JP6418681B2 - 車両用灯具システム - Google Patents

車両用灯具システム Download PDF

Info

Publication number
JP6418681B2
JP6418681B2 JP2014223542A JP2014223542A JP6418681B2 JP 6418681 B2 JP6418681 B2 JP 6418681B2 JP 2014223542 A JP2014223542 A JP 2014223542A JP 2014223542 A JP2014223542 A JP 2014223542A JP 6418681 B2 JP6418681 B2 JP 6418681B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dimming
voltage
unit
signal
light emitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014223542A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016091727A (ja
Inventor
渡邉 正人
正人 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koito Manufacturing Co Ltd filed Critical Koito Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2014223542A priority Critical patent/JP6418681B2/ja
Publication of JP2016091727A publication Critical patent/JP2016091727A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6418681B2 publication Critical patent/JP6418681B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Circuit Arrangement For Electric Light Sources In General (AREA)

Description

本発明は車両用灯具システムに関し、特に発光部の調光制御についての技術分野に関する。
特開2013−258003号公報
近年、車両用灯具として長寿命で低消費電力のLED(Light Emitting Diode)が用いられている。例えばヘッドライト、バックライト、ブレーキランプ、ターンシグナルランプ等としてLEDが広く採用されている。
LEDの発光の度合いすなわち明るさはLEDに流す電流の大きさに依存するので、LEDを光源として利用する場合にはLEDに流れる電流を調節する発光駆動回路が必要となる。またヘッドライト等の車両用灯具として調光機能を設ける場合、例えばLEDへの発光駆動電流をオン/オフさせて減光する手法などが知られている。
上記特許文献1には、LED光源の輝度の設定可能範囲が広い減光を実現しつつ半導体光源の輝度をより滑らかに変化させる技術が開示されている。
LED光源に発光駆動電流を供給する発光駆動回路に調光機能を備える構成として、例えば目的の調光率に応じたPWM(Pulse Width Modulation)信号としての調光信号を生成し、このPWM調光信号を調光制御用の電圧に変換して発光駆動回路系に与え、発光駆動回路系は、当該調光制御用の電圧(調光電圧)に応じて発光駆動電流の電流値を変化させることが考えられる。この場合、電流値が可変制御されることで調光が実現される。
しかしPWM信号を調光電圧に変換する際に、その変換回路の素子定数のばらつきにより調光電圧が目的の調光率に応じた電圧とならず、PWM調光信号に応じた調光率が得られない場合がある。
そこで本発明では、目的の調光率に応じた調光電圧が得られるようにし、もってPWM調光信号によって目的とする調光動作を適切に制御できるようにすることを目的とする。
本発明に係る車両用灯具システムは、発光部と、入力電圧を変換して出力電圧を生成し、前記発光部へ発光駆動電流を供給するコンバータ部と、調光端子に与えられる調光電圧に応じて前記コンバータ部による発光駆動電流の出力を制御して前記発光部を調光制御する駆動制御部と、前記発光部の調光率を指示する調光信号をPWM信号として出力する調光信号出力部と、前記調光信号のパルスデューティに応じた調光電圧を前記調光端子に与える調光電圧生成部と、を備える。そして前記調光信号出力部は、目標の調光率を所定の補正係数を用いた演算で補正し、補正した調光率に基づいたパルスデューティのPWM信号として、前記調光信号を出力するものである。
