JP6420568B2 - 収穫用作業機およびこれを用いた収穫作業方法 - Google Patents
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Description
特許文献1には、椰子の実等のように、高所に結実する果実を収穫するための伸縮ブーム式の高所作業車が開示される。この高所作業車は、走行可能な下台と、下台上に旋回機構を介して設けられた上台と、上台に立設されたブラケットと、ブラケット上部の軸を支軸にして起伏可能な入り子式の伸縮ブームとを有し、この伸縮ブーム先端に、作業者が搭乗するプラットホームが設けられている。プラットホームは、回動可能(支軸まわりの正逆方向に回転運動が可能なこと、以下同じ)な一つのアーム部が、プラットホームの一部として取り付けられており、このアーム部とプラットホームとの間で果樹の幹を挟んで高所での作業姿勢を安定させるようになっている。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、収穫物を落下させずに収穫しつつも、作業姿勢の安定性を向上させ得る収穫用作業機および収穫作業方法を提供することを課題とする。
また、本発明の一態様に係る収穫用作業機の第二の好適態様として、上記第一の好適態様において、前記格納箱は、前記操作台よりも前記台車の前側に配置され、前記転倒防止装置は、前記フレームの基端部が、前記操作台よりも前記台車の前側の位置で回転可能に支持され、前記一対のアームのそれぞれは、前記フレームが前記台車の側方に張り出したときに、当該張り出したフレームから前記台車の前側に向かって張り出すように開かれることは好ましい。
このような構成であれば、フレームの長手方向での中央部を果樹の幹に接触させた後に、一対のアームにより果樹の幹を左右両側から挟み込んだとき、幹の中心が、台車の前後方向における格納箱の略中央またはそれよりも後方に位置するよう配置することができる。そのため、格納箱の中央またはその近傍に幹が位置するので、収穫時に果実を格納箱へと効率良く収容する上でより好適である。
また、上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る収穫作業方法は、果樹に結実する果実を収穫するときの作業の方法であって、上述した、本発明の一態様に係る収穫用作業機のいずれか一の態様を用い、前記昇降装置により前記操作台および前記格納箱を垂直方向に上昇させて果樹に結実する果実を収穫する収穫位置で停止した後は、前記転倒防止装置の一対のアームにより果樹の幹を左右両側から挟み込んで前記操作台および前記格納箱の上昇時の収穫位置を安定させ、その後に、前記格納箱に刈り取った果実を落とし込んで収穫することを特徴とする。
このような構成であれば、果樹の幹をその周方向の3点(一対のアームの2点とフレームの1点)で支持することができる。よって、収穫位置での作業姿勢を安定させる上でより好適である。
図1ないし図2に示すように、この収穫用作業機10は、不整地での走行が可能なクローラ装置1を下部に有する台車2を備え、台車2の後部(同図の右側)には駆動機構部3が設けられている。駆動機構部3の内部には、エンジン3aおよびこのエンジン3aの出力軸に連結された油圧ポンプ4、並びに収穫用作業機10の各油圧アクチュエータ6s、21、22、23を制御する圧油制御ユニット40、60等が設けられている(図4参照)。クローラ装置1は、台車2の左右にそれぞれ設けられた履帯1R、1Lを有する(図2参照)。左右の履帯1R、1Lは、エンジン3aの駆動により油圧ポンプ4から発生する圧油で駆動され、また、油圧ポンプ4から発生する圧油は、収穫用作業機10の各油圧アクチュエータ6s、21、22、23にも供給される(図4参照)。
本実施形態の例では、安全装置は、フレーム33の長手方向に沿って設けられたバンパ34と、このバンパ34が押圧されたときに作動する感知スイッチ24とを有する。感知スイッチ24としては、リミットスイッチや近接スイッチ等のスイッチを用いることができる。感知スイッチ24は、バンパ34が押圧されたときに作動することにより、幹Tが感知スイッチ24に直接当たることがなく、また、バンパ34がフレーム33の長手方向に沿って設けられているので、フレーム33の長手方向の広い範囲で作動するようになっている。
図2に示したように、収穫用作業機10の走行時は、転倒防止装置20は、台車2の右側の履帯1Rの外側の位置から突出しないように、一対のアーム31,32を閉じた状態で、昇降装置6の上フレーム6tの側面に沿った格納姿勢とされている。
果実を収穫するときは、作業者Pは、まず、操作台8の操縦装置9の走行用操作レバーを操作し、台車2を、椰子の木Wの幹Tの傍の適宜な準備位置で停止させる。準備位置とは最終的に操作台8を伸長させる本作業位置でなく、本作業位置よりも手前の位置がよい。転倒防止装置20の一対のアーム31,32を開くスペースを確保するためである。
