JP6418643B2 - 機器直結端末およびケーブル接続構造 - Google Patents

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Description

本発明は、機器直結端末およびケーブル接続構造に関する。
従来、電気機器にケーブルを直接接続するために機器直結端末が用いられている。機器直結端末は、ケーブルの端部に取り付けられるもので、端末形状の違いによってI型、L型、T型などがある。また、機器直結端末と電気機器とは、雌雄の関係で双方に設けられた端子どうしを接触させることによって電気的に接続される。具体的には、機器直結端末側に雄型の端子、電気機器側に雌型の端子が設けられる。また、電気機器側にはブッシングが設けられ、このブッシングの内側に上記雌型の端子が設けられる。ブッシングは、機器直結端末と嵌合可能な絶縁性の部材である。機器直結端末を用いたケーブル接続構造としては、たとえば、特許文献1に記載されたものが知られている。
一般に、ケーブルの芯線を構成するケーブル導体には、導電性や耐食性等に優れるという理由から、銅製のものが多く用いられ、これにあわせて機器直結端末の端子や電子機器の端子にも銅製のものが用いられている。ただし近年では、銅の価格が急騰していることもあって、銅よりも材料価格が安いアルミニウム製の導体をケーブルに採用する動きがある。また、アルミニウムは銅に比べて軽いため、ケーブル全体の軽量化を図るためにアルミニウム製の導体をケーブルに採用する場合もある。
特開平9−289049号公報
しかしながら、アルミニウム製の導体をケーブルに採用するにあたっては、次のような問題がある。まず、アルミニウムは、銅に比べて表面が酸化されやすいという性質がある。このため、たとえば、ケーブル導体にあわせて機器直結端末の端子をアルミニウム製のものにすると、その端子表面が大気中の酸素に触れて徐々に酸化され、最終的にアルミニウムの酸化被膜で覆われてしまう。そうすると、電気機器側のブッシングに機器直結端末を嵌合させて端子どうしを接触させる場合に、アルミニウムの酸化被膜の介在によって端子間の電気抵抗が高くなる。このため、電気機器にケーブルを直接つなぐ場合に、両者を良好な状態で電気的に接続(導通)させることができなくなる。
本発明の主な目的は、アルミニウム製のケーブル導体を有するケーブルを、銅製の機器側端子を有する電気機器に直接つなぐ場合に、両者を良好な状態で電気的に接続させることができる技術を提供することにある。
本発明の第1の態様は、
アルミニウム製のケーブル導体を有するケーブルを、銅製の機器側端子を有する電気機器に直接接続するための機器直結端末であって、
前記ケーブル導体に圧縮接続されるアルミニウム製の圧縮端子と、
前記圧縮端子にネジ部どうしの螺合によって締結固定される銅製の接続端子と、
を備え、
前記ネジ部どうしの螺合によって締結力が加わる前記圧縮端子の所定部位に銅のメッキ層が形成され、前記メッキ層を介して前記圧縮端子と前記接続端子とが電気的に接続されている
ことを特徴とする機器直結端末である。
本発明の第2の態様は、
アルミニウム製のケーブル導体を有するケーブルを、銅製の機器側端子を有する電気機器に機器直結端末を用いて接続してなるケーブル接続構造であって、
前記機器直結端末は、
前記ケーブル導体に圧縮接続されたアルミニウム製の圧縮端子と、
前記圧縮端子にネジ部どうしの螺合によって締結固定された銅製の接続端子と、
を備え、
前記ネジ部どうしの螺合によって締結力が加わる前記圧縮端子の所定部位に銅のメッキ層が形成され、前記メッキ層を介して前記圧縮端子と前記接続端子とが電気的に接続されている
ことを特徴とするケーブル接続構造である。
本発明によれば、アルミニウム製のケーブル導体を有するケーブルを、銅製の機器側端子を有する電気機器に直接つなぐ場合に、両者を良好な状態で電気的に接続させることができる。
