JP6427374B2 - 成膜装置、成膜システム、および、薄膜製造方法 - Google Patents

成膜装置、成膜システム、および、薄膜製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、高密度なアーク放電直流プラズマと材料ガスを用いて、薄膜を成膜する成膜システム及び成膜方法に関する。
高密度な直流アーク放電プラズマを用いた成膜方法が知られている。例えば、特許文献1には、直流アーク放電プラズマCVD(chemical vapor deposition)法を用いることにより、ヘキサメチルジシロキサンを材料ガスとしてSiO薄膜を成膜する方法が開示されている。特許文献2には、複数の真空処理室にそれぞれゲートバルブを介してプラズマガンを取り付け、プラズマガンから真空処理室にアーク放電プラズマを引き出して、薄膜形成用原料ガスを供給することにより、多層膜を連続成膜する方法が開示されている。
また、特許文献3には、成膜チャンバーとプラズマチャンバーとを仕切りバルブを挟んで連結し、プラズマチャンバーから成膜チャンバー内に直流アーク放電プラズマを引き出して、成膜チャンバー内の蒸発源に導いて蒸発源を蒸発させて、基板に薄膜を形成する技術が開示されている。特許文献3の技術では、プラズマの発生開始時には、成膜チャンバーとプラズマチャンバーの間の仕切りバルブを閉じ、プラズマチャンバー内でプラズマを発生させ、プラズマのアイドリング状態を形成する。成膜時には、仕切りバルブを開放して成膜チャンバー内にプラズマを導き、蒸発源にプラズマを照射して成膜を行い、成膜終了後には、放電電流を低下させた後、仕切りバルブを閉め、プラズマチャンバー内でプラズマを継続させてアイドリング状態にする。この間成膜チャンバー内を大気圧に戻し、成膜チャンバー内の基板を交換している。基板交換後は、成膜チャンバー内を排気し、仕切りバルブを開き、再びプラズマを成膜チャンバー内の蒸発源に導いて、成膜を行う。このように、プラズマチャンバー内でプラズマをアイドリング状態に維持することができるため、基板交換のたびにプラズマ発生させる必要がなく、成膜効率が向上する。
特開2013−159816号公報 特開平8−144059号公報 特許第4038473号公報
直流アーク放電プラズマを用いてCVD法で成膜する場合、成膜速度を大きく(例えば、数十Å/sec)することができ、薄膜の製造効率が高い。一方、光学薄膜は、膜厚が光学特性に大きな影響を与えるため、膜厚を適切な厚さに制御することが要求される。例えば、数百Åの膜厚に対して、数十Å以下の膜厚精度が要求される。このため、直流アーク放電プラズマによりCVDを行う場合、数十Å/secの成膜速度で膜が堆積している最中に、秒のオーダーで堆積を停止させる技術が必要である。
蒸着法やスパッタ法等においては、基板の前にシャッターを配置することにより、成膜を瞬時に遮る技術が広く用いられているが、CVD法は、材料ガスがシャッターを回り込むため、瞬時に成膜を遮ることはできない。
特許文献1および2には、アーク放電プラズマCVD法を用いて膜厚を制御する技術については開示されていない。特許文献3は、蒸着源をプラズマで加熱する蒸着法の技術である。また、特許文献3には、成膜終了後にプラズマを弱めてアイドリング状態にすることが開示されているが、膜厚の制御方法については開示されていない。
本発明の目的は、アーク放電直流プラズマを用いたCVD法であって、高精度に膜厚を制御できる成膜システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、アーク放電直流プラズマを発生するプラズマ発生室と、プラズマ発生室から導入されたプラズマ及び一以上の材料ガスを用いて成膜対象に一以上の膜を形成する成膜室と、プラズマ発生室及び成膜室の間に配置された、プラズマの成膜室へ導入を遮断するシャッターと、膜の厚さを検出するモニタ部と、モニタ部とシャッターとを制御する制御部とを備える成膜システムを提供する。制御部は、モニタ部の検出結果により、膜の厚さが所望の膜厚に達したと判断した場合、シャッターにプラズマの遮断を指示し、プラズマの遮断により成膜を停止させる。
