JP6424785B2 - 苗移植機 - Google Patents

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本発明は、田植機などの苗移植機に関する。
圃場に苗を植付ける苗植付装置を有する、走行車体に取付けられた苗植付部と、苗植付部を、走行車体に対して、走行車体の前後方向の軸の回りにローリングさせる苗植付部ローリング機構と、苗植付部を、走行車体に対して、上下方向に昇降させる苗植付部昇降機構と、苗植付部昇降機構に、苗植付部の昇降動作の指示を行う苗植付部動作指示機構と、を備える田植機が、知られている(たとえば、特許文献1参照)。
このような田植機においては、フロート接地感知機能が装備されていれば、苗植付部の下降動作が行われているとき、センターフロートおよびサイドフロートの接地がフロート接地感知機能を利用して検出されるまでは、苗植付部のローリングを禁止する動作制御を行うことができる。
特開2007−252320号公報
しかしながら、前述された従来の田植機においては、フロート接地感知機能が装備されていなければ、このような苗植付部のローリングを禁止する動作制御を首尾よく行うことが困難である。
もちろん、フロート接地感知機能が装備されていても、センターフロートおよびサイドフロートの接地が行われていないにもかかわらず誤って接地が検出されるような故障などが発生すると、やはり動作制御を首尾よく行うことが困難である。
すると、苗植付部の下降動作が行われているとき、苗植付部が動作制御に追従できず、安全性の障害となりえる苗植付部の左右揺動が発生する恐れがある。
本発明は、前述された従来の課題を考慮し、安全性の障害となりえる苗植付部の左右揺動が発生する恐れを低減することが可能な苗移植機を提供することを目的とする。
第1の本発明は、走行車体(10)に昇降可能に設ける苗植付部(120)と、前記苗植付部(120)を昇降操作する昇降操作部材(131)と、前記苗植付部(120)を前後方向の軸(261)回りにローリングさせるローリング機構(260)を設けた苗移植機において、
前記昇降操作部材(131)の操作により前記苗植付部(120)が下降し始めてから所定時間が経過するまで前記ローリング機構(260)の作動を規制する構成とした苗移植機であって、
前記苗植付部(120)の植付動作を入切操作する植付操作部材(132)を設け、前記苗植付部(120)の植付動作の入切及び昇降動作を切り替える切替アーム(140)を設け、
前記切替アーム(140)は、前記苗植付部(120)が上昇すると共に植付動作が切になる上昇位置、前記苗植付部(120)の昇降が停止すると共に植付動作が切になる昇降停止位置、前記苗植付部(120)が下降すると共に植付動作が切になる下降位置、または前記苗植付部(120)の植付動作が入になる植付位置に移動可能とし、
前記切替アーム(140)が上昇位置または昇降停止位置に位置しているときに前記植付操作部材(132)を操作すると、前記切替アーム(140)は下降位置に移動し、
前記切替アーム(140)が下降位置に位置しているときに前記植付操作部材(132)を操作すると、前記切替アーム(140)は植付位置に移動すると共に、
前記切替アーム(140)が植付位置に位置しているときに前記植付操作部材(132)を操作すると、前記切替アーム(140)は下降位置に移動する構成としたことを特徴とする苗移植機である。
第2の本発明は、前記苗植付部(120)を下降させる下降操作ボタン(133)を設け、
前記切替アーム(140)が上昇位置または昇降停止位置に位置しており、且つ前記下降操作ボタン(133)が操作されている間は、前記切替アーム(140)は前記下降位置に移動すると共に、
前記下降操作ボタン(133)が操作されなくなると、前記切替アーム(140)は前記昇降停止位置に移動する構成としたことを特徴とする第1の本発明の苗移植機である。
第1の関連発明は、走行車体(10)に昇降可能に設ける苗植付部(120)と、前記苗植付部(120)を昇降操作する昇降操作部材(131)と、前記苗植付部(120)を前後方向の軸(261)回りにローリングさせるローリング機構(260)を設けた苗移植機において、前記昇降操作部材(131)の操作により前記苗植付部(120)が下降し始めてから所定時間が経過するまで前記ローリング機構(260)の作動を規制する構成としたことを特徴とする苗移植機である。
第2の関連発明は、前記苗植付部(120)の植付動作を入切操作する植付操作部材(132)を設け、前記苗植付部(120)の植付動作の入切及び昇降動作を切り替える切替アーム(140)を設け、前記切替アーム(140)は、前記苗植付部(120)が上昇すると共に植付動作が切になる上昇位置、前記苗植付部(120)の昇降が停止すると共に植付動作が切になる昇降停止位置、前記苗植付部(120)が下降すると共に植付動作が切になる下降位置、または前記苗植付部(120)の植付動作が入になる植付位置に移動可能とし、前記切替アーム(140)が上昇位置または昇降停止位置に位置しているとき、前記植付操作部材(132)の操作に基づいて前記切替アーム(140)は下降位置に移動し、前記切替アーム(140)が下降位置に位置しているとき、前記植付操作部材(132)の操作に基づいて前記切替アーム(140)は植付位置に移動すると共に、前記切替アーム(140)が植付位置に位置しているとき、前記植付操作部材(132)の操作に基づいて前記切替アーム(140)は下降位置に移動する構成としたことを特徴とする第1の関連発明苗移植機である。
第3の関連発明は、前記苗植付部(120)を下降させる下降操作ボタン(133)を設け、前記切替アーム(140)が上昇位置または昇降停止位置に位置しており、且つ前記下降操作ボタン(133)が操作されている間は、前記切替アーム(140)は前記下降位置に移動すると共に、前記下降操作ボタン(133)が操作されなくなると、前記切替アーム(140)は前記昇降停止位置に移動する構成としたことを特徴とする第2の関連発明苗移植機である。
また、第4の関連発明は、前記苗植付部動作指示機構(130)は、前記苗植付部(120)の昇降動作の指示を行う苗植付部操作レバー(131)と、前記苗植付装置(121)のオンオフ動作の指示を行う苗植付装置操作スイッチ(132)と、を有することを特徴とする第1から第3の何れかの関連発明の移植機である。
の関連発明は、前記苗植付部(120)の昇降位置を検出する苗植付部昇降位置検出部(220)と、上昇ポジション、中立ポジション、下降ポジションおよび植付ポジションの四つのポジションが、前記苗植付部操作レバー(131)による昇降動作の指示、および前記苗植付装置操作スイッチ(132)によるオンオフ動作の指示に基づいて切替えられるアーム(140)と、前記アーム(140)のポジションを検出するアームポジション検出部(150)とを備え、前記苗植付部昇降位置検出部(220)の検出結果が最高位置を示す、または前記アームポジション検出部(150)の検出結果が前記上昇ポジションを示す場合において、前記苗植付装置操作スイッチ(132)によるオン動作の指示が行われると、前記アーム(140)は前記下降ポジションに移動させられ、前記苗植付部昇降位置検出部(220)の検出結果が最高位置を示さず、しかも前記アームポジション検出部(150)の検出結果が前記上昇ポジションを示さない場合において、前記苗植付装置操作スイッチ(132)によるオン動作の指示が行われると、前記アーム(140)は前記植付ポジションに移動させられることを特徴とする第の関連発明の苗移植機である。
