JP6417665B2 - 磁石埋込型ロータ、磁石埋込型ロータの製造方法、及び配向着磁装置 - Google Patents

磁石埋込型ロータ、磁石埋込型ロータの製造方法、及び配向着磁装置 Download PDF

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Description

本発明は、磁石埋込型ロータ、磁石埋込型ロータの製造方法、及び配向着磁装置に関する。
ロータの内部に界磁用の永久磁石を埋め込んだ構造からなるIPMモータ(Interior Permanent Magnet Motor)が知られている。このIPMモータに用いられる磁石埋込型ロータの製造方法としては、例えば特許文献1に記載の方法が知られている。特許文献1では、円筒状のロータコアに形成された磁石挿入孔に着磁前の磁石素材を埋め込んだ後、ロータコアの外周を覆うように着磁装置を配置する。そして着磁装置によりロータコアの外周面からその内部に磁束を供給することにより、ロータコアに埋め込まれた磁石素材を着磁して永久磁石とする。
特開2010−193587号公報
ところで、特許文献1のようにロータコアの外周面から着磁装置により磁束を供給する場合、ロータコアに埋め込まれた着磁前の磁石素材に供給可能な磁束量は、ロータコアの外周面の表面積、及び着磁装置から供給可能な単位面積当たりの磁束量により決定される。ここで着磁装置から供給可能な単位面積当たりの磁束量には限界がある。そのため、磁石素材の着磁面の面積に対して着磁装置から磁束の供給を受けるロータコアの外周面の面積が小さい場合、その部位の電磁鋼板の磁化が飽和して磁石素材に十分な磁束を供給することが困難となり、永久磁石の着磁率が低下する。永久磁石の着磁率が低下すると、永久磁石から十分な磁束が発生せず、ロータの外周面での磁束密度が低下する。これはステータコイルに鎖交する有効磁束量の減少を招き、モータの出力トルクを低下させる要因となる。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、永久磁石の着磁率を向上させることのできる磁石埋込型ロータ、磁石埋込型ロータの製造方法、及び配向着磁装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、回転軸と一体となって回転する円筒状のロータコアと、前記ロータコアに埋め込まれた永久磁石と、を備える磁石埋込型ロータにおいて、前記回転軸が挿入される筒状部と、前記筒状部の外周からその径方向に突出するように形成され前記筒状部の周方向に隙間を隔てて配置された複数の突出部と、が設けられたコア部材を複数備え、前記ロータコアを、前記複数のコア部材の筒状部が同一直線上に配置されるとともに、前記コア部材の突出部と他のコア部材の突出部とが前記ロータコアの周方向において隣接するように前記複数のコア部材を組み付けて構成し、前記永久磁石を、前記複数のコア部材のそれぞれの突出部に埋め込むこととした。
また上記磁石埋込型ロータの製造方法について、前記コア部材の突出部に埋め込まれた着磁前の磁石素材を着磁して前記永久磁石とする着磁工程と、前記着磁工程を経た複数のコア部材を前記ロータコアの軸方向に組み付ける工程と、を備えることとした。
上記構成及び製造方法によれば、コア部材の突出部間に形成された隙間に配向着磁装置を配置することができる。これによりロータコアの外周面を構成する突出部の側面だけでなく、ロータコア周方向における突出部の側面に対しても配向着磁装置を対向配置することができる。したがって、従来のように磁束の流入及び流出をロータコアの外周面のみを介して行う場合と比較すると、磁束が流入及び流出する部分の表面積が増加するため、永久磁石に供給される磁束量が増加する。これにより突出部に埋め込まれた永久磁石の着磁率を向上させることができるため、結果的にロータ全体の永久磁石の着磁率を向上させることができる。
上記磁石埋込型ロータについて、前記突出部には、前記ロータコアの外周部分に一磁極を形成する永久磁石が埋め込まれていることが有効である。
この構成によれば、ロータの磁極を容易に形成することができる。
また上記磁石埋込型ロータについて、前記コア部材の突出部に埋め込まれた永久磁石は、前記ロータコアの周方向に隣接する他のコア部材の突出部に埋め込まれた永久磁石と同磁極で対向するように配置され、前記同磁極で対向する一組の永久磁石により前記ロータコアの外周部分に一磁極が形成されることが有効である。
