JP6417275B2 - 制御装置、充放電制御システムおよび制御方法 - Google Patents

制御装置、充放電制御システムおよび制御方法 Download PDF

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Description

この開示は制御装置、充放電制御システムおよび制御方法に関し、特に、気象情報に基づいて家庭内等の電化製品の電力管理を行なう制御装置、充放電制御システムおよび制御方法に関する。
エアコン、照明、および給湯器などの、家庭内やオフィスなどに配置されている様々な電気機器と蓄電装置とを接続した電力システムが知られている。該電力システムでは、電力需要の少ない時間帯や電力料金が安い時間帯に蓄電装置に蓄電し、電力需要の高まる時間帯や電力料金が高い時間帯に蓄電装置の電力を電気機器に供給(放電)する制御が行なわれる。これにより、電力需要の平準化や電力料金の抑制を図るものである。
このような電力システムは、停電の発生時に蓄電装置に蓄積されている電力を各電気機器に提供することによって、停電時にも電気機器の稼働を可能とする。そのため、停電の発生の可能性がある場合には、事前に蓄電量を増加させておくことが望まれる。一方で、放電を抑えて蓄電量を増加させる制御が必要以上に長期間、継続すると、適切に電力需要の平準化や電力料金の抑制が図られなくなる場合もある。
そこで、たとえば特開2012−235541号公報は、蓄電池の充放電を制御する装置であって、停電の予兆を示す情報をサーバから取得し、当該情報に基づいて計算された重電の必要性の緊急度に応じて充放電制御を行なう制御装置を開示している。
特開2012−235541号公報
しかしながら、特開2012−235541号公報に開示されている制御装置は、サーバとの通信が遮断されて停電の予兆を示す情報が取得できなかった場合には緊急度に応じた充放電制御を行なうことができないという問題がある。たとえば、停電の予兆がある場合、制御装置は蓄電池での蓄電量を増加させる制御を行なう。その後に、制御装置とサーバとの通信が切断された場合、制御装置は放電制御を行なうことがないために、蓄電量の多い状態が維持されてしまう。そのため、停電の終了後に適切に電力需要の平準化や電力料金の抑制が図られなくなる。
本開示のある局面における目的は、気象情報を提供するサーバなどの外部との通信状況に関わらず充放電制御の適正化を図ることのできる制御装置を提供することである。また、本開示のある局面における目的は、気象情報を提供するサーバなどの外部との通信状況に関わらず充放電制御の適正化を図ることのできる充放電制御システムを提供することである。また、本開示のある局面における目的は、気象情報を提供するサーバなどの外部との通信状況に関わらず充放電制御の適正化を図ることのできる制御方法を提供することである。
ある実施の形態に従うと、制御装置は、1以上の電気機器に電力を供給可能な蓄電装置に接続されている。この制御装置は、蓄電池の充放電制御モードとして、外部から取得する気象情報に応じて蓄電池の充放電制御を行なう気象情報対応モードを含む。制御装置は、取得した気象情報に応じて気象情報対応モードで制御が開始された後、予め規定された期間外部からの気象情報が取得されない場合に、気象情報対応モードでの制御から他のモードでの制御に切り替える。
他の実施の形態に従うと、充放電制御システムは、1以上の電気機器に電力を供給可能な蓄電装置と、蓄電装置に接続された制御装置と、を備える。制御装置は、蓄電池の充放電制御モードとして、外部から取得する気象情報に応じて蓄電池の充放電制御を行なう気象情報対応モードを含む。制御装置は、取得した気象情報に応じて気象情報対応モードで制御が開始された後、予め規定された期間外部からの気象情報が取得されない場合に、気象情報対応モードでの制御から他のモードでの制御に切り替える。
他の実施の形態に従うと、制御方法は、1以上の電気機器に電力を供給可能な蓄電装置に接続された制御装置の制御方法である。制御装置は、蓄電池の充放電制御モードとして、外部から取得する気象情報に応じて蓄電池の充放電制御を行なう気象情報対応モードを有する。この制御方法は、取得した気象情報に応じて気象情報対応モードで制御が開始された後、予め規定された期間外部からの気象情報の取得ができない場合に、気象情報対応モードでの制御から他のモードでの制御に切り替えることを含む。
この開示によると、制御装置と気象情報を提供するサーバなどの外部との通信状況に関わらず、蓄電装置の充放電制御の適正化を図ることができる。
