JP2012104396A - アルミニウム導体の圧着端子接続方法及びアルミニウム電線の圧着端子接続方法 - Google Patents

アルミニウム導体の圧着端子接続方法及びアルミニウム電線の圧着端子接続方法 Download PDF

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真一 杉山
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Abstract

【課題】端子と導体間の圧着接続部の経年劣化を確実に防止することができ、電気接続性能の向上を図ることができる銅製の圧着端子と銅導体の接続と遜色のないアルミニウム電線の圧着端子接続方法を提供する。
【解決手段】端子として圧着しようとする部分2の内面2aに該圧着によってアルミニウム電線10のアルミニウム導体12の表面12aに食い込む凹部3または凸部4を形成したアルミニウム製の圧着端子1を使用し、このアルミニウム製の圧着端子1を圧着して該圧着端子1の圧着しようとする部分2の内面2aにアルミニウム電線10のアルミニウム導体12の表面12aを接続するアルミニウム電線の圧着端子接続方法において、アルミニウム製の圧着端子1を前後2箇所圧着して該圧着端子1の圧着しようとする部分2の内面2aとアルミニウム電線10のアルミニウム導体12の表面12aとを接続する。
【選択図】図1

Description

本発明は、アルミニウム導体の圧着端子接続方法及びアルミニウム電線の圧着端子接続方法に関する。
アルミニウム電線は、銅電線よりも電気伝導度が劣るものの、銅電線に比べて大幅な軽量化が可能であることから、各種の分野に使用されるようになってきた。アルミニウム電線を使用する場合、その芯線となるアルミニウム導体の表面に電気抵抗の大きな酸化皮膜が生成されることから、次のような経年劣化の問題が起きやすいことが分かっている。
図4は、アルミニウム導体の経年劣化する過程を示している。例えば、接続部のある部分に酸化皮膜が形成されたとする。そうすると、その部分の抵抗が増加し、抵抗が増加することでその部分の温度が上昇し、温度が上昇することで熱膨張が発生し、熱膨張が発生することで接続部にクリープやリラクゼーションが起こり、そのためにまた酸化皮膜が生成され、この悪循環のサイクルを繰り返しながら接続性能が低下していくという経過をたどる。
また一般的に、アルミニウム電線を使用する場合にも電線の接続には銅端子を使用することが多いが、銅端子を使用する場合は、アルミニウムと銅の熱膨張差により、クリープやリラクゼーションが促進されるという問題が起こる。また、アルミニウムと銅という異種金属間での電解腐食の問題も起こる。
そこで、これらの問題を解決する方法として、圧着端子の圧着部の内面にセレーションを設けて、クリープとストレスリラクゼーションによる接続性能の劣化を抑制するようにした技術を、本出願人は、例えば、特許文献1に開示した。
この特許文献1に開示した先行技術は、図3に示すように、アルミニウム導体(芯線)12を有する2本のアルミニウム電線10,10を1個の圧着端子1で結線する場合の電線の接続方法であり、この接続方法では、まず、2本のアルミニウム電線10,10の端末の各絶縁被覆11を除去して、アルミニウム導体12,12を露出させておく。また、圧着しようとする部分2の内面に、圧着によって電線の導体の表面に食い込むセレーション3を形成したアルミニウム製の圧着端子1を用意しておく。
そして、このアルミニウム製の圧着端子1の圧着しようとする部分2の内側に、導電性を有した接続コンパウンド9を塗布した上で、圧着端子1の内部に2本のアルミニウム導体12,12を挿入して、図示しない圧着ペンチで圧着端子1を2本のアルミニウム導体12,12に1箇所圧着する。これにより、2本のアルミニウム電線10,10を電気的に接続することができる。
