JP6556432B2 - 人工膝関節置換術用手術器具 - Google Patents

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Description

本発明は、人工膝関節置換術用手術器具に関する。
従来より、膝関節に異常が認められた患者に対してその膝関節を人工膝関節に置換する手術である人工膝関節置換術が行われている。人工膝関節は、患者の大腿骨に固定される大腿骨用インプラントと、患者の脛骨に固定される脛骨用インプラントとを有している。大腿骨用インプラントを大腿骨に設置するための手順として、(1)術前計画、(2)大腿骨遠位部の骨切り、(3)大腿骨遠位部への大腿骨インプラントの装着、を挙げることができる(たとえば、特許文献1、非特許文献1参照)。
非特許文献1に記載の構成において、(1)の術前計画では、X線撮影によって、患者の下肢を撮影する。術者は、この撮影画像を用いて、大腿骨髄腔の中心から膝関節中心を通る軸線(解剖軸線)と、大腿骨の骨頭中心から膝関節中心を通る軸線(機能軸線)とを計測する。そして、術者は、解剖軸線と機能軸線とのなす角度(外反角)を計測する。
(2)の大腿骨遠位部の骨切り時には、術者は、大腿骨の遠位部にリーマを用いて孔をあける。次いで、術者は、Fロッド(軸部材)に、外反アライメントガイドを取り付ける。外反アライメントガイドは、大腿骨の遠位部に接触する本体部と、Fロッドを保持する保持部とを有している。保持部は、患者の前後方向に延びる支軸を介して本体部に取り付けられており、本体部に対して支軸回りに揺動可能である。本体部に対する支軸回りの位置を調整することで、本体部に対する保持部の角度、すなわち、外反角度が設定される。この際、術者は、外反アライメントガイドとFロッドとのなす外反角度を、術前計画で計測した値に設定する。そして、術者は、Fロッドを大腿骨の髄腔部に挿入し、且つ、本体部を大腿骨の遠位部に接触させる。そして、術者は、この状態で、本体部を大腿骨の遠位部に固定する。そして、外反アライメントガイドが大腿骨の正しい位置に設置された場合、外反アライメントガイドの中心は、大腿骨頭中心と機能軸線上に並ぶこととなる。
次に、術者は、外反アライメントガイドの本体部にスリット部材を取り付けてこのスリット部材を大腿骨に対して位置決めし、このスリット部材を遠位部に固定する。その後、術者は、外反アライメントガイドおよびFロッドを大腿骨から取り外す。次いで、術者は、大腿骨に固定されたスリット部材のスリットに沿って、オッシレーター(カッター)を動かすことで、大腿骨の遠位部に骨切りを施す。
術者は、さらに、所定の手順に沿って骨切り作業を行い、遠位部に所定の骨切り面を形成する。上記(3)の大腿骨遠位部への大腿骨インプラントの装着時には、この骨切り面に、大腿骨インプラントが固定される。
特開2012−45417号公報 京セラメディカル"Bi-surface(登録商標)専用器具の使用方法 KU4+Type"、[online]、[平成26年7月4日検索]、インターネット<URL:http://kyocera-md.jp/m_professional/yes/medical/pdf/bsku4_fast_v1_0.pdf>
上記非特許文献1に記載の構成によると、解剖軸線に沿うようにFロッドを配置できるので、患者の実際の体において、外反角度の正確な設定を行うことができる。このような構成では、患者の正面と向かい合って見たときにおいて、Fロッドの位置を解剖軸線に沿って配置することができる。しかしながら、術者が患者の左側面または右側面から患者を見たときにおける、Fロッドの位置を正確に規定するための構成は、特段開示されていない。すなわち、患者の前後方向における、Fロッドの位置を正確に規定するための構成は、特段開示されていない。この場合、患者の前後方向におけるFロッドの位置決めは、術者の経験および勘に頼る部分が大きいので、正確に設定することが難しい。
特許文献1には、患者の前後方向におけるFロッドの位置を測定するための構成として、ターゲットデバイス(30)と称す器具が開示されている。しかしながら、この器具は、外反角度を調整できる構成とはなっていない。またたとえ、外反角度を調整する機構を追加したとしても、その角度決めは、術者の経験および勘に頼る部分が大きいので、正確に設定することが難しい。
本発明は、上記実情に鑑みることにより、人工膝関節置換術において、患者の大腿骨の髄腔部に挿入される髄腔用ロッドを、より正確に位置決めできる人工膝関節置換術用手術器具を提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するための本発明に係る人工膝関節置換術用手術器具は、患者の大腿骨の髄腔部に挿入される髄腔用ロッドを、患者の前後方向に関して位置決めするための位置決め部材と、前記髄腔部への前記髄腔用ロッドの挿入を案内するために前記大腿骨に取り付けられ前記髄腔用ロッドの位置を前記大腿骨の外反角方向に調整するための外反アライメントガイド部材を、前記位置決め部材に連結するための連結機構と、を備え、前記位置決め部材は、前記大腿骨の所定部に接触するための接触部と、前記接触部から離隔して配置され、前記前後方向における前記髄腔用ロッドの設置位置の基準を示す基準表示部と、を含んでいる。