実施の形態にかかる充放電制御システムの構成の具体例を示す図である。 充放電制御システムに含まれる制御装置の装置構成の概略の一例を示すブロック図である。 充放電制御システムに含まれるサーバの装置構成の概略の一例を示すブロック図である。 気象情報の種類ごとの実行する充放電制御の関係の一例を表わした図である。 充放電制御システムの動作の流れを表わした図である。 制御装置の機能構成の一例を表わしたブロック図である。 端末装置に表示される設定画面の一例を表わした図である。 制御装置の動作の流れの具体例を表わしたフローチャートである。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の第1の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
<システム構成>
図1は、本実施の形態にかかる充放電制御システムの構成の具体例を示す図である。図1を参照して、充放電制御システムは、家庭内やオフィス内のエアコン400Aおよび給湯器400Bなどの電気機器に電力を供給可能な、蓄電池(図示せず)を含む蓄電装置300に接続された制御装置100と、制御装置100とインターネットなどを介して通信可能な外部装置の一例としてのサーバ200とを含む。エアコン400Aおよび給湯器400Bなどの1台以上の電気機器を代表して、電気機器400ともいう。
制御装置100は、HEMSコントローラとも呼ばれる。HEMSコントローラとは、住宅向けの電力使用量の可視化、節電(二酸化炭素排出量の削減)のための機器制御、ソーラー発電機等の再生可能エネルギーや蓄電器の制御等を行なうエネルギー監理システム(HEMS)に用いられるコントローラである。
サーバ200は、各家庭の電力状況を管理するためのサーバ200Aおよび気象情報を提供するためのサーバ200Bなど、後述する処理をそれぞれが分担し協働して行なう複数のサーバからなるものであってもよいし、1台のサーバからなるものであってもよい。サーバ200は、一般的なコンピュータで構成されるものであってもよい。サーバ200は、インターネットなどを介して、スマートフォンやタブレットなどの端末装置500からアクセスが可能である。
制御装置100は、蓄電装置300と通信可能に接続されている。制御装置100は、蓄電装置300に制御信号を出力する。これにより、制御装置100は、蓄電装置300での充電および電気機器400への電力供給(放電)を制御する。制御装置100による蓄電装置300での充電および電気機器400への電力供給(放電)の制御を、充放電制御ともいう。さらに、制御装置100は、蓄電装置300に問い合わせることで、蓄電装置300から蓄電装置300の蓄電量を取得する。
制御装置100は、さらに、1台以上の電気機器400それぞれと通信可能に接続されている。制御装置100は、1台以上の電気機器400それぞれから電気の使用量を示す信号を受信することで、各電気機器400での電気の使用量を取得する。また、制御装置100は、電気機器400それぞれに制御信号を出力する。制御信号は、電気機器400の運転量を指示するものである。たとえば、制御信号は、温度設定や、風量設定などを電気機器400に指示するものである。これにより、制御装置100は、電気機器400の稼働を制御する。
制御装置100は、インターネットなどを介してサーバ200と通信可能に接続されている。制御装置100は、1台以上の電気機器400それぞれの電気の使用量をサーバ200に送信する。また、制御装置100は、蓄電装置300の蓄電量をサーバ200に送信する。サーバ200は、制御装置100から電気機器400の電気の使用量や蓄電装置300の蓄電量を受信して、各家庭での電力状況を管理する。また、制御装置100は、サーバ200に問い合わせることで、外部装置の一例としてのサーバ200から気象情報を取得する。
サーバ200は、端末装置500からインターネットなどを介したアクセスを受け付ける。サーバ200は、たとえばログインに成功した端末装置500のみからのアクセスを受け付ける。サーバ200は、端末装置500からの要求に応じて、端末装置500のユーザに関連付けて記憶している家庭の電力状況を表示するための画面情報を端末装置500に提供する。また、サーバ200は、端末装置500からの要求に応じて、端末装置500のユーザに関連付けて記憶している家庭の電気機器400や蓄電装置300への設定を受け付ける画面を表示するための画面情報を端末装置500に提供する。サーバ200は、端末装置500から当該画面に対して入力された各種設定を受け付けると、当該設定に基づいた情報を制御装置100に出力する。制御装置100は、サーバ200からの情報に基づいて電気機器400や蓄電装置300の制御を行なってもよい。