本発明によれば、アーク放電プラズマを用いたCVD法でありながら、高精度に膜厚を制御できる。
実施形態の成膜システムの全体構成の概略を説明する図。 実施形態で成膜される増反射膜を備えた物品の断面図。 実施形態の成膜システムと、閉じた状態のシャッターの断面構造を示す説明図。 実施形態の成膜システムと、開いた状態のシャッターの断面構造を示す説明図。 (a)図3のA−A’断面図、(b)図4のB−B’断面図。 実施形態の制御部の成膜動作を示すフロー図。 実施形態において酸素を導入するか否かによる増反射膜の反射率の差異を示すグラフ。 実施例の増反射ミラーの反射率スペクトル。
以下、本発明の一実施の形態について図面を用いて説明する。図1は、成膜システムの構成を示す図である。
本実施形態の成膜システム1は、アーク放電直流プラズマ17を発生するプラズマ発生室2と、プラズマ発生室2から導入されたプラズマ17及び一以上の材料ガスを用いてプラズマCVDにより成膜対象40に一以上の膜43を形成する成膜室3と、プラズマ発生室2及び成膜室3の間に配置され、プラズマ17の成膜室3へ導入を遮断するシャッター8と、膜43の厚さを検出するモニタ部22と、モニタ部22とシャッター8とを少なくとも制御する制御部21とを備える。制御部21は、モニタ部22の検出結果により、膜43の厚さが所望の膜厚に達したと判断した場合、シャッター8にプラズマ17の遮断を指示し、プラズマ17の遮断により成膜を停止させる。
このように、プラズマ17を遮断することにより、材料ガスが成膜室3に残存していても、プラズマCVDは瞬時に停止するため、成膜速度の大きいアーク放電直流プラズマを用いたCVD法でありながら、高精度に膜厚を制御できる。
成膜室3は、開口3aを有し、プラズマ発生室2は、開口3aに接続された構造であることが望ましい。このような構造の場合、シャッター8は、開口3aを遮蔽することにより、瞬時にプラズマ17の成膜室3への導入を遮断できる。また、この構造では、シャッター8の遮蔽後も、プラズマ発生室2内でプラズマ17を維持することが可能であるため、シャッター8を開くことにより、プラズマCVDを再開できる。このとき、異なる材料ガスを導入することにより、例えば、図2のように材質の異なる膜44を、膜43の上に積層することができる。
本実施形態の成膜システムについて具体的に説明する。プラズマ発生室2は、プラズマガン容器11に、カソード5、中間電極6、アノード7をプラズマ引き出し軸(不図示)に沿って順に配置した構造である。図1では、中間電極6が1つのみの例を示すが、中間電極6は複数配置することも可能である。カソード5、中間電極6、アノード7は、不図示のガイシによって相互に絶縁されている。カソード5は、アーク放電に適した公知のカソード構造である。カソード5には放電ガスの導入口4が備えられている。中間電極6、アノード7は、それぞれ中央に所定の径の貫通孔(不図示)を有している。この貫通孔が、プラズマガン容器11の圧力を成膜室3よりも陽圧に維持し、圧力勾配を形成する。
カソード5とアノード7には、直流電源19が接続されている。中間電極6は、適切な抵抗値のホーロ抵抗18を介して直流電源19の正極と接続されている。カソード5からアノード7に近づくにつれて高い電位に設定されることで、プラズマを引き出す。中間電極6には、磁石(不図示)が内蔵されている。磁石は磁界を発生し、プラズマを集束させる。これによりプラズマは中間電極6、アノード7の貫通孔(不図示)を通過する。
また、アノード7よりも成膜室3側には、空芯コイル9が配置されている。空芯コイル9の形成する磁界は、プラズマ17をプラズマガン容器11の中心軸方向に収束させ高密度化する。また、プラズマ17は、中間電極6の形成する電位勾配と、空芯コイル9の形成する磁界によって加速され、成膜室3内の空間に引き出される。
成膜室3は、チャンバー25を有しており、チャンバー25に設けられた開口3aにプラズマ発生室2のプラズマガン容器11が接続されている。シャッター8は、開口3aを遮蔽することができる。開口3aの位置は、チャンバー25内にプラズマ17を導入することができる位置であればよく、例えば、図1のようにチャンバー25の側面に設けてもよいし、図3に示すようにチャンバー25の上面に設けてもよい。なお、図1の構造は、プラズマ発生室2の開口3a側の位置(アノード7と空芯コイル9との間)に、シャッター8を配置していると表現することも可能である。