調光電圧生成部での回路素子や電源電圧のばらつきを想定して、PWM信号である調光信号を補正することで、目的の調光率に応じた調光電圧を駆動制御部に与えるようにする。
なお調光率は、発光部の発光量(平均発光量を含む)の調整率であり、発光量が最大(最大と設定した目標値)となる場合を100%とし、0%が消灯状態とする。
上記した車両用灯具システムにおいては、前記調光信号出力部は、目標の調光率が100%であるときは、前記補正係数を用いた演算を行わずに、調光率100%に応じた前記調光信号を出力することが考えられる。
これにより目標の調光率が100%であるときに、十分な電圧値の調光電圧が駆動制御部の調光端子に印加されるようにする。
上記した車両用灯具システムにおいては、前記駆動制御部は、前記調光端子の調光電圧が所定電圧以上のときには、発光駆動電流が調光率100%に相当する電流値になるように制御し、前記調光端子の調光電圧が前記所定電圧未満のときには、発光駆動電流が前記調光端子の調光電圧に応じた調光率に相当する電流値になるように制御する構成とされており、前記調光電圧生成部は、前記調光信号が調光率100%に応じた信号であるときは、前記調光端子に前記所定電圧を越える調光電圧を与える構成とされていることがのぞましい。
目標の調光率が100%のときに、調光端子に所定電圧を越える調光電圧を与える回路構成とすることで、調光電圧生成部での回路素子や電源電圧のばらつきがあったとしても、調光率100%に対応して所定電圧を越える調光電圧を印加でき、調光率100%での発光駆動を確実に実現できるようにする。
上記した車両用灯具システムにおいては、前記発光部、前記コンバータ部、前記駆動制御部、及び前記調光電圧生成部を備えた発光ユニットを複数備え、前記調光信号出力部は、複数の前記発光ユニットのそれぞれの前記調光電圧生成部に対して前記調光信号を出力することが考えられる。
これにより、各発光ユニット毎に調光を行うことができる構成となり、各発光ユニット毎の調光により車両用灯具としての多様な発光態様を実現する。
本発明によれば、調光電圧生成部での回路素子や電源電圧のばらつきを想定して、PWM信号である調光信号を補正することで、目標の調光率に応じた調光電圧を駆動制御部に与え、PWM調光信号によって目標とする調光動作が実行されるようにすることができる。
本発明の実施の形態の車両用灯具の全体のブロック図である。 実施の形態の車両用灯具の回路構成の説明図である。 調光信号のパルスデューティと調光電圧の関係の説明図である。 実施の形態の調光信号出力処理のフローチャートである。 実施の形態の調光信号の説明図である。
以下、本発明の車両用灯具システムの実施の形態となる車両用灯具1について図面を参照しながら説明する。図1は実施の形態の車両用灯具1及びその関連部位を示している。
実施の形態の車両用灯具1は、例えば車両の前照灯であって、特にハイビームを照射するための灯具の例とする。
実施の形態の車両用灯具1は、車両のバッテリ60から電源供給を受ける構成とされるとともに、車両側に設けられる、電気的な制御を総合的に行うECU(電子制御ユニット:Electronic Control Unit)63と通信可能に接続される。
この車両用灯具1は、複数の発光ユニット20(20A,20B,20C)を有する。各発光ユニット20A,20B,20Cは、それぞれDC/DCコンバータ2、駆動制御部3、調光電圧生成部6、発光部7を有する。
ここでは3つの発光ユニット20A,20B,20Cを示しているが、発光ユニット20は1つあるいは2つ、或いは4つ以上でも良い。複数の発光ユニット20が設けられるのは、ハイビーム用光源として各発光ユニット20の発光部7が配置されるとともに、各発光部7が100%発光、減光、或いは消灯制御されることで、ハイビームとしての照射方向や光量を細かく制御したり、ハイビームを徐々に点灯させたり消光させたりする多様な発光動作を可能とするためである。
バッテリ60からはスイッチ61を介して端子T1、T2間にバッテリ電圧が供給される。各発光ユニット20A、20B、20Cに対しては、端子T1からの正極ライン20、端子T2からの負極(グランド)ライン21によりバッテリ電圧供給が行われる。
スイッチ61は車両のハイビームスイッチに応じた信号Shbによってオン/オフされる。つまりハイビームオンとされたときに、車両用灯具1に電源電圧供給が行われる構成である。
また車両用灯具1はマイクロコンピュータによるコントローラ4及び電源インターフェース5が設けられる。
電源インターフェース5には、スイッチ62、端子T3を介してバッテリ電圧が供給される。電源インターフェース5はバッテリ電圧をマイクロコンピュータの動作電圧に変換し、動作電圧をコントローラ4に供給する。スイッチ62はイグニッション信号がオン(エンジン始動状態)となったときにオンとされる。従ってコントローラ4には、車両のエンジンがかかっているときに動作電圧が供給される。
