以下では、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.遊技機の構成
図1は、本実施形態に係る遊技機の外観構成を示す斜視図である。本実施形態の遊技機は、遊技場から貸し出された遊技球(遊技媒体)を用いて遊技を行うものであり、遊技機の外側面を形成する外枠2と、遊技機の内部に設けられ、遊技球が移動する遊技領域4を形成する遊技盤6と、遊技盤6を遊技者が視認可能かつ接触不可能にするガラスユニット8と、ガラスユニット8を取り囲むように形成された前枠10(扉体)を備えており、ガラスユニット8は前枠10の裏側に取り付けられている。
そして前枠10の下部中央には、遊技球を貯留するための上皿16が設けられており、上皿16の内側側面の左部には、遊技機から遊技者に遊技球を払い出すための払出口18が設けられている。また前枠10の下部右側には、グリップユニット20が設けられており、遊技者がグリップユニット20を遊技機に向かって右回りに回転させる操作を行うと、遊技機内部に設けられた図示しない発射装置が作動して、遊技領域4内に遊技球が発射されるようになっている。なお本実施形態の発射装置は、1分間に99個(1秒間に1.65個)の遊技球を発射することができる。
そして上皿16の内側側面の右部には、上皿16から遊技球を発射装置に供給するための供給口22が設けられている。
また上皿16の縁部の手前側中央部には、演出ハンドル26(演出操作入力装置)が設けられており、遊技者が演出ハンドル26を操作すると、遊技機で行われる演出が変化する。そして演出ハンドル26の中央部には演出ボタン27(演出操作入力装置)が設けられており、遊技者が演出ボタン27を操作すると、遊技機で行われる演出が変化する。
図2は、図1で示した遊技盤6の外観構成を示す正面図である。図2に示すように遊技盤6には、円形状に外レール28が設けられており、外レール28に囲まれた領域が、遊技球が移動する遊技領域4となっている。また遊技領域4の左端部には、外レール28の内側で外レール28に沿うように円弧状に内レール30が設けられており、外レール28と内レール30は、遊技盤6の下方に設けられた図示しない発射装置から発射された遊技球を遊技領域4に誘導する。
また遊技盤6の中央部には、遊技を盛り上げるための演出画像などを表示する液晶ディスプレイ32と、液晶ディスプレイ32を囲むように形成された装飾部34を備える演出ユニット36が設けられている。この装飾部34は、光を透過する半透明の素材により構成された部分を有しており、半透明の素材により構成されている部分の内部には、遊技を盛り上げるための演出光などを出力する複数のLEDが設けられている。
そして本実施形態では、液晶ディスプレイ32の手前側を遊技球が通過できないようになっており、発射装置から発射された遊技球は、装飾部34の左側の遊技領域4または右側の遊技領域4を落下するようになっている。そして遊技領域4には、遊技盤6の表面に交差するように図示しない多数の遊技釘が打ち付けられており、遊技領域4を移動する遊技球の移動方向がランダムに変化するようになっている。
また装飾部34の左部には、装飾部34の左側の遊技領域4を落下する遊技球が通過できる開口40が形成されており、この開口40を通過した遊技球は装飾部34の左下部に設けられた通路42を通過して、装飾部34の中央下部に設けられたステージ44に落下するようになっている。このステージ44の上面は滑らかな曲面となっているとともに、ステージ44とガラスユニット8との間に遊技球がステージ44から下方に落下できる隙間が形成されており、通路42からステージ44上に落下した遊技球がステージ44上を左右に往復移動した後にステージ44の中央部付近から下方に落下するようになっている。
そしてステージ44の中央部の下方には、ステージ44の中央部付近から下方に落下した遊技球が進入可能な第1始動入賞口46が設けられている。この第1始動入賞口46は、遊技球が進入したことを検出するセンサ(検出手段)を内蔵し、遊技球が進入すると遊技球が遊技機内部に回収されるように構成されており、第1始動入賞口46に遊技球が進入するたびに、遊技者に対して所定個数(1個以上の規定数、例えば3個)の遊技球が払い出されるとともに、乱数値を取得して大当たりの当否を決定する特別抽選が行われる。
また装飾部34の右側の遊技領域4には、遊技球が遊技機内部に回収されずに通過する通過ゲート48が設けられている。この通過ゲート48は、遊技球が通過したことを検出するセンサを内蔵し、通過ゲート48を遊技球が通過するたびに、乱数値を取得して普通当たりの当否を決定する普通抽選が行われる。
また装飾部34の右側の遊技領域4には、通過ゲート48の下方に、遊技球が進入すると遊技球が遊技機内部に回収される第2始動入賞口50が設けられている。この第2始動入賞口50は、遊技球が進入したことを検出するセンサ(検出手段)を内蔵するとともに、第2始動入賞口50に遊技球が進入しにくい縮小状態(進入を補助しない状態・非補助状態)と遊技球が進入しやすい拡大状態(進入を補助する状態・補助状態)との間で動作可能な補助部材を備える普通役物52(補助手段)が設けられている。そして普通役物52は、補助部材を動作させるソレノイドなどの駆動装置を内蔵しており、普通抽選で普通当たりが当選すると所定条件下で拡大状態となるように制御される。そして第2始動入賞口50に遊技球が進入するごとに、遊技者に対して所定個数(1個以上の規定数、例えば3個)の遊技球が払い出されるとともに、乱数値を取得して大当たりの当否を決定する特別抽選が行われる。
なお、第1始動入賞口46に遊技球が進入するごとに遊技者に払い出される遊技球の個数と、第2始動入賞口50に遊技球が進入するごとに遊技者に払い出される遊技球の個数は、同一の個数であっても異なる個数であってもよい。
