JP6423159B2 - Ge系半導体装置、その製造方法及び光インターコネクトシステム - Google Patents

Ge系半導体装置、その製造方法及び光インターコネクトシステム Download PDF

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Description

本発明は、Ge系半導体装置、その製造方法及び光インターコネクトシステムに関するものであり、例えば、光通信およびデータ通信用の光受信器等の光機能素子を表面が単結晶Siの基板上に設ける技術に関するものである。
近年のサーバCPU間のデータ伝送量の増大に伴い、従来のCu配線を用いた電気信号による伝送での対応が限界に近づきつつある。このボトルネックを解消するためには、光インターコネクト、すなわち、光信号によるデータ伝送が必要とされる。
さらには、低消費電力、小面積化の観点から、光送受信に必要となる光送信器、光変調器、受信器、光合分波器等の各種光コンポーネントをSi基板上に集積化することが必要となる。その場合、Si基板上に形成した光導波路での損失が小さい波長1.30μm〜1.55μmを伝送波長帯として使用することが好ましい。
このような波長帯での光伝送で適用されるSi基板上の受信器(フォトディテクター)には、Siと同じIV族で1.55μm近傍に吸収端を有するGeを吸収層として適用することが好ましい。
しかし、Si基板上にGe層をエピタキシャル成長させた場合には、4.2%格子定数差に起因してGe層に貫通転位や欠陥が発生する。このような貫通転位や欠陥は光吸収により内部で発生したフォトキャリアをトラップし、フォトディテクターの応答感度を低下させることになる。したがって、フォトディテクターの応答感度を高めるには、Ge層に発生する貫通転位や欠陥等の結晶欠陥を低減する必要がある。
このような問題を解決するために、Ge層の成長初期の成長温度を300℃〜400℃の低温とし、その後、温度を上げて600℃〜700℃の高温で成長することが提案されている(例えば、非特許文献1参照)。このような、低温成長−高温成長の組み合わせにより、貫通転位や欠陥は低温成長層/高温成長層の界面にルーピングされて高温成長層における貫通転位や欠陥の密度を低減することができる。
この低温成長層/高温成長層法に関して、低温成長層の厚さが高温成長層の品質(表面ラフネス)に与える影響が検討されている(例えば、非特許文献2参照)。この検討では、厚さが30nmと厚さが60nmの低温成長Ge層上に厚さ約900nmの高温成長Ge層を形成し、両者の表面ラフネスを比較している。その結果、島状Ge層のコアレッセンスが不十分な状態でラフネスが大きい30nmの低温成長Ge層を下地にした場合には、上部に形成する高温成長Ge層の表面のラフネスも大きくなる。そのため、良好な高温成長Ge結晶の形成のためには、低温成長Ge層の厚さとして、最低60nmの厚さを必要と結論付けている。
図21は、従来の低温成長Ge層の説明図であり、図21(a)はp型Si基板上に非特許文献1に記載の成長温度約400℃で厚さが60nmに成長した低温成長Ge層の断面のTEM(透過顕微鏡)像であり、層状成長、即ち、二次元成長しているのが分かる。図21(b)は、この60nmの低温成長Ge層上に高温成長Ge層を設けて全体の膜厚を500nmにした場合のAFM(原子間力顕微鏡)像であり、エッチピット(欠陥)密度は、1×10cm−2程度であった。
V.A.Shah,A.Dobbie,M.Myronov,D.R.Leadley,Thin Solid Films Vol.519 (2011)pp.7911−7917 Oluwamuyiwa O.Olubuyide,David T. Danielson,Lionel C.Kimerling,Judy L.Hoyt,Thin Solid Films Vol.508 (2006)pp.14−19 Gianlorenzo Masini,Lorenzo Colace,Gaetano Assanto,Hsin−Chiao Luan,and Lionel C.Kimerling,IEEE TRANSACTIONS ON ELECTRON DEVICES,Vol.48,No.6,JUNE 2001
一方で、例えば、非特許文献1に示されているように、低温成長Ge層は非平衡度の高い条件での成長のため、結晶欠陥が非常に多いことが知られている。さらに、Ge結晶中の結晶欠陥は、アクセプタ準位として作用し、その結果、Ge結晶はp型化することが知られている(例えば、非特許文献3参照)。
低温成長層/高温成長層からなるGe結晶をフォトディテクターへ適用した場合には、上述のようにp型化した低温成長Ge層で吸収された光はフォトキャリアの発生に寄与しない。そのため、フォトディテクターの効率を高めるためには、低温成長Ge層を可能な限り薄くする必要がある。
しかしながら、非特許文献2に示されているように、低温成長Ge層を薄くすると高温成長Ge層の結晶劣化をもたらすことになる。
したがって、Ge系半導体を用いた半導体装置において、薄い低温成長Ge層を用いてその上部に形成される高温成長Ge層の結晶性の劣化を抑制することを目的とする。