この構成によると、連結機構を用いて外反アライメントガイド部材と位置決め部材とを連結することができる。外反アライメントガイド部材は、髄腔用ロッドの位置を大腿骨の外反角方向に調整できる。よって、術者は、髄腔用ロッドを、患者の解剖軸線に沿うように正確に位置決めできる。また、基準表示部は、患者の前後方向における髄腔用ロッドの設置位置の基準を示す。これにより、術者は、人工膝関節置換術において、患者の前後方向における髄腔用ロッドの位置決めの基準を知ることができる。術者は、基準表示部を用いて髄腔用ロッドを患者の前後方向において位置決めできる。その結果、術者は、経験および勘にのみ頼って、患者の前後方向における髄腔用ロッドの位置決めを行う必要がない。その上、髄腔用ロッドと位置決め部材とを、連結機構および外反アライメントガイド部材を介して連結することができる。これにより、術者は、髄腔用ロッドと位置決め部材の相対位置が不用意に変化することを抑制できる。以上の次第で、本発明によると、人工膝関節置換術において、患者の大腿骨の髄腔部に挿入される髄腔用ロッドを、より正確に位置決めできる。
(2)好ましくは、前記接触部は、前記所定部としての前記大腿骨の平坦部に接触可能に構成されており、前記接触部が前記大腿骨の前記平坦部に接触しているときに、前記基準表示部は、前記大腿骨の遠位部に隣接して配置される。
この構成によると、接触部が大腿骨の平坦部に接触することで、基準表示部は、大腿骨の遠位部に隣接して配置される。これにより、大腿骨の遠位部から突出する髄腔部ロッドと基準表示部とを近接して配置できる。その結果、基準表示部を用いた髄腔部ロッドの位置決めを行い易い。また、大腿骨のうち、基準として分かり易い平坦部に接触部を接触させる構成である。このため、術者は、大腿骨の平坦部が患者の皮膚で見えない場合でも、当該平坦部を非侵襲の状態で、接触部を手探りで平坦部へ配置し易い。これにより、位置決め部材を患者に設置するための術者および患者の手間をより少なくできる。
(3)好ましくは、前記接触部は、前記位置決め部材に設けられた扁平部に形成され、
前記位置決め部材は、前記接触部と前記基準表示部との間に配置された屈曲部を有している。
この構成によると、患者の大腿骨と皮膚との間に接触部を挿入し易い形状に、位置決め部材を形成できる。
(4)好ましくは、前記連結機構は、前記患者の骨頭中心の位置を示すためのアライメントロッドが取り付けられるアライメントロッド取付部を含んでいる。
この構成によると、術者は、アライメントロッドを用いて患者の骨頭中心の位置をより正確に認識できる。
(5)より好ましくは、前記連結機構は、前記患者の前後方向における前記位置決め部材と前記外反アライメントガイド部材との相対位置を調整可能な位置調整機構を含んでいる。
この構成によると、患者の前後方向における位置決め部材の位置を、より正確に微調整でき、且つ、位置決め部材が位置決めされた状態を、連結機構によって維持することができる。
本発明によると、人工膝関節置換術において、患者の大腿骨の髄腔部に挿入される髄腔用ロッドを、より正確に位置決めできる人工膝関節置換術用手術器具を提供できる。
患者の大腿骨と、本発明の一実施形態にかかる人工膝関節置換術用手術器具(手術器具)と、を示す平面図である。 図1の大腿骨の遠位部と、手術器具とを拡大して示す図である。 大腿骨の遠位部と、手術器具とを示す側面図である。 手術器具の分解斜視図であり、大腿骨の遠位部を併せて示している。 手術器具の連結機構の主要部の断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。本発明は、患者の膝関節を人工膝関節に置換するための人工膝関節置換術用手術器具として、広く適用することができる。
図1は、患者の大腿骨100と、本発明の一実施形態にかかる人工膝関節置換術用手術器具1(以下、単に手術器具1ともいう)と、を示す平面図である。図2は、図1の大腿骨100の遠位部101と、手術器具1とを拡大して示す図である。図3は、大腿骨100の遠位部101と、手術器具1とを示す側面図である。図4は、手術器具1の分解斜視図であり、大腿骨100の遠位部101を併せて示している。図5は、手術器具1の連結機構22の主要部の断面図である。
図1〜図4を参照して、大腿骨100は、人工膝関節置換術を受ける患者の大腿骨である。なお、本実施形態では、患者の左側の大腿骨100を示しており、大腿骨100の表面の凹凸形状をメッシュ状の線で模式的に示している。一般的に、大腿骨100には、遠位部101の近傍に平坦部102が形成されている。平坦部102は、遠位部101に対して大腿骨100の近位部103側に位置しており、患者の前方を向く平坦状に形成されている。