このように、圧着端子1を1箇所圧着して、2本のアルミニウム電線10,10を接続した場合、圧着端子1の圧着しようとする部分2の内面にセレーション3が存在するので、2本のアルミニウム導体12,12やアルミニウム製の圧着端子1の表面の酸化皮膜を破壊しながら、圧着端子1を2本のアルミニウム導体12,12に圧着することができる。また、セレーション3の存在により、圧着端子1と2本のアルミニウム導体12,12を互いに食い込ませることができるので、クリープとストレスリラクゼーションによる接続性能の劣化を抑制することができる。
特開2010−86848号公報
前記従来のアルミニウム電線10の各アルミニウム導体12に対してアルミニウム製の圧着端子1を1箇所の圧着により接続する方法では、図2に示すBのグラフのように、セレーションなしのアルミニウム製の圧着端子の1箇所の圧着によりアルミニウム導体を接続する場合(図2に示すAのグラフ)に比べて、端子と導体間の圧着接続部のヒートサイクル数が増えてもコネクタ温度を低く抑えることができるが、図2にてDのグラフで示す銅製の圧着端子の1箇所の圧着により銅導体を接続する場合に比べてまだ改良の余地が残されており、十分な経年劣化を防止できるまでに至っていなかった。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、端子と導体間の圧着接続部の経年劣化をより確実に防止することができると共に、電気接続性能の向上をより一段と図ることができる銅製の圧着端子と銅導体の接続と遜色のないアルミニウム導体の圧着端子接続方法及びアルミニウム電線の圧着端子接続方法を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、端子として圧着しようとする部分の内面に該圧着によってアルミニウム導体の表面に食い込む凹部または凸部を形成したアルミニウム製の圧着端子を使用し、このアルミニウム製の圧着端子を圧着して該圧着端子の圧着しようとする部分の内面に前記アルミニウム導体の表面を接続するアルミニウム導体の圧着端子接続方法において、前記アルミニウム製の圧着端子を2箇所以上圧着して該圧着端子の圧着しようとする部分の内面と前記アルミニウム導体の表面とを接続することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載のアルミニウム導体の圧着端子接続方法であって、前記アルミニウム製の圧着端子の圧着しようとする部分の内側に圧着部に対する空気や水の浸入を遮断するための接続コンパウンドを塗布した状態で、該圧着端子を2箇所以上圧着することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2記載のアルミニウム導体の圧着端子接続方法であって、前記アルミニウム製の圧着端子として複数本のアルミニウム導体を結線するためのアルミニウム製で円筒状のリングスリーブを使用し、このアルミニウム製で円筒状のリングスリーブの内周面に前記凹部または凸部を該内周面に沿って環状に複数形成したものを使用し、前記アルミニウム製で円筒状のリングスリーブの外周面の前側と後側の2箇所をそれぞれ圧着して該円筒状のリングスリーブの内周面と前記アルミニウム導体の表面とを接続することを特徴とする。
請求項4の発明は、端子として圧着しようとする部分の内面に該圧着によってアルミニウム電線のアルミニウム導体の表面に食い込む凹部または凸部を形成したアルミニウム製の圧着端子を使用し、このアルミニウム製の圧着端子を圧着して該圧着端子の圧着しようとする部分の内面に前記アルミニウム電線のアルミニウム導体の表面を接続するアルミニウム電線の圧着端子接続方法において、前記アルミニウム製の圧着端子を2箇所以上圧着して該圧着端子の圧着しようとする部分の内面と前記アルミニウム電線のアルミニウム導体の表面とを接続することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4記載のアルミニウム電線の圧着端子接続方法であって、