JP6434277B2 - 人工膝関節置換術用手術器具 - Google Patents

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本発明は、人工膝関節置換術に用いられる人工膝関節置換術用手術器具に関する。
従来より、膝関節に異常が認められた患者に対してその膝関節を人工膝関節に置換する手術である人工膝関節置換術が行われている。人工膝関節は、患者の大腿骨に固定される大腿骨用インプラントと、患者の脛骨に固定される脛骨用インプラントとを有している。大腿骨用インプラントを大腿骨に設置するための手順として、(1)術前計画、(2)大腿骨遠位部の骨切り、(3)大腿骨遠位部への大腿骨インプラントの装着、を挙げることができる(例えば、非特許文献1参照)。
非特許文献1に記載の構成において、(1)の術前計画では、X線撮影によって、患者の下肢を撮影する。術者は、この撮影画像を用いて、大腿骨髄腔の中心から膝関節中心を通る軸線(解剖軸線)と、大腿骨の骨頭中心から膝関節中心を通る軸線(機能軸線)とを計測する。そして、術者は、解剖軸線と機能軸線とのなす角度(外反角)を計測する。
(2)の大腿骨遠位部の骨切り時には、術者は、大腿骨の遠位部にリーマを用いて孔をあける。次いで、術者は、Fロッド(ロッド部)に、外反アライメントガイドを取り付ける。外反アライメントガイドは、大腿骨の遠位部に接触する本体部と、Fロッドを保持する保持部とを有している。保持部は、患者の前後方向に延びる支軸を介して本体部に取り付けられており、本体部に対して支軸回りに揺動可能である。本体部に対する支軸回りの位置を調整することで、本体部に対する保持部の角度、すなわち、外反角度が設定される。この際、術者は、外反アライメントガイドとFロッドとのなす外反角度を、術前計画で計測した値に設定する。そして、術者は、Fロッドを大腿骨の髄腔部に挿入し、且つ、本体部を大腿骨の遠位部に接触させる。そして、術者は、この状態で、本体部を大腿骨の遠位部に固定する。そして、外反アライメントガイドが大腿骨の正しい位置に設置された場合、外反アライメントガイドの中心は、大腿骨頭中心と機能軸線上に並ぶこととなる。
次に、術者は、外反アライメントガイドの本体部にスリット部材を取り付けてこのスリット部材を大腿骨に対して位置決めし、このスリット部材を遠位部に固定する。その後、術者は、外反アライメントガイドおよびFロッドを大腿骨から取り外す。次いで、術者は、大腿骨に固定されたスリット部材のスリットに沿って、オッシレーター(切除器具)を動かすことで、大腿骨の遠位部に骨切りを施す。
術者は、さらに、所定の手順に沿って骨切り作業を行い、遠位部に所定の骨切り面を形成する。上記(3)の大腿骨遠位部への大腿骨インプラントの装着時には、この骨切り面に、大腿骨インプラントが固定される。
京セラメディカル"Bi-surface(登録商標)専用器具の使用方法 KU4+Type"、[online]、[平成26年10月21日検索]、インターネット<URL:http://kyocera-md.jp/m_professional/yes/medical/pdf/bsku4_fast_v1_0.pdf>
ところで、上述のように外反アライメントガイドの本体部を大腿骨の遠位部に固定する際、その固定状態が不十分となる場合があり、そのために術前に計画した器具の固定位置と実際の固定位置にずれが生じ、結果として、術前計画通りの大腿骨インプラントの埋殖が達成できないという問題がある。具体的には、大腿骨遠位部の欠損状態によっては、本体部を大腿骨遠位部に当接することができずに、本体部が遠位部に対して離れた状態で本体部を大腿骨遠位部に固定しなければならない。この場合、大腿骨遠位部に対する本体部の固定状態が不十分なまま、術者によって経験的に推測された位置に外反アライメントガイドの本体部を設置することとなってしまう。また、大腿骨遠位部の軟骨の形状は、X線撮影では確認することができないため、術者によって経験的に推測された軟骨形状が実際の軟骨形状と大きく異なっていることがある。この場合も、上述の場合と同様、大腿骨遠位部に対する本体部の固定状態が不十分なまま、術者によって経験的に推測された位置に外反アライメントガイドの本体部を設置することとなってしまう。上述のような設置位置調整は、術者の経験による推測に基づくものであり、必ずしも術前計画通りの位置に外反アライメントガイドを設置できるとは限らず、結果として、大腿骨インプラントの術前計画通りの埋殖が達成できない場合がある。
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、その目的は、大腿骨遠位部の形状及び状態に拘わらず、当該大腿骨遠位部に対して術前計画通りの位置に適切に固定可能な人工膝関節置換術用手術器具を提供することである。
(1)上記目的を達成するための本発明のある局面に係る人工膝関節置換術用手術器具は、患者の大腿骨の髄腔部に挿入されるロッド部に対して該ロッド部の軸方向に沿ってスライド可能且つ該ロッドに対して揺動可能に設けられ、人工膝関節の大腿骨コンポーネントが設置される大腿骨切除面を形成するために切除器具が案内されるスリットを有する切除ガイドが固定される本体部と、前記患者の内顆及び外顆の少なくとも一方に当接する当接部としての第1当接部を有し、前記本体部に対して固定され、前記本体部を前記顆に対して支持する支持部と、前記ロッド部に対して固定された状態の前記本体部に対する前記当接部の位置を調整可能な位置調整機構と、を備えている。