また装飾部34の右側の遊技領域4には、遊技球が進入すると遊技球が遊技機内部に回収される大入賞口54が設けられている。この大入賞口54は、遊技球が進入したことを検出するセンサを内蔵するとともに、大入賞口54を塞ぐ板状部材を備える特別役物56が設けられており、特別役物56は、大入賞口54に遊技球が進入不可能な閉状態(第2状態、進入不可状態)と遊技球が進入可能な開状態(第1状態、進入可能状態)との間で動作可能に構成されている。そして特別役物56は、板状部材を動作させるソレノイドなどの駆動装置を内蔵しており、特別抽選で大当たりが当選すると開始される特別遊技状態において所定条件下で開状態となるように制御される。そして大入賞口54に遊技球が進入するたびに、遊技者に対して所定個数(例えば15個)の遊技球が払い出される。
また図2に示すように、遊技領域4の最下部には、いずれの入賞口にも進入せずに遊技領域4を落下した遊技球を遊技機内部に回収するアウト口62が設けられている。
そして遊技球の発射装置は、図1で示したグリップユニット20の回転量を調整することにより遊技球の射出力が変化するように構成されており、グリップユニット20の回転量が少ない場合には装飾部34の左側の遊技領域4を遊技球が落下するように遊技球が発射され、グリップユニット20の回転量が多い場合には装飾部34の右側の遊技領域4を遊技球が落下するように遊技球が発射される。
従って遊技者は、遊技状況に応じてグリップユニット20の回転量を調整し、遊技球が左側の遊技領域4を落下して、あるいは開口40と通路42とステージ44を通過して第1始動入賞口46に入賞するように遊技球を発射させたり(左打ち)、遊技球が右側の遊技領域4を落下して、通過ゲート48を遊技球が通過するように、あるいは第2始動入賞口50に遊技球が入賞するように、あるいは大入賞口54に遊技球が入賞するように遊技球を発射させたりする(右打ち)。
なお本実施形態の遊技機では、遊技球が左側の遊技領域4を落下する場合には、通過ゲート48を遊技球が通過することがなく、第2始動入賞口50、大入賞口54に遊技球が入賞することがなく、また遊技球が右側の遊技領域4を落下する場合には、第1始動入賞口46に遊技球が入賞することがないようになっている。
また遊技盤6の右下部であって、遊技領域4の外側には、遊技機の各種状態をLED等の点灯および消灯により示す状態表示装置70が設けられている。
図3は、状態表示装置70の外観構成を示す正面図である。状態表示装置70は、図3に示すように、普通図柄表示部72、普通保留表示部74、第1特別図柄表示部76、第1特別保留表示部78、第2特別図柄表示部80、第2特別保留表示部82、遊技状態表示部84が設けられている。
普通図柄表示部72は、2つのLEDにより構成され、普通抽選が行われる場合に2つのLEDを点滅させることにより普通図柄を変動表示し、2つのLEDを点灯または消灯させることにより普通図柄を停止表示して、普通抽選の結果を表示する。
普通保留表示部74は、2つのLEDにより構成され、通過ゲート48を遊技球が通過した時点で既に普通図柄が変動表示中である場合など、普通抽選用乱数値を取得しても普通抽選を行うことができないことにより普通抽選用乱数値が保留された場合に、保留されている普通抽選用乱数値の数に対応する普通保留数を表示するものであり、2つのLEDを点灯または消灯または点滅させることの組み合わせによって、0〜4個の普通保留数を表示する。
第1特別図柄表示部76は、7セグメントディスプレイにより構成され、第1始動入賞口46に遊技球が進入することにより特別抽選が行われる場合に、7セグメントディスプレイを点滅させることにより第1特別図柄を変動表示し、7セグメントディスプレイを複数種類の態様のうちいずれかの態様で点灯させることにより第1特別図柄を停止表示して、特別抽選の結果を表示する。
第1特別保留表示部78は、2つのLEDにより構成され、第1始動入賞口46に遊技球が進入した時点で既に第1特別図柄または第2特別図柄が変動表示中である場合など、特別抽選用乱数値を取得しても特別抽選を行うことができないことにより特別抽選用乱数値が第1特別乱数値として保留された場合に、保留されている第1特別乱数値の数に対応する第1特別保留数を表示するものであり、2つのLEDを点灯または消灯または点滅させることの組み合わせによって、0〜4個の第1特別保留数を表示する。
第2特別図柄表示部80は、7セグメントディスプレイにより構成され、第2始動入賞口50に遊技球が進入することにより特別抽選が行われる場合に、7セグメントディスプレイを点滅させることにより第2特別図柄を変動表示し、7セグメントディスプレイを複数種類の態様のうちいずれかの態様で点灯させることにより第2特別図柄を停止表示して、特別抽選の結果を表示する。
第2特別保留表示部82は、2つのLEDにより構成され、第2始動入賞口50に遊技球が進入した時点で既に第1特別図柄または第2特別図柄が変動表示中である場合など、特別抽選用乱数値を取得しても特別抽選を行うことができないことにより特別抽選用乱数値が第2特別乱数値として保留された場合に、保留されている第2特別乱数値の数に対応する第2特別保留数を表示するものであり、2つのLEDを点灯または消灯または点滅させることの組み合わせによって、0〜4個の第2特別保留数を表示する。
遊技状態表示部84は、6つのLEDにより構成され、6つのLEDを点灯または消灯または点滅させることの組合せによって、現在設定されている遊技状態の種類を表示する。本実施形態では、通常状態(低確率状態)と、通常状態よりも大当たりの当選確率が高く設定された確変状態(高確率状態)と、特別抽選で大当たりが当選すると開始される特別遊技状態と、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動時間を短縮させて特別抽選の実行契機を頻繁に到来させる時短状態の4種類の遊技状態が設定可能となっており、6つのLEDを点灯または消灯または点滅させることの組み合わせによって、いずれの遊技状態に設定されているかを表示する。
2.前枠の構成
図1で示したように前枠10は、ガラスユニット8を取り囲むように設けられており、ガラスユニット8の右側に対応する部分を構成する右側ユニット100と、ガラスユニット8の左側に対応する部分を構成する左側ユニット102と、ガラスユニット8の上側に対応する部分を構成する上側ユニット104と、ガラスユニット8の下側に対応する部分を構成する下側ユニット106(突出部)を備えている。そして右側ユニット100、左側ユニット102および上側ユニット104のそれぞれは、光を透過する半透明の素材により構成された部分を有しており、半透明の素材により構成された部分の内部には、遊技を盛り上げるための演出光などを出力する複数のLEDが設けられている。