<装置構成>
図2は、制御装置100の装置構成の概略の一例を示すブロック図である。図2を参照して、制御装置100は、装置全体を制御するためのCPU(Central Processing Unit)10と、メモリ13とを含む。メモリ13は、一例として、CPU10で実行されるプログラムを記憶するためのROM(Read Only Memory)11と、電気機器の状態情報などの各種データを記憶したりCPU10でプログラムを実行する際の作業領域となったりするためのRAM(Random Access Memory)12とを含む。
制御装置100は、出力部としてのLED(Light Emitting Diode)14や、スイッチなどの操作部15を含んでもよい。
さらに、制御装置100は、電気機器400やサーバ200と通信するための通信部16を含む。
図3は、サーバ200の装置構成の概略の一例を示すブロック図である。サーバ200は一般的なコンピュータで構成されるものであってよい。そのため、図3は一般的なコンピュータの概略構成を表わしている。
図3を参照して、サーバ200は、装置全体を制御するためのCPU20と、メモリ24と、インターネットを介した通信を行なうための通信部25とを含む。メモリ24は、一例として、CPU20で実行されるプログラムを記憶するためのROM21と、CPU20でプログラムを実行する際の作業領域となったり計算値を記憶したりするためのRAM22と、各種情報を記憶するためのHDD(Hard Disk Drive)23とを含む。
サーバ200の構成は図3の構成に限定されるものではない。たとえば、サーバ200は、ユーザの操作入力を受け付けるための操作部やディスプレイをさらに含んでもよい。また、図1で例示されたように、サーバ200が複数の装置から構成されるものである場合、各サーバは、他の装置と通信するための通信装置をさらに含んでもよい。
<動作概要>
本実施の形態にかかる充放電制御システムは、サーバ200などの外部から提供される気象情報に基づいて蓄電装置300の充放電制御を実行する。気象情報は、たとえば気象庁の発表する気象情報であり、大雨、暴風などのカテゴリごとに特別警報、警報、および注意報などの種類が設定されている。外部装置の一例としてのサーバ200は、気象庁の発表する気象情報を提供するサーバを含み、または、該サーバから気象情報を取得可能なサーバを含む。
本充放電制御システムに含まれる制御装置100は、予め規定された種類の気象情報が発令されていない期間は、通常の充放電制御を実行する。通常の充放電制御は、たとえば、夜間などの電力料金が安い時間帯に充電し、昼間などの電力料金が高い時間帯に電気機器400に電力供給(放電)するように蓄電装置300を制御するものである。また、通常の充放電制御は、たとえば、夜間などの電気機器400からの電力需要の少ない時間帯に充電し、昼間などの電気機器400からの電力需要の高まる時間帯に電気機器400に電力供給(放電)するように蓄電装置300を制御するものである。
通常の充放電制御を実行し、電気機器400に電力供給(放電)するように蓄電装置300を制御している期間に、予め規定された種類の気象情報をサーバ200から取得することで、制御装置100は、気象情報対応制御に切り替える。気象情報対応制御とは、蓄電池を満充電になるように充電を開始し、満充電になるとその状態を維持する制御である。気象情報対応制御中に停電が発生した場合には、放電が開始される。当該気象情報が解除された場合に、制御装置100は、気象情報対応制御を終了して通常の充放電制御、つまり電気機器400に電力供給(放電)する制御に切り替える。
この制御を実現するために、制御装置100は、気象情報の種類ごとに実行する充放電制御を予めメモリ13に記憶している。図4は、気象情報の種類ごとの実行する充放電制御の関係の一例を表わした図である。図4を参照して、制御装置100は、たとえば、大雨および暴風(強風)のカテゴリについては、特別警報および警報が発令されると気象情報対応制御を行ない、波浪のカテゴリについては特別警報が発令されると気象情報対応制御を行なうと記憶している。制御装置100は、サーバ200から気象情報を取得するとメモリ13に記憶している図4の関係を参照して実行する充放電制御を決定する。
