JP6418081B2 - 建設機械及びこれを備えたプログラム書き換えシステム - Google Patents

建設機械及びこれを備えたプログラム書き換えシステム Download PDF

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Description

本発明は、ショベル等の建設機械において、作業時の各種制御、累積稼働時間等の車両情報の収集、外部とのデータの授受、及びその他の制御を実行するプログラムを書き換えるための技術に関するものである。
例えば、特許文献1に記載のプログラムの書き換え制御システムは、書き換え専用サーバと、書き換え専用サーバと通信可能な建設機械と、を備えている。
書き換え専用サーバは、建設機械から車両状態データを受信するとともに、この車両状態データに基づいてプログラムを書き換え可能な条件(以下、単に書換条件という)を満たすか否かを判定する。サーバは、書換条件を満たすと判定すると、建設機械に対して更新プログラムを送信する。
一方、建設機械は、現状利用されているプログラムを記憶するフラッシュメモリとサーバから送信された更新プログラムを記憶するRAMとを有するとともに、フラッシュメモリ内のプログラムを更新プログラムに書き換える情報収集コントローラを備えている。情報収集コントローラは、サーバから更新プログラムを受信すると、当該更新プログラムによって現状利用されているプログラムを書き換える。
書換条件は、キースイッチがオフであること、つまり、原動機が停止していることを含んでいる。
特許第4487007号公報
特許文献1に記載のプログラム書き換え制御システムでは、サーバが建設機械の車両状態データ、つまり、建設機械の現在の状態に基づいてプログラムを書き換え可能か否かを判定し、サーバがプログラムを書き換え可能であると判定すると建設機械においてプログラムの書き換えが実行される。
しかしながら、例えば、建設機械が現在停止しているものの直後に建設機械による作業開始が計画されている場合に、建設機械の現在の状況に基づいてプログラムの書き換えが開始されると、当該書換処理が終了するまでの間、作業を中断しなければならない。
また、建設機械が長期間滞在することが困難な環境下で停止しているにもかかわらず、プログラムの書き換えが開始されると、当該環境から建設機械を移動させることができないという問題が生じる。
本発明の目的は、作業計画の変更を抑制しながらプログラムの書き換えに適した環境でプログラムの書換処理を開始することができる建設機械及びこれを備えたプログラム書き換えシステムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本願発明者は、建設機械の稼働に関する稼働情報を表示する表示手段にプログラムの書き換えを行うか否かを確認するための更新確認画面を表示して、オペレータの意思を確認する発明に想到した。
しかし、表示手段は、建設機械の運転に必要な稼働情報を表示するものであり、稼働情報の少なくとも一部が更新確認画面により遮られていると、建設機械の運転に支障が生じ、結果として作業計画の変更が必要になるおそれがある。
そこで、本発明は、建設機械であって、現在利用されているプログラムを記憶するとともに、前記プログラムを更新プログラムで書き換える書換処理を実行する制御手段と、前記制御手段に接続され、前記建設機械の稼働に関する稼働情報を表示する表示手段と、前記制御手段に接続され、前記制御手段に指令を入力するための入力手段と、を備え、前記制御手段は、前記書換処理を実行するか否かを確認するための更新確認画面を前記表示手段に表示させ、前記更新確認画面が表示された状態において前記入力手段により前記書換処理の実行を指示する実行指令が入力されたときに前記書換処理を実行する一方、前記更新確認画面が表示された状態において前記実行指令が前記制御手段に入力されておらず、かつ、前記建設機械を用いたオペレータの作業の意思を示す条件として予め設定された作業意思確認条件が成立したときに前記表示手段における前記更新確認画面を非表示にする、建設機械を提供する。
本発明によれば、更新確認画面が表示された状態において入力手段により実行指令が入力されたとき、つまり、オペレータが今後の作業計画との関係でプログラムの書き換えを許容できると判断したときに書換処理を実行することができる。
さらに、本発明では、更新確認画面が表示された状態において実行指令が入力されておらず、かつ、作業意思確認条件が成立したときに更新確認画面を非表示にすることにより、建設機械の作業を開始する際に更新確認画面を非表示にして稼働情報を表示手段に表示させることができる。