本発明を適用可能な機器直結端末の主要部の構成例を示す断面図である。 圧縮端子と接続端子の結合状態を示す部分断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る機器直結端末の構成を説明する図である。 雌ネジ部と雄ネジ部の噛み合い部分を拡大した断面図である。 締結時における雌ネジ部と雄ネジ部の噛み合い状態を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る機器直結端末の構成を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態において圧縮端子に接続端子を締結固定したときの状態を示す拡大図である。 本発明の第3の実施の形態に係る機器直結端末の構成を説明する図(その1)である。 本発明の第3の実施の形態に係る機器直結端末の構成を説明する図(その2)である。 本発明の第3の実施の形態においてナットを締め付けたときの状態を示す拡大図である。 本発明の第3の実施の形態に係る機器直結端末の他の構成を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
<機器直結端末>
図1は本発明を適用可能な機器直結端末の主要部の構成例を示す断面図である。
図示した機器直結端末1は、図示しない電気機器にケーブル3を直接接続する場合に用いられるものである。電気機器としては、たとえば、配電設備として用いられる変圧器、遮断器、開閉器などを挙げることができる。機器直結端末1は、ケーブル3の一端部に取り付けられている。また、機器直結端末1は、電気機器の筐体等に取付ボルト4を用いて取り付けられるようになっている。
ケーブル3は、たとえばCVケーブル(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)などの電力ケーブルであって、芯線を構成するケーブル導体5と、このケーブル導体5を被覆するケーブル絶縁体6と、を少なくとも備えている。ケーブル3の末端では、ケーブル絶縁体6が除去されてケーブル導体5が露出している。ケーブル導体5は、アルミニウム製の導体を用いて構成されている。本明細書で記述する「アルミニウム製」とは、アルミニウムまたはアルミニウム合金で製造されたものをいう。ケーブル絶縁体6は、ケーブル導体5の外側にこれを覆うように形成されている。
機器直結端末1は、大きくは、端末本体7と、この端末本体7の内部に収容される圧縮端子8と、この圧縮端子8に固定される接続端子9と、を備えている。圧縮端子8と接続端子9は、互いに直角をなすように配置され、これにあわせて端末本体7がL字形に形成されている。
端末本体7は、適度な弾性を有するゴム等の絶縁材料を用いて構成されている。端末本体7は、ケーブル嵌合部11と、端子収容部12と、ブッシング嵌合部13と、を有している。ケーブル嵌合部11にはケーブル絶縁体6が嵌合している。端子収容部12の内部には、圧縮端子8を収容可能になっている。ブッシング嵌合部13は、図示しない電気機器側に設けられるブッシングが嵌合される部分である。電気機器側のブッシングは、たとえば、エポキシ樹脂などの絶縁材料を用いて構成される。ブッシング嵌合部13の内面は、ブッシングの受け入れ口側の径が相対的に大きくなるようにテーパー形状に形成されている。
圧縮端子8は、ケーブル導体5に圧縮接続されるものであって、ケーブル導体5と接続端子9との間で導電路を中継する。圧縮端子8は、ケーブル導体5と接続端子9の双方に対して、それぞれ電気的かつ機械的に接続される。圧縮端子8は、アルミニウム製の端子になっている。圧縮端子8は、図2および図3にも示すように、ケーブル接続部14と端子接続部15とを一体に有している。ケーブル接続部14は、ケーブル導体5との接続のための部分であり、端子接続部15は、接続端子9との接続のための部分である。
