JP6660645B2 - 草刈機 - Google Patents

草刈機 Download PDF

Info

Publication number
JP6660645B2
JP6660645B2 JP2015127137A JP2015127137A JP6660645B2 JP 6660645 B2 JP6660645 B2 JP 6660645B2 JP 2015127137 A JP2015127137 A JP 2015127137A JP 2015127137 A JP2015127137 A JP 2015127137A JP 6660645 B2 JP6660645 B2 JP 6660645B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boom
mowing
valve
switching
arm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015127137A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017006080A (ja
Inventor
友之 長畑
友之 長畑
Original Assignee
株式会社ササキコーポレーション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ササキコーポレーション filed Critical 株式会社ササキコーポレーション
Priority to JP2015127137A priority Critical patent/JP6660645B2/ja
Publication of JP2017006080A publication Critical patent/JP2017006080A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6660645B2 publication Critical patent/JP6660645B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Harvester Elements (AREA)

Description

本発明は、トラクタの3点リンク機構等に装着されて草刈り作業を行うアーム連結型農業用草刈機械に関するもので、詳細には草刈り作業時の作業部の姿勢操作機構に関するものである。
この種の刈取り装置の従来技術として特許第3806465号公報や、特許第5512151号公報が開示されている。
特許第3806465号公報には、「第1アーム(11)の先端寄り部に第2アーム(12)の上部を車幅方向(W)へ回動可能に支持し、第2アーム(12)の下部に第3アーム(13)を車体(2)の前後方向に回動可能に支持し、第3アーム(13)の下部に作業機(30)を車幅方向(W)に回動可能に支持して、第3アーム(13)を車幅方向(W)にも回動可能に支持して、回動を規制するストップ手段(B)を設けた」作業装置の開示がされている。また、特許第5512151号公報には、「支持部材の車幅方向一端部に枢支された第1アームと、第1アームに回動可能に連結され、先端に草刈機本体を装着した第2アームとを備えるアーム連結型草刈機において、リフトシリンダと第1リンクと第2リンクによって、草刈機本体を草刈り作業状態と格納状態とに容易に切り替えることができるアーム連結型草刈機」が開示されている。
特許第3806465号公報 特許第5512151号公報
トラクタに装着されて使用されるアーム連結型草刈機の場合、少なくとも第1アームと第2アームと刈取り作業部のそれぞれの連結部の関節部を油圧シリンダの伸縮によって回動させて刈取り作業部を刈取り圃場面に接地させて作業が行われる。前記のように少なくとも3か所の油圧シリンダを操作しながらの作業となるが、刈取り圃場面は常に凸凹が存在していて、トラクタの走行操縦とともに圃場面の凸凹に対応させて各油圧シリンダを操作しながら刈取り作業部を追従させなければ刈残し等が発生する。このため、刈取り作業は熟練を要した作業者でないと行えない問題があった。
従来技術の特許文献1に示される作業装置は、凸凹の圃場面に合わせやすくするため作業機を支持している第3アームの接続部を車体の前後方向に回動可能とするとともに、第2アームとの接続部を車幅方向にも回動可能として、回動を規制するストップ手段を設けているため、追従範囲は限定されたものとなっている。また、特許文献2は、アーム連結型草刈機の草刈り作業部を容易に格納する技術の内容となっている。
