JP2014017980A - 回転機 - Google Patents
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Abstract
【課題】効率良く冷却でき、しかもコストの増大を抑えた冷却機構を備える、回転機を提供する。
【解決手段】回転軸に設けられた回転可能なロータと、ロータの周りに配置されるステータとを備える回転機である。ステータは、円環状のヨーク34とロータの回転方向に沿って配列形成された複数のティース35とを有する電磁鋼板33が複数枚積層されて形成されたステータコア31と、ティース35に巻回されたコイルとを備えて構成されている。ステータコア31の各電磁鋼板33には、ヨーク34の外周部に冷却媒体が流通する冷却路42として機能する複数の切欠部37a、37bが形成されている。切欠部37a、37bの少なくとも一部は、ティース35の後端側に配置されて、フラックスバリアとしても機能する。
【選択図】図2
【解決手段】回転軸に設けられた回転可能なロータと、ロータの周りに配置されるステータとを備える回転機である。ステータは、円環状のヨーク34とロータの回転方向に沿って配列形成された複数のティース35とを有する電磁鋼板33が複数枚積層されて形成されたステータコア31と、ティース35に巻回されたコイルとを備えて構成されている。ステータコア31の各電磁鋼板33には、ヨーク34の外周部に冷却媒体が流通する冷却路42として機能する複数の切欠部37a、37bが形成されている。切欠部37a、37bの少なくとも一部は、ティース35の後端側に配置されて、フラックスバリアとしても機能する。
【選択図】図2
Description
本発明は、電動機や発電機等の回転機に関する。
周知の通り、電動機や発電機等の回転機は、ステータ(固定子)とロータ(回転子)とを備えており、ロータの回転運動エネルギーを電気エネルギーに変換し、あるいは電気エネルギーをロータの回転運動エネルギーに変換する機器である。ハイブリッド車(HV:Hybrid Vehicle)や電気自動車(EV:Electric Vehicle)等の車両に設けられる電動機は、車両を走行させる動力を発生する動力発生源として用いられるばかりでなく、エネルギーを有効利用するために、車両の運動エネルギーを電気エネルギーとして回収する発電機(回生ブレーキ)としても用いられる。
前記のハイブリッド車や電気自動車等の車両に設けられる回転機としては、車載スペースを低減するために小型であることが要求されるとともに、走行性能を向上させるために高出力であることが要求される。このように出力密度が高まると回転機の発熱量が多くなるため、回転機を効率良く冷却する冷却機構が重要になる。
回転機を効率良く冷却する冷却機構として、以下の特許文献1には、ステータを構成する複数の積層鋼板に貫通穴をあけ、この貫通穴にパイプを通してこのパイプを冷媒流路として用いる技術が開示されている。
しかしながら、前記特許文献1に開示された冷却機構では、積層鋼板に新たに貫通穴をあけ、さらにこの貫通穴にパイプを通す必要があり、従来に比べ加工工程が増えたり部品点数が増えることにより、コストが増大するといった課題がある。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、効率良く冷却でき、しかもコストの増大を抑えた冷却機構を備える、回転機を提供することにある。
本発明の回転機は、回転軸に設けられた回転可能なロータと、該ロータの周りに配置されるステータとを備える回転機において、
前記ステータは、円環状のヨークと前記ロータの回転方向に沿って配列形成された複数のティースとを有する電磁鋼板が複数枚積層されて形成されたステータコアと、前記ティースに巻回されたコイルとを備えて構成され、
前記ステータコアの前記各電磁鋼板には、前記ヨークの外周部に冷却媒体が流通する冷却路として機能する複数の切欠部が形成され、
前記切欠部の少なくとも一部は、前記ティースの後端側に配置されて、フラックスバリアとしても機能することを特徴とする。
前記ステータは、円環状のヨークと前記ロータの回転方向に沿って配列形成された複数のティースとを有する電磁鋼板が複数枚積層されて形成されたステータコアと、前記ティースに巻回されたコイルとを備えて構成され、
前記ステータコアの前記各電磁鋼板には、前記ヨークの外周部に冷却媒体が流通する冷却路として機能する複数の切欠部が形成され、