図4は、図1で示した右側ユニット100の外観構成を示す斜視図である。図4では図1と同様に、図中左下方向が遊技機の前方向となっており、図中右上方向が遊技機の後方向となっている。図4に示すように右側ユニット100は、平面状に形成され遊技機の右側面を構成する右側面部108と、ガラスユニット8の右側の外縁部を構成する右外縁部110を備えている。そして右外縁部110は、曲面状に形成されてキャラクタの意匠が施された半透明の右キャラクタレンズ112を備えている。
図5は、右側ユニット100の右側面部108の分解斜視図である。図5に示すように右側面部108は、右ベース部114と、右側電飾基板116と、拡散シート118と、導光板120と、印刷シート122と、外レンズ124と、フレーム126を備えており、右側電飾基板116は、部品が取り付けられる面が遊技機の右側面に対して平行になるように設けられている。そして遊技機の内側から右外側に向かって、右ベース部114、右側電飾基板116、拡散シート118、導光板120、印刷シート122、外レンズ124、フレーム126の順序で重なるようにしてそれぞれが設けられている。
そして右側電飾基板116の部品が取り付けられる面のうち、遊技機の右外方向を向く面であって拡散シート118や導光板120等が設けられている方の面である右外面128(第1面)には、32個の第1LED130(第1発光部)が縦方向に1列に配列されており、各第1LED130は、光の照射方向が右側電飾基板116の右外面128に対して平行かつ遊技機の後方向(第1方向)となるように設けられている。
一方、右側電飾基板116の右外面128の反対側の面であって遊技機の内方向を向く面である右内面132(第2面)には、32個の第1LED130と同様に、32個の第2LED134(第2発光部)が縦方向に1列に配列されており、各第2LED134は、第1LED130とは異なり、光の照射方向が右側電飾基板116の右内面132に対して垂直かつ遊技機の内(左)方向(第2方向)となるように設けられている。
そして右ベース部114には、右ベース部114に右側電飾基板116が取り付けられた状態で32個の第2LED134のそれぞれから照射された光が右ベース部114に遮られないようにするため、縦方向に細長く右ベース部114を貫通する右スリット136が設けられている。
図6は、図4のA−Aを切断線とする右側ユニット100の内部構造を示す断面斜視図である。図6に示すように右側面部108では、右側電飾基板116の右外面128に設けられた32個の第1LED130のそれぞれに対して、図中実線矢印で示す照射方向において導光板120の手前側の端面が密着するように導光板120が設けられており、32個の第1LED130のそれぞれから照射された光が、導光板120(第2板状部材)の手前側の端面から導光板120の内部に供給されるようになっている。そして導光板120の内部に供給された光は、導光板120と、導光板120の内側面に密着するように設けられている拡散シート118によって、導光板120が面発光するように図中破線矢印で示すように遊技機の右外方向(遊技機に向かう遊技者の方向とは異なる方向)に向かって反射して印刷シート122を介して外レンズ124の外側面(板面)から外部に出力される。
また右外縁部110では、右側電飾基板116の右内面132に設けられた32個の第2LED134のそれぞれに対して、図中実線矢印で示す照射方向において右キャラクタレンズ112の右側の端面が密着するように、右キャラクタレンズ112が右ベース部114の右スリット136を貫通して設けられており、32個の第2LED134のそれぞれから照射された光が、右キャラクタレンズ112(第1板状部材)の右側の端面から右キャラクタレンズ112の内部に供給されるようになっている。そして右キャラクタレンズ112の内部に供給された光は、右キャラクタレンズ112に形成された肉厚の変化、エッジ、シボ(しわ)などによって、右キャラクタレンズ112が部分的に発光するように図中破線矢印で示すように遊技機の前方向(遊技機に向かう遊技者の方向)に向かって反射して右キャラクタレンズ112の前面(板面)から外部に出力される。
このように本実施形態の右側ユニット100では、1つの右側電飾基板116の右外面128に設けられた32個の第1LED130により、導光板120、印刷シート122、外レンズ124を介して遊技機の右外方向に演出光を出力し、1つの右側電飾基板116の右内面132に設けられた32個の第2LED134により右キャラクタレンズ112を介して遊技機の前方向に演出光を出力することができる。従って本実施形態では、電飾基板の設置スペースを減少させるとともに、部品点数を減少させることができる。
図7は、図1で示した左側ユニット102の外観構成を示す斜視図である。図7では図1と同様に、図中左下方向が遊技機の前方向となっており、図中右上方向が遊技機の後方向となっている。図7に示すように左側ユニット102は、平面状に形成され遊技機の左側面を構成する左側面部138と、ガラスユニット8の左側の外縁部を構成する左外縁部140を備えている。そして左外縁部140は、曲面状に形成されてキャラクタの意匠が施された半透明の左キャラクタレンズ142を備えている。
図8は、左側ユニット102の左側面部138および左外縁部140の分解斜視図である。図8に示すように左側面部138は、左ベース部144と、左側電飾基板146と、外カバー148を備えており、左側電飾基板146は、部品が取り付けられる面が遊技機の左側面に対して平行になるように設けられている。そして遊技機の内側から左外側に向かって、左ベース部144、左側電飾基板146、外カバー148の順序で重なるようにしてそれぞれが設けられている。
そして左側電飾基板146の部品が取り付けられる面のうち、遊技機の内方向を向く面であって左ベース部144が設けられている方の面である左内面150には、32個の第3LED152(第3発光部)が縦方向に1列に配列されており、各第3LED152は、光の照射方向が左側電飾基板146の左内面150に対して垂直かつ遊技機の内方向(右方向)となるように設けられている。
