JP6424597B2 - ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ - Google Patents

ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP6424597B2
JP6424597B2 JP2014244580A JP2014244580A JP6424597B2 JP 6424597 B2 JP6424597 B2 JP 6424597B2 JP 2014244580 A JP2014244580 A JP 2014244580A JP 2014244580 A JP2014244580 A JP 2014244580A JP 6424597 B2 JP6424597 B2 JP 6424597B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
mass
phenol
rubber composition
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014244580A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016108377A (ja
Inventor
後藤 幹裕
幹裕 後藤
健介 土方
健介 土方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP2014244580A priority Critical patent/JP6424597B2/ja
Publication of JP2016108377A publication Critical patent/JP2016108377A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6424597B2 publication Critical patent/JP6424597B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤに関するものであり、詳しくは、加工性、硬度および低燃費性能をいずれも向上させ得るゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤに関するものである。
一般的にタイヤ用ゴム組成物には、加工性改善のためにTDAE(Treated Distillate Aromatic Extract)のような軟化剤が配合されている。しかし、このような軟化剤を配合すると、硬度が低下するために多量に配合することができない。
また、硬度の低下を抑制するためにカーボンブラック等の補強性フィラーを増量すると、タイヤの低燃費性能を悪化させてしまう。このように、加工性、硬度および低燃費性能を同時に向上させることは、当業界では困難な事項とされていた。
なお下記特許文献1には、ゴム材料と特定構造のメチレンビス(アルキルスルフィド)およびフェノール系酸化防止剤等から選ばれる劣化防止剤とを混合する技術が開示されている。しかし特許文献1には、下記で説明する本発明のスチレン化フェノール化合物については開示も示唆もない。また、特定のスチレン化フェノール化合物を用いて加工性、硬度および低燃費性能を同時に改善しようとする技術思想は何ら開示されていない。
特公平8−26178号公報
したがって本発明の目的は、加工性、硬度および低燃費性能をいずれも向上させ得るゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤを提供することにある。
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、ジエン系ゴムに対し、特定のスチレン化フェノール化合物、シリカおよび特定のシランカップリング剤を特定量でもって配合することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成することができた。
すなわち本発明は以下のとおりである。
1.ジエン系ゴム100質量部に対し、ジスチレン化フェノールまたはトリスチレン化フェノールを主成分とするスチレン化フェノール化合物を0.5〜20質量部およびシリカを30〜180質量部配合し、
前記ジエン系ゴムの平均ガラス転移温度(Tg)が−60℃〜−20℃であり、かつ
下記式(1)で表されるシランカップリング剤を前記シリカに対して2〜20質量%配合してなることを特徴とするタイヤキャップトレッド用ゴム組成物。
(A)a(B)b(C)c(D)d(R1)eSiO(4-2a-b-c-d-e)/2 (1)
(式(1)中、Aはスルフィド基を含有する2価の有機基、Bは炭素数5〜10の1価の炭化水素基、Cは加水分解性基、Dはメルカプト基を含有する有機基、R1は炭素数1〜4の1価の炭化水素基を表し、0≦a<1、0<b<1、0<c<3、0≦d<1、0≦e<2、かつ0<2a+b+c+d+e<4の関係を満たす。)
2.前記1に記載のゴム組成物をキャップトレッドに使用した空気入りタイヤ。
本発明によれば、ジエン系ゴムに対し、特定のスチレン化フェノール化合物、シリカおよび特定のシランカップリング剤を特定量でもって配合したので、加工性、硬度および低燃費性能をいずれも向上させ得るゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤを提供することができる。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
(ジエン系ゴム)
本発明で使用されるジエン系ゴムは、ゴム組成物に配合することができる任意のジエン系ゴムを用いることができ、例えば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム(NBR)、エチレン−プロピレン−ジエンターポリマー(EPDM)等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、その分子量やミクロ構造はとくに制限されず、アミン、アミド、シリル、アルコキシシリル、カルボキシル、ヒドロキシル基等で末端変性されていても、エポキシ化されていてもよい。