この構成によれば、同磁極で対向する一組の永久磁石の間に、各コア部材の突出部の境界部分が位置することになる。ここで、同磁極で対向する一組の永久磁石間では、それぞれの永久磁石により形成される磁界が互いに反発するため、それらの間では磁束のやり取りが生じない。したがって隣接する各コア部材の突出部の境界部分を通過する磁束を少なくすることができる。そのため、一組の永久磁石が形成する磁路に対して突出部の境界部分が磁気抵抗として作用し難くなるため、ロータコアの外周面での磁束密度の低下を抑制することができる。その結果、モータの出力トルクを確保することができる。
ところで、ロータコアが2つのコア部材からなる場合、それらを組み付けるだけでロータコアが完成するため、ロータコアの製造が容易である。ただし、ロータの磁極数が多くなるほど、磁極を形成するための永久磁石の数が増加する。そのため、必然的に一つのコア部材に形成される突出部の数が増加する。一つのコア部材に形成される突出部の数が増加すると、突出部間の間隔が狭くなるため、突出部間に配向着磁装置を配置することが難しくなる。
そこで上記磁石埋込型ロータについて、前記ロータコアは、前記コア部材が3つ以上組み付けられて構成されることが有効である。
この構成によれば、ロータコアが2つのコア部材からなる場合と比較すると、一つのコア部材に形成される突出部の数が少なくなるため、突出部間の間隔を広げることができる。そのため突出部間の隙間に配向着磁装置を配置し易くなる。
また上記磁石埋込型ロータについて、前記複数のコア部材は、前記永久磁石の磁極配置を除き、同一形状からなることが有効である。
この構成によれば、各コア部材の製造の際、着磁工程以外は同一の製造工程を採用することができる。そのためコア部材の製造工数を低減することができるため、ロータの製造コストを低減することができる。
上記のようなコア部材に埋め込まれた着磁前の磁石素材の配向及び着磁の少なくとも一方を行う配向着磁装置としては、具体的には、前記突出部の側面のうち、前記ロータコアの外周部分を構成する側面を外周側面とし、前記ロータコアの周方向において他の突出部と対向する側面を周方向側面とするとき、前記突出部の外周側面及び周方向側面に対向配置され、前記突出部に埋め込まれた着磁前の磁石素材を通る磁路を形成する磁路形成部を備えることが有効である。
そして、上記配向着磁装置について、前記磁路形成部は、前記突出部の外周側面及び周方向側面に対向配置される着磁ヨークと、前記着磁ヨークに隣接する磁束生成部とにより構成されることが有効である。
この構成によれば、磁束生成部により生成された磁束が着磁ヨークで集磁されて突出部に供給されるため、突出部の外周側面及び周方向側面に磁束生成部を直接対向させる場合と比較すると、突出部に供給される磁束量を増加させることができる。そのため、突出部に埋め込まれた永久磁石の配向率及び着磁率の少なくとも一方を高めることができる。
これらの磁石埋込型ロータ、磁石埋込型ロータの製造方法、及び配向着磁装置によれば、永久磁石の着磁率を向上させることができる。
磁石埋込型ロータの第1実施形態について同ロータを用いたIPMモータの断面構造を示す断面図。 第1実施形態の磁石埋込型ロータについてその分解斜視構造を示す斜視図。 第1実施形態の磁石埋込型ロータについてそのコア部材の平面構造を示す平面図。 第1実施形態の磁石埋込型ロータについてそのコア部材の正面構造を示す正面図。 第1実施形態の磁石埋込型ロータについてそのコア部材の着磁方法を示す平面図。 第1実施形態の磁石埋込型ロータの変形例についてその分解斜視構造を示す斜視図。 第1実施形態の変形例の磁石埋込型ロータについてそのコア部材の着磁方法を示す平面図。 磁石埋込型ロータの第2実施形態についてその分解斜視構造を示す斜視図。 磁石埋込型ロータの第2実施形態についてその平面構造を示す平面図。 第2実施形態の磁石埋込型ロータについてそのコア部材の着磁方法を示す平面図。 第1実施形態の変形例の磁石埋込型ロータについてそのコア部材の着磁方法を示す平面図。 磁石埋込型ロータの他の変形例についてその平面構造を示す平面図。 磁石埋込型ロータの他の変形例についてその平面構造を示す平面図。 磁石埋込型ロータの他の変形例についてその分解斜視構造を示す斜視図。
(第1実施形態)
以下、磁石埋込型ロータの第1実施形態について説明する。はじめに、本実施形態の磁石埋込型ロータを用いたIPMモータの構造について説明する。
図1に示すように、このIPMモータは、ハウジング1の内周面に固定されたステータ2、図示しない軸受けを介してハウジング1により軸線mを中心に回転可能に支持された回転軸としてのモータシャフト3、及びモータシャフト3の外周に一体的に取り付けられステータ2の内側に配置されるロータ4を備えている。
ステータ2は、軸線mを中心に円筒状に形成されている。ステータ2は、その軸方向に複数枚の電磁鋼板が積層された構造からなる。ステータ2の内周面には、径方向内側に向かって延びる6個のティース20が形成されている。各ティース20にはステータコイル21が巻回されている。