そして左ベース部144には、左ベース部144に左側電飾基板146が取り付けられた状態で32個の第3LED152のそれぞれから照射された光が左ベース部144に遮られないようにするため、縦方向に細長く左ベース部144を貫通する左スリット154が設けられている。
図9は、図7のB−Bを切断線とする左側ユニット102の内部構造を示す断面斜視図である。図9に示すように左外縁部140では、左側電飾基板146の左内面150に設けられた32個の第3LED152のそれぞれに対して、図中実線矢印で示す照射方向において左キャラクタレンズ142の左側の端面が密着するように、左キャラクタレンズ142が左ベース部144の左スリット154を貫通して設けられており、32個の第3LED152のそれぞれから照射された光が、左キャラクタレンズ142の左側の端面から左キャラクタレンズ142の内部に供給されるようになっている。そして左キャラクタレンズ142の内部に供給された光は、左キャラクタレンズ142に形成された肉厚の変化、エッジ、シボ(しわ)などによって、左キャラクタレンズ142が部分的に発光するように図中破線矢印で示すように遊技機の前方向に向かって反射して外部に出力される。
なお本実施形態の遊技機では、左側ユニット102の左側面部138は右側ユニット100の右側面部108よりも奥行き幅が狭くなっているため、左側ユニット102には右側ユニット100のように遊技機の左外方向に向かって演出光を出力させるための構成を有していない。
また図8に示すように左外縁部140では、左キャラクタレンズ142の内側に、多数のLEDのそれぞれの点灯を制御することにより文字、絵柄あるいは模様などを表示させる左LEDビジョンユニット156が設けられている。この左LEDビジョンユニット156は、左前電飾基板158と、左リフレクタ160と、左スモークレンズ162を備えており、左前電飾基板158は、部品が取り付けられる面が遊技機の正面に対して平行になるように設けられている。そして遊技機の奥側から手前側に向かって、左前電飾基板158、左リフレクタ160、左スモークレンズ162の順序で重なるようにしてそれぞれが設けられている。
そして左前電飾基板158の部品が取り付けられる面のうち、遊技機の前方向を向く面であって左リフレクタ160が設けられている方の面である左前面164には、多数の第4LED166(第4発光部)が縦方向と横方向に2次元に行列状に配列されており、各第4LED166は、光の照射方向が左前電飾基板158の左前面164に対して垂直かつ遊技機の前方向となるように設けられている。なお本実施形態の左LEDビジョンユニット156の形状は矩形となっておらず、多数の第4LED166の配列は、各行の行数および各列の列数が部分的に異なるようになっている。
また左リフレクタ160(制限部)は、格子状に形成されており、左前電飾基板158の手前側に左リフレクタ160が取り付けられると、左リフレクタ160により区切られている多数の直方体の空間である画素空間168のそれぞれに1つの第4LED166が納まるようになっている。詳細には、各画素空間168の大きさは、縦8.5mm、横8.5mm、奥行き7.5mmとなっており、行列状に配列された多数の第4LED166のそれぞれの照射範囲を制限している。これにより左リフレクタ160は、隣り合う第4LED166のそれぞれで光の色、明るさを変化させても、隣り合う第4LED166のそれぞれの光の色、明るさの違いが明確に区別できるようにしている。
ここで本実施形態の左リフレクタ160では、各画素空間168の内側面が乳白色となっており、各画素空間168に納まっている第4LED166からの光を内側で適度に反射させることにより、各画素空間168が全体的に光って見えるようにしている。
また左スモークレンズ162(透過部)は、透明よりも透過率あるいは明度が低くなるように黒色に着色されており、左リフレクタ160の手前側に左スモークレンズ162が取り付けられると、各画素空間168に納まっている第4LED166からの光を透過させつつ適度に拡散させることにより、隣り合う第4LED166のそれぞれの光の色、明るさの違いが明確に区別できるようにしつつ、各画素空間168が全体的に光って見えるようにしている。
そして図9に示すように左外縁部140では、左キャラクタレンズ142の内側に左LEDビジョンユニット156が設けられ、多数の第4LED166のそれぞれから照射された光は、遊技機の前方向に向かって左キャラクタレンズ142を介して外部に出力される。特に本実施形態では、左リフレクタ160の前面が、多数の第4LED166のそれぞれが出力する演出光の色よりも明度が低くなるように黒色に着色されていることにより、隣り合う第4LED166のそれぞれの光の色、明るさが左リフレクタ160の前面において反映されないようにして、隣り合う第4LED166のそれぞれの光の色、明るさの違いが明確に区別できるようにしている。
こうして本実施形態の左LEDビジョンユニット156では、多数の第4LED166のそれぞれの光の色、明るさを制御することにより文字、絵柄あるいは模様などを表示させる際に、隣り合う第4LED166のそれぞれの光の色、明るさの違いが明確に区別できるようにしつつ、各画素空間168が全体的に光って見えるようにしている。
また本実施形態では、左リフレクタ160の前面が、左スモークレンズ162の色に合わせて黒色に着色されていることにより、左LEDビジョンユニット156を消灯している状態では、遊技者から見て左キャラクタレンズ142を通して左LEDビジョンユニット156が目立たないようにして、左キャラクタレンズ142における演出を妨げないようにすることができる。
