JPH11113940A - 膝関節の切除補助具 - Google Patents

膝関節の切除補助具

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JPH11113940A
JPH11113940A JP9293584A JP29358497A JPH11113940A JP H11113940 A JPH11113940 A JP H11113940A JP 9293584 A JP9293584 A JP 9293584A JP 29358497 A JP29358497 A JP 29358497A JP H11113940 A JPH11113940 A JP H11113940A
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JP
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guide
resection
knee joint
support
supported
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JP9293584A
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Tsunenori Takei
経憲 武井
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/14Surgical saws ; Accessories therefor
    • A61B17/15Guides therefor
    • A61B17/154Guides therefor for preparing bone for knee prosthesis
    • A61B17/155Cutting femur

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 膝関節を切除して人工関節コンポーネントを
装着したときに的確なアライメントを再建する。 【解決手段】 大腿骨顆部の骨軸方向中心部に設けた穿
孔にその一端を挿入するアライメントバーと、このアラ
イメントバーの他端を支持する大腿骨顆部前後の切除面
を決定するためのガイド本体と、このガイド本体に形成
した鋸身又は切除補助鋼線を案内するための案内用スリ
ットと、このガイド本体にその一端を支持させ他端を大
腿骨骨幹部遠位端の骨前面と当接させるデプスゲージ
と、を含む膝関節の切除補助具において、前記アライメ
ントバーの他端は支持部材を介して前記ガイド本体に支
持され、この支持部材はこのアライメントバーを横切る
平面上を移動できるようにこのガイド本体に支持され、
前記デプスゲージ他端の当接面は、大腿骨の内外側面方
向に平坦状に延び、これにより大腿骨遠位端の骨表面と
実質的に線接触して前記ガイド本体の回旋を大腿骨前面
の方向とほぼ平行に保つように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、膝関節を人工関
節と置換する際の骨の切除を的確に行うための補助具に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】膝関節を人工関節に置換する手術の成否
は、ひとえに骨同士のアライメント(軸合わせ)を再建
できるかどうかにかかっている。このことを、図16を
参照しながら説明する。アライメントの再建のために
は、人工関節コンポーネント(補綴材)の適切な設計と
強固な固定及び側副靭帯等からなる軟部組織130の適
切な緊張がきわめて重要であり、これらが適切に行われ
なければ手術の成功もあり得ない。膝関節置換手術にお
いて、大腿骨110の顆部(骨端の膨らんだ部分)11
6の前面と後面及び大腿骨遠位端(身体の中心から遠い
骨端)118、さらに、頚骨120の近位端(身体の中
心に近い骨端)122を切除してコンポーネントを固定
できるように造形する必要がある。また、膝関節100
を伸展させたときと屈曲させたときの軟部組織130の
緊張度が異なっていたのでは、緊張度の低い軟部組織1
30が弛緩してしまい良好な状態を保つことができない
ので、屈曲時に対向する大腿骨顆部116の後面及び頚
骨近位端122の切除を伸展時と屈曲時における軟部組
織130の緊張度が等しくなるように行わなければなら
ない。
【0003】上述したように骨端(骨面)の切除は、置
換手術において大きな役割を果たしており、その作業
は、精巧に行う必要がある。ところが、いかに熟練した
整形外科医であっても、自分の勘だけに頼って的確な骨
の切除を行うことは不可能に近い。そこで、骨を切除す
る際の整形外科医の負担をできるだけ少なくして的確な
切除を行わせるために、骨鋸の鋸身(側面)をガイドす
る補助具が提案されている。たとえば、特許第2560
101号公報に記載されている補助具(以下、「従来の
補助具」という)がそれである。従来の補助具は、ガイ
ド本体により支持される一対の案内面と、鋸身と摺動自
在に係合するガイド本体を有し、さらに、このガイド本
体を安定させるためのハンドルを備えている。骨面への
ガイド本体の固定は、取付ピンを用いて行うようになっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
補助具は、その位置決めの方法について改良の余地があ
る。すなわち、ガイド本体と骨軸との関係を決定する手
段として従来の補助具は、先の特許第2560101号
公報の第4頁第5欄第26行乃至同頁同欄第31行に記
載されている「外面(外部)整列ガイド」により骨切削
ガイドの方向付けを行っている。このため、切除した骨
端上に補助具を当て、外面整列ガイドを用いて位置決め
をした後に取付ピンを打ち込むようになっているものと
考えられる(同公報第3図)。ところが、取付ピンの打
ち込みによる固定では、一旦打ち込んだ固定ピンとガイ
ド本体間の位置関係を微調整できないので、個人差があ
り複雑な曲面を持つ骨に適した位置決めを行うことが必
ずしも容易ではない。さらに、ガイド本体が取付ピンを
中心にして回旋、すなわち、横ぶれしてしまうことも考
えられる。本発明が解決しようとする第1の課題は、補
助具の位置決めをするときに微調整ができるようにし、
さらに、その回旋を防止することにより、的確なアライ
メント再建を可能とする補助具を提供することにある。
【0005】さらに、本発明が解決しようとする第2の
課題は、これまでは熟達した整形外科医の勘に頼らざる