前記切欠部の少なくとも一部は、前記ティースの後端側に配置されて、フラックスバリアとしても機能することを特徴とする。
また、前記回転機においては、前記積層された電磁鋼板のうちの内部に配置された電磁鋼板の少なくとも一枚には、隣り合って形成された前記切欠部の間に該切欠部同士を連通させる切欠連通部が形成されていることが好ましい。
また、前記回転機においては、前記積層された電磁鋼板のうちの内部に配置された電磁鋼板の少なくとも二枚には、隣り合って形成された前記切欠部の間に該切欠部同士を連通させる切欠連通部が形成されており、前記二枚の電磁鋼板は、積層されてステータコアに形成された際に、前記切欠連通部が互いに重ならないように配置されていることが好ましい。
本発明の回転機によれば、ステータコアを形成する各電磁鋼板に、ヨークの外周部に冷却媒体が流通する冷却路として機能する複数の切欠部を形成しているので、前記切欠部に冷却媒体を流通させることにより、回転機の冷却効率を高めることができる。
また、前記切欠部の少なくとも一部をフラックスバリアとして機能させているので、従来のフラックスバリアを有するステータコアに比べ、新たな加工工程を増やすことなく、また部品点数を増やすことなくステータコアを形成することができ、したがってコストの増大を抑えることができる。
また、前記切欠部の少なくとも一部をフラックスバリアとして機能させているので、従来のフラックスバリアを有するステータコアに比べ、新たな加工工程を増やすことなく、また部品点数を増やすことなくステータコアを形成することができ、したがってコストの増大を抑えることができる。
以下、本発明の回転機をその実施形態に基づいて詳しく説明する。なお、以下の実施形態では、回転機が、外部から供給される電流(例えば、三相交流電流)によって転駆動するモータ(電動機)である場合を例にして説明する。
図1は、本発明の回転機をモータに適用した場合の一実施形態を示す図であり、モータの概略構成を示す側断面図である。図1中符号1はモータであり、このモータ1は、回転軸10と、ロータ20(回転子)と、ステータ30(固定子)と、ハウジング40とを備えて構成されている。このモータ1は、外部から供給される電流によってロータ20とステータ30との間に磁力が作用し、ロータ20が回転することにより、回転軸10を回転駆動する。なお、以下では、回転軸10が延びている図1中の左右方向を、「軸方向」という。
回転軸10は、ロータ20の回転駆動力を外部に伝達するための部材である。この回転軸10は、ロータ20に挿通されて該ロータ20に固定されており、ハウジング40に設置された軸受B1、B2によって回転自在に支持されている。これにより、回転軸10及びロータ20は、回転軸10の軸回り方向に一体に回転するようになっている。なお、軸受B1、B2としては、例えばアンギュラ玉軸受等の転がり軸受を用いることができる。
ロータ20は、ロータコア21、永久磁石22、及びエンドプレート23を備えたもので、前述したように回転軸10に外挿した状態に取り付けられて回転軸10とともに回転軸10の軸周り方向に回転可能に設けられている。ロータコア21は、磁性体からなる板材としての電磁鋼板を複数枚積層して形成されたもので、前記回転軸10が挿通される孔部(図示せず)を形成した円環形状の部材である。
永久磁石22は、例えば軸方向に延びる直方体形状の磁石であり、ロータコア21のステータ30側、すなわち外周側に、ロータコア21の外周に沿って一定の間隔で複数埋設されている。これにより、ロータコア21の外周に沿って交番磁界が形成されるようになっている。エンドプレート23は、ロータコア21の軸方向(電磁鋼板の積層方向)の両側端にそれぞれ設けられたもので、ロータコア21を軸方向に挟持する円盤形状の部材である。
ステータ30は、ステータコア31とコイル32とを備えて構成されている。このステータ30は、回転軸10の回転方向に沿ってロータ20の周囲を取り囲むように、ハウジング40の一部をなすジャケット41の内周面に固定されている。これによってステータ30は、外部からコイル32に供給される電流に応じて、ロータ20の外周方向に沿う回転磁界を形成する。
ステータコア31は、図2(a)に示すように磁性体からなる板材としての電磁鋼板33を複数枚積層して形成された円筒形状の部材であり、図1に示したようにその内部にロータ20を位置させている。このステータコア31は、その内周面とロータ20の外周面との間に予め設定された大きさの環状の間隙(エアギャップG)が形成されるように、その内径が設定されている。