の関連発明は、前記走行車体(10)に取付けられた左右の後輪(32)と、 圃場の整地を行う整地ローター(171、172)の上下方向の位置を調整する整地ローター調整レバー(173)と、 植付条に応じて個別的に前記苗植付装置(121)のオンオフを設定する苗植付装置オンオフ設定レバー(251)とを備え、前記整地ローター調整レバー(173)と、前記苗植付装置オンオフ設定レバー(251)に接続されるワイヤー(252)の中継部材(253)と、は、前記苗植付部(120)の苗植付フレーム(123)に固定され、前記整地ローター調整レバー(173)の固定位置と、前記中継部材の固定位置と、は、前記左右の後輪(32)の間であることを特徴とする第1から第の何れかの関連発明苗移植機である。
の関連発明は、前記走行車体(10)に取付けられたフロア(11)を備え、前記苗植付装置オンオフ設定レバー(251)は、前記苗植付部(120)に取付けられており、前記苗植付部(120)の昇降位置が最低位置である場合においても、前記苗植付装置オンオフ設定レバー(251)の高さは、前記フロア(11)の高さより高いことを特徴とする第の関連発明の苗移植機である。
第1の本発明によって、苗植付部(120)が下降し始めてから所定時間が経過するまでローリング機構(260)の作動を規制することにより、苗植付部(120)の揺動を防止することができるので、過度の揺動による苗植付部(120)の部品の破損が防止される。
また、第1の本発明によって、所定時間が経過するとローリング機構(260)の作動規制が解除されることにより、苗植付部(120)の圃場面への接地を検知する部材を設ける必要が無く、部品数の削減が図られる。
また、第1の本発明によって、植付操作部材(132)を操作したときの切替アーム(140)の位置に合わせて切替アーム(140)を移動させることにより、苗植付部(120)が圃場面に接地していないときに苗の植付が行われることが防止されると共に、植付操作部材(132)を操作するだけで苗植付部(120)の植付動作を入切操作することができるので、苗植付部(120)を切操作する部材を設ける必要が無く、部品数の削減が図られる。
第2の本発明によって、第1の本発明の効果に加えて、下降操作ボタン(133)が操作されている間は切替アーム(140)が下降位置に位置すると共に、下降操作ボタン(133)が操作されなくなると昇降停止位置に移動することにより、苗植付部(120)を任意の位置まで下降させることができる。
第1の関連発明によって、苗植付部(120)が下降し始めてから所定時間が経過するまでローリング機構(260)の作動を規制することにより、苗植付部(120)の揺動を防止することができるので、過度の揺動による苗植付部(120)の部品の破損が防止される。
また、第1の関連発明によって、所定時間が経過するとローリング機構(260)の作動規制が解除されることにより、苗植付部(120)の圃場面への接地を検知する部材を設ける必要が無く、部品数の削減が図られる。
第2の関連発明によって、第1の関連発明の効果に加えて、植付操作部材(132)を操作したときの切替アーム(140)の位置に合わせて切替アーム(140)を移動させることにより、苗植付部(120)が圃場面に接地していないときに苗の植付が行われることが防止されると共に、植付操作部材(132)を操作するだけで苗植付部(120)の植付動作を入切操作することができるので、苗植付部(120)を切操作する部材を設ける必要が無く、部品数の削減が図られる。
第3の関連発明によって、第2の関連発明の効果に加えて、下降操作ボタン(133)が操作されている間は切替アーム(140)が下降位置に位置すると共に、下降操作ボタン(133)が操作されなくなると昇降停止位置に移動することにより、苗植付部(120)を任意の位置まで下降させることができる。
また、第の関連発明によって、第1から第3の何れかの関連発明の果に加えて、苗植付部動作指示機構(130)が、苗植付部操作レバー(131)と、苗植付装置操作スイッチ(132)と、を有することにより、利便性を向上することが可能である。
の関連発明によって、第の関連発明の効果に加えて、苗植付部昇降位置検出部(220)の検出結果が最高位置を示す、またはアームポジション検出部(150)の検出結果が上昇ポジションを示す場合において、苗植付装置操作スイッチ(132)によるオン動作の指示が行われると、アーム(140)は下降ポジションに移動させられ、苗植付部昇降位置検出部(220)の検出結果が最高位置を示さず、しかもアームポジション検出部(150)の検出結果が上昇ポジションを示さない場合において、苗植付装置操作スイッチ(132)によるオン動作の指示が行われると、アーム(140)は植付ポジションに移動させられることにより、利便性をより向上することが可能である。
の関連発明によって、第1から第の何れかの関連発明効果に加えて、整地ローター調整レバー(173)と、苗植付装置オンオフ設定レバー(251)に接続されるワイヤー(252)の中継部材(253)と、は、苗植付部(120)の苗植付フレーム(123)に固定され、整地ローター調整レバー(173)の固定位置と、中継部材の固定位置と、は、左右の後輪(32)の間であることにより、作業者にとってのレバー操作性を向上するとともに、機体レイアウトをコンパクトにすることが可能である。
の関連発明によって、第の関連発明の効果に加えて、苗植付部(120)の昇降位置が最低位置である場合においても、苗植付装置オンオフ設定レバー(251)の高さは、フロア(11)の高さより高いことにより、作業者にとってのレバー操作性をより向上することが可能である。
本発明における実施の形態の田植機の左側面図 本発明における実施の形態の田植機の上面図 本発明における実施の形態の田植機の動力伝達系および制御系のブロック図 本発明における実施の形態の田植機の苗植付部ローリング機構近傍の部分背面図 本発明における別の実施の形態の田植機の苗植付部動作指示機構近傍の部分右側面図 本発明における実施の形態の田植機の苗植付部動作指示機構近傍の部分斜視図 (a)本発明における実施の形態の田植機のアーム近傍の部分左側面図、(b)本発明における実施の形態の田植機のアーム近傍の部分右側面図 本発明における実施の形態の田植機の後輪近傍の部分背面図 本発明における実施の形態の田植機の後輪近傍の部分上面図 本発明における実施の形態の田植機の後輪近傍の、苗植付部の昇降位置が最低位置である場合における部分右側面図 本発明における別の実施の形態の田植機の操縦ユニット近傍の模式的な部分上面図 (a)本発明における別の実施の形態の、前輪差動装置ロックペダルが踏込まれていないときにおける田植機のHSTレバー近傍の模式的な部分左側面図(その一)、(b)本発明における別の実施の形態の、前輪差動装置ロックペダルが踏込まれているときにおける田植機のHSTレバー近傍の模式的な部分左側面図(その一) (a)本発明における別の実施の形態の、前輪差動装置ロックペダルが踏込まれていないときにおける田植機のHSTレバー近傍の模式的な部分左側面図(その二)、(b)本発明における別の実施の形態の、前輪差動装置ロックペダルが踏込まれているときにおける田植機のHSTレバー近傍の模式的な部分左側面図(その二) 本発明における実施の形態の田植機の後輪差動装置近傍の模式的な部分上面図