このため本発明の目的は、アーム連結型草刈り機において、草刈り作業時の草刈作業部を圃場の凸凹に簡単な操作で容易に追従させることができるアーム連結型草刈機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために請求項1の草刈機は、
農業用トラクタに装着される支持フレームと、
前記支持フレームの車幅方向一端部に上下回動自在に支持された第1ブームと、
前記第1ブームを上下方向に回動させるリフトシリンダを含む第1リンク機構と、
前記第1ブームの回動端側に回動自在に連結され、先端に草刈作業部を装着した第2ブームと、
前記第2ブームに対し草刈作業部を上下方向に回動させる草刈作業部回動シリンダを含む第2リンク機構を備える草刈機において、
前記第1ブームの前記リフトシリンダの伸縮用油圧回路内には、前記リフトシリンダを伸縮させるための油圧操作バルブと、
前記リフトシリンダの伸縮を自由状態に切り替える切換バルブを設け
前記切換バルブの切り替えは、電気的に制御されていて、前記油圧操作バルブを第1ブームが下降する方向に切換えると自動的に切り替わるように設定されていることを特徴とする草刈機である。
また、前記切換バルブは、前記リフトシリンダの前記第1ブームを上昇させる配管側に設けられ、前記第1ブームが下降する方向のみを阻止するチェックバルブを設けた側と、
前記チェックバルブを解除して流通が自由な状態側とに油圧回路の切換が行える切換バルブであり、前記切換バルブの切換は、前記油圧操作バルブ操作する操作レバーに設けた前記切換バルブの回路を切換えるための切換バルブ切換スイッチを押しているときのみ回路が解放された側に切換える、ことを特徴とする草刈機である。
この発明によれば、リフトシリンダを伸縮させるための油圧操作バルブと、リフトシリンダの伸縮を自由状態に切り替える切換バルブが設けられていることによって、草刈り作業部が圃場面に接地状態でリフトシリンダの伸縮を自由状態に切り替えると、圃場の凸凹があっても自動的に第1ブームが上下に動き、草刈作業部が自動で凸凹面に追従して熟練を要さず草刈り作業が行える。
また、切換バルブは、油圧配管の第1ブームが下降する方向のみを阻止するチェックバルブを設けた側と、チェックバルブを解除して流通が自由な状態側とに油圧回路の切換が行える切換バルブであることによって、流通が自由な状態でないときに障害物等によって草刈作業部の上昇側に外力が作用したときにチェックバルブが自動で開き草刈作業部が上昇して外力から草刈機を保護することができる。
本発明を実施した草刈機の作業状態の後面図である。 本発明を実施した草刈機の作業状態の平面図である。 本発明を実施した草刈機の油圧回路図である。 本発明を実施した草刈機の油圧バルブを操作する操作レバー部の斜視図である。
この発明の実施の一形態に係る実施例を、図面に基づいて説明する。
Aは、本発明の実施例に係る草刈機である。1は、草刈機Aを駆動する農業用トラクタである。本例の説明においては、図2に示す上方側を進行方向の前方側、下方側を後方側として説明する。
本例に示す草刈機Aは、トラクタ1の後方に設けたトラクタ3点リンク機構12に装着され、トラクタ1からの動力により駆動され使用されるものである。10は、トラクタトップリンク、11,11はトラクタロアリンクである。それぞれ農業用トラクタ1後部に設けられ、トップリンク10、ロアリンク11,11でトラクタの3点リンク機構を構成していて、装着された草刈機Aを昇降可能に連結して牽引する。
本例の草刈機Aは、トラクタ1に装着する装着部を設けた支持フレーム2の車幅方向の一端にアーム部3を設け、アーム部3の先端部に草刈作業部4を設けている。アーム部3は、支持フレーム2側に一端を進行方向と直交する方向に回動自在に設けた第1ブーム30と、第1ブーム30の回動端側に一端を回動自在に連結された第2ブーム32からなり、トラクタ1の側方に草刈作業部4を位置させて草刈作業を行う。
支持フレーム2は、農業用トラクタ1後部に連結され、草刈機Aの車幅方向の一端に油圧オイルタンク50が載置される。他端に位置する22はマストである。マスト22は、支持フレーム2の車幅方向の一端部、この実施例では図1に図示されるように、草刈機A後面視左端に固定される。300は、リフトシリンダである。リフトシリンダ300は、基部はリフトシリンダ軸301で回動自在にマスト22の取付端とは反対端の支持フレーム2に取り付けられる。302は、リフトシリンダ先端軸であり、リフトシリンダ300の先端に設けられる。リフトシリンダ300の先端部と第1ブーム30は第1リンク機構31を介して連結されている。