この構成では、患者の大腿骨に対して固定されたロッド部に対して適切な位置となるように設けられた本体部に切除ガイドが固定された後、当該切除ガイドのスリットに沿って患者の大腿骨の遠位部が切除されることにより、大腿骨切除面が適切な位置に形成される。そして、このように形成された大腿骨切除面に、人工膝関節の大腿骨コンポーネントを設置することにより、患者の大腿骨の遠位部における適切な位置及び方向に、大腿骨コンポーネントを取り付けることができる。
そして、この構成では、上述のように本体部を大腿骨の遠位部に固定する際、本体部に対して固定される支持部の当接面が、患者の内顆及び外顆の少なくとも一方に当接した状態において、前記本体部が前記患者の大腿骨に固定される。これにより、患者の大腿骨の遠位部に対する本体部の位置を固定することができる。
更に、この構成によれば、位置調整機構によって、本体部に対する当接部の位置を調整することができるため、患者の膝関節、具体的には患者の大腿骨の遠位部の形状に応じて、本体部に対する当接部の位置を調整することができる。これにより、当接部によって患者の顆を支持した状態で、本体部を患者の大腿骨の遠位部に固定することができるため、患者の大腿骨遠位部に対する本体部のがたつきを抑制することができる。
従って、この構成によると、大腿骨遠位部の形状及び状態に拘わらず、当該大腿骨遠位部に対して術前計画通りの位置に適切に固定可能な人工膝関節置換術用手術器具を提供できる。
(2)好ましくは、前記位置調整機構は、前記本体部に対して前記支持部をスライドさせるスライド機構を有している。
この構成では、本体部に対して支持部をスライドさせることにより、本体部に対する支持部の位置を容易に調整することができる。
(3)更に好ましくは、前記スライド機構は、前記本体部及び前記支持部の一方に形成され、前記支持部がスライドする方向に沿って延びる凹部と、前記本体部及び前記支持部の他方に形成され、前記凹部に嵌まり込んで該凹部に沿って相対的にスライドする凸部と、を有している。
この構成では、本体部に対する当接部の位置を調整するためのスライド機構を、凹部及び凸部を有する比較的簡易な形状で構成することができる。
(4)好ましくは、前記位置調整機構は、それぞれが異なる厚みを有し、前記支持部に対して脱着可能に構成され、前記支持部に固定された状態で前記顆に当接する前記当接部としての第2当接部が形成された複数の位置調整部材、を有している。
この構成では、患者の内顆又は外顆の形状に応じて、複数の位置調整部材のうちの1つを選択し、当該位置調整部材を支持部に対して固定することにより、患者の顆に、位置調整部材の第2当接部を当接させることができる。すなわち、この構成によれば、患者の顆の形状に関わらず、本体部を患者の大腿骨の遠位部に対してより適切に固定することができる。
(5)更に好ましくは、前記第2当接部は、線状に形成された線状部として設けられている。
この構成では、例えば一例として患者の顆が線状に凹むように変形していた場合であっても、当該部分に、位置調整部材に設けられた第2当接部としての線状部を当接させることができる。すなわち、この構成によれば、患者の顆の変形状態に適切に対応可能な人工膝関節置換術用手術器具を提供できる。
(6)好ましくは、前記第2当接部は、点状に形成された点状部として設けられている。
この構成では、例えば一例として患者の顆が点状に凹むように変形していた場合であっても、当該部分に、位置調整部材に設けられた第2当接部としての点状部を当接させることができる。すなわち、この構成によれば、患者の顆の変形状態に適切に対応可能な人工膝関節置換術用手術器具を提供できる。
(7)好ましくは、前記人工膝関節置換術用手術器具は、それぞれが、前記内顆及び前記外顆のそれぞれを支持する一対の前記支持部、を更に備える。
この構成では、患者の内顆及び外顆のそれぞれに一対の支持部のそれぞれを当接できるため、患者の大腿骨の遠位部に対する本体部のがたつきを更に抑制することができる。
本発明によると、大腿骨遠位部の形状及び状態に拘わらず、当該大腿骨遠位部に対して術前計画通りの位置に適切に固定可能な人工膝関節置換術用手術器具を提供できる。
本実施形態に係る手術器具の使用形態の一例を示す図であって、患者の大腿骨に取り付けられている状態を示す図である。 図1に示す手術器具の外反アライメントガイド付近の拡大図である。 図1に示す手術器具の外反アライメントガイド付近の拡大斜視図であって、支持部の図示を省略した図である。 図2に示す支持部の斜視図である。 図2に示す支持部を示す図であって、(A)は平面図、(B)は側面図である。 図5(A)のVI-VI線における断面図であって、(A)は固定解除ボタンに対する押圧が解除されている状態を示す図、(B)は固定解除ボタンが押圧されている状態を示す図、である。 外反アライメントガイドが有する位置調整部材の形状を示す斜視図であって、(A)は第1位置調整部材の斜視図、(B)は第2位置調整部材の斜視図、である。 変形例に係る外反アライメントガイドの支持部の形状を示す図であって、図5に対応させて示す図であり、(A)は平面図、(B)は側面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。本発明は、患者の膝関節を人工膝関節に置換するための人工膝関節置換術用手術器具として、広く適用することができる。