コントローラ4は端子T4を介してECU63からの指示データを受信する。本実施の形態の場合、特に各発光ユニット20A,20B,20Cのそれぞれについての目標の調光率のデータが、ECU63からコントローラ4に供給されることになる。
コントローラ4は、ECU63から指示された目標の調光率に応じて各発光ユニット20A,20B,20Cのそれぞれに対する調光信号Svを生成し、端子41,42,43から出力する。各調光信号Svは、各発光ユニット20A,20B,20Cの調光電圧生成部6に供給される。
各発光ユニット20A,20B,20Cについての具体的構成例を図2で説明する。なお図2では発光ユニット20Aのみを示し、発光ユニット20B,20Cについては省略している。発光ユニット20B,20の構成は発光ユニット20Aと同様である。
発光部7は、複数のLEDが直列接続されて構成される。図では4つのLEDが直列接続されているが、発光部3を構成する発光ダイオードLの数は1以上の任意数でよい。また発光部7は、1又は複数の直列接続のLEDが並列接続される構成としてもよい。発光部7を構成する1又は複数のLEDのアノード側は端子T6に接続され、カソード側は端子T5に接続される。
DC/DCコンバータ2は、正極ライン20及び負極ライン21間の入力電圧(バッテリ電圧)を変換して出力電圧を生成し、出力電圧に基づいて発光部7へ発光駆動電流を供給する。このDC/DCコンバータ2は、インダクタLC、スイッチSW、整流ダイオードD1、抵抗R1,R2、及びコンデンサC1,C2を備えており、昇圧・非絶縁型のスイッチングレギュレータとして構成されている。図のようにインダクタLCの一端は正極ライン20に接続され、インダクタLCの他端は整流ダイオードD1のアノードに接続され、これらインダクタLCと整流ダイオードD1との直列接続回路はバッテリ60に対して直列の関係となるように接続されている。スイッチSWは、インダクタLCと整流ダイオードD1との接続点と抵抗R1の間に接続され、抵抗R1の他端は負極ライン21(グランド)に接続されている。従ってスイッチSWはバッテリ60に対して並列の関係となる。このスイッチSWは、例えばMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)などのスイッチング素子で構成されている。スイッチSWのゲートには抵抗R2を介して駆動制御部3からスイッチング制御信号が供給される。
また、コンデンサC1は正極ライン20と負極ライン21の間に接続される。
コンデンサC2は平滑コンデンサとして機能するため、整流ダイオードD1のカソード側と端子T5の間に接続されている。端子T5は正極ライン20に接続されている。
電流検出抵抗Rsは、一端が整流ダイオードD1のカソードとコンデンサC2の接続点に接続され、他端が端子T6を介して発光部3を構成するLEDのアノードと接続されている。電流検出抵抗Rsの両端電圧は駆動制御部3に入力され、駆動制御部3が両端電圧から発光駆動電流を検出できるようにされている。
駆動制御部3は、例えばLED駆動用のIC(Integrated Circuit)として構成される。駆動制御部3は電流検出抵抗Rsの両端電圧から目標の定電流値に対する誤差信号を生成し、誤差信号に基づいて、発光駆動電流の電流値が目標値と一致するようにDC/DCコンバータ2のスイッチSWのスイッチング動作を制御する。これにより発光駆動電流の定電流制御を行う。即ち発光駆動電流の電流値が目標値と一致するようにスイッチSWのオン/オフ動作(スイッチング動作)、具体的にはスイッチング制御信号のオンデューティを制御することで定電流制御を行う。これにより発光部7のLEDには、DC/DCコンバータ2の出力電圧に基づく所定電流値の発光駆動電流が流れ、各LEDが発光する。
また駆動制御部3には調光端子3aが設けられており、駆動制御部3は調光端子3aに印加される電圧(調光電圧)に応じて発光部7の発光動作の調光を行うことができる。
DC/DCコンバータ2のスイッチング動作としては、20〜200KHz程度のオン/オフチョッパ動作を行っており、発光部7のLEDに流れる電流はDCである。発光部7の減光を行う場合は、駆動制御部3はDC/DCコンバータ2からの発光駆動電流としての直流電流値を制御する。
例えば調光率100%の場合に、発光駆動電流を直流0.8Aとする場合に、調光率50%に減光させる場合は、発光駆動電流を直流0.4Aとするように、駆動制御部3はDC/DCコンバータ2の動作を制御する。
具体例を挙げると、図3Aのように、駆動制御部3は調光端子3aに与えられる調光電圧が1.225V以上のときは、目標の電流値に対する割合が100%(例えば0.8A)となるようにDC/DCコンバータ2のスイッチング動作を実行させる。