前記アルミニウム製の圧着端子の圧着しようとする部分の内側に圧着部に対する空気や水の浸入を遮断するための接続コンパウンドを塗布した状態で、該圧着端子を2箇所以上圧着することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項4又は5記載のアルミニウム電線の圧着端子接続方法であって、前記アルミニウム製の圧着端子として複数本のアルミニウム電線を結線するためのアルミニウム製で円筒状のリングスリーブを使用し、このアルミニウム製で円筒状のリングスリーブの内周面に前記凹部または凸部を該内周面に沿って環状に複数形成したものを使用し、前記アルミニウム製で円筒状のリングスリーブの外周面の前側と後側の2箇所をそれぞれ圧着して該円筒状のリングスリーブの内周面と前記アルミニウム電線のアルミニウム導体の表面とを接続することを特徴とする。
以上説明したように、請求項1及び請求項4の発明によれば、圧着しようとする部分の内面に凹部または凸部を形成したアルミニウム製の圧着端子を使用し、このアルミニウム製の圧着端子を2箇所以上圧着するので、アルミニウム導体やアルミニウム製の圧着端子の表面の酸化皮膜を確実に破壊しながらアルミニウム製の圧着端子をアルミニウム導体に確実に圧着することができる。また、凹部または凸部の存在により、アルミニウム製の圧着端子とアルミニウム導体を互いに食い込ませることができるので、クリープとストレスリラクゼーションによる接続性能の劣化をより確実に防止することができる。さらに、アルミニウム製の圧着端子とアルミニウム導体との接触面に関しては電解腐食の問題を無くすことができ、接続性能の維持をより一段と図ることができる。
請求項2及び請求項5の発明によれば、アルミニウム製の圧着端子の圧着しようとする部分(圧着部)の内側に接続コンパウンドを塗布した状態で、アルミニウム製の圧着端子をアルミニウム導体に2箇所以上圧着するので、圧着部に対する空気や水の浸入を遮断することができ、アルミニウム表面への酸化皮膜の新たな生成を確実に防止することができる。これにより、経年劣化のサイクルを絶つことができ、長期間に亘って接続性能の安定をより一段と図ることができる。
請求項3及び請求項6の発明によれば、アルミニウム製の圧着端子がアルミニウム製で円筒状のリングスリーブであるので、複数本の屋内配線を結線して配線を分岐するような場合に有効性を発揮することができる。
(a)は本発明の一実施形態の圧着端子としてリングスリーブを使用したアルミニウム電線の圧着端子接続方法の説明図、(b)は同リングスリーブの縦断面図、(c)はリングスリーブの内面に設ける凸部の例を示す正面図である。 アルミニウム導体をセレーションなしのアルミニウム製の圧着端子で1箇所圧着接続した場合と、アルミニウム導体をアルミニウム製の圧着端子で1箇所圧着接続した場合と、アルミニウム導体をアルミニウム製の圧着端子で2箇所圧着接続した場合の圧着部のヒートサイクル数に対するコネクタ温度の変化を、銅導体を銅製の圧着端子で1箇所圧着接続した場合と比較した説明図である。 先行技術の圧着端子としてリングスリーブを使用したアルミニウム電線の圧着端子接続方法の説明図である。 アルミニウム導体の接続部における経年変化のサイクルを示す説明図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1(a)は圧着端子としてリングスリーブを使用した実施形態の方法の説明図、図1(b)は圧着端子としてのリングスリーブの縦断面図、図1(c)はリングスリーブの内面に設ける凸部の例を示す正面図である。
この実施形態の方法は、アルミニウム導体(芯線)12を有する2本のアルミニウム電線10,10を1個の端子の全てがアルミニウム製の圧着端子1で結線する場合の電線と端子の接続方法である。尚、ここで「アルミニウム導体」、「アルミニウム製端子」という概念の中には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金も含まれるものとする。