ステータコア31を形成する電磁鋼板33(33a、33b、33c)は、図3(a)〜(c)に示すように円環状のヨーク34と、その内周縁に形成された複数のティース35とを有して形成されている。ティース35は、前記ロータ20の回転方向に沿ってヨーク34の内周縁に配列されている。隣り合うティース35、35の間の隙間は、コイル32が介挿されるスロット36となっている。なお、図2(a)、(b)、図3(a)〜(c)では、構造を簡略化して分かり易くするため、各電磁鋼板33(33a、33b、33c)にそれぞれティース35を4つしか形成していないが、実際にはそれ以上の多くのティース35が形成されているものとする。これらティース35の数は任意に設定することができる。
これらティース35には、図1に示したようにコイル32が巻回されている。コイル32は、隣り合うティース35、35間で離間するように巻回されていてもよく、スロット36内で接触するように巻回されていてもよい。
図3(a)〜(c)に示すティース35は、スロット36に介挿されたコイル32に三相交流が供給されることによって磁極として機能するものであり、ヨーク34の中心に向かって突出するように形成されている。このティース35の先端部は、図示しないものの、スロット36の開口部の一部を覆うようにヨーク34の周方向に延びた形状となっていてもよい。ティース35の先端部をこのような形状にすれば、ロータ20とステータ30との間の磁気的な結合を高めてモータ1の性能を向上させることがとともに、スロット36に収容されるコイル32の飛び出しを防止することができる。
また、図2(a)に示したステータコア31を形成する電磁鋼板33のうち、その両側端に配置される電磁鋼板33(33a)には、図3(a)に示すようにヨーク34の外周部におけるティース35の後端側の位置、すなわちティース35の先端側と反対の側に、Vカットされてなる第1切欠部37aが形成されている。第1切欠部37aは、応力を逃がすとともに、磁束の効率をかせぐために遠回りしないで空気の層にあたるようにしたフラックスバリアとして機能するものである。
また、電磁鋼板33aには、隣り合って配置された前記第1切欠部37a、37a間に、第1切欠部37aと同形状の第2切欠部37bが形成されている。隣り合うティース35、35間、すなわちスロット36と対応する位置に形成されており、したがってフラックスバリアとしては機能しないものである。
そして、本発明では、第1切欠部37aはフラックスバリアとして機能するとともに、冷却路としても機能するようになっている。また、第2切欠部37bはフラックスバリアとしては機能しないものの、冷却路としては機能するようになっている。すなわち、ステータコア31は複数枚の電磁鋼板33が積層されて形成されるが、全ての電磁鋼板33において第1切欠部37a、第2切欠部37bはそれぞれ同じ位置に形成されており、図2(a)に示すようにこれら第1切欠部37a、第2切欠部37bは電磁鋼板33の積層方向において重なるように配置されている。したがって、これら重ねられた第1切欠部37a、第2切欠部37bは互いに連通して一つの溝部を形成している。そして、ここに冷却媒体が流通させられることにより、第1切欠部37a、第2切欠部37bはそれぞれ冷却路として機能するようになっている。
ステータコア31は、図2(b)に示すように円筒形状のジャケット41の内部孔内に装着されることにより、このジャケット41の内周面との間に前記第1切欠部37a、第2切欠部37bによる溝部からなる冷却路42を形成している。この冷却路42のうちの一つ、例えば最上部に位置する冷却路42には、図1に示すようにジャケット41を貫通して設けられた冷媒供給管P1が接続されている。これによって冷却路42には、冷媒供給管P1によって供給された冷却媒体、すなわち冷却オイルOLが、流通させられるようになっている。
また、図2(a)に示したステータコア31を形成する電磁鋼板33のうち、その両側端に配置された電磁鋼板33(33a)の間に挟持された電磁鋼板33、すなわち積層された電磁鋼板33のうち内部に配置された電磁鋼板33には、図3(b)に示すように隣り合って形成された第1切欠部37aと第2切欠部37bとの間に、該切欠部37a、37b同士を連通させる第1切欠連通部38aを形成した電磁鋼板33bが含まれている。さらに、図3(c)に示すように隣り合って形成された第1切欠部37aと第2切欠部37bとの間に、該切欠部37a、37b同士を連通させる第2切欠連通部38bを形成した電磁鋼板33cも含まれている。
