JP2008237744A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技者が遊技の楽しさを十分に味わうことができるようにする。
【解決手段】開示される遊技機の1つであるスロットマシン1は、複数のリールと、リール演出ユニットとを有している。上記複数のリールには、各外周面に複数種類の図柄が描かれている。上記リール演出ユニットを構成する演出枠61a,61b,62a,62b,64aは、上記複数種類の図柄を覆うことなく、複数のリールの各外周面と遊技者との間に出没可能に構成されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、パチンコ店等の遊技場に設置されるパチンコ遊技機、スロットマシン等のメダル遊技機あるいは雀球遊技機、アレンジボール等の弾球遊技機などの遊技機に関する。
遊技機の1つであるパチンコ遊技機には、従来、以下に示す構成を有するものがあった。即ち、このパチンコ遊技機は、所定の開始条件が成立した場合、複数の図柄群ごとに複数の特別図柄を変動表示させ、所定時間経過後に複数の図柄群ごとに特別図柄を順次停止表示するための図柄表示手段を備えている。
また、このパチンコ遊技機は、特別図柄の停止表示過程において、特別図柄の変動表示を一旦停止させた後に、特別図柄の変動表示を再開し、最終的に、図柄表示手段に設定された複数の表示ラインのうち、所定の表示ライン上に、停止表示された特別図柄の組み合わせが当たりの組み合わせであった場合、通常遊技と比較して遊技者にとって有利な特別遊技へ移行可能である。
そして、このパチンコ遊技機では、上記図柄表示手段における特別図柄の変動表示を一旦停止させる際に所定の条件が成立した場合、複数の表示ラインのうちの少なくとも1ラインにおいて、当たりとなる可能性が高いことを示唆するリーチ目の組み合わせを発生させるとともに、リーチ目の組み合わせとなった特別図柄を発光ダイオードからなるバックランプを用いて強調表示している(例えば、特許文献1参照。)。以下、この技術を第1の従来例と呼ぶ。
一方、遊技機の1つであるスロットマシンには、従来、以下に示す構成を有するものがあった。即ち、このスロットマシンは、複数のリールの各外周面を横切る所定の表示ラインに沿う各図柄停止表示位置にそれぞれ光の表示を行うとともに、これらの図柄停止表示位置のいずれか1つに表示される光が他の図柄停止表示位置とは異なる光の表示態様になるように設定し、他の図柄停止表示位置とは異なる態様の光が表示された図柄停止表示位置に対し、その光の色彩を変更する制御又は光を点滅させる制御を実行し、所定時間経過後に変動制御を停止して、当たりフラグが設定されているか否かにより、他の図柄停止表示位置と同じ態様又は異なる態様のいずれかによる光の表示を行っている(例えば、特許文献2参照。)。以下、この技術を第2の従来例と呼ぶ。
特開2003−144674号公報 特開2003−290426号公報(請求項1、請求項10)
上記第1の従来例に係るパチンコ遊技機では、バックランプを単に点灯又は消灯しているに過ぎない。また、従来のパチンコ遊技機では、リーチや大当たり等の際に遊技者の視覚に訴える演出として、前扉の両側、上部、下部あるいはコーナにそれぞれ設置されている複数のランプなどをそれぞれ点灯又は点滅させている。
従って、上記第1の従来例に係るパチンコ遊技機において、リーチ目の組み合わせとなった特別図柄を発光ダイオードからなるバックランプを用いて強調表示した場合であっても、遊技者によっては、強調表示された特別図柄よりも上記した複数のランプの点灯又は点滅の方に注意が向けられ、どの表示ライン上でリーチ目が発生したのかを認識することが困難であり、せっかくリーチ目を表示して遊技者の期待感を高めようとしても、その演出効果を十分に発揮することができなかった。
一方、上記第2の従来例に係るスロットマシンでは、光の色彩を変更する制御又は光を点滅させる制御を実行しているので、上記第1の従来例と比べれば演出手法は多彩となる。しかし、上記第1及び第2の従来例における演出は、いずれも遊技者の面前に既に存在する演出手段を制御する、いわば静的なものであるので、その多彩さにも限界がある。従って、遊技者は、遊技の面白さを十分に楽しむことができない。
上記した不都合は、パチンコ遊技機だけでなく、スロットマシン等のメダル遊技機あるいは雀球遊技機、アレンジボール等の弾球遊技機などの他の遊技機についても、同様に当てはまる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、上述のような課題を解決することができる遊技機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明に係る遊技機は、各外周面に複数種類の図柄が描かれた複数のリールと、前記複数種類の図柄を覆うことなく、前記複数のリールの前記各外周面と遊技者との間に出没可能に構成されたリール演出部とを有していることを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機に係り、前記リール演出部は、前記複数のリールの前記各外周面と前記遊技者との間に出現した場合に、停止状態にある対応する前記リールの前記外周面に描かれた対応する前記図柄を囲むようにそれぞれ構成された複数の演出枠を有していることを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の遊技機に係り、前記複数の演出枠には、複数の発光素子がそれぞれ設けられていることを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の遊技機に係り、遊技者に対して行う複数の演出パターンが予め記憶された演出パターン記憶手段と、前記演出パターン記憶手段から1つの前記演出パターンを選択し、選択した前記演出パターンに基づいて、前記リール演出部を制御する制御部とを有していることを特徴としている。