なお、平坦部102は、完全な平坦形状に限らず、平坦部102の周辺の部分と比べて起伏が小さい形状であればよい。大腿骨100の遠位部101の周辺部分のうち、平坦部102は、一般的に欠損などの変形が生じにくい箇所である。このため、平坦部102に後述するスタイラス21の接触部23を接触させることで、症状の異なる複数の患者へのスタイラス21の適用の汎用性をより高くできる。
なお、以下では、「前」または「後」というときは、起立した姿勢の患者にとっての前または後をいうものとする。また、「上」または「下」をいうときは、起立した姿勢の患者にとっての上または下をいうものとする。また、「左」または「右」をいうときは、患者にとっての左または右をいうものとする。また、手術器具1については、患者に設置された状態を基準として説明する。
手術器具1が用いられる人工膝関節置換術は、膝関節に異常が認められた患者に対してその膝関節を人工膝関節に置換する手術である。この人工膝関節は、患者の大腿骨100に固定される大腿骨用インプラント(図示せず)と、患者の脛骨に固定される脛骨用インプラント(図示せず)とを有している。そして、大腿骨用インプラントを大腿骨100に設置するための手順として、(i)術前計画、(ii)大腿骨100の遠位部101の骨切り、(iii)大腿骨100の遠位部101への大腿骨インプラントの装着、を挙げることができる。
(i)の術前計画では、X線撮影によって、患者の下肢を撮影する。術者は、この撮影画像を用いて、大腿骨100の髄腔部104の中心から膝関節中心を通る軸線(解剖軸線S1)と、大腿骨100の骨頭中心105から膝関節中心を通る軸線(機能軸線S2)とを計測する。そして、術者は、患者を正面から見たときの解剖軸線S1と機能軸線S2とのなす角度(外反角θ)を計測する。
(ii)の骨切り時には、術者は、大腿骨100の遠位部101の端面にリーマを用いて孔をあける。次いで、術者は、手術器具1のFロッド2を、術前計画で計測した解剖軸線S1と同軸となるように大腿骨100に設置する。
術者は、Fロッド2が取り付けられた外反アライメントガイド3にスリット部材(図示せず)を取り付けてこのスリット部材を大腿骨100に対して位置決めし、このスリット部材を遠位部101に固定する。その後、術者は、Fロッド2および外反アライメントガイド3を含む手術器具1を大腿骨100から取り外す。次いで、術者は、大腿骨100に固定されたスリット部材のスリットに沿って、オッシレーター(カッター)を動かすことで、大腿骨100の遠位部101に骨切りを施す。術者は、さらに、所定の手順に沿って骨切り作業を行い、遠位部101に所定の骨切り面を形成する。(iii)の大腿骨インプラントの装着時には、この骨切り面に、大腿骨インプラントが固定される。
手術器具1は、上述したように、患者の大腿骨100の解剖軸線S1を示すために用いられる。
手術器具1は、Fロッド(髄腔用ロッド)2と、外反アライメントガイド(外反アライメントガイド部材)3と、前後アライメントガイド4と、を有している。
Fロッド2は、患者の大腿骨100の髄腔部104に挿入される、真っ直ぐに延びる棒状の部材である。Fロッド2は、IM(IntraMedullary rod)とも称され、髄腔部104内に挿入されて大腿骨100の解剖軸線S1を示すために用いられる。Fロッド2は、外反アライメントガイド3および前後アライメントガイド4によって、解剖軸線S1と同軸に並ぶように大腿骨100の髄腔部104に挿入される。
外反アライメントガイド3は、患者を正面視したときにおける髄腔部104へのFロッド2の挿入位置を案内するために大腿骨100に取り付けられる部材であり、Fロッド2の位置を設定するために用いられる。すなわち、外反アライメントガイド3は、外反角θを設定するために設けられる。外反アライメントガイド3は、大腿骨100の遠位部101に設置され、Fロッド2を、後述する揺動軸部16回りに揺動可能に支持することで、Fロッド2の位置を、大腿骨100の外反角方向B1に調整可能である。外反角方向B1とは、正面視における、解剖軸線S1と機能軸線S2との交点(揺動軸線16)回りの方向をいう。外反アライメントガイド3は、合成樹脂などを用いて形成されている。
外反アライメントガイド3は、本体部材5と、揺動部材6と、ストッパ部材7と、を有している。
本体部材5は、大腿骨100の遠位部101に固定され、揺動部材6を支持する部分として設けられている。本体部材5は、患者の前方から見て略T字状に形成されている。この本体部材5は、ベース部8と、前板部9と、後板部10と、を有している。
ベース部8は、患者の左右方向に延びる部分として設けられている。ベース部8は、大腿骨100の遠位部101の遠位端に受けられており、図示しないピン部材などを用いてこの遠位部101に固定される。ベース部8の前面には、前後アライメントガイド4の後述する固定ガイド部材28の凸部31aに嵌合する凹部8aが形成されている。本体部材5から、前板部9および後板部10が延びている