を得なかった伸展時と屈曲時における軟部組織の緊張度
の調整を、容易に、かつ、確実に行えるようにするため
の補助具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した第1の課題を解
決するために発明者は、整形外科医としての長年の経験
から、ガイド本体を骨端に固定し、その後、微調整でき
るようにすれば的確なアライメントを再建できるとの確
信を得た。ガイド本体の回旋防止は、骨表面とゲージ
(外面整列ガイド)との当接を点ではなく平面状又は少
なくとも2点で行わせるのがよい、と考えた。さらに、
第2の課題を解決するための軟部組織の緊張度調整は、
伸展時におけるものと屈曲時におけるものとを何らかの
方法により示して客観性を持たせ、これらに基づいて骨
を切除する箇所及びその量等を決定できるようにした。
本発明は、このような観点からなされたものである。そ
の詳しい構成については、項を改めて説明する。
【0007】請求項1に記載した発明の構成 請求項1乃至5は、上述した第1の課題を解決するため
のものである。すなわち、請求項1に記載した発明に係
る膝関節の切除補助具は、大腿骨顆部の骨軸方向中心部
に設けた穿孔にその一端を挿入するアライメントバー
と、このアライメントバーの他端を支持する大腿骨顆部
前後の切除面を決定するためのガイド本体と、このガイ
ド本体に形成した鋸身又は切除補助鋼線を案内するため
の案内用スリットと、このガイド本体にその一端を支持
させ他端を大腿骨骨幹部遠位端の骨前面と当接させるデ
プスゲージと、を含むものである。この構成を前提に、
アライメントバーの他端は支持部材を介してガイド本体
に支持され、この支持部材はこのアライメントバーを横
切る平面上を移動できるようにこのガイド本体に支持さ
れている。一方、デプスゲージ他端の当接面は、大腿骨
の内外側面方向に平坦状に延び、これにより大腿骨遠位
端の骨表面と実質的に線接触して前記ガイド本体の回旋
を大腿骨前面の方向とほぼ平行に保つように構成されて
いる。
【0008】請求項1に記載した発明の作用 上記した構成によれば、支持部材を介してガイド本体を
アライメントバー支持させ、このアライメントバーの一
端を骨の骨軸方向(長さ方向)に設けた穿孔に挿入して
いるため、ガイド本体が骨にしっかりと固定される。さ
らに、この支持部材はアライメントバーを横切る平面上
を移動できるように構成されているので、アライメント
バーに対する支持部材(ガイド部材)の相対位置を平面
的に調整することができる。これにより、ガイド本体
(補助具)を骨に対して好ましい位置に設定することが
でき、デプスゲージの働きによりガイド本体の回旋を大
腿骨前面の方向とほぼ平行に保てるので、的確なアライ
メントを再建することができる。なお、案内用スリット
は、ガイド本体を設置した状態で切除するときには鋸身
を、また、ガイド本体を取り外して切除するときにはそ
の切除を補助するための切除補助用鋼線を、案内する。
【0009】なお、アライメントバーと支持部材の支持
方法は、取り外しのできない固定支持でも良いが、持ち
運ぶときに便利なように着脱自在、すなわち、取り付け
取り外しが自由にできるようなものがよい。また、本明
細書において「平面的に移動する」は、少なくとも平面
的に移動することを意味し、必要に応じて奥行き方向、
すなわち、アライメントバーの長さ方向への移動を含め
た三次元的な移動や、縦方向のみ又は横方向のみという
一次元的な移動を排除する趣旨ではない。さらに、支持
部材の移動のために本発明の目的の範囲内において当業
者が採りうるあらゆる手段を用いることができ、その原
理や構造等について何らの制限もない。
【0010】請求項2に記載した発明の構成 請求項2に記載した発明に係る膝関節の切除補助具は、
請求項1に記載したものと基本的に同じ構成を有し、そ
の範囲内においてそれと同じ作用効果を奏するものであ
る。その大きな特徴は、支持部材の構造にある。すなわ
ち、支持部材は、前記ガイド本体に対して所定方向に往
復移動する第1の移動体と、この第1の移動体の移動方
向に対して垂直方向に往復移動する第2の移動体を含
み、アライメントバーはこの第2の移動体に支持されて
いることにある。
【0011】請求項2に記載した発明の作用 このような支持部材は、第1の移動体がある方向(たと
えば、縦方向)に往復移動(運動)するようになってい
る場合に、第2の移動体がこの第1の移動体の移動方向
に対してこの平面上の垂直方向に往復移動するようにな
っていて、両者の移動方向の組み合わせにより、平面的
な移動ができるようになっている。第1の移動体と第2
の移動体の形態については、本発明の目的から逸脱しな
い限りどのようなものでもよいが、後者はアライメント
バーを支持できるような構造になっていなければならな
い。なお、ここで「垂直方向」というのは、平行方向に
対応する概念であって、必ずしも正確に垂直(直角)で
なければならないということではない。したがって、あ
る方向に対して傾斜交差するような場合も本明細書にお
ける垂直方向の移動に該当する。
【0012】請求項3に記載した発明の構成 請求項3に記載した発明に係る膝関節の切除補助具は、
請求項は2に記載したものと基本的に同じ構成を有し、
その範囲内においてこれと同じ作用効果を奏するもので
ある。その大きな特徴は、先の第1の移動体及び第2の
移動体の支持方法にある。すなわち、第1の移動体は、
ガイド本体の中央部に設けた貫通孔内においてこの貫通
孔内壁から突き出すガイドバーによりこのガイド本体に
可動支持、すなわち、移動可能な状態で支持され、第2
の移動体は、この第1の移動体に設けた切欠内において
この切欠内壁に設けた案内溝又は突起とこの第2の移動
体外壁に設けた突起又は案内溝の掛合により可動支持さ
れていることにある。
【0013】請求項3に記載した発明の作用 この特徴によれば、第1の移動体は、ガイド本体の貫通
孔の中で、ガイドバーにより支持されてそのガイドバー
の長さ方向に往復移動するようになっており、第2の移
動体は、第1の移動体の切欠の中で案内溝と突起の掛合
により支持され往復移動するようになっている。第1の
移動体と第2の移動体の何れに突起を設けて何れに案内
溝を設けるかは、実施者の選択に委ねられる。すなわ
ち、たとえば、案内溝を切欠内壁に設けた場合はこれと
掛合する突起を第2の移動体外壁に設けることになり、
逆に、前者に突起を設けた場合は後者に案内溝を設ける
ことになる。なお、この突起と案内溝の形態は、本発明
の目的を達成しうるものであればどのようなものでもよ
い。
【0014】請求項4に記載した発明の構成 請求項4に記載した発明に係る膝関節の切除補助具は、
