JP6424316B2 - 乾式壁のコーナー部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、乾式壁のコーナー部構造に関し、特に、中央位置に柱を有する乾式壁のコーナー部の構造に関する。
従来から、乾式壁の遮音性や耐火性を向上させるための技術が提案されている。
たとえば特許第4241322号公報(特許文献1)には、サウンドブリッジの影響を低減させるために、複数のスタッドを千鳥状に配置した壁構造が開示されている。
また、特開2007−321433号公報(特許文献2)には、遮音壁のコーナー部においてもサウンドブリッジの影響を低減させるために、コーナー部における入隅および出隅に、金属などからなる長物のアングル部材をそれぞれ設け、アングル部材の間にピース状の振動絶縁材を設けることが開示されている。
また、特許第5387834号公報(特許文献3)には、鉄骨柱の耐火性を向上させるために、軽鉄の薄板を利用することが開示されている。
特許第4241322号公報 特開2007−321433号公報 特許第5387834号公報
上述のように、特許文献2では、コーナー部において互いに直交する一方側および他方側のボード部材(面材)は、不燃性のアングル部材に固定される。そのため、コーナー部における耐火性を向上させることができる。しかし、コーナー部の中央に柱が設置される場合など、入隅および出隅のアングル部材の間にピース状の振動絶縁材を設けることが困難な場合もある。また、簡易な構成で、コーナー部における遮音性を向上させたいという要望もあった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、簡易な構成で、耐火性および遮音性を向上させることのできる乾式壁のコーナー部構造を提供することである。
この発明のある局面に従う乾式壁のコーナー部構造は、第1のボード部材と第2のボード部材とが互いに直交して配置される乾式壁のコーナー部の構造であって、第1のボード部材を支持するための第1のスタッドと、第2のボード部材を支持するための第2のスタッドと、L字形状の不燃性の下地部材とを備える。下地部材は、第1のボード部材が取り付けられる第1の面と第2のボード部材が取り付けられる第2の面とを有し、第1のスタッドおよび第2のスタッドに固定される。
好ましくは、下地部材は、鉄板である。
好ましくは、乾式壁のコーナー部構造は、第1のボード部材に間隔をあけて対面する第3のボード部材を支持するための第3のスタッドと、第2のボード部材に間隔をあけて対面する第4のボード部材を支持するための第4のスタッドとをさらに備える。この場合、第1のスタッドおよび第2のスタッドは、それぞれ、第3のボード部材および第4のボード部材から離れて配置され、第3のスタッドおよび第4のスタッドは、それぞれ、第1のボード部材および第2のボード部材から離れて配置されていることが望ましい。
下地部材は、コーナー部の入隅側に配置され、第3のボード部材および第4のボード部材は、出隅側において互いに直交していてもよい。この場合、乾式壁のコーナー部構造は、第3のボード部材が取り付けられる第1の面と第4のボード部材が取り付けられる第2の面とを有し、柱に固定される不燃性の出隅側下地部材をさらに備えていてもよい。
好ましくは、下地部材の第1の面および第2の面には、下地部材の位置決めのために、第1のスタッドおよび第2のスタッドの側面に当接する係止片が設けられている。
各係止片は、下地部材の第1の面または第2の面から切り起こされたものであり、その側面が第1のスタッドまたは第2のスタッドに当接することが望ましい。
好ましくは、下地部材の第1の面および第2の面には、予め両面テープが貼り付けられており、下地部材は、両面テープによって第1のスタッドおよび第2のスタッドに固定される。
本発明によれば、簡易な構成で、乾式壁のコーナー部の耐火性および遮音性を向上させることができる。
