JP6422738B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両の衝突時等に膨張展開して乗員を保護するエアバッグ装置に関する。
特許文献1は、バッグ構造の内部に整流体を配したエアバッグ装置が開示されている。整流体には、偏向後のガス流の吹出し方向がバッグ構造の外側に向う方向における正逆2方向となるように吹出し開口が設けられている。また、バッグ構造の相対向する第1の一対の側部がガス流の前記吹出し方向に、また、相対向する第2の一対の側部がガス流の前記吹出し方向と直交する方向に、それぞれ折畳まれている。
この特許文献1では、整流体からのガス流の吹出し方向における折畳みを、広げ難い折畳みとし、ガス流の吹出し方向とは直交する方向における折畳みを広げやすい折畳みとすることで、ガスがバッグの外周方向全体に均一に広がるようにしている。これにより、乗員側パネルを押圧する圧力を分散し、もって、バッグの展開速度を低減するようにしている。
特開2004−106841号公報
しかしながら、特許文献1によると、第1の一対の側部及び第2の一対の側部が広がった後は、整流体の吹出し開口からのガス流は、第1の一対の側部及び第2の一対の側部内に沿って流れ、乗員側パネルを乗員側に向けて押圧する力として作用し易い。
このため、乗員がOOP(Out Of Position)の姿勢である場合のように、乗員がエアバッグの展開範囲に存在する場合には、エアバッグが乗員に比較的強い力で当る恐れがある。
そこで、本発明は、エアバッグが膨張展開する際の展開途中段階以降で、エアバッグのが乗員側に向って勢いよく膨張することを抑制することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るエアバッグ装置は、ガスを発生可能なインフレータと、前記インフレータが発生するガスにより膨張可能なエアバッグと、前記インフレータと前記エアバッグとが取付けられる取付プレートと、折畳み状態の前記エアバッグを囲った状態で前記取付プレートに固定され、少なくとも前記エアバッグが膨張しようとする際に前記エアバッグの乗員側への膨張を許容する開口部が形成されると共に、前記エアバッグの展開途中段階迄において前記エアバッグの外周方向への膨張を抑制する保持部材と、前記インフレータの少なくとも一部を覆った状態で前記エアバッグ内に設けられ、前記インフレータからのガスの乗員側への流れを抑制すると共に、前記インフレータからのガスを前記エアバッグの外周方向に向けて吐出する吐出孔が形成されたガス整流部材と、を備え、前記エアバッグが膨張する際に、前記ガス整流部材が前記保持部材の開口部を通って乗員側に突出すると共に、前記吐出孔が前記保持部材の開口部を越えて乗員側に位置し、前記ガス整流部材は、前記ガス整流部材の側部を内側に折り畳み、前記ガス整流部材の端部とともに前記取付プレートに固定されることで形成されたガス偏向部を備えるものである。
また、第1の態様では、ガス偏向部は、前記吐出孔から吐出されるガスを、前記エアバッグの外周方向に向いつつ前記取付プレート側に向うように偏向させる。
第2の態様は、第1の態様に係るエアバッグ装置であって、前記保持部材の開口部は、折畳み状態の前記エアバッグのうち前記保持部材の開口部に対向する部分の外形よりも小さい。
第3の態様は、第2の態様に係るエアバッグ装置であって、前記保持部材は、前記エアバッグを乗員側から覆うと共に前記エアバッグの膨張により開裂して前記開口部を形成するカバー本体と、前記カバー本体の背面に一体形成され、前記エアバッグの周りを囲む側壁とを含むエアバッグカバーとされているものである。
第4の態様は、第1〜第3のいずれか1つの態様に係るエアバッグ装置であって、前記エアバッグのうちその膨張状態で前記保持部材の開口部に対向する対向部分が前記保持部材内で前記開口部の内側に位置すると共に、前記エアバッグのうち前記対向部分の周囲部分が前記保持部材内で前記エアバッグが前記乗員側へ突出する方向において縮めるように折られており、前記ガス整流部材の一部が前記対向部分の内側に配設されているものである。
第1の態様によると、インフレータから発生するガスは、ガス整流部材内に流入し、ガス整流部材を膨張させる。これにより、ガス整流部材は、保持部材の開口部から乗員側に突出する。すると、エアバッグも、ガス整流部材によって押されつつ、保持部材の開口部を通って乗員側に膨張する。エアバッグが保持部材の開口部から乗員側に突出する前の状態では、エアバッグは、保持部材によってその外周方向への膨張が抑制されている。このため、エアバッグのうち乗員側部分は、比較的迅速に乗員側に膨張する。
その後、インフレータのガスは、ガス整流部材によって乗員側への流れを抑制されつつ、吐出孔からエアバッグの外周方向に向けて吐出される。この状態では、吐出孔は、保持部材の開口部を越えて乗員側に位置しているため、吐出孔から吐出されたガスは、エアバッグのうち保持部材の開口部から乗員側に押出されて膨張した部分に吐出される。すると、エアバッグのうち保持部材内に残っていた部分が保持部材の開口部を通って引出される。このとき、インフレータからのガスは、ガス整流部材によって、乗員側への流れを抑制されており、主として、吐出孔からエアバッグの外周方向に向けて吐出される。従って、エアバッグは、乗員側への膨張を抑制されつつ、主としてその外周方向に膨張するように展開することができる。
これにより、エアバッグが展開する際の途中段階以降で、エアバッグの乗員側への膨張を抑制することができる。
第1の態様によると、ガス整流部材は、前記吐出孔から吐出されるガスを、前記エアバッグの外周方向に向いつつ前記取付プレート側に向うように偏向させるガス偏向部を備えるため、インフレータからのガスが乗員側に流れることをより確実に抑制できる。
第2の態様によると、前記保持部材の開口部は、折畳み状態の前記エアバッグのうち前記保持部材の開口部に対向する部分の外形よりも小さいため、エアバッグが保持部材の開口部を通って引き出される際に、発生したガスによって、インフレータ外周に折りたたまれたエアバッグが保持部材に押圧される。それにより、エアバッグが折り畳まれた状態のまま保持部材の開口部から乗員側に展開することが抑制される。
これにより、エアバッグが保持部材の開口部よりも乗員側へ引き出される量を制御でき、エアバッグの乗員側への膨張を抑制することができる。
第3の態様によると、エアバッグカバーを保持部材として用いることができるため、コスト削減が可能となる。