本実施形態に係る手術器具1は、人工膝関節置換術において用いられる。人工膝関節置換術とは、膝関節に異常が認められた患者に対してその膝関節を人工膝関節に置換する手術である。この手術では、患者の大腿骨遠位部、及び脛骨近位部が適切な位置で切断されて設置面が形成された後、大腿骨遠位部の設置面(大腿骨切除面)には大腿骨用インプラント(図示省略)が固定される一方、脛骨近位部の設置面には脛骨用インプラント(図示省略)が設置される。これにより、患者の膝関節を人工膝関節に置換することができる。そして、本実施形態に係る手術器具1は、上述した人工膝関節の各インプラントが設置される設置面を形成するために用いられる切除ガイド(図示省略)が、大腿骨に対して適切な位置及び方向となるように、大腿骨遠位部に取り付けるためのものである。
[全体構成]
図1は、本実施形態に係る手術器具1の使用形態の一例を示す図であって、患者の大腿骨100に取り付けられている状態を示す図である。また、図2は、図1における外反アライメントガイド3(人工膝関節置換術用手術器具)付近の拡大図である。また、図3は、外反アライメントガイド3付近の拡大斜視図であって、支持部24の図示を省略した図である。図1及び図2は、患者を正面側から視た場合における当該患者の左側の大腿骨を図示している。なお、以下で説明する各図において、説明の便宜上、上と記載された矢印が指示する方向を上側又は上方、下と記載された矢印が指示する方向を下側又は下方、右と記載された矢印が指示する方向を右側又は右方、左と記載された矢印が指示する方向を左側又は左方、前と記載された矢印が指示する方向を前側又は前方、後と記載された矢印が指示する方向を後側又は後方、と称する。上下方向、左右方向、及び前後方向は、患者の人体を基準とした上下方向、左右方向、及び前後方向に対応している。
手術器具1は、Fロッド2(ロッド部)と、外反アライメントガイド3(人工膝関節置換術用手術器具)と、を備えている。
Fロッド2は、患者の大腿骨100の髄腔部102に挿入される、真っ直ぐに延びる棒状の部材である。Fロッド2は、髄腔部102内に挿入されて大腿骨100の解剖軸線S1を示すために用いられる。Fロッド2は、外反アライメントガイド3に取り付けられた状態で、解剖軸線S1と同軸に並ぶように大腿骨100の髄腔部102に挿入される。
外反アライメントガイド3は、患者を正面視したときにおける髄腔部102へのFロッド2の挿入位置を案内するために大腿骨100に取り付けられる部材であり、Fロッド2の位置を設定するために用いられる。すなわち、外反アライメントガイド3は、外反角θを設定するために設けられる。外反アライメントガイド3は、大腿骨100の遠位部101に設置され、Fロッド2を、後述する揺動軸部16回りに揺動可能に支持することで、Fロッド2の位置を、大腿骨100の外反角方向B1に調整可能である。外反角方向B1とは、正面視における、解剖軸線S1と機能軸線S2との交点(揺動軸部16の中心軸)回りの方向をいう。外反アライメントガイド3は、合成樹脂などを用いて形成されている。
外反アライメントガイド3は、図2に示すように、本体部4と、揺動部5と、ストッパ部6と、一対の支持部24を有している。
本体部4は、大腿骨100の遠位部101に固定され、揺動部5を支持する部分として設けられている。本体部4は、ベース部8と、前板部9と、後板部10と、を有している。
ベース部8は、本体部4において最も大腿骨100の遠位部101側(図2における上側)に設けられる部分である。ベース部8における左右両側には、図3に示すように、上下方向に延びる突条部21(凸部)が形成されている。この突条部21は、詳しくは後述する支持部24の溝部28が嵌まり込んだ状態において、前記支持部24を該突条部21の延出方向に沿って案内する案内レール21として設けられている。各案内レール21は、上下方向に垂直な断面形状がT字状となるように形成されている。各案内レール21は、ベース部8における後側に形成されている。また、ベース部8における左右両側には、上下方向に沿って配列される複数の歯部22が形成されている。本実施形態では、複数の歯部22のうち該歯部22の配列方向に沿って1つおきに、対応する数値が付されている。これらの数値は、本体部4に対する支持部24の上下方向における相対的な位置を示す目盛部23として設けられている。
前板部9は、ベース部8の前部に連続しており、大腿骨100から遠ざかるように延びている。後板部10は、ベース部8の後部に連続しており、大腿骨100から遠ざかるように延びている。前板部9の先端側部分の左右両端部と、後板部10の先端側部分の左右両端部は、側壁部11,12によって接続されている。前板部9の前面には、外反角目盛り13が形成されている。
外反角目盛り13は、揺動部5の揺動軸部16回りの揺動部5(Fロッド2)の角度を示す表示部を形成している。また、前板部9および後板部10には、それぞれ、貫通孔が形成されている。これらの貫通孔の周縁部のうち、大腿骨100を向く部分には、それぞれ、歯部4aが形成されている。歯部4aは、揺動部5を本体部4に固定するために設けられており、揺動軸部16を中心とする、セクタギアである。上記の構成を有する本体部4に、揺動部5が連結されている。
