JP6696956B2 - プラグインコネクタ及び接続構造 - Google Patents

プラグインコネクタ及び接続構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6696956B2
JP6696956B2 JP2017226447A JP2017226447A JP6696956B2 JP 6696956 B2 JP6696956 B2 JP 6696956B2 JP 2017226447 A JP2017226447 A JP 2017226447A JP 2017226447 A JP2017226447 A JP 2017226447A JP 6696956 B2 JP6696956 B2 JP 6696956B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plug
aluminum
pin
tubular portion
insertion port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017226447A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019096532A (ja
Inventor
山田 大輔
大輔 山田
大輔 船水
大輔 船水
猛 福元
猛 福元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Furukawa Electric Power Systems Co Ltd
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Furukawa Electric Power Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD., Furukawa Electric Power Systems Co Ltd filed Critical THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority to JP2017226447A priority Critical patent/JP6696956B2/ja
Publication of JP2019096532A publication Critical patent/JP2019096532A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6696956B2 publication Critical patent/JP6696956B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)

Description

本発明は、電線やケーブルを接続するプラグインコネクタ及び接続構造に関する。
屋内外やタワー、鉄塔等の配線に用いられる電線やケーブルの接続には、直線スリーブなどを用いて、現場で接続作業が行われる。
しかし、現場での接続作業は労力を伴い、もっと容易に接続のできる方法が望まれていた。
それを実現する方法として、一方の電線に装着されるプラグと、他方の電線に装着されるソケットとを備え、ピンを差込口に挿入するだけで、電線同士の接続が容易にできるプラグインコネクタが用いられることがある。このプラグインコネクタにおいては、ピン−差込口間の良好な導電性を得るために、差込口内には、厚さ方向に弾性的に収縮するバンドコンタクト(バンド型接触子などとも呼ばれる)(例えば、特許文献1参照)を配することが検討されている。
特許第4195909号公報
ところで、最近は、電線やケーブルの軽量化を目的として、導体材料として、アルミニウムもしくはアルミニウム合金(以下、アルミニウム等とする)への転換が図られつつある。
これと同様に、プラグインコネクタのプラグとソケットの形成材料もアルミニウムもしくはアルミニウム合金への転換が検討されている。
一方、差込口内に設けられるバンドコンタクトは、高い導電性を確保するために、強度が得やすい銅又は銅合金を主材料としているが、より大電流を流せるようにするために、表面に銀めっきを施している。
このため、プラグをアルミニウム等で形成すると、バンドコンタクトとの間で異種金属接触腐食が生じるおそれがあった。つまり、その接続箇所に結露が生じるなどして水分が介在すると、局部電池が形成され、アルミニウムが陽イオンとして溶出し、最終的にはアルミニウム導体が損傷して、接触抵抗の増大により発熱に至る虞があった。
本発明の目的は、異種金属接触腐食の発生を抑えつつ、高い導電性を有するバンドコンタクトを使用することである。
請求項1に記載の発明は、二本の電線またはケーブルを連結するプラグインコネクタにおいて、
一方の電線またはケーブルの導体を保持する筒状部とピンとを有するアルミニウム又はアルミニウム合金製のプラグと、
