JP6419433B2 - 電極群、二次電池、及び電極群の製造方法 - Google Patents

電極群、二次電池、及び電極群の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6419433B2
JP6419433B2 JP2014026760A JP2014026760A JP6419433B2 JP 6419433 B2 JP6419433 B2 JP 6419433B2 JP 2014026760 A JP2014026760 A JP 2014026760A JP 2014026760 A JP2014026760 A JP 2014026760A JP 6419433 B2 JP6419433 B2 JP 6419433B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
negative electrode
positive electrode
separator
wound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014026760A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015153620A (ja
Inventor
高澤 孝次
孝次 高澤
義直 舘林
義直 舘林
中川 弘
弘 中川
佑磨 菊地
佑磨 菊地
俊介 水上
俊介 水上
尚己 西尾
尚己 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Infrastructure Systems and Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Infrastructure Systems and Solutions Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Infrastructure Systems and Solutions Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2014026760A priority Critical patent/JP6419433B2/ja
Publication of JP2015153620A publication Critical patent/JP2015153620A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6419433B2 publication Critical patent/JP6419433B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)

Description

本発明の実施形態は、電極群、二次電池、及び電極群の製造方法に関する。
近年、非水電解質二次電池としてリチウムイオン電池などが一般的に普及している。二次電池は、応用分野によって高エネルギー密度と高い耐久性とが要求されている。例えば、リチウムイオン電池は、セパレータを介した正極と負極との積層が捲回された電極組立体(電極コイル)を備える。リチウムイオン二次電池は、電極組立体が有機電解液で満たされた電池缶(外装缶)内に封入された構成を備える。
電極コイルは、正極、セパレータ、負極、セパレータの順序で重ねられた積層体が捲回されて製造される。二次電池を大容量化する為に、巻き数を増やす必要がある。また一方で、二次電池を量産化する為に、積層体の捲回に要する時間を短縮する必要がある。しかし、積層体の捲回速度を高速にした場合、捲きズレ、及び電極箔切れなどが生じやすくなり、歩留まりが悪化する可能性があるという課題がある。
特開2004−319311号
上記の課題を解決するために、量産性の高い電極群、二次電池、及び電極群の製造方法を提供する。
一実施形態に係る電極群は、第1の正極と第1の負極と第1のセパレータとが、前記第1の正極、前記第1のセパレータ、前記第1の負極及び前記第1のセパレータの順序で重ねられた第1の積層体と、第2の正極と第2の負極と第2のセパレータとが、前記第2の正極、前記第2のセパレータ、前記第2の負極及び前記第2のセパレータの順序で重ねられた第2の積層体と、を具備し、前記第1の積層体と、前記第2の積層体と、が重ねられて捲回され、前記第2の積層体は、一周以上捲回された前記第1の積層体と、捲回前の前記第1の積層体との間に挿入される。
図1は、一実施形態に係る二次電池について説明する為の図である。 図2は、一実施形態に係る二次電池について説明する為の図である。 図3は、一実施形態に係る二次電池について説明する為の図である。 図4は、一実施形態に係る二次電池について説明する為の図である。 図5は、一実施形態に係る二次電池について説明する為の図である。
以下、図面を参照しながら説明する。
図1は、一実施形態に係る二次電池10の例を示す。
二次電池10は、外装材19、外装材19内に収納される電極群11、正極端子及び負極端子などの端子16、電極群11の電極を端子16に導く電極リード17を含む。また、電解質が電極群11に保持されている。なお、電解質は、例えば、非水電解質である。
