JP6420193B2 - Pos端末および電子クーポンの処理方法 - Google Patents
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Description
また、顧客が多数の電子クーポンをダウンロードしていた場合、目的の電子クーポンを探し出す手間がかかるだけでなく、ダウンロードした電子クーポンの存在自体を忘れてしまうこともある。この場合、せっかくダウンロードした電子クーポンが活用されずに、そのまま有効期限を経過してしまい、携帯端末内に有効期限切れの未使用の電子クーポンが大量に保持されたまま蓄積してしまうこともある。
また、この発明は、顧客の携帯端末と通信を行い、前記顧客を特定する顧客IDと関連付けて前記携帯端末内に保持された電子クーポンの情報を取得して保持し、商品の精算時に、前記顧客IDおよび精算に係る商品の情報を取得し、前記商品の情報および前記顧客IDに対応する前記電子クーポンの情報に基づき、前記電子クーポンが前記商品に適用可能であると判断したとき、前記商品に前記電子クーポンを適用して精算処理を行うことを特徴とする電子クーポンの処理方法を提供するものである。
<電子クーポンシステム10の構成>
以下、図1〜図4に基づき、この発明の電子クーポンシステム10の構成を説明する。
図1は、この発明のPOS端末1を含む電子クーポンシステム10の概略構成の説明図である。図2は、図1に示すPOS端末1の概略構成を示すブロック図である。図3は、図1に示すサーバー3の概略構成を示すブロック図である。図4は、図1に示す携帯端末4の概略構成を示すブロック図である。
なお、POS端末1とは別に、電子クーポンの情報を取得する電子クーポン情報処理用の端末を追加してもよい。
POS端末1は、携帯端末4と通信を行い、携帯端末4内に保持された電子クーポン情報を取得し、電子クーポン情報保存エリア1061に保持する。
サーバー3は、各店舗で利用可能な電子クーポンを店舗のPOS端末1や電子クーポン処理用端末に配信する。
ネットワーク5としては、LAN、インターネットなどの広域ネットワーク(WAN)、専用の通信回線などいずれのネットワークを利用してもよい。
携帯端末4は、顧客が所有し、電子クーポンを発行した企業が提供した専用通信アプリを通じて、店舗のPOS端末1や電子クーポン処理用端末と通信を行う。
また、専用通信アプリで電子ジャーナルの制御も行う。
なお、携帯端末4は、顧客が所有するものに限られず、店舗が顧客に貸与するものであってもよい。
以下、図2に示す各構成要素を説明する。
MPU100は、ROM等に予め保持された制御プログラムに基づいて、各メモリ内のデータの転送を行ったり、各処理部に制御命令を発行して処理を実行させたり、入力装置からの割り込みや、データを受けてデータ処理を行ったりする機能を実現する。また、各ハードウェアを有機的に動作させて、後述するようなこの発明の動作処理を実行する。
外部メモリ制御部103は、外部メモリ102を制御する部分である。
通信部104は、サーバー3と売上データや商品データを送受信するなど、POS端末1の処理に必要な各種通信処理を行ったり、電子クーポンの情報を受信したりする。
また、通信部104は、アクセスポイント機器2を介して顧客の携帯端末4にインストールされた専用の店舗アプリ(各コンビニエンスストアやスーパーマーケット毎の専用通信アプリケーション)と通信を行い、顧客の携帯端末4内に保存された電子クーポンの中から、POS端末1が設置された店舗で利用可能なクーポン情報のみを取得したり、顧客の携帯端末4に新規の電子クーポンを送信したりする。
プログラム保管部105は、電子クーポン情報処理アプリ1051および専用通信アプリ1052を保持する。プログラム保管部105としては、例えば、フラッシュメモリ等、不揮発性のメモリが用いられる。
電子クーポン情報処理アプリ1051は、電子クーポン情報を処理するためのアプリケーションである。
また、専用通信アプリ1052は、電子クーポン情報の送受信や電子クーポンの更新等を行うための専用の通信アプリケーションである。
データ保管部106は、電子クーポン情報保存エリア1061を保持する。データ保管部106としては、例えば、フラッシュメモリ等、不揮発性のメモリが用いられる。