ロータ4は、軸線mを中心に円筒状に形成されたロータコア40、及びロータコア40の内部に埋め込まれた4つの永久磁石50を備えている。
図2に示すように、ロータコア40は、一対のコア部材41,42がロータコア40の軸方向(軸線mに平行な方向)に組み付けられて構成されている。各コア部材41,42は、ロータコア軸方向に複数枚の電磁鋼板が積層された構造からなる。
図3及び図4に示すように、第1コア部材41には、軸線mを中心に筒状をなす筒状部41a、及び筒状部41aの外周からその径方向に突出する一対の突出部41bが形成されている。なお、以下では、筒状部41aの径方向(軸線mに直交する方向)を「筒状部径方向」、筒状部41aの軸方向(軸線mに平行な方向)を「筒状部軸方向」、筒状部41aの周方向(軸線mを中心とする周方向)を「筒状部周方向」とそれぞれ略記する。筒状部41aの内部にはモータシャフト3が挿入される。一対の突出部41bは、筒状部41aを中心に対称配置されている。各突出部41bの筒状部軸方向に直交する断面形状は、中心角が45°の略扇形状をなしている。図4に示すように、筒状部41a及び各突出部41bは、筒状部軸方向における一方の端面がそれぞれ同一平面上に配置されており、各突出部41bの筒状部軸方向の長さが筒状部41aの軸方向の長さLの2倍に形成されている。したがって、各突出部41bの一方の端面から筒状部軸方向の真ん中までの領域には、各突出部41bに囲まれて筒状部41aが隣接配置されている。また、各筒状部41aの軸方向の真ん中から他方の端面までの領域には、各突出部41bに囲まれた空間である挿入部41dが形成されている。挿入部41dは、他のコア部材の筒状部を挿入するための空間である。なお、以下では、図3に示すように、突出部41bの側面のうち、ロータコア40の外周面を構成する略扇形状の円弧部分を外周側面41eとし、ロータコア周方向において他の突出部41bと対向する両側面を周方向側面41fとする。
図3に示すように、各突出部41bには、筒状部軸方向に貫通する磁石挿入孔41cが形成されている。磁石挿入孔41cの筒状部軸方向に直交する断面形状は、外周側に向けて開くU字状をなしている。この磁石挿入孔41cには、筒状部軸方向に直交する断面形状がU字状をなす永久磁石50が挿入されている。永久磁石50はボンド磁石からなり、U字の内側にN極を、U字の外側にS極を有している。この永久磁石50により、各突出部41bの外周側面41eにN極が形成される。
図2に示すように、第2コア部材42は、永久磁石50の磁極配置が逆である点を除いて第1コア部材41と同様の形状を有している。すなわち第2コア部材42の永久磁石50は、U字の内側にS極を、U字の外側にN極を有している。この永久磁石50により、各突出部42bの外周側面42eにS極が形成される。なお図2では、第2コア部材42の筒状部を符号42aで、磁石挿入孔を符号42cで、挿入部を42dで、各突出部42bの周方向側面を符号42fでそれぞれ示している。
一対のコア部材41,42は、一方の挿入部41d,42dに他方の筒状部41a,42aが挿入され、且つ、第1コア部材41の突出部41bが第2コア部材42の突出部42bとロータコア40の周方向に隣接するかたちで組み付けられる。このとき、第1コア部材41の筒状部41aと第2コア部材42の筒状部42aとは、ロータコア40の軸方向に隣接して同一直線上に配置される。このように組み付けられた一対のコア部材41,42によりロータ4が構成される。これによりロータ4は、その外周部分に沿ってN極及びS極を交互に有する4極構造をなしている。
このように構成されたIPMモータでは、図1に示したステータコイル21に交流電流が供給されると、回転磁界が形成される。この回転磁界と、永久磁石50により形成される磁界とが作用することによりロータ4にトルクが付与され、モータシャフト3が回転する。
次に、ロータ4の製造方法についてその作用と共に説明する。
ロータ4の製造に際してはまず、電磁鋼板を積層することにより図3及び図4に示した第1コア部材41を成形する。その後、成形した第1コア部材41の磁石挿入孔41cに着磁前の磁石素材を例えば射出成形等で埋め込んだ後、図5に示すような配向着磁装置60を用いて磁石素材の配向及び着磁を行う。なお図5では、着磁前の磁石素材を符号51で示している。
図5に示すように、配向着磁装置60は、第1着磁ヨーク61、第2着磁ヨーク62、及び永久磁石63からなる。第1着磁ヨーク61は、突出部41bの外周側面41eに対向するように配置されている。第2着磁ヨーク62は、第1コア部材41を挿入する空間Gが環状の一部を分断するようにC字状に形成されている。第1着磁ヨーク61及び永久磁石63は、第2着磁ヨーク62の内側に配置されている。第1着磁ヨーク61において突出部41bに対向する面と反対側の外面には、永久磁石63のS極が隣接している。また永久磁石63のN極は、第2着磁ヨーク62の環状内周面に隣接している。空間Gを介して互いに対向する第2着磁ヨーク62の両端部62a,62bは、第1コア部材41の一対の突出部41b,41b間に形成された隙間に挿入され、突出部41bの周方向側面41f,41fにそれぞれ対向している。