請求項1乃至3に記載したものと基本的に同じ構成を有
し、その範囲内において同じ作用効果を奏するものであ
る。その特徴は、デプスゲージは、ガイド本体に対して
伸縮自在に構成されていることにある。
【0015】請求項4に記載した発明の作用 この特徴によれば、デプスゲージとガイド本体の距離を
伸縮自在、すなわち、長くしたり短くしたり自由に行う
ことができる。これにより、デプスゲージ他端の当接点
の位置を調節できるので、整形外科医等が最も好ましい
と判断した箇所にこれを当接させることができる。仮
に、その距離が短すぎるとすると、骨の顆部に当接させ
てしまうことになり、この場合は、当接点を切除の基準
点とすることができなくなるからである。なお、ここ
で、「伸縮自在」とは、デプスゲージ自体が伸びたり縮
んだりするようになっている場合と、デプスゲージ自体
の伸縮はないがガイド本体との支持位置が変化すること
による伸縮の双方を含む概念である。
【0016】請求項5に記載した発明の構成 請求項5に記載した発明に係る膝関節の切除補助具は、
請求項1乃至4の何れかに記載したものと基本的に同じ
構成を有し、その範囲内においてそれと同じ作用効果を
奏するものである。その特徴は、アライメントバーは、
前記支持部材に対して伸縮自在に構成されていることに
ある。
【0017】請求項5に記載した発明の作用 この特徴によれば、アライメントバーの他端の突出量す
なわち、骨端表面から突き出す量が長くても短くても、
支持部材(ガイド本体)の取付位置を骨端に対して適切
な距離に設定することができる。ここで、「伸縮自在」
は、請求項5におけるデプスゲージの場合と同じよう
に、アライメントバー自体が伸縮する場合と、支持部材
との支持位置が変化することによる伸縮の双方を含んで
いる。
【0018】請求項6に記載した発明の構成 請求項6以下は、前述した第2の課題を解決するための
もの、すなわち、伸展時と屈曲時の軟部組織の緊張度の
調整を容易に、かつ、確実に行えるようにするためのも
のである。すなわち、請求項6に記載した発明に係る膝
関節の切除補助具は、脛骨顆部の近位端と、大腿骨顆部
の前後面と遠位端を切除して対向する切除面間に人工関
節コンポーネントを装着する際に、切除量を調整して膝
関節の伸展時と屈曲時における軟部組織の緊張度をほぼ
等しくするための膝関節の切除補助具である。その大き
な特徴は、第1のスペース板を支持する支持体本体と、
この支持体本体に対して往復動可能に支持された可動支
持体と、この可動支持体に支持された第1のスペース板
と、脛骨顆部と大腿骨顆部の間に挿入した前記第1及び
第2のスペース板を近接離反させるために前記可動支持
体を往復動させる駆動手段と、前記第1及び第2のスペ
ース板を離反させる際に前記駆動手段が受ける軟部組織
の抗力を表示する抗力表示手段と、前記可動支持体と連
動して往復動するガイド部材と、このガイド部材に形成
された鋸身又は切除補助鋼線を案内するための案内用ス
リットと、を備え、前記ガイド部材は、前記案内スリッ
トと前記第1のスペース板(又は第2のスペース板)間
の距離を、装着する人工関節コンポーネントの厚み寸法
に合わせて調整できるように構成されていることにあ
る。
【0019】請求項6に記載した発明の作用 支持体本体が支持する第1のスペース板と可動支持体が
支持する第2のスペース板を、膝関節を構成する脛骨顆
部と大腿骨顆部の間に挿入し、駆動手段を可動支持体に
作用させて両者を離反させる。この離反により、膝関節
の軟部組織が引っ張られて緊張する。この緊張は抗力と
して駆動手段に作用する。この緊張の度合い(バラン
ス)を抗力表示手段に表示させることにより客観化を図
れるので、手術を行う者は、軟部組織の膝関節屈曲時の
抗力(屈曲時抗力)に合わせて同じく伸展時の抗力(伸
展時抗力)を調整し両者をほぼ等しくすることができ
る。伸展時抗力に合わせて屈曲時抗力を調整する場合
も、これと同じである。さらに、案内用スリットと第2
のスペース板間の距離は、装着する人工関節コンポーネ
ントの厚み寸法に合わせて調整し、これにより人工関節
コンポーネントを装着したときに、先に調整した屈曲時
抗力(伸展時抗力)を再現させる。このように案内用ス
リットを利用して骨切除を行えば、屈曲時抗力(伸展時
抗力)を維持したまま人工関節コンポーネントを装着す
ることができ、これまで整形外科医の勘に頼っていた骨
切除を、客観的な基準に基づいて確実に行えるようにな
る。なお、ここで「屈曲時」は、膝関節をほぼ90度屈
曲させた状態のことをいうのが一般的である。さらに、
「ほぼ等しい」は、読取誤差や測定誤差等を考慮した上
で、実質的に等しいことを意味し、必ずしも完全一致を
示すものではない。
【0020】さらに、本明細書における「駆動手段」
は、軟部組織の抗力に逆らいながら脛骨顆部と大腿骨顆
部間に挿入した第1及び第2のスペース板を離反させる
ことができればどのようなものでもよく、そのようなも
のとして、たとえば、第1及び第2のスペース板を押し
開かせる方向に作用するものや、一方に対して他方を引
き離す方向に作用するものなどがある。すなわち、軟部
組織の抗力は第1及び第2のスペース板間の距離を縮め
る方向に作用するので、これに逆らう方向(距離を拡げ
る方向)に作用するものであれば、当業者が採用できる
あらゆる手段がこの駆動手段に該当する。同様に「抗力
表示手段」は、軟部組織の抗力を客観的に表示できるも
のであればどのようなものでもよい。抗力表示手段とし
て、たとえば、トルクメータや圧力計などがある。
【0021】請求項7に記載した発明の構成 請求項7に記載した発明に係る膝関節の切除補助具は、
脛骨顆部の近位端と、大腿骨顆部の前後面と遠位端を切
除して対向する切除面間に人工関節コンポーネントを装
着する際に、切除量を調整して膝関節の伸展時と屈曲時
における軟部組織の緊張度をほぼ等しくするための膝関
節の切除補助具であって、第1のスペース板を支持する
支持体本体と、この支持体本体に対して往復動可能な可
動支持体と、この可動支持体に支持された第1のスペー
ス板と、脛骨顆部と大腿骨顆部の間に挿入した前記第1
及び第2のスペース板を近接離反させるために前記可動
支持体を往復動させる駆動手段と、前記第1及び第2の
スペース板を離反させる際に前記駆動手段が受ける軟部
組織の抗力を表示する抗力表示手段と、前記可動支持体
と連動して往復動するガイド部材と、このガイド部材に
形成された鋸身又は切除補助鋼線を案内するための案内
用スリットと、を備えている点で、請求項6に記載した
ものと同じ構成を有している。この膝関節の切除補助具
は、請求項6に記載した構成に限定を加えたものであ
