの選択された1つに挿入することができ、第2のフリップ方向では、遠位大腿骨ジグ80を第1のフリップ方向からその軸を中心として約180°反転させることにより、ロッド21を同様に代わりに左脚及び右脚のうちの他方に対して予め設定された外反角度を有する少なくとも1つの通路のうちの選択された1つに挿入することができる。
ロッドアセンブリ20は、長手方向軸I−Iに沿って延び、大腿骨の髄内管に挿入するために用いられる細長いロッド21を含む。ロッドアセンブリ20はまた、ロッド21に着脱可能に取り付けるためのハンドル22を含む。図2A及び2Bに示されるように、細長いロッド21は近位端24及び遠位端25を有しており、ハンドル22は盲穴23を有している。近位端24は外側ねじ山が形成された部分26を有し、盲穴23には、ロッド21の近位端24のねじ山部分26と螺合するための内側ねじ山が形成されている。他の構成を使用してロッド21をハウジング22に着脱可能に連結することもできる。例えば、図2Cに示されるように、近位端24が正方形部分26’を有し、ハンドル22が、正方形部分26’を受容するための正方形盲穴23’及びピン28を受容するための正方形盲穴23’と連通した横孔27を有してもよい。ロッド21の正方形部分26’が正方形盲穴23’に挿入される際に、ピン28をピン穴27に挿入し、正方形部分26’の側面に当接させることでピン28が動くことを防止することができる。ハンドル22の盲穴の形状が正方形に限定されないことは言うまでもない。盲穴を多角形の形状とし、近位端24が盲穴と嵌合するための対応した形状の部分を有するようにしてもよい。
他の構成を使用してハンドル22をロッド21に着脱可能に連結することもできる。更に、ロッド21とハンドル22とを一体に形成することもできる。
図3Aは、本体31を含む遠位大腿骨切断ブロック30を示している。本体31は、左右対称であり、前面41、垂直後面36、上面40、下面42、及び2つの側面を有している(図3A及び4を参照)。下面42は、前方遠位大腿骨のヒトの解剖学的構造と概ね一致する湾曲した下面部分38と、ほぼ平坦な下面部分39とを有している(図4、5A及び5Bに最も分かりやすく示されている)。このような湾曲した下面部分38により、患者の遠位大腿骨上に配置される際に、遠位大腿骨切断ブロック30をより安定的に配置することができる。患者又は外科医の傷害を防止するために上面40もやはり湾曲面であることが好ましい。遠位大腿骨切断ブロックの本体は、完全に平坦な下面及び/若しくは上面、又は段付きの下面及び/若しくは上面、又は傾斜した下面及び/若しくは上面など、他の形状の表面を代わりに有してもよい。更に、図1、2A及び3Aに示されるように、本体31は、より小さい前端とより大きな後端とを有しており、外科医が切断ブロックを便宜よく操作することができるようになっている。しかしながら、切断ブロックの形状は、図に示されるものに限定されず、本体に他の形状を用いることもできる。
図2A及び3Aに示されるように、本体31は、上面40から下面部分38にまで本体を貫通する複数の貫通孔群を有している。第1の群の貫通孔は、遠位大腿骨切断ブロック30を前方大腿骨に固定するためのピン(Ethicon Endo−Surgery Inc.により商品名SP2で販売されるピンなど)を受容するための収束(すなわち角度をなした)孔32である。第2の群の貫通孔は、遠位大腿骨切断ブロック30を調節することを可能とするピン(スタインマンピンなど)を受容するための再配置孔33である。
図2Aの実施形態に示されるように、左右対称に配置された2つの収束孔32が設けられている。無論、収束孔の数は必要に応じて増やすことも減らすことも可能であり、収束孔は遠位大腿骨切断ブロック30を前方大腿骨に固定することができるかぎり対称的であっても非対称的であってもよい。更に、適切に配置された再配置孔はまた、固定の機能も果たすことができることから収束孔を省略することもできる。
図2及び11に示される構造では、上面40の左側の4つの再配置孔33及び上面40の右側の4つの再配置孔33の合計で8つの再配置孔33が設けられており、これにより遠位大腿骨切断ブロック30を調節することが可能である。図11に見られるように、上面40の左側の4つの再配置孔33の配置は、上面40の右側と同じである。詳細には、両側の4つの再配置孔33は、長手方向の2列に互い違いとなるように配置されている。図に示される例では、左側の列の第1の再配置孔は基準とされ、「0」位置としてマークされている。図4に示されるように、互いに組み立てられる際、遠位大腿骨ジグ80の遠位端面と、遠位大腿骨切断ブロック30に切断スロット35を形成している遠位壁との間の距離は9mmであり、2つのピンを「0」位置の再配置孔に挿入することにより、切除深さを9mmに固定して、これを基本又は基準切除深さとして用いる。他の再配置孔33は、遠位大腿骨切断ブロック30を9mm(図4参照)から+4mm、+2mm、−2mmだけ調節可能とするものであり、これに対応して異なる患者で切除深さは13mm、11mm及び7mmに調節される。再配置孔の数は増やすことも減らすことも可能であり、必要に応じて切除深さを柔軟に調節するために再配置孔の他の配置を採用することもできる。
遠位大腿骨ジグアセンブリ50のクリップ64の先端部68を受容するため、切断ブロック30の上面40の中央部には中央孔34が設けられている。切断ブロック30の垂直後面36の中央部分には、遠位大腿骨ジグアセンブリ50のトラニオン69を受容するための大きな中央開口部37が設けられている。中央孔34と中央開口部37の中心軸は垂直な位置関係にあってもなくてもよく、孔34と開口部37は互いに連通してもしなくてもよい。図3Aに示されるように、中央孔34は長方形の形状である。しかしながら、中央孔34は長方形の孔である必要はなく、中央孔34が先端部68を受容することができるかぎり、半円形などの他の形状も適当である。図3Aに見られるように、中央開口部37はテーパした皿穴である。中央開口部37の段付き部分によって、トラニオン69が開口部37内へと更に動くことを防止できる。中央開口部37の形状は図に示される形状に限定されるものではなく、トラニオン69を受容してこれが更に動くことを防止するための他の形状(例えば円筒状の皿穴、穴の内壁から突出した突起若しくは肩部を有する円筒状又はテーパした穴など)もまた適当である。