したがって、本発明によれば、作業計画の変更を抑制しながらプログラムの書き換えに適した環境でプログラムの書換処理を開始することができる。
なお、『稼働情報』は、建設機械の稼働に関する情報であり、例えば、エンジン冷却水の温度、燃料の残量、燃費等を含む情報である。
ここで、建設機械とは別の位置に設けられたサーバから転送された更新プログラムを用いてプログラムの書換処理を実行することもできる。
この場合、更新プログラムの転送から書き換えまでの処理を連続して行うこともできるが、このようにすると更新プログラムの転送の開始から書き換えの終了までの間、現在利用されているプログラムの使用が制限され、建設機械の作業を停止しなければならない時間が長期化するという問題がある。
そこで、前記建設機械において、前記制御手段は、現在利用されている前記プログラムを記憶する車両コントローラと、前記更新プログラムを有するサーバに対して通信手段を介して通信可能で、かつ、前記サーバから転送された前記更新プログラムを記憶する通信コントローラと、を備え、前記通信コントローラは、前記更新プログラムを記憶しているときに前記車両コントローラに対して前記更新プログラムの存在を通知し、前記車両コントローラは、前記通信コントローラからの通知を受けたときに前記更新確認画面を前記表示手段に表示させ、前記実行指令が入力されたときに前記書換処理を実行する一方、前記実行指令が前記車両コントローラに入力されておらず、かつ、前記作業意思確認条件が成立したときに前記更新確認画面を非表示にすることが好ましい。
また、本発明は、プログラム書き換えシステムであって、更新プログラムを有するサーバと、前記建設機械と、を備え、前記建設機械は、現在利用されている前記プログラムを記憶する車両コントローラと、前記サーバに対して通信手段を介して通信可能で、かつ、前記サーバから転送された前記更新プログラムを記憶する通信コントローラと、を備え、前記通信コントローラは、前記更新プログラムを記憶しているときに前記車両コントローラに対して前記更新プログラムの存在を通知し、前記車両コントローラは、前記通信コントローラからの通知を受けたときに前記更新確認画面を前記表示手段に表示させ、前記実行指令が入力されたときに前記書換処理を実行する一方、前記実行指令が前記車両コントローラに入力されておらず、かつ、前記作業意思確認条件が成立したときに前記更新確認画面を非表示にする、プログラム書き換えシステムを提供する。
これらの態様によれば、現在利用されているプログラムを記憶する車両コントローラとは別に、サーバから転送された更新プログラムを記憶する通信コントローラが設けられている。
これにより、現在利用されているプログラムの利用を維持しつつサーバから更新プログラムを受信して通信コントローラに記憶させることができるため、建設機械の作業を継続しつつサーバから通信コントローラへ更新プログラムの転送を行うことができる。
これに対し、車両コントローラは、通信コントローラから更新プログラムの存在が通知されたときに更新確認画面を表示させ、実行指令が入力されたときに書換処理を実行する一方、実行指令が入力されておらず、かつ、作業意思確認条件が成立したときに更新確認画面を非表示にする。
これにより、上述のように作業機械の作業を継続しつつ通信コントローラが更新プログラムを受信することができるとともに、作業計画に応じて書換処理を実行し又は更新確認画面を非表示にすることができる。
具体的に、前記建設機械は、前記制御手段に接続され、前記オペレータの操作に応じて前記制御手段に対して作業意思指令を入力する被操作部材をさらに備え、前記被操作部材から前記作業意思指令が入力されたときに作業意思確認条件が成立したと判定することができる。
この態様によれば、被操作部材から制御手段に入力された作業意思指令に基づいて作業意思確認条件が成立したか否かを判定することができる。
なお、『被操作部材』としては、例えば、オペレータが建設機械に乗り降りするときに当該建設機械のアクチュエータの作動のロック状態とロック解除状態とを切り換えるために操作される乗降遮断レバー、建設機械のアタッチメント等を操作するための操作レバー、エンジンの回転数を調整するためのアクセル、エンジンを始動するための指令を出力するキースイッチ等が挙げられる。
ここで、実行指令が制御手段に入力されていないときに被操作部材から制御手段に対して作業意思指令が入力されるまでの間、更新確認画面の表示を継続させてもよいが、この場合、次の作業を待機するオペレータは、被操作部材を操作するまでの間、表示手段に表示された稼働情報を確認することができないという問題がある。