制御装置100は、予め規定された時間間隔でサーバ200に問い合わせて気象情報を取得を試みる。気象情報が取得され、気象情報対応制御を開始してから該当する気象情報の種類の警報等が解除された場合に、制御装置100は速やかに気象情報対応制御を終了して通常の充放電制御、つまり電気機器400に電力供給(放電)する制御に切り替えることができる。
しかしながら、通信トラブルの発生等によって制御装置100とサーバ200との通信が不通となった場合、制御装置100はサーバ200から気象情報を取得することができない。そのため、警報等が解消されていたとしても制御装置100はその情報を得ることができずに気象情報対応制御を継続することになる。
そこで、本実施の形態にかかる充放電制御システムでは、制御装置100は、サーバ200からの気象情報に基づいて気象情報対応制御を開始してから予め規定された期間、サーバ200から気象情報を得ることができなかった場合、気象情報対応制御を終了して通常の充放電制御、つまり電気機器400に電力供給(放電)する制御に切り替える。
図5は、本充放電制御システムの、通常時の動作の流れを表わした図である。図5を参照して、制御装置100は、予め規定された時間間隔でサーバ200に対して気象情報を要求し(ステップS1)、サーバ200から気象情報を取得する(ステップS2)。制御装置100は、メモリ13に記憶されている図4の関係を参照して、サーバ200から取得した気象情報の種類に基づいて実行する充放電制御を決定する(ステップS3)。制御装置100は、取得した気象情報の種類が、図4の関係において気象情報対応制御に対応付けられている種類であった場合、通常の制御時、つまり、蓄電装置300から電気機器400に電力供給(放電)する制御を実行している場合には、気象情報対応制御を行なうと決定する(ステップS3)。そして、制御装置100は、ステップS3で決定した充放電制御を実行する(ステップS4)。これによって、通常の制御時に予め規定された警報等が発令された場合に、本充放電制御システムでは気象情報対応制御が行なわれて、蓄電装置300の蓄電量が増加する。このため、停電が発生した場合であっても、蓄電装置300に十分な蓄電量が確保されている可能性を高めることができる。
制御装置100は、気象情報に基づいて気象情報対応制御を開始した後、予め規定された時間間隔でサーバ200に対して気象情報を要求する(ステップS11,S12)。好ましくは、制御装置100は充放電制御に関わらず、予め規定された時間間隔でサーバ200に対して気象情報を要求する。予め規定された時間間隔は、たとえば15分である。
制御装置100は、サーバ200に対して上記要求を行なった際の通信状況を監視しておく。そして、予め規定された回数連続して、つまり、予め規定された期間、サーバ200から気象情報の取得に失敗した場合、制御装置100は、実行する充放電制御を決定する(ステップS13)。予め規定された回数はたとえば192回、つまり、予め規定された期間はたとえば48時間である。これは、通常、発令された警報等が発令されてから、当該発令された警報等が解除されると想定されるまでの期間である。
ステップS13で制御装置100は、気象情報対応制御を実行している場合、気象情報対応制御を終了して通常の充放電制御、つまり、電気機器400に電力供給(放電)する制御に切り替えると決定する。そして、制御装置100は、ステップS13で決定した充放電制御を実行する(ステップS14)。これによって、警報等の解除を表わす気象情報を制御装置100とサーバ200との通信が不成功であることによって制御装置100が取得することができなかった場合であっても、本充放電制御システムでは、制御装置100とサーバ200との通信が予め規定された期間、不成功であった場合には、自動的に気象情報対応制御が解除される。このため、停電の発生の可能性がなくなった場合にその旨を表わす情報が制御装置100において得られなかったとしても、蓄電装置300に過剰な蓄電量が確保されている状態が長く継続することが回避される。
<機能構成>
図6は、上記動作を行なうための制御装置100の機能構成の一例を表わしたブロック図である。図6の各機能は、制御装置100のCPU10がROM11に記憶されているプログラムをRAM12上に読み出して実行することで、主に、CPU10で実現される。しかしながら、少なくとも一部の機能が図2に表わされた他のハードウェア、または電気回路などの図示されていない他のハードウェアによって実現されてもよい。
