JP6427927B2 - インバータ装置 - Google Patents

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本発明は、インバータ装置に関する。
スイッチトリラクタンス回転機は、ロータに永久磁石や巻線がなく、ロータとステータとの間に生じる磁気吸引力によって動作する構成となっている。このスイッチトリラクタンス回転機は、原理的に振動、騒音等の課題があるが、構造が簡単で堅牢、高速回転にも耐えることができ、また、ネオジム磁石等の高価な永久磁石が不要であるため安価であるという特徴を有しており、近年、低コストで信頼性に優れた回転機として、実用化に向けての研究開発が進められている。この実用化の一環として、スイッチトリラクタンス回転機の性能向上を図るべく、ダブルステータ構造にすることが提案されている。
例えば、下記特許文献1には、スイッチトリラクタンスモータではないが、PMモータとして、環状のロータと、ロータの内側に配置された内側ステータ(インナーステータ)と、ロータの外側に配置された外側ステータ(アウターステータ)と、を有するダブルステータ型モータが開示されている。上記内側ステータと外側ステータは、対応する相のコイル(内側ステータのインナーコイルと外側ステータのアウターコイル)同士が直列接続されているモータが開示されている。この構成によれば、内外両ステータの各相コイルに通電される電流を揃えることができ、内外両ステータの起磁力を等しくすることができる。これにより、内側ステータと外側ステータとで相互に鎖交する磁束が少なくなり、リラクタンストルクを大きくすることができる。
特開2011−244643号公報
しかしながら、上記従来技術では、いかなる場合でも、インナーコイルとアウターコイルとが直列接続されているが、コイル同士が直列接続された状態では、インダクタンスが大きくなるため、回転数が高い状態、つまり、供給される電流の周波数が高い状態になった場合に、インピーダンスが高くなるので電流が流れにくくなり、高トルクを発生することが困難であった。つまり、上記従来技術では、高回転領域を含む広い回転領域で高トルクを実現することができなかった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、広い回転領域で高トルクを発生することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、第1の解決手段として、ロータと、前記ロータの外側に配置されると共にアウターコイルを有するアウターステータと、前記ロータの内側に配置されると共にインナーコイルを有するインナーステータとを具備するモータ発電機を駆動するインバータ装置であって、一端が前記アウターコイルの一端に、また他端が前記インナーコイルの一端にそれぞれ接続される第1スイッチング素子と、一端が前記アウターコイルの他端に、また他端が前記インナーコイルの一端にそれぞれ接続され、アノード端子が一端に、またカソード端子が他端にそれぞれ接続されるダイオードを有する第2スイッチング素子と、一端が前記アウターコイルの他端に、また他端が前記インナーコイルの他端にそれぞれ接続される第3スイッチング素子と、一端が直流電源のプラス側に、また他端が前記アウターコイルの一端にそれぞれ接続される第4スイッチング素子と、一端が前記インナーコイルの他端に、また他端が前記直流電源のマイナス側にそれぞれ接続される第5スイッチング素子とを具備する、という手段を採用する。
本発明では、第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記第1、第3スイッチング素子をオン状態にし、かつ前記第2スイッチング素子をオフ状態にすることで前記アウターコイルと前記インナーコイルとを並列接続状態にする第1動作モードと、前記第2スイッチング素子をオン状態にし、かつ前記第1、第3スイッチング素子をオフ状態にすることで前記アウターコイルと前記インナーコイルとを直列接続状態にする第2動作モードと、前記第3スイッチング素子をオン状態にし、かつ前記第1、第2スイッチング素子をオフ状態にすることで前記アウターコイルのみに電力が供給される状態にする第3動作モードと、前記第1スイッチング素子をオン状態にし、かつ前記第2、第3スイッチング素子をオフ状態にすることで前記インナーコイルのみに電力が供給される状態にする第4動作モードとを有する、という手段を採用する。
本発明では、第3の解決手段として、ロータと、前記ロータの外側に配置されると共に第1アウターコイル及び第1アウターコイルに対して前記ロータの径方向に配置された第2アウターコイルを有するアウターステータと、前記ロータの内側に配置されるインナーステータとを具備するモータ発電機を駆動するインバータ装置であって、一端が前記第1アウターコイルの一端に、また他端が前記第2アウターコイルの一端にそれぞれ接続される第1スイッチング素子と、一端が前記第1アウターコイルの他端に、また他端が前記第2アウターコイルの一端にそれぞれ接続され、アノード端子が一端に、またカソード端子が他端にそれぞれ接続されるダイオードを有する第2スイッチング素子と、一端が前記第1アウターコイルの他端に、また他端が前記第2アウターコイルの他端にそれぞれ接続される第3スイッチング素子と、一端が直流電源のプラス側に、また他端が前記第1アウターコイルの一端にそれぞれ接続される第4スイッチング素子と、一端が前記第2アウターコイルの他端に、また他端が前記直流電源のマイナス側にそれぞれ接続される第5スイッチング素子とを具備する、という手段を採用する。
本発明では、第4の解決手段として、上記第3の解決手段において、前記第1、第3スイッチング素子をオン状態にし、かつ前記第2スイッチング素子をオフ状態にすることで前記第1アウターコイルと前記第2アウターコイルとを並列接続状態にする第1動作モードと、前記第2スイッチング素子をオン状態にし、かつ前記第1、第3スイッチング素子をオフ状態にすることで前記第1アウターコイルと前記第2アウターコイルとを直列接続状態にする第2動作モードと、前記第3スイッチング素子をオン状態にし、かつ前記第1、第2スイッチング素子をオフ状態にすることで前記第1アウターコイルのみに電力が供給される状態にする第3動作モードと、前記第1スイッチング素子をオン状態にし、かつ前記第2、第3スイッチング素子をオフ状態にすることで前記第2アウターコイルのみに電力が供給される状態にする第4動作モードとを有する、という手段を採用する。
本発明では、第5の解決手段として、ロータと、前記ロータの外側に配置されると共にアウターコイルを有するアウターステータと、前記ロータの内側に配置されると共にインナーコイルを有するインナーステータとを具備するモータ発電機を駆動するインバータ装置であって、一端が直流電源のプラス側に、また他端が前記アウターコイルの一端にそれぞれ接続される第1スイッチング素子と、一端が前記アウターコイルの他端に、また他端が前記直流電源のマイナス側にそれぞれ接続され、アノード端子が他端に、またカソード端子が一端にそれぞれ接続されるダイオードを有する第2スイッチング素子と、アノード端子が前記直流電源のマイナス側に、またカソード端子が前記第1スイッチング素子の他端にそれぞれ接続される第1ダイオードと、カソード端子が前記直流電源のプラス側に接続される第2ダイオードと、アノード端子が前記アウターコイルの他端に、またカソード端子が前記インナーコイルの一端にそれぞれ接続される第3ダイオードと、一端が前記インナーコイルの他端及び前記第2ダイオードのアノード端子に、また他端が前記直流電源のマイナス側にそれぞれ接続される第3スイッチング素子と、一端が前記直流電源のプラス側に、また他端が前記インナーコイルの一端にそれぞれ接続され、アノード端子が他端に、またカソード端子が一端にそれぞれ接続されるダイオードを有する第4スイッチング素子とを具備する、という手段を採用する。
本発明では、第6の解決手段として、ロータと、前記ロータの外側に配置されると共に第1アウターコイル及び第1アウターコイルに対して前記ロータの径方向に配置された第2アウターコイルを有するアウターステータと、前記ロータの内側に配置されるインナーステータとを具備するモータ発電機を駆動するインバータ装置であって、一端が直流電源のプラス側に、また他端が前記第1アウターコイルの一端にそれぞれ接続される第1スイッチング素子と、一端が前記第1アウターコイルの他端に、また他端が前記直流電源のマイナス側にそれぞれ接続され、アノード端子が他端に、またカソード端子が一端にそれぞれ接続されるダイオードを有する第2スイッチング素子と、アノード端子が前記直流電源のマイナス側に、またカソード端子が前記第1スイッチング素子の他端にそれぞれ接続される第1ダイオードと、カソード端子が前記直流電源のプラス側に接続される第2ダイオードと、アノード端子が前記第1アウターコイルの他端に、またカソード端子が前記第2アウターコイルの一端にそれぞれ接続される第3ダイオードと、一端が前記第2アウターコイルの他端及び前記第2ダイオードのアノード端子に、また他端が前記直流電源のマイナス側にそれぞれ接続される第3スイッチング素子と、一端が前記直流電源のプラス側に、また他端が前記第2アウターコイルの一端にそれぞれ接続され、アノード端子が他端に、またカソード端子が一端にそれぞれ接続されるダイオードを有する第4スイッチング素子とを具備する、という手段を採用する。
本発明では、第7の解決手段として、ロータと、前記ロータの外側に配置されると共にアウターコイルを有するアウターステータと、前記ロータの内側に配置されると共にインナーコイルを有するインナーステータとを具備するモータ発電機を駆動するインバータ装置であって、一端が直流電源のプラス側に、また他端が前記アウターコイルの一端にそれぞれ接続される第1スイッチング素子と、一端が前記アウターコイルの他端に、また他端が前記直流電源のマイナス側にそれぞれ接続され、アノード端子が他端に、またカソード端子が一端にそれぞれ接続されるダイオードを有する第2スイッチング素子と、アノード端子が前記直流電源のマイナス側に、またカソード端子が前記第1スイッチング素子の他端にそれぞれ接続される第1ダイオードと、カソード端子が前記直流電源のプラス側に接続される第2ダイオードと、アノード端子が前記インナーコイルの一端に、またカソード端子が前記直流電源のプラス側にそれぞれ接続される第3ダイオードと、一端が前記インナーコイルの他端及び前記第2ダイオードのアノード端子に、また他端が前記直流電源のマイナス側にそれぞれ接続される第3スイッチング素子とを具備する、という手段を採用する。