他方の電線またはケーブルの導体を保持する筒状部と前記ピンが挿入可能な差込口とを有するアルミニウム又はアルミニウム合金製のソケットと、
を備え、
前記ピンと前記差込口との相互の対向面の間に、銀の被覆層で被覆された銅又は銅合金を主材料とするバンドコンタクトが設けられ、
前記ピンと前記差込口との相互の対向面に、銀、錫若しくは錫合金、ニッケル若しくはニッケル合金又は亜鉛若しくは亜鉛合金のいずれかからなる被覆層が形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載のプラグインコネクタにおいて、
前記プラグの前記筒状部と前記ソケットの前記筒状部は、その内側にグリース又は導電性のコンパウンドが内包されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、接続構造において、
二本の電線またはケーブルを連結した請求項1又は2に記載のプラグインコネクタと、
前記プラグインコネクタを被覆する絶縁層と、
前記絶縁層を被覆する保護層とを備えることを特徴とする。
本発明は、ピンと差込口との相互の対向面に、銀、錫若しくは錫合金、ニッケル若しくはニッケル合金又は亜鉛若しくは亜鉛合金のいずれかからなる被覆層が形成されているので、バンドコンタクトとの異種金属接触腐食の発生を抑制し、電線接続の作業性を高く維持しつつ接続後の良好な導電性を長く維持することが可能である。
第一実施形態のプラグインコネクタの分解断面図である。 プラグインコネクタのめっき箇所を示した説明図である。 図1のプラグインコネクタによる電線の接続構造を示す電線の中心線に沿った断面図である。 第二実施形態のプラグインコネクタの分解断面図である。 プラグインコネクタのめっき箇所を示した説明図である。 図4のプラグインコネクタによる電線の接続構造を示す電線の中心線に沿った断面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る電線の接続に適したプラグインコネクタの実施形態について詳細に説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
[第一実施形態]
図1は第一実施形態のプラグインコネクタ10の分解断面図、図2はプラグインコネクタ10のめっき箇所を示した説明図、図3はプラグインコネクタ10による電線の接続構造100を示す電線の中心線に沿った断面図である。
この第一の実施形態では、アルミニウムを導体とする電線であるアルミケーブル120同士を接続する場合を例示する。
プラグインコネクタ10は、図1に示すように、一方のアルミケーブル120の導体121を保持する筒状部21とピン22とを有するプラグ20と、他方のアルミケーブル120の導体121を保持する筒状部31とピン22が挿入可能な差込口32とを有するソケット30と、ピン22と差込口32との相互の対向面の間に設けられたバンドコンタクト40とを備えている。
[アルミケーブル]
図3に示すように、アルミケーブル120は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる導体121と、導体121の外周を被覆する絶縁層122とからなり、その接続端部は絶縁層122が除去され、導体121の外周が露出している。また、導体121は、複数の素線が撚り合わされてなる。
[プラグ]
プラグ20は、図1に示すように、アルミケーブル120の導体121が挿入される筒状部21とピン22とがケーブルの中心線(以下、単に中心線とする)に沿って並び、これらがアルミニウム又はアルミニウム合金により一体的に形成されている。
筒状部21は略円柱体であって、中心線方向の一端部にはアルミケーブル120の導体121が挿入される開口部211が形成されている。
開口部211は筒状部21における中心線方向の他端部近傍まで形成されている。
この開口部211は、内径が均一な有底の円形穴であり、この開口部211の内径は、アルミケーブル120の導体121を挿入することができる大きさに設定されている。
そして、筒状部21に対してアルミケーブル120の導体121を接続する際には、筒状部21に導体121を挿入した状態で、筒状部21における開口部211の形成範囲に対応する外周部分を圧縮する、いわゆる圧縮接続が行われる。
従って、開口部211の深さ、筒状部21の長さ、筒状部21の開口部211の形成範囲の肉厚等は、圧縮接続に適した寸法に設定されている。
なお、筒状部21は、圧縮接続に適した構造に限らず、圧着接続可能な構造としてもよい。
また、筒状部21の中心線方向の他端部の端面は平滑であり、その中心には、ピン22が中心線方向に沿って突設されている。
ピン22は、ほぼ全長に渡って外径が均一な丸棒状の突起であり、その先端面は平滑で先端面の外周はアール(丸み)が形成されている。
さらに、筒状部21の中心線方向の他端部の外周にはフランジ212が形成されると共に、当該フランジ212を抜け止めとする袋ナット23が装備されている。
