JP6420471B2 - 電気機械座巻冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明に係る実施形態の1つ以上の態様は、電気機械の冷却に関し、具体的には、電気機械の座巻を冷却するシステムに関する。
永久磁石(PM)ブラシレス直流機及び誘導機(IM)のようなブラシが付いていない機械(non-brushed machine)では、固定子は、積層鉄心スタックと巻線とからなり得る。そして、積層鉄心スタックは、複数のスロットを備える場合があり、複数のスロットは、軸線方向に配置され、その中に、巻線と称する構造体を形成するように導電体が配置される。スロット内に収容される巻線の一部は、「能動巻線(active winding)」と呼ばれるのに対し、鉄心の外側に位置する2つの端部は「座巻(end turns)」と呼ばれる。座巻は、能動巻線とともに電気回路を完成させる要素である。座巻自体はエネルギー変換又はトルク生成に寄与しないが、電流の二乗に比例し、したがって生成するトルクの二乗にほぼ比例する熱を発生させる。四極機では、それぞれの座巻は、総機械損失のおよそ12%を占めることがある。
低性能機では、巻線電流密度は、400A/cm2未満であり得る。これらの機械の場合、能動巻線と座巻の両方において発生する熱は、比較的小さく、固定子の筐体の上へ向かう適度な気流であり、座巻は、十分に熱伝達を行い、温度を安全値に制限することができる。高性能機では、電流密度は1000A/cm2を超え、座巻の熱は能動巻線に流入することを余儀なくされ、能動巻線の温度を上昇させるとともに、座巻の温度も能動巻線の温度よりも十分に高く上昇させる。これによって、機械の故障が発生することがある。
したがって、座巻を冷却する効果的なシステムが必要である。
本発明の実施形態によれば、冷却構造体であって、複数の層を備え、複数の層の第1の層が、第1の流路の一部を形成する開口部を有し、電気機械の座巻を冷却するように構成された冷却構造体が提供される。
一実施形態において、層はそれぞれ、積層体、又は巻条の巻回部である。
一実施形態において、複数の層のうちのいずれかの層は、同じ大きさ及び形状であるとともに、層に沿って均一な間隔を置いて配置された、第1の開口部と、第2の開口部と、第3の開口部と、を有する。
一実施形態において、複数の層のいずれかの層は、第1の開口部と第2の開口部とを有し、第1の開口部の形状及び/又は大きさが第2の開口部とは異なる。
一実施形態において、第1の層は第1の開口部を有し、複数の層の第2の層は第2の開口部を有し、第1の開口部の形状及び/又は大きさが第2の開口部とは異なる。
一実施形態において、構造体は中空円筒であって、内側円筒面若しくは外側円筒面、及び/又は環状端面を有し、これらのうちのいずれか又は両方が座巻と熱接触している中空円筒である。
一実施形態において、構造体は、軸線方向間隙の電気機械の座巻を冷却するように構成される。
一実施形態において、複数の層は巻条を備え、それぞれの層が、巻条の複数の巻回部のうちの1つである。
一実施形態において、複数の層は、第1の巻条と第2の巻条とを備え、第2の巻条が第1の巻条と共巻きされ、それぞれの層が、第1の巻条又は第2の巻条の巻回部である。
一実施形態において、構造体は開口部を備え、さらに、複数の流路と流体連通しているマニホールド流路を有するマニホールドを備える。
一実施形態において、構造体は開口部を備え、さらに、流体流れを複数の流路の部分集合に導くか、又はこの部分集合から流体流れを受け入れるように構成された導流器を備える。
一実施形態において、複数の層は、種々の大きさの開口部を交互に複数備える。
一実施形態において、それぞれの開口部は、別の層の2つの開口部と重なる。
一実施形態において、構造体は開口部を備え、さらに、流体流れを複数の流路の部分集合に導くか、又はこの部分集合から流体流れを受け入れるように構成された導流器を備える。
一実施形態において、導流器は複数の層のうちの1つであり、第1の大きさの複数の開口部を有し、導流器の開口部のうちの1つが、複数の層のうちの1つの第1の大きさの開口部と並んで配置され、そして、複数の層のうちの1つの第1の大きさの別の開口部が、導流器のいかなる開口部とも並んで配置されない。
一実施形態において、構造体は、第1のマニホールド流路を有する第1のマニホールドと、第2のマニホールド流路を有する第2のマニホールドと、を備え、複数の層がそれぞれ複数の開口部を有し、複数の層の複数の開口部が、第1のマニホールド流路及び第2のマニホールド流路と流体連通している、実質的に方位角をなす(substantially azimuthal)複数の流路、並びに、第1のマニホールド流路及び第2のマニホールド流路と流体連通している、実質的に軸線方向の複数の流路、又は、第1のマニホールド流路及び第2のマニホールド流路と流体連通している、実質的に半径方向の複数の流路を形成し、実質的に方位角をなす流路がそれぞれ、実質的に軸線方向の1対の流路、又は実質的に半径方向の1対の流路と接続し、そして、第1のマニホールド流路及び第2のマニホールド流路と接続する少なくとも1つの流路には、実質的に方位角をなす流路が少なくとも1つ含まれる。
一実施形態において、構造体は、半径方向間隙の電気機械の座巻を冷却するように構成され、座巻が外側円筒面と内側円筒面とを有し、そして、構造体は、座巻の外側円筒面と熱接触している内側円筒面を有した外側冷却器と、座巻の内側円筒面と熱接触している外側円筒面を有した内側冷却器と、を備える。