本発明では、第8の解決手段として、ロータと、前記ロータの外側に配置されると共に第1アウターコイル及び第1アウターコイルに対して前記ロータの径方向に配置された第2アウターコイルを有するアウターステータと、前記ロータの内側に配置されるインナーステータとを具備するモータ発電機を駆動するインバータ装置であって、一端が直流電源のプラス側に、また他端が前記第1アウターコイルの一端にそれぞれ接続される第1スイッチング素子と、一端が前記第1アウターコイルの他端に、また他端が前記直流電源のマイナス側にそれぞれ接続され、アノード端子が他端に、またカソード端子が一端にそれぞれ接続されるダイオードを有する第2スイッチング素子と、アノード端子が前記直流電源のマイナス側に、またカソード端子が前記第1スイッチング素子の他端にそれぞれ接続される第1ダイオードと、カソード端子が前記直流電源のプラス側に接続される第2ダイオードと、アノード端子が前記第2アウターコイルの一端に、またカソード端子が前記直流電源のプラス側にそれぞれ接続される第3ダイオードと、一端が前記第2アウターコイルの他端及び前記第2ダイオードのアノード端子に、また他端が前記直流電源のマイナス側にそれぞれ接続される第3スイッチング素子とを具備する、という手段を採用する。
本発明では、第9の解決手段として、ロータと、前記ロータの外側に配置されると共にアウターコイルを有するアウターステータと、前記ロータの内側に配置されると共にインナーコイルを有するインナーステータとを具備するモータ発電機を駆動するインバータ装置であって、一端が直流電源のプラス側に、また他端が前記アウターコイルの一端にそれぞれ接続される第1スイッチング素子と、一端が前記アウターコイルの他端に、また他端が前記直流電源のマイナス側にそれぞれ接続され、アノード端子が他端に、またカソード端子が一端にそれぞれ接続されるダイオードを有する第2スイッチング素子と、アノード端子が前記直流電源のマイナス側に、またカソード端子が前記第1スイッチング素子の他端にそれぞれ接続される第1ダイオードと、カソード端子が前記直流電源のプラス側に接続される第2ダイオードと、アノード端子が前記アウターコイルの他端に、またカソード端子が前記インナーコイルの一端にそれぞれ接続される第3ダイオードと、一端が前記インナーコイルの他端及び前記第2ダイオードのアノード端子に、また他端が前記直流電源のマイナス側にそれぞれ接続される第3スイッチング素子と、アノード端子が前記アウターコイルの他端に、カソード端子が前記直流電源のプラス側にそれぞれ接続される第4ダイオードと、一端が前記第3ダイオードのカソード端子に、他端が前記直流電源のマイナス側にそれぞれ接続されるコンデンサとを具備する、という手段を採用する。
本発明では、第10の解決手段として、ロータと、前記ロータの外側に配置されると共に第1アウターコイル及び第1アウターコイルに対して前記ロータの径方向に配置された第2アウターコイルを有するアウターステータと、前記ロータの内側に配置されるインナーステータとを具備するモータ発電機を駆動するインバータ装置であって、
一端が直流電源のプラス側に、また他端が前記第1アウターコイルの一端にそれぞれ接続される第1スイッチング素子と、
一端が前記第1アウターコイルの他端に、また他端が前記直流電源のマイナス側にそれぞれ接続され、アノード端子が他端に、またカソード端子が一端にそれぞれ接続されるダイオードを有する第2スイッチング素子と、
アノード端子が前記直流電源のマイナス側に、またカソード端子が前記第1スイッチング素子の他端にそれぞれ接続される第1ダイオードと、
カソード端子が前記直流電源のプラス側に接続される第2ダイオードと、
アノード端子が前記第1アウターコイルの他端に、またカソード端子が前記第2アウターコイルの一端にそれぞれ接続される第3ダイオードと、
一端が前記第2アウターコイルの他端及び前記第2ダイオードのアノード端子に、また他端が前記直流電源のマイナス側にそれぞれ接続される第3スイッチング素子と、
アノード端子が前記第1アウターコイルの他端に、カソード端子が前記直流電源のプラス側にそれぞれ接続される第4ダイオードと、一端が前記第3ダイオードのカソード端子に、他端が前記直流電源のマイナス側にそれぞれ接続されるコンデンサとを具備する、という手段を採用する。
本発明によれば、第1、第3スイッチング素子をオン状態にし、かつ第2スイッチング素子をオフ状態にすることでアウターコイルとインナーコイルとを並列接続状態にする、第3スイッチング素子をオン状態にし、かつ第1、第2スイッチング素子をオフ状態にすることでアウターコイルのみに電力が供給される状態にする、あるいは第1スイッチング素子をオン状態にし、かつ第2、第3スイッチング素子をオフ状態にすることでインナーコイルのみに電力が供給される状態にする、つまり、アウターコイルとインナーコイルとが直列接続されていない状態にすることによって、インダクタンスを小さくできるため、回転数が高い状態、つまり、供給される電流の周波数が高い状態であっても、電流が流れやすく、高トルクを発生することができる。
また、本発明によれば、第1、第3スイッチング素子をオン状態にし、かつ第2スイッチング素子をオフ状態にすることで第1アウターコイルと第2アウターコイルとを並列接続状態にする、第3スイッチング素子をオン状態にし、かつ第1、第2スイッチング素子をオフ状態にすることで第1アウターコイルのみに電力が供給される状態にする、あるいは第1スイッチング素子をオン状態にし、かつ第2、第3スイッチング素子をオフ状態にすることで第2アウターコイルのみに電力が供給される状態にする、つまり、第1アウターコイルと第2アウターコイルとが直列接続されていない状態にすることによって、インダクタンスを小さくできるため、回転数が高い状態、つまり、供給される電流の周波数が高い状態であっても、電流が流れやすく、高トルクを発生することができる。
このように本発明によれば、高回転領域を含む広い回転領域で高トルクを実現することができる。
本発明の第1実施形態に係るダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータの断面図である。 本発明の第1実施形態に係るダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータの回路図である。 本発明の第1実施形態におけるトルク目標値及びロータ10の回転数に基づく動作モードの選択パターンを示す図(a)〜(b)である。 本発明の第1実施形態におけるトルク目標値及びロータ10の回転数に動作モードが対応付けられたテーブルを示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係るダブルステータ型スイッチトリラクタンス回転機の断面図である。 本発明の第2実施形態に係るダブルステータ型スイッチトリラクタンス回転機の回路図である。 本発明の第1実施形態あるいは第2実施形態に係るダブルステータ型スイッチトリラクタンス回転機を発電機53として備えるタービン発電装置を示す構成図である。 本発明の第1,2実施形態の第1変形例を示す回路図である。 本発明の第1,2実施形態の第1変形例における電力の流れを示す図である。 本発明の第1,2実施形態の第1変形例における電力の流れを示す図である。 本発明の第1,2実施形態の第1変形例における電力の流れを示す図である。 本発明の第1,2実施形態の第1変形例における電力の流れを示す図である。 本発明の第1,2実施形態の第2変形例を示す回路図である。 本発明の第1,2実施形態の第2変形例における電力の流れを示す図である。 本発明の第1,2実施形態の第2変形例における電力の流れを示す図である。 本発明の第1,2実施形態の第3変形例を示す回路図である。 本発明の第1,2実施形態の第3変形例における電力の流れを示す図である。 本発明の第1,2実施形態の第3変形例における電力の流れを示す図である。 本発明の第1,2実施形態の第3変形例における電力の流れを示す図である。
〔第1実施形態〕
初めに第1実施形態について説明する。本第1実施形態に係るダブルステータ型スイッチトリラクタンス回転機(以下、スイッチトリラクタンス回転機と称する)は、例えば、外部の直流電源E(図2参照)から供給される電力によって回転するモータとして活用される。なお、上記直流電源Eは、例えば、1つあるいは複数の電池セルが直列接続されたバッテリである。
上記スイッチトリラクタンス回転機は、図1に示すモータ部Mtと、図2に示す第1スイッチング素子S1、第2スイッチング素子S2、第3スイッチング素子S3、インバータ回路Cr、回転位置センサRs及びスイッチ制御部Cnとを備える。
モータ部Mtは、図1に示すように、環状のロータ10と、ロータ10の外側に配置されたアウターステータ20と、ロータ10の内側に配置されたインナーステータ30とを有する。このモータ部Mtは、例えば、U相、V相、W相からなる3相のモータ部であり、アウターステータ20及びインナーステータ30側の極数が12個であると共にロータ10側の極数が8個である3相12/8極構造となっている。また、モータ部Mtは、インバータ回路Crから供給される駆動電力(交流電力)によって回転駆動される。
ロータ10は、電磁鋼板が軸方向に複数積層された状態で締結固定されたものであり、図1に示すように、環状のヨーク部11と、ヨーク部11から外側に突出する第1突極12と、ヨーク部11から内側に突出すると共に第1突極12と同位相で設けられた第2突極13とを有している。
ヨーク部11は、円筒状であり、所定の厚みに形成されている。