圧縮端子8のケーブル接続部14は、圧縮接続によってケーブル導体5に接続されている。さらに記述すると、圧縮端子8のケーブル接続部14には導体受け入れ用の穴(不図示)が形成されており、この穴にケーブル導体5を挿入してケーブル接続部14を外側からダイスで圧縮することにより、圧縮端子8がケーブル導体5に電気的かつ機械的に接続されている。
一方、圧縮端子8の端子接続部15には、接続端子9の基端部がネジ締結により接続されている。端子接続部15には、互いに平行な2つの平面部15a,15bが形成されるとともに、これら2つの平面部15a,15bに開口するように雌ネジ部16が形成されている。雌ネジ部16は、圧縮端子8の端子接続部15を、圧縮端子8の中心軸方向と直交する方向に貫通する状態で形成されている。
接続端子9は、ネジ部どうしの螺合によって圧縮端子8に締結固定されるものである。また、接続端子9は、図示しない電気機器が有する銅製の機器側端子に接続可能に構成されている。より具体的に記述すると、接続端子9は、電子機器側に設けられたブッシングに機器直結端末1の端末本体7を嵌合させたときに、ブッシングの内側に位置する機器側端子に物理的に接触することにより、機器側端子に電気的に接続されるものである。
接続端子9は、棒状に突出する雄型の端子になっている。この場合、機器側端子は、接続端子9と接触しつつ接続端子9を挿入可能な雌型の端子となる。雌型の端子としては、たとえば、チューリップ型の端子がある。チューリップ型の端子は、棒状の接続端子9を挿入したときに、接続端子9によって押し開かれるように変形するものである。接続端子9は、機器側端子(雌型の端子)が銅製の端子であることを想定して、これと同じ銅製の端子になっている。本明細書で記述する「銅製」とは、銅または銅合金で製造されたものをいう。接続端子9の表面には、必要に応じて、銀メッキまたは錫メッキによるメッキ層が形成される。
接続端子9は、図2および図3にも示すように、コンタクト端子部17と、雄ネジ部18と、ストッパー部19と、を一体に有している。コンタクト端子部17は、接続端子9の先端側に設けられている。コンタクト端子部17は、ブッシング嵌合部13の内側の空間に棒状に突出する状態で配置されている。ストッパー部19は、接続端子9の長さ方向において、コンタクト端子部17と雄ネジ部18との間に設けられている。また、ストッパー部19は、雌ネジ部16の開口周りに位置する平面部15aに突き当てられている。ストッパー部19と平面部15aとの間には、必要に応じて、スプリングワッシャなどの緩み止め部材を介在させてもよい。この場合、平面部15aは、ストッパー受け部に相当する部分となる。雄ネジ部18は、接続端子9の基端側に設けられている。雄ネジ部18は、端末本体7の端子収容部12で圧縮端子8の雌ネジ部16に螺合され、これによって接続端子9が圧縮端子8に締結固定されている。
上記構成からなる機器直結端末1は、たとえば、以下のような手順を経て組み立てられる。
まず、ケーブル3の末端を処理してケーブル導体5とケーブル絶縁体6を露出させた後、圧縮端子8を圧縮接続によりケーブル導体5に取り付ける。このとき、圧縮接続用に提供されているコンパウンドを用いる。このコンパウンドは、主材となるグリースに金属粒子を混合したもので、圧縮接続部の電食防止や電気抵抗の低抵抗化などを目的に用いられる。
実際の使用にあたっては、まず、圧縮端子8のケーブル接続部14の穴14aの中に適量のコンパウンドを塗布する。次に、ケーブル接続部14の穴14aにケーブル導体5を挿入し、ダイスを用いて圧縮接続を行う。これにより、ケーブル接続部14とケーブル導体5とが電気的に接続された状態で一体に結合される。これにより、ケーブル接続部14とケーブル導体5とが電気的に接続された状態で一体に結合される。
この場合、圧縮端子8とケーブル導体5とは、アルミニウムどうしの接触となるものの、上述したコンパウンドを使用して圧縮接続すれば、コンパウンドに含まれる金属粒子を介して部材間の導通が図られる。このため、アルミニウムの酸化被膜による電気抵抗の増加が抑制される。また、圧縮接続の対象となるケーブル導体5と圧縮端子8とは、熱膨張率が等しい導電材料で構成することが望ましい。このため、本実施の形態では、アルミニウム製のケーブル導体5に対してアルミニウム製の圧縮端子8を接続している。