一実施形態において、構造体は、第1のマニホールド流路を有する外側マニホールドと、第2のマニホールド流路を有する内側マニホールドと、を備え、第1のマニホールド流路が外側冷却器の流路と流体連通し、第2のマニホールド流路が内側冷却器の流路と流体連通している。
一実施形態において、第1の層の開口部は、第1の層の穴である。
一実施形態において、複数の層の第3の層は、第2の流路の一部を形成する第3の開口部を有し、第1の層と第3の層との間の空間は、第1の流路及び第2の流路と接続する第3の流路を形成し、第3の流路が、第1の層及び第3の層と実質的に平行である。
本発明の実施形態によれば、電気機械であって、約0.4W/m/℃よりも高い熱伝導率を有するポッティング材によりポッティングされた(potted)座巻を有する固定子と、座巻と熱接触し複数の層を備えた冷却構造体と、を備え、複数の層の第1の層が、第1の流路の一部を形成する開口部を有した電気機械が提供される。
一実施形態において、電気機械は、座巻と複数の層の1つの層との間に誘電障壁を備える。
本発明の実施形態によれば、冷却構造体であって、第1の流路を有する熱伝達構造体を備え、軸を中心に回転するロータを有した電気機械の座巻を冷却するように構成され、第1の流路の一部が軸と平行でない冷却構造体が提供される。
一実施形態において、熱伝達構造体は、さらに、複数の第1の口部と、複数の第2の口部と、複数の第1の口部のうちの1つにおいて端部を有する第2の流路と、複数の第2の口部のうちの1つにおいて端部を有する第3の流路と、第2の流路及び第3の流路と接続する、複数の第4の流路と、有する。
一実施形態において、第4の流路は、内部空間(interior volume)、内面、及び2cm未満の長さを有し、第4の流路の内部空間のそれぞれの点では、第4の流路の内面の最も近い点までの距離が1mm未満である。
一実施形態において、構造体は、第1の口部それぞれに直接接続された第1のマニホールド流路を有する第1のマニホールドと、第2の口部それぞれに直接接続された第2のマニホールド流路を有する第2のマニホールドと、を備える。
本発明のこれらの特徴及び利点、並びに他の特徴及び利点は、明細書、特許請求の範囲及び添付図面を参照して、認識及び理解される。
本発明の実施形態に係る、座巻冷却システムを備えた電気機械固定子の分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る層状冷却構造体の概略断面図である。 本発明の実施形態に係る、座巻冷却システムを備えた電気機械固定子の分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る、ロータ、固定子及び座巻を冷却するシステムを備えた電気機械の断面図である。 本発明の実施形態に係る、共巻きされた2つの巻条の分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る、座巻冷却システムを備えた電気機械固定子の分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る、座巻冷却システムを備えた電気機械固定子の分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る、座巻及び固定子鉄心を冷却するシステムを備えた、軸線方向間隙の機械の電気機械固定子の分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る、座巻を冷却する冷却構造体の斜視図である。
添付図面に関して以下に示す詳細な説明は、本発明に従って提供される、電気機械の座巻106の冷却装置の例示的な実施形態について説明するものであり、本発明を構成し又は利用することができる形態のみを表すものではない。この説明は、図示されている実施形態に関して、本発明の特徴を示す。ただし、発明の趣旨及び範囲内に包含するものとする種々の実施形態によっても、同一又は同等の機能及び構造を達成できることが理解される。本明細書の他の箇所に示されるように、要素の同様の符号は、同様の要素又は機構を示すものとする。
電気機械の連続電力定格は、重要な要素の温度上昇によって決定することができる。場合によっては、機械の座巻は、臨界温度上昇に達する最初の要素である。これらの例では、座巻の冷却が向上すると、機械の連続電力定格が向上し、これによって、経済的利益がもたらされ得る。図1を参照すると、一実施形態において、電気機械の固定子102は、座巻106を有する固定子巻線がその中で巻きつけられる固定子鉄心105を形成する、積み重ねられた複数の固定子積層体(a plurality of stacked stator lamination)104を備える。一部の実施形態において、固定子102は、積層体のスタックの代わりに、巻条として形成される。
