JPH0527364Y2 - - Google Patents

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JPH0527364Y2
JPH0527364Y2 JP9165989U JP9165989U JPH0527364Y2 JP H0527364 Y2 JPH0527364 Y2 JP H0527364Y2 JP 9165989 U JP9165989 U JP 9165989U JP 9165989 U JP9165989 U JP 9165989U JP H0527364 Y2 JPH0527364 Y2 JP H0527364Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、シユートやホツパーなどの鋼板製基
板に用いる摩耗防止用内張板に関するものであ
る。
〔従来の技術とその課題〕
一般に、焼却炉用のシユートの内面は、各種の
被焼却物が落下してきて摩耗が甚だしく、また、
鉱石などを輸送するラインにおけるシユートの内
面も、落下する鉱石によつて摩耗が激しい。した
がつて、これらのシユートの内面は保護する必要
がある。
その表面を摩耗防止するためにライナ取替方式
が広く行われている。
例えば、実公昭55−5775号公報には次のライナ
取替装置が紹介されている。すなわち、従来のシ
ユートの内面には、高クロム鋳鉄またはセラミツ
クス等の耐摩耗材料で構成されたパネル状ライナ
が内張されているが、その内張りは、通常ボルト
締めで固定している。ところが、ボルトの材質
は、耐摩耗材料のライナより耐摩耗性がはるかに
劣るので、ボルトが先に摩耗しライナの寿命を早
める。そのため、ライナにボルトの頭部を埋設す
る座ぐり孔を設け、この座ぐり孔にライナと同一
材料の盲板を、エポキシ樹脂などの強力接着剤を
介して覆蓋することを提唱している。
しかも、この接着の際、その接着面積を広げる
ために、ボルトの頭部上面に巾広の溝を作り、盲
板の下面にもこの溝に嵌合できる凸部を設け、予
め、ボルトの頭部と盲板とを接着剤を介して凹凸
嵌合させて一体化しておき、この盲板付きのボル
トでもつてライナをシユートの基板に固着するこ
とを提唱している。
しかしながら、かかる鋼板に用いられる摩耗防
止用内張板では、セラミツクなどの高級材料を使
用するので、コストアツプは歪めない。
〔課題を解決するための手段〕
そこで本考案は、かかる不都合を解消するため
に案出されたもので、その要旨とするところは、
鋼板製基板の表面を摩耗防止するための耐摩耗性
ライナを該基板にボルト締めによつて内張りする
に際し、該ライナにボルトの頭部を埋設するボル
ト頭孔を、また該基板にボルトの軸部を通すボル
ト軸孔を、それぞれ穿設するとともに、該ボルト
頭孔にライナと同材料の盲板を覆蓋した摩耗防止
用内張板において、前記ライナを、ポリエステル
を主体とする、基板側に位置させるFRP板と、
超高分子量ポリエチレン樹脂板とを接着剤により
予め接着した複合板で構成し、前記ボルト頭孔を
前記ポリエチレン樹脂板に、また前記ボルト軸孔
を前記FRP板に、それぞれ穿設するとともに、
該ボルト頭孔に接着剤を介して盲板を覆蓋したこ
とを特徴とする鋼板製基板に用いる摩耗防止用内
張板にある。
〔実施例〕
本考案の構成を作用とともに、添付図面に示す
実施例により詳細に述べる。
第1図は本考案の実施例の分解斜視図、第2図
は第1図の組付断面図、第3図は他の実施例の組
付断面図である。
本実施例は、塵埃処理場などに設置されている
焼却炉用シユートに好適なものである。
先ず、本実施例のパネル状ライナの耐摩耗性材
料について述べると、本考案者は、前掲の公報
や、実公昭54−36456号公報、実公昭55−2204号
公報などで示されているセラミツクなどに比べ、
はるかに安価であつて、鋼板に比べ低摩擦係数で
あり、また、ポリエステル樹脂を主体とする
FRPに比べ耐摩耗性があり、しかも低温でも衝
撃に強い樹脂板を渉猟したところ、ポリエチレン
樹脂板が好適であることに想到した。
特に、このポリエチレン樹脂のうち、超高分子
量ポリエチレンは耐摩耗性にすぐれているので、
これを選んだ。
すなわち、超高分子量ポリエチレンは、高密度
ポリエチレンの分子量20000〜200000に対し、そ
の分子量が3000000以上のもので、その特性は、
非常に低い温度(−40℃)においても大きな耐衝
撃強さを示し、鋼板よりも耐摩耗性にすぐれ、耐
食性や耐化学薬品性をもち、耐放射線や耐熱水性
にもすぐれている。そのため、現在ではブルドー
ザの排土板のライニングや、掘削機のバケツト内
張りや、更にはトラクターのプラウライニングな
どに用いられているので、シユートなどの耐摩耗
性ライナには好適であることが容易に考えられ
る。
ところが、かかる超分子量ポリエチレン樹脂板
をシユートの鋼板製基板に張り替え可能にするた
め直接ボルト締めにより内張りしたところ、鋼板