開示する一観点からは、表面が単結晶Si層である基板と、前記基板上設けた平均高さが5nm乃至15nmの突起状部と濡層部とを有する島状Si1-xGe層(但し、0<x≦1)と、前記島状Si1-xGe層上に設けられた単一の層からなる二次元成長Si1-yGe層(但し、0<y≦1)とを有し、前記島状Si 1-x Ge 層をp型層とし、前記二次元成長Si 1-y Ge 層にn型領域を形成して、pn接合構造或いはpin接合構造のいずれかの光機能素子を形成したことを特徴とするGe系半導体装置が提供される。
また、開示する別の観点からは、表面が単結晶Si層である基板上に、減圧化学気相成長法により、300℃乃至400℃の成長温度で、少なくともGeを種元素とするガスを供給することにより突起状部と濡層部とを有する平均高さが5nm乃至15nmの島状Si1-xGe層(但し、0<x≦1)を成長する第1の成長工程と、前記島状Si1-xGe層上に、減圧化学気相成長法により、600℃乃至800℃の成長温度で少なくともGeを種元素とするガスを供給することにより単一の層からなる二次元成長Si1-yGe層(但し、0<y≦1)を成長する第2の工程と、前記二次元成長Si 1-y Ge 層(但し、0<y≦1)の表面をn型化する工程とを有することを特徴とするGe系半導体装置の製造方法が提供される。
また、開示するさらに別の観点からは、上述のGe系半導体装置の光機能素子を電界吸収型変調器とした送信器と、上述のGe系半導体装置の光機能素子を半導体受光素子とした受信器と、前記送信器と前記受信器との間を接続する光ファイバとを備えた光インターコネクトシステムが提供される。
開示のGe系半導体装置、その製造方法、及び光インターコネクトシステムによれば、薄い低温成長Ge層を用いてその上部に形成される高温成長Ge層の結晶性の劣化を抑制することが可能になる。それによって、フォトディテクターの効率改善が可能になる。
本発明の実施の形態のGe系半導体装置の構成説明図である。 島状Si1−xGe層の成長直後の結晶状態の説明図である。 二次元成長Si1−yGe層の成長後の状態の説明図である。 本発明の実施例1の半導体受光素子の透視斜視図である。 本発明の実施例1の半導体受光素子の製造工程の途中までの説明図である。 本発明の実施例1の半導体受光素子の製造工程の図5以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例1の半導体受光素子の製造工程の図6以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例1の半導体受光素子の製造工程の図7以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例1の半導体受光素子の製造工程の図8以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例1の半導体受光素子の製造工程の図9以降の説明図である。 本発明の実施例2の半導体光変調素子の透視斜視図である。 本発明の実施例2の半導体光変調素子の製造工程の途中までの説明図である。 本発明の実施例2の半導体光変調素子の製造工程の図12以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例2の半導体光変調素子の製造工程の図13以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例2の半導体光変調素子の製造工程の図14以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例2の半導体光変調素子の製造工程の図15以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例2の半導体光変調素子の製造工程の図16以降の説明図である。 本発明の実施例3の集積型光受信器の説明図である。 本発明の実施例4の集積型光送信器の説明図である。 本発明の実施例5の光インターコネクトシステムの概念的構成図である。 従来の低温成長Ge層の説明図である。
ここで、図1乃至図3を参照して、本発明の実施の形態のGe系半導体装置を説明する。図1は、本発明の実施の形態のGe系半導体装置の構成説明図であり、概念的断面図として示している。図1に示すように、Si基板或いはSOI(Silicon on Insulator)基板等の表面が単結晶Si層である基板1上に、島状Sii−xGe層2を介して、二次元成長Si1−yGe層5を設ける。この場合、0<x≦1、0<y≦1であり、一般的にはx=yであるが、x≠yであっても良い。
この島状Si1−xGe層2は、破線の円内に拡大的模式図として示すように濡層部3と突起状部4とを有し、その平均高さは5nm〜15nmであり、典型的には約10nmである。なお、「平均高さ」とは、成長断面のTEM像における凹凸の高さを実測して平均値として求めた値である。
図2は、島状Si1−xGe層の成長直後の結晶状態の説明図であり、図2(a)は断面のTEM像であり、図2(b)は表面モホロジーを示すAFM(原子間力顕微鏡)像である。図2(a)に示すように、平均厚さが10nm程度の成長では、濡層を伴った島状成長していることが分かる。また、図2(b)は後述する実施例1の成長条件で得られたGe層のAFM像であり、突起状部の直径は100nm乃至200nmである。