切断スロット35が、本体31の近位部分に本体31の垂直後面36と平行に形成されている。図3Aに示されるように、切断スロット35は、遠位大腿骨の一部を切除するために鋸のブレードを通過させることが可能な貫通スロットである。図には切断スロット35が1つのみ示されているが、異なる長さの遠位大腿骨を選択的に切除するための複数の切断スロットが設けられてもよい。更に、垂直後面36又は例えば切断ブロック30の近位端面を、切除を行う際の基準として用いることができる。図4に示される例では、切断ブロック30の近位端面から開始される切除では、切断スロットから開始される切除よりも切除される遠位大腿骨が4mm短くなる。更に、複数の切断スロットを単独で、又は再配置孔と組み合わせて使用することで切除深さを調節することができる。切除深さを調節するために切断スロットが単独で用いられる場合には、再配置孔を省略することができる。
図2A及び3Aに示される構成では、遠位大腿骨ジグアセンブリ50は、遠位大腿骨ジグアウトリガー60と、遠位大腿骨ジグアウトリガー60を支持する遠位大腿骨ジグ80とを含む。遠位大腿骨ジグアウトリガー60は、支持部61及び支持部61によって支持されたクリップ64を含む。支持部61は、梁部材62と、梁部材62から垂直かつ下方に延び、遠位大腿骨ジグ80との速やかな連結を可能とする少なくとも1つの脚部とを含む。図3Aに示される例示的な実施形態では、支持部61は、梁部材62から垂直かつ下方に延びる2つの脚部63を有しているため、支持部61は逆U字状(又はほぼU字状)となっている。クリップ64は、梁部材62と一体に形成された基部65と、ばね(図に示されていない)によって基部65のピン穴に通された枢動ピン67を中心として枢動可能な可動部66とを含む。基部65は、その前端に中央開口部37に挿入されるトラニオン69と、梁部材62から突出した、バネを保護するための2枚の側壁とを有している。図3Aに示される例では、トラニオン69は、ほぼ円筒状の部分と、円筒状の部分の直径よりも小さい最大直径を有する切頭円錐部分とを有している。トラニオン69の切頭円錐部分は、中央開口部37内への挿入を容易に行うために用いられる。トラニオン69が遠位大腿骨切断ブロック30の中央開口部37に挿入されると、円筒状の部分の端面が中央開口部37の段付き部分に当接して更なる動きが防止される。トラニオン69及び中央開口部37により、ジグアウトリガー60は切断ブロック30に取り付けられるが、それらの形状は本発明の趣旨の範囲内において変更することができる。例えば、中央開口部37が上記に述べたような円筒状の皿穴又は突起若しくは肩部を有する円筒状の穴である場合、トラニオン69はこれに対応したより大きな直径の円筒状の部分とより小さな直径の円筒状の部分とを有することができる。可動部66は、ボタン70として使用される近位部分と鉤状の先端部68を有する遠位部分とを有している。遠位大腿骨切断ブロック30と組み立てられる際、トラニオン69は中央開口部37に挿入され、先端部68は中央孔34に咬合する。先端部68は、速やかな連結を行うために中央孔34に咬合することができるものであれば他の形状を有しうることは言うまでもない。脚部63のうちの少なくとも1つはその下端の周囲に周方向に形成された溝72を有している(図3A及び3Bを参照)。図3Bに最も分かりやすく示されるように、溝72の中にはCクリップ71が配置されている。2つの脚部63が遠位大腿骨ジグ80に挿入される際、下記に述べるように、Cクリップ71が摩擦を与えることによって遠位大腿骨ジグアウトリガー60がジグ80から外れることを防止することができる。
図3A、7A、及び7Bに、遠位大腿骨ジグ80が詳細に示されている。具体的には、図7A及び図7Bは、遠位大腿骨ジグ80の第1のフリップ方向及び第2のフリップ方向をそれぞれ示した図である。図に示される装置において、遠位大腿骨ジグ80は長手方向軸II−II(図3Aに示される)を有し、長手方向軸II−IIに沿って延びる、ロッド21を案内するためのガイドバー81、ジグアウトリガー60との速やかな連結を行うためにガイドバー81の遠位端に一体形成され、遠位大腿骨の端面に当接する位置決めブロック82、及び、大腿骨に向かって予め設定された外反角度でジグ80(すなわちガイドバー81及び位置決めブロック82)を貫通して延び、ロッド21を摺動可能に受容することによって、予め設定された外反角度で切断ブロック30を位置決めするための少なくとも1つの通路84を含む。位置決めブロック82は別に形成してから既知の手段によってガイドバー81の遠位端に取り付けてもよい。位置決めブロック82には、遠位大腿骨の端面と安定的に当接させるために、長手方向軸II−IIに垂直な垂直遠位端面が形成されている。位置決めブロック82にはまた、遠位大腿骨ジグアウトリガー60の少なくとも1つの脚部63を受容するための少なくとも1つの垂直貫通孔89も形成されている。このような少なくとも1つの垂直貫通孔89により、遠位大腿骨ジグ80を真裏に反転させても少なくとも1つの脚部63を少なくとも1つの垂直貫通孔89に挿通することができるため、遠位大腿骨ジグアウトリガー60とジグ80とを容易に連結することができる。一方で、垂直な遠位端面と予め設定された外反角度を有する少なくとも1つの通路84により、ジグ80を反転させる前には(すなわち、第1のフリップ方向では)、組み立てられた切断装置を左脚及び右脚のうちの一方の遠位大腿骨を切除するために使用し、ジグ80を反転させた後では(すなわち、第2のフリップ方向では)、組み立てられた切断装置を左脚及び右脚のうちの他方の遠位大腿骨を切除するために使用することができる。
一例として、2つの通路84が、ロッド21を通すことができるように遠位大腿骨ジグ80(すなわち、ガイドバー81及び位置決めブロック82)全体にわたって大腿骨に向かって延びている。2つの通路84は、それぞれ、遠位大腿骨ジグ80の長手方向軸II−IIに対してある外反角度を有している。図に示される構成では、2つの通路84は遠位大腿骨ジグ80の近位部分から遠位部分へと(すなわち大腿骨に向かって)収束するように延びている。一例では、2つの通路84は収束するように配置されてもよいが、2つの通路は1点で交わることはなく、ただし、2つの通路の中心線の延長線同士が1点で交わる。別の例では、2つの通路の中心線の延長線同士はジグ80の遠位面上の点で交わる。1つ、2つ、又はそれよりも多くの通路の配置は収束するものだけに限られない。例えば、通路は発散するようにして配置することもできる。このように発散する配置では、2つ以上の通路の始点は1点かつ同じ点であってもなくてもよい。