次に、端末本体7のケーブル嵌合部11を通して圧縮端子8を端子収容部12に収容するとともに、ケーブル嵌合部11にケーブル絶縁体6を嵌合させる。このとき、端末本体7のブッシング嵌合部13の開口部分を通して端子接続部15の雌ネジ部16が見えるように、端末本体7を適宜回転させる。
次に、端末本体7のブッシング嵌合部13の開口部分を通して接続端子9を端子収容部12に挿入する。このとき、端子収容部12に収容されている圧縮端子8の雌ネジ部16に接続端子9の雄ネジ部18を螺合させ、その状態で接続端子9を回転させる。そうすると、接続端子9のストッパー部19が圧縮端子8の平面部15aに突き当たるため、その状態で接続端子9を適度な力で締め付ける。これにより、圧縮端子8に接続端子9が締結固定される。
<第1の実施の形態>
次に、本発明の第1の実施の形態に係る機器直結端末の構成について説明する。
図3に示すように、圧縮端子8の雌ネジ部16には、銅のメッキ層20が形成されている。このメッキ層20は、雌ネジ部16の表面(螺合面)を覆うように形成されている。また、メッキ層20は、圧縮端子8の主材料となるアルミニウム等の下地面に密着した状態で形成されている。メッキ層20は、メッキ厚がある程度厚くなるように、いわゆる銅厚メッキによって形成するのがよい。メッキ層20の厚さは、好ましくは150μm以上、より好ましくは200μm以上、さらに好ましくは250μm以上確保するのがよい。また、メッキ層20の表面は、必要に応じて、銀のメッキ層または錫のメッキ層によって覆ってもよい。
上述のように圧縮端子8の雌ネジ部16に銅のメッキ層20を形成した場合は、圧縮端子8に接続端子9を取り付けたときに、以下のようにして、圧縮端子8と接続端子9とがメッキ層20を介して電気的に接続される。
まず、上述した機器直結端末1の組立工程では、圧縮端子8に接続端子9を固定するために、圧縮端子8の雌ネジ部16に接続端子9の雄ネジ部18を螺合させる。このとき、雌ネジ部16に雄ネジ部18を螺合しつつ接続端子9を所定の方向に回転させると、それにしたがって雄ネジ部18が雌ネジ部16の中に徐々に進入していく。この過程では、図4に示すように、雌ネジ部16と雄ネジ部18の噛み合い部分に隙間が存在するため、ネジ部の螺合面どうしが強く擦り合うことはない。このため、雌ネジ部16のメッキ層20は、ほとんどダメージを受けることがない。
その後、接続端子9をさらに回転させていくと、接続端子9のストッパー部19が圧縮端子8の平面部15aに突き当たり、それと同時に雄ネジ部18の進入動作が停止する。この状態で接続端子9を締め付けると、その締め付け力と締め付け方向にしたがって図5に示すように雌ネジ部16の螺合面と雄ネジ部18の螺合面が互いに接触する。これにより、接続端子9が圧縮端子8に締結固定される。また、圧縮端子8と接続端子9とは、メッキ層20を介して電気的に接続された状態になる。また、メッキ層20が形成されている雌ネジ部16の螺合面には、ネジ部どうしの螺合によって締結力(締め付けによって生じる圧力)Pが加わり、この締結力Pをもって雄ネジ部18がメッキ層20に強く密着した状態となる。
<実施の形態の効果>
本実施の形態によれば、以下に示す1つまたは複数の効果が得られる。
本実施の形態に係る機器直結端末1では、アルミニウム製の圧縮端子8と銅製の接続端子9とを、圧縮端子8の所定部位に形成した銅のメッキ層20を介して電気的に接続している。このため、機器直結端末1を電気機器側のブッシングに嵌合させる場合は、機器直結端末1と電気機器との電気的な接続が、銅どうしの接触によってなされる。したがって、アルミニウム製のケーブル導体5を有するケーブル3を、銅製の機器側端子を有する電気機器に直接つなぐ場合に、両者を良好な状態で電気的に接続させることができる。