外装材19は、電極群11、電極リード17、及び非水電解質を収納する。また、外装材19は、端子16を外部に露出した状態で固定する。
電極群11は、図2に示されるような正極13、セパレータ15、負極14、セパレータ15の順で重ねられた積層体12が、扁平形状に捲回されたものである。正極13は、例えば金属箔からなる帯状の正極集電体と、正極集電体の長辺に平行な一端部からなる正極集電タブと、少なくとも正極集電タブの部分を除いて正極集電体に形成された正極材料層(正極活物質含有層)とを含む。なお、図2において、正極13上でハッチングにより示された部分が正極材料層である。
一方、負極14は、例えば金属箔からなる帯状の負極集電体と、負極集電体の長辺に平行な一端部からなる負極集電タブと、少なくとも負極集電タブの部分を除いて負極集電体に形成された負極材料層(負極活物質含有層)とを含む。なお、図2において、負極14上でハッチングにより示された部分が負極材料層である。
なお、セパレータ15は、正極13の正極材料層、及び負極14の負極材料層が露出しないような形状で設けられる。このような正極13、セパレータ15、及び負極14は、正極集電タブが電極群11の捲回軸方向にセパレータから突出し、かつ負極集電タブがこれとは反対方向にセパレータから突出するよう、正極及び負極の位置をずらして重ねられて積層体12が形成される。この積層体12が捲回されて電極群11が形成される。このような積層体12が捲回された場合、電極群11は、一方の端面から渦巻状に捲回された正極集電タブが突出し、かつ他方の端面から渦巻状に捲回された負極集電タブが突出する状態になる。
正負極の集電タブは、正負極の集電体と同じ材料から形成しても、アルミニウム、Mg、Ti、Zn、Mn、Fe、Cu及びSiよりなる群から選択される少なくとも1種類の元素を含むアルミニウム合金から形成しても良い。
正極である端子16は、内部の電極リード17を介して正極集電タブに電気的に接続されている。また、負極である端子16は、内部の電極リード17を介して負極集電タブに電気的に接続されている。端子16は、例えば、アルミニウム、Mg、Ti、Zn、Mn、Fe、Cu及びSiよりなる群から選択される少なくとも1種類の元素を含むアルミニウム合金を使用することができる。部品同士の接点及びその周辺は、Alよりも融点の高いCu、Cu合金がコーティングされていることが望ましい。
電極リード17は、それぞれ導電性の板(帯状の導電板)からなる。一方の電極リード17は、正極集電タブと端子(正極端子)16とを電気的に接続する。また、他方の電極リード17は、負極集電タブと端子(負極端子)16とを電気的に接続する。このように各部が接続されることにより、二次電池10は、充電及び放電が可能な状態になる。
以下、上記の二次電池の正極、負極、セパレータ、外装材、及び非水電解質について説明する。
(1)正極
正極は、正極集電体と、集電体の片面もしくは両面に担持され、正極活物質を含む正極材料層とを含む。
正極活物質には、例えば、リチウム含有複合化合物、二酸化マンガン(MnO)、酸化鉄、酸化銅、酸化ニッケル、ポリアニリンやポリピロールなどの導電性ポリマー材料、ジスルフィド系ポリマー材料、イオウ(S)、フッ化カーボン、硫酸鉄(Fe(SO)、バナジウム酸化物(例えばV)を挙げることができる。中でも、リチウム含有複合化合物が好ましい。リチウム含有複合化合物には、例えば、LiMnO(0<a≦12)、リチウムコバルト複合酸化物(LiCoM、ここでMはAl,Cr,MgおよびFeよりなる群から選択される少なくとも1つまたは2つ以上の元素、0<a≦12、0≦h≦0.1)、リチウムマンガンコバルト複合酸化物(例えばLiMn1−g−hCo、ここでMはAl,Cr,MgおよびFeよりなる群から選択される少なくとも1つまたは2つ以上の元素、0≦g≦0.5、0≦h≦0.1)、リチウムマンガンニッケル複合酸化物{例えば、LiMnNi12j(MはCo,Cr,Al,MgおよびFeよりなる群より選択される少なくとも1つまたは2つ以上の元素、1/3≦j≦12)、LiMn1/3Ni1/3Co1/3、LiMn12Ni12}、スピネル型リチウムマンガン複合酸化物(例えばLiMn2−b、ここでMはAl,Cr,NiおよびFeよりなる群から選択される少なくとも1つまたは2つ以上の元素、0<a≦12、0≦b≦1)、スピネル型リチウムマンガンニッケル複合酸化物(例えばLiMn2−bNi、0<a≦12、0≦b≦1)、オリビン構造を有するリチウムリン酸化物{例えば、LiFePO(0<a≦12)、LiFe1−bMnPO(0<a≦12、0≦b≦1)、LiCoPO(0<a≦12)など}を挙げることができる。
正極材料層に結着剤を含有させる場合、結着剤は、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、フッ素系ゴムを用いることができる。
また、正極材料層は、導電剤を含有させても良い。導電剤は、例えば、アセチレンブラック、カーボンブラック、黒鉛等の炭素質物を挙げることができる。