第1リンク機構31は、支持フレーム2に一端を回動自在に連結された第1リンクアーム310と、一端を回動自在に第1ブーム30に連結された第2リンクアーム312とがそれぞれの端部を回動自在に連結部であるリフトシリンダ先端軸302で連結され、リフトシリンダ先端軸302と支持フレーム2とに架け渡され回動自在に連結されて、伸縮することで第1ブーム30を上下方向に回動させるリフトシリンダ300で構成されている。第1リンクアーム310は、全体として略逆く字型からなり、支持フレーム2に設けられたマスト22に、一端を第1リンクアーム回動軸311を回動中心として回動自在に連結される。第1リンクアーム310の他端は、リフトシリンダ先端軸302に同軸を回動中心として回動可能にリフトシリンダ300に取り付けられる。
第2リンクアーム312は、一端を第2リンクアーム回転軸313を回動中心として回動自在に第1ブーム30に連結される。第2リンクアーム312の他端は、連結部であるリフトシリンダ先端軸302に同軸を回動中心として回動可能にリフトシリンダ300に取り付けられる。第1リンクアーム310と第2リンクアーム312は、リフトシリンダ先端軸302で回動自在に連結される。
第1ブーム30は上下回動自在に、第1ブーム回動軸303を回動中心として回動自在にマスト22に連結される。第1ブーム30は、同時に、支持フレーム2の車幅方向一端部であるマスト22に、第1リンクアーム310、第2リンクアーム312、リフトシリンダ300を介して支持される。
第2ブーム32は、本例においては、第1ブーム30に連結され進行方向左右方向に回動する側方回動アーム320と、側方回動アーム320に一端を連結され進行方向前後方向に回動する前後方向回動アーム321と、前後方向回動アーム321の回動端側に前後方向回動自在に連結された草刈作業部保持アーム326で構成されていて、前後方向回動アーム321を回動させることにより、草刈作業部4をトラクタ1に対し前後に移動させることが可能である。
側方回動アーム320と第1ブーム30端部は、前後方向に設けられる第2ブーム回動軸324により連結される。第2ブーム回動シリンダ322の伸縮に応じて側方回動アーム320は、第2ブーム回動軸324を回動中心として上下方向即ち車幅方向に回動する。
第2ブーム回動シリンダ322は、基部が第1ブーム30の第2リンクアーム回転軸313寄りに取り付けられる。第2ブーム回動シリンダ322先端部は、側方回動アーム320から第2ブーム回動軸324よりも第1ブーム30側に延設された位置に設けられた第2ブーム回動シリンダ先端軸327に連結されている。第1ブーム30と側方回動アーム320は上下方向に回動自在である。
前後方向回動アーム321は、中空円筒状の金属製角パイプからなる。323は、第2ブーム前後方向回動シリンダである。第2ブーム前後方向回動シリンダ323の基部は側方回動アーム320に取り付けられる。第2ブーム前後方向回動シリンダ323の先端は、前後方向回動アーム321の略中央部に取り付けられる。前後方向回動アーム321は側方回動アーム320に対し前後方向すなわち、進行方向あるいは後退方向に回動自在である。
側方回動アーム320は、第1ブーム30に対して前後方向回動アーム321を、回動方向が90度異なる上下方向及び前後方向に回動するように、第1ブーム30と前後方向回動アーム321とを連結する。前後方向回動アーム321は、側方回動アーム320と反対側の一端に連結された草刈作業部保持アーム326を介して、先端に草刈作業部4を連結する。第2ブーム回動シリンダ322及び第2ブーム前後方向回動シリンダ323の伸縮に応じて前後方向回動アーム321は、第2ブーム回動軸324と側方回動アーム320に設けた回動支点軸325を回動中心として上下方向と前後方向すなわち、車幅方向と進行方向あるいは後退方向に回動する。
草刈作業部保持アーム326は、前後方向回動アーム321と草刈作業部4とを連結する。前後方向回動アーム321と草刈作業部保持アーム326は前後方向すなわち、進行方向あるいは後退方向に回動支点328を回動中心として回動自在である。
334は、草刈作業部回動シリンダである。草刈作業部回動シリンダ334は、草刈作業部保持アーム326に対し草刈作業部4を前後方向の草刈作業部回動軸337を回動中心として上下方向に回動させる。