データ保管部106は、携帯端末4から電子クーポンを受信したとき、顧客IDごとに電子クーポン情報保存エリア1061に保持する。
電子クーポン情報保存エリア1061は、電子クーポン情報を保存する記憶領域である。
表示部108には、商品の精算画面等が表示される。表示部108は、例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ、あるいはLEDランプ等で構成され、オペレーティングシステムやアプリケーションソフトウェアが処理状態など電子的なデータを表示するためのモニタやラインディスプレイなどの表示装置である。
画像メモリ制御部110は、画像メモリ109への画像データの読み書きを制御する部分である。
キー制御部112は、キー操作部111を制御する部分である。
ポインティングデバイス制御部114は、ポインティングデバイス操作部113を制御する部分である。
印刷制御部116は、印刷部115を制御する部分である。
バーコードスキャナ制御部118は、バーコードスキャナ117を制御する部分である。
また、接触方式に限らず、NFC(Near Field Communication)等の非接触方式の読み取り方式を用いるものであってもよい。
カードリーダ制御部120は、カードリーダ119を制御する部分である。
次に、図3に基づき、この発明のサーバー3の概略構成について説明する。
図3は、図1に示すサーバー3の概略構成を示すブロック図である。
また、プログラム保管部305は、電子クーポン情報処理アプリ3051を保持する。
次に、図4に基づき、この発明の携帯端末4の概略構成について説明する。
図4は、図1に示す携帯端末4の概略構成を示すブロック図である。
次に、図5に基づき、POS端末1の電子クーポンの処理の具体例について説明する。
図5は、図1に示すPOS端末1の電子クーポンの処理を示すフローチャートである。
携帯端末4からの接続要求を通信部104が受信した場合(ステップS1の判定がYesの場合)、MPU100は、ステップS2において、携帯端末4に接続が完了した旨を通信部104に送信させる(ステップS2)。
一方、携帯端末4から接続要求を通信部104が受信していない場合(ステップS1の判定がNoの場合)、MPU100は、ステップS1の判定を繰り返す(ステップS1)。
携帯端末4から電子クーポン情報を通信部104が受信した場合(ステップS3の判定がYesの場合)、MPU100は、ステップS4において、電子クーポン情報を顧客IDごとに電子クーポン情報保存エリア1061に保存する(ステップS4)。
一方、携帯端末4から電子クーポン情報を通信部104が受信していない場合(ステップS3の判定がNoの場合)、MPU100は、ステップS5の判定を行う(ステップS5)。
予め定められた受信リトライ回数をオーバーした場合(ステップS5の判定がYesの場合)、MPU100は、携帯端末4が電子クーポンを有していないものとして、電子クーポンの処理を終了させる。
一方、予め定められた受信リトライ回数をオーバーしていない場合(ステップS5の判定がNoの場合)、MPU100は、ステップS3の処理を繰り返す(ステップS3)。
携帯端末4との接続を通信部104が維持している場合(ステップS7の判定がYesの場合)、MPU100は、ステップS8の処理を行う(ステップS8)。
一方、携帯端末4との接続を通信部104が維持していない場合(ステップS7の判定がNoの場合)、MPU100は、ステップS10の処理を行う(ステップS10)。
その後、MPU100は、電子クーポンの処理を終了させる。
次に、図6および図7に基づき、POS端末1の商品の精算および電子クーポンの適用処理の具体例について説明する。
図6および図7は、図1に示すPOS端末1の商品の精算および電子クーポンの適用処理を示すフローチャートである。
利用可能な電子クーポンが存在する場合(ステップS12の判定がYesの場合)、MPU100は、ステップS13において電子クーポンの設定を参照する(ステップS13)。