揺動部5は、Fロッド2を揺動可能に支持する部分として設けられている。揺動部5は、全体として、解剖軸線S1に沿って延びる筒状に形成されており、ベース部8に形成された貫通孔8aに挿入されるように配置され、且つ、前板部9と後板部10との間に配置されている。
揺動部5は、筒状部15と、揺動軸部16と、インジケータ17と、歯部5aと、を有している。
筒状部15は、略円筒状の部分として設けられており、解剖軸線S1に沿って延びるように設置される。筒状部15の一端部は、貫通孔8aに挿入されている。筒状部15の中間部および他端部は、前板部9と後板部10との間に配置されている。筒状部15には、Fロッド2が挿入される。筒状部15には、Fロッド2がわずかに隙間をあけた状態で挿入される。筒状部15は、Fロッド2とともに揺動軸部16回りを揺動可能である。筒状部15の一端部に、揺動軸部16が形成されている。
揺動軸部16は、本体部4のベース部8に連結される部分として設けられている。揺動軸部16は、筒状部15から前方に延びる軸部と、筒状部15から後方に延びる軸部(図示省略)とを含んでおり、これら前後方向に並ぶ2つの軸部は、ベース部8に結合されている。これにより、揺動部5は、本体部4に対して、揺動軸部16の回りを揺動可能である。揺動軸部16とは筒状部15の軸方向に離隔した位置に、歯部5aが形成されている。
歯部5aは、筒状部15の他端部の外周面から前後方向に突出する一対の部分19,20に形成されており、本体部4の歯部4aと噛み合うことが可能に形成されている。なお、筒状部15の後方側に位置する部分20の歯部5aは、図示されていない。一方の部分19の前面には、線状のインジケータ17が形成されている。外反角目盛り13のうちインジケータ17によって示されている数値は、本体部4の中心軸線とFロッド2(解剖軸線S1)とがなす角度を示している。上記の構成を有する揺動部5は、ストッパ部6を用いて本体部4に固定される。
ストッパ部6は、筒状部15にねじ込まれたねじ部材である。ストッパ部6は、中空状に形成されており、Fロッド2が挿入されている。ストッパ部6は、筒状部15の他端部に保持されている。ストッパ部6が筒状部15にねじ込まれることで、ストッパ部6の頭部6aは、本体部4の前板部9および後板部10側に寄せられる。これにより、歯部4a,5aが互いに噛み合い、揺動部5が本体部4に固定される。一方、ストッパ部6が筒状部15に対して緩められることで、ストッパ部6の頭部6aは、本体部4から遠ざかる方向に変位し、歯部4a,5aの噛み合いが解除される。これにより、揺動部5は、本体部4に対して揺動軸部16回りに揺動可能となる。
図4から図6は、図2に示す支持部24の構成を説明するための図である。具体的には、図4は斜視図、図5(A)は平面図、図5(B)は側面図、図6は図5(A)のVI-VI線における断面図である。
支持部24は、支持本体部25と、支持本体部25内に収容される進退機構35及び固定解除ボタン40と、を有している。
一対の支持本体部25は、それぞれ、ベース部8の左右両側に設けられ、上下方向に所定の厚みを有する略板状に形成されている。各支持本体部25は、水平面に沿って延びるように設けられている。各支持本体部25は、ベース部8に対して上下方向に移動可能である。各支持本体部25の上側には、水平方向に沿って延びる平坦状に形成される上面26(当接部、第1当接部)が形成されている。図2では、一方の支持本体部25(右側の支持本体部)の上面26が、大腿骨100の遠位部101の内顆101aを支持し、他方の支持本体部25(左側の支持本体部)の上面26が、大腿骨100の遠位部101の外顆101bを支持している例が図示されている。
各支持本体部25の上面26には、前後方向に延びる溝部27が形成されている。この溝部27は、該溝部27が延びる方向に垂直な断面がT字状となるように形成されている。この溝部27は、詳しくは後述する位置調整部材50,55の被係合部51,56が係合する係合部27として設けられている。
各支持本体部25における内側(本体部4側)には、上下方向に延びる溝部28(凹部)が形成されている。この溝部28は、ベース部8に形成された案内レール21に嵌まり込んだ状態において、該案内レール21の延出方向に沿って上下方向にスライドする被案内溝部28として設けられている。これにより、支持本体部25は、本体部4に対して上下方向にスライド移動することができる。
また、支持本体部25には、2つの貫通孔29,30及び1つの有底穴31が形成されている。
貫通孔29は、上下方向に対してやや左右方向に傾いた方向に延びて支持本体部25を貫通している。この貫通孔29は、各支持本体部25を大腿骨100の遠位部101に対して固定するための固定ピンが挿通される固定ピン用貫通孔29として設けられている。固定ピン用貫通孔29は、各支持本体部25における外側(本体部4と離れた側)に形成されている。
貫通孔30は、上下方向に延びて支持本体部25を貫通している。この貫通孔30は、本体部4に対する支持本体部25の固定を解除する固定解除ボタン40が入り込むボタン用貫通孔30として設けられている。ボタン用貫通孔30は、各支持本体部25における前側且つ内側の部分に形成されている。
