JP6422941B2 - 縮合複素環化合物及びその有害生物防除用途 - Google Patents

縮合複素環化合物及びその有害生物防除用途 Download PDF

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Description

本特許出願は、日本国特許出願2014−044688号(2014年3月7日出願)に基づくパリ条約上の優先権および利益を主張するものであり、ここに引用することによって、上記出願に記載された内容の全体が、本明細書中に組み込まれるものとする。
本発明は、ある種の縮合複素環化合物及びその有害生物防除用途に関する。
これまでに有害生物の防除を目的として、様々な化合物が検討されており、実用に供されている。
また、ある種の縮合複素環化合物(例えば、特許文献1参照)が知られている。
国際公開2013/018928号
本発明は、有害生物に対して優れた防除効力を有する化合物及びその化合物を用いた有害生物の防除方法を提供することを課題とする。
本発明者等は上記の課題を解決すべく検討した結果、下記式(1)で示される縮合複素環化合物が有害生物に対して優れた防除効力を有することを見出した。
即ち、本発明は次の以下の通りである。
[1] 式(1):
Figure 0006422941
[式中、
は、水素原子、1個以上のハロゲン原子を有していてもよいC1−C3アルキル基、ハロゲン原子、C1−C3アルコキシ基、C2−C4アルコキシカルボニル基、S(O)、NR、ニトロ基又はシアノ基を表し、
は、C1−C3アルキル基を表し、
およびRは同一または相異なり、水素原子又はC1−C3アルキル基を表し、
nは0、1又は2を表し、
mは0、1又は2を表す。]
で示される縮合複素環化合物、又はそのN−オキシド(以下、式(1)で示される縮合複素環化合物およびそのN−オキシドを本発明化合物と記す)。
[2] Rが、水素原子、1個以上のハロゲン原子を有していてもよいC1−C3アルキル基、ハロゲン原子、C1−C3アルコキシ基、又はS(O)である[1]記載の化合物。
[3] Rが、水素原子、ハロゲン原子、C1−C3パーフルオロアルキル基、C1−C3アルコキシ基、又はS(O)である[1]記載の化合物。
[4] Rが、水素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、メチルスルファニル基、メチルスルフィニル基、又はメチルスルホニル基である[1]記載の化合物。
[5] Rが水素原子、塩素原子、臭素原子、トリフルオロメチル基、メトキシ基、メチルスルファニル基又はメチルスルホニル基である[1]記載の化合物。
[6] Rが水素原子である[1]記載の化合物。
[7] nは2である、[1]〜[6]のいずれか1つに記載の化合物。
[8] [1]〜[7]のいずれか1つに記載の化合物と、不活性担体とを含有する有害生物防除組成物。
[9] [1]〜[7]のいずれか1つに記載の化合物の有効量を有害生物又は有害生物の生息場所に施用する有害生物の防除方法。
[10] 式(M1)で示される化合物を式(M2)で示される化合物と反応させる工程を有する、式(1)で示される縮合複素環化合物の製造方法。
Figure 0006422941
[式中、
は、水素原子、1個以上のハロゲン原子を有していてもよいC1−C3アルキル基、ハロゲン原子、C1−C3アルコキシ基、C2−C4アルコキシカルボニル基、S(O)、NR、ニトロ基又はシアノ基を表し、
は、C1−C3アルキル基を表し、
およびRは同一または相異なり、水素原子又はC1−C3アルキル基を表し、
nは0、1又は2を表し、
mは0、1又は2を表し、
Xはハロゲン原子を表す。]
[11] 式(M1)で示される化合物を式(M2)で示される化合物と反応させる工程が、塩基の存在下に行われる[10]記載の製造方法。
[12] 塩基が、アルカリ金属水素化物、アルカリ土類金属水素化物、または、アルカリ金属炭酸塩である[11]記載の製造方法。
本発明化合物において、N−オキシドとしては、式(1−1)で示される化合物が挙げられる。
Figure 0006422941
[式中、記号は式(1)と同じ意味を表す。]
本発明化合物において、「ハロゲン原子」とはフッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子を意味する。
本発明化合物において「C1−C3アルキル基」としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、及びイソプロピル基が挙げられる。
本発明化合物において「1個以上のハロゲン原子を有していてもよいC1−C3アルキル基」とは、C1−C3アルキル基の少なくとも1の水素原子がハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C3アルキル基を表し、2以上の水素原子がハロゲン原子で置換される場合、それらのハロゲン原子は各々同一でも、又は相異なっていてもよく、例えばフルオロメチル基、クロロメチル基、ブロモメチル基、ヨードメチル基、ジフルオロメチル基、ジクロロメチル基、トリフルオロメチル基、クロロジフルオロメチル基、ブロモジフルオロメチル基、トリクロロメチル基、2−フルオロエチル基、2−クロロエチル基、2−ブロモエチル基、2,2−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基及びヘプタフルオロイソプロピル基が挙げられる。
前記「1個以上のハロゲン原子を有していてもよいC1−C3アルキル基」は、「C1−C3ハロアルキル基」とも表され、本発明化合物において「C1−C3ハロアルキル基」とは、少なくとも1個の水素原子がハロゲン原子で置換されたC1−C3アルキル基を表し、2以上の水素原子がハロゲン原子で置換される場合、それらのハロゲン原子は各々同一でも、又は相異なっていてもよい。
「C1−C3ハロアルキル基」としては、例えばフルオロメチル基、クロロメチル基、ブロモメチル基、ヨードメチル基、ジフルオロメチル基、ジクロロメチル基、トリフルオロメチル基、クロロジフルオロメチル基、ブロモジフルオロメチル基、トリクロロメチル基、2−フルオロエチル基、2−クロロエチル基、2−ブロモエチル基、2,2−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基及びヘプタフルオロイソプロピル基が挙げられる。
「C1−C3パーフルオロアルキル基」とは、すべての水素原子がフッ素原子で置換されたC1−C3アルキル基を表し、具体的にはトリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、ヘプタフルオロイソプロピル基が挙げられる。
本発明化合物において「C1−C3アルコキシ基」としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、及びイソプロピルオキシ基が挙げられる。
本発明化合物においてNRで定義される「アミノ基」とは、RおよびRが共に水素原子である基を意味する。
本発明化合物においてNRで定義される「C1−C3アルキルアミノ基」としては、例えばメチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、及びイソプロピルアミノ基が挙げられる。
本発明化合物においてNRで定義される「ジ(C1−C3アルキル)アミノ基」としては、例えばN,N−ジメチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基、N,N−ジプロピルアミノ基、N,N−ジイソプロピルアミノ基、N−メチル−N−エチルアミノ基、N−メチル−N−プロピルアミノ基、N−メチル−N−イソプロピルアミノ基、N−エチル−N−プロピルアミノ基、及びN−エチル−N−イソプロピルアミノ基が挙げられる。
本発明化合物において「C2−C4アルコキシカルボニル基」とは、C1−C3アルコキシ基とカルボニル基とが結合した基を表し、例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基を表す。
本発明化合物において「S(O)」とは、mが0であるC1−C3アルキルスルファニル基、mが1であるC1−C3アルキルスルフィニル基及びmが2であるC1−C3アルキルスルホニル基を表し、
C1−C3アルキルスルファニル基とは、例えばメチルスルファニル基、エチルスルファニル基、プロピルスルファニル基、及びイソプロピルスルファニル基を表す。
C1−C3アルキルスルフィニル基とは、例えばメチルスルフィニル基、エチルスルフィニル基、プロピルスルフィニル基、及びイソプロピルスルフィニル基を表す。
C1−C3アルキルスルホニル基とは、例えばメチルスルホニル基、エチルスルホニル基、プロピルスルホニル基、及びイソプロピルスルホニル基を表す。
本発明の化合物(1)は、同位元素(例えば、H、13C、14C、15N、18F、35S、125I等)等で標識された化合物および重水素変換体を包含する。
本発明化合物の態様としては、例えば、以下の化合物が挙げられる。
式(1)において、nが0(n=0)である化合物;
式(1)において、nが1(n=1)である化合物;
式(1)において、nが2(n=2)である化合物;
式(1)において、Rが水素原子、又はハロゲン原子である化合物;
式(1)において、Rが水素原子、塩素原子又は臭素原子である化合物;
式(1)において、Rが水素原子である化合物;
式(1)において、Rがハロゲン原子である化合物;
式(1)において、Rが塩素原子又は臭素原子である化合物;
式(1)において、Rが1個以上のハロゲン原子を有していてもよいC1−C3アルキル基である化合物;
式(1)において、Rが1個以上のハロゲン原子を有するC1−C3アルキル基である化合物;
式(1)において、RがC1−C3アルキル基またはC1−C3パーフルオロアルキル基である化合物;
式(1)において、Rがメチル基またはトリフルオロメチル基である化合物;
式(1)において、RがC1−C3アルキル基である化合物;
式(1)において、Rがメチル基である化合物;
式(1)において、RがC1−C3ハロアルキル基である化合物;
式(1)において、RがC1−C3パーフルオロアルキル基である化合物;
式(1)において、Rがトリフルオロメチル基である化合物;
式(1)において、Rがアルコキシ基である化合物;
式(1)において、Rがメトキシ基である化合物;
式(1)において、RがS(O)である化合物;
式(1)において、Rがメチルスルファニル基、メチルスルフィニル基、又はメチルスルホニル基である化合物;
式(1)において、RがC1−C3アルキルスルファニル基又はC1−C3アルキルスルホニル基である化合物;
式(1)において、Rがメチルスルファニル基又はメチルスルホニル基である化合物;
式(1)において、RがC1−C3アルキルスルファニル基である化合物;
式(1)において、Rがメチルスルファニル基である化合物;
式(1)において、RがC1−C3アルキルスルホニル基である化合物;
式(1)において、Rがメチルスルホニル基である化合物;
式(1)において、RがNRである化合物;
式(1)において、Rがアミノ基、C1−C3アルキルアミノ基、ジ(C1−C3)アルキルアミノ基又はニトロ基である化合物;
式(1)において、Rがアミノ基又はニトロ基である化合物;
式(1)において、Rがアミノ基、C1−C3アルキルアミノ基またはジ(C1−C3)アルキルアミノ基である化合物;
式(1)において、Rがアミノ基である化合物;
式(1)において、RがC2−C4アルコキシカルボニル基又はシアノ基である化合物;
式(1)において、RがC2−C4アルコキシカルボニル基である化合物;
式(1)において、Rがメトキシカルボニル基である化合物;
式(1)において、Rがシアノ基である化合物;
式(1)において、Rが水素原子、又はハロゲン原子であり、n=2である化合物;
式(1)において、Rが水素原子、塩素原子又は臭素原子であり、n=2である化合物;
式(1)において、Rが水素原子であり、n=2である化合物;
式(1)において、Rがハロゲン原子であり、n=2である化合物;
式(1)において、Rが塩素原子又は臭素原子であり、n=2である化合物;
式(1)において、Rが1個以上のハロゲン原子を有していてもよいC1−C3アルキル基であり、n=2である化合物;
式(1)において、Rが1個以上のハロゲン原子を有するC1−C3アルキル基であり、n=2である化合物;
式(1)において、RがC1−C3アルキル基またはC1−C3パーフルオロアルキル基であり、n=2である化合物;
式(1)において、Rがメチル基またはトリフルオロメチル基であり、n=2である化合物;
式(1)において、RがC1−C3アルキル基であり、n=2である化合物;
式(1)において、Rがメチル基であり、n=2である化合物;
式(1)において、RがC1−C3ハロアルキル基であり、n=2である化合物;
式(1)において、RがC1−C3パーフルオロアルキル基であり、n=2である化合物;
式(1)において、Rがトリフルオロメチル基であり、n=2である化合物;
式(1)において、Rがアルコキシ基であり、n=2である化合物;
式(1)において、Rがメトキシ基であり、n=2である化合物;
式(1)において、RがS(O)であり、n=2である化合物;
式(1)において、Rがメチルスルファニル基、メチルスルフィニル基、又はメチルスルホニル基であり、n=2である化合物;
式(1)において、RがC1−C3アルキルスルファニル基又はC1−C3アルキルスルホニル基であり、n=2である化合物;
式(1)において、Rがメチルスルファニル基又はメチルスルホニル基であり、n=2である化合物;
式(1)において、RがC1−C3アルキルスルファニル基であり、n=2である化合物;
式(1)において、Rがメチルスルファニル基であり、n=2である化合物;
式(1)において、RがC1−C3アルキルスルホニル基であり、n=2である化合物;
式(1)において、Rがメチルスルホニル基であり、n=2である化合物;
式(1)において、RがNRであり、n=2である化合物;
式(1)において、Rがアミノ基、C1−C3アルキルアミノ基、ジ(C1−C3)アルキルアミノ基又はニトロ基であり、n=2である化合物;
式(1)において、Rがアミノ基又はニトロ基であり、n=2である化合物;
式(1)において、Rがアミノ基、C1−C3アルキルアミノ基またはジ(C1−C3)アルキルアミノ基であり、n=2である化合物;
式(1)において、Rがアミノ基であり、n=2である化合物;
式(1)において、RがC2−C4アルコキシカルボニル基又はシアノ基であり、n=2である化合物;
式(1)において、RがC2−C4アルコキシカルボニル基であり、n=2である化合物;
式(1)において、Rがメトキシカルボニル基であり、n=2である化合物;
式(1)において、Rがシアノ基であり、n=2である化合物;
式(1)において、Rが水素原子、1個以上のハロゲン原子を有していてもよいC1−C3アルキル基、ハロゲン原子、C1−C3アルコキシ基、S(O)、C2−C4アルコキシカルボニル基、アミノ基、又はニトロ基である化合物;
式(1)において、Rが水素原子、ハロゲン原子、C1−C3アルキル基、C1−C3パーフルオロアルキル基、C1−C3アルコキシ基、S(O)、C2−C4アルコキシカルボニル基、アミノ基、又はニトロ基である化合物;
式(1)において、Rが水素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、メチルスルファニル基、メチルスルフィニル基、メチルスルホニル基、メトキシカルボニル基、アミノ基又はニトロ基である化合物;
式(1)において、Rが水素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、メチルスルファニル基、メチルスルホニル基、メトキシカルボニル基、アミノ基又はニトロ基である化合物;
式(1)において、Rが水素原子、1個以上のハロゲン原子を有していてもよいC1−C3アルキル基、ハロゲン原子、C1−C3アルコキシ基、又はS(O)である化合物;
式(1)において、Rが水素原子、ハロゲン原子、C1−C3アルキル基、C1−C3パーフルオロアルキル基、C1−C3アルコキシ基、又はS(O)である化合物;
式(1)において、Rが水素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、メチルスルファニル基、メチルスルフィニル基、又はメチルスルホニル基である化合物;
式(1)において、Rが水素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、メチルスルファニル基、又はメチルスルホニル基である化合物;
式(1)において、Rが水素原子、ハロゲン原子、C1−C3ハロアルキル基、C1−C3アルコキシ基、又はS(O)である化合物;
式(1)において、Rが水素原子、ハロゲン原子、C1−C3パーフルオロアルキル基、C1−C3アルコキシ基、又はS(O)である化合物;
式(1)において、Rが水素原子、塩素原子、臭素原子、トリフルオロメチル基、メトキシ基、メチルスルファニル基、メチルスルフィニル基、又はメチルスルホニル基である化合物;
式(1)において、Rが水素原子、塩素原子、臭素原子、トリフルオロメチル基、メトキシ基、メチルスルファニル基又はメチルスルホニル基である化合物;
式(1)において、Rが水素原子、1個以上のハロゲン原子を有していてもよいC1−C3アルキル基、ハロゲン原子、C1−C3アルコキシ基、S(O)、C2−C4アルコキシカルボニル基、アミノ基、又はニトロ基であり、n=2である化合物;
式(1)において、Rが水素原子、ハロゲン原子、C1−C3アルキル基、C1−C3パーフルオロアルキル基、C1−C3アルコキシ基、S(O)、C2−C4アルコキシカルボニル基、アミノ基、又はニトロ基であり、n=2である化合物;
式(1)において、Rが水素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、メチルスルファニル基、メチルスルフィニル基、メチルスルホニル基、メトキシカルボニル基、アミノ基又はニトロ基であり、n=2である化合物;
式(1)において、Rが水素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、メチルスルファニル基、メチルスルホニル基、メトキシカルボニル基、アミノ基又はニトロ基であり、n=2である化合物;
式(1)において、Rが水素原子、1個以上のハロゲン原子を有していてもよいC1−C3アルキル基、ハロゲン原子、C1−C3アルコキシ基、又はS(O)であり、n=2である化合物;
式(1)において、Rが水素原子、ハロゲン原子、C1−C3アルキル基、C1−C3パーフルオロアルキル基、C1−C3アルコキシ基、又はS(O)であり、n=2である化合物;
式(1)において、Rが水素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、メチルスルファニル基、メチルスルフィニル基、又はメチルスルホニル基であり、n=2である化合物;
式(1)において、Rが水素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、メチルスルファニル基、又はメチルスルホニル基であり、n=2である化合物;
式(1)において、Rが水素原子、ハロゲン原子、C1−C3ハロアルキル基、C1−C3アルコキシ基、又はS(O)であり、n=2である化合物;
式(1)において、Rが水素原子、ハロゲン原子、C1−C3パーフルオロアルキル基、C1−C3アルコキシ基、又はS(O)であり、n=2である化合物;
式(1)において、Rが水素原子、塩素原子、臭素原子、トリフルオロメチル基、メトキシ基、メチルスルファニル基、メチルスルフィニル基、又はメチルスルホニル基であり、n=2である化合物;
式(1)において、Rが水素原子、塩素原子、臭素原子、トリフルオロメチル基、メトキシ基、メチルスルファニル基又はメチルスルホニル基であり、n=2である化合物。
次に、本発明化合物の製造法について説明する。
本発明化合物及び製造中間体化合物は、例えば、以下の(製造法1)〜(製造法7)に記載のいずれかの方法により製造することができる。
製造法1
式(1)において、n=1である本発明化合物(1b)およびn=2である本発明化合物(1c)は、式(1)においてn=0である本発明化合物(1a)と酸化剤とを反応させることにより製造することができる。
Figure 0006422941
[式中、記号は式(1)と同じ意味を表す。]
まず、本発明化合物(1a)から本発明化合物(1b)を製造する方法について記載する。
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジクロロメタン、クロロホルム等の脂肪族ハロゲン化炭化水素類、アセトニトリル等のニトリル類、メタノール、エタノール等のアルコール類、酢酸、水及びこれらの混合物が挙げられる。
反応に用いられる酸化剤としては、例えば過ヨウ素酸ナトリウム、m−クロロ過安息香酸、及び過酸化水素が挙げられる。
酸化剤として過酸化水素水を用いる場合は、必要に応じて塩基、又は触媒の存在下で行うこともできる。
反応に用いられる塩基としては、炭酸ナトリウム等が挙げられる。
反応に用いられる触媒としては、例えばタングステン酸、タングステン酸ナトリウムが挙げられる。
該反応には、本発明化合物(1a)1モルに対して、酸化剤が通常1〜1.2モルの割合で用いられる。
該反応に過酸化水素水を用い、且つ塩基を用いる場合は、本発明化合物(1a)1モルに対して、過酸化水素水が通常1〜1.2モルの割合、塩基が通常0.01〜1モルの割合で用いる。