一方、利用可能な電子クーポンが存在しない場合(ステップS12の判定がNoの場合)、MPU100は、ステップS17の判定を行う(ステップS17)。
なお、顧客は予め、携帯端末4から電子クーポンの自動使用設定を有効にするか否かを設定しておく。
そして、続くステップS16において、MPU100は、値引処理を実施した電子クーポン情報を更新する(ステップS16)。具体的には、電子クーポン情報の使用状況を『未使用』から『使用済』にする。
具体的には、電子クーポンの値引処理を行う際に、レジオペレーターは顧客に電子クーポンの使用の有無をたずね、自動使用設定が有効の場合は顧客から当該電子クーポンを使用しないとの申し出があった場合、または、自動使用設定が無効の場合は顧客から電子クーポンを使用するとの申し出があった場合、キー操作部111またはポインティングデバイス操作部113を操作して、電子クーポン取消または適用の操作を行う。
そして、続くステップS19において、MPU100は、値引処理を取り消した電子クーポン情報または値引きを行った電子クーポン情報を更新する(ステップS19)。具体的には、値引きの取消の場合は電子クーポン情報の使用状況を『使用済』から『未使用』に戻す。値引きを適用した場合は電子クーポンの使用状況を『未使用』から『使用済』に変更する。
未使用クーポンが存在する場合(ステップS20の判定がYesの場合)、MPU100は、ステップS21において、当該未使用クーポンが存在することを表示部108または携帯端末4の表示部408に表示させる(ステップS21)。
決済が完了した場合(ステップS22の判定がYesの場合)、MPU100は、ステップS24の判定を行う(ステップS24)。
一方、決済が完了していない場合(ステップS22の判定がNoの場合)、MPU100は、ステップS23において、次の商品の処理に移り(ステップS23)、ステップS11の処理を行う(ステップS11)。
未使用クーポンが存在する場合(ステップS24の判定がYesの場合)、MPU100は、ステップS25の判定を行う(ステップS25)。
一方、未使用クーポンが存在しない場合(ステップS24の判定がNoの場合)、MPU100は、ステップS27の処理を行う(ステップS27)。
顧客は予め、携帯端末4から電子クーポンの未使用クーポンの印字設定を有効にするか否かを設定しておく。
具体的には、未使用クーポンの情報レシート印字用のフォーマットに加工して、レシートの印字データに追加する。
次に、図8に基づき、電子クーポンの更新処理の具体例について説明する。
図8は、図1に示すPOS端末1の電子クーポンの更新処理を示すフローチャートである。
今回の精算で使用した電子クーポンが存在する場合(ステップS31の判定がYesの場合)、MPU100は、ステップS32において、通信部104を制御して使用済の電子クーポンのデータを携帯端末4に送信する(ステップS32)。
一方、今回の精算で使用した電子クーポンが存在しない場合(ステップS31の判定がNoの場合)、MPU100は、ステップS33の判定を行う(ステップS33)。
具体的には、サーバー3はPOS端末1に対して商品データと共に新しい電子クーポンデータを送信しておく。新しい電子クーポン情報を受け取ったPOS端末1はPOS端末1内の電子クーポン情報を更新しておく。POS端末1内に保持された電子クーポン情報を参照し、顧客の携帯端末4に保持されていない電子クーポンであって、店舗が配信可能な電子クーポンが存在するか否かをチェックする。
一方、配信可能な新規電子クーポンが存在しない場合(ステップS33の判定がNoの場合)、MPU100は、ステップS35の判定を行う(ステップS35)。
携帯端末4にデータを送信した場合(ステップS35の判定がYesの場合)、MPU100は、ステップS36において、通信部104を制御して、電子クーポンの更新情報を携帯端末4に送信する(ステップS36)。
送信が完了した後、続くステップS37において、MPU100は、電子クーポン情報保存エリア1061に保存してある顧客の電子クーポン情報を更新する(ステップS37)。
次に、図9に基づき、POS端末1との接続処理の具体例について説明する。
図9は、図1に示す携帯端末4のPOS端末1との接続処理を示すフローチャートである。