有底穴31は、各支持本体部25における内側の面から外側へ向かって延びるように形成されている。この有底穴31は、該有底穴31に対して進退する進退機構35が収容される進退機構用穴31として設けられている。進退機構用穴31は、支持本体部25内において、ボタン用貫通孔30と垂直に交差している。また、進退機構用穴31は、支持本体部25における被案内溝部28が形成されている部分よりも前側に形成されている。
進退機構35は、進退部36及びコイルバネ38を有している。進退部36及びコイルバネ38は、進退機構用穴31に収容されている。
進退部36は、該進退部36が収容された進退機構用穴31が延びる方向に沿って延びるように設けられた略直方形状の部材である。進退部36には、該進退部36の延出方向に垂直な方向に沿って該進退部36を貫通する貫通孔36aが形成されている。この貫通孔36aには、詳しくは後述する固定解除ボタン40が挿通する。また、進退部36における、進退機構用穴31の開口部から外部へ露出している部分には、本体部4に形成された歯部22と噛み合い可能な歯部37が形成されている。
コイルバネ38は、一端側が進退機構用穴31の底部31aに当接する一方、他端側が進退部36に当接している。これにより、コイルバネ38は、進退部36を進出方向(進退部36が進退機構用穴31から突出する方向)へ付勢している。
固定解除ボタン40は、ボタン本体部41と、ボタン本体部41から延びるように形成されたボタン延出部42とを有し、これらが一体に形成されている。ボタン本体部41は、ユーザによって押圧される略矩形板状の部分として設けられている。ボタン本体部41は、押圧されていない状態では、支持本体部25における下面からやや下方へ出っ張った状態となっている。
ボタン延出部42は、ボタン本体部41側から、該ボタン本体部41と離れる方向へ向かって延びるように形成されている。ボタン延出部42は、ボタン用貫通孔30に沿って延びている。ボタン延出部42は、長手方向における途中部分が、進退部36に形成された貫通孔36aに挿通している。
ボタン延出部42の長手方向における途中部分には、凹部43が形成されている。この凹部43には、ボタン延出部42における基端側(ボタン本体部41側)から先端側へ向かって傾斜する傾斜面44と、該傾斜面44よりもボタン延出部42の先端側に設けられ該ボタン延出部42の延出方向に対して垂直な垂直面45と、が形成されている。傾斜面44は、進退部36の貫通孔36aの内周面に形成された角部36bと当接している。
[進退機構及び固定解除ボタンの動作]
以下では、図6を参照して、進退機構35及び固定解除ボタン40の動作について説明する。なお、図6(A)は、固定解除ボタン40に対する押圧が解除されている状態を示す図、図6(B)は、固定解除ボタン40が押圧されている状態を示す図、である。
固定解除ボタン40が押圧されていない状態では、進退部36は、コイルバネ38によって進出方向側へ付勢されているため、図6(A)に示すように、進退部36に形成された歯部37が、進退機構用穴31の開口部よりも外側へ突出した状態となる。これにより、進退部36に形成された歯部37と本体部4に形成された歯部22とが噛み合うため、本体部4に対する支持部24の上下方向への移動が規制される。これにより、支持部24が本体部4に対して固定される。
一方、ユーザによって固定解除ボタン40が押圧されると、固定解除ボタン40の傾斜面44によって、進退部36の角部36bが退避方向へ押圧される。これにより、進退部36は、コイルバネ38の付勢力に抗して退避方向へ退避するため、進退部36に形成された歯部37も退避方向へ退避する(図6(B)参照)。そうすると、当該歯部37と、本体部4に形成された歯部22との噛み合いが解除され、本体部4に対する支持部24の固定も解除されるため、支持部24が本体部4に対して上下方向にスライド自在となる。
ユーザによる固定解除ボタン40の押圧が解除されると、コイルバネ38の付勢力によって進退部36が進出方向へ進出し、歯部37が進退機構用穴31の開口部よりも外側へ突出した状態となるため、歯部37と歯部22とが噛み合う。これにより、支持部24が本体部4に対して固定される。
図7は、外反アライメントガイド3が有する位置調整部材50,55の形状を示す斜視図であって、(A)は第1位置調整部材50の斜視図、(B)は第2位置調整部材55の斜視図、である。
外反アライメントガイド3は、図7に示すように、第1位置調整部材50及び第2位置調整部材55を有している。
第1位置調整部材50は、支持本体部25の上面26に形成された係合部27に係合可能な被係合部51と、被係合部51と一体に形成されたスペーサ部52とを有している。スペーサ部52は、水平面に沿って延びる細長い部分として設けられている。スペーサ部52は、背面53が支持本体部25の上面26と密着する平坦状に形成されている。スペーサ部52は、長手方向に垂直な断面が略三角形状に形成されている。これにより、スペーサ部52における背面53を基準とした最も高さh1が高い部分は、細長い略線状に形成された線状部54(当接部、第2当接部)として設けられる。
なお、図示は省略するが、第1位置調整部材50としては、それぞれが高さh1の異なる複数の第1位置調整部材が準備されている。