正極活物質、導電剤および結着剤の配合割合は、正極活物質73〜95重量%、導電剤3〜20重量%、結着剤2〜7重量%にすることが好ましい。
正極集電体は、アルミニウム箔若しくはアルミニウム合金箔から形成されることが望ましい。アルミニウム箔及びアルミニウム合金箔の厚さは、20μm以下にすることができ、より好ましくは15μm以下である。アルミニウム箔の純度は99質量%以上が好ましい。アルミニウム合金としては、マグネシウム、亜鉛、ケイ素、などの元素を含む合金が好ましい。一方、鉄、銅、ニッケル、クロムなどの遷移金属の含有量は1質量%以下にすることが好ましい。
正極は、例えば、正極活物質に導電剤および結着剤を添加し、これらを適当な溶媒に懸濁させ、この懸濁物(スラリー)を集電体に塗布、乾燥、プレスして帯状電極にすることにより作製される。
(2)負極
負極は、負極集電体と、負極集電体の片面もしくは両面に担持され、負極活物質を含む負極材料層とを含む。
負極活物質には、例えば、金属リチウム、リチウムイオンを吸蔵及び放出し得る物質を挙げることができる。リチウムイオンを吸蔵及び放出し得る物質として、例えば、リチウムチタン複合酸化物が挙げられる。リチウムチタン複合酸化物は、例えば、Li4+xTi12(xは充放電反応により−1≦x≦3の範囲で変化する)で表されるスピネル型チタン酸リチウム、ラムステライド型Li2+xTi(xは充放電反応により−1≦x≦3の範囲で変化する)、TiとP、V、Sn、Cu、NiおよびFeよりなる群から選択される少なくとも1種類の元素を含有する金属複合酸化物などが挙げられる。TiとP、V、Sn、Cu、NiおよびFeよりなる群から選択される少なくとも1種類の元素を含有する金属複合酸化物としては、例えば、TiO−P、TiO−V、TiO−P−SnO、TiO−P−MeO(MeはCu、NiおよびFeよりなる群から選択される少なくとも1つの元素)を挙げることができる。これらの金属複合酸化物は、充電によりリチウムが挿入されることでリチウムチタン複合酸化物に変化する。リチウムチタン複合酸化物のうち、スピネル型チタン酸リチウムがサイクル特性に優れ、好ましい。
その他のリチウムイオンを吸蔵及び放出し得る物質には、例えば、炭素質物、金属化合物が挙げられる。
炭素質物は、例えば、天然黒鉛、人造黒鉛、コークス、気相成長炭素繊維、メソフェーズピッチ系炭素繊維、球状炭素、樹脂焼成炭素を挙げることができる。より好ましい炭素質物は、気相成長炭素繊維、メソフェーズピッチ系炭素繊維、球状炭素が挙げられる。炭素質物は、X線回折による(002)面の面間隔d002が0.34nm以下であることが好ましい。
金属化合物は、金属硫化物、金属窒化物を用いることができる。金属硫化物は、例えばTiSのような硫化チタン、例えばMoSのような硫化モリブデン、例えばFeS、FeS、LiFeSのような硫化鉄を用いることができる。金属窒化物は、例えばリチウムコバルト窒化物(例えばLiCoN、0<s<4,0<t<0.5)を用いることができる。
集電体は、例えば、銅箔、アルミニウム箔またはアルミニウム合金箔を用いることができる。アルミニウム箔またはアルミニウム合金箔の厚さは、20μm以下、より好ましくは15μm以下であることが望ましい。アルミニウム箔は99質量%以上の純度を有することが好ましい。アルミニウム合金は、マグネシウム、亜鉛、ケイ素などの元素を含む合金であることが好ましい。合金成分として含まれる鉄、銅、ニッケル、クロムなどの遷移金属は1質量%以下にすることが好ましい。
負極材料層には、結着剤を含有させることができる。結着剤は、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、フッ素系ゴム、スチレンブタジエンゴムなどが挙げられる。
負極材料層には、導電剤を含有させることができる。導電剤は、例えば、アセチレンブラック、カーボンブラック、黒鉛等の炭素質物を挙げることができる。
負極活物質、導電剤および結着剤の配合割合は、負極活物質73〜96重量%、導電剤2〜20重量%、結着剤2〜7重量%の範囲にすることが好ましい。
負極は、例えば、粉末状の負極活物質に導電剤および結着剤を添加し、これらを適当な溶媒に懸濁させ、この懸濁物(スラリー)を集電体に塗布、乾燥、プレスして帯状電極にすることにより作製される。
(3)セパレータ
セパレータは、絶縁性を有するものであれば特に限定されないが、ポリオレフィン、セルロース、ポリエチレンテレフタレート、及びビニロンのようなポリマーで作られた多孔質フィルム又は不織布を用いることができる。セパレータの材料は1種類であってもよく、或いは、2種類以上を組合せて用いてもよい。
(4)
外装材としては、肉厚0.2mm以下のラミネートフィルムや、肉厚0.5mm以下の金属製容器が挙げられる。肉厚0.2mm以下であるとより好ましい。形状としては、扁平型、角型、円筒型、コイン型、ボタン型、シート型、積層型等が挙げられる。なお、無論、携帯用電子機器等に積載される小型電池の他、二輪乃至四輪の自動車等に積載される大型電池でも良い。