本発明によれば、遊技者は、複数のリールの外周面に描かれた図柄が揃うか否かという遊技本来の興味を維持しつつ、複数のリールの外周面と自己との間にリール演出部が出没するという複雑な演出が行われるので、遊技の面白さを十分に楽しむことができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る遊技機の1つであるスロットマシン1の外観構成を示す正面図、図2は、図1に示すスロットマシン1の前扉3の構成を示す背面図、図3は、図1に示すスロットマシン1の筐体2の構成を示す正面図である。本実施の形態に係るスロットマシン1は、全体形状が略長方形状を呈している筐体2と、この筐体2の開口部を塞ぐようにして蝶番機構(図示略)により開閉可能に取り付けられた前扉3とを備えている。
図3に示すように、筐体2内の中央からやや下端寄りにおいて、側板2aと側板2bとの間に架設された棚板11の上面には、回胴装置12が固設されている。この回胴装置12は、左リール21a、中リール21b及び右リール21cを備えている。左リール21a、中リール21b及び右リール21cは、いずれも略円筒状を呈しており、それぞれが回転自在に、かつ、各回転軸が略同一直線上に位置するように並設されている。左リール21a、中リール21b及び右リール21cの各外周面には、複数種類の図柄が入賞役に応じて1個又は数個ずつ略等間隔に描かれている。但し、図柄の配列は、左リール21a、中リール21b及び右リール21cそれぞれで異なっている。
ここで、入賞役について説明する。入賞役には、一般に、特別役、特定役、小役、リプレイ等がある。特別役とは、通常遊技とは異なる遊技であって遊技者に有利な複数回の特別遊技に移行させるための役である。通常遊技における役の抽選において特別役に当選し、特別役の図柄の組み合わせが有効ラインに停止したとき、即ち特別役が入賞したことを条件として、通常遊技から特別遊技に移行させる。特別遊技は、通常遊技以上にメダル獲得枚数期待値が大きく、遊技者にとって有利となる遊技である。
特別遊技には、例えば、BB(ビックボーナス)ゲーム及びRB(レギュラーボーナス)ゲームが含まれる。これらの特別遊技では、いずれも、上限遊技回数が予め定められている。従って、遊技者は、特別遊技の上限遊技回数を最大限に利用して、当選役をできるだけ多く入賞させることにより、より多くのメダル獲得を目指すこととなる。
また、特定役(SB(シングルボーナス))とは、1回の特別遊技に移行させるための役である。小役とは、所定枚数のメダルを遊技者に払い出す役であり、例えば複数種類設けられている。リプレイとは、前の遊技で投入したメダル枚数を維持した再遊技を行う権利を遊技者に与える役である。
図3に示す上記回胴装置12の下方であって、筐体2の底板2cの上面略中央には、ホッパ装置13が固設されている。ホッパ装置13は、前扉3の操作卓3aに穿設されたメダル投入口31a(図1参照)から投入されたメダル(図示略)を貯留するとともに、入賞配当等の際にメダルを払い出す。このホッパ装置13の図中右隣の底板2c上面には、オーバーフロータンク14が固設されている。オーバーフロータンク14には、ホッパ装置13から溢れたメダルが収容される。一方、ホッパ装置13の図中左隣の底板2c上面には、電源装置15が固設されている。電源装置15は、スロットマシン1の各部へ所要の電力を供給している。
また、回胴装置12の上方であって、筐体2の背板2dには、メイン制御基板16が固設されている。メイン制御基板16は、スロットマシン1の各部を制御する。メイン制御基板16は、中央処理装置(CPU)、ROM、RAM、ポート等を有するマイコンを中心として構成されている。
一方、図1に示すように、前扉3の前面中央からやや下端寄りには、遊技者側に突出して、操作卓3aが前扉3と一体的に形成されている。前扉3は、例えば、硬質プラスチック等から構成されている。操作卓3aの段部3aaの図中右端近傍には、メダル投入部31が形成されている。メダル投入部31の略中央には、遊技者がメダルを投入するためのメダル投入口31aが穿設されている。
一方、操作卓3aの段部3aaの左端近傍に所定距離離れてそれぞれ穿設された2つの貫通孔(図示略)には、1ベットボタン32及びマックスベットボタン33がそれぞれ嵌合されている。1ベットボタン32及びマックスベットボタン33は、スロットマシン1の1ゲームに賭けるメダルの枚数を指示するためのものである。つまり、遊技者が1ベットボタン32を押圧操作することにより、内部的に貯留されているメダルから1枚のメダルが当該ゲームに対して賭けられる。同様に、遊技者がマックスベットボタン33を押圧操作することにより、内部的に貯留されているメダルから最大枚数(通常、3枚)のメダルが当該ゲームに対して賭けられる。
また、操作卓3aの左端近傍に穿設された貫通孔(図示略)には、精算ボタン34が嵌合されている。精算ボタン34は、ゲームに使用するためにメダル投入口31aから投入されたメダルをキャンセルして払い出させることを指示するとともに、メイン制御基板16が内部貯留したメダルを清算して払い出させることを指示するためのものである。
さらに、操作卓3aにおいて、上記精算ボタン34の図中右隣には、スタートレバー35が固設されている。スタートレバー35は、上記回胴装置12を構成する左リール21a、中リール21b及び右リール21cの一斉回転の開始を指示するためのものである。このスタートレバー35は、先端に球形状を呈する操作ノブを有する揺動可能な操作桿を備えている。スタートレバー35は、遊技者により操作されていない状態では、操作桿が操作卓3aの正面に対して直交する姿勢を保持している(オフ状態)。遊技者が操作ノブを把持して操作桿を上下左右のいずれかの方向に傾倒操作すると、スタートレバー35はオン状態となる。その後、遊技者が操作桿から手を離すと、内蔵された図示せぬスプリングの付勢力によって操作桿が元の位置に戻り、スタートレバー35は再びオフ状態となる。