シャッター8の構造を、図3〜図5を用いてさらに説明する。図3および図4にシャッター8の断面図を、図5(a),(b)にシャッター8の上面図を示す。ただし、図3および図5(a)は、シャッター8が閉じた(開口3aが遮蔽された)状態であり、図4および図5(b)は、シャッター8が開いた状態を示す。シャッター8は、チャンバー25の開口3aを覆う形状を有する遮蔽部材81と、遮蔽部材81をプラズマ発生室2および成膜室3の外側からスライドさせて開口3aまで移動させる動作をガイドするガイド部82と、遮蔽部材81をガイド部82に沿って移動させる駆動部83とを備える。
ガイド部82は、遮蔽部材81がスライド可能な空間を形成する直方体形状の容器であり、開口3aに対応する貫通口を備えている。貫通口は、プラズマガン容器11およびチャンバー25とそれぞれ気密を維持可能なように連結されている。
遮蔽部材81としては、2枚の円盤81a、81bを、間隙調整部材81cを挟んで対向配置した構成のものを用いる。間隙調整部材81cは、軸87を介して駆動部83に接続されている。これにより、駆動部83が、軸87を長手方向に移動させることにより、遮蔽部材81をスライドさせ、開口3aを遮蔽することができる。また、間隙調整部材81cは、伸縮可能な構造を有し、2枚の円盤81a,81bの間隔を調整可能である。軸87内には、間隙調整部材81cの伸縮を制御する機構が内蔵されている。
遮蔽部材81の成膜室3側の面(円盤81bの外側の面)の周囲には、Oリング93が配置されている。遮蔽部材81により開口3aを遮蔽した状態で、間隙調整部材81cが伸長して円盤81a,81bの間隔を押し広げると、遮蔽部材81のOリング93が開口3aの周囲に押し付けられて、成膜室3の開口3aがOリング93により気密に遮蔽される。
一方、遮蔽部81のプラズマ発生室2側の面(円盤81a)には、プラズマ発生室2のプラズマガン容器11内を真空排気するための排気口84が複数個設けられている。排気口84は、円盤81aを貫通し、円盤81aと円盤81bとの間の間隙(排気経路85)に連結されている。ガイド部82には排気管86が挿入され、排気管86は真空ポンプ(不図示)に直接、もしくはバイパス経路10および成膜室3を介して接続されている。これにより、シャッター8を閉じた状態(遮蔽部材81で開口3aをふさいだ状態)で、プラズマ発生室2内を、排気口84、排気経路85、ガイド部82内の空間、および、排気管86を介して排気し、所定の真空度に維持することができる。しかも、シャッター8よりもプラズマ発生室2側にアノード7があるため、シャッター8を閉じた状態で、プラズマをプラズマ発生室2内の空間に閉じ込めて維持することができる。なお、排気管86をバイパス経路10および成膜室3を介して真空ポンプに接続した場合には、一つの真空ポンプで成膜室3とプラズマ発生室2を排気することができ、装置構成を簡素化することができる。
駆動部83としては、軸87を連結されたピストン(不図示)と、シリンダー(不図示)と、シリンダー内に圧縮空気を送り込んでピストンを瞬時に移動させることにより遮蔽部材81を開閉する圧縮空気導入部(不図示)とを有するものを用いることができる。制御部21は、圧縮空気導入部の動作を制御することにより、ピストンおよび軸87を移動させる。これにより、遮蔽部材81は、ガイド部82に沿ってスライドし、開口3aを遮蔽した状態と、開いた状態とを実現できる。この構造では、遮蔽部材81を圧縮空気の力で移動させるため、瞬時(例えば、1秒以内)に遮蔽部材81を開口3aまで移動させ、開口3aを遮蔽することができる。
なお、制御部21がシャッター8を閉める指示を出し、シャッター8が閉まり終わるまでの時間は、その間に形成される膜の厚さが、第一膜43の厚さの10%以内、好ましくは5%以内に収まることが望ましい。駆動部83は、制御部21の指示下で、上記時間を実現できるように遮蔽部材81を移動させる。例えば、シャッター8が閉まり終わるまでの時間は、2秒以内であることが望ましく、1秒以内であることがより望ましい。