ラミネートフィルムは、樹脂フィルム間に金属層を介在した多層フィルムが用いられる。金属層は、軽量化のためにアルミニウム箔もしくはアルミニウム合金箔が好ましい。樹脂フィルムは、例えばポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の高分子材料を用いることができる。ラミネートフィルムは、熱融着によりシールを行って外装材の形状に成形することができる。
金属製容器は、アルミニウムまたはアルミニウム合金等がから作られる。アルミニウム合金としては、マグネシウム、亜鉛、ケイ素等の元素を含む合金が好ましい。アルミニウムまたはアルミニウム合金において鉄、銅、ニッケル、クロム等の遷移金属の含有量は100ppm以下にすることが高温環境下での長期信頼性、放熱性を飛躍的に向上させる上で好ましい。
アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる金属製容器は、平均結晶粒径が50μm以下、より好ましくは30μm以下、さらに好ましくは5μm以下であることが望ましい。平均結晶粒径を50μm以下とすることによって、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる金属製容器の強度を飛躍的に増大させることができ、容器のより一層の薄肉化が可能になる。その結果、軽量かつ高出力で長期信頼性に優れた車載等に適切な非水電解質電池を実現することができる。
(5)非水電解質
非水電解質は、非水溶媒と、この非水溶媒に溶解される電解質塩を含む。非水溶媒中にはポリマーを含んでもよい。
電解質塩は、例えばLiPF、LiBF、Li(CFSON(ビストリフルオロメタンスルホニルアミドリチウム;通称LiTFSI)、LiCFSO(通称LiTFS)、Li(CSON(ビスペンタフルオロエタンスルホニルアミドリチウム;通称LiBETI)、LiClO、LiAsF、LiSbF、ビスオキサラトホウ酸リチウム{LiB(C、通称;LiBOB}、ジフルオロ(トリフルオロ−2−オキシド−2−トリフルオロ−メチルプロピオナト(2−)−0,0)ホウ酸リチウム{LiBFOCOOC(CF、通称;LiBF(HHIB)}のようなリチウム塩を用いることができる。これらの電解質塩は一種類で使用してもよいし二種類以上を混合して用いてもよい。特にLiPF、LiBFが好ましい。
電解質塩濃度は、1〜3モル/Lにすることが好ましい。このような電解質濃度の規定によって、電解質塩濃度の上昇による粘度増加の影響を抑えつつ、高負荷電流を流した場合の性能をより向上することが可能になる。
非水溶媒は、特に限定されるものではないが、例えば、プロピレンカーボネート(PC)やエチレンカーボネート(EC)などの環状カーボネート、ジエチルカーボネート(DEC)やジメチルカーボネート(DMC)あるいはメチルエチルカーボネート(MEC)もしくはジプロピルカーボネート(DPC)などの鎖状カーボネート、12−ジメトキシエタン(DME)、γ−ブチロラクトン(GBL)、テトラヒドロフラン(THF)、2−メチルテトラヒドロフラン(2−MeHF)、1,3−ジオキソラン、スルホラン、アセトニトリル(AN)を用いることができる。これらの溶媒は一種類で使用してもよいし二種類以上を混合して用いてもよい。環状カーボネート及び/または鎖状カーボネートを含む非水溶媒が、好ましい。
この非水電解質に添加剤を添加してもよい。添加剤としては、特に限定されるものではないが、ビニレンカーボネート(VC)、ビニレンアセテート(VA)、ビニレンブチレート、ビニレンヘキサネート、ビニレンクロトネート、及びカテコールカーボネート等が挙げられる。添加剤の濃度は、非水電解質100重量%に対して0.1重量%以上、3重量%以下の範囲が好ましい。さらに好ましい範囲は、0.5重量%以上、1重量%以下である。
図3及び図4は、電極群11の製造方法の例を示す。
上記したように、積層体12は、正極13、セパレータ15、負極14、セパレータ15の順で重ねられたものである。なお、本実施形態に係る電極群11は、重ねられた状態で捲回された第1の積層体12Aと、第2の積層体12Bとを備える。第1の積層体12Aは、第1の正極13Aと、第1の正極13Aに対してより長い第1の負極14Aとを備える。なお、第1の正極13A及び第1の負極14Aは、互いに接触しないようにセパレータ15を介して重ねられている。第2の積層体12Bは、第2の正極13B及び第2の負極14Bを備える。なお、第2の正極13B及び第2の負極14Bは、互いに接触しないようにセパレータ15を介して重ねられている。
まず、第1の積層体12Aの第1の負極14Aがジグ20により厚み方向で挟み込まれて図3の矢印Aの方向に捲回される。さらに、図4に示されるように第1の負極14Aが一周分捲回された所で第1の正極13Aが二枚の第1の負極14Aの間に挿入される。これにより、第1の正極13Aと第1の負極14Aとが重ねられた状態で捲回される。即ち、第1の積層体12Aが捲回される。