本実施の形態に係る機器直結端末1では、圧縮端子8の雌ネジ部16に銅のメッキ層20を形成している。このため、雌ネジ部16と雄ネジ部18の螺合によって圧縮端子8に接続端子9を締結固定するだけで、圧縮端子8と接続端子9とを電気的に接続させることができる。
また、本実施の形態においては、雌ネジ部16と雄ネジ部18の螺合によって締結力が加わる圧縮端子8の雌ネジ部16にメッキ層20を形成している。このため、接続端子9の雄ネジ部18を圧縮端子8のメッキ層20に強く密着させることができる。
これにより、圧縮端子8と接続端子9との間に安定した導通状態が得られる。また、圧縮端子8と接続端子9との導通状態を長期にわたって良好に維持することができる。
また、本実施の形態においては、圧縮端子8の雌ネジ部16に形成するメッキ層20の厚さを150μm以上確保している。このため、仮にネジ部どうしの螺合(接触)によってメッキ層20の表面が少し削られたとしても、メッキ層20を介して圧縮端子8と接続端子9を確実に導通させることができる。
<第2の実施の形態>
本発明の第2の実施の形態においては、上記第1の実施の形態に比較して、銅のメッキ層20を形成している部位が異なる。すなわち、第2の実施の形態では、圧縮端子8に接続端子9を締結固定するときに、圧縮端子8に対して接続端子9のストッパー部19が突き当たる部分、具体的には、図6に示すように、雌ネジ部16が開口している一方の平面部(ストッパー受け部)15aに、銅のメッキ層20が形成されている。
このように圧縮端子8の平面部15aに銅のメッキ層20を形成した場合は、雌ネジ部16と雄ネジ部18の螺合によって圧縮端子8に接続端子9を締結固定する場合に、図7に示すように、接続端子9のストッパー部19が圧縮端子8の平面部15aに接触するとともに、この接触部分にネジ部どうしの螺合による締結力Pが加わる。このため、接続端子9のストッパー部19が圧縮端子8のメッキ層20に強く押し付けられる。したがって、圧縮端子8と接続端子9とを電気的に接続させるにあたって、圧縮端子8のメッキ層20に接続端子9のストッパー部19を強く密着させることができる。これにより、圧縮端子8と接続端子9との間に安定した導通状態が得られる。また、圧縮端子8と接続端子9との導通状態を長期にわたって良好に維持することができる。
<第3の実施の形態>
本発明の第3の実施の形態においては、圧縮端子8に接続端子9を締結固定するにあたって、図8に示すように、銅製のナット21を使用している。このナット21は、接続端子9の雄ネジ部18の端部に螺合している。さらに詳述すると、接続端子9の雄ネジ部18は、圧縮端子8の端子接続部15に形成された貫通穴22に挿通している。また、雄ネジ部18は、貫通穴22の開口から突出し、この突出部分にナット21が螺合している。ナット21は、貫通穴22の開口周りに位置する平面部15bに突き当てられている。この場合、平面部15bは、ナット受け部に相当する部分となる。
なお、必要に応じて、ナット21と圧縮端子8との間に銅製のワッシャー(好ましくは、緩み止め機能をなすスプリングワッシャー)を設けてもよい。
また、端子接続部15の平面部15bには、図9に示すように、銅のメッキ層20が形成されている。このメッキ層20は、接続端子9の雄ネジ部18にナット21を装着して締め付けたときに、ナット21の端面が突き当たる部分に形成されている。また、図示はしないが、端末本体7には、端子収容部12に収容された接続端子9の雄ネジ部18にナット21を装着するための開口が形成されている。この開口は、図示しないキャップ部材によって閉塞可能に構成しておくとよい。
上述のように圧縮端子8の平面部15bに銅のメッキ層20を形成した場合は、図10に示すように、接続端子9の雄ネジ部18にナット21を装着して締め付けたときに、ナット21の端面が圧縮端子8の平面部15bに接触するとともに、この接触部分にネジ部どうしの螺合による締結力Pが加わる。このため、ナット21の端面が圧縮端子8のメッキ層20に強く押し付けられる。したがって、圧縮端子8と接続端子9とを電気的に接続させるにあたって、圧縮端子8のメッキ層20にナット21の端面を強く密着させることができる。これにより、圧縮端子8と接続端子9との間に安定した導通状態が得られる。また、圧縮端子8と接続端子9との導通状態を長期にわたって良好に維持することができる。