33は、第2リンク機構である。第2リンク機構33は、草刈作業部保持アーム326側に一端を回動自在に連結された作業部側第1リンクアーム330と、一端を回動自在に草刈作業部4側に連結された作業部側第2リンクアーム331とが回動自在に連結され、作業部側第2リンクアーム331と草刈作業部保持アーム326側とに架け渡され回動自在に連結された草刈作業部回動シリンダ334で構成されている。
作業部側第1リンクアーム330は半円形ほどのリング状からなり、作業部側第2リンクアーム331も全体として略半円形ほどのリング状からなり、作業部側第1リンクアーム330と作業部側第2リンクアーム331は取付軸332で連結される。作業部側第1リンクアーム330は、取付軸333で草刈作業部保持アーム326に連結される。作業部側第2リンクアーム331と草刈作業部4は、取付軸335で草刈作業部4に連結される。前後方向の草刈作業部回動軸337を回動中心として草刈作業部4は回動可能に連結される。そのため、草刈作業部4は草刈作業部保持アーム326に対し上下方向に回動自在である。
作業部側第2リンクアーム331と、草刈作業部回動シリンダ334は、作業部側第1リンクアーム330と作業部側第2リンクアーム331との連結軸332よりも、草刈作業部4側の取付軸335から離れた位置の取付軸336で回動自在に連結される。
作業部側第1リンクアーム330と作業部側第2リンクアーム331とで略円形リング状からなる。そのため、移動量が大きくなり、全体としての折畳み量を大きくすることが可能となる。
前後方向回動アーム321の中空円筒状の金属製角パイプ内には、側方回動アーム320と草刈作業部保持アーム326とを回動自在に連結するロッド(図示せず)が設けられていて、前後方向回動アーム321とで平行リンクが構成されている。このため、前後方向回動アーム321が前後方向に回動した場合においても草刈作業部保持アーム326が進行方向に対し直交した状態を維持するように構成されている。従って、草刈作業部4も直交した状態を維持する。
草刈作業部4は、進行方向と直交する方向の草刈作業部回転軸40に、草刈刃41が多数突設させて取り付けられる。草刈作業部4の上方は回転する草刈刃41からの飛散を防ぐ保護カバーが設けられている。42はゲージローラで、草刈作業部回転軸40の後方に位置して水平方向の回転軸を有していて、作業時は圃場面に接地して刈り高さを安定させる。43は油圧モータである。油圧モータ43は、油圧ポンプ51で発生した油圧により回転して、草刈刃41を取付けた草刈作業部回転軸40を回転駆動させる。
草刈機Aの各油圧作動部は、支持フレーム2の前方部中央に設けられ、トラクタ1からの動力で回転駆動される油圧ポンプ51から発生される油圧によって作動する。トラクタ1からの動力は、油圧ポンプ51の前方に突設して設けた入力軸(図示せず)とトラクタ1のPTO軸(図示せず)とをユニバーサルジョイント等で連結して入力される。支持フレーム2の図1に示す右側には油圧オイルタンク50が設けられ、各油圧作動部に配管されて使用されるオイルが貯留されている。また、各油圧作動部への配管の切換を行う油圧操作バルブ52は油圧オイルタンク50の中央側側方部のカバー内に設けられている。油圧操作バルブ52は電動で作動する電動バルブが採用されていて、トラクタ1内の運転席近傍に設けられた操作レバー6によって電動操作される。各油圧作動部は油圧ホース等(図示せず)で配管されている。
図3は、本発明の草刈機Aの油圧回路図である。油圧の発生源である油圧ポンプ51は、トラクタ1からの動力によって回転され油圧を発生させる。本例において油圧ポンプ51は、草刈作業部4を回転させるための油圧系統と、各油圧シリンダを操作するための油圧系統との2系統に分かれて設けられている。草刈作業部4を回転させるための油圧モータ43は、油圧ポンプ51から草刈刃回転操作バルブ524を通って配管されている。草刈刃回転操作バルブ524は、電動で作動する電磁バルブとなっていて、油圧モータ43の回転方向を正逆に切り替えるポートとニュートラルポートが備えられている。ニュートラル時は、油圧モータ43の正逆回転回路と油圧オイルタンク50へ通ずるドレーン回路が連通した状態となり、正逆回転切替時や停止操作時の油圧モータ43からの惰性回転による逆油圧発生を防止する。また、加圧側の回路にはリリーフバルブ54が設けられていて、回路内が一定の圧力以上となった場合に油圧オイルタンク50にオイルが逃げて圧力が一定以上に上昇しないようになっている。