また、操作卓3aの正面略中央には、ストップボタン36a、36b及び36cがそれぞれ所定間隔離れて並設されている。ストップボタン36a、36b及び36cは、上記左リール21a、上記中リール21b及び上記右リール21cの配列にそれぞれ対応しており、対応する上記左リール21a、上記中リール21b又は上記右リール21cのそれぞれの回転停止をそれぞれ指示するためのものである。
一方、操作卓3aの図中右端近傍には、前扉3を開錠するための鍵(図示略)が挿入される鍵穴37が穿設されている。この鍵穴37にスロットマシン1の管理者等が所定の鍵を挿入して開錠操作すると、図示せぬ蝶番機構によって筐体2に取り付けられている前扉3を上記蝶番機構を軸として前方へ開くことができる。一方、スロットマシン1の管理者等が前扉3を筐体2側に閉じ、前扉3の上記鍵穴37近傍を筐体2側に押し付ける操作をすると、自動的に施錠される。
操作卓3aの上方には、中パネルユニット41が取り付けられている。この中パネルユニット41の略中央には、筐体2内の略中央に固設された回胴装置12に対応して、略長方形状を呈する透明な表示窓41aが形成されている。このため、遊技者は、回胴装置12を構成する左リール21a、中リール21b及び右リール21cがそれぞれ停止した状態において、上記表示窓41aから、各リール21a、21b及び21cのそれぞれの外周面に描かれた縦3行、横3列の図柄を目視することができる。
中パネルユニット41の左右には、サイドランプ42a及び42bが取り付けられている。また、中パネルユニット41の上方には、上パネル部43が設けられている。この上パネル部43は、上部ランプ43a、放音部43b及び43c並びに画像表示部43d等から概略構成されている。上部ランプ43aは、前扉3の上端略中央に取り付けられている。
サイドランプ42a及び42b並びに上部ランプ43aは、それぞれ高輝度の発光ダイオード(LED)等を内蔵している。後述するサブ制御基板47(図2参照)は、リーチや大当たり等の際に遊技者の視覚に訴える演出を行うために、サイドランプ42a及び42b並びに上部ランプ43aをそれぞれ点灯又は点滅させる。
放音部43b及び43cは、前扉3の左右それぞれの端部3b及び3c近傍であって、中パネルユニット41の上部に接して取り付けられている。放音部43b及び43cは、それぞれスピーカ43ba及び43ca(図2参照)を内蔵している。後述するサブ制御基板47(図2参照)は、ゲーム中に遊技者の聴覚に訴える演出を行うために、当該ゲームの進行に応じて選択した効果音や楽音等を放音部43b及び43cから放出させる。
上記した放音部43bと放音部43cとの間には、画像表示部43dが設けられている。画像表示部43dは、例えば、液晶パネル又はプラズマディスプレイパネル(PDP)等のディスプレイを有している。後述するサブ制御基板47(図2参照)は、当該ゲームにストーリー性を与えたり、遊技者に内部当選結果を暗示して期待感を惹起させたりする等の演出を行うために、画像表示部43dにゲームの進行に応じて選択した動画像又は静止画像を表示させる。
一方、操作卓3aの下方には、下パネル44が取り付けられている。下パネル44には、スロットマシン1のモデルタイプ等を遊技者へ認識させるため、例えば登場キャラクターの絵等が描かれている。
さらに、下パネル44の下方、即ち、前扉3の下端には、受皿ユニット45が前扉3と一体的に形成されている。受皿ユニット45の図中右端から左端近傍にかけて、メダルを貯留するための受け皿45aが前扉3と一体的に形成されている。受皿ユニット45の背板45bのうち、上記受け皿45aの左右端近傍には、放音部45c及び45dがそれぞれ設けられている。放音部45c及び45dは、それぞれスピーカ45ca及び45da(図2参照)を内蔵している。後述するサブ制御基板47(図2参照)は、ゲーム中に遊技者の聴覚に訴える演出を行うために、当該ゲームの進行に応じて選択した効果音や楽音等を放音部45c及び45dから放出させる。
また、受皿ユニット45の背板45bの中央やや左寄りには、入賞時にメダルが排出されたり、後述するメダルセレクタ49(図2参照)により不適であるとして排除され落下したメダル等が排出されたりするメダル払出口45eが穿設されている。メダル払出口45eは、略長方形状を呈している。受皿ユニット45の左端近傍には、遊技者の喫煙に供するための灰皿46が設けられている。
次に、前扉3の背面側の構成について、図2を参照して説明する。図2において、図1の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。前扉3の背面の上端近傍、即ち、図1に示す画像表示部43dの背面側には、サブ制御基板47が固設されている。サブ制御基板47は、主として、ゲームの演出に関して、前扉3に取り付けられている各部を制御する。サブ制御基板47は、中央処理装置(CPU)、ROM、RAM、ポート等を有するマイコンを中心として構成されている。ROMには、後述する通常時演出内容等の各種の演出パターンが予め記憶されている。このROMは、演出パターン記憶手段と呼ぶことができる。
サブ制御基板47の両端近傍には、上記した放音部43b及び43cをそれぞれ構成するスピーカ43ba及び43caがそれぞれ取り付けられている。サブ制御基板47の下方であって、中パネルユニット41を構成する表示窓41aに対向した位置には、リール演出ユニット48が取り付けられている。リール演出ユニット48は、遊技中に何らかの入賞役がついたことを遊技者に確実に報知することにより、遊技の興趣を向上させるためのものである。なお。リール演出ユニット48の詳細な構成については後述する。
また、リール演出ユニット48の下方の図中左端近傍、即ち、図1に示すメダル投入部31の背面側には、メダルセレクタ49が取り付けられている。メダルセレクタ49は、上記メダル投入部31から投入されたメダルの適否を判別し振り分ける装置である。メダルセレクタ49は、投入されたメダルが適正であると判定した場合、メイン制御基板16へメダル受付信号を供給する。メイン制御基板16は、メダル受付信号を受信するごとにクレジットを加算して内部的にメダルを貯留する。