それぞれの座巻106は、座巻106とマニホールドとの間に低い熱抵抗接触を確立するように加えられた、熱伝導性ポッティング材108(例えば、熱伝導性ポッティング材内部に埋め込まれた座巻106を表す図1において切り欠きにより示されている、酸化アルミニウム充填エポキシ又は他の樹脂のような熱伝導性ポッティング材)を備え得る。座巻106は、一部の関連技術の座巻106に存在する半径方向の隆起に対して、円筒状の外面を有するように形成することができる。熱伝導性ポッティング樹脂108は、巻線の能動部分と固定子鉄心105との間の熱抵抗を低減するのに有用であり得る能動スロット領域(active slot regions)内にも押し込まれるように、圧力下で塗布することができる。ポッティングされた座巻106は、外側円筒面110と環状端面112と内側円筒面114とを備えた、中空円筒又は管の形状を有している。冷却構造筐体118と複数の冷却積層体120とを備える冷却構造体116は、座巻106の外側円筒面110の上に嵌め込まれる。冷却構造体116は、座巻106と冷却構造体116との間の十分な熱接触を保証するように、座巻106と組み立てられる。例えば、冷却構造体116は、ポッティングされた座巻106の上に締り嵌めされていてもよいし、又は、座巻106は、ポッティング樹脂108が冷却構造体116と直接接するように、所定の位置において冷却構造体116によってポッティングされてもよい。他の実施形態において、放熱グリースは、十分な熱接触を提供するように、冷却構造筐体118と座巻106との間で用いられる。作動時には、熱は、座巻106の導体からポッティング樹脂108を介して冷却構造体116に流れる。冷却液は冷却構造体116を流れ、冷却構造体116を冷却し、そして、座巻106を冷却する。
冷却積層体120は4種類の環状要素であってもよく、これらは、A型積層体120a、B型積層体120b、C型積層体120c、及び、D型積層体120dと称する(これらをまとめて冷却積層体120と称し、これらはともに冷却要素121を形成する。)。それぞれの積層体は、複数の口部を有している。それぞれのA型積層体は、複数の広い口部122(例えば、図1に示されている、12の広い口部122)を有している。ウェブ129は、1対の広い口部122をそれぞれ分離している。それぞれの積層体は、位置合わせノッチ126であって、冷却積層体120の互いの方位角による位置合わせを維持するように、冷却構造筐体118の外側円筒壁の内面の対応する隆起部(ridge)に嵌め込まれる位置合わせノッチも有し得る。B型積層体は、複数の狭い口部128(例えば、図1に示されている、12の狭い口部128)を有している。それぞれのB型積層体120bは、それぞれのB型積層体120bのそれぞれの口部が、隣接するA型積層体120aの2つの口部と重なるように、隣接するA型積層体120aのウェブ129をまたいでいる。C型積層体120cは狭い口部128を有し、その多くがB型積層体120bの半分である、狭い口部128を有し得る。同様に、D型積層体120dも狭い口部128を有し、その多くがB型積層体120bの半分である、狭い口部128を有し得る。C型積層体120cとD型積層体120dは、D型積層体120dがC型積層体120cの口部と並んで配置されないように、(例えば、それぞれの位置合わせノッチの配置により)方位角をなす異なる向きで配置されている。図1は、一実施形態による要素の相対的な配置を示し、一定の縮尺により描かれていない。それぞれの積層体は、外側筐体306(図3)の内径に締り嵌め(a tight fit or an interference fit)される外径と、内側筐体308(図3)の外径に締り嵌めされる内径と、を有し得る。そして、積層体は冷却構造筐体118内に押し込まれ、冷却構造筐体118内に固定され、さらに、例えば内側筐体壁308と積層体との間に十分な熱接触を形成することもできる。冷却構造筐体118内の1つ以上のレジスタ(register)(例えば、外側筐体壁306の内径における1つの段)は、組立て時に積層体のスタックが当接できる停止部として機能し、冷却構造筐体118内に積層体のスタックの軸線方向位置を確立することができる。積層体は、例えば、組立て前に、適切な接着剤を積層体の表面に塗布することによって、ともに接着することもできる。一実施形態において、冷却構造筐体118と積層体はともに、アルミニウム又はアルミニウム合金から構成される。
簡単にするために、図1には、A型積層体120a及びB型積層体120bの2つのみが示されている。他の実施形態において、C型積層体120cとD型積層体120dとの間に、付加的な1対のA型積層体120aとB型積層体120bとを交互に含めることができる。そして、B型積層体120bの口部128は、実質的に軸線方向の複数の流路(例えば、図1に示されている、12の実質的に軸線方向の流路)を形成する。これらの実質的に軸線方向の流路は、ウェブ129によってそれぞれのA型積層体120aにおいて部分的に塞がれ、B型積層体120bの口部128がウェブ129よりも著しく広い場合、容認できない損失水頭が生じることがない。隣接する2つの実質的に軸線方向の流路は、実質的に方位角をなす複数の流路によって接続され、これらの流路のそれぞれは、A型積層体120aの広い口部122のうちの1つによって形成されている。一実施形態において、固定子鉄心105とD型積層体120dとの間の間隙は、D型積層体120dの口部を介して流体を実質的に軸線方向の流路の半分(他のすべて)に供給する、第1の流路を形成する。このようにして、固定子鉄心105とD型積層体120dとの間の間隙は、(冷却構造筐体118の外壁及び内壁、固定子鉄心105の環状端面及びD型積層体120dによって画定された)入口マニホールドの流路を形成する。