また、ナット21を使用する場合は、図11に示すように、端子接続部15の2つの平面部15,15bにそれぞれ銅のメッキ層20a,20bを形成してもよい。このように2つの平面部15a,15bの両方に銅のメッキ層20a,20bを形成した場合は、端子接続部15の貫通穴22に挿入した接続端子9の雄ネジ部18にナット21を装着して締め付けたときに、接続端子9のストッパー部19がメッキ層20aに強く押し付けられるとともに、ナット21の端面がメッキ層20bに強く押し付けられる。このため、2つの平面部15a,15bの一方だけにメッキ層20を形成する場合に比べて、圧縮端子8と接続端子9を電気的に接続させるための接触面積を広く確保することができる。また、2つの平面部15a,15bのうち、たとえば一方の平面部15aに導通不良が発生した場合でも、他方の平面部15bで導通状態を維持することができる。このため、圧縮端子8と接続端子9とを電気的に接続する場合の導電路に冗長性をもたせることができる。
<変形例等>
本発明の技術的範囲は上述した実施の形態に限定されるものではなく、発明の構成要件やその組み合わせによって得られる特定の効果を導き出せる範囲において、種々の変更や改良を加えた形態も含む。
たとえば、圧縮端子8に接続端子9を締結固定する場合は、上記第1の実施の形態や第2の実施の形態のように端子接続部15に雌ネジ部16を形成し、この雌ネジ部16に接続端子9の雄ネジ部18を螺合させたうえで、上記第3の実施の形態のように雄ネジ部18の端部にナット21を装着してもよい。
また、圧縮端子8の雌ネジ部16に銅のメッキ層20を形成したうえで、一方の平面部15a、または他方の平面部15b、あるいは両方の平面部15a,15bに、銅のメッキ層20を形成してもよい。
また、上記第1,第2の実施の形態においては、圧縮端子8に雌ネジ部16、接続端子9に雄ネジ部18を形成したが、ネジ部の雌雄の関係は逆であってもよい。
また、圧縮端子8の所定部位に銅のメッキ層20を形成する方法については、たとえば、電解メッキや無電解メッキなど、いずれのメッキ処理方法を採用してもよい。また、圧縮端子8の所定部位だけに銅のメッキ層20を形成する場合は、所定部位以外の部分をマスクしてメッキ処理し、所定部位を含む圧縮端子8の端子接続部15全体に銅のメッキ層20を形成する場合は、マスクなしで端子接続部15全体をメッキ浴に浸漬させてメッキ処理すればよい。
また本発明は、上述した機器直結端末1として実現するだけでなく、機器直結端末にケーブルを取り付けた状態のケーブル付き機器直結端末として実現したり、あるいは、アルミニウム製のケーブル導体を有するケーブルを、銅製の機器側端子を有する電気機器に機器直結端末を用いて接続してなるケーブル接続構造として実現することも可能である。
1…機器直結端末
3…ケーブル
5…ケーブル導体
6…ケーブル絶縁体
7…端末本体
8…圧縮端子
9…接続端子
15a,15b…平面部
16…雌ネジ部
18…雄ネジ部
19…ストッパー部
20…メッキ層
21…ナット
22…貫通穴

Claims (8)

  1. アルミニウム製のケーブル導体と、前記ケーブル導体の外側を覆うように設けられ架橋ポリエチレンからなるケーブル絶縁体と、を有し、油浸紙を有しない固体絶縁ケーブルとして構成されるケーブルを、銅製の機器側端子を有する電気機器に直接接続するための機器直結端末であって、
    前記ケーブル導体に圧縮接続されるアルミニウム製の圧縮端子と、
    前記圧縮端子にネジ部どうしの螺合によって締結固定され、前記機器側端子に接続可能に構成される銅製の接続端子と、