メダルセレクタ49の図中右隣には、メダルガイド部50が設けられている。このメダルガイド部50は、上記メダルセレクタ49によって選別され検出された適正なメダルを筐体2に固設されているホッパ装置13へ案内する。また、メダルセレクタ49の下方には、フローシュート51が設けられている。このフローシュート51は、上記メダルセレクタ49により不適であるとして排除され落下したメダル又は異物を、前扉3の受皿ユニット45の背板45bに穿設されているメダル払出口45eへ案内する。さらに、このフローシュート51と一体的にメダル払出通路52が設けられている。メダル払出通路52は、前扉3が施錠された状態において、筐体2に固設されているホッパ装置13のメダル排出口(図示略)に当接し、ホッパ装置13から払い出されたメダルを、上記メダル払出口45eへ案内する。メダル払出通路52の図中右隣には、上記した放音部45cを構成するスピーカ45caが取り付けられている。一方、前扉3の背面の図中左下端近傍には、上記した放音部45dを構成するスピーカ45daが取り付けられている。
次に、リール演出ユニット48の詳細な構成について、図2及び図4〜図6を参照して説明する。図4は、リール演出ユニット48の詳細な構成を示す前扉3の部分拡大背面図、図5は、演出枠63a、63b及び64aが対応するスライド機構63及び64にそれぞれ収容された状態のリール演出ユニット48を図4のA−A部分と同じ部分で切断した断面図、図6は、リール演出ユニット48によって演出枠61a、61b、62a、62b及び64aを表示窓41aから目視可能な状態にスライドさせた一例を示す図である。なお、図6において、演出枠61a、61b、62a、62b及び64aがほぼV字状に位置しているのは、ボーナスに当選したことを示している。
リール演出ユニット48は、スライド機構61〜64から構成されている。スライド機構61は、図2及び図4に示すように、中パネルユニット41の左枠部41bの背面において、表示窓41aの左端41aaに接して固設されている。スライド機構61は、例えば、図示せぬ3個のプッシュ型のソレノイドを有し、略枠形状を呈する演出枠61a、61b及び61cをそれぞれ個別に、図4に示すX1+方向〜X1−方向へスライド可能に構成されている。スライド機構61は、サブ制御基板47により制御され、入賞役に応じて、演出枠61a、61b又は61cのすべて又はいずれかを左リール21aの外周面と表示窓41aとの間に出没させる。
ここで、X1+方向とは表示窓41aの中央に向かう方向をいい、X1−方向とは表示窓41aの中央から離れる方向をいう。各演出枠61a、61b及び61cは、X1+方向では、図6に示すように、停止状態にある左リール21aの外周面にそれぞれ描かれた対応する図柄を囲む位置が最大の移動位置となる。一方、X1−方向では、各演出枠61a、61b及び61cは、図4に示すように、スライド機構61内に完全に収容される位置が最大の移動位置となる。
演出枠61aでは、例えば、横枠部61aa及び61abにそれぞれ15個の発光素子65が取り付けられているとともに、縦枠部61ac及び61adにそれぞれ6個の発光素子65が取り付けられている。同様に、演出枠61bでは、例えば、横枠部61ba及び61bbにそれぞれ15個の発光素子65が取り付けられているとともに、縦枠部61bc及び61bdにそれぞれ6個の発光素子65が取り付けられている。演出枠61cでは、図示しないが、例えば、演出枠61a及び61bと同様に合計42個の発光素子65が縦枠部及び横枠部にそれぞれ取り付けられている。
各発光素子65は、例えば、半導体レーザや発光ダイオード等からなる。各発光素子65は、それぞれ異なる単色の可視光線を照射する単色タイプのものでも、1個で複数の可視光線を照射可能なマルチカラー・タイプのものでも良い。サブ制御基板47は、演出枠61a〜61cをそれぞれ構成する各発光素子65について、入賞役の種類に応じて、発光させる発光素子65を変更したり、発光素子65の可視光線の色を変更させたり、同一色の可視光線を点滅させたり、あるいはこれらを組み合わせたりする制御を行う。
スライド機構62は、図2及び図4に示すように、中パネルユニット41の右枠部41cの背面において、表示窓41aの右端41abに接して固設されている。スライド機構62は、例えば、図示せぬ3個のプッシュ型のソレノイドを有し、略枠形状を呈する演出枠62a、62b及び62cをそれぞれ個別に、図4に示すX2+方向〜X2−方向へスライド可能に構成されている。スライド機構62は、サブ制御基板47により制御され、入賞役に応じて、演出枠62a、62b又は62cのすべて又はいずれかを右リール21cの外周面と表示窓41aとの間に出没させる。
ここで、X2+方向とは表示窓41aの中央に向かう方向をいい、X2−方向とは表示窓41aの中央から離れる方向をいう。各演出枠62a、62b及び62cは、X2+方向では、図6に示すように、停止状態にある右リール21cの外周面にそれぞれ描かれた対応する図柄を囲む位置が最大の移動位置となる。一方、X2−方向では、各演出枠62a、62b及び62cは、図4に示すように、スライド機構62内に完全に収容される位置が最大の移動位置となる。
演出枠62a〜62cには、上記した演出枠61a〜61cと同様に、それぞれ合計42個の上記発光素子65が縦枠部及び横枠部にそれぞれ取り付けられている。サブ制御基板47は、演出枠62a〜62cをそれぞれ構成する各発光素子65について、入賞役の種類に応じて、発光させる発光素子65を変更したり、発光素子65の可視光線の色を変更させたり、同一色の可視光線を点滅させたり、あるいはこれらを組み合わせたりする制御を行う。