一方、成膜室3のチャンバー25内には、成膜対象40を支持する基板ホルダー12と、材料ガス導入管13〜15とが配置されている。材料ガス導入管13〜15は、図1に模式的に示したように、チャンバー25の壁面近傍から材料ガスを噴出する構成であってもよいし、図3、図4のように、噴出治具91等を介して、プラズマ17の周囲に均等に材料ガスを噴出する構成にしてもよい。また、チャンバー25にはチャンバー25内の空気を排除して所望する圧力まで減圧するための排気口16が設けられ、排気口16は外部に配置された真空ポンプ(不図示)に接続されている。
材料ガス導入管13から15は、成膜室3へ材料ガスの供給を行う。材料ガス供給の開始又は停止は、制御部21が材料ガス導入管13〜15の開閉バルブ(電磁弁等、不図示)の開閉動作を制御することにより制御される。ここでは、一例として、材料ガス導入管13から酸素ガスを、材料ガス導入管14からTi系ガスを、材料ガス導入管15からSi系ガスを供給する。
モニタ部22は、成膜中の膜に光23を照射する光源22aと、膜による光23の反射光24の強度を検出する光検出部22bを備える。制御部21は、成膜中の膜43が増反射膜である場合、膜43の反射率(反射光強度)が極大に到達したことを検出することにより所望の膜厚に達したと判断することができる。すなわち、膜43の膜厚方向の光路長が光23の波長において1/4波長に達したと判断することができる。
光源22aが光を照射する膜43は、成膜対象40上に形成される膜であってもよいし、成膜対象40の近傍に配置された膜厚モニタ用基板92上に、成膜対象40と同時に成膜された膜43であってもよい。
光源22aが照射する光の波長は、形成する増反射膜が反射すべき波長と一致していることが望ましく、単色光(LED光やレーザー光)を用いることができる。白色光を反射する増反射膜を成膜する場合には、中心波長(例えば波長560nm)の単色光を照射する。
制御部21は、成膜中に、光検出部22bの検出値を受け取って、その時間微分値を算出し、時間微分値がゼロになった場合には、反射率が極大に到達した(膜厚方向の光路長が1/4波長に達した)と判断し、シャッター8を閉じ、成膜を停止させることができる。
また、モニタ部22は、成膜中の薄膜の厚さを測定できるものであればどのような構成であってもよく、反射光で測定するものに限られるものではない。例えば、水晶振動子等の他の公知の膜厚計を用いて膜厚を測定してもよい。
次に、本実施形態の成膜システムの各部の動作を図6のフローを用いて説明する。ここでは、一例として、図2のように表面に予めAl等の金属反射膜42を備えた成膜対象40上に、SiOx(0<x≦2)からなる第一膜43と、TiOy(0<y≦2)からなる第二膜44とを成膜する場合を例に説明する。第一膜43および第二膜は、いずれも白色光の中心波長560nmの光に対する膜厚方向の光路長が、1/4波長となるように形成する。これにより、第一膜43と第二膜44の2層構造の増反射膜を形成する。
制御部21は、内蔵されたメモリに予め格納されたプログラムを読み込んで実行することにより、各部の動作を以下のように制御する。なお、成膜室3内には、予め成膜対象40が配置され、成膜室3およびプラズマ発生室2内は所定の真空度に排気されているとして説明する。
制御部21は、シャッター8の駆動部83に遮蔽部材81を開口3aの位置まで移動させた後、間隙調整部材81cを伸長させるように、駆動部83に指示する。これにより、遮蔽部材81は、開口3aを覆う位置まで移動した後、円盤81a,81bの間隔を間隙調整部材81cが押し広げ、Oリング93を開口3aの周囲に押し付ける。よって、シャッター8は、図3、図5(a)のように、開口3aを閉じた状態となる。プラズマ生成室2内は、遮蔽部材81の排気口84から排気されているので、所定の真空度に維持され、プラズマを生成することができる状態である。制御部21は、この状態でプラズマ発生室2においてプラズマ17の発生を開始する(ステップ1)。具体的には、制御部21は、放電ガス導入口4を開にし、プラズマ発生室2にArガス、Heガス等の放電ガスを導入し、直流電源19からカソード5、中間電極6、およびアノード7に電圧を印加させる。これにより、カソード5とアノード7間にグロー放電を生じさせる。その後、グロー放電をアーク放電に移行させ、アーク放電直流プラズマ17を生成する。この状態では、シャッター8は閉状態であるため、アーク放電直流プラズマ17は、シャッター8によりプラズマ発生室2に閉じ込められている。