第4の態様によると、前記エアバッグのうちその膨張状態で前記保持部材の開口部に対向する対向部分が前記保持部材内で前記開口部の内側に位置しており、また、ガス整流部材の一部が前記対向部分の内側に配設されているため、インフレータからのガスによってガス整流部材が膨張すると、エアバッグの対向部分が保持部材の開口部を通って乗員側に押される。また、エアバッグのうち前記対向部分の周囲部分が前記保持部材内で前記エアバッグが前記乗員側へ突出する方向において縮めるように折られているため、ガス整流部材の吐出孔から吐出されるガスによって、エアバッグのうち前記対向部分の周囲部分が順次保持部材内から容易に引出され、その外周方向に円滑に膨張していくことができる。
実施形態に係るエアバッグ装置の全体構成を示す分解斜視図である。 同上のエアバッグ装置を示す概略断面図である。 保持部材によって折畳まれたエアバッグを包込む工程を示す説明図である。 保持部材によって折畳まれたエアバッグを包込む工程を示す説明図である。 保持部材によって折畳まれたエアバッグを包込む工程を示す説明図である。 保持部材によって折畳まれたエアバッグを包込む工程を示す説明図である。 ガス整流部材を示す斜視図である。 ガス整流部材形成用基布からガス整流部材を形成する手順を示す説明図である。 ガス整流部材形成用基布からガス整流部材を形成する手順を示す説明図である。 ガス整流部材形成用基布からガス整流部材を形成する手順を示す説明図である。 エアバッグを収納する手順を示す説明図である。 エアバッグを収納する手順を示す説明図である。 エアバッグを収納する手順を示す説明図である。 エアバッグを収納する手順を示す説明図である。 エアバッグを収納する手順を示す説明図である。 エアバッグ装置の動作を示す説明図である。 エアバッグ装置の動作を示す説明図である。 エアバッグ装置の動作を示す説明図である。 エアバッグ装置の動作を示す説明図である。 エアバッグ装置の動作を示す説明図である。 エアバッグ装置の動作を示す説明図である。 エアバッグ装置の動作を示す説明図である。 エアバッグの展開挙動を示す説明図である。 第1変形例に係るエアバッグ装置を示す概略断面図である。 同上のエアバッグ装置の動作を示す説明図である。 同上のエアバッグ装置の動作を示す説明図である。 同上のエアバッグ装置の動作を示す説明図である。 同上のエアバッグ装置の動作を示す説明図である。 同上のエアバッグ装置の動作を示す説明図である。 同上のエアバッグ装置の動作を示す説明図である。 第2変形例に係るエアバッグ装置を示す分解斜視図である。 同上のエアバッグ装置を示す概略断面図である。 保持部材を形成するための基布を展開した状態を示す図である。 同上の基布を2つ折りして接合した状態を示す図である。 第3変形例に係るエアバッグ装置を示す概略断面図である。
{実施形態}
以下、実施形態に係るエアバッグ装置について説明する。
<全体構成>
図1はエアバッグ装置20の全体構成を示す分解斜視図であり、図2はエアバッグ装置20を示す概略断面図である。
このエアバッグ装置20は、車両におけるステアリングホイールに取付けられるものである。ここでステアリングホイールは、車両の運転席前方に設けられ、車両の操舵を行うためのものである。ステアリングホイールは、通常、ステアリングシャフトの先端部に連結された中央部材の外周囲にスポークを介して環状のホイール本体が固定された構成とされている。本エアバッグ装置20は、上記中央部材に固定され、ホイール本体の中央部に配設固定されるものである。
エアバッグ装置20は、インフレータ22と、エアバッグ30と、取付プレート40と、保持部材50と、ガス整流部材60とを備える。
インフレータ22は、ガスを発生可能に構成されている。ここでは、インフレータ22は、短円柱状のインフレータ本体部23と、インフレータ本体部23の外周に設けられた取付フランジ24とを有している。インフレータ本体部23には、点火装置及びガス発生剤等が組込まれている。そして、車両衝突時に衝撃検知部等からの検知信号を受取ると、点火装置がガス発生剤を点火する。これにより、ガス発生剤が燃焼し、この燃焼によって発生するガスがエアバッグ30内に供給される。これにより、エアバッグ30が乗員P(運転手)に向けて膨張展開する。ここでは、インフレータ本体部23の外周にガス噴出孔が形成されており、ガスは主としてインフレータ本体部23の径方向外側に向けて噴出される。
取付フランジ24は、インフレータ本体部23の外周囲から延出する板片状に形成されている。この取付フランジ24にその外周方向に均等間隔で複数の固定孔24hが形成されている。
エアバッグ30は、布、樹脂シート等の柔軟なシート状部材により袋状に形成されている。ここでは、エアバッグ30は、円盤状の2つの基布の外周囲が縫合等によって接合されることによって、袋状に形成されている(図11参照)。なお、一方の基布の中央部には、インフレータ本体部23を配設するための開口部32hが形成されている。このエアバッグ30は、折畳まれてカバー(エアバッグカバー)70内に収容される。そして、上記インフレータ22が発生するガスによって膨張し、ステアリングと乗員Pとの間で、扁平な回転楕円体形状に展開する。
なお、エアバッグの展開形状は、細長い袋状の形状であってもよい。エアバッグの膨張展開形状は、本エアバッグが設置される箇所、当該設置箇所と乗員との位置関係等を考慮して、当該乗員の衝撃を効果的に受止めることができる形状に設定される。
取付プレート40は、上記インフレータ22とエアバッグ30とが取付けられる部材である。
ここでは、取付プレート40は、金属板等で形成された部材であり、円形板部42と、円形板部42の外周囲に形成された周壁48とを備える。
円形板部42の中央部には、開口部42hが形成され、この開口部42h内にインフレータ本体部23が配設される。また、円形板部42のうち開口部42hの外周囲には、ネジ挿通孔42cが形成されている。このネジ挿通孔42cを利用してエアバッグ30及びインフレータ22等が取付プレート40に取付けられる。
すなわち、エアバッグ30内であって開口部32h周りに挟込ブラケット36が配設される(図2参照)。挟込ブラケット36は、金属板等で形成された部材であり、ここでは、略方形板状に形成されている。挟込ブラケット36の中央部には、インフレータ本体部23を配設可能な開口部が形成されている。また、挟込ブラケット36の各角部にネジ部37が突設されている。挟込ブラケット36がエアバッグ30内に配設された状態で、各ネジ部37はエアバッグ30のうち上記開口部32hの周りに形成された孔を通ってエアバッグ30外に突出している。また、インフレータ本体部23が取付プレート40の開口部42h内に配設されると共に、取付フランジ24が、その各固定孔24hをネジ挿通孔42cと同じ位置に配設した状態で、取付プレート40に重ねて配設される。この状態で、エアバッグ30より突出する各ネジ部37がネジ挿通孔42c、固定孔24hを通ってインフレータ22の裏面側(乗員Pの反対側)に突出するように、挟込ブラケット36及びインフレータ22の取付フランジ24が取付プレート40に重ね合される。そして、各ネジ部37に、ナット38を螺合締結する。これにより、インフレータ22が取付プレート40に取付られると共に、エアバッグ30のうち開口部32hの周縁部分が挟込ブラケット36と取付プレート40との間に挟込まれた状態で取付プレート40に取付けられる。この状態では、インフレータ22の少なくとも一部はエアバッグ30内に配設され、インフレータ22で生じたガスがエアバッグ30内に供給可能とされている。