該反応に過酸化水素水を用い、且つ触媒を用いる場合は、本発明化合物(1a)1モルに対して、過酸化水素水が通常1〜1.2モルの割合、触媒が通常0.01〜0.5モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は、通常−20〜80℃の範囲である。該反応の反応時間は通常0.1〜12時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を有機溶媒で抽出し、有機層を必要に応じて還元剤(例えば亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム)の水溶液、及び塩基(例えば炭酸水素ナトリウム)の水溶液で洗浄する。洗浄した有機層を乾燥、濃縮を行うことにより、本発明化合物(1b)を単離することができる。単離された本発明化合物(1b)は、クロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
つぎに、本発明化合物(1b)から本発明化合物(1c)を製造する方法について記載する。
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジクロロメタン、クロロホルム等の脂肪族ハロゲン化炭化水素類、アセトニトリル等のニトリル類、メタノール、エタノール等のアルコール類、酢酸、水及びこれらの混合物が挙げられる。
反応に用いられる酸化剤としては、例えばm−クロロ過安息香酸又は過酸化水素水が挙げられる。
該反応は必要に応じて塩基、又は触媒の存在下で行うこともできる。
反応に用いられる塩基としては、炭酸ナトリウム等が挙げられる。
反応に用いられる触媒としては、例えばタングステン酸ナトリウムが挙げられる。
該反応には、本発明化合物(1b)1モルに対して、酸化剤が通常1〜4モルの割合で用いられる。好ましくは、本発明化合物(1b)1モルに対して、酸化剤が1〜2モルの割合で用いられる。
該反応に過酸化水素水を用い、且つ塩基を用いる場合は、本発明化合物(1b)1モルに対して、過酸化水素水が通常1〜4モルの割合、塩基が通常0.01〜1モルの割合で用いる。
該反応に過酸化水素水を用い、且つ触媒を用いる場合は、本発明化合物(1b)1モルに対して、過酸化水素水が通常1〜4モルの割合、触媒が通常0.01〜0.5モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は、通常−20〜120℃の範囲である。該反応の反応時間は通常0.1〜12時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を有機溶媒で抽出し、有機層を必要に応じて還元剤(例えば亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム)の水溶液、及び塩基(例えば炭酸水素ナトリウム)の水溶液で洗浄する。この有機層を乾燥、濃縮を行うことにより、本発明化合物(1c)を単離することができる。本発明化合物(1c)は、クロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
また、本発明化合物(1c)は、本発明化合物(1a)と酸化剤とを反応させることで、一段階反応(ワンポット)で製造することができる。
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジクロロメタン、クロロホルム等の脂肪族ハロゲン化炭化水素類、アセトニトリル等のニトリル類、メタノール、エタノール等のアルコール類、酢酸、水及びこれらの混合物が挙げられる。
反応に用いられる酸化剤としては、例えばm−クロロ過安息香酸又は過酸化水素水が挙げられる。
該反応の酸化剤として過酸化水素水を用いる場合は、必要に応じて塩基、又は触媒の存在下で行う。
反応に用いられる塩基としては、炭酸ナトリウム等が挙げられる。
反応に用いられる触媒としては、例えばタングステン酸、タングステン酸ナトリウムが挙げられる。
該反応には、本発明化合物(1a)1モルに対して、酸化剤が通常2〜5モルの割合で用いられる。
該反応に過酸化水素水を用い、且つ塩基を用いる場合は、本発明化合物(1a)1モルに対して、過酸化水素水が通常2〜5モルの割合、塩基が通常0.01〜1モルの割合で用いる。
該反応に過酸化水素水を用い、且つ触媒を用いる場合は、本発明化合物(1a)1モルに対して、過酸化水素水が通常2〜5モルの割合、触媒が通常0.01〜0.5モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は、通常0〜120℃の範囲である。該反応の反応時間は通常0.1〜12時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を有機溶媒で抽出し、有機層を必要に応じて還元剤(例えば亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム)の水溶液、及び塩基(例えば炭酸水素ナトリウム)の水溶液で洗浄する。この有機層を、乾燥、濃縮を行うことにより、本発明化合物(1c)を単離することができる。単離された本発明化合物(1c)は、クロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
製造法2
本発明化合物は、式(M1)で示される化合物(以下、化合物(M1)と記載する。)と式(M2)で示される化合物(以下、化合物(M2)と記載する。)とを反応させることにより製造することができる。
Figure 0006422941
[式中、Xはハロゲン原子を表し、その他の記号は式(1)と同じ意味を表す。]
化合物(M2)は公知であるか、公知の方法に準じて製造することができる。
本発明化合物(1a)は、化合物(M1)においてn=0である化合物(M1a)と化合物(M2)とを反応させることにより製造することができる。
本発明化合物(1b)は、化合物(M1)においてn=1である化合物(M1b)と化合物(M2)とを反応させることにより製造することができる。
本発明化合物(1c)は、化合物(M1)においてn=2である化合物(M1c)と化合物(M2)とを反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えば1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、ベンゼン、キシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒、ピリジン、キノリン等の含窒素芳香族化合物類及びこれらの混合物が挙げられる。
反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属の水素化物類、水素化カルシウム等のアルカリ土類金属の水素化物類、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩類、又はトリエチルアミン、ジイソピロピルエチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基が挙げられる。
該反応には、化合物(M1)1モルに対して、化合物(M2)が通常1〜2モルの割合、塩基が通常1〜5モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は、通常、0〜120℃の範囲である。該反応の反応時間は、通常、0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加してから有機溶媒抽出し、有機層を濃縮する;反応混合物を水に注加して生じた固体を濾過により集める;又は、反応混合物中に生成した固体を濾過により集めることにより本発明化合物を単離することができる。単離された本発明化合物は、再結晶、クロマトグラフィー等により更に精製することもできる。
製造法3
化合物(M1)においてn=1である化合物(M1b)、および化合物(M1)においてn=2である化合物(M1c)は、化合物(M1)においてn=0である化合物(M1a)と酸化剤とを反応させることにより製造することができる。
Figure 0006422941
[式中、Xはハロゲン原子を表す。]
該反応は、製造法1における、本発明化合物(1a)、本発明化合物(1b)および本発明化合物(1c)を、それぞれ化合物(M1a)、化合物(M1b)、および化合物(M1c)に代えることにより、製造法1に記載の反応に準じて行うことができる。
製造法4
化合物(M1)においてn=0である化合物(M1a)は、例えば下記のスキームに従って製造することができる。
Figure 0006422941
[式中、Xはハロゲン原子を表す。]
式(M7)で示される化合物(以下、化合物(M7)と記す。)は、式(M6)で示される化合物(以下、化合物(M6)と記す。)と塩素化剤とを反応させることにより製造することができる。
化合物(M6)としては、例えば3,6−ジフルオロピリジン−2−カルボン酸、3,6−ジクロロピリジン−2−カルボン酸が挙げられ、いずれも市販の化合物である。
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム等の脂肪族ハロゲン化炭化水素類及びこれらの混合物が挙げられる。
反応に用いられる塩素化剤としては、塩化チオニル、二塩化オキサリル、オキシ塩化リン等が挙げられる。
該反応には、化合物(M6)1モルに対して、塩素化剤が通常1〜15モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は、通常0〜150℃の範囲である。該反応の反応時間は通常0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、溶媒を留去することにより、化合物(M7)を単離することができる。
式(M9)で示される化合物(以下、化合物(M9)と記す。)は、化合物(M7)と式(M8)で示される化合物(以下、化合物(M8)と記す。)とを反応させることにより製造することができる。
化合物(M8)で示されるN2−メチル−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2,3−ジアミンは国際公開2010/125985号明細書に記載の方法で製造することができる。
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばテトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、1,4−ジオキサン等のエーテル類、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒及びこれらの混合物が挙げられる。
該反応は、必要に応じて塩基を加えてもよい。
反応に用いられる塩基としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩類、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン等の第3級アミン類及びピリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の含窒素芳香族化合物類等が挙げられる。
該反応には、化合物(M8)1モルに対して、化合物(M7)が通常1〜3モルの割合、塩基が通常1〜10モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は、通常−20〜100℃の範囲である。該反応の反応時間は通常0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物に水を注加した後、有機溶媒で抽出し、有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(M9)を単離することができる。単離された化合物(M9)は、クロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
また、化合物(M9)は、化合物(M6)と化合物(M8)とを縮合剤の存在下で反応させることにより製造することもできる。
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えば、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、ベンゼン、キシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒、ピリジン、キノリン等の含窒素芳香族化合物類及びこれらの混合物が挙げられる。
反応に用いられる縮合剤としては、例えば1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド等のカルボジイミド類が挙げられる。
該反応は、必要に応じて触媒を加えてもよい。
反応に用いられる触媒としては、例えば1−ヒドロキシベンゾトリアゾールが挙げられる。
該反応には、化合物(M8)1モルに対して、化合物(M6)が通常1〜2モルの割合、縮合剤が通常1〜5モルの割合、触媒が通常0.01〜1モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は、通常、0〜120℃の範囲である。該反応の反応時間は、通常、0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加してから有機溶媒抽出し、有機層を濃縮する;反応混合物を水に注加して生じた固体を濾過により集める;又は、反応混合物中に生成した固体を濾過により集めることにより化合物(M9)を単離することができる。単離された化合物(M9)は、再結晶、クロマトグラフィー等により更に精製することもできる。
式(M10)で示される化合物(以下、化合物(M10)と記す。)は、化合物(M9)を分子内縮合させることにより製造することができる。
該反応は、通常、溶媒の存在下で行われる。反応に用いられる溶媒としては、例えば1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、ベンゼン、キシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒、ピリジン、キノリン等の含窒素芳香族化合物類及びこれらの混合物が挙げられる。
該反応は必要に応じて、縮合剤、酸、塩基又は塩素化剤を加えてもよい。
反応に用いられる縮合剤としては、例えば無水酢酸、トリフルオロ酢酸無水物、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、トリフェニルホスフィンと塩基と四塩化炭素もしくは四臭化炭素との混合物、及びトリフェニルホスフィンとアゾジエステル類(例えばアゾジカルボン酸ジエチル)との混合物が挙げられる。
反応に用いられる酸としては、例えばパラトルエンスルホン酸等のスルホン酸類、酢酸等のカルボン酸類、及びポリリン酸が挙げられる。
反応に用いられる塩基としては、例えばピリジン、ピコリン、2,6−ルチジン、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7−ウンデセン(以下、DBUと記す。)、1,5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕−5−ノネン等の含窒素複素環化合物、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン等の第3級アミン類、リン酸三カリウム、炭酸カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が挙げられる。
反応に用いられる塩素化剤としては、例えばオキシ塩化リンが挙げられる。
該反応には、化合物(M9)1モルに対して、縮合剤を用いる場合には縮合剤が通常1〜5モルの割合、酸を用いる場合には酸が通常0.1モル〜5モルの割合、塩基を用いる場合には塩基が通常1モル〜5モルの割合、塩素化剤を用いる場合には塩素化剤が通常1モル〜5モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は、通常、0〜200℃の範囲である。該反応の反応時間は、通常、0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加してから有機溶媒抽出し、有機層を濃縮する;反応混合物を水に注加して生じた固体を濾過により集める;又は、反応混合物中に生成した固体を濾過により集めることにより化合物(M10)を単離することができる。単離された化合物(M10)は、再結晶、クロマトグラフィー等により更に精製することもできる。
式(M1a)で示される化合物(以下、化合物(M1a)と記す。)は、化合物(M10)とエチルメルカプタンとを塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。反応に用いられる溶媒としては、例えばテトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、1,4−ジオキサン等のエーテル類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、アセトニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒、水及びこれらの混合物が挙げられる。
反応に用いられる塩基としては、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩類、水素化ナトリウム等のアルカリ金属水素化物類が挙げられる。
該反応には、化合物(M10)1モルに対して、エチルメルカプタンが通常1〜10モルの割合、塩基が通常1〜10モルの割合で用いられる。好ましくは、化合物(M10)1モルに対して、エチルメルカプタンが1.0〜1.1モルの割合、塩基が1〜2モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は、通常−20℃〜150℃の範囲である。該反応の反応時間は通常0.5〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を有機溶媒で抽出し、有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(M1a)を単離することができる。単離された化合物(M1a)は、クロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
製造法5
式(1)において、RがC1−C3アルコキシ基である本発明化合物(1d)は、例えば下記のスキームに従って製造することができる。
Figure 0006422941
[式中、Xはハロゲン原子を表し、RはC1−C3のアルキル基を表し、Vは塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を表し、その他の記号は式(1)と同じ意味を表す。]
式(M3)で示される化合物(以下、化合物(M3)と記載する。)は、化合物(M1)とセミカルバジド塩酸塩とを、塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
該反応は通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、アセトニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒が挙げられる。
反応に用いられる塩基としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩類、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の第3級アミン類及びピリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の含窒素芳香族化合物類等が挙げられる。
該反応には、化合物(M1)1モルに対して、セミカルバジド塩酸塩が通常1〜3モルの割合、塩基が通常1〜10モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は、通常−20〜100℃の範囲である。該反応の反応時間は通常0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加してから有機溶媒抽出し、有機層を濃縮する;反応混合物を水に注加して生じた固体を濾過により集める;又は、反応混合物中に生成した固体を濾過により集めることにより化合物(M3)を単離することができる。単離された化合物(M3)は、クロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
式(M4)で示される化合物(以下、化合物(M4)と記載する。)は、化合物(M3)とギ酸又はオルトギ酸トリアルキルとを反応させることにより製造する事ができる。
反応に用いられるオルトギ酸トリアルキルとしては、例えばオルトギ酸トリメチル、及びオルトギ酸トリエチルが挙げられる。
該反応は、通常溶媒の存在下行われる。
反応に用いられる溶媒としては、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、ベンゼン、キシレン等の芳香族炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒、メタノール、エタノール、n−ブタノール等のアルコール溶媒及びこれらの混合物が挙げられる。
該反応にギ酸を用いる場合、化合物(M3)1モルに対して、ギ酸が通常1〜10モルの割合で用いられる。
該反応にオルトギ酸トリアルキルを用いる場合、化合物(M3)1モルに対して、オルトギ酸トリアルキルが通常1〜10モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は、通常0〜150℃の範囲である。該反応の反応時間は、通常、0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加してから有機溶媒抽出し、有機層を濃縮する;反応混合物を水に注加して生じた固体を濾過により集める;又は、反応混合物中に生成した固体を濾過により集めることにより化合物(M4)を単離することができる。単離された化合物(M4)は、再結晶、クロマトグラフィー等により更に精製することもできる。