制御部21は、材料ガス導入管13、15の開閉バルブ(不図示)に、開状態を指示する(ステップ2)。材料ガス導入管15からは、第一膜43の材料ガス、例えば、Si系ガス(例えば、ヘキサメチルジシロキサン(HMDSO))が成膜室3内へ供給され、材料ガス導入管13からOガスが成膜室3内へ供給される。一例として、制御部21は、Oガスを流量10〜100sccm程度導入した後、ニードルバルブの開度で所定の圧力になるようにHMDSOの流量を適宜調整する。
制御部21は、予め定めた所定の時間が経過するまで待機する(ステップ3)。これにより、発生したプラズマが安定するのを待つ。所定の時間が経過したならば、制御部21は、シャッター8の駆動部83に、シャッター8を開にするよう指示する(ステップ4)。駆動部83は、間隙調整部材81cにより円盤81aと81bの間隔を狭めた後、圧縮空気により駆動されるピストンの動作によって、瞬時(例えば1秒以内)に開状態(図4および図5(b))にする。これにより、プラズマ発生室2のアーク放電直流プラズマ17は、開口3aを通過して成膜室3内に引き出される(例えば、放電電流10〜50A程度)。直流アーク放電プラズマは高密度であるため、ステップ2で供給された材料ガスを大量に励起し、プラズマ重合反応を生じさせる。これにより、プラズマCVD法によるSiOxの堆積が大きな成膜速度(例えば、数十Å/sec)で開始される。これにより、第一膜43の成膜が行われる。
第一膜43の成膜を行いながら、制御部21は、モニタ部22の出力により、成膜中の第一膜43の厚さをモニタする(ステップ5)。例えば、光源22aから所望の波長(560nm)の光23を第一膜43に照射し、反射光24を検出する。制御部21は、モニタ部22の検出した膜厚データを収集し(ステップ6)、第一膜43が所望の厚さに到達したかどうか判断する(ステップ7)。例えば、制御部21は、光検出部22bが検出した光の強度のデータを時間微分し、時間微分値がゼロに到達したならば、極大値に到達したと判断し、シャッター8の駆動部83に閉じるように指示する(ステップ8)。これにより、駆動部83は、遮蔽部材81を瞬時に開口3aまで移動させ、間隙調整部材81cにより円盤81aと円盤81bの間隔を押し広げてOリング93を開口3aの周囲に押し付け、開口3aを閉じる。シャッター8が閉じた瞬間にプラズマ17は、プラズマ発生室2に閉じ込められ、成膜室3内からは消失する。よって、成膜室3における材料ガスのプラズマ重合反応は、材料ガスの供給が継続していても、瞬時に停止するため、成膜も瞬時に停止する。これにより、第一膜43は、膜厚方向の光路長が、560nmの光のλ/4に到達した時点で、精度よく成膜を停止させることができる。
以上で、第一膜43の成膜は終了する。このとき、プラズマ17は、プラズマ発生室2内で継続している。制御部21は、第一膜43の材料を供給する材料ガス導入管15及び酸素ガスを供給する材料ガス導入管13の開閉バルブ(不図示)を閉にするよう指示する(ステップ9)。制御部21は、所定の時間待機し、排気口16から材料ガスが排気されるのを待つ(ステップ10)。
次に、制御部21は、材料ガス導入管14及び13の開閉バルブを開にするよう指示する(ステップ11)。これにより、材料ガス導入管14から第二膜の材料(例えば、Ti系ガス(例えば、TiCl))及び材料ガス導入管13から酸素ガスの供給が開始される。例えば、最初にOガス流量10〜100sccm導入し、TiCl流量が所定の圧力になるようにニードルバルブの開度で圧力を調整する。制御部21は、所定の時間待機し、成膜室3内に第二膜44の材料が十分供給されるのを待つ(ステップ12)。