図に示される構成では、2つの通路84のうちの一方がジグ長手方向軸II−IIに対して5°の外反角度を有し、2つの通路84のうちの他方がジグ長手方向軸II−IIに対して7°の外反角度を有していることにより、遠位大腿骨ジグ80を時計回り(図6を参照)又は反時計回りのいずれかに回転させる(すなわち「反転させる」)ことによって、それぞれの脚について5°及び7°の角度設定を行うことができる。例えば一方の側は左に5°及び右に7°を有し、反対側は左に7°及び右に5°を有する(図6、7A及び7Bに示される)。外反角度は、2つの通路間の外反角度の差が1°〜3°であり、2つの外反角度がいずれも4°〜10°の間で選択されるかぎり、5°又は7°と異なっていてもよい。
上記に述べたように、遠位大腿骨ジグ80には少なくとも1つの通路が設けられている。遠位大腿骨ジグに通路が1つのみ形成されている場合、遠位大腿骨ジグを反転させることによる、左脚及び右脚に対して予め設定される外反角度は同じである。遠位大腿骨ジグに2つ以上の通路が形成される場合、患者について予め設定される外反角度を必要に応じて選択することができる。
外科医が扱いやすい把持性を与えるためには、ガイドバー81は図7A及び7Bに示されるようなテーパ形状又は切頭円錐形状を有することができる。これは必須ではない。例えば、ガイドバー81は漏斗形状を有してもよい。他の形状を用いることもできる。
上記に述べたように、位置決めブロック82は、ジグアウトリガー60との速やかな連結を行うために用いられ、遠位大腿骨の端面に当接する。図3Aに示される構成では、位置決めブロック82は、遠位大腿骨の端面に当接させるためのジグ長手方向軸II−IIに垂直な垂直遠位端面、及びジグアウトリガー60の2つの脚部を受容するための2つの垂直貫通孔89を含む。このような構造により、ジグ80を左脚又は右脚の大腿骨の切除に使用するために反転させることができる。図3Aに示される具体的な例では、位置決めブロック82は、ジグ長手方向軸II−IIに垂直な2つの平行な前面及び後面、並びに2つの平行な上面及び下面を有するほぼ立方体である。2つの垂直貫通孔89が、遠位大腿骨ジグアウトリガー60の2つの脚部63を受容するために位置決めブロック82の上面から下面にまで延びている。ジグアウトリガー60が少なくとも1つの脚部を有する場合、位置決めブロック82にはこれに対応して少なくとも1つの脚部を受容するための少なくとも1つの垂直貫通孔を設けることができる。又はこれに代えて、位置決めブロック82には、ジグアウトリガー60の脚部を選択的に受容するために、ジグアウトリガー60の脚部よりも多い垂直貫通孔を設けてもよい。この例に示される位置決めブロック82の形状はほぼ立方体であり、ジグ長手方向軸II−IIを通る垂直面に対して、かつ、ジグ長手方向軸II−IIを通る水平面に対して対称的であるが、位置決めブロック82の形状は上記に述べられるものに限定されず、その形状は、位置決めブロック82が、遠位大腿骨の端面に当接させるためのジグ長手方向軸II−IIに垂直な垂直遠位端面、及びジグアウトリガー60の少なくとも1つの脚部を受容するための少なくとも1つの垂直貫通孔を有するものであるかぎり、規則的又は不規則的な形状、対称的(例えばジグ長手方向軸II−IIを通る垂直面のみに対して対称であるか、又はジグ長手方向軸II−IIを通る水平面のみに対して対称である)又は非対称的であってよい。本明細書で使用するところの「垂直」なる語は、通路84によって形成される「水平」面に垂直であることを意味する。したがって、垂直後面36、各脚部63、及び各貫通孔89は、各通路84間に形成される水平面に対していずれも垂直である(ジグ長手方向軸II−IIに垂直なだけではない)。
図3Aに示される構成では、位置決めブロック82は、2つのピンを受容して遠位大腿骨へのジグ80の更なる固定を与えるために、位置決めブロック82の前面から後面にまで延びる2つの固定貫通孔85を含む。これらの固定貫通孔にピンを通してジグ80を遠位大腿骨上に固定することができるかぎり、固定貫通孔の数は必要に応じて増やすことも減らすこともでき、固定貫通孔の軸はジグ長手方向軸II−IIと平行であってもなくてもよい。
図3Aの実施形態に示される位置決めブロック82はまた、位置決めブロック82の遠位端においてその上面及び下面からそれぞれ突出し、それぞれが中央部に形成された凹部88を有する、必要に応じて設けられる2個の係止プレート86を更に含む。これらの係止プレートは、遠位大腿骨の端面に当接させるために用いられる。上記に述べたように、位置決めブロック82の遠位端面自体も遠位大腿骨の端面に当接させるために使用できるため、2個の係止プレート86は省略することもできる。各係止プレート86の凹部88は、遠位大腿骨ジグアウトリガー60の基部65の下部形状と一致する形状を有している。更に、遠位大腿骨ジグは医療用であるため、位置決めブロック82の左右の側面は傷害又は外傷を防止するために丸みをつけられることが好ましい。係止プレート86及び位置決めブロック82の左右の側面のすべてが、傷害又は外傷を防止するために丸みをつけられることがより好ましい。
遠位大腿骨ジグ80の少なくとも1つの垂直貫通孔により、遠位大腿骨ジグアウトリガー60の少なくとも1つの垂直脚部を遠位大腿骨ジグ80内に両側から挿入することができるため、装置を反転させることが可能である(図6、7A及び7Bを参照)。このようなフリップ機構により、切断装置を、簡単な構造及び単純な操作で左脚及び右脚の両方に適合させることができる。詳細には、遠位大腿骨ジグ80は2つのフリップ方向を備えている。すなわち、第1のフリップ方向(図7Aに示される)では、ロッド21を、左脚及び右脚のうちの一方に対して予め設定された外反角度を有する少なくとも1つの通路のうちの選択された一方に挿入することができ、遠位大腿骨ジグ80がその軸を中心として第2のフリップ方向(図7Aに示される)へと約180°反転される際(図6に最も分かりやすく示される)、ロッド21を同様に代わりに左脚及び右脚のうちの他方に対して予め設定された外反角度を有する少なくとも1つの通路のうちの選択された1つに挿入することができる。左脚及び右脚の両方で同じ外反角度を有する(解剖軸の両側で)ほぼ対称的な骨格の解剖学的構造を有する患者についての図7A及び図7Bの実施形態では、遠位大腿骨ジグを反転させる前に通路にロッド21を挿入することによって第1の脚(例えば左脚)に適合させ、反転後にロッド21を同じ通路に挿入することによって他方の脚(例えば右脚)に同じ外反角度(例えば7°)で適合させる。したがって、2つの予め設定された外反角度(例えば5°及び7°)で反転させる構成との使用に適した2つの通路を有することで、遠位大腿骨ジグは、左脚及び右脚の両方について選択することができる2つの外反角度を有するという柔軟性を与えるものである。2つよりも多い通路を使用することもできる。