本発明化合物(1d)は、化合物(M4)と式(M5)で示される化合物(以下、化合物(M5)と記す。)とを、塩基の存在下に反応させることにより製造することができる。
化合物(M5)としては、ヨードメタン、ヨードエタン、1−ヨードプロパン、2−ヨードプロパン等が挙げられ、いずれも市販の化合物である。
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えば1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、ベンゼン、キシレン等の芳香族炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒及びこれらの混合物が挙げられる。
反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属の水素化物類、水素化カルシウム等のアルカリ土類金属の水素化物類、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩類、又はトリエチルアミン、ジイソピロピルエチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基が挙げられる。
該反応には、本発明化合物(M4)1モルに対して、化合物(M5)が通常1〜10モルの割合で用いられ、塩基が通常0.1〜5モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は、通常−20℃〜120℃の範囲である。該反応の反応時間は通常0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加してから有機溶媒抽出し、有機層を濃縮する;反応混合物を水に注加して生じた固体を濾過により集める;又は、反応混合物中に生成した固体を濾過により集めることにより本発明化合物(1d)を単離することができる。単離された本発明化合物(1d)は、クロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
製造法6
式(1)において、nが2でありRがS(O)でありmが2である本発明化合物(1g)、および式(1)において、nが2でありRがS(O)でありmが1である本発明化合物(1f)は、式(1)において、nが2でありRがS(O)でありmが0である本発明化合物(1e)と酸化剤とを反応させることにより製造することができる。
Figure 0006422941
[式中、記号は式(1)と同じ意味を表す。]
本発明化合物(1f)は、本発明化合物(1e)と酸化剤とを反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジクロロメタン、クロロホルム等の脂肪族ハロゲン化炭化水素類、アセトニトリル等のニトリル類、メタノール、エタノール等のアルコール類、酢酸、水及びこれらの混合物が挙げられる。
反応に用いられる酸化剤としては、例えば過ヨウ素酸ナトリウム、m−クロロ過安息香酸、又は過酸化水素が挙げられる。
酸化剤として過酸化水素水を用いる場合は、必要に応じて塩基、又は触媒の存在下で行うこともできる。
反応に用いられる塩基としては、炭酸ナトリウム等が挙げられる。
反応に用いられる触媒としては、例えばタングステン酸、タングステン酸ナトリウムが挙げられる。
該反応には、本発明化合物(1e)1モルに対して、酸化剤が通常1〜1.2モルの割合で用いられる。
該反応に過酸化水素水を用い、且つ塩基を用いる場合は、本発明化合物(1e)1モルに対して、過酸化水素水が通常1〜1.2モルの割合、塩基が通常0.01〜1モルの割合で用いる。
該反応に過酸化水素水を用い、且つ触媒を用いる場合は、本発明化合物(1e)1モルに対して、過酸化水素水が通常1〜1.2モルの割合、触媒が通常0.01〜0.5モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は、通常−20〜80℃の範囲である。該反応の反応時間は通常0.1〜12時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を有機溶媒で抽出し、有機層を必要に応じて還元剤(例えば亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム)の水溶液、及び塩基(例えば炭酸水素ナトリウム)の水溶液で洗浄する。洗浄した有機層を乾燥、濃縮を行うことにより、化合物(1f)を単離することができる。単離された化合物(1f)は、クロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
本発明化合物(1g)は、本発明化合物(1f)と酸化剤とを反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジクロロメタン、クロロホルム等の脂肪族ハロゲン化炭化水素類、アセトニトリル等のニトリル類、メタノール、エタノール等のアルコール類、酢酸、水及びこれらの混合物が挙げられる。
反応に用いられる酸化剤としては、例えばm−クロロ過安息香酸又は過酸化水素水が挙げられる。
該反応は必要に応じて塩基、又は触媒の存在下で行うこともできる。
反応に用いられる触媒としては、炭酸ナトリウム等が挙げられる。
反応に用いられる触媒としては、例えばタングステン酸ナトリウムが挙げられる。
該反応には、本発明化合物(1f)1モルに対して、酸化剤が通常1〜4モルの割合で用いられる。好ましくは、本発明化合物(1f)1モルに対して、酸化剤が1〜2モルの割合で用いられる。
該反応に過酸化水素水を用い、且つ塩基を用いる場合は、本発明化合物(1f)1モルに対して、過酸化水素水が通常1〜4モルの割合、塩基が通常0.01〜1モルの割合で用いる。
該反応に過酸化水素水を用い、且つ触媒を用いる場合は、本発明化合物(1f)1モルに対して、過酸化水素水が通常1〜4モルの割合、触媒が通常0.01〜0.5モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は、通常−20〜120℃の範囲である。該反応の反応時間は通常0.1〜12時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を有機溶媒で抽出し、有機層を必要に応じて還元剤(例えば亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム)の水溶液、及び塩基(例えば炭酸水素ナトリウム)の水溶液で洗浄する。この有機層を乾燥、濃縮を行うことにより、本発明化合物(1g)を単離することができる。本発明化合物(1g)は、クロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
また、本発明化合物(1g)は、本発明化合物(1e)と酸化剤とを反応させることで、一段階反応(ワンポット)で製造することができる。
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジクロロメタン、クロロホルム等の脂肪族ハロゲン化炭化水素類、アセトニトリル等のニトリル類、メタノール、エタノール等のアルコール類、酢酸、水及びこれらの混合物が挙げられる。
反応に用いられる酸化剤としては、例えばm−クロロ過安息香酸又は過酸化水素水が挙げられる。
該反応の酸化剤として過酸化水素水を用いる場合は、必要に応じて塩基、又は触媒の存在下で行う。
反応に用いられる塩基としては、炭酸ナトリウム等が挙げられる。
反応に用いられる触媒としては、例えばタングステン酸、タングステン酸ナトリウムが挙げられる。
該反応には、本発明化合物(1e)1モルに対して、酸化剤が通常2〜5モルの割合で用いられる。
該反応に過酸化水素水を用い、且つ塩基を用いる場合は、本発明化合物(1e)1モルに対して、過酸化水素水が通常2〜5モルの割合、塩基が通常0.01〜1モルの割合で用いる。
該反応に過酸化水素水を用い、且つ触媒を用いる場合は、本発明化合物(1e)1モルに対して、過酸化水素水が通常2〜5モルの割合、触媒が通常0.01〜0.5モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は、通常0〜120℃の範囲である。該反応の反応時間は通常0.1〜12時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を有機溶媒で抽出し、有機層を必要に応じて還元剤(例えば亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム)の水溶液、及び塩基(例えば炭酸水素ナトリウム)の水溶液で洗浄する。この有機層を、乾燥、濃縮を行うことにより、本発明化合物(1g)を単離することができる。単離された本発明化合物(1g)は、クロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
製造法7
式(1n)で示されるN−オキシド化合物(以下、本発明化合物(1n)と記す。)は、例えば以下の合成法で製造することができる。
Figure 0006422941
[式中、記号は式(1)と同じ意味を表す。]
まず、化合物(M1c)から式(M1n)で示される化合物(以下、化合物(M1n)と記す。)を製造する方法について記載する。
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジクロロメタン、クロロホルム等の脂肪族ハロゲン化炭化水素類が挙げられる。
反応に用いられる酸化剤としては、例えばm−クロロ過安息香酸が挙げられる。
該反応には、化合物(M1c)1モルに対して、酸化剤が通常1〜10モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は、通常−20〜80℃の範囲である。該反応の反応時間は通常0.1〜12時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を有機溶媒で抽出し、有機層を必要に応じて還元剤(例えば亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム)の水溶液、及び塩基(例えば炭酸水素ナトリウム)の水溶液で洗浄する。洗浄した有機層を乾燥、濃縮を行うことにより、化合物(M1n)を単離することができる。単離された化合物(M1n)は、クロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
つぎに、化合物(M1n)から本発明化合物(1n)を製造する方法について記載する。
本発明化合物(1n)は、化合物(M1)に代えて化合物(M1n)を用い、製造法2もしくは製造法5に記載の反応に準じて製造することができる。
次に、本発明化合物の具体例を以下に示す。
Figure 0006422941
式(1)において、nおよびRが、表1〜表3に記載の組み合わせである本発明化合物。
表1
Figure 0006422941
表2
Figure 0006422941
表3
Figure 0006422941
Figure 0006422941
式(1−1)において、Rが、表4に記載の組み合わせである本発明化合物。
表4
Figure 0006422941
本発明化合物が効力を有する有害生物としては、例えば、有害昆虫類や有害ダニ類等の有害節足動物及び線虫等の有害線形動物が挙げられる。かかる有害生物としては、具体的には例えば、以下のものが挙げられる。
半翅目:ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)等のウンカ類、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)、タイワンツマグロヨコバイ(Nephotettix virescens)、チャノミドリヒメヨコバイ(Empoasca onukii)等のヨコバイ類、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、ダイコンアブラムシ(Brevicoryne brassicae)、ユキヤナギアブラムシ(Aphis spiraecola)、チューリップヒゲナガアブラムシ(Macrosiphum euphorbiae)、ジャガイモヒゲナガアブラムシ(Aulacorthum solani)、ムギクビレアブラムシ(Rhopalosiphum padi)、ミカンクロアブラムシ(Toxoptera citricidus)、モモコフキアブラムシ(Hyalopterus pruni)等のアブラムシ類、アオクサカメムシ(Nezara antennata)、ホソヘリカメムシ(Riptortus clavetus)、クモヘリカメムシ(Leptocorisa chinensis)、トゲシラホシカメムシ(Eysarcoris parvus)、クサギカメムシ(Halyomorpha mista)等のカメムシ類、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)、ミカンコナジラミ(Dialeurodes citri)、ミカントゲコナジラミ(Aleurocanthus spiniferus)等のコナジラミ類、アカマルカイガラムシ(Aonidiella aurantii)、サンホーゼカイガラムシ(Comstockaspis perniciosa)、シトラススノースケール(Unaspis citri)、ルビーロウムシ(Ceroplastes rubens)、イセリヤカイガラムシ(Icerya purchasi)、フジコナカイガラムシ(Planococcus kraunhiae)、クワコナカイガラムシ(Pseudococcus longispinis)、クワシロカイガラムシ(Pseudaulacaspis pentagona)等のカイガラムシ類、グンバイムシ類、トコジラミ(Cimex lectularius)等のトコジラミ類、及びキジラミ類。
鱗翅目:ニカメイガ(Chilo suppressalis)、サンカメイガ(Tryporyza incertulas)、コブノメイガ(Cnaphalocrocis medinalis)、ワタノメイガ(Notarcha derogata)、ノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella)、アワノメイガ(Ostrinia furnacalis)、ハイマダラノメイガ(Hellula undalis)、シバツトガ(Pediasia teterrellus)等のメイガ類、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua)、アワヨトウ(Pseudaletia separata)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、タマナヤガ(Agrotis ipsilon),タマナギンウワバ(Plusia nigrisigna),トリコプルシア属、ヘリオティス属、ヘリコベルパ属等のヤガ類、モンシロチョウ(Pieris rapae)等のシロチョウ類、アドキソフィエス属、ナシヒメシンクイ(Grapholita molesta)、マメシンクイガ(Leguminivora glycinivorella),アズキサヤムシガ(Matsumuraeses azukivora)、リンゴコカクモンハマキ(Adoxophyes orana fasciata)、チャノコカクモンハマキ(Adoxophyes honmai.)、チャハマキ(Homona magnanima)、ミダレカクモンハマキ(Archips fuscocupreanus)、コドリンガ(Cydia pomonella)等のハマキガ類、チャノホソガ(Caloptilia theivora)、キンモンホソガ(Phyllonorycter ringoneella)のホソガ類、モモシンクイガ(Carposina niponensis)等のシンクイガ類、リオネティア属等のハモグリガ類、リマントリア属、ユープロクティス属等のドクガ類、コナガ(Plutella xylostella)等のスガ類、ワタアカミムシ(Pectinophora gossypiella)ジャガイモガ(Phthorimaea operculella)等のキバガ類、アメリカシロヒトリ(Hyphantria cunea)等のヒトリガ類、及びイガ(Tinea translucens)、コイガ(Tineola bisselliella)等のヒロズコガ類。
アザミウマ目:ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis)、ミナミキイロアザミウマ(Thrips parmi)、チャノキイロアザミウマ(Scirtothrips dorsalis)、ネギアザミウマ(Thrips tabaci)、ヒラズハナアザミウマ(Frankliniella intonsa)等のアザミウマ類。
双翅目:アカイエカ(Culex pipiens pallens)、コガタアカイエカ(Culex tritaeniorhynchus)、ネッタイイエカ(Culex quinquefasciatus)等のイエカ類、ネッタイシマカ(Aedes aegypti)、ヒトスジシマカ(Aedes albopictus)等のエーデス属、シナハマダラカ(Anopheles sinensis)等のアノフェレス属、ユスリカ類、イエバエ(Musca domestica)、オオイエバエ(Muscina stabulans)等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、ヒメイエバエ類、タネバエ(Delia platura)、タマネギバエ(Delia antiqua)等のハナバエ類、イネハモグリバエ(Agromyza oryzae)、イネヒメハモグリバエ(Hydrellia griseola)、トマトハモグリバエ、(Liriomyza sativae)、マメハモグリバエ(Liriomyza trifolii)、ナモグリバエ(Chromatomyia horticola)等のハモグリバエ類、イネキモグリバエ(Chlorops oryzae)等のキモグリバエ類、ウリミバエ(Dacus cucurbitae)、チチュウカイミバエ(Ceratitis capitata)等のミバエ類、ショウジョウバエ類、オオキモンノミバエ(Megaselia spiracularis)等のノミバエ類、オオチョウバエ(Clogmia albipunctata)等のチョウバエ類、クロバネキノコバエ類、ブユ類、ウシアブ(Tabanus trigonus)等のアブ類、シラミバエ類及びサシバエ類。
鞘翅目:ウエスタンコーンルートワーム(Diabrotica virgifera virgifera)、サザンコーンルートワーム(Diabrotica undecimpunctata howardi)等のコーンルートワーム類、ドウガネブイブイ(Anomala cuprea)、ヒメコガネ(Anomala rufocuprea)、マメコガネ(Popillia japonica)等のコガネムシ類、メイズウィービル(Sitophilus zeamais)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus)、アズキゾウムシ(Callosobruchuys chienensis)、イネゾウムシ(Echinocnemus squameus)、ワタミゾウムシ(Anthonomus grandis)、シバオサゾウムシ(Sphenophorus venatus)等のゾウムシ類、チャイロコメノゴミムシダマシ(Tenebrio molitor)、コクヌストモドキ(Tribolium castaneum)等のゴミムシダマシ類、
イネドロオイムシ(Oulema oryzae)、ウリハムシ(Aulacophora femoralis)、キスジノミハムシ(Phyllotreta striolata)、コロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)等のハムシ類、ヒメマルカツオブシムシ(Anthrenus verbasci)、ハラジロカツオブシムシ(Dermestes maculates)等のカツオブシムシ類、タバコシバンムシ(Lasioderma serricorne)等のシバンムシ類、ニジュウヤホシテントウ(Epilachna vigintioctopunctata)等のエピラクナ類、ヒラタキクイムシ(Lyctus brunneus)、マツノキクイムシ(Tomicus piniperda)等のキクイムシ類、ナガシンクイムシ類、ヒョウホンムシ類、ゴマダラカミキリ(Anoplophora malasiaca)等のカミキリムシ類、コメツキムシ類(Agriotes spp.)、及びアオバアリガタハネカクシ(Paederus fuscipes)。
直翅目:トノサマバッタ(Locusta migratoria)、ケラ(Gryllotalpa africana)、コバネイナゴ(Oxya yezoensis)、ハネナガイナゴ(Oxya japonica)、及びコオロギ類。
隠翅目:ネコノミ(Ctenocephalides felis),イヌノミ(Ctenocephalides canis),ヒトノミ(Pulex irritans),ケオプスネズミノミ(Xenopsylla cheopis)等。
シラミ目:コロモジラミ(Pediculus humanus corporis),アタマジラミ(Pediculus humanus humanus)、ケジラミ (Phthirus pubis),ウシジラミ(Haematopinus eurysternus),ヒツジジラミ(Dalmalinia ovis),ブタジラミ(Haematopinus suis)、イヌジラミ(Linognathus setosus)等。