所定の時間が経過したならば、制御部21は、シャッター8を開にするように駆動部83に指示する(ステップ13)。これにより、瞬時にシャッター8が開き、プラズマ発生室2で維持されていたプラズマ17が成膜室3に導入される。これにより、第二膜43の材料ガスは、プラズマ励起により酸素と化学反応して、プラズマCVD法により、第一膜43の上に第二膜44(例えば、TiOのようなTiOy)が堆積される。制御部21は、成膜中の第二膜44の反射光の強度を受け取って、時間微分値を求め、時間微分値がゼロになった場合、極大値に達し、所望の膜厚になったとしてシャッター8を閉める(ステップ14〜17)。ステップ14〜17の動作は、ステップ5〜8と同様である。
これにより、プラズマ17は、プラズマ発生室2に閉じ込められ、成膜室3からプラズマ17が消失するため、第二膜44の成膜は瞬時に停止する。その後、第二膜の材料ガスと酸素ガスの供給をそれぞれ停止させ(ステップ18)、第二膜44の材料ガスが排気されるまで所定の時間待機する(ステップ19)。
以上により、第一膜43および第二膜44をそれぞれ反射率が最大となる膜厚(1/4波長)で成膜対象40上に積層することができる。その後、制御部21は、基板搬送手段(不図示)を制御し、成膜が終了した基板を成膜室3から搬出し、新しい成膜対象40を成膜室3に搬入する(ステップ20)。
本実施形態より、シャッター8の開閉で、成膜室3へ導入されるプラズマ17を遮断することにより、成膜の開始および停止を瞬時に実現できる。プラズマ17の遮断により、成膜室3中に残存する材料ガスがあっても、膜形成を瞬時に停止することができるため、膜厚を精度よく制御することができる。
また、成膜中に、所望の波長の光を照射して膜厚を検出するので、所望の波長にて所望の光学特性(例えば、最大の反射率)を与える最適な膜厚で膜を形成することができる。例えば、560nm等の所望の波長にて、反射性等の所望の光学特性を有する最適な膜厚に薄膜の厚さを制御できる。よって、酸化度合いによって反射特性が変化する第一及び第二膜43,44であっても、どのような酸化度合かを測定する必要なく、常に最適な光学特性(最大の反射率)が得られる膜厚で成膜することができる。
これを具体的に説明する。図7に、SiOx成膜時の酸素の有無による図2の構成の増反射膜の反射率の違いを示す。膜構造は、PC(ポリカーボネート)基板41/Alの反射金属膜42/SiOxからなる第一膜43/TiOyからなる第二膜44を積層した構造である。膜厚は、Alが80nm、SiOxが94nm、TiOyが59nmとした。SiOxからなる第一膜43に酸素を100sccm入れて成膜した場合(O:100)と、酸素を入れずに成膜した場合(O:なし)の反射率の違いは、図7のグラフの通りである。図7からわかるように、同じ膜厚でありながら、可視光域の反射率は大きく異なり、白色光の中心波長560nmにおいても反射率は異なっている。しかし、本実施形態では図6のフローのステップ6,7およびステップ15,16において、反射率の極大値で成膜を停止させるため、SiOxがどんな酸化度合でも、所望の波長にて最も高い反射率(増反射効果)の厚さの膜を成膜できる。
上記実施形態では、2種類の膜43,44を積層したが、これに限定されるものではなく、1層であってもよい、また、3種類以上の膜を積層してもよい。
本実施形態を用いて製造される増反射膜を備えた物品は、自動車灯体用リフレクター、集光型太陽電池のリフレクター、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)スキャナーミラー、又はストロボ用リフレクター兼トリガー電極等に適用できる。
上記実施形態では、増反射膜を成膜したが、これに限定されるものではなく、他の光学薄膜、例えば、干渉膜や、反射防止膜、光学フィルター、ハーフミラーを成膜することも可能である。その場合、薄膜の反射率が極小値あるいは所望の反射率に到達した時に所望の膜厚に達したと判断してもよい。
<実施例1>
本発明の実施例について説明する。実施例では、図2のように、ポリカーボネート(PC)の基材41の上にAlの反射金属膜42、SiOx(0<x≦2)からなる第一膜43、TiO(0<y≦2)からなる第二膜44を順に積層した増反射ミラーを製造した。PCの基材41の上に、Alの反射金属膜42が予めスパッタ法等により成膜されたものを用意した。