さらに、第1の積層体12Aが一周分捲回された所で第2の正極13Bと第2の負極14Bとが重ねられた第2の積層体12Bが2組の第1の積層体12Aの間に挿入される。即ち、第2の積層体12Bは、既に捲回された第1の積層体12Aの第1の正極13Aと、捲回される前の第1の積層体12Aの第1の負極14Aとの間に挿入される。なお、第2の積層体12Bは、既に捲回された第1の積層体12Aの第1の正極13Aと、第2の負極14Bとが対面し、且つ、捲回される前の第1の積層体12Aの第1の負極14Aと、第2の正極13Bとが対面するように挿入される。これにより、第1の積層体12Aと第2の積層体12Bとが重ねられた状態で捲回される。これにより電極群11が形成される。
即ち、ジグ20により第1の正極13Aと第1の負極14Aとが重ねられた第1の積層体12Aを捲回する。さらに、一周以上捲回された第1の積層体12Aと、捲回前の第1の積層体12Aとが第2の正極13Bと第2の負極14Bとが重ねられた第2の積層体12Bを挟み込んで捲回する
このような手順で電極群11を製造する場合、従来と同様のジグ20を用いて複数の積層体12を同時に捲回することができる。この為、従来に比べて1捲でより多くの正極と負極とのペアを捲回することができる。これにより、少ない巻き数でより大容量の電極群11を製造することができる。この為、捲回速度を速めることなく電極群11の積層体12の捲回に要する時間を短縮することができる。この結果、量産性の高い電極群、二次電池、及び電極群の製造方法を提供することができる。
なお、図4では、電極群11が2組の積層体12を備える構成について説明したが、この構成に限定されない。電極群11は、より多くの積層体12を備える構成であってもよい。
図5は、3組以上の積層体12を備える電極群11の製造方法の例を示す。
図5の電極群11は、例えば3組の積層体12A、12B、及び12Cを備える。なお、第1の積層体12A、及び第2の積層体12Bを捲回する手順までは図4の例と同様であるので、詳細な説明を省略する。第3の積層体12Cは、第3の正極13Cと、第3の負極14Cとを備える。なお、第3の正極13C及び第3の負極14Cは、互いに接触しないようにセパレータ15を介して重ねられている。
図4の例と同様の手順により、第1の積層体12Aと第2の積層体12Bとが重ねられた状態で一周分捲回された所で第3の積層体12Cが挿入される。第3の積層体12Cは、既に捲回された第1の積層体12Aの第1の正極13Aと、捲回される前の第2の積層体12Bの第2の負極14Bとの間に挿入される。なお、第3の積層体12Cは、既に捲回された第1の積層体12Aの第1の正極13Aと、第3の負極14Cとが対面し、且つ、捲回される前の第2の積層体12Bの第2の負極14Bと、第3の正極13Cとが対面するように挿入される。これにより、第1の積層体12Aと、第2の積層体12Bと、第3の積層体12Cとが重ねられた状態で捲回される。これにより電極群11が形成される。
このような製造方法によると、同時に捲回する積層体12の数を容易に増やすことができる。この為、1捲でさらに多くの正極と負極とのペアを捲回することができる。この結果、より量産性の高い電極群、二次電池、及び電極群の製造方法を提供することができる。
なお、上記の実施形態では、第1の積層体12Aを先に捲回し、後から第2の積層体12Bを挿入して第1の積層体12Aと第2の積層体12Bとを同時に捲回する構成について説明したが、この構成に限定されない。ジグ20で第1の積層体12Aと第2の積層体12Bとを挟み込み、最初から同時に捲回する構成であってもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その
他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下、本出願の出願当初の特許請求の範囲に記載された事項を付記する。
(付記項1)
第1の正極と第1の負極とが重ねられた第1の積層体と、
第2の正極と第2の負極とが重ねられた第2の積層体と、
を具備し、
前記第1の積層体と、前記第2の積層体と、が重ねられて捲回された電極群。
(付記項2)
前記第2の積層体は、一周以上捲回された前記第1の積層体と、捲回前の前記第1の積層体との間に挿入される、付記項1に記載の電極群。
(付記項3)
前記第2の積層体は、前記第2の正極が前記第1の負極と対面し、且つ、前記第2の負極が前記第1の正極と対面するように挿入される付記項2に記載の電極群。
(請求項4)
第1の正極と第1の負極とが重ねられた第1の積層体と、第2の正極と第2の負極とが重ねられた第2の積層体と、を備え、前記第1の積層体と、前記第2の積層体と、が重ねられて捲回された電極群と、
前記電極群の正極に接続された正極端子と、
前記電極群の負極に接続された負極端子と、
を具備する二次電池。
(付記項5)
ジグが第1の正極と第1の負極とが重ねられた第1の積層体を捲回し、
一周以上捲回された前記第1の積層体と、捲回前の前記第1の積層体とが第2の正極と第2の負極とが重ねられた第2の積層体を挟み込んで捲回する、
電極群の製造方法。
10…二次電池、11…電極群、12…積層体、12A…第1の積層体、12B…第2の積層体、12A.12B…積層体、12C…第3の積層体、13…正極、13A…第1の正極、13B…第2の正極、13C…第3の正極、14…負極、14A…第1の負極、14B…第2の負極、14C…第3の負極、15…セパレータ、16…端子、17…電極リード、19…外装材、20…ジグ。