ハジラミ目:ヒツジハジラミ(Dalmalinia ovis)、ウシハジラミ(Dalmalinia bovis)、ニワトリハジラミ(Menopon gallinae)、イヌハジラミ(Trichodectes canis)、ネコハジラミ(Felicola subrostrata)等。
膜翅目: イエヒメアリ(Monomorium pharaosis)、クロヤマアリ(Formica fusca japonica)、ルリアリ(Ochetellus glaber)、アミメアリ(Pristomyrmex pungens)、オオズアリ(Pheidole noda)、ハキリアリ(Acromyrmex spp.)、ファイヤーアント(Solenopsis spp.)、アルゼンチンアリ(Linepithema humile)等のアリ類、スズメバチ類、アリガタバチ類、及びカブラハバチ(Athalia rosae)、ニホンカブラバチ(Athalia japonica)等のハバチ類。
ゴキブリ目:チャバネゴキブリ(Blattella germanica)、クロゴキブリ(Periplaneta fuliginosa)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、トビイロゴキブリ(Periplaneta brunnea)、トウヨウゴキブリ(Blatta orientalis)。
シロアリ目:ヤマトシロアリ(Reticulitermes speratus),イエシロアリ(Coptotermes formosanus),アメリカカンザイシロアリ(Incisitermes minor),ダイコクシロアリ(Cryptotermes domesticus),タイワンシロアリ(Odontotermes formosanus),コウシュンシロアリ(Neotermes koshunensis),サツマシロアリ(Glyptotermes satsumensis),ナカジマシロアリ(Glyptotermes nakajimai),カタンシロアリ(Glyptotermes fuscus),コダマシロアリ(Glyptotermes kodamai),クシモトシロアリ(Glyptotermes kushimensis),オオシロアリ(Hodotermopsis japonica),コウシュウイエシロアリ(Coptotermes guangzhoensis),アマミシロアリ(Reticulitermes miyatakei),キアシシロアリ(Reticulitermes flaviceps amamianus),カンモンシロアリ(Reticulitermes sp. ),タカサゴシロアリ(Nasutitermes takasagoensis),ニトベシロアリ(Pericapritermes nitobei),ムシャシロアリ(Sinocapritermes mushae)等。
ダニ目:ナミハダニ(Tetranychus urticae)、カンザワハダニ(Tetranychus kanzawai)、ミカンハダニ(Panonychus citri)リンゴハダニ(Panonychus ulmi)、オリゴニカス属等のハダニ類、ミカンサビダニ(Aculops pelekassi)、リュウキュウミカンサビダニ(Phyllocoptruta citri)、トマトサビダニ(Aculops lycopersici)、チャノサビダニ(Calacarus carinatus)、チャノナガサビダニ(Acaphylla theavagrans)、ニセナシサビダニ(Eriophyes chibaensis)、リンゴサビダニ(Aculus schlechtendali)等のフシダニ類、チャノホコリダニ(Polyphagotarsonemus latus)等のホコリダニ類、ミナミヒメハダニ(Brevipalpus phoenicis)等のヒメハダニ類、ケナガハダニ類、フタトゲチマダニ(Haemaphysalis longicornis)、ヤマトチマダニ(Haemaphysalis flava)、タイワンカクマダニ(Dermacentor taiwanicus)、アメリカンイヌカクマダニ(Dermacentor variabilis)、ヤマトマダニ(Ixodes ovatus)、シュルツマダニ(Ixodes persulcatus)、ブラックレッグドチック(Ixodes scapularis)、アメリカキララマダニ(Amblyomma americanum)、オウシマダニ(Boophilus microplus)、クリイロコイタマダニ(Rhipicephalus sanguineus)等のマダニ類、ケナガコナダニ(Tyrophagus putrescentiae)、ホウレンソウケナガコナダニ(Tyrophagus similis)等のコナダニ類、コナヒョウヒダニ(Dermatophagoides farinae)、ヤケヒョウヒダニ(Dermatophagoides ptrenyssnus)等のヒョウヒダニ類、ホソツメダニ(Cheyletus eruditus)、クワガタツメダニ(Cheyletus malaccensis)、ミナミツメダニ(Cheyletus moorei)、イヌツメダニ(Cheyletiella yasguri)等のツメダニ類、ミミヒゼンダニ(Octodectes cynotis)、ヒゼンダニ(Sacroptes scabiei)等のヒゼンダニ類,イヌニキビダニ(Demodex canis)等のニキビダニ類,ズツキダニ類、ササラダニ類、イエダニ(Ornithonyssus bacoti)、トリサシダニ(Ornithonyssus sylvairum)、ワクモ(Dermanyssus gallinae)等のワクモ類、アオツツガムシ(Leptotrombidium akamushi)等のツツガムシ類。
クモ目:カバキコマチグモ(Chiracanthium japonicum)、セアカゴケグモ(Latrodectus hasseltii)等のクモ類。
唇脚綱類:ゲジ(Thereuonema hilgendorfi),トビズムカデ(Scolopendra subspinipes)等。
倍脚綱類:ヤケヤスデ(Oxidus gracilis),アカヤスデ(Nedyopus tambanus)等。
等脚目類:オカダンゴムシ(Armadillidium vulgare)等。
腹足綱類:チャコウラナメクジ(Limax marginatus),キイロコウラナメクジ(Limax flavus)等。
線虫類:イネシンガレセンチュウ(Aphelenchoides besseyi)、イチゴメセンチュウ(Nothotylenchus acris)、サツマイモネコブセンチュウ(Meloidogyne incognita)、キタネコブセンチュウ(Meloidogyne hapla)、ジャワネコブセンチュウ(Meloidogyne javanica)、ダイズシストセンチュウ(Heterodera glycines)、ジャガイモシストセンチュウ(Globodera rostochiensis)、ミナミネグサレセンチュウ(Pratylenchus coffeae)、ムギネグサレセンチュウ(Pratylenchus neglectus)。
有害生物は、既存の殺虫剤に対する薬剤感受性が低下した、即ち薬剤抵抗性を獲得した有害生物を含む。
本発明の有害生物防除剤は、本発明化合物と不活性担体とを含有する。本発明の有害生物防除剤は、通常、本発明化合物と固体担体、液体担体、ガス状担体等の不活性担体とを混合し、必要に応じて界面活性剤、その他の製剤用補助剤を添加して、乳剤、油剤、粉剤、ドライフロアブル剤、微粒剤、粒剤、水和剤、水溶剤、フロアブル剤、マイクロカプセル剤、エアゾール剤、燻煙剤、毒餌剤、樹脂製剤、シャンプー剤、ペースト状製剤、泡沫剤、炭酸ガス製剤、錠剤等に製剤化されて使用される。これらの製剤は蚊取り線香、電気蚊取りマット、液体蚊取り製剤、燻煙剤、燻蒸剤、シート製剤、スポットオン剤、経口処理剤に加工されて、使用されることもある。
本発明の有害生物防除剤は、本発明化合物を通常0.01〜95重量%含有する。
製剤化の際に用いられる固体担体としては、例えば粘土類(カオリンクレー、珪藻土、ベントナイト、フバサミクレー、酸性白土等)、合成含水酸化珪素、タルク、セラミック、その他の無機鉱物(セリサイト、石英、硫黄、活性炭、炭酸カルシウム、水和シリカ等)、化学肥料(硫安、燐安、硝安、尿素、塩安等)等の微粉末及び粒状物等、並びに合成樹脂(ポリプロピレン、ポリアクリロニトリル、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ナイロン−6、ナイロン−11、ナイロン−66等のナイロン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル−プロピレン共重合体等)があげられる。
液体担体としては、例えば水、アルコール類(メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、ヘキサノール、ベンジルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、フェノキシエタノール等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等)、芳香族炭化水素類(トルエン、キシレン、エチルベンゼン、ドデシルベンゼン、フェニルキシリルエタン、メチルナフタレン等)、脂肪族炭化水素類(ヘキサン、シクロヘキサン、灯油、軽油等)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸エチル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等)、ニトリル類(アセトニトリル、イソブチロニトリル等)、エーテル類(ジイソプロピルエーテル、1,4−ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール等)、酸アミド類(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、ハロゲン化炭化水素類(ジクロロメタン、トリクロロエタン、四塩化炭素等)、スルホキシド類(ジメチルスルホキシド等)、炭酸プロピレン及び植物油(大豆油、綿実油等)が挙げられる。
ガス状担体としては、例えばフルオロカーボン、ブタンガス、LPG(液化石油ガス)、ジメチルエーテル及び炭酸ガスがあげられる。
界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤、及びアルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩等の陰イオン界面活性剤が挙げられる。
その他の製剤用補助剤としては、固着剤、分散剤、着色剤、不凍剤及び安定剤等、具体的には例えばカゼイン、ゼラチン、糖類(でんぷん、アラビアガム、セルロース誘導体、アルギン酸等)、リグニン誘導体、ベントナイト、合成水溶性高分子(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸類等)、グリセリン、PAP(酸性りん酸イソプロピル)、BHT(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、BHA(2−tert−ブチル−4−メトキシフェノールと3−tert−ブチル−4−メトキシフェノールとの混合物)が挙げられる。
樹脂製剤の基材としては、例えば塩化ビニル系重合体、ポリウレタン等を挙げることができ、これらの基材には必要によりフタル酸エステル類(フタル酸ジメチル、フタル酸ジオクチル等)、アジピン酸エステル類、ステアリン酸等の可塑剤が添加されていてもよい。樹脂製剤は該基材中に化合物を通常の混練装置を用いて混練した後、射出成型、押出成型、プレス成型等により成型することにより得られ、必要により更に成型、裁断等の工程を経て、板状、フィルム状、テープ状、網状、ひも状等の樹脂製剤に加工できる。これらの樹脂製剤は、例えば動物用首輪、動物用イヤータッグ、シート製剤、誘引ひも、園芸用支柱として加工される。
毒餌の基材としては、例えば穀物粉、植物油、糖、結晶セルロース等が挙げられ、更に必要に応じて、ジブチルヒドロキシトルエン、ノルジヒドログアイアレチン酸等の酸化防止剤、デヒドロ酢酸等の保存料、トウガラシ末等の子供やペットによる誤食防止剤、チーズ香料、タマネギ香料ピーナッツオイル等の害虫誘引性香料等が添加される。
本発明の有害生物防除方法は、本発明化合物の有効量を有害生物に直接、及び/又は、有害生物の生息場所(植物、土壌、家屋内、動物体等)に施用することにより行われる。本発明の有害生物防除方法には、通常、本発明の有害生物防除剤の形態で用いられる。
本発明の有害生物防除剤を農業分野の有害生物防除に用いる場合、その施用量は、10,000mあたりの本発明化合物量で通常1〜10,000gである。本発明の有害生物防除剤が乳剤、水和剤、フロアブル剤等に製剤化されている場合は、通常、有効成分濃度が0.01〜10,000ppmとなるように水で希釈して施用し、粒剤、粉剤等は、通常、そのまま施用する。
これらの製剤や製剤の水希釈液は、有害生物又は有害生物から保護すべき植物等の植物に直接散布してもよく、また耕作地の土壌に生息する有害生物を防除するために、該土壌に施用してもよい。土壌に施用する場合は、該土壌は該植物を栽培している土壌であっても、該植物を栽培する予定の土壌であってもよい。
シート状やひも状に加工した樹脂製剤は、作物に巻き付ける、作物近傍に張り渡す、株元土壌に敷く等の方法により使用することもできる。
本発明の有害生物防除剤を使用する場所としては、水田、畑地、茶園、果樹園、非農耕地が挙げられる。また、本発明の有害生物防除剤を、育苗トレイ、育苗箱、育苗培土、育苗マット、及び、水耕農場における水耕液等において使用することもできる。水田および畑地における植物の栽培方法は、耕起栽培であっても、不耕起栽培であってもよい。
本発明の有害生物防除剤を家屋内に生息する有害生物の防除に用いる場合、その施用量は、面上に施用する場合は、面積1mあたりの本発明化合物量で、通常、0.01〜1.000mgであり、空間に施用する場合は、空間1mあたりの本発明化合物量で、通常、0.01〜500mgである。本発明の有害生物防除剤が乳剤、水和剤、フロアブル剤等に製剤化されている場合は、通常有効成分濃度が0.1〜10,000ppmとなるように水で希釈して施用し、油剤、エアゾール剤、燻煙剤、毒餌剤等はそのまま施用する。
本発明の有害節足動物防除剤をウシ、ウマ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、ニワトリ用の家畜、イヌ、ネコ、ラット、マウス等の小動物の外部寄生虫防除に用いる場合は、獣医学的に公知の方法で動物に使用することができる。具体的な使用方法としては、全身抑制を目的にする場合には、例えば錠剤、飼料混入、坐薬、注射(筋肉内、皮下、静脈内、腹腔内等)により投与され、非全身的抑制を目的とする場合には、例えば油剤若しくは水性液剤を噴霧する、ポアオン処理若しくはスポットオン処理を行う、シャンプー製剤で動物を洗う又は樹脂製剤を首輪や耳札にして動物に付ける等の方法により用いられる。動物体に投与する場合の本発明化合物の量は、通常動物の体重1kgに対して、0.1〜1,000mgの範囲である。
本発明の有害生物防除剤は、下記に挙げる植物(以下、本植物と記す。)が栽培されている農地で使用することができる。
穀類:トウモロコシ、イネ、コムギ、オオムギ、ライムギ、ライコムギ、エンバク、ソルガム、ワタ、ダイズ、ピーナッツ、ラッカセイ、サイトウ(インゲンマメ)、ライマメ、アズキ、ササゲ、リョクトウ、ウラドマメ、ベニバナインゲン、タケアズキ、モスビーン、テパリービーン、ソラマメ、エンドウ、ヒヨコマメ、レンズマメ、ルーピン、キマメ、ソバ、テンサイ、ナタネ、ヒマワリ、サトウキビ、タバコ等。
野菜;ナス科野菜(ナス、トマト、ピーマン、トウガラシ、ベルペッパー、ジャガイモ(バレイショ)等)、ウリ科野菜(キュウリ、カボチャ、ズッキーニ、スイカ、メロン等)、アブラナ科野菜(ダイコン、カブ、セイヨウワサビ、コールラビ、ハクサイ、キャベツ、カラシナ、ブロッコリー、カリフラワー等)、キク科野菜(ゴボウ、シュンギク、アーティチョーク、レタス等)、ユリ科野菜(ネギ、タマネギ、ニンニク、アスパラガス等)、セリ科野菜(ニンジン、パセリ、セロリ、アメリカボウフウ等)、アカザ科野菜(ホウレンソウ、フダンソウ等)、シソ科野菜(シソ、ミント、バジル、ラベンダー等)、イチゴ、サツマイモ、ヤマノイモ、サトイモ等。
果樹:仁果類(リンゴ、セイヨウナシ、ニホンナシ、カリン、マルメロ等)、核果類(モモ、スモモ、ネクタリン、ウメ、オウトウ、アンズ、プルーン等)、カンキツ類(ウンシュウミカン、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツ等)、堅果類(クリ、クルミ、ハシバミ、アーモンド、ピスタチオ、カシューナッツ、マカダミアナッツ等)、液果類(ブルーベリー、クランベリー、ブラックベリー、ラズベリー等)、ブドウ、カキ、オリーブ、ビワ、バナナ、コーヒー、ナツメヤシ、ココヤシ、アブラヤシ等。
果樹以外の樹木:チャ、クワ、花木類(サツキ、ツバキ、アジサイ、サザンカ、シキミ、サクラ、ユリノキ、サルスベリ、キンモクセイ等)、街路樹(トネリコ、カバノキ、ハナミズキ、ユーカリ、イチョウ、ライラック、カエデ、カシ、ポプラ、ハナズオウ、フウ、プラタナス、ケヤキ、クロベ、モミノキ、ツガ、ネズ、マツ、トウヒ、イチイ、ニレ、トチノキ等)、サンゴジュ、イヌマキ、スギ、ヒノキ、クロトン、マサキ、カナメモチ、等。
芝生:シバ類(ノシバ、コウライシバ等)、バミューダグラス類(ギョウギシバ等)、ベントグラス類(コヌカグサ、ハイコヌカグサ、イトコヌカグサ等)、ブルーグラス類(ナガハグサ、オオスズメノカタビラ等)、フェスク類(オニウシノケグサ、イトウシノケグサ、ハイウシノケグサ等)、ライグラス類(ネズミムギ、 ホソムギ等)、カモガヤ、オオアワガエリ等。
飼料作物:アルファルファ等。
その他:花卉類(バラ、カーネーション、キク、トルコギキョウ、カスミソウ、ガーベラ、マリーゴールド、サルビア、ペチュニア、バーベナ、チューリップ、アスター、リンドウ、ユリ、パンジー、シクラメン、ラン、スズラン、ラベンダー、ストック、ハボタン、プリムラ、ポインセチア、グラジオラス、カトレア、デージー、シンビジューム、ベゴニア等)、バイオ燃料植物(ヤトロファ、クルカス、ベニバナ、アマナズナ類、スイッチグラス、ミスカンサス、クサヨシ、ダンチク、ケナフ、キャッサバ、ヤナギ、藻類等)、観葉植物等。
本植物には、ハイブリッド技術により育種された植物も含まれる。
また、本植物には、遺伝子組換え技術により作成された遺伝子組換え植物も含まれる。
本植物には、遺伝子組換え技術、または、古典的な育種法により、除草剤に対する耐性が付与された植物も含まれる。
本植物には、更に遺伝子組換え技術により、有害生物に対する選択的毒素を産生する能力が付与された植物も含まれる。
本植物には、遺伝子組換え技術により、抗病原性物質を産生する能力が付与された植物も含まれる。
本植物には、油糧成分改質やアミノ酸含量増強形質などの有用形質を付与された植物も含まれる。
本発明の有害生物防除剤を、有害生物による摂食等の被害から保護しようとする本植物に施用する方法としては、具体的には、茎葉散布等の植物の茎葉、花器又は穂への施用;植物の種子又は栄養繁殖器官(例えば、種芋、球根、塊茎、鱗茎、茎断片等)への施用;植物の苗(挿し木を含む)への施用が挙げられる。
本発明の有害生物防除剤を植物の茎葉、花器又は穂へ施用する方法としては、例えば、茎葉散布、樹幹散布等の植物の表面に施用する施用方法が挙げられ、また、開花前、開花中、開花後を含む開花時期における花器あるいは植物全体に散布する方法が挙げられ、また、植物が穀類である場合は出穂時期の穂あるいは植物全体に散布する方法が挙げられる。
本発明の有害生物防除剤を植物の種子又は栄養繁殖器官に施用する方法としては、例えば、種子又は栄養繁殖器官に粉衣、塗沫または塗布する方法、液状の製剤に種子又は栄養繁殖器官を浸漬させる方法、及び、種子又は栄養繁殖器官をコートする方法(例えば、フィルムコート法、ペレットコート法等)が挙げられる。該方法において、本発明化合物の量は植物の種子又は栄養繁殖器官100kgあたり通常0.2〜5,000g、好ましくは0.5〜1,000gの範囲で施用される。好ましい剤型は乳剤、水和剤、フロアブル剤、マイクロカプセル剤等の水性の液体懸濁製剤である。該方法が適用される植物としては、本植物の中でも、特にダイズ、トウモロコシ、ワタ、コムギ、オオムギ、ライムギ、ライコムギ、エンバク、イネ、ソルガム、ラッカセイ、ダイズ及びラッカセイを除くマメ類、テンサイ、ナタネ、ヒマワリ、バレイショ、サトウキビ及び野菜類が挙げられる。サトウキビに適用する場合、サトウキビの栽培において、サトウキビの茎断片を使用してもよい。
本発明の有害生物防除剤は、公知な殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、植物成長調節剤及び共力剤と混用又は併用することができる。また、本発明の有害生物防除剤は、公知な除草剤と併用することができる。かかる殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、除草剤及び共力剤の有効成分の例を以下に示す。
殺虫剤の有効成分
(1)有機リン化合物