この配向着磁装置60では、図中に破線の矢印で示すように磁路が形成される。すなわち各磁石素材51に対してU字の外側から内側に向かう磁路が形成される。これにより磁石素材51の配向が行われ、磁石素材51のU字の内側がN極に、U字の外側がS極に着磁される。この着磁工程を経て磁石素材51が永久磁石50となり、第1コア部材41の成形が完了する。なお第2コア部材42を成形する際には、図5に示した配向着磁装置60に対して永久磁石63の磁極配置が逆に設定された配向着磁装置を用いれば、同様に第2コア部材42に埋め込まれた着磁前の磁石素材を着磁することができる。着磁工程の完了した第1コア部材41及び第2コア部材42を組み付けることでロータ4の製造が完了する。
以上に説明したロータ4、ロータ4の製造方法、及び配向着磁装置60によれば、以下の(1)〜(3)に示す作用及び効果を得ることができる。
(1)図5に示すロータ4の製造方法によれば、第1コア部材41の突出部41bの外周側面41eに隣接して第1着磁ヨーク61を配置できるばかりでなく、突出部41bの周方向側面41fに隣接して第2着磁ヨーク62を配置することができる。これにより、突出部41bの周方向側面41fから磁束を流入させるとともに、突出部41bの外周側面41eから磁束を流出させることができる。したがって、従来のように磁束の流入及び流出をロータコアの外周面のみを介して行う場合と比較すると、磁束が流入及び流出する部分の表面積が増加するため、着磁前の磁石素材51に供給される磁束量を増やすことができる。これにより突出部41bに埋め込まれた永久磁石50の配向率及び着磁率が向上する。また同様の効果を第2コア部材42でも得ることができる。結果的に、ロータ4全体の永久磁石50の配向率及び着磁率が向上するため、ステータコイル21に鎖交する有効磁束量が増加し、モータの出力トルクを向上させることができる。
(2)各コア部材41,42の突出部41b,42bには、ロータコア40の外周部分に一磁極を形成する永久磁石50を埋め込むこととした。これによりロータコア40の磁極を容易に形成することができる。
(3)一対のコア部材41,42は、永久磁石50の磁極配置を除き、同一形状からなる。これにより各コア部材41,42の製造の際、着磁工程以外は同一の製造工程を採用することができる。そのため各コア部材41,42の製造工数を低減することができるため、ロータ4の製造コストを低減することができる。
(変形例)
次に、第1実施形態に係る磁石埋込型ロータ4の変形例について説明する。
図6に示すように、本変形例では、第1コア部材41の筒状部41aの外周部分に、略扇形状をなす3つの突出部41bが等角度間隔で形成されている。同様に、第2コア部材42の筒状部42aの外周部分にも、略扇形状をなす3つの突出部42bが等角度間隔で形成されている。そして、第1コア部材41及び第2コア部材42を互いに組み付けることにより、6極の磁極数を有するロータ4を形成することができる。このように各コア部材41,42の突出部41b,42bの個数を適宜変更すれば、ロータ4の磁極数を容易に変更することが可能である。
次に、図6に示したロータ4の製造方法について説明する。
本変形例のロータ4も、第1実施形態と同様に、まずは電磁鋼板を積層することにより図6に示した第1コア部材41を成形する。その後、成形した第1コア部材41の磁石挿入孔41cに着磁前の磁石素材を例えば射出成形等で埋め込んだ後、図7に示すような配向着磁装置70を用いてU字状の磁石素材51の配向及び着磁を行う。
図7に示すように、配向着磁装置70は、筒状部周方向に互いに隣接する突出部41b,41b間に配置される第1着磁ヨーク71、突出部41bの外周側面41eに対向配置される第2着磁ヨーク72、並びに第1着磁ヨーク71及び第2着磁ヨーク72の間に配置される永久磁石73を備えている。
第1着磁ヨーク71は、筒状部周方向における突出部41b,41b間の隙間を埋めるように配置される内側部分71aと、同内側部分71aから筒状部径方向外側に向かって伸びる外側部分71bとを有している。第1着磁ヨーク71の外側部分71bは、筒状部径方向外側に向かうほど先鋭に形成されている。第2着磁ヨーク72は、突出部41bの外周側面41eにおいてU字状の磁石素材51の内周面に対向する領域に対向配置されている。第2着磁ヨーク72も、第1着磁ヨーク71と同様に、突出部41bの外周側面41eに対向した部分から筒状部径方向外側に向かうほど先鋭に形成されている。