る。
【0022】すなわち、上記の構成において、前記ガイ
ド部材は、膝関節をほぼ90度屈曲させて予め切除した
大腿骨顆部後面の切除面と脛骨顆部近位端を対向させ、
かつ、予め定めた屈曲時抗力とほぼ等しい抗力を受ける
状態になるように両者を離反させたときに、前記案内用
スリットと前記第1のスペース板(又は第2のスペース
板)間の距離を、装着する人工関節コンポーネントの厚
み寸法に合わせて調整できるように、かつ、前記脛骨顆
部近位端を切除した後に、前記膝関節を伸展させてその
脛骨顆部近位端の切除面とその大腿骨顆部遠位端を対向
させ、かつ、前記屈曲時抗力とほぼ等しい抗力を受ける
状態になるように両者を離反させたときに、前記案内用
スリットと前記第2のスペース板間の距離を、装着する
人工関節コンポーネントの厚み寸法に合わせて調整でき
るように構成されている、ことにこの膝関節の切除補助
具の最大の特徴がある。
【0023】請求項7に記載した発明の作用 基本的に請求項6に記載したものと同じ作用を奏し、そ
の結果、骨切除を、客観的な基準に基づいて確実に行え
るようになる。なお、膝関節をほぼ90度屈曲させたと
きに生じる上述の「屈曲時抗力」は、主として手術を行
う整形外科医が患者一人一人の状況に合わせて決定す
る。
【0024】請求項8に記載した発明の構成 請求項8に記載した発明に係る膝関節の切除補助具は、
請求項6又は7に記載したものの構成に加え、前記ガイ
ド部材は、前記可動支持体と連動するように構成された
ことを特徴とするものである。
【0025】請求項8に記載した発明の作用 請求項6又は7に記載したものの作用に加え、ガイド部
材が可動支持体と連動するので、可動支持体を駆動させ
るだけで骨切除面を決定することができる。なお、ここ
で「連動」とは、ガイド部材が可動支持体と一体になっ
ていて、両者が同時に往復動する場合と、両者は別個の
ものであれが、可動支持体の往復動に促されて(追随し
て)往復動する場合の双方を含む概念である。
【0026】請求項9に記載した発明の構成 請求項9に記載した発明に係る膝関節の切除補助具は、
請求項6乃至8の何れかに記載したものの構成に加え、
前記駆動手段は、離反方向に延びる回転案内棒と、この
回転案内棒とこの回転案内棒を支持する前記支持体本体
とに設けられたネジ機構と、前記可動支持体に形成され
たテーパ面と、前記回転案内棒の回転に伴いその離反方
向に突出して前記テーパ面と前記回転案内棒の先端が当
接するように構成されている。
【0027】請求項9に記載した発明の作用 請求項6乃至8の何れかに記載した発明の作用に加え、
回転案内棒を回転させると、支持体本体との間に設けら
れたネジ機構の働きによりその先端が離反方向に突出す
る。これにより、回転案内棒の先端が可動支持体に設け
られたテーパ面に当接する。このテーパ面を介して可動
支持体に押し上げ(押し下げ)方向の分力が働く。この
分力を利用して可動支持体を往復動させる。なお、「ネ
ジ機構」は、回転運動を直線運動に変換できるものであ
ればどのようなものでもよい。さらに、このネジ機構を
設けるに当たり、回転案内棒(の表面)と可動支持体の
何れを雄ねじとし何れを雌ねじとするかは、製造する者
の自由である。
【0028】請求項10に記載した発明の構成 請求項10に記載した発明に係る膝関節の切除補助具
は、請求項9に記載したものの構成に加え、前記抗力表
示手段は、前記回転案内棒を回転させるときの回転トル
クを測定するためのトルクゲージを含むものである。
【0029】請求項10に記載した発明の作用 トルクゲージを使用すれば、回転案内棒を回転させると
きに必要なトルクを、簡単に測定することができる。一
般に、トルクゲージは入手が容易であり、その取り扱い
は難しいものではない。このため、手術中に使用して
も、手術を行う者の大きな負担とならない。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、各図を参照しながら、本発
明の実施の形態「以下、「実施形態」という)について
説明する。図1は第1の実施形態に係る大腿骨切除ガイ
ドの正面図であり、図2は同じく側面図である。図3は
支持部材の破断斜視図であり、図4はデプスゲージの斜
視図である。図5は第2の実施形態に係る切除ガイドの
正面図であり、図6は同じく側面図であり、図7は同じ
く平面図である。図8は、可動支持体の要部を示す側面
図である。図9は大腿骨に大腿骨切除ガイドを装着した
状態を示す概略側面図であり、図10は屈曲させた膝関
節を示す概略側面図である。図11は脛骨近位端を切除
するときの概略側面図であり、図12は大腿骨遠位端を
切除するときの概略側面図である。図13及び14は、
大腿骨切除ガイドの取り付け位置を説明するための図で
ある。図15は人工関節コンポーネントを装着した膝関
節を示す概略側面図であり、図16は切除前の膝関節を
示す概略側面図である。
【0031】図1における符号100は、膝関節を示し
ている。膝関節100は、大腿骨顆部110と、脛骨1
20の近位端132と、軟部組織130から概ね構成さ
れている。膝関節100の切除は、骨鋸を用いて行う。
以下に述べる第1の実施形態は、主として大腿骨顆部1
10の前面114と後面116を切除するときの骨鋸
(鋸身)をガイドするための大腿骨切除ガイド10に関
するものである。第2の実施形態は、膝関節100の屈
曲時と伸展時における軟部組織130の緊張度をほぼ等
しく保てるようにするためのものであって、主として大
腿骨顆部112の遠位端118と脛骨近位端122を切
除するときの切除量の目安を提供するための切除ガイド
50に関するものである。
【0032】第1の実施形態(請求項1乃至5) まず、図1及び2を参照しながら、大腿骨切除ガイド1
0の構成について説明する。大腿骨切除ガイド10は、
鉄材を切削加工して形成したものであり、図1に示すよ
うに、骨鋸の鋸身を案内するためにスリット状に形成し
た案内用スリット14(14a,14b)と、後述する
デプスゲージ20を支持するためのゲージ支持部15
と、アライメントバー16を支持するための支持部材1
7から概ね構成している。案内用スリット14は、大腿
骨顆部前面114を切除するときに使用する前面ガイド
14aと、この前面ガイド14aと所定間隔を介して配
した大腿骨顆部後面116を切除するときに使用する後
面ガイド14bからなり、両者は、図2に示すように、
ガイド本体12に対して僅かに傾斜している。この所定
間隔はと傾斜は、膝関節100を置換するコンポーネン
トの形態に合わせるためのものである。異なる間隔と傾
斜角を持つ複数種の大腿骨切除ガイドを用意しておく