同じ間隙は、固定子鉄心105の入口マニホールドとしても機能し、さらに、固定子102を冷却する固定子鉄心105に流路を形成する口部(例えば、口部107)を備え得る。さらに、冷却構造筐体118は、C型積層体120cの口部を介して、これらの実質的に軸線方向の流路の半分(他のすべて)から流体を受け入れる、円周方向の第2の流路を備えている。流体は、半径方向筐体ポート130を通って冷却構造筐体118に流入し、冷却要素121を流れた後、2つの軸線方向端部ベルポート(axial end bell ports)132を介して冷却構造筐体118から流出し得る。電気機械の流れ回路を、更に詳しく以下に説明する。別の実施形態において、流体は反対方向に流れ、流体は、D型積層体120dの口部を介して実質的に軸線方向の流路に供給され、C型積層体120cの口部を介して実質的に軸線方向の流路から受け入れられる。他の実施形態において、冷却構造体116は、冷却液と冷却構造筐体118との間の熱インピーダンスを低減させるように、積層体120とは異なる機構を備え得る。例えば、緊密に間隔を置いて配置されたフィン又は「マイクロフィン」のようなフィンを用いて、冷却構造筐体118の内面領域を増加させてもよい。一部の実施形態において、冷却構造筐体118には付加的な内部機構はなく、冷却構造筐体118の(滑らかな)内面は、冷却液から冷却構造体116(この実施形態では、冷却構造筐体118のみからなる。)に熱が伝達される面として機能する。
図2は、一実施形態における冷却構造体116内の流れパターンを概略的に示している。図2の冷却構造体は、入口マニホールド202と、冷却要素121と、出口マニホールド206と、を備えている。冷却要素121は、実質的に軸線方向の流路204と実質的に方位角をなす流路122のネットワークを備えている(すなわち、実質的に方位角をなす流路は、広い口部122によって形成されている。)。D型積層体120dの口部128は、冷却要素121への入口ポートとして機能し、入口マニホールド202から、実質的に軸線方向の流路204の第1の部分集合(例えば、半分)に流れを導く。C型積層体120cの口部128は、冷却要素121からの出口ポートとして機能し、実質的に軸線方向の流路204の第2の部分集合(例えば、他の半分)から、出口マニホールド206に流れを導く。したがって、C型積層体120cとD型積層体120dはそれぞれ、導流器と称することができる。実質的に軸線方向の流路204のそれぞれが、入口マニホールド202又は出口マニホールド206のいずれかのみに直接接続されるため、入口マニホールド202から出口マニホールド206への流路は、実質的に軸線方向の流路204の第1の部分集合のうちの1つに沿う(図2に垂直部分として示されている)第1の実質的に軸線方向の部分、及び実質的に軸線方向の流路204の第2の部分集合のうちの1つに沿う(図2に垂直部分として示されている)第2の実質的に軸線方向の部分と接続する、実質的に方位角をなす流路122のうちの1つに沿って(すなわち、A型積層体の広い口部122のうちの1つの口部内に)、(図2に水平部分として示されている)実質的に方位角をなす部分を備えている。
実質的に方位角をなす流路122は、小さな軸線方向寸法(例えば、約0.2mmであり得る、ストリップの厚さにほぼ等しい軸線方向寸法)を有し得るため、実質的に方位角をなす流路122を通る流体の対応する流れによって、流体と積層体120との間に効果的な熱伝達がもたらされ得る。図示されているように、軸線方向流路204は、厳密に軸線方向である必要はなく、例えば螺旋状であってもよい。
実質的に方位角をなす流路の寸法は、冷却液と積層された冷却要素121との間の低い熱インピーダンスに関して選択することができる。冷却液の有限の熱伝導率によって、冷却通路の幅の減少(例えば、積層体の厚さの減少)に伴って減少する、この熱インピーダンスの第1の構成要素(冷却液を通る熱流に対応する。)が生じる。冷却液の有限の熱質量によって、熱インピーダンスの第2の構成要素が生じる。この第2の構成要素は流量に反比例し、一定の損失水頭のため、冷却通路の幅の減少(例えば、A型積層体120aの口部122の幅の減少)に伴って減少する。したがって、冷却通路の幅は、冷却液の圧力(損失水頭)、冷却通路の長さ、冷却液の粘度、冷却液の比熱、及び冷却液の熱伝導率の関数であるように、選択することができる。例えば、変圧器油又は自動変速機油(ATF)のような低粘度の油が、約70kPa(10psi)の損失水頭を有する冷却液として用いられる場合、そして、冷却通路の長さが約1cmである場合、0.12mm〜0.50mm(0.005´´〜0.020´´)の範囲内の冷却通路の幅を用いてもよい。冷却要素121における積層体120の数の増加によって、所定の流量の損失水頭を低減させることができ(これは、このようにすることによって、あらゆる対の軸線方向通路間の並列流路を提供する方位角をなす通路の数が増加するためである。)、さらに、一定の冷却液流量であっても、流体と冷却要素121との間の熱インピーダンスも低減する。
