JP6426896B2 - 代掻爪 - Google Patents
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Description
従来における代掻爪は、例えば大きく設定された切削角によって、一定の砕土性及び藁の土中へのすき込み性を確保しつつ、土を後方へ放擲する放擲性に重点を置いていることが多かった。
よって、本発明が解決しようとする課題は、良好な砕土性、藁の土中へのすき込み性及び放擲性を有する代掻爪を提供することである。
なお、以下の説明においては、代掻き機1が接続されるトラクタTの前進方向を前方向とし、後進方向を後方向とする。更に、代掻き作業を行う水田の田面に平行な方向を水平方向とし、前後方向に対して垂直な水平方向を特に左右方向とする。また、前後方向及び左右方向に対して垂直な方向を上下方向とする。
なお、3点リンクヒッチ機構はトラクタTに対して着脱自在である。よって、代掻き機1は、3点リンクヒッチ機構を介してトラクタTに対して着脱自在である。
ギヤボックス3は、PTO軸から入力軸13を介して動力が伝達される部材であり、その内部に適宜のギヤが組み込まれて成る。ギヤボックス3の右側には支持フレーム4が延在し、左側には伝動フレーム5が延在している。
チェン伝動ケース7は、その内部において伝動軸と回転軸14とに架け渡される無端チェン(図示せず)を有している。チェン伝動ケース7内における伝動軸及び回転軸14の端部は無端チェンに歯合している。よって、伝動軸が動力を受けて回転すると、無端チェンを介して回転軸14に動力が伝達される。
回転軸14の周面には複数の代掻爪15が取付けられる。なお、回転軸14が回転することによって代掻爪15の先端が描く回転軌道を二点鎖線で示している。回転軸14及び代掻爪15については、図3〜図6を参照しつつ後述する。
図3(A)は、取付基部16の側端部及び刃縁19が正面に見えるように配置された代掻爪15を示す。図3(B)は、図3(A)に示す状態から、腹面BSが手前に位置するように、図3(A)の上下方向を軸として略90°回転させた代掻爪15を示す。図3(C)は、図3(B)に示す状態から、面部20が手前に位置するように、図3(B)の上下方向を軸として略90°回転させた代掻爪15を示す。図3(D)は、図3(B)に示す状態から、横刃部18の先端部が手前に位置するように、図3(B)の左右方向を軸として略90°回転させた代掻爪15を示す。
代掻爪15は、取付基部16と、縦刃部17と、横刃部18と、刃縁19と、面部20とを有する。代掻爪15は各部位が連続する一枚の板状部材である。代掻爪15は、一枚の金属板をプレス加工することによって、折曲部位及び湾曲部位等を形成するのが良い。以下、縦刃部17及び横刃部18の表面において、横刃部18が湾曲している側の面を腹面BSと称し、腹面BSの裏面を背面RSと称する。また、代掻爪15の腹面BS側を腹側と称し、背面RS側を背側と称する。
ホルダ21は、断面形状が矩形の筒体である。ホルダ21は、回転軸14の外側に張り出し、回転軸14の軸線に対して略垂直となるように、回転軸14に取付けられている。ホルダ21の取付位置、取付方向、及び数等については、代掻き作業の効率を考慮して設定される代掻爪15の位置、方向、及び数等に応じて決定すれば良い。
なお、本発明に係る代掻爪において縦刃部は、良好な砕土性、藁の土中へのすき込み性及び放擲性を維持することができる限り、例えば背側に折曲されて成る形態に代えて湾曲されて成る形態であっても良い。
本発明に係る代掻爪において横刃部は、良好な砕土性、藁の土中へのすき込み性及び放擲性を維持することができる限り、例えば腹側に湾曲されて成る形態に代えて折曲されて成る形態であっても良い。
刃縁19は、代掻爪15の回転方向の前方側であるので、代掻爪15が回転したときに土に侵入し、土をかき分け、砕土し、藁を土中へすき込む部位である。
また、本発明において面部と縦刃部又は横刃部とは連続的である限り、一体形成されていても良く、別体形成されても良い。例えばボルト及びナット等の接続手段によって、縦刃部及び横刃部の少なくとも一方に固定的に接続されても良い。面部を別体に形成すると、代掻き作業を行うことによって縦刃部及び横刃部と面部との間に摩耗の差異が生じた場合に、接続手段による接続を一旦解除して分解し、摩耗が大きい部位のみを交換することができるので、交換が不要な部位は継続して使用することができる。これにより、例えば面部のみの局所的な摩耗によって代掻爪全体を交換する必要性が無くなり、代掻爪の長寿命化及び材料低減を図ることができる。
任意の切断面毎の回転中心軸線141に沿った距離同士を比較すると、取付基部16側から横刃部18の先端側に向かって漸次増大する箇所を有している。該距離が漸次増大する箇所は、面部20が背面RS側に張り出す距離が大きくなる箇所である。該距離がゼロの状態から増大し始める位置は、縦刃部17における回転方向の後方側の縁端部(峰線)と、図3(B)に二点鎖線で示す折曲開始線とが交わる位置である。この位置によって、図5(A)及び図5(C)における左右方向への、面部20が縦刃部17から突出する位置、換言すると縦刃部17における面部20の背側への立上り位置が決定する。
仮に面部20が横刃部18のみから突出する場合は、横刃部18における刃縁19に直交する複数の切断面において上記と同様に算出される距離を比較すると、漸次増大する箇所を見出すことができる。