電磁鋼板33bと電磁鋼板33cとは、それぞれの第1連通切欠部38a、第2連通切欠部38bが連通させる切欠部37a、37bの位置が異なっている。すなわち、図3(b)に示した電磁鋼板33bでは、各第2切欠部37bに対して、それぞれ時計回り方向に位置する第1切欠部37aを連通させるように、第1連通切欠部38aが形成されている。一方、図3(c)に示した電磁鋼板33cでは、各第2切欠部37bに対して、それぞれ反時計回り方向に位置する第1切欠部37aを連通させるように、第2連通切欠部38aが形成されている。
そして、このような構成からなる電磁鋼板33b、電磁鋼板33cは、図2(a)に示すように、ステータコア31の両側端に配置された電磁鋼板33aの間において交互に配置されている。したがって、電磁鋼板33の積層方向にて隣り合う電磁鋼板33bと電磁鋼板33cとは、各第1切欠部37a、第2切欠部37bはそれぞれ積層方向に重なるものの、第1連通切欠部38aと第2連通切欠部38bとは積層方向に重ならないようになっている。
このような構成のもとにステータコア31は、第1切欠部37a、第2切欠部37bによる溝部からなる冷却路42が、第1連通切欠部38a、第2連通切欠部38bを介して全てが連通している。すなわち、例えば図3(a)の上部に位置する第2切欠部37bは、図3(b)に示した電磁鋼板33bの第1連通切欠部38aによって時計回り方向に隣り合う第1切欠部37aに連通する。この第1切欠部37aは、図3(c)に示した電磁鋼板33cの第2連通切欠部38bによってさらに時計回り方向に隣り合う第2切欠部37bに連通する。そして、この第2切欠部37bも、同様にして時計回り方向に隣り合う第1切欠部37aに連通する。
また、図3(a)の上部に位置する第2切欠部37bは、図3(c)に示した電磁鋼板33cの第2連通切欠部38bによって反時計回り方向に隣り合う第1切欠部37aに連通する。この第1切欠部37aは、図3(b)に示した電磁鋼板33bの第1連通切欠部38bによってさらに反時計回り方向に隣り合う第2切欠部37bに連通する。そして、この第2切欠部37bも、同様にして反時計回り方向に隣り合う第1切欠部37aに連通する。
したがって、前述したようにステータコア31は、第1切欠部37a、第2切欠部37bによる溝部からなる冷却路42が、第1連通切欠部38a、第2連通切欠部38bを介して全てが連通している。
したがって、前述したようにステータコア31は、第1切欠部37a、第2切欠部37bによる溝部からなる冷却路42が、第1連通切欠部38a、第2連通切欠部38bを介して全てが連通している。
ここで、このようなステータコア31を構成する各電磁鋼板33(33a、33b、33c)は、例えば矩形状等に形成された電磁鋼板を打ち抜き加工することで形成される。すなわち、各電磁鋼板33a、33b、33cについては、それぞれ一回の打ち抜き加工でティース35やスリット36、第1切欠部37a、第2切欠部37bが同時に形成される。また、第1連通切欠部38a、第2連通切欠部38bについても、同じ打ち抜き加工で同時に形成される。したがって、これら電磁鋼板33(33a、33b、33c)については、フラックスバリアとなる第1切欠部37aを有する従来の電磁鋼板と、実質的に同じ加工工程(打ち抜き加工)で作製されるようになっている。
図1に示すようにステータコア31の両端部には、回転軸10と同心に形成された円筒状の仕切部材43a、43bがそれぞれ設けられている。これら仕切部材43a、43bは、ロータ20が配設される空間S1とコイルエンド部32aが配設される空間S2(冷媒供給部)とを分離するために設けられている。仕切部材43a、43bによって空間S1、S2を分離していることにより、冷媒供給管P1から供給される冷却用オイルOLがエアギャップGに侵入することを防止しつつ、ステータコア31の前記冷却路42内に冷却用オイルOLを流通させることが可能になっている。なお、図示は省略しているが、ティース35の先端部間にはモールド等がなされており、ティース35の先端部間から冷却用オイルOLがエアギャップGに侵入することが防止されている。
ハウジング40は、ジャケット41、左側壁部材44、及び右側壁部材45からなり、その内部に回転軸10の一部、ロータ20、及びステータ30を収容している。ジャケット41は、アルミニウム等によって形成された円筒状の部材であり、例えば内部に冷却水を流通させることにより、ステータ30を外部から冷却することが可能になっている。