一方、駆動制御部3は、調光端子3aに与えられる調光電圧が1.225V未満となると、その調光電圧が下がる発光駆動電流の目標の電流値を低下させ、低下させた目標電流値となるようにスイッチング動作を制御することで発光量を減少させる。例えば調光電圧=0.6125Vのときは、調光率50%(1.225×0.5=0.6125)となる減光、調光電圧=0.245Vのときは調光率20%となる減光(1.225×0.2=0.245)となるように発光駆動電流値を制御する。
調光電圧生成部6は、コントローラ4からの調光信号Svに基づいて、駆動制御部3の調光端子3aに印加する調光電圧を生成する。
調光電圧生成部6は、NPN型のトランジスタQ1,Q2、PNP型のトランジスタQ3、抵抗R11〜R19、コンデンサC11を有する。
コントローラ4からの調光信号Svは抵抗R16を介してトランジスタQ1のベースに入力される。トランジスタQ1のベース−エミッタ間には抵抗R17が接続されている。
トランジスタQ1のコレクタは抵抗R14を介して電圧V1のノードに接続され、エミッタは接地されている。
なお調光電圧生成部6の動作のための電圧V1としては、例えば駆動制御部3に基準動作電圧を用いることができるが、これに限られるものではない。
トランジスタQ2は、ベースが抵抗R13を介してトランジスタQ1のコレクタ電圧点に接続されており、エミッタは接地される。またコレクタは抵抗R19を介してトランジスタQ3のベースに接続される。
トランジスタQ3は、エミッタが電圧V1に接続され、エミッタ−ベース間に抵抗R18が接続されている。コレクタは抵抗R11に接続される。
抵抗R11、R12はトランジスタQ3のコレクタ−接地間に直列接続され、電圧V1を分圧する。
抵抗R15、コンデンサC11は抵抗R11、R12による分圧電圧に対する平滑回路6aを形成する。コンデンサC11で平滑された電圧が調光電圧となる。
この調光電圧生成部6は次のように動作する。
コントローラ4からの調光信号Svは、所定の周波数で電圧がH(High)レベルとL(Low)レベルとされるPWM信号である。調光信号Sv(PWM信号)の周波数を1kHzとする場合、例えば平滑回路6aの時定数を10msとする。
トランジスタQ1は調光信号SvのHレベル期間にオンとなる。
調光信号SvのHレベル期間にトランジスタQ1がオンとなると、トランジスタQ2がオフとなり、トランジスタQ3もオフとなる。
調光信号SvのLレベル期間にトランジスタQ1がオフとなると、トランジスタQ2がオンとなり、トランジスタQ3もオンとなる。この期間、抵抗R11,R12による分圧電圧が平滑回路6aのコンデンサC11に充電される。
つまり、調光信号Svではオフデューティ(Lレベル期間比率)が大きいほど、調光電圧は高くなり、オフデューティが小さいほど調光電圧が低くなる。
従って調光電圧生成部6は、調光信号Svのオフデューティに応じた調光電圧を駆動制御部3の調光端子3aに与えることができる。
ここで、図3Aで説明したように、駆動制御部3が、調光電圧が1.225V以上のときに調光率100%とする制御を行うものである場合、調光信号Svのオフデューティが100%、つまり継続してLレベル状態のときに調光電圧=1.225Vとなるように調光電圧生成部6を設計すればよい。
ところが抵抗R11,R12や電圧V1に生ずるばらつきを考慮すると、場合によっては調光信号Svのオフデューティが100%のときに、調光電圧が1.225V未満となってしまうことも想定される。すると、発光部7が調光率100%の発光量で発光駆動されなくなってしまうため好ましくない。
そこで、調光信号Svのオフデューティが100%のときに、調光電圧が1.225Vより高くなるように回路設計を行う。例えば素子等のばらつきを前提として、調光電圧に余裕を持たせるために、調光信号Svのオフデューティが100%のときの調光電圧が1.4Vとなるように設計する。
このようにすると、調光信号Svのオフデューティが100%のときに調光電圧が1.225V未満となってしまうことは避けられ、発光部7を調光率100%の発光量で発光駆動させることができる。
この場合の、オフデューティと調光電圧の関係を図3Bに示している。
ところがこのようにすると、例えばオフデューティが90%のとき、調光電圧は1.225V以上となり、駆動制御部3が調光率100%としての駆動制御を行い、実際の発光部7の調光率は100%となってしまう。つまり調光信号Svのオフデューティと、実際の電流値の、調光目標の電流値に対する割合の関係は図3Cのようになる。この場合、1.225V以上に対応するオフデューティの領域(例えばオフデューティが90%以上など)で100%調光制御が行われてしまうとともに、全体的に目標とする調光率より高い調光率での発光動作が行われることになる。つまりコントローラ4が調光信号Svで指示する調光率の発光動作が実現できなくなる。