また本発明で使用されるジエン系ゴムは、平均ガラス転移温度(平均Tg)が−60〜−20℃であることが必要である。平均Tgが−60℃未満であると、硬度が低下する。逆に−20℃を超えると、耐摩耗性が悪化する。平均Tgは、ガラス転移温度の平均値であり、各ジエン系ゴムのガラス転移温度と各ジエン系ゴムの配合割合から平均値として算出することができる。すなわち平均Tgは、各成分のガラス転移温度に、各成分の重量分率を乗じた積の合計、すなわち加重平均に基づき算出される値である。
(スチレン化フェノール化合物)
スチレン化フェノール化合物は、下記式で表すことができる。
Figure 0006424597
本発明で使用されるスチレン化フェノール化合物は、nが2であるジスチレン化フェノールまたはnが3であるトリスチレン化フェノールを主成分とする。本発明で使用されるスチレン化フェノール化合物は、公知の製造方法により製造することができ、また商業的に入手も可能である、市販品としては、例えば三光(株)製SP−24(ジスチレン化フェノールを主成分とする)、TSP(トリスチレン化フェノールを主成分とする)等が挙げられる。
一般的に製造されたスチレン化フェノール化合物は、フェノール1モルに対してスチレン1モルが付加したモノスチレン化フェノール(上記式中、n=1);フェノール1モルに対してスチレン2モルが付加したジスチレン化フェノール(上記式中、n=2);フェノール1モルに対してスチレン3モルが付加したトリスチレン化フェノール(上記式中、n=3);およびその他の成分の混合物となる。本発明では、これらのスチレン化フェノール化合物のうち、主成分としてジスチレン化フェノールおよびトリスチレン化フェノールを使用する。上述のように製造されたスチレン化フェノール化合物は、主に、モノ、ジおよびトリ体の混合物であるので、本発明で使用されるスチレン化フェノール化合物は、モノ体がある程度存在することができる。したがって本発明で言う、「ジスチレン化フェノールまたはトリスチレン化フェノールを主成分とする」とは、ジスチレン化フェノールまたはトリスチレン化フェノールが全体の50モル%以上、好ましくは60モル%以上、さらに好ましくは65モル%以上を占めることを意味し、それ以外の成分としてモノスチレン化フェノールやその他の成分(例えばテトラ体あるいはそれ以上の付加物のスチレン化フェノール化合物)が含まれていてもよい。
なお、上記式におけるスチレン部位は、スチレンの誘導体であってもよい。例えば、α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、1,3−ジメチルスチレン等が挙げられる。
(シリカ)
本発明で使用されるシリカとしては、乾式シリカ、湿式シリカ、コロイダルシリカおよび沈降シリカなど、従来からゴム組成物において使用することが知られている任意のシリカを単独でまたは2種以上組み合わせて使用できる。
なお本発明では、本発明の効果がさらに向上するという観点から、シリカのCTAB比表面積(JIS K6217−3)は、70〜240m/gであるのが好ましく、80〜240m/gであるのがさらに好ましい。
(シランカップリング剤)
本発明で使用されるシランカップリング剤は、下記式(1)で表される。
(A)a(B)b(C)c(D)d(R1)eSiO(4-2a-b-c-d-e)/2 (1)
(式(1)中、Aはスルフィド基を含有する2価の有機基、Bは炭素数5〜10の1価の炭化水素基、Cは加水分解性基、Dはメルカプト基を含有する有機基、R1は炭素数1〜4の1価の炭化水素基を表し、0≦a<1、0<b<1、0<c<3、0≦d<1、0≦e<2、かつ0<2a+b+c+d+e<4の関係を満たす。)
式(1)で表されるシランカップリング剤(ポリシロキサン)およびその製造方法は、例えば国際公開WO2014/002750号パンフレットに開示され、公知である。
上記式(1)中、Aはスルフィド基を含有する2価の有機基を表す。なかでも、下記式(12)で表される基であることが好ましい。
−(CH2n−Sx−(CH2n (12)
上記式(12)中、nは1〜10の整数を表し、なかでも、2〜4の整数であることが好ましい。
上記式(12)中、xは1〜6の整数を表し、なかでも、2〜4の整数であることが好ましい。
上記式(12)中、*は、結合位置を示す。
上記式(12)で表される基の具体例としては、例えば、−CH2−S2−CH2−C24−S2−C24−C36−S2−C36−C48−S2−C48−CH2−S4−CH2−C24−S4−C24−C36−S4−C36−C48−S4−C48などが挙げられる。
上記式(1)中、Bは炭素数5〜20の1価の炭化水素基を表し、その具体例としては、例えば、ヘキシル基、オクチル基、デシル基などが挙げられる。Bは炭素数5〜10の1価の炭化水素基であることが好ましい。
上記式(1)中、Cは加水分解性基を表し、その具体例としては、例えば、アルコキシ基、フェノキシ基、カルボキシル基、アルケニルオキシ基などが挙げられる。なかでも、下記式(13)で表される基であることが好ましい。
−OR2 (13)
上記式(13)中、R2は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数6〜10のアラルキル基(アリールアルキル基)または炭素数2〜10のアルケニル基を表し、なかでも、炭素数1〜5のアルキル基であることが好ましい。上記炭素数1〜20のアルキル基の具体例としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、オクタデシル基などが挙げられる。上記炭素数6〜10のアリール基の具体例としては、例えば、フェニル基、トリル基などが挙げられる。上記炭素数6〜10のアラルキル基の具体例としては、例えば、ベンジル基、フェニルエチル基などが挙げられる。上記炭素数2〜10のアルケニル基の具体例としては、例えば、ビニル基、プロぺニル基、ペンテニル基などが挙げられる。