図3を参照すると、一実施形態において、縁巻条(edge-wound strip)302は、積層体のスタックの代わりに、冷却要素121として用いられている。ここで、図面は一定の縮尺ではなく、例えば、積層体又は巻条(例えば、図3の巻条)の厚さとともに、座巻に対する冷却構造体の寸法は、明確にするために、図面中に強調され得る。縁巻条の巻回部304は、図1の対応する積層体の巻回部と同様の機能を果たし、積層体、又は巻条の巻回部のいずれかは、本明細書においてこれらの両方を包含する用語である「層」と称することができる。A型巻回部304aは、ウェブ129によって分離された広い口部122を有し、B型巻回部304bは狭い口部128を有し、これらの口部のそれぞれは2つのウェブ129をまたぎ、このようなウェブ129はそれぞれ、隣接する2つのA型巻回部304aのうちのそれぞれの1つにある。C型巻回部304c及びD型巻回部304dは、導流器として機能する。図3では、(図1の実施形態の冷却構造筐体118と同様であり得る)冷却構造筐体118の内部構造を見ることができる。冷却構造筐体118は、外側筐体壁306と、内側筐体壁308と、環状筐体端部壁310と、を備え得る。外側筐体壁306と内側筐体壁308は、固定子鉄心105の端面に当接し、ガスケットは、この界面において十分な流体封止を提供するように、冷却構造筐体118と固定子鉄心105との間に設置され得る。タイロッド(図示しない。)を用いて、2つの冷却構造筐体118をともに引き出し、封止を維持し、冷却構造筐体118を所定の位置に固定しやすくすることができる。
作動時に、冷却液を図1及び2の実施形態に類似させて流すことができる。流体は、第1の巻回部304dによって形成された入口導流器を通って、(B型回転巻回部304bの狭い口部128によって形成された)実質的に軸線方向の1組の流路の第1の部分集合へ流れ、そこから、実質的に方位角をなす複数の通路122を通って、実質的に軸線方向の1組の流路の第2の部分集合へ流れ、そして、最後の巻回部304cによって形成された出口導流器を通り得る。このようにして、巻条の巻回部は、図1及び2による実施形態の積層体に構造上類似し得る。
図4を参照すると、一実施形態において、冷却構造体は、座巻106の外側円筒面と内側円筒面をともに、そして座巻106の環状端面を冷却する。図4に示されているように、冷却構造体は、両方の座巻106を冷却するように、電気機械の両端部において利用することができる。外側冷却器401は、第1の冷却要素404を収容する、第1の冷却構造筐体402を備えている。外側冷却器401は、例えば図1の実施形態のものと同様に、座巻106の外側円筒面を冷却する。さらに、第1の冷却構造筐体402の第1のフランジ406は、半径方向内側にわたり延び、座巻106の環状端面と熱接触し、この端面を冷却する。内側冷却器407は、(図4に示されている)端部ベル(end bell)408であり得る(又はその一部であり得る)、第2の冷却構造筐体408を備えている。第2の冷却構造筐体408は、第2の冷却要素410であって、座巻106の内側円筒面を冷却し、半径方向外側にわたり延びる第2のフランジ412を備え得る、第2の冷却要素を収容し、第1のフランジの環状面と熱接触し、座巻106の環状端面を更に冷却する。
図4の電気機械は、(例えば、機械の前方に)1つの冷却液入口414と、(例えば、機械の後方に)1つの冷却液出口416と、を有し、これらのそれぞれは、2つの並列の冷却液回路に接続され得る。第1の回路は、固定子鉄心105を冷却する。固定子鉄心105は、狭い口部と広い口部とを交互に備えた複数の積層体を有し、それぞれの端部の1つの積層体は、導流器として機能し得る。この1組の積層体は、図1の冷却要素121の積層体に類似し得る。第2の並列回路では、冷却液は、機械の前方において、外側冷却器401を通って端部ベル408に流れ、内側冷却器407を通り、そして、ロータ425を通って機械の後方に流れ、内側冷却器407を通り、外側冷却器401を通って、冷却液出口416に流れる。流体は、ロータを流れるように、第1の回転式流体継手を通って、ロータ軸の第1の軸線方向穴419に流れ、ロータの冷却通路420を通って、ロータ軸の第2の軸線方向穴422に流れ、第2の回転式流体継手を通って、機械後方の端部ベルに流れる。ロータ415の冷却通路420は、固定子鉄心105の冷却通路、及び冷却要素404、410の冷却通路に類似し、すなわち、ロータの積層体に狭い口部と広い口部とを交互に配置することによって形成され得る。それぞれの回転式流体継手は、2つの回転式シール424を備え得る。上述したように、外側筐体壁の内面は、レジスタとして機能する段426を有していてもよく、その結果、冷却要素404の積層体が第1の冷却構造筐体402に圧入されると、積層体は、段426に当接することによって軸線方向に配置される。
他の実施形態において、ロータの積層体及び/又は固定子102の積層体は、図1の実施形態による積層体の代わりに図3の実施形態における巻条を用いるのに類似させて、狭い口部と広い口部122とを交互に有する巻条構造体と置き換えることができる。