ジグアウトリガー60の少なくとも1つの脚部63がジグ80の少なくとも1つの貫通孔89にそれぞれ挿入され、ジグアウトリガー60のトラニオン69が切断ブロック30の中央開口部37に挿入され、先端部68が中央孔34に咬合すると、切断ブロック30、ジグアウトリガー60及びジグ80が互いに組み立てられる。ジグアウトリガー60の少なくとも1つの脚部63とジグ80の少なくとも1つの貫通孔69との脚部/孔の組み立て方式により、切断ブロック30、ジグアウトリガー60及びジグ80を速やかかつ容易に組み立て/分解することができる。更に、やはり脚部/孔の組み立て方式により、大幅にサイズが異なる大腿骨に合わせて装置を調節することができる。使用時には、遠位大腿骨切断ブロック30が患者の遠位大腿骨上に配置され、遠位大腿骨ジグ80の遠位端面が遠位大腿骨の端面に当接する。切断ブロック30のほぼ平坦な下面部分39と遠位大腿骨ジグ80の長手方向軸II−IIとの間の距離を測定値として取り、切断ブロックを、図5Aに示される最も低い点における最小値13mmから図5Bに示される最も高い点における最大値50mmにまで調節することができる。最も低い点では、アウトリガー60の基部65が係止プレート86の凹部88内に位置し、梁部材62の遠位面が係止プレート86に当接する。最も高い点では、Cクリップ71が、ジグ80からアウトリガー60が外れることを防止するための摩擦を与える。このように、本発明に基づく切断装置は大きく異なる患者に適用することができる。
切断装置の要素はすべて、医療等級のステンレス鋼、ニチノールなどのニッケルチタン系合金などの医療用材料で形成される。切断装置は非滅菌状態で提供され、滅菌ケース内で保管される。切断装置は、適切な使用説明書(IFU)に述べられる承認された滅菌方法を用いて滅菌することができる。
図8A〜15は、本発明に基づく切断装置の操作を示している。
患者の膝が屈曲した状態で、外科医は、顆間切痕から骨棘を除去してその位置をきれいにすることができる。髄内管の適正な位置は大腿骨コンポーネントの誤った配置を防止するうえで重要であるため、以下の手順を注意深く行って皮質を避けなければならない。外科医は最初に滑車の正中線に対してわずかに上かつ内側で、後十字靱帯の起点の7mm〜10mm前方にドリルが髄内管に進入するように位置決めする(図8Aを参照)。適正な位置では、ドリルは大腿管内に容易に通過するはずである。
遠位大腿骨に穿孔される孔の直径は必要に応じて大きくすることができる(図8Bを参照)。これにより、ロッドが挿入される際に管の減圧を行うことができる。
所望の穴が膝に穿孔された時点で、外科医はロッドアセンブリ20のロッド21を髄内管内に峡部のレベルLにまでゆっくりと差し込む(図9を参照)。上記に述べたように、ロッド21は髄内圧を解放する助けとなる。この後、ロッドアセンブリ20を引き抜く。上記の手順は、大腿骨を最初に処理する方法を示しているが、本方法はまた脛骨を最初に処理する手法を用いて行えることに留意されたい。
外科医は、術前X線撮影を用いて大腿骨の解剖軸と機械軸との間の角度を規定することができる。患者の膝の具体的な寸法に基づいて、外科医は、ジグの遠位端面又はジグの係止プレート86が遠位大腿骨の端面と接触するまで(図10を参照)大腿骨に向かってジグ80をロッド21上でスライドさせることによって遠位大腿骨ジグの適当な外反角度(例えば左又は右:5°又は7°)(図7A及び7B)を選択することができる。外科医が遠位大腿骨ジグ80の位置決めについて不安を有する場合には、固定孔85にピンを挿入してジグ80を遠位大腿骨に固定することができる。
次に、外科医は、トラニオン69を中央開口部37に挿入すると同時にアウトリガー60のボタン70を押し込んで(図11を参照)先端部68を中央孔34に咬合させることにより遠位大腿骨切断ブロック30を遠位大腿骨ジグアウトリガー60と組み立てることができる。この後、外科医は、組み立てられた切断ブロック30とジグアウトリガー60を遠位大腿骨ジグ80の上に配置し、少なくとも1つの脚部63を、切断ブロック30が前方大腿骨と接触するまでジグ80の少なくとも1つの孔89内に差し込む(図12を参照)。この時点で、装置は図1又は2Aに示された状態となる。
切断ブロック30が適正に配置されたと外科医が判断した時点で、外科医は、「0」とマークされた再配置孔33を通して2つのピン(例えばスタインマンピン)を後顆内に挿入することによって図13に示されるように切断ブロック30を遠位大腿骨上に固定することができる。
外科医は、一連の調節動作によって遠位大腿骨上に切断ブロック30を適切に配置することができる。外科医が親指を使用してボタン70を押して先端部68を中央孔34から解除することにより、遠位大腿骨ジグアセンブリ50が切断ブロック30から切り離される。外科医は図14に示されるように片手でジグアセンブリを引き抜く。
言うまでもなく、この段階においても、再配置孔33により、外科医は切断ブロック30の位置を調節する機会を有している。いったん遠位大腿骨ジグアセンブリ50が取り外された後、遠位切除深さを更に調節するため、外科医は、切断ブロックを遠位方向(例えば、図に示される装置において2mm)又は近位方向(例えば、図に示される装置において2mm又は4mm)に動かす遠位又は近位の再配置孔33を使用することができる(図13)。更に、より安定させるために必要であれば、外科医は1つ又は2つ以上のピン(例えばスタインマンピン)を切断ブロック30の1つ又は2つ以上の収束ピン孔32に挿し通すことができる。
切断ブロック30は遠位大腿骨上に残される。この時点で、外科医は鋸のブレードを使用して、切断ブロック30を介して大腿骨の遠位面を切除することができる。上記に述べたように、切断ブロック30には1つ又は2つ以上の(又は少なくとも1つの)切断スロット35が形成されている。鋸のブレードを切断スロット35のうちの1つに挿入して大腿骨の対応する深さを切除することができる(図15を参照)。また、外科医は、切断スロットと平行な切断ブロック30の近位端面36から切除を開始してもよく、これにより4mm短い遠位大腿骨が切除される。