そこで本実施の形態では、コントローラ4が目標の調光率を所定の補正係数を用いた演算で補正し、補正した調光率に基づいたオフデューティのPWM信号として調光信号Svを出力するようにしている。
図4にコントローラ4による調光信号出力処理の例を示す。なお、この処理は発光ユニット20A,20B,20Cのそれぞれに対して並行して行うことになる。
ステップS101でコントローラ4はECU63からの調光指示を確認する。即ちECU63が指示した調光率を確認する。
指示された調光率が100%であった場合は、コントローラ4はステップS102からS103に進み、図5Aのように継続的にLレベルとした調光信号Svを出力する。この場合、調光電圧生成部6で生成される調光電圧は1.4Vとなる。このため駆動制御部3はDC/DCコンバータ2が継続的に調光率100%の動作(例えば継続的な発光駆動電流の供給)を行うように制御し、発光部7に発光量100%の発光を実行させる。
一方、指示された調光率が100%未満の場合、コントローラ4はステップS102からS104に進み、目標の調光率を設定する。即ちECU63の指示に応じた調光率を目標の調光率と設定する。次にステップS105でコントローラ4は目標の調光率に補正係数を乗算することで、目標調光率を補正する。そしてコントローラ4はステップS106で、補正された調光率に応じたPWM信号として調光信号Svを生成し、調光電圧生成部6に対して出力する。
例えば図5B、図5C、図5Dは、それぞれ90%調光、80%調光、50%調光の場合を例として、各上段にオフデューティ90%、80%、50%のPWM信号を示している。本実施の形態の場合、このようなPWM信号をそのまま調光信号Svとするものではなく、補正係数を乗算した調光率に対応するPWM信号とする。補正係数は例えば0.9127とする。従って、ステップS104で目標とした調光率に0.9127を乗算して目標調光率を補正する。例えば目標調光率90%の場合、オフデューティが82.143%のPWM信号が生成され、これが調光信号Svとなる。図5B、図5C、図5Dの各下段には、このように補正調光率に応じたオフデューティとされたPWM信号を示しているが、これが調光信号Svとして出力されることになる。
ここで補正係数は、調光信号Svのオフデューティが100%未満となったときに 抵抗R11,R12の分圧電圧、つまり調光端子3aに与えられる調光電圧が100%制御電圧(例えば1.225V)未満となるようにする値とする。従って、
・R11=8.2kΩ
・R12=2kΩ
・電圧V1=6.95V
・トランジスタQ3のオン電圧=0.105V
・駆動制御部3が調光率100%制御を行う調光電圧=1.225V
とした場合、
(6.95−0.105)×(2/10.2)=1.342156
1.225/1.342156≒0.9127
として、補正係数=0.9127が求められる。もちろんこれは一例であり、設計される各定数が異なれば、補正係数の値は異なる。
調光信号Svが、このような補正係数によって補正された調光率に相当するオフデューティとされることで、駆動制御部3にはECU63から指示された目的の調光率に応じた調光電圧が印加されることになり、従って発光部7での目的の調光が実現される。
以上のように本実施の形態の車両用灯具は、発光部7と、入力電圧を変換して出力電圧を生成し、発光部7へ発光駆動電流を供給するDC/DCコンバータ2と、DC/DCコンバータ2による発光駆動電流の出力を制御するとともに、調光端子3aに与えられる調光電圧に応じて発光駆動電流を制御して発光部7を調光制御する駆動制御部3と、発光部7の調光率を指示する調光信号SvをPWM信号として出力するコントローラ4(調光信号出力部)と、調光信号Svのパルスデューティに応じた調光電圧を調光端子3aに与える調光電圧生成部6とを備える。そしてコントローラ4は、目標の調光率を所定の補正係数を用いた演算で補正し、補正した調光率に基づいたパルスデューティ(オフデューティ)のPWM信号として調光信号Svを出力する。
回路素子や電源電圧のばらつきを想定して、100%調光時の調光電圧を、駆動制御部3の調光率100%制御時の調光電圧(例えば1.225V)よりも高くしていたとしても、調光信号Svを補正した目標調光率に応じたオフデューティとすることで、100%未満の調光率とさせる際に調光電圧生成部6で目的の調光率に応じた調光電圧を生成し、駆動制御部3に与えることができる。これにより目標の調光率に応じた調光動作を実現できる。
なお、実施の形態では調光信号Svを補正した目標調光率に応じたオフデューティとしたが、調光信号Svを補正した目標調光率に応じたオンデューティとし、調光電圧生成部6が、オンデューティ期間に応じた調光電圧を生成するようにしてもよい。