なお、この取付プレート40には、ステアリングホイール側の中央部材等に突設された係止部材を、嵌め込み固定可能な固定孔46が形成されている。本エアバッグ装置20をステアリングホイールに対して取付ける構成は当該構成に限られない。取付プレート側に突設された係止部をステアリングホイール側の中央部材等に形成された固定孔に嵌め込み固定する構成、或は、ネジ止構造等によって、取付プレートがステアリングホイールに取付けられてもよい。
保持部材50は、折畳まれた状態のエアバッグ30を囲った状態で取付プレート40に固定されている。ここでは、保持部材50は、折畳まれた状態のエアバッグ30のうちの周囲及び取付プレート40の反対側を覆っている。もっとも、保持部材50は、折畳まれた状態のエアバッグ30の外周囲のみを覆う構成であってもよい。エアバッグ30の膨張前の状態においては、保持部材50によって、エアバッグ30が折畳まれた状態を保持することが期待できる。
もっとも、少なくともエアバッグ30が膨張しようとする際には、保持部材50には、エアバッグ30の乗員P側への膨張を許容する開口部52が形成される(図18参照)。ここでは、保持部材50のうち乗員P側の部分に、ヒンジとなるべき部分を残して円状に破断容易線52Lが形成されている。破断容易線52Lは、例えば、切断された部分と切断されない部分とを交互に形成することによって形成される。これにより、保持部材50は、エアバッグ30が膨張する前の状態では、エアバッグ30のうち乗員P側の部分を覆うことができる。そして、エアバッグ30が膨張する際には、破断容易線52Lに沿って破断することによって、開口部52を形成し、エアバッグ30が当該開口部52を通って乗員P側に向けて膨張することができるようになる。
また、エアバッグ30が完全に展開に至る前の途中段階迄においては、保持部材50は、エアバッグ30の外周囲を囲っており、これにより、エアバッグ30の外周方向への膨張を抑制する。
ガス整流部材60は、インフレータ22の少なくとも一部を覆った状態でエアバッグ30内に設けられる。そして、ガス整流部材60は、インフレータ22からのガスの乗員P側への流れを抑制すると共に、インフレータ22からのガスがエアバッグ30の外周方向に向けて流れるように、インフレータ22からのガスを整流する。特に、エアバッグ30が膨張する際に、ガス整流部材60が保持部材50の開口部52を通って乗員P側に突出するようになる。この状態で、保持部材50の開口部52を乗員側に越えた位置で、インフレータ22からのガスがガス整流部材60によってエアバッグ30の外周方向に向うように整流され、もって、エアバッグ30が主として外周側に膨張するようになる。
これらの保持部材50及びガス整流部材60については、後にさらに説明する。
なお、このエアバッグ装置20は、カバー70を備えている。カバー70は、折畳まれたエアバッグ30を覆うための部材である。ここでは、カバー70は、樹脂等により形成された部材であり、カバー本体72と、側壁76とを備えている。
カバー本体72は、なだらかに湾曲するドーム状に形成されている。エアバッグ装置20がステアリングホイールに取付けられた状態で、カバー本体72の乗員P側部分は、ステアリングホイールのスポーク部分を覆う樹脂部分と面一状に連なるように配設される。カバー本体72が上記形状であることは必須ではなく、少なくとも折畳まれたエアバッグ30の乗員P側部分を覆う部分を有していればよい。
また、このカバー本体72の内側には、エアバッグ30が膨張する際に当該エアバッグ30を通過可能とする開口部を形成するためのティアライン73が形成されている(図2参照)。通常、ティアライン73は、カバー本体72の内面側に溝を形成することによって形成されている。このティアライン73が形成された部分では、カバー本体72は、部分的に薄肉となるため、膨張しようとするエアバッグ30がカバー本体72の内面に当接すると、カバー本体72がティアライン73に沿って割れて、エアバッグ30を膨張させるための開口が形成される。ティアライン73は、カバー本体72の内面に対して、H字状に形成される場合、U字状に形成される場合、放射状に形成される場合等が考えられる。
側壁76は、カバー本体72の内面側に折畳まれた状態で配設されるエアバッグ30の周りを囲うように形成されている。ここでは、側壁76は、円筒状に形成されている。側壁76は、その他、角筒状、或は、エアバッグ30の周りを部分的に囲う形状に形成されていてもよい。そして、折畳まれたエアバッグ30が、カバー本体72及び側壁76で囲まれる空間内に収容される。
このカバー本体72は、取付プレート40に取付けられる。
すなわち、上記取付プレート40は、側壁76の開口部を閉塞可能な程度の広がりを有する板状部材に形成されている。そして、円形板部42が側壁76の開口部を閉塞した状態で、周壁48が側壁76の開口部外周縁部に外嵌めされる。
また、側壁76の先端部には、取付プレート40側に向けて延びる固定片78が形成されている。ここでは、側壁76の開口部周縁部において間隔をあけた複数(ここでは4つ)箇所から複数(ここでは4つ)の固定片78が形成されている。
また、取付プレート40には、上記固定片78が挿入される固定孔43が形成されている。より具体的には、取付プレート40の円形板部42のうち各固定片78と対応する複数(ここでは4つ)の位置に固定孔43が形成されている。固定孔43は、固定片78を挿入可能な細長い孔形状に形成されている。そして、固定片78を固定孔43に挿入して固定孔43の周縁部に抜止め係止することで、カバー70が取付プレート40に取付けられる。
もっとも、エアバッグ装置20がカバー70を備えることは必須ではない。
<保持部材>
保持部材50についてより具体的に説明する。図3〜図6は保持部材50によって折畳まれたエアバッグ30を包込む工程を示す説明図である。