永久磁石73は、第1着磁ヨーク71に隣接する第1永久磁石73aと、第2着磁ヨーク72に隣接する第2永久磁石73bとからなる。第1永久磁石73a及び第2永久磁石73bは筒状部周方向において互いに隣接している。第1永久磁石73aは、第1着磁ヨーク71に隣接する部分がN極となっており、第2永久磁石73bに隣接する部分がS極となっている。第2永久磁石73bは、第2着磁ヨーク72に隣接する部分がS極となっており、第1永久磁石73aに隣接する部分がN極となっている。これにより各永久磁石73は、第1着磁ヨーク71を挟んでN極同士で対向するように、また第2着磁ヨーク72を挟んでS極同士で対向するように配置されている。
この配向着磁装置70では、図7に破線の矢印で示す磁路が形成される。なお図7では、便宜上、一つの突出部41bに形成される磁路のみを代表して示す。図7に示すように、各磁石素材51に対してU字の外側から内側に向かう磁路が形成される。この着磁工程を経て磁石素材51の配向が行われ、磁石素材51のU字の内側がN極に、U字の外側がS極に着磁される。こうした着磁工程を経て磁石素材51が永久磁石50となり、第1コア部材41の成形が完了する。なお第2コア部材42を成形する際には、図7に示した配向着磁装置70に対して第1永久磁石73a及び第2永久磁石73bのそれぞれの磁極配置が逆に設定された配向着磁装置を用いれば、同様に第2コア部材42に埋め込まれた着磁前の磁石素材を着磁することができる。着磁工程の完了した第1コア部材41及び第2コア部材42を組み付けることで本変形例のロータ4の製造が完了する。
(第2実施形態)
次に、磁石埋込型ロータの第2実施形態について説明する。以下、第1実施形態の変形例との相違点を中心に説明する。
図8に示すように、本実施形態では、第1コア部材41の突出部41bに形成される磁石挿入孔41cの筒状部軸方向に直交する断面形状が、筒状部径方向に延びる矩形状をなしている。同様に、第2コア部材42の突出部42bに形成される磁石挿入孔41cの筒状部軸方向に直交する断面形状も、筒状部径方向に延びる矩形状をなしている。各磁石挿入孔41c,42cには、筒状部軸方向に直交する断面形状が矩形状をなす永久磁石50が挿入されている。第1コア部材41に設けられる各永久磁石50は、筒状部周方向の一方向a1側の部分にN極を有し、筒状部周方向の他方向a2側の部分にS極を有している。これに対し、第2コア部材42に設けられる各永久磁石50は、筒状部周方向の一方向a1側の部分にS極を有し、筒状部周方向の他方向a2側の部分にN極を有している。なお、本実施形態の第2コア部材42は、第1コア部材41を上下反転させた構造からなる。すなわち本実施形態の第1コア部材41及び第2コア部材42は同一の構造からなる。
こうした形状からなる第1コア部材41及び第2コア部材42を組み付けることにより図9に示すようなロータ4が構成される。図9に示すように、このロータ4では、永久磁石50が放射状に配置されるとともに、第1コア部材41に設けられる永久磁石50と、第2コア部材42に設けられる永久磁石50とが同磁極同士で対向している。そして各永久磁石50のN極同士で対向した部分によりロータコア40の外周部分にN極が形成され、各永久磁石50のS極同士で対向した部分によりロータコア40の外周部分にS極が形成される。これによりロータ4は、その外周部分に周方向に沿ってN極及びS極を交互に有する6極構造をなしている。
次に、図8及び図9に示したロータ4の製造方法について説明する。
このロータ4も、第1実施形態と同様に、まずは、電磁鋼板を積層することにより図8に示した第1コア部材41を成形する。その後、成形した第1コア部材41の磁石挿入孔41cに着磁前の磁石素材を例えば射出成形等で埋め込んだ後、図10に示すような配向着磁装置80を用いて磁石素材51の配向及び着磁を行う。なお図10では、筒状部周方向における磁石素材51の一方の側面を符号51aで示すとともに、その他方の側面を符号51bで示している。
図10に示すように、配向着磁装置80は、各突出部41bを筒状部周方向に挟むように配置される一対の第1着磁ヨーク81及び第2着磁ヨーク82、並びに第1着磁ヨーク81及び第2着磁ヨーク82の間の隙間を埋めるように配置される第1永久磁石83及び第2永久磁石84を備えている。
第1着磁ヨーク81は、磁石素材51の一方の側面51aに対向する突出部41bの一方の周方向側面41f、並びに突出部41bの外周側面41eのうちの磁石素材51の一方の側面51aに対向する領域を覆うように形成されている。第2着磁ヨーク82は、磁石素材51の他方の側面51bに対向する突出部41bの他方の周方向側面41f、並びに突出部41bの外周側面41eのうちの磁石素材51の他方の側面51bに対向する領域を覆うように形成されている。また第1着磁ヨーク81及び第2着磁ヨーク82は、突出部41bの外周側面41eに対向した部分から筒状部径方向外側に延びる延設部81a,82aをそれぞれ有している。延設部81a,82aは、筒状部径方向外側に向かうほど先鋭に形成されている。