図5を参照すると、一実施形態において、共巻きされた2つの巻条、狭い口部128を有する第1のストリップ502と、広い口部122を有する第2のストリップ504を、巻条の交互に配置された巻回部にそれぞれ狭い口部と広い口部とを備える単一の巻条に代わり用いて、冷却要素121を形成することができる。このような実施形態では、第1のストリップ502の端部における2つの巻回部は、その他の巻回部と同様に、少ない口部(例えば、多い口部の半分)を有していてもよく、その結果、第1のストリップの端部における2つの巻回部は、導流器として機能することができるか、又は、2つの別個の層、例えば環状積層体をストリップ502、504に追加し導流器として機能させることができる。別の実施形態において、第1のストリップ502は、その全長に沿って均一な間隔を置いて配置された口部を有し、第2のストリップ504よりも1つ多い巻回部を有していてもよく、その結果、共巻きされた1対の巻条502、504の両端部における巻回部は、第1のストリップ502の両方の巻回部である。第1のストリップ502の両端部において2つの巻回部にそれぞれ連結された2つのマニホールドは、口部の部分集合に延び、この部分集合を閉鎖する、ボス又は矩形支柱のような機構を有していてもよく、その結果、直接閉鎖されない口部からなる部分集合は、実質的に軸線方向の流路の部分集合に入る。そして、ストリップの端部における2つの巻回部と、流れを阻止する機構との組合せは、冷却要素121の2つの端部において導流器として機能する。
図6を参照すると、一実施形態において、図3に示されている巻条の外径は、外径が口部に入る点へ向かうに従い減少してもよく、すなわち、図3の実施形態において狭い口部128である開口部が、巻条の外縁部において切り欠いている開口部602になり、それぞれの開口部602は湾曲した矩形状であるか、又は、巻条の長さに沿った巻条の外径の減少は、開口部の幅に相当する。A型巻回部604a(図3の実施形態における広い口部122を備えた巻回部304aに対応する。)は、減少した外径を有し得る。これによって、1対のB型巻回部それぞれの間に空間が生じ、外側筐体壁306の内面とともに、図1及び2に類似する、実質的に方位角をなす1組の冷却通路が形成される。図6の実施形態において、実質的に軸線方向の冷却通路は、B型巻回部604bの狭い開口部602とともに、外側筐体壁306の内面によって形成される。604c型及び604d型の巻回部は、外側筐体壁306の内面とともに、図1の導流器120c及び120dに類似する導流器として機能する。共巻きされた巻条による関連する実施形態において、図5の巻条と同様に、第1のストリップはその外径に開口部を有し、第2のストリップは、第1のストリップよりも小さな外径を有し得る。
他の類似する実施形態において、図3に示されている巻条の内径は、内径が口部に入る点へ向かうに従い増加してもよく、ウェブ129は省略されていてもよい。この例では、実質的に軸線方向の冷却通路は、口部である代わりに、巻条の内径において切り欠いている開口部によって形成され、実質的に軸線方向の流路は、(外側へ延びる代わりに)巻条の内側に沿って延びている。図6の実施形態のように、この実施形態では、1対のB型巻回部それぞれの間の空間は、外側筐体壁306の内面とともに、図1及び2に類似する、実質的に方位角をなす1組の冷却通路を形成する。類似する実施形態は、巻条の代わりに、積層された構造体によって構成されていてもよく、例えば、B型積層体は、その内径及び外径に狭い切り欠きを有していてもよく、そして、A型積層体は、B型積層体よりも大きな内径又は小さな外径を有していてもよい。
図7を参照すると、一実施形態において、冷却要素121の積層体の一部は、減少した内径を有し、座巻106の環状端面を更に冷却し得る。例えば、積層体の第1の部分集合702は、座巻106の上に(例えば、座巻106を封入するポッティング樹脂108の上に)締り嵌めされる内径を有し、そして、積層体の第2の部分集合704は、内側筐体壁308の外面の上に締り嵌めされる内径を有していてもよい。そして、内側筐体壁308の内径は、座巻106、及び内側筐体壁308の環状端面、並びに積層体706の一部の内径と同じであり、座巻106の環状端面と重なり当接していてもよく、これによって、この環状端面を通る座巻106が冷却される。他の実施形態において、環状端面は、フランジ(図4の第1のフランジ406など)によって冷却され、冷却要素は、座巻106の端部を越えて軸線方向延びるように、十分な数の層を有していてもよく、これによって、フランジが更に冷却され、このため、座巻106の環状端面が冷却される。
図8を参照すると、一実施形態において、半径方向間隙の電気機械について上述したものに類似する冷却構造体は、軸線方向間隙の電気機械と併用することができる。軸線方向間隙の電気機械の固定子802は、固定子鉄心804であって、円筒状磁気積層体、又は対向磁気巻条(face-wound magnetic strip)から形成され、固定子巻線808の1つの面にスロット806を備える固定子鉄心を有し得る。固定子802の後部鉄(back iron)810は、図1及び2の実施形態について説明したものに類似させて冷却するように、狭い口部と広い口部とを交互に含有し得る。外側冷却要素812及び内側冷却要素814は、固定子鉄心804の後部鉄810の上に及び内側にそれぞれ締り嵌めされている。外側冷却要素812は分離して図示され、隠れている口部が見えるように解かれている。外側冷却要素812の層の1組の組合せと、固定子鉄心の後部鉄810と、内側冷却要素814とからなる層状冷却要素は、その中に延びる、狭い口部と広い口部とを交互に有し、その結果、例えば、外側冷却要素812の最も内側の層が狭い口部を有する場合、固定子鉄心の後部鉄810の最も外側の層は広い口部を有するか、又はその逆である。このため、全層状構造体は、図2に示されているものに対応する流路を提供し、実質的に半径方向の流路はそれぞれ、実質的に方位角をなす複数の流路によって、実質的に半径方向の隣接する流路に接続されている。冷却構造筐体816は、外側冷却要素812の外側に、第1の外側流路818と第2の外側流路820とを備え、これらの流路は2つの隔壁822よって分離され得る。第1の外側流路818は入口ポート824によって供給され、入口マニホールドの流路として機能し、第2の外側流路820は出口ポート826によって外に出され、出口マニホールドの流路として機能する。そして、層状冷却要素は、2つの半環状半部(semi-annular halves)、入口ポート824に接続される第1の半環状半部、及び出口ポート826に接続される第2の半環状半部として作動する。