スライド機構63は、図2、図4及び図5に示すように、中パネルユニット41の上枠部41dの背面において、表示窓41aの上端41acの略中央に接して固設されている。スライド機構63は、例えば、図示せぬ2個のプッシュ型のソレノイドを有し、略枠形状を呈する演出枠63a及び63bをそれぞれ個別に、図4に示すY1+方向〜Y1−方向へスライド可能に構成されている。スライド機構63は、サブ制御基板47により制御され、入賞役に応じて、演出枠63a及び63bのすべて又はいずれかを中リール21bの外周面と表示窓41aとの間に出没させる。
ここで、Y1+方向とは表示窓41aの中央に向かう方向をいい、Y1−方向とは表示窓41aの中央から離れる方向をいう。各演出枠63a及び63bは、Y1+方向では、図4に示すように、停止状態にある中リール21bの外周面の第1段及び第2段にそれぞれ描かれた対応する図柄を囲む位置が最大の移動位置となる。一方、Y1−方向では、各演出枠63a及び63bは、図5に示すように、スライド機構63内に完全に収容される位置が最大の移動位置となる。
演出枠63a及び63bを上記移動位置に移動させるために、スライド機構63は、例えば、図5に示すように、演出枠63aが下段部、演出枠63bが上段部となる2段構成となっている。このため、上段部を構成する演出枠63bは、停止状態にある中リール21bの第2段に位置する図柄の周囲を囲むために、図4に示すように、一対の枠体63baと一体的に構成されている。図4の例では、一対の枠体63baと一体に構成された演出枠63bcだけがY1+方向の最大の移動位置にスライド移動したことを示している。
演出枠63a及び63bには、上記した演出枠61a〜61cと同様に、それぞれ合計42個の上記発光素子65が縦枠部及び横枠部にそれぞれ取り付けられている。サブ制御基板47は、演出枠63a及び63bをそれぞれ構成する各発光素子65について、入賞役の種類に応じて、発光させる発光素子65を変更したり、発光素子65の可視光線の色を変更させたり、同一色の可視光線を点滅させたり、あるいはこれらを組み合わせたりする制御を行う。
スライド機構64は、図2、図4及び図5に示すように、中パネルユニット41の下枠部41eの背面において、表示窓41aの下端41adの略中央に接して固設されている。スライド機構64は、例えば、図示せぬ1個のプッシュ型のソレノイドを有し、略枠形状を呈する演出枠64aを、図4に示すY1+方向〜Y1−方向へスライド可能に構成されている。スライド機構64は、サブ制御基板47により制御され、入賞役に応じて、演出枠64aを中リール21bの外周面と表示窓41aとの間に出没させる。
ここで、Y2+方向とは表示窓41aの中央に向かう方向をいい、Y2−方向とは表示窓41aの中央から離れる方向をいう。演出枠64aは、Y2+方向では、図6に示すように、停止状態にある中リール21bの外周面の第3段に描かれた図柄を囲む位置が最大の移動位置となる。一方、Y2−方向では、演出枠64aは、図4及び図5に示すように、スライド機構63内に完全に収容される位置が最大の移動位置となる。
演出枠64aには、上記した演出枠61a〜61cと同様に、合計42個の上記発光素子65が縦枠部及び横枠部にそれぞれ取り付けられている。サブ制御基板47は、演出枠64aを構成する各発光素子65について、入賞役の種類に応じて、発光させる発光素子65を変更したり、発光素子65の可視光線の色を変更させたり、同一色の可視光線を点滅させたり、あるいはこれらを組み合わせたりする制御を行う。
次に、上記構成を有するスロットマシン1が行う動作について説明する。このスロットマシン1は、先のゲームにおいて入賞しメダルの払い出しが完了した時、または先のゲームにおいてハズレが確定すると待機状態となる。この状態において、遊技者により1ベットボタン32又はマックスベットボタン33のいずれかが押圧操作されると、内部に貯留したメダル(クレジット)から当該ゲームにメダルが賭けられゲームが開始する。
メイン制御基板16は、ゲーム開始の状態でスタートレバー35の作動を検知すると、左リール21a、中リール21b及び右リール21cを一斉に回転させ始める。この動作と同時に、メイン制御基板16は、例えば、内部で乱数を発生させた後に一の乱数を取得するとともに、ROMに記憶されている役抽選テーブル内の取得した乱数が属する領域に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する。
上記役抽選テーブルには、取得可能な乱数値に対して、特別役当選領域、SB当選領域、小役当選領域、リプレイ当選領域、及び非当選(ハズレ)領域等が、所定の割合で設定されている。即ち、役抽選テーブルには、乱数値と各役との関係が定められている。そして、メイン制御基板16が取得した上記乱数値が含まれる領域の役が、役抽選の結果、上記当選役となり、メイン制御基板16は、その抽選の結果をRAMに記憶するとともに、上記抽選の結果を示す情報、例えばどの役が抽選したかを示す情報やどのような構成の役抽選テーブルが用いられたかの情報等をサブ制御基板47に送信する。
サブ制御基板47は、メイン制御基板16から送信された当該遊技の抽選で用いた役抽選テーブルの情報及び当選した役の情報等を受信すると、これらの情報に基づいて遊技中の演出パターン(通常時演出内容)をROMから選択する。これにより、サブ制御基板47は、選択した演出パターンに基づいて、サイドランプ42a及び42b並びに上部ランプ43aをそれぞれ点灯又は点滅させたり、画像表示部43dに動画像又は静止画像を表示させたり、あるいは、放音部43b、43c、45c及び45dから効果音や楽音等を放出させたりする。
また、サブ制御基板47は、遊技中に何らかの入賞役がついた場合には、リール演出ユニット48を構成するスライド機構61〜64のいずれか又はすべてを制御して、入賞役に応じて、演出枠61a、61b、61c、62a、62b、62c、63a、63b又は64aのすべて又はいずれかを対応する、左リール21a、中リール21b又は右リール21cの外周面と表示窓41aとの間にスライドさせる。特に、リーチ目が発生する表示ライン数が増加した場合には、サブ制御基板47は、スライド機構61〜64のいずれか又はすべてを制御して、演出枠61a、61b、61c、62a、62b、62c、63a、63b又は64aのうち、当該表示ラインに対応したすべてのものを左リール21a、中リール21b又は右リール21cの外周面と表示窓41aとの間にスライドさせる。