外科医は、切除が完了した時点で収束ピン孔32及び遠位大腿骨切断ブロック30からピンを取り外すことができる。更なる切除が必要な場合、外科医は、遠位大腿骨切断ブロック30の位置を調節することにより遠位大腿骨の切断を更に正確に行うために固定ピンをそのままの位置に残すことができる。
切除が終了した時点で固定ピンも取り外される。
〔実施の態様〕
(1) 人工膝関節(total knee prosthesis)の大腿骨コンポーネントを植え込むのに先立って大腿骨の遠位面を切除するための切断装置と使用される遠位大腿骨ジグアセンブリであって、前記切断装置が、前記大腿骨の髄内管に挿入されるように適合されたロッドと、前記大腿骨の前記遠位面の切除を案内するように構成された遠位大腿骨切断ブロックとを含み、前記遠位大腿骨ジグアセンブリが、前記遠位大腿骨切断ブロックを左脚又は右脚のいずれかに配置することが可能であって、かつ遠位大腿骨ジグを含み、該遠位大腿骨ジグが、予め設定された外反角度で前記ロッドを摺動可能に受容するための少なくとも1つの通路と、前記遠位大腿骨ジグの2つのフリップ方向に応じて左脚又は右脚の前記大腿骨の前記遠位面に当接するように適合された遠位端面とを有し、第1のフリップ方向では、前記左脚及び右脚のうちの一方に対して前記予め設定された外反角度を有する前記少なくとも1つの通路のうちの選択された1つに前記ロッドを挿入することができ、前記遠位大腿骨ジグがジグ長手方向軸を中心として約180°反転された後の第2のフリップ方向では、前記左脚及び右脚のうちの他方に対して前記予め設定された外反角度を有する前記少なくとも1つの通路のうちの選択された1つに前記ロッドを挿入することができる、遠位大腿骨ジグアセンブリ。
(2) 前記遠位大腿骨ジグアセンブリが、前記遠位大腿骨切断ブロックと関連付けられ、かつ少なくとも1つの垂直脚部を有する遠位大腿骨ジグアウトリガーを含み、前記少なくとも1つの垂直脚部が、前記ジグアウトリガーの前記少なくとも1つの垂直脚部をその両側から受容するために前記遠位大腿骨ジグに形成された少なくとも1つの垂直貫通孔に挿入される、実施態様1に記載の遠位大腿骨ジグアセンブリ。
(3) 前記遠位大腿骨ジグが、前記ロッドを前記少なくとも1つの通路のうちの同じ選択された1つに挿入できるように適合されることで、前記遠位大腿骨ジグを反転させることによって前記左脚及び前記右脚で同じ外反角度となる、実施態様1に記載の遠位大腿骨ジグアセンブリ。
(4) 前記ジグが使用のために配置される際に前記少なくとも1つの通路が前記大腿骨に向かって前記ジグ長手方向軸に対して収束するように延びる、実施態様2に記載の遠位大腿骨ジグアセンブリ。
(5) 前記少なくとも1つの通路が2つの通路を含み、該2つの通路間の外反角度の差が1°〜3°であり、前記2つの外反角度がいずれも4°〜10°である、実施態様2に記載の遠位大腿骨ジグアセンブリ。
(6) 前記2つの通路が、5°の外反角度及び7°の外反角度に対応して前記大腿骨を切除するために前記ロッドを受容するように適合されている、実施態様5に記載の遠位大腿骨ジグアセンブリ。
(7) 前記遠位大腿骨ジグが、ガイドバーと、該ガイドバーの遠位端に一体に形成された位置決めブロックとを含み、前記少なくとも1つの通路が前記大腿骨に向かって前記ガイドバー及び前記位置決めブロックの全体を通じて延び、前記少なくとも1つの垂直貫通孔が前記位置決めブロックの上面から下面にまで延びる、実施態様2に記載の遠位大腿骨ジグアセンブリ。
(8) 前記位置決めブロックが前記位置決めブロックの遠位端において前記上面及び前記下面から突出する2個の係止プレートを有する、実施態様7に記載の遠位大腿骨ジグアセンブリ。
(9) 前記遠位大腿骨ジグアウトリガーが、梁部材、及び前記梁部材から垂直かつ下方に延びる前記少なくとも1つの脚部、を有する支持部と、前記梁部材上に配置されたクリップと、を有し、該クリップは、前記遠位大腿骨切断ブロックの上面に形成された中央孔に咬合する鉤状の先端部を有する、実施態様7に記載の遠位大腿骨ジグアセンブリ。
(10) 前記遠位大腿骨ジグアウトリガーの前記少なくとも1つの脚部のうちの少なくとも1つが、その下端の周囲に周方向に形成された溝を有し、該溝内に、前記遠位大腿骨ジグアウトリガーが前記遠位大腿骨ジグから外れることを防止するための摩擦を与えるCクリップが配置される、実施態様9に記載の遠位大腿骨ジグアセンブリ。
(11) 前記遠位大腿骨ジグアウトリガーが、前記遠位大腿骨切断ブロックの近位面に形成された中央開口部内に挿入される、前記梁部材から遠位方向に延びるトラニオンを更に有する、実施態様9に記載の遠位大腿骨ジグアセンブリ。
(12) 前記トラニオンが、ほぼ円筒状の部分と、該円筒状の部分の直径よりも小さい最大直径を有する切頭円錐部分とを有し、前記遠位大腿骨切断ブロックの前記中央開口部が、段付き部分を有するテーパした皿穴である、実施態様11に記載の遠位大腿骨ジグアセンブリ。
(13) 前記遠位大腿骨ジグのそれぞれの係止プレートが、前記トラニオンの基部の下部形状と一致した中央凹部を有する、実施態様12に記載の遠位大腿骨ジグアセンブリ。
(14) 前記ガイドバーがテーパした形状又は円錐形状を有する、実施態様13に記載の遠位大腿骨ジグアセンブリ。
(15) 前記位置決めブロックが、前記位置決めブロックを通じてその近位面からその遠位面にまで延びる少なくとも1つの固定孔を有する、実施態様13に記載の遠位大腿骨ジグアセンブリ。
(16) 人工膝関節の大腿骨コンポーネントを植え込むのに先立って大腿骨の遠位面を切除するための切断装置であって、
(a)実施態様1〜15のいずれかに記載の遠位大腿骨ジグアセンブリと、
(b)前記大腿骨の髄内管に挿入されるように適合された細長いロッドと、
(c)前記大腿骨の前記遠位面の切除を案内するように構成された遠位大腿骨切断ブロックと、を含む、切断装置。
(17) 前記切断装置を引き抜くためにハンドルが前記ロッドの近位端に着脱可能に取り付けられるか又は前記近位端と一体に形成されている、実施態様16に記載の切断装置。
(18) 前記遠位大腿骨切断ブロックが異なる長さの前記遠位大腿骨を選択的に切断するための少なくとも1つのスロットを有する、実施態様16に記載の切断装置。
(19) 前記遠位大腿骨切断ブロックが、前方遠位大腿骨のヒトの解剖学的構造と概ね一致する湾曲した下面部分を有する下面を有する、実施態様16に記載の切断装置。
(20) 前記遠位大腿骨切断ブロックが、前記切断ブロックの位置を調節するための再配置孔、及び前記切断ブロックを固定するための収束孔を有する、実施態様19に記載の切断装置。