アセフェート(acephate)、りん化アルミニウム(Aluminium phosphide)、ブタチオホス(butathiofos)、キャドサホス(cadusafos)、クロルエトキシホス(chlorethoxyfos)、クロルフェンビンホス(ch1orfenvinphos)、クロルピリホス(chlorpyrifos)、クロルピリホスメチル(chlorpyrifos−methyl)、シアノホス(cyanophos:CYAP)、ダイアジノン(diazinon)、DCIP(dichlorodiisopropyl ether)、ジクロフェンチオン(dichlofenthion:ECP)、ジクロルボス(dichlorvos:DDVP)、ジメトエート(dimethoate)、ジメチルビンホス(dimethylvinphos)、ジスルホトン(disulfoton)、EPN、エチオン(ethion)、エトプロホス(ethoprophos)、エトリムホス(etrimfos)、フェンチオン(fenthion:MPP)、フエニトロチオン(fenitrothion:MEP)、ホスチアゼート(fosthiazate)、ホルモチオン(formothion)、りん化水素(Hydrogen phosphide)、イソフェンホス(isofenphos)、イソキサチオン(isoxathion)、マラチオン(malathion)、メスルフェンホス(mesulfenfos)、メチダチオン(methidathion:DMTP)、モノクロトホス(monocrotophos)、ナレッド(naled:BRP)、オキシデプロホス(oxydeprofos:ESP)、パラチオン(parathion)、ホサロン(phosalone)、ホスメット(phosmet:PMP)、ピリミホスメチル(pirimiphos−methy1)、ピリダフェンチオン(pyridafenthion)、キナルホス(quinalphos)、フェントエート(phenthoate)、プロフェノホス(profenofos)、プロパホス(propaphos)、プロチオホス(prothiofos)、ピラクロホス(pyraclorfos)、サリチオン(salithion)、スルプロホス(sulprofos)、テブピリムホス(tebupirimfos)、テメホス(temephos)、テトラクロルビンホス(tetrach1orvinphos)、テルブホス(terbufos)、チオメトン(thiometon)、トリクロルホン(trichlorphon:DEP)、バミドチオン(vamidothion)、フォレート(phorate)、及びカズサホス(cadusafos)。
(2)カーバメート化合物
アラニカルブ(alanycarb)、ベンダイオカルブ(bendiocarb)、ベンフラカルブ(benfuracarb)、BPMC、カルバリル(carbary1)、カルボフラン(carbofuran)、カルボスルファン(carbosulfan)、クロエトカルブ(cloethocarb)、エチオフェンカルブ(ethiofencarb)、フェノブカルブ(fenobucarb)、フェノチオカルブ(fenothiocarb)、フェノキシカルブ(fenoxycarb)、フラチオカルブ(furathiocarb)、イソプロカルブ(isoprocarb:MIPC)、メトルカルブ(metolcarb)、 メソミル(methomyl)、メチオカルブ(methiocarb)、NAC、オキサミル(oxamyl)、ピリミカーブ(pirimicarb)、プロポキスル(propoxur:PHC)、XMC、チオジカルブ(thiodicarb)、 キシリルカルブ(xylylcarb)、及びアルジカルブ(aldicarb)。
(3)ピレスロイド化合物
アクリナトリン(acrinathrin)、アレスリン(allethrin)、ベンフルスリン(benfluthrin)、ベータ−シフルトリン(beta−cyfluthrin)、ビフェントリン(bifenthrin)、シクロプロトリン(cycloprothrin)、シフルトリン(cyfluthrin)、シハロトリン(cyhalothrin)、シペルメトリン(cypermethrin)、デルタメトリン(deltamethrin)、エスフェンバレレート(esfenvalerate)、エトフェンプロックス(ethofenprox) 、フェンプロパトリン(fenpropathrin)、フェンバレレート(fenvalerate)、フルシトリネート(flucythrinate)、フルフェンプロックス(flufenoprox)、フルメスリン(flumethrin)、フルバリネート(fluvalinate)、ハルフェンプロックス(halfenprox)、イミプロトリン(imiprothrin)、ペルメトリン(permethrin)、プラレトリン(prallethrin)、ピレトリン(pyrethrins)、レスメトリン(resmethrin)、シグマ−サイパーメスリン(sigma−cypermethrin)、シラフルオフェン(silafluofen)、テフルトリン(tefluthrin)、トラロメトリン(tralomethrin)、トランスフルトリン(transfluthrin)、テトラメトリン(tetramethrin)、フェノトリン(phenothrin)、シフェノトリン(cyphenothrin)、アルファシペルメトリン(alpha−cypermethrin)、ゼータシペルメトリン(zeta−cypermethrin)、ラムダシハロトリン(lambda−cyhalothrin)、ガンマシハロトリン(gamma−cyhalothrin)、フラメトリン(furamethrin)、タウフルバリネート(tau−fluvalinate)、メトフルトリン(metofluthrin)、プロフルトリン(profluthrin)、ジメフルトリン(dimefluthrin)、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジル(EZ)−(1RS,3RS;1RS,3SR)−2,2−ジメチル−3−プロプ−1−エニルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル(EZ)−(1RS,3RS;1RS,3SR)−2,2−ジメチル−3−プロプ−1−エニルシクロプロパンカルボキシレート、及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジル(1RS,3RS;1RS,3SR)−2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジル(EZ)−(1RS,3RS;1RS,3SR)−2,2−ジメチル−3−(2−シアノ−1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレート。
(4)ネライストキシン化合物
カルタップ(cartap)、ベンスルタップ(bensu1tap)、チオシクラム(thiocyclam)、モノスルタップ(monosultap)、及びビスルタップ(bisultap)。
(5)ネオニコチノイド化合物
イミダクロプリド(imidac1oprid)、ニテンピラム(nitenpyram)、アセタミプリド(acetamiprid)、チアメトキサム(thiamethoxam)、チアクロプリド(thiacloprid)、ジノテフラン(dinotefuran)、及びクロチアニジン(clothianidin)。
(6)ベンゾイル尿素化合物
クロルフルアズロン(chlorfluazuron)、ビストリフルロン(bistrifluron)、ジアフェンチウロン(diafenthiuron)、ジフルベンズロン(diflubenzuron)、フルアズロン(fluazuron)、フルシクロクスロン(flucycloxuron)、フルフェノクスロン(flufenoxuron)、ヘキサフルムロン(hexaflumuron)、ルフェヌロン(lufenuron)、ノバルロン(novaluron)、ノビフルムロン(noviflumuron)、テフルベンズロン(teflubenzuron)、トリフルムロン(triflumuron)、及びトリアズロン(triazuron)。
(7)フェニルピラゾール化合物
アセトプロール(acetoprole)、エチプロール(ethiprole)、フィプロニル(fiproni1)、バニリプロール(vaniliprole)、ピリプロール(pyriprole)、及びピラフルプロール(pyrafluprole)。
(8)Btトキシン
バチルス・チューリンゲンシス菌由来の生芽胞及び産生結晶毒素、及びそれらの混合物。
(9)ヒドラジン化合物
クロマフェノジド(chromafenozide)、ハロフェノジド(halofenozide)、メトキシフェノジド(methoxyfenozide)、及びテブフェノジド(tebufenozide)。
(10)有機塩素化合物
アルドリン(aldrin)、ディルドリン(dieldrin)、ジエノクロル(dienochlor)、エンドスルファン(endosulfan)、及びメトキシクロル(methoxychlor)。
(11)その他の殺虫剤有効成分
マシン油(machine oil)、硫酸ニコチン(nicotine−sulfate);アベルメクチン(avermectin−B)、ブロモプロピレート(bromopropylate)、ブプロフェジン(buprofezin)、クロルフェナピル(chlorphenapyr)、シアントラニリプロール(cyantraniliprole)、シロマジン(cyromazine)、D−D(1,3−Dichloropropene)、エマメクチンベンゾエート(emamectin−benzoate)、フェナザキン(fenazaquin)、フルピラゾホス(flupyrazofos)、ハイドロプレン(hydroprene)、メトプレン(methoprene)、インドキサカルブ(indoxacarb)、メトキサジアゾン(metoxadiazone)、ミルベマイシンA(milbemycin−A)、ピメトロジン(pymetrozine)、ピリダリル(pyridalyl)、ピリプロキシフェン(pyriproxyfen)、スピノサッド(spinosad)、スルフラミド(sulfluramid)、トルフェンピラド(tolfenpyrad)、トリアゼメイト(triazamate)、フルベンジアミド(flubendiamide)、レピメクチン(lepimectin)、亜ひ酸(Arsenic acid)、ベンクロチアズ(benclothiaz)、石灰窒素(Calcium cyanamide)、石灰硫黄合剤(Calcium polysulfide)、クロルデン(chlordane)、DDT、DSP、フルフェネリウム(flufenerim)、フロニカミド(flonicamid)、フルリムフェン(flurimfen)、ホルメタネート(formetanate)、メタム・アンモニウム(metam−ammonium)、メタム・ナトリウム(metam−sodium)、臭化メチル(Methyl bromide)、オレイン酸カリウム(Potassium oleate)、プロトリフェンビュート(protrifenbute)、スピロメシフェン(spiromesifen)、スルフォキサフロール(sulfoxaflor)、硫黄(Sulfur)、メタフルミゾン(metaflumizone)、スピロテトラマット(spirotetramat)、ピリフルキナゾン(pyrifluquinazone)、スピネトラム(spinetoram)、クロラントラニリプロール(chlorantraniliprole)、トラロピリル(tralopyril)、シアントラニリプロール(cyantraniliprole)、
下記式(K):
Figure 0006422941
〔式中、
100は塩素、臭素又はトリフルオロメチル基を表し、
200は塩素、臭素又はメチル基を表し、
300は塩素、臭素又はシアノ基を表す。〕
で示される化合物、及び
下記式(L):
Figure 0006422941
〔式中、
1000は塩素、臭素又はヨウ素を表す。〕
で示される化合物。
殺ダニ剤の有効成分
アセキノシル(acequinocyl)、アミトラズ(amitraz)、ベンゾキシメート(benzoximate)、ビフェナゼート(bifenaate)、フェニソブロモレート(bromopropylate)、キノメチオネート(chinomethionat)、クロルベンジレート(chlorobenzilate)、CPCBS(chlorfenson)、クロフェンテジン(clofentezine)、シフルメトフェン(cyflumetofen)、ケルセン(ジコホル:dicofol)、エトキサゾール(etoxazole)、酸化フェンブタスズ(fenbutatin oxide)、フェノチオカルブ(fenothiocarb)、フェンピロキシメート(fenpyroximate)、フルアクリピリム(fluacrypyrim)、フルプロキシフェン(fluproxyfen)、ヘキシチアゾクス(hexythiazox)、プロパルギット(propargite:BPPS)、ポリナクチン複合体(polynactins)、ピリダベン(pyridaben)、ピリミジフェン(Pyrimidifen)、テブフェンピラド(tebufenpyrad)、テトラジホン(tetradifon)、スピロディクロフェン(spirodiclofen)、スピロメシフェン(spiromesifen)、スピロテトラマット(spirotetramat)、アミドフルメット(amidoflumet)、及びシエノピラフェン(cyenopyrafen)。
殺線虫剤の有効成分
DCIP、フォスチアゼート(fosthiazate)、塩酸レバミゾール(levamisol)、メチルイソチオシアネート(methyisothiocyanate)、酒石酸モランテル(morantel tartarate)、及びイミシアホス(imicyafos)。
殺菌剤の有効成分
プロピコナゾール(propiconazole)、プロチオコナゾール(prothioconazole)、トリアジメノール(triadimenol)、プロクロラズ(prochloraz)、ペンコナゾール(penconazole)、テブコナゾール(tebuconazole)、フルシラゾール(flusilazole)、ジニコナゾール(diniconazole)、ブロムコナゾール(bromuconazole)、エポキシコナゾール(epoxiconazole)、ジフェノコナゾール(difenoconazole)、シプロコナゾール(cyproconazole)、メトコナゾール(metconazole)、トリフルミゾール(triflumizole)、テトラコナゾール(tetraconazole)、マイクロブタニル(myclobutanil)、フェンブコナゾール(fenbuconazole)、ヘキサコナゾール(hexaconazole)、フルキンコナゾール(fluquinconazole)、トリティコナゾール(triticonazole)、ビテルタノール(bitertanol)、イマザリル(imazalil)、フルトリアホール(flutriafol)等のアゾール殺菌化合物;
フェンプロピモルフ(fenpropimorph)、トリデモルフ(tridemorph)、フェンプロピジン(fenpropidin)等の環状アミン殺菌化合物;
カルベンダジム(carbendezim)、ベノミル(benomyl)、チアベンダゾール(thiabendazole)、チオファネートメチル(thiophanate−methyl)等のベンズイミダゾール殺菌化合物;
プロシミドン(procymidone);シプロディニル(cyprodinil);ピリメタニル(pyrimethanil);ジエトフェンカルブ(diethofencarb);チウラム(thiuram);フルアジナム(fluazinam);マンコゼブ(mancozeb);イプロジオン(iprodione);ビンクロゾリン(vinclozolin);クロロタロニル(chlorothalonil);キャプタン(captan);メパニピリム(mepanipyrim);フェンピクロニル(fenpiclonil);フルジオキソニル(fludioxonil);ジクロフルアニド(dichlofluanid);フォルペット(folpet);クレソキシムメチル(kresoxim−methyl);アゾキシストロビン(azoxystrobin);トリフロキシストロビン(trifloxystrobin);フルオキサストロビン(fluoxastrobin);ピコキシストロビン(picoxystrobin);ピラクロストロビン(pyraclostrobin);ジモキシストロビン(dimoxystrobin);ピリベンカルブ(pyribencarb);スピロキサミン(spiroxamine);キノキシフェン(quinoxyfen);フェンヘキサミド(fenhexamid);ファモキサドン(famoxadone);フェナミドン(fenamidone);ゾキサミド(zoxamide);エタボキサム(ethaboxam);アミスルブロム(amisulbrom);イプロヴァリカルブ(iprovalicarb);ベンチアバリカルブ(benthiavalicarb);シアゾファミド(cyazofamid);マンジプロパミド(mandipropamid);ボスカリド(boscalid);ペンチオピラド(penthiopyrad);メトラフェノン(metrafenone);フルオピラン(fluopiran);ビキサフェン(bixafen);シフルフェナミド(cyflufenamid);プロキナジド(proquinazid);イソチアニル(isotianil)及びチアジニル(tiadinil)。
除草剤の有効成分
(1)フェノキシ脂肪酸除草性化合物
2,4−D、MCP、MCPB、フェノチオール(phenothio1)、メコプロップ(mecoprop)、フルロキシピル(fluroxypyr)、トリクロピル(triclopyr)、クロメプロップ(clomeprop)、及びナプロアニリド(naproanilide)。
(2)安息香酸除草性化合物
2,3,6−TBA、ジカンバ(dicamba)、クロピラリド(clopyralid)、ピクロラム(picloram)、アミノピラリド(aminopyralid)、キンクロラック(quinclorac)、及びキンメラック(quinmerac)。
(3)尿素除草性化合物
ジウロン(diuron)、リニュロン(linuron)、クロルトルロン(chlortoluron)、イソプロツロン(isoproturon)、フルオメツロン(fluometuron)、イソウロン(isouron)、テブチウロン(tebuthiuron)、メタベンズチアズロン(methabenzthiazuron)、クミルロン(cumy1uron)、ダイムロン(daimuron)、及びメチルダイムロン(methyl−daimuron)。
(4)トリアジン除草性化合物
アトラジン(atrazine)、アメトリン(ametoryn)、シアナジン(cyanazine)、シマジン(simazine)、プロパジン(propazine)、シメトリン(simetryn)、ジメタメトリン(dimethametryn)、プロメトリン(prometryn)、メトリブジン(metribuzin)、トリアジフラム(triaziflam)、及びインダジフラム(indaziflam)。
(5)ビピリジニウム除草性化合物
パラコート(paraquat)、及びジクワット(diquat)。
(6)ヒドロキシベンゾニトリル除草性化合物
ブロモキシニル(bromoxynil)、及びアイオキシニル(ioxynil)。
(7)ジニトロアニリン除草性化合物
ペンディメタリン(pendimethalin)、プロジアミン(prodiamine)、及びトリフルラリン(trifluralin)。
(8)有機リン除草性化合物
アミプロホスメチル(amiprofos−methyl)、ブタミホス(butamifos)、ベンスリド(bensu1ide)、ピペロホス(piperophos)、アニロホス(anilofos)、グリホサート(glyphosate)、グルホシネート(glufosinate)、グルホシネート−P(glufosinate−P)、及びビアラホス(bialaphos)。
(9)カーバメート除草性化合物
ジアレート(di−allate)、トリアレート(tri−allate)、EPTC、ブチレート(butylate)、ベンチオカーブ(benthiocarb)、エスプロカルブ(esprocarb)、モリネート(molinate)、ジメピペレート(dimepiperate)、スエップ(swep)、クロルプロファム(chlorpropham)、フェンメディファム(phenmedipham)、フェニソファム(phenisopham)、ピリブチカルブ(pyributicarb)、及びアシュラム(asulam)。
(10)酸アミド除草性化合物
プロパニル(propanil)、プロピザミド(propyzamide)、ブロモブチド(bromobutide)、及びエトベンザニド(etobenzanid)。
(11)クロロアセトアニリド除草性化合物
アセトクロール(acetochlor)、アラクロール(alachlor)、ブタクロール(butachlor)、ジメテナミド(dimethenamid)、プロパクロール(propachlor)、メタザクロール(metazachlor)、メトラクロール(metolachlor)、プレチラクロール(pretilachlor)、テニルクロール(theny1ch1or)、及びペトキサミド(pethoxamid)。
(12)ジフェニルエーテル除草性化合物
アシフルオルフェン(acifluorfen−sodium)、ビフェノックス(bifenox)、オキシフルオルフェン(oxyfluorfen)、ラクトフェン(lactofen)、フォメサフェン(fomesafen)、クロメトキシニル(chlomethoxyni1)、及びアクロニフェン(aclonifen)。
(13)環状イミド除草性化合物
オキサジアゾン(oxadiazon)、シニドンエチル(cinidon−ethyl)、カルフェントラゾンエチル(carfentrazone−ethyl)、スルフェントラゾン(surfentrazone)、フルミクロラックペンチル(flumiclorac−pentyl)、フルミオキサジン(flumioxazin)、ピラフルフェンエチル(pyraflufen−ethyl)、オキサジアルギル(oxadiargy1)、ペントキサゾン(pentoxazone)、フルチアセットメチル(fluthiacet−methyl)、ブタフェナシル(butafenacil)、ベンズフェンジゾン(benzfendizone)、ベンカルバゾン(bencarbazone)、及びサフルフェナシル(saflufenacil)。
(14)ピラゾール除草性化合物