これと同時に、サブ制御基板47は、スライド機構61〜64のいずれか又はすべてを制御して、演出枠61a、61b、61c、62a、62b、62c、63a、63b又は64aのうち、表示窓41aから目視可能な状態にスライドされたものすべてについて、それぞれを構成する各発光素子65に関し、入賞役の種類に応じて、発光させる発光素子65を変更したり、発光素子65の可視光線の色を変更させたり、同一色の可視光線を点滅させたり、あるいはこれらを組み合わせたりする制御を行う。
これにより、遊技者は、リーチや大当たり等、何らかの入賞役がついた際にそのことについて、さらには、リーチ目が発生した場合にはどの表示ラインにおいてリーチ目が発生したかについて、それぞれ一目で確実に認識することができ、期待感を高めて遊技の面白さを十分に楽しむことができる。特に、リーチ目が発生する表示ライン数が増加した場合には、当該表示ラインに対応したすべての演出枠が左リール21a、中リール21b又は右リール21cの外周面と表示窓41aとの間にスライドされ、表示窓41aから目視可能とされる。従って、遊技者は、どの表示ライン上でリーチ目が発生したのかを十分に認識することができ、遊技者の期待感が高まり、演出効果を十分に発揮することができる。この結果、遊技の興趣を向上させることができる。
次に、遊技者がストップボタン36a、36b及び36cを任意の順番で押圧操作すると、メイン制御基板16は、この押圧操作に応じて、順次、対応する左リール21a、中リール21b又は右リール21cを停止させる。これにより、遊技者は、左リール21a、中リール21b及び右リール21cがそれぞれ停止した状態において、前扉3を構成する中パネルユニット41の表示窓41aから、各リール21a、21b及び21cのそれぞれの外周面に描かれた縦3行、横3列の図柄を目視することができる。
一方、メイン制御基板16は、すべての左リール21a、中リール21b及び右リール21cが停止したことを検知すると、左リール21a、中リール21b及び右リール21cがそれぞれ停止した状態において、左リール21a、中リール21b及び右リール21cの各外周面に描かれている図柄の組み合わせが上記RAMに記憶された入賞役に係る図柄の組み合わせのいずれかと一致しているか否か判定する。
上記判定の結果、上記入賞役に係る図柄の組み合わせのいずれかと一致した図柄の組み合わせが停止した左リール21a、中リール21b及び右リール21cの各外周面に描かれている図柄の組み合わせの中にある場合には、メイン制御基板16は、その図柄の組み合わせに対応した入賞を確定し、当該入賞役の種類に応じた配当数のメダルをクレジットに加算する。このとき、入賞の配当によりクレジットが上限を超える場合には、メイン制御基板16は、ホッパ装置13を作動させて、超過分のメダルをメダル払出口45eから受皿ユニット45へ払い出す。
これと同時に、メイン制御基板16は、確定した入賞役に関する情報をサブ制御基板47に送信する。サブ制御基板47は、メイン制御基板16から送信された入賞役に関する情報を受信すると、この情報に基づいて、上記入賞役に応じた演出パターンをROMから選択する。これにより、サブ制御基板47は、選択した演出パターンに基づいて、サイドランプ42a及び42b並びに上部ランプ43aをそれぞれ点灯又は点滅させたり、画像表示部43dに動画像又は静止画像を表示させたり、あるいは、放音部43b、43c、45c及び45dから効果音や楽音等を放出させたりする。
以上説明したように、スロットマシン1の遊技者は、1ベットボタン32又はマックスベットボタン33、スタートレバー35及びストップボタン36a、36b及び36cを順次操作することにより、左リール21a、中リール21b及び右リール21cを回転・停止させる遊技操作を行う。これにより、遊技者は、表示窓41aから目視することができる縦3行、横3列の図柄のうち、所定の組み合わせのいずれもが上記入賞役に係る図柄の組み合わせのいずれとも一致しなければ賭けたメダルを失う。一方、遊技者は、上記縦3行、横3列の図柄のうち、所定の組み合わせのいずれかが上記入賞役に係る図柄の組み合わせのいずれかと一致した場合には、入賞が成立し、賭けた枚数以上のメダルを獲得することができる。
次に、リール演出ユニット48を用いた演出手法について、図6〜図12を参照して説明する。図7において、図6の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。図6と図7とを比較して分かるように、演出枠64aは、図6では完全に表示窓41aから目視可能に露出しているが、図7ではほぼ上半分が表示窓41aから目視可能に露出している。
図6において、演出枠61a、61b、62a、62b及び64aがほぼV字状に位置しているのは、上記したように、ボーナスに当選したことを示している。一方、図7において、矢印は、演出枠64aが上下に振動していることを示している。即ち、図7は、演出枠64aが、図6に示すように、表示窓41aから全部が目視可能に露出して停止することによりボーナスに当選するか又は、スライド機構64内に完全に収容されて停止することによりボーナスに外れるか、いずれになるか確定しない途中の状態を示している。つまり、本実施の形態における演出は、上記第1及び第2の従来例のような「0」(点灯)か「1」(消灯)かの静的な演出ではなく、「0」から「1」までの連続的な動的な演出であり、多彩な演出が可能となる。従って、遊技者は、遊技の面白さを十分に楽しむことができる。