まず、本実施形態の方法では、図1(a)に示すように、2本のアルミニウム電線10,10の端末の各絶縁被覆11をそれぞれ除去して、2本のアルミニウム導体12,12を露出させておく。そして、図1(a),(b)に示すように、端子の全てがアルミニウム製の圧着端子として、円筒部(圧着しようとする部分)2の内周面(内面)2aに、2箇所以上の圧着によってアルミニウム電線10のアルミニウム導体12の表面12aに食い込むセレーション(凹部または凸部に相当)3を該内周面2aに沿って円環状に複数形成した全てがアルミニウム製で円筒状のリングスリーブ1を用意する。
そして、このアルミニウム製のリングスリーブ1の円筒部2の圧着部分の内側に、接続コンパウンド9を塗布した上で、リングスリーブ1の円筒部2の内部に2本のアルミニウム導体12,12を挿入して、図示しない圧着ペンチでリングスリーブ1の円筒部2の外周面2bの前側と後側の前後2箇所を2本のアルミニウム導体12,12に対してそれぞれ圧着する。この前後2箇所の圧着により、リングスリーブ1の円筒部2の内周面2aと2本のアルミニウム電線10,10のアルミニウム導体12,12の表面12aを電気的に接続する。
この場合の接続コンパウンド9は、円筒部2の圧着部分、特に2本のアルミニウム導体12,12とリングスリーブ1との接触面、或いは、2本のアルミニウム導体12,12同士の接触面に対する空気や水の浸入を遮断するための充填材であり、導電性を有している。この具体例としては、例えば、ワゴジャパン株式会社製の「コンタクトペースト Alu−Plus」や東神電気株式会社製の「コネクタール Hi−A」を挙げることができる。
このように、端子の全てがアルミニウム製で円筒状のリングスリーブ1を前後2箇所圧着して、両アルミニウム電線10,10の芯線の全てがアルミニウム製のアルミニウム導体12,12を接続した場合、リングスリーブ1の円筒部2の内周面2aに円環状のセレーション3が複数存在するので、2本のアルミニウム導体12,12の表面12aやアルミニウム製で円筒状のリングスリーブ1の内周面2aの酸化皮膜を確実に破壊しながら、リングスリーブ1を2本のアルミニウム導体12,12に確実に圧着することができる。また、リングスリーブ1の前後2箇所の圧着部分と複数のセレーション3の存在により、リングスリーブ1の円筒部2の内周面2aと2本のアルミニウム導体12,12の表面12aを互いに確実に食い込ませることができるので、クリープとストレスリラクゼーションによる接続性能の劣化を確実に防止することができる。
また、アルミニウム製で円筒状のリングスリーブ1を使用するので、電解腐食の問題を解消することができる。さらに、リングスリーブ1の円筒部2の内側に接続コンパウンド9を塗布した状態で、リングスリーブ1を2本のアルミニウム導体12,12に前後2箇所圧着するので、それらの圧着部に対する空気や水の浸入を確実に遮断することができ、アルミニウム表面への酸化皮膜の新たな生成を確実に防止することができる。これにより、アルミニウム導体12の経年劣化のサイクルを絶つことができ、接続性能の安定をより一段と図ることができる。
尚、セレーション3の代わりに、図1(c)に示すような槍状の突起(凹部または凸部に相当)4を円筒部2の内周面2aに沿って環状に突出するように複数設けたリングスリーブを使用しても良いし、小孔や格子等を形成したリングスリーブを使用しても良い。これらはいずれも、凹部や凸部に相当するので、セレーション3とほぼ同様の効果を発揮することができる。