第1突極12は、ヨーク部11の外周に45°間隔で8個設けられている。
第2突極13は、ヨーク部11の内周に第1突極12と同位相、つまり45°間隔で8個設けられている。
アウターステータ20は、環状の磁性体からなり、その内周に30°間隔で12個設けられた突極21と、突極21それぞれに巻き回されたアウターコイル22とを有している。アウターコイル22各々は、3相(U相、V相及びW相)いずれかのコイルとして機能するものであり、インバータ回路Crから供給される駆動電力によって磁力を発生する。
インナーステータ30は、環状の磁性体からなり、その外周にアウターステータ20の突極21と同位相、つまり30°間隔で12個設けられた突極31と、突極31それぞれに巻回されたインナーコイル32とを有する。インナーコイル32各々は、アウターコイル22と同様、3相(U相、V相及びW相)いずれかのコイルとして機能するものであり、インバータ回路Crから供給される駆動電力によって磁力を発生する。
なお、図2には、後述するモータ部Mtにおけるアウターステータ20の各相(U相、V相及びW相)における1つのアウターコイル22しか記載されていないが、これは図を簡略化するためであり、実際には、相毎に4つのアウターコイル22が直列あるいは並列に接続されている。また、インナーステータ30についても同様である。つまり、図2には、各相における1つのインナーコイル32しか記載されていないが、実際には、相毎に4つのインナーコイル32が設けられている。
第1スイッチング素子S1は、一端がアウターコイル22の一端に、また他端がインナーコイル32の一端にそれぞれ接続されている。
第2スイッチング素子S2は、一端がアウターコイル22の他端に、また他端がインナーコイル32の一端にそれぞれ接続されている。また、第2スイッチング素子S2には、ダイオードSD2が設けられている。つまり、第2スイッチング素子S2は、図2に示すように、一端がダイオードSD2のアノード端子に、また他端がダイオードSD2のカソード端子にそれぞれ接続されている。
ダイオードSD2を設けるのは、過電流、過電圧及び高温等によるインバータ回路Crの各素子の破壊を防ぐために第1スイッチング素子S1、第2スイッチング素子S2、第3スイッチング素子S3、スイッチング素子S51及びスイッチング素子S52をオフ状態にした場合に、アウターコイル22及びインナーコイル32に溜まったエネルギーを、ダイオードD51及びダイオードD52を介して、平滑コンデンサCに逃がすためである。上記過電流はスイッチ制御部Cnの異常等によって発生し、過電圧は電源異常等によって発生し、高温はインバータ回路Crの冷却装置(図示略)の異常等によって発生する。
第3スイッチング素子S3は、一端がアウターコイル22の他端に、また他端がインナーコイル32の他端にそれぞれ接続されている。
これら第1スイッチング素子S1、第2スイッチング素子S2及び第3スイッチング素子S3は、例えば、FET(Field Effect Transistor:電界効果トランジスタ)であり、ゲート端子がスイッチ制御部Cnに接続され、スイッチ制御部Cnから電圧値がハイレベルである制御信号がゲート端子に入力されるとオン状態となり、電圧値がローレベルである制御信号がゲート端子に入力されるとオフ状態となる。
また、第1スイッチング素子S1、第2スイッチング素子S2及び第3スイッチング素子S3は、FET以外にも、例えばバイポーラトランジスタやIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)であってもよい。
なお、図2には、各相(U相、V相及びW相)における1つのアウターコイル22と1つのインナーコイル32とを接続する第1スイッチング素子S1、第2スイッチング素子S2及び第3スイッチング素子S3が記載されているが、これは図を簡略化するためであり、実際には、相毎の4つのアウターコイル22と4つのインナーコイル32とを接続する第1スイッチング素子S1、第2スイッチング素子S2及び第3スイッチング素子S3がそれぞれ設けられている。
インバータ回路Crは、図示しないインバータ制御部から入力されるPWM信号に基づいてスイッチングすることにより、直流電源Eから供給される直流電力をU相、V相及びW相からなる3相の駆動電力(交流電力)に変換して、モータ部Mtに供給する。
このインバータ回路Crは、図2に示すように、平滑コンデンサC、スイッチング素子S51、スイッチング素子S52、ダイオードD51及びダイオードD52から構成されている。
平滑コンデンサCは、一端が直流電源Eのプラス側に、また他端がマイナス側にそれぞれ接続されている。
スイッチング素子S51は、一端が平滑コンデンサCの一端に、また他端がアウターコイル22の一端にそれぞれ接続されている。
スイッチング素子S52は、一端がインナーコイル32の他端に、また他端が平滑コンデンサCの他端にそれぞれ接続されている。
ダイオードD51は、アノード端子がインナーコイル32の他端に、またカソード端子が平滑コンデンサCの一端にそれぞれ接続されている。
ダイオードD52は、アノード端子が平滑コンデンサの他端に、またカソード端子がアウターコイル22の一端にそれぞれ接続されている。
このようなインバータ回路Crは、複数の動作モードを有する。つまり、インバータ回路Crは、スイッチング素子S51,S52両方をオン状態とすることで直流電源Eからアウターコイル22及びインナーコイル32に電力を供給する動作モードと、スイッチング素子S51,S52両方をオフ状態にしたり、スイッチング素子S51をオン状態かつスイッチング素子S52をオフ状態にしたり、あるいはスイッチング素子S51をオフ状態かつスイッチング素子S52をオン状態にしたりすることで直流電源Eからアウターコイル22及びインナーコイル32への電力供給を停止する動作モードとを有する。インバータ回路Crは、上記2つの動作モードを交互に切り替えることで、アウターコイル22及びインナーコイル32に供給する駆動電力を調整する。
なお、スイッチング素子S51,S52両方をオフ状態にした場合には、アウターコイル22及びインナーコイル32に溜まったエネルギーを、ダイオードD51及びダイオードD52を介して、電力として平滑コンデンサCに供給するため、平滑コンデンサCに溜まった電力を再利用することが可能となる。
一方、スイッチング素子S51をオン状態かつスイッチング素子S52をオフ状態や、スイッチング素子S51をオフ状態かつスイッチング素子S52をオン状態にした場合には、一方のみをスイッチングするため、スイッチング損失を低減することが可能となる。また、スイッチング素子S51をオン状態かつスイッチング素子S52をオフ状態にすることと、スイッチング素子S51をオフ状態かつスイッチング素子S52をオン状態にすることとを交互に行うことで、スイッチング素子S51,S52それぞれのスイッチング回数を低減して劣化を抑制できる。
なお、スイッチング素子S51をオン状態かつスイッチング素子S52をオフ状態にした場合には、アウターコイル22及びインナーコイル32に溜まったエネルギーが、電力としてスイッチング素子S51及びダイオードD51を介して還流する。また、スイッチング素子S51をオフ状態かつスイッチング素子S52をオン状態にした場合には、アウターコイル22及びインナーコイル32に溜まったエネルギーが、電力としてスイッチング素子S52及びダイオードD52を介して還流する。
回転位置センサRsは、モータ部Mtのロータ10の回転位置を検出し、当該回転位置を示す回転位置検出信号をスイッチ制御部Cnに出力する。
スイッチ制御部Cnは、第1スイッチング素子S1、第2スイッチング素子S2及び第3スイッチング素子S3のスイッチング制御を行うマイクロコントローラであり、図2に示すように、回転数演算部Cn1、動作モード選択部Cn2及び制御信号発生部Cn3から構成されている。
回転数演算部Cn1は、回転位置センサRsから入力される回転位置検出信号を微分処理することにより、モータ部Mtのロータ10の回転状態値として角速度を算出し、算出した角速度に基づいてロータ10の回転数を算出して、動作モード選択部Cn2に出力する。
動作モード選択部Cn2は、上位制御装置から入力されるトルク目標値及び回転数演算部Cn1から入力されるロータ10の回転数に基づいて第1〜第4動作モード(詳細については後述)のいずれか1つを選択し、選択した動作モードに基づいて第1スイッチング素子S1、第2スイッチング素子S2及び第3スイッチング素子S3のうち、いずれをオン状態またはオフ状態とするのかを決定し、決定した結果を制御信号発生部Cn3に出力する。なお、動作モード選択部Cn2の詳細な動作については、本スイッチトリラクタンス回転機の動作として後述する。また、上記上位制御装置は、例えば、ユーザーによる操作指示に基づいてトルク目標値を受け付けるものである。
制御信号発生部Cn3は、動作モード選択部Cn2によって決定された結果に基づいて第1スイッチング素子S1、第2スイッチング素子S2及び第3スイッチング素子S3をオン状態またはオフ状態にするための制御信号を生成し、第1スイッチング素子S1、第2スイッチング素子S2及び第3スイッチング素子S3各々に出力する。
次に、このように構成された本スイッチトリラクタンス回転機の動作について説明する。
本スイッチトリラクタンス回転機は、第1スイッチング素子S1、第2スイッチング素子S2及び第3スイッチング素子S3を制御することによって、以下に説明する第1〜第4動作モードを実行する。なお、以下動作は、U相、V相及びW相それぞれで実行されるものである。相毎で以下動作が実行されるタイミングは、120度ずつずれている。
第1動作モードは、第1スイッチング素子S1及び第3スイッチング素子S3をオン状態にし、かつ第2スイッチング素子S2をオフ状態にすることでアウターコイル22とインナーコイル32とを並列接続状態にする動作モードである。
第2動作モードは、第2スイッチング素子S2をオン状態にし、かつ第1スイッチング素子S1及び第3スイッチング素子S3をオフ状態にすることでアウターコイル22とインナーコイル32とを直列接続状態にする動作モードである。