図3は、二次元成長Si1−yGe層の成長後の状態の説明図であり、図3(a)は成長直後のAFM像であり、図3(b)は、二次元成長Si1−yGe層上にショットキーバリア型の金属-半導体接合を形成した場合のI−V特性図である。図3(a)に示すように、平均高さが10nmの島状Ge層(x=1)上に高温成長Ge層(y=1)を成長させてトータル厚さを500nmとした場合のエッチピットの密度は1×10cm−2程度である。これは、図21(a)に示した従来の60nm成長させた低温成長Ge層におけるエッチピットの密度と同程度であった。この結果は、平均高さが10nmの島状Ge層上への高温成長Ge層の成長において効果的な欠陥ルーピングが形成されていることを示している。
図3(b)は、成長温度約300℃で形成した平均高さが10nmの島状Ge層上に、成長温度約600℃で成長させた高温成長Ge層にショットキーバリア接合を形成した場合のI-V特性図である。ここでは、比較のために、成長温度約400℃で形成された厚さ60nmの平坦な低温成長Ge層にショットキーバリア接合を形成した場合のI-V特性図も併せて示している。
図から明らかなように、リバース側に電圧を印加した時の電流値(暗電流値)は従来例に比べて低くなっているのが分かる。例えば、リバース側に1V印加した時の暗電流値は0.124nA/μmであり、従来例の0.137nA/μmに比べて10%程度低い値が得られた。
一般に暗電流値は結晶欠陥数に依存するとされており、欠陥の数が多いと欠陥準位での発生電流、リークパスが増加し、暗電流が増加する。一方で結晶欠陥の数が少ないと暗電流値は低く抑えられるため、結晶の品質を測る一つの指標となる。図3(a)に示すように、平均高さが10nmの島状Ge層上に高温成長Ge層を形成した場合、効果的な欠陥ルーピングが形成されている。したがって、非常に高い欠陥を有する低温成長Ge層の厚さが低減された分だけGe層全体としての結晶欠陥の数が低減され、その結果がリークパスの低減や欠陥準位による発生電流の低下につながり、暗電流が低下したものと考えられる。
このようなGe系半導体成長層を利用してPN接合或いはPIN接合を形成して光機能素子とすれば、電流は欠陥の多い島状Si1−xGe層を10nm程度流れるだけであるので、欠陥による影響を低減することができる。この場合の光機能素子としては、半導体受光素子或いは電界吸収型光変調素子が典型なものである。なお、欠陥の多い島状Si1−xGe層はp型化するので、この島状Si1−xGe層をp型層の一部として用いても良い。
例えば、半導体光受光素子の場合には、欠陥の多い低温成長Ge層の厚さの低減によって、p型化したGe層の厚さが低減される。それによって、空乏化したGe層の厚さが増加し、半導体受光素子の応答効率が増加する。同時に、Ge結晶全体に占める欠陥数の低減から暗電流の低減も実現が可能となる。
また、これらの光機能素子は、表面が単結晶Si層である基板の単結晶Si層を利用して形成したパッシブ型光導波路と一体に集積化しても良い。特に、これらの光機能素子を複数並列に配置してアレイ化することにより、集積化光機能素子を形成することができる。なお、基板としてSi基板を用いた場合には、SiO膜を下部クラッド層として多結晶Siをコア層とした光導波路を形成して、光機能素子とバットジョイント結合により結合するようにすれば良い。
例えば、半導体受光素子を集積化すれば、集積化光受信器とすることができ、また、電界吸収型光変調素子を集積化すれば集積化光送信器とすることができる。なお、集積化光送信器の場合には、半導体レーザ或いは半導体光増幅器をハイブリッド的に一体化すれば良い。また、これらの集積化光受信器或いは集積化光送信器を形成する際に、表面の単結晶Si層を利用してAWG(Arrayed−Waveguide Grating)波長合分波器を形成して一体化しても良い。また、単一の基板に半導体受光素子アレイと電界吸収型光変調素子アレイを併設して集積化光送受信器としても良い。これらの集積化光送信器と集積化光受信器を光ファイバにより結合することにより、光インターコネクトシステムを構築することができる。
この様な島状Si1−xGe層を成長させる場合には、減圧化学気相成長法(LP−CVD法)を用いれば良く、成長温度を300℃乃至400℃、より好適には、300℃乃至350℃にすれば良い。また、この島状Si1−xGe層の平均高さは5nm乃至15nmとするものであり、5nm以下では下地層としての役割を果たすことができず、15nm以上であれば、結晶欠陥の多いSi1−xGe層が厚く形成されることになる。また、この場合の成長ガスとしては、Ge原料としては、GeHを用い、Si原料としてはSiH或いはSiHCl(ジクロロシラン)を用いれば良い。
また、二次元成長Si1−yGe層を成長させる場合には、減圧化学気相成長法を用いれば良く、成長温度を600℃乃至800℃、より好適には、600℃乃至700℃にすれば良い。この場合の成長ガスとしても、Ge原料としては、GeHを用い、Si原料としてはSiH或いはSiHClを用いれば良い。
次に、図4乃至図10を参照して、本発明の実施例1の半導体受光素子を説明する。図4は、本発明の実施例1の半導体受光素子の透視斜視図であり、Si基板21上に厚さが3.0μmのBOX(埋込酸化膜)層22を介して厚さが300nmで(001)面を主面とするi型Si層23を設けたSOI基板を用いて作製する。この実施例1は、Siリブ型導波路24と導波路結合型PINフォトダイオードを一体化した半導体受光素子である。
