JP6429083B2 - プレミックスモルタル用乾燥収縮低減剤、プレミックスモルタルおよびセメント硬化体 - Google Patents
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Description
(1) 下記式(1)で表されるカチオン系界面活性剤からなるプレミックスモルタル用乾燥収縮低減剤。
R1は、炭素数12〜18のアルキル基を表し、かつ前記アルキル基中に占める炭素数14のアルキル基の組成比または炭素数16のアルキル基の組成比が95質量%以上であり、
R2、R3は、それぞれ独立して水素原子またはメチル基を表し、
R4は、水素原子またはベンジル基を表し、
Xは対イオンを表す。)
炭素数12〜18のアルキル基としては、例えば、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、イソセチル、オクタデシル、イソステアリル等のアルキル基が挙げられる。R1の炭素数が12よりも小さいと水への溶解性が高くなり、収縮低減性能が低下する。R1の炭素数が18よりも大きいと水への溶解性が低くなり、収縮低減性能が低下する。
<測定方法>
本発明において、プレミックスモルタルおよびセメント硬化体の評価に用いた測定方法は、次の通りである。
乾燥収縮率:JIS A 1129−3「モルタルおよびコンクリートの長さ変化試験方法、ダイヤルゲージ法」に準じ、脱型後を基長として、23±2℃ 53%RHにて養生し、28、および182日後の乾燥収縮率を測定した。
単位容積質量:JIS A 1171「ポリマーモルタルの試験方法」に準じて測定した。
本発明のプレミックスモルタル用乾燥収縮低減剤を用いたプレミックスモルタル、およびそれ以外のプレミックスモルタルについて、普通ポルトランドセメントを用いて評価を行った。
セメント570質量部、細骨材1200質量部、膨張材30質量部、再乳化型粉末樹脂30質量部に対して、水300質量部を使用し、JIS A 1171のポリマーセメントモルタルの試験方法に準じて練混ぜを行い、モルタルとした。なお、プレミックスモルタル用乾燥収縮低減剤は、水の外割り添加とし、セメント570質量部と膨張材30質量部の総量600質量部に対する添加量とした。
セメント: 普通ポルトランドセメント
細骨材 :東北硅砂製、「6号硅砂」
再乳化型粉末樹脂: 日本合成化学(株)製、「モビニール・パウダーLDM7100P」(アクリル酸エステル・メタクリル酸エステル共重合樹脂、カチオンタイプ)
膨張材:電気化学工業(株)製、「デンカCSA#10」(エトリンガイト系)
水 : 水道水
<本発明実施例の乾燥収縮低減剤>
・実施例1:テトラデシルジメチルベンジルアンモニウムクロライド
式(1)において、R1=C14H29、R2=R3=CH3、R4=C6H5CH2、X=Cl
R1に占める炭素数14のアルキル基の比率α=99質量%
R1に占める炭素数12のアルキル基の比率:0.5質量%
R1に占める炭素数16のアルキル基の比率:0.5質量%
・実施例2:テトラデシルアミン酢酸塩
式(1)において、R1=C14H29、R2=R3=R4=H、X=CH3COO
R1に占める炭素数14のアルキル基の比率α=99質量%
R1に占める炭素数12のアルキル基の比率:0.5質量%
R1に占める炭素数16のアルキル基の比率:0.5質量%
・実施例3:ヘキサデシルジメチルベンジルアンモニウムクロライド
式(1)において、R1=C16H33、R2=R3=CH3、R4=C6H5CH2、X=Cl
R1に占める炭素数16のアルキル基の比率α=96質量%
R1に占める炭素数14のアルキル基の比率:1質量%
R1に占める炭素数18のアルキル基の比率:3質量%
・比較例1:ヤシアルキルジメチルベンジルアンモニウムクロライド
…式(1)において、R1=C12H25とC14H29が比率6:4、R2=R3=CH3、R4=C6H5CH2、X=Cl
R1に占める炭素数12のアルキル基の比率α=60質量%
・比較例2:ドデシルトリメチルアンモニウムクロライド
…式(1)において、R1=C12H25、R2=R3=R4=CH3、X=Cl
R1に占める炭素数12のアルキル基の比率α=99質量%
R1に占める炭素数10のアルキル基の比率:0.5質量%
R1に占める炭素数14のアルキル基の比率:0.5質量%
・比較例3:オクタデシルアミン酢酸塩
…式(1)において、R1=C18H37、R2=R3=R4=H、X=CH3COO
R1に占める炭素数18のアルキル基の比率α=97質量%
R1に占める炭素数16のアルキル基の比率:2質量%
R1に占める炭素数18のアルケニル基の比率:1質量%
・比較例4:ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド:ドデシルトリメチルアンモニウムクロライドの約9:1混合物
…混合される化合物は以下のとおりである。
式(1)において、R1=C16H33、R2=R3=R4=CH3、X=Cl
式(1)において、R1=C12H25、R2=R3=R4=CH3、X=Cl
R1に占める炭素数16のアルキル基の比率α=88質量%
R1に占める炭素数12のアルキル基の比率:8.2質量%
R1に占める炭素数14のアルキル基の比率:1.0質量%
R1に占める炭素数18のアルキル基の比率:2.8質量%
比較例2では、炭素数12のアルキル基の比率αが約99質量%であったが、28日後の乾燥収縮率が大きく目標に達しなかった。
比較例3では、炭素数18のアルキル基の比率αが約99質量%であったが、28日後の乾燥収縮率が大きく、目標に達しなかった。
比較例4では、炭素数16のアルキル基の比率αが約90質量%、炭素数12のアルキルが約10質量%であったが、28日後の乾燥収縮率が大きく、目標に達しなかっただけでなく、182日においても乾燥収縮率が大きくなった。
Claims (3)
- セメント、水、骨材、膨張材、再乳化型粉末樹脂および請求項1記載のプレミックスモルタル用乾燥収縮低減剤を含有することを特徴とする、プレミックスモルタル。
- 請求項2記載のプレミックスモルタルを硬化させて得られるセメント硬化体。
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