袋ナット23は、袋側の閉塞端部に、筒状部21を挿通させることができるように貫通孔が形成されている。そして、この貫通孔の内径は筒状部21のフランジ212の外径よりも小さく設定されており、ピン22側に抜け落ちないようになっている。
また、筒状部21の他端部近傍の外周には、抜け止めとしての止めネジ213が取り付けられており、袋ナット23が筒状部21の一端部側からも抜け落ちないようになっている。
また、袋ナット23の外周面にはローレット加工が施され、手動で締結することができる。
[ソケット]
ソケット30は、図1に示すように、アルミケーブル120の導体121が挿入される筒状部31と差込口32とがケーブルの中心線(以下、単に中心線とする)に沿って並び、これらがアルミニウム又はアルミニウム合金により一体的に形成されている。
筒状部31は略円柱体であって、中心線方向の一端部にはアルミケーブル120の導体121が挿入される開口部311が形成されている。
開口部311は筒状部31における中心線方向の他端部近傍まで形成されている。
この開口部311は、内径が均一な有底の円形穴であり、この開口部311の内径は、アルミケーブル120の導体121を挿入することができる大きさに設定されている。
そして、筒状部31に対してアルミケーブル120の導体121を接続する際には、筒状部31における開口部311の形成範囲に対応する外周部分が圧縮され、いわゆる圧縮接続が行われる。
従って、開口部311の深さ、筒状部31の長さ、筒状部31の開口部311の形成範囲の肉厚等は、圧縮接続に適した寸法に設定されている。
なお、筒状部31は、圧縮接続に適した構造に限らず、圧着接続可能な構造としてもよい。
また、筒状部31の中心線方向の他端部の端面は平滑であり、その中心には、ピン22が挿入可能な有底穴からなる差込口32が中心線方向に沿って凹設されている。
差込口32は、内径が均一な丸穴であって、その途中における内周面上にバンドコンタクト40が格納される格納溝321が全周に渡って形成されている。
さらに、筒状部31の中心線方向の他端部の外周には、プラグ20に設けられた袋ナット23が螺合するネジ部312が形成されている。
ネジ部312は筒状部31の他の部分よりも拡径している。そして、プラグ20のピン22をソケット30の差込口32に挿入して、プラグ20が有する袋ナット23をソケット30のネジ部312に螺合させて締結することで、プラグ20とソケット30とを強固に連結することができる。
また、袋ナット23とネジ部312のネジ構造が、差込口32内部への防水、防湿、防塵効果をもたらし、ピン22と差込口32の導電性を良好に維持することができる。
[バンドコンタクト]
バンドコンタクト40は、図1に示すように、差込口32にピン22を挿入し、差込口32とピン22とを一体的に連結した状態において、互いに対向する対向面であるピン22の外周面と差込口32の格納溝321の内周面とを良好な導電状態とする。
このバンドコンタクト40は、周方向に沿って並んで一体的に連結された複数の弾性構造部から構成されており、各々の弾性構造部は厚さ方向に収縮可能である。
さらに、バンドコンタクト40は、銅又は銅合金のようにバネ性に優れた金属材料から形成されている。
また、バンドコンタクト40は、その表面全体に銀めっきによる被覆層が形成されている。これにより、導電性が高められ、プラグインコネクタ10に対して、より大きな電流を流すことができる。
バンドコンタクト40の各弾性構造部は、その一端部がピン22の外周面に弾性力をもって接触し、他端部が差込口32の格納溝321の内周面に弾性力をもって接触する。
このため、個々の弾性構造部がピン22の外周面と差込口32の格納溝321の内周面とに密接して高い導電性を確保している。
従って、複数の弾性構造部が連接することで、ピン22と差込口32との良好な導電性を得ると共にその弾性が良好な導電性を維持する。
[被覆層]
上記バンドコンタクト40は表面に銀めっきが施され、これらに接触するピン22及び差込口32はアルミニウム又はアルミニウム合金から形成されているので、これらが直接接触すると異種金属接触腐食が発生するおそれがある。
このため、図2の点描模様で示したように、ピン22の表面全体と差込口32の内面全体には、銀、錫又は錫合金からなる被覆層222,322(めっき)が施されている。
なお、図2ではバンドコンタクト40の図示を省略している。
このように、銀とアルミニウムの中間電位となる錫又は錫合金からなる被覆層222,322をピン22の表面全体と差込口32の内面全体に施すことにより、バンドコンタクト40とピン22との接触部分及びバンドコンタクト40と差込口32との接触部分における異種金属接触腐食の発生を抑制することができ、ピン22と差込口32の間の良好な導電性を長期にわたって維持することができる。