上記式(13)中、*は、結合位置を示す。
上記式(1)中、Dはメルカプト基を含有する有機基を表す。なかでも、下記式(14)で表される基であることが好ましい。
−(CH2m−SH (14)
上記式(14)中、mは1〜10の整数を表し、なかでも、1〜5の整数であることが好ましい。
上記式(14)中、*は、結合位置を示す。
上記式(14)で表される基の具体例としては、−CH2SH、−C24SH、−C36SH、−C48SH、−C510SH、−C612SH、−C714SH、−C816SH、−C918SH、−C1020SHが挙げられる。
上記式(1)中、R1は炭素数1〜4の1価の炭化水素基を表す。
上記式(1)中、0≦a<1、0<b<1、0<c<3、0≦d<1、0≦e<2、かつ0<2a+b+c+d+e<4の関係を満たす。
上記式(1)中、aは、本発明の効果が向上するという理由から、0<a≦0.50であることが好ましい。
上記式(1)中、bは、本発明の効果が向上するという理由から、0<bであることが好ましく、0.10≦b≦0.89であることがより好ましい。
上記式(1)中、cは、本発明の効果が向上するという理由から、1.2≦c≦2.0であることが好ましい。
上記式(1)中、dは、本発明の効果が向上するという理由から、0.1≦d≦0.8であることが好ましい。
上記ポリシロキサンの重量平均分子量は、本発明の効果が向上するという理由から、500〜2300であるのが好ましく、600〜1500であるのがより好ましい。本発明における上記ポリシロキサンの分子量は、トルエンを溶媒とするゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)によりポリスチレン換算で求めたものである。
上記ポリシロキサンの酢酸/ヨウ化カリウム/ヨウ素酸カリウム添加−チオ硫酸ナトリウム溶液滴定法によるメルカプト当量は、加硫反応性に優れるという観点から、550〜700g/molであるのが好ましく、600〜650g/molであるのがより好ましい。
上記ポリシロキサンは、本発明の効果が向上するという理由から、シロキサン単位(−Si−O−)を2〜50個有するものであることが好ましい。
なお、上記ポリシロキサンの骨格には、ケイ素原子以外の金属(例えば、Sn、Ti、Al)は存在しない。
上記ポリシロキサンの製造方法は公知であり、例えば国際公開WO2014/002750号パンフレットに開示された方法にしたがって製造することができる。
(ゴム組成物の配合割合)
本発明のゴム組成物は、ジエン系ゴム100質量部に対し、ジスチレン化フェノールまたはトリスチレン化フェノールを主成分とするスチレン化フェノール化合物を0.5〜20質量部、シリカを30〜180質量部、前記式(1)で表されるシランカップリング剤を前記シリカに対して2〜20質量%配合してなることを特徴とする。
前記スチレン化フェノール化合物の配合量が1.0質量部未満であると、配合量が少な過ぎて本発明の効果を奏することができない。逆に20質量部を超えると硬度が低下する。
シリカの配合量が30質量部未満であると、低燃費性能を得ることができない。逆に180質量部を超えると、加工性が悪化する。
ランカップリング剤の配合量が前記シリカに対して2質量%未満であると、配合量が少な過ぎて本発明の効果を奏することができない。逆に20質量%を超えるとスコーチ性が悪化する。
さらに好ましい前記スチレン化フェノール化合物の配合量は、ジエン系ゴム100質量部に対し、1〜20質量部であり、とくに好ましい前記スチレン化フェノール化合物の配合量は、ジエン系ゴム100質量部に対し、2〜15質量部である。
さらに好ましい前記シリカの配合量は、ジエン系ゴム100質量部に対し、30〜160質量部である。
さらに好ましい前記シランカップリング剤の配合量は、前記シリカに対し、2〜18質量%である。
(その他成分)
本発明におけるゴム組成物には、前記した成分に加えて、加硫又は架橋剤;加硫又は架橋促進剤;酸化亜鉛、カーボンブラック、クレー、タルク、炭酸カルシウムのような各種充填剤;老化防止剤;可塑剤などのゴム組成物に一般的に配合されている各種添加剤を配合することができ、かかる添加剤は一般的な方法で混練して組成物とし、加硫又は架橋するのに使用することができる。これらの添加剤の配合量も、本発明の目的に反しない限り、従来の一般的な配合量とすることができる。
また本発明のゴム組成物は従来の空気入りタイヤの製造方法に従って空気入りタイヤを製造するのに適しており、トレッド、とくにキャップトレッドに適用するのがよい。
以下、本発明を実施例および比較例によりさらに説明するが、本発明は下記例に制限されるものではない。
標準例、実施例1〜2および比較例1〜4
サンプルの調製
表1に示す配合(質量部)において、加硫促進剤と硫黄を除く成分を1.7リットルの密閉式バンバリーミキサーで5分間混練した後、加硫促進剤および硫黄を加えてさらに混練し、ゴム組成物を得た。次に得られたゴム組成物を所定の金型中で160℃、20分間プレス加硫して加硫ゴム試験片を得、以下に示す試験法で未加硫のゴム組成物および加硫ゴム試験片の物性を測定した。
ムーニー粘度:JIS K6300に従い、100℃における未加硫のゴム組成物の粘度を測定した。結果は標準例の値を100として指数表示した。指数が小さいほど粘度が低く、加工性が良好であることを示す。
硬度(20℃):JIS K6253に基づき、20℃にて測定した。結果は、標準例の値を100として指数で示した。指数が大きいほど硬度が高いことを示す。
低燃費性能:(株)東洋精機製作所製、粘弾性スペクトロメーターを用い、伸張変形歪率10±2%、振動数20Hz、温度60℃の条件で、tanδ(60℃)を測定した。結果は、標準例の値を100として指数表示した。指数が小さいほど低燃費性能であることを示す。
結果を表1に示す。
Figure 0006424597