Siリブ型導波路24は、幅が500nmで高さが200nmの断面形状のコア層25とスラブ部26とを有し、テラス部28との接続部にはテーパ部27が設けられている。テラス部28には、Bのイオン注入によりp型Si層30が設けられており、このp型Si層30上に、平均高さが10nmの島状i型Ge層32及び二次元成長i型Ge層33が設けられ、二次元成長i型Ge層33の表面にPがイオン注入されてn型Ge層35になっている。このp型Si層30/島状i型Ge層32/二次元成長i型Ge層33/n型Ge層35によりPIN型フォトダイオードを形成している。なお、島状i型Ge層32は実質的にp型化している。
このPIN型フォトダイオードには、SiO膜36に設けたコンタクトホールを介してn側電極37及びp側電極38が設けられており、このSiO膜36はSiリブ型導波路24の上部クラッド層を兼ねている。このPIN型フォトダイオードは、実効的にp型になり空乏層が形成されない島状i型Ge層32の厚さが薄く、厚い二次元成長i型Ge層33が空乏層となるので、感度が向上する。
次に、図5乃至図10を参照して本発明の実施例1の半導体受光素子の製造工程を説明するが、各図における図(a)は斜視図であり、図(b)は図(a)における一点鎖線で示す平面で切った断面図である。まず、図5に示すように、Si基板21上に厚さが3.0μmのBOX(埋込酸化膜)層22を介して厚さが300nmで(001)面を主面とするi型Si層23を設けたSOI基板を用いて、Siリブ型導波路を形成する。まず、SOI基板上にレジストを塗布しEB(電子線)リソグラフィによりSiリブ型導波路形状を露光して、ウェットエッチングによる現像を行ってレジストパターン(図示は省略)を形成する。次いで、レジストパターンをマスクとして、ICP(誘導結合プラズマ)ドライエッチングにより、幅が500nmで高さが200nmの断面形状のコア層25、テーパ部27及びスラブ部26とを有するSiリブ型導波路24を形成する。この時、残ったi型Si層23がフォトダイオードを形成するテラス部28となる。
次いで、図6に示すように、レジストを塗布しi線ステッパにより露光し、ウェットエッチングにより現像を行って、30μm×20μmの開口パターンを有するレジストパターン29を形成する。次いで、このレジストパターン29をマスクとして、ドーズ量6.0×1014cm−2、注入エネルギー30keVの条件でBイオン注入を行ってフォトダイオードのp側電極形成層となるp型Si層30を形成する。続いて、SOI基板をイオン注入装置から取り出し、Oアッシング法によりレジストパターン29を剥離した後、アニール装置に投入し、1000℃で5秒間アニールを施し、注入したBイオンを活性化させる。この一連のBイオン注入工程及びアニール工程で凡そ1.0×1019cm−3のキャリア濃度が得られる。
次いで、図7に示すように、LP-CVD法を用いてSOI基板上にテラス部28上における厚さが0.1μmになるようにSiO膜を成長させる。次いで、レジストを塗布し、i線リソグラフィ法によりGe層を成長する領域を露光したのち現像して幅10μmで長さが20μmの開口部を有するレジストパターン(図示は省略)を形成する。次いで、このレジストパターンをマスクとしてICPドライエッチングによりSiO膜をエッチングし、Oアッシング法によりレジストパターンを剥離することで10μm×20μmの開口部を有するSiOマスク31が形成される。
次いで、ウェーハを成長チャンバ内に導入し、ランプヒータを加熱させて、H雰囲気下で成長温度を例えば900℃まで昇温し、5分間温度を保持し、表面に吸着したOを取り除く。引き続いて、同じくH雰囲気下で成長温度を300℃まで下げ、原料としてGeHを供給して島状i型Ge層32を形成する。この時、成長圧力は50Torrとし、GeHの流量を10ccm、Hキャリアガスの流量を20LM、成長時間を10分間で行う。この成長により得られる表面モフォロジー(AFM像)が図2(b)に示したものである。島状i型Ge層32の平均高さは10nm、突起状部の直径は100nm乃至200nmである。
次いで、図8に示すように、GeHの供給を停止し、H雰囲気下で成長温度を例えば650℃まで昇温する。引き続いて、成長温度が650℃で安定した時点で、再びGeHを供給し、二次元成長i型Ge層33を成長する。成長条件は、成長圧力は10Torrとし、GeHの供給量を20ccm、Hキャリアガスの流量を10ccm、成長時間を15分間で行う。この時、成長速度は凡そ30nm/分となり、低温成長層である島状i型Ge層32と合わせてGe層の全体の膜厚は凡そ500nmとなる。この一連の成長工程で得られる厚さ500nmのGe表面の結晶欠陥の密度は図3(a)に示したように、1×10cm−2となる。
次いで、図9に示すように、SiOマスクを除去したのち、レジストを塗布し、i線ステッパにより露光したのち、ウェットエッチングにより現像し、5μm×18μmの開口パターンを有するレジストパターン34を形成する。次いで、このレジストパターン34をマスクとして、ドーズ量6.0×1014cm−2、注入エネルギー30keVの条件でPをイオン注入してn型Ge層35を形成する。次いで、SOI基板をイオン注入装置から取り出し、Oアッシング法によりレジストパターン34を剥離した後、アニール装置に投入し、700℃で5秒間アニールを施し、注入したPイオンを活性化させる。この一連のPイオン注入工程及びアニール工程で凡そ1.0×1019cm−3のキャリア濃度が得られる。