また、銀からなる被覆層222,322をピン22の表面全体と差込口32の内面全体に施した場合には、当然にバンドコンタクト40との間で異種金属接触腐食の発生を抑制することができる。また、被覆層222,322をめっきで形成するので、アルミ材料からなるピン22又は差込口32との間では隙間が生じないので、異種金属接触腐食の発生原因となる水分等の侵入が殆ど生じないので、これらの間でも異種金属接触腐食の発生を抑制することができる。
なお、ピン22を差込口32に挿入する際に、バンドコンタクト40との間で摺動を生じるので、ピン22側の被覆層222は差込口32側の被覆層322に比べて厚さが厚くなるように形成されている。例えば、ピン22側の被覆層222の厚さは差込口32側の被覆層322の厚さの5〜10倍程度である。
また、被覆層222,322は、銀とアルミニウムの中間電位となる他の金属、例えば、ニッケル若しくはニッケル合金又は亜鉛若しくは亜鉛合金のめっきにより形成しても良い。
なお、被覆層222,322は、ピン22の表面全体と差込口32の内面全体に限らず、ピン22におけるバンドコンタクト40との接触部分(例えば、その外周面)や差込口32におけるバンドコンタクト40との接触部分(例えば、格納溝321の内面)に限定的に形成しても良い。
また逆に、被覆層222,322は、ピン22の表面全体と差込口32の内面全体を含んだより広範囲、例えば、プラグ20の表面全体やソケット30の表面全体に形成しても良い。
[電線の接続構造]
上記プラグインコネクタ10によるアルミケーブル120同士を接続した接続構造100を形成する接続作業を図3により説明する。
まず、プラグ20の筒状部21の開口部211とソケット30の筒状部31の開口部311の内側には、予め、グリース又は導電性のコンパウンドが塗布される。
この導電性のコンパウンドは、導電性を有する金属微粒子と粘性を有するグリース(グリース全般又はひまし油)を含んだ混合物からなる。
そして、二本のアルミケーブル120については、各々の先端部の絶縁層122が除去され、導体121が露出状態とされる。
各々のアルミケーブル120の導体121は、プラグ20の筒状部21の開口部211とソケット30の筒状部31の開口部311に個別に挿入される。
次いで、プラグ20の筒状部21とソケット30の筒状部31は、個別に外側の複数方向から圧縮され、プラグ20と一方のアルミケーブル120、ソケット30と他方のアルミケーブル120とがそれぞれ圧縮接続される。
これらの圧縮接続は、例えば、ダイスと油圧又はモーターの動力による加圧装置が使用され、プラグ20の筒状部21とソケット30の筒状部31は、いずれも断面形状が多角形状、例えば、正六角形状に圧縮される。
上記圧縮により、前述した導電性のコンパウンドの金属微粒子が、アルミニウム又はアルミニウム合金製のプラグ20の筒状部21の開口部211の内面、ソケット30の筒状部31の開口部311の内面、アルミケーブル120の導体121の素線の表面の全体に行き渡り、アルミニウムに固有の酸化被膜を破り、相互の導電性を良好に維持する。
次に、ピン22の表面に接点グリースを塗布して、差込口32内に挿入する。これにより、ピン22の外周面とバンドコンタクト40が圧接し、バンドコンタクト40と差込口32の内周面とが圧接して、ピン22−差込口32間の良好な導電性が確保される。
さらに、袋ナット23をネジ部312に対して締結し、プラグ20とソケット30とを分離しないように連結する。
さらに、一方のアルミケーブル120の絶縁層122の先端部外周から他方のアルミケーブル120の絶縁層122の先端部外周にかけて、絶縁テープをラップ巻き等により巻き付けて絶縁層としての絶縁テープ層101を形成する。
この絶縁テープ層101は、一方のアルミケーブル120の導体121の露出部分、連結されたプラグ20及びソケット30の全体、他方のアルミケーブル120の導体121の露出部分の全てを被覆し、外部に対して電気的に絶縁する。
さらに、一方のアルミケーブル120の絶縁層122の先端部外周から他方のアルミケーブル120の絶縁層122の先端部外周にかけて保護層としての常温収縮チューブ102を取り付け、絶縁テープ層101の全体を被覆する。
これにより、絶縁テープ層101は周囲からケーブル中心側に収縮力を受けて、剥離が生じないよう保護される。
このようにして、アルミケーブル120同士を接続した接続構造100は形成されている。
[第一の実施形態の技術的効果]
上記プラグインコネクタ10は、ピン22と差込口32との相互の対向面の間にバンドコンタクト40が設けられているので、差込口32に対してピン22を挿入するだけで、二本のアルミケーブル120について良好な導電性を確保しつつ、接続作業における作業性の向上を図ることが可能となる。
さらに、ピン22と差込口32との相互の対向面に、銀、錫若しくは錫合金、ニッケル若しくはニッケル合金又は亜鉛若しくは亜鉛合金のいずれかからなる被覆層222,322が形成されているので、プラグ20とソケット30をアルミニウム又はアルミニウム合金で形成した場合でも、銀の被覆層で被覆されたバンドコンタクト40との異種金属接触腐食の発生を抑制することができ、ピン22と差込口32の間の良好な導電性を長く維持することが可能となる。