前板部9は、ベース部8の前部に連続しており、大腿骨100から遠ざかるように延びている。後板部10は、ベース部8の後部に連続しており、大腿骨100から遠ざかるように延びている。前板部9の先端側部分の左右両端部と、後板部10の先端側部分の左右両端部は、側壁部11,12によって接続されている。前板部9の前面には、外反角目盛り13が形成されている。
外反角目盛り13は、揺動部材6の後述する揺動軸部16回りの揺動部材6(Fロッド2)の角度を示す表示部を形成している。また、前板部9および後板部10には、それぞれ、貫通孔が形成されている。これらの貫通孔の周縁部のうち、大腿骨100を向く部分には、それぞれ、歯部5aが形成されている。歯部5aは、揺動部材6を本体部材5に固定するために設けられており、揺動軸部16を中心とする、セクタギアである。上記の構成を有する本体部材5に、揺動部材6が連結されている。
揺動部材6は、Fロッド2を揺動可能に支持する部分として設けられている。揺動部材6は、全体として、解剖軸線S1に沿って延びる筒状に形成されており、ベース部8に形成された貫通孔8cに挿入されるように配置され、且つ、前板部9と後板部10との間に配置されている。
揺動部材6は、筒状部15と、揺動軸部16と、インジケータ17と、歯部6aと、を有している。
筒状部15は、略円筒状の部分として設けられており、解剖軸線S1に沿って延びるように設置される。筒状部15の一端部は、貫通孔8cに挿入されている。筒状部15の中間部および他端部は、前板部9と後板部10との間に配置されている。筒状部15には、Fロッド2が挿入される。筒状部15には、Fロッド2がわずかに隙間をあけた状態で挿入される。筒状部15は、Fロッド2とともに揺動軸部16回りを揺動可能である。筒状部15の一端部に、揺動軸部16が形成されている。
揺動軸部16は、本体部材5のベース部8に連結される部分として設けられている。揺動軸部16は、筒状部15から前方に延びる軸部と、筒状部15から後方に延びる軸部(図示せず)とを含んでおり、これら前後方向に並ぶ2つの軸部は、ベース部8に結合されている。これにより、揺動部材6は、本体部材5に対して、揺動軸部16の回りを揺動可能である。揺動軸部16とは筒状部15の軸方向に離隔した位置に、歯部6aが形成されている。
歯部6aは、筒状部15の他端部の外周面から前後方向に突出する一対の部分19,20に形成されており、本体部材5の歯部5aと噛み合うことが可能に形成されている。なお、筒状部15の後方側に位置する部分20の歯部6aは、図示されていない。一方の部分19の前面には、線状のインジケータ17が形成されている。外反角目盛り13のうちインジケータ17によって示されている数値は、本体部材5の中心軸線とFロッド2(解剖軸線S1)とがなす角度を示している。上記の構成を有する揺動部材6は、ストッパ部材7を用いて本体部材5に固定される。
ストッパ部材7は、筒状部15にねじ込まれたねじ部材である。ストッパ部材7は、中空状に形成されており、Fロッド2が挿入されている。ストッパ部材7は、筒状部15の他端部に保持されている。ストッパ部材7が筒状部15にねじ込まれることで、ストッパ部材7の頭部7aは、本体部材5の前板部9および後板部10側に寄せられる。これにより、歯部5a,6aが互いに噛み合い、揺動部材6が本体部材5に固定される。一方、ストッパ部材7が筒状部15に対して緩められることで、ストッパ部材7の頭部7aは、本体部材5から遠ざかる方向に変位し、歯部5a,6aの噛み合いが解除される。これにより、揺動部材6は、本体部材5に対して揺動軸部16回りに揺動可能となる。
上記の構成を有する外反アライメントガイド3は、前後アライメントガイド4を支持している。
前後アライメントガイド4は、Fロッド2の位置を前後方向に関して案内するために用いられる。前後アライメントガイド4は、外反アライメントガイド3の前方に配置されており、大腿骨100の遠位部101に隣接している。
前後アライメントガイド4は、スタイラス(位置決め部材)21と、スタイラス21を外反アライメントガイド3の本体部材5に連結するための連結機構22と、を有している。
スタイラス21は、Fロッド2を患者の前後方向に関して位置決めするために設けられている。スタイラス21は、たとえば、生体親和性を有する金属などで形成されており、患者の上下方向に沿って細長く延びている。本実施形態では、スタイラス21は、左右方向に扁平な板状に形成されている。側面視において、スタイラス21は、略Z字状に形成されている。スタイラス21は、外反アライメントガイド3の前方の位置から、大腿骨100の所定部としての平坦部102にかけて延びている。また、本実施形態では、スタイラス21は、一部屈曲した形状に形成されている。
スタイラス21は、正面視において、解剖軸線S1に対して交差するようにして、患者の大腿骨100と皮膚との間に挿入される。換言すれば、スタイラス21は、正面視において、遠位部101における外側顆101aの遠位端と内側顆101bの遠位端とを結ぶ仮想の線分L1の中心L11を避けた位置から、患者の大腿骨100と皮膚との間に挿入される。スタイラス21をこのような挿入の態様とすることで、遠位部101のうち外側顆101aと内側顆101bの間の窪んだ箇所へスタイラス21を挿入できるとともに、後述する固定ガイド部材28とスタイラス21との接触を回避できる。また、人工膝関節置換術時における患者の膝の開創を小さくした状態で、スタイラス21をよりスムーズに患者に挿入できる。