次いで、図10に示すように、プラズマCVD法によりn型Ge層35上の厚さが500nmになるように、上部クラッド層を兼ねるSiO膜36を成膜する。次いで、レジストを塗布し、i線ステッパによりp型Si層30及びn型Ge層35に対するコンタクトホールのパターンの露光を行い現像してレジストパターン(図示は省略)を形成する。
次いで、このレジストパターンをマスクとしてICPドライエッチングにより、コンタクトホールを形成する。この時、p型Si層30に対するコンタクトホールのサイズは、4μm×20μmとし、n型Ge層35に対するコンタクトホールのサイズは4μm×15μmとする。次いで、Oアッシング法によりレジストパターンを除去する。
次いで、スパッタリング法を用いて厚さが500nmのAl膜を蒸着する。次いで、レジストを塗布し、i線リソグラフィによって電極パターンを露光し現像してレジストパターン(図示は省略)を形成する。次いで、レジストパターンをマスクとしてAlエッチャー装置を用いてAl膜をパターニングすることによってn側電極37と一対のp側電極38を形成することで、本発明の実施例1の半導体受光素子の基本構造が完成する。
このように、本発明の実施例1においては、Siリブ型導波路とPIN型Ge受光素子をSOI基板上に一体形成する際に、単結晶Si層上に薄い島状低温成長Ge層を介して二次元成長高温成長Ge層を形成しているので、欠陥を有意に低減することができる。なお、この実施例1においては、選択成長マスクとなるSiOマスク31を除去して上部クラッド層となるSiO膜36を形成しているが、SiOマスク31を除去せずにそのまま上部クラッド層の一部としても良い。また、半導体受光素子としては成膜工程で導電型決定不純物を添加してPN接合型のフォトダイオードとしても良い。
次に、図11乃至図17を参照して、本発明の実施例2の半導体光変調素子を説明する。図11は、本発明の実施例2の半導体光変調素子の透視斜視図であり、Si基板21上に厚さが3.0μmのBOX層22を介して厚さが300nmで(001)面を主面とするi型Si層23を設けたSOI基板を用いて作製する。この実施例2は、Siリブ型導波路24と導波路結合型電界吸収型光変調器を一体化した半導体光変調素子である。
Siリブ型導波路24はテラス部28の両側に設けられており、幅が500nmで高さが200nmの断面形状のコア層25とスラブ部26とを有し、テラス部28との接続部にはテーパ部27が設けられている。テラス部28には、Bのイオン注入によりp型Si層30が設けられており、このp型Si層30上に、平均高さが10nmの島状i型Si0.01Ge0.99層41及び二次元成長i型Si0.01Ge0.99層42が設けられ、二次元成長i型Si0.01Ge0.99層42の表面にPがイオン注入されてn型Si0.01Ge0.99層43になっている。このp型Si層30/島状i型Si0.01Ge0.99層41/二次元成長i型Si0.01Ge0.99層42/n型Si0.01Ge0.99層43により電界吸収型光変調器を形成している。なお、この場合も島状i型Si0.01Ge0.99層41は実質的にp型化している。
この電界吸収型光変調器には、SiO膜36に設けたコンタクトホールを介してn側電極37及びp側電極38が設けられており、このSiO膜36はSiリブ型導波路24の上部クラッド層を兼ねている。この電界吸収型光変調器は、実効的にp型になり空乏層が形成されない島状i型Si0.01Ge0.99層41の厚さが薄いので、厚い二次元成長i型Si0.01Ge0.99層42が空乏層となるので、変調効率が向上する。
次に、図12乃至図17を参照して本発明の実施例2の半導体光変調素子の製造工程を説明するが、各図における図(a)は斜視図であり、図(b)は図(a)における一点鎖線で示す平面で切った断面図である。まず、図12に示すように、Si基板21上に厚さが3.0μmのBOX(埋込酸化膜)層22を介して厚さが300nmで(001)面を主面とするi型Si層23を設けたSOI基板を用いて、Siリブ型導波路を形成する。まず、SOI基板上にレジストを塗布しEBリソグラフィによりSiリブ型導波路形状を露光して、ウェットエッチングによる現像を行ってレジストパターン(図示は省略)を形成する。次いで、レジストパターンをマスクとして、ICPドライエッチングにより、幅が500nmで高さが200nmの断面形状のコア層25、テーパ部27及びスラブ部26とを有するSiリブ型導波路24をテラス部28の両側に形成する。なお、この時のテラス部28の光軸方向の長さは5μmとする。
次いで、図13に示すように、レジストを塗布しi線ステッパにより露光し、ウェットエッチングにより現像を行って、30μm×5μmの開口パターンを有するレジストパターン29を形成する。次いで、このレジストパターン29をマスクとして、ドーズ量6.0×1014cm−2、注入エネルギー30keVの条件でBイオン注入を行ってフォトダイオードのp側電極形成層となるp型Si層30を形成する。続いて、SOI基板をイオン注入装置から取り出し、Oアッシング法によりレジストパターン29を剥離した後、アニール装置に投入し、1000℃で5秒間アニールを施し、注入したBイオンを活性化させる。この一連のBイオン注入工程及びアニール工程で凡そ1.0×1019cm−3のキャリア濃度が得られる。