第2位置調整部材55は、支持本体部25の上面26に形成された係合部27に係合可能な被係合部56と、被係合部56と一体に形成されたスペーサ部57とを有している。第2位置調整部材55における被係合部56の形状は、第1位置調整部材50における被係合部51の形状と同じである。
スペーサ部57は、平面視で円形状に形成されている。スペーサ部57は、背面58が支持本体部25の上面26と密着する平坦状に形成されている。スペーサ部57は、スペーサ部57における背面58を基準としてその平面視中央部分の高さh2が最も高くなるように形成されている。スペーサ部57は、外周縁部からその平面視中央部分に向かって高さが徐々に高くなるように形成されている。これにより、スペーサ部57における背面58を基準とした最も高さh2が高い部分は、非常に面積が狭い点状に形成された点状部59(当接部、第2当接部)として設けられている。
なお、図示は省略するが、第2位置調整部材55としては、それぞれが高さh2の異なる複数の第2位置調整部材が準備されている。
[位置調整機構の構成]
本実施形態に係る外反アライメントガイド3は、患者の顆に当接する当接部(上面26、線状部54、点状部59)の本体部4に対する上下方向の位置、を調整可能な位置調整機構7を備えている。位置調整機構7は、スライド機構7aと、上述した第1位置調整部材50及び第2位置調整部材55を有している。
スライド機構7aは、上述した案内レール21及び被案内溝部28有している。スライド機構7aでは、案内レール21が延びる方向(図3の上下方向)と、被案内溝部28が延びる方向(図4の上下方向)とが互いに同じ向きとなるように、被案内溝部28が案内レール21に嵌まり込む。そして、この状態において、スライド機構7aでは、被案内溝部28が案内レール21の延びる方向に沿ってスライドする。これにより、本体部4に対する当接部(上面26)の上下方向における位置を調整できる。
[手術器具の使用方法]
大腿骨用インプラントを大腿骨100に設置するための手順として、(i)術前計画、(ii)大腿骨100の遠位部101の骨切り、(iii)大腿骨100の遠位部101への大腿骨インプラントの装着、を挙げることができる。
(i)の術前計画では、X線撮影によって、患者の下肢を撮影する。術者は、この撮影画像を用いて、大腿骨100の髄腔部102の中心から膝関節中心を通る軸線(解剖軸線S1)と、大腿骨100の骨頭中心103から膝関節中心を通る軸線(機能軸線S2)とを計測する。そして、術者は、患者を正面から見たときの解剖軸線S1と機能軸線S2とのなす角度(外反角θ)を計測する。
(ii)の骨切り時には、まず術者は、大腿骨100の遠位部101の端面にリーマを用いて、髄腔の軸と一致するように孔をあけることにより髄腔部102を形成する。次いで、術者は、外反アライメントガイド3が取り付けられた状態のFロッド2を髄腔部102に挿入し、その後、固定ピンにより、外反アライメントガイド3を大腿骨100の遠位部101に固定する。
このとき、術者は、以下のような手順により、外反アライメントガイド3を大腿骨100の遠位部101に固定する。
まず、術者は、外反アライメントガイド3の各支持部24の上面26が患者の各顆101a,101b側へ近接するように、該外反アライメントガイド3が取り付けられたFロッド2を髄腔部102内に挿入する。このとき、各支持部24の上面26が患者の大腿骨100の遠位部101の各顆101a,101bに対して適切に当接した場合には、術者は、その状態において、支持部24に形成された固定ピン用貫通孔29を介して、固定ピンを各顆101a,101bに打ち込むことにより、外反アライメントガイド3を大腿骨100の遠位部101に適切に固定することができる。
しかし、上述のようにして外反アライメントガイド3の各支持部24を患者の各顆101a,101bに当接しようとしても、患者の顆101a,101bの形状及び変形度合によっては、各支持部24の上面26を患者の各顆101a,101bに当接させることができない場合がある。
これに対して、本実施形態に係る外反アライメントガイド3によれば、本体部4に対して、支持部24の上面26の位置を上下方向に調整することができる。
具体的には、術者は、固定解除ボタン40を押して、本体部4に対する支持部24の固定状態を解除した後、支持部24を上下方向にスライド移動させて、支持部24の上面26と患者の顆101a,101bとを当接させる。それから、術者は、患者の顆101a,101bに支持部24の上面26が当接した後、固定解除ボタン40の押圧を解除する。これにより、本体部4に対して支持部24が固定される。
このようにして支持部24が本体部4に固定された後、術者は、支持部24に形成された固定ピン用貫通孔29を介して、固定ピンを各顆101a,101bに打ち込むことにより、上述の場合と同様、外反アライメントガイド3を大腿骨100の遠位部101に適切に固定することができる。
更に、術者は、本体部4に対して支持部24を上下移動させるだけでは、患者の顆101a,101bに対する上面26の当接が不十分であると判断した場合には、位置調整部材50,55を用いることにより、患者の各顆101a,101bに対して、外反アライメントガイド3をより適切に当接させることができる。