なお、上記と同様に算出される距離が増大するに従って、つまり面部20における回転方向に面する面積が大きくなるに従って、代掻き作業時において面部20による後方への土の放擲量が増大する。換言すると、代掻き作業時に代掻爪15の特に面部20に対して作用する土からの抵抗が増大する。よって、上記距離は、トラクタTから代掻き機1に伝達される動力の大きさ、回転軸14の回転速度、土質等を考慮して、代掻き作業を円滑に行うことができる程度の土からの抵抗となるように設定すれば良い。
代掻爪15の切削角は例えば次のように表すことができる。代掻爪15の回転中心Vは、図2に示した回転軸14の回転中心と一致する。代掻爪15が回転する際に、横刃部18の先端角部である刃先Wが、回転中心Vから最も離れた代掻爪15の部位である。刃先Wは代掻爪15の回転によって、円形の回転軌道WPを描く。回転中心Vと刃先Wとを繋ぐ線分Xと、回転軌道WPの刃先Wにおける接線Yとは直交している。縦刃部17と横刃部18との間には、横刃部18を形成する際に縦刃部17から変形が始まる境界である折曲開始線Zが形成されている。刃先Wから折曲開始線Zの平行線Z2を設ける。直線Yと平行線Z2とが成す角度αを、代掻爪15の切削角とする。
図6に示す代掻爪15の切削角は約30°である。本発明に係る代掻爪の切削角としては、例えば10°〜50°が好ましい。切削角が10°〜50°であると、縦刃部17及び横刃部18による良好な砕土性及び藁の土中へのすき込み性を確保することができると共に、土の持ち回り性も良好となる。
従来において切削角が大きく設定された代掻爪は、横刃部の腹面による土の表面を叩く動作と、横刃部による土の押圧動作と、後方への土の放擲と、飛散防止部材への衝突によって、砕土していた。
先ず、図7(A)には、回転によって土表面Eに接触し始めた状態の代掻爪15を示す。横刃部18近傍に示す黒色の矢印は、横刃部18の土表面Eへの接触方向及び侵入方向を示す。代掻爪15は、図6に示したように切削角が小さく設定されて約30°である。よって、代掻爪15の横刃部18は、従来の腹面で叩く動作ではなく、土表面Eに切り込むようにして土中に侵入する。横刃部18の腹面で土表面Eを叩く従来例に比べて、横刃部18が土表面Eに切り込む場合の方が、代掻爪15が円滑に土中に侵入することができ、砕土性及び藁の土中へのすき込み性は良好である。
横刃部18が土から抜ける際に、横刃部18の進行方向が後方でかつ上方であるので、横刃部18の腹面が一部の土を掬うことになる。横刃部18の腹面が土を掬った状態で更に代掻爪15が回転すると、掬われた土の一部が回転方向の前方側に落下する。回転方向の前方側に落下した土は、再び横刃部18が侵入して砕土される、又は、面部20により押圧されて後方へ放擲される。よって、横刃部18によって土を持ち回り、複数回に亘って砕土することができる。
図8(A)は、取付基部161の側端部及び刃縁191が正面に見えるように配置された代掻爪151を示す。図8(B)は、図8(A)に示す状態から、腹面BSが手前に位置するように、図8(A)の上下方向を軸として略90°回転させた代掻爪151を示す。図8(C)は、図8(B)に示す状態から、面部201が手前に位置するように、図8(B)の上下方向を軸として略90°回転させた代掻爪151を示す。
なお、面部201が縦刃部171及び横刃部181から立ち上がる位置と、面部20が縦刃部17及び横刃部18から立ち上がる位置とは、略同位置である。また、代掻爪151は、各部位が連続的に形成されているので、代掻爪15と同様に、一枚の金属板をプレス加工することによって、折曲部位及び湾曲部位等を形成することができる。
Claims (6)
- 水平な回転軸の外周側に複数取付けられ、該回転軸と共に回転する代掻爪であって、
前記回転軸に取付けられる取付基部と、
前記取付基部から延在する縦刃部と、
前記縦刃部の先端から延在し、回転中心軸の一方側に折曲又は湾曲されて成る横刃部と、
回転方向の前方側における前記縦刃部及び前記横刃部の端縁部である第1刃縁と、
回転方向の後方側における前記縦刃部及び前記横刃部の端縁部である、第1刃縁と反対側の第2刃縁と、
前記第1刃縁と前記第2刃縁とを連結する面において、回転方向の後方側の一部が、前記回転中心軸の他方側に突出し、回転方向に面する面部と、を備える、
代掻爪。 - 前記面部を通り、前記第1刃縁側の端面に直交する切断面において、前記取付基部側から前記横刃部の先端側に向かって各部位の該切断面を比較すると、
前記切断面と交差する前記第2刃縁と、前記切断面と交差する前記第1刃縁との間の、前記回転中心軸に沿った距離が、漸次増大する箇所を有する、
請求項1に記載の代掻爪。 - 前記切断面において、前記距離は、前記取付基部側から前記横刃部の先端側に向かって、増大から減少に転じる箇所を有する、
請求項2に記載の代掻爪。 - 前記縦刃部は、前記回転中心軸の他方側に折曲又は湾曲されて成る、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の代掻爪。 - 前記面部と、前記縦刃部又は前記横刃部とは連続的に形成されている、
請求項1〜4のいずれか一項に記載の代掻爪。 - 前記横刃部の切削角は10°〜50°である、
請求項1〜5のいずれか一項に記載の代掻爪。
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