次いで、図14に示すように、LP-CVD法を用いてSOI基板上にテラス部28上における厚さが0.1μmになるようにSiO膜を成長させる。次いで、レジストを塗布し、i線リソグラフィ法によりSiGe層を成長する領域を露光したのち現像して幅10μmで長さが5μmの開口部を有するレジストパターン(図示は省略)を形成する。次いで、このレジストパターンをマスクとしてICPドライエッチングによりSiO膜をエッチングし、Oアッシング法によりレジストパターンを剥離することで10μm×5μmの開口部を有するSiOマスク31が形成される。
次いで、ウェーハを成長チャンバ内に導入し、ランプヒータを加熱させて、H雰囲気下で成長温度を例えば900℃まで昇温し、5分間温度を保持し、表面に吸着したOを取り除く。引き続いて、同じくH雰囲気下で成長温度を300℃まで下げ、原料としてGeH及びSiHCl(DCS)を供給して島状i型Si0.01Ge0.99層41を形成する。この時、成長圧力は50Torrとし、GeHの流量を10ccm、DCSの流量を5ccm、Hキャリアガスの流量を20LM、成長時間を10分間で行う。この成長により得られる島状i型Si0.01Ge0.99層41の平均高さは10nm、突起状部の直径は100nm乃至200nmである。
次いで、図15に示すように、GeH及びDCSの供給を停止し、H雰囲気下で成長温度を例えば650℃まで昇温する。引き続いて、成長温度が650℃で安定した時点で、再びGeH及びDCSを供給し、二次元成長i型Si0.01Ge0.99層42を成長する。成長条件は、成長圧力は10Torrとし、GeHの供給量を20ccm、DCSの供給量を2ccm、Hキャリアガスの流量を10ccm、成長時間を15分間で行う。この時、成長速度は凡そ30nm/分となり、低温成長層である島状i型Si0.01Ge0.99層41と合わせてSi0.01Ge0.99層の全体の膜厚は凡そ500nmとなる。
次いで、図16に示すように、SiOマスクを除去したのち、レジストを塗布し、i線ステッパにより露光したのち、ウェットエッチングにより現像し、5μm×3μmの開口パターンを有するレジストパターン34を形成する。次いで、このレジストパターン34をマスクとして、ドーズ量6.0×1014cm−2、注入エネルギー30keVの条件でPをイオン注入してn型Si0.01Ge0.99層43を形成する。次いで、SOI基板をイオン注入装置から取り出し、Oアッシング法によりレジストパターン34を剥離した後、アニール装置に投入し、700℃で5秒間アニールを施し、注入したPイオンを活性化させる。この一連のPイオン注入工程及びアニール工程で凡そ1.0×1019cm−3のキャリア濃度が得られる。
次いで、図17に示すように、プラズマCVD法によりn型Si0.01Ge0.99層43上の厚さが500nmになるように、上部クラッド層を兼ねるSiO膜36を成膜する。次いで、レジストを塗布し、i線ステッパによりp型Si層30及びn型Si0.01Ge0.99層43に対するコンタクトホールのパターンの露光を行い現像してレジストパターン(図示は省略)を形成する。
次いで、このレジストパターンをマスクとしてICPドライエッチングにより、コンタクトホールを形成する。この時、p型Si層30に対するコンタクトホールのサイズは、4μm×5μmとし、n型Si0.01Ge0.99層43に対するコンタクトホールのサイズは4μm×3μmとする。次いで、Oアッシング法によりレジストパターンを除去する。
次いで、スパッタリング法を用いて厚さが500nmのAl膜を蒸着する。次いで、レジストを塗布し、i線リソグラフィによって電極パターンを露光し現像してレジストパターン(図示は省略)を形成する。次いで、レジストパターンをマスクとしてAlエッチャー装置を用いてAl膜をパターニングすることによってn側電極37と一対のp側電極38を形成することで、本発明の実施例2の半導体光変調素子の基本構造が完成する。
このように、本発明の実施例2おいては、Siリブ型導波路と電界吸収型光変調器をSOI基板上に一体形成する際に、単結晶Si層上に薄い島状S低温成長Ge層を介して二次元成長Si高温成長Ge層を形成しているので、欠陥を有意に低減することができる。なお、この実施例2においても、選択成長マスクとなるSiOマスク31を除去して上部クラッド層となるSiO膜36を形成しているが、SiOマスク31を除去せずにそのまま上部クラッド層の一部としても良い。
次に、図18を参照して、本発明の実施例3の集積型光受信器を説明する。図18は本発明の実施例3の集積型光受信器の説明図であり、図18(a)は概念的平面図であり、図18(b)はAWG分波器の概念的構成図である。図18(a)に示すように、上記の実施例1に示した導波路結合型PINフォトダイオード40を複数個並列配置するとともに、リブ型Si導波路をAWG分波器50の出力導波路55に接続する。なお、ここでは、導波路結合型PINフォトダイオード40を一例として4つ図示している。