また、上記接続構造100は、絶縁テープ層101を有するので、プラグインコネクタ10によるアルミケーブル120とアルミケーブル120の接続部分を外部に対して効果的に絶縁することが可能となる。
また、接続構造100は、常温収縮チューブ102を有するので、絶縁テープ層101の剥離等を効果的に防いで保護することが可能である。さらに、アルミケーブル120とアルミケーブル120の接続部分に対して、防水、防湿、防塵を図ることができ、内部保護を効果的に行うことが可能となる。
[第二の実施形態]
図4は第二の実施形態のプラグインコネクタ10Aを示す分解断面図、図5はプラグインコネクタ10Aのめっき箇所を示した説明図、図6はプラグインコネクタ10Aによる電線の接続構造100Aを示す電線の中心線に沿った断面図である。
このプラグインコネクタ10Aについては、前述したプラグインコネクタ10と異なる点を主に説明し、プラグインコネクタ10と同一の構成については同符号を付して重複する説明は省略する。
この第二の実施形態では、アルミケーブル120と銅又は銅合金を導体とする錫めっきを被覆層に持つ電線である銅ケーブル130とを接続する場合を例示する。
プラグインコネクタ10Aは、図2に示すように、アルミケーブル120の導体121に接続されるプラグ20と、銅ケーブル130の導体131を保持する筒状部31Aとピン22が挿入可能な差込口32とを有するソケット30Aと、ピン22と差込口32との相互の対向面の間に設けられたバンドコンタクト40とを備えている。
[銅ケーブル]
銅ケーブル130は、図6に示すように、銅又は銅合金からなる導体131と、導体131の外周を被覆する絶縁層132とからなり、その接続端部は絶縁層132が除去され、導体131の外周が露出している。
また、導体131は、複数の素線が撚り合わされてなり、各素線の表面には錫めっきによる被覆層が形成されている。
導体131はアルミニウムよりも電気抵抗の小さい銅又は銅合金からなるので、銅ケーブル130とアルミケーブル120とに同じ大きさの電流を流す場合、導体131の断面積はアルミケーブル120の導体121の断面積よりも小さくすることができる。
従って、銅ケーブル130の導体131の外径はアルミケーブル120の導体121の外径よりも小さくなっている。
[ソケット]
ソケット30Aは、図4に示すように、銅ケーブル130の導体131が挿入される筒状部31Aと差込口32とがケーブルの中心線(以下、単に中心線とする)に沿って並び、これらがアルミニウム又はアルミニウム合金により一体的に形成されている。
筒状部31Aは略円柱体であって、中心線方向の一端部には銅ケーブル130の導体131が挿入される開口部311Aが形成されている。
開口部311Aは筒状部31Aにおける中心線方向の他端部近傍まで形成されている。
この開口部311Aは、内径が均一な有底の円形穴であり、この開口部311Aの内径は、銅ケーブル130の導体131を挿入することができる大きさに設定されている。
即ち、前述した筒状部31に比べて、この筒状部31Aは内径及び外径が小さく設定されている。
この筒状部31Aに対する銅ケーブル130の導体131の接続も、いわゆる圧縮接続により行われる。
従って、開口部311Aの深さ、筒状部31Aの長さ、筒状部31Aの開口部311Aの形成範囲の肉厚等は、圧縮接続に適した寸法に設定されている。
なお、この筒状部31Aも、圧縮接続に適した構造に限らず、圧着接続可能な構造としてもよい。
なお、ソケット30Aにおけるネジ部312と差込口32の構造や寸法は前述したソケット30と同じである。
また、差込口32内に配置されるバンドコンタクト40も前述のものと同一である。
さらに、図5の点描模様で示したように、ピン22の表面全体と差込口32の内面全体には、銀、錫合金、ニッケル若しくはニッケル合金又は亜鉛若しくは亜鉛合金のいずれかからなる被覆層222,322(めっき)が施される点については、プラグインコネクタ10と同じである。
[電線の接続構造]
上記プラグインコネクタ10Aによるアルミケーブル120と銅ケーブル130を接続した接続構造100Aを形成する接続作業を図6により説明する。
プラグ20の筒状部21の開口部211とソケット30の筒状部31の開口部311の内側に、グリース又は導電性のコンパウンドを塗布する。導電性のコンパウンドは、前述したものと同一である。
そして、アルミケーブル120及び銅ケーブル130の絶縁層122,132が除去されて、露出した導体121,131がプラグ20の筒状部21の開口部211とソケット30Aの筒状部31Aの開口部311Aに個別に挿入され、圧縮接続が行われる。
上記圧縮により、グリース又は導電性のコンパウンドよってアルミケーブル120の導体121は酸化被膜が破られて導電性が良好となる。
一方、銅ケーブル130の導体131については、アルミニウム製の筒状部31Aとの間に導電性のコンパウンドが隙間なく行き渡るので、異種金属接触腐食の発生原因となる水分の侵入を防ぎ、異種金属接触腐食の発生を抑制することができる。