*1:SBR(旭化成(株)製E581、スチレン含量=37質量%、ビニル含量=42質量%、ガラス転移温度(Tg)=−27℃、油展量=SBR100質量部に対し37.5質量部(表1では実際のSBR量を記載した))
*2:BR(日本ゼオン(株)社製Nipol BR1220、Tg=−105℃)
*3:カーボンブラック(キャボットジャパン(株)製N339)
*4:シリカ(ローディア社製ZEOSIL 1165MP、CTAB比表面積=159m/g)
*5:スチレン化フェノール化合物−1(三光(株)製SP−F。モノスチレン化フェノール65モル%以上、ジスチレン化フェノール32モル%以下、トリスチレン化フェノール1モル%以下)
*6:スチレン化フェノール化合物−2(三光(株)製SP−24。モノスチレン化フェノール0モル%、ジスチレン化フェノール60モル%以上、トリスチレン化フェノール40モル%以下)
*7:スチレン化フェノール化合物−3(三光(株)製TSP。モノスチレン化フェノール0モル%、ジスチレン化フェノール30モル%以下、トリスチレン化フェノール65モル%以上)
*8:シランカップリング剤−1(エボニックデグサ社製Si363。化学式=C1327O(CH2CH2O)52(CH2CH2O)Si(CH23SH))
*9:シランカップリング剤−2(国際公開WO2014/002750号パンフレットの合成例1に従って合成した、上記式(1)を満たす化合物。組成式=(−C36−S4−C36)0.083(−C8170.667(−OC251.50(−C36SH)0.167SiO0.75、平均分子量=860)
*10:ステアリン酸(日油(株)製ビーズステアリン酸YR)
*11:酸化亜鉛(正同化学工業(株)製酸化亜鉛3種)
*12:老化防止剤(フレキシス社製6PPD)
*13:プロセスオイル(昭和シェル石油(株)製エキストラクト4号S)
*14:加硫促進剤−1(大内新興化学工業(株)製ノクセラーCZ−G)
*15:加硫促進剤−2(フレキシス社製Perkacit DPG)
*16:硫黄(鶴見化学工業(株)製金華印油入微粉硫黄、硫黄含有量=95.24質量%)
上記の表1の結果から明らかなように、実施例1〜2で得られたゴム組成物は、ジエン系ゴムに対し、特定のスチレン化フェノール化合物、シリカおよび特定のシランカップリング剤を特定量でもって配合したので、従来の代表的な標準例に対し、加工性、硬度および低燃費性能をいずれも向上していることが分かる。
これに対し、比較例1は、モノスチレン化フェノールを主成分とするスチレン化フェノール化合物を使用しているので、硬度が低下した。
比較例2は、シリカの配合量が本発明で規定する下限未満であるので、低燃費性能を得ることができなかった。
比較例3は、ジエン系ゴムの平均Tgが本発明で規定する下限未満であるので、硬度が低下した。
比較例4は、スチレン化フェノール化合物の配合量が本発明で規定する上限を超えているので、硬度が低下した。