保持部材50は、布、樹脂シート等の柔軟なシート状部材によって形成されたものであり、折畳まれたエアバッグ30を、その開口部32hが形成された部分を除いて覆うことが可能な程度の広がりを有している。保持部材50は、折畳まれたエアバッグ30を覆う前の状態において、方形状であってもよいし、その他の多角形状(例えば、正八角形状)であってもよいし、円形状であってもよい。保持部材50の周囲には、間隔をあけて複数の取付片51が形成されている。ここでは、保持部材50の周囲に8つの取付片51が間隔をあけて形成されている。各取付片51には、ネジ部37を挿通可能なネジ挿通孔51hが形成されている。
また、保持部材50の中央部には、上記破断容易線52Lが形成されており、エアバッグ30が膨張する際には、保持部材50が破断容易線52Lに沿って破断し、エアバッグ30の乗員P側への膨張を許容する開口部52が形成される。破断容易線52L及び開口部52は、その他の多角形状(例えば、正方形状)に形成されてもよいが、折畳み状態のエアバッグ30の外形(折畳んだ状態で開口部52の外側から見た外形)よりも小さく設定されていることが好ましい。
そして、保持部材50を広げた状態でその中央部に折畳まれたエアバッグ30を配設する(図4参照)。この状態で、保持部材50により折畳まれたエアバッグ30を包込むようにする。また、保持部材50の上記8つの取付片51を、隣合うもの同士重ね合せて4つの組を形成し、それぞれの組を、エアバッグ30から突出する挟込ブラケット36のネジ部37に向けて移動させて、各ネジ部37を各組のネジ挿通孔51hに挿通させる(図5及び図6参照)。
この後、ネジ部37を取付プレート40のネジ挿通孔42cに通し、ネジ部37にナット38を螺合締結する。これにより、保持部材50が折畳まれたエアバッグ30を囲った状態で、保持部材50の各取付片51が、取付プレート40と挟込ブラケット36との間に挟込み固定される。
なお、保持部材は、シート状部材が直方体形状をなすように縫製されたものであってもよいし、また、シート状部材が筒形状に縫製されると共に、乗員側の開口を閉じるように縫製されたものであってもよい。また、保持部材は、折畳まれたエアバッグの周囲を覆っていればよく、保持部材のうち乗員側はエアバッグが折畳まれた状態で開口していてもよい。
<ガス整流部材>
ガス整流部材60についてより具体的に説明する。図7はガス整流部材60を示す斜視図である。なお、図7ではガス整流部材60がインフレータ22からのガスによって膨らんだ状態を示している。また、図8〜図10はガス整流部材形成用基布60Bからガス整流部材60を形成する手順を示す説明図である。
ガス整流部材60は、布、樹脂シート等の柔軟なシート状部材によって、長尺形状に形成されている。ガス整流部材60は、その両端部がエアバッグ30の開口部32hの周りの部分に取付けられることで、エアバッグ30内に設けられている。ここでは、ガス整流部材60の両端部は、エアバッグ30の開口部32hの周縁部において、挟込ブラケット36と取付プレート40との間で挟込まれて取付けられている。ガス整流部材60の両端部は、エアバッグ30内においてその開口部32hを挟んで互いに反対方向に延出し、ガス整流部材60の中間部は、エアバッグ30内においてインフレータ22を乗員P側から囲むように配設されている。換言すれば、ガス整流部材60は、エアバッグ30の開口部32h及びインフレータ22をエアバッグ30内側から跨ぐような状態で、エアバッグ30内に配設されている。
ここでは、ガス整流部材60は、その両端部が挟込ブラケット36と取付プレート40との間で挟込まれることによって、当該エアバッグ30内の一定位置に配設されているが、ガス整流部材がエアバッグに縫合等によって接合されることによって、エアバッグ内の一定位置に配設されていてもよい。
上記ガス整流部材60は、初期状態においては、畳まれたエアバッグ30内でインフレータ本体部23の乗員側部分を覆うように畳まれている。ガス整流部材60は、くしゃくしゃに畳まれていてもよいし、蛇腹状又はロール状に畳まれていてもよい。
そして、インフレータ22でガスが発生すると、インフレータ22のうちエアバッグ30内に配設されたインフレータ本体23に設けられたガス噴出孔からガスが外周へ噴出され、このガスがエアバッグ30内に供給される。これにより、エアバッグ30が膨張しようとする。この際、ガス整流部材60は、エアバッグ30の内側からインフレータ22を囲むように設けられている。このため、インフレータ22から供給されるガスの一部は、ガス整流部材60の内側に流れ込む。これにより、ガス整流部材60は、その両端部を結ぶ方向に対して直交する側方から視た状態において(図7参照)、C字状をなすように隆起する。
この状態において、インフレータ22から供給されるガスがガス整流部材60内に流れ込み、ガス整流部材60によってそのガスの流れが規制される。ここでは、上記隆起状態において、その両端部を結ぶ方向の両側に吐出孔68Aが形成される。また、ガス整流部材60の両端部と中央部との各間に逃し用吐出孔68Bが形成されている。従って、インフレータ22に対して乗員P側には、間隔を隔ててガス整流部材60の中間部が存在しており、インフレータ22から乗員P側へのガスの流れが抑制されている。また、インフレータ22から乗員Pに向う方向に対して直交する方向、すなわち、エアバッグ30の外周側には、上記吐出孔68A、逃し用吐出孔68Bが開口している。このため、インフレータ22からのガスは、エアバッグ30の外周方向に向うように整流される。
なお、逃し用吐出孔68Bは省略されてもよい。吐出孔が複数設けられる場合、エアバッグ30の外周方向に向けてなるべく均一な態様で膨張させるため、複数の吐出孔は、インフレータ22の中心軸に対して回転対称となる位置に設けられることが好ましい。ここでは、合計4つの吐出孔68A及び逃し用吐出孔68Bが、インフレータ22の中心軸周りに4回対称性を呈する位置に設けられている。
より具体的に説明すると、ガス整流部材形成用基布60Bは、長尺な形状に形成されている(図8参照)。ここでは、ガス整流部材形成用基布60Bは、長尺形状に形成された基布本体部60Baと、基布本体部60Baの両端部の幅方向中央部にその外方に向けて延在する一対の延長部60Bbとを備える。
基布本体部60Baは、その延在方向中央部で最も幅狭になるように形成されると共に、その延在方向中央部から両端部に向うに従って徐々に幅広になる形状に形成されている。基布本体部60Baの両端部の両側角部は弧状に凹む形状に形成されると共に、その弧状縁部の周りにネジ部37を挿通可能な挿通孔69aが形成されている。
また、基布本体部60Baの両端部には、ガスの吐出孔68Bが形成されている。