またコントローラ4はECU63から指示された目標の調光率が100%であるときは、補正係数を用いた演算を行わずに、調光率100%に応じたオフデューティ100%の調光信号Svを出力する。駆動制御部3が調光電圧が所定電圧(例えば1.225V)以上であれば調光率100%の駆動制御を行うものである場合、調光電圧が上記所定電圧より高くても構わない。従って補正係数演算は不要となる。これにより調光率100%、つまり通常発光の場合は、継続Lレベルの調光信号Svを出力すればよく、処理負担も軽減される。
また調光信号Svを、補正した目標調光率に応じたオフデューティとし、調光率100%の場合は、調光信号Svを継続してLレベルの信号としトランジスタQ1をオフの状態とすることは消費電流の低減に適している。
また駆動制御部3は、調光端子3aの調光電圧が所定電圧(例えば1.225V)以上のときには、発光駆動電流が調光率100%に相当する電流値になるように制御し、調光端子3aの調光電圧が所定電圧未満のときには、発光駆動電流が調光端子の調光電圧に応じた調光率に相当する電流値になるように制御する構成とされている。そして調光電圧生成部6は、調光信号が調光率100%に応じた信号であるときは、調光端子に所定電圧を越える調光電圧(例えば1.4V)を与える構成とされている。
調光電圧生成部6を、目標の調光率が100%のときに、調光端子に所定電圧を越える調光電圧を与える回路構成とすることで、調光電圧生成部6での回路素子や電源電圧のばらつきがあったとしても、調光率100%に対応して所定電圧を越える調光電圧を印加でき、仮に定数ばらつきがあったとしても、調光率100%での発光駆動を確実に実現できる。また定数ばらつきがあっても正常に100%発光ができることで製品歩留まりも改善できる。
また実施の形態の車両用灯具1は、発光部7、DC/DCコンバータ2、駆動制御部34、調光電圧生成部6を備えた発光ユニット20を複数備え、コントローラ4は、複数の発光ユニット20A,20B,20Cのそれぞれの調光電圧生成部6に対して調光信号Svを出力する。これにより、各発光ユニット毎に調光を行うことができる構成となり、各発光ユニット毎の調光により車両用灯具としての多様な発光態様を実現できる。
例えば各発光ユニット20の発光部7の配置により、ハイビーム照射方向を制御したり、各発光ユニット20の調光率を変化させて徐々に発光量を上げ下げすることができる。
なお実施の形態ではハイビーム用の灯具とした例を述べたが、本発明の車両用灯具システムは、前照灯ロービーム用、バックライト、コーナーリングランプ、フォグランプ等の各種車両用灯具システムに適用できる。
またDC/DCコンバータ2や調光電圧生成部6としての回路構成は図2に例示したものに限られず、具体的構成は各種考えられる。
実施の形態では駆動制御部3はDC/DCコンバータ2からの発光駆動電流の直流電流値を制御することで指定された調光率に応じた調光を行うとしたが、断続的な発光駆動電流により平均電流値を制御する方式も考えられる。
例えば発光部7の減光を行う場合は、DC/DCコンバータ2のスイッチング動作(スイッチSWのオン/オフ動作)を断続的に実行させることで、発光駆動電流の平均電流を減少させる。すなわちDC/DCコンバータ2のスイッチング動作を実行状態/非実行状態に交互に切り替える。スイッチング動作の実行状態のときには定電流の発光駆動電流が発光部7に流され、スイッチング動作の非実行状態では発光駆動電流の供給は停止される。この実行状態/非実行状態が交互に切り替えられることで、発光部7に発光駆動電流を間欠的に流して発光部7の平均発光量を減少させる。
従って調光端子3aの調光電圧に応じた調光率となるような減光を行う場合、調光電圧に応じて、DC/DCコンバータ2のスイッチング動作の実行状態/非実行状態の期間割合を変化させる。
図3Aの例に沿って述べると、駆動制御部3は調光端子3aに与えられる調光電圧が1.225V以上のときは、目標の平均電流値に対する割合が100%となるようにDC/DCコンバータ2のスイッチング動作を継続的に実行させ、目標定電流値の発光駆動電流を継続して発光部7に供給する。
一方、調光端子3aに与えられる調光電圧が1.225V未満となると、その調光電圧が下がるほど、非実行状態の期間割合が長くなるようにし、発光駆動電流の平均電流値を低下させ、平均発光量を減少させる。
このような制御によって調光を実行することもできる。
実施の形態では、車両用灯具システムの例として図1,図2の構成の車両用灯具1を挙げたが、本発明の車両用灯具システムとしては、コントローラ2や、さらに調光電圧生成部6は、車両用灯具の外となる車両側に設けられていても良い。
或いは車両側のECU63がコントローラ2の機能、即ち調光信号出力部としての機能を有するようにしたものでもよい。車両用灯具システムとしての各構成部位が車両本体側、灯具側のいずれに設けられるかは多様に考えられる。
1…車両用灯具、2…DC/DCコンバータ、3…駆動制御部、4…コントローラ、6…調光電圧生成部、7…発光部