以下、図面を参照しながら、本発明における実施の形態について詳細に説明する。
はじめに、図1〜3を参照しながら、本発明の苗移植機の一例である本実施の形態の田植機の構成および動作について具体的に説明する。
ここに、図1は、本発明における実施の形態の田植機の左側面図であり、図2は、本発明における実施の形態の田植機の上面図であり、図3は、本発明における実施の形態の田植機の動力伝達系および制御系のブロック図である。
図1および2においては、乗用型の6条植えの田植機が示されている。いくつかの構成要素の図示は理解を容易にするために省略されており、たとえば、図1および2においては部分条クラッチレバー251が示されていない。
まず説明されるのは、本実施の形態の田植機の基本的な構成および動作である。
したがって、苗植付部120、苗植付部昇降機構210、および苗植付部ローリング機構260の動作制御を行うコントローラー100に関連する構成および動作については、後に詳細に説明する。
さて、本実施の形態の田植機は、走行車体10、メインフレーム20、前輪31、後輪32、エンジン40、HST(Hydro Static Transmission)50、操縦ユニット60、苗植付部120、施肥部160、および苗植付部昇降機構210などを備える。
走行車体10は、メインフレーム20に架装されている。
前輪31および後輪32は、メインフレーム20などを支持する手段である。
エンジン40は、駆動力を供給する手段である。
HST50は、エンジン40からの駆動力を変速し、変速された駆動力を前輪31および後輪32などに伝達する手段である。
操縦ユニット60には、操舵ハンドル61などの操作具が配置されている。
苗植付部120は、苗載せ台110に載置されている苗の苗植付を行う手段である。
施肥部160は、肥料タンクに貯留されている肥料の施肥を行う手段である。
走行車体10の後部には、その一端が走行車体10に回動可能に取り付けられるとともに、その他端に苗植付部120が回動可能に取り付けられる苗植付部昇降機構210が配置されている。
本実施の形態の田植機の基本的な構成および動作についてより具体的に説明すると、つぎの通りである。
田植機は、走行車体10の後側に苗植付部昇降機構210を介して苗植付部120が昇降可能に装着され、走行車体10の後部上側に施肥部160の本体部分が設けられている。
HSTレバー51は、HST50の出力値を、レバー操作位置に応じて指示する。
より具体的には、HSTサーボモーターなどのHST出力可変アクチュエーターを利用するHSTトラニオン軸の開度の変更は、作業者のHSTレバー操作に基づいたHSTレバー51からのコントローラー100を介する命令、またはコントローラー100からの直接的な命令に応じて行われる。
エンジン40は、メインフレーム20の上に搭載されており、エンジン40の回転動力が、ベルト伝動装置およびHST50を介してトランスミッションケースに伝達される。
トランスミッションケースに伝達された回転動力は、トランスミッションケース内のトランスミッション機構により変速された後、走行動力と外部取出動力に分離して取り出される。そして、走行動力は、一部が前輪ファイナルケースに伝達されて前輪31を駆動するとともに、残りが後輪ギヤケースに伝達されて後輪32を駆動する。
そして、外部取出動力は、走行車体10の後部に設けた植付クラッチ機構230に伝達され、それから植付伝動軸によって苗植付部120へ伝動されるとともに、施肥伝動機構によって施肥部160へ伝動される。
つまり、外部取出動力は、つぎのように利用される。
外部取出動力は、フィードケース240に伝達された後、苗植付具122に伝達されるとともに、施肥部160にも伝達され、横送りネジ軸に伝達されて苗載せ台110を左右方向に往復移動させるために利用され、苗送り駆動軸に伝達されて苗送りベルトを駆動するためにも利用される。
エンジン40からHST50を介して伝達される駆動力を利用して、苗載せ台110は左右方向に往復移動し、苗植付具122は苗載せ台110に載せられた苗を植付ける。そして、植付クラッチ機構230は、苗載せ台110および苗植付具122などへの駆動力の伝達モードとして、オンモードまたはオフモードを選択する。
より具体的には、苗載せ台110は、リードカム軸にリードメタルが接触させられているリードカム機構などの摺動機構によって左右方向に往復移動させられる。そして、植付クラッチサーボモーターなどの植付クラッチオンオフアクチュエーターを利用する植付クラッチ機構230の接続と切断との切り替えは、作業者の植付クラッチオンオフ操作に基づいた植付入切スイッチ132からのコントローラー100を介する命令、またはコントローラー100からの直接的な命令に応じて行われる。さらに、植付クラッチ機構230が接続されているか切断されているかは、植付クラッチセンサーによって検出される。
部分条クラッチ250は、対応する苗植付具122のオンオフを設定する苗植付側部分条クラッチ250aと、対応する施肥部160の施肥装置のオンオフを設定する施肥側部分条クラッチ250bと、を有する。苗植付側部分条クラッチ250aの切断が行われると、対応する植付休止条での、苗送りベルトによる苗送りも休止される。
苗植付部昇降機構210は平行リンク構成であって、1本の上リンクと左右一対の下リンクを備えている。
メインフレーム20に固着した支持部材と上リンクに一体形成したスイングアームの先端部との間に昇降油圧シリンダーが設けられており、昇降油圧シリンダーを油圧で伸縮させることにより、上リンクが上下に回動し、苗植付部120が略一定姿勢のまま昇降する。
苗植付部ローリング機構260は回動シャフト構成であって、水平センサー81による検出結果に対応して制御される、走行車体10の左右方向に関して僅かに右に寄った位置に配置されたローリングモーター262を備えている。
なお、ローリングモーター262が走行車体10の左右方向に関して僅かに左に寄った位置に配置される別の実施の形態も、考えられる。
整地フロート部180は、苗植付装置121によって植付けられる苗の植付条に対応してフロート整地を行う手段である。
より具体的には、苗植付部120の下部には中央にセンターフロート181、その左右両側にサイドフロート182がそれぞれ設けられている。センターフロート181およびサイドフロート182を圃場の泥面に接地させた状態で機体を進行させると、センターフロート181およびサイドフロート182が泥面を整地しつつ滑走し、その整地跡に苗植付装置121により苗が植え付けられる。
センターフロート181およびサイドフロート182は、圃場表土面の凹凸に対応して前端側が上下動するように回動自在に取り付けられており、植付作業時にはセンターフロート181の前部の上下動が迎角制御センサーにより検出され、その検出結果に対応して昇降油圧シリンダーを制御する油圧バルブを切り替えて苗植付部120を昇降させることにより、苗の植付深さを常に一定に維持する。