そこで、前記建設機械において、前記制御手段は、前記更新確認画面が表示された状態において前記実行指令が前記制御手段に入力されておらず、かつ、前記被操作部材から前記作業意思指令が入力されていないときであっても、前記更新確認画面を前記表示手段に表示してから所定の時間が経過したときに、前記表示手段における前記更新確認画面を非表示にすることが好ましい。
この態様によれば、更新確認画面が表示された後、オペレータが何ら操作を行わずに次の作業を待機しているときに、自動的に更新確認画面が非表示となり、表示手段に表示された稼働情報を確認することができる。
本発明によれば、作業計画の変更を抑制しながらプログラムの書き換えに適した環境でプログラムの書換処理を開始することができる。
本発明の実施形態に係る油圧ショベルの全体構成を示す側面図である。 図1の油圧ショベルを含むプログラム書き換えシステムの電気的構成を示すブロック図である。 図2の通信コントローラにより実行される処理を示すフローチャートである。 図2の車両コントローラにより実行される処理を示すフローチャートである。 図4の作業意思確認条件判定処理を示すフローチャートである。 図2の表示手段に表示される稼働情報画面を示すものである。 図2の表示手段に表示される更新確認画面を示すものである。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
図1を参照して、本発明の実施形態に係る建設機械の一例としての油圧ショベル1は、クローラ2aを有する下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に設けられた上部旋回体3と、上部旋回体3に取り付けられたアタッチメント4と、を備えている。
アタッチメント4は、上部旋回体3に対して回転可能に取り付けられた基端部を有するブーム5と、ブーム5の先端部に回転可能に取り付けられた基端部を有するアーム6と、アーム6の先端部に回転可能に取り付けられたバケット7と、を有する。
また、アタッチメント4は、上部旋回体3に対してブーム5を回転駆動するブームシリンダ8と、ブーム5に対してアーム6を回転駆動するアームシリンダ9と、アーム6に対してバケット7を回転駆動するバケットシリンダ10と、を備えている。
図2は、油圧ショベル1を含むプログラム書き換えシステムの電気的構成を示すブロック図である。
図2を参照して、プログラム書き換えシステムは、油圧ショベル1と、この油圧ショベル1と通信手段(例えば、携帯電話通信網)21を介して通信可能に設けられたサーバ11と、を備えている。
サーバ11は、油圧ショベル1に記憶された後述のプログラムを書き換えるための更新プログラムを有する。また、サーバ11は、更新プログラムを通信手段21を介して油圧ショベル1に転送する。
一方、油圧ショベル1は、現在利用されているプログラムを記憶するとともに、このプログラムを更新プログラムで書き換える書き換え処理を実行する制御手段12と、制御手段12にそれぞれ接続された入力手段13、乗降遮断レバー14、操作レバー15、アクセル16、キースイッチ17及び表示手段18と、を備えている。
ここで、プログラムは、CPU、RAM及びROMを含むハードウェアと協働して、油圧ショベル1における作業時の各種制御、累積稼働時間等の車両情報の収集、外部とのデータ授受、及びその他の制御を実行するためのものである。
入力手段13は、制御手段12に指令を入力するためのものである。
乗降遮断レバー14は、図1にも示すように上部旋回体3上のキャブ(符号省略)に設けられ、オペレータが油圧ショベル1に乗り降りするときに当該油圧ショベル1のアクチュエータ(例えば、シリンダ8〜10)の作動のロック状態とロック解除状態とを切り換えるためにオペレータによって操作されるものである。具体的に、図1の二点鎖線で示すように乗降遮断レバー14が上げ操作されると、アクチュエータをロック状態に切り換えることができる一方、図1の実線で示すように乗降遮断レバー14が下げ操作されるとアクチュエータをロック解除状態に切り換えることができる。
操作レバー15は、油圧ショベル1のアクチュエータ(例えば、シリンダ8〜10)を作動させるためにオペレータによって操作されるものである。
アクセル16は、図外のエンジンの回転数を調整するためにオペレータによって操作されるものである。
キースイッチ17は、エンジンが停止した状態で油圧ショベル1に設けられた蓄電装置(図示せず)の電力を油圧ショベル1内の電装品(図示せず)に供給するオンの状態と、蓄電装置の電力を用いてスタータモータ(図示せず)を作動することによりエンジンを始動する始動状態と、蓄電装置の電力供給を停止するオフの状態と、の間で切換可能である。キースイッチ17は、オペレータによって切換操作される。