なお本実施形態では、図6に示すように、右側ユニット100の右外縁部110にも、右キャラクタレンズ112の内側に、左LEDビジョンユニット156と同一の構成を有する右LEDビジョンユニット170が設けられている。この右LEDビジョンユニット170は、多数の第5LED172(第5発光部)が縦方向と横方向に2次元に行列状に配列されている右前電飾基板174と、多数の第5LED172のそれぞれが出力する演出光の色よりも明度が低くなるように黒色に着色された右リフレクタ176(制限部)と、透明よりも透過率あるいは明度が低くなるように黒色に着色された右スモークレンズ178を備えており、遊技機の奥側から手前側に向かって、右前電飾基板174、右リフレクタ176、右スモークレンズ178の順序で重なるようにしてそれぞれが設けられているが、右前電飾基板174は、左前電飾基板158とは異なり、部品が取り付けられる面が遊技機の正面に対して約30度内側を向くように設けられている。
図10は、前枠10が外枠2に対して開いている状態を示す斜視図である。図10に示すように、前枠10は、前枠10の左辺および外枠2の左辺に沿った回転軸180を中心として外枠2に対して回転可能に取り付けられている。そして図1で示したように前枠10が外枠2に対して閉じている状態で、グリップユニット20の上方に設けられたシリンダー錠に鍵を差し込んで一方向に回転させると、施錠が解除されて図10に示すように前枠10を外枠2に対して開くことができるようになっている。
図10に示すように本実施形態の遊技機は、外枠2の内側に、図2で示した演出ユニット36が取り付けられる遊技盤6や、スピーカー181などが設けられている本体182を備えており、本体182には、図示しないが、遊技の進行を制御するメイン基板と、演出を制御するサブ基板が設けられている。そして本体182に設けられた遊技盤6に取り付けられる演出ユニット36や、スピーカー181はサブ基板に接続され、サブ基板によって液晶ディスプレイ32などにおける演出が制御される。
また図10に示すように、前枠10の裏側の下部右側には、本体182に設けられたサブ基板に接続されている中継基板184が設けられている。そして前枠10に設けられた右側電飾基板116、左側電飾基板146、左前電飾基板158および右前電飾基板174のそれぞれは、中継基板184を介して本体182に設けられたサブ基板に接続される。
図11は、電飾制御基板186(演出制御基板)の外観構成を示す斜視図である。電飾制御基板186は、右側電飾基板116に設けられている第1LED130および第2LED134(演出装置)、左側電飾基板146に設けられている第3LED152(演出装置)、左前電飾基板158に設けられている第4LED166(演出装置)および右前電飾基板174に設けられている第5LED172(演出装置)のそれぞれの点灯を制御するものであり、サブ基板からの信号が中継基板184を介して電飾制御基板186に入力されると、第1LED130、第2LED134、第3LED152、第4LED166および第5LED172のそれぞれの点灯制御を行うための信号を右側電飾基板116、左側電飾基板146、左前電飾基板158および右前電飾基板174のそれぞれに出力する。
図11に示すように電飾制御基板186は、中継基板184からの信号が入力される入力用コネクタ188と、左側電飾基板146および左前電飾基板158への信号が出力される左出力用コネクタ190と、右側電飾基板116および右前電飾基板174への信号が出力される右出力用コネクタ192が設けられている。そして電飾制御基板186は、上ケース194および下ケース196が接続されると上ケース194および下ケース196により覆われるようになっているが、上ケース194には、左出力用コネクタ190を露出させる左開口198、入力用コネクタ188を露出させる中開口200、および右出力用コネクタ192を露出させる右開口202が設けられており、上ケース194および下ケース196により電飾制御基板186が覆われている状態でも、入力用コネクタ188、左出力用コネクタ190および右出力用コネクタ192のそれぞれにハーネスを接続させることができるようになっている。そして本実施形態では、上ケース194および下ケース196が電飾制御基板186を覆った状態で接続されることにより、電飾制御基板ユニット203が形成される。
なお本実施形態では、上ケース194および下ケース196が接続された状態で2個のかしめ部品204が取り付けられると、各かしめ部品204によって上ケース194および下ケース196の接続が保持されるようになっており、上ケース194および下ケース196の接続を解除する場合には2個のかしめ部品204を破壊しなければならないようになっている。これにより本実施形態では、電飾制御基板186に対する不正が行われることを防止している。
そして本実施形態では、このような電飾制御基板186を前枠10に設けることが好ましいが、図10に示すように、右側電飾基板116、左側電飾基板146、左前電飾基板158および右前電飾基板174の周辺には、電飾制御基板186を設けるスペースがない。
図12は、本実施形態の遊技機の左側面図である。図12に示すように、本実施形態の遊技機では、前枠10の下側ユニット106に、図1で示した上皿16、下皿24、演出ハンドル26、演出ボタン27が設けられており、下側ユニット106は右側ユニット100(突出部とは異なる部分)、左側ユニット102(突出部とは異なる部分)あるいは上側ユニット104よりも前方に突出した形状を有している。そして図1に示すように、下側ユニット106の底部の右端にはグリップユニット20が設けられており、下側ユニット106の内部には、図示しないが、遊技球の発射装置と、供給口22から発射装置に遊技球を送るための玉送り機構が設けられている。また下側ユニット106の内部には、図10に示すように、本体182に設けられたスピーカー181から出力された音を前枠10の前面から外部に出力させるための空洞として形成されているスピーカー出力ダクト205が設けられている。
ここで図1に示すように、下側ユニット106の底部の左側には下皿24が設けられているが、下側ユニット106の底部の右側部分である右底部206には下皿24が設けられておらず、右底部206の内部には、部品が配置されていない水平方向に広がる平板状のスペースが残存していた。そこで本実施形態の遊技機では、下側ユニット106の右底部206の内部において、部品が取り付けられる面が鉛直方向を向くように、水平方向に電飾制御基板186を設けるようにした。
