JP6422721B2 - ハンドル及び該ハンドルを備えた被牽引物 - Google Patents

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Description

本発明は、ハンドル及び該ハンドルを備えた被牽引物に関するものである。
周知のとおり、自動車整備等の現場において使用される工具箱(被牽引物)には、ドライバーやレンチなどその殆どが金属によって構成された工具が詰め込まれるため、ある程度の重量に耐えうる強度が要求される。
特に、工具箱を持ち運ぶ際に使用するハンドルは、工具箱全体の荷重が集中することから壊れ易く、従来から強度を向上させるための様々な工夫が凝らされており、例えば、特許文献1には、箱本体の蓋に対して把手が一体的に形成された携帯用物入れ箱が開示されている。
しかし、前記特許文献1に開示された携帯用物入れ箱の把手は、箱本体の蓋から常に突出した状態となるため、箱本体の高さが増して嵩張り、また、箱本体の天面が平坦にならず、箱を重ねて置くことや、作業時に工具を置いたり、腰を掛けたりすることができないという欠点があった。
このため、前記特許文献1の欠点を解決した収納具として、特許文献2には、工具箱に対して把手が一対のリンク機構によって連結されており、リンク機構がリング状の部材からなっており、リンク機構の把手側に位置付けられる先端部が該把手に対して回転可能に軸止めされていると共に該把手の長手方向へスライド可能になっており、リンク機構の工具箱側に位置付けられる先端部が該工具箱に対して回転可能に軸止めされており、把手を牽引した状態においてリンク機構が工具箱側に位置付けられる先端部を回転軸として立ち上がり、把手を牽引しない状態においてリンク機構が工具箱側に位置付けられる先端部を回転軸として内側へ倒れ込む構造になっている工具箱が開示されている。
また、特許文献3には、下金属板にて形成されたボックス本体(1)と、該ボックス本体の上面中央部に取り付けられたハンドル(6)(6)とからなり、ボックス本体(1)は、下段収納部(2)上に2つのカバー半体(10)(10)からなる下面開口の直方体のカバー(11)を上方から観音開き可能に取り付け、該カバー(11)内に、夫々左右2つの箱体からなる可動収納部を1又は複数段に重ねて配備し、カバー半体と可動収納部は、カバーを観音開きしたときに、各段の可動収納部の2個の箱体が左右に離間し、且つ上段ほど離間量が大きくなる様に連繋して構成され、ハンドルはカバー半体に対をなす様に且つ起伏可能に取り付けられている観音開きボックスにおいて、両カバー半体(10)の互いの対向縁が補強部(7)及び下向き補強杆(9)(9)で補強され、前記カバー半体(10)(10)の天板(5)(5)に倒れ状態のハンドル(6)(6)を該天板より低く収容可能なハンドル収容部(51)(51)が凹設され、補強部(7)の内、ハンドル収容部(51)の側面開口に対応して位置し金属板の曲げ加工によって形成された中空の中央補強杆(71)(71)に、ハンドル(6)(6)が脊中合わせに接近して起立可能、且つ、倒れ状態でハンドル収容部(51)(51)に納まり可能に取り付けられており、ハンドル(6)は、持ち手部分(61)の両端から互いに同じ方向に脚部(62)(62)が延び、該両脚部(62)(62)の先端に軸部(63)(63)を具え、該軸部が前記中央補強杆(71)内に嵌まって該中央補強杆(71)に支持され、該中央補強杆(71)に開設した切欠き部(74)(74)からハンドル(6)の脚部(62)(62)が回転可能に突出している、観音開きボックスが開示されている
実開昭51−138797号公報 実開昭61−109692号公報 特許第4527947号公報
前記特許文献2に開示された工具箱によれば、把手を牽引しない状態においてリンク機構が倒れ込んで把手が工具箱に密着することで工具箱の天面が比較的平坦になることから、前記特許文献1が有する欠点は解消されるが、工具箱を持ち運ぶ際に、腕の振りに追従して工具箱が把手に対して前後方向に揺れ動いて安定性に欠けるという問題点があった。
一方、前記特許文献3に開示された観音開きボックスによれば、ハンドルがハンドル収納部に収納されてボックスの天面が平坦になることから、前記特許文献1が有する欠点が解消されると共に、ハンドルが中央補強杆内に嵌め込んで支持された両脚部の軸部を回転軸として回転する構成になっていることから、前記特許文献2が有する問題点も解消されるが、ハンドルを立ち上げると、その状態が維持されるため、ボックスの天面を平坦にしたい場合には、ハンドルを倒す必要があり、ボックスの天面を利用したい時に素早く利用することができないという問題点があった。