第3動作モードは、第3スイッチング素子S3をオン状態にし、かつ第1スイッチング素子S1及び第2スイッチング素子S2をオフ状態にすることでアウターコイル22のみに電力が供給される状態にする動作モードである。
第4動作モードは、第1スイッチング素子S1をオン状態にし、かつ第2スイッチング素子S2及び第3スイッチング素子S3をオフ状態にすることでインナーコイル32のみに電力が供給される状態にする動作モードである。
上記動作モードの特徴として、第1動作モードは、アウターコイル22とインナーコイル32とが並列接続状態であるため、上記第1〜第4動作モードのうち、合成インダクタンスが最も低くなる。したがって、ロータ10の回転数が高い状態、つまり、供給される電流の周波数が高い状態になった場合でも、インピーダンスが高くならずに、電流が流れやすいため、所望のトルクを確保することができる。
一方、第2動作モードは、アウターコイル22とインナーコイル32とが直列接続状態であるため、上記第1〜第4動作モードのうち、合成インダクタンスが最も高くなる。したがって、ロータ10の回転数が高い状態、つまり、供給される電流の周波数が高い状態になった場合、インピーダンスが高くなることによって電流が流れにくくなり、高トルクを発生しづらい。しかしながら、鉄損が小さいため、モータ効率を高めることができるという特徴がある。なお、モータ効率とは、入力された電力に対する出力される機械的エネルギー(トルクと回転数との積)の比率である。
動作モード選択部Cn2は、上述した第1〜第4動作モードの切り替え制御を行う。つまり、動作モード選択部Cn2は、上位制御装置から入力されるトルク目標値及び回転数演算部Cn1から入力されるロータ10の回転数に基づいて上述した第1〜第4動作モードのいずれか1つを選択する。例えば、動作モード選択部Cn2は、図3(a)〜(c)のいずれかの選択パターンに従って動作モードを決定する。なお、図3(a)〜(c)は、縦軸がトルク目標値であり、また横軸がロータ10の回転数であり、トルク目標値とロータ10の回転数とによって決定される動作モードを示している。
例えば、動作モード選択部Cn2は、図3(a)に従って動作モードを選択する場合、低トルクかつ低回転時には、第3動作モードを選択し、一方、高トルクかつ高回転時には、第1動作モードを選択する。ここで、動作モード選択部Cn2は、トルク目標値及びロータ10の回転数に動作モードが対応付けられたテーブル(図4参照)に基づいて動作モードを選択する。上記テーブルは、図4に示すように、トルク目標値とロータ10の回転数とを縦軸及び横軸とするマトリックスに各動作モードが登録されたデータテーブルである。
つまり、動作モード選択部Cn2は、図3(a)に従って動作モードを選択する場合、図3(a)の選択パターンに基づくテーブルを予め記憶し、上位制御装置から入力されるトルク目標値及び回転数演算部Cn1から入力されるロータ10の回転数に基づいてテーブルを検索することで、選択する動作モードを決定する。
また、動作モード選択部Cn2は、図3(a)以外にも、第1、第2、第3動作モードを用いる図3(b)や、第2、第3動作モードを用いる図3(c)に従って、動作モードを選択するようにしてもよい。図3(b)あるいは(c)を活用する場合でも、図3(a)を活用する場合と同様、動作モード選択部Cn2は、トルク目標値とロータ10の回転数とに動作モードが対応付けられたテーブルを予め記憶し、このテーブルに基づいて動作モードを選択する。また、図3(a)〜(c)の選択パターンでは、第4動作モードが用いられていないが、第4動作モードを用いるようにしてもよい。
図3(a)〜(c)で共通しているのは、低トルクかつ低回転領域には、インダクタンスの大きな動作モードが割り当てられ、高トルクかつ高回転領域には、インダクタンスの小さな動作モードが割り当てれていることである。これにより、低トルクかつ低回転時には、鉄損を小さくして、モータ効率を高めることができ、一方、高トルクかつ高回転時には、より高いトルクを得ることができる。
続いて、動作モード選択部Cn2は、選択した動作モードに基づいて第1スイッチング素子S1、第2スイッチング素子S2及び第3スイッチング素子S3のうち、いずれをオン状態またはオフ状態とするのかを決定し、決定した結果を制御信号発生部Cn3に出力する。制御信号発生部Cn3は、動作モード選択部Cn2によって決定された結果に基づいて第1スイッチング素子S1、第2スイッチング素子S2及び第3スイッチング素子S3をオン状態またはオフ状態にするための制御信号を生成し、第1スイッチング素子S1、第2スイッチング素子S2及び第3スイッチング素子S3各々に出力する。この結果、本スイッチトリラクタンス回転機は、動作モード選択部Cn2により選択された動作モードに移行する。
このような本実施形態によれば、第1、第3スイッチング素子S1,S3をオン状態にし、かつ第2スイッチング素子S2をオフ状態にすることでアウターコイル22とインナーコイル32とを並列接続状態(第1動作モード)にする、第3スイッチング素子S3をオン状態にし、かつ第1、第2スイッチング素子S1,S2をオフ状態にすることでアウターコイル22のみに電力が供給される状態(第3動作モード)にする、あるいは第1スイッチング素子S1をオン状態にし、かつ第2、第3スイッチング素子S2,S3をオフ状態にすることでインナーコイル32のみに電力が供給される状態(第4動作モード)にする、つまり、アウターコイル22とインナーコイル32とが直列接続されていない状態にすることによって、合成インダクタンスを小さくできるため、回転数が高い状態、つまり、供給される電流の周波数が高い状態であっても、電流が流れやすく、高トルクを発生することができる。つまり、本実施形態によれば、高回転領域を含む広い回転領域で高トルクを実現することができる。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態に係るスイッチトリラクタンス回転機について説明する。
本第2実施形態に係るスイッチトリラクタンス回転機は、以下の点において、上記第1実施形態と相違する。つまり、本実施形態に係るスイッチトリラクタンス回転機は、図5に示すように、アウターコイル22に代わって、第1アウターコイル22a及び第2アウターコイル22bを備え、また図6に示すように、インナーコイル32に代わって、第1アウターコイル22a及び第2アウターコイル22bを、第1、第2、第3スイッチング素子S11,S12,S13を介して接続する点において、上記第1実施形態と相違する。
また、第2実施形態は、インナーコイル32に、第1アウターコイル22a及び第2アウターコイル22bや、第1、第2、第3スイッチング素子S11,S12,S13を介さずに、駆動電力が供給するために、インバータ回路Crがスイッチング素子S61,S62及びダイオードD61,D62を備える点においても、上記第1実施形態と相違する。これ以外の構成要素については第1実施形態と同様である。よって、第2実施形態において第1実施形態と同様の構成要素については説明を省略する。
第1アウターコイル22aは、図5に示すように、突極21に巻き回されている。
また、第2アウターコイル22bは、第1アウターコイル22aに対して上下に並ぶようにして突極21に巻き回されている。つまり、第2アウターコイル22bは、第1アウターコイル22aに対してロータ10の径方向に配置されているようにして突極21に巻き回されている。なお、図5では、第1アウターコイル22aの上に第2アウターコイル22bが配置されているが、第2アウターコイル22bの上に第1アウターコイル22aが配置されていてもよい。
このような第1アウターコイル22a及び第2アウターコイル22bは、インバータ回路Crから供給される駆動電力によって磁力を発生する。
第1スイッチング素子S11は、一端が第1アウターコイル22aの一端に、また他端が第2アウターコイル22bの一端にそれぞれ接続されている。
第2スイッチング素子S12は、一端が第1アウターコイル22aの他端に、また他端が第2アウターコイル22bの一端にそれぞれ接続されている。また、第2スイッチング素子S12には、ダイオードSD12が設けられている。つまり、第2スイッチング素子S12は、図2に示すように、一端がダイオードSD12のアノード端子に、また他端がダイオードSD12のカソード端子にそれぞれ接続されている。
ダイオードSD12を設けるのは、過電流、過電圧及び高温等によるインバータ回路Crの各素子の破壊を防ぐために第1スイッチング素子S11、第2スイッチング素子S12、第3スイッチング素子S13、スイッチング素子S51及びスイッチング素子S52をオフ状態にした場合に、第1アウターコイル22a及び第2アウターコイル22bに溜まったエネルギーを、ダイオードD51及びダイオードD52を介して、平滑コンデンサCに逃がすためである。上記過電流はスイッチ制御部Cnの異常等によって発生し、過電圧は電源異常等によって発生し、高温はインバータ回路Crの冷却装置(図示略)の異常等によって発生する。
第3スイッチング素子S13は、一端が第1アウターコイル22aの他端に、また他端が第2アウターコイル22bの他端にそれぞれ接続されている。
これら第1スイッチング素子S11、第2スイッチング素子S12及び第3スイッチング素子S13は、例えば、FET(Field Effect Transistor:電界効果トランジスタ)であり、ゲート端子がスイッチ制御部Cnに接続され、スイッチ制御部Cnから電圧値がハイレベルである制御信号がゲート端子に入力されるとオン状態となり、電圧値がローレベルである制御信号がゲート端子に入力されるとオフ状態となる。
また、第1スイッチング素子S11、第2スイッチング素子S12及び第3スイッチング素子S13は、FET以外にも、例えばバイポーラトランジスタやIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)であってもよい。
インバータ回路Crは、平滑コンデンサC、スイッチング素子S51、スイッチング素子S52、ダイオードD51及びダイオードD52に加えて、スイッチング素子S61、スイッチング素子S62、ダイオードD61及びダイオードD62を備える。