施肥部160は、肥料タンクに貯留されている粒状の肥料を繰出部によって一定量ずつ繰り出し、その肥料を施肥ホースでセンターフロート181およびサイドフロート182の左右両側に取り付けた施肥ガイドまで導き、施肥ガイドの前側に設けた作溝体によって苗植付条の側部近傍に形成される施肥構内に落とし込む構成となっている。
整地ローター部170は、苗植付装置121によって植付けられる苗の植付条に対応してローター整地を行う手段である。
より具体的には、苗植付部120には第1整地ローター171および第2整地ローター172が取り付けられている。
そして、苗載せ台110は、苗植付部120の全体を支持する左右方向と上下方向に幅一杯の矩形の支持枠体の支持ローラを利用してレール上を左右方向にスライドする構成である。
つぎに、本実施の形態の田植機の構成および動作についてより具体的に説明する。
(A)苗植付部120、苗植付部昇降機構210、および苗植付部ローリング機構260の動作制御を行うコントローラー100に関連する構成および動作について詳細に説明する。
(A1)まず、図3および4を主として参照しながら、苗植付部昇降機構210、および苗植付部ローリング機構260の動作制御について詳細に説明する。
ここに、図4は、本発明における実施の形態の田植機の苗植付部ローリング機構260近傍の部分背面図である。
従来の田植機においては、フロート接地感知機能が装備されていれば、苗植付部120の下降動作が行われているとき、センターフロート181およびサイドフロート182の接地がフロート接地感知機能を利用して検出されるまでは、苗植付部120のローリングを禁止する動作制御を行うことができる。しかしながら、フロート接地感知機能が装備されていなければ、このような苗植付部120のローリングを禁止する動作制御を首尾よく行うことが困難である。すると、苗植付部120の下降動作が行われているとき、苗植付部120が動作制御に追従できず、安全性の障害となりえる苗植付部120の左右揺動が発生する恐れがある。
そこで、本実施の形態の田植機においては、以下で具体的に説明されるような、苗植付部昇降機構210、および苗植付部ローリング機構260の動作制御が行われる。
苗植付部ローリング機構260は、圃場に苗を植付ける苗植付装置121を有する、走行車体10に取付けられた苗植付部120を、走行車体10に対して、走行車体10の前後方向の軸261の回りにローリングさせる機構である。
苗植付部ローリング機構260は、アームギヤ264と噛合するモーターピニオン265を、コントローラー100の動作制御に応じて回転させるローリングモーター262を有する。ローリングアーム263は軸261の回りに回動自在に取り付けられており、アームギヤ264はローリングアーム263に固定的に取り付けられている。そして、左右の上側バランススプリング266が苗載せ台110とローリングアーム263とを結んでおり、左右の下側バランススプリング267が苗植付フレーム123とローリングアーム263とを結んでいる。かくして、左右に張られた上側バランススプリング266および下側バランススプリング267が走行車体10の中央のローリングモーター262によって牽引され、苗植付部120の左右傾斜を調節するローリングが行われる。
苗植付部動作指示機構130は、苗植付部120を、走行車体10に対して、上下方向に昇降させる苗植付部昇降機構210に、苗植付部120の昇降動作の指示を行う機構である。
苗植付部動作指示機構130に関連する構成および動作については、以下で苗植付部120、および苗植付部昇降機構210の動作制御について詳細に説明するとき、さらに説明する。
なお、本発明における別の実施の形態の田植機の苗植付部動作指示機構130近傍の部分右側面図である図5に示されているように、苗植付部動作指示機構130が手動の油圧植付レバー134を有し、油圧植付レバー134の基部側に設けられた、アーム140のポジションに応じた切替え凹部を有する切替えカム135が移動させられ、油圧植付レバー134の下降ポジションが検出スイッチ136を利用して検出される別の実施の形態も、考えられる。
コントローラー100は、苗植付部120のローリングを、苗植付部120の下降動作が開始された時点から所定時間の間は禁止する。
たとえば、苗植付部120のローリングは、苗植付部120の下降動作が開始された時点から5秒間の間は禁止される。
すると、安全性の障害となりえる苗植付部120の左右揺動が発生する恐れが低減される。そして、植付部120の左右揺動にともなう走行車体10の振動が発生しにくく、植付部120が圃場表土面に衝突して破損する恐れも低減される。
たとえば、苗植付が苗植付部120の下降動作が終了した後にすぐ開始されると、苗植付部120のローリングが開始されない期間が発生することがあるが、このような期間は極めて短くほぼ数秒間であるので、苗植付における作業支障はほとんどない。
もちろん、コントローラー100は、苗植付部120のローリングを、苗植付部120の上昇動作が開始されたときには禁止する。なぜならば、苗植付部120の上昇動作が開始される状況においては苗植付が行われようとしているはずはないので、ローリングはそもそも不要であるからである。
(A2)ついで、図3、6および7を主として参照しながら、苗植付部120、および苗植付部昇降機構210の動作制御について詳細に説明する。
ここに、図6は、本発明における実施の形態の田植機の苗植付部動作指示機構130近傍の部分斜視図であり、図7(a)は、本発明における実施の形態の田植機のアーム140近傍の部分左側面図であり、図7(b)は、本発明における実施の形態の田植機のアーム140近傍の部分右側面図である。
従来の田植機においては、苗植付部120の昇降動作と、苗植付装置121のオンオフ動作と、の連関性が小さく、作業者にとっての利便性がよくないことがあった。
そこで、本実施の形態の田植機においては、以下の(A2a)〜(A2c)で具体的に説明されるような、苗植付部120、および苗植付部昇降機構210の三つのタイプの動作制御が行われる。
三つのタイプの動作制御の具体的な説明に先立ってまず説明されるのは、これらに共通する本実施の形態の田植機の基本的な構成および動作である。
アーム140は、上昇ポジション、中立ポジション、下降ポジションおよび植付ポジションの四つのポジションが、フィンガーレバー131による昇降動作の指示、および植付入切スイッチ132によるオンオフ動作の指示に基づいて切替えられるアームである。
アーム140が走行車体10の後側に向かって回転させられると、上昇ポジション、中立ポジション、下降ポジションおよび植付ポジションの四つのポジションはこの順に実現される。
アームポジション検出部150は、アーム140のポジションを検出する検出部である。
たとえば、アームポジション検出部150は、ポテンショメーターなどのポジションセンサーである。
苗植付部昇降位置検出部220は、苗植付部120の昇降位置を検出する検出部である。
たとえば、苗植付部昇降位置検出部220は、ポテンショメーターなどのリンクセンサーである。
アームサーボモーター141が、アームギヤ142と噛合するモーターピニオン143を、フィンガーレバー131による昇降動作の指示、および植付入切スイッチ132によるオンオフ動作の指示に基づいたコントローラー100の動作制御に応じて回転させる。