そこで、本発明者は、ある程度の重量に耐えうる強度を有すると共に、被牽引物を持ち運ぶ際に安定性を確保でき、かつ、ハンドルの牽引を解除することによって自動的にコンパクトに折り畳まれるハンドルを得ること技術的課題として、その具現化をはかるべく、試行錯誤的に試作・実験を重ねた結果、被牽引物に対して取り付けられるハンドルをグリップと該グリップを被牽引物に連結するための一対のリンク部材とから構成し、リンク部材のグリップ側に位置付けられる先端部を該グリップに対して回転可能に軸止めすると共に被牽引物側に位置付けられる先端部を該被牽引物に対して回転可能に軸止めし、リンク部材の一方の先端部をグリップの長手方向に対してスライドできるように構成し、グリップを牽引した状態において一対のリンク部材が他方の先端部を基点として互いに向かい合う方向に傾斜する姿勢を維持するように該一対のリンク部材の他方の先端部を回転軸とした回転を規制する回転規制手段が設ければ、ある程度の重量に耐えうる強度を有すると共に、ハンドルの牽引を解除することによって自動的にコンパクトに折り畳まれるハンドルを得ることができるという刮目すべき知見を得、前記技術的課題を達成したものである。
前記技術的課題は、次の通りの本発明によって解決できる。
すなわち、本発明に係るハンドルは、被牽引物に対して取り付けられるハンドルであって、グリップと該グリップを被牽引物に連結するための一対のリンク部材とからなっており、リンク部材のグリップ側に位置付けられる先端部が該グリップに対して回転可能に軸止めされていると共に被牽引物側に位置付けられる先端部が該被牽引物に対して回転可能に軸止めされており、リンク部材の一方の先端部がグリップの長手方向に対してスライド可能になっており、グリップを牽引した状態において一対のリンク部材が他方の先端部を基点として互いに向かい合う方向に傾斜する姿勢を維持するように該一対のリンク部材の他方の先端部を回転軸とした回転を規制する回転規制手段が設けられているものである。
また、本発明は、前記ハンドルにおいて、回転規制手段が、一対のリンク部材のグリップに対して回転可能に軸止めされた先端部から互いに向かい合う方向へ向かって突出した突起及び/又は一対のリンク部材の被牽引物に対して回転可能に軸止めされた先端部から互いに向かい合う方向と反対方向へ向かって突出した突起であるものである。
また、本発明は、前記いずれかのハンドルにおいて、グリップが被牽引物に対して上下方向に起伏するように取り付けられているものである。
また、本発明は、前記いずれかのハンドルにおける被牽引物が工具箱のものである。
また、本発明は、前記いずれかのハンドルを備えた被牽引物である
本発明によれば、リンク部材のグリップ側に位置付けられる先端部を該グリップに対して回転可能に軸止めすると共に被牽引物側に位置付けられる先端部を該被牽引物に対して回転可能に軸止めし、リンク部材の一方の先端部をグリップの長手方向に対してスライドできるように構成し、グリップを牽引した状態において一対のリンク部材が他方の先端部を基点として互いに向かい合う方向に傾斜する姿勢を維持するように該一対のリンク部材の他方の先端部を回転軸とした回転を規制する回転規制手段が設けたので、グリップの牽引を解除すると、グリップの重量によって両リンク部材が互いに向かい合う方向に倒れ込んで自動的にコンパクトに折り畳まれると共に、被牽引物を持ち運ぶ際に、ハンドルに対する被牽引物の前後方向への揺動が抑制されて安定性が増す。
従って、本発明の産業上利用性は非常に高いといえる。
実施の形態1に係る工具箱を示した平面図である。 実施の形態1に係る工具箱を示した正面図である。 実施の形態1に係る工具箱を示した側面図である。 図3に示す工具箱の一方の片箱蓋を開いた状態を示した側面図である。 図1に示す工具箱の片箱蓋に補強枠・支持体・遮蔽体を取り付けた状態を示した斜視図である。 図5に示す片箱蓋を示した斜視図である。 図5に示す補強枠・支持体・遮蔽体を示した分解斜視図である。 図7に示す補強枠の裏側を示した斜視図である。 図5に示す片箱蓋の天板と天板補強枠との関係を示したA−A部分断面図である。 図5に示す片箱蓋の短側板と短側板補強枠との関係を示したB−B部分断面図である。 図1に示す工具箱のハンドルとハンドル収納部との関係を示したC−C部分断面図である。 図1に示す工具箱におけるハンドルのリンク機構を示した斜視図である。 図1に示す工具箱の牽引していない状態のハンドルとハンドル収納部との関係を示したD−D部分断面図である。 図1に示す工具箱の牽引した状態のハンドルとハンドル収納部との関係を示したD−D部分断面図である。 実施の形態2に係るハンドルの牽引していない状態を示した断面図である。 実施の形態2に係るハンドルの牽引した状態を示した断面図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
実施の形態1.