Claims (2)

  1. ジエン系ゴム100質量部に対し、ジスチレン化フェノールまたはトリスチレン化フェノールを主成分とするスチレン化フェノール化合物を0.5〜20質量部およびシリカを30〜180質量部配合し、
    前記ジエン系ゴムの平均ガラス転移温度(Tg)が−60℃〜−20℃であり、かつ
    下記式(1)で表されるシランカップリング剤を前記シリカに対して2〜20質量%配合してなることを特徴とするタイヤキャップトレッド用ゴム組成物。
    (A)a(B)b(C)c(D)d(R1)eSiO(4-2a-b-c-d-e)/2 (1)
    (式(1)中、Aはスルフィド基を含有する2価の有機基、Bは炭素数5〜10の1価の炭化水素基、Cは加水分解性基、Dはメルカプト基を含有する有機基、R1は炭素数1〜4の1価の炭化水素基を表し、0≦a<1、0<b<1、0<c<3、0≦d<1、0≦e<2、かつ0<2a+b+c+d+e<4の関係を満たす。)
  2. 請求項1に記載のゴム組成物をキャップトレッドに使用した空気入りタイヤ。
JP2014244580A 2014-12-03 2014-12-03 ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ Active JP6424597B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014244580A JP6424597B2 (ja) 2014-12-03 2014-12-03 ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014244580A JP6424597B2 (ja) 2014-12-03 2014-12-03 ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016108377A JP2016108377A (ja) 2016-06-20
JP6424597B2 true JP6424597B2 (ja) 2018-11-21