図1及び2の導流器120c及び120dに類似する構造体は、他の層よりも少ない口部を有する層によって形成され、例えば、外側冷却要素812の最外層828は、第1の半環状半部の入口導流器と、第2の半環状半部の出口導流器の両方として機能する。同様に、内側冷却要素814の最内層は、第1の半環状半部の出口導流器と、第2の半環状半部の入口導流器の両方として機能する。本明細書に用いられる「導流器(flow director)」は、軸線方向通路を有する構造体の軸線方向通路又は半径方向通路を有する構造体の半径方向通路のうちの一部であるがすべてではない通路に又はこの通路から流体を流すことができる構造体である。
図8の実施形態において、流体は、第1の半環状半部を通って、(冷却構造筐体816の内径において形成された)内側流路832の周りで、入口マニホールドから第2の半環状半部へ内側に流れ、そして、第2の半環状半部を通って外側へ流れる。具体的には、第1の半環状半部では、流体は、入口導流器(最外層828の半分)を通って、入口マニホールドから、層状冷却要素の第1の半環状半部における実質的に半径方向の流路の第1の部分集合(例えば、2分の1)へ流れる。そして、この流体は、実質的に方位角をなす複数の流路を通って、第1の半環状半部における実質的に半径方向の流路の第2の部分集合へ流れ、(第1の半環状半部の出口導流器として機能する)内側冷却要素814の最も内側の巻回部830を通って、内側流路832の周りで、第2の半環状半部の半径方向流路及び方位角をなす流路を通って、第2の外側流路820へ流れる。内側流路832は、層状冷却要素の第1の環状半部の出口マニホールド、及び第2の環状半部の入口マニホールドとして機能する。
図6の実施形態に類似する他の実施形態において、図8の層状冷却要素の層は、口部が、外側冷却要素812及び内側冷却要素814の対応する縁部を通り抜けるまで(そして、口部が、固定子鉄心の後部鉄810の後方に移動する場合)、外側冷却要素812の口部、固定子鉄心の後部鉄810、及び内側冷却要素814を、固定子の前方へ(すなわち、図8に示されているように左へ)、又は固定子の後方へ移動させることによって、変更してもよい。そして、狭い口部は、元々狭い口部を有する層(例えば、巻条の巻回部)の矩形条切り欠きである、狭い開口部になり、そして、元々広い口部を有する層は、(ウェブ129が省略されるか又は除去される場合)隣接する層よりも狭い層になる。そして、交互に配置された巻回部が狭いことに起因する狭い開口部を備えた隣接する層間の空間は、実質的に方位角をなす冷却通路を形成する。
図9を参照すると、一実施形態において、層状構造体と構造上に同等の冷却要素902は、3次元(3D)印刷のような方法を用いて形成される。このような構造体は、図1及び2による実施形態の口部に類似する(すなわち、図1及び2による実施形態の口部と同様に配置された)複数の空洞904を含有し、実質的に軸線方向の流路及び実質的に方位角をなす流路を形成し、実質的に軸線方向の流路はそれぞれ、図1による層状構造体の例のように、実質的に方位角をなす複数の流路によって、実質的に軸線方向の隣接する流路に接続され得る。同様に、実質的に半径方向の複数の流路を有する、3D印刷された構造体が形成されていてもよく、これらの流路はそれぞれ、実質的に方位角をなす複数の流路によって、実質的に半径方向の隣接する流路に接続される。3D印刷を用いて、種々の形状を有し種々の方向に延びる通路を備えた構造体を容易に製造することが可能である。このような構造体では、多くの小さな冷却通路(例えば、図1による実施形態の方位角をなす流路に相当する。)内に冷却液を流すことによって、本明細書に説明されている層状構造体の例のように、高い冷却効率の利点を実現することができる。層状構造体の例のように、比較的小さな横方向寸法を有し(流体を通る熱流により、熱インピーダンスの構成要素を低減し)、比較的短い長さを有する(冷却液の有限の熱質量により、熱インピーダンスの構成要素を低減する)冷却通路によって、十分な効率を達成することができる。
電気機械の座巻106の例示的な実施形態を本明細書において具体的に説明し、示してきたが、当業者であれば、多くの変更及び変形が明らかである。したがって、本発明の原理に従って構成された電気機械座巻冷却装置は、本明細書において具体的に説明した以外のものにより具現化され得ることが理解される。また、本発明は次の特許請求の範囲にも規定され、その等価物である。

Claims (20)

  1. 複数の層を備え、
    前記複数の層の第1の層が、第1の流路の一部を形成する開口部を有し、
    電気機械の座巻を冷却するように構成された冷却構造体。
  2. 層がそれぞれ、
    積層体、又は