SiOの第一増反射層43とTiOの第二増反射層44を図1の装置を用いて直流アーク放電プラズマCVD法により成膜した。シャッター8を閉めた状態で、放電電流20Aでプラズマを発生させ、流量 100sccmのOを供給し、表1の圧力になるように導入したHMDSOの流量を適宜調整した後、シャッター8を開けて成膜室3にプラズマを導入し、成膜を開始させた。成膜中の第一膜43に560nmのLED光を照射し、反射光の時間微分値が最大になったら、シャッターを閉じた。これにより、SiOからなる第一膜43を成膜した。続けて、流量 100sccmのOを供給し、表1の圧力になるように導入したTiClとの流量を適宜調整した後、シャッター8を開けて、成膜室3にプラズマを導入し、成膜を開始させた。成膜中の第二膜44に560nmのLED光を照射し、反射光が極大値になったら、シャッター8を閉じた。これにより、TiOからなる第二膜44を成膜した。
表1に、作成された反射鏡の膜材料、膜厚、ガス圧、成膜速度をまとめた。
表1中の膜厚は触針段差計(ブルカー社製 Dektak(登録商標))により測定した。また、表1中の成膜速度は触針段差計により測定した膜厚値と膜厚時間より算出した。
Figure 0006427374
作成された増反射層の成膜速度は、SiO薄膜が4.7 nm/sec、TiO薄膜が3.0 nm/secであった。これらの成膜速度は真空蒸着法によって成膜した成膜速度より速い。図1の装置の場合、プラズマ密度が1012/cmと高いため、チャンバー内にはRF(高周波)プラズマなどを使用した場合より多くのSiイオン、Tiイオン、酸素ラジカルなどの活性種が存在するため、真空蒸着はもとより、RFプラズマなどを用いた場合と比較しても速い成膜速度が得られたと考えられる。
図1の装置は、シャッター8を閉めてプラズマを遮断することにより、速い成膜速度を達成しながら、精度よく膜厚の制御を行うことができる。
図8に、本実施例で製造した増反射膜を備えたミラーの反射率スペクトルの測定結果を示す。図8からわかるように、実施例のミラーは、560nm付近を中心に、可視光領域の大部分でAlのみの場合よりも高い反射率を得られた。可視光領域での反射率は約90%以上であった。
1・・・成膜システム、2・・・プラズマ発生室、3・・・成膜室、8・・・シャッター、13〜15・・・材料ガス導入管、17・・・プラズマ、21・・・制御部、22・・・モニタ部

Claims (14)

  1. アーク放電直流プラズマを発生するプラズマ発生室と、前記プラズマ発生室から導入された前記プラズマ及び一以上の材料ガスを用いてプラズマCVDにより成膜対象に一以上の膜を形成する成膜室と、前記プラズマの成膜室へ導入を遮断するシャッターとを備え、
    前記成膜室は開口を有し、前記プラズマ発生室は前記開口に接続され、前記プラズマ発生室内には、前記プラズマを発生させるアノードとカソードとが配置され、当該アノードは前記カソードよりも前記開口寄りに備えられ、
    前記シャッターは、前記アノードと前記開口との間の位置で、前記プラズマ発生室を遮蔽することにより前記プラズマの前記成膜室への導入を遮断する構成であることを特徴とする成膜装置。
  2. 請求項1に記載の成膜装置であって、前記開口と前記アノードの間には、前記プラズマ発生室から前記成膜室内にプラズマを引き出す空芯コイルが前記プラズマ発生室の外周に設置されており、
    前記シャッターは、前記空芯コイルと前記アノードとの間の位置で前記プラズマ発生室を遮蔽することを特徴とする成膜装置。
  3. 請求項1に記載の成膜装置であって、前記シャッターは、遮蔽部材と、前記遮蔽部材をプラズマ発生室の外側からスライドさせて前記アノードと前記開口との間の位置まで移動させる動作をガイドするガイド部と、前記遮蔽部材を前記ガイド部に沿って移動させる駆動部とを備えることを特徴とする成膜装置。
  4. 請求項1に記載の成膜装置であって、
    前記膜の厚さを検出するモニタ部と、当該モニタ部を制御するモニタ制御部とをさらに有し、
    前記モニタ部は、成膜中の前記膜に、光を照射する光源と、前記膜の反射光を検出する光検出部とを備え、