第1永久磁石83は、第1着磁ヨーク81と第2着磁ヨーク82との間に形成される筒状部周方向の隙間のうち、突出部41bの外周側面41eの外側に対応する領域に配置されている。第1永久磁石83は、第1着磁ヨーク81に隣接する永久磁石83aと、第2着磁ヨーク82に隣接する永久磁石83bとからなる。各永久磁石83a,83bは筒状部周方向において互いに隣接している。一方の永久磁石83aは、第1着磁ヨーク81に隣接する部分がN極となっており、他方の永久磁石83bと隣接する部分がS極となっている。他方の永久磁石83bは、第2着磁ヨーク82に隣接する部分がS極となっており、一方の永久磁石83aに隣接する部分がN極となっている。
第2永久磁石84は、第1着磁ヨーク81と第2着磁ヨーク82との間に形成される隙間のうち、筒状部周方向に互いに隣接する突出部41b,41b間に対応する領域に配置されている。第2永久磁石84は、第1着磁ヨーク81に隣接する永久磁石84aと、第2着磁ヨーク82に隣接する永久磁石84bとからなる。各永久磁石84a,84bは筒状部周方向において互いに隣接している。一方の永久磁石84aは、第1着磁ヨーク81に隣接する部分がN極となっており、他方の永久磁石84bに隣接する部分がS極となっている。他方の永久磁石84bは、第2着磁ヨーク82に隣接する部分がS極となっており、一方の永久磁石84aに隣接する部分がN極となっている。
このような構造により、第1永久磁石83及び第2永久磁石84は、第1着磁ヨーク81を挟んでN極同士で対向するように、また第2着磁ヨーク82を挟んでS極同士で対向するように配置されている。
この配向着磁装置80では、図10に破線で示す磁路が形成される。なお図10では、便宜上、一つの突出部41bに形成される磁路のみを代表して示す。図10に示すように、各磁石素材51の一方の側面51aから他方の側面51bに向かう方向の磁路が形成される。これにより磁石素材51の配向が行われ、磁石素材51の一方の側面51aがS極に、他方の側面51bがN極に着磁される。こうした着磁工程を経て磁石素材51が永久磁石50となり、第1コア部材41の成形が完了する。なお第2コア部材42は、第1コア部材41と同一の構造からなるため、第1コア部材41と同様の方法で成形することができる。着磁工程の完了した第1コア部材41及び第2コア部材42を組み付けることにより、図8及び図9に示したロータ4の製造が完了する。
以上に説明したロータ4、ロータ4の製造方法、及び配向着磁装置80によれば、第1実施形態による上記(1)に準じた作用及び効果に加え、以下の作用及び効果を得ることができる。
(4)第1コア部材41及び第2コア部材42が同一の構造からなるため、図10に示した配向着磁装置80を用いれば、第1コア部材41及び第2コア部材42に製造することができる。そのため製造コストを低減することができる。
(5)図9に破線の矢印で示すように、N極同士で対向する一組の永久磁石50,50間では、各永久磁石50により形成される磁界が互いに反発するため、それらの間では磁束のやり取りが生じない。したがってロータコア40の周方向に隣接する突出部41b,42bの境界部分を通過する磁束を少なくすることができる。またS極同士で対向する一組の永久磁石50,50間でも同様の効果が奏される。これにより、一組の永久磁石50,50により形成される磁路に対して突出部41b,42bの境界部分が磁気抵抗として作用し難くなるため、ロータコア40の外周面での磁束密度の低下を抑制することができる。その結果、モータの出力トルクを確保することができる。
<他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・上記第1実施形態の変形例の配向着磁装置70では、突出部41bの周方向側面41fに第1着磁ヨーク71を隣接させたが、突出部41bの周方向側面41fに永久磁石のN極を直接隣接させてもよい。同様に、突出部41bの外周側面41eに永久磁石のS極を直接隣接させてもよい。これにより第1着磁ヨーク71及び第2着磁ヨーク72を排除することができる。同様の構成は、第1実施形態の配向着磁装置60、及び第2実施形態の配向着磁装置80でも採用することが可能である。要は、各実施形態の配向着磁装置60,70,80は、突出部41bの外周側面41e及び周方向側面41fに対向配置される磁路形成部を有し、この磁路形成部により突出部41bに埋め込まれた着磁前の磁石素材を通る磁路を形成するものであればよい。ただし、一般的にヨークの方が永久磁石よりも飽和磁化が大きいため、着磁ヨークを用いれば、永久磁石から発せられる磁束を集磁して着磁前の磁石素材に供給することができる。したがって、磁石素材の着磁率の観点からすると、着磁ヨークを用いた方が好ましい。