Claims (4)

  1. 発光部と、
    入力電圧を変換して出力電圧を生成し、前記発光部へ発光駆動電流を供給するコンバータ部と、
    調光端子に与えられる調光電圧に応じて前記コンバータ部による発光駆動電流の出力を制御して前記発光部を調光制御する駆動制御部と、
    前記発光部の調光率を指示する調光信号をPWM信号として出力する調光信号出力部と、
    前記調光信号のパルスデューティに応じた調光電圧を前記調光端子に与える調光電圧生成部と、を備え、
    前記調光信号出力部は、目標の調光率を所定の補正係数を用いた演算で補正し、補正した調光率に基づいたパルスデューティのPWM信号として、前記調光信号を出力するとともに、目標の調光率が100%であるときは、前記補正係数を用いた演算を行わずに、調光率100%に応じた前記調光信号を出力する
    車両用灯具システム。
  2. 発光部と、
    入力電圧を変換して出力電圧を生成し、前記発光部へ発光駆動電流を供給するコンバータ部と、
    調光端子に与えられる調光電圧に応じて前記コンバータ部による発光駆動電流の出力を制御して前記発光部を調光制御する駆動制御部と、
    前記発光部の調光率を指示する調光信号をPWM信号として出力する調光信号出力部と、
    前記調光信号のパルスデューティに応じた調光電圧を前記調光端子に与える調光電圧生成部と、を備え、
    前記調光信号出力部は、目標の調光率を所定の補正係数を用いた演算で補正し、補正した調光率に基づいたパルスデューティのPWM信号として、前記調光信号を出力し、
    前記駆動制御部は、前記調光端子の調光電圧が所定電圧以上のときには、発光駆動電流が調光率100%に相当する電流値になるように制御し、前記調光端子の調光電圧が前記所定電圧未満のときには、発光駆動電流が前記調光端子の調光電圧に応じた調光率に相当する電流値になるように制御する構成とされており、
    前記調光電圧生成部は、前記調光信号が調光率100%に応じた信号であるときは、前記調光端子に前記所定電圧を越える調光電圧を与える構成とされている
    車両用灯具システム。
  3. 前記調光信号出力部は、目標の調光率が100%であるときは、前記補正係数を用いた演算を行わずに、調光率100%に応じた前記調光信号を出力する
    請求項2に記載の車両用灯具システム。
  4. 前記発光部、前記コンバータ部、前記駆動制御部、及び前記調光電圧生成部を備えた発光ユニットを複数備え、
    前記調光信号出力部は、複数の前記発光ユニットのそれぞれの前記調光電圧生成部に対して前記調光信号を出力する
    請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の車両用灯具システム。
JP2014223542A 2014-10-31 2014-10-31 車両用灯具システム Active JP6418681B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014223542A JP6418681B2 (ja) 2014-10-31 2014-10-31 車両用灯具システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014223542A JP6418681B2 (ja) 2014-10-31 2014-10-31 車両用灯具システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016091727A JP2016091727A (ja) 2016-05-23
JP6418681B2 true JP6418681B2 (ja) 2018-11-07