ベンゾフェナップ(benzofenap)、ピラゾレート(pyrazo1ate)、ピラゾキシフェン(pyrazoxyfen)、トプラメゾン(topramezone)、及びピラスルホトール(pyrasulfotole)。
(15)トリケトン除草性化合物
イソキサフルトール(isoxaflutole)、ベンゾビシクロン(benzobicyclon)、スルコトリオン(sulcotrione)、メソトリオン(mesotrione)、テンボトリオン(tembotrione)、及びテフリルトリオン(tefuryltrione)。
(16)アリールオキシフェノキシプロピオン酸除草性化合物
クロジナホッププロパルギル(clodinafop−propargyl)、シハロホップブチル(cyhalofop−butyl)、ジクロホップメチル(diclofop−methyl)、フェノキサプロップエチル(fenoxaprop−ethyl)、フルアジホップブチル(fluazifop−butyl)、ハロキシホップメチル(haloxyfop−methyl)、及びキザロホップエチル(quizalofop−ethyl)、メタミホップ(metamifop)。
(17)トリオンオキシム除草性化合物
アロキシジム(alloxydim−sodium)、セトキシジム(sethoxydim)、ブトロキシジム(butroxydim)、クレソジム(clethodim)、クロプロキシジム(cloproxydim)、シクロキシジム(cycloxydim)、テプラロキシジム(tepraloxydim)、トラルコキシジム(tralkoxydim)、及びプロフォキシジム(profoxydim)。
(18)スルホニル尿素除草性化合物
クロルスルフロン(chlorsulfuron)、スルホメツロンメチル(sulfometuron−methyl)、メトスルフロンメチル(metsu1furon−methy1)、クロリムロンエチル(chlorimuron−ethyl)、トリベニュロンメチル(tribenuron−methyl)、トリアスルフロン(triasulfuron)、ベンスルフロンメチル(bensulfuron−methy1)、チフェンスルフロンメチル(thifensulfuron−methyl)、ピラゾスルフロンエチル(pyrazosulfuron−ethy1)、プリミスルフロンメチル(primisulfuron−methyl)、ニコスルフロン(nicosulfuron)、アミドスルフロン(amidosulfuron)、シノスルフロン(cinosulfuron)、イマゾスルフロン(imazosulfuron)、リムスルフロン(rimsulfuron)、ハロスルフロンメチル(ha1osulfuron−methy1)、プロスルフロン(prosulfuron)、エタメトスルフロンメチル(ethametsulfuron−methyl)、トリフルスルフロンメチル(triflusulfuron−methyl)、フラザスルフロン(flazasulfuron)、シクロスルファムロン(cyc1osulfamuron)、フルピルスルフロン(flupyrsulfuron)、スルホスルフロン(sulfosu1furon)、アジムスルフロン(azimsulfuron)、エトキシスルフロン(ethoxysulfuron)、オキサスルフロン(oxasulfuron)、ヨードスルフロンメチルナトリウム(iodosulfuron−methyl−sodium)、フォラムスルフロン(foramsulfuron)、メソスルフロンメチル(mesosulfuron−methyl)、トリフロキシスルフロン(trifloxysulfuron)、トリトスルフロン(tritosulfuron)、オルソスルファムロン(orthosulfamuron)、フルセトスルフロン(flucetosulfuron)、及びプロピリスルフロン(propyrisulfuron)。
(19)イミダゾリノン除草性化合物
イマザメタベンズメチル(imazamethabenz−methyl)、イマザメタピル(imazamethapyr)、イマザモックス(imazamox)、イマザピル(imazapyr)、イマザキン(imazaquin)、及びイマゼタピル(imazethapyr)。
(20)スルホンアミド除草性化合物
フルメトスラム(flumetsulam)、メトスラム(metosulam)、ジクロスラム(diclosulam)、フロラスラム(florasulam)、クロランスラムメチル(cloransulam−methyl)、ペノキススラム(penoxsulam)、及びピロキススラム(pyroxsulam)。
(21)ピリミジニルオキシ安息香酸除草性化合物
ピリチオバックナトリウム(pyrithiobac−sodium)、ビスピリバックナトリウム(bispyribac−sodium)、ピリミノバックメチル(pyriminobac−methy1)、ピリベンゾキシム(pyribenzoxim)、ピリフタリド(pyriftalid)、及びピリミスルファン(pyrimisulfan)。
(22)その他の除草性化合物
ベンタゾン(bentazon)、ブロマシル(bromacil)、ターバシル(terbacil)、クロルチアミド(chlorthiamid)、イソキサベン(isoxaben)、ジノセブ(dinoseb)、アミトロール(amitrole)、シンメチリン(cinmethylin)、トリジファン(tridiphane)、ダラポン(da1apon)、ジフルフェンゾピルナトリウム(diflufenzopyr−sodium)、ジチオピル(dithiopyr)、チアゾピル(thiazopyr)、フルカルバゾンナトリウム(flucarbazone−sodium)、プロポキシカルバゾンナトリウム(propoxycarbazone−sodium)、メフェナセット(mefenacet)、フルフェナセット(flufenacet)、フェントラザミド(fentrazamide)、カフェンストロール(cafenstrole)、インダノファン(indanofan)、オキサジクロメホン(oxaziclomefone)、ベンフレセート(benfuresate)、ACN、ピリデート(pyridate)、クロリダゾン(chloridazon)、ノルフルラゾン(norflurazon)、フルルタモン(flurtamone)、ジフルフェニカン(diflufenican)、ピコリナフェン(picolinafen)、ベフルブタミド(beflubutamid)、クロマゾン(clomazone)、アミカルバゾン(amicarbazone)、ピノキサデン(pinoxaden)、ピラクロニル(pyraclonil)、ピロキサスルホン(pyroxasulfone)、チエンカルバゾンメチル(thiencarbazone−methyl)、アミノシクロピラクロール(aminocyclopyrachlor)、イプフェンカルバゾン(ipfencarbazone)、及びメチオゾリン(methiozolin)。
共力剤の有効成分
ピペロニル ブトキサイド(piperonyl butoxide)、セサメックス(sesamex)、スルホキシド(sulfoxide)、N−(2−エチルへキシル)−8,9,10−トリノルボルン−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド(MGK 264)、N−デクリイミダゾール(N−declyimidazole)、WARF−アンチレジスタント(WARF−antiresistant)、TBPT、TPP、IBP、PSCP、ヨウ化メチル(CH3I)、t−フェニルブテノン(t−phenylbutenone)、ジエチルマレエート(diethylmaleate)、DMC、FDMC、ETP、及びETN。
以下、本発明を製造例、製剤例及び試験例等によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例のみに限定されるものではない。
まず、本発明化合物の製造について、製造例を示す。
製造例1
(1)
3,6−ジクロロピリジン−2−カルボン酸50g、N,N−ジメチルホルムアミド1mL、及びトルエン130mLの混合物に、室温で塩化チオニル49mLを加えた。5時間加熱還流下撹拌をした後、反応混合物を室温まで放冷した。この反応混合物を減圧下濃縮し、中間体1を得た。
(2)
N2−メチル−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2,3−ジアミン(国際公開2010/125985号に記載の方法で合成した。)50g、及びテトラヒドロフラン90mLの混合物に、上記で得られた中間体1の全量及びテトラヒドロフラン90mLの混合物を、氷冷下で滴下した。室温で5時間撹拌した後、この反応混合物にヘキサン200mLを加えた。析出した固体を濾取し、飽和炭酸ナトリウム水溶液に入れ、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下で濃縮することにより、以下に記す中間体2 105gを得た。
Figure 0006422941
1H-NMR (CDCl3) δ: 9.17 (1H, s), 8.38 (1H, d), 7.88 (1H, d), 7.82 (1H, d), 7.50 (1H, d), 5.06 (1H, d), 3.08 (3H, d).
(3)
中間体2 105g及び酢酸350mLの混合物を、加熱還流下4時間撹拌した。この混合物を室温まで放冷した後、水を加えた。析出した固体を濾取し、減圧下乾燥することにより、以下に記す中間体3 84gを得た。
Figure 0006422941
1H-NMR (CDCl3) δ: 8.77 (1H, s), 8.40 (1H, d), 7.92 (1H, d), 7.49 (1H, d), 4.02 (3H, s).
(4)
中間体3 54g、60%水素化ナトリウム(油状)6.9g及びテトラヒドロフラン800mLの混合物に、氷冷下エチルメルカプタン12mLを滴下した。この反応混合物を氷冷下3時間撹拌した後、水を加えた。析出した固体を、水およびヘキサンで洗浄し、得られた固体を減圧下乾燥することにより、以下に記す中間体4の粗生成物51gを得た。
Figure 0006422941
1H-NMR (CDCl3) δ: 8.74 (1H, s), 8.40 (1H, s), 7.75 (1H, d), 7.42 (1H, d), 4.11 (3H, s), 2.97 (2H, q), 1.36 (3H, t).
(5)
中間体4の粗生成物50gおよびクロロホルム450mLの混合物に、氷冷下75%m−クロロ過安息香酸66gを加えた。氷冷下5時間撹拌した後、この反応混合物を飽和重層水溶液に加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた有機層を減圧下乾燥し、得られた残渣をクロロホルムおよびヘキサンから再結晶を行い、以下に記す中間体5 50gを得た。
Figure 0006422941
1H-NMR (CDCl3) δ: 8.78 (1H, d), 8.48 (1H, d), 8.32 (1H, d), 7.73 (1H, d), 3.93 (3H, s), 3.86 (2H, q), 1.36 (3H, t).
(6)
中間体5 400mg、およびピリジン3mLの混合物に、室温で1H−1,2,4−トリアゾール101mgを加えた。90℃に昇温し10時間撹拌した後、反応混合物に水を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた有機層を減圧下乾燥した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、以下に記す本発明化合物1を160mg得た。
Figure 0006422941
製造例2
中間体5 500mg、60%水素化ナトリウム(油状)60mg、及びN,N−ジメチルホルムアミド2.5mLの混合物に、氷冷下で3−クロロ−1H−1,2,4−トリアゾール141mgを加えた。氷冷下2.5時間撹拌した後、反応混合物に飽和重層水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた有機層を減圧下乾燥した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、以下に記す本発明化合物2を435mg得た。
Figure 0006422941
製造例3
中間体5 300mg、炭酸カリウム133mg、及びN,N−ジメチルホルムアミド3mLの混合物に、氷冷下にて3−ブロモ−1H−1,2,4−トリアゾール132mgを加えた。氷冷下2.5時間撹拌した後、反応混合物に飽和重層水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた有機層を減圧下乾燥した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、以下に記す本発明化合物3を370mg得た。
Figure 0006422941
(製造例4)
中間体5 500mg、60%水素化ナトリウム(油状)60mg、及びN,N−ジメチルホルムアミド2.5mLの混合物に、氷冷下で3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール(米国特許出願公開2006/0293304号明細書に記載の方法で合成した。)113mgを加えた。氷冷下2.5時間撹拌した後、反応混合物に飽和重層水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた有機層を減圧下乾燥した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、以下に記す本発明化合物4を153mg得た。
Figure 0006422941
製造例5
中間体5 300mg、60%水素化ナトリウム(油状)36mg、及びN,N−ジメチルホルムアミド1.5mLの混合物に、氷冷下で3−トリフルオロメチル−1H−1,2,4−トリアゾール(米国特許出願公開2010/0063063号明細書に記載の方法で合成した。)112mgを加えた。氷冷下2.5時間撹拌した後、反応混合物に飽和重層水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた有機層を減圧下乾燥した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、以下に記す本発明化合物5を326mg得た。
Figure 0006422941
製造例6
(1)
中間体5 2.0g、ジイソプロピルエチルアミン1.7mL、及びN−メチルピロリドン10mLの混合物に、室温でセミカルバジド塩酸塩1.1gを加えた。70℃で5時間加熱撹拌した後、室温まで放冷した。この反応混合物に、オルトギ酸トリエチル10mLを加え、100℃で4時間加熱撹拌した。得られた反応混合物に、2N塩酸10mLおよび水30mLを加え、析出した固体を濾取し、減圧下乾燥させることにより、以下に記す中間体6 2.1gを得た。
Figure 0006422941
(2)
中間体6 1.2g、炭酸カリウム600mg、及びN−メチルピロリドン4.3mLの混合物に、氷冷下でヨードメタン170μLを加えた。この反応混合物を室温に昇温し、5時間撹拌した。得られた反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、以下に記す本発明化合物6を740mg得た。
Figure 0006422941
製造例7
中間体5 500mg、60%水素化ナトリウム(油状)54mg、及びN,N−ジメチルホルムアミド2.5mLの混合物に、氷冷下で3−(メチルチオ)−1H−1,2,4−トリアゾール(HeteroatomChemistry,2009,20巻,405−410ページに記載の方法により合成した。)185mgを加えた。氷冷下で4.5時間撹拌した後、反応混合物に飽和重層水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた有機層を減圧下乾燥した。得られた固体にクロロホルム2mLを加え、濾過した。固体をヘキサンで洗浄し、減圧下乾燥させることにより、以下に記す本発明化合物7を270mg得た。
Figure 0006422941
製造例8
本発明化合物7を430mg、及びクロロホルム6mLの混合物に、氷冷下で75%m−クロロ過安息香酸440mgを加えた。室温で12時間撹拌した後、飽和亜硫酸ナトリウム水溶液および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた。この混合物をクロロホルムで抽出し、得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、以下に記す本発明化合物8を250mg得た。
Figure 0006422941
製造例9
中間体5 500mg、60%水素化ナトリウム(油状)60mg、及びN,N−ジメチルホルムアミド2.5mLの混合物に、氷冷下で3−アミノ−1H−[1,2,4]トリアゾール115mgを加えた。室温で11時間撹拌した後、反応混合物に飽和重層水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた有機層を減圧下乾燥した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、以下に記す本発明化合物9を364mg得た。
Figure 0006422941
製造例10
中間体5 500mg、60%水素化ナトリウム(油状)60mg、及びN,N−ジメチルホルムアミド2.5mLの混合物に、氷冷下で3−ニトロ−1H−1,2,4−トリアゾール156mgを加えた。室温で11時間撹拌した後、反応混合物に飽和重層水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた有機層を減圧下乾燥した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、以下に記す本発明化合物10を518mg得た。
Figure 0006422941
製造例11
中間体5 1.1g、60%水素化ナトリウム(油状)119mg、及びN―メチルピロリドン5mLの混合物に、氷冷下で1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボン酸メチル613mgを加えた。室温で12時間撹拌した後、反応混合物に飽和重層水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた有機層を減圧下乾燥した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、以下に記す本発明化合物11を633mg得た。
Figure 0006422941
製造例12
中間体5 300mg、60%水素化ナトリウム(油状)40mg、及びN,N−ジメチルホルムアミド5mLの混合物に、氷冷下で3−シアノ−1H−1,2,4−トリアゾール94mgを加えた。室温で12時間撹拌した後、反応混合物に飽和重層水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた有機層を減圧下乾燥した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、以下に記す本発明化合物12を280mg得た。
Figure 0006422941
製造例13
中間体4の粗生成物370mg、60%水素化ナトリウム(油状)48mg、及びN,N−ジメチルホルムアミド5mLの混合物に、氷冷下で1H−1,2,4−トリアゾール83mgを加えた。100℃で12時間撹拌した後、反応混合物に飽和重層水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた有機層を減圧下乾燥した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、以下に記す本発明化合物13を300mg得た。
Figure 0006422941
製造例14
1H−1,2,4−トリアゾールに代えて、3−クロロ−1H−1,2,4−トリアゾールを用い、製造例13に記載の方法に準じて以下に示す本発明化合物14を得た。
Figure 0006422941
製造例15
1H−1,2,4−トリアゾールに代えて、3−ブロモ−1H−1,2,4−トリアゾールを用い、製造例13に記載の方法に準じて以下に示す本発明化合物15を得た。
Figure 0006422941
製造例16
1H−1,2,4−トリアゾールに代えて、3−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,4−トリアゾールを用い、製造例13に記載の方法に準じて以下に示す本発明化合物16を得た。
Figure 0006422941
製造例17
1H−1,2,4−トリアゾールに代えて、3−(メチルチオ)−1H−1,2,4トリアゾールを用い、製造例13に記載の方法に準じて以下に示す本発明化合物17を得た。
Figure 0006422941
製造例18(1)
中間体4の粗生成物3.0g及びクロロホルム25mLの混合物に、氷冷下75%m−クロロ過安息香酸1.9gを加えた。氷冷下5時間撹拌した後、この反応混合物を飽和重層水溶液に加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた有機層を減圧下乾燥し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、以下に記す、中間体7 2.6gを得た。
Figure 0006422941
1H-NMR (CDCl3) δ: 8.79 (1H, d), 8.62 (1H, d), 8.36 (1H, d), 7.69 (1H, d), 4.38 (3H, s), 3.70-3.60 (1H, m), 3.16-3.06 (1H, m), 1.47 (3H, t).