図6を参照して、制御装置100のCPU10は、サーバ200との通信を制御するための通信制御部101と、気象情報を取得するための取得部102と、実行する充放電制御を決定するための決定部103と、充放電制御を実行するための充放電制御部104とを含む。
取得部102は、サーバ200と通信することによって、サーバ200から気象情報を取得する。
メモリ13は、図4に示された、気象情報の種類ごとに充放電制御部104で実行する制御を記憶するための制御対応記憶部131を含む。
決定部103は、図4の関係を参照して、取得部102によってサーバ200から取得された気象情報に基づいて、充放電制御部104で実行する制御が気象情報対応制御であるか、または電気機器400への電力供給(放電)制御であるかを決定する。すなわち、決定部103は、サーバ200から取得された気象情報の種類が図4の関係において気象情報対応制御に関連付けられている場合に、充放電制御部104で気象情報対応制御を実行すると決定する。
通信制御部101は、少なくとも気象情報対応制御が開始された後に、たとえば15分などの予め規定されたタイミングでサーバ200に対して気象情報を要求するように通信部16を制御する。好ましくは、通信制御部101は、充放電制御部104における充放電制御に関わらず常に、予め規定されたタイミングでサーバ200に対して気象情報を要求するように通信部16を制御する。
決定部103は、充放電制御部104によって気象情報対応制御が開始された後に、たとえば192回、すなわち48時間、サーバ200との通信が不成功であった場合に、充放電制御部104で通常の制御、つまり、電気機器400への電力供給(放電)制御を実行すると決定する。
好ましくは、制御装置100のCPU10は、さらに、設定部105を含む。設定部105は、通信部16がサーバ200から受信した制御信号に従って、気象情報の対象とする地域や、気象情報対応制御に関連付ける気象情報の種類を設定する。
この場合、サーバ200は、端末装置500から設定の要求を受け付けると、図7の設定画面を表示するための画面情報を端末装置500に渡す。端末装置500は、画面情報に基づいて図7の設定画面をディスプレイに表示して、ユーザの入力を受け付ける。
詳しくは、図7を参照して、設定画面は、本充放電制御システムに含まれる電気機器400の設置された地域の入力を受け付ける項目と、制御装置100が実行する気象情報対応制御において用いる気象情報の種類の選択を受け付ける項目とを含む。
電気機器400の設置された地域は、気象情報対応制御において用いる気象情報の対象とする地域に該当する。該地域を受け付ける項目は、図7に示されたように、たとえば郵便番号や電話番号など、地域と関連付けられている情報の入力を受け付けてもよい。または、該地域を受け付ける項目は、各都道府県や市町村の中から該当する地域の選択を受け付けてもよい。
用いる気象情報の種類の選択を受け付ける項目は、気象情報の種類として、暴風や大雨などの気象情報の対象とする気象の種類の選択を受け付ける。該項目は、さらに、気象の情報ごとに、警報や特別警報や注意報など、気象情報の示すランク(警戒のレベル)の選択を受け付けてもよい。
端末装置500は選択完了のユーザ指示に従って図7の画面で指定された内容を表わした情報をサーバ200に送信する。図7の画面で指定された情報を端末装置500から受け付けると、サーバ200は、端末装置500からの情報に基づいて、本充放電制御システム、つまり、充放電制御の対象となる蓄電装置300および当該蓄電装置300に接続された電気機器400を含む充放電制御システムについての、図4に表わされた気象情報の種類ごとの実行する充放電制御の関係を書き換えるように、当該端末装置500のユーザに関連付けられている制御装置100に、上記指定に基づく制御信号を出力する。これにより、制御装置100のメモリに記憶されている図4の関係は、図7の設定画面を用いてユーザの設定に基づいて更新される。
上記のように、制御装置100は、サーバ200から気象情報を取得するとメモリ13に記憶している図4の関係を参照して実行する充放電制御を決定する。そのため、図7の設定画面を用いてユーザが各種設定を行なうことは、制御装置100が実行する充放電制御の内容を当該ユーザが設定/変更することに相当する。つまり、本充放電制御システムは、充放電制御の対象となる蓄電装置300および当該蓄電装置300に接続された電気機器400が設置された地域や環境などを考慮してユーザが設定した内容に基づいて、柔軟な充放電制御を実現することができる。