専用通信アプリの起動は、顧客が店舗に入店するときに手動で起動しても良いし、携帯端末4の電源を入れた時に自動的に起動する方法でも良い。また、起動後は常時起動常置亜であっても良い。
また、専用通信アプリを常時起動した状態としてもよい。
期限切れの電子クーポンが存在する場合(ステップS102の判定がYesの場合)、MPU400は、ステップS103において、有効期限切れ電子クーポンを削除する(ステップS103)。その後、MPU400は、ステップS104の処理を行う(ステップS104)。
一方、期限切れの電子クーポンが存在しない場合(ステップS102の判定がNoの場合)、MPU400は、ステップS104の処理を行う(ステップS104)。
専用通信アプリがPOS端末1から接続完了通知を受信した場合(ステップS105の判定がYesの場合)、MPU400は、ステップS106において、電子クーポン情報の送信処理を行う(ステップS106)。
一方、専用通信アプリがPOS端末1から接続完了通知を受信していない場合(ステップS105の判定がNoの場合)、MPU400は、ステップS107の判定を行う(ステップS107)。
予め定められた接続リトライ回数をオーバーした場合(ステップS107の判定がYesの場合)、MPU400は、電子クーポン情報の送信処理を終了させる。
一方、予め定められた接続リトライ回数をオーバーしていない場合(ステップS107の判定がNoの場合)、MPU400は、ステップS104の処理を繰り返す(ステップS104)。
次に、図10に基づき、携帯端末4の電子クーポン情報の送信処理の具体例について説明する。
図10は、図1に示す携帯端末4の電子クーポン情報の送信処理を示すフローチャートである。
電子クーポン情報の送信が完了した場合(ステップS112の判定がYesの場合)、MPU400は、ステップS113の判定を行う(ステップS113)。
一方、電子クーポン情報の送信が完了していない場合(ステップS112の判定がNoの場合)、MPU400は、ステップS114の判定を行う(ステップS114)。
POS端末1との接続が維持されている場合(ステップS113の判定がYesの場合)、MPU400は、ステップS115の判定を行う(ステップS115)。
一方、POS端末1との接続が維持されていない場合(ステップS113の判定がNoの場合)、MPU400は、ステップS120の処理を行う(ステップS120)。
予め定められた送信リトライ回数をオーバーした場合(ステップS114の判定がYesの場合)、MPU400は、送信エラーとしてPOS端末1への電子クーポン情報の送信を中止し、ステップS120の処理を行う(ステップS120)。
一方、予め定められた送信リトライ回数をオーバーしていない場合(ステップS114の判定がNoの場合)、MPU400は、ステップS112との判定を繰り返す(ステップS112)。
POS端末1からデータの送信があった場合(ステップS115の判定がYesの場合)、MPU400は、ステップS116において、使用済の電子クーポンのデータ/新規電子クーポン/電子クーポンの更新データをPOS端末1から受信する(ステップS116)。その後、続くステップS117において、電子クーポンの更新を行う(ステップS117)。
その後、MPU400は、ステップS113の判定を繰り返す(ステップS113)。
次に、図11〜図21に基づき、電子クーポンの処理の具体例を説明する。
図11は、図1に示すサーバー3内に保持された電子クーポン情報の一例を示す表である。図12は、図1に示すPOS端末1内に保持された電子クーポン情報の一例を示す表である。図13は、店舗に新たに図1に示すサーバー3から未配信の電子クーポンが配信され、図1に示すPOS端末1内に保持された電子クーポン情報の一例を示す表である。図14は、図1に示す携帯端末4内に保持された電子クーポン情報の一例を示す表である。図15は、図1に示すPOS端末1内に保持された顧客ごとの電子クーポン情報の一例を示す表である。図16は、顧客の購入商品の一例を示す表である。図17は、POS端末1に表示される画面の一例を示す表である。図18は、決済前のPOS端末1内に保持された顧客の電子クーポン情報の一例を示す表である。図19は、決済後の顧客の携帯端末4内に保持された電子クーポン情報の一例を示す表である。図20は、決済後に顧客が受け取るレシートの一例である。図21は、決済後にPOS端末1内に保持された顧客の電子クーポン情報の一例を示す表である。