図13は、前枠10の裏側から見た右底部206の内部の周辺の外観構成を示す拡大斜視図である。図13に示すように本実施形態の遊技機では、右底部206の内部に、電飾制御基板ユニット203を着脱自在に水平方向に挿入可能な基板スロット208(受入空間)が設けられている。本実施形態の基板スロット208は、水平方向に広がる平板状の空間を形成するように、奥側以外の上下左右の壁が金属製の板状部材により構成されており、電飾制御基板ユニット203を水平方向に受け入れつつ、基板スロット208に挿入された電飾制御基板ユニット203に外部から不正にアクセスしにくいようになっている。
ここで基板スロット208は、下側ユニット106の底部のうち、下皿24が設けられていない方の右底部206の内部に設けられているため、基板スロット208の形状は、下皿24の内側部分の形状と左右対称の形状となっており、基板スロット208の大きさは、下皿24の内側部分の大きさと同等の大きさとなっているが、基板スロット208の形状あるいは大きさは、他の部品との関係で変更することができる。
そして、電飾制御基板ユニット203が基板スロット208に挿入された状態で、図13に示すハーネスカバー210が基板スロット208の周辺部に取り付けられると、入力用コネクタ188、左出力用コネクタ190および右出力用コネクタ192のそれぞれに接続されたハーネスを、ハーネスカバー210の裏側面に設けられた空間であるハーネスガイド212に納めつつ、ハーネスカバー210の裏側面の一部が電飾制御基板ユニット203の手前側面に接触して、電飾制御基板ユニット203を基板スロット208内に固定することができるようになっている。
こうして本実施形態では、下側ユニット106の右底部206の内部に基板スロット208を設け、基板スロット206に電飾制御基板ユニット203を挿入した状態で、電飾制御基板186と中継基板184が接続され、また電飾制御基板186と右側電飾基板116、左側電飾基板146、左前電飾基板158および右前電飾基板174のそれぞれが接続されるようにしている。
そして本実施形態では、電飾制御基板186が電飾制御基板ユニット203として形成されているため、電飾制御基板ユニット203を基板スロット208に抜き差しすることにより、電飾制御基板186を容易に交換することができる。これにより本実施形態によれば、遊技機の機種毎に交換される遊技盤6とともに電飾制御基板186を交換することができ、前枠10において実行される演出を遊技盤6の交換に合わせて機種固有の演出に変更することができる。
また本実施形態では、基板スロット208により部品を配置するスペースが確保されているため、電飾制御基板186が不要な場合には、他の部品を基板スロット208に設けるようにすることができる。
3.機能ブロック
図14は、本実施形態の遊技機の機能ブロック図である。本実施形態の遊技機は、メイン基板500およびサブ基板600を含む制御基板によって制御される。メイン基板500は、通過ゲートセンサ502、第1始動入賞口センサ504、第2始動入賞口センサ505、大入賞口センサ506、払出センサ508等の入力手段からの入力信号を受けて、遊技を実行するための各種の演算を行い、演算結果に基づいて、普通役物駆動装置520、特別役物駆動装置522、払出装置524等の出力手段の動作制御を行う。
またサブ基板600は、メイン基板500から送られてくる信号や、演出ボタンスイッチ602、演出ハンドルセンサ604からの入力信号を受けて、遊技の進行状況に合わせた演出を実行するための各種の演算を行い、演算結果に基づいて、演出表示装置620、音響装置622、可動物駆動装置624等の演出装置626の動作制御を行う。またメイン基板500やサブ基板600等の各基板の機能は各種のプロセッサ(CPU、DSPなど)、ASIC(ゲートアレイなど)、ROM(情報記憶媒体の一例)、あるいはRAMなどのハードウェアや、ROMなどに予め記憶されている所与のプログラムからなるソフトウェアにより実現される。
そしてメイン基板500は、乱数発生手段540、普通抽選手段542、普通駆動制御手段544、特別抽選手段546、遊技状態移行制御手段548、特別駆動制御手段550、払出制御手段552、通信制御手段554、メインメモリ570を含んで構成されている。
乱数発生手段540は、抽選用の乱数値を発生させる手段であり、ハードウェア乱数を発生させる乱数発生器や、ソフトウェア乱数を発生させるプログラムにより実現される。ソフトウェア乱数は、例えば、インクリメントカウンタ(所定のカウント範囲を循環するように数値をカウントするカウンタ)のカウント値に基づいて発生させることができる。なお本実施形態において「乱数値」には、数学的な意味でランダムに発生する値のみならず、その発生自体は規則的であっても、その取得タイミング等が不規則であるために実質的に乱数として機能しうる値も含まれる。
普通抽選手段542は、1個の遊技球が通過ゲート40を通過するごとに作動する通過ゲートセンサ502からの検出信号に基づいて、乱数発生手段540から乱数値(抽選用乱数値)を取得して、取得した乱数値について普通当たりの当否を決定する普通抽選を行う。
普通駆動制御手段544は、普通抽選で普通当たりが当選すると、普通役物52が所定条件下で拡大状態となるように普通役物駆動装置520を制御する。
特別抽選手段546は、1個の遊技球が第1始動入賞口46に進入するごとに作動する第1始動入賞口センサ504からの検出信号に基づいて、あるいは1個の遊技球が第2始動入賞口50に進入するごとに作動する第2始動入賞口センサ505からの検出信号に基づいて、乱数発生手段540から乱数値(抽選用乱数値)を取得して、取得した乱数値について大当たりの当否を決定するとともに、大当たりが当選した場合には、複数種類の大当たり図柄のうちいずれの図柄が当選したかを判定する特別抽選を行う。