本実施の形態に係る被牽引物は、図1〜図3に示すように、観音開き工具箱1であり、金属板を折り曲げ加工してなる箱体2と該箱体2の天面中央に固定される一対のハンドル3,3とからなっている。そして、箱体2は、長方体状であり、下側を構成する箱底4と上側を構成する箱蓋5とからなっている。なお、箱体2の内部には、図4に示すように、箱蓋5を閉じた状態において上下に重なるように配置される一対のトレイ6,7が二組収納されている。
箱底4は、図2及び図3に示すように、底板8の二つの長辺からそれぞれ長側板9が立ち上がっていると共に二つの短辺からそれぞれ短側板10が立ち上がっている。また、箱蓋5は、長手方向に走る中央線に沿って二分割されており、これにより、一対の片箱蓋11,11を形成している。そして、各片箱蓋11は、天板12の二つの長辺の内で外縁側の長辺から長側板13が垂れ下がっていると共に二つの短辺からそれぞれ短側板14が垂れ下がっており、長側板13の下辺が箱底4を構成するいずれかの長側板9の上辺に回転可能に軸止めされている。これにより、箱蓋5を構成する一対の片箱蓋11,11を箱底4に対して観音開きできるようになっている。なお、一対の片箱蓋11,11は、箱底4及び両片箱蓋11,11の両短側板10,14に取り付けられた公知のロック機構15によって箱底4に対して箱蓋5を閉じた状態でロックできるようになっている。
一対のトレイ6,7は、図4に示すように、箱蓋5を閉じた状態においていずれかの片箱蓋11を構成する天板12の下方に位置するように箱体2の内部に収納されている。そして、一対のトレイ6,7の内で下側に位置する下トレイ6は、短尺状の第一リンク棒16を介して箱底4に連結されており、一対のトレイ6,7の内で上側に位置する上トレイ7は、短尺状の第二リンク棒17を介して片箱蓋11に連結されていると共に短尺状の第三リンク棒18を介して下トレイ6に連結されており、また、上・下トレイ6,7は、長尺状の第四リンク棒19を介して互いに連結された状態で箱底4に連結されている。なお、第二リンク棒17を除く三つのリンク棒16,18,19は、互いに平行に並べて配置されている。
一対の片箱蓋11,11における箱蓋5を閉じた状態において互いに対向する内縁には、図5に示すように、補強枠20が取り付けられている。
片箱蓋11における天板12の内縁には、図6に示すように、中央部分に、内縁端から外縁側に向かって一対の切込み21,21が形成されていると共に、当該一対の切込み21,21によって挟まれる部分を短くカットして箱体2の内方へ折り曲げてなる中央折曲片22が形成されており、中央部分を挟む両側部分に、内縁端から所定距離だけ外縁側へずれた位置を段状に折り曲げて天板12の外面よりも一段下がった段差片23が形成されていると共に、当該段差片23から内縁端を越えて伸びる部分を箱体2の内方へ折り曲げてなる内縁端折曲片24が形成されている。なお、一対の切込み21,21によって挟まれる中央部分には、ハンドル3を収容できるスペースが形成される。
片箱蓋11における両短側板14,14の内縁には、内縁端から所定距離だけ外縁側へずれた位置を段状に折り曲げて短側板14の外面よりも一段下がった段差片25が形成されていると共に、当該段差片25から内縁端を越えて伸びる部分を箱体2の内方へ折り曲げて内縁端折曲片26が形成されている。
一対の片箱蓋11,11における箱蓋5を閉じた状態において箱底4と対向する下縁には、下縁を越えて伸びる部分を箱体2の内方へ折り曲げて下縁端折曲片27が形成されている。
補強枠20は、図7及び図8に示すように、天板12の内縁を補強する天板補強枠28及び両短側板14,14の内縁を補強する一対の短側板補強枠29,29を一体的に連結してコ字状に形成されている。なお、補強枠20は、一枚の金属板を折り曲げ加工することによって形成されている。