Claims (17)

  1. 人工膝関節の大腿骨コンポーネントを植え込むのに先立って大腿骨の遠位面を切除するための切断装置において使用される遠位大腿骨ジグアセンブリであって、
    前記切断装置が、
    (i)前記大腿骨の髄内管に挿入されるように適合されたロッドと、
    (ii)前記大腿骨の前記遠位面の切除を案内するように構成された遠位大腿骨切断ブロックとを含み、
    前記遠位大腿骨ジグアセンブリが、前記遠位大腿骨切断ブロックを左脚又は右脚のいずれかに配置することが可能であって、かつ遠位大腿骨ジグと、少なくとも1つの垂直脚部を有する遠位大腿骨ジグアウトリガーとを含み、前記遠位大腿骨ジグが、
    (a)位置決めブロックであって、前記大腿骨の前記遠位面に当接するように適合された遠位端面と、前記位置決めブロックの上面から反対側の下面まで前記位置決めブロックを貫通して延びる、前記アウトリガーの前記垂直脚部を受容するように構成された少なくとも1つの垂直貫通孔と、を有する、位置決めブロックと、
    (b)前記位置決めブロックと一体に形成され、前記位置決めブロックから近位方向に延びるガイドバーであって、前記位置決めブロックの前記遠位端面に垂直に延びる前記ジグの長手方向軸に沿って延びる、ガイドバーと、を含み、
    前記ジグが使用される際、患者の大腿骨に向かう方向に収束するように前記ガイドバー及び前記位置決めブロックを貫通して第1及び第2の通路が延び、前記第1及び第2の通路はそれぞれ、それぞれの第1及び第2の予め設定された外反角度で前記ロッドを摺動可能に受容するように構成され、
    前記位置決めブロックの前記遠位端面はその2つのフリップ方向に応じて左脚又は右脚の前記大腿骨の前記遠位面に当接することができ、第1のフリップ方向では、前記左脚及び右脚のうちの一方に対して前記適当な予め設定された外反角度を有する前記第1及び第2の通路のうちの選択された一方に前記ロッドを挿入することができ、
    前記遠位大腿骨ジグがジグ長手方向軸を中心として約180°反転された後の第2のフリップ方向では、前記左脚及び右脚のうちの他方に対して前記適当な予め設定された外反角度を有する前記第1及び第2の通路のうちの選択された一方に前記ロッドを挿入することができ
    前記第1及び第2の通路の中心線の延長線同士が前記遠位大腿骨ジグの遠位面上の点で交わる、遠位大腿骨ジグアセンブリ。
  2. 前記遠位大腿骨ジグが、前記ロッドを前記第1及び第2の通路のうちの同じ選択された一方に挿入できるように適合されることで、前記遠位大腿骨ジグを反転させることによって前記左脚及び前記右脚で同じ外反角度となる、請求項1に記載の遠位大腿骨ジグアセンブリ。
  3. 前記2つの通路間の外反角度の差が1°〜3°であり、前記2つの外反角度がいずれも4°〜10°である、請求項1に記載の遠位大腿骨ジグアセンブリ。
  4. 前記2つの通路が、5°の外反角度及び7°の外反角度に対応して前記大腿骨を切除するために前記ロッドを受容するように適合されている、請求項3に記載の遠位大腿骨ジグアセンブリ。
  5. 前記位置決めブロックが前記位置決めブロックの遠位端において前記上面及び前記下面から突出する2個の係止プレートを有する、請求項1に記載の遠位大腿骨ジグアセンブリ。
  6. 前記遠位大腿骨ジグアウトリガーが、梁部材、及び前記梁部材から垂直かつ下方に延びる前記少なくとも1つの脚部、を有する支持部と、前記梁部材上に配置されたクリップと、を有し、該クリップは、前記遠位大腿骨切断ブロックの上面に形成された中央孔に咬合する鉤状の先端部を有する、請求項1に記載の遠位大腿骨ジグアセンブリ。
  7. 前記遠位大腿骨ジグアウトリガーの前記少なくとも1つの脚部のうちの少なくとも1つが、その下端の周囲に周方向に形成された溝を有し、該溝内に、前記遠位大腿骨ジグアウトリガーが前記遠位大腿骨ジグから外れることを防止するための摩擦を与えるCクリップが配置される、請求項6に記載の遠位大腿骨ジグアセンブリ。
  8. 前記遠位大腿骨ジグアウトリガーが、前記遠位大腿骨切断ブロックの近位面に形成された中央開口部内に挿入される、前記梁部材から遠位方向に延びるトラニオンを更に有する、請求項6に記載の遠位大腿骨ジグアセンブリ。
  9. 前記トラニオンが、ほぼ円筒状の部分と、該円筒状の部分の直径よりも小さい最大直径を有する切頭円錐部分とを有し、前記遠位大腿骨切断ブロックの前記中央開口部が、段付き部分を有するテーパした皿穴である、請求項8に記載の遠位大腿骨ジグアセンブリ。
  10. 前記遠位大腿骨ジグのそれぞれの係止プレートが、前記トラニオンの基部の下部形状と一致した中央凹部を有する、請求項9に記載の遠位大腿骨ジグアセンブリ。
  11. 前記ガイドバーがテーパした形状又は円錐形状を有する、請求項10に記載の遠位大腿骨ジグアセンブリ。
  12. 前記位置決めブロックが、前記位置決めブロックを通じてその近位面からその遠位面にまで延びる少なくとも1つの固定孔を有する、請求項10に記載の遠位大腿骨ジグアセンブリ。
  13. 人工膝関節の大腿骨コンポーネントを植え込むのに先立って大腿骨の遠位面を切除するための切断装置であって、
    (a)請求項1〜12のいずれか一項に記載の遠位大腿骨ジグアセンブリと、
    (b)前記大腿骨の髄内管に挿入されるように適合された細長いロッドと、
    (c)前記大腿骨の前記遠位面の切除を案内するように構成された遠位大腿骨切断ブロックと、を含む、切断装置。
  14. 前記切断装置を引き抜くためにハンドルが前記ロッドの近位端に着脱可能に取り付けられるか又は前記近位端と一体に形成されている、請求項13に記載の切断装置。
  15. 前記遠位大腿骨切断ブロックが異なる長さの前記遠位大腿骨を選択的に切断するための少なくとも1つのスロットを有する、請求項13に記載の切断装置。
  16. 前記遠位大腿骨切断ブロックが、前方遠位大腿骨のヒトの解剖学的構造と概ね一致する湾曲した下面部分を有する下面を有する、請求項13に記載の切断装置。
  17. 前記遠位大腿骨切断ブロックが、前記切断ブロックの位置を調節するための再配置孔、及び前記切断ブロックを固定するための収束孔を有する、請求項16に記載の切断装置。
JP2016506991A 2013-04-12 2014-04-11 遠位大腿骨ジグアセンブリ Active JP6430487B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201310140826.3A CN104095664B (zh) 2013-04-12 2013-04-12 股骨远端夹具组件和具有该组件的股骨远端切割器械
CN201310140826.3 2013-04-12
PCT/EP2014/057404 WO2014167104A1 (en) 2013-04-12 2014-04-11 Distal femoral jig assembly