スタイラス21は、接触部23と、第1屈曲部24と、傾斜部25と、第2屈曲部26と、基準表示部27と、を有している。
接触部23は、大腿骨100の所定部としての平坦部102に接触するための部分として設けられている。接触部23は、スタイラス21の一端に配置された、真っ直ぐに延びる扁平部に形成されている。接触部23のうち、平坦部102と実際に接触する一側面は、平坦状に形成されている。接触部23は、第1屈曲部24の一端部に連続している。
第1屈曲部24は、患者の側方から見たときに屈曲した形状に形成されている部分である。第1屈曲部24および第2屈曲部26は、本発明の「屈曲部」の一例であり、接触部23と基準表示部27との間に配置されている。本実施形態では、第1屈曲部24は、接触部23から遠ざかるに従い前方に延びるように屈曲している。この第1屈曲部24の他端部は、傾斜部25の一端部に連続している。
傾斜部25は、接触部23から遠ざかるに従い前方に延びる直線状の部分である。大腿骨100の遠位部101は、大腿骨100の中間部と比べて膨らんだ形状に形成されている。傾斜部25は、この膨らんだ形状の遠位部101との接触を避けるようにして延びている。傾斜部25の他端部は、第2屈曲部26の一端部に連続している。
第2屈曲部26は、患者の側方から見たときに屈曲した形状に形成されている部分である。本実施形態では、第2屈曲部26は、接触部23に近づくに従い後方に延びるように屈曲している。この第2屈曲部26の他端部は、基準表示部27の一端部に連続している。
基準表示部27は、接触部23から上下方向および前後方向に離隔して配置され、前後方向にけるFロッド2の設置位置の基準を示すように構成されている。基準表示部27は、遠位部101の前方において、遠位部101に隣接しており、略上下方向に沿って直線状に延びている。基準表示部27は、側面視において、遠位部101と外反アライメントガイド3に亘って延びている。本実施形態では、接触部23が大腿骨100の平坦部102に接触しているときに、基準表示部27は、大腿骨100の遠位部101に隣接して配置される。基準表示部27は、接触部23と平行に延びる部分である。
基準表示部27の全長は、接触部23の全長よりも大きく設定されている。基準表示部27は、解剖軸線S1と平行になるように配置される。そして、術者は、基準表示部27とFロッド2とが平行となるように、Fロッド2を配置する。これにより、術者は、前後方向におけるFロッド2の位置決めを行うことができる。また、基準表示部27とFロッド2との前後方向における間隔は、術者が連結機構22を操作することで、術前計画で計画した値に設定可能である。
連結機構22は、患者の前後方向におけるスタイラス21と外反アライメントガイド3との相対位置を調整可能な位置調整機構としての機能を有している。
連結機構22は、固定ガイド部材28と、可動ガイド部材29と、を有している。
固定ガイド部材28は、外反アライメントガイド3の本体部材5に固定される部分として設けられている。固定ガイド部材28は、ベース部31と、柱部32と、アライメントロッド挿入部33と、を有している。
ベース部31は、外反アライメントガイド3の本体部材5のベース部8に支持される土台分として設けられており、固定ガイド部材28の基端部を構成している。ベース部31は、左右方向に延びており、本体部材5の前面に受けられている。また、ベース部31のうち、本体部材5に受けられる底面には、凸部31aが形成されている。
この凸部31aは、外反アライメントガイド3の本体部材5の凹部8aに嵌合可能である。ベース部31が本体部材5に受けられているとき、これら凸部31aと凹部8aとの嵌合により、ベース部31は、より安定して本体部材5に受けられる。この凹部8aは、揺動軸部16と同軸に配置されている。その結果、固定ガイド部材28を揺動中心の目印にして、揺動部材6を揺動変位させることが可能である。ベース部31から柱部32が前方に延びている。
柱部32は、可動ガイド部材29を保持する部分として設けられており、本実施形態では、円柱状に形成されている。柱部32の外周面には、前後位置目盛り32aおよび歯部32bが形成されている。前後位置目盛り32aは、前後方向における、可動ガイド部材29(基準表示部27)の位置を表示するために設けられている。前後位置目盛り32aは、たとえば、柱部32の基端部を基準位置として、この基準位置からの距離を数字で示している。前後位置目盛り32aとは柱部32の径方向に向かい合った位置に、歯部32bが形成されている。
歯部32bは、可動ガイド部材29の後述する歯部38eと結合するために設けられている。歯部32bは、前後方向に延びるラック歯である。上記の構成を有する柱部32の先端に、アライメントロッド挿入部33が設けられている。