天板補強枠28は、天板12の内縁の中央部分に配置される溝部30と天板12の内縁の両側部分に配置される枠部31,31とから構成されている。そして、溝部30は、図7に示すように、天板12の内縁に形成された一対の切込み21,21の間に跨る底壁32を有しており、底壁32から立ち上がる外縁側の側壁33が中央折曲片22の裏側に回り込むように位置付けられていると共に底壁32から立ち上がる内縁側の側壁34が天板12の内縁端に沿って位置付けられている。なお、外縁側の側壁33には、上端から天板12に沿って伸びる一対の突出片35,35が設けられていると共に両端側に通孔36が形成されており、内縁側の側壁34は、両端部分を残して中央部分を底壁32へ倒すように折り畳んで折畳片37を形成しており、両端部分に上方へ向かって開口した凹溝38が形成されている。また、枠部31は、図8に示すように、天板12の内縁折曲片24に密着するように配置される内壁39を有しており、内壁39から箱体2の外方へ伸びる部分を折り曲げて天板12の段差片23と重なるように配置される上壁40が形成されており、内壁39から箱体2の内方へ伸びる部分を折り曲げて上壁40と平行に配置される下壁41が形成されている。なお、上壁40は、図9に示すように、天板12の段差片23に重なった状態で該天板12の外面とフラットになる厚みを有している。
短側板補強枠29は、図8に示すように、短側板14の内縁折曲片26と密着するように配置される内壁42を有しおり、内壁42から箱体2の外方へ伸びる部分を折り曲げて短側板14の段差片25と重なるように配置される側壁43が形成されている。なお、側壁43は、図10に示すように、短側板14の段差片25に重なった状態で該短側板14の外面とフラットになる厚みを有している。
また、天板補強枠28の溝部30には、図7に示すように、ハンドル3を軸止めするための支持体44が固着されている。支持体44は、溝部30の底壁32に対して折畳片37と重ならないように固着される台座45を有しており、台座45の両端部には、溝部30の両側壁33,34に沿うように一対の軸止板46,46が立ち上がっている。さらに、天板補強枠28の枠部31には、溝部30の両端に形成される開口を塞ぐようにL字状の遮蔽体47,47が内壁39に固着されている。
そして、片箱蓋11の内縁に補強枠20を取り付けることにより、図5に示すように、天板12の内縁の中央部分に形成されたスペースに補強枠20の溝部30が嵌め込まれ、天板12の内縁の中央部分に溝部30及び両遮蔽体47,47によって囲まれたハンドル収納部48が形成される。よって、ハンドル収納部48は、天板12に対して箱体2の内方へ窪んだ形状になっており、内方(他方側のハンドル収納部48と向かい合う方向)へ向って開放した状態になっている。
なお、補強枠20は、片箱蓋11の内縁に取り付けた状態で、所定箇所をスポット溶接、ビス止め、リベット止めなどの接合手段によって接合することによって固着されている。具体的には、例えば、補強枠20の溝部30を構成する一対の突出片35,35を天板12に接合し、補強枠20の枠部31を構成する内壁39を天板12の内縁折曲片24に接合し、補強枠20の枠部31を構成する上壁40を天板12の段差片23に接合し、短側板補強枠29を構成する内壁42を短側板14の内縁折曲片26に接合し、短側板補強枠29を構成する側壁43を短側板14の段差片25に接合すればよいが、接合箇所はこれに限定されない。
一対のハンドル3,3は、図11に示すように、それぞれ一対の片箱蓋11,11に形成されたハンドル収納部48に固定されている。そして、ハンドル3は、図12に示すように、グリップ49と該グリップ49をハンドル収納部48に連結するためのリンク部材50とから構成されている。
グリップ49は、図1に示すように、細幅状に形成された把持部51と該把持部51の両端に位置付けられて太幅状に形成された軸受部52,52とからコ字状に形成されており、軸受部52の下面には、図13に示すように、リンク部材50が嵌り込む嵌合溝53が長手方向に走るように形成されている。
図14に示すように、リンク部材50の一方の先端部54は、グリップ49の軸受部52に形成された嵌合溝53に嵌め込まれた状態で該嵌合溝53を横切る軸棒55によって回転可能に軸止めされている。なお、軸受部52の軸棒55が通される軸孔56は、グリップ49の長手方向に沿って伸びる長孔状に形成されており、これにより、リンク部材50の一方の先端部54は、グリップ49の長手方向に対してスライド可能になっている。また、リンク部材50の他方の先端部57は、ハンドル収納部48の支持体44に設けられた一対の軸止板46,46の間に嵌め込まれた状態で該一対の軸止板46,46の間を横切る軸棒58によって回転可能に軸止めされている。また、他方の先端部57には、外方(他方側のリンク機構と向かい合う方向と反対方向)に向かって突出したカム突起59が形成されており、これにより、リンク部材50のハンドル収納部48に対する回転角度が規制される。