本発明の実施の形態における乾式壁の基本構造例を示す縦断面図である。 図1のII−II線で切断した場合の乾式壁の部分断面図である。 本発明の実施の形態における乾式壁のスタッドの配置例を示す横断面図である。 本発明の実施の形態の乾式壁において、天井部分における音の伝搬イメージを示す概念図である。 本発明の実施の形態に係る乾式壁のコーナー部の構造例を示す横断面図である。 本発明の実施の形態において、面部材が取り付けられる前の状態のコーナー部を、入隅側から見た斜視図である。 本発明の実施の形態における入隅側の下地部材を示す斜視図である。 本発明の実施の形態において、面部材が取り付けられる前の状態のコーナー部を、出隅側から見た斜視図である。 本発明の実施の形態における出隅側の下地部材を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の変形例1に係る乾式壁のコーナー部の構造例を示す横断面図である。 本発明の実施の形態の変形例2に係る乾式壁のコーナー部の構造例を示す横断面図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
本実施の形態に係る乾式壁のコーナー部構造の説明に先立ち、はじめに、図1〜図4を参照して乾式壁1の基本構造例について説明する。
乾式壁1は、隣り合う空間(部屋)を仕切るために、天井から床にかけて延びるように配置される。乾式壁1は、共同住宅、長屋および寄宿舎等の住戸が連続する建築物における界壁(戸境壁)、あるいは、音楽室等の高遮音性が求められる間仕切り壁が想定される。本実施の形態において、横断面において隣り合う空間を仕切る仮想的な線を「仕切り線」という。また、本実施の形態において、仕切り線と直交する方向を「表裏方向」という。
本実施の形態の乾式壁1は、一例として、特願2012−276165号出願において提案された乾式壁の構造を採用している。なお、図1および図2において、紙面右側を第1空間、紙面左側を第2空間として説明する。また、図2における仮想線A1は、仕切り線を示し、矢印A2は、表裏方向を示している。
図1および図2に示されるように、乾式壁1は、仕切り線に沿って、天井から床にかけて延びるように配置される基礎部材2と、基礎部材2の一方面側および他方面側にそれぞれ固定される面部材4とを備えている。
基礎部材2は、第1空間側に間隔をおいて配置される複数のスタッド21と、第2空間側に間隔をおいて配置される複数のスタッド22とを含む。これらのスタッド21および22は、それぞれ、第1空間側および第2空間側において、直線状に整列している。各スタッド21,22は、鋼製であり、横断面の形状は、たとえば短辺が45mm、長辺が65mmの略長方形状である。なお、本実施の形態において、スタッド21の第1空間側の面およびスタッド22の第2空間側の面、すなわち面部材4と接する側の側面を、「表面」という。また、スタッド21の第2空間側の面およびスタッド22の第1空間側の面、すなわち表面の反対側の側面を、「裏面」という。
基礎部材2は、また、複数のスタッド21それぞれの軸方向両端を抱え込むように配置される一対のランナー31,33と、複数のスタッド22それぞれの軸方向両端を抱え込むように配置される一対のランナー32,34とを含む。第2空間側のランナー32,34は、表裏方向において、第1空間側のランナー31,33とは所定の隙間を有して配置されている。
上側のランナー31およびランナー32は、各々、表裏方向両端に下向きの鍔を有している。ランナー31の鍔の内側面が、スタッド21の表面および裏面と接し、ランナー32の鍔の内側面が、スタッド22の表面および裏面と接している。これにより、スタッド21,22の天井側の端部は、それぞれ、ランナー31,32によって完全に抱え込まれる。下側のランナー33およびランナー34は、各々、表裏方向両端に上向きの鍔を有している。ランナー32の鍔の内側面が、スタッド21の表面および裏面と接し、ランナー34の鍔の内側面が、スタッド22の表面および裏面と接している。これにより、スタッド21,22の床側の端部は、それぞれ、ランナー32,34によって完全に抱え込まれる。
なお、上側のランナー31,32、および、下側のランナー33,34は、それぞれ、たとえばH型鋼で造られた、建物の天井および床の梁91,92に固定される。あるいは、下側のランナー33,34は、建物の土台としての基礎に固定される。
このように、本実施の形態では、取り付け場所ごとに、表裏方向に独立して2つのランナーが設けられている。したがって、図4に示されるように、一方側の空間において発生した音Sは、たとえば天井側においても、ランナー31,32間の隙間3において遮断され、他方側の空間への伝搬を回避することができる。その結果、本実施の形態における乾式壁1によれば、一般的な遮音壁すなわち、千鳥状に配置された複数のスタッドが、取り付け場所ごとに1つのランナーによって保持される乾式壁よりも、高遮音性の要求を満たすことができる。