なお、期限切れにより削除された電子クーポン情報は、削除後、別のエリアに削除済み電子クーポン情報として一定期間保持するようにしてもよい。
「商品名」は、電子クーポンが利用可能な商品名である。
また、例えば、「12月1日限定100円値引き」等のように、商品を特定しない名称であってもよい。
「商品コード」は、商品の商品コードである。
また、商品を特定しない電子クーポンの場合は、電子クーポンを実施している企業固有の値引き等の情報を登録したコードである。
「期間」は、電子クーポンの有効利用期間である。
「クーポン詳細」は、値引き額等の電子クーポンのサービス内容である。
「有効利用回数」は、電子クーポンの有効利用回数である。
「配信対象」は、電子クーポンを配信すべき対象となる店舗の情報である。
例えば、「全店舗」や「店舗A」、「関西店舗」のように、電子クーポンを配信する対象を設定することができる。
サーバー3は、これら電子クーポン情報を一元管理し、配信対象に基づき各店舗で利用可能な電子クーポンを選択して送信することができる。
「店舗配信」は、電子クーポンを店舗のPOS端末から顧客の携帯端末4に送信するか否かを特定する情報である。
「可」となっている電子クーポンは、店舗で決済を行った顧客に対し、自動的に顧客の携帯端末4に電子クーポンを送信することができる。
「配信状況」は、サーバー3から各店舗に対して配信を行ったか否かの状態を示す。まだ未配信の電子クーポンが存在する場合は、当該電子クーポン情報を各店舗に配信する。
配信が完了すれば、配信状況は「配信済」状態となる。
なお、MPU400は、有効期間を過ぎた電子クーポン情報を削除し、不要となった電子クーポンが携帯端末4内に残ったままにならないようにする。
また、電子クーポン情報の他、顧客の「会員番号」や電子クーポンを自動的に使用するかしないかの設定(「クーポン自動使用」)、レシートの印字の際に保存クーポン一覧を印字するかしないかの設定(「未使用クーポン印字」)、未使用クーポンがあった場合に知らせるか否かの設定(「未使用クーポンお知らせ機能」)や知らせる場合の期間(「未使用クーポンお知らせ期間」)等、各種設定情報も併せて保持される。
「クーポン自動使用」は、店舗において、顧客が保有する電子クーポンの対象となる商品を購入した場合において、決済時に自動的に電子クーポンを使用するか否かの設定である。
「未使用クーポン印字」は、店舗において、顧客が保有する電子クーポンのうち、未使用の電子クーポンが存在した場合、決済時のレシートに当該未使用の電子クーポンの一覧を印字すべきか否かの設定である。
「未使用クーポンお知らせ機能」は、顧客が保有する未使用の電子クーポンが存在した場合、顧客の携帯端末4に、未使用の電子クーポンが存在することを顧客に通知するか否かの設定である。
「未使用クーポンお知らせ期間」は、未使用クーポンお知らせ機能で「する」に設定した場合において、該当する電子クーポンの有効期間の終了日の何日前からお知らせすべきかの設定である。
「未使用クーポンお知らせ機能」は、電子クーポンを利用可能な店舗に行かなくても、未使用クーポンお知らせ期間に設定した期間が到来すると、顧客の携帯端末4に未使用の電子クーポンが存在することを表示させる。
一方、未使用クーポンお知らせ期間に「なし」としている場合、有効期間内の未使用電子クーポンを保存している場合に表示される。つまり、クーポンの有効期間の開始日当日の午前0時のタイミングで表示される。
なお、具体的な表示方法としては、携帯端末4の画面のステータスバーへの通知であっても、画面上に定期的に表示する方法であっても、どのような方法でもよい。
このようにして、顧客に対して未使用クーポンを保有していることを通知することで、顧客が店舗へ行く動機づけを与えることができる。
POS端末1の電子クーポン処理アプリは、顧客の携帯端末4内に保持された、当該店舗で利用可能な電子クーポン情報を取得する。そして、MPU100は、取得した電子クーポン情報を、電子クーポン情報保存エリア1061に顧客ID(会員番号)毎に保持する。