また、ジャケット41の鉛直方向最上部には、前述したように外部から供給される冷却用オイルOL(冷媒)をステータコア31の冷却路42に供給するための、冷媒供給管P1が設けられている。この冷媒供給管P1は、ステータコア31の軸方向の一端側に配置されており、前記切欠部37a、37bによる溝部からなる冷却路42の、最上部に位置する冷却路42の一端側に連通して配置されている。
また、ジャケット41の鉛直方向下部には、ステータコア31の冷却路42を通ってハウジング40内の空間S2に流れ出た冷却オイルOLを、ハウジング40外に排出するための冷媒排出管P2が設けられている。なお、冷媒供給管P1及び冷媒排出管P2は、冷却効率を高めるため複数箇所に設けられていてもよい。
また、ジャケット41の鉛直方向下部には、ステータコア31の冷却路42を通ってハウジング40内の空間S2に流れ出た冷却オイルOLを、ハウジング40外に排出するための冷媒排出管P2が設けられている。なお、冷媒供給管P1及び冷媒排出管P2は、冷却効率を高めるため複数箇所に設けられていてもよい。
左側壁部材44及び右側壁部材45は、アルミニウムや鉄合金等によって形成された略円板形状の部材であって、その外径がジャケット41の外径と同程度に設定されており、ジャケット41の左開口部位及び右開口部位を閉塞するようにそれぞれ取り付けられている。これら左側壁部材44及び右側壁部材45の中心部には、回転軸10を支持する軸受B1、B2が介挿される円形形状の穴部がそれぞれ形成されている。
次に、前記構成におけるモータ1の動作について簡単に説明する。
外部からの三相交流がモータ1に供給されると、三相交流の各相の電流がステータ30に設けられたコイル32(第1〜第3コイル)に流れ、供給される電流に応じてロータ20の回転方向に沿って回転磁界が形成される。すると、外周に沿って交番磁界が形成されたロータコア21がこの回転磁界と相互作用し、吸引力及び反発力が生ずることにより、ロータ20が回転する。これにより、回転軸10がロータ20と一体に回転して回転軸10の回転駆動力が外部に伝達される。
外部からの三相交流がモータ1に供給されると、三相交流の各相の電流がステータ30に設けられたコイル32(第1〜第3コイル)に流れ、供給される電流に応じてロータ20の回転方向に沿って回転磁界が形成される。すると、外周に沿って交番磁界が形成されたロータコア21がこの回転磁界と相互作用し、吸引力及び反発力が生ずることにより、ロータ20が回転する。これにより、回転軸10がロータ20と一体に回転して回転軸10の回転駆動力が外部に伝達される。
また、モータ1の駆動時には、不図示のポンプ等によって冷却用オイルOLが冷媒供給管P1に供給される。すると、冷却用オイルOLはステータコア31の最上部に位置する冷却路42に供給され、ステータコア31内を通ってステータコア31を直接冷却する。その際、前述したように第1切欠部37a、第2切欠部37bによる溝部からなる冷却路42は、第1連通切欠部38a、第2連通切欠部38bを介して全てが連通しているため、最上部に位置する冷却路42に供給された冷却用オイルOLは、供給圧によって冷却路42の一端側から他端側に流れるとともに、自重によって下方の冷却路42に順次流れていく。そして、最終的には最下部の冷却路42に流れ着いた後、ステータコア31を出て冷媒排出管P2に流入し、外部に排出される。
その際、ハウジング40の内部は、仕切部材43a、43bによってロータ20が配設されている空間S1とコイル32が配設されている空間S2とに分離されているため、ステータコア31の冷却路42の途中から冷却用オイルOLが一部流出しても、冷却用オイルOLがエアギャップGに侵入するのが防止されている。なお、このように冷却路42の途中から流出した冷却用オイルOLは、冷媒排出管P2を通って外部に排出される。
また、モータ1の駆動時には、前記した冷却用オイルOLによる冷却とは別に、ジャケット41の内部に冷却水を流通させることにより、ステータ30を外部からも冷却するようにしてもよい。
また、モータ1の駆動時には、前記した冷却用オイルOLによる冷却とは別に、ジャケット41の内部に冷却水を流通させることにより、ステータ30を外部からも冷却するようにしてもよい。