アームギヤ142はアーム140と固定的に接続されており、アーム140はメカバルブ211とバルブ開度調節可能に接続されている。かくして、メカバルブ211のバルブ開度がアームギヤ142の回転によって調節され、メカバルブ211に接続された苗植付部昇降機構210のオイルシリンダー送油量が調節される。
より具体的には、アーム140の、バルブ当接用弧状部分を有する感知アーム部がメカバルブ211のバルブ開度を調節するバルブスプール212に当接し、バルブスプール212が摺動して、苗植付部昇降機構210のオイルシリンダー送油量が調節される。アーム140の、感知アーム部と連動する裏側の回動アーム部の回転角度がアームポジション検出部150によって検出される。かくして、アームサーボモーター141は、HSTレバー51のヘッドに設けられた苗植付部動作指示機構130による指示に基づいて、所定の回転角度が得られるようにアーム140を回転させる。そして、フロート感度がフロート感度調節レバー213によって調節されるセンターフロート181にワイヤーおよびスプリングなどを利用して接続されている自動昇降アーム144はアーム140と連動するアームであり、苗植付部昇降機構210のオイルシリンダー送油量の自動微小調節が苗植付部動作指示機構130による指示とは独立的に行われる。そして、バルブロックレバー214は、昇降油圧シリンダーの伸縮がロックされるメカバルブ211のポート閉鎖を行うためのレバーである。
苗植付部動作指示機構130は、苗植付部120の昇降動作の指示を行う本発明の苗植付部操作レバーの一例であるフィンガーレバー131と、苗植付装置121のオンオフ動作の指示を行う本発明の苗植付装置操作スイッチの一例である植付入切スイッチ132と、苗植付部120の下降動作の指示を行う本発明の苗植付部下降操作スイッチの一例である僅少下降ボタン133と、を有する。
苗植付部動作指示機構130についてより具体的に説明すると、つぎの通りである。
フィンガーレバー131は、作業者が右手の親指で上げ下げ操作を行いやすいように、HSTレバー51のヘッド左側面下部に設けられている。作業者がフィンガーレバー131の上げ操作を行うと、アームポジション検出部150の検出結果が上昇ポジションを示す場合においては、アーム140は中立ポジションに移動させられ、アームポジション検出部150の検出結果が中立ポジションまたは下降ポジションを示す場合においては、アーム140は上昇ポジションに移動させられ、アームポジション検出部150の検出結果が植付ポジションを示す場合においては、苗植付装置121のオフ動作が行われるとともにアーム140は上昇ポジションに移動させられる。作業者がフィンガーレバー131の下げ操作を行うと、アームポジション検出部150の検出結果が上昇ポジションまたは中立ポジションを示す場合においては、アーム140は下降ポジションに移動させられ、アームポジション検出部150の検出結果が下降ポジションまたは植付ポジションを示す場合においては、アーム140はそのまま保持されて移動させられない。
植付入切スイッチ132は、作業者が右手の親指または人差指で押し下げ操作を行いやすいように、HSTレバー51のヘッド左側面上部に設けられている。植付入切スイッチ132に関連する構成および動作については、以下の(A2a)および(A2b)でさらに説明する。
僅少下降ボタン133は、作業者が右手の掌で押し下げ操作を行いやすいように、HSTレバー51のヘッド後側面に設けられている。植付入切スイッチ132に関連する構成および動作については、以下の(A2c)でさらに説明する。
(A2a)第1のタイプの動作制御においては、アーム140はつぎのように移動させられる。
アームポジション検出部150の検出結果が上昇ポジションまたは中立ポジションを示す場合において、植付入切スイッチ132によるオン動作の指示が行われると、アーム140は下降ポジションに移動させられる。
アームポジション検出部150の検出結果が下降ポジションを示す場合において、植付入切スイッチ132によるオン動作の指示が行われると、アーム140は植付ポジションに移動させられる。
アームポジション検出部150の検出結果が植付ポジションを示す場合において、植付入切スイッチ132によるオン動作の指示が行われると、アーム140は下降ポジションに移動させられる。
アームポジション検出部150の検出結果が上昇ポジションまたは中立ポジションを示す場合においては、植付入切スイッチ132によるオン動作の指示が行われても、アーム140は植付ポジションには移動させられず下降ポジションに移動させられるだけであり、苗植付装置121のオン動作が行われることもない。したがって、作業者が予期しない苗植付装置121のオン動作が行われる恐れが低減され、安全性が向上されるとともに、苗の浪費が抑制される。このような仕様は、メカバルブ211が採用された構成において特に有効である。なぜならば、同構成においてはアーム140が下降ポジションを経由しないで植付ポジションに移動させられることはないので、作業者は苗植付装置121のオン動作が明示的な操作なしに行われることを予期していないからである。
アームポジション検出部150の検出結果が下降ポジションまたは植付ポジションを示す場合においては、植付入切スイッチ132によるオン動作の指示が行われると、アーム140は植付ポジションと下降ポジションとの間で移動させられ、苗植付装置121のオンオフ動作が切替えられる。したがって、簡素な構成で容易に苗植付作業を行うことができ、利便性が向上される。
(A2b)第2のタイプの動作制御においては、アーム140はつぎのように移動させられる。
苗植付部昇降位置検出部220の検出結果が最高位置を示す、またはアームポジション検出部150の検出結果が上昇ポジションを示す場合において、植付入切スイッチ132によるオン動作の指示が行われると、アーム140は下降ポジションに移動させられる。
苗植付部昇降位置検出部220の検出結果が最高位置を示さず、しかもアームポジション検出部150の検出結果が上昇ポジションを示さない場合において、植付入切スイッチ132によるオン動作の指示が行われると、アーム140は植付ポジションに移動させられる。
苗植付部昇降位置検出部220の検出結果が最高位置を示す、またはアームポジション検出部150の検出結果が上昇ポジションを示す場合においては、植付入切スイッチ132によるオン動作の指示が行われても、アーム140は植付ポジションには移動させられず下降ポジションに移動させられるだけであり、苗植付装置121のオン動作が行われることもない。したがって、作業者が予期しない苗植付装置121のオン動作が行われる恐れが低減され、安全性が向上されるとともに、苗の浪費が抑制される。このような仕様は、メカバルブ211が採用された構成において特に有効である。なぜならば、同構成においてはアーム140が下降ポジションを経由しないで植付ポジションに移動させられることはないので、作業者は苗植付装置121のオン動作が明示的な操作なしに行われることを予期していないからである。