    前記モニタ制御部は、成膜中の前記膜が増反射膜である場合、前記膜の反射率が極大に到達したことを検出することにより前記所望の膜厚に達したと判断することを特徴とする成膜装置。
  5. 請求項1に記載の成膜装置であって、
    前記成膜室は、材料ガスをそれぞれ導入するガス導入部をさらに有し、
    前記ガス導入部は、前記成膜室の壁面近傍、または、前記成膜室に導入された前記プラズマの周囲に配置されていることを特徴とする成膜装置。
  6. 請求項4に記載の成膜装置と、前記成膜装置の前記シャッターを制御する制御部とを有する成膜システムであって、
    前記制御部は、前記モニタ制御部の検出結果により、前記膜の厚さが所望の厚さに達したと判断した場合、前記シャッターに前記プラズマの遮断を指示し、前記プラズマの遮断により成膜を停止させることを特徴とする成膜システム。
  7. 請求項6に記載の成膜システムであって、
    前記成膜室は、材料ガスを導入するガス導入部を有し、
    前記制御部は、
    前記ガス導入部を制御して第一の材料ガスを前記成膜室に導入した後、前記シャッターを開いて前記プラズマを前記成膜室に導入させて、プラズマCVDにより、第一の膜を前記成膜対象に堆積させ、
    前記モニタ制御部が、前記第一の膜の厚さが所望の膜厚に到達したと判断した場合、前記シャッターを閉じて前記プラズマの前記成膜室への導入を遮断することにより、前記第一の膜の成膜を停止させることを特徴とする成膜システム。
  8. 請求項7に記載の成膜システムであって、
    前記第一の材料ガスを停止させるとともに、第二の材料ガスを前記成膜室に導入した後、前記シャッターを開いて前記プラズマを前記成膜室に導入させて、プラズマCVDにより、第二の膜を前記成膜対象に堆積させることを特徴とする成膜システム。
  9. 請求項8に記載の成膜システムであって、
    前記制御部は、前記モニタ制御部が、前記第二の膜の厚さが所定の膜厚に到達したと判断した場合、前記シャッターを閉じて前記プラズマの前記成膜室への導入を遮断することにより、前記第二の膜の成膜を停止させることを特徴とする成膜システム。
  10. 請求項8または9に記載の成膜システムであって、
    前記制御部は、前記成膜対象に、前記第一の膜および前記第二の膜とは異なる第三の膜を成膜し、前記第一の膜および前記第二の膜は、前記第三の膜の上に積層して成膜することを特徴とする成膜システム。
  11. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の成膜装置を用いた薄膜製造方法であって、
    前記材料ガスと、前記プラズマ発生室で発生させた前記アーク放電直流プラズマとを前記成膜室に導入して、プラズマCVD法により前記成膜対象に膜を形成する第一工程と、
    前記膜の厚さをモニタし、所望の膜厚に達した場合には、前記プラズマ発生室から前記成膜室へ導入されている前記プラズマを前記シャッターで遮断することにより成膜を停止させる第二工程とを有することを特徴とする薄膜製造方法。
  12. 請求項11に記載の薄膜製造方法であって、
    前記第二工程の後に、前記材料ガスを停止させ、第二の導入ガスを前記成膜室に導入し、前記シャッターを開いて前記成膜室に前記プラズマを導入して、プラズマCVD法により前記成膜対象に第二の膜を形成する第三工程と、
    前記第二の膜の厚さをモニタし、所望の膜厚に達した場合には、前記プラズマ発生室から前記成膜室へ導入されている前記プラズマを前記シャッターで遮断することにより成膜を停止させる第四工程とを有することを特徴とする薄膜製造方法。
  13. 請求項11または12に記載の薄膜製造方法であって、
    前記膜が増反射膜である場合、形成中の前記膜に光を照射して、前記膜の反射光を検出し、反射光が極大に到達した場合、前記所望の膜厚に達したと判断することを特徴とする薄膜製造方法。
  14. 請求項13に記載の薄膜製造方法であって、
    前記光は、所定の波長の単色光であることを特徴とする薄膜製造方法。
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