本実施形態のモータ1にあっては、ステータコア31を形成する各電磁鋼板33(33a、33b、33c)に、冷却用オイルOLが流通する冷却路42として機能する複数の切欠部37a、37bを形成しているので、前記切欠部37a、37bに冷却用オイルOLを流通させることにより、例えばジャケット41に冷媒を通してコイル32を冷却する場合に比べ、より効率的にコイル32を冷却することができ、したがってモータ1の冷却効率を高めることができる。
また、第1切欠部37aをフラックスバリアとして機能させているので、従来のフラックスバリアを有するステータコアに比べ、新たな加工工程を増やすことなく、また部品点数を増やすこともなくステータコア31を形成することができ、したがってコストの増大を抑えることができる。
また、積層された電磁鋼板33のうちの内部に配置された電磁鋼板33b(33c)に、第1切欠部37aと第2切欠部38bとを連通させる切欠連通部38a(38b)を形成しているので、切欠部37a(37b)によって形成される冷却路42間を切欠連通部38a(38b)で連通させることができ、したがって冷却用オイルOLをステータコア31全体に流通させることができる。
さらに、切欠連通部として第1切欠連通部38aと第2切欠連通部38bとを設け、これら切欠連通部38a、38bが互いに重ならないように配置しているので、ステータコア31全体に冷却用オイルOLを効率良く流通させることができる。したがって、モータ1の冷却効率をより高めることができる。
以上、本発明の実施形態による回転機について説明したが、本発明は前記実施形態に制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、フラックスバリアとして機能する切欠部(第1切欠部37a)とフラックスバリアとして機能しない切欠部(第2切欠部37b)を共に形成したが、ティースの数が多い場合などでは、全ての切欠部を、フラックスバリアとして機能するようにティースの後端側に形成配置してもよい。
例えば、前記実施形態では、フラックスバリアとして機能する切欠部(第1切欠部37a)とフラックスバリアとして機能しない切欠部(第2切欠部37b)を共に形成したが、ティースの数が多い場合などでは、全ての切欠部を、フラックスバリアとして機能するようにティースの後端側に形成配置してもよい。
また、前記実施形態では、電動機の一種であるモータを例に挙げて説明したが、発電機にも本発明を適用することができる。
1…モータ、10…回転軸、20…ロータ、30…ステータ、31…ステータコア、32…コイル、33、33a、33b、33c…電磁鋼板、34…ヨーク、35…ティース、37a…第1切欠部(切欠部)、37b…第2切欠部(切欠部)、38a…第1連通切欠部(連通切欠部)、38b…第2連通切欠部(連通切欠部)、42…冷却路、OL…冷却用オイル(冷却媒体)
Claims (3)
- 回転軸に設けられた回転可能なロータと、該ロータの周りに配置されるステータとを備える回転機において、
前記ステータは、円環状のヨークと前記ロータの回転方向に沿って配列形成された複数のティースとを有する電磁鋼板が複数枚積層されて形成されたステータコアと、前記ティースに巻回されたコイルとを備えて構成され、
前記ステータコアの前記各電磁鋼板には、前記ヨークの外周部に冷却媒体が流通する冷却路として機能する複数の切欠部が形成され、
前記切欠部の少なくとも一部は、前記ティースの後端側に配置されて、フラックスバリアとしても機能することを特徴とする回転機。 - 前記積層された電磁鋼板のうちの内部に配置された電磁鋼板の少なくとも一枚には、隣り合って形成された前記切欠部の間に該切欠部同士を連通させる切欠連通部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の回転機。
- 前記積層された電磁鋼板のうちの内部に配置された電磁鋼板の少なくとも二枚には、隣り合って形成された前記切欠部の間に該切欠部同士を連通させる切欠連通部が形成されており、
前記二枚の電磁鋼板は、積層されてステータコアに形成された際に、前記切欠連通部が互いに重ならないように配置されていることを特徴とする請求項1記載の回転機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012154083A JP2014017980A (ja) | 2012-07-09 | 2012-07-09 | 回転機 |
Applications Claiming Priority (1)
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