各油圧シリンダを操作するための油圧系統は、油圧ポンプ51と各シリンダとの間に油圧操作バルブ52が設けられていて各シリンダの伸縮作動を切替操作する。油圧操作バルブ52は、リフトシリンダ操作バルブ520、第2ブーム回動シリンダ操作バルブ521、第2ブーム前後方向回動シリンダ操作バルブ522、草刈作業部回動シリンダ操作バルブ523が一体となって設けられている。各操作バルブの加圧側回路内には、リリーフバルブ54が設けられていて、回路内が一定の圧力以上となった場合に油圧オイルタンク50にオイルが逃げて圧力が一定以上に上昇しないようになっている。各バルブは、電動で作動する電磁バルブであり、トラクタ1運転席近傍に設けた操作レバー6によって電気的に操作される。
リフトシリンダ操作バルブ520は、第1ブーム30の昇降を行うリフトシリンダ300の伸縮を操作するためのバルブである。リフトシリンダ300の第1ブーム30を持ち上げる側のポートとリフトシリンダ操作バルブ520との間には、切換バルブ53が設けられている。切換バルブ53は、第1ブーム30が下降する方向が阻止され、上昇する方向が自由状態となっているチェックバルブ530側と、回路が解放され第1ブーム30の昇降が自由状態となる側とに切換が行える。
切換バルブ53をチェックバルブ530側に切換えた状態で、第1ブーム30を持ち上げる方向にリフトシリンダ操作バルブ520を切換えると、オイルは切換バルブ53のチェックバルブ530を通過してリフトシリンダ300の本例における縮む側のポートに流れ、他方のポートのオイルは油圧オイルタンク50への戻り側の回路に流れる。第1ブーム30を下降させる方向にリフトシリンダ操作バルブ520を切換えると、切換バルブ53が回路を解放された側に切り替わる。切替は電気的に制御されていてリフトシリンダ操作バルブ520を切換えると自動的に切り替わるように設定されている。このため、リフトシリンダ300が本例における伸びる方向のポートにオイルが流入するとともに、他方のポートからは切換バルブ53を経由してオイルは油圧オイルタンク50への戻り側の回路に流れる。
リフトシリンダ操作バルブ520がニュートラル状態では、第1ブーム30が下降する方向、即ち本例におけるリフトシリンダ300が伸びる方向の回路が切換バルブ53のチェックバルブ530によって封鎖された状態となって、第1ブーム30の下降がロックされた状態となる。このとき、第1ブーム30を上昇させる方向に外力が作用したときには、チェックバルブ530が開き上昇方向には自由に第1ブーム30が動くことができる。このため、草刈作業部4が障害物等により不用意に持ち上げられたときには、アーム部3に過大な負荷が作用することを防止して草刈機Aを保護する。
また、草刈作業時に草刈作業部4が圃場面に接地した状態で、リフトシリンダ操作バルブ520をニュートラル状態にして、切換バルブ53を回路が解放された側に切換えると、第1ブーム30の昇降が自由状態になるため、草刈作業部4の自重によって刈取り圃場面の凹凸に合わせて草刈作業部4が自動的に追従して刈取り高さを一定にすることができる。このため作業者は、刈取り圃場面の凹凸に合わせて頻繁に操作レバー6を操作する必要が無いため、容易に作業が行える。切換バルブ53を回路が解放された側に切換えるには、トラクタ1の運転席近傍に設けた操作レバー6の切換バルブ切換スイッチ62を押すと切換えられる。切換バルブ切換スイッチ62は、押しているときのみ切り替えが行われる。
第2ブーム回動シリンダ操作バルブ521、第2ブーム前後方向回動シリンダ操作バルブ522、草刈作業部回動シリンダ操作バルブ523は、それぞれ同一の回路構成となっていて、第2ブーム回動シリンダ322、第2ブーム前後方向回動シリンダ323、草刈作業部回動シリンダ334にそれぞれ配管されている。各操作バルブは、ニュートラル状態では、各シリンダの伸縮が阻止された状態に回路が閉じられる。各操作バルブをそれぞれ伸縮方向に切換えると、各シリンダが伸縮してアーム部3を動かして草刈作業部4の傾斜姿勢や位置を操作することができる。
各操作バルブの操作は、トラクタ1の運転席近傍に設置した操作レバー6によって電気的に操作される。図4は操作レバー6を示したものである。操作レバー6は、片手で握れるような棒状のグリップ状となっていて、前後左右に傾倒することによって各シリンダを操作する。操作レバー6は矩形のボックスの上方に設けられていて、前方部には草刈作業部4の回転方向を切換える回転方向切換スイッチ60が設けられている。回転方向切換スイッチ60は、前後方向に倒すと草刈作業部4の回転方向が変更され、中央部に位置させると油圧回路がフリー状態となり回転が停止する。矩形のボックス内には、操作レバー6からの信号によって各操作バルブを作動させるための制御部が内蔵されている。