表示手段18は、油圧ショベル1の稼働に関する稼働情報を含む稼働情報画面D1(図6参照)を表示する。稼働情報画面D1には、エンジン冷却水の温度、燃料の残量、及び燃費を含む稼働情報が表示されている。
制御手段12は、サーバ11に対して通信手段21を介して通信可能な通信コントローラ19と、CAN(Controller Area Network)通信を用いて通信コントローラ19との間でデータの授受を行う車両コントローラ20と、を備えている。
通信コントローラ19は、サーバ11から転送された更新プログラムを記憶するデータ記憶部19bと、データ記憶部19bに更新プログラムが記憶されているときに当該更新プログラムの存在を車両コントローラ20に通知する更新通知部19aと、を備えている。
また、通信コントローラ19は、車両コントローラ20から更新プログラムの転送を要求する指令が入力されたときに、データ記憶部19bに記憶された更新プログラムを車両コントローラ20に転送する。
さらに、通信コントローラ19は、キースイッチ17に電気的に接続されている。
車両コントローラ20は、油圧ショベル1の通常制御(アクチュエータ[アタッチメント4のシリンダ8〜10等]に作動油を供給する油圧ポンプの制御等)を実行する。
また、車両コントローラ20は、確認画面表示部20aと、回答判定部20bと、非表示指令部20cと、計時部20dと、書き換え部20eと、データ記憶部20fと、を備えている。データ記憶部20fは、現在利用されているプログラムを記憶する。
確認画面表示部20aは、通信コントローラ19の更新通知部19aから通知を受けたときに更新確認画面D2(図7参照)を表示するための指令を表示手段18に出力する。
ここで、更新確認画面D2は、図6に示す稼働情報画面D1の少なくとも一部に重なるように表示手段18に表示される。更新確認画面D2は、プログラムの書き換え(更新)を行うか否かを確認するためのものであり、更新を行うことを示す『はい』の項目と、更新を行わないことを示す『いいえ』の項目とを含んでいる。
回答判定部20bは、更新確認画面D2が表示手段18に表示された状態において、入力手段13によって更新確認画面D2に対する回答が入力されたか否か、及び、その回答内容が更新を行う『はい』の回答であるか否かを判定する。
非表示指令部20cは、回答判定部20bによる判定結果に基づいて更新確認画面D2を非表示にするための指令を表示手段18に出力する。具体的に、非表示指令部20cは、回答判定部20bにより入力手段13を用いて回答が入力されたと判定すると、更新確認画面D2を非表示にするための指令を表示手段18に出力する。
ここで、書き換え部20eは、回答判定部20bにより入力手段13を用いて『はい』の回答(実行指令)が入力された場合、データ記憶部20fに記憶されたプログラムを更新プログラムで書き換える(書換処理を実行する)。
また、非表示指令部20cは、更新確認画面D2が表示された状態において回答判定部20bにより実行指令が入力されていないと判定されたときに、油圧ショベル1を用いたオペレータの作業の意思を示す条件として予め設定された作業意思確認条件が成立したか否かを判定する。
作業意思確認条件は、被操作部材から作業意思指令が入力された場合に成立したと判定される。具体的に、非表示指令部20cには、被操作部材として、乗降遮断レバー14、操作レバー15、アクセル16、及びキースイッチ17が接続されている。以下、作業意思確認条件が成立する場合を説明する。
乗降遮断レバー14が下げ操作されることに応じてアクチュエータのロックを解除するための解除信号(作業意思指令)が車両コントローラ20に入力された場合に、作業意思確認条件が成立したと判定される。解除信号は、例えば、乗降遮断レバー14の位置を検出するセンサ(図2は、センサが含まれたものを乗降遮断レバー14として示す)から出力される。
操作レバー15が中立位置から操作されることに応じてアクチュエータを作動するための作動信号(作業意思指令)が車両コントローラ20に入力された場合に、作業意思確認条件が成立したと判定される。作動信号は、例えば、操作レバー15の操作量を検出するためのセンサ(図2は、センサが含まれたものを操作レバー15として示す)から出力される。
アクセル16が操作されることに応じてエンジン(図示せず)の回転数を調整するための調整信号(作業意思指令)が車両コントローラ20に入力された場合に、作業意思確認条件が成立したと判定される。調整信号は、例えば、アクセル16の操作量を検出するポテンショメータ(図2は、ポテンショメータが含まれたものをアクセル16として示す)から出力される。