具体的には、術者は、患者の顆101a,101bの形状及び変形度合に応じて、適切な高さh1,h2のスペーサ部52,57を有する第1位置調整部材50又は第2位置調整部材55を選択する。そして、術者は、選択した位置調整部材50,55を支持部24の上面26に形成された係合部27(溝部)に嵌合させた後、支持部24を上下方向へスライド移動し、位置調整部材50,55を患者の顆101a,101bに適切に当接させる。その後、外反アライメントガイド3を固定ピンによって患者の顆101a,101bに固定することにより、上述の場合と同様、外反アライメントガイド3を大腿骨100の遠位部101に適切に固定することができる。
次に、術者は、Fロッド2が取り付けられた外反アライメントガイド3にスリット部材(図示せず)を取り付けてこのスリット部材を大腿骨100に対して位置決めし、このスリット部材を遠位部101に固定する。その後、術者は、Fロッド2および外反アライメントガイド3を含む手術器具1を大腿骨100から取り外す。次いで、術者は、大腿骨100に固定されたスリット部材のスリットに沿って、オッシレーター(切除器具)を動かすことで、大腿骨100の遠位部101に骨切りを施す。術者は、さらに、所定の手順に沿って骨切り作業を行い、遠位部101に所定の骨切り面を形成する。(iii)の大腿骨インプラントの装着時には、この骨切り面に、大腿骨インプラントが固定される。
[効果]
以上のように、本実施形態に係る外反アライメントガイド3では、患者の大腿骨100に対して固定されたFロッド2に対して適切な位置となるように設けられた本体部4に切除ガイドが固定された後、当該切除ガイドのスリットに沿って患者の大腿骨100の遠位部101が切除されることにより、大腿骨コンポーネントが設置される設置面が適切な位置に形成される。そして、このように形成された設置面に、人工膝関節の大腿骨コンポーネントを設置することにより、患者の大腿骨100の遠位部101における適切な位置及び方向に、大腿骨コンポーネントを取り付けることができる。
そして、外反アライメントガイド3では、上述のように本体部4を大腿骨100の遠位部101に固定する際、本体部4に対して固定される支持部24の当接部26,54,59が、患者の内顆101a及び外顆101bの少なくとも一方に当接した状態において、本体部4が患者の大腿骨100に固定される。これにより、患者の大腿骨100の遠位部101に対する本体部4の位置を固定することができる。
更に、外反アライメントガイド3によれば、位置調整機構7によって、本体部4に対する当接部26,54,59の位置を調整することができるため、患者の膝関節、具体的には患者の大腿骨100の遠位部101の形状に応じて、本体部4に対する当接部26,54,59の位置を調整することができる。これにより、当接部26,54,59によって患者の顆101a,101bを支持した状態で、本体部4を患者の大腿骨100の遠位部101に固定することができるため、患者の大腿骨100の遠位部101に対する本体部4のがたつきを抑制することができる。
従って、外反アライメントガイド3によると、大腿骨遠位部101の形状及び状態に拘わらず、当該大腿骨遠位部に101対して術前計画通りの位置に適切に固定可能な外反アライメントガイドを提供できる。
また、外反アライメントガイド3では、本体部4に対して支持部24をスライドさせることにより、本体部4に対する支持部24の位置を容易に調整することができる。
また、外反アライメントガイド3では、本体部4に対する当接部26,54,59の位置を調整するためのスライド機構7aを、凹状の部分(被案内溝部28)及び凸状の部分(案内レール21)を有する比較的簡易な形状で構成することができる。
また、外反アライメントガイド3では、患者の内顆101a又は外顆101bの形状に応じて、複数の位置調整部材50,55のうちの1つを選択し、当該位置調整部材50,55を支持部24に対して固定することにより、患者の顆101a,101bに、位置調整部材50,55の第2当接部54,59を当接させることができる。すなわち、外反アライメントガイド3によれば、患者の顆101a,101bの形状に関わらず、本体部4を患者の大腿骨100の遠位部101に対してより適切に固定することができる。
また、外反アライメントガイド3では、例えば一例として患者の顆101a,101bが線状に凹むように変形していた場合であっても、当該部分に、位置調整部材50に設けられた第2当接部としての線状部54を当接させることができる。すなわち、この構成によれば、患者の顆101a,101bの変形状態に適切に対応可能な外反アライメントガイド3を提供できる。
また、外反アライメントガイド3では、例えば一例として患者の顆101a,101bが点状に凹むように変形していた場合であっても、当該部分に、位置調整部材55に設けられた第2当接部としての点状部59を当接させることができる。すなわち、この構成によれば、患者の顆101a,101bの変形状態に適切に対応可能な外反アライメントガイド3を提供できる。
また、外反アライメントガイド3では、患者の内顆101a及び外顆101bのそれぞれに一対の支持部24のそれぞれを当接できるため、患者の大腿骨100の遠位部101に対する本体部4のがたつきを更に抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能である。例えば、次のように変更して実施してもよい。