図2は、アルミニウム導体をセレーションなしのアルミニウム製の圧着端子で1箇所圧着接続した場合(A)と、アルミニウム導体をアルミニウム製の圧着端子で1箇所圧着接続した場合(B)と、本発明のアルミニウム導体12をアルミニウム製のリングスリーブ(圧着端子)1で2箇所圧着接続した場合(C)の圧着接続部のヒートサイクル数に対するコネクタ温度の変化を、銅導体を銅製の圧着端子で1箇所圧着接続した場合(D)と比較したグラフである。これらのグラフの変化は、JIS規格によるヒートサイクル試験を繰り返し行った結果であり、端子と導体間の圧着接続部の接触抵抗が長期にわたり上がらないこと、即ち、コネクタ温度が長期にわたり上がらないことを確認するためのものであり、この試験により日常での電気の負荷状況を模擬している。また、図2のグラフの縦軸の「コネクタ温度」は端子圧着部の温度を示し、同グラフの横軸の「ヒートサイクル数」は45分の通電ONと45分の通電OFFを1サイクルとした時の繰り返し数を示す。
この図2のグラフに示すように、アルミニウム電線10のアルミニウム導体12をアルミニウム製のリングスリーブ(圧着端子)1で2箇所圧着接続した場合(C)は、銅導体を銅製の圧着端子で1箇所圧着接続した場合(D)に比べて遜色がないことが判明した。即ち、2本のアルミニウム電線10,10の各アルミニウム導体12に対してアルミニウム製のリングスリーブ1を前後2箇所圧着することにより、リングスリーブ1とアルミニウム導体12間の圧着接続部の経年劣化をより確実に防止することができると共に、電気接続性能の向上をより一段と図ることができる。
このように、アルミニウム製のリングスリーブ1とアルミニウム導体12とを接続する際に、リングスリーブ1の前側と後側の2箇所を圧着接続して圧着場所を増やすことにより、リングスリーブ1とアルミニウム導体12の接触面積が多くなってそれらの密着が良くなり、リングスリーブ1とアルミニウム導体12間の接触抵抗が減って熱の発生を抑制することができるため、ヒートサイクルにおけるリングスリーブ1とアルミニウム導体12間の圧着接続部の温度上昇を、銅製の圧着端子で銅導体を1箇所圧着接続したレベルまで抑制することができる。
また、リングスリーブ1とアルミニウム導体12は、同種金属間接続であって導体と端子の熱膨張あるいは収縮が同じに起こるため、リングスリーブ1の円筒部2の内周面2aに円環状に複数形成したセレーション3により、アルミニウム導体12の表面12aやリングスリーブ1の円筒部2の内周面2aの酸化皮膜を一度破った状態で接続(接触)することで、リングスリーブ1とアルミニウム導体12間の圧着接続部でのクリープやリラクゼーションによる隙間等の生成を抑制することができ、その隙間に発生する酸化劣化を長期にわたり確実に抑制することができる。
さらに、リングスリーブ1とアルミニウム導体12は、共に全てがアルミニウム製であるため、端子の内側に錫メッキやアルミメッキ等を施すものに比べて、製造過程を簡素化することができ、その分、低コスト化を図ることができる。
尚、前記実施形態によれば、2本のアルミニウム電線の各アルミニウム導体に対してアルミニウム製のリングスリーブを前側と後側の2箇所で圧着したが、前端側と中央と後端側の3箇所、或いは4箇所以上で圧着しても良い。
また、前記実施形態によれば、2本のアルミニウム電線を接続する場合について説明したが、3本以上のアルミニウム電線を1個のアルミニウム製で円筒状のリングスリーブ1を用いて接続しても良い。これにより、複数本の屋内配線を分岐することができる。
さらに、前記実施形態のように、2本のアルミニウム電線を接続する場合に限らず、1個の圧着端子を1本のアルミニウム電線に圧着する場合にも、本発明は同様に適用することができる。即ち、この場合も、圧着しようとする部分の内面に、圧着によってアルミニウム導体の表面に食い込む凹部または凸部を形成したアルミニウム製の圧着端子を用意し、このアルミニウム製の圧着端子の圧着しようとする部分の内側に接続コンパウンドを塗布した状態で、アルミニウム製の圧着端子をアルミニウム導体に2箇所圧着する。