なお、一対の片箱蓋11,11に形成されたハンドル収納部48は、箱蓋5を閉じた状態において該箱蓋5の天面中央に並列して互いに向い合う方向に開放した状態となり、この時、両ハンドル収納部48,48の互いに対向する内縁端の少なくともグリップ49の把持部51下方に位置付けられる部分がグリップ49の把持部51下面よりも低い高さ位置で連なった状態、より好ましくはフラット又はフラットよりも低い高さ位置で連なった状態となる。また、両ハンドル収納部48,48に固定されたハンドル3は、互いのグリップ49の把持部51を近接させて配置されており、これにより、一対のグリップ49,49が平面視I字状に並列した状態となり、使用者が把持する部分が細幅になる。さらに、両グリップ49の把持部51は、内縁側に向かって厚みが厚くなるように形成されている。
次に、本実施の形態に係る観音開き工具箱の箱蓋を開けた時の各トレイの動作を説明する。
観音開き工具箱1の一対の片箱蓋11,11を観音開きして箱蓋5を開けると、図4に示すように、各片箱蓋11,11は、箱底4の長側板9の上辺を回転軸として回転する。この時、上トレイ7が第二リンク棒17に引っ張られて片箱蓋11に追従して外側へスライド移動すると共に、下トレイ6が第三リンク棒18及び第四リンク棒19に引っ張られて上トレイ7に追従して外側へスライド移動する。これにより、箱底2の上方に位置付けられていた上トレイ7,7及び下トレイ6,6が互いに離間し、かつ、上トレイ7,7の方が下トレイ6,6よりも大きく離間し、箱底2及び四つのトレイ6,6,7,7のそれぞれの上方に開いた状態となり、工具を出し入れし易くなる。さらに、片箱蓋11の天板12が斜め下方に向いた状態になるため、ハンドル収納部48からハンドル3のグリップ49が飛び出した状態となり、箱蓋5を閉じる際の持ち手として使用することができるようになる。
次に、本実施の形態に係る観音開き工具箱のハンドルの動作を説明する。
ハンドル収納部48に収納されたハンドル3は、図13に示すように、両リンク部材50,50が他方の先端部57を基点として互いに向かい合う方向へ倒れ込んだ状態となっている。この時、リンク部材50は、一方の先端部54を軸受部52の軸孔56の内側(他方側のリンク部材と向かい合う方向)に向かってスライド移動させることによって他方の先端部57を基点として内方(他方側のリンク部材と向い合う方向)へ倒れ込んだ状態となっており、リンク部材50全体がグリップ49の軸受部52に形成された嵌合溝53に嵌り込んだ状態になる。これにより、グリップ49は、ハンドル収納部48の支持体44を構成する台座45上に載積され、グリップ49の上面は、一対の片箱蓋11,11における天板12の外面と略同じ高さ(又は天板の外面よりも低い高さ)に位置付けられる。
次に、ハンドル収納部48に収納されたハンドル3のグリップ49を牽引すると、図14に示すように、両リンク部材50,50が立ち上がった状態となる。この時、リンク部材50は、一方の先端部54を軸受部52の軸孔56の外側(他方側のリンク部材と向かい合う方向と反対方向)に向かってスライド移動して他方の先端部57を回転軸としてある程度回転すると、リンク部材50の他方の先端部55から外方へ突出するカム突起59が支持体44を構成する台座45に接触してリンク部材50の回転が規制され、リンク部材50が他方の先端部55を基点として内方(他方側のリンク機構と向かい合う方向)へ傾斜した状態で維持される。これにより、グリップ49の牽引を解除すると、グリップ49の重量によって両リンク部材50,50が互いに向い合う方向へ倒れ込んで、ハンドル3が自動的にハンドル収納部48に収納される。
なお、図11に示すように、両ハンドル収納部48,48に収納されたハンドル3のグリップ49を牽引する際に、両ハンドル収納部48,48の互いに対向する内縁端の少なくともグリップ49の把持部51下方に位置付けられる中央部分がグリップ49の把持部51下面よりも低い高さ位置で連なった状態、より好ましくはフラットに連なった状態になっているため、両グリップ49,49の把持部51をまとめて把持することが容易にできる。また、両グリップ49,49の把持部51の内縁側に向って厚みが厚くなるように形成されているため、把持部51の下面が内縁側に向って下方へ傾斜した状態となり、把持部51の下側へ指を滑り込ませ易くなる。
実施の形態2.