キースイッチ17がエンジン始動位置に操作されることに応じてエンジンを始動するための始動信号(作業意思指令)が車両コントローラ20に入力された場合に、作業意思確認条件が成立したと判定される。始動信号は、キースイッチ17がエンジン始動用の切換位置に切り換えられたときに生じる信号(例えば、図外の蓄電装置からスタータモータに供給される電流)によって検出することができる。
このように、入力手段よって更新確認画面D2に対する回答(『はい』の回答及び『いいえ』の回答)が入力されていない場合であっても、作業意思確認条件が成立したと判定された場合に、非表示指令部20cは、更新確認画面D2を非表示にするための指令を表示手段18に出力する。
さらに、非表示指令部20cは、入力手段によって更新確認画面D2に対する回答が入力されておらず、かつ、被操作部材から作業意思指令が入力されていない場合であっても、更新確認画面D2を表示手段18に表示してから所定の時間(例えば、10秒)が経過したときに更新確認画面D2を非表示にするための指令を表示手段18に出力する。
図3は、通信コントローラ19により実行される処理を示すフローチャートであり、図4は、車両コントローラ20により実行される処理を示すフローチャートである。
以下、両コントローラ19、20により実行される処理について説明する。
図3に示すように、通信コントローラ19は、サーバ11から更新プログラムによる更新を要求する旨の更新要求指令があるか否かを待機し(ステップS1)、更新要求指令があると判定されると(ステップS1でYES)、更新プログラムをサーバ11から受信する(ステップS2)。
次いで、通信コントローラ19は、キースイッチ17がオン状態(エンジンが停止したまま電力が電装品に供給された状態)に操作されたか否かを判定する(ステップS3)。これと並行して、車両コントローラ20は、図4に示すように、キースイッチ17がオン状態に操作されたか否かを判定する(ステップT1)。
キースイッチ17がオン状態に操作されたと判定されると(ステップS3、T1でYES)、通信コントローラ19は、車両コントローラ20に更新プログラムの存在を通知し(ステップS4)、車両コントローラ20は、通信コントローラ19から通知があるか否かを判定する(ステップT2)。
ステップT2において、通信コントローラ19からの通知があると判定されると、車両コントローラ20は、更新確認画面D2を表示手段18に表示させる(ステップT3)。これにより、オペレータは、プログラムの更新の必要性に気付くとともに、すぐに更新するか否かを入力手段13を用いて回答すべきことを理解することができる。
次いで、車両コントローラ20は、更新の要否についての回答が行われたか否かを判定し(ステップT4)、回答が行われたと判定されると、その回答が『はい』であるか否か、つまり、実行指令が入力されたか否かが判定される(ステップT5)。
ここで、回答が『はい』であると判定されると(ステップT5でYES)、車両コントローラ20は、更新確認画面D2を非表示にするとともに(ステップT6)、通信コントローラ19に転送要求を送信する(ステップT7)。
一方、通信コントローラ19は、更新プログラムの存在を通知した後(ステップS4のの後)、車両コントローラ20から転送要求が行われているか否かを待機している(ステップS5)。
ここで、転送要求が行われたと判定されると(ステップS5でYES)、通信コントローラ19は、更新プログラムを車両コントローラ20に転送して(ステップS6)、当該処理を終了する。
これに対し、車両コントローラ20は、転送要求を送信した後(ステップT7の後)、通信コントローラ19から転送された更新プログラムを用いてプログラムを書き換えて(ステップT8)、当該処理を終了する。
また、車両コントローラ20は、ステップT5において回答が『いいえ』であると判定すると、更新確認画面D2を非表示にして(ステップT9)、プログラムの更新を行うことなく当該処理を終了する。
一方、車両コントローラ20は、ステップT4において回答がないと判定すると作業意思判定条件が成立したか否かを判定するための作業意思確認条件判定処理Uを実行する。以下、図5を参照して、作業意思確認条件判定処理Uについて説明する。
作業意思確認条件判定処理Uでは、まず、乗降遮断レバー14が下げ操作されたか否か(降りたか否か)が判定される(ステップU1)。
ステップU1において、乗降遮断レバー14が下げ操作されていないと判定されると(ステップU1でNO)、エンジンが始動したか否か、つまり、キースイッチ17によりエンジンの始動指令が出力されているか否かが判定される(ステップU2)。