<動作フロー>
図8は、制御装置100の動作の流れの具体例を表わしたフローチャートである。図8のフローチャートに表わされた動作は、制御装置100のCPU10がROM11に記憶されているプログラムをRAM12上に読み出して実行し、図6の各機能を発揮することによって実現される。図8の動作は、制御装置100が通常の充放電制御、つまり、蓄電装置300から電気機器400に電力供給(放電)する制御を実行しているときにCPU10によって実行される。
図8を参照して、CPU10は、先にサーバ200に気象情報を要求してから予め規定された時間の経過後に、サーバ200に気象情報を要求する(ステップS101)。そして、CPU10は、次にサーバ200に気象情報を要求するタイミングを決定するために、タイマーをスタートする(ステップS103)。
上記ステップS101での要求に応じてサーバ200から気象情報を取得した場合(ステップS105でYES)、CPU10は、メモリ13に記憶している気象情報の種類と充放電制御との対応(図4)を参照して、取得した気象情報に基づいて充放電制御を実行すると決定する。具体的に、CPU10は、取得した気象情報の種類が気象情報対応制御に対応付けられたものであった場合(ステップS107でYES)、気象情報対応制御を実行すると決定する。そして、CPU10は、決定した気象情報対応制御を実行する(ステップS109)。
その後、CPU10は上記ステップS103でスタートしたタイマーのアップを監視する。当該タイマーがアップすると、つまり、次にサーバ200に気象情報を要求するタイミングに達したことが検出されると、CPU10は、上記ステップS101に動作を戻して、サーバ200に気象情報を要求する。そして、CPU10は、以降の動作を繰り返す。
取得した気象情報の種類が気象情報対応制御に対応付けられていない場合(ステップS107でNO)、CPU10は、電気機器400へ電力を供給(放電)する制御を実行すると決定する。そして、CPU10は、決定した電力供給(放電)制御を実行する(ステップS115)。気象情報対応制御を行なっていた場合には、ステップS115でCPU10は、気象情報対応制御を終了し、電気機器400へ電力を供給(放電)する制御に切り替える。通常の充放電制御において電力供給(放電)制御を行なっていた場合、たとえば昼間の時間帯に電力供給(放電)制御を行なっていた場合、ステップS115でCPU10は、当該電力供給(放電)制御を継続する。なお、通常の充放電制御において充電制御を行なっていた場合、たとえば夜間の時間帯に充電制御を行なっていた場合には、ステップS115でCPU10は当該充電制御を終了することなく継続してもよい。
上記ステップS101での要求に対してサーバ200から気象情報の取得に失敗した場合(ステップS105でNO)、CPU10は、サーバ200からの気象情報の取得に失敗した回数をカウントする(ステップS111)。そして、CPU10は、サーバ200からの気象情報の取得に失敗した回数が予め規定された回数に達しているか否か、つまり、先に気象情報を取得してから予め規定された期間、経過しているか否かを判断する。CPU10は、上記の規定回数に達するまで(ステップS113でNO)、上記ステップS101以降の動作を繰り返す。
サーバ200からの気象情報の取得に失敗した回数が予め規定された回数に達している場合、つまり、先に気象情報を取得してから予め規定された期間、経過している場合(ステップS113でYES)、CPU10は、電気機器400へ電力を供給(放電)する制御を実行すると決定する。そして、CPU10は、決定した電力供給(放電)制御を実行する(ステップS115)。
<実施の形態の効果>
CPU10が以上の動作を行なうことによって、本充放電制御システムでは、警報等の、予め規定された種類の気象情報が発令された場合に、蓄電装置300の蓄電量が満了となるまで気象情報対応制御が実行される。その結果、停電が発生した場合にも電気機器400を稼働するための電力の確保が可能となる。
また、気象情報対応制御がなされている状態において上記気象情報が解除されたことを表わす気象情報が外部から得られた場合には、本充放電制御システムでは気象情報対応制御が終了し、通常の充放電制御に切り替わる。これにより、蓄電装置300に過剰に蓄電された状態が維持されることなく、電気機器400に適切に電力が供給されることになる。