本実施の形態は前記実施の形態1におけるハンドル及び該ハンドルを取り付ける支持体の変形例であり、図15及ぶ図16において図1〜図14と同一符号は同一又は相当部分を示している。本実施の形態に係るハンドル3は、グリップ49と該グリップ49を支持体44に連結するためのリンク部材50とから構成されている。
図16に示すように、リンク部材50の一方の先端部60は、ハンドル収納部48の支持体44に設けられた一対の軸止板46,46の間に嵌め込まれた状態で該一対の軸止板46,46の間を横切る軸棒58によって回転可能に軸止めされている。なお、一対の軸止板46,46の軸棒58が通される軸孔61は、グリップ49の長手方向に沿って伸びる長孔状に形成されており、これにより、リンク部材50の一方の先端部60は、グリップ49の長手方向に対してスライド可能になっている。また、リンク部材50の他方の先端部62は、グリップ49の軸受部52に形成された嵌合溝53に嵌り込んだ状態で該嵌合溝53を横切る軸棒55によって回転可能に軸止めされている。なお、他方の先端部62には、内方(他方側のリンク機構と向かい合う方向)に向かって突出したカム突起63が形成されており、これにより、リンク部材50のグリップ49に対する回転角度が規制される。
次に、本実施の形態に係る観音開き工具箱のハンドルの動作を説明する。
ハンドル収納部48に収納されたハンドル3は、図15に示すように、両リンク部材50,50が一方の先端部60を基点として互いに向かい合う方向へ倒れ込んだ状態となっている。この時、リンク部材50は、一方の先端部60を軸受部52の軸孔61の外側(他方側のリンク部材と向かい合う方向と反対方向)に向かってスライド移動させることによって一方の先端部60を基点として内方(他方側のリンク部材と向かい合う方向)へ倒れ込んだ状態となっており、リンク部材50の一部がグリップ49の軸受部52に形成された嵌合溝53に嵌り込んだ状態になる。これにより、グリップ49は、ハンドル収納部48の支持体44を構成する台座45上に載積され、グリップ49の上面は、一対の片箱蓋11,11における天板12の外面と略同じ高さ(又は天板の外面よりも低い高さ)に位置付けられる。
次に、ハンドル収納部48に収納されたハンドル3のグリップ49を牽引すると、図16に示すように、両リンク部材50,50が立ち上がった状態となる。この時、リンク部材50は、一方の先端部60を軸受部52の軸孔61の内側(他方側のリンク部材と向かい合う方向)に向かってスライド移動して他方の先端部62を回転軸としてある程度回転すると、リンク部材50の他方の先端部62から内方へ突出するカム突起63がグリップ49を構成する軸受部52に接触してリンク部材50の回転が規制され、リンク部材50が一方の先端部60を基点として内方(他方側のリンク機構と向かい合う方向)へ傾斜した状態で維持される。これにより、グリップ49の牽引を解除すると、グリップ49の重量によって両リンク部材50,50が互いに向かい合う方向へ倒れ込んで、ハンドル3が自動的にハンドル収納部48に収納される。
なお、前記実施の形態においては、本発明に係るハンドルを観音開きタイプの工具箱に採用しているが、片開きタイプの工具箱にも採用することができる。この場合には、箱蓋の天面にハンドルを一つ固定すればよい。
なお、本発明に係る回転規制手段として、リンク部材の連結される被牽引物に形成された壁を採用してもよく、この場合には、壁は、被牽引物から内方(他方側のリンク機構と向い合う方向)へ傾斜するように伸びており、リンク部材が被牽引物側の先端部を回転軸としてある程度回転すると、リンク部材の外方(他方側のリンク機構と向い合う方向と反対方向)を向く面が接触するように位置付けられている。これにより、ハンドルを牽引した状態において、一対のリンク機構を構成するそれぞれのリンク部材が先端部を基点として互いに向かい合う方向に傾斜する姿勢を維持するように該リンク部材の先端部を回転軸とした回転が規制される。