遊技状態移行制御手段548は、所定の移行条件の成立に基づいて、通常状態、特別遊技状態、確変状態、時短状態の間で遊技状態を移行させる遊技状態移行制御処理を行う。遊技状態の移行条件は、1の条件が定められていてもよいし、複数の条件が定められていてもよい。複数の条件が定められている場合には、複数の予め定められた条件のうち1の条件が成立したこと、あるいは複数の予め定められた条件の全てが成立したことに基づいて、遊技状態を別の遊技状態へ移行させることができる。
通常状態は、複数種類の遊技状態の中で初期状態に相当する遊技状態で、通常状態からは特別遊技状態への移行が可能となっている。
特別遊技状態は、通常状態、確変状態あるいは時短状態における特別抽選において大当たりが当選したことに基づいて開始され、大当たり図柄の種類に応じて予め定められたラウンド数(実行回数)の特別遊技が実行されると終了する。そして大当たり図柄が確変図柄であった場合には、特別遊技状態が終了すると確変状態に移行され、大当たり図柄が通常図柄であった場合には、特別遊技状態が終了すると時短状態に移行される。
確変状態は、通常状態よりも大当たりが当選する確率が高くなるように、あるいは大当たりが当選した場合に確変図柄が当選する確率が高くなるように、特別抽選が行われるとともに、通常状態よりも普通当たりが当選する確率が高くなるように普通抽選が行われる遊技状態である。また確変状態では、1回の特別抽選にかかる時間および1回の普通抽選にかかる時間が通常状態よりも短縮されることにより、特別抽選および普通抽選の実行契機を頻繁に到来させることができるように制御される。そして確変状態からは特別遊技状態への移行が可能となっているが、確変状態において特別抽選が行われた回数が9999回に達したことを条件に終了して通常状態に移行される。ただし確変状態では、特別抽選における大当たりの当選確率が約1/39に設定されるため、確変状態において特別抽選が行われた回数が9999回に達する前に特別遊技状態が開始され、確変状態から通常状態に移行することはほとんどないようになっている。
時短状態は、大当たりが当選する確率が通常状態と同一となるように特別抽選が行われるが、通常状態よりも普通当たりが当選する確率が高くなるように普通抽選が行われる遊技状態である。また時短状態では、1回の特別抽選にかかる時間および1回の普通抽選にかかる時間が通常状態よりも短縮されることにより、特別抽選および普通抽選の実行契機を頻繁に到来させることができるように制御される。そして時短状態からは特別遊技状態への移行が可能となっているが、時短状態において特別抽選が行われた回数が100回に達したことを条件に終了して通常状態に移行される。
特別駆動制御手段550は、特別遊技状態における各特別遊技において、大当たり図柄の種類に応じて予め定められた態様で特別役物56が開状態となるように特別役物駆動装置522の駆動制御を行う。
払出制御手段552は、第1始動入賞口センサ504、第2始動入賞口センサ505あるいは大入賞口センサ506からの検出信号に基づいて、検出信号ごとに予め定められている賞球数に相当する払出数の遊技球を払出装置524に払い出させる制御を行う。
通信制御手段554は、サブ基板600に信号を送信する制御を行っている。なお本実施形態の遊技機では、メイン基板500とサブ基板600との間では、メイン基板500からサブ基板600への単方向通信のみが可能となっており、サブ基板600からはメイン基板500へ信号を送信することができないように通信接続されている。
続いて、サブ基板600について説明する。サブ基板600は、演出制御手段640と、サブメモリ670とを含んで構成されている。
演出制御手段640は、メイン基板500から送信された通知信号や、演出ボタンスイッチ602、演出ハンドルセンサ604からの入力信号や、サブメモリ670に記憶されている演出データに基づいて、演出表示装置620を制御して液晶ディスプレイ32に演出画像を表示させたり、音響装置622を制御してスピーカー181から演出音を出力させたり、可動物駆動装置624を駆動して可動物を動作させたりするなど、演出装置626を制御することにより、遊技を盛り上げたり、遊技を補助するための演出を実行させる。特に本実施形態では、演出制御手段640は、第1LED130、第2LED134あるいは第3LED152の点灯あるいは消灯を制御して、外レンズ124、右キャラクタレンズ112あるいは左キャラクタレンズ142から出力される演出光を制御したり、多数の第4LED166あるいは多数の第5LED172のそれぞれが出力する光の色、明るさを制御して、左LEDビジョンユニット156あるいは右LEDビジョンユニット170に文字、絵柄あるいは模様などを表示させる。
具体的には演出制御手段640は、第1始動入賞口46や第2始動入賞口50への遊技球の入賞、演出ハンドル26や演出ボタン27に対する操作、遊技状態の変動などの遊技イベントの発生に応じて、特別抽選演出処理、状態演出処理などを行う。
特別抽選演出処理では、演出制御手段640は、メイン基板500から送信された通知信号に基づいて、特別抽選を演出する特別変動演出を演出装置626に実行させる。本実施形態では演出制御手段640は、液晶ディスプレイ32において特別図柄画像を変動表示させた後に、特別抽選の結果に応じた態様で特別図柄画像を停止表示させるとともに、液晶ディスプレイ32においてキャラクタ画像を動作させたり、背景画像を変化させたりする変動演出画像を表示させることにより、特別変動演出を液晶ディスプレイ32において実行する。また演出制御手段640は、特別変動演出として、特別図柄画像や変動演出画像に合わせて可動物駆動装置624を制御して可動物を動作させる。
ここで本実施形態では、特別変動演出の実行種別としてプレミアムリーチ、スーパーリーチ1、スーパーリーチ2、ノーマルリーチ、リーチ無しが用意されており、演出制御手段640は、特別抽選の結果に基づいて、特別変動演出の実行種別を複数の実行種別のいずれにするかを決定する。そして各実行種別の特別変動演出は、特別図柄画像や変動演出画像の表示パターンや、可動物の動作パターンが異なるとともに、特別抽選の結果に応じて選択される確率や、開始から終了までにかかる実行時間が異なっている。これにより各実行種別の特別変動演出は、各実行種別の特別変動演出が実行された場合における大当たりの当選に対する期待度や、確変図柄あるいは通常図柄の当選に対する期待度が異なるようになっている。