と、色々なコンポーネントに対応させることができるの
で便利である。前面ガイド14aと後面ガイド14bの
幅は、骨鋸の鋸身の厚み等を考慮し、これをぶれさせず
に案内できる程度のものとする。なお、第1の実施形態
における前面ガイド14a(後面ガイド14b)は、ス
リット状に形成しているが、骨鋸の鋸身を案内できるも
のであれば、この形態に限る必要はない。そのようなも
のとして、たとえば、一方を案内面として他方を鋸身を
押さえるための押さえ部材から構成したものや、案内面
だけで構成したものがある。
【0033】ゲージ支持部15は、ガイド本体12の一
部を形成する矩形突起と15aと、この矩形突起15a
の中央部に形成した矩形の支持貫通孔15bから構成し
ている。支持貫通孔15bは、図2に示すように、ガイ
ド本体12に対して僅かに傾斜しており、そこにデプス
ゲージ20の一端を差込支持できるようになっている。
支持貫通孔15bの形態は、デプスゲージ20の幅方向
断面の形態に合わせて形成し、その一端を容易に差し込
み抜き取りができ、かつ、差し込んだときにデプスゲー
ジ20ががたつくことのないように注意する。支持貫通
孔を矩形に形成したのは、差し込んだデプスゲージ20
が横ぶれ(回転)しないようにするためである。
【0034】次に、支持部材17について説明する。支
持部材17は、ガイド本体12の中央部に貫通させた矩
形貫通孔13の中で、平面上に移動できるようになって
いる。ここで、平面上とは、後述するアライメントバー
16を横切る方向、すなわち、図1の紙面に平行な方向
の平面上を示す。この平面上の移動は、支持部材17を
構成する第1の移動体18と、第2の移動体19の組み
合わせにより行われる。第1の移動体18は、カタカナ
のコの字を上向きにした形状をしており、矩形貫通孔1
3の内壁から水平方向に突き出すガイドバー13a,1
3aにより水平方向に往復移動できるように支持されて
いる。一方、第2の移動体19は、第1の移動体18に
形成した矩形切欠18a内で、垂直方向に往復運動する
ようになっている。この垂直方向の往復運動は、図3に
示すように、第2の移動体19の外壁から突き出した突
起19b,19bと、第1の移動体18の矩形切欠18
aの内壁の垂直に設けた案内溝18bの働きにより行わ
れる。なお、第1の実施形態においては、第1の移動体
18を水平方向に、第2の移動体19を垂直方向に、そ
れぞれ移動させるように構成しているが、両者を組み合
わせることにより支持部材17を平面上を二次元的に移
動できるようなものであれば他の構成を採用してもよ
い。
【0035】第2の移動体19の中央部には、後述する
アライメントバー16の他端を支持するための貫通孔1
9aを設けている。貫通孔19aは、先に述べたデプス
ゲージ20と支持貫通孔15bの関係と同じように、ア
ライメントバー16の他端を差込支持できるような形態
を有し、第1の実施形態においては、その開口部は円形
になっている。
【0036】デプスゲージ20は、図4に示すように、
その一端21をガイド本体12の矩形支持孔15bに差
し込み抜き取りできるように、かつ、差し込んだ状態で
スライドさせガイド本体12に対して延びたり縮んだり
できるように(伸縮自在)に支持されるように形成して
いる。デプスゲージ20の他端22を折り曲げてL字形
に形成し、その先端22aをほぼ平坦な状態にする。第
1の実施形態では、平坦状の先端22aを線状にするた
めに面取りをしている。このように先端22aを平坦状
にしたのは、大腿骨の表面との接触を線(面)で行わせ
るためである。点接触ではなく線接触(面接触)するよ
うにしたのは、後で詳述するようにガイド本体20が大
腿骨顆部112に対して回旋するのを防止するためであ
る。
【0037】アライメントバー16は、円形の断面形状
を持つ棒材により構成し、その長さは、大腿骨のアライ
メントを再建するために十分なものとする。アライメン
トバー16の一端は大腿骨顆部112に設けた大腿骨穿
孔111(後述)に挿入し、他端は第2の移動体19の
貫通孔19aに差込支持させる。
【0038】第2の実施形態(請求項6以下) 図5乃至8を参照しながら、第2の実施形態について説
明する。第2の実施形態は、既に述べたように、主とし
て大腿骨顆部112の遠位端118と脛骨近位端122
を切除するときの切除量の基準を提供するための切除ガ
イド50に関するものである。図5に示すように切除ガ
イド50は、その中央部に開口部53を有する支持体本
体52と、この開口部53内で往復動できるように支持
された可動支持体54と、この可動支持体54を往復動
させるネジ機構57を備えている。支持体本体52は、
図5及び6に示すように、支持体本体60と、支持体本
体60の側面に貫通させた案内長孔63,63..と、
支持体本体60の上端に一体形成した第1のスペース板
62と、を備え、支持体本体60の下端に上下方向に貫
通するネジ孔64を有している(図8)。ネジ孔64
は、ネジ棒(回転案内棒)65をこれに螺合させ、その
先端(ネジ棒先端)66の開口部53内への突出量を調
整するためのものである。ネジ棒先端66は丸くなって
いて、後述する当接テーパ面78と当接するようになっ
ている。当接テーパ面78と、ネジ棒65と、その先端
66と、ネジ機構57により、本実施形態における駆動
手段58を構成している。ネジ棒65の先端66の反対
側の先端には、回転ノブ68を取り付け、これにより、
ネジ棒65を回転させやすいようにしている。なお、回
転ノブ68は、想像線で示すトルクゲージを取り付けて
ネジ棒65を回転させるために必要なトルクを計測(表
示)できるようになっている。
【0039】引き続き図5乃至8を参照しながら、可動
支持体54について説明する。可動支持体54は、図5
に示すように、支持体本体52の開口部53より僅かに
小さな幅寸法を持ち、図8に示すように、可動支持体7
0とその上端に一体成形した第2のスペース板74を備
えている。第2のスペース板74,74は、図8に示す
ように、第1のスペース板62と密着できる形態を有し
ている。これは、第2のスペース板74を第1のスペー
ス板62とともに、大腿骨顆部112の遠位端118と
脛骨近位端122の間に挿入し易いようにするためであ
る。可動支持体54は、さらに、可動支持体70の表面
から側方(図8の紙面の手前方向と裏側方向)へ突き出
すガイドピン76,76..を備え、これらが支持体本
体60のガイド長孔63,63..に係合することによ
り支持体本体52に支持されるようになっている。各ガ
イドピン76は、可動支持体54を往復動させるときに
対応するガイド長孔63内で、その長さ方向に移動でき