Claims (4)

  1. 第1の正極と第1の負極と第1のセパレータとが、前記第1の正極、前記第1のセパレータ、前記第1の負極及び前記第1のセパレータの順序で重ねられた第1の積層体と、
    第2の正極と第2の負極と第2のセパレータとが、前記第2の正極、前記第2のセパレータ、前記第2の負極及び前記第2のセパレータの順序で重ねられた第2の積層体と、
    を具備し、
    前記第1の積層体と、前記第2の積層体と、が重ねられて捲回され、
    前記第2の積層体は、一周以上捲回された前記第1の積層体と、捲回前の前記第1の積層体との間に挿入される、
    電極群。
  2. 前記第2の積層体は、前記第2の正極が前記第1の負極と対面し、且つ、前記第2の負極が前記第1の正極と対面するように挿入される請求項1に記載の電極群。
  3. 第1の正極と第1の負極と第1のセパレータとが、前記第1の正極、前記第1のセパレータ、前記第1の負極及び前記第1のセパレータの順序で重ねられた第1の積層体と、第2の正極と第2の負極と第2のセパレータとが、前記第2の正極、前記第2のセパレータ、前記第2の負極及び前記第2のセパレータの順序で重ねられた第2の積層体と、を備え、前記第1の積層体と、前記第2の積層体と、が重ねられて捲回され、前記第2の積層体は、一周以上捲回された前記第1の積層体と、捲回前の前記第1の積層体との間に挿入される電極群と、
    前記電極群の正極に接続された正極端子と、
    前記電極群の負極に接続された負極端子と、
    を具備する二次電池。
  4. 第1の正極と第1の負極と第1のセパレータとが、前記第1の正極、前記第1のセパレータ、前記第1の負極及び前記第1のセパレータの順序で重ねられた第1の積層体を形成し、
    第2の正極と第2の負極と第2のセパレータとが、前記第2の正極、前記第2のセパレータ、前記第2の負極及び前記第2のセパレータの順序で重ねられた第2の積層体を形成し、
    ジグが前記第1の積層体を捲回し、
    一周以上捲回された前記第1の積層体と、捲回前の前記第1の積層体とが前記第2の積層体を挟み込んで捲回する、
    電極群の製造方法。
JP2014026760A 2014-02-14 2014-02-14 電極群、二次電池、及び電極群の製造方法 Active JP6419433B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014026760A JP6419433B2 (ja) 2014-02-14 2014-02-14 電極群、二次電池、及び電極群の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014026760A JP6419433B2 (ja) 2014-02-14 2014-02-14 電極群、二次電池、及び電極群の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015153620A JP2015153620A (ja) 2015-08-24
JP6419433B2 true JP6419433B2 (ja) 2018-11-07