状態演出処理では、演出制御手段640は、メイン基板500から送信された通知信号に基づいて、現在の遊技状態に応じて液晶ディスプレイ32においてキャラクタ画像を動作させたり、背景画像を変化させたり、可動物を動作させたりすることにより、現在の遊技状態を遊技者に示唆する状態演出を実行する。
例えば、現在の遊技状態が通常状態である場合には、演出制御手段640は、特別抽選が行われるごとに演出状態移行抽選を行い、演出状態を複数種類の演出状態のうちいずれの演出状態に設定するかを決定する。そして演出制御手段640は、設定されている演出状態に応じた通常状態画像を液晶ディスプレイ32に表示させる。また演出制御手段640は、現在の遊技状態が確変状態である場合には、液晶ディスプレイ32に現在の遊技状態が確変状態であることを示唆する確変状態画像を表示させ、現在の遊技状態が時短状態である場合には、液晶ディスプレイ32に現在の遊技状態が時短状態であることを示唆するとともに、特別抽選が行われた回数が100回に達するまでの残り回数を示す時短状態画像を表示させ、現在の遊技状態が特別遊技状態である場合には、液晶ディスプレイ32に現在の遊技状態が特別遊技状態であることを示すとともに、消化したラウンド数や残りラウンド数を示す特別遊技状態画像を表示させる。
4.変形例
本発明は、上記の実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能であり、以下に変形例を紹介する。なお、上記実施形態や、以下において変形例として説明する各種の手法は、本発明を実現する制御手法として適宜組み合わせて採用することができる。
上記実施形態では、上記実施形態では、左側ユニット102は右側ユニット100のように遊技機の左外方向に向かって演出光を出力させるための構成を有していない例を挙げて説明したが、左側ユニット102にも右側ユニット100と同様に拡散シートや導光板等が設けられ、左側電飾基板146の部品が取り付けられる面のうち、遊技機の左外方向を向く面であって拡散シートや導光板等が設けられている方の面である左外面に、32個の第6LEDが縦方向に1列に配列され、各第6LEDは、光の照射方向が左側電飾基板146の左外面に対して平行かつ遊技機の後方向となるように設けられ、32個の第6LEDのそれぞれから照射された光が、導光板の手前側の端面から導光板の内部に供給されるようにしてもよい。
また上記実施形態では、第1LED130から照射された光が導光板120の手前側の端面に供給され、第2LED134から照射された光が右キャラクタレンズ112の右側の端面に供給される例を挙げて説明したが、第1LED130から照射された光、あるいは第2LED134から照射された光は、板状部材の端面以外の部分や他の異なる形状の部材を介して外部に出力されるようにしてもよい。
また上記実施形態では、第1LED130は、光の照射方向が右側電飾基板116の右外面128に対して平行かつ遊技機の後方向となるように設けられ、第2LED134は、光の照射方向が右側電飾基板116の右内面132に対して垂直かつ遊技機の内方向となるように設けられている例を挙げて説明したが、第1LED130の光の照射方向は、右外面128側で他の方向に変更することができ、第2LED134の光の照射方向は、右内面132側で他の方向に変更することができる。
また上記実施形態では、左スモークレンズ162および右スモークレンズ178の色は、透明よりも透過率あるいは明度が低くなるように黒色となっている例を挙げて説明したが、透過率が80パーセントよりも低くあるいは多数の第4LED166、多数の第5LED172のそれぞれが出力する演出光の色よりも明度が低くなる色であれば灰色、濃紺、焦げ茶色などでもよい。また上記実施形態では、左リフレクタ160および右リフレクタ176の前面の色が、多数の第4LED166あるいは多数の第5LED172のそれぞれが出力する演出光の色よりも明度が低くなるように黒色に着色されている例を挙げて説明したが、左リフレクタ160および右リフレクタ176の前面の色についても、灰色、濃紺、焦げ茶色などの明度の低い色にしてもよい。
また上記実施形態では、左リフレクタ160および右リフレクタ176の各画素空間168の内側面が乳白色となっている例を挙げて説明したが、左リフレクタ160あるいは右リフレクタ176の各画素空間168の内側面を黒色などの明度の低い色にしてもよく、この場合には隣り合う第4LED166あるいは第5LED172のそれぞれの光の色、明るさの違いがより明確に区別されるようにすることができる。
また上記実施形態では、下側ユニット106の内部において水平方向に設けられる電飾制御基板186は、右側電飾基板116に設けられている第1LED130および第2LED134(演出装置)、左側電飾基板146に設けられている第3LED152(演出装置)、左前電飾基板158に設けられている第4LED166(演出装置)および右前電飾基板174に設けられている第5LED172(演出装置)のそれぞれの点灯を制御するものである例を挙げて説明したが、電飾制御基板186は、右側電飾基板116に設けられている第1LED130および第2LED134(演出装置)、左側電飾基板146に設けられている第3LED152(演出装置)のそれぞれの点灯を制御するものとしてもよいし、左前電飾基板158に設けられている第4LED166(演出装置)および右前電飾基板174に設けられている第5LED172(演出装置)のそれぞれの点灯を制御するものとしてもよい。
また、下側ユニット106の内部において水平方向に設けられる演出制御基板は、可動物の動作を制御する制御基板、演出ハンドル26や演出ボタン27などの演出操作入力装置の制御基板、グリップユニット20の制御基板など、前枠10に設けられる各種装置の制御基板としてもよい。
また上記実施形態では、下側ユニット106の右底部206の内部において水平方向に電飾制御基板186が設けられている例を挙げて説明したが、右側ユニット100あるいは左側ユニット102よりも前方に突出した形状を有する上側ユニット104の内部において水平方向に電飾制御基板186が設けられているようにしてもよい。