るようになっており、このガイド長孔63の長さ(ガイ
ドピン76の可動範囲)により可動支持体54の可動範
囲が決定される。可動支持体70の下端は、図5及び1
0から明らかなように、ネジ棒先端66と当接する当接
テーパ面78を備え、両者の当接により可動支持体54
を往復動させるようになっている。
【0040】すなわち、回転ノブ68を回転させてネジ
棒65を開口部53内に突出させ、その先端66を可動
支持体54の当接テーパ面78に当接させると、ネジ棒
先端66を介して下方から加えられる押上力は、ネジ棒
先端66の丸みと当接テーパ面78のテーパ面の働きに
より分割され、これにより生じた上方向に働く分力によ
り可動支持体54が押し上げられる。一方、回転ノブ6
8を逆方向に回転させてネジ棒先端66を後退させる
と、これに応じて可動支持体54が重力の働きによりネ
ジ棒先端66に当接しながら下降する。これらの押し上
げと、下降により、第1のスペース板62と第2のスペ
ース板74を離反する。
【0041】図6及び7における符号80は、ガイド部
材を示している。ガイド部材80は、鋸身(切除補助鋼
線)を案内するための案内用スリット86を有してい
る。案内用スリット86は、切除面と平行方向に延び、
その幅は鋸身(切除補助鋼線)をぶれさせずに案内でき
る程度に形成されている。案内用スリット86の働き
は、第1の実施形態における案内用スリット14の働き
と同じである。符号82が示すのは、髄外アライメント
バー88を支持するための髄外バー支持片であり、この
髄外アライメントバー82は、脛骨骨髄中心を髄外から
確認するためのものである。
【0042】ガイド部材80は、図7に示すように、単
独で往復動できるように支持体本体52に取り付けてあ
り、その往復動は、図6に示すように、当接している可
動支持体54の往復動に促されて行われる。ガイド部材
80自体を単独で往復動させてもよい。符号83は、ガ
イド部材80を支持体本体54に固定するための固定ネ
ジである。
【0043】これまで説明した切除ガイド50を、上下
逆さまにして使用する場合もある。本項では図8を逆さ
まして、前項の場合とその上下関係を逆転させ、これを
前提に説明を続ける。この場合の第2のスペース板74
は、重力作用により下降しようとするが、軟部組織13
0の抗力を受け、上方に押し上げられる。回転ノブ68
を回転させてネジ棒65を開口部53内に突出させ、可
動支持体54の当接テーパ面78に当接させると、ネジ
棒先端66を介して上方から加えられる押上力は、ネジ
棒先端66の丸みと当接テーパ面78のテーパ面の働き
により分割され、これにより生じた下方向に働く分力に
より可動支持体54が押し下げられる。一方、回転ノブ
68を逆方向に回転させてネジ棒先端66を後退させる
と、軟部組織130の抗力を受けて可動支持体54がそ
の上昇をネジ棒先端66に妨げられながら追随する。こ
れらの押し下げと、追随により、第1のスペース板62
と第2のスペース板74を離反する。
【0044】第1のスペース板62と第2のスペース板
74を大腿骨顆部112の遠位端118と脛骨近位端1
22の間に挿入しておけば、回転ノブ68の回転させて
上述のように作用させることにより、両者を離反させた
り元に戻したりすることができる。両者を離反させるた
めに必要なトルクと無負荷状態のときに必要なトルクと
の差が、駆動手段58が軟部組織130から受ける抗力
に等しいことになるので、これをトルクゲージ69から
読み取り、大腿骨顆部112と脛骨近位端122との離
反距離の目安にする。
【0045】次に、図9乃至15を参照しながら、大腿
骨110と脛骨120の切除手順について説明する。な
お、本明細書においては、人工関節のサイズ、すなわ
ち、これに合わせた大腿骨切除ガイド10の適切なサイ
ズが予め決定されており、十字靭帯や半月板等の切除、
切離等も終了していることを前提に説明を行う。
【0046】大腿骨顆部前後面の切除手順 まず、図9に示すように、大腿骨顆部112の骨軸方向
中心部にドリルを用いて大腿骨穿孔111を設け、そこ
にアライメントバー16の一端を挿入する。挿入した
ら、そのアライメントバー16の他端にガイド本体12
を取り付ける。アライメントバー16の他端への取り付
けは、大腿骨顆部112の遠位端116から突き出てい
るアライメントバー16の他端を、第2の移動体19に
設けた貫通孔19aに差し込むことにより行う。これと
同時に、矩形突起15aに設けた支持貫通孔15bにデ
プスゲージ20を差込支持させ、長さ方向(図9の左右
方向)の位置決めを行う。長さ方向の位置決めは、デプ
スゲージ20を左右にスライドさせて矩形突起15aか
らの突出量を加減し、骨表面の平坦な位置にデプスゲー
ジ20の当接端20aを移動させることにより行う。次
いで、その先端22aを大腿骨(前内面)遠位端の骨表
面115と線接触(面接触)、すなわち、平坦状の先端
22aと骨表面が線接触(面接触)するように幅方向の
位置決めを行う。幅方向の位置決めは、図13及び14
に示すように、支持部材17の働きを利用してガイド本
体12をアライメントバー16に対して平面的に移動さ
せながら回動(回転)させることにより行う。骨表面は
凹凸を有し平坦でないため、平坦状に形成したデプスゲ
ージ20の当接端20aと完全に線接触するわけではな
いが、その凹凸を加味した上で実質的に線接触するよう
に位置決めできれば足りる。これにより、骨表面に対す
る切除面の位置と角度が決定される。
【0047】次に、上述のように決定した位置と角度に
基づいて、図9に示すように、大腿骨顆部116の削除
を行う。切除は、ガイド本体12を設置したまま行うの
であれば、前面ガイド14aと後面ガイド14bに鋸身
を差し込んで行う。また、ガイド本体12を取り外した
状態で切除するのであれば、切除補助鋼線を用いて行
う。すなわち、後者の場合は、前面ガイド14a,14
aと後面ガイド14b,14bを利用してキルシュナー
鋼線Kのような切除補助鋼線を各2本ずつ大腿骨顆部1
12に差し入れ、その状態でガイド本体12を取り外
し、残った切除補助鋼線に沿って骨鋸を移動させて切除
する。切除補助鋼線の差し入れは、ドリル等を用いて回
転させながら行うとよい。発明者が行った実験によれ
ば、切除補助鋼線を用いる方法の方が、視界を遮るガイ
ド本体12を取り外してあるので、切除面を直接見るこ
とができるため、より的確な切除を行うことができた。
図9の斜線で示す部分は、切除すべき部分である。図1
0に示す大腿骨110は、その顆部112を切除したも
のである。符号114aは大腿骨顆部前面114に形成