POS端末1のユーザー(レジオペレーター)は、付属スキャナやキーボード、タッチパネル操作などにより、顧客の精算に係る商品の情報を入力して精算処理を行う。
会員番号1234567890の顧客が携帯端末4に保持していた電子クーポンの中から、今回の買い物で電子クーポンが利用できる「甲チョコレート」および「丙ウーロン茶」が値引きされる。
このとき、当日利用可能で未使用の電子クーポンが残っていた場合、POS端末1のレジオペレーター側ディスプレイと、POS端末1の顧客側ディスプレイに未使用クーポンの情報を表示する。
具体的には、図18に示す電子クーポン情報において、11月30日には「乙シャンプー」の電子クーポンが使用できるため、「乙シャンプーの300円引きクーポンが残っておりますが、いかがでしょうか」といったように、レジオペレーターが顧客に声かけを行うなど、購入を促すことが可能となる。
なお、顧客からクーポンを使用しないとの申し出があった場合は、該当クーポンの使用を無効とすることも可能である。
その場合、店舗のPOS端末1内のこの顧客用電子クーポン情報を未使用状態に戻し(ここでは、「使用済」から「使用可」に情報を更新)、電子クーポン情報を更新する。
一方、有効利用回数に制限がない「甲チョコレート」の電子クーポンに対しては、店舗のPOS端末1から使用済データが送信されないので、電子クーポンを使用しても該当電子クーポン情報は「未使用」の状態に保持されたままとなる。
一方、店舗のPOS端末1からの店舗配信が「可」となっている「AAAカップラーメン」については、既に顧客の電子クーポン情報に登録されているため、この電子クーポンの配信は行なわれない。それゆえ、当該電子クーポン情報は、「使用済」のままとなる。
レシートの印字の際に、MPU100は、顧客の電子クーポン情報から「未使用クーポン印字」の設定を読み取り、印字「する」に設定されている場合、印刷制御部116を制御してレシートを印刷部115に印字させる。このとき、顧客の電子クーポン情報から未使用の電子クーポン情報を読み取り、予め定められたフォーマットでレシートに印字する。
レシートに印字することで、顧客は、自分の未使用電子クーポンの存在を確認することができ、次回の商品の購入時の参考にしたり、来店の動機づけを行ったりすることが可能となる。
このように、使用状況やステータスを更新することで、顧客が買い忘れ等で、再度、店舗内で買い物を行った場合には、最新の電子クーポン情報でレジ操作を行うことができる。
ここで、一定のルールとは、顧客の携帯端末4との通信が切断されてから3分後など、電子クーポンを実施する企業によって予め定められたルールである。
1.実施形態1において、同一の商品に適用可能な電子クーポンが複数種類または複数枚存在する場合、購入価格が最安になる電子クーポンを適用して精算処理を行うようにしてもよい(実施形態2)。
(i)この発明によるPOS端末は、顧客の携帯端末と通信を行い、前記顧客を特定する顧客IDと関連付けて前記携帯端末内に保持された電子クーポンの情報を取得する通信部と、商品の精算時に前記顧客IDを取得する顧客ID取得部と、精算に係る商品の情報を取得する商品情報取得部と、電子クーポンの情報および前記顧客IDを保持する記憶部と、前記通信部、前記顧客ID取得部、前記商品情報取得部および前記記憶部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記顧客の携帯端末から電子クーポンの情報を前記顧客IDと関連付けて前記通信部に取得させて前記記憶部に保持し、商品の精算時に、前記顧客IDを前記顧客ID取得部に取得させ、前記商品情報取得部に精算に係る商品の情報を取得させ、前記商品の情報および前記顧客IDに対応する前記電子クーポンの情報に基づき、前記電子クーポンが前記商品に適用可能であると判断したとき、前記商品に前記電子クーポンを適用して精算処理を行うことを特徴とする。