    巻条の巻回部である、請求項1に記載の冷却構造体。
  3. 前記複数の層のうちのいずれかの層が、
    同じ大きさ及び形状であるとともに、層に沿って均一な間隔を置いて配置された、
    第1の開口部と、
    第2の開口部と、
    第3の開口部と、を有する、請求項1に記載の冷却構造体。
  4. 前記複数の層のいずれかの層が、第1の開口部と第2の開口部とを有し、前記第1の開口部の形状及び/又は大きさが前記第2の開口部とは異なる、
    請求項1に記載の冷却構造体。
  5. 前記第1の層が第1の開口部を有し、前記複数の層の第2の層が第2の開口部を有し、前記第1の開口部の形状及び/又は大きさが前記第2の開口部とは異なる、
    請求項1に記載の冷却構造体。
  6. 前記冷却構造体が中空円筒であって、
    内側円筒面若しくは外側円筒面、及び/又は環状端面を有し、これらのうちのいずれか又は両方が前記座巻と熱接触している前記中空円筒である、請求項1に記載の冷却構造体。
  7. 軸線方向間隙の電気機械の座巻を冷却するように構成される、請求項1に記載の冷却構造体。
  8. 前記複数の層が巻条を備え、それぞれの層が、前記巻条の複数の巻回部のうちの1つである、請求項1に記載の冷却構造体。
  9. 前記複数の層が、第1の巻条と第2の巻条とを備え、該第2の巻条が前記第1の巻条と共巻きされ、
    それぞれの層が、前記第1の巻条又は前記第2の巻条の巻回部である、
    請求項1に記載の冷却構造体。
  10. 開口部を備えた複数の流路を有し、さらに、前記複数の流路と流体連通しているマニホールド流路を有するマニホールドを備える、請求項1に記載の冷却構造体。
  11. 開口部を備えた複数の流路を有し、さらに、流体流れを前記複数の流路の部分集合に導くか、又は前記部分集合から流体流れを受け入れるように構成された導流器を備える、請求項1に記載の冷却構造体。
  12. 前記複数の層が、種々の大きさの開口部を交互に複数備える、
    請求項1に記載の冷却構造体。
  13. 前記開口部のそれぞれが、別の層の2つの開口部と重なる、請求項12に記載の冷却構造体。
  14. 開口部を備えた複数の流路を有し、さらに、流体流れを前記複数の流路の部分集合に導くか、又は前記部分集合から流体流れを受け入れるように構成された導流器を備える、請求項12に記載の冷却構造体。
  15. 前記導流器が前記複数の層のうちの1つであり、第1の大きさの複数の開口部を有し、
    前記導流器の前記開口部のうちの1つが、前記複数の層のうちの1つの前記第1の大きさの開口部と並んで配置され、
    前記複数の層のうちの1つの前記第1の大きさの別の開口部が、前記導流器のいかなる開口部とも並んで配置されない、
    請求項14に記載の冷却構造体。
  16. さらに、第1のマニホールド流路を有する第1のマニホールドと、第2のマニホールド流路を有する第2のマニホールドと、を備え、
    前記複数の層がそれぞれ複数の開口部を有し、
    前記複数の層の前記複数の開口部が、
    前記第1のマニホールド流路及び前記第2のマニホールド流路と流体連通している、実質的に方位角をなす複数の流路、並びに、
    前記第1のマニホールド流路及び前記第2のマニホールド流路と流体連通している、実質的に軸線方向の複数の流路、又は、
    前記第1のマニホールド流路及び前記第2のマニホールド流路と流体連通している、実質的に半径方向の複数の流路
    を形成し、
    前記実質的に方位角をなす複数の流路がそれぞれ、
    実質的に軸線方向の1対の流路、又は、
    実質的に半径方向の1対の流路
    と接続し、
    前記第1のマニホールド流路及び前記第2のマニホールド流路と接続する少なくとも1つの流路には、前記実質的に方位角をなす複数の流路が少なくとも1つ含まれる、請求項1に記載の冷却構造体。
  17. 前記冷却構造体が、気機械の座巻を冷却するように構成され、前記座巻が外側円筒面と内側円筒面とを有し、
    前記冷却構造体が、
    前記座巻の前記外側円筒面と熱接触している内側円筒面を有した外側冷却器と、
    前記座巻の前記内側円筒面と熱接触している外側円筒面を有した内側冷却器と、
    を備える、
    請求項1に記載の冷却構造体。
  18. 前記外側冷却器が複数の流路を有し、前記内側冷却器が複数の流路を有し、
    前記冷却構造体が、さらに、第1のマニホールド流路を有する外側マニホールドと、第2のマニホールド流路を有する内側マニホールドと、を備え、
    前記第1のマニホールド流路が前記外側冷却器の流路と流体連通し、
    前記第2のマニホールド流路が前記内側冷却器の流路と流体連通している、請求項17に記載の冷却構造体。
  19. 前記第1の層の前記開口部が、前記第1の層の穴である、請求項1に記載の冷却構造体。
  20. 前記複数の層の第3の層が、第2の流路の一部を形成する第3の開口部を有し、
    前記第1の層と前記第3の層との間の空間が、前記第1の流路及び前記第2の流路と接続する第3の流路を形成し、前記第3の流路が、前記第1の層及び前記第3の層と実質的に平行である、
    請求項1に記載の冷却構造体。
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