した前切除面を示し、符号116aは大腿骨顆部後面1
16に形成した後切除面を示している。
【0048】脛骨近位端の切除手順 脛骨近位端122の切除は、図10に示すように、脛骨
120の骨軸方向中心部に脛骨穿孔124を設けること
から始める。脛骨穿孔124を設けたら、膝関節100
を直角(90度)に屈曲させたまま固定する。この固定
は、脛骨骨軸ガイド79を用いて行うとよい。脛骨骨軸
ガイド79は、図10に示すように、その一端81を脛
骨穿孔124に挿入し、他端に設けた直角接合部82に
アライメントバー16の他端を接合するようになってい
る。必要がなければ脛骨骨軸ガイド79を省略してもよ
いし、これ以外の他の手段を用いてもよい。
【0049】膝関節100を直角に屈曲させたまま固定
したら、図11に示すように、切除ガイド50の第1の
スペース板62と第2のスペース板74を閉じた状態で
大腿骨110の後切除面116aと脛骨120の近位端
122の間に挿入する。このときの切除ガイド50は、
回転ノブ68が近位方向に位置するようにして使用す
る。このときロッド85の先端が、足関節の中央に向か
うように切除ガイド50の位置決めを行う。
【0050】トルクゲージ69を回転ノブ68の先端に
固定し、回転ノブ68の回転トルクが所定値になるまで
回転させる。軟部組織130に適度の緊張を持たせるた
めのトルク、すなわち、軟部組織130から受ける抗力
(屈曲時抗力)として、発明者の実験によればこの所定
値を2〜3〓・〓程度に設定すると好結果が得られた。
所定の屈曲時抗力Pを得た状態、すなわち、軟部組織1
30の緊張度をが求める値になった状態のときに、切除
補助用鋼線を案内用スリット86を利用して複数のキル
シュナー鋼線Kを差し込み、切除ガイド50を取り外し
た後にこれらのキルシュナー鋼線Kに沿って脛骨近位端
122を切除する。図11の脛骨近位端122の斜線部
分は切除すべき部分を示し、符号122aは切除により
形成した脛骨切除面を示している。第1のスペース板6
2と第2のスペース板74間の距離D1と、第2のスペ
ース板74と案内用スリット86間の距離D2(図6)
との和(第1のスペース板62と案内用スリット86間
の距離)Dは、装着する人工関節コンポーネントの厚み
寸法に合わせて決定する。この距離Dより厚い(薄い)
関節コンポーネントを装着しようとするときは、ガイド
部材80を求める位置までスライドさせて調整する。
【0051】脛骨近位端122を切除したら、今度は大
腿骨遠位端118を切除する。膝関節100を伸展さ
せ、図12に示すように、回転ノブ68を下にした状態
で大腿骨遠位端118と脛骨切除面122aの間に、第
1のスペース板62と第2のスペース板74を挿入し、
回転ノブ68を回転させて両者を離反させる。大腿骨遠
位端118と脛骨切除面122aが離反するにつれ、軟
部組織130から受ける抗力が増してくるので、先に説
明した屈曲時抗力Pに等しい抗力を受けるようになるま
で離反を続ける。屈曲時抗力Pと伸展時抗力Qが等しく
なったときに、ガイド用スリット86を利用して大腿骨
遠位端118を切除する。図12の斜線部分は、切除す
べき部分である。上述したように切除ガイド50を用い
て膝関節100を切除すると、軟部組織の屈曲時抗力P
と伸展時抗力Qとをほぼ等しくすることができるので、
人工関節コンポーネントを装着した膝関節を屈曲させた
り伸展させたりしたときに軟部組織130がバランスを
崩すことがない。
【0052】上述の切除の後、図15に示す人工関節コ
ンポーネント200を装着する。人工関節コンポーネン
ト200は、脛骨120に装着する脛骨コンポーネント
210と大腿骨110に装着する大腿骨コンポーネント
230及び脛骨コンポーネント210と大腿骨コンポー
ネント230間に挿入するインサート220から概ね構
成している。人工関節コンポーネントは、図15に示す
ものの他、種々の形式(形態)のものが提供されてい
る。本発明に係る膝関節の切除補助具は、的確なアライ
メントの再建と容易かつ確実な軟部組織の緊張度調整を
可能にする点において、あらゆる人工関節コンポーネン
トに対応させることができる。
【0053】
【発明の効果】請求項1乃至5に記載した発明に係る膝
関節の切除補助具を使用すれば、膝関節を切除して人工
関節コンポーネントを装着したときに的確なアランメン
トを再建することができ、請求項6以下に記載したもの
を使用すれば、同じく膝関節の伸展時と屈曲時における
軟部組織の緊張度の調整を、容易に、かつ、確実に行う
ことができる。したがって、アライメントが的確であ
り、かつ、屈曲時と伸展時のバランスがとれた人工関節
コンポーネントの装着が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態に係る大腿骨切除ガイドの
正面図である。
【図2】 第1の実施形態に係る大腿骨切除ガイドの
側面図である。
【図3】 支持部材の破断斜視図である。
【図4】 デプスゲージの斜視図である。
【図5】 第2の実施形態に係る切除ガイドの正面図
である。
【図6】 第2の実施形態に係る切除ガイドの側面図
である。
【図7】 第2の実施形態に係る切除ガイドの平面図
である。
【図8】 可動支持体の要部を示す側面図である。
【図9】 大腿骨に大腿骨切除ガイドを装着した状態
を示す概略側面図である。
【図10】 屈曲させた膝関節を示す概略側面図であ
る。
【図11】 脛骨近位端を切除するときの概略側面図で
ある。
【図12】 大腿骨遠位端を切除するときの概略側面図
である。
【図13】 大腿骨切除ガイドの取り付け位置を説明す
るための図である。
【図14】 大腿骨切除ガイドの取り付け位置を説明す
るための図である。
【図15】 人工関節コンポーネントを装着した膝関節
を示す概略側面図である。
【図16】 切除前の膝関節を示す概略側面図である。
【符号の説明】
10 膝関節の切除補助具 12 ガイド本体 13 貫通孔 13a 突き出すガイドバー 14 案内用スリット 16 アライメントバー 17 支持部材 18 第1の移動体 18a 切欠 18b 案内溝 19 第2の移動体 19b 突起 20 デプスゲージ 50 膝関節の切除補助具 52 支持体本体 54 可動支持体 57 ネジ機構 58 駆動手段 62 第1のスペース 65 回転案内棒 69 抗力表示手段(トルクゲージ) 74 第2のスペース板 78 テーパ面 80 ガイド部材 86 案内用スリット 200 人工関節コンポーネント

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大腿骨顆部の骨軸方向中心部に設けた穿