Family

ID=56019518

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014223542A Active JP6418681B2 (ja) 2014-10-31 2014-10-31 車両用灯具システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6418681B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6787086B2 (ja) * 2016-11-30 2020-11-18 日本精機株式会社 計器ユニット及び車両
JP6422609B1 (ja) * 2018-05-07 2018-11-14 株式会社エコライフエンジニアリング 負荷制御システム及びその設置方法
WO2021186848A1 (ja) * 2020-03-18 2021-09-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 照明装置および天井扇
CN113068291B (zh) * 2021-03-30 2023-03-24 重庆长安汽车股份有限公司 一种基于pwm信号的迎送宾灯控制方法、系统及汽车

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5263628B2 (ja) * 2008-09-10 2013-08-14 東芝ライテック株式会社 電源装置及び照明器具
JP4796642B2 (ja) * 2009-07-21 2011-10-19 シャープ株式会社 照明装置及び調光装置
JP6148492B2 (ja) * 2013-02-18 2017-06-14 矢崎総業株式会社 車両用電源制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016091727A (ja) 2016-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8970136B2 (en) Semiconductor light source lighting circuit and vehicular lamp
JP4093239B2 (ja) 発光ダイオード駆動装置並びにそれを用いた照明器具、車室内用照明装置、車両用照明装置
US9386646B2 (en) Vehicle lamp and vehicle lamp driving device
JP6775189B2 (ja) 点灯装置及び車両
JP4799493B2 (ja) 車両用灯具
US9992835B2 (en) Lighting circuit
JP6867228B2 (ja) 発光駆動装置、車両用灯具
JP6876961B2 (ja) 点灯装置、車両用前照灯、及び車両
JP7183018B2 (ja) 点灯回路および車両用灯具
JP6418681B2 (ja) 車両用灯具システム
JP5383956B2 (ja) Led点灯装置
JP2016197711A (ja) 駆動回路、車両用灯具
JP2009302296A (ja) 発光ダイオード駆動装置並びにそれを用いた照明器具、車室内用照明装置、車両用照明装置
JP2020098718A (ja) 車両用ライト制御装置
JP2006073352A (ja) 車両用灯具の点灯制御回路
JP5416356B2 (ja) 車両用灯具
CN112602378B (zh) 点亮电路及车辆用灯具
JP6668684B2 (ja) 点灯装置および照明器具
JP6064272B2 (ja) Led駆動装置及びそれを用いた照明装置
JP5958851B2 (ja) Led駆動装置及びそれを用いた照明装置
JP2014157785A (ja) 駆動回路、車輌用灯具
US20180168013A1 (en) Lighting circuit and vehicular lamp
WO2019078127A1 (ja) 点灯回路および車両用灯具
JP7415854B2 (ja) 照明装置
JP2007015579A (ja) 車両用灯具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170906

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180606

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180612

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180710

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180925

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181005

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6418681

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150