次に、ピン22の表面に接点グリースを塗布して、差込口32内に挿入し、袋ナット23とネジ部312により、プラグ20とソケット30Aとを連結する。
そして、アルミケーブル120の絶縁層122の先端部外周から銅ケーブル130の絶縁層132の先端部外周にかけて、絶縁テープを巻き付けて絶縁層としての絶縁テープ層101を形成し、その上に、常温収縮チューブ102を装着する。
このようにして、アルミケーブル120と銅ケーブル130を接続した接続構造100Aは形成されている。
[第二の実施形態の技術的効果]
上記プラグインコネクタ10Aは、プラグインコネクタ10と同様にして、アルミケーブル120と銅ケーブル130の良好な導電性を確保しつつ、接続作業における作業性の向上を図ることが可能である。
また、プラグインコネクタ10と同様にして、ピン22と差込口32の間の良好な導電性を長く維持することが可能である。
また、上記接続構造100Aは、接続構造100と同様に、絶縁テープ層101を有するので、プラグインコネクタ10によるアルミケーブル120と銅ケーブル130の接続部分を外部に対して効果的に絶縁することが可能となる。
また、常温収縮チューブ102により、防水、防湿、防塵が図られて内部保護を効果的に行うことが可能となる。
[その他]
上記プラグインコネクタ10Aでは、プラグ20にアルミケーブル120を接続し、ソケット30Aに銅ケーブル130を接続する場合を例示したが、プラグに銅ケーブル130を接続し、ソケットにアルミケーブル120を接続しても良い。
その場合、プラグ20の筒状部21の内径及び外径を銅ケーブル130の導体131に対応したサイズに変更して、当該プラグを銅ケーブル130の導体131に装着し、アルミケーブル120については導体121に前述したソケット30を装着すれば良い。
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
10,10A プラグインコネクタ
20 プラグ
21 筒状部
22 ピン
30,30A ソケット
31,31A 筒状部
32 差込口
40 バンドコンタクト
100,100A 接続構造
101 絶縁テープ層(絶縁層)
102 常温収縮チューブ(保護層)
120 アルミケーブル(電線)
121 導体
122 絶縁層
130 銅ケーブル(電線)
131 導体
132 絶縁層
211 開口部
222 被覆層
311,311A 開口部
321 格納溝
322 被覆層

Claims (3)

  1. 二本の電線またはケーブルを連結するプラグインコネクタにおいて、
    一方の電線またはケーブルの導体を保持する筒状部とピンとを有するアルミニウム又はアルミニウム合金製のプラグと、
    他方の電線またはケーブルの導体を保持する筒状部と前記ピンが挿入可能な差込口とを有するアルミニウム又はアルミニウム合金製のソケットと、
    を備え、
    前記ピンと前記差込口との相互の対向面の間に、銀の被覆層で被覆された銅又は銅合金を主材料とするバンドコンタクトが設けられ、
    前記ピンと前記差込口との相互の対向面に、銀、錫若しくは錫合金、ニッケル若しくはニッケル合金又は亜鉛若しくは亜鉛合金のいずれかからなる被覆層が形成されていることを特徴とするプラグインコネクタ。
  2. 前記プラグの前記筒状部と前記ソケットの前記筒状部は、その内側にグリース又は導電性のコンパウンドが内包されていることを特徴とする請求項1に記載のプラグインコネクタ。
  3. 二本の電線またはケーブルを連結した請求項1又は2に記載のプラグインコネクタと、
    前記プラグインコネクタを被覆する絶縁層と、
    前記絶縁層を被覆する保護層とを備えることを特徴とする接続構造。
JP2017226447A 2017-11-27 2017-11-27 プラグインコネクタ及び接続構造 Active JP6696956B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017226447A JP6696956B2 (ja) 2017-11-27 2017-11-27 プラグインコネクタ及び接続構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017226447A JP6696956B2 (ja) 2017-11-27 2017-11-27 プラグインコネクタ及び接続構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019096532A JP2019096532A (ja) 2019-06-20
JP6696956B2 true JP6696956B2 (ja) 2020-05-20

Family