アライメントロッド挿入部33は、本発明の「アライメントロッド取付部」の一例である。アライメントロッド挿入部33は、Fロッド2とは別のロッドとしてのアライメントロッド34が挿入されて取り付けられる部分として設けられている。アライメントロッド34は、直線状の棒部材であり、大腿骨100の骨頭中心105の位置を患者の上方から示すために配置される。そして、正面視において、アライメントロッド34とFロッド2とがなす角度が、術前計画で測定した外反角θと一致するように、Fロッド2およびアライメントロッド34が設置される。アライメントロッド挿入部33は、前後方向に延びる長孔部35を有している。この長孔部35には、上下方向に沿うように延びるアライメントロッド34を挿入可能である。アライメントロッド挿入部33は、揺動軸部16を当該揺動軸部16の軸方向に延長したときに当該延長部分に交差するように配置されている。換言すれば、正面視において、アライメントロッド挿入部33は、揺動軸部16と重なるように配置されている。これにより、術者は、アライメントロッド挿入部33を目印にして、揺動部材6(Fロッド2)の位置をより容易に調整できる。上記の構成を有する固定ガイド部材28に、可動ガイド部材29が取り付けられている。
図2〜図5を参照して、可動ガイド部材29は、スタイラス21を、スタイラス21の長手方向にスライド可能に、且つ、前後方向に一体的に移動可能に支持する部材として設けられている。可動ガイド部材29は、複数の部材が組み合わされて形成されている。
可動ガイド部材29は、ハウジング37と、操作ボタン38と、連結ピン39と、ばね部材40と、を有している。
ハウジング37は、操作ボタン38、連結ピン39、および、ばね部材40を収容し、且つ、スタイラス21および柱部32に嵌合する部分として設けられている。ハウジング37は、部分的に中空にされた、略台形のブロック状部材である。ハウジング37は、スタイラス保持部41と、ボタン保持部42と、を有している。
スタイラス保持部41は、スタイラス21が嵌合される孔部として形成されている。スタイラス保持部41は、ハウジング37を前後方向と直交する方向に貫通するように形成されており、スタイラス21の基準表示部27の一部と嵌合している。スタイラス保持部41は、正面視において、アライメントロッド挿入部33の中心軸線S3と交差する方向に沿って延びている。
スタイラス保持部41は、スタイラス21とはスライド自在に嵌合されてもよいし、所定の摩擦力でスタイラス21と嵌合してもよい。スタイラス保持部41に対するスタイラス21の位置は、スタイラス21をスライドさせることで調整可能である。スタイラス保持部41は、ボタン保持部42に隣接している。
ボタン保持部42は、操作ボタン38を収容して保持する部分として設けられている。ボタン保持部42は、ハウジング37のうち柱部32に隣接するように形成されている。ボタン保持部42は、切欠部42aを有している。切欠部42aは、ハウジング37のうち柱部32と向かい合う一側面側を切り欠くようにして前後方向に延びており、柱部32が挿入されている。また、ボタン保持部42には、操作ボタン38の後述する操作部38bが挿入される孔部42bが形成されている。
この孔部42bは、ハウジング37のうち、たとえば、患者の下側を向く一側面に形成されている。また、この孔部42bは、操作部38bの形状(本実施形態では、円板状)に対応する形状(丸孔形状)に形成されており、操作部38bをハウジング37の外部に露出させている。また、ボタン保持部42には、操作部38bとは操作ボタン38の変位方向A1に向かい合う位置に、凹部42cが形成されている。
操作ボタン38は、可動ガイド部材29を柱部32に固定した状態と、この固定を解除した状態とを切り替えるために設けられている。操作ボタン38は、ブロック状の部材として設けられており、大部分がボタン保持部42に収容されている。
操作ボタン38は、切欠部38aと、操作部38bと、ピン嵌合部38cと、凸部38dと、歯部38eと、を有している。
切欠部38aは、操作ボタン38のうち柱部32と向かい合う一側面側を切り欠くようにして前後方向に延びており、柱部32が挿入されている。すなわち、柱部32は、切欠部38a,42aの双方に嵌合されている。操作部38bは、術者が操作ボタン38を操作する際に術者の指に触れられる部分として設けられている。操作部38bは、たとえば、円板状に形成されており、ボタン保持部42の孔部42bを通してハウジング37の外部に露出している。これにより、術者は、操作ボタン38を押す操作を行うことができる。
ピン嵌合部38cは、連結ピン39が挿入される孔部として設けられている。ピン嵌合部38cは、操作ボタン38の変位方向A1に沿って延びる長孔部として形成されている。変位方向A1は、操作部38bの軸線方向であり、上下方向に沿っている。このピン嵌合部38cに挿入されている連結ピン39は、ハウジング37に固定されている。連結ピン39の直径は、変位方向A1におけるピン嵌合部38cの長さよりも小さく設定されている。これにより、操作部38bは、ハウジング37のボタン保持部42内を変位方向A1に変位可能である。ピン嵌合部38cに隣接して、凸部38dが設けられている。