    少なくとも前記圧縮端子を収容し、前記ケーブル絶縁体が嵌合され、絶縁ゴムからなる端末本体と、
    を備え、
    前記ネジ部どうしの螺合によって締結力が加わる前記圧縮端子の所定部位に銅のメッキ層が形成され、前記メッキ層を介して前記圧縮端子と前記接続端子とが電気的に接続され、
    前記圧縮端子のうち前記ケーブル導体に圧縮接続される部位には前記銅のメッキ層が形成されておらず、前記メッキ層を介さずに前記圧縮端子と前記ケーブル導体とが電気的に接続されている
    ことを特徴とする機器直結端末。
  2. 前記ネジ部どうしの螺合によって締結力が加わる前記圧縮端子の所定部位のみに前記銅のメッキ層が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の機器直結端末。
  3. 前記圧縮端子と前記ケーブル導体とは、金属粒子を含み電食を抑制するコンパウンドを介して電気的に接続されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の機器直結端末。
  4. 前記圧縮端子は、第1のネジ部を有し、
    前記接続端子は、前記第1のネジ部に螺合する第2のネジ部を有し、
    前記銅のメッキ層は、前記第1のネジ部に形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の機器直結端末。
  5. 前記接続端子は、前記圧縮端子に突き当たるストッパー部を有し、
    前記圧縮端子は、前記ストッパー部が突き当たるストッパー受け部を有し、
    前記銅のメッキ層は、前記圧縮端子の前記ストッパー受け部に形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の機器直結端末。
  6. 前記圧縮端子は、雌ネジ部または貫通穴を有し、
    前記接続端子は、前記雌ネジ部に螺合するか前記貫通穴に挿通する雄ネジ部を有し、
    前記接続端子の前記雄ネジ部には銅製のナットが装着されるとともに、前記ナットが前記圧縮端子のナット受け部に突き当てられ、
    前記銅のメッキ層は、前記圧縮端子の前記ナット受け部に形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の機器直結端末。
  7. 前記接続端子は、前記圧縮端子に突き当たるストッパー部を有し、
    前記圧縮端子は、前記ストッパー部が突き当たるストッパー受け部と、前記ナットが突き当たるナット受け部とを有し、
    前記銅のメッキ層は、前記ストッパー受け部と前記ナット受け部の両方に形成されている
    ことを特徴とする請求項に記載の機器直結端末。
  8. アルミニウム製のケーブル導体と、前記ケーブル導体の外側を覆うように設けられ架橋ポリエチレンからなるケーブル絶縁体と、を有し、油浸紙を有しない固体絶縁ケーブルとして構成されるケーブルを、銅製の機器側端子を有する電気機器に機器直結端末を用いて接続してなるケーブル接続構造であって、
    前記機器直結端末は、
    前記ケーブル導体に圧縮接続されたアルミニウム製の圧縮端子と、
    前記圧縮端子にネジ部どうしの螺合によって締結固定され、前記機器側端子に接続された銅製の接続端子と、
    少なくとも前記圧縮端子を収容し、前記ケーブル絶縁体が嵌合され、絶縁ゴムからなる端末本体と、
    を備え、
    前記ネジ部どうしの螺合によって締結力が加わる前記圧縮端子の所定部位に銅のメッキ層が形成され、前記メッキ層を介して前記圧縮端子と前記接続端子とが電気的に接続され、
    前記圧縮端子のうち前記ケーブル導体に圧縮接続される部位には前記銅のメッキ層が形成されておらず、前記メッキ層を介さずに前記圧縮端子と前記ケーブル導体とが電気的に接続されている
    ことを特徴とするケーブル接続構造。
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