とポリエチレン樹脂板とでは、熱膨張に大差(鉄
の線膨張係数α=11.7×10-6℃に対し、ポリエチ
レンのそれはα=100〜200×10-6℃で、後者は、
約10倍の熱歪が発生する)があつて、その熱歪を
抑制するためには多くのボルトを用いなければな
らず、その結果、ボルト締めの手間がかかり、し
かもボルト頭部孔が多くなり、ライナの強度を損
なうことが判明した。
そこで、鋼板とその熱膨張が略同一である、ポ
リエステルを主体とするFRP板を基板側として、
これに予め、この超高分子量ポリエチレン樹脂板
を接着剤で接着して複合板とし、この複合板をラ
イナとしてシユートに内張りすればよいことが判
明した。
さて、第1図および第2図において、1は超高
分子量ポリエチレン樹脂板、1aはこれと同一材
質の盲板、2はポリエステルを主体とするFRP
板で、前記のポリエチレン樹脂板1と、この
FRP板2とを予め工場生産品として接着剤によ
り複合板としている。
3はシユートの基板を構成する鋼板、4は皿ボ
ルトでSSまたはSUS製のものとしている。5は
座金、6は前述のポリエチレン樹脂板1に設けた
座ぐり孔、7はFRP板2に設けたボルト軸孔、
7aは鋼板3に設けたボルト軸孔、8はバネ座金
で、樹脂板のクリープ変形量を自動修正する。
9,9は六角ナツトを示す。
ここにおいて、前述の盲板1aを座ぐり孔6に
覆蓋するため、ホツトメルト接着剤10を用い
る。一般にホツトメルト接着剤は、塗布するとき
にはアプリケータと呼ばれる塗布機によつて加熱
溶融して用いるものであつて、しかもその種類も
数多くあるが、本来、ポリエチレンやポリエステ
ルは接着困難とされていた。ところが、「アロン
メルト(商標名)PPET−ST800」(東亜合成化
学株式会社製)を使用すれば、超高分子ポリエチ
レン樹脂板1の座ぐり孔6の内周と盲板1aの外
周との接着は完全に行われた。すなわち、その接
着方法は、例えば、ステツクガンにこのホツトメ
ルト・ステツク接着剤を差込み、樹脂温200℃と
して、座ぐり孔6の内周に塗布した後、盲板1a
を手圧着すればよい。その結果、引張り剪断強度
は、ポリエチレン樹脂板1の厚さが1cmのもの
で、約80Kg/cm2も得られ、剥離の心配は全くな
い。
次に、第3図に示す実施例について述べると、
これは第2図の実施例と相違して、鋼板3にボル
ト軸用のネジ孔7bを刻設しており、他は全く同
一構造にしている。
以上の実施例は、シユートの内張り用の平板状
ライナについて述べたが、本考案はこれに限ら
ず、大口径の管体のライナにも適用できることは
いうまでもない。
〔考案の効果〕 本考案よれば、 鋼板製基板の表面に、FRP板を基板側とす
る既製の複合板をボルト締めにより内張りした
ので、鋼板とFRP板との間に熱歪がなく、内
張り用のボルトの数を少なくすることができ
る。
超高分子量ポリエチレン樹脂板を用いたの
で、耐摩耗性にすぐれているとともに、安価に
できるのは勿論、このポリエチレン樹脂板と
FRP板とを既製の複合板として用いるので、
このポリエチレン樹脂板とFRP板との剥離の
心配はなく、しかも内張りするときの手間もか
からない。
このポリエチレン樹脂板にボルト頭孔を穿設
し、FRP板と鋼板にボルト軸孔を穿設したの
で、ボルトの頭部がFRP板に座着して、ボル
ト締めが増大でき、ひいては、強固な内張りと
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の分解斜視図、第2図
は第1図の組付断面図、第3図は他の実施例の組
付断面図である。 1……超高分子量ポリエチレン樹脂板、1a…
…盲板、2……FRP板、3……鋼板、6……座
ぐり孔、7,7……ボルト軸孔、10……ホツト
メルト接着剤。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 鋼板製基板の表面を摩耗防止するための耐摩耗
    性ライナを該基板にボルト締めによつて内張りす
    るに際し、該ライナにボルトの頭部を埋設するボ
    ルト頭孔を、また該基板にボルトの軸部を通すボ
    ルト軸孔を、それぞれ穿設するとともに、該ボル
    ト頭孔にライナと同材料の盲板を覆蓋した摩耗防
    止用内張板において、 前記ライナを、ポリエステルを主体とする、基
    板側に位置させるFRP板と、超高分子量ポリエ
    チレン樹脂板とを接着剤により予め接着した複合
    板で構成し、 前記ボルト頭孔を前記ポリエチレン樹脂板に、
    また前記ボルト軸孔を前記FRP板に、それぞれ
    穿設するとともに、 該ボルト頭孔に接着剤を介して盲板を覆蓋した
    ことを特徴とする鋼板製基板に用いる摩耗防止用
    内張板。
JP9165989U 1989-08-03 1989-08-03 Expired - Lifetime JPH0527364Y2 (ja)

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