図2および図3に示されるように、各スタッド21,22は、弱軸配置されている。つまり、各スタッド21,22は、その短辺と面部材4に対して直交する方向(表裏方向)とが平行となるように配置されている。これにより、取付け場所ごとに表裏方向に独立してランナーを設けても、乾式壁1の厚みが増大してしまうことを回避できる。
本実施の形態では、隣接するスタッド21およびスタッド22は、表裏方向に重なるように、裏面同士が向かい合って配置されている。このような配置形態を、本実施の形態では「背中合わせ」と表現する。また、「隣接する」とは、最も近くに位置するという意味であり、互いに接し合うとの意味に限定されないものとする。各スタッド21,22は、遮音性を考慮すると、閉鎖断面よりも、裏面側に開口を有する開放断面であることが望ましい。
柱51の一方面側および他方面側には、吸音材53として、たとえばグラスウールが設けられている。また、整列方向において隣り合う二組のスタッド21,22間にも、吸音材53が設けられている。
図1および図3を参照して、各面部材4は、たとえば、基礎部材2側に配置される石膏ボード41と、空間側に露出して配置される強化石膏ボード42とで構成されている。強化石膏ボード42は、耐火性能を強化するために、ガラス繊維等が混入された石膏ボード(網入り強化石膏ボード)である。強化石膏ボード42は、石膏ボード41の厚みよりも大きいことが望ましい。具体的には、石膏ボード41の厚みは、たとえば9.5mmであり、強化石膏ボード42の厚みは、たとえば15mmである。
(コーナー部構造について)
次に、このような乾式壁1のコーナー部の構造例について説明する。
図5を参照して、乾式壁1のコーナー部10は、たとえば、入隅11と出隅12とを有するL字コーナーであり、その中央位置に、柱52が配置されている。柱52は、矩形状断面を有する筒状部材であり、その一辺は基礎部材2の厚み寸法L1よりも小さい。柱52は、その下端に連結された矩形状のプレート材520によって、建物の基礎92Aまたは梁92(図1)上に固定されている。
本実施の形態では、上記第1空間が入隅11側に位置し、上記第2空間が出隅12側に位置しているものとする。そのため、入隅11において直交する面部材4は、スタッド21によって支持され、出隅12において直交する面部材4は、スタッド22によって支持されている。
このようにコーナー部10の中央に柱52が設置される場合、入隅11および出隅12のいずれにおいても、一方側のスタッドと他方側のスタッドとを接触状態で配置することができない。そのため、このような場合、一般的には、柱52に固定された木製の下地に、面部材4が取り付けられる。しかし、そうすると、コーナー部の耐火性および遮音性は低下してしまう。
これに対し、本実施の形態では、コーナー部10の入隅11および出隅12のいずれにおいても、面部材4を取り付けるための下地部材6,7を鉄板としている。また、入隅11側の下地部材6は、柱52ではなく、一方側および他方側に位置する一対のスタッド21に固定される。これにより、乾式壁1のコーナー部10の耐火性および遮音性が向上される。
以下に、入隅11側の下地部材6および出隅12側の下地部材7について、詳細に説明する。なお、図5には、面部材4の各位置を分かり易くするために、入隅11に位置する一方側の面部材4の符号を「4a」とし、他方側の面部材4の符号を「4b」と示している。同様に、出隅12に位置する一方側の面部材4の符号を「4c」とし、他方側の面部材4の符号を「4d」と示している。また、各面部材4に含まれるボード部材(石膏ボード41,42)についても、面部材4の符号に対応して、入隅11に位置する一方側および他方側のボード部材の符号に、それぞれ「a」,「b」を付加し、出隅12に位置する一方側および他方側のボード部材の符号に、それぞれ「c」,「d」を付加している。
まず、図5〜図7を参照して、入隅11側の下地部材6の構成および配置例について説明する。図6は、面部材4が取り付けられる前の状態のコーナー部10を入隅11側から見た斜視図である。図7は、下地部材6を、入隅11において裏側(出隅12側)から見た斜視図である。
入隅11に配置される下地部材6は、互いに直交する面部材4a,4bを支持する1対のスタッド21a,21bに固定されている。スタッド21aは、一方側の壁を構成するスタッド21のうち、最も柱52側に配置されたスタッドを表わし、スタッド21bは、他方側の壁を構成するスタッド21のうち、最も柱52側に配置されたスタッドを表わしている。