以下、図8〜図12を参照して、他の演出手法について説明する。なお、図8〜図12では、説明を分かりやすくするために、表示窓41aと演出枠61a、61b、61c、62a、62b、62c、63a、63b及び64aだけを示している。また、図8〜図12において、露出している演出枠にハッチングが施されているのは発光素子65が点灯又は点滅しており、当該演出枠が属する表示ラインが現段階では何らかの役に当選する可能性があることを示し、露出している演出枠にハッチングが施されていないのは発光素子65が消灯しており、当該演出枠が属する表示ラインが現段階では何らかの役に当選する可能性はないことを示している。さらに、図8〜図12において、「STOP」は対応するリールが停止していることを示し、図8、図11及び〜図12において、矢印は対応するリールがまだ回転していることを示している。
図8(a)は、左リール21aが停止し、中リール21b及び右リール21cはまだ回転中であることを示すとともに、演出枠61aが属する表示ラインが現段階では何らかの役に当選する可能性があることを示し、一方演出枠61cが属する表示ラインは現段階では何らかの役に当選する可能性はないことを示している。このような状態で遊技者がストップボタン36bを操作することにより、図8(b)に示す状態になったとする。図8(b)は、左リール21a及び中リール21bが停止し、右リール21cはまだ回転中であることを示すとともに、演出枠61a及び63bが属する表示ラインが現段階では何らかの役に当選する可能性があることを示し、一方演出枠61cが属する表示ラインは現段階では何らかの役に当選する可能性はないことを示している。これにより、遊技者は、次にストップボタン36cを操作することにより、演出枠61a、63b及び図示せぬ演出枠62cからなる表示ラインが何らかの役に当選するかも知れないと期待を抱くことができる。
そこで、遊技者がストップボタン36cを操作することにより、図9(a)に示す状態になったとする。図9(a)は、左リール21a、中リール21b及び右リール21cがいずれも停止状態であることを示すとともに、演出枠61a、63b及び62cからなる表示ラインが何らかの役に当選したことを示している。つまり、遊技者が期待した通りの結果となり、遊技者は、遊技の面白さを十分に楽しむことができる。
一方、演出枠の出没状態が図8(b)に示すものであるときに、遊技者がストップボタン36cを操作することにより、図9(b)に示す状態とすることもできる。図9(b)は、左リール21a、中リール21b及び右リール21cがいずれも停止状態であることと示すとともに、演出枠61b、63b及び62bからなる表示ラインが何らかの役に当選したことを示している。つまり、ストップボタン36a及び36bを順次操作した段階では、図8(a)及び図8(b)と順次演出枠の出没状態が変移するので、遊技者は、上記したように、次にストップボタン36cを操作することにより、演出枠61a、63b及び62cからなる表示ラインが何らかの役に当選するかも知れないと期待を抱くことになるが、ストップボタン36cを操作すると、今までの演出枠の出没状態が一度に変更されるので、良い意味で遊技者の期待が裏切られ、遊技者は、遊技の面白さを十分に楽しむことができる。
これに対し、図10(a)〜(c)は、演出枠の出没状態が図8(b)に示すものであるときに、遊技者がストップボタン36cを操作することにより、いずれもハズレの状態になったことを示している。即ち、図10(a)は、遊技者が期待した演出枠62cが露出しなかったため、ハズレの状態になったことを示している。一方、図10(b)は、遊技者が期待した演出枠62cは露出したが、発光素子65が点灯又は点滅していないため、結局ハズレの状態になったことを示している。さらに、図10(c)は、遊技者が期待した演出枠62cが露出せず、他の演出枠62bが露出したためにハズレの状態になったことを示している。
また、図11(a)〜(c)は、遊技者の何らかの役に当選するかも知れないという期待を裏切る演出の一例である。即ち、遊技者がストップボタン36a及び36bを順次操作することにより、図11(a)及び図11(b)と順次演出枠の出没状態が変移するので、遊技者は、次にストップボタン36cを操作することにより、演出枠61c、63b及び62aからなる表示ラインが何らかの役に当選するかも知れないと期待を抱く。しかし、遊技者がストップボタン36cを操作すると、今まで点灯又は点滅していた演出枠61cの発光素子65が消灯してしまい、結局、ハズレの状態となったからである。
一方、図12(a)〜(c)は、遊技者の何らかの役に当選することはないという予想を良い意味で裏切る演出の一例である。即ち、遊技者がストップボタン36a及び36bを順次操作することにより、図12(a)及び図12(b)と順次演出枠の出没状態が変移するが、演出枠61a及び63bのそれぞれの発光素子65は点灯又は点滅していない。従って、遊技者は、次にストップボタン36cを操作しても、演出枠61a、63b及び62cからなる表示ラインも演出枠61c、63b及び62aからなる表示ラインも何らかの役に当選する可能性はないと予想する。ところが、遊技者がストップボタン36cを操作すると、発光素子65が点灯又は点滅している演出枠62cが露出するとともに、今まで点灯又は点滅していなかった演出枠61a及び63bのそれぞれの発光素子65が点灯又は点滅するので、結局、演出枠61a、63b及び62cからなる表示ラインが何らかの役に当選したからである。
このように、本発明の実施の形態によれば、入賞役に応じて、停止状態にある左リール21a、中リール21b及び右リール21cの図柄を囲むように、左リール21a、中リール21b又は右リール21cの各外周面と表示窓41aとの間に演出枠61a、61b、61c、62a、62b、62c、63a、63b及び64aを出没させるとともに、それぞれに設けられている発光素子65を点灯又は点滅させるリール演出ユニット48を設けている。