さらに、本充放電制御システムでは、気象情報対応制御がなされている状態において制御装置100とサーバ200との通信が遮断されることで外部から気象情報を取得することができなくなった場合も、気象情報が取得できない期間が予め規定された期間、継続した時点で、自動的に気象情報対応制御が解除されて通常の制御に切り替わる。これにより、蓄電装置300に過剰に蓄電された状態が維持されることなく、電気機器400に適切に電力が供給されることになる。
したがって、本充放電制御システムでは、制御装置100と気象情報を提供するサーバ200との通信状況に関わらず充放電制御の適正化を図ることができる。
本発明の第2の実施の形態として、開示された特徴は、1つ以上のモジュールによって実現される。たとえば、当該特徴は、回路素子その他のハードウェアモジュールによって、当該特徴を実現する処理を規定したソフトウェアモジュールによって、または、ハードウェアモジュールとソフトウェアモジュールとの組み合わせによって実現され得る。
本発明の第3の実施の形態として、上述の動作を制御装置100に実行させるための、1つ以上のソフトウェアモジュールの組み合わせであるプログラムとして提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM、RAMおよびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
本発明の第4の実施の形態として、本開示にかかるプログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本開示にかかるプログラムに含まれ得る。
本発明の第5の実施の形態として、本開示にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本開示にかかるプログラムに含まれ得る。
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10,20 CPU、11,21 ROM、12,22 RAM、13,24 メモリ、14 LED、15 操作部、16,25 通信部、100 制御装置、101 通信制御部、102 取得部、103 決定部、104 充放電制御部、105 設定部、131 制御対応記憶部、200,200A,200B サーバ、300 蓄電装置、400 電気機器、400A エアコン、400B 給湯器、500 端末装置。

Claims (4)

  1. 1以上の電気機器に電力を供給可能な蓄電装置に接続された制御装置であって、
    前記蓄電装置の充放電制御モードとして、外部から取得する気象情報に応じて前記蓄電装置の充放電制御を行なう気象情報対応モードを含み、
    取得した気象情報に応じて気象情報対応モードで制御が開始された後、予め規定された期間外部からの気象情報が取得されない場合に、前記気象情報対応モードでの制御から他のモードでの制御に切り替える、制御装置。
  2. 前記気象情報対応モードでの制御が開始された後に、予め規定された時間間隔で外部からの気象情報の取得を試み、予め規定された回数、外部からの気象情報の取得が不成功であった場合に、前記気象情報対応モードでの制御から他のモードでの制御に切り替える、請求項1に記載の制御装置。
  3. 充放電制御システムであって、
    1以上の電気機器に電力を供給可能な蓄電装置と、
    前記蓄電装置に接続された制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記蓄電装置の充放電制御モードとして、外部から取得する気象情報に応じて前記蓄電装置の充放電制御を行なう気象情報対応モードを含み、
    取得した気象情報に応じて気象情報対応モードで制御が開始された後、予め規定された期間外部からの気象情報が取得されない場合に、前記気象情報対応モードでの制御から他のモードでの制御に切り替える、充放電制御システム。
  4. 1以上の電気機器に電力を供給可能な蓄電装置に接続された制御装置の制御方法であって、
    前記制御装置は、前記蓄電装置の充放電制御モードとして、外部から取得する気象情報に応じて前記蓄電装置の充放電制御を行なう気象情報対応モードを有し、
    前記制御方法は、取得した気象情報に応じて気象情報対応モードで制御が開始された後、予め規定された期間外部からの気象情報の取得ができない場合に、前記気象情報対応モードでの制御から他のモードでの制御に切り替えることを含む、制御方法。
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