また、基布本体部60Baの両端部から各延長部60Bbに至るそれぞれの部分に、インフレータ本体部23を配設可能な開口部69が形成されると共に、当該開口部69の周縁部にネジ部37を挿通可能な挿通孔69aが形成されている。
本ガス整流部材形成用基布60Bをエアバッグ30内に配設するにあたっては、基布本体部60Baの両側部を内側に折畳む。この際の折線は、基布本体部60Baの延在方向中央部において基布本体部60Baの幅方向中央部に最も近くなるように曲った線であることが好ましい。
そして、挟込ブラケット36と取付プレート40との間に、エアバッグ30の開口部32hの周縁部を挟込む前に、折られたガス整流部材形成用基布60Bの両端部を、挟込ブラケット36に重ね合せ、挟込ブラケット36の各ネジ部37を各挿通孔69aに挿通させておく。そして、上記したように、各ネジ部37を、エアバッグ30の開口部32hの周りに形成された孔、保持部材50のネジ挿通孔51h、取付プレート40のネジ挿通孔42c、インフレータ22の固定孔24hに挿通させる。そして、ネジ部37にナット38を螺合締結させると、ガス整流部材60の両端部が、挟込ブラケット36と取付プレート40との間に挟込まれた状態で、エアバッグ30内に配設される。
このガス整流部材60の内側で、インフレータ22からガスが供給されると、当該ガスはガス整流部材60を膨らませる。ガス整流部材60が膨らんだ状態では、ガス整流部材60の延在方向中間部はインフレータ22に対して乗員P側に存在しており、インフレータ22からのガスの乗員P側への流れを抑制する。また、上記したように、ガスの吐出孔68A、68Bが形成され、この吐出孔68A、68Bからガスがエアバッグ30の外周方向に向けて吐出される。
また、ガス整流部材60が膨張した状態で、ガス整流部材60のうちの乗員P側の部分が保持部材50の開口部52を乗員P側に越えると共に、この状態で、吐出孔68Aの少なくとも一部は、保持部材50の開口部52を乗員P側に越えるように、保持部材50の大きさ及びガス整流部材60の大きさ等が設定されている。
これにより、吐出孔68Aから吐出されるガスが、保持部材50の開口部52を乗員P側に越えた位置で、エアバッグ30の外周方向に向けて吐出される。
また、上記のようにガス整流部材60が膨張した状態で、ガス整流部材60の両側部の両端部は、挟込ブラケット36と取付プレート40との間に挟まれているため、ガス整流部材60の両側部の延在方向中央部は、その外方に向うに従って乗員Pの反対側(つまり、取付プレート40側)に向うように延在している。このため、吐出孔68Aから吐出されるガスは、ガス整流部材60の両側部の延在方向中央部によって、エアバッグ30の外周方向に向いつつ取付プレート40側に向うように偏向される。このため、ガス整流部材60の延在方向中央部の両側部は、吐出孔68Aから吐出されるガスを、上記のように偏向させるガス偏向部64としての役割を果す。
<エアバッグの収納構成>
エアバッグ30を収納するのに適した構成例について説明する。
まず、図11及び図12に示すように、エアバッグ30内にガス整流部材60を配設した状態とする。そして、エアバッグ30のうち取付プレート40に取付けられた部分に近い部分を、取付プレート40から乗員P側に向けて筒状をなすように窄める(以下、この部分をプレート側部分32Aという)。そして、エアバッグ30のうちその他の部分が、取付プレート40と乗員Pとを結ぶ方向において薄くなる円盤状をなすように折る(以下、この部分を円盤状部分32Bという)。この状態では、エアバッグ30を構成する2つの円盤状の基布の周囲の接合部分が、円盤状部分32Bの外周囲よりも取付プレート40側に位置するようになる。
そして、図13に示すように、円盤状部分32Bの外周部32Bbを、プレート側部分32Aの外周を囲むように折畳む。なお、円盤状部分32Bのうち乗員P側の中央の部分32Baは、乗員P側に引出される。
この後、図14に示すように、プレート側部分32Aと、円盤状部分32Bの外周部32Bbと、円盤状部分32Bの乗員P側の中央の部分32Baとを、取付プレート40と乗員Pとを結ぶ方向において縮めるように折る。この折り方は、くしゃくしゃに折られるものであってもよいし、蛇腹状に折られるものであってもよい。
なお、エアバッグ30を折畳んだ状態での一対の基布の外周の接合部分は、保持部材50の開口部52よりも取付プレート40に近い位置にあり、かつ、エアバッグ30の内側を向いていることが好ましい。
そして、図15に示すように、折られたエアバッグ30を囲うように保持部材50を挟込ブラケット36の各ネジ部37に取付けて、取付プレート40を取付ける。
これを、カバー70に取付けることで、エアバッグ装置20が完成する。
このエアバッグ装置20では、エアバッグ30のうちその膨張状態で保持部材50の開口部52に対向する部分32Baは、保持部材50内で開口部52(破断容易線52Lの形成した部分)の内側に位置するように配設され、保持部材50の開口部52は折畳み状態のエアバッグ30の外形よりも小さく設定されている。そして、エアバッグ30の前記部分32Baの周囲部分である外周部32Bbは、保持部材50内においてエアバッグ30が乗員P側に突出する方向において縮めるように折られている。また、エアバッグ30内において、ガス整流部材60の一部であるその延在方向中央部は、上記部分32Baの内側に配設され、インフレータ22を覆っている。
<動作>
上記のように構成されたエアバッグ装置20の動作について、図16〜図22を参照して説明する。なお、図19〜図21においては、乗員P側がカバー70に近いOOP(乗員が前屈みとなっている姿勢)に位置している状態を示している。
まず、初期状態では、図16に示すように、エアバッグ30は、カバー70と取付プレート40との間に折畳まれて収納されている。ガス整流部材60は、エアバッグ30内において、インフレータ22を覆った状態で折畳まれている。保持部材50は、折畳まれたエアバッグ30の周囲及び乗員P側部分を囲っている。
この状態で、インフレータ22よりガスが供給されると、図17に示すように、ガスがガス整流部材60内に流れ込む。そして、ガス整流部材60がエアバッグ30をその内側から押し、エアバッグ30も膨張を開始する。そして、ガス整流部材60によって乗員P側に押されるように膨張しようとするエアバッグ30が保持部材50のうち乗員P側の部分及びカバー70の内面を押す。これにより、保持部材50が破断容易線52Lで破断して開口部52が形成される。また、カバー70がティアライン73に沿って割れ、これにより、カバー70にエアバッグ30の乗員P側への膨張展開を許容する開口部が形成される。