Family

ID=53895668

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014026760A Active JP6419433B2 (ja) 2014-02-14 2014-02-14 電極群、二次電池、及び電極群の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6419433B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07249429A (ja) * 1994-03-10 1995-09-26 Haibaru:Kk 電 池
JP3428452B2 (ja) * 1998-08-27 2003-07-22 三菱電機株式会社 渦巻状電極体を備えた電池及びその製造方法
JP3685626B2 (ja) * 1998-09-14 2005-08-24 三洋電機株式会社 非水電解液二次電池
JP2000164241A (ja) * 1998-11-24 2000-06-16 Keihin Rika Kogyo:Kk 二次電池の電極体及びその製造方法
US7718310B1 (en) * 2006-10-24 2010-05-18 Greatbatch Ltd. Electrochemical cell having a galaxy wind design

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015153620A (ja) 2015-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9515298B2 (en) Nonaqueous electrolyte battery and battery pack
JP6189549B2 (ja) 捲回型電極群、電極群及び非水電解質電池
JP6109603B2 (ja) 電池
JP7227309B2 (ja) リチウムイオン二次電池の製造方法
US10439209B2 (en) Electrode and non-aqueous electrolyte secondary battery
WO2013137273A1 (ja) 非水電解質二次電池および電池パック
WO2016113863A1 (ja) 非水電解質電池及び電池パック
JP5813336B2 (ja) 非水電解質二次電池
JP5100441B2 (ja) 非水電解質電池
US9831526B2 (en) Lithium secondary battery
US9979020B2 (en) Nonaqueous electrolyte battery and battery pack
JP6104536B2 (ja) 非水電解質二次電池及びその製造方法
US20140045051A1 (en) Nonaqueous electrolyte secondary battery
US20160141618A1 (en) Lithium ion secondary battery
JP6099991B2 (ja) 負極及び非水電解質電池
WO2015140912A1 (ja) 非水電解質二次電池用負極、非水電解質二次電池および電池パック
KR102520421B1 (ko) 부극
JP6054540B2 (ja) 正極活物質、非水電解質電池及び電池パック
US20190067729A1 (en) Lithium ion electrochemical devices having excess electrolyte capacity to improve lifetime
WO2019069356A1 (ja) 電極群、二次電池、電池モジュール、蓄電装置、車両及び飛翔体
JP5242315B2 (ja) 非水電解質二次電池
JP6415911B2 (ja) 二次電池
JP2014035893A (ja) 非水電解質二次電池
JP6419433B2 (ja) 電極群、二次電池、及び電極群の製造方法
JP2012113870A (ja) 二次電池用電極、二次電池、および二次電池用電極の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170112

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170904

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20170905

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171010

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171031

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180320

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180911

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181010

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6419433

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150