製造例18(2)
中間体7 200mg、60%水素化ナトリウム(油状)25mg、及びN,N−ジメチルホルムアミド4mLの混合物に、氷冷下で1H−1,2,4−トリアゾール43mgを加えた。室温で12時間撹拌した後、反応混合物に飽和重層水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた有機層を減圧下乾燥した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、以下に記す本発明化合物18を75mg得た。
Figure 0006422941
製造例19
1H−1,2,4−トリアゾールに代えて、3−クロロ−1H−1,2,4−トリアゾールを用い、製造例18(2)に記載の方法に準じて以下に示す本発明化合物19を得た。
Figure 0006422941
製造例20
1H−1,2,4−トリアゾールに代えて、3−ブロモ−1H−1,2,4−トリアゾールを用い、製造例18(2)に記載の方法に準じて以下に示す本発明化合物20を得た。
Figure 0006422941
製造例21
1H−1,2,4−トリアゾールに代えて、3−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,4−トリアゾールを用い、製造例18(2)に記載の方法に準じて以下に示す本発明化合物21を得た。
Figure 0006422941
製造例22
1H−1,2,4−トリアゾールに代えて、3−(メチルチオ)−1H−1,2,4−トリアゾールを用い、製造例18(2)に記載の方法に準じて以下に示す本発明化合物22を得た。
Figure 0006422941
製造例23(1)
中間体5 2.0g及びクロロホルム10mLの混合物に、氷冷下75%m−クロロ過安息香酸3.4gを加えた。この反応混合物を50℃で10時間撹拌した。室温まで放冷した後、この反応混合物を飽和重層水溶液に加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた有機層を減圧下乾燥し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、以下に記す、中間体8 1.1gを得た。
Figure 0006422941
1H-NMR (CDCl3) δ: 8.48 (1H, s), 8.46 (1H, d), 7.92 (1H, s), 7.76 (1H, d), 4.33 (3H, s), 3.70 (2H, q), 1.36 (3H, t).
製造例23(2)
中間体8 100mg、炭酸カリウム50mg、及びN,N−ジメチルホルムアミド2.0mLの混合物に、氷冷下で1H−1,2,4−トリアゾール25mgを加えた。室温で12時間撹拌した後、反応混合物に飽和重層水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた有機層を減圧下乾燥した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、以下に記す本発明化合物23を80mg得た。
Figure 0006422941
製造例24
1H−1,2,4−トリアゾールに代えて、3−クロロ−1H−1,2,4−トリアゾールを用い、製造例23(2)に記載の方法に準じて以下に示す本発明化合物24を得た。
Figure 0006422941
製造例25
1H−1,2,4−トリアゾールに代えて、3−ブロモ−1H−1,2,4−トリアゾールを用い、製造例23(2)に記載の方法に準じて以下に示す本発明化合物25を得た。
Figure 0006422941
製造例26
1H−1,2,4−トリアゾールに代えて、3−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,4−トリアゾールを用い、製造例23(2)に記載の方法に準じて以下に示す本発明化合物26を得た。
Figure 0006422941
製造例27
1H−1,2,4−トリアゾールに代えて、3−(メチルチオ)−1H−1,2,4−トリアゾールを用い、製造例23(2)に記載の方法に準じて以下に示す本発明化合物27を得た。
Figure 0006422941
前記の製造例に記載の本発明化合物の物性値を表5に示す。
表5
Figure 0006422941
Figure 0006422941
次に本発明化合物の製剤例を示す。なお、部は重量部を表す。
製剤例1
本発明化合物1〜27のいずれか1種 10部を、キシレン35部とN,N−ジメチルホルムアミド35部との混合物に溶解し、そこにポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル14部及びドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム6部を加え、混合して各々の製剤を得る。
製剤例2
ラウリル硫酸ナトリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合成含水酸化珪素微粉末20部及び珪藻土54部を混合し、更に本発明化合物1〜27のいずれか1種 20部を加え、混合して各々の水和剤を得る。
製剤例3
本発明化合物1〜27のいずれか1種 2部に、合成含水酸化珪素微粉末1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイト30部及びカオリンクレー65部を加え混合する。ついで、この混合物に適当量の水を加え、さらに攪拌し、造粒機で造粒し、通風乾燥して各々の粒剤を得る。
製剤例4
本発明化合物1〜27のいずれか1種 1部を適当量のアセトンに溶解し、これに合成含水酸化珪素微粉末5部、酸性りん酸イソプロピル0.3部及びフバサミクレー93.7部を加え、充分攪拌混合し、アセトンを蒸発除去して各々の粉剤を得る。
製剤例5
ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩及びホワイトカーボンの混合物(重量比1:1)35部と、本発明化合物1〜27のいずれか1種 10部と、水55部とを混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、各々のフロアブル剤を得る。
製剤例6
本発明化合物1〜27のいずれか1種 0.1部をキシレン5部及びトリクロロエタン5部の混合物に溶解し、これを脱臭灯油89.9部に混合して各々の油剤を得る。
製剤例7
本発明化合物1〜27のいずれか1種 10mgをアセトン0.5mlに溶解し、この溶液を、動物用固形飼料粉末(飼育繁殖用固形飼料粉末CE−2、日本クレア株式会社商品)5gに滴下し、均一に混合する。ついでアセトンを蒸発乾燥させて各々の毒餌剤を得る。
製剤例8
本発明化合物1〜27のいずれか1種 0.1部、ネオチオゾール(中央化成株式会社製)49.9部をエアゾール缶に入れ、エアゾールバルブを装着した後、ジメチルエーテル25部、LPG25部を充填し振とうを加え、アクチュエータを装着することで油剤エアゾールを得る。
製剤例9
本発明化合物1〜27のいずれか1種 0.6部、BHT(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール)0.01部、キシレン5部、脱臭灯油3.39部及び乳化剤{レオドールMO−60(花王株式会社製)}1部を混合したものと、蒸留水50部とをエアゾール容器に充填し、バルブを装着した後、該バルブを通じて噴射剤(LPG)40部を加圧充填して水性エアゾールを得る。
製剤例10
本発明化合1〜27のいずれか1種 0.1gを、プロピレングリコール2mlに混合し、4.0×4.0cm、厚さ1.2cmの多孔セラミック板に含浸させて、加熱式くん煙剤を得る。
製剤例11
本発明化合物1〜27のいずれか1種 5部とエチレンーメタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:10重量%、アクリフト(登録商標)WD301、住友化学製)95部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)で溶融混練し、得られた混練物を押出し成型機から成型ダイスを介して押出し、長さ15cm、直径3mmの棒状成型体を得る。
製剤例12
本発明化合物1〜27のいずれか1種 5部と軟質塩化ビニル樹脂95部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)で溶融混練し、得られた混練物を押出し成型機から成型ダイスを介して押出し、長さ15cm、直径3mmの棒状成型体を得る。
製剤例13
本発明化合物1〜27のいずれか1種 100mg、ラクトース68.75mg、トウモロコシデンプン237.5mg、微結晶性セルロース43.75mg、ポリビニルピロリドン18.75mg、ナトリウムカルボキシメチルデンプン28.75mg、及びステアリン酸マグネシウム2.5mgを混合し、得られた混合物を適切な大きさに圧縮して、錠剤を得る。
製剤例14
本発明化合物1〜27のいずれか1種 25mg、ラクトース60mg、トウモロコシデンプン25mg、カルメロースカルシウム6mg、及び5%ヒドロキシプロピルメチルセルロース適量を混合し、得られた混合物をハードシェルゼラチンカプセル又はヒドロキシプロピルメチルセルロースカプセルに充填し、カプセル剤を得る。
製剤例15
本発明化合物1〜27のいずれか1種 100mg、フマル酸500mg、塩化ナトリウム2000mg、メチルパラベン150mg、プロピルパラベン50mg、顆粒糖25000mg、ソルビトール(70%溶液)13000mg、VeegumK(VanderbiltCo.)100mg、香料35mg、及び着色料500mgに、最終容量が100mlとなるよう蒸留水を加え、混合して、経口投与用サスペンジョンを得る。
製剤例16
本発明化合物1〜27のいずれか1種 5重量%を、ポリソルベート85 5重量%、ベンジルアルコール3重量%、及びプロピレングリコール30重量%の混合物に溶解し、この溶液のpHが6.0〜6.5となるようにリン酸塩緩衝液を加えた後、残部として水を加えて、経口投与用液剤を得る。
製剤例17
分留ヤシ油57重量%およびポリソルベート85 3重量%の混合物中にジステアリン酸アルミニウム5重量%を加え、加熱により分散させる。これを室温に冷却し、その油状ビヒクル中にサッカリン25重量%を分散させる。これに本発明化合物1〜27のいずれか1種 10重量%を配分し、経口投与用ペースト状製剤を得る。
製剤例18
本発明化合物1〜27のいずれか1種 5重量%を石灰石粉95重量%と混合し、湿潤顆粒形成法を使用して経口投与用粒剤を得る。
製剤例19
本発明化合物1〜27のいずれか1種 5部をジエチレングリコールモノエチルエーテル80部に溶解し、これに炭酸プロピレン15部を混合して、スポットオン液剤を得る。
製剤例20
本発明化合物1〜27のいずれか1種 10部をジエチレングリコールモノエチルエーテル70部に溶解し、これに2−オクチルドデカノール20部を混合して、ポアオン液剤を得る。
製剤例21
本発明化合物1〜27のいずれか1種 0.5部に、ニッコール(登録商標)TEALS−42(日光ケミカルズ・ラウリル硫酸トリエタノールアミンの42%水溶液)60部、プロピレングリコール20部を添加し、均一溶液になるまで充分撹拌混合した後、水19.5部を加えてさらに充分撹拌混合し、均一溶液のシャンプー剤を得る。
製剤例22
本発明化合物1〜27のいずれか1種 0.15重量%、動物飼料95重量%、並びに、第2リン酸カルシウム、珪藻土、Aerosil、及びカーボネート(又はチョーク)からなる混合物4.85重量%を十分攪拌混合し、動物用飼料プレミックスを得る。
製剤例23
本発明化合物1〜27のいずれか1種 7.2g、及びホスコ(登録商標)S−55(丸石製薬株式会社製)92.8gを100℃で溶解混和し、坐剤形に注いで、冷却固化して、坐剤を得る。
また、本発明化合物を含有する有害生物防除剤の製剤例を示す。なお、部は重量部を表す。
製剤例1A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種 0.1部、本発明化合物1を10部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例2A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種 0.1部、本発明化合物2 10部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例3A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種 0.1部、本発明化合物3 10部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例4A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種 0.1部、本発明化合物4 10部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例5A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種 0.1部、本発明化合物5 10部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例6A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を0.1部、本発明化合物6を10部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例7A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を0.1部、本発明化合物7を10部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例8A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を0.1部、本発明化合物8を10部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例9A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種 0.1部、本発明化合物9 10部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例10A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種 0.1部、本発明化合物10 10部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例11A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種 0.1部、本発明化合物11 10部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例12A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種 0.1部、本発明化合物12 10部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例13A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種 0.1部、本発明化合物13 10部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例14A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種 0.1部、本発明化合物14 10部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例15A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種 0.1部、本発明化合物15 10部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例16A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を0.1部、本発明化合物16を10部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例17A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を0.1部、本発明化合物17を10部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例18A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を0.1部、本発明化合物18を10部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例19A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種 0.1部、本発明化合物19 10部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例20A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種 0.1部、本発明化合物20 10部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例21A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種 0.1部、本発明化合物21 10部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例22A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種 0.1部、本発明化合物22を10部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例23A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種 0.1部、本発明化合物23 10部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例24A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種 0.1部、本発明化合物24 10部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例25A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種 0.1部、本発明化合物25 10部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例26A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種 0.1部、本発明化合物26 10部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例27A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を0.1部、本発明化合物27 10部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例28A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を10部、本発明化合物1を0.1部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例29A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を10部、本発明化合物2を0.1部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例30A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を10部、本発明化合物3を0.1部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例31A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を10部、本発明化合物4を0.1部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例32A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を10部、本発明化合物5を0.1部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例33A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を10部、本発明化合物6を0.1部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例34A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を10部、本発明化合物7を0.1部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例35A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を10部、本発明化合物8を0.1部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例36A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を10部、本発明化合物9を0.1部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例37A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を10部、本発明化合物10を0.1部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例38A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を10部、本発明化合物11を0.1部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例39A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を10部、本発明化合物12を0.1部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例40A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を10部、本発明化合物13を0.1部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例41A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を10部、本発明化合物14を0.1部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例42A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を10部、本発明化合物15を0.1部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例43A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を10部、本発明化合物16を0.1部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例44A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を10部、本発明化合物17を0.1部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例45A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を10部、本発明化合物18を0.1部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例46A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を10部、本発明化合物19を0.1部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例47A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を10部、本発明化合物20を0.1部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例48A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を10部、本発明化合物21を0.1部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例49A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を10部、本発明化合物22を0.1部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例50A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を10部、本発明化合物23を0.1部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例51A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を10部、本発明化合物24を0.1部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例52A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を10部、本発明化合物25を0.1部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例53A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を10部、本発明化合物26を0.1部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例54A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を10部、本発明化合物27を0.1部及びジメチルスルホキシド89.9部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