なお、エアバッグ30の膨張初期段階において、保持部材50は、エアバッグ30の外周囲を覆っているため、その外周方向への膨張が抑制されている。このため、エアバッグ30内に流れ込んだガスは、乗員P側に流れ込む。これにより、エアバッグ30の膨張初期段階においては、エアバッグ30は比較的迅速に乗員P側に膨張することができる。
そして、図18に示すように、エアバッグ30のうち乗員P側の部分32Baが保持部材50の開口部52を通って乗員側に突出すると共に、ガス整流部材60はC字状に隆起するように隆起しようとし、その延在方向中央部がエアバッグ30内において保持部材50の開口部52を乗員P側に越えて突出するようになる。この状態で、ガス整流部材60の吐出孔68Aの少なくとも一部は、保持部材50の開口部52を乗員P側に越えた位置に配設される。なお、逃し用吐出孔68Bも、その少なくとも一部が保持部材50の開口部52を乗員P側に越える位置に形成されていてもよい。
図19に示すように、インフレータ22からのガスは、ガス整流部材60内に流れ込み、保持部材50の開口部52を乗員P側に越えた位置で、エアバッグ30内にその外周方向に向けて吐出される。特に、吐出孔68Aから吐出されるガスは、上記ガス偏向部64の作用によって、エアバッグ30の外周方向に向いつつ取付プレート40側に向うように吐出される(図19の矢印参照)。これにより、エアバッグ30は、保持部材50の開口部52を乗員P側に越えた位置で外周側に膨張し続ける。
そして、図20及び図21に示すように、ガス整流部材60の吐出孔68Aから吐出されたガスが、エアバッグ30の外周方向に向けて吐出されると、エアバッグ30の円盤状部分32Bのうちの取付プレート40側の部分及びプレート側部分32Aが保持部材50内から引出されつつ、エアバッグ30は膨張を続ける。この際、円盤状部分32Bの外周部32Bbとプレート側部分32Aとは、取付プレート40と乗員Pとを結ぶ方向において縮めるように折られており、さらに保持部材50の開口部52が折畳み状態のエアバッグ30の外形よりも小さいため、発生したガスによって、インフレータ外周に折りたたまれたエアバッグ30が保持部材50側に押圧される。それによりエアバッグ30が折り畳まれた状態のまま保持部材50の開口部52を通って乗員側に展開することが抑制される。これにより、エアバッグ30のうち乗員と対向する部分32Baから外周部32Bbへと漸次円滑に引出される。
この際、エアバッグ30は、乗員P側へもある程度膨張するが、エアバッグ30のうち乗員Pと対向する部分32Baに対してインフレータ22側には、ガス整流部材60の延在方向中央部が存在している。このため、インフレータ22からのガスは、エアバッグ30の上記部分32Baには直接的には流れ込み難い。このため、エアバッグ30の乗員P側への急な膨張は抑制されている。従って、乗員PがOOPにある状態であっても、エアバッグ30が乗員Pに強い力で当ることが抑制される。もちろん、エアバッグ30は、乗員P側へある程度膨張しているので、通常姿勢の乗員Pが車両衝突時の慣性力等によって車両前側に移動した場合であっても、エアバッグ30は乗員Pを受止めることができる。
そして、図22に示すように、エアバッグ30が完全に展開した状態となる。
図23は、エアバッグ30の膨張挙動を示す説明図である。この図では、横軸が取付プレート40から乗員P側への突出量(長さ)を示しており、縦軸が取付プレート40の中央を基準としてエアバッグ30の上下外周方向への展開量(長さ)を示している。また、図中に示された複数のC字状の曲線C1〜C6が、エアバッグ30が膨張を開始した後の、エアバッグ30の突出量及び展開量の変化を示している。なお、曲線C1〜C6は、その順で、時間の経過に応じた突出量及び展開量を示している。
同図に示すように、エアバッグ30が膨張を開始した比較的初期段階では、エアバッグ30は乗員P側及び外周方向にある程度膨張する(曲線C1参照)。この後の段階では、エアバッグ30の乗員P側への突出速度は緩やかになり、主に外周方向へ急に膨張していることがわかる(曲線C2〜C6参照)。
<効果等>
以上のように構成されたエアバッグ装置20によると、インフレータ22から発生するガスは、ガス整流部材60内に流入し、ガス整流部材60を膨張させる。これにより、ガス整流部材60は、保持部材50の開口部52から乗員側に突出するようになる。すると、エアバッグ30もガス整流部材60によって押されつつ、保持部材50の開口部52を通って乗員P側に膨張する。
エアバッグ30が保持部材50の開口部52から乗員P側に突出する前の状態では、エアバッグ30は、保持部材50によって外周方向への膨張が抑制されている。このため、エアバッグ30の乗員P側の部分32Baは、比較的迅速に乗員P側に膨張する。
その後、インフレータ22のガスは、ガス整流部材60によって乗員P側への流れを抑制されつつ、吐出孔68A、68Bからエアバッグ30の外周方向に向けて吐出される。この状態では、吐出孔68Aは、保持部材50の開口部52を越えて乗員P側に位置しているため、吐出孔68Aから吐出されたガスは、エアバッグ30のうち保持部材50の開口部52から乗員P側に押出されて膨張した部分に吐出される。すると、エアバッグ30のうち保持部材50内に残っていた部分が保持部材50の開口部52を通って引出される。このとき、インフレータ22からのガスは、ガス整流部材60によって、乗員P側への流れを抑制されており、主として、吐出孔68Aからエアバッグ30の外周方向に向けて吐出される。従って、エアバッグ30は、乗員P側への膨張を抑制されつつ、主としてその外周方向に膨張するように展開することができる。
これにより、エアバッグ30が展開する際の途中段階以降で、エアバッグ30の乗員P側への膨張を抑制することができる。
また、ガス整流部材60には、ガス偏向部64が形成されているため、吐出孔68Aから吐出されるガスを、エアバッグ30の外周方向に向いつつ取付プレート40側に向うように偏向させることができる。これにより、インフレータ22からのガスが乗員P側に流れることをより確実に抑制することができ、エアバッグ30が展開する際の途中段階以降で、エアバッグ30の乗員P側への膨張を抑制することができる。
また、エアバッグ30のうちその膨張状態で保持部材50の開口部52に対向する部分32Baが保持部材50内に開口部52の内側に位置しており、また、ガス整流部材60の一部がその部分32Baの内側に配設されている。このため、インフレータ22からのガスによってガス整流部材60が膨張すると、エアバッグ30の上記部分32Baが保持部材50の開口部52を通って乗員P側に押される。また、エアバッグ30のうち円盤状部分32Bの外周部32Bbとプレート側部分32Aとが、保持部材50内でエアバッグ30が乗員P側へ突出する方向において縮められるように折られている。このため、ガス整流部材60の吐出孔から吐出されるガスによって、エアバッグ30のうち上記円盤状部分32Bの外周部32Bbとプレート側部分32Aとが順次容易に保持部材50内から引出される。このため、エアバッグ30が、その外周方向に円滑に膨張することができる。