凸部38dは、ボタン保持部42の凹部42cと協働して、ばね部材40を保持する部分として設けられている。凸部38dは、凹部42cと変位方向A1に向かい合って配置されている。ばね部材40は、たとえば、コイルばねであり、凸部38dに嵌合しているとともに、凹部42cに受けられている。また、凸38dは、凹部42c内に進入可能である。ばね部材40は、操作ボタン38を孔部42b側に付勢する付勢力を操作ボタン38に付与している。これにより、術者が操作ボタン38を押し込む操作が行われた後、ばね部材40の弾性復元力によって、操作部操作ボタン38が孔部42b側に戻される。
本実施形態では、可動ガイド部材29に外力が作用していない状態において、操作ボタン38のうち凸部38dが形成されている一側面38fと、当該一側面38fと対向するボタン保持部42の一側面42dとの間に、変位方向A1に沿って所定の間隔が設けられている。上記の間隔分だけ、操作ボタン38は、ハウジング37に対して変位方向A1の一方に変位可能である。そして、操作ボタン38が上記の間隔分押し込まれたとき、操作ボタン38とボタン保持部42の対向する一側面38f,42d同士が接触し、操作ボタン38のそれ以上の変位が規制される。操作ボタン38が変位方向A1に変位されることで、操作ボタン38の歯部38eが柱部32の歯部32bと噛み合った状態と、この噛み合いが解除された状態とが切り替わる。
操作ボタン38の歯部38eは、操作ボタン38の切欠部38aの内側面に形成されている。この歯部38eは、前後方向に延びるラック歯として形成されている。そして、操作部38bが操作されていない状態においては、操作ボタン38は、ばね部材40によって変位方向A1の他方へ付勢される。これにより、歯部38eは、柱部32の歯部32bと噛み合い、操作ボタン38(可動ガイド部材29)は、柱部32に対する前後方向の変位を規制される。
一方、術者によって操作ボタン38が押操作されると、操作ボタン38は、ばね部材40の弾性反発力に抗して変位方向A1の一方に変位し、歯部38eは、柱部32の歯部32bとの噛み合いを解除される。これにより、可動ガイド部材29は、スタイラス21とともに、柱部32(外反アライメントガイド3)に対する前後方向の位置を調整可能となる。
以上説明したように、本実施形態によると、連結機構22を用いて外反アライメントガイド3とスタイラス21とを連結することができる。外反アライメントガイド3は、Fロッド2の位置を大腿骨100の外反角方向B1に調整できる。よって、術者は、Fロッド2を、患者の解剖軸線S1に沿うように正確に位置決めできる。また、基準表示部27は、患者の前後方向におけるFロッド2の設置位置の基準を示す。これにより、術者は、人工膝関節置換術において、患者の前後方向におけるFロッド2の位置決めの基準を知ることができる。術者は、基準表示部27を用いてFロッド2を患者の前後方向において位置決めできる。その結果、術者は、経験および勘にのみ頼って、患者の前後方向におけるFロッド2の位置決めを行う必要がない。その上、Fロッド2とスタイラス21とを、連結機構22および外反アライメントガイド3を介して連結することができる。これにより、術者は、Fロッド2とスタイラス21の相対位置が不用意に変化することを抑制できる。以上の次第で、手術器具1によると、人工膝関節置換術において、患者の大腿骨100の髄腔部104に挿入されるFロッド2を、より正確に位置決めできる。
また、本実施形態によると、患者を正面視した場合のFロッド2の位置を、外反アライメントガイド3で正確に設定でき、且つ、患者を側面視した場合のFロッド2の位置を、前後アライメントガイド4で正確に設定できる。このため、X線画像などの2次元画像を基に、Fロッド2の位置を、3次元的により正確に設定できる。
また、本実施形態によると、スタイラス21の接触部23が大腿骨100の平坦部102に接触することで、基準表示部27は、大腿骨100の遠位部101に隣接して配置される。これにより、大腿骨100の遠位部101から突出するFロッド2と基準表示部27とを近接して配置できる。その結果、基準表示部27を用いたFロッド2の位置決めを行い易い。また、大腿骨100のうち、基準として分かり易い平坦部102に接触部23を接触させる構成である。このため、術者は、大腿骨100の平坦部102が患者の皮膚で見えない場合でも、当該平坦部102を非侵襲の状態で、接触部23を手探りで平坦部102へ配置し易い。これにより、スタイラス21を患者に設置するための術者および患者の手間をより少なくできる。
また、本実施形態によると、接触部23は、スタイラス21の一端の扁平状部分に形成され、スタイラス21は、接触部23と基準表示部27との間に配置された第1屈曲部24および第2屈曲部26を有している。この構成によると、患者の大腿骨100と皮膚(図示せず)との間に接触部23を挿入し易い形状に、スタイラス21を形成できる。