・上記第2実施形態の配向着磁装置80では、第1永久磁石83及び第2永久磁石84のいずれか一方を省略してもよい。このような構成であっても、磁石素材51の着磁は可能である。
・上記各実施形態に例示した配向着磁装置60,70,80は、着磁用の磁束生成部として永久磁石を用いたが、着磁コイルを用いてもよい。図11は、図7に示した配向着磁装置70の変形例として、着磁コイルを用いた配向着磁装置90の構造を示したものである。図11に示すように、この配向着磁装置90は、着磁ヨーク91と、着磁ヨーク91に巻回される着磁コイル92とを備えている。着磁ヨーク91は、第1コア部材41を囲繞するように配置される円環部91aと、円環部91aの内壁面から突出部41b,41b間の隙間に延びるように形成される第1延設部91bと、円環部91aの内壁面から突出部41bの外周側面41eまで延びるように形成される第2延設部91cとを有している。着磁コイル92は、第1延設部91b及び第2延設部91cにそれぞれ巻回されている。第1延設部91bに巻回された着磁コイル92には、第1延設部91bにおける突出部41b,41b間に配置される部分がN極となるように電流が供給される。第2延設部91cに巻回された着磁コイル92には、第2延設部91cにおける突出部41bの外周側面41eに対向する部分がS極となるように電流を供給する。これにより、図中に破線で示すような磁路を形成することができるため、図7に例示した配向着磁装置70と同様の効果を得ることができる。
・各コア部材41,42に埋め込まれた永久磁石の形状や配置は適宜変更可能である。例えば図12に示すように、各コア部材41,42の突出部41b,42bに、ロータコア周方向に異なる磁極で対向する一対の永久磁石52,53を埋め込んでもよい。なお、第1コア部材41の突出部41bに埋め込まれた永久磁石52は、ロータコア40の周方向において隣接する第2コア部材42の突出部42bに埋め込まれた永久磁石52とN極同士で対向するように配置される。また、第1コア部材41の突出部41bに埋め込まれた永久磁石53は、ロータコア40の周方向において隣接する第2コア部材42の突出部42bに埋め込まれた永久磁石53とS極同士で対向するように配置される。そして、ロータコア周方向に隣接する一組の永久磁石52,52によりロータコア40の外周部分にN極を形成し、ロータコア周方向に隣接する一組の永久磁石53,53によりロータコア40の外周部分にS極を形成してもよい。また、図13に示すように、各突出部41b,42bに埋め込まれる一対の永久磁石52,53については、それぞれのロータコア径方向外側の部分を連結してもよい。なお、図12及び図13にそれぞれ示したロータ4に関しては、図10に示した第2実施形態の配向着磁装置80を用いることにより、着磁前の磁石素材の配向及び着磁を行うことができる。
・ロータ4の磁極数に応じて各コア部材41,42の突出部41b,42bの個数を変更すると、ロータ4の磁極数が多くなるほど、各コア部材41,42の突出部41b,42bの数が増加する。そのため第1コア部材41の突出部41b,41b間の間隔、及び第2コア部材42の突出部42b,42b間の間隔が狭くなり、着磁ヨークを配置することが困難となる。そこでロータ4を構成するコア部材の個数を3つ以上にすることで、一つのコア部材当たりの突出部の数を減らしてもよい。例えばロータ4の磁極数が6極の場合、図14に示すように、ロータコア40を3つのコア部材43,44,45により構成する。なお、図14では、コア部材43,44,45のそれぞれの筒状部を符号43a,44a,45aで、それぞれの突出部を符号43b,44b,45bで、それぞれの磁石挿入孔を符号43c,44c,45cで示している。このような構成によれば、図6に例示したロータ4と比較すると、一つのコア部材当たりの突出部の数が3つから2つに減少するため、各コア部材の突出部間の間隔を広げることができる。そのため、着磁ヨークを配置し易くなる。
・永久磁石50の形状は上記各実施形態の形状に限定されない。永久磁石50の筒状部軸方向に直交する断面形状は、例えばV字状やコ字状であってもよい。
・上記各実施形態では、永久磁石50としてボンド磁石を用いたが、例えば焼結磁石や圧縮成形磁石等を用いてもよい。
・上記各実施形態では、コア部材41,42の磁石挿入孔41c,42cに着磁前の磁石素材を埋め込んだ後に、配向着磁装置60,70,80を用いて磁石素材の配向及び着磁を行ったが、本発明はこのような態様に限定されない。例えば、コア部材41,42を配向着磁装置60,70,80に配置した状態で、コア部材41,42の磁石挿入孔41c,42cに磁石素材を射出しながら、磁石素材の配向及び着磁を行ってもよい。