{変形例}
上記実施形態を前提として、各種変形例について説明する。
図24は、第1変形例に係るエアバッグ装置120を示す概略断面図であり、図25〜図30は同エアバッグ装置120の動作を示す説明図である。
この第1変形例に係るエアバッグ装置120が上記エアバッグ装置20と異なるのは、上記保持部材50が省略され、その代りに、上記カバー70が保持部材として用いられている点である。
すなわち、折畳まれたエアバッグ30は、保持部材50を介することなく、カバー70のカバー本体72及び側壁76に直接面した状態で、取付プレート40とカバー70との間であって側壁76で囲まれた空間に収容されている。この状態では、カバー本体72は、エアバッグ30を乗員側から覆っている。このカバー本体72は、エアバッグ30の膨張によりティアライン73に沿って開裂して、エアバッグ30を乗員側に向けて膨張及び展開させる開口部72h(図26参照)を形成可能とされている。また、側壁76は、カバー本体72の背面に一体形成されており、折畳まれたエアバッグ30及び膨張中のエアバッグ30の周りを囲む。この変形例の場合、開口部72hの大きさは側壁76の外形よりも小さくなるように形成されている。
このエアバッグ装置120の場合でも、上記エアバッグ装置20と同様に、エアバッグ30が展開する際の途中段階以降で、エアバッグ30の乗員側への膨張を抑制しつつ、乗員側の前側に広がるように展開することができる。
すなわち、初期状態では、図24に示すように、エアバッグ30は、カバー70と取付プレート40との間に折畳まれて収納されている。ガス整流部材60は、エアバッグ30内において、インフレータ22を覆った状態で折畳まれている。保持部材であるカバー70の側壁76及びカバー本体72は、折畳まれたエアバッグ30の周囲及び乗員側部分を囲っている。
この状態で、インフレータ22よりガスが供給されると、図25に示すように、ガスがガス整流部材60内に流れ込む。そして、ガス整流部材60がエアバッグ30をその内側から押し、エアバッグ30も膨張を開始する。そして、ガス整流部材60によって乗員側に押されるように膨張しようとするエアバッグ30がカバー本体72の内面を押す。これにより、カバー本体72がティアライン73に沿って割れ、これにより、カバー本体72にエアバッグ30の乗員側への膨張展開を許容する開口部72hが形成される。
なお、エアバッグ30の膨張初期段階において、側壁76は、エアバッグ30の外周囲を覆っているため、その外周方向への膨張が抑制されている。このため、エアバッグ30内に流れ込んだガスは、乗員側に流れ込む。これにより、エアバッグ30の膨張初期段階においては、エアバッグ30は比較的迅速に乗員側に膨張することができる。
そして、図26に示すように、エアバッグ30のうち乗員側の部分32Baがカバー本体72の開口部72hを通って乗員側に突出すると共に、ガス整流部材60はC字状に隆起するように立上がろうとし、その延在方向中央部がエアバッグ30内においてカバー本体72の開口部72hを乗員側に越えて突出するようになる。この状態で、ガス整流部材60の吐出孔68Aの少なくとも一部は、カバー本体72の開口部72hを乗員側に越えた位置に配設される。
図27に示すように、インフレータ22からのガスは、ガス整流部材60内に流れ込み、エアバッグ30内にその外周方向に向けて吐出される。特に、吐出孔68Aから吐出されるガスは、カバー本体72の開口部72hを乗員側に越えた位置で、エアバッグ30の外周方向に向けて吐出される。しかも、吐出孔68Aから吐出されるガスは、上記ガス偏向部64の作用によって、エアバッグ30の外周方向に向いつつ取付プレート40側に向うように吐出される。これにより、エアバッグ30は、カバー本体72の開口部72hを乗員側に越えた位置で外周側に膨張し続ける。
そして、図28及び図29に示すように、ガス整流部材60の吐出孔68Aから吐出されたガスが、エアバッグ30の外周方向に向けて吐出されると、エアバッグ30の円盤状部分32Bのうちの取付プレート40側の部分及びプレート側部分32Aが保持部材50内から引出されつつ、エアバッグ30は膨張を続ける。この際、円盤状部分32Bの外周部32Bbとプレート側部分32Aとは、取付プレート40と乗員とを結ぶ方向において縮めるように折られており、さらに開口部72hが側壁76の外形よりも小さいことで開口部72hの周縁部がエアバッグ30の乗員側への展開を抑制しているため、エアバッグ30のうち乗員と対向する部分32Baから外周部32Bbへと漸次円滑に引出される。
この際、エアバッグ30は、乗員側へもある程度膨張するが、エアバッグ30のうち乗員と対向する部分32Baに対してインフレータ22側には、ガス整流部材60の延在方向中央部が存在している。このため、インフレータ22からのガスは、エアバッグ30の上記部分32Baには直接には流れ込み難い。このため、エアバッグ30の乗員側への急な膨張は抑制されている。従って、乗員がOOPにある状態であっても、エアバッグ30が乗員に強い力で当ることが抑制される。もちろん、エアバッグ30は、乗員側へある程度膨張しているので、通常姿勢の乗員が車両衝突時の慣性力等によって車両前側に移動した場合であっても、エアバッグ30は乗員を受止めることができる。
なお、カバー本体72のうち上記開口部72hを塞いでいた部分は、膨張するエアバッグ30によってその外周側に押退けられる。
そして、図30に示すように、エアバッグ30が完全に展開した状態となる。
この第1変形例によっても、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
加えて、カバー70が、上記実施形態における保持部材50の役割を果すため、当該保持部材50を省略することができ、これにより、部品点数の削減及び組付工数の削減等によるコスト削減が可能となる。
図31は第2変形例に係るエアバッグ装置220を示す分解斜視図であり、図32は同エアバッグ装置220を示す概略断面図である。
このエアバッグ装置220が、上記第1実施形態におけるエアバッグ装置20と異なるのは、保持部材50に代えて、次に説明する保持部材250を備える点である。
すなわち、保持部材250は、取付プレート40から乗員側に向けて徐々に細くなる筒形状に形成されている。