操作レバー6の上面部には、左右に並んでシリンダ切換スイッチ61と切換バルブ切換スイッチ62が備えられている。各スイッチは押しているときのみ作動するスイッチであり、操作レバー6を握った状態で親指で操作する。切換バルブ切換スイッチ62を押すと、切換バルブ53を回路が解放された側に切換えることができる。本例においては、操作レバー6を図4の前方に倒すとリフトシリンダ300が伸びて第1ブーム30を下方に回動させ、後方に倒すとリフトシリンダ300が縮んで第1ブーム30を上方に回動させる。また、左に倒すと第2ブーム回動シリンダ322が縮んで第2ブーム32が側方外側に回動し、右に倒すと第2ブーム回動シリンダ322が伸びて第2ブーム32が側方内側に回動する。さらに、シリンダ切換スイッチ61を押しながら左に倒すと、草刈作業部回動シリンダ334が伸びて草刈作業部4を下方に回動させ、右に倒すと、草刈作業部回動シリンダ334が縮んで草刈作業部4を上方に回動させる。さらにまた、シリンダ切換スイッチ61を押しながら操作レバー6を前方に倒すと、第2ブーム前後方向回動シリンダ323が伸びて第2ブーム32の前後方向回動アーム321が前方に回動し、後方に倒すと第2ブーム前後方向回動シリンダ323が縮んで第2ブーム32の前後方向回動アーム321が後方に回動する。
次にこの発明の草刈機Aを用いて草刈り作業を行う場合について説明する。トラクタ1の後方に設けた左右一対のロアリンク11とその中央上方に設けたトップリンク10とからなるトラクタ3点リンク機構12に、草刈機の支持フレーム2前方に設けた装着部のロアリンクピン21が前記ロアリンク11と、同じく左右のロアリンクピン21部分から門型に上方へ形成したマストフレームの頂部に設けたトップリンクピン20が前記トップリンク10とをそれぞれ連結させてトラクタ1に草刈機を装着する。また、草刈機前方中央部に設けた油圧ポンプ51の入力軸とトラクタ1のPTO軸とをユニバーサルジョイント等により連結させ、油圧ポンプ51を駆動可能にする。
草刈り圃場においてトラクタ1のPTO軸を回転させ油圧ポンプ51を駆動し、操作レバー6を操作してアーム部3を作動させ草刈作業部4を草刈圃場面に位置させる。回転方向切換スイッチ60を希望の回転方向に倒して草刈作業部4を回転駆動させる。そして、トラクタ1を走行させると草刈作業が行われる。作業中は、切換バルブ切換スイッチ62を押すと、第1ブーム30の昇降が自由状態となり、草刈作業部4のゲージローラ42が自重により圃場面の凸凹に当接して追従し刈取り高さを一定にする。
この発明は、トラクタ等の走行機後方に装着されて使用される草刈り作業をするためのアーム連結型草刈機に利用される。
1 トラクタ
10 トップリンク
11 ロアリンク
12 3点リンク機構
2 支持フレーム
20 トップリンクピン
21 ロワーリンクピン
22 マスト
3 アーム部
30 第1ブーム
300 リフトシリンダ
301 リフトシリンダ軸
302 リフトシリンダ先端軸
303 第1ブーム回動軸
31 第1リンク機構
310 第1リンクアーム
311 第1リンクアーム回動軸
312 第2リンクアーム
313 第2リンクアーム回動軸
32 第2ブーム
320 側方回動アーム
321 前後方向回動アーム
322 第2ブーム回動シリンダ
323 第2ブーム前後方向回動シリンダ
324 第2ブーム回動軸
325 回動支点軸
326 草刈作業部保持アーム
327 第2ブーム回動シリンダ先端軸
328 回動支点軸
33 第2リンク機構
330 作業部側第1リンクアーム
331 作業部側第2リンクアーム
332 取付軸
333 取付軸
334 草刈作業部回動シリンダ
335 取付軸
336 取付軸
337 草刈作業部回動軸
4 草刈作業部
40 草刈作業部回転軸
41 草刈刃
42 ゲージローラ
43 油圧モータ
50 油圧オイルタンク
51 油圧ポンプ
52 油圧操作バルブ
520 リフトシリンダ操作バルブ
521 第2ブーム回動シリンダ操作バルブ
522 第2ブーム前後方向回動シリンダ操作バルブ
523 草刈作業部回動シリンダ操作バルブ
524 草刈刃回転操作バルブ
53 切換バルブ
530 チェックバルブ
54 リリーフバルブ
6 操作レバー
60 回転方向切換スイッチ
61 シリンダ切換スイッチ
62 切換バルブ切換スイッチ