苗植付部昇降位置検出部220の検出結果が最高位置を示さず、しかもアームポジション検出部150の検出結果が上昇ポジションを示さない場合においては、植付入切スイッチ132によるオン動作の指示が行われると、アーム140は植付ポジションに移動させられ、苗植付装置121のオン動作が行われる。したがって、簡素な構成で容易に苗植付作業を行うことができ、利便性が向上されるとともに、安全性が低下する恐れも少ない。
(A2c)第3のタイプの動作制御においては、アーム140はつぎのように移動させられる。
アームポジション検出部150の検出結果が上昇ポジションまたは中立ポジションを示す場合において、僅少下降ボタン133による下降動作の指示が行われている間は、アーム140は下降ポジションに移動させられて保持され、僅少下降ボタン133による下降動作の指示が行われなくなると、アーム140は中立ポジションに移動させられる。
すると、容易に苗植付装置121の僅少下降を行うことができ、苗植付深さが安定する。このような仕様は、メカバルブ211が採用された構成において特に有効である。なぜならば、同構成においてはアーム140のアームポジション調整がメカバルブ211の代わりである電磁バルブが採用された構成におけるが如く容易ではないので、僅少下降に相当する機能を実現するためのシビアなアームポジション調整が不要となり、機器メンテナンス性が向上されるからである。
僅少下降ボタン133が押し下げられると、メカバルブ211の代わりである電磁バルブがごく短い設定時間の間だけ作動して短時間の送油状態が選択され、昇降油圧シリンダーが伸張させられて苗植付装置121が、たとえば、5〜10センチメートルの設定量だけ下降させられる別の実施の形態も、考えられる。しかしながら、本実施の形態においては、より廉価なメカバルブ211が採用されるので、バルブスプール212が僅少下降ボタン133の押し下げ操作が行われている間だけ摺動して昇降油圧シリンダーが伸張させられ、同等な僅少下降が実現される。このような僅少下降を実現するためのいわゆる絞り下げが繰り返され、苗植付装置121が所望の高さに設定された後に苗植付が開始されると、植付深さが適正化される。メカバルブ211が採用される本実施の形態においては僅少下降ボタン133の操作に応じた送油状態の変更におけるタイムラグが発生することがあるが、このようなタイムラグは極めて小さいので、作業支障はほとんどない。もちろん、僅少下降が過度に行われた場合などには、作業者はフィンガーレバー131の上げ操作を必要に応じて行う。
(B)図8〜10を主として参照しながら、整地ローター調整レバー173、および部分条クラッチレバー251に関連する構成および動作について詳細に説明する。
ここに、図8は、本発明における実施の形態の田植機の後輪32近傍の部分背面図であり、図9は、本発明における実施の形態の田植機の後輪32近傍の部分上面図であり、図10は、本発明における実施の形態の田植機の後輪32近傍の、苗植付部120の昇降位置が最低位置である場合における部分右側面図である。
整地ローター調整レバー173は、圃場の整地を行う本発明の整地ローターの一例である第1整地ローター171および第2整地ローター172の上下方向の位置を調整するレバーである。本発明の苗植付装置オンオフ設定レバーの一例である部分条クラッチレバー251は、植付条に応じて個別的に苗植付装置121のオンオフを設定するレバーである。整地ローター調整レバー173と、部分条クラッチレバー251に接続されるワイヤー252の中継部材253と、は、苗植付部120の苗植付フレーム123に固定される。
整地ローター調整レバー173の固定位置と、中継部材の固定位置と、は、走行車体10に取付けられた左右の後輪32の間である。
整地ローター調整レバー173と、中継部材253と、は苗載せ台110の前側の、昇降される苗植付フレーム123の上部に固定されており、整地ローター調整レバー173のレバー操作方向は左右方向であり、部分条クラッチレバー251のレバー操作方向は上下方向である。部分条クラッチレバー251については、押し下げ操作が行われると苗植付装置121がオンに設定され、押し上げ操作が行われると苗植付装置121がオフに設定される。
整地ローター調整レバー173がレバー復帰スプリング174の弾性力に抗して左右方向に操作されると、整地ローター調整レバー173の基部側に設けられたアーム回動部材177がセンターローター吊下げアーム178を移動させ、センターローター吊下げアーム178がセンターローター吊下げスプリング179を介して接続された中央の第2整地ローター172が昇降させられるとともに、左右方向に延びるレバー回動軸175がセンターローター吊下げアーム178の移動とともに回動させられて左右のサイドローター取付けフレーム176を移動させ、左右のサイドローター取付けフレーム176が接続された左右の第1整地ローター171も昇降させられる。かくして、第1整地ローター171および第2整地ローター172の上下方向の位置が、すべてほぼ同等になるように調整される。
なお、整地ローター調整レバー173の固定位置と、中継部材の固定位置と、は、左右の後輪32の補助車輪の間である別の実施の形態も、考えられる。
部分条クラッチレバー251は、苗植付部120に取付けられている。苗植付部120の昇降位置が最低位置である場合においても、部分条クラッチレバー251の高さは、走行車体10に取付けられたフロア11の高さより高い。
すると、複数のレバーが集中的に配置され、フロア11の上にいる作業者にとってのレバー操作性が向上されるとともに、機体レイアウトがコンパクトになる。
なお、本発明における別の実施の形態の田植機の操縦ユニット60近傍の模式的な部分上面図である図11に示されているように、部分条クラッチレバー251の代わりである部分条クラッチ電動スイッチ255が、操縦ユニット60の後部に配置された、昇降されない手すり部256に設けられている別の実施の形態も、考えられる。部分条クラッチ電動スイッチパネル254の上面であるスイッチ配設面は、フロア11の上にいる作業者にとってのスイッチ操作性が向上されるように、水平面ではなく、操縦ユニット60に向かって視認しやすく傾けられた傾斜面であることが望ましい。
また、部分条クラッチレバー251が、手すり部256に設けられている別の実施の形態も、考えられる。このような仕様は、たとえば、手すり部256が標準的に装備されている構成において特に有効である。
(C)前輪差動装置機構(図示省略)に関連する構成および動作について詳細に説明する。
前輪差動装置機構は、走行車体10の旋回時に生じる、旋回内前輪となる前輪31と旋回外前輪となる前輪31との間における前輪回転数の差を吸収する機構である。たとえば、直進時においては前輪回転数が左右とも毎秒10回転であるが、旋回時においては旋回内前輪回転数が毎秒9回転であり旋回外前輪回転数が毎秒11回転である。
しかしながら、このような前輪差動装置機構の機能を発揮させない状態を選択するための前輪差動装置ロックと、走行車体10の高速走行と、が同時に行われると、大きな負荷が旋回時に発生して前輪差動装置機構を破損させる恐れがある。
前輪差動装置機構についてより具体的に説明すると、つぎの通りである。