    孔にその一端を挿入するアライメントバーと、このアラ
    イメントバーの他端を支持する大腿骨顆部前後の切除面
    を決定するためのガイド本体と、このガイド本体に形成
    した鋸身又は切除補助鋼線を案内するための案内用スリ
    ットと、このガイド本体にその一端を支持させ他端を大
    腿骨骨幹部遠位端の骨前面と当接させるデプスゲージ
    と、を含む膝関節の切除補助具において、 前記アライメントバーの他端は支持部材を介して前記ガ
    イド本体に支持され、この支持部材はこのアライメント
    バーを横切る平面上を移動できるようにこのガイド本体
    に支持され、 前記デプスゲージ他端の当接面は、大腿骨の内外側面方
    向に平坦状に延び、これにより大腿骨遠位端の骨表面と
    実質的に線接触して前記ガイド本体の回旋を大腿骨前面
    の方向とほぼ平行に保つように構成されていることを特
    徴とする膝関節の切除補助具。
  2. 【請求項2】 前記支持部材は、前記平面上の所定方向
    に往復移動する第1の移動体と、この第1の移動体の移
    動方向に対してこの平面上の垂直方向に往復移動する第
    2の移動体を含み、前記アライメントバーはこの第2の
    移動体に支持されていることを特徴とする請求項1に記
    載した膝関節の切除補助具。
  3. 【請求項3】 前記第1の移動体は、前記ガイド本体の
    中央部に設けた貫通孔内においてこの貫通孔内壁から突
    き出すガイドバーにより前記ガイド本体に可動支持さ
    れ、前記第2の移動体は、この第1の移動体に設けた切
    欠内においてこの切欠内壁に設けた案内溝又は突起とこ
    の第2の移動体外壁に設けた突起又は案内溝の掛合によ
    り可動支持されていることを特徴とする請求項2に記載
    した膝関節の切除補助具。
  4. 【請求項4】 前記デプスゲージは、前記ガイド本体
    に対して伸縮自在に支持されていることを特徴とする請
    求項1乃至3の何れかに記載した膝関節の切除補助具。
  5. 【請求項5】 前記アライメントバーは、前記支持部材
    に対して伸縮自在に構成されていることを特徴とする請
    求項1乃至4の何れかに記載した膝関節の切除補助具。
  6. 【請求項6】 脛骨顆部の近位端と、大腿骨顆部の前後
    面と遠位端を切除して対向する切除面間に人工関節コン
    ポーネントを装着する際に、切除量を調整して膝関節の
    伸展時と屈曲時における軟部組織の緊張度をほぼ等しく
    するための膝関節の切除補助具であって、 第1のスペース板を支持する支持体本体と、この支持体
    本体に対して往復動可能に支持された可動支持体と、こ
    の可動支持体に支持された第1のスペース板と、脛骨顆
    部と大腿骨顆部の間に挿入した前記第1及び第2のスペ
    ース板を近接離反させるために前記可動支持体を往復動
    させる駆動手段と、前記第1及び第2のスペース板を離
    反させる際に前記駆動手段が受ける軟部組織の抗力を表
    示する抗力表示手段と、前記可動支持体と同方向に往復
    動するガイド部材と、このガイド部材に形成された鋸身
    又は切除補助鋼線を案内するための案内用スリットと、
    を備え、 前記ガイド部材は、前記案内スリットと前記第1のスペ
    ース板間の距離を装着する人工関節コンポーネントの厚
    み寸法に合わせて調整できるように構成されていること
    を特徴とする膝関節の切除補助具。
  7. 【請求項7】 脛骨顆部の近位端と、大腿骨顆部の前後
    面と遠位端を切除して対向する切除面間に人工関節コン
    ポーネントを装着する際に、切除量を調整して膝関節の
    伸展時と屈曲時における軟部組織の緊張度をほぼ等しく
    するための膝関節の切除補助具であって、 第1のスペース板を支持する支持体本体と、この支持体
    本体に対して往復動可能に支持された可動支持体と、こ
    の可動支持体に支持された第1のスペース板と、脛骨顆
    部と大腿骨顆部の間に挿入した前記第1及び第2のスペ
    ース板を近接離反させるために前記可動支持体を往復動
    させる駆動手段と、前記第1及び第2のスペース板を離
    反させる際に前記駆動手段が受ける軟部組織の抗力を表
    示する効力表示手段と、前記可動支持体と連動して往復
    動するガイド部材と、このガイド部材に形成された鋸身
    又は切除補助鋼線を案内するための案内用スリットと、
    を含み、 前記ガイド部材は、膝関節をほぼ90度屈曲させて予め
    切除した大腿骨顆部後面の切除面と脛骨顆部近位端を対
    向させ、かつ、予め定めた屈曲時抗力とほぼ等しい抗力
    を受ける状態になるように両者を離反させたときに、前
    記案内用スリットと前記第1のスペース板間の距離を、
    装着する人工関節コンポーネントの厚み寸法に合わせて
    調整できるように、かつ、 前記脛骨顆部近位端を切除した後に、前記膝関節を伸展
    させてその脛骨顆部近位端の切除面とその大腿骨顆部遠
    位端を対向させ、かつ、前記屈曲時抗力とほぼ等しい抗
    力を受ける状態になるように両者を離反させたときに、
    前記案内用スリットと前記第2のスペース板間の距離
    を、装着する人工関節コンポーネントの厚み寸法に合わ
    せて調整できるように構成されていることを特徴とする
    膝関節の切除補助具。
  8. 【請求項8】 前記ガイド部材は、前記可動支持体と連
    動するように構成されたことを特徴とする請求項6又は
    7に記載した膝関節の切除補助具。
  9. 【請求項9】 前記駆動手段は、離反方向に延びる回転
    案内棒と、この回転案内棒とこの回転案内棒を支持する
    前記支持体本体とに設けられたネジ機構と、前記可動支
    持体に形成されたテーパ面と、前記回転案内棒の回転に
    伴いその離反方向に突出して前記テーパ面と前記回転案
    内棒の先端が当接するように構成されていることを特徴
    とする請求項6乃至8の何れかに記載した膝関節の切除
    補助具。
  10. 【請求項10】 前記抗力表示手段は、前記回転案内棒
    を回転させるときの回転トルクを測定するためのトルク
    ゲージを含むものであることを特徴とする請求項9に記
    載した膝関節の切除補助具。
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