図18(b)に示すように、AWG分波器50は、一本の入力導波路51、スラブ導波路52、アレイ導波路53、スラブ導波路54及び複数本に分岐した出力導波路55を備え、SOI基板20の表面のi型Si層を加工して形成する。なお、ここでは、導波路結合型PINフォトダイオード40の配列数に併せて出力導波路55を4本に分岐している。
波長多重(MDW)化された信号光が入力導波路51に入射すると、アレイ導波路53において異なった波長毎に分岐されて出力導波路55から出力されて導波路結合型PINフォトダイオード40で電気信号に変換される。
なお、ここでは、AWG分波器50を一体形成しているが、AWG分波器50を設けずに、導波路結合型PINフォトダイオードアレイにより集積型光受信器を形成しても良い。
次に、図19を参照して、本発明の実施例4の集積型光送信器を説明する。図19は本発明の実施例4の集積型光送信器の説明図であり、図19(a)は概念的平面図であり、図19(b)はAWG合波器の概念的構成図である。図19(a)に示すように、上記の実施例2に示した電界吸収型光変調器45を複数個並列配置するとともに、出力側のリブ型Si導波路をAWG合波器60の入力導波路61に接続する。また、電界吸収型光変調器45の入力側のリブ型Si導波路には互いに異なった波長で発振する半導体レーザ70をハイブリッド的に一体接続する。ここでは、電界吸収型光変調器45及び半導体レーザ70を一例として4つ図示している。
図19(b)に示すように、AWG合波器60は、複数本に分岐した入力導波路61、スラブ導波路62、アレイ導波路63、スラブ導波路64及び1本の出力導波路65を備え、SOI基板20の表面のi型Si層を加工して形成する。なお、ここでは、電界吸収型光変調器45の配列数に併せて入力導波路61を4本に分岐している。このAWG合波器60は、図18(b)に示したAWG分波器50の入力側と出力側を入れ替えただけで実質的構造は同じである。
半導体レーザ70から出力された互いに波長の異なる4つの連続光はリブ型導波路を介して夫々電界吸収型光変調器45で変調されて、AWG合波器60に入力されて波長多重化信号として出力導波路65から出力される。
なお、ここでは、AWG合波器60を一体形成しているが、AWG合波器60を設けずに、電界吸収型光変調器アレイと半導体レーザアレイにより集積型光送信器を形成しても良い。さらには、同一のSOI基板上に、集積型光送信器と集積型光受信器を並列配置して、集積型光送受信器としても良い。この場合もAWG分波器或いはAWG合波器を設けるか否かは任意である。
次に、図20を参照して、本発明の実施例5の光インターコネクトシステムを説明する。図20は本発明の実施例5の光インターコネクトシステムの概念的構成図であり、図19に示した集積型光送信器のAWG合波器60の出力導波路65と図18に示した集積型光受信器のAWG分波器50の入力導波路51を光ファイバ80で接続したものである。
半導体レーザ70から出力された互いに波長の異なる4つの連続光はリブ型導波路を介して夫々電界吸収型光変調器45で変調されて、AWG合波器60に入力されて波長多重化信号として出力導波路65から出力されて光ファイバ80を導波する。
光ファイバ80を導波した波長多重化信号は、入力導波路51に入射すると、AWG分波器50のアレイ導波路53において異なった波長毎に分岐されて出力導波路55から出力されて導波路結合型PINフォトダイオード40で電気信号に変換される。
本発明の実施例5においては、SOI基板を利用して高変調効率の集積型光送信器及び高感度の集積型光受信器を形成しているので、高性能の光インターコネクトシステムをコンパクトに形成することができる。
ここで、実施例1乃至実施例5を含む本発明の実施の形態に関して、以下の付記を付す。
(付記1)表面が単結晶Si層である基板と、前記基板上設けた突起状部と濡層部とを有する平均高さが5nm乃至15nmの島状Si1-xGe層(但し、0<x≦1)と、前記島状Si1-xGe層上に設けられた単一の層からなる二次元成長Si1-yGe層(但し、0<y≦1)とを有し、前記島状Si 1-x Ge 層をp型層とし、前記二次元成長Si 1-y Ge 層にn型領域を形成して、pn接合構造或いはpin接合構造のいずれかの光機能素子を形成したことを特徴とするGe系半導体装置。
(付記)前記基板が、Si基板、または、Si基板上に絶縁膜を介して単結晶Si層を設けたSOI基板のいずれかであることを特徴とする付記1に記載のGe系半導体装置。
(付記)前記基板の表面の単結晶Si層の一部を光導波路とするとともに、前記光導波路と前記光機能素子を光学的に結合したことを特徴とする付記に記載のGe系半導体装置。
(付記)複数の前記光機能素子を並列に配置したことを特徴とする付記に記載のGe系半導体装置。
(付記)表面が単結晶Si層である基板上に、減圧化学気相成長法により、300℃乃至400℃の成長温度で、少なくともGeを種元素とするガスを供給することにより突起状部と濡層部とを有する平均高さが5nm乃至15nmの島状Si1-xGe層(但し、0<x≦1)を成長する第1の成長工程と、前記島状Si1-xGe層上に、減圧化学気相成長法により、600℃乃至800℃の成長温度で少なくともGeを種元素とするガスを供給することにより単一の層からなる二次元成長Si1-yGe層(但し、0<y≦1)を成長する第2の工程と、前記二次元成長Si 1-y Ge 層(但し、0<y≦1)の表面をn型化する工程とを有することを特徴とするGe系半導体装置の製造方法。