また、本発明に係る回転規制手段として、リンク部材の連結されるグリップに形成された壁を採用してもよく、この場合には、壁は、グリップから外方(他方側のリンク機構と向い合う方向と反対方向)へ傾斜するように伸びており、リンク部材がグリップ側の先端部を回転軸としてある程度回転すると、リンク部材の内方(他方側のリンク機構と向い合う方向)を向く面が接触するように位置付けられている。これにより、ハンドルを牽引した状態において、一対のリンク機構を構成するそれぞれのリンク部材が先端部を基点として互いに向かい合う方向に傾斜する姿勢を維持するように該リンク部材の先端部を回転軸とした回転が規制される
前記各実施の形態においては、被牽引物として工具箱を例示したが、本発明に係るハンドル構造は、工具箱に限定されることなく、他の収容具に対しても適用することができる。
1 観音開き工具箱
2 箱体
3 ハンドル
4 箱底
5 箱蓋
6 下トレイ
7 上トレイ
8 底板
9 長側板
10 短側板
11 片箱蓋
12 天板
13 長側板
14 短側板
15 ロック機構
16 第一リンク棒
17 第二リンク棒
18 第三リンク棒
19 第四リンク棒
20 補強枠
21 切込み
22 中央折曲片
23 段差片
24 内縁折曲片
25 段差片
26 内縁折曲片
27 下縁折曲片
28 天板補強枠
29 短側板補強枠
30 溝部
31 枠部
32 底壁
33 側壁
34 側壁
35 突出片
36 通孔
37 折畳片
38 凹溝
39 内壁
40 上壁
41 下壁
42 内壁
43 側壁
44 支持体
45 台座
46 軸止板
47 遮蔽体
48 ハンドル収納部
49 グリップ
50 リンク部材
51 把持部
52 軸受部
53 嵌合溝
54 一方の先端部
55 軸棒
56 軸孔
57 他方の先端部
58 軸棒
59 カム突起
50 リンク部材
51 把持部
52 軸受部
53 嵌合溝
54 一方の先端部
55 軸棒
56 軸孔
57 他方の先端部
58 軸棒
59 カム突起
60 一方の先端部
61 軸孔
62 他方の先端部
63 カム突起

Claims (3)

  1. 箱体の上側に観音開きする一対の片箱蓋を備える観音開き工具箱であって、該一対の片箱蓋のそれぞれの天板に取り付けられる一対のハンドルを備え、該両ハンドルがグリップと該グリップを被牽引物に連結するための一対のリンク部材とからなっており、該両グリップが該一対の片箱蓋の互いに対向する内縁に沿って互いに近接するように並列に配置されており、該リンク部材のグリップ側に位置付けられる先端部が該グリップに対して回転可能に軸止めされていると共に被牽引物側に位置付けられる先端部が該被牽引物に対して回転可能に軸止めされており、リンク部材の一方の先端部がグリップの長手方向に対してスライド可能になっており、両グリップを牽引する場合に、該両グリップを互いに近接するように並列に配置した状態を維持しながら該天板に対して垂直方向に持ち上げることができるように構成されており、該両グリップが持ち上がった状態において一対のリンク部材が他方の先端部を基点として互いに向かい合う方向に傾斜する姿勢を維持するように該一対のリンク部材の他方の先端部を回転軸とした回転を規制する回転規制手段が設けられていることを特徴とする観音開き工具箱
  2. 回転規制手段が、一対のリンク部材のグリップに対して回転可能に軸止めされた先端部から互いに向かい合う方向へ向かって突出した突起及び/又は一対のリンク部材の被牽引物に対して回転可能に軸止めされた先端部から互いに向かい合う方向と反対方向へ向かって突出した突起である請求項1記載の観音開き工具箱
  3. 前記請求項1又は2のいずれかに記載の一対のハンドルを備えた観音開き工具箱
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