Family

ID=56123334

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014244580A Active JP6424597B2 (ja) 2014-12-03 2014-12-03 ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6424597B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7225808B2 (ja) * 2019-01-10 2023-02-21 横浜ゴム株式会社 ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
DE112022000263T9 (de) * 2021-01-21 2023-11-23 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Kautschukzusammensetzung für Reifen und Reifen
JP7251563B2 (ja) * 2021-01-21 2023-04-04 横浜ゴム株式会社 タイヤ用ゴム組成物およびタイヤ
JP7323813B2 (ja) * 2021-01-21 2023-08-09 横浜ゴム株式会社 タイヤ用ゴム組成物およびタイヤ

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51142488A (en) * 1975-05-21 1976-12-08 Nippon Zeon Co Ltd Novel photocromic material
JP2511022B2 (ja) * 1987-03-19 1996-06-26 三井石油化学工業株式会社 親水性熱融着性繊維状物
JP3438317B2 (ja) * 1994-04-22 2003-08-18 旭化成株式会社 タイヤトレッド用ゴム組成物
WO2003091327A1 (en) * 2002-04-25 2003-11-06 Asahi Kasei Chemicals Corporation Rubber composition and process for production thereof
JP4747054B2 (ja) * 2006-08-23 2011-08-10 住友ゴム工業株式会社 空気入りラジアルタイヤ
IT1396798B1 (it) * 2009-12-09 2012-12-14 Bridgestone Corp Metodo per la realizzazione di uno strato impermeabile di gomma
JP4875757B2 (ja) * 2010-01-13 2012-02-15 住友ゴム工業株式会社 タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP6113967B2 (ja) * 2012-06-29 2017-04-12 旭化成株式会社 感光性樹脂組成物及び感光性樹脂積層体
CN105246963B (zh) * 2013-02-25 2017-11-21 横滨橡胶株式会社 轮胎胎面用橡胶组合物及使用其的充气轮胎
JP6481253B2 (ja) * 2013-02-25 2019-03-13 横浜ゴム株式会社 タイヤ用ゴム組成物及びこれを用いる空気入りタイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016108377A (ja) 2016-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10563047B2 (en) Rubber composition and pneumatic tire including the same
JP6349999B2 (ja) ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JP2013213183A (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物
JP6160663B2 (ja) ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JP6424597B2 (ja) ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JP6471563B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JP7323813B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物およびタイヤ
JP6604102B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JP6160662B2 (ja) ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JP6424594B2 (ja) ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JP2016113482A (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JP6443015B2 (ja) ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
US20220135777A1 (en) Rubber composition for tire and pneumatic tire using same
JP2018039917A (ja) タイヤ用ゴム組成物
JP2016035053A (ja) タイヤ用ゴム組成物
JP5463734B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物
JP2013177520A (ja) タイヤ用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JP6848229B2 (ja) ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JP2016108351A (ja) ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JP6384184B2 (ja) ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JPH11181159A (ja) ゴム組成物
JP6791278B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JP2019182920A (ja) ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JP7243148B2 (ja) ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
WO2022158423A1 (ja) タイヤ用ゴム組成物およびタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180717

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180910

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180925

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181008

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6424597

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250