(付記)前記第1の成長工程及び前記第2の成長工程におけるキャリアガスがHであり、前記第1の成長工程における成長温度が300℃乃至350℃であり、前記第2の成長工程における成長温度が600℃乃至700℃であることを特徴とする付記5に記載のGe系半導体装置の製造方法。
(付記)前記第1の成長工程及び前記第2の成長工程におけるGeを種元素とするガスが、GeHであることを特徴とする付記5または付記6に記載のGe系半導体装置の製造方法。
(付記)前記組成比x,yがx≠1且つy≠1であり、前記第1の成長工程及び前記第2の成長工程において供給するSiを種元素とするガスがSiHまたSiHClのいずれかであることを特徴とする付記に記載のGe系半導体装置の製造方法。
(付記)表面が単結晶Si層である基板と、前記基板上に設けられ、付記に記載の光機能素子を複数個並列配置して半導体受光素子としたGe系半導体装置と、前記単結晶Si層を加工して設けた光分波器とを有することを特徴とする集積型光受信器。
(付記10)表面が単結晶Si層である基板と、前記基板上に設けられ、付記に記載の光機能素子を複数個並列配置して電界吸収型光変調器としたGe系半導体装置と、前記単結晶Si層を加工して設けた光合波器と前記電界吸収型光変調器の入力導波路に接続された半導体レーザとを有することを特徴とする集積型光送信器。
(付記11)付記10に記載の集積型光送信器の光合波器の出力導波路と付記に記載の集積型光受信器の光分波器の入力導波路とを光ファイバで接続したことを特徴とする光インターコネクトシステム。
(付記12)付記に記載のGe系半導体装置の光機能素子を電界吸収型変調器とした集積型光送信器と、付記に記載のGe系半導体装置の光機能素子を半導体受光素子とした集積型光受信器と、前記集積型光送信器と前記集積型光受信器との間を接続する光ファイバとを備えたことを特徴とする光インターコネクトシステム。
1 表面が単結晶Si層である基板
2 島状Si−xGe
3 濡層部
4 突起状部
5 二次元成長Si1−yGe
20 SOI基板
21 Si基板
22 BOX層
23 i型Si層
24 Siリブ型導波路
25 コア層
26 スラブ部
27 テーパ部
28 テラス部
29 レジストパターン
30 p型Si層
31 SiOマスク
32 島状i型Ge層
33 二次元成長i型Ge層
34 レジストパターン
35 n型Ge層
36 SiO
37 n側電極
38 p側電極
40 導波路結合型PINフォトダイオード
41 島状i型Si0.01Ge0.99
42 二次元成長i型Si0.01Ge0.99
43 n型Si0.01Ge0.99
45 電界吸収型光変調器
50 AWG分波器
51 入力導波路
52 スラブ導波路
53 アレイ導波路
54 スラブ導波路
55 出力導波路
60 AWG合波器
61 入力導波路
62 スラブ導波路
63 アレイ導波路
64 スラブ導波路
65 出力導波路
70 半導体レーザ
80 光ファイバ

Claims (5)

  1. 表面が単結晶Si層である基板と、
    前記基板上設けた突起状部と濡層部とを有する平均高さが5nm乃至15nmの島状Si1-xGe層(但し、0<x≦1)と、
    前記島状Si1-xGe層上に設けられた単一の層からなる二次元成長Si1-yGe層(但し、0<y≦1)と
    を有し、
    前記島状Si 1-x Ge 層をp型層とし、前記二次元成長Si 1-y Ge 層にn型領域を形成して、pn接合構造或いはpin接合構造のいずれかの光機能素子を形成したことを特徴とするGe系半導体装置。
  2. 前記基板の表面の単結晶Si層の一部を光導波路とするとともに、前記光導波路と前記光機能素子を光学的に結合したことを特徴とする請求項に記載のGe系半導体装置。
  3. 複数の前記光機能素子を並列に配置したことを特徴とする請求項に記載のGe系半導体装置。
  4. 表面が単結晶Si層である基板上に、減圧化学気相成長法により、300℃乃至400℃の成長温度で、少なくともGeを種元素とするガスを供給することにより突起状部と濡層部とを有する平均高さが5nm乃至15nmの島状Si1-xGe層(但し、0<x≦1)を成長する第1の成長工程と、
    前記島状Si1-xGe層上に、減圧化学気相成長法により、600℃乃至800℃の成長温度で少なくともGeを種元素とするガスを供給することにより単一の層からなる二次元成長Si1-yGe層(但し、0<y≦1)を成長する第2の工程と
    前記二次元成長Si 1-y Ge 層(但し、0<y≦1)の表面をn型化する工程と
    を有することを特徴とするGe系半導体装置の製造方法。
  5. 請求項に記載のGe系半導体装置の光機能素子を電界吸収型変調器とした集積型光送信器と、
    請求項に記載のGe系半導体装置の光機能素子を半導体受光素子とした集積型光受信器と、
    前記集積型光送信器と前記集積型光受信器との間を接続する光ファイバと
    を備えたことを特徴とする光インターコネクトシステム。
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