スイッチング素子S61は、一端が平滑コンデンサCの一端に、また他端がインナーコイル32の一端にそれぞれ接続されている。
スイッチング素子S62は、一端がインナーコイル32の他端に、また他端が平滑コンデンサCの他端にそれぞれ接続されている。
ダイオードD51は、アノード端子がインナーコイル32の他端に、またカソード端子が平滑コンデンサCの一端にそれぞれ接続されている。
ダイオードD52は、アノード端子が平滑コンデンサの他端に、またカソード端子がインナーコイル32の一端にそれぞれ接続されている。
インバータ回路Crは、スイッチング素子S51,S52,S61,S62を制御することで、第1アウターコイル22a、第2アウターコイル22b及びインナーコイル32に供給する駆動電力を調整する。
次に、このように構成された本スイッチトリラクタンス回転機の動作について説明する。
本スイッチトリラクタンス回転機は、第1スイッチング素子S11、第2スイッチング素子S12及び第3スイッチング素子S13を制御することによって、以下に説明する第1〜第4動作モードを実行する。なお、以下動作は、U相、V相及びW相それぞれで実行されるものである。相毎で以下動作が実行されるタイミングは、120度ずつずれている。
第1動作モードは、第1スイッチング素子S11及び第3スイッチング素子S13をオン状態にし、かつ第2スイッチング素子S12をオフ状態にすることで第1アウターコイル22aと第2アウターコイル22bとを並列接続状態にする動作モードである。
第2動作モードは、第2スイッチング素子S12をオン状態にし、かつ第1スイッチング素子S11及び第3スイッチング素子S13をオフ状態にすることで第1アウターコイル22aと第2アウターコイル22bとを直列接続状態にする動作モードである。
第3動作モードは、第3スイッチング素子S13をオン状態にし、かつ第1スイッチング素子S11及び第2スイッチング素子S12をオフ状態にすることで第1アウターコイル22aのみに電力が供給される状態にする動作モードである。
第4動作モードは、第1スイッチング素子S11をオン状態にし、かつ第2スイッチング素子S12及び第3スイッチング素子S13をオフ状態にすることで第2アウターコイル22bのみに電力が供給される状態にする動作モードである。
上記動作モードの特徴として、第1動作モードは、第1アウターコイル22aと第2アウターコイル22bとが並列接続状態であるため、上記第1〜第4動作モードのうち、合成インダクタンスが最も低くなる。したがって、ロータ10の回転数が高い状態、つまり、供給される電流の周波数が高い状態になった場合でも、インピーダンスが高くならずに、電流が流れやすいため、高トルクを発生することができる。
一方、第2動作モードは、第1アウターコイル22aと第2アウターコイル22bとが直列接続状態であるため、上記第1〜第4動作モードのうち、合成インダクタンスが最も高くなる。したがって、ロータ10の回転数が高い状態、つまり、供給される電流の周波数が高い状態になった場合、インピーダンスが高くなることによって電流が流れにくくなり、高トルクを発生しづらい。しかしながら、鉄損が小さいため、モータ効率を高めることができるという特徴がある。
また、第3動作モードと第4モードとについては、例えば、第1アウターコイル22aと第2アウターコイル22bとのインダクタンスが同じである場合には、合成インダクタンスに差を生じないが、第1アウターコイル22aと第2アウターコイル22bとのインダクタンスが異なる場合には、合成インダクタンスにも差を生じる。
動作モード選択部Cn2は、上述した第1〜第4動作モードの切り替え制御を行う。つまり、動作モード選択部Cn2は、上位制御装置から入力されるトルク目標値及び回転数演算部Cn1から入力されるロータ10の回転数に基づいて上述した第1〜第4動作モードのいずれか1つを選択する。ここで、動作モード選択部Cn2は、第1実施形態と同様に、低トルクかつ低回転時には、合成インダクタンスの大きな動作モードを選択し、高トルクかつ高回転時には、合成インダクタンスの小さな動作モードを選択する。これによって、低トルクかつ低回転時には、鉄損を小さくして、モータ効率を高めることができ、一方、高トルクかつ高回転時には、より高いトルクを得ることができる。
また、インナーコイル32については、必要に応じてインバータ回路Crから駆動電力を供給するようにすればよい。例えば、インナーコイル32の活用方法として、低トルクを必要とする場合に、インナーコイル32のみに駆動電力を供給したり、また、より高いトルクを必要とする場合に、第1アウターコイル22a及び第2アウターコイル22bに加えてインナーコイル32に駆動電力を供給したりするようにすればよい。
また、インバータ回路Crは、インナーコイル32に供給する駆動電力を制御するために、複数の動作モードを有する。つまり、インバータ回路Crは、スイッチング素子S61,S62両方をオン状態とすることで直流電源Eからインナーコイル32に電力を供給する動作モードと、スイッチング素子S61,S62両方をオフ状態にしたり、スイッチング素子S61をオン状態かつスイッチング素子S62をオフ状態にしたり、あるいはスイッチング素子S61をオフ状態かつスイッチング素子S62をオン状態にしたりすることで直流電源Eからインナーコイル32への電力供給を停止する動作モードとを有する。インバータ回路Crは、上記2つの動作モードを交互に切り替えることで、インナーコイル32に供給する駆動電力を調整する。
なお、スイッチング素子S61,S62両方をオフ状態にした場合には、インナーコイル32に溜まったエネルギーを、ダイオードD51及びダイオードD52を介して、電力として平滑コンデンサCに供給するため、平滑コンデンサCに溜まった電力を再利用することが可能となる。
一方、スイッチング素子S61をオン状態かつスイッチング素子S62をオフ状態や、スイッチング素子S61をオフ状態かつスイッチング素子S62をオン状態にした場合には、一方のみをスイッチングするため、スイッチング損失を低減することが可能となる。また、スイッチング素子S61をオン状態かつスイッチング素子S62をオフ状態にすることと、スイッチング素子S61をオフ状態かつスイッチング素子S62をオン状態にすることとを交互に行うことで、スイッチング素子S61,S52それぞれのスイッチング回数を低減して劣化を抑制できる。
なお、スイッチング素子S61をオン状態かつスイッチング素子S62をオフ状態にした場合には、インナーコイル32に溜まったエネルギーが、電力としてスイッチング素子S61及びダイオードD61を介して還流する。また、スイッチング素子S61をオフ状態かつスイッチング素子S62をオン状態にした場合には、インナーコイル32に溜まったエネルギーが、電力としてスイッチング素子S62及びダイオードD62を介して還流する。
このような本実施形態によれば、第1、第3スイッチング素子S11,S13をオン状態にし、かつ第2スイッチング素子S12をオフ状態にすることで第1アウターコイル22aと第2アウターコイル22bとを並列接続状態(第1動作モード)にする、第3スイッチング素子S3をオン状態にし、かつ第1、第2スイッチング素子S11,S12をオフ状態にすることで第1アウターコイル22aのみに電力が供給される状態(第3動作モード)にする、あるいは第1スイッチング素子S11をオン状態にし、かつ第2、第3スイッチング素子S12,S13をオフ状態にすることで第2アウターコイル22bのみに電力が供給される状態(第4動作モード)にする、つまり、第1アウターコイル22aと第2アウターコイル22bとが直列接続されていない状態にすることによって、合成インダクタンスを小さくできるため、回転数が高い状態、つまり、供給される電流の周波数が高い状態であっても、電流が流れやすく、高トルクを発生することができる。つまり、本実施形態によれば、高回転領域を含む広い回転領域で高トルクを実現することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、例えば以下のような変形が考えられる。
(1)上記第1、第2実施形態に係るスイッチトリラクタンス回転機は、モータとして活用されているが、本発明はこれに限定されない。つまり、本発明は、発電機として活用されるようにしてもよい。
例えば、本発明は、図7に示すタービン発電装置の発電機53として活用することができる。このタービン発電装置は、図7に示すように、翼51、増速機52、発電機53、変圧器54及び制御装置55を備える。翼51は、流体のエネルギーを回転エネルギーに変換するものである。増速機52は、翼51の回転と発電機53の回転とを合わせ、ロータ10に回転トルクを発生させるものである。
発電機53は、上述した第1実施形態あるいは第2実施形態に係るスイッチトリラクタンス回転機である。この発電機53において、スイッチ制御部Cnの動作モード選択部Cn2は、上述した第1実施形態及び第2実施形態と異なる点として、上位制御装置から入力されるトルク目標値の代わりに、制御装置55から入力される発電目標値(電力目標値)に基づいて動作モードを選択する。つまり、発電機53において、スイッチ制御部Cnの動作モード選択部Cn2は、制御装置55から入力される発電目標値及び回転数演算部Cn1から入力されるロータ10の回転数に基づいて動作モードを選択する。
つまり、動作モード選択部Cn2は、低出力かつ低回転時(低速域)には、合成インダクタンスの大きな動作モードを選択し、高出力かつ高回転時(高速域)には、合成インダクタンスの小さな動作モードを選択する。これによって、低出力かつ低回転時(低速域)には、鉄損を小さくして、発電効率を高めることができ、一方、高出力かつ高回転時(高速域)には、より高い発電能力を得ることができる。
変圧器54は、発電機53から取り出した3相交流電流の電圧を調整し、工場や家庭等の所定の電力系統に出力するものである。制御装置55は、負荷変動に応じて必要な電力量を算出し、算出した電力量に基づく発電目標値を発電機53に出力する。 これによれば、高回転領域を含む広い回転領域で高い発電能力を実現することができる。