さらに、前記実施形態では、2本の電線がアルミニウム導体を有する場合について説明したが、1本がアルミニウム導体を有するアルミニウム電線であり、もう1本が銅導体を有する銅電線である場合にも有効性を発揮することができる。この場合は、接続コンパウンドが、アルミニウムと銅の接触面への空気や水の浸入を遮断することになるので、アルミニウム表面への酸化皮膜の生成を確実に防止することができると共に、アルミニウムと銅の接触面間の電解腐食の防止を確実に図ることができる。従って、たとえ銅電線が混在している場合でも、経年劣化のサイクルを絶つことができて、長期間の接続性能の維持を図ることができる。
1 アルミニウム製のリングスリーブ(アルミニウム製の圧着端子)
2 圧着しようとする部分(円筒部)
2a 内周面(内面)
2b 外周面(外面)
3 セレーション(凹部)
4 突起(凸部)
9 接続コンパウンド
10 アルミニウム電線
12 アルミニウム導体
12a 表面

Claims (6)

  1. 端子として圧着しようとする部分の内面に該圧着によってアルミニウム導体の表面に食い込む凹部または凸部を形成したアルミニウム製の圧着端子を使用し、このアルミニウム製の圧着端子を圧着して該圧着端子の圧着しようとする部分の内面に前記アルミニウム導体の表面を接続するアルミニウム導体の圧着端子接続方法において、
    前記アルミニウム製の圧着端子を2箇所以上圧着して該圧着端子の圧着しようとする部分の内面と前記アルミニウム導体の表面とを接続することを特徴とするアルミニウム導体の圧着端子接続方法。
  2. 請求項1記載のアルミニウム導体の圧着端子接続方法であって、
    前記アルミニウム製の圧着端子の圧着しようとする部分の内側に圧着部に対する空気や水の浸入を遮断するための接続コンパウンドを塗布した状態で、該圧着端子を2箇所以上圧着することを特徴とするアルミニウム導体の圧着端子接続方法。
  3. 請求項1又は2記載のアルミニウム導体の圧着端子接続方法であって、
    前記アルミニウム製の圧着端子として複数本のアルミニウム導体を結線するためのアルミニウム製で円筒状のリングスリーブを使用し、このアルミニウム製で円筒状のリングスリーブの内周面に前記凹部または凸部を該内周面に沿って環状に複数形成したものを使用し、前記アルミニウム製で円筒状のリングスリーブの外周面の前側と後側の2箇所をそれぞれ圧着して該円筒状のリングスリーブの内周面と前記アルミニウム導体の表面とを接続することを特徴とするアルミニウム導体の圧着端子接続方法。
  4. 端子として圧着しようとする部分の内面に該圧着によってアルミニウム電線のアルミニウム導体の表面に食い込む凹部または凸部を形成したアルミニウム製の圧着端子を使用し、このアルミニウム製の圧着端子を圧着して該圧着端子の圧着しようとする部分の内面に前記アルミニウム電線のアルミニウム導体の表面を接続するアルミニウム電線の圧着端子接続方法において、
    前記アルミニウム製の圧着端子を2箇所以上圧着して該圧着端子の圧着しようとする部分の内面と前記アルミニウム電線のアルミニウム導体の表面とを接続することを特徴とするアルミニウム電線の圧着端子接続方法。
  5. 請求項4記載のアルミニウム電線の圧着端子接続方法であって、
    前記アルミニウム製の圧着端子の圧着しようとする部分の内側に圧着部に対する空気や水の浸入を遮断するための接続コンパウンドを塗布した状態で、該圧着端子を2箇所以上圧着することを特徴とするアルミニウム電線の圧着端子接続方法。
  6. 請求項4又は5記載のアルミニウム電線の圧着端子接続方法であって、
    前記アルミニウム製の圧着端子として複数本のアルミニウム電線を結線するためのアルミニウム製で円筒状のリングスリーブを使用し、このアルミニウム製で円筒状のリングスリーブの内周面に前記凹部または凸部を該内周面に沿って環状に複数形成したものを使用し、前記アルミニウム製で円筒状のリングスリーブの外周面の前側と後側の2箇所をそれぞれ圧着して該円筒状のリングスリーブの内周面と前記アルミニウム電線のアルミニウム導体の表面とを接続することを特徴とするアルミニウム電線の圧着端子接続方法。
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