ID=66973036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017226447A Active JP6696956B2 (ja) 2017-11-27 2017-11-27 プラグインコネクタ及び接続構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6696956B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7431042B2 (ja) 2020-01-15 2024-02-14 東海旅客鉄道株式会社 ソケット付き電線、電線の接続構造、電線の接続方法、及びソケット付き電線の製造方法
CN115579653A (zh) * 2022-09-16 2023-01-06 长春捷翼汽车零部件有限公司 一种新型铜铝复合端子

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4179583A (en) * 1978-03-06 1979-12-18 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Electro-mechanical low backlash cable connector
JPS6084073U (ja) * 1983-11-17 1985-06-10 マルチーコンタクト エイ ジー コネクタ−
JP6616058B2 (ja) * 2014-01-28 2019-12-04 住友電装株式会社 端子及び該端子のアルミ電線接続構造
JP6084197B2 (ja) * 2014-12-15 2017-02-22 昭和電線ケーブルシステム株式会社 プラグイン構造のアルミニウム導体ケーブルのケーブル端末

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019096532A (ja) 2019-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7905755B1 (en) Electrical terminal connection with sealed core crimp
JP6903066B2 (ja) 耐アーク性電力端子
US8266798B2 (en) Method of making an improved electrical connection with sealed cable core and a terminal
JP2018531502A6 (ja) 耐アーク性電力端子
JP2013105582A (ja) コネクタ端子
KR102386790B1 (ko) 절연 부싱을 포함한 고전류 커넥터
JP6696956B2 (ja) プラグインコネクタ及び接続構造
JP2014167848A (ja) 電力ケーブルの接続構造および接続方法
JP2016116280A (ja) 電力ケーブル用ポリマー接続部
JP5812227B1 (ja) 電力ケーブル用ポリマー接続部
JP7124750B2 (ja) プラグインコネクタ及び接続構造
JP2010257636A (ja) 電線接続用具
US9246282B1 (en) Electrically conducting, environmentally sealing, load transferring cable termination fitting
JP3224863U (ja) バイメタルエンドスリーブ
JP2016144305A (ja) 機器直結端末およびケーブル接続構造
JP2017139148A (ja) 端子付き被覆電線
JP6428224B2 (ja) 電力ケーブル用ポリマー接続部及び鉄道車両
JP2019016535A (ja) 端子付き電線
JP5812226B1 (ja) 電力ケーブル用ポリマー接続部
JP2012104396A (ja) アルミニウム導体の圧着端子接続方法及びアルミニウム電線の圧着端子接続方法
JP6628245B2 (ja) アルミニウム導体ケーブルの端末接続部
JP6706863B2 (ja) ケーブル牽引構造及びケーブル端末
RU47578U1 (ru) Контактное устройство для соединения проводников
JP7470738B2 (ja) 接続構造及び接続方法
JP6418643B2 (ja) 機器直結端末およびケーブル接続構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200407

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200423

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6696956

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250