下地部材6は、L字形状であり、第1の面61と、第2の面62とを有している。第1の面61に、面部材4a(より具体的には石膏ボード41a)が取り付けられ、第2の面62に、面部材4b(より具体的には石膏ボード41b)が取り付けられる。下地部材6は、たとえば、一枚の鉄製の薄板が折り曲げ加工されることによって形成されている。
下地部材6は、上下方向に延びており、上側および下側のランナー31,33の鍔に重ならないように配置される。なお、取扱いを容易にするために、下地部材6は、上下方向に分割されていてもよい。このような場合には、上下方向に隣接する下地部材6間に、隙間があってもよい。
下地部材6は、第1の面61の裏側の一部(横幅方向端部)が、スタッド21aの表面に当接し、第2の面62の裏側の一部(横幅方向端部)が、スタッド21bの表面に当接する。本実施の形態では、横幅方向においてスタッド21a,21bの表面のうちの略半分が、第1および第2の面61,62と当接している。なお、スタッド21a,21bの表面の横幅全体が、第1および第2の面61,62と当接していてもよい。
図7に示されるように、下地部材6の第1の面61および第2の面62の裏側には、予め両面テープ64が貼り付けられている。そのため、両面テープ64によって、下地部材6を容易にスタッド21a,21bに固定(仮固定)することができる。
下地部材6のスタッド21a,21bへの本固定は、石膏ボード41a,41bをスタッド21a,21bに固定するためのビス等の釘部材(図示せず)が、石膏ボード41a,41bとともに下地部材6を貫通することによって実現される。また、たとえば下地部材6の第1および第2の面61,62とスタッド21a,21bの表面とが横幅方向において広範囲に重なるような場合には、強化石膏ボード42a,42bをスタッド21a,21bに固定するための釘部材(図示せず)も、内側の石膏ボード41a,41bとともに下地部材6を貫通してもよい。
ここで、下地部材6の第1の面61および第2の面62には、下地部材6の位置決めのために、スタッド21a,21bの側面に当接する係止片63が設けられている。具体的には、面61,62ごとに、上下方向に間隔をあけて、裏側へ突出する複数の係止片63が設けられている。各係止片63は、下地部材6の第1の面61または第2の面62から切り起こされたものであり、その側面63aがスタッド21aまたはスタッド21bに当接する。係止片63は、スタッド21a,21bの柱52側の側面に直交するように、上方または下方に切り起こされていることが望ましい。
なお、図7に示されるように、下地部材6の出荷時には、第1の面61の係止片63、および、第2の面62の係止片63のいずれか一方は、寝かされた状態であることが望ましい。たとえば第1の面61の係止片63が寝かされた状態である場合、施工時に、まず、予め切り起こされている第2の面62の係止片63を、スタッド21bの側面に当接させる。その状態で、ハンマー等で第1の面61の切り込み部を叩き付けて立ち上げることで、下地部材6の嵌め込みを容易に行うことができる。
次に、図5、図8および図9を参照して、出隅12側の下地部材7の構成および配置例について説明する。図8は、面部材4が取り付けられる前の状態のコーナー部10を出隅12側から見た斜視図である。図9は、下地部材7を、出隅12において表側(出隅12側)から見た斜視図である。
出隅12に配置される下地部材7は、柱52に固定されている。図5および図9に示されるように、下地部材7は、第1〜第6の面71〜76を有している。第1の面71には、面部材4c(より具体的には石膏ボード41c)が取り付けられ、第2の面72には、面部材4d(より具体的には石膏ボード41d)が取り付けられる。第3および第4の面73,74は、柱52の互いに隣り合う側面にそれぞれ当接する。第5の面75は、第1の面71および第3の面73に直交し、第6の面76は、第2の面72および第4の面74に直交している。このような形状の下地部材7も、一枚の鉄製の薄板が折り曲げ加工されることによって形成されていてよい。
下地部材7は、上下方向に延びており、上側および下側のランナー32,34の鍔に重ならないように配置される。なお、下地部材7も、取扱いを容易にするために、上下方向に分割されていてもよい。