また、上記タービン発電装置は、増速機52を用いているが、仕様によっては増速機52が不要な場合もある。
(2)例えば、上記実施形態では、3相モータを例示して説明したが、本発明はこの構成に限定されることなく、2相モータ、4相モータ、5相モータ等にも適用することができる。また、3相モータにおいて12/8極構造を例示して説明したが、本発明はこの極数に限定されず、例えば6/4極構造等であっても良い。発電機に適用する場合も同様である。
(3)上記第1、第2実施形態に係るスイッチトリラクタンス回転機は、図2あるいは図6に示すように構成したものであるが、本発明はこれに限定されない。
図2及び図6に示されたもの以外にも、例えば、図8、図13及び図16に示す構成も考えられる。
図8には、アウターコイル22及びインナーコイル32への電力の流れを制御する回路Cyを示している。この回路Cyは、図8に示すように、モータ部Mtの3相(U相、V相及びW相)に応じて設けられ、第1スイッチング素子S21、第2スイッチング素子S22、第1ダイオードD71、第2ダイオードD72及び第3ダイオードD73、第3スイッチング素子S23、第4スイッチング素子S24から構成されている。
第1スイッチング素子S21は、一端が直流電源Eのプラス側に、また他端がアウターコイル22の一端にそれぞれ接続されている。
第2スイッチング素子S22は、一端がアウターコイル22の他端に、また他端が直流電源Eのマイナス側にそれぞれ接続されている。また、第2スイッチング素子S22には、アノード端子が第2スイッチング素子S22の他端に、またカソード端子が第2スイッチング素子S22の一端にそれぞれ接続されるダイオードSD22が設けられている。
第1ダイオードD71は、アノード端子が直流電源Eのマイナス側に、またカソード端子が第1スイッチング素子S21の他端にそれぞれ接続されている。
第2ダイオードD72は、アノード端子がインナーコイル32の他端に、またカソード端子が直流電源Eのプラス側にそれぞれ接続されている。
第3ダイオードD73は、アノード端子がアウターコイル22の他端に、またカソード端子がインナーコイル32の一端にそれぞれ接続されている。
第3スイッチング素子S23は、一端がインナーコイル32の他端及び第2ダイオードD72のアノード端子に、また他端が直流電源Eのマイナス側にそれぞれ接続されている。
第4スイッチング素子S24は、一端が直流電源Eのプラス側に、また他端がインナーコイル32の一端にそれぞれ接続されている。また、第4スイッチング素子S24には、アノード端子が第4スイッチング素子S24の他端に、またカソード端子が第4スイッチング素子S24の一端にそれぞれ接続されるダイオードSD24が設けられている。
次に、このように構成された本スイッチトリラクタンス回転機の動作について説明する。なお、以下動作は、U相、V相及びW相それぞれで実行されるものである。相毎で以下動作が実行されるタイミングは、120度ずつずれている。
本スイッチトリラクタンス回転機では、図9(a)に示すように、第1、第2、第3、第4スイッチング素子S21,S22,S23,S24をオン状態にすることによって、アウターコイル22とインナーコイル32とを並列接続状態にする。
そして、図9(a)の状態から、図9(a1)に示すように、第1、第2、第4スイッチング素子S21,S22,S24をオフ状態にすることによって、アウターコイル22とインナーコイル32とを直列接続状態にする。
また、図9(a)の状態から、図9(a2)に示すように、第1、第4スイッチング素子S21,S24をオフ状態にすることによって、アウターコイル22とインナーコイル32とを直列接続状態にする。
また、アウターコイル22の周囲に電力を流れやすくするための十分な磁場が形成されていない場合には、図9(a)の状態から、図9(a3)に示すように、第1、第2、第4スイッチング素子S21,S22,S24をオフ状態にすることによって、アウターコイル22とインナーコイル32とを直列接続状態にする。
また、図9(a)の状態から、図9(a11)に示すように、第1、第2、第3、第4スイッチング素子S21,S22,S23,S24をオフ状態にすることによって、アウターコイル22とインナーコイル32とを直列接続状態にする。
また、アウターコイル22の周囲に電力を流れやすくするための十分な磁場が形成されていない場合には、図9(a)の状態から、図9(a12)に示すように、第1、第2、第3、第4スイッチング素子S21,S22,S23,S24をオフ状態にし、かつアウターコイル22の電流がインナーコイル32の電流を下回る場合、アウターコイル22とインナーコイル32とを直列接続状態にする。
また、インナーコイル32の周囲に電力を流れやすくするための十分な磁場が形成されていない場合には、図9(a)の状態から、図9(a13)に示すように、第1、第2、第3、第4スイッチング素子S21,S22,S23,S24をオフ状態にし、かつアウターコイル22の電流がインナーコイル32の電流を上回る場合、アウターコイル22とインナーコイル32とを直列接続状態にする。
また、アウターコイル22の周囲に電力を流れやすくするための十分な磁場が形成されていない場合には、図9(a)の状態から、図9(a21)に示すように、第2、第3スイッチング素子S22,S23をオフ状態にし、かつアウターコイル22の電流がインナーコイル32の電流を下回る場合、アウターコイル22とインナーコイル32とを直列接続状態にする。
また、図9(a)の状態から、図9(a22)に示すように、第2、第3、第4スイッチング素子S22,S23,S24をオフ状態にすることによって、アウターコイル22とインナーコイル32とを直列接続状態にする。
また、インナーコイル32の周囲に電力を流れやすくするための十分な磁場が形成されていない場合には、図9(a)の状態から、図9(a23)に示すように、第2、第3スイッチング素子S22,S23をオフ状態にし、かつアウターコイル22の電流がインナーコイル32の電流を上回る場合、アウターコイル22とインナーコイル32とを直列接続状態にする。なお、第4スイッチング素子S24については、オン状態であってもよいし、オフ状態であってもよい。
また、本スイッチトリラクタンス回転機では、図10(b)に示すように、第1、第2スイッチング素子S21,S22のみをオン状態にすることによって、アウターコイル22にのみに電力を流す。
そして、図10(b)の状態から、図10(b1)に示すように、第2スイッチング素子S22をオフ状態にすることによって、アウターコイル22にのみに電力を流す。
また、図10(b)の状態から、図10(b2)に示すように、第1スイッチング素子S21をオフ状態にすることによって、アウターコイル22にのみに電力を流す。
また、図10(b)の状態から、図10(b3)に示すように、第1、第2スイッチング素子S21,S22をオフ状態にすることによって、アウターコイル22にのみに電力を流す。
また、本スイッチトリラクタンス回転機では、図11(c)に示すように、第3、第4スイッチング素子S23,S24のみをオン状態にすることによって、インナーコイル32にのみに電力を流す。
そして、図11(c)の状態から、図11(c1)に示すように、第3スイッチング素子S23をオフ状態にすることによって、インナーコイル32にのみに電力を流す。
また、図11(c)の状態から、図11(c2)に示すように、第4スイッチング素子S24をオフ状態にすることによって、インナーコイル32にのみに電力を流す。
また、図11(c)の状態から、図11(c3)に示すように、第3、第4スイッチング素子S23,S24をオフ状態にすることによって、インナーコイル32にのみに電力を流す。
また、本スイッチトリラクタンス回転機では、図12(d)に示すように、第1、第3スイッチング素子S21,S23のみをオン状態にすることによって、アウターコイル22とインナーコイル32とを直列接続状態にする。
そして、図12(d)の状態から、図12(d1)に示すように、第1、第3スイッチング素子S21,S23をオフ状態にすることによって、アウターコイル22とインナーコイル32とを直列接続状態にする。
また、図12(d)の状態から、図12(d2)に示すように、第3スイッチング素子S23をオフ状態にすることによって、アウターコイル22とインナーコイル32とを直列接続状態にする。
また、図12(d)の状態から、図12(d3)に示すように、第1スイッチング素子S21をオフ状態にすることによって、アウターコイル22とインナーコイル32とを直列接続状態にする。
次に、図13に示すスイッチトリラクタンス回転機について説明する。
図13に示すスイッチトリラクタンス回転機は、以下の点において、上記図8に示すものと相違する。つまり、図13に示すスイッチトリラクタンス回転機は、第3ダイオードD73を削除し、第4スイッチング素子S24に代わって、第3ダイオードD74を備える点において、上記図8に示すものと相違する。これ以外の構成要素については図8と同様である。よって、図13において図8と同様の構成要素については説明を省略する。
第3ダイオードD74は、アノード端子がインナーコイル32の一端に、またカソード端子が直流電源Eのプラス側にそれぞれ接続されている。
次に、このように構成された本スイッチトリラクタンス回転機の動作について説明する。なお、以下動作は、U相、V相及びW相それぞれで実行されるものである。相毎で以下動作が実行されるタイミングは、120度ずつずれている。
本スイッチトリラクタンス回転機では、図14(e)に示すように、第1、第3スイッチング素子S21,S23をオン状態にすることによって、アウターコイル22とインナーコイル32とを直列接続状態にする。
そして、図14(e)の状態から、図14(e1)に示すように、第3スイッチング素子S23をオフ状態にすることによって、アウターコイル22とインナーコイル32とを直列接続状態にする。
また、図14(e)の状態から、図14(e2)に示すように、第1、第3スイッチング素子S21,S23をオフ状態にすることによって、アウターコイル22とインナーコイル32とを直列接続状態にする。