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016514608A JP2016514608A (ja) 2016-05-23
JP6430487B2 true JP6430487B2 (ja) 2018-11-28

Family

ID=50478855

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016506991A Active JP6430487B2 (ja) 2013-04-12 2014-04-11 遠位大腿骨ジグアセンブリ

Country Status (6)

Country Link
US (2) US10299801B2 (ja)
EP (1) EP2983596B1 (ja)
JP (1) JP6430487B2 (ja)
CN (2) CN104095664B (ja)
AU (1) AU2014253018B2 (ja)
WO (1) WO2014167104A1 (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012167016A1 (en) * 2011-06-01 2012-12-06 Smith & Nephew, Inc. Patient specific instrument
GB2506616B (en) * 2012-10-03 2018-12-05 Corin Ltd Leg alignment apparatus and method
CN104095664B (zh) * 2013-04-12 2016-12-28 德普伊(爱尔兰)公司 股骨远端夹具组件和具有该组件的股骨远端切割器械
GB201403020D0 (en) 2014-02-20 2014-04-09 Depuy Ireland Surgical instrument
JP6434277B2 (ja) * 2014-10-31 2018-12-05 京セラ株式会社 人工膝関節置換術用手術器具
CN104997547B (zh) * 2015-04-10 2017-10-31 北京大学第三医院 全膝置换数字化切骨导板制作方法及装置
CN104825215B (zh) * 2015-05-22 2017-03-15 北京爱康宜诚医疗器材股份有限公司 截骨导板
GB201516495D0 (en) * 2015-09-17 2015-11-04 Depuy Ireland A Guide for Locating a Cutting Block
US10357255B2 (en) 2015-10-08 2019-07-23 Howmedica Osteonics Corp. Globalized total knee instrumentation
BR112018007443A2 (pt) * 2015-10-14 2018-10-23 Mighty Oak Medical Inc aparelho e métodos correspondentes ao paciente para a realização de procedimentos cirúrgicos
EP3416567B1 (en) 2016-02-18 2021-03-31 Michael Mason Intramedullary based and omni-positionable cutting guide instrumentation for femoral epiphysis resection for knee prosthesis placement
CN106618812B (zh) * 2016-10-28 2018-07-10 许伟华 股骨头假体植入辅助定位导向器以及高精度植入方法
CN109199648A (zh) * 2017-07-03 2019-01-15 天津富华医疗科技有限公司 人工膝关节
CN109199646A (zh) * 2017-07-03 2019-01-15 天津富华医疗科技有限公司 人工膝关节上的可调弹簧组件
CN109199647A (zh) * 2017-07-03 2019-01-15 天津富华医疗科技有限公司 半髁式人工膝关节
CN107212912B (zh) * 2017-07-15 2023-04-14 常州奥斯迈医疗器械有限公司 微创股骨远端髓腔定向器
CN109498105A (zh) * 2019-01-14 2019-03-22 中南大学湘雅医院 一种股骨后髁骨赘去除装置
CN110301971A (zh) * 2019-07-26 2019-10-08 中南大学湘雅二医院 一种股骨辅助复位装置
CN110428489B (zh) * 2019-07-26 2020-06-19 北京罗森博特科技有限公司 弧形通道规划方法及装置
KR102372727B1 (ko) * 2020-03-12 2022-03-11 가톨릭대학교 산학협력단 대퇴골두무혈괴사 시술용 핀 가이드
US20240108362A1 (en) 2022-09-29 2024-04-04 Mohammad Mahdi Sarzaeem Distal femoral cutting block instrument