走行車体2には左右一対の前輪31が設けられており、左右の前輪31は前輪差動装置機構を介してそれぞれ駆動力を受けて回転する。前輪差動装置機構は旋回時に左右の前輪31の速度差を吸収しながら力源からの同じトルクを振り分けて伝えることができ、安定した旋回走行が可能になる。
一方、前輪差動装置ロックペダル71が踏込まれると、前輪差動装置機構の内部のデファレンシャルギア(図示省略)が切替わり、左右の前輪31が同調して回転する。そこで、旋回位置の泥土または圃場の深みなどへの嵌込みのために、進行が困難であるときには、前輪差動装置ロックペダル71が踏込まれ、推進力が左右の前輪31の回転を同調させることで高められ、進行不能な場所からの脱出が図られる。このようなときには、低速であり高トルクである走行が要求されるので、一般的に、HST50の出力を操作するHSTレバー51は進行方向である前進方向へ最高速度位置に向かって中立位置から小さい操作量で操作される。
しかしながら、走行車体2の走行速度が進行不能な場所からの脱出の後に大きくされるべく、HSTレバー51の操作量が大きくされたときに、前輪差動装置ロックペダル71が踏込まれたままであると、左右の前輪31の車軸はデファレンシャルギアが切替えられた状態で同調して回転するので、大きな負荷が前輪差動装置機構に生じてしまい、前輪差動装置機構が破損する恐れがある。
そこで、HSTレバー51および前輪差動装置ロックペダル71の少なくとも一方の操作が、前輪差動装置ロックと、高速走行と、が同時に行われないように規制されることが望ましい。
HSTレバー51の操作が規制される実施の形態、およびHSTレバー51の操作が規制される実施の形態のそれぞれについてより具体的に説明すると、つぎの通りである。
(C1)前輪差動装置ロックペダル71が操作されたときには、HSTレバー51に接続されたレバーカムがモーターなどを利用してケーブルで牽引され、HSTレバー51の操作が所定速度を超える高速走行が行われないように規制される実施の形態が、考えられる。
前輪差動装置ロックペダル71の操作は、たとえば、前輪差動装置ロックペダル71に近接して設けられたリミットスイッチを利用して検出される。
すると、前輪差動装置ロックペダル71が操作されたときには所定速度を超える高速走行が行われないので、前輪差動装置機構が破損する恐れが低減される。
まず、図12を主として参照しながら具体例(その一)を説明すると、つぎの通りである。
ここに、図12(a)は、本発明における別の実施の形態の、前輪差動装置ロックペダル71が踏込まれていないときにおける田植機のHSTレバー51近傍の模式的な部分左側面図(その一)であり、図12(b)は、本発明における別の実施の形態の、前輪差動装置ロックペダル71が踏込まれているときにおける田植機のHSTレバー51近傍の模式的な部分左側面図(その一)である。
HSTレバー51の下部には被接触ピン410が設けられており、HSTレバー51の側方にはHSTレバー51の操作を規制するレバーカム420が回動可能に設けられており、レバーカム420と、前輪差動装置ロックペダル71の下部の屈曲部分などと、は連繋ワイヤー430によって連繋されている。
レバーカム420は、走行車体2のボンネットの内部の取付けステーに設けられている。
前輪差動装置ロックペダル71が踏込まれ下方に移動させられると、連繋ワイヤー430が引っ張られ、レバーカム420は下方に回動して被接触ピン410の移動軌跡に介入させられる。
すると、HSTレバー51の操作は操作範囲内においても所定速度位置を越えては自由に行われないようになり、走行車体2の高速走行が不可能になる。
レバーカム420が被接触ピン410に接触する位置は、たとえば、HSTレバー51の操作範囲におけるおよそ半ばの位置、すなわち前後方向の操作範囲のほぼ中央の位置であるので、大きな負荷は前輪差動装置機構に生じない。
前輪差動装置ロックペダル71が踏込み操作の解除で踏込まれなくなると、レバーカム420はカム回動軸421に装着されたトルク・スプリング(図示省略)の付勢力によって上方に回動して被接触ピン410の移動軌跡から退避させられる。
すると、HSTレバー51の操作は操作範囲内においては所定速度位置を越えて自由に行われるようになるので、走行車体2の高速走行が可能になる。
かくして、HSTレバー51が前輪差動装置ロックペダル71の操作中に誤って高速側に操作されても、前輪差動装置機構に大きな負荷が生じる速度での走行はほぼ確実に防止されるので、前輪差動装置機構の耐久性が向上される。
ついで、図13を主として参照しながら具体例(その二)を説明すると、つぎの通りである。
ここに、図13(a)は、本発明における別の実施の形態の、前輪差動装置ロックペダル71が踏込まれていないときにおける田植機のHSTレバー51近傍の模式的な部分左側面図(その二)であり、図13(b)は、本発明における別の実施の形態の、前輪差動装置ロックペダル71が踏込まれているときにおける田植機のHSTレバー51近傍の模式的な部分左側面図(その二)である。
リミットスイッチ443は、前輪差動装置ロックペダル71が踏込まれているときに、前輪差動装置ロックペダル71に接触するまたは近接する位置に設けられている。レバーカム420のカム回動軸421には、カム切替えギヤ442が設けられている。カム切替えギヤ442と噛合するモーターギヤ441を回動させる電動式のモーター440は、走行車体2のボンネットの内部に設けられている。
前輪差動装置ロックペダル71が踏込まれ下方に移動させられると、リミットスイッチ443がオンされ、コントローラー100はリミットスイッチ443のオンに応じたモーター440の動作制御を行い、レバーカム420は下方に回動して被接触ピン410の移動軌跡に介入させられる。
前輪差動装置ロックペダル71が踏込み操作の解除で踏込まれなくなると、レバーカム420は上方に回動して被接触ピン410の移動軌跡から退避させられる。
(C2)HSTレバー51が所定速度を超える高速走行が行われるように操作されたときには、前輪差動装置ロックペダル71に接続されたペダルカムがモーターなどを利用してケーブルで牽引され、前輪差動装置ロックペダル71の操作が規制される実施の形態が、考えられる。
HSTレバー51の操作は、たとえば、HSTレバー51に近接して設けられたリミットスイッチを利用して検出される。
すると、HSTレバー51が所定速度を超える高速走行が行われるように操作されたときには前輪差動装置ロックが行われないので、前輪差動装置機構が破損する恐れが低減される。
(D)図14を主として参照しながら、後輪差動装置機構に関連する構成および動作について詳細に説明する。
ここに、図14は、本発明における実施の形態の田植機の後輪差動装置311近傍の模式的な部分上面図である。
後輪差動装置機構は、走行車体10の旋回時に生じる、旋回内後輪となる後輪32と旋回外後輪となる後輪32との間における後輪回転数の差を吸収するように、エンジン40からの走行動力を二つの走行動力に分割して左右の後輪32にそれぞれ伝達する機構である。たとえば、エンジン40からの走行動力の回転数が毎秒10回転であれば、直進時においては後輪回転数が左右とも毎秒10回転であるが、旋回時においては旋回内後輪回転数が毎秒9回転であり旋回外後輪回転数が毎秒11回転である。