また、図14(e)の状態から、図14(e3)に示すように、第1スイッチング素子S21をオフ状態にすることによって、アウターコイル22とインナーコイル32とを直列接続状態にする。
また、本スイッチトリラクタンス回転機では、図15(f)に示すように、第1、第2スイッチング素子S21,S22のみをオン状態にすることによって、アウターコイル22にのみに電力を流す。
そして、図15(f)の状態から、図15(f1)に示すように、第2スイッチング素子S22をオフ状態にすることによって、アウターコイル22にのみに電力を流す。
また、図15(f)の状態から、図15(f2)に示すように、第1、第2スイッチング素子S21,S22をオフ状態にすることによって、アウターコイル22にのみに電力を流す。
そして、図15(f)の状態から、図15(f3)に示すように、第1スイッチング素子S21をオフ状態にすることによって、アウターコイル22にのみに電力を流す。
次に、図16に示すスイッチトリラクタンス回転機について説明する。
図16に示すスイッチトリラクタンス回転機は、以下の点において、上記図8に示すものと相違する。つまり、図16に示すスイッチトリラクタンス回転機は、第4スイッチング素子S24を削除すると共に、第4ダイオードD75及びコンデンサC11を備える点において、上記図8に示すものと相違する。これ以外の構成要素については図8と同様である。よって、図16において図8と同様の構成要素については説明を省略する。
第4ダイオードD75は、アノード端子がアウターコイル22の他端に、カソード端子が直流電源Eのプラス側にそれぞれ接続されている。
コンデンサC11は、一端が第3ダイオードD73のカソード端子に、他端が直流電源Eのマイナス側にそれぞれ接続されている。
次に、このように構成された本スイッチトリラクタンス回転機の動作について説明する。なお、以下動作は、U相、V相及びW相それぞれで実行されるものである。相毎で以下動作が実行されるタイミングは、120度ずつずれている。
本スイッチトリラクタンス回転機では、図17(g)に示すように、第1、第2スイッチング素子S21,S22のみをオン状態にすることによって、アウターコイル22にのみに電力を流す。
そして、図17(g)の状態から、図17(g1)に示すように、第2スイッチング素子S22をオフ状態にすることによって、アウターコイル22にのみに電力を流す。
また、図17(g)の状態から、図17(g2)に示すように、第1スイッチング素子S21をオフ状態にすることによって、アウターコイル22にのみに電力を流す。
また、図17(g)の状態から、17(f3)に示すように、第1、第2スイッチング素子S21,S22をオフ状態にすることによって、アウターコイル22にのみに電力を流す。
また、本スイッチトリラクタンス回転機では、図18(h)に示すように、第1、第3スイッチング素子S21,S23をオン状態にすることによって、アウターコイル22とインナーコイル32とを直列接続状態にする。
そして、図18(h)の状態から、図18(h1)に示すように、第3スイッチング素子S23をオフ状態にすることによって、アウターコイル22とインナーコイル32とを直列接続状態にする。
また、図18(h)の状態から、図18(h2)に示すように、第1スイッチング素子S21をオフ状態にすることによって、アウターコイル22とインナーコイル32とを直列接続状態にする。
また、図18(h)の状態から、図18(h3)に示すように、第1、第3スイッチング素子S21,S23をオフ状態にすることによって、アウターコイル22とインナーコイル32とを直列接続状態にする。
また、本スイッチトリラクタンス回転機では、図19に示すように、第1、第2、第3スイッチング素子S21,S22,S23を制御することによって、アウターコイル22及びインナーコイル32への電力を制御する。
例えば、図19(k)に示すように、第1、第2、第3スイッチング素子S21,S22,S23をオン状態にすることによって、アウターコイル22及びインナーコイル32に電力を流す。
また、第1、第2、第3スイッチング素子S21,S22,S23をオフ状態にすることによって、図19(m1)あるいは図19(m2)に示すように、アウターコイル22のみに電力を流す。
また、第1スイッチング素子S21のみをオン状態にすることによって、図19(n1)に示すように、アウターコイル22及びインナーコイル32に電力を流す。
また、第3スイッチング素子S23のみをオン状態にすることによって、図19(n2)、(n3)あるいは(n4)に示すように、アウターコイル22及びインナーコイル32に電力を流す。
また、第1、第2、第3スイッチング素子S21,S22,S23をオフ状態にすることによって、図19(n5)に示すように、アウターコイル22及びインナーコイル32に電力を流す。
また、第2、第3スイッチング素子S22,S23をオン状態にすることによって、図19(n6)に示すように、アウターコイル22及びインナーコイル32に電力を流す。
また、第2スイッチング素子S22のみをオン状態にすることによって、図19(n7)に示すように、アウターコイル22及びインナーコイル32に電力を流す。
また、第2、第3スイッチング素子S22,S23をオフ状態にすることによって、図19(p1)に示すように、アウターコイル22のみに電力を流す。
また、第2スイッチング素子S22をオフ状態にすることによって、図19(p1)に示すように、アウターコイル22及びインナーコイル32に電力を流す。
なお、図8、図13及び図16には、アウターコイル22及びインナーコイル32に電力を供給する構成を示しているが、アウターコイル22及びインナーコイル32に代えて、第1アウターコイル22a及び第2アウターコイル22bに電力を供給する構成にしてもよい。
Mt…モータ部、S1…第1スイッチング素子、S2…第2スイッチング素子、S3…第3スイッチング素子、Cr…インバータ回路、Rs…回転位置センサ、Cn…スイッチ制御部、10…ロータ、20…アウターステータ、30…インナーステータ、11…ヨーク部、12…第1突極、13…第2突極、21…突極、22…アウターコイル、31…突極、32…インナーコイル、C…平滑コンデンサ、S51…スイッチング素子、S52…スイッチング素子、D51…ダイオード、D52…ダイオード、22a…第1アウターコイル、22b…第2アウターコイル、S11…第1スイッチング素子、S12…第2スイッチング素子、S13…第3スイッチング素子、51…翼、52…増速機、53…発電機、54…変圧器、55…制御装置、S21…第1スイッチング素子、S22…第2スイッチング素子、D71…第1ダイオード、D72…第2ダイオード、D73…第3ダイオード、S23…第3スイッチング素子、S24…第4スイッチング素子、D74…第3ダイオード、D75…第4ダイオード、Cy…回路、SD2…ダイオード、SD12…ダイオード、SD22ーダイオード、SD24…ダイオード、Cn1…回転数演算部、Cn2…動作モード選択部、Cn3…制御信号発生部、D61…ダイオード、D62…ダイオード、E…直流電源、S61…スイッチング素子、S62…スイッチング素子

Claims (10)

  1. ロータと、前記ロータの外側に配置されると共にアウターコイルを有するアウターステータと、前記ロータの内側に配置されると共にインナーコイルを有するインナーステータとを具備するモータ発電機を駆動するインバータ装置であって、
    一端が前記アウターコイルの一端に、また他端が前記インナーコイルの一端にそれぞれ接続される第1スイッチング素子と、
    一端が前記アウターコイルの他端に、また他端が前記インナーコイルの一端にそれぞれ接続され、アノード端子が一端に、またカソード端子が他端にそれぞれ接続されるダイオードを有する第2スイッチング素子と、
    一端が前記アウターコイルの他端に、また他端が前記インナーコイルの他端にそれぞれ接続される第3スイッチング素子と、
    一端が直流電源のプラス側に、また他端が前記アウターコイルの一端にそれぞれ接続される第4スイッチング素子と、
    一端が前記インナーコイルの他端に、また他端が前記直流電源のマイナス側にそれぞれ接続される第5スイッチング素子とを具備することを特徴とするインバータ装置。
  2. 前記第1、第3スイッチング素子をオン状態にし、かつ前記第2スイッチング素子をオフ状態にすることで前記アウターコイルと前記インナーコイルとを並列接続状態にする第1動作モードと、
    前記第2スイッチング素子をオン状態にし、かつ前記第1、第3スイッチング素子をオフ状態にすることで前記アウターコイルと前記インナーコイルとを直列接続状態にする第2動作モードと、
    前記第3スイッチング素子をオン状態にし、かつ前記第1、第2スイッチング素子をオフ状態にすることで前記アウターコイルのみに電力が供給される状態にする第3動作モードと、
    前記第1スイッチング素子をオン状態にし、かつ前記第2、第3スイッチング素子をオフ状態にすることで前記インナーコイルのみに電力が供給される状態にする第4動作モードとを有することを特徴とする請求項1に記載のインバータ装置。
  3. ロータと、前記ロータの外側に配置されると共に第1アウターコイル及び第1アウターコイルに対して前記ロータの径方向に配置された第2アウターコイルを有するアウターステータと、前記ロータの内側に配置されるインナーステータとを具備するモータ発電機を駆動するインバータ装置であって、
    一端が前記第1アウターコイルの一端に、また他端が前記第2アウターコイルの一端にそれぞれ接続される第1スイッチング素子と、
    一端が前記第1アウターコイルの他端に、また他端が前記第2アウターコイルの一端にそれぞれ接続され、アノード端子が一端に、またカソード端子が他端にそれぞれ接続されるダイオードを有する第2スイッチング素子と、
    一端が前記第1アウターコイルの他端に、また他端が前記第2アウターコイルの他端にそれぞれ接続される第3スイッチング素子と、