また、本実施形態によると、連結機構22は、患者の骨頭中心105の位置を示すためのアライメントロッド34が取り付けられるアライメントロッド挿入部33を含んでいる。この構成によると、術者は、アライメントロッド34を用いて患者の骨頭中心105の位置をより正確に認識できる。
また、本実施形態によると、連結機構22が設けられていることにより、患者の前後方向におけるスタイラス21の位置を、より正確に微調整でき、且つ、スタイラス21が位置決めされた状態を、連結機構22によって維持することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したけれども、本発明は上述の実施の形態に限られず、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能である。たとえば、次のように変更して実施してもよい。
(1)上述の実施形態では、スタイラス21の接触部23が、大腿骨100の遠位部101の平坦部102に接触する形態を例に説明した。しかしながら、この通りでなくてもよい。たとえば、スタイラス21の接触部23は、大腿骨100の平坦部102以外の部分に接触するように構成されていてもよい。
(2)また、本発明の手術器具1は、少なくともFロッド2、スタイラス21、および、連結機構22を備えていればよく、他の構成は、なくてもよい。
本発明は、人工膝関節置換術用手術器具として、広く適用することができる。
1 人工膝関節置換術用手術器具
2 Fロッド(髄腔用ロッド)
3 外反アライメントガイド(外反アライメントガイド部材)
21 スタイラス(位置決め部材)
22 連結機構(位置調整機構)
23 接触部
24,26 屈曲部
27 基準表示部
33 アライメントロッド挿入部(アライメントロッド取付部)
34 アライメントロッド
100 大腿骨
101 遠位部
102 平坦部(所定部)
104 髄腔部
105 骨頭中心
B1 外反角方向

Claims (6)

  1. 患者の大腿骨の髄腔部に挿入される髄腔用ロッドを、患者の前後方向に関して位置決めするための位置決め部材と、
    前記髄腔部への前記髄腔用ロッドの挿入を案内するために前記大腿骨に取り付けられ前記髄腔用ロッドの位置を前記大腿骨の外反角方向に調整するための外反アライメントガイド部材を、前記位置決め部材に連結するための連結機構と、
    を備え、
    前記位置決め部材は、前記大腿骨の所定部に接触するための接触部と、前記接触部から離隔して配置され、前記前後方向における前記髄腔用ロッドの設置位置の基準を示す基準表示部と、を含んでおり、
    前記連結機構は、前記位置決め部材と前記髄腔用ロッドが挿入される前記外反アライメントガイド部材とを患者の前記前後方向における相対位置を調整可能に連結する位置調整機構として構成されていることを特徴とする、人工膝関節置換術用手術器具。
  2. 請求項1に記載の人工膝関節置換術用手術器具であって、
    前記連結機構は、前記外反アライメントガイド部材に固定される固定ガイド部材と、前記固定ガイド部材に保持される可動ガイド部材とを有しており、
    前記可動ガイド部材は、前記固定ガイド部材に対して、前記位置決め部材とともに前記前後方向に一体的に移動可能に、保持されていることを特徴とする、人工膝関節置換術用手術器具。
  3. 請求項1または請求項2に記載の人工膝関節置換術用手術器具であって、
    前記接触部は、前記所定部としての前記大腿骨の平坦部に接触可能に構成されており、
    前記接触部が前記大腿骨の前記平坦部に接触しているときに、前記基準表示部は、前記大腿骨の遠位部に隣接して配置されることを特徴とする、人工膝関節置換術用手術器具。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の人工膝関節置換術用手術器具であって、
    前記接触部は、前記位置決め部材に設けられた扁平部に形成され、
    前記位置決め部材は、前記接触部と前記基準表示部との間に配置された屈曲部を有していることを特徴とする、人工膝関節置換術用手術器具。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の人工膝関節置換術用手術器具であって、
    前記連結機構は、前記患者の骨頭中心の位置を示すためのアライメントロッドが取り付けられるアライメントロッド取付部を含んでいることを特徴とする、人工膝関節置換術用手術器具。
  6. 請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の人工膝関節置換術用手術器具であって、
    前記連結機構は、前記患者の前後方向における前記位置決め部材と前記外反アライメントガイド部材との相対位置を調整可能な位置調整機構を含んでいることを特徴とする、人工膝関節置換術用手術器具。
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