Family Cites Families (76)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1440072A (en) 1920-06-22 1922-12-26 Charles T Greener Multiple nail set
US4646729A (en) 1982-02-18 1987-03-03 Howmedica, Inc. Prosthetic knee implantation
US4453539A (en) 1982-03-01 1984-06-12 The University Of Toledo Expandable intramedullary nail for the fixation of bone fractures
US4474177A (en) 1983-03-09 1984-10-02 Wright Manufacturing Company Method and apparatus for shaping a distal femoral surface
US5037423A (en) 1983-10-26 1991-08-06 Pfizer Hospital Products Group, Inc. Method and instrumentation for the replacement of a knee prosthesis
US4703751A (en) 1986-03-27 1987-11-03 Pohl Kenneth P Method and apparatus for resecting a distal femoral surface
US4759350A (en) * 1986-10-17 1988-07-26 Dunn Harold K Instruments for shaping distal femoral and proximal tibial surfaces
US5116335A (en) 1989-09-18 1992-05-26 Hannon Gerard T Intramedullary hybrid nail and instrumentation for installation and removal
US5514140A (en) 1991-03-07 1996-05-07 Smith & Nephew Richards Inc. Instrumentation for long stem surgery
GB9202561D0 (en) 1992-02-07 1992-03-25 Howmedica Orthopaedic instrument
US5445642A (en) 1992-09-01 1995-08-29 Depuy Inc. Method for installing a femoral component
US5364401A (en) 1992-10-08 1994-11-15 Wright Medical Technology, Inc. External alignment system for preparing a femur for an implant
US5720752A (en) 1993-11-08 1998-02-24 Smith & Nephew, Inc. Distal femoral cutting guide apparatus with anterior or posterior referencing for use in knee joint replacement surgery
FR2721202B1 (fr) 1994-06-16 1996-10-04 Patrick Marie Crol Labourdette Prothèse fémoro-patellaire et dispositif ancillaire pour former une empreinte trochléenne de réception de cette prothèse.
US5484446A (en) * 1994-06-27 1996-01-16 Zimmer, Inc. Alignment guide for use in orthopaedic surgery
US5910143A (en) 1994-12-16 1999-06-08 Exactech, Inc. Intramedullary alignment guide tool
WO1996018351A1 (en) 1994-12-16 1996-06-20 Exactech, Inc. An improved intramedullary alignment guide
US5624444A (en) 1995-02-10 1997-04-29 Wixon; Richard Femoral resection instrumentation including three-dimensional jig and method of use
US5578039A (en) 1995-02-15 1996-11-26 Smith & Nephew Richards Inc. Tibial resection instrumentation and surgical method
US5683397A (en) 1995-02-15 1997-11-04 Smith & Nephew, Inc. Distal femoral cutting guide apparatus for use in knee joint replacement surgery
US5562674A (en) 1995-02-27 1996-10-08 Zimmer, Inc. Intramedullary rod with guide member locator
US5693048A (en) 1995-03-13 1997-12-02 Zimmer, Inc. Intramedullary rod guide member lock
US6077270A (en) 1995-05-31 2000-06-20 Katz; Lawrence Method and apparatus for locating bone cuts at the distal condylar femur region to receive a femoral prothesis and to coordinate tibial and patellar resection and replacement with femoral resection and replacement
JPH0975366A (ja) * 1995-09-12 1997-03-25 M Ii Syst:Kk 大腿骨頸部穿孔ガイド
US5662656A (en) 1995-12-08 1997-09-02 Wright Medical Technology, Inc. Instrumentation and method for distal femoral sizing, and anterior and distal femoral resections
US5676668A (en) * 1996-02-20 1997-10-14 Johnson & Johnson Professional, Inc. Femoral locating device assembly
FR2752519B3 (fr) 1996-08-20 1998-10-16 Jbs Sa Guides de coupe tibiale et femorale pour installation d'une prothese totale de genou
US5830216A (en) 1996-10-30 1998-11-03 Bristol-Myers Squibb Company Apparatus and method for knee implantation
US6258095B1 (en) 1998-03-28 2001-07-10 Stryker Technologies Corporation Methods and tools for femoral intermedullary revision surgery
US6013081A (en) * 1998-09-09 2000-01-11 Sulzer Orthopedics Inc. Apparatus and method for anterior and posterior referenced sizing and distal femur resection
US20020198529A1 (en) 1999-02-16 2002-12-26 Michael A. Masini Optimizing patellar femoral mechanics through alternative depth referencing
US7635390B1 (en) 2000-01-14 2009-12-22 Marctec, Llc Joint replacement component having a modular articulating surface
US6613052B1 (en) 2000-12-21 2003-09-02 J. Gregory Kinnett Multi-functional orthopedic surgical instrument and method of using same
US6558391B2 (en) 2000-12-23 2003-05-06 Stryker Technologies Corporation Methods and tools for femoral resection in primary knee surgery
GB0102141D0 (en) 2001-01-27 2001-03-14 Davies John B C Improvements in or relating to expandable bone nails
FR2826254B1 (fr) 2001-06-25 2004-06-18 Aesculap Sa Dispositif de positionnement d'un plan de coupe d'un guide de coupe d'un os
US6979299B2 (en) 2002-02-05 2005-12-27 Zimmer Austin, Inc. Measuring guide for use in orthopedic procedure
US6916325B2 (en) * 2002-02-11 2005-07-12 Zimmer Orthobiologies, Inc. Femoral sizing guide
WO2004008988A2 (en) 2002-07-23 2004-01-29 Ortho Development Corporation Knee balancing block
US20040172044A1 (en) 2002-12-20 2004-09-02 Grimm James E. Surgical instrument and method of positioning same
US7011664B2 (en) 2003-01-31 2006-03-14 Zimmer Technology, Inc. Resection guide alignment apparatus
US7309339B2 (en) 2003-02-04 2007-12-18 Howmedica Osteonics Corp. Apparatus for aligning an instrument during a surgical procedure
DE602004031147D1 (ja) 2003-11-14 2011-03-03 Smith & Nephew Inc
EP1761184A2 (en) 2004-07-01 2007-03-14 Smith and Nephew, Inc. Fixation elements
US8834473B2 (en) 2005-02-01 2014-09-16 Smith & Nephew, Inc. Lockable orientation instrument assembly
US8317797B2 (en) 2005-02-08 2012-11-27 Rasmussen G Lynn Arthroplasty systems and methods for optimally aligning and tensioning a knee prosthesis
US7374563B2 (en) * 2005-02-18 2008-05-20 Howmedica Osteonics Corp. Apparatus and method for guiding a surgical instrument for shaping the end of a bone
US20060229617A1 (en) 2005-02-25 2006-10-12 Orthomechanics Ltd. Intramedullary devices and methods of deploying the same
EP1937161B1 (en) 2005-10-03 2016-08-24 Smith and Nephew, Inc. Locking instrument assembly
US8702714B2 (en) 2006-03-09 2014-04-22 Microsoft Orthopedics Holdings Inc. Instruments for total knee arthroplasty
GB0606837D0 (en) * 2006-04-05 2006-05-17 Depuy Int Ltd Cutting guide instrument
US20080097451A1 (en) 2006-09-20 2008-04-24 United Orthopedic Corporation Surgical tool assembly for total knee arthroplasty
GB2442441B (en) 2006-10-03 2011-11-09 Biomet Uk Ltd Surgical instrument
CA2665393A1 (en) 2006-10-04 2008-04-10 Smith & Nephew, Inc. Device and method for distal resections of a knee prosthetic
US9498235B2 (en) * 2006-10-11 2016-11-22 Ignace Ghijselings Device and method for installing femoral prosthetic knee joint
US8491587B2 (en) 2006-12-21 2013-07-23 Howmedica Osteonics Corp. Adjustable offset bushing
US8187280B2 (en) 2007-10-10 2012-05-29 Biomet Manufacturing Corp. Knee joint prosthesis system and method for implantation
US8562616B2 (en) 2007-10-10 2013-10-22 Biomet Manufacturing, Llc Knee joint prosthesis system and method for implantation
US7959637B2 (en) * 2007-03-13 2011-06-14 Biomet Manufacturing Corp. Distal femoral cutting guide
EP2166969B1 (en) 2007-07-09 2015-04-08 Orthosoft, Inc. Universal positioning device for orthopedic surgery
GB0718417D0 (en) * 2007-09-21 2007-10-31 Depuy Int Ltd Intramedullary rod instrument
JP5171193B2 (ja) 2007-09-28 2013-03-27 株式会社 レキシー 人工膝関節置換手術の術前計画用プログラム
US8152807B2 (en) 2008-03-31 2012-04-10 Olecranail Llc Intramedullary device assembly and associated method
EP2299917A1 (en) 2008-06-10 2011-03-30 Sonoma Orthopedic Products, Inc. Fracture fixation device, tools and methods
US20100057088A1 (en) 2008-08-26 2010-03-04 Maxx Orthopedics, Inc. Distal Femoral Cutting Guide
FR2943528B1 (fr) 2009-03-27 2011-06-03 Tornier Sa Instrumentation chirurgicale de resection de l'extremite d'un os long
DE102010013259A1 (de) 2009-12-23 2011-06-30 Mathys Ag Bettlach Femur-Schnittführungsvorrichtung für Revisionsoperationen in der Knie-Endoprothetik
USD651318S1 (en) 2010-06-07 2011-12-27 Zimmer, Inc. Femoral resection alignment tool
GB201019491D0 (en) 2010-11-18 2010-12-29 Depuy Ireland Surgical cutting guide, surgical alignment guide and surgical instrument system
GB201019490D0 (en) 2010-11-18 2010-12-29 Depuy Ireland Angular adjustment mechanism, surgical alignment guide and surgical instrument assembly
GB201019492D0 (en) * 2010-11-18 2010-12-29 Depuy Ireland Surgical instrument system, surgical alignment guide and surgical rod
US8979847B2 (en) * 2011-06-06 2015-03-17 Biomet Manufacturing, Llc Method and apparatus for implanting a knee prosthesis
EP2596757B1 (de) * 2011-11-23 2014-07-16 Waldemar Link GmbH & Co. KG Vorrichtung für die Vorgabe einer Schnittebene für die Knochenresektion
CN104095664B (zh) * 2013-04-12 2016-12-28 德普伊(爱尔兰)公司 股骨远端夹具组件和具有该组件的股骨远端切割器械
CN203447322U (zh) * 2013-04-12 2014-02-26 德普伊(爱尔兰)公司 股骨远端夹具组件和具有该组件的股骨远端切割器械
US10357255B2 (en) * 2015-10-08 2019-07-23 Howmedica Osteonics Corp. Globalized total knee instrumentation

Also Published As

Publication number Publication date
US10952745B2 (en) 2021-03-23
JP2016514608A (ja) 2016-05-23
CN105283138A (zh) 2016-01-27
AU2014253018A2 (en) 2018-10-18
US20190239897A1 (en) 2019-08-08
CN104095664B (zh) 2016-12-28
EP2983596A1 (en) 2016-02-17
EP2983596B1 (en) 2017-03-01
US10299801B2 (en) 2019-05-28
AU2014253018B2 (en) 2018-11-01
WO2014167104A1 (en) 2014-10-16
US20160128702A1 (en) 2016-05-12
AU2014253018A1 (en) 2015-11-05
CN104095664A (zh) 2014-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6430487B2 (ja) 遠位大腿骨ジグアセンブリ
JP6434110B2 (ja) 脛骨整形外科用器具
EP2665428B1 (en) Knee arthroplasty apparatus
DK2668931T3 (en) Tibia test instrument
US8298238B2 (en) Methods and apparatus for pivotable guide surfaces for arthroplasty
JP6557008B2 (ja) 大腿骨サイジング治具、大腿骨切除システム、および方法
Morandi et al. Intramedullary nailing of tibial fractures: review of surgical techniques and description of a percutaneous lateral suprapatellar approach
JP6949001B2 (ja) 膝関節器具及び方法
CN203447322U (zh) 股骨远端夹具组件和具有该组件的股骨远端切割器械
JP2019524188A (ja) 膝器具および方法
US9955979B2 (en) Extramedullary resection guide and methods

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170404

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180223

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180525

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181002

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181031

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6430487

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250