図9に示されるように、下地部材7の第3および第4の面73,74には、上下方向に間隔をあけて、複数の貫通穴77が予め設けられている。下地部材7は、これらの貫通穴77を挿通する釘部材(図示せず)によって、柱52に本固定される。
石膏ボード41c,41dは、釘部材(図示せず)によって、下地部材7の第1の面71および第2の面72にそれぞれ固定されている。また、強化石膏ボード42c,42dは、釘部材(図示せず)によって、石膏ボード41c,41dとともに、下地部材7の第1の面71および第2の面72に固定される。
以上説明したように、本実施の形態では、入隅11側に位置する一対のスタッド21a,21bに、面部材4を取り付けるための下地部材6が固定される。この場合、入隅11側の下地部材6と柱52との間に隙間を設けることができるため、柱52を介した第1空間(入隅11側)と第2空間(出隅12側)との間の音の伝搬を遮ることができる。つまり、簡易な構成で、コーナー部10の遮音性を高めることができる。また、下地部材6が鉄板であるため、耐火性も向上される。
また、下地部材6の第1の面61および第2の面62には、係止片63および両面テープ64が設けられているため、施工性を向上させることもできる。
さらに、本実施の形態では、入隅11側のスタッド21と出隅12側のスタッド22とは、取り付け場所ごとに個別のランナーによって保持されている。したがって、ランナーを介した音の伝搬も遮られるため、コーナー部10全体の遮音性を高めることができる。
(変形例1)
上記実施の形態では、出隅12側の下地部材7は、柱52に固定されたが、入隅11側と同様に、出隅12側の下地部材も、一対のスタッド22に固定されてもよい。本実施の形態の変形例1に係る乾式壁のコーナー部10の構造例が、図10に示されている。
図10に示されるように、本変形例では、出隅12側に、下地部材8が設けられている。下地部材8は、出隅12側において互いに直交する面部材4c,4dを支持する1対のスタッド22a,22bに固定されている。スタッド22aは、一方側の壁を構成するスタッド22のうち、最も柱52側に配置されたスタッドを表わし、スタッド22bは、他方側の壁を構成するスタッド21のうち、最も柱52側に配置されたスタッドを表わしている。
下地部材8は、上述した入隅11側の下地部材6と同様の構成を有していてよい。すなわち、下地部材8は、L字形状であり、面部材4c(より具体的には石膏ボード41c)が取り付けられる第1の面81と、面部材4d(より具体的には石膏ボード41d)が取り付けられる第2の面82とを有している。第1の面81の裏側の一部が、スタッド22aの表面に当接し、第2の面82の裏側の一部が、スタッド22bの表面に当接する。下地部材8は、柱52から離れた状態で配置される。
また、下地部材8の第1の面81および第2の面82には、下地部材8の位置決めのために、スタッド22a,22bの側面に当接する係止片83が設けられている。また、下地部材8は、第1の面81および第2の面82の裏側に予め貼り付けられた両面テープ(図示せず)によって、スタッド22a,22bに固定(仮固定)される。
なお、この場合、柱52とスタッド22a,22bとの間隔が広すぎると、下地部材8の強度不足が懸念されるため、出隅12側のスタッド22a,22bの方が、入隅11側のスタッド21a,21bよりも、柱52に近い位置に配置されていてもよい。つまり、スタッド21,22は、背中合わせでなく、千鳥状に配置されていてもよい。
(変形例2)
上記実施の形態では、2列のスタッド21,22が弱軸配置されることとしたが、一般的な乾式壁のように、複数のスタッドが、千鳥状に強軸配置されていてもよい。本実施の形態の変形例2に係る乾式壁のコーナー部10の構造例が、図11に示されている。
図11に示されるように、本変形例では、複数のスタッド121,122が、千鳥状に配置されている。具体的には、入隅11側のスタッド121は、出隅12側の面部材4c,4dから離れて配置されており、出隅12側のスタッド122は、入隅11側の面部材4a,4bから離れて配置されている。この場合、L字形状の下地部材6は、スタッド121に固定されている。
スタッド121,122は、強軸配置されており、取り付け場所ごとに共通のランナーによって保持されている。たとえば、スタッド121,122の下端部は、基礎92A上に固定された1つのランナー133によって保持されている。この場合、スタッド121,122とランナー133の鍔との隙間には、スペーサ135が挿入される。そのため、本変形例では、ランナー133の部分においてサウンドブリッジが形成されてしまうものの、ランナー133以外の箇所での遮音性は維持することができる。