ステップU2において、エンジンが始動していないと判定されると(ステップU2でNO)、アクセル16の操作が行われたか否かが判定される(ステップU3)。
ステップU3において、アクセル16の操作が行われていないと判定されると(ステップU3でNO)、操作レバー15が操作されたか否かが判定される(ステップU4)。
そして、ステップU1〜U4において、乗降遮断レバー14が下げ操作され、エンジンが始動し、アクセル16が操作され、又は、操作レバー15が操作されたと判定される、つまり、作業意思確認条件が成立したと判定されると、更新確認画面D2を非表示にして(ステップU5)、プログラムの書き換えを行うことなく当該処理を終了する。
一方、ステップU1〜U4の全てがNOと判定されると、図4に示すメインルーチンにリターンして、所定時間が経過したか否かを判定する(ステップT10)。
ここで、所定時間が経過したと判定されると(ステップT10でYES)、更新確認画面D2を非表示にして(ステップT9)、プログラムの書き換えを行うことなく当該処理を終了する。
つまり、入力手段13を用いた回答が入力されておらず、かつ、作業意思確認条件が成立していない場合であっても所定の時間が経過した場合には、更新確認画面D2が非表示にされる。
一方、所定時間が経過していないと判定されると(ステップT10でNO)、ステップT4を繰り返し実行する。
以上説明したように、更新確認画面D2が表示された状態において入力手段13により実行指令が入力されたとき(ステップT5でYESのとき)、つまり、オペレータが今後の作業計画との関係でプログラムの書き換えを許容できると判断したときに書換処理を実行することができる。
さらに、更新確認画面D2が表示された状態において実行指令が入力されておらず(ステップT4でNO)、かつ、作業意思確認条件が成立したとき(ステップU1〜U4のうちの1つでYES)に更新確認画面D2を非表示にすることにより、油圧ショベル1の作業を開始する際に更新確認画面D2を非表示にして稼働情報(稼働情報画面D1)を表示手段18に表示させることができる。
したがって、作業計画の変更を抑制しながらプログラムの書き換えに適した環境でプログラムの書換処理を開始することができる。
また、前記実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
現在利用されているプログラムを記憶する車両コントローラ20とは別に、サーバ11から転送された更新プログラムを記憶する通信コントローラ19が設けられている。
これにより、現在利用されているプログラムの利用を維持しつつサーバ11から更新プログラムを受信して通信コントローラ19に記憶させることができるため、油圧ショベル1の作業を継続しつつサーバ11から通信コントローラ19へ更新プログラムの転送を行うことができる。
これに対し、車両コントローラ20は、通信コントローラ19から更新プログラムの存在が通知されたときに更新確認画面D2を表示させ、実行指令が入力されたときに書換処理を実行する一方、実行指令が入力されておらず、かつ、作業意思確認条件が成立したときに更新確認画面を非表示にする。
これにより、上述のように油圧ショベル1の作業を継続しつつ通信コントローラ19が更新プログラムを受信することができるとともに、作業計画に応じて書換処理を実行し又は更新確認画面D2を非表示にすることができる。
被操作部材(乗降遮断レバー14、操作レバー15、アクセル16、及びキースイッチ17)から制御手段12に入力された作業意思指令に基づいて作業意思確認条件が成立したか否かを判定することができる。
更新確認画面D2が表示された後、オペレータが何ら操作を行わずに次の作業を待機しているときに、自動的に更新確認画面D2が非表示となり、表示手段に表示された稼働情報(稼働情報画面D1)を確認することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下の態様を採用することもできる。
前記実施形態では、サーバ11から更新プログラムを受信する通信コントローラ19と、通信コントローラ19から更新プログラムを受信する車両コントローラ20とを有する制御手段12について説明したが、制御手段12は、これに限定されない。具体的に、制御手段12は、作業員から更新プログラムが与えられるように構成されていてもよい。
前記実施形態では、表示手段と入力手段とが別々の構成(例えば、ディスプレイと操作ボタン)である例について説明したが、表示機能と入力機能とを併せ持つタッチパネルによって表示手段及び入力手段が構成されていてもよい。