・上記各実施形態では、磁石素材51の配向及び着磁を行う配向着磁装置について説明したが、磁石素材51の配向のみ又は着磁のみを行う装置であってもよい。
・コア部材41,42の材質は電磁鋼板に限定されない。例えば、電磁軟鉄等の軟磁性体を用いることもできる。
・上記各実施形態では、永久磁石73,83,84を一対の永久磁石73a・73b,83a・83b,84a・84bで構成する必要はなく、一つの永久磁石から構成されるものであってもよい。
3…モータシャフト(回転軸)、4…磁石埋込型ロータ、40…ロータコア、41〜45…コア部材、41a,42a,43a…筒状部、41b,42b,43b…突出部、41e,42e…外周側面、41f,42f…周方向側面、50,52,53…永久磁石、51…磁石素材、60,70,80,90…配向着磁装置、61,62,71,72,81,82,91…着磁ヨーク(磁路形成部)、63,73,83,84…永久磁石(磁路形成部,磁束生成部)、92…着磁コイル(磁路形成部,磁束生成部)。

Claims (8)

  1. 回転軸と一体となって回転する円筒状のロータコアと、
    前記ロータコアに埋め込まれた永久磁石と、を備える磁石埋込型ロータにおいて、
    前記回転軸が挿入される筒状部と、前記筒状部の外周からその径方向に突出するように形成され、前記筒状部の軸方向に直交する断面形状が略扇形状をなし、前記筒状部の周方向に隙間を隔てて配置された複数の突出部と、が設けられたコア部材を複数備え、
    前記ロータコアは、前記複数のコア部材の筒状部が前記ロータコアの軸方向に隣接して同一直線上に配置されるとともに、前記コア部材の突出部と他のコア部材の突出部とが前記ロータコアの周方向において隣接し、前記ロータコアの周方向において他の突出部と対向する側面を周方向側面とするとき、いずれの突出部も前記周方向に隣り合う他の突出部と前記周方向側面において直接接するように前記複数のコア部材が組み付けられて構成され、
    前記永久磁石は、前記複数のコア部材のそれぞれの突出部に埋め込まれ、前記ロータコアの外周部分を構成する側面を外周側面とするとき、それぞれの突出部の前記外周側面および前記周方向側面から各突出部の外部へ露出しないことを特徴とする磁石埋込型ロータ。
  2. 請求項1に記載の磁石埋込型ロータにおいて、
    前記突出部には、前記ロータコアの外周部分に一磁極を形成する永久磁石が埋め込まれていることを特徴とする磁石埋込型ロータ。
  3. 請求項1に記載の磁石埋込型ロータにおいて、
    前記コア部材の突出部に埋め込まれた永久磁石は、前記ロータコアの周方向に隣接する他のコア部材の突出部に埋め込まれた永久磁石と同磁極で対向するように配置され、
    前記同磁極で対向する一組の永久磁石により前記ロータコアの外周部分に一磁極が形成されることを特徴とする磁石埋込型ロータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の磁石埋込型ロータにおいて、
    前記ロータコアは、前記コア部材が3つ以上組み付けられて構成されることを特徴とする磁石埋込型ロータ。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の磁石埋込型ロータにおいて、
    前記複数のコア部材は、前記永久磁石の磁極配置を除き、同一形状からなることを特徴とする磁石埋込型ロータ。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の磁石埋込型ロータの製造方法において、
    前記コア部材の突出部に埋め込まれた着磁前の磁石素材を着磁して前記永久磁石とする着磁工程と、
    前記着磁工程を経た複数のコア部材を前記ロータコアの軸方向に組み付ける工程と、を備えることを特徴とする磁石埋込型ロータの製造方法。
  7. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の磁石埋込型ロータの前記コア部材に埋め込まれた着磁前の磁石素材の配向及び着磁の少なくとも一方を行う配向着磁装置であって、
    記突出部の前記外周側面及び前記周方向側面に対向配置され、前記突出部に埋め込まれた着磁前の磁石素材を通る磁路を形成する磁路形成部を備えることを特徴とする配向着磁装置。
  8. 請求項7に記載の配向着磁装置において、
    前記磁路形成部は、前記突出部の外周側面及び周方向側面に対向配置される着磁ヨークと、前記着磁ヨークに隣接する磁束生成部とにより構成されることを特徴とする配向着磁装置。
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