また、この発明による電子クーポンの処理方法は、顧客の携帯端末と通信を行い、前記顧客を特定する顧客IDと関連付けて前記携帯端末内に保持された電子クーポンの情報を取得して保持し、商品の精算時に、前記顧客IDおよび精算に係る商品の情報を取得し、前記商品の情報および前記顧客IDに対応する前記電子クーポンの情報に基づき、前記電子クーポンが前記商品に適用可能であると判断したとき、前記商品に前記電子クーポンを適用して精算処理を行うことを特徴とする。
(ii)前記制御部は、前記商品に前記電子クーポンを適用して精算処理を行った後、前記通信部を制御して前記電子クーポンを使用したことを反映する更新データを前記顧客の携帯端末に送信させる請求項1に記載のPOS端末であってもよい。
また、同一の商品について、割引率は同じで有効期限が異なる2種類の電子クーポンが存在するとき、有効期限までの期限が短い電子クーポンが該当する。
前述した実施の形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
Claims (8)
- 顧客の携帯端末と通信を行い、前記携帯端末内に保持された電子クーポンの情報を取得する通信部と、
精算に係る商品の情報を取得する商品情報取得部と、
前記電子クーポンの情報を記憶する記憶部と、
前記商品の精算時のレシートを印刷する印刷部と、
前記通信部、前記商品情報取得部、前記記憶部および前記印刷部を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、
前記顧客の携帯端末から電子クーポンの情報を前記通信部に取得させて前記記憶部に保持し、
前記商品情報取得部に精算に係る商品の情報を取得させ、
前記商品の精算時に、前記商品の情報に対応する前記電子クーポンの情報に基づき、前記電子クーポンが前記商品に適用可能であると判断したとき、前記商品に前記電子クーポンを適用して精算処理を行い、顧客の電子クーポンの情報を予め定められたフォーマットでレシートに印刷することを特徴とするPOS端末。 - 前記制御部は、前記商品に前記電子クーポンを適用して精算処理を行った後、前記通信部を制御して前記電子クーポンを使用したことを反映する更新データを前記顧客の携帯端末に送信させる、請求項1に記載のPOS端末。
- 前記記憶部は、店舗で利用可能な電子クーポンを保持し、
前記制御部は、前記商品に前記電子クーポンを適用して精算処理を行った後、前記記憶部に保持された電子クーポンであって前記携帯端末内に保持されていないものがあるときは、前記通信部を制御して前記電子クーポンを前記顧客の携帯端末に送信させる、請求項1または2に記載のPOS端末。 - 前記制御部は、前記商品に適用可能な電子クーポンが複数種類または複数枚存在するとき、購入価格が最安になる前記電子クーポンを前記商品に適用して精算処理を行う、請求項1〜3のいずれか1つに記載のPOS端末。
- 前記制御部は、前記商品に適用可能な電子クーポンが複数種類または複数枚存在するとき、有効期限までの期間が最も短い前記電子クーポンを前記商品に適用して精算処理を行う、請求項1〜3のいずれか1つに記載のPOS端末。
- 表示部をさらに備え、
前記制御部は、商品の精算時に、前記電子クーポンが前記商品に適用可能でないと判断したとき、前記電子クーポンの対象となる商品の購入を促す表示を前記表示部に表示させる、請求項1〜5のいずれか1つに記載のPOS端末。 - 前記制御部は、前記顧客の携帯端末内に保持された電子クーポンよりも最適な電子クーポンが前記記憶部に保持されているときは、前記通信部を制御して前記電子クーポンを前記顧客の携帯端末に送信させ、前記商品に前記電子クーポンを適用して精算処理を行う、請求項1〜6のいずれか1つに記載のPOS端末。
- 顧客の携帯端末と通信を行い、前記携帯端末内に保持された電子クーポンの情報を取得して保持し、精算に係る商品の情報を取得し、前記商品の精算時に、前記商品の情報に対応する前記電子クーポンの情報に基づき、前記電子クーポンが前記商品に適用可能であると判断したとき、前記商品に前記電子クーポンを適用して精算処理を行い、顧客の電子クーポンの情報を予め定められたフォーマットでレシートに印刷することを特徴とする電子クーポンの処理方法。
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