次いで、作業者Pは、図5(c)に示すように、一対のアーム31,32により幹Tを把持可能な距離を見極めながら台車2を前進させて本作業位置を決定する。このとき、万一、図5(d)に示すように、フレーム33が幹Tに近づきすぎても、フレーム33の幹T側に設けたバンパ34が幹Tに触れることにより、上記安全装置が作動して直ちに台車2が停止する。安全装置が作動したときは、作業者Pは、僅かに台車2を後進させる。なお、同図(c)、(d)の矢印は、本作業位置まで台車2を前進させるイメージを示し、同図(d)の稲妻状の図形は、バンパ34が幹Tに触れたイメージを示している。
次いで、作業者Pは、図5(f)に示すように、一対のアーム31,32を幹に触れる位置まで更に閉じて幹を把持する。これにより、本実施形態によれば、幹Tを把持する左右一対のアーム31,32及びバンパ34の3点が、幹Tに対しほぼ均等に3方向から幹に触れる。そのため、高所の収穫位置での作業姿勢を安定させることができる。
以上説明したように、この収穫用作業機10によれば、収穫物を落下させずに収穫しつつも、高所での作業姿勢の安定性を向上させることができる。なお、本発明に係る収穫用作業機は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能なことは勿論である。
1R、1L(左右の)履帯
2 台車
3 駆動機構部
4 油圧ポンプ
5 シャシフレーム
6 昇降装置
7 格納箱
8 操作台
9 操縦装置
10 収穫用作業機
20 転倒防止装置
21 第一アーム駆動シリンダ
22 第二アーム駆動シリンダ
23 回動用シリンダ
24 感知スイッチ
31 第一アーム
32 第二アーム
33 フレーム
34 バンパ
35 ブラケット
40 挟持部圧油制御ユニット
41 第一アーム用切換弁
42 第二アーム用切換弁
43 フレーム回動用切換弁
50 演算装置
60 本体側圧油制御ユニット
61 アクセルシリンダユニット
62 挟持部用制御ユニット
63 昇降駆動制御ユニット
64 左用走行制御ユニット
65 右用走行制御ユニット
69 アンロード弁
70 タンク
71 左用走行モータ
72 右用走行モータ
P 作業者
F 果実
T 幹
W 椰子の木(果樹)
GL 地面
Claims (3)
- 果樹に結実する果実を収穫する収穫用作業機であって、
走行可能な台車上に、作業者が搭乗する操作台と、収穫する果実を格納する格納箱と、前記操作台および前記格納箱を垂直方向に昇降させるパンタグラフ式の昇降装置と、該昇降装置の上部またはそれよりも高い位置に設けられ且つ当該作業機の側方に張り出し可能な挟持式の転倒防止装置とを備え、
前記転倒防止装置は、果樹の幹を左右両側から挟み込むように開閉可能な一対のアームと、前記昇降装置の上部の位置に、基端部が垂直な軸まわりで回動可能に支持された長尺なフレームとを有し、
前記一対のアームは、それぞれの基端側の部分が、前記フレームの両端部に垂直な軸まわりで回動可能に支持されており、
前記フレームおよび前記一対のアームは、前記一対のアームが閉じられるとともに前記フレームが前記台車の前後方向に沿った格納姿勢と、前記フレームが前記台車の側方に張り出すとともに前記一対のアームが開いた展開姿勢とに位置可能に設けられていることを特徴とする収穫用作業機。 - 前記転倒防止装置は、果樹の幹に接触可能なように前記フレームの長手方向に沿って前記フレームに設けられたバンパと、該バンパが果樹の幹に接触して押圧されたときに信号を出力する感知スイッチと、該感知スイッチからの信号を取得して当該信号が出力されているときには前記台車の走行を停止させる演算装置とを有する安全装置を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の収穫用作業機。
- 果樹に結実する果実を収穫するときの作業の方法であって、
走行可能な台車上に、作業者が搭乗する操作台と、収穫する果実を格納する格納箱と、前記操作台および前記格納箱を垂直方向に昇降させるパンタグラフ式の昇降装置と、該昇降装置の上部またはそれよりも高い位置に設けられ且つ当該作業機の側方に張り出し可能な挟持式の転倒防止装置とを備え、
前記転倒防止装置は、果樹の幹を左右両側から挟み込むように開閉可能な一対のアームと、前記一対のアームを開閉する油圧シリンダと、該油圧シリンダを任意の伸縮位置において停止させるとともにその任意の伸縮位置を保持可能な油圧回路とを備え、前記一対のアームが、その開閉範囲において任意の開度での停止およびその停止時の位置を保持可能とされており、
さらに、前記一対のアームは、前記停止時の位置として、各アームが果樹の幹に触れない位置で幹の左右両側に各アームを対向させた対向位置と、各アームで果樹の幹を左右両側から挟み込む挟持位置とに位置可能に設けられている収穫用作業機を用い、
前記昇降装置により前記操作台および前記格納箱を上昇または下降させるときは、前記一対のアームを前記対向位置に位置させ、
前記昇降装置により前記操作台および前記格納箱を垂直方向に上昇させて果樹に結実する果実を収穫する収穫位置で停止した後は、前記一対のアームを、前記挟持位置に位置させることを特徴とする収穫作業方法。
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