    一端が直流電源のプラス側に、また他端が前記第1アウターコイルの一端にそれぞれ接続される第4スイッチング素子と、
    一端が前記第2アウターコイルの他端に、また他端が前記直流電源のマイナス側にそれぞれ接続される第5スイッチング素子とを具備することを特徴とするインバータ装置。
  4. 前記第1、第3スイッチング素子をオン状態にし、かつ前記第2スイッチング素子をオフ状態にすることで前記第1アウターコイルと前記第2アウターコイルとを並列接続状態にする第1動作モードと、
    前記第2スイッチング素子をオン状態にし、かつ前記第1、第3スイッチング素子をオフ状態にすることで前記第1アウターコイルと前記第2アウターコイルとを直列接続状態にする第2動作モードと、
    前記第3スイッチング素子をオン状態にし、かつ前記第1、第2スイッチング素子をオフ状態にすることで前記第1アウターコイルのみに電力が供給される状態にする第3動作モードと、
    前記第1スイッチング素子をオン状態にし、かつ前記第2、第3スイッチング素子をオフ状態にすることで前記第2アウターコイルのみに電力が供給される状態にする第4動作モードとを有することを特徴とする請求項3に記載のインバータ装置。
  5. ロータと、前記ロータの外側に配置されると共にアウターコイルを有するアウターステータと、前記ロータの内側に配置されると共にインナーコイルを有するインナーステータとを具備するモータ発電機を駆動するインバータ装置であって、
    一端が直流電源のプラス側に、また他端が前記アウターコイルの一端にそれぞれ接続される第1スイッチング素子と、
    一端が前記アウターコイルの他端に、また他端が前記直流電源のマイナス側にそれぞれ接続され、アノード端子が他端に、またカソード端子が一端にそれぞれ接続されるダイオードを有する第2スイッチング素子と、
    アノード端子が前記直流電源のマイナス側に、またカソード端子が前記第1スイッチング素子の他端にそれぞれ接続される第1ダイオードと、
    カソード端子が前記直流電源のプラス側に接続される第2ダイオードと、
    アノード端子が前記アウターコイルの他端に、またカソード端子が前記インナーコイルの一端にそれぞれ接続される第3ダイオードと、
    一端が前記インナーコイルの他端及び前記第2ダイオードのアノード端子に、また他端が前記直流電源のマイナス側にそれぞれ接続される第3スイッチング素子と、
    一端が前記直流電源のプラス側に、また他端が前記インナーコイルの一端にそれぞれ接続され、アノード端子が他端に、またカソード端子が一端にそれぞれ接続されるダイオードを有する第4スイッチング素子とを具備することを特徴とするインバータ装置。
  6. ロータと、前記ロータの外側に配置されると共に第1アウターコイル及び第1アウターコイルに対して前記ロータの径方向に配置された第2アウターコイルを有するアウターステータと、前記ロータの内側に配置されるインナーステータとを具備するモータ発電機を駆動するインバータ装置であって、
    一端が直流電源のプラス側に、また他端が前記第1アウターコイルの一端にそれぞれ接続される第1スイッチング素子と、
    一端が前記第1アウターコイルの他端に、また他端が前記直流電源のマイナス側にそれぞれ接続され、アノード端子が他端に、またカソード端子が一端にそれぞれ接続されるダイオードを有する第2スイッチング素子と、
    アノード端子が前記直流電源のマイナス側に、またカソード端子が前記第1スイッチング素子の他端にそれぞれ接続される第1ダイオードと、
    カソード端子が前記直流電源のプラス側に接続される第2ダイオードと、
    アノード端子が前記第1アウターコイルの他端に、またカソード端子が前記第2アウターコイルの一端にそれぞれ接続される第3ダイオードと、
    一端が前記第2アウターコイルの他端及び前記第2ダイオードのアノード端子に、また他端が前記直流電源のマイナス側にそれぞれ接続される第3スイッチング素子と、
    一端が前記直流電源のプラス側に、また他端が前記第2アウターコイルの一端にそれぞれ接続され、アノード端子が他端に、またカソード端子が一端にそれぞれ接続されるダイオードを有する第4スイッチング素子とを具備することを特徴とするインバータ装置。
  7. ロータと、前記ロータの外側に配置されると共にアウターコイルを有するアウターステータと、前記ロータの内側に配置されると共にインナーコイルを有するインナーステータとを具備するモータ発電機を駆動するインバータ装置であって、
    一端が直流電源のプラス側に、また他端が前記アウターコイルの一端にそれぞれ接続される第1スイッチング素子と、
    一端が前記アウターコイルの他端に、また他端が前記直流電源のマイナス側にそれぞれ接続され、アノード端子が他端に、またカソード端子が一端にそれぞれ接続されるダイオードを有する第2スイッチング素子と、
    アノード端子が前記直流電源のマイナス側に、またカソード端子が前記第1スイッチング素子の他端にそれぞれ接続される第1ダイオードと、
    カソード端子が前記直流電源のプラス側に接続される第2ダイオードと、
    アノード端子が前記インナーコイルの一端に、またカソード端子が前記直流電源のプラス側にそれぞれ接続される第3ダイオードと、
    一端が前記インナーコイルの他端及び前記第2ダイオードのアノード端子に、また他端が前記直流電源のマイナス側にそれぞれ接続される第3スイッチング素子とを具備することを特徴とするインバータ装置。
  8. ロータと、前記ロータの外側に配置されると共に第1アウターコイル及び第1アウターコイルに対して前記ロータの径方向に配置された第2アウターコイルを有するアウターステータと、前記ロータの内側に配置されるインナーステータとを具備するモータ発電機を駆動するインバータ装置であって、
    一端が直流電源のプラス側に、また他端が前記第1アウターコイルの一端にそれぞれ接続される第1スイッチング素子と、
    一端が前記第1アウターコイルの他端に、また他端が前記直流電源のマイナス側にそれぞれ接続され、アノード端子が他端に、またカソード端子が一端にそれぞれ接続されるダイオードを有する第2スイッチング素子と、
    アノード端子が前記直流電源のマイナス側に、またカソード端子が前記第1スイッチング素子の他端にそれぞれ接続される第1ダイオードと、
    カソード端子が前記直流電源のプラス側に接続される第2ダイオードと、
    アノード端子が前記第2アウターコイルの一端に、またカソード端子が前記直流電源のプラス側にそれぞれ接続される第3ダイオードと、
    一端が前記第2アウターコイルの他端及び前記第2ダイオードのアノード端子に、また他端が前記直流電源のマイナス側にそれぞれ接続される第3スイッチング素子とを具備することを特徴とするインバータ装置。
  9. ロータと、前記ロータの外側に配置されると共にアウターコイルを有するアウターステータと、前記ロータの内側に配置されると共にインナーコイルを有するインナーステータとを具備するモータ発電機を駆動するインバータ装置であって、
    一端が直流電源のプラス側に、また他端が前記アウターコイルの一端にそれぞれ接続される第1スイッチング素子と、
    一端が前記アウターコイルの他端に、また他端が前記直流電源のマイナス側にそれぞれ接続され、アノード端子が他端に、またカソード端子が一端にそれぞれ接続されるダイオードを有する第2スイッチング素子と、
    アノード端子が前記直流電源のマイナス側に、またカソード端子が前記第1スイッチング素子の他端にそれぞれ接続される第1ダイオードと、
    カソード端子が前記直流電源のプラス側に接続される第2ダイオードと、
    アノード端子が前記アウターコイルの他端に、またカソード端子が前記インナーコイルの一端にそれぞれ接続される第3ダイオードと、
    一端が前記インナーコイルの他端及び前記第2ダイオードのアノード端子に、また他端が前記直流電源のマイナス側にそれぞれ接続される第3スイッチング素子と、
    アノード端子が前記アウターコイルの他端に、カソード端子が前記直流電源のプラス側にそれぞれ接続される第4ダイオードと、
    一端が前記第3ダイオードのカソード端子に、他端が前記直流電源のマイナス側にそれぞれ接続されるコンデンサとを具備することを特徴とするインバータ装置。
  10. ロータと、前記ロータの外側に配置されると共に第1アウターコイル及び第1アウターコイルに対して前記ロータの径方向に配置された第2アウターコイルを有するアウターステータと、前記ロータの内側に配置されるインナーステータとを具備するモータ発電機を駆動するインバータ装置であって、
    一端が直流電源のプラス側に、また他端が前記第1アウターコイルの一端にそれぞれ接続される第1スイッチング素子と、
    一端が前記第1アウターコイルの他端に、また他端が前記直流電源のマイナス側にそれぞれ接続され、アノード端子が他端に、またカソード端子が一端にそれぞれ接続されるダイオードを有する第2スイッチング素子と、
    アノード端子が前記直流電源のマイナス側に、またカソード端子が前記第1スイッチング素子の他端にそれぞれ接続される第1ダイオードと、
    カソード端子が前記直流電源のプラス側に接続される第2ダイオードと、
    アノード端子が前記第1アウターコイルの他端に、またカソード端子が前記第2アウターコイルの一端にそれぞれ接続される第3ダイオードと、
    一端が前記第2アウターコイルの他端及び前記第2ダイオードのアノード端子に、また他端が前記直流電源のマイナス側にそれぞれ接続される第3スイッチング素子と、
    アノード端子が前記第1アウターコイルの他端に、カソード端子が前記直流電源のプラス側にそれぞれ接続される第4ダイオードと、
    一端が前記第3ダイオードのカソード端子に、他端が前記直流電源のマイナス側にそれぞれ接続されるコンデンサとを具備することを特徴とするインバータ装置。
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