例55A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を4部、本発明化合物1を4部及びジメチルスルホキシド92部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例56A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を4部、本発明化合物2を4部及びジメチルスルホキシド92部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例57A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を4部、本発明化合物3を4部及びジメチルスルホキシド92部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例58A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を4部、本発明化合物4を4部及びジメチルスルホキシド92部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例59A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を4部、本発明化合物5を4部及びジメチルスルホキシド92部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例60A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を4部、本発明化合物6を4部及びジメチルスルホキシド92部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例61A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を4部、本発明化合物7を4部及びジメチルスルホキシド92部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例62A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を4部、本発明化合物8を4部及びジメチルスルホキシド92部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例63A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を4部、本発明化合物9を4部及びジメチルスルホキシド92部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例64A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を4部、本発明化合物10を4部及びジメチルスルホキシド92部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例65A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を4部、本発明化合物11を4部及びジメチルスルホキシド92部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例66A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を4部、本発明化合物12を4部及びジメチルスルホキシド92部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例67A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を4部、本発明化合物13を4部及びジメチルスルホキシド92部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例68A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を4部、本発明化合物14を4部及びジメチルスルホキシド92部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例69A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を4部、本発明化合物15を4部及びジメチルスルホキシド92部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例70A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を4部、本発明化合物16を4部及びジメチルスルホキシド92部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例71A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を4部、本発明化合物17を4部及びジメチルスルホキシド92部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例72A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を4部、本発明化合物18を4部及びジメチルスルホキシド92部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例73A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を4部、本発明化合物19を4部及びジメチルスルホキシド92部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例74A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を4部、本発明化合物20を4部及びジメチルスルホキシド92部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例75A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を4部、本発明化合物21を4部及びジメチルスルホキシド92部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例76A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を4部、本発明化合物22を4部及びジメチルスルホキシド92部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例77A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を4部、本発明化合物23を4部及びジメチルスルホキシド92部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例78A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を4部、本発明化合物24を4部及びジメチルスルホキシド92部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例79A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を4部、本発明化合物25を4部及びジメチルスルホキシド92部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例80A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を4部、本発明化合物26を4部及びジメチルスルホキシド92部を混合して、各々の液剤を得る。
製剤例81A
下記の化合物A1〜A100から選ばれるいずれか1種を4部、本発明化合物27を4部及びジメチルスルホキシド92部を混合して、各々の液剤を得る。
上記の製剤例にて使用される化合物A1〜A100は以下に示す化合物である。
ピレトリン(化合物A1);アレスリン(化合物A2);プラレトリン(化合物A3);イミプロトリン(化合物A4);レスメトリン(化合物A5);テトラメトリン(化合物A6);フェノトリン(化合物A7);シフェノトリン(化合物A8);フルメスリン(化合物A9);メトフルトリン(化合物A10);トランスフルトリン(化合物A11);プロフルトリン(化合物A12);ジメフルトリン(化合物A13);エンペントリン(化合物A14);フラメトリン(化合物A15);メパーフルトリン(化合物A16);2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジル=2,2−ジメチル−3−(2−シアノ−1−プロペニル)−シクロプロパンカルボキシレート(化合物A17);2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジル=2,2−ジメチル−3−(3,3,3−トリフルオロ−1−プロペニル)−シクロプロパンカルボキシレート(化合物A18);2,3,5,6−テトラフルオロ−4−プロパルギルベンジル=2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート(化合物A19);アクリナトリン(化合物A20);ビフェントリン(化合物A21);シクロプロトリン(化合物A22);シフルトリン(化合物A23);ベータ−シフルトリン(化合物A24);シハロトリン(化合物A25);ラムダシハロトリン(化合物A26);ガンマシハロトリン(化合物A27);シペルメトリン(化合物A28);アルファシペルメトリン(化合物A29);ベータシペルメトリン(化合物A30);シータシペルメトリン(化合物A31);ゼータシペルメトリン(化合物A32);デルタメトリン(化合物A33);エトフェンプロックス(化合物A34);フェンプロパトリン(化合物A35);フェンバレレート(化合物A36);エスフェンバレレート(化合物A37);フルシトリネート(化合物A38);フルバリネート(化合物A39);タウフルバリネート(化合物A40);ハルフェンプロックス(化合物A41);ペルメトリン(化合物A42);シラフルオフェン(化合物A43);テフルトリン(化合物A44);トラロメトリン(化合物A45);プロトリフェンビュート(化合物A46);フェニトロチオン(化合物A47);ジクロルボス(化合物A48);プロポクスル(化合物A49);イミダクロプリド(化合物A50);クロチアニジン(化合物A51);チアメトキサム(化合物A52);ジノテフラン(化合物A53);アセタミプリド(化合物A54);チアクロプリド(化合物A55);ニテンピラム(化合物A56);エチプロール(化合物A57);フィプロニル(化合物A58);アセトプロール(化合物A59);バニリプロール(化合物A60);ピリプロール(化合物A61);ピラフルプロール(化合物A62);アバメクチン(化合物A63);エマメクチン(化合物A64);エマメクチン安息香酸塩(化合物A65);ミルベメクチン(化合物A66);ドラメクチン(化合物A67);レピメクチン(化合物A68);ビストリフルロン(化合物A69);ジフルベンズロン(化合物A70);ピリプロキシフェン(化合物A71);ヘキサフルムロン(化合物A72);ハイドロプレン(化合物A73);メトプレン(化合物A74);シロマジン(化合物A75);エトキサゾール(化合物A76);ノビフルムロン(化合物A77);アミトラズ(化合物A78);クロルフェナピル(化合物A79);メトキサジアゾン(化合物A80);アミドフルメト(化合物A81);スピロテトラマト(化合物A82);スルホキサフロル(化合物A83);ピメトロジン(化合物A84);ピリダリル(化合物A85);フルピラジフロン(化合物A86);インドキサカルブ(化合物A87);ピペロニルブトキシド(化合物A88);N−(2−エチルヘキシル)−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミド(化合物A89);
Figure 0006422941
クロラントラニリプロール(化合物A94);シアントラニリプロール(化合物A95);
フルベンジアミド(化合物A96);トリフルメゾピリム(化合物A97);
Figure 0006422941
次に、本発明化合物の有害生物防除効力を試験例により示す。
試験例1
製剤例5に準じて得られた本発明化合物1〜4、6〜13、18、19、22〜27の各々の製剤を、有効成分濃度が200ppmとなるように水で希釈し、希釈液を得た。
一方、プラスチックカップに植えたキュウリ幼苗(第1本葉展開期)にワタアブラムシ(Aphis gossypii)(全ステージ)約30頭を接種し、1日間放置した。この幼苗に該希釈液20mLを散布した。
散布6日後に該キュウリの葉上に寄生したワタアブラムシ生存虫数を調査し、以下の式により防除価を求めた。
防除価(%)={1−(Cb×Tai)/(Cai×Tb)}×100
なお、式中の文字は以下の意味を表す。
Cb:無処理区の処理前の虫数
Cai:無処理区の観察時の寄生生存虫数
Tb:処理区の処理前の虫数
Tai:処理区の観察時の寄生生存虫数
ここで無処理区とは、製剤例5において本発明化合物を含まない製剤を、処理区と同量の水で希釈した液を散布した区を意味する。
その結果、本発明化合物1〜4、6〜13、18、19、22〜27を含む希釈液を用いた処理区はいずれも、防除価90%以上を示した。
試験例2
製剤例5に準じて得られた本発明化合物1、4、6、8、12、及び23〜27の各々の製剤を、有効成分濃度が200ppmとなるように水で希釈し、希釈液を得た。
一方、プラスチックカップに植えたキュウリ幼苗(第2本葉展開期)に、該希釈液5mlを株元潅注し、7日間25℃温室内に保った。ワタアブラムシ(Aphis gossypii)(全ステージ)約30頭をキュウリ葉面に接種し、更に6日該温室内に保った後に、該キュウリの葉上に寄生したワタアブラムシ生存虫数を調査し、以下の式により防除価を求めた。
防除価(%)={1−(Cb×Tai)/(Cai×Tb)}×100
なお、式中の文字は以下の意味を表す。
Cb:無処理区の処理前の虫数
Cai:無処理区の観察時の寄生生存虫数
Tb:処理区の処理前の虫数
Tai:処理区の観察時の寄生生存虫数
ここで無処理区とは、製剤例5において本発明化合物を含まない製剤を、処理区と同量の水で希釈した液を散布した区を意味する。
その結果、本発明化合物1、4、6、8、12、及び23〜27の希釈液を用いた処理区はいずれも、防除価90%以上を示した。
試験例3
製剤例5に準じて得られた本発明化合物1、2、4、6、8、9、及び23の各々の製剤を、有効成分濃度が200ppmとなるように水で希釈し、希釈液を得た。
ポリエチレンカップに植えた第2葉展開期のイネ幼苗に、該希釈液10mlを散布した。風乾後、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)の3〜4齢幼虫を20頭放して、25℃の温室内に保管した。6日後イネに寄生したトビイロウンカの生存虫数を調査し、以下の式により防除価を求めた。
防除価(%)={1−(Cb×Tai)/(Cai×Tb)}×100
なお、式中の文字は以下の意味を表す。
Cb:無処理区の処理前の虫数
Cai:無処理区の観察時の寄生生存虫数
Tb:処理区の処理前の虫数
Tai:処理区の観察時の寄生生存虫数
ここで無処理区とは、製剤例5において本発明化合物を含まない製剤を、処理区と同量の水で希釈した液を散布した区を意味する。
その結果、本発明化合物1、2、4、6、8、9、及び23の希釈液を用いた処理区はいずれも、防除価90%以上を示した。
試験例4
製剤例5に準じて得られた本発明化合物1〜10、12、18、23〜25、及び27の各々の製剤を、有効成分濃度が200ppmとなるように水で希釈し、希釈液を調製した。
一方、プラスチックカップに植えたイネ幼苗(播種2週間後、第2葉展開期)に、該希釈液5mlを株元潅注し、7日間25℃温室内に保った。トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)の3〜4齢幼虫を20頭放して、更に6日該温室内に保った後に、該イネの葉上に寄生したトビイロウンカ生存虫数を調査し、以下の式により防除価を求めた。
防除価(%)={1−(Cb×Tai)/(Cai×Tb)}×100
なお、式中の文字は以下の意味を表す。
Cb:無処理区の処理前の虫数
Cai:無処理区の観察時の寄生生存虫数
Tb:処理区の処理前の虫数
Tai:処理区の観察時の寄生生存虫数
ここで無処理区とは、製剤例5において本発明化合物を含まない製剤を、処理区と同量の水で希釈した液を散布した区を意味する。
その結果、本発明化合物1〜10、12、18、23〜25、及び27の希釈液を用いた処理区はいずれも、防除価90%以上を示した。
試験例5
製剤例5に準じて得られた本発明化合物1の製剤を、有効成分濃度が200ppmとなるように水で希釈し、希釈液を得た。
一方、ポリエチレンカップに植えたトマト幼苗(第3本葉展開期)に、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)成虫を放ち、約72時間産卵させた。該トマト苗を8日間温室内に保持し、産下された卵から幼虫が孵化してきたところへ該希釈液を20ml/カップの割合で散布し、25℃で温室内に保持した。7日後トマト葉上の生存幼虫数の調査を行い、次の式により防除価を求めた。
防除価(%)={1−(Cb×Tai)/(Cai×Tb)}×100
なお、式中の文字は以下の意味を表す。
Cb:無処理区の処理前の幼虫数
Cai:無処理区の観察時の生存幼虫数
Tb:処理区の処理前の幼虫数
Tai:処理区の観察時の生存幼虫数
ここで無処理区とは、製剤例5において本発明化合物を含まない製剤を、処理区と同量の水で希釈した液を散布した区を意味する。
その結果、本発明化合物1の希釈液を用いた処理区は、防除価90%以上を示した。
試験例6
製剤例5に準じて得られた本発明化合物1〜16、及び18〜27の各々の製剤を、有効成分濃度が200ppmとなるように水で希釈し、希釈液を得た。
一方、ポリエチレンカップに植えた3葉期キャベツに、該希釈液を20mL/カップの割合で散布した。散布後植物を風乾し、茎葉部を切り取って50mLカップに収容し、コナガ(Plutella xylostella)2令幼虫5頭を放ち、蓋をした。25℃で保管し、5日後に死亡虫数を数え、次式より死虫率を求めた。
死虫率(%)=(死亡虫数/供試虫数)×100
その結果、本発明化合物1〜16、及び18〜27の希釈液を用いた処理区はいずれも、死虫率80%以上を示した。
試験例7
製剤例5に準じて得られた本発明化合物1および11の各々の製剤を、有効成分濃度が200ppmとなるように水で希釈し、希釈液を得た。
一方、プラスチックカップにリンゴを植え、第7本葉ないしは第8本葉が展開するまで生育させた。このリンゴに該希釈液を20mL/カップの割合で散布した。散布後植物を風乾し、リンゴコカクモンハマキ(Adoxophyes orana fasciata)初齢幼虫60頭を放ち、底面をくりぬきろ紙を貼ったプラスチックカップを逆さにして被せた。7日後に死亡虫数を数え、次式より死虫率を求めた。
死虫率(%)=(死亡虫数/供試虫数)×100
その結果、本発明化合物1および11の希釈液を用いた処理区はいずれも、死虫率90%以上を示した。
試験例8
製剤例5に準じて得られた本発明化合物1〜3、5、7、8、11、13〜16、21、及び22の各々の製剤を、有効成分濃度が500ppmとなるように水で希釈し、希釈液を得た。
直径5.5cmのポリエチレンカップの底に同大の濾紙を敷き、該希釈液0.7mlを濾紙上に滴下し、餌としてショ糖30mgを均一に入れた。該ポリエチレンカップ内にイエバエ(Musca domestica)雌成虫10頭を放ち、蓋をした。24時間後にイエバエの生死を調査し死亡虫数を数え、次式により死虫率を求めた。
死虫率(%)=(死亡虫数/供試虫数)×100
その結果、本発明化合物1〜3、5、7、8、11、13〜16、21、及び22の希釈液を用いた処理区はいずれも、死虫率100%を示した。
試験例9
製剤例5に準じて得られた本発明化合物1〜3、5、7、及び13の各々の製剤を、有効成分濃度が500ppmとなるように水で希釈し、希釈液を得た。
直径5.5cmのポリエチレンカップの底に同大の濾紙を敷き、該希釈液0.7mlを濾紙上に滴下し、餌としてショ糖30mgを均一に入れた。該ポリエチレンカップ内にチャバネゴキブリ(Blattella germanica)雄成虫2頭を放ち、蓋をした。6日後にチャバネゴキブリの生死を調査し死亡虫数を数え、次式により死虫率を求めた。
死虫率(%)=(死亡虫数/供試虫数)×100
その結果、本発明化合物の希釈液1〜3、5、7、及び13を用いた処理区はいずれも、死虫率100%を示した。
試験例10
製剤例5に準じて得られた本発明化合物1〜3、5、7、8、11、14〜17、21、及び22の各々の製剤を、有効成分濃度が500ppmとなるように水で希釈し、希釈液を得た。
該希釈液0.7mlをイオン交換水100mlに加えた(有効成分濃度3.5ppm)。該液中にアカイエカ(Culex pipiens pallens)終令幼虫20頭を放ち、1日後にその生死を調査し死亡虫数を数え、死虫率を求めた。
死虫率(%)=(死亡虫数/供試虫数)×100
その結果、本発明化合物1〜3、5、7、8、11、14〜17、21、及び22の希釈液を用いた処理区はいずれも、死虫率95%以上を示した。
試験例11
本発明化合物1の試料2mgをスクリュー管(マルエム No.5;27×55mm)に量り取りアセトン0.2mLを加えて蓋をし溶解した。スクリュー管を回転・反転させ内壁全体に均一になるよう該溶液をコーティングした。蓋を取り約2時間風乾させた後、フタトゲチマダニ(Haemaphysalis longicornis)未吸血若ダニ1群5頭を放し蓋をした。2日後に死亡虫数を数え、次式により死虫率を求めた。
死虫率(%)=(死亡虫数/供試虫数)×100
その結果、本発明化合物1の溶液を用いた処理区は、死虫率60%以上を示した。
試験例12
本発明化合物1の5mgを、炭酸プロピレン5mLに、0.1%w/vとなるように溶解した。
該溶液の投与前日に、マウスに供試ダニ(フタトゲチマダニ、若ダニ)30頭を接種した。滴下処理前に、非寄生ダニを除去した。
該マウスの体表全体に、該溶液をピペットを用い200μL滴下投与した。また、対照群には炭酸プロピレンのみを200μL投与した。1群あたり3反復実施した。滴下投与2日後に供試ダニの致死数を調査し、以下の計算式で死虫率を算出した。
死虫率(%)=(死亡虫数/滴下前寄生虫数)×100
その結果、本発明化合物1の溶剤を用いた処理区は、死虫率50%以上を示した。
試験例13
本発明化合物1及び2をアセトンに溶解し、10%w/vのアセトン溶液を調製した。
該アセトン溶液1μLをワモンゴキブリ(Periplaneta americana)雌成虫の胸部腹面側に滴下処理した。該昆虫を、餌及び水と一緒に直径約12cm、高さ約10cmのポリエチレンカップへ移した。試験は1カップあたりワモンゴキブリ5頭を使用し、2反復で行った。25℃、7日後にワモンゴキブリの生死を確認し、死虫率を求めた。
死虫率(%)=(死亡虫数/供試虫数)×100
その結果、本発明化合物1及び2のアセトン溶液を用いた処理区はいずれも、死虫率100%を示した。
試験例14
国際公開番号2013/018928号公報Table40に記載の化合物112(以下、化合物112と記す。)及び本発明化合物1をアセトンに溶解し、所定濃度のアセトン溶液を調製した。
該アセトン溶液1μLをワモンゴキブリ(Periplaneta americana)雌成虫の胸部腹面側に滴下処理した。該昆虫を、餌及び水と一緒に直径約12cm、高さ約10cmのポリエチレンカップへ移した。試験は1カップあたりワモンゴキブリ5頭を使用し、2反復で行った。25℃、7日後にワモンゴキブリの生死を確認し、死虫率を求めた。
死虫率(%)=(死亡虫数/供試虫数)×100
その結果を表6に示す。
表6
Figure 0006422941
化合物112
Figure 0006422941
本発明化合物1
Figure 0006422941
本発明化合物は、有害生物に対して優れた防除効果を示す。

Claims (12)

  1. 式(1):
    Figure 0006422941
    [式中、
    は、水素原子、1個以上のハロゲン原子を有していてもよいC1−C3アルキル基、ハロゲン原子、C1−C3アルコキシ基、C2−C4アルコキシカルボニル基、S(O)、NR、ニトロ基又はシアノ基を表し、
    は、C1−C3アルキル基を表し、
    およびRは同一または相異なり、水素原子又はC1−C3アルキル基を表し、
    nは0、1又は2を表し、
    mは0、1又は2を表す。]
    で示される縮合複素環化合物、又はそのN−オキシド。
  2. が、水素原子、1個以上のハロゲン原子を有していてもよいC1−C3アルキル基、ハロゲン原子、C1−C3アルコキシ基、又はS(O)である請求項1記載の化合物。
  3. が、水素原子、ハロゲン原子、C1−C3パーフルオロアルキル基、C1−C3アルコキシ基、又はS(O)である請求項1記載の化合物。
  4. が、水素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、メチルスルファニル基、メチルスルフィニル基、又はメチルスルホニル基である請求項1記載の化合物。
  5. が水素原子、塩素原子、臭素原子、トリフルオロメチル基、メトキシ基、メチルスルファニル基又はメチルスルホニル基である請求項1記載の化合物。
  6. が水素原子である請求項1記載の化合物。
  7. nが2である、請求項1〜6のいずれか1つに記載の化合物。
  8. 請求項1〜7のいずれか1つに記載の化合物と、不活性担体とを含有する有害生物防除組成物。
  9. 請求項1〜7のいずれか1つに記載の化合物の有効量を有害生物又は有害生物の生息場所(但し、人体を除く。)に施用する有害生物の防除方法。
  10. 式(M1)で示される化合物を式(M2)で示される化合物と反応させる工程を有する、式(1)で示される縮合複素環化合物の製造方法。
    Figure 0006422941
    [式中、
    は、水素原子、1個以上のハロゲン原子を有していてもよいC1−C3アルキル基、ハロゲン原子、C1−C3アルコキシ基、C2−C4アルコキシカルボニル基、S(O)、NR、ニトロ基又はシアノ基を表し、
    は、C1−C3アルキル基を表し、
    およびRは同一または相異なり、水素原子又はC1−C3アルキル基を表し、
    nは0、1又は2を表し、
    mは0、1又は2を表し、
    Xはハロゲン原子を表す。]
  11. 式(M1)で示される化合物を式(M2)で示される化合物と反応させる工程が、塩基の存在下に行われる請求項10記載の製造方法。
  12. 塩基が、アルカリ金属水素化物、アルカリ土類金属水素化物、または、アルカリ金属炭酸塩である請求項11記載の製造方法。
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