Claims (1)

  1. 農業用トラクタに装着される支持フレームと、
    前記支持フレームの車幅方向一端部に上下回動自在に支持された第1ブームと、
    前記第1ブームを上下方向に回動させるリフトシリンダを含む第1リンク機構と、
    前記第1ブームの回動端側に回動自在に連結され、先端に草刈作業部を装着した第2ブームと、
    前記第2ブームに対し草刈作業部を上下方向に回動させる草刈作業部回動シリンダを含む第2リンク機構を備える草刈機において、
    前記第1ブームの前記リフトシリンダの伸縮用油圧回路内には、前記リフトシリンダを伸縮させるための油圧操作バルブと、
    前記リフトシリンダの伸縮を自由状態に切り替える切換バルブを設け、
    前記切換バルブの切り替えは、電気的に制御されていて、前記油圧操作バルブを第1ブームが下降する方向に切換えると自動的に切り替わるように設定され
    前記切換バルブは、前記リフトシリンダの前記第1ブームを上昇させる配管側に設けられ、前記第1ブームが下降する方向のみを阻止するチェックバルブを設けた側と、
    前記チェックバルブを解除して流通が自由な状態側とに油圧回路の切換が行える切換バルブであり、
    前記切換バルブの切換は、前記油圧操作バルブ操作する操作レバーに設けた前記切換バルブの回路を切換えるための切換バルブ切換スイッチを押しているときのみ回路が解放された側に切換える、
    ことを特徴とする草刈機。
JP2015127137A 2015-06-25 2015-06-25 草刈機 Active JP6660645B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015127137A JP6660645B2 (ja) 2015-06-25 2015-06-25 草刈機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015127137A JP6660645B2 (ja) 2015-06-25 2015-06-25 草刈機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017006080A JP2017006080A (ja) 2017-01-12
JP6660645B2 true JP6660645B2 (ja) 2020-03-11