従って、遊技者は、リーチや大当たり等、何らかの入賞役がついた際にそのことについて、さらには、リーチ目が発生した場合にはどの表示ラインにおいてリーチ目が発生したかについて、それぞれ一目で確実に認識することができ、期待感を高めて遊技の面白さを十分に楽しむことができる。特に、リーチ目が発生する表示ライン数が増加した場合には、当該表示ラインに対応したすべての演出枠が左リール21a、中リール21b又は右リール21cの外周面と表示窓41aとの間にスライドされ、表示窓41aから目視可能とされる。従って、遊技者は、どの表示ライン上でリーチ目が発生したのかを十分に認識することができ、遊技者の期待感が高まり、演出効果を十分に発揮することができる。この結果、遊技の興趣を向上させることができる。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、上述の実施の形態では、入賞役の種類に応じて、演出枠61a,61b,61c,62a,62b,62c,63a,63b及び64aは、対応する、停止状態にある左リール21a、中リール21b又は右リール21cの外周面に描かれた図柄を囲むように構成されている例を示したが、これに限定されない。
リール演出ユニットは、要するに、入賞役の種類に応じて、あるいは、入賞役に限らず単に遊技者を楽しませるために、左リール21a、中リール21b又は右リール21cの外周面に描かれた図柄を覆うことなく、左リール21a、中リール21b又は右リール21cの外周面と遊技者との間に出没するものであれば、どのようなものでも良い。このように構成すれば、遊技者は、複数のリールの外周面に描かれた図柄が揃うか否かという遊技本来の興味を維持しつつ、複数のリールの外周面と自己との間にリール演出ユニットが出没するという複雑な演出が行われるので、遊技の面白さを十分に楽しむことができる。この結果、遊技の興趣を向上させることができる。
また、上述の実施の形態では、本発明をスロットマシン1等の遊技機に適用する例を示したが、これに限定されず、本発明は、スロットマシン以外のメダル遊技機、パチンコ遊技機あるいは雀球遊技機、アレンジボール等の弾球遊技機などの他の遊技機にも適用することができる。
本発明の実施の形態に係る遊技機の1つであるスロットマシン1の外観構成を示す正面図である。 図1に示すスロットマシン1の前扉3の構成を示す背面図である。 図1に示すスロットマシン1の筐体2の構成を示す正面図である。 図2に示す前扉3を構成するリール演出ユニット48の詳細な構成を示す部分拡大背面図である。 演出枠63a、63b及び64aが対応するスライド機構63及び64に収容された状態のリール演出ユニット48を図4のA−A部分と同じ部分で切断した断面図である。 リール演出ユニット48によって演出枠61a、61b、62a、62b及び64aを表示窓41aから目視可能な状態にスライドさせた一例を示す図である。 リール演出ユニット48によって演出枠64aを上下にスライド中であることを示す図である。 リール演出ユニット48を用いた演出手法の他の一例を示す図である。 リール演出ユニット48を用いた演出手法の他の一例を示す図である。 リール演出ユニット48を用いた演出手法の他の一例を示す図である。 リール演出ユニット48を用いた演出手法のさらに他の一例を示す図である。 リール演出ユニット48を用いた演出手法のさらに他の一例を示す図である。
符号の説明
1…スロットマシン、2…筐体、2a,2b…側板、2c…底板、2d…背板、3…前扉、3a…操作卓、3aa…段部、3b,3c…端部、11…棚板、12…回胴装置、13…ホッパ装置、14…オーバーフロータンク、15…電源装置、16…メイン制御基板、21a…左リール、21b…中リール、21c…右リール、31…メダル投入部、31a…メダル投入口、32…1ベットボタン、33…マックスベットボタン、34…精算ボタン、35…スタートレバー、36a,36b,36c…ストップボタン、37…鍵穴、41…中パネルユニット、41a…表示窓、41aa…左端、41ab…右端、41ac…上端、41ad…下端、41b…左枠部、41c…右枠部、41d…上枠部、41e…下枠部、42a,42b…サイドランプ、43…上パネル部、43a…上部ランプ、43b,43c…放音部、43ba,43ca…スピーカ、43d…画像表示部、44…下パネル、45…受皿ユニット、45a…受皿、45b…背板、45c,45d…放音部、45ca,45da…スピーカ、45e…メダル払出口、46…灰皿、47…サブ制御基板、48…リール演出ユニット、49…メダルセレクタ、50…メダルガイド部、51…フローシュート、52…メダル払出通路、61〜64…スライド機構、61a,61b,61c,62a,62b,62c,63a,63b,64a…演出枠、61aa,61ab,61ba,61bb,62aa,62ab,62ba,62bb,64aa,64ab…横枠部、61ac,61ad,61bc,61bd,62ac,62ad,62bc,62bd,64ac,64ad…縦枠部、63ba…枠体、65…発光素子

Claims (4)

  1. 各外周面に複数種類の図柄が描かれた複数のリールと、
    前記複数種類の図柄を覆うことなく、前記複数のリールの前記各外周面と遊技者との間に出没可能に構成されたリール演出部と
    を有していることを特徴とする遊技機。
  2. 前記リール演出部は、前記複数のリールの前記各外周面と前記遊技者との間に出現した場合に、停止状態にある対応する前記リールの前記外周面に描かれた対応する前記図柄を囲むようにそれぞれ構成された複数の演出枠を有していることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記複数の演出枠には、複数の発光素子がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 遊技者に対して行う複数の演出パターンが予め記憶された演出パターン記憶手段と、
    前記演出パターン記憶手段から1つの前記演出パターンを選択し、選択した前記演出パターンに基づいて、前記リール演出部を制御する制御部と
    を有していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の遊技機。
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