[変形例]
(1)図8は、変形例に係る外反アライメントガイドの支持部24aの形状を示す図であって、図5に対応させて示す図であり、(A)は平面図、(B)は側面図である。上記実施形態に係る外反アライメントガイド3は、位置調整機構7として、位置調整部材50,55を有している。これに対して、本変形例に係る外反アライメントガイドの位置調整機構は、位置調整部材が省略された構成となっている。こうすると、図8(B)に示すように、支持部24aの上面26を平坦状に形成することができる。すなわち、図5(B)に示すような、位置調整部材50,55を支持部24に取り付けるための溝部27、を省略することができるため、支持部の構成を簡略化できる。
(2)上記実施形態では、位置調整部材50,55を支持部24に取り付けるために、位置調整部材50,55に凸状の被係合部51,56を形成する一方、当該被係合部51,56が嵌まり込む凹状の溝部27を支持部24に形成したが、これに限らない。具体的には、磁石を利用することにより、位置調整部材を支持部に取り付けてもよい。
(3)上記実施形態では、患者の内顆101a及び外顆101bのそれぞれを一対の支持部24のそれぞれで支持する外反アライメントガイド3について説明したが、これに限らない。具体的には、患者の内顆101a及び外顆101bのいずれか一方のみを支持する1つの支持部のみを有する外反アライメントガイドを構成してもよい。この場合であっても、上述した実施形態に係る外反アライメントガイド3の場合と同様、大腿骨遠位部101の形状及び状態に拘わらず、当該大腿骨遠位部に101対して適切に固定可能な外反アライメントガイドを提供できる。
(4)上記実施形態では、本体部4に対して支持部24を上下方向にスライド移動させるスライド機構7aを、本体部4側に形成された凸状の案内レール21と、支持部24側に形成された凹状の被案内溝部28とによって構成したが、これに限らない。具体的には、本体部側に凹状の部分を形成する一方、支持部側に凸状の部分を形成し、支持部側の凸状の部分を本体部側の凹状の部分に対してスライドさせてもよい。
本発明は、人工膝関節置換術に用いられる人工膝関節置換術用手術器具として、広く適用することができる。
1 手術器具
2 Fロッド(ロッド部)
3 外反アライメントガイド(人工膝関節置換術用手術器具)
4 本体部
7 位置調整機構
7a スライド機構
24,24a 支持部
26 上面(第1当接部、当接部)
54 線状部(第2当接部、当接部)
59 点状部(第2当接部、当接部)
100 大腿骨
102 髄腔部
101a 内顆
101b 外顆

Claims (6)

  1. 患者の大腿骨の髄腔部に挿入されるロッド部に対して該ロッド部の軸方向に沿ってスライド可能且つ該ロッドに対して揺動可能に設けられ、人工膝関節の大腿骨コンポーネントが設置される大腿骨切除面を形成するために切除器具が案内されるスリットを有する切除ガイドが固定される本体部と、
    前記患者の内顆及び外顆の少なくとも一方に当接する当接部としての第1当接部を有し、前記本体部に対して固定され、前記本体部を前記顆に対して支持する支持部と、
    前記ロッド部に対して固定された状態の前記本体部に対する前記当接部の位置を調整可能な位置調整機構と、
    を備え
    前記位置調整機構は、それぞれが異なる厚みを有し、前記支持部に対して脱着可能に構成され、前記支持部に固定された状態で前記顆に当接する前記当接部としての第2当接部が形成された複数の位置調整部材、を有していることを特徴とする、人工膝関節置換術用手術器具。
  2. 請求項1に記載の人工膝関節置換術用手術器具において、
    前記位置調整機構は、前記本体部に対して前記支持部をスライドさせるスライド機構を有していること特徴とする、人工膝関節置換術用手術器具。
  3. 請求項2に記載の人工膝関節置換術用手術器具において、
    前記スライド機構は、
    前記本体部及び前記支持部の一方に形成され、前記支持部がスライドする方向に沿って延びる凹部と、
    前記本体部及び前記支持部の他方に形成され、前記凹部に嵌まり込んで該凹部に沿って相対的にスライドする凸部と、
    を有していることを特徴とする、人工膝関節置換術用手術器具。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の人工膝関節置換術用手術器具において、
    前記第2当接部は、線状に形成された線状部として設けられていることを特徴とする、人工膝関節置換術用手術器具。
  5. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の人工膝関節置換術用手術器具において、
    前記第2当接部は、点状に形成された点状部として設けられていることを特徴とする、人工膝関節置換術用手術器具。
  6. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の人工膝関節置換術用手術器具において、
    それぞれが、前記内顆及び前記外顆のそれぞれを支持する一対の前記支持部、を更に備えることを特徴とする、人工膝関節置換術用手術器具。
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