なお、上記実施の形態および各変形例では、入隅11側には、L字形状の下地部材6が配置されることとしたが、変形例1のように出隅12側にL字形状の下地部材8が配置される場合には、入隅11側の下地部材は、柱52に固定される構成および形状であってもよい。
また、上記実施の形態および各変形例では、コーナー部10がL字コーナーであるとしたが、上述したようなL字状の下地部材6または8は、T字コーナーや十字コーナーにも適用することができる。
また、上記実施の形態および各変形例では、コーナー部10の中央に柱52が配置される構造例を示したが、変形例1のように、入隅11側の下地部材6および出隅12側の下地部材8のいずれもが、スタッド21,22にそれぞれ固定される場合、柱52を有さない構造であってもよい。
また、下地部材6〜8は、いずれも鉄板であることとしたが、不燃性の板材であれば他の材質であってもよい。
また、上記変形例1,2を適宜組み合わせてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 乾式壁、2 基礎部材、3 隙間、4,4a,4b,4c,4d 面部材、4 面部材、6〜8 下地部材、10 コーナー部、11 入隅、12 出隅、21,22,21a,21b,22,22a,22b,121,122 スタッド、31,32,33,34,133 ランナー、41,41a,41b,41c,41d, 石膏ボード、42,42a,42b,42c,42d 強化石膏ボード、51,52 柱、53 吸音材、63,83 係止片、64 両面テープ、77 貫通穴、91,92, 梁、92A 基礎、135 スペーサ、520 プレート材。

Claims (6)

  1. 第1のボード部材と第2のボード部材とが互いに直交して配置される乾式壁のコーナー部の構造であって、
    前記第1のボード部材を支持するための第1のスタッドと、
    前記第2のボード部材を支持するための第2のスタッドと、
    前記第1のボード部材が取り付けられる第1の面と前記第2のボード部材が取り付けられる第2の面とを有し、前記第1のスタッドおよび前記第2のスタッドに固定されるL字形状の不燃性の下地部材とを備え
    前記下地部材の第1の面および第2の面には、前記下地部材の位置決めのために、前記第1のスタッドおよび前記第2のスタッドの側面に当接する係止片が設けられている、乾式壁のコーナー部構造。
  2. 前記下地部材は、鉄板である、請求項1に記載の乾式壁のコーナー部構造。
  3. 前記第1のボード部材に間隔をあけて対面する第3のボード部材を支持するための第3のスタッドと、
    前記第2のボード部材に間隔をあけて対面する第4のボード部材を支持するための第4のスタッドとをさらに備え、
    前記第1のスタッドおよび前記第2のスタッドは、それぞれ、前記第3のボード部材および前記第4のボード部材から離れて配置され、
    前記第3のスタッドおよび前記第4のスタッドは、それぞれ、前記第1のボード部材および前記第2のボード部材から離れて配置されている、請求項1または2に記載の乾式壁のコーナー部構造。
  4. 前記下地部材は、前記コーナー部の入隅側に配置され、
    前記第3のボード部材および前記第4のボード部材は、出隅側において互いに直交しており、
    前記第3のボード部材が取り付けられる第1の面と前記第4のボード部材が取り付けられる第2の面とを有し、柱に固定される不燃性の出隅側下地部材をさらに備える、請求項3に記載の乾式壁のコーナー部構造。
  5. 前記各係止片は、前記下地部材の第1の面または第2の面から切り起こされたものであり、その側面が前記第1のスタッドまたは前記第2のスタッドに当接する、請求項に記載の乾式壁のコーナー部構造。
  6. 前記下地部材の第1の面および第2の面には、予め両面テープが貼り付けられており、
    前記下地部材は、前記両面テープによって前記第1のスタッドおよび前記第2のスタッドに固定される、請求項1〜のいずれかに記載の乾式壁のコーナー部構造。
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