エンジン40からの走行動力が走行動力入力ギヤ312を介して入力されるリングギヤ313は、枠314と固定的に接続されている。そして、ピニオンギヤ315は枠314に自転可能に取り付けられ、サイドギヤ316Lおよび316Rは枠314に遊嵌されている。さらに、ピニオンギヤ315はサイドギヤ316Lおよび316Rと噛合しており、サイドギヤ316Lおよび316Rはそれぞれ左右の後輪32と車軸を介して固定的に接続されている。
通常の直進時においては、リングギヤ313は枠314とともに回転し、ピニオンギヤ315は自転しないので、サイドギヤ316Lおよび316Rは同じ回転数で回転する。
たとえば、右旋回時においては、リングギヤ313は枠314とともに回転し、ピニオンギヤ315は旋回内後輪となる右の後輪32よりも旋回外後輪となる左の後輪32を多く回転させるように自転するので、左の後輪32に接続されているサイドギヤ316Lは右の後輪32に接続されているサイドギヤ316Rの回転数より大きい回転数で回転する。
従来の田植機においては、旋回内後輪となる後輪32へはエンジン40からの走行動力が伝達されないので、深い田圃などにおいては前進駆動力が不足することがあった。そして、クラッチペダルの踏込みが旋回内後輪となる後輪32への走行動力が回復されるように行われると、後輪差動装置機構は装備されていないので、結局のところ旋回内後輪となる右の後輪32よりも旋回外後輪となる左の後輪32を十分に多く回転させることが困難であった そこで、本実施の形態の田植機においては、後輪差動装置機構が、旋回内後輪となる後輪32と旋回外後輪となる後輪32との間における後輪回転数の差を吸収するように、エンジン40からの走行動力を二つの走行動力に分割して左右の後輪32にそれぞれ伝達する。
もちろん、後輪差動装置機構の機能が発揮させるとき、前輪差動装置機構の機能は発揮させられてもよいし、発揮させられなくてもよい。
なお、旋回時におけるエンジン40からの走行動力が、たとえば、直進時におけるエンジン40からの走行動力と比較して、より大きく設定される別の実施の形態も、考えられる。
また、後輪差動装置機構の機能を発揮させない状態を選択するための後輪差動装置ロックが行われる別の実施の形態も、考えられる。たとえば、走行車体10がほぼ直進していると見なされる前輪操舵角度が所定値を超えないときには、このような後輪差動装置機構の機能を発揮させない状態が直進性を保証するために選択されてもよい。すると、作業者が操舵ハンドル61のブレを是正する際のハンドル操作性が向上され、直進の継続がスムーズに行われる。
本発明における苗移植機は、安全性の障害となりえる苗植付部の左右揺動が発生する恐れを低減することが可能であり、田植機などの苗移植機に利用する目的に有用である。
10 走行車体
11 フロア
20 メインフレーム
31 前輪
32 後輪
40 エンジン
50 HST
51 HSTレバー
60 操縦ユニット
61 操舵ハンドル
71 前輪差動装置ロックペダル
81 水平センサー
100 コントローラー
110 苗載せ台
120 苗植付部
121 苗植付装置
122 苗植付具
123 苗植付フレーム
130 苗植付部動作指示機構
131 フィンガーレバー
132 植付入切スイッチ
133 僅少下降ボタン
134 油圧植付レバー
135 切替えカム
136 検出スイッチ
140 アーム
141 アームサーボモーター
142 アームギヤ
143 モーターピニオン
144 自動昇降アーム
150 アームポジション検出部
160 施肥部
170 整地ローター部
171 第1整地ローター
172 第2整地ローター
173 整地ローター調整レバー
174 レバー復帰スプリング
175 レバー回動軸
176 サイドローター取付けフレーム
177 アーム回動部材
178 センターローター吊下げアーム
179 センターローター吊下げスプリング
180 整地フロート部
181 センターフロート
182 サイドフロート
210 苗植付部昇降機構
211 メカバルブ
212 バルブスプール
213 フロート感度調節レバー
214 バルブロックレバー
220 苗植付部昇降位置検出部
230 植付クラッチ機構
240 フィードケース
250 部分条クラッチ
250a 苗植付側部分条クラッチ
250b 施肥側部分条クラッチ
251 部分条クラッチレバー
252 ワイヤー
253 中継部材
254 部分条クラッチ電動スイッチパネル
255 部分条クラッチ電動スイッチ
256 手すり部
260 苗植付部ローリング機構
261 軸
262 ローリングモーター
263 ローリングアーム
264 アームギヤ
265 モーターピニオン
266 上側バランススプリング
267 下側バランススプリング
311 後輪差動装置
312 走行動力入力ギヤ
313 リングギヤ
314 枠
315 ピニオンギヤ
316L、316R サイドギヤ
410 被接触ピン
420 レバーカム
421 カム回動軸
430 連繋ワイヤー
440 モーター
441 モーターギヤ
442 カム切替えギヤ
443 リミットスイッチ

Claims (2)

  1. 走行車体(10)に昇降可能に設ける苗植付部(120)と、前記苗植付部(120)を昇降操作する昇降操作部材(131)と、前記苗植付部(120)を前後方向の軸(261)回りにローリングさせるローリング機構(260)を設けた苗移植機において、
    前記昇降操作部材(131)の操作により前記苗植付部(120)が下降し始めてから所定時間が経過するまで前記ローリング機構(260)の作動を規制する構成とした苗移植機であって、
    前記苗植付部(120)の植付動作を入切操作する植付操作部材(132)を設け、前記苗植付部(120)の植付動作の入切及び昇降動作を切り替える切替アーム(140)を設け、
    前記切替アーム(140)は、前記苗植付部(120)が上昇すると共に植付動作が切になる上昇位置、前記苗植付部(120)の昇降が停止すると共に植付動作が切になる昇降停止位置、前記苗植付部(120)が下降すると共に植付動作が切になる下降位置、または前記苗植付部(120)の植付動作が入になる植付位置に移動可能とし、
    前記切替アーム(140)が上昇位置または昇降停止位置に位置しているときに前記植付操作部材(132)を操作すると、前記切替アーム(140)は下降位置に移動し、
    前記切替アーム(140)が下降位置に位置しているときに前記植付操作部材(132)を操作すると、前記切替アーム(140)は植付位置に移動すると共に、
    前記切替アーム(140)が植付位置に位置しているときに前記植付操作部材(132)を操作すると、前記切替アーム(140)は下降位置に移動する構成としたことを特徴とする苗移植機。
  2. 前記苗植付部(120)を下降させる下降操作ボタン(133)を設け、
    前記切替アーム(140)が上昇位置または昇降停止位置に位置しており、且つ前記下降操作ボタン(133)が操作されている間は、前記切替アーム(140)は前記下降位置に移動すると共に、
    前記下降操作ボタン(133)が操作されなくなると、前記切替アーム(140)は前記昇降停止位置に移動する構成としたことを特徴とする請求項に記載の苗移植機。
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