Family

ID=57760357

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015127137A Active JP6660645B2 (ja) 2015-06-25 2015-06-25 草刈機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6660645B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024054754A1 (en) * 2022-09-07 2024-03-14 Textron Inc. Turf mower hydraulic lift control system and method

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106900264B (zh) * 2017-03-29 2023-04-28 江苏赛欧智能科技有限公司 电控全液压割草机及其割草头浮动方法
CN107155506B (zh) * 2017-06-30 2022-12-27 山东天盛机械科技股份有限公司 一种悬挂式智能果园割草机

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5853519U (ja) * 1981-10-06 1983-04-12 株式会社日本除雪機製作所 草刈装置における障害物回避機構
JPH0523805U (ja) * 1991-04-04 1993-03-30 三陽機器株式会社 作業機装着用アームのトラクタへの着脱手段
JPH10262433A (ja) * 1997-03-21 1998-10-06 Ishikawajima Shibaura Mach Co Ltd 多連モアの昇降・回転駆動制御装置
JP3728365B2 (ja) * 1997-04-15 2005-12-21 株式会社日本除雪機製作所 作業装置
JP2000188919A (ja) * 1998-12-25 2000-07-11 Komatsu Zenoah Co 自走式草刈機およびその草刈方法
JP2000324926A (ja) * 1999-05-19 2000-11-28 Teiji Takaoku 自走式搭載型草刈装置
US8109069B2 (en) * 2009-04-30 2012-02-07 The Toro Company Proportional counterbalance system for mower cutting units

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024054754A1 (en) * 2022-09-07 2024-03-14 Textron Inc. Turf mower hydraulic lift control system and method

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017006080A (ja) 2017-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2022506670A (ja) リフト装置の水平調整システム
US9340956B2 (en) Boom lock system for work machine
JP6660645B2 (ja) 草刈機
JP2016154515A (ja) 草刈機
US10655302B2 (en) Valve assembly for work attachment
JP6755531B2 (ja) 草刈機
JP6687971B2 (ja) 草刈機
JP6598292B2 (ja) 草刈機
JP2018046780A (ja) 草刈機
JP5160208B2 (ja) 高所作業装置
JP6882756B2 (ja) 草刈機
JP7274791B2 (ja) 草刈機
US8807909B2 (en) Tilting system for loader machine
JP2012017589A (ja) フロントローダの制御装置
JP6026143B2 (ja) 旋回作業機
JP7274758B2 (ja) 作業機
EP2189578B1 (en) Accessory pushing implement for a convertible earthmoving machine
JP2021087444A (ja) 草刈機
JP6325210B2 (ja) 作業機の姿勢制御装置
KR200471710Y1 (ko) 트랙터
JP2005058865A (ja) 防除噴霧装置の支持装置
JP2006129776A (ja) トラクタのレバー操作構造
FI126587B (fi) Alusaura ajoneuvoa varten
JP2004166562A (ja) 耕うん機における走行車体持ち上げ装置
JP2014194115A (ja) クローラ式林内作業機械

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190408

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190920

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6660645

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250