保持部材250は、布、樹脂シート等の柔軟なシート状部材によって形成されている。図31に示す例では、保持部材250は、四角錐台形状の外周面をなす形状とされ、取付プレート40から乗員側に向けて徐々に細くなるように配設されている。保持部材は、その他、多角錐台形状又は円錐台形状の外周面をなす形状等であってもよい。
この保持部材250を形成する一例について説明する。図33は保持部材250を形成するための基布250Bを展開した状態を示している。
基布250Bは、方形状に形成されており、その両側部のそれぞれに複数(ここでは4つずつ)の取付片251が形成されている。各取付片251には、ネジ挿通孔251hが形成されている。また、基布250Bには、これを幅方向において2つに分ける破断容易線252Lが形成されている。破断容易線252Lは、基布250Bの上下方向中間部において基布250Bの一側に偏る位置を通過するように形成されている。
この基布250Bは、図34に示すように、左右部分を重ね合わせるように二つ折りされた状態で、その上下の縁部分が縫合等によって接合される。この際の接合ライン252Mは、破断容易線252L側に向けて徐々に幅狭となるように形成されている。これにより、基布250Bは、上記取付片251が形成された側の開口から破断容易線252Lが形成された側に向けて徐々に細くなる筒形状をなす保持部材250に形成される。
そして、この保持部材250内に、折畳まれたエアバッグ30を収納した状態で、上記実施形態と同様に、各取付片251が2つずつ重ね合され、ネジ部37が各ネジ挿通孔251hに挿通される。そして、上記実施形態と同様に、保持部材250の取付片251が取付プレート40と挟込ブラケット36との間に挟み込み固定され、もって、保持部材250が取付プレート40に取付けられる。
この保持部材250も、エアバッグ30が膨張すると、前記破断容易線252Lに沿って破断して、エアバッグ30を乗員側に向けて膨張させるための開口部を形成することができる。このため、上記実施形態と同様の作用効果をすることができる。
なお、本変形例においては、破断容易線252Lは、本エアバッグ装置220の一側に偏った位置に形成され、従って、開口部もエアバッグ装置220の一側に偏って位置に形成される。これにより、エアバッグ30がエアバッグ装置220(ステアリングホイール)の一側に偏った方向に膨張することができる。例えば、エアバッグ30が助手席から離れる方向に膨張するように設定するとよい。
図35は第3変形例に係るエアバッグ装置320を示す概略断面図である。
上記実施形態では、エアバッグ装置320がステアリングホイールに組込まれる例で説明したが、その他の部分、例えば、助手席の前側にあるインストルメントパネル等に組込まれていてもよい。
この第3変形例では、インストルメントパネル370にティアライン373が形成され、インストルメントパネル370の内面側に側壁376が形成されている。その側壁376に、上記取付プレート40が取付けられている。これにより、エアバッグ装置320がインストルメントパネル370の内面側に組込まれている。
また、この第3変形例では、保持部材350は、上記保持部材250のうちインストルメントパネル370に対向する部分が無くされ、初期状態において開口部352が形成された構成とされている。
また、エアバッグ30に対応するエアバッグ330は、インフレータ22に近い部分では蛇腹状に折られ、インストルメントパネル370に近い部分ではロール状に折られている。
この第3変形例においても、エアバッグ330内のガス整流部材60の作用によって、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
P 乗員
20,120,220,320 エアバッグ装置
22 インフレータ
30,330 エアバッグ
32Ba エアバッグのうち乗員Pに対向する部分
32Bb エアバッグの外周部
36 挟込ブラケット
40 取付プレート
50,250,350 保持部材
52,352 開口部
52L,252L 破断容易線
64 ガス偏向部
68A 吐出孔
70 カバー
72 カバー本体
73 ティアライン
76 側壁

Claims (4)

  1. ガスを発生可能なインフレータと、
    前記インフレータが発生するガスにより膨張可能なエアバッグと、
    前記インフレータと前記エアバッグとが取付けられる取付プレートと、
    折畳み状態の前記エアバッグを囲った状態で前記取付プレートに固定され、少なくとも前記エアバッグが膨張しようとする際に前記エアバッグの乗員側への膨張を許容する開口部が形成されると共に、前記エアバッグの展開途中段階迄において前記エアバッグの外周方向への膨張を抑制する保持部材と、
    前記インフレータの少なくとも一部を覆った状態で前記エアバッグ内に設けられ、前記インフレータからのガスの乗員側への流れを抑制すると共に、前記インフレータからのガスを前記エアバッグの外周方向に向けて吐出する吐出孔が形成されたガス整流部材と、
    を備え、
    前記エアバッグが膨張する際に、前記ガス整流部材が前記保持部材の開口部を通って乗員側に突出すると共に、前記吐出孔が前記保持部材の開口部を越えて乗員側に位置し、
    前記ガス整流部材は、前記ガス整流部材の側部を内側に折り畳み、前記ガス整流部材の端部とともに前記取付プレートに固定されることで形成されたガス偏向部を備え、
    前記ガス偏向部は、前記吐出孔から吐出されるガスを、前記エアバッグの外周方向に向いつつ前記取付プレート側に向うように偏向させる、エアバッグ装置。
  2. 請求項1記載のエアバッグ装置であって、
    前記保持部材の開口部は、折畳み状態の前記エアバッグのうち前記保持部材の開口部に対向する部分の外形よりも小さい、エアバッグ装置。
  3. 請求項記載のエアバッグ装置であって、
    前記保持部材は、
    前記エアバッグを乗員側から覆うと共に前記エアバッグの膨張により開裂して前記開口部を形成するカバー本体と、前記カバー本体の背面に一体形成され、前記エアバッグの周りを囲む側壁とを含むエアバッグカバーである、エアバッグ装置。
  4. 請求項1〜請求項のいずれか1つに記載のエアバッグ装置であって、
    前記エアバッグのうちその膨張状態で前記保持部材の開口部に対向する対向部分が前記保持部材内で前記開口部の内側に位置すると共に、前記エアバッグのうち前記対向部分の周囲部分が前記保持部材内で前記エアバッグが前記乗員側へ突出する方向において縮めるように折られており、
    前記ガス整流部材の一部が前記対向部分の内側に配設されている、エアバッグ装置。
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