プログラム(更新プログラム)は、それ自体で1以上の機能を実現するものでもよいが、他のプログラムと連携して1以上の機能を実現するものでもよい。つまり、制御手段12(車両コントローラ20)は、所定の機能を実現するプログラム(複数のプログラム)の全体を更新するものでもいが、所定の機能を実現する複数のプログラムのうちの1つのプログラムのみを更新するものであってもよい。
建設機械は、ショベルに限定されず、クレーン及び解体機でもよく、油圧式の建設機械に限らず、ハイブリッド式又は電気式のものでもよい。
D1 稼働情報画面
D2 更新確認画面
U 作業意思確認条件判定処理
1 油圧ショベル(建設機械の一例)
11 サーバ
12 制御手段
13 入力手段
14 乗降遮断レバー(被操作部材の一例)
15 操作レバー(被操作部材の一例)
16 アクセル(被操作部材の一例)
17 キースイッチ(被操作部材の一例)
18 表示手段
19 通信コントローラ
20 車両コントローラ
21 通信手段

Claims (5)

  1. 建設機械であって、
    現在利用されているプログラムを記憶するとともに、前記プログラムを更新プログラムで書き換える書換処理を実行する制御手段と、
    前記制御手段に接続され、前記建設機械の稼働に関する稼働情報を表示する表示手段と、
    前記制御手段に接続され、前記制御手段に指令を入力するための入力手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記書換処理を実行するか否かを確認するための更新確認画面を前記表示手段に表示させ、前記更新確認画面が表示された状態において前記入力手段により前記書換処理の実行を指示する実行指令が入力されたときに前記書換処理を実行する一方、前記更新確認画面が表示された状態において前記実行指令が前記制御手段に入力されておらず、かつ、前記建設機械を用いたオペレータの作業の意思を示す条件として予め設定された作業意思確認条件が成立したときに前記表示手段における前記更新確認画面を非表示にする、建設機械。
  2. 請求項1に記載の建設機械であって、
    前記制御手段は、現在利用されている前記プログラムを記憶する車両コントローラと、前記更新プログラムを有するサーバに対して通信手段を介して通信可能で、かつ、前記サーバから転送された前記更新プログラムを記憶する通信コントローラと、を備え、
    前記通信コントローラは、前記更新プログラムを記憶しているときに前記車両コントローラに対して前記更新プログラムの存在を通知し、
    前記車両コントローラは、前記通信コントローラからの通知を受けたときに前記更新確認画面を前記表示手段に表示させ、前記実行指令が入力されたときに前記書換処理を実行する一方、前記実行指令が前記車両コントローラに入力されておらず、かつ、前記作業意思確認条件が成立したときに前記更新確認画面を非表示にする、建設機械。
  3. 請求項1又は2に記載の建設機械は、前記制御手段に接続され、前記オペレータの操作に応じて前記制御手段に対して作業意思指令を入力する被操作部材をさらに備え、前記被操作部材から前記作業意思指令が入力されたときに作業意思確認条件が成立したと判定する、建設機械。
  4. 請求項3に記載の建設機械であって、
    前記制御手段は、前記更新確認画面が表示された状態において前記実行指令が前記制御手段に入力されておらず、かつ、前記被操作部材から前記作業意思指令が入力されていないときであっても、前記更新確認画面を前記表示手段に表示してから所定の時間が経過したときに、前記表示手段における前記更新確認画面を非表示にする、建設機械。
  5. プログラム書き換えシステムであって、
    更新プログラムを有するサーバと、
    請求項2〜4の何れか1項に記載の建設機械と、を備え、
    前記建設機械は、現在利用されている前記プログラムを記憶する車両コントローラと、前記サーバに対して通信手段を介して通信可能で、かつ、前記サーバから転送された前記更新プログラムを記憶する通信コントローラと、を備え、
    前記通信コントローラは、前記更新プログラムを記憶しているときに前記車両コントローラに対して前記更新プログラムの存在を通知し、
    前記車両コントローラは、前記通信コントローラからの通知を受けたときに前記更新確認画面を前記表示手段に表示させ、前記実行指令が入力されたときに前記書換処理を実行する一方、前記実行指令が前記車両コントローラに入力されておらず、かつ、前記作業意思確認条件が成